JP2002226848A - アルミン酸塩蛍光体 - Google Patents
アルミン酸塩蛍光体Info
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- JP2002226848A JP2002226848A JP2001023245A JP2001023245A JP2002226848A JP 2002226848 A JP2002226848 A JP 2002226848A JP 2001023245 A JP2001023245 A JP 2001023245A JP 2001023245 A JP2001023245 A JP 2001023245A JP 2002226848 A JP2002226848 A JP 2002226848A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】特にPDPなどの真空紫外線励起発光素子用に
好適な、発光輝度が高い青色蛍光体およびそれを用いた
真空紫外線励起発光素子を提供する。 【解決手段】組成式Ba1-x-aEuxMgAl10O
17-a(ただし、0.01≦x≦0.3、0.03≦a≦
0.3)により表わされる化合物を含有するアルミン酸
塩蛍光体。Baの0.01モル%以上0.5モル%以下
をCaおよび/またはSrで置換する上記記載の蛍光
体。上記いずれか記載の真空紫外線励起発光素子用の蛍
光体。上記いずれか記載の蛍光体を用いてなる真空紫外
線励起発光素子。
好適な、発光輝度が高い青色蛍光体およびそれを用いた
真空紫外線励起発光素子を提供する。 【解決手段】組成式Ba1-x-aEuxMgAl10O
17-a(ただし、0.01≦x≦0.3、0.03≦a≦
0.3)により表わされる化合物を含有するアルミン酸
塩蛍光体。Baの0.01モル%以上0.5モル%以下
をCaおよび/またはSrで置換する上記記載の蛍光
体。上記いずれか記載の真空紫外線励起発光素子用の蛍
光体。上記いずれか記載の蛍光体を用いてなる真空紫外
線励起発光素子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下「PDP」という。)および希ガスラ
ンプなどの、真空紫外線励起発光素子に好適なアルミン
酸塩蛍光体およびその蛍光体を用いる真空紫外線励起発
光素子に関する。
レイパネル(以下「PDP」という。)および希ガスラ
ンプなどの、真空紫外線励起発光素子に好適なアルミン
酸塩蛍光体およびその蛍光体を用いる真空紫外線励起発
光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】真空紫外線によって励起される蛍光体は
既に提案されており、青色蛍光体としては例えば特開平
08−115673号公報に記載されているBaMgA
l10O 17:Euや特開2000−226574号公報に
記載されているプラズマディスプレイパネル用青色蛍光
体(Ba1-mSrm)iMgAljOn:Euk(0≦m≦
0.25、1.0≦i≦1.8、12.7≦j≦21.
0、0.01≦k≦0.20、21.0≦n≦34.
5)を挙げることができる。また、緑色蛍光体としては
例えばZn2SiO4:Mn、赤色蛍光体としては例えば
(Y,Gd)BO3:Euを挙げることができる。しか
しながら、PDP用としては蛍光体の輝度の向上が望ま
れている。特に青色蛍光体の輝度の向上が強く望まれて
いる。
既に提案されており、青色蛍光体としては例えば特開平
08−115673号公報に記載されているBaMgA
l10O 17:Euや特開2000−226574号公報に
記載されているプラズマディスプレイパネル用青色蛍光
体(Ba1-mSrm)iMgAljOn:Euk(0≦m≦
0.25、1.0≦i≦1.8、12.7≦j≦21.
0、0.01≦k≦0.20、21.0≦n≦34.
5)を挙げることができる。また、緑色蛍光体としては
例えばZn2SiO4:Mn、赤色蛍光体としては例えば
(Y,Gd)BO3:Euを挙げることができる。しか
しながら、PDP用としては蛍光体の輝度の向上が望ま
れている。特に青色蛍光体の輝度の向上が強く望まれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発光
輝度が高い蛍光体およびそれを用いた真空紫外線励起発
光素子を提供することにある。
輝度が高い蛍光体およびそれを用いた真空紫外線励起発
光素子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状
況下、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。アル
ミン酸塩の一つであるBaMgAl10O17にEuを付活
剤として含有させたBaMgAl10O17:Euが真空紫
外線励起発光素子用の青色蛍光体として広く知られてい
るが、その母結晶であるBaMgAl10O17よりバリウ
ムの含有量が少ない式Ba1-aMgAl10O17-aにより
表される化合物のうち、特にaの値が0.03以上0.
15以下である化合物に、Euを付活剤として特定量含
有させた蛍光体が、理由は明らかではないが輝度が高い
ことを本発明者らは見出し、本発明を完成するに至った
のである。
況下、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。アル
ミン酸塩の一つであるBaMgAl10O17にEuを付活
剤として含有させたBaMgAl10O17:Euが真空紫
外線励起発光素子用の青色蛍光体として広く知られてい
るが、その母結晶であるBaMgAl10O17よりバリウ
ムの含有量が少ない式Ba1-aMgAl10O17-aにより
表される化合物のうち、特にaの値が0.03以上0.
15以下である化合物に、Euを付活剤として特定量含
有させた蛍光体が、理由は明らかではないが輝度が高い
ことを本発明者らは見出し、本発明を完成するに至った
のである。
【0005】すなわち本発明は、組成式Ba1-x-aEux
MgAl10O17-a(ただし、0.01≦x≦0.3、
0.03≦a≦0.15)により表わされる化合物を含
有するアルミン酸塩蛍光体を提供する。また本発明は、
Baの0.01モル%以上0.5モル%以下をCaおよ
び/またはSrで置換する上記記載の蛍光体を提供す
る。また本発明は、真空紫外線励起発光素子用である上
記いずれかに記載の蛍光体を提供する。また本発明は、
上記いずれかの蛍光体を用いる真空紫外線励起発光素子
を提供する。
MgAl10O17-a(ただし、0.01≦x≦0.3、
0.03≦a≦0.15)により表わされる化合物を含
有するアルミン酸塩蛍光体を提供する。また本発明は、
Baの0.01モル%以上0.5モル%以下をCaおよ
び/またはSrで置換する上記記載の蛍光体を提供す
る。また本発明は、真空紫外線励起発光素子用である上
記いずれかに記載の蛍光体を提供する。また本発明は、
上記いずれかの蛍光体を用いる真空紫外線励起発光素子
を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳しく説明
する。本発明の蛍光体は、式Ba1-x-aEuxMgAl10
O17-aで表され、xの範囲は、0.01≦x≦0.3で
あるが、0.05≦x≦0.2が好ましく、より好まし
くは0.08≦x≦0.15である。xが0.01より
少ないかまたは0.3より多い場合は、高い発光輝度が
得られないことがある。aの範囲は、0.03≦a≦
0.3であるが、0.04≦a≦0.15がより好まし
い。aが0.03より少ないかまたは0.3より多い場
合は、高い発光輝度が得られないことがある。
する。本発明の蛍光体は、式Ba1-x-aEuxMgAl10
O17-aで表され、xの範囲は、0.01≦x≦0.3で
あるが、0.05≦x≦0.2が好ましく、より好まし
くは0.08≦x≦0.15である。xが0.01より
少ないかまたは0.3より多い場合は、高い発光輝度が
得られないことがある。aの範囲は、0.03≦a≦
0.3であるが、0.04≦a≦0.15がより好まし
い。aが0.03より少ないかまたは0.3より多い場
合は、高い発光輝度が得られないことがある。
【0007】また、前記式のBaの0.1モル%以上5
0モル%以下をCaおよび/またはSrと置換すること
ができる。
0モル%以下をCaおよび/またはSrと置換すること
ができる。
【0008】本発明の蛍光体は真空紫外線励起により高
い輝度の青色の発光を示し、真空紫外線励起発光素子用
に好適である。
い輝度の青色の発光を示し、真空紫外線励起発光素子用
に好適である。
【0009】本発明の蛍光体を製造するためのアルミニ
ウム源となる原料としては、高純度(純度99.9%以
上)のアルミナ(結晶形はαアルミナでも中間アルミナ
でもよい)、高純度(純度99%以上)の水酸化アルミ
ニウム、硝酸アルミニウムまたはハロゲン化アルミニウ
ムなどを用いることができる。
ウム源となる原料としては、高純度(純度99.9%以
上)のアルミナ(結晶形はαアルミナでも中間アルミナ
でもよい)、高純度(純度99%以上)の水酸化アルミ
ニウム、硝酸アルミニウムまたはハロゲン化アルミニウ
ムなどを用いることができる。
【0010】バリウム源となる原料としては、高純度
(純度99%以上)の水酸化バリウム、炭酸バリウム、
硝酸バリウム、ハロゲン化バリウム若しくはシュウ酸バ
リウムなど、高温で分解し酸化バリウムになりうるもの
かまたは高純度(純度99%以上)の酸化バリウムが使
用できる。
(純度99%以上)の水酸化バリウム、炭酸バリウム、
硝酸バリウム、ハロゲン化バリウム若しくはシュウ酸バ
リウムなど、高温で分解し酸化バリウムになりうるもの
かまたは高純度(純度99%以上)の酸化バリウムが使
用できる。
【0011】カルシウム源となる原料としては、高純度
(純度99%以上)の水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ム、硝酸カルシウム、ハロゲン化カルシウム若しくはシ
ュウ酸カルシウムなど、高温で分解し酸化カルシウムに
なりうるものかまたは高純度(純度99%以上)の酸化
カルシウムが使用できる。
(純度99%以上)の水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ム、硝酸カルシウム、ハロゲン化カルシウム若しくはシ
ュウ酸カルシウムなど、高温で分解し酸化カルシウムに
なりうるものかまたは高純度(純度99%以上)の酸化
カルシウムが使用できる。
【0012】ストロンチウム源となる原料としては、高
純度(純度99%以上)の水酸化ストロンチウム、炭酸
ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、ハロゲン化スト
ロンチウム若しくはシュウ酸ストロンチウムなど、高温
で分解し酸化ストロンチウムになりうるものかまたは高
純度(純度99%以上)の酸化ストロンチウムが使用で
きる。
純度(純度99%以上)の水酸化ストロンチウム、炭酸
ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、ハロゲン化スト
ロンチウム若しくはシュウ酸ストロンチウムなど、高温
で分解し酸化ストロンチウムになりうるものかまたは高
純度(純度99%以上)の酸化ストロンチウムが使用で
きる。
【0013】マグネシウム源となる原料としては、高純
度(純度99%以上)の水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、硝酸マグネシウム、ハロゲン化マグネシウ
ム、シュウ酸マグネシウム若しくは塩基性炭酸マグネシ
ウムなど、高温で分解し酸化マグネシウムになりうるも
のかまたは高純度(純度99%以上)の酸化マグネシウ
ムが使用できる。
度(純度99%以上)の水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、硝酸マグネシウム、ハロゲン化マグネシウ
ム、シュウ酸マグネシウム若しくは塩基性炭酸マグネシ
ウムなど、高温で分解し酸化マグネシウムになりうるも
のかまたは高純度(純度99%以上)の酸化マグネシウ
ムが使用できる。
【0014】ユーロピウム源となる原料としては、高純
度(純度99%以上)の水酸化ユーロピウム、炭酸ユー
ロピウム、硝酸ユーロピウム、ハロゲン化ユーロピウム
若しくはシュウ酸ユーロピウムなど高温で分解し酸化ユ
ーロピウムとなりうるものかまたは高純度(純度99%
以上)の酸化ユーロピウムが使用できる。
度(純度99%以上)の水酸化ユーロピウム、炭酸ユー
ロピウム、硝酸ユーロピウム、ハロゲン化ユーロピウム
若しくはシュウ酸ユーロピウムなど高温で分解し酸化ユ
ーロピウムとなりうるものかまたは高純度(純度99%
以上)の酸化ユーロピウムが使用できる。
【0015】本発明の蛍光体の製造方法は特に限定され
るものではなく、例えば特開平10−53760号公報
に開示された方法等公知の方法により製造できる。一般
的には、それぞれの原料を所定の組成となるように配合
して焼成することにより製造できる。
るものではなく、例えば特開平10−53760号公報
に開示された方法等公知の方法により製造できる。一般
的には、それぞれの原料を所定の組成となるように配合
して焼成することにより製造できる。
【0016】原料を所定の組成となるように秤量し、ボ
ールミル、V型混合機または攪拌装置等を用いて混合し
た後、900℃から1600℃の温度範囲で1時間〜5
0時間焼成する方法により、本発明の蛍光体を得ること
ができる。
ールミル、V型混合機または攪拌装置等を用いて混合し
た後、900℃から1600℃の温度範囲で1時間〜5
0時間焼成する方法により、本発明の蛍光体を得ること
ができる。
【0017】原料として水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハ
ロゲン化物、シュウ酸塩など高温で分解し酸化物になり
うるものを使用した場合、本焼成の前に、600℃から
800℃の温度範囲にて仮焼することも可能である。こ
のときの焼成雰囲気としては、Euを2価とするため
に、例えば水素を0.1〜10体積%含有した窒素やア
ルゴン等の組成の弱還元雰囲気が好ましい。また大気雰
囲気下で焼成した後、弱還元雰囲気で再度焼成すること
もできる。また、反応を促進するために、フラックスを
添加することもできる。蛍光体の結晶性を高めるため
に、必要に応じて再焼成を行うこともできる。
ロゲン化物、シュウ酸塩など高温で分解し酸化物になり
うるものを使用した場合、本焼成の前に、600℃から
800℃の温度範囲にて仮焼することも可能である。こ
のときの焼成雰囲気としては、Euを2価とするため
に、例えば水素を0.1〜10体積%含有した窒素やア
ルゴン等の組成の弱還元雰囲気が好ましい。また大気雰
囲気下で焼成した後、弱還元雰囲気で再度焼成すること
もできる。また、反応を促進するために、フラックスを
添加することもできる。蛍光体の結晶性を高めるため
に、必要に応じて再焼成を行うこともできる。
【0018】以上の方法にて得られた蛍光体の粉末を、
ボールミルやジェットミルなどを用いて粉砕することが
でき、さらに必要に応じて洗浄あるいは分級することも
できる。
ボールミルやジェットミルなどを用いて粉砕することが
でき、さらに必要に応じて洗浄あるいは分級することも
できる。
【0019】以上の方法等により本発明の蛍光体が得ら
れる。現状においてBaMgAl10O17:Euが真空紫
外線励起発光素子用の青色発光蛍光体として使用されて
いるが、本発明の、組成式Ba1-aMgAl10O
17-a(0.03≦a≦0.15)により表わされる化合
物を基体とし、付活剤としてEuを含有する蛍光体は、
その理由は明らかではないが、真空紫外線による励起に
おいてはBaMgAl10O17:Euより発光輝度が高く
なるのであり、PDPおよび希ガスランプなどに好適で
ある。
れる。現状においてBaMgAl10O17:Euが真空紫
外線励起発光素子用の青色発光蛍光体として使用されて
いるが、本発明の、組成式Ba1-aMgAl10O
17-a(0.03≦a≦0.15)により表わされる化合
物を基体とし、付活剤としてEuを含有する蛍光体は、
その理由は明らかではないが、真空紫外線による励起に
おいてはBaMgAl10O17:Euより発光輝度が高く
なるのであり、PDPおよび希ガスランプなどに好適で
ある。
【0020】本発明の蛍光体を用いるPDPは、例えば
特開平10−195428号公報に開示されているよう
な公知の方法によって作製することができる。青色、緑
色、赤色のそれぞれの真空紫外線励起発光素子用蛍光体
を、例えば、セルロース系化合物、ポリビニルアルコー
ルのような高分子化合物からなるバインダーおよび有機
溶媒と混合し、蛍光体ペーストを調製する。背面基板の
内面の、隔壁で仕切られ、アドレス電極を備えたストラ
イプ状の基板表面と隔壁面に、該ペーストをスクリーン
印刷などの方法によって塗布し、乾燥させて、それぞれ
の蛍光体層を形成させる。これに、蛍光体層と直交する
方向の透明電極およびバス電極を備え、内面に誘電体層
と保護層を設けた表面ガラス基板を重ねて接着し、内部
を排気して低圧のXeやNe等の希ガスを封入し、放電
空間を形成させることにより、PDPを作製することが
できる。本発明の蛍光体を用いてなるPDPや希ガスラ
ンプなどの真空紫外線励起発光素子は高輝度が実現でき
る。
特開平10−195428号公報に開示されているよう
な公知の方法によって作製することができる。青色、緑
色、赤色のそれぞれの真空紫外線励起発光素子用蛍光体
を、例えば、セルロース系化合物、ポリビニルアルコー
ルのような高分子化合物からなるバインダーおよび有機
溶媒と混合し、蛍光体ペーストを調製する。背面基板の
内面の、隔壁で仕切られ、アドレス電極を備えたストラ
イプ状の基板表面と隔壁面に、該ペーストをスクリーン
印刷などの方法によって塗布し、乾燥させて、それぞれ
の蛍光体層を形成させる。これに、蛍光体層と直交する
方向の透明電極およびバス電極を備え、内面に誘電体層
と保護層を設けた表面ガラス基板を重ねて接着し、内部
を排気して低圧のXeやNe等の希ガスを封入し、放電
空間を形成させることにより、PDPを作製することが
できる。本発明の蛍光体を用いてなるPDPや希ガスラ
ンプなどの真空紫外線励起発光素子は高輝度が実現でき
る。
【0021】なお、本発明の蛍光体は真空紫外域以外の
紫外線、X線および電子線などによっても励起可能であ
り、真空紫外域以外の紫外線、X線および電子線を励起
源とした素子にも用いることができる。
紫外線、X線および電子線などによっても励起可能であ
り、真空紫外域以外の紫外線、X線および電子線を励起
源とした素子にも用いることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0023】実施例1 水酸化アルミニウムと炭酸バリウムと塩基性炭酸マグネ
シウム5水和物と酸化ユーロピウムを構成イオンのモル
比でAl:Ba:Mg:Eu=10.00:0.86
4:1.00:0.10(a=0.036)となるよう
に秤量し、ボールミルで4時間攪拌混合後、混合粉末を
回収した。得られた混合粉末をアルミナボート上で、ア
ルゴンと水素との混合ガス(水素を2体積%含有)の還
元雰囲気中において、1450℃で2時間焼成し、その
後室温まで徐冷して、Ba0.864Eu0.1MgAl10O
16.964粉末を得た。得られたBa0.864Eu0.1MgAl
10O1 6.964を真空槽内に設置し、6.7Pa(5×10
-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ146nm
ランプ(ウシオ電機株式会社製H0012型)を用いて
真空紫外線を照射したところ、青色の発光を示し、輝度
は比較例1のBa0.9Eu0.1MgAl10O17の輝度を1
00としたとき、106.5と高かった。
シウム5水和物と酸化ユーロピウムを構成イオンのモル
比でAl:Ba:Mg:Eu=10.00:0.86
4:1.00:0.10(a=0.036)となるよう
に秤量し、ボールミルで4時間攪拌混合後、混合粉末を
回収した。得られた混合粉末をアルミナボート上で、ア
ルゴンと水素との混合ガス(水素を2体積%含有)の還
元雰囲気中において、1450℃で2時間焼成し、その
後室温まで徐冷して、Ba0.864Eu0.1MgAl10O
16.964粉末を得た。得られたBa0.864Eu0.1MgAl
10O1 6.964を真空槽内に設置し、6.7Pa(5×10
-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ146nm
ランプ(ウシオ電機株式会社製H0012型)を用いて
真空紫外線を照射したところ、青色の発光を示し、輝度
は比較例1のBa0.9Eu0.1MgAl10O17の輝度を1
00としたとき、106.5と高かった。
【0024】実施例2 構成イオンのモル比をAl:Ba:Mg:Eu=10.
00:0.855:1.00:0.10(a=0.04
5)とした以外は実施例1と同様にしてBa0. 855Eu
0.1MgAl10O16.955粉末を得た。得られたBa0.855
Eu0.1MgAl 10O16.955を真空槽内に設置し、6.
7Pa(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エ
キシマ146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H00
12型)を用いて真空紫外線を照射したところ、青色の
発光を示し、輝度は比較例1のBa 0.9Eu0.1MgAl
10O17の輝度を100としたとき、109.4と高かっ
た。
00:0.855:1.00:0.10(a=0.04
5)とした以外は実施例1と同様にしてBa0. 855Eu
0.1MgAl10O16.955粉末を得た。得られたBa0.855
Eu0.1MgAl 10O16.955を真空槽内に設置し、6.
7Pa(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エ
キシマ146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H00
12型)を用いて真空紫外線を照射したところ、青色の
発光を示し、輝度は比較例1のBa 0.9Eu0.1MgAl
10O17の輝度を100としたとき、109.4と高かっ
た。
【0025】実施例3 構成イオンのモル比をAl:Ba:Mg:Eu=10.
00:0.81:1.00:0.10(a=0.09)
とした以外は実施例1と同様にしてBa0.81Eu0.1M
gAl10O16.91粉末を得た。得られたBa0.81Eu0.1
MgAl10O16. 91を真空槽内に設置し、6.7Pa
(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ
146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H0012
型)を用いて真空紫外線を照射したところ、青色の発光
を示し、輝度は比較例1のBa0.9Eu0 .1MgAl10O
17の輝度を100としたとき、101.0であった。
00:0.81:1.00:0.10(a=0.09)
とした以外は実施例1と同様にしてBa0.81Eu0.1M
gAl10O16.91粉末を得た。得られたBa0.81Eu0.1
MgAl10O16. 91を真空槽内に設置し、6.7Pa
(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ
146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H0012
型)を用いて真空紫外線を照射したところ、青色の発光
を示し、輝度は比較例1のBa0.9Eu0 .1MgAl10O
17の輝度を100としたとき、101.0であった。
【0026】比較例1 構成イオンのモル比をAl:Ba:Mg:Eu=10:
0.9:1:0.1(a=0)とした以外は実施例1と
同様にしてBa0.9Eu0.1MgAl10O17粉末を得た。
得られた青色蛍光体を真空槽内に設置し、6.7Pa
(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ
146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H0012
型)を用いて真空紫外線を照射したところ、青色の発光
を示し、輝度は100であった。
0.9:1:0.1(a=0)とした以外は実施例1と
同様にしてBa0.9Eu0.1MgAl10O17粉末を得た。
得られた青色蛍光体を真空槽内に設置し、6.7Pa
(5×10-2torr)以下の真空に保持し、エキシマ
146nmランプ(ウシオ電機株式会社製H0012
型)を用いて真空紫外線を照射したところ、青色の発光
を示し、輝度は100であった。
【0027】
【発明の効果】本発明の蛍光体は発光輝度が高く、特に
PDPや希ガスランプなどの真空紫外線励起発光素子用
に好適であり、高輝度の真空紫外線励起発光素子が実現
できるので、工業的に極めて有用である。
PDPや希ガスランプなどの真空紫外線励起発光素子用
に好適であり、高輝度の真空紫外線励起発光素子が実現
できるので、工業的に極めて有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】組成式Ba1-x-aEuxMgAl10O
17-a(ただし、0.01≦x≦0.3、0.03≦a≦
0.3)により表わされる化合物を含有することを特徴
とするアルミン酸塩蛍光体。 - 【請求項2】Baの0.1モル%以上50モル%以下を
Caおよび/またはSrで置換した請求項1記載の蛍光
体。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の真空紫外線励起
発光素子用の蛍光体。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光体を
用いてなる真空紫外線励起発光素子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001023245A JP2002226848A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | アルミン酸塩蛍光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001023245A JP2002226848A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | アルミン酸塩蛍光体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002226848A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095732A1 (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 電子線励起発光素子 |
-
2001
- 2001-01-31 JP JP2001023245A patent/JP2002226848A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006095732A1 (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 電子線励起発光素子 |
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