JP2002226805A - 両面粘着シート - Google Patents

両面粘着シート

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JP2002226805A
JP2002226805A JP2001029487A JP2001029487A JP2002226805A JP 2002226805 A JP2002226805 A JP 2002226805A JP 2001029487 A JP2001029487 A JP 2001029487A JP 2001029487 A JP2001029487 A JP 2001029487A JP 2002226805 A JP2002226805 A JP 2002226805A
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double
adhesive sheet
sided pressure
pressure
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Hirosuke Tanabe
弘介 田邉
Hiroki Takano
博樹 高野
Akihiro Yamada
昭洋 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光を遮蔽し、赤外光を透過する両面粘着
シートを提供し、該両面粘着シートを使用して部品を固
定した、携帯型電子機器を提供する。 【解決手段】 波長が400〜600nmの光線の透過
率が10%未満であり、かつ760〜1100nmの光
線の透過率が70%以上である両面粘着シートを提供
し、さらには該両面粘着シートを使用して、赤外線通信
によって電子情報を授受する電子機器の筐体に設けられ
た赤外線発射窓および赤外線受光窓をふさぐ透明プラス
チック板を該筐体窓部に接着固定した携帯型電子機器を
提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光を遮蔽し、
赤外線を透過する両面粘着シート、および該両面粘着シ
ートで部品を固定した携帯型電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】両面粘着シート類は加工性や作業性が良
好なことから、各種産業分野で部品の固定用に利用され
ている。特に、固定される部品が複雑な形状である場合
や、自動化ラインでの生産性を要求される場合は接着剤
より有利である。そのため、電子機器の銘板や情報表示
部の保護パネルの固定等に両面粘着シートが使用されて
いる。最近、電子機器間の電子情報の授受を赤外線通信
で行う方式が多用されている。この場合、電子機器の筐
体には、赤外線発射窓、赤外線受光窓、あるいはその両
者が設けられており、さらに各窓部には、内部にある赤
外線光源や赤外線センサーを保護する目的で、透明プラ
スチック板が両面粘着シートで固定される。両面粘着シ
ートには、意匠デザイン上の必要性、および赤外線セン
サーを可視光・紫外光から遮蔽する目的で、赤外線透過
孔を有する黒色両面粘着シートが使用される。あらかじ
め赤外線透過孔を設けた黒色両面粘着シートの片面を、
赤外線透過孔の位置決めをしながら前記透明プラスチッ
ク板全体を覆うように接着した後に、他の粘着面を窓部
に接着し、該透明プラスチック板を筐体に固定する。こ
の方法では、両面粘着シートに赤外線透過孔を設ける工
程が必要であるうえに、両面粘着シートを透明プラスチ
ック板に接着する際に、高い位置精度を要求されること
から、生産性および歩留まり低下の大きな原因となって
いた。
【0003】一方、電子機器が携帯電話機やリモートコ
ントローラなどの携帯型電子機器の場合には、その用法
上、誤って落下させてしまう可能性が高く、その場合で
も破損しないだけの耐久性が要求される。しかしなが
ら、従来は機器の落下時に両面粘着シートで固定した前
記透明プラスチック板が脱落することがあった。これ
は、落下時に発生した衝撃に接合部が耐えられないため
に、部品が脱落したものと考えられる。特に被着部位に
防汚紫外線硬化塗装が施されている場合、紫外線硬化塗
膜がシリコーン系オイルを含有するため、十分な接着力
が得られないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、赤外
線通信によって電子情報を授受する電子機器の筐体に設
けられた赤外線発射窓および赤外線受光窓をふさぐ透明
プラスチック板を、該筐体窓部に接着固定するための両
面粘着シートであって、該粘着シートに赤外線透過孔を
設ける必要のない両面粘着シートを提供すること、およ
び該両面粘着シートを使用して前記透明プラスチック板
を前記筐体窓部に接着固定した携帯型電子機器を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、波長が4
00〜600nmの光線の透過率が10%未満であり、
かつ760〜1100nmの光線の透過率が70%以上
である両面粘着シートを提供し、さらには該両面粘着シ
ートを使用して部品を固定した携帯型電子機器を提供す
ることで上記課題を解決した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明する
が、以下、赤外線通信によって電子情報を授受する電子
機器の筐体に設けられた赤外線発射窓および赤外線受光
窓をふさぐ透明プラスチック板のことを、単に赤外線ポ
ート保護カバーという。本発明の両面粘着シートは、可
視光を遮蔽し、かつ赤外線を透過するプラスチックフィ
ルムを基材フィルムとし、該基材フィルムの両面に粘着
剤層を設けた両面粘着シートである。
【0007】上記基材フィルムには、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化
ビニル等の透明プラスチックフィルムを、400〜60
0nmの波長の光線(可視光)を吸収し、800〜11
00nmの波長の光線(赤外線)を透過する染料で着色
したものを使用する。このような染料としては、たとえ
ば特公平4−3842号公報や、特開平9−3311号
公報に赤外線透過フィルター用染料として開示されてい
る、可視光を吸収し赤外光を透過するアントラキノン系
染料、キノフタロン系染料、ペリノン系染料、あるいは
これらの混合物を使用することができる。
【0008】該染料を使用して上記プラスチックフィル
ムを着色するには、プラスチックに該染料を混合した後
にフィルム成形するか、プラスチックフィルムを該染料
で染色するか、あるいはプラスチックフィルムに該染料
を含有するコーティング剤を塗布すればよい。必要に応
じて、紫外線吸収剤を添加するか、あるいは紫外線吸収
剤を含有するコーティング剤を塗布すれば、波長が20
0〜600nmの紫外光および可視光を吸収することも
できる。
【0009】基材フィルムは、粘着剤との接着性を向上
させるために、表面をコロナ処理やアンカーコート処理
してもよい。基材フィルムの厚さは、従来から一般に使
用されている4〜200μmのものを使用することがで
きる。10〜100μmのものがより好ましい。
【0010】粘着剤層を構成する粘着剤としては、公知
のアクリルやゴム系の粘着剤を使用することができる。
粘着剤がアクリル系の場合は、単量体成分として炭素数
2から14のアルキル側鎖を有するアクリル酸エステル
を含有するアクリル系共重合体であることが好ましい。
単量体成分として炭素数2から6のアルキル側鎖を有す
るアクリル酸エステルと、炭素数7から14のアルキル
側鎖を有するアクリル酸エステルを含有するアクリル系
共重合体であればより好ましい。さらに、単量体成分と
して、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの
極性基を有するアクリル酸エステルまたはビニル単量体
を、0.01〜3質量%の範囲で添加するのが好まし
い。
【0011】また粘着剤の凝集力を上げるために、粘着
剤層に架橋剤を添加しても良い。架橋剤としては、イソ
シアネート系架橋剤、キレート系架橋剤、エポキシ系架
橋剤、アジリジン系架橋剤等が挙げられる。架橋度の指
標であるゲル分率は、25から60%の範囲であること
が好ましい。ゲル分率は、粘着剤層をトルエン中に24
時間浸漬した際の、残留ゲル物の質量を浸漬前の質量で
除し百分率で示した値である。
【0012】ゴム系粘着剤としては、スチレン−イソプ
レン−スチレン等のブロックコポリマー系や、ポリブタ
ジエン、ポリブチレン等の合成ゴム系粘着剤、および天
然ゴム等を使用することができる。シリコーン系粘着剤
を使用すれば、該粘着シートを、シリコーンオイルを含
有する紫外線硬化塗膜に貼着した場合であっても、高い
接着力が得られる。シリコーン系粘着剤は、過酸化物架
橋タイプや付加縮合タイプを単体で、または混合して使
用してもよい。さらにアクリル系粘着剤とゴム系粘着剤
とを混合して使用することもできるし、アクリル系粘着
剤に使用するアクリル系重合体の主鎖や側鎖にシリコー
ン成分を化学結合させた粘着剤を使用してもよい。
【0013】粘着剤層には、必要に応じて性能を阻害し
ない範囲で各種添加剤、例えば粘着付与剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、染料、増粘剤等を添
加してもよい。本発明の粘着剤層用塗工液は、上記粘着
剤、必要に応じその他の添加剤を、有機溶剤に溶解ある
いは分散させて調製する。有機溶媒としては、酢酸エチ
ル、トルエン、キシレン、メタノール、イソプロピルア
ルコール等公知慣用の有機溶剤を単独で、あるいは混合
して使用することができる。
【0014】基材フィルム上に粘着剤層を形成するに
は、粘着剤層用塗工液をロールコーターやダイコーター
等で直接基材フィルム上に塗布し、乾燥する方法や、セ
パレーター上にいったん粘着剤層を形成後、基材フィル
ムに転写する方法を用いる。乾燥後の粘着剤層の好まし
い厚さは、30〜300μm、さらに好ましくは50〜
200μmである。
【0015】本発明の両面粘着シートの光線透過率は、
波長領域が400〜600nmでは10%未満、760
〜1100nmでは70%以上となるよう、基材フィル
ムへの染料添加量、あるいは染色濃度等を適宜調整す
る。本発明の両面粘着シートで赤外線ポート保護カバー
を本体に接合した場合、可視光は遮蔽できるため外観上
は黒くなり、筐体内部を隠蔽することができる。一方、
通信に使用される、波長が850〜900nmにピーク
を有する赤外線は透過するため、保護カバーの全面に本
発明の両面粘着シートを貼付しても赤外線通信が可能で
ある。
【0016】また本発明は、周波数1Hzにおいて前記
粘着剤層の損失正接が極大値を示す温度が−10℃以下
であり、かつ該損失正接の極大値を1以上とすることに
よって、電子機器が落下した場合の振動エネルギーを、
両面粘着シートの粘着剤層が効率良く吸収し、シリコー
ンオイルを含有する紫外線硬化塗膜面に対して部品を固
定した場合であっても、従来の両面粘着シートでは耐え
られなかった落下時の衝撃にも耐えうる両面粘着シート
を提供することができる。
【0017】一般に、部品を両面粘着シートで固定した
構造物が落下した場合、その衝撃により、構造物はその
形状に特有の振動数領域で振動する。これを固有振動数
領域という。この振動数領域のエネルギー(振動エネル
ギー)は、両面粘着シートを介して、構造物に接合され
ている部品に伝達される。したがって、両面粘着シート
の振動エネルギー吸収性が高いほど、部品に伝わる振動
エネルギーは小さくなり部品の脱落は起こりにくい。こ
こでいうエネルギー吸収性とは、力学的エネルギーを熱
エネルギーに変換する比率のことであり、粘性と弾性の
両方の性質をもった粘弾性体である粘着剤層の、粘性の
比率が高いほどエネルギー吸収性に優れることとなる。
粘着剤層、すなわち粘弾性体の弾性(貯蔵弾性率)と粘
性(損失弾性率)を周波数毎に測定すると、高周波数側
になるほど双方ともに高い値を示す。これは周波数が高
くなると、弾性体の性質が強く現れることを意味する。
【0018】一方、粘性を弾性で除した値である損失正
接は、高振動数側になるほど上昇し、ある点で極大値を
示した後再び降下する。極大値より低振動数側では粘
性、弾性が共存する粘弾性体(粘着剤)としての挙動を
示し、極大値より高振動数域ではガラス状固体としての
挙動を示す。したがって、極大値を示す振動数より高周
波域の振動エネルギーは吸収できないことになる。また
極大値が1を越えると粘性が弾性を上回りエネルギー吸
収性は大きくなる。一般に粘弾性体において、任意の温
度Tで得られた粘弾性関数を、時間(あるいは振動数)
の単位に変換することによって、基準温度Tの値に変
換することができる。この性質を温度−時間(あるいは
温度−振動数)換算則と呼び、この変換法を応用する
と、高振動数域は低温域に相関し、例えば25℃下での
10Hzは−10℃下での1Hzに相当することにな
る。
【0019】以上のことより、両面粘着シートの粘着剤
層の損失正接が極大値を示す振動数または温度が、電子
機器落下時に発生する固有振動数領域または温度領域に
ある場合、極大値を示す振動数を越える振動数領域(ま
たは極大値を示す温度以下の温度領域)の振動エネルギ
ーは、粘着剤層で吸収できずに部品に到達し、部品の脱
落が発生しやすくなる。本発明に使用する粘着剤層は、
周波数1Hzにおいて損失正接が極大値を示す温度が−
10℃以下であり、かつ、該損失正接の極大値が1以
上、好ましくは1.4以上であるものである。−10℃
を越える温度域に損失正接の極大値がある場合は、上記
のように振動エネルギーを吸収できないため、落下時に
部品が脱落しやすい。また該損失正接の極大値が1未満
の場合もまた同様である。一般に、損失正接が極大値を
示す温度を低くし、かつ損失正接の極大値を高くするた
めには、粘着剤に使用する樹脂のガラス転移温度を低く
すればよい。具体的には、アクリル樹脂の場合であれ
ば、アルキル側鎖に炭素数の多いものを使用するとか、
粘着付与樹脂の配合量を増やすなどの方法によって調整
することができる。本発明における両面粘着シートの粘
着剤層の損失正接は、粘弾性試験機を使用し、周波数1
Hz、温度分散法で測定することができる。
【0020】本発明の両面粘着シートは、可視光を遮蔽
し、赤外光を透過するので、赤外線通信を行うコンピュ
ータ機器等の赤外線ポート保護カバーを固定する用途に
適している。さらに、本発明の両面粘着シートは、耐衝
撃性に優れているため、誤って落下させることの多い赤
外線を利用した携帯型電子機器、たとえばリモートコン
トローラなどに使用した場合に、特に高い効果を発現す
る。
【0021】
【実施例】以下に実施例により具体的に説明する。特に
限定しない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質
量%」を表すものとする。
【0022】(実施例) <粘着剤溶液(1)の調製>攪拌機、還流冷却器、温度
計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器中
で、ブチルアクリレート54.4部、2エチルヘキシル
アクリレート40部、酢酸ビニル3.5部、アクリル酸
2部、βーヒドロキシエチルアクリレート0.1部のモ
ノマー100部と、重合開始剤として2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル0.2部とを酢酸エチル100部
に溶解し、窒素気流中80℃で8時間撹拌した。酢酸エ
チルを加えて濃度を調整し、質量平均分子量70万で不
揮発分40%のアクリル共重合体溶液を得た。
【0023】<両面粘着シート(1)の調製>上記粘着
剤溶液(1)100部にイソシアネート系架橋剤(日本
ポリウレタン社製「コロネートL−45」;不揮発分4
5%)を1部添加し15分攪拌後、表面を離型剤処理し
た厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の
厚さが70μmになるように塗工して、80℃で3分間
乾燥した。得られた粘着シートを、厚さ25μmの染色
ポリエステルフィルム(株式会社トチセン社製「25T
70Aルミラー」)の両面に転写し、ロールで40N/
cmの圧力でラミネートし、その後40℃で2日間熟
成し両面粘着シートを得た。
【0024】(比較例) <粘着剤溶液(2)の調製>攪拌機、寒流冷却器、温度
計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器中
で、ブチルアクリレート94.9部、アクリル酸5部、
βーヒドロキシエチルアクリレート0.1部のモノマー
100部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解
し、窒素気流中80℃で8時間撹拌した。酢酸エチルを
加えて濃度を調整し、重量平均分子量70万で不揮発分
40%のアクリル共重合体溶液を得た。
【0025】<両面粘着シート(2)の調製>上記粘着
剤溶液(2)100部に、粘着付与樹脂(荒川化学社製
スーパーエステルA100)12部、カーボン系着色剤
(大日本インキ化学社製KZタックスミコンク、不揮発
分31%)7部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウ
レタン社製コロネートL−45、不揮発分45%)を1
部添加し15分攪拌後、表面を離型剤処理した厚さ75
μmのポリエステルフィルム上に乾燥後の厚さが70μ
mになるように塗工して、80℃で3分間乾燥した。得
られた粘着シートを、厚さ25μmのポリエステルフィ
ルム(帝人デュポンフィルム社製メリネックス313)
の両面に転写し、ロールで40N/cmの圧力でラミ
ネートし、その後40℃で2日間熟成し両面粘着シート
を得た。
【0026】実施例、比較例で作成した粘着剤溶液及び
両面粘着シートについて、以下に示す方法により試験
し、結果を表1に示した。
【0027】(1)光線透過率 23℃下で紫外可視分光光度計「V−520−SR型;
日本分光社製」により、両面粘着シートの厚さ方向の光
線透過率を、光線波長400〜1100nmで測定し
た。
【0028】(2)損失正接の測定 実施例および比較例の両面粘着シートをそれぞれ重ね合
わせて厚さ5mmとし、40℃で2日間熟成して試験片
とした。レオメトリックス社製粘弾性試験機「アレス2
kSTD」に直径7.9mmのパラレルプレートを装着
して試験片を挟み込み、周波数1Hzで−50℃から1
00℃までの損失正接を測定した。
【0029】(3)デュポン式衝撃試験 23℃下で、2mm厚×50mm×50mmのアクリル
板の四隅に10mm×10mmの両面粘着シートを貼付
し24時間放置した。次に23℃下で片面に紫外線硬化
型塗料(オリジン電気製M−55)を塗装した2mm厚
×100mm×100mmのABS板の中央に、前記両
面粘着シート貼付済みのアクリル板を貼り、アクリル板
の中央に1kgの分銅を10秒間乗せて加圧した。加圧
後に23℃下で1時間放置した試料を、デュポン式衝撃
試験機で紫外線硬化型塗装済ABS板裏側から衝撃を加
え落下するまでの回数を測定した。落下するまでの衝撃
回数が20回以上の場合は「20<」と記した。 デュポン式衝撃試験機条件:衝撃荷重300g、撃芯2
5mm直径、衝撃高さ300mm
【0030】(4)低温接着力 20mm幅の両面粘着シートの片面を25μmポリエス
テルフィルムで裏打ちした試料を、23℃下で紫外線硬
化型塗装を施したABS板に貼付し、2kgローラー1
往復加圧した。−30℃下で1時間静置した後、−30
℃下で180°方向に300mm/minの速度で引っ
張り、接着力(N/20mm)を測定した。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示した結果から、波長が400〜6
00nm(可視光領域)の光線の透過率は、実施例、比
較例とも同等で低いが、800〜1100nm(赤外線
領域)の光線の透過率は、実施例の方が圧倒的に高いこ
とがわかる。また、耐衝撃性および低温接着力に関して
も、実施例の方が比較例よりも格段に優れていることが
明らかである。
【0033】
【発明の効果】本発明の両面粘着シートは、可視光を遮
蔽し、赤外光を透過するため、該両面粘着シートを使用
して赤外線ポート保護カバーを固定する場合、粘着シー
トに赤外線透過孔を設ける必要がなく、赤外線ポート保
護カバー全面に貼付することができるという、従来技術
では達成し得なかった効果を有する。さらに、本発明の
両面粘着シートは高い耐衝撃性を有するので、誤って落
下させることの多い携帯型電子機器に使用した場合は、
落下時に該両面粘着シートで固定した部品が脱落しにく
いという顕著な効果を発現する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA04 AA05 AA10 AA11 AB01 CA04 CA06 CC02 CD10 FA08 5F088 JA13 LA01 5F089 AA03 AC30 DA14 GA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が400〜600nmの光線の透過
    率が10%未満であり、かつ760〜1100nm以上
    の光線の透過率が70%以上であることを特徴とする両
    面粘着シート。
  2. 【請求項2】 基材フィルムが着色されたポリエステル
    フィルムである請求項1に記載の両面粘着シート。
  3. 【請求項3】 周波数1Hzにおいて、粘着剤層の損失
    正接が極大値を示す温度が−10℃以下であり、かつ該
    損失正接の極大値が1以上である請求項1または2のい
    ずれかに記載の両面粘着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の両面
    粘着シートを使用して部品を固定した携帯型電子機器。
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