JP2002227167A - 防波構造物およびその施工方法 - Google Patents

防波構造物およびその施工方法

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JP2002227167A
JP2002227167A JP2001026867A JP2001026867A JP2002227167A JP 2002227167 A JP2002227167 A JP 2002227167A JP 2001026867 A JP2001026867 A JP 2001026867A JP 2001026867 A JP2001026867 A JP 2001026867A JP 2002227167 A JP2002227167 A JP 2002227167A
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Isao Irie
功 入江
Keisuke Murakami
啓介 村上
Yasuto Kataoka
保人 片岡
Naoto Takehana
直人 竹鼻
Yasuo Ichikawa
靖生 市川
Yoshihiro Hamazaki
義弘 濱崎
Fujihiko Hashino
藤彦 橋野
Yoji Hanawa
洋二 塙
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防波堤や岸壁など護岸用の防波構造物におい
て、高い非越波特性を持つ形状としながら、その施工を
容易にし、かつ、施工後の状態を安定なものにすること
ができる防波構造物とその施工方法を提供する。 【解決手段】 沖側壁面の上部に沖側から到来する波を
はね返すように沖側にせり出す部分を有する防波形状を
持つ防波構造物であって、岸に沿う方向、上下方向の少
なくとも一方の方向に並べて配される複数のブロック8
(下段ブロック13、中段ブロック14、上段ブロック
15など)をその沖側壁面よりも後方の位置で締結する
ことを特徴とする防波構造物とその施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、港湾、海岸沿岸域
において、波浪越波、波力から船舶や陸上の人命、建築
物等を防護する防波堤や岸壁など護岸用の防波構造物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】港湾、海岸沿岸域において、波浪越波、
波力から船舶や陸上の人命、建築物等を防護する防波堤
や岸壁など護岸用の防波構造物としては例えば、図1に
示すような直立型ケーソン防波構造物が従来、用いられ
ている。
【0003】この直立型ケーソン防波構造物は、海底を
掘り下げ、砂41で置換して地盤改良した上に捨石マウ
ント42を設けることにより基礎40を形成し、その上
に直立型ケーソン30からなる防波構造物本体50が載
置されて構成されている。
【0004】また、従来よく用いられる防波構造物の一
つとして、図2に示すような、いわゆる消波ブロック被
覆護岸と呼ばれる防波構造物がある。この消波ブロック
被覆護岸を新設する場合の施工方法は図3のようにな
る。すなわち、まず基礎を施工した(図3a〜d)の
ち、防波構造物本体製作用の作業用足場53の他、鉄
筋、型枠54を現地で組み立て、型枠54内にコンクリ
ートを打設して防波構造物本体50を製作する(図3e
〜f)。その際、通常、コンクリートを上下方向に何回
かに分けて打設する。その後、裏込石55を投入し(図
3g〜i)、現場近辺で製作した消波ブロック56を運
搬し、トラッククレーン57によって一つずつ据え付
け、図中の点線で示すように防波構造物天端高さまで台
形状に積層して消波ブロック被覆護岸を製作する。(図
3j〜l) ところで、直立型ケーソン防波構造物や消波ブロック被
覆護岸など従来の防波構造物では、十分な非越波性能を
得るために、天端高さを大きくしたり、図2に示す消波
ブロック56の裾広がりを大きくしなければれないとい
う不都合があった。
【0005】そこで近年は、沖側壁面をその上部が沖側
から到来する波をはね返すように沖側にせり出す部分を
有する防波形状(曲面や平面で構成される)とすること
で、天端高さを低く抑えながら、高い非越波特性を得る
防波構造物の開発が進められている。(以下、沖側壁面
をその上部が沖側から到来する波をはね返すように沖側
にせり出す部分を有する防波構造物をその防波形状が曲
面か平面かに関わらず、フレア型防波構造物と総称す
る)。
【0006】例えば、特開平11−241323号公報
には図4に示すように、沖側壁面10の上部に沖側から
到来する波をはね返すように沖側に傾斜する上部傾斜面
11を設けるとともに、陸側に傾斜する下部傾斜面12
を設けて、前記上部傾斜面11に作用する波圧の上向き
分力成分とこの下部傾斜面12に作用する波圧の下向き
分力成分とを相殺させた防波構造物が開示されている。
この構成は低天端でありながら、越波量や波の打ち上げ
高さを大幅に低減することができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
防波構造物は、いずれもその製作、施工にあたって、現
地で防波構造物本体のコンクリート打設用の作業用足
場、鉄筋、型枠の組み立てをしなければならず、またコ
ンクリート打設を上下方向に何回かに分けて行わなけれ
ばならないなど、全体として工事期間が長くなるという
問題があった。特に、防波構造物を設置する場所の波浪
条件が良くない場合は、現地工事が1年では終わらず
に、越冬して2年にわたるということもしばしば起き
る。このように現地の工事期間が長くなることは、事故
等の発生する確率を増加させるので、作業の安全という
観点からも好ましくない。
【0008】さらに、従来の施工方法では、現地で使用
するコンクリートの量が多いために、コンクリートが海
に流出したり、水質汚濁を生じたりするおそれがあっ
た。
【0009】特に、フレア型防波構造物の場合は、沖側
壁面の上部が沖側から到来する波をはね返すように沖側
にせり出しているため、その構造が複雑であり、施工に
関して言えば、他の防波構造物と同等であるか、あるい
はそれ以上に施工が困難である。
【0010】このような不都合を解消する手段として、
例えば、フレア型防波構造物をいくつかのブロックに分
割し、各ブロックを工場で製作して現地まで輸送したの
ち、積み上げるという施工方法が考えられるが、フレア
型防波構造物は上部が沖側にせり出しているので、衝突
する水塊の運動方向が円弧面に沿って強制的に沖向きに
変わり、防波構造物本体を上方に押し上げるように作用
するため、防波構造物各部のブロック各境界面での摩擦
抵抗力の減少を招き、ブロックが浮きあがったり、防波
構造物全体の転倒が生じやすくなるという問題が生じ
る。
【0011】また、このような浮きあがりや転倒を防止
するためには防波構造物の体積や重量を大きくしなけれ
ばならないが、防波構造物の体積や重量が大きくなれ
ば、これを支える基礎も大型化し、地盤改良等の施工に
要するコストや時間も増大することになる。
【0012】本発明はこのような従来の防波構造物の問
題点に鑑みてなされたものであり、高い非越波特性を持
つ形状としながら、その施工を容易にし、かつ、施工後
の状態を安定なものにすることができる防波構造物とそ
の施工方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、すなわち、岸に沿って延び、かつ、沖側壁
面の上部に沖側から到来する波をはね返すように沖側に
せり出す部分を有する防波形状を持つ防波構造物であっ
て、岸に沿う方向、上下方向の少なくとも一方の方向に
並べて配される複数のブロックと、これらのブロック同
士をその沖側壁面よりも後方の位置で締結する締結具と
を備え、その締結により前記複数のブロックが一体化さ
れて前記防波形状が形成されていることを特徴とする防
波構造物である(請求項1)。
【0014】このように本発明は、沖側壁面の上部に沖
側から到来する波をはね返すように沖側にせり出す部分
を有する防波形状を持つ防波構造物としたので、直立型
ケーソン防波構造物や消波ブロック被覆護岸などの従来
の防波構造物と比較して高い非越波特性を有している。
このため、特に越波や波の打ち上げが問題となる沿岸道
路等においては天端高さを抑えながら越波や波の打ち上
げを防止することができ、また、消波ブロックで防波構
造物を被覆する必要がないので、設置する場所の景観を
損なうことがない。また、防波構造物を複数のブロック
に分割しているので現地ではこれらのブロックを並べて
相互に締結するだけでよく、現地での工事期間は、著し
く短縮される。しかも、前記ブロックを締結具により一
体化することを特徴とする防波構造物であるので、沖側
壁面に衝突する水塊によってブロックが浮きあがった
り、防波構造物が転倒したりすることがない。
【0015】請求項2に記載の発明は、ブロックの沖側
がコンクリート構造であり、陸側が複数本の金属製骨材
を組み合わせてなる骨組構造であり、前記骨組構造で前
記コンクリート構造を支持するとともに、前記骨組構造
同士を締結することを特徴とする請求項1の防波構造物
である。
【0016】ブロックの沖側のみをコンクリート構造と
し、陸側を複数本の金属製骨材を組み合わせてなる骨組
構造としたので大規模な防波構造物の場合、全体をコン
クリートで構成するよりも軽量化することができ、運搬
が容易になるなど、施工上の利点がある。また、この金
属製骨材を組み合わせた骨組構造で前記コンクリート構
造を支持するとともに、その骨組構造同士を締結するの
で、締結具による各ブロックの締結を確実なものにする
ことができ、沖側壁面に衝突する水塊によってブロック
が浮きあがったり、防波構造物が転倒したりすることが
ない。
【0017】請求項3に記載の発明は、骨組構造の沖側
前面に配され、沖側壁面と略同等の形状をもつ金属製板
材と、前記金属製板材の沖側表面に配された複数の金属
製棒材とを備え、その金属製板材の沖側前面にコンクリ
ートが打設されていることを特徴とする請求項2の防波
構造物である。
【0018】金属製板材と、前記金属製板材の沖側表面
に配された複数の金属製棒材とを備え、その金属製板材
の沖側前面にコンクリートが打設されているので、コン
クリートを補強することができ、コンクリートの亀裂や
剥離がない。
【0019】請求項4に記載の発明は、ブロック全体が
コンクリートあるいは鉄筋コンクリートで構成され、そ
の沖側壁面よりも後方の部分にボルトが挿通される挿通
孔が形成され、この挿通孔に挿通されるボルトによって
ブロック同士が締結される構造からなることを特徴とす
る請求項1の防波構造物である。
【0020】ブロック全体をコンクリートあるいは鉄筋
コンクリートで構成したので、小規模な防波構造物の場
合、より工場での製作および現地での工事が容易であ
る。また、その沖側壁面よりも後方の部分にボルトが挿
通される挿通孔を形成し、この挿通孔に挿通されるボル
トによってブロック同士が締結されるようにしたので、
各ブロックの締結を確実なものにすることができ、沖側
壁面に衝突する水塊によってブロックが浮きあがった
り、防波構造物が転倒したりすることがない。
【0021】請求項5に記載の発明は、ブロックの境界
面に互いに接合可能な凹凸が形成されていることを特徴
とする請求項4の防波構造物である。
【0022】その境界面に互いに接合可能な凹凸を形成
したので、ブロック同士の滑りを抑制し、各ブロックの
締結をより確実なものにすることができる。
【0023】請求項6に記載の発明は、岸に沿って延
び、かつ、沖側壁面の上部に沖側から到来する波をはね
返すように沖側にせり出す部分を有する防波形状を持つ
防波構造物の施工方法であって、複数のブロックを成形
する工程と、これらのブロックを岸に沿う方向、上下方
向の少なくとも一方の方向に並べて配置することにより
前記防波形状を形成する工程とを含むことを特徴とする
防波構造物の施工方法である。
【0024】複数のブロックを岸に沿う方向、上下方向
の少なくとも一方の方向に並べて配置し、前記防波形状
を形成するので、現地でコンクリート打設用の作業用足
場、鉄筋、型枠を組み立てる必要がなく、また、上下方
向に何回かに分けてコンクリート打設を行う必要もない
など従来の施工方法と比較して、工事をより容易にする
ことができる。このため、現地工事期間を大幅に短縮す
ることができ、施工にかかるコストを低減することがで
きる。また、現地の工事期間が短くなることにより、工
事期間中の事故等の発生する確率が減少するため、作業
の安全上からも好ましい。さらに、従来の防波構造物と
比較して現地でのコンクリートの使用量が少ないため
に、コンクリートが海に流出したり、水質汚濁を生じた
りする可能性を最小限にすることができる。
【0025】請求項7に記載の発明は、ブロック同士を
その沖側壁面よりも後方の位置で締結して一体化するこ
とにより、上記防波形状を形成する工程を含むことを特
徴とする請求項6の防波構造物の施工方法である。
【0026】ブロック同士をその沖側壁面よりも後方の
位置で締結して一体化することにより、上記防波形状を
形成するので、沖側壁面に衝突する水塊によってブロッ
クが浮きあがったり、防波構造物が転倒したりすること
がない。
【0027】請求項8に記載の発明は、ブロック全体を
コンクリートあるいは鉄筋コンクリートで成形する工程
と、このブロックの沖側壁面よりも後方の部分にボルト
が挿通される挿通孔を形成する工程と、この挿通孔にボ
ルトを挿通してブロック同士を締結することにより、上
記防波形状を形成する工程とを含むことを特徴とする請
求項7の防波構造物の施工方法である。
【0028】ブロック全体をコンクリートで構成するの
で、小規模な防波構造物の場合、より工場での製作およ
び現地での工事が容易である。また、その沖側壁面より
も後方の部分にボルトが挿通される挿通孔を形成し、こ
の挿通孔に挿通されるボルトによってブロック同士を締
結するので、各ブロックの締結を確実なものにすること
ができ、沖側壁面に衝突する水塊によってブロックが浮
きあがったり、防波構造物が転倒したりすることがな
い。
【0029】請求項9に記載の発明は、ブロックの境界
面に互いに接合可能な凹凸を形成する工程を含むことを
特徴とする請求項8の防波構造物の施工方法である。
【0030】ブロックの境界面に互いに接合可能な凹凸
を形成したので、ブロック同士の滑りを抑制し、各ブロ
ックの締結をより確実なものにすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面をもとにして本発明の
実施の形態を説明する。図5は、本発明に係る第1の実
施の形態の防波構造物本体の縦断面図である。この実施
の形態は岸に沿って延び、かつ、沖側壁面の上部に沖側
から到来する波をはね返すように沖側にせり出す部分を
有する防波形状を持つ防波構造物であり、上下方向に下
段ブロック13、中段ブロック14、上段ブロック15
の3段に分割し、これらの順に接合したものを岸に沿う
方向にならべ、背後に裏込石55を投入している。ま
た、プレキャスト上部コンクリート16を打設し、必要
に応じて根回・被覆ブロック17を据え付けている。こ
の第1の実施の形態を新設する場合の製作、施工方法を
図6に示す。現地では、まず基礎を工事した(図6a〜
d)後、下段ブロック13をトラッククレーン57で据
え付ける(図6e)。次に中段ブロック14、上段ブロ
ック15を据え付け(図6f〜g)、接合し、背後に裏
込石55を投入する(図6h)。最後にプレキャスト上
部コンクリート16を据え付け、打設し(図6i)、必
要に応じて根回・被覆ブロック17を据え付ける(図6
j)。なお、設計条件によっては、下段ブロック13に
コンクリートを打設する場合もある。
【0032】ここで、図7〜14を参照しながら、本発
明にかかる防波構造物の構造と製作、施工の詳細を述べ
るが、説明を簡単にするため、上下方向の分割数が1の
場合、すなわち、上下方向には防波構造物を分割せず、
一つのブロックを置き、これを岸に沿う方向に複数個並
べた場合について説明する。上下方向および岸に沿う方
向のブロック分割数は、設計条件、設置位置の条件等に
よって決定するが、波浪条件が厳しくない条件において
は、このように分割数を1とすることにより、工程の簡
素化を図ることができる。
【0033】図7は上下方向の分割数が1の場合の本発
明にかかる防波構造物の斜視図である。この防波構造物
では沖側をコンクリート構造とし、陸側を複数本の金属
製骨材を組み合わせてなる骨組構造としている(請求項
2)。また、骨組構造の沖側前面に配され、沖側壁面と
略同等の形状をもつ金属製板材すなわち鋼板1と、前記
と金属製板材の沖側表面に配された複数の金属製棒材す
なわちスタッド2とを備え、その金属製板材の沖側前面
にコンクリートが打設されている(請求項3)。なお、
円弧状のコンクリート構造3の境界部分には止水を目的
として止水材5が充填される。
【0034】図8はブロック8の鉄構造7の工場におけ
る製作フローである。曲げ加工した鋼板1に縦リブ22
と横リブ23とを接合したもの(〜)と、鉄骨4を
組立てたもの(〜)を接合して全体として鉄構造7
を得る()。
【0035】図9はコンクリート構造の工場における製
作フローである。鉄構造7を横置きし()、金網25
と円弧面型枠26を設置した後()、コンクリートを
打設し()、養生し()、最後に塗装してブロック
8を得る(〜)。
【0036】図10はブロック8が防波構造物の端部に
位置する場合の工場における製作フローである。ブロッ
ク8が端部に位置する場合は、側壁型枠27を設置した
後()、コンクリートを打設し()、養生してブロ
ック8を得る()。
【0037】図11は本発明にかかる防波構造物の現地
における施工フロー(1/3)である。基礎40にスペ
ーサー31と下配筋32を設置した後()、ブロック
8を並べる。かすがい33とガイド34などの締結具を
使ってブロック8を所定の位置に設置し、一体化した後
()、底版コンクリート18を打設(−a、−
b)する。
【0038】図12は防波構造物の現地における施工フ
ローの続き(2/3)である。ブロック8内部に中詰
砂、あるいは砕石36を投入し(−a)、蓋コンクリ
ート37を施工した後(−b)、プレキャスト上部コ
ンクリート16を設置して(−c)防波構造物を形成
する。なお、既設ユニット39の側壁にはゴム60を貼
り付けるとともに、後隣ユニットのスペーサー31と下
配筋32を設置して、次のユニットを施工する準備をす
る()。
【0039】図13は防波構造物の現地における施工フ
ローの続き(3/3)である。スライドガイド61など
の締結具によって隣のユニットの端部ブロック62を所
定の位置に設置して一体化し()、引き続き、施工を
進めていき()、最後に天端部63を工事して完成す
る()。
【0040】以上、製作、施工方法の詳細を述べるの
に、説明を簡単にするため、上下方向の分割数が1の場
合について述べた。分割数が2以上の場合も基本的には
同様である。図14は上下方向の分割数が2の場合の施
工フローである。上下方向の分割数が2の場合は、基礎
にスペーサーと下配筋を設置した後、かすがい33やガ
イド34などの締結具により、下段ブロック13を締結
するとともに、下段ブロック13にゴムなどの止水材5
を貼り付ける()。次に、下段ブロックと同様に、か
すがい33やガイド34などの締結具により上段ブロッ
ク15を締結する。
【0041】そして、下段ブロック13と上段ブロック
15をボルト35とナット68などの締結具により締結
する()。最後に、ボルト35とナット68で締結し
た箇所に防食塗装を行う()。
【0042】この後、底版コンクリートの打設、中詰砂
あるいは砕石の投入、蓋コンクリートの施工、プレキャ
スト上部コンクリートの設置、天端部の工事など、完成
に至る工程は、図12、図13と同様である。
【0043】このように、第1の実施の形態ではブロッ
クの沖側のみをコンクリート構造とし、陸側を複数本の
金属製骨材を組み合わせてなる骨組構造としたので大規
模な防波構造物の場合、全体をコンクリートで構成する
よりも軽量化することができ、運搬が容易になるなど、
施工上の利点がある。
【0044】また、金属製骨材を組み合わせた骨組構造
でコンクリート構造を支持するとともに、その骨組構造
同士をかすがいやガイドあるいはボルトやナットなどの
締結具で締結するので、各ブロックの締結を確実なもの
にすることができ、沖側壁面に衝突する水塊によってブ
ロックが浮きあがったり、防波構造物が転倒したりする
ことがない。
【0045】ここで、従来の消波ブロック被覆護岸(図
2)と、本発明の防波構造物(図5)の工程を比較し、
本発明の優秀性を示す。図2と図5には防波構造物の外
観に加えて、比較の前提となる寸法が併せて示されてい
る。設計条件等を下記に示す。 ・設置水深1.3m ・設計潮位1.8m ・法線方向延長100m ・消波ブロック重量10ton ・フレア各ブロック重量最大10ton ・フレア各ブロック長さ最長3.5m 図15は各施工方法の工程図である。表1,表2に、そ
れぞれ消波ブロック被覆護岸、本発明にかかる防波構造
物(分割式フレア護岸)の工程表を示す。表中、実線が
現地での工事、破線は現地以外での工事を示している。
消波ブロック被覆護岸の場合、護岸本体の現地製作、施
工に約5ヶ月も要し、最初の基礎工1ヶ月、最後の消波
ブロック掘え付け1ヶ月をあわせて、現地工事期間は合
計約7ヶ月と試算された。これに対して、本施工方法に
よるフレア型防波構造物の場合、護岸施工に要した期間
は約1ヶ月で、基礎工と合わせた工事期間合計は約2ヶ
月と試算され、大幅に現地工事期間を短縮できることが
わかる。
【0046】また、消波ブロック(重量10ton)を
据え付ける際には、かなり沖側までクレーンのうでを伸
ばす必要があるため、120ton吊りクレーンが必要
であったが、本発明にかかるブロックの場合は、うでの
長さが短くてすむため、45ton吊りクレーンで十分
であった。
【0047】以上は本発明にかかる防波構造物を新設す
る場合であったが、次に本発明にかかる防波構造物を既
設の護岸前面に設置する場合について示す。
【0048】図16は既設護岸51の前面に本発明にか
かる防波構造物を設置する場合を示している。また、図
17は既設護岸51の前面に本発明にかかる防波構造物
を設置する場合の施工フローを示している。
【0049】ここで前述の比較と同様に、既設護岸51
の前面に従来の消波ブロック被覆護岸を設置した場合
(図2)と、本発明にかかる防波構造物を設置した場合
(図16)の工程を比較し、本発明の優秀性を示す。図
2と図16には防波構造物の外観の他、比較の前提とな
る寸法も併せて記載されている。設計条件等を下記に示
す。 ・設置水深1.3m ・設計潮位1.8m ・法線方向延長100m ・消波ブロック重量10ton ・フレア各ブロック重量最大10ton ・フレア各ブロック長さ最長3.5m ・道路幅9.0m 図15は各施工方法の工程図である。表3,4に、それ
ぞれ消波ブロック被覆護岸と、本発明にかかる防波構造
物(分割式フレア護岸)の工程表を示す。表中、実線が
現地での工事、破線は現地以外での工事を示している。
既設護岸前面に設置する場合、両者とも現地工事期間は
約1.5ヶ月であった。
【0050】このように既設護岸前面に設置する場合は
工程上は大きな差はないが、一方、使用するトラックク
レーンの大きさは大きく異なる。すなわち、消波ブロッ
ク(重量10ton)を据え付ける際には、かなり沖側
までクレーンのうでを伸ばす必要があるため、120t
吊りクレーンが必要であり、消波ブロックを据付ける1
ヶ月の間、9.0m幅の道路を全面通行止めにしなけれ
ばならないが、本発明にかかる防波構造物の場合は、腕
の長さが短くてすむため、45ton吊りクレーンで十
分であり、また、アウトリガーの張り出し幅も5mでよ
く、現地工事期間中、片側通行止めだけで対応すること
ができる。
【0051】このように、施工の観点からも、本発明は
現地の工事期間が短く、また、工事期間中の事故等の発
生する確率が減少するため、作業の安全上からも好まし
い。また、従来の防波構造物と比較して現地でのコンク
リートの使用量が少ないために、コンクリートが海に流
出し、水質汚濁を生じる可能性を最小限にすることがで
きる。
【0052】さらに前述のように、消波ブロック被覆護
岸の場合と比較すると、本発明の場合、沖側まで消波ブ
ロックを据え付けるような作業がないので、比較的小型
のトラッククレーンで対応でき、このため、工事に係る
コストの低減を図ることができる。また、道路護岸など
の既設護岸に適用する場合は、工事にともなう通行止め
の範囲(道幅方向)も小さくすることができて道路を全
面通行止めにせずともよいなど、交通安全上も好まし
い。
【0053】なお、第1の変形例として、図18は底版
18と前面曲面板19とを分けて工場製作し、その接合
部を差込式にしておき、ボルト35とナット68で固定
した後、現地でモルタル注入口20を介して差込部分2
1にモルタル等を充填して接合、および止水できるよう
にしたものである。
【0054】第1の変形例としては、図19に示すよう
に、底版18と前面曲面板19をH型鋼70を介して埋
め込みボルト69とナット68で固定した後、接合して
もよい。
【0055】これらの第1の変形例により現地の工事期
間をさらに短くすることができ、水質汚濁の可能性も大
幅に低減することができる。
【0056】第2の変形例として、図20は転倒防止用
部材を用いた場合の施工例である。フレア型防波構造物
を3分割する場合や上下2分割する場合、上段ブロック
15はそのままでは姿勢が保てず不安定である(前方に
倒れてしまう)。そこで、図20に示すように、据え付
け前は転倒防止用部材24をボルト等で上段ブロック1
5に取り付けておくことにより、上段ブロック15は前
方に倒れてしまうことなく、そのままの姿勢を安定的に
保つことができ、現地工事をより効率的に、安全に行う
ことができる。そして現地において上段ブロック15を
クレーンで吊り上げて据え付ける際にはこの転倒防止用
部材24は取り外す。
【0057】次に第2の実施の形態を説明する。
【0058】図21は本発明の第2の実施の形態を表す
縦断面図である。この第2の実施の形態は岸に沿って延
び、かつ、沖側壁面の上部に沖側から到来する波をはね
返すように沖側にせり出す部分を有する防波形状を持つ
防波構造物であって、ブロック全体がコンクリートある
いは鉄筋コンクリートで構成され、その沖側壁面よりも
後方の部分にボルト67が挿通される挿通孔が形成さ
れ、この挿通孔に挿通されるボルト67によってブロッ
ク8同士が締結される構造からなることを特徴とする防
波構造物である(請求項4)。そして、第2の実施の形
態では同時に、ブロックの境界面に互いに接合可能な凹
凸66が形成されている(請求項5)。また、ボルト6
7としてはPC鋼棒が用いられている。
【0059】ここでPC鋼棒とは炭素鋼、低合金鋼、ば
ね鋼などを用い、ストレッチング、冷間引き抜き、熱処
理のうち、いずれかの方法、またはこれらの組合せによ
り仕上げられた鋼棒のことであり、断面の形状は円形、
および異形などがある。特にプレストレストコンクリー
トに用いられることが多いものである。
【0060】この防波構造物も全体として沖側壁面の上
部に沖側から到来する波をはね返すように沖側にせり出
す部分を設けたものであるので、高い非越波特性を有す
ることができるが、その反面、大きな鉛直波力が防波構
造物本体に作用すれば防波構造物本体を上方に押し上げ
るように作用するため、防波構造物各部のブロック各境
界面での摩擦抵抗力の減少を招き、防波構造物は略水平
方向に滑動しやすくなり、大きな鉛直波力が作用すれば
ブロックが浮きあがり、防波構造物全体の転倒が生じや
すくなるという問題がある。
【0061】そこで、この実施の形態では図22に示す
ように、その境界面に互いに接合可能な凹凸66を備え
た二つ以上のブロック8を、ボルト67とナット68あ
るいは埋め込みナット71で締結している。ここで、ボ
ルト67とナット68あるいは埋め込みナット71には
ネジ72が設けられている。また、埋め込みナット71
には滑り止め加工73が施されており、ブロック8の締
結を確実なものにしている。この構成によれば波が沖側
壁面に水塊として衝突してもボルト67とナット68あ
るいは埋め込みナット71などの締結具の抗力によりブ
ロックが浮きあがったり、転倒したりすることがない。
【0062】以上のように本発明は、ブロック全体をコ
ンクリートで構成したので、小規模な防波構造物の場
合、より工場での製作および現地での工事が容易であ
る。しかも、その沖側壁面よりも後方の部分にボルトが
挿通される挿通孔を形成し、この挿通孔に挿通されるボ
ルトによってブロック同士が締結されるようにしたの
で、各ブロックの締結を確実なものにすることができ、
沖側壁面に衝突する水塊によってブロックが浮きあがっ
たり、防波構造物が転倒したりすることがない。従っ
て、いわゆるフレア型防波構造物としながらも施工後の
状態を安定して保つことができる。
【0063】また、その境界面に互いに接合可能な凹凸
を形成したので、ブロック同士の滑りを抑制し、各ブロ
ックの締結をより確実なものにすることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の構造上の効果は、次の通りであ
る。すなわち、本発明はいずれも沖側壁面の上部に沖側
から到来する波をはね返すように沖側にせり出す部分を
有する防波形状を持つ防波構造物としたので、直立型ケ
ーソン防波構造物や消波ブロック被覆護岸などの従来の
防波構造物と比較して高い非越波特性を有している。
【0065】このため、特に越波や波の打ち上げが問題
となる沿岸道路等においては天端高さを抑えながら越波
や波の打ち上げを防止することができ、また、消波ブロ
ックで防波構造物を被覆する必要がないので、設置する
場所の景観を損なうことがない。
【0066】次に、本発明の施工上の効果は次の通りで
ある。すなわち、本発明は複数のブロックを岸に沿う方
向、上下方向の少なくとも一方の方向に並べて配置し、
ブロック同士を締結して一体化して前記防波形状を形成
するので、現地でコンクリート打設用の作業用足場、鉄
筋、型枠を組み立てる必要がなく、また、上下方向に何
回かに分けてコンクリート打設を行う必要もないなど従
来の防波構造物の施工方法と比較して、工事をより容易
にすることができる。
【0067】これにより、現地工事期間を大幅に短縮す
ることができ、施工にかかるコストを低減することがで
きる。また、現地の工事期間が短くなることにより、工
事期間中の事故等の発生する確率が減少するため、作業
の安全上からも好ましい。
【0068】しかも、上記のように、防波構造物を複数
のブロックに分割しながら、前記ブロックを締結具によ
り一体化しているので、沖側壁面に衝突する水塊によっ
てブロックが浮きあがったり、防波構造物が転倒したり
することがない。
【0069】さらに、従来の防波構造物と比較して現地
でのコンクリートの使用量が少ないために、コンクリー
トが海に流出したり、水質汚濁を生じたりする可能性を
最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の直立型ケーソン防波構造物の縦断面図
である。
【図2】 従来の消波ブロック被覆護岸の縦断面図であ
る。
【図3】 従来の消波ブロック被覆護岸を新設する場合
の施工フローである。
【図4】 フレア型防波構造物の斜視図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態にかかる防波構造
物の縦断面図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態にかかる防波構造
物を新設する場合の施工フローである。
【図7】 上下方向の分割数が1の本発明にかかる防波
構造物の斜視図である。
【図8】 ブロックの鉄構造の工場における製作フロー
である。
【図9】 ブロックのコンクリート構造の工場における
製作フローである。
【図10】 ブロックが防波構造物の端部に位置する場
合の工場における製作フローである。
【図11】 本発明にかかる防波構造物の現地における
施工フロー(1/3)である。
【図12】 本発明にかかる防波構造物の現地における
施工フローの続き(2/3)である。
【図13】 本発明にかかる防波構造物の現地における
施工フローの続き(3/3)である。
【図14】 上下方向の分割数が2の場合の施工フロー
である。
【図15】 各施工方法の工程図である。
【図16】 既設護岸前面にフレア型防波構造物を設置
する場合の縦断面図である。
【図17】 既設護岸前面にフレア型防波構造物を設置
する場合の施工フローである。
【図18】 底版と前面曲面板をボルトとナットで固定
する場合の施工例を示す工程図である。
【図19】 底版と前面曲面板を埋め込みボルトとナッ
トで固定する場合の施工例を示す断面図である。
【図20】 転倒防止用部材を用いた場合の施工例を示
す断面図である。
【図21】 第2の実施の形態の本発明にかかる防波構
造物の縦断面図である。
【図22】 第2の実施の形態の本発明にかかるブロッ
クの締結の詳細を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 鋼板(金属製板材) 2 スタッド(金属製棒材) 3 コンクリート構造 4 鉄骨 5 止水材 6 鉄骨構造 7 鉄構造 8 ブロック 10 沖側壁面 11 上部傾斜面 12 下部傾斜面 13 下段ブロック 14 中段ブロック 15 上段ブロック 16 プレキャスト上部コンクリート 17 根回・被覆ブロック 18 底版 19 前面曲面板 20 モルタル注入口 21 差込部分 22 縦リブ 23 横リブ 24 転倒防止用部材 25 金網 26 円弧面型枠 27 側壁型枠 30 直立型ケーソン 31 スペーサー 32 下配筋 33 かすがい 34 ガイド 35 ボルト 36 中詰砂、あるいは砕石 37 蓋コンクリート 39 既設ユニット 40 基礎 41 砂 42 捨石マウント 50 防波構造物本体 51 既設護岸 53 作業用足場 54 型枠 55 裏込石 56 消波ブロック 57 トラッククレーン 60 ゴム 61 スライドガイド 62 端部ブロック 63 天端部 66 凹凸 67 ボルト 68 ナット 69 埋め込みボルト 70 H型鋼 71 埋め込みナット 72 ネジ 73 滑り止め加工
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 保人 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 竹鼻 直人 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 市川 靖生 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 濱崎 義弘 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 橋野 藤彦 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 塙 洋二 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 2D018 BA11 BA18 EA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岸に沿って延び、かつ、沖側壁面の上部
    に沖側から到来する波をはね返すように沖側にせり出す
    部分を有する防波形状を持つ防波構造物であって、岸に
    沿う方向、上下方向の少なくとも一方の方向に並べて配
    される複数のブロックと、これらのブロック同士をその
    沖側壁面よりも後方の位置で締結する締結具とを備え、
    その締結により前記複数のブロックが一体化されて前記
    防波形状が形成されていることを特徴とする防波構造
    物。
  2. 【請求項2】 ブロックの沖側がコンクリート構造であ
    り、陸側が複数本の金属製骨材を組み合わせてなる骨組
    構造であり、前記骨組構造で前記コンクリート構造を支
    持するとともに、前記骨組構造同士を締結することを特
    徴とする請求項1の防波構造物。
  3. 【請求項3】 骨組構造の沖側前面に配され、沖側壁面
    と略同等の形状をもつ金属製板材と、前記金属製板材の
    沖側表面に配された複数の金属製棒材とを備え、その金
    属製板材の沖側前面にコンクリートが打設されているこ
    とを特徴とする請求項2の防波構造物。
  4. 【請求項4】 ブロック全体がコンクリートあるいは鉄
    筋コンクリートで構成され、その沖側壁面よりも後方の
    部分にボルトが挿通される挿通孔が形成され、この挿通
    孔に挿通されるボルトによってブロック同士が締結され
    る構造からなることを特徴とする請求項1の防波構造
    物。
  5. 【請求項5】 ブロックの境界面に互いに接合可能な凹
    凸が形成されていることを特徴とする請求項4の防波構
    造物。
  6. 【請求項6】 岸に沿って延び、かつ、沖側壁面の上部
    に沖側から到来する波をはね返すように沖側にせり出す
    部分を有する防波形状を持つ防波構造物の施工方法であ
    って、複数のブロックを成形する工程と、これらのブロ
    ックを岸に沿う方向、上下方向の少なくとも一方の方向
    に並べて配置することにより、前記防波形状を形成する
    工程とを含むことを特徴とする防波構造物の施工方法。
  7. 【請求項7】 ブロック同士をその沖側壁面よりも後方
    の位置で締結して一体化することにより、上記防波形状
    を形成する工程を含むことを特徴とする請求項6の防波
    構造物の施工方法。
  8. 【請求項8】 ブロック全体をコンクリートあるいは鉄
    筋コンクリートで成形する工程と、このブロックの沖側
    壁面よりも後方の部分にボルトが挿通される挿通孔を形
    成する工程と、この挿通孔にボルトを挿通してブロック
    同士を締結することにより、上記防波形状を形成する工
    程とを含むことを特徴とする請求項7の防波構造物の施
    工方法。
  9. 【請求項9】 ブロックの境界面に互いに接合可能な凹
    凸を形成する工程を含むことを特徴とする請求項8の防
    波構造物の施工方法。
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