JP2002227682A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激なトルク変化をもたらすことなく燃料供
給量を適切に制御可能な内燃機関の燃料噴射制御装置を
提供する。 【解決手段】 燃料噴射装置から内燃機関の気筒へと流
入する燃料の動的挙動をモデル化した燃料挙動モデルを
利用して燃料噴射装置による燃料供給量を制御する。こ
の燃料挙動モデルにおける筒内要求燃料量の補正に際し
て、高応答要求補正の反映度を低応答要求補正の反映度
に対して高く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
制御装置に関し、特に、燃料の動的挙動をモデル化した
燃料挙動モデルを用いて燃料噴射装置による燃料供給量
を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の燃料供給量を運転条件に応じ
て制御する装置として、吸気系における燃料挙動を記述
する数式モデルを設定し、運転条件や燃料条件から設定
した数式モデルを演算することで燃料挙動をシミュレー
トすることにより必要な燃料供給量を求めて燃料噴射装
置を制御する燃料挙動モデルによる制御技術が知られて
いる。
【0003】特開平6−137186号公報に開示され
ている技術はそのような制御技術の一例である。この技
術は、過渡時における燃料の輸送遅れを防止するもので
あって、1噴射前の状態量と今回の要求噴射量に基づい
て補正量を演算することで燃料の輸送遅れを解消して過
渡時の制御精度を高めると記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報にも開示され
ているように、通常のモデル演算では筒内要求噴射量と
してパワー増量や吸気温度補正等を盛り込んで補正した
噴射量が用いられている。しかし、このような補正をす
べて盛り込んで燃料供給量を制御した場合、実際の空燃
比が急激に変化して、急激なトルク変動をもたらし、ド
ライバビリティーが悪化するおそれがある。
【0005】そこで本発明は、急激なトルク変化をもた
らすことなく燃料供給量を適切に制御可能な内燃機関の
燃料噴射制御装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置は、燃料
噴射装置から内燃機関の気筒へと流入する燃料の動的挙
動をモデル化した燃料挙動モデルを利用して燃料噴射装
置による燃料供給量を制御する制御部を備える内燃機関
の燃料噴射制御装置において、この制御部が用いる燃料
挙動モデルにおける筒内要求燃料量の補正に際して、高
応答要求補正の反映度を低応答要求補正の反映度に対し
て高く設定していることを特徴とする。
【0007】このように構成すると、高応答要求、つま
り、速い応答性が要求される補正については、筒内要求
燃料量の補正に速やかに反映し、応答性が比較的要求さ
れない補正については、筒内要求燃料量の補正へは速や
かには反映しない。この結果、応答性が比較的要求され
ない補正が速やかに燃料供給量の補正量に盛り込まれる
ことがなくなるので、空燃比が運転者の意図する以上に
急激に変動することがなく、意図した以上のトルク変動
の発生を抑制することができるので、ドライバビリティ
ーが悪化することがない。
【0008】この制御部は、筒内要求燃料量の補正には
高応答要求補正のみを反映し、得られた燃料供給量を低
応答要求補正により補正して燃料噴射装置による燃料供
給量とすることが好ましい。
【0009】このようにすると、例えば、低応答要求の
増量補正については、壁面付着により時間遅れをもって
実際に筒内に供給される燃料が増量されることになり、
低応答要求の補正を比較的緩やかに反映させることが可
能となる。
【0010】補正の反映度は、補正要求がなされてか
ら、実際に筒内要求燃料量を補正するまでの時間遅れに
より設定してもよい。この場合も、高応答要求の増量補
正を時間遅れを少なく、低応答要求の増量補正は時間遅
れを大きく設定することで、運転者の意図する以上に急
激な空燃比、トルク変動の発生を抑制して、ドライバビ
リティーの悪化を防止しうる。
【0011】あるいは、補正の反映度は、燃料挙動モデ
ルのモデルパラメータ変更時の変更量に対応していても
よい。燃料挙動モデルのモデルパラメータ自体を変更す
ることで、筒内に供給される燃料に対する低応答要求の
補正の反映を比較的緩やかに設定することができる。
【0012】この燃料挙動モデルにおけるモデルパラメ
ータとして、所定のタイムステップにおいて、付着して
いた燃料が残留する残留率をP、燃料供給装置からの供
給燃料からの付着率をRとすると、R/(1−P)を一
定に維持しつつ、P、Rをそれぞれ変更することが好ま
しい。
【0013】このような関係を維持しながらモデルパラ
メータを変更することで、補正設定前後や補正解除前後
において燃料挙動モデルにおける定常付着量を一定に維
持できるため、補正解除直後に燃料挙動モデルにおける
補正量が急変することがなく、不要なトルク変動の発生
を抑制することができる。
【0014】ここで、高応答要求補正としてはパワー増
量を、低応答要求補正としては温度制御増量や空燃比補
正を含むことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理
解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に
対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説
明は省略する。
【0016】図1は、本発明に係る内燃機関の燃料噴射
量制御装置の実施形態をこれを適用した内燃機関ととも
に示す構成図である。
【0017】火花点火式のガソリン多気筒内燃機関(以
下、単に内燃機関と称する)1には吸気管2と排気管3
とが接続されている。吸気管2には吸入空気の温度を検
出する吸気温センサ22と、吸入空気量を検出するエア
フローメータ23と、アクセルペダル4の操作に連動す
るスロットル弁24が配置されるとともにこのスロット
ル弁24の開度を検出するスロットル開度センサ25が
配置されている。また、吸気管2のサージタンク20に
は、吸気管2の圧力を検出するための吸気圧センサ26
が配置されている。さらに、内燃機関1の各気筒に接続
される吸気ポート21には電磁駆動式のインジェクタ
(燃料噴射装置)27が設けられており、このインジェ
クタ27には燃料タンク5から燃料であるガソリンが供
給される。図示の内燃機関1は、各気筒ごとに独立して
インジェクタ27が配置されているマルチポイントイン
ジェクションシステムである。
【0018】内燃機関1の各気筒を構成するシリンダ1
0内には図の上下方向に往復動するピストン11が設け
られ、このピストン11はコンロッド12を介して図示
していないクランク軸に連結されている。ピストン11
の上方には、シリンダ10とシリンダヘッド13とによ
って区画された燃焼室14が形成されている。この燃焼
室14の上部には点火プラグ20が配置されるととも
に、開閉可能な吸気バルブ16と排気バルブ17を介し
てそれぞれ吸気管2と排気管3に接続されている。
【0019】そして、排気管3には、排気ガス中の酸素
濃度に応じた所定の電気信号を出力する空燃比センサ3
1が配置されている。
【0020】内燃機関1を制御するエンジンECU6
(本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置を含む)
は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、上
述した各センサ(吸気温センサ22、エアフローメータ
23、スロットル開度センサ25、吸気圧センサ26、
空燃比センサ31)や車速センサ60、クランクポジシ
ョンセンサ61の各出力信号が入力されるとともに、点
火プラグ15、インジェクタ27の動作を制御するもの
である。
【0021】本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置
における燃料制御について説明する前に、この燃料制御
において用いられる燃料挙動モデルの基本モデルを図2
を参照して説明する。図2は、インジェクタ27近傍
(吸気ポート21付近)における燃料挙動のシミュレー
ションモデルを示す模式図である。以下の説明では、コ
ンピュータによる数値化処理を考慮して時刻を表すカウ
ンタ(サイクル)値を「k」で表す。
【0022】図2において、Fi(k)は、時刻kにお
いてインジェクタ27から噴射される燃料量(インジェ
クタ噴射量)を、Fw(k)は、時刻kにおいて吸気ポ
ート21の壁面や吸気バルブ16の吸気ポート21側表
面(以下、吸気ポート21の壁面等と呼ぶ)に付着して
いる燃料量(壁面付着燃料量)を、Fc(k)は、時刻
kにおいて気筒内(シリンダ10内の燃焼室14内)へ
と流入する燃料量(筒内流入燃料量)をそれぞれ示して
いる。ここで、時刻kにおけるインジェクタ噴射量Fi
(k)のうち、吸気ポート21の壁面等に付着する割合
(壁面付着率)をR(k)とし、時刻kにおいて壁面付
着燃料量Fw(k)のうち、気化せずに吸気ポート21
の壁面等に残留する割合(壁面残留率)をP(k)とす
ると、以下の式(1)、(2)が成立する。これらの式
は、C.F.アキノの式として一般に知られている。
【0023】
【数1】 一方、目標空燃比(混合比A/F)λでの燃焼を実現す
る場合に時刻kにおいて実際に筒内に流入させるべき目
標筒内流入燃料量Fcr(k)は、吸気流量をQ(k)
とすると、
【数2】 で表せる。(1)〜(3)式より前記の筒内流入燃料量
Fc(k)をこの目標筒内流入燃料量Fcr(k)に一
致させるためには、インジェクタ27の噴射量Fi
(k)を
【数3】 となるように制御すればよいことがわかる。
【0024】ここで、パワー増量係数をFpower、温度
制御増量係数をFth、空燃比補正係数をFafとすると、
従来は(3)式の目標筒内流入燃料量Fcr(k)にこ
れらの補正を加味して、
【数4】 として、補正後の流入燃料量Fcr’(k)を(4)式
で用いる手法が採られていた。
【0025】図3は、このような従来の制御手法におい
て、これらの増量係数を時刻t0の時点で増大させたと
きの、時刻t0前後における筒内流入燃料量Fc、壁面
付着燃料量Fw、インジェクタ噴射量Fiの計算結果
と、混合比A/Fの時間変化を示したタイムチャートで
ある。
【0026】図3に示されるように、この従来制御によ
れば、混合比A/Fを階段的に速やかにリッチ側へと変
更することが可能であるが、その変化が急激に起こるた
め、上述したようにトルクの急変をもたらし、ドライバ
ビリティーの悪化をもたらすことがあった。
【0027】以下、本発明に係る内燃機関の燃料噴射量
制御装置の動作、すなわち、燃料噴射両制御について具
体的に説明する。図4は、この制御装置の動作の一例を
示すフローチャートである。この制御はエンジンECU
6によって実施されるものであり、車両の電源がオンに
されてから、所定のタイミングで繰り返し実行される。
このタイムサイクルのカウンタ値をkで表す。つまり、
ある時点で本制御フローを実行した時のカウンタ値がk
であるとき、次に本制御フローが実行されるときのカウ
ンタ値がk+1となる。
【0028】まず、ステップS1において、エンジンE
CU6は、機関運転条件を読込む。これは、車速センサ
60から得られた車速、クランクポジションセンサ61
から得られたエンジン回転数等である。そして、ステッ
プS2においては、ステップS1で読み込んだ吸気温セ
ンサ22、エアフローメータ23、吸気圧センサ26、
スロットル開度センサ25の出力から吸入空気量を算出
することで、(3)式に基づいて基本要求噴射量Fcr
(k)を設定する。
【0029】ステップS3では、こうして求めた基本要
求噴射量Fcr(k)に高速応答補正の増量係数Fotpp
のみを乗じて、実際の要求噴射量Fcr’(k)を求め
る。ここで、高速応答補正の増量係数Fotppとは、パワ
ー増量係数Fpowerなど高応答性が要求される補正係数
を意味する。
【0030】ステップS4では、(1)、(2)、
(4)式において使用される各パラメータP(k)、R
(k)の設定を行う。これらのパラメータは実験等によ
り求めた値をエンジンECU6のメモリ内に機関運転条
件に対するマップ形式で保持しておき、機関運転条件に
対応させて読み出すことで設定すればよい。
【0031】ステップS5では、こうして読み出したパ
ラメータと要求噴射量Fcr’(k)を基にして(1)
〜(4)式により燃料モデル計算を行い、壁面付着量F
w(k)とインジェクタ噴射量Fi(k)を更新する。
【0032】ステップS6では、求めたインジェクタ噴
射量Fi(k)に応答性の要求されない低速応答補正の
増量係数Fotpqを乗じて実際の噴射量Fi’(k)とす
る。この低速応答補正の増量係数Fotpqとしては、前述
した温度制御増量係数Fth、空燃比補正係数Fafのほ
か、排気部品保護のための増量係数や、気筒補正、オー
バーヒート増量係数などが含まれる。ステップS7で
は、この噴射量Fi’(k)に応じた燃料量をインジェ
クタ27から噴射する。
【0033】図5は、この制御において時刻t0時点で
低速応答補正の増量係数Fotpqのみを増大させたときの
その前後における燃料挙動モデルにおける要求噴射量F
cr’、壁面付着燃料量Fw、インジェクタ噴射量Fi
の計算結果と、実際の噴射量Fi’、空燃比A/Fの時
間変化を示したタイムチャートである。なお、高速応答
補正の増量係数Fotpqのみを増大させたときには、図3
に示される従来の制御技術と同様の時間変化が確認され
る。
【0034】低速応答補正の増大係数をt0でステップ
的に増大させた場合でも、本発明においては、燃料挙動
モデルの計算値であるFcr’、Fw、Fiは時刻t0
の前後で変化せず、一定に維持される。一方、実際の噴
射量Fi’は時刻t0の時点でステップ的に増大させら
れるが、この増大によって実際の壁面付着量も時刻t0
以降に増大することにより、実際の空燃比は図に示され
るようになだらかに変化し、トルクの急変を抑えること
ができる。
【0035】つまり、低速応答補正を燃料挙動モデルの
計算に反映しないことで、低速応答補正が速やかに燃料
補正に反映されるのを防止して、トルクの急変を抑制
し、ドライバビリティーの悪化を抑制することが可能で
ある。
【0036】ここでは、低速応答補正をFcr’の補正
に適用しない例について説明してきたが、低速応答補正
については時間遅れをもってFcr’の補正に適用する
ようにしてもよい。すなわち、Fcr’(k)の算出を
次式
【数5】 により行うこととし、この式中の関数a(Foptq)を図
6に示されるように、Foptqが増大してからΔt1時刻
後までは時刻t0までのFoptq値(Foptq-old)で維持
され、Δt1時刻後からは線形的に増大し、Δt2時刻後
に時刻t0時点のFoptq(Foptq-new)と一致するよう
にしてもよい。もちろん、時間遅れの与え方はこの形態
に限られるものではなく、各種の設定方法が考えられ
る。
【0037】以上の説明では、筒内要求噴射量Fcrを
補正する例について説明してきたが、各応答補正をパラ
メータP、Rの設定に盛り込んでもよい。以下、パラメ
ータP、Rの設定に盛り込む場合の制御例について図7
を参照して説明する。図7はこの制御の一例を示すフロ
ーチャートである。
【0038】ステップS1で機関運転条件を設定した
後、ステップS2で要求噴射量Fcr’(k)を設定す
る。このFcr’(k)には高応答補正と低応答補正の
両方が含まれる。続く、ステップS4aにおいては、特
に低応答補正の状態を加味してモデルパラメータP、R
を設定する。すなわち、低応答補正による燃料の増量が
必要な場合には、残留率Pを大きくし、付着率Rを小さ
く設定する。この時、R/(1−P)が一定に維持され
るように変化させることが好ましい。R/(1−P)を
一定に維持することで、定常付着量の計算結果に変動が
起こらないため、低応答補正の補正反映後に残留率Pと
付着率Rを標準状態に戻す必要が生じたときに、定常付
着量の変化に伴う燃料噴射量の増減補正による不要なト
ルク変動の発生を抑制することができる。
【0039】ステップS5では、こうして設定したパラ
メータを基にして、(1)〜(4)式により燃料モデル
計算を行い、壁面付着量Fw(k)とインジェクタ噴射
量Fi(k)を更新する。
【0040】そして、続くステップS7では、噴射量F
i(k)に応じた燃料量をインジェクタ27から噴射す
る。
【0041】パラメータP、Rを変えることで、筒内要
求噴射量Fcr’(k)の変化に対して噴射量Fi
(k)の変化を緩やかなものとし、壁面付着量Fw
(k)の変化量も減らすことができる。この結果、実際
に筒内に供給される燃料量の変化は緩やかなものとな
り、トルクの急変を抑制して、ドライバビリティーを向
上させることが可能である。
【0042】本発明で用いることのできる燃料挙動モデ
ルは必ずしも上述したモデルに限られるものではない。
例えば、燃料の付着位置を弁表面と吸気ポートの壁面表
面とに分けるなどさらに細分割してもよいし、気筒内に
おける付着を考慮したモデルであってもよい。これらの
モデルを用いた場合でもそれは本発明の技術的範囲に包
含される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、応
答性を要求されない燃料増量の補正係数が変更された場
合に、燃料噴射量の増量補正への反映を緩やかなものと
し、応答性を要求される燃料増量の補正係数の変更は速
やかに反映させることができるので、トルクの不要な変
動が抑制され、ドライバビリティーが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料噴射制御装置とこれを適用し
た内燃機関を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る燃料噴射制御装置における燃料挙
動モデルを説明する図である。
【図3】従来の制御手法に係る燃料挙動モデルの計算結
果の時間変化を示す図である。
【図4】本発明に係る燃料噴射制御装置の制御の一例を
示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る燃料挙動モデルの計算結果の時間
変化を示す図である。
【図6】低速応答補正の時間遅れによる適用について説
明する図である。
【図7】本発明に係る燃料噴射制御装置の制御の別の一
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…吸気管、3…排気管、4…アクセル
ペダル、5…燃料タンク、6…エンジンECU、14…
燃焼室、21…吸気ポート、27…インジェクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G301 HA01 HA06 JA03 LB02 MA01 MA11 NA06 NA09 NB03 NC02 ND45 NE22 PA01Z PA07Z PA10Z PA11Z PD02A PD02Z PE03Z PF01Z PF03Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射装置から内燃機関の気筒へと流
    入する燃料の動的挙動をモデル化した燃料挙動モデルを
    利用して燃料噴射装置による燃料供給量を制御する制御
    部を備える内燃機関の燃料噴射制御装置において、 前記制御部が用いる燃料挙動モデルにおける筒内要求燃
    料量の補正に際して、高応答要求補正の反映度を低応答
    要求補正の反映度に対して高く設定していることを特徴
    とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記筒内要求燃料量の補
    正には高応答要求補正のみを反映し、得られた燃料供給
    量を低応答要求補正により補正して燃料噴射装置による
    燃料供給量とすることを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 補正の反映度は、補正要求がなされてか
    ら、実際に筒内要求燃料量を補正するまでの時間遅れに
    より設定される請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御
    装置。
  4. 【請求項4】 補正の反映度は、前記燃料挙動モデルの
    モデルパラメータ変更時の変更量に対応している請求項
    1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料挙動モデルにおけるモデルパラ
    メータとして、所定のタイムステップにおいて、付着し
    ていた燃料が残留する残留率をP、燃料供給装置からの
    供給燃料からの付着率をRとすると、R/(1−P)を
    一定に維持しつつ、P、Rをそれぞれ変更することを特
    徴とする請求項4記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】 高応答要求補正はパワー増量を含むこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関
    の燃料噴射制御装置。
  7. 【請求項7】 低応答要求補正は温度制御増量を含むこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機
    関の燃料噴射制御装置。
  8. 【請求項8】 低応答要求補正は空燃比補正を含むこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関
    の燃料噴射制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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