JP2002225898A - 天面壁が補強された容器蓋 - Google Patents
天面壁が補強された容器蓋Info
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Abstract
の周縁から垂下する円筒形スカート壁(12)を有する
本体(4、104)を具備する容器蓋(2、102)に
改良を加えて、天面壁の強度を充分なものにせしめる。 【解決手段】 天面壁の内面には補強部材(6、10
6)が配設されている。補強部材は天面壁の外径よりも
小さい外径を有する円板形状であり、天面壁の内面に同
心状に積層せしめられている。合成樹脂製ライナー
(8)は補強部材の下面と天面壁の内面とに跨がって型
押成形されていて、補強部材の下面と共に天面壁の内面
に接着されている。
Description
縁から垂下する円筒形スカート壁を有する本体を具備す
る容器蓋に関する。
樹脂或いはガラスから形成された飲料用容器の口頸部に
装着される容器蓋として、円形天面壁及びこの天面壁の
周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備する、アルミ
ニウム基合金薄板、クロム酸処理鋼薄板或いはブリキ薄
板の如き金属薄板又はポリプロピレン、硬質ポリエチレ
ンの如き適宜の樹脂から形成された本体を具備する容器
蓋が、広く使用されている。本体の天面壁の内面には軟
質ポリエチレンの如き合成樹脂製ライナーが配設されて
いる。本体のスカート壁には周方向に延びる破断ライン
が形成されており、スカート壁は破断ラインよりも上方
の主部と破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾
部に区画されている。タンパーエビデント裾部には、通
常、軸線方向に延びる破断ラインが形成されている。容
器の口頸部は上面が開放された円筒形状であり、その外
周面には雄螺条とこの雄螺条の下方に位置する環状あご
部が形成されている。本体が金属薄板から形成されてい
る場合、容器に内容物を充填した後に、口頸部に容器蓋
を被嵌し、ライナーを口頸部に押圧せしめて口頸部を密
封した状態で、口頸部の雄螺条に沿ってスカート壁の主
部に雌螺条を形成すると共にスカート壁の下端部を半径
方向内側に変形せしめて環状あご部に係止せしめ、かく
して口頸部に容器蓋を装着し、口頸部を密封する。
には、天面壁の強度が必ずしも充分ではなく、例えば天
面壁に異物が衝突した時に天面壁が破損乃至変形されて
密封が毀損される虞があり、或いは容器内の圧力が上昇
した時に天面壁がドーム状に膨出する所謂ドーミング現
象が発生して密封が毀損される虞がある、という解決す
べき問題がある。
あり、その主たる技術的課題は、円形天面壁及びこの天
面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有する本体
を具備する容器蓋に改良を加えて、天面壁の強度を充分
なものにせしめることである。
たる技術的課題を達成する容器蓋として、円形天面壁、
及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有
する本体と、該本体の該天面壁の内面に配設された補強
部材と、合成樹脂製ライナーとを具備し、該補強部材は
該本体の該天面壁の外径よりも小さい外径を有する円板
形状であり、該天面壁の内面に同心状に積層せしめられ
ており、該合成樹脂製ライナーは該補強部材の下面と該
天面壁の内面とに跨がって型押成形されていて、該補強
部材の下面と共に該天面壁の内面に接着されている、こ
とを特徴とする容器蓋が提供される。
に該補強部材を同心状に位置せしめて該天面壁の内面に
該補強部材を仮接着せしめ、しかる後に該補強部材の下
面上に合成樹脂素材を供給し、該合成樹脂素材を型押成
形して該合成樹脂製ライナーが成形されている。該補強
部材の上面に熱接着性合成樹脂コーティングを施し、該
熱接着性合成樹脂コーティングを加熱することによって
該補強部材を該天面壁の内面に仮接着せしめることがで
きる。或いは、該本体の該天面壁はその中央部が上方に
隆起せしめられていて、該天面壁の内面には円形凹部が
規定されており、該補強部材は該円形凹部内に位置せし
められている。該本体は金属薄板から形成することがで
き、該補強部材も金属薄板から形成することができる。
明に従って構成された容器蓋の好適実施形態について、
更に詳細に説明する。
で示す図示の容器蓋は、本体4、補強部材6及び合成樹
脂製ライナー8から構成されている。アルミニウム基合
金薄板、クロム酸処理鋼薄板或いはブリキ薄板の如き適
宜の金属薄板から形成することができる本体4は、円形
天面壁10とこの天面壁10の周縁から垂下する円筒形
スカート壁12と有する。スカート壁12の下部には半
径方向外方に幾分膨出せしめられた環状膨出部14が配
設されている。環状膨出部14には周方向に延出する破
断ライン16が形成されており、スカート壁12は破断
ライン16よりも上方の主部18と破断ライン16より
も下方のタンパーエビデント裾部20とに区画されてい
る。破断ライン16は、周方向に間隔をおいて周方向に
延びる複数個のスリット22とかかるスリット22間に
位置する複数個の橋絡部24とから構成されている。複
数個の橋絡部24の内の1個は、他の橋絡部24に比べ
て周方向幅が大きい広幅橋絡部24Aにせしめられてい
る。スカート壁12の主部18の外周面の上部には、周
方向に延びる環状溝部26が形成されている。また、ス
カート壁12の主部18の外周面の上部には、環状溝部
26より上方に周方向に延びる環状凹凸形状部28も形
成されている。スカート壁12のタンパーエビデント裾
部20には、上記広幅橋絡部24Aの片端からタンパー
エビデント裾部20の下端まで下方に延びる軸線方向破
断ライン30が形成されている。かかる軸線方向破断ラ
イン30は、材料厚さを低減せしめることによって形成
される所謂スコアでよい。
6もアルミニウム基合金薄板、クロム酸処理鋼薄板或い
はブリキ薄板の如き適宜の金属薄板から形成されてい
る。補強部材6は本体4の天面壁10の外径よりも小さ
い外径を有する円板形状であり、天面壁10の内面に同
心状に積層せしめられている。後に更に言及する如く、
補強部材6の上面には熱接着性合成樹脂コーティングが
施されている。
と天面壁10の内面とに跨って型押成形されていて、補
強部材6の下面と共に天面壁10の内面に接着されてお
り、これによって補強部材6が所要位置、即ち天面壁1
0の内面に積層された位置に保持されている。軟質ポリ
エチレンの如き適宜の合成樹脂素材から好都合に形成す
ることができる合成樹脂ライナー8は全体として円板形
状であり、薄肉中央部32と周縁部に形成されている2
条の同心状密封突条34及び36を有する。
するための製造工程の一例を簡略に図示している。最初
に、図2−Aに図示する如く、片面(図2−Aにおいて
下面)に熱接着性樹脂コーティングを施した金属薄板を
打ち抜きにて円板形状の補強部材6を形成する。次い
で、別個に形成した本体4を上下が逆にせしめられた反
転状態にせしめ、図2−Bに図示する如く、熱接着性樹
脂コーティングが施された、、補強部材6の片面(図1
に示す状態においては上面)を本体4の天面壁10の内
面に対向せしめて、天面壁10の内面に補強部材6を同
心状に積層せしめる。そして、熱接着性樹脂コーティン
グが施された、補強部材6の片面(図1に示す状態にお
いては上面)と天面壁10の内面とを密接せしめた状態
で、高周波加熱でよい加熱手段(図示していない)によ
って熱接着性樹脂コーティングを加熱せしめ、補強部材
6を天面壁10の内面に仮接着せしめる。これによっ
て、天面壁10の内面に同心状に位置せしめられている
補強部材6が偶発的に変位せしめられることが防止され
る。その後、図2−Cに図示する如く、補強部材6の、
他の片面(図1に示す状態においては下面)上に軟化溶
融状態の合成樹脂素材38を供給する。そして、かかる
合成樹脂素材38に所要形状の型押工具(図示していな
い)を作用せしめて、図2−Dに図示する如く、補強部
材6の、他の片面(図1に図示する状態においては下
面)及び天面壁10の内面に跨る合成樹脂製ライナー8
を形成する。
要とおりに装着して口頸部40を密封した状態を図示し
ている。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成
樹脂或いはガラスから形成することができる容器の口頸
部40は略円筒形状であり、その外周面には雄螺条42
とこの雄螺条42の下方に位置する環状あご部44が形
成されている。口頸部40に容器蓋2を装着して口頸部
40を密封する際には、口頸部40に容器蓋2を被嵌
し、本体4の天面壁10の外面に押圧力を加えて合成樹
脂製ライナー8の密封突条34及び36を口頸部40の
上端部に密接せしめる。次いで、口頸部40の雄螺条4
2に沿って本体4のスカート壁12における主部18
に、更に詳しくは環状溝部26よりも下方の領域に、雌
螺条46を形成する。加えて、タンパーエビデント裾部
20の下端部を半径方向内側に折曲せしめて、口頸部4
0の環状あご部44に係止せしめる。
ては、本体2の天面壁10の内面に補強部材6が積層せ
しめられており、補強部材6によって本体4の天面壁1
0が効果的に補強されている。それ故に、例えば天面壁
10の外面に異物が衝突したとしても天面壁10が破損
乃至変形される虞は充分に少ない。また、容器内の圧力
が上昇せしめられても、本体4の天面壁10がドーム状
に膨出するドーミング現象が発生することが充分に抑制
されている。
体4を開方向、即ち図3において上方から見て反時計方
向に回転せしめる。かくすると、雄螺条42と雌螺条4
6との協働により本体2は回転と共に上昇せしめられ
る。しかしながら、タンパーエビデント裾部20はその
下端部が環状あご部44に係止せしめられている故に自
由に上昇することができず、周方向に延在する破断ライ
ン16及び軸線方向に延びる破断ライン30に相当大き
な応力が生成される。かくして、破断ライン16がその
広幅橋絡部24Aを残して破断されると共に破断ライン
30が破断され、タンパーエビデント裾部20は無端環
状から有端帯状に開かれる。しかる後においては、本体
4のタンパーエビデント裾部20も回転と共に自由に上
昇することが許容され、本体4、補強部材6及び合成樹
脂製ライナー8を含む容器蓋2の全体が口頸部40から
離脱され、口頸部40が開封される。
の他の実施形態を図示している。図4に図示する実施形
態においては、本体104の天面壁110は、その中央
部が円板状に上方に隆起せしめられており、天面壁11
0の内面の中央部には、円板状の補強部材106と略同
一の寸法を有する円形凹部107が同心状に規定されて
いる。そして、補強部材106は円形凹部107内に同
心状に位置せしめられている。
工程の一例としては、最初に、金属薄板(この変形例の
場合は金属薄板の片面に熱接着性樹脂コーティングを施
すことを省略することができる)に打ち抜きにて円板形
状の補強部材106を形成する。次いで、図5に図示す
る如く、図4に図示する形態に別個に形成した本体10
4を上下が逆にせしめられた反転状態にせしめ、補強部
材106を天面壁110の円形凹部107内に載置す
る。かくすると、補強部材106が円形凹部107内に
拘束され、天面壁110の内面に同心状に位置せしめら
れている補強部材106が偶発的に変位せしめられるこ
とが防止される。その後、補強部材106の片面(図4
に図示する状態では下面)上に軟化溶融状態の合成樹脂
素材を供給し、所要形状の型押工具を作用せしめて、補
強部材106の片面(図4に図示する状態では下面)及
び天面壁110の内面に跨る合成樹脂製ライナー108
を形成する。
実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実
施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸
脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例え
ば、図示の実施形態においては、本体は金属薄板から形
成されているが、本発明は本体がポリプロピレン又は硬
質ポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成されて
いる容器蓋にも適用することができる。更に、金属薄板
製補強部材に代えて、硬質合成樹脂の如き他の適宜の硬
質材料から形成された、或いは比較的肉厚の補強部材を
使用することもできる。
が補強部材によって充分な強度に補強される。
態を、一部を断面で示す正面図。
を、一部を断面で示す正面図。
施形態の一部を拡大して示す部分拡大断面図。
施形態の製造工程の一例の一部を示す簡略図。
Claims (5)
- 【請求項1】 円形天面壁、及び該天面壁の周縁から垂
下する円筒形スカート壁を有する本体と、該本体の該天
面壁の内面に配設された補強部材と、合成樹脂製ライナ
ーとを具備し、該補強部材は該本体の該天面壁の外径よ
りも小さい外径を有する円板形状であり、該天面壁の内
面に同心状に積層せしめられており、該合成樹脂製ライ
ナーは該補強部材の下面と該天面壁の内面とに跨がって
型押成形されていて、該補強部材の下面と共に該天面壁
の内面に接着されている、ことを特徴とする容器蓋。 - 【請求項2】 該天面壁の内面に該補強部材を同心状に
位置せしめて該天面壁の内面に該補強部材を仮接着せし
め、しかる後に該補強部材の下面上に合成樹脂素材を供
給し、該合成樹脂素材を型押成形して該合成樹脂製ライ
ナーが成形されている、請求項1記載の容器蓋。 - 【請求項3】 該補強部材の上面には熱接着性合成樹脂
コーティングが施されており、該熱接着性合成樹脂コー
ティングを加熱することによって該補強部材が該天面壁
の内面に仮接着せしめられる、請求項2記載の容器蓋。 - 【請求項4】 該本体の該天面壁はその中央部が上方に
隆起せしめられていて、該天面壁の内面には円形凹部が
規定されており、該補強部材は該円形凹部内に位置せし
められている、請求項1記載の容器蓋。 - 【請求項5】 該本体は金属薄板製であり、該補強部材
も金属薄板製である、請求項1から4までのいずれかに
記載の容器蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001025483A JP4745508B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 天面壁が補強された容器蓋及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001025483A JP4745508B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 天面壁が補強された容器蓋及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002225898A true JP2002225898A (ja) | 2002-08-14 |
JP4745508B2 JP4745508B2 (ja) | 2011-08-10 |
Family
ID=18890463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001025483A Expired - Lifetime JP4745508B2 (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 天面壁が補強された容器蓋及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4745508B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005225536A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Japan Crown Cork Co Ltd | 容器蓋 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02117349A (ja) * | 1988-10-27 | 1990-05-01 | Nisshin Oil Mills Ltd:The | 飼料の酸化防止剤およびこれを配合してなる飼料 |
-
2001
- 2001-02-01 JP JP2001025483A patent/JP4745508B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02117349A (ja) * | 1988-10-27 | 1990-05-01 | Nisshin Oil Mills Ltd:The | 飼料の酸化防止剤およびこれを配合してなる飼料 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005225536A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Japan Crown Cork Co Ltd | 容器蓋 |
JP4575678B2 (ja) * | 2004-02-13 | 2010-11-04 | 日本クラウンコルク株式会社 | 容器蓋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4745508B2 (ja) | 2011-08-10 |
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