JP2002225925A - キャリアテープ - Google Patents
キャリアテープInfo
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Abstract
テープに関し、張力が付加された際に延伸しにくく寸法
精度が低減しにくく、静電気の発生及び繊維屑の発生が
防止されるといった優れた性能を有するキャリアテープ
を提供する。 【解決手段】貫通穴を有し、密度が300kgm-3以
上、表面比抵抗値が104〜1014Ωであるプラスチッ
ク発泡シートの基材の片面に底材を有するキャリアテー
プおよびそれに電子部品等の内容物を格納し施蓋したキ
ャリアテープ体。
Description
びキャリアテープ体に関する。
用いられている。キャリアテープには厚紙製の基材に貫
通穴を形成し、基材の片側面に底材として紙製若しくは
プラスチック製のフィルムを取り付け更に蓋材として紙
製若しくはプラスチック製のフィルムを使用したパンチ
キャリアテープ、プラスチック製シート基材をエンボス
加工してポケット状収納部を成形し、蓋材としてプラス
チック製フィルムを使用したエンボスキャリアテープが
知られている。
用いることも提案されている。発泡シートは樹脂量を低
減でき包材コストが未発泡シートに比べて安価となる。
例えば、特開昭57−64999には、基材の発泡プラ
スチックの両面または片面に非延伸性フィルムを貼着し
たキャリアテープが開示されている。特開昭58−10
8731には、基材の発泡プラスチックの両面または片
面に導電性を有する紙またはフィルムを貼着し、静電気
の発生を抑制したキャリアテープが開示されている。
ク発泡シートを基材としたキャリアテープに関し、張力
が付加された際に延伸しにくく寸法精度が低減しにく
く、静電気の発生及び繊維屑の発生が防止されるといっ
た優れた性能を有するキャリアテープを提供する。
し、密度が300kgm-3以上、表面比抵抗値が104
〜1014Ωであるプラスチック発泡シートの基材の片面
に底材を有するキャリアテープおよびそれに電子部品等
の内容物を格納し施蓋したキャリアテープ体である。
上、表面比抵抗値が104〜1014Ωであるプラスチッ
ク発泡シートからなる。密度が300kgm-3未満だと
シートの弾性率が低くなり、張力が付加された際に延伸
するので好ましくない。また密度は900kgm-3未満
であることが好ましい。900kgm-3以上では樹脂量
が増加するので好ましくない。
あることが好ましく、この範囲から外れると静電気によ
る電子部品の破壊を抑制することが困難となる。表面比
抵抗値を104〜1014Ωとする方法には特に限定され
ない、例えばカーボンブラック等の導電フィラーを練り
込む方法、帯電防止剤を練り込む方法、帯電防止剤を塗
布する方法、導電性ポリマーを練り込む方法、導電性ポ
リマーをコーティングする方法など公知の方法を用いる
ことができ、更に表面に未発泡の導電層を積層すること
も可能である。
る。貫通穴には電子部品等の内容物が収納される。貫通
穴の形状は内容物を収納できる形状であれば特に限定さ
れない。底材には紙若しくはプラスチック製のフィルム
を好適に用いることができる。底材は基材に直接取り付
けるのが好ましいが、必要に応じ更に別の層を設けるこ
とを排除するものではない。キャリアテープにはガイド
孔を付けることができる。ガイド孔とはスプロケットホ
ールとも称され、電子部品の充填機器やカバーテープの
シール機器等にてキャリアテープを装填する際の位置調
整に必要となる。
からなる発泡シートである。中でもポリエステル系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂の何れ
か一以上を主成分とするものが好ましい。これら樹脂は
そのまま使用しても良いが架橋されていても良い。発泡
方法には特に限定されずその密度を300kgm-3以上
とできればよい。例えば発泡剤を用いる方法がある。発
泡シートの製造に使用する発泡剤の種類としては脂肪族
炭化水素類、塩化炭化水素類、フッ化塩化炭化水素類、
窒素等の物理発泡剤や重曹、炭酸塩、亜硝酸塩、重炭酸
塩、イソシアネート化合物、アゾ化合物、ヒトラジン誘
導体、ニトロソ化合物、トリアゾール化合物などの化学
発泡剤等公知の物を使用できる。またいわゆるガス発泡
されたものでもよい。プラスチック発泡シートには他の
樹脂成分を改質剤として添加することも可能であり、ま
た、必要に応じて滑剤、可塑剤、酸化防止剤等の加工助
剤、無機フィラーの各種添加剤を添加することが可能で
ある。プラスチック発泡シートは市販のものをそのまま
用いることもできる。
は例えば該発泡シートを所望の幅にスリットし、内容物
を収納するための貫通穴を所望の形状に打ち抜き、更に
ガイド孔を打ち抜くことにより得ることができる。これ
ら加工する順序は特に限定されず、例えば貫通穴を打ち
抜いた後にスリットすることも可能である。底材を基材
に取り付ける方法は特に限定されないが、熱シールや接
着剤を介して貼り付ける方法を用いることができる。
類に応じて適宜定められるが、少なくとも内容物の厚み
を有する必要がある。
施蓋しキャリアテープ体となる。内容物はキャリアテー
プを用い包装される。内容物の種類には特に限定されな
いが、例えば電子部品を好適に包装することができる。
施蓋の方法には特に限定されないが、好ましくは接着層
を有したカバーテープを用い、電子部品を充填した後に
熱シールを行う方法を用いることができる。
る。 (実施例1)ポリプロピレン系樹脂(グランドポリマー
社 グランドポリプロJ101)と発泡剤(炭酸ガス)
を使用しφ65mm押し出し機とサーキュラーダイを用
いて密度360kgm-3、厚み700μmのプラスチッ
ク発泡シートを得た。得られた発泡シートの両面に、カ
ーボンを導電粒子として含有してなる水性導電塗料(J
E−1005:ジェクト社製)を塗膜厚みが5μmとな
るようにダイレクトグラビア印刷機にて塗布し、乾燥処
理した。概シート表面の表面比抵抗値を測定したところ
(三菱化学社製の「ハイレスタ−UP、MCP−HT4
50,JボックスUタイプ」を使用し、印加電圧10V
でシート表面に測定端子を接触させて1分後の値を測
定)2.4×105Ωであった。該シートを8mm幅に
スリットし、貫通穴とガイド孔を打ち抜き、その片面に
ポリプロピレン系樹脂からなる厚み50μm、巾5mm
のフィルムを熱シールにて貼り付け図1に示す形状のキ
ャリアテープを得た。
トマンコダック社 PET10388)と発泡剤(重
曹)を使用し実施例1と同様にして密度400kg
m-3、厚み1000μmのプラスチック発泡シートを得
た。得られた発泡シートの表面にカーボンを導電粒子と
して含有してなる導電塗料(JE−4001:ジェクト
社製)を実施例1と同様にシート両面に印刷し、表面比
抵抗を測定したところ5.6×105Ωであった。該シ
ートを実施例1と同様の方法にて図3に示す形状のキャ
リアテープを得た。実施例1、2のキャリアテープには
電子部品としてICを収納し、カバーテープにより蓋を
してキャリアテープ体とした。このキャリアテープは張
力が付加された際に延伸しにくく寸法精度が低減しにく
い。プラスチック発泡シートを用いているので、従来の
基材が紙製のものと比べて貫通穴をあける工程や内容物
との擦れにより電子部品の包装体にとって問題点となる
繊維屑を発生しにくく、この繊維屑が電子部品に付着す
ると電子部品の性能に障害をもたらすことを防止するこ
とができる。また静電気が発生しにくいので、収納され
た電子部品等が静電気によってキャリアテープに付着し
て容易に離脱せず、電子部品の取り出しが円滑に行えな
いといった問題点が生じにくい。
発泡シートの問題点である伸び現象が防止され、静電気
による障害及び繊維屑の発生がなく、電子部品等の内容
物の包装材として好適に用いることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】貫通穴を有し、密度が300kgm-3以
上、表面比抵抗値が104〜1014Ωであるプラスチッ
ク発泡シートの基材の片面に底材を有するキャリアテー
プ。 - 【請求項2】底材が紙またはプラスチック製のフィルム
である請求項1のキャリアテープ。 - 【請求項3】プラスチック発泡シートがポリプロピレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂の何
れか一以上を主成分とする請求項1または請求項2のキ
ャリアテープ。 - 【請求項4】基材にガイド孔を有する請求項1から請求
項3のいずれか一項に記載のキャリアテープ。 - 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれか一項に記
載のキャリアテープの貫通穴に内容物を格納し、施蓋さ
れたキャリアテープ体。
Priority Applications (1)
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JP2001017742A JP3862504B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | キャリアテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001017742A JP3862504B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | キャリアテープ |
Publications (2)
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JP3862504B2 JP3862504B2 (ja) | 2006-12-27 |
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JP2001017742A Expired - Fee Related JP3862504B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | キャリアテープ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3862504B2 (ja) |
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2001
- 2001-01-26 JP JP2001017742A patent/JP3862504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP3862504B2 (ja) | 2006-12-27 |
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