JP2002224827A - 自動溶接装置 - Google Patents

自動溶接装置

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JP2002224827A
JP2002224827A JP2001027711A JP2001027711A JP2002224827A JP 2002224827 A JP2002224827 A JP 2002224827A JP 2001027711 A JP2001027711 A JP 2001027711A JP 2001027711 A JP2001027711 A JP 2001027711A JP 2002224827 A JP2002224827 A JP 2002224827A
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Japan
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welding
torch
moving means
groove
groove position
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JP2001027711A
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English (en)
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Yasuhiro Hotokezaki
康浩 佛▲崎▼
Hiroshi Watanabe
浩 渡辺
Mitsuo Matsumoto
光男 松本
Toshiji Nagashima
利治 永島
Shigeru Fujimoto
滋 藤本
Yasuhiro Shibuya
泰弘 渋谷
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開先の形状が複雑なときにも自動で溶接す
る。 【解決手段】 移動部17を有する溶接ヘッド移動手段
18の上部取付部11、下部取付部12に回転可能にマ
グネット15、16を取り付け、移動部17に溶接走行
手段21を取り付け、溶接走行手段21の取付部21b
に開先位置センサ25を取り付け、取付部21bにトー
チ左右移動手段22a、22bを取り付け、トーチ左右
移動手段22a、22bにトーチ上下移動手段23a、
23bを取り付け、トーチ上下移動手段23a、23b
に溶接トーチ24a、24bを取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動溶接装置に係わ
り、特に火力発電所用ボイラ水壁管突き合わせ部近傍の
水壁管とメンブレンバーとの溶接を行なうのに好適な自
動溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は火力発電所用ボイラ水壁管突き合
わせ部近傍の水壁管とメンブレンバーとの様子を示す図
であり、図6(b)は図6(a)のA−A断面図である。図
に示すように、水壁管1a、1bとメンブレンバー2a
とが溶接され、水壁管1c、1dとメンブレンバー2b
とが溶接され、水壁管1aと水壁管1cとが突き合わせ
溶接部3で突き合わせ溶接され、水壁管1bと水壁管1
dとは突き合わせ溶接部3で突き合わせ溶接され、水壁
管1a〜1dとメンブレンバー4とが溶接されている。
【0003】そして、水壁管1a、1bとメンブレンバ
ー2aとは工場で溶接されており、また水壁管1c、1
dとメンブレンバー2bも工場で溶接されている。ま
た、水壁管1aと水壁管1cとの突き合わせ溶接、水壁
管1bと水壁管1dとの突き合わせ溶接は火力発電所現
地で行ない、最後に水壁管1a〜1dとメンブレンバー
4との溶接を火力発電所現地で行なう。
【0004】この水壁管1a、1bと水壁管1c、1d
との突き合わせ溶接、および水壁管1a〜1dとメンブ
レンバー4との溶接は、ボイラ火炉本体の4角の縦方向
に連続しており、メンブレンバー4の溶接による溶接歪
みを最小限に抑えるため、ブロック単位で横向き姿勢で
溶接を行なっており、作業足場上を何回も昇降する作業
となり、作業工数がかかリ、メンブレンバー4の溶接に
相当の技量を有する熟練工を必要とするとともに、溶接
ヒュームにより作業環境も極めて悪い。このため、水壁
管1a〜1dとメンブレンバー4との溶接を自動溶接装
置により行なうことが考えられる。
【0005】このような自動溶接装置としては、レーザ
光を開先に照射し、CCDカメラで開先内のレーザ光の
反射光を撮像し、制御装置により画像処理を行なって、
溶接線を倣いながら自動で溶接する装置(特開平9−7
0664号公報)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水壁管1a〜
1dの突き合わせ溶接は火力発電所現地で行なうから、
図7(図7(b)は図7(a)のB−B断面図、図7(c)は
図7(a)のC−C断面図)に示すように、水壁管1aの
中心線と水壁管1cの中心線とが一直線となっておら
ず、また水壁管1bの中心線と水壁管1dの中心線とが
一直線となっておらず、数度の傾きθが生ずることがあ
り、また水壁管1a〜1dとメンブレンバー4との間に
高低差hが生ずることがある。また、水壁管1aと水壁
管1bとの間隔、水壁管1cと水壁管1dとの間隔が一
定となっていないこともある。このため、メンブレンバ
ー4は一つ一つ手作業により合わせ加工を行なうことに
より作製されている。そのため、水壁管1a〜1dとメ
ンブレンバー4との開先位置は3次元的に変化する。
【0007】そして、従来のレーザ光を開先に照射しC
CDカメラで開先内のレーザ光の反射光を撮像し、制御
装置により画像処理を行なって、溶接線を倣いながら自
動で溶接する装置では、開先の形状が左右対称で隙間が
ない場合には、溶接線の倣いはできるが、水壁管1a〜
1dとメンブレンバー4との溶接のように開先の形状が
左右対称でない場合や、水壁管1a〜1dとメンブレン
バー4との間に隙間がある場合には、レーザ光を開先に
照射しCCDカメラで開先内のレーザ光の反射光を撮像
し、制御装置により画像処理を行なっても、溶接線を倣
うことはできない。また、開先の高さを倣うこともでき
ない。このため、水壁管1a〜1dとメンブレンバー4
との溶接は従来熟練工による被覆アーク溶接(手動溶
接)で施工されている。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、開先の形状が複雑なときにも自動で溶接す
ることができる自動溶接装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明においては、溶接ヘッド移動手段と、上記溶
接ヘッド移動手段により移動される溶接走行手段と、上
記溶接走行手段により移動される開先位置センサと、上
記溶接走行手段により移動される溶接トーチ移動手段
と、上記溶接トーチ移動手段により移動される溶接トー
チとを設ける。
【0010】この場合、上記溶接ヘッド移動手段に回転
可能にマグネットを取り付けてもよい。
【0011】これらの場合、1対の上記溶接トーチを設
け、上記溶接トーチ移動手段を1対の上記溶接トーチを
それぞれ左右方向に移動する1対のトーチ左右移動手段
および1対の上記溶接トーチをそれぞれ上下方向に移動
する1対のトーチ上下移動手段とで構成してもよい。
【0012】また、上記開先位置センサにより予め開先
位置を検出し、上記開先位置センサの検出データを溶接
制御装置に記憶し、上記溶接制御装置により上記検出デ
ータに応じて上記溶接走行手段および上記溶接トーチ移
動手段を制御してもよい。
【0013】この場合、上記溶接制御装置に複数の溶接
条件を記憶し、上記溶接制御装置により上記複数の溶接
条件の中から上記検出データに応じて1つの溶接条件を
選択選択してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る自動溶接装置
の溶接機を示す図、図2は図1に示した溶接機の一部を
示す図である。図に示すように、上部取付部11、下部
取付部12に回転可能にマグネット15、16が取り付
けられ、上部取付部11と下部取付部12との間にラッ
ク13、ガイドロッド14が取り付けられ、ガイドロッ
ド14にその長さ方向すなわち図1紙面上下方向に移動
可能に移動部17が取り付けられ、移動部17にはモー
タとそのモータによって回転されるピニオンとを有する
駆動装置(図示せず)が設けられ、その駆動装置のピニ
オンはラック13と噛み合っており、モータを作動させ
ると移動部17はガイドロッド14の長さ方向に移動す
る。そして、上部取付部11、下部取付部12、ラック
13、ガイドロッド14、移動部17等により溶接ヘッ
ド28(説明後述)を移動する溶接ヘッド移動手段18
が構成されている。また、移動部17に回動可能に溶接
走行手段21が取り付けられ、溶接走行手段21はたと
えば電磁式のロッド伸縮装置からなり、溶接走行手段2
1を移動部17に対して任意の回動角で固定する回動固
定用ノブ27が設けられている。また、溶接走行手段2
1にはその長さ方向すなわち溶接方向(X方向)に移動
する移動部21aが設けられ、移動部21aに図2紙面
と平行な軸を中心に回動可能に取付部21bが取り付け
られ、取付部21bを移動部21aに対して回動可能に
しまたは取付部21bを移動部21aに固定する取付用
ノブ26が設けられている。また、取付部21bにスリ
ット光式レーザ距離センサなどの開先位置センサ25が
取り付けられ、取付部21bにトーチ左右移動手段22
a、22bが取り付けられ、トーチ左右移動手段22
a、22bにトーチ上下移動手段23a、23bが取り
付けられ、トーチ上下移動手段23a、23bに溶接ト
ーチ24a、24bが取り付けられ、トーチ左右移動手
段22a、22b、トーチ上下移動手段23a、23b
はたとえば電磁式のロッド伸縮装置からなり、トーチ左
右移動手段22aはトーチ上下移動手段23a、溶接ト
ーチ24aを左右方向(Y方向)すなわち図2紙面と平
行な方向でかつ溶接方向と直角な方向に移動し、トーチ
左右移動手段22bはトーチ上下移動手段23b、溶接
トーチ24bを左右方向に移動し、またトーチ上下移動
手段23aは溶接トーチ24aを上下方向(Z方向)す
なわち図2紙面と直角な方向に移動し、トーチ上下移動
手段23bは溶接トーチ24bを上下方向に移動し、溶
接走行手段21、トーチ左右移動手段22a、22b、
トーチ上下移動手段23a、23b、溶接トーチ24
a、24b等により溶接ヘッド28が構成されており、
またトーチ左右移動手段22a、22b、トーチ上下移
動手段23a、23bにより溶接トーチ24a、24b
を移動する溶接トーチ移動手段が構成されている。
【0015】また、図3は図1、図2に示した自動溶接
装置を示すブロック図である。図に示すように、溶接制
御装置31に溶接ヘッド移動手段18、溶接ヘッド28
が接続され、また溶接制御装置31に溶接電源32a、
32bが接続され、溶接電源32a、32bにワイヤ送
給装置33a、33bが接続され、また溶接制御装置3
1に開先位置センサ制御器35が接続され、開先位置セ
ンサ制御器35に開先位置センサ25が接続されてい
る。また、リモコンボックス34に溶接ヘッド移動手段
18、溶接ヘッド28が接続されている。
【0016】つぎに、開先位置センサ25により開先位
置を検出する場合について説明する。まず、開先位置セ
ンサ25の検出可能範囲の中心が水壁管の開先位置とな
るように開先位置センサ25を移動する。この状態で、
開先の左右方向(Y方向)位置と高さ方向(Z方向)位
置を計測する。たとえば、図4に示すように、水壁管1
aとメンブレンバー4との間に隙間がない状態のときに
は、水壁管1aとメンブレンバー4との開先位置Aを検
出することになる。検出した結果は、図4中の開先位置
センサ制御器35に示すようなデータが得られ、このデ
ータから開先位置Aを演算し、最終的に開先位置Aすな
わち左右方向位置Y、高さ方向位置Z を得ることが
できる。もし、水壁管1aとメンブレンバー4との間に
隙間があると、開先位置センサ25による開先検出結果
は図5のようになる。このようなときは水壁管1a側の
B点とメンブレンバー4側のC点とを検出し、BC間の
中心を開先位置Aとして演算で求め、開先位置Aすなわ
ち左右方向位置Y、高さ方向位置Zを得ることがで
きる。なお、水壁管1aとメンブレンバー4との間に隙
間がある場合、上記の方法で開先位置Aを検出するが、
開先位置Aの高さ方向位置Zの検出結果が大きくばら
つくことがある。このようなときは、メンブレンバー4
の上面位置Dを検出し、溶接制御装置31の内部で開先
位置センサ制御器35からのメンブレンバー4の上面位
置Dと予め記憶させておいたメンブレンバー4の板厚と
から演算することにより、開先位置Aの正確な高さ方向
位置Z を得ることができる。そして、このような開先
位置すなわち左右方向位置、高さ方向位置の測定を溶接
走行手段21により開先位置センサ25をある程度のピ
ッチで溶接方向(X方向)に移動させながら行なうこと
により、3次元の開先位置を検出する。
【0017】つぎに、図1〜図3に示した自動溶接装置
を使用して火力発電所用ボイラ水壁管突き合わせ部近傍
の水壁管とメンブレンバーとを溶接する方法について説
明する。まず、火力発電所用ボイラ本体の火炉壁(水
壁)の内側または外側の水壁管にマグネット15、16
を吸着させて、溶接ヘッド移動手段18を水壁に固定す
る。つぎに、回動固定用ノブ27を緩め、溶接ヘッド1
8の溶接走行手段21を移動部17に対して回動するこ
とにより、溶接走行手段21をメンブレンバーと溶接す
べき水壁管と平行にしたのち、回動固定用ノブ27を締
め付ける。つぎに、溶接トーチ24a、24bの位置と
開先位置センサ25の位置は必ずしも一致しているとは
かぎらないから、溶接トーチ24a、24bと開先位置
センサ25との距離を予め測定し、溶接制御装置31に
記憶させる。その他、水壁管の管径、傾きおよび溶接条
件(溶接電流、溶接電圧、溶接速度)を溶接制御装置3
1に記憶させる。つぎに、開先に対する溶接トーチ24
a、24bの狙い位置は自動溶接装置設置後の初めの1
回のみ、作業者がリモコンボックス34を操作し、溶接
トーチ24a、24bで水壁管を挟んだ状態で、適切な
溶接開始位置に位置させる。つぎに、作業者がリモコン
ボックス34を操作し、自動溶接の起動を行なう。この
場合、この起動信号により溶接トーチ24a、24bが
水壁管と干渉しないように、トーチ上下移動手段23
a、23bにより溶接トーチ24a、24bを上限まで
上昇させる。その後、予め記憶させておいた溶接トーチ
24a、24bと開先位置センサ25との距離だけ、溶
接走行手段21により開先位置センサ25を移動し、開
先位置センサ25が開先位置になるようにする。この状
態でも開先位置センサ25により開先位置を検出するこ
とはできるが、開先位置センサ25で検出可能範囲の両
端の外側に開先位置がきたり、対象水壁管に位置ずれが
あった場合には、開先位置センサ25により開先位置を
検出することができなくなることがある。そのため、溶
接制御装置31は予め記憶させておいた水壁管の管径と
傾きとから溶接ヘッド移動手段18、溶接走行手段21
により開先位置センサ25を移動し、開先位置センサ2
5の検出可能範囲の中心が水壁管のたとえば上側の開先
位置となるようにする。つぎに、この位置で開先位置セ
ンサ25により開先位置たとえば開先の高さ方向位置、
開先の左右方向位置を検出し、開先位置センサ25で検
出した開先位置の検出データは通信により溶接制御装置
31に記憶させる。その後、溶接走行手段21により開
先位置センサ25をある程度のピッチ、たとえば10m
mピッチで溶接方向に移動し、その位置で同様に開先位
置センサ25で開先位置を検出し、通信で検出データを
溶接制御装置31に記憶させる。このような動作を予め
記憶させた溶接条件の内の溶接長さの間で行ない、開先
位置の検出データを溶接制御装置31に記憶させる。つ
ぎに、溶接制御装置31は上記同様予め記憶させておい
た水壁管の管径と傾きとから溶接ヘッド移動手段18、
溶接走行手段21により開先位置センサ25を移動する
ことにより、下側の開先位置に開先位置センサ25の中
心がくるようにする。つぎに、上記とは反対方向に溶接
走行手段21により開先位置センサ25をピッチ送りで
移動させ、上記同様に開先位置の検出データを溶接制御
装置31に記憶させる。このような動きにより、水壁管
の両側の開先位置の検出データを溶接制御装置31に記
憶させる。つぎに、溶接トーチ24a、24bが作業者
が位置合わせを行なった開先位置になるように、溶接ヘ
ッド移動手段18、溶接走行手段21およびトーチ上下
移動手段23a、23bにより溶接トーチ24a、24
bを移動し、溶接を開始する。溶接中は、溶接トーチ2
4a、24bが開先位置センサ25で検出した開先位置
を倣うように、溶接制御装置31により開先位置の検出
データに応じて溶接走行手段21、トーチ左右移動手段
22a、22b、卜ーチ上下移動手段23a、23bを
制御し、ワイヤ送給装置33a、33bにより溶接トー
チ24a、24bにワイヤ送給して、水壁管の両側の開
先溶接を一度に行なう。この一連の動作を自動で行なう
ことにより、3次元的に変化する不揃いな水壁管とメン
ブレンバーとの開先を追従しながら、MAG溶接法によ
り水壁管とメンブレンバーとを自動で溶接する。
【0018】このような自動溶接装置においては、予め
火力発電所用ボイラ水壁管突き合わせ部近傍の水壁管と
メンブレンバーとの開先位置を3次元的に検出すること
ができるから、開先の形状が左右対称でないとき、開先
の形状に隙間があるとき、開先の高さ方向位置が変化す
るときにも自動で溶接することができる。このため、溶
接に従事するオペレータによる変動がなくなることか
ら、溶接部の品質を安定化させることができる。また、
上部取付部11、下部取付部12にはマグネット15、
16を回転可能に取り付けているから、マグネット1
5、16を水壁管の傾きに合わせ密着して取り付けるこ
とができる。また、1対の溶接トーチ24a、24bが
設けられ、溶接トーチ移動手段が1対のトーチ左右移動
手段22a、22bおよび1対のトーチ上下移動手段2
3a、23bとからなるから、火力発電所用ボイラ水壁
管突き合わせ部近傍の水壁管とメンブレンバーとを溶接
する場合に、水壁管の両側の溶接を一度に行なうことが
できるので、効率よく自動溶接を行なうことができる。
また、開先位置センサ25により予め開先位置を検出
し、開先位置センサ25の検出データを溶接制御装置3
1に記憶し、溶接制御装置31により検出データに応じ
て溶接走行手段21および溶接トーチ移動手段を制御す
るから、効率よく自動溶接を行なうことができる。ま
た、MAG溶接法により自動で溶接を行なうことができ
るから、溶接中に溶接ヒュームが発生することはなく、
かつグラインダ作業が殆どなくなるから、作業環境を飛
躍的に向上させることができる。また、取付用ノブ26
を外すことにより、トーチ左右移動手段22a、22
b、トーチ上下移動手段23a、23b、溶接トーチ2
4a、24bのブロックを起こすことができるから、溶
接トーチ24a、24bのメンテナンスを容易に行なう
ことができる。
【0019】また、溶接条件は溶接電流、溶接電圧、溶
接速度を3つ1組とし、それらの溶接条件にそれぞれ溶
接条件番号を付与して、溶接制御装置31に複数の溶接
条件を記憶し、溶接制御装置31により複数の溶接条件
の中から検出データに応じて1つの溶接条件を選択す
る。とくに、開先の隙間(開先幅)に応じてどの溶接条
件番号の溶接条件で溶接するかを溶接制御装置31に記
憶させておき、開先位置センサ25で開先位置を検出す
る際、開先の隙間も同時に検出し、通信により溶接制御
装置31に開先の隙間を記憶し、自動溶接中に開先の隙
間が変化する場合は、予め記憶させておいた隙間に対応
する溶接条件番号の溶接条件(溶接電流、溶接電圧、溶
接速度)になるように、溶接制御装置31は溶接電源3
2a、32bを制御する。このとき、水壁管とメンブレ
ンバーとの開先の隙間は連続的に変化するが、溶接制御
装置31に記憶させた開先の隙間に対応する溶接条件は
限られており、開先位置センサ25で検出した開先の隙
間と溶接制御装置31に記憶させた開先の隙間と一致し
ないことがほとんどである。このようなときは、開先位
置センサ25で検出した開先の隙間に最も近くかつ少し
広い開先の隙間の溶接条件と、少し狭い開先の隙間の溶
接条件とから、近似計算により溶接条件を溶接制御装置
31で計算し、その計算値を基に溶接電源32a、32
bを制御する。
【0020】このようにすれば、開先の隙間が変化する
場合にも最適な溶接条件で自動溶接を行なうことができ
る。
【0021】また、火力発電所ボイラの4角に存在する
メンブレンバーをボイラ上方から連続して溶接を行なう
と、溶接歪みにより水壁が上方に縮んでしまう。その溶
接歪みを完全になくすことは不可能であるため、溶接歪
みが分散するように、メンブレンバーの溶接を順不同に
行なう。この溶接手順を溶接制御装置31に予め記憶さ
せておき、溶接を行なうことで溶接歪みを分散させなが
ら、段取り替えを行なうことなく、自動で複数のメンブ
レンバーの溶接を行なうことができる。
【0022】なお、上述実施の形態においては、火力発
電所用ボイラ水壁管突き合わせ部近傍の水壁管とメンブ
レンバーとを溶接する場合について説明したが、本発明
を他の被溶接物を溶接する場合に適用できることは明ら
かである。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る自動溶接装置においては、
開先の形状が複雑なときにも自動で溶接することができ
る。
【0024】また、溶接ヘッド移動手段に回転可能にマ
グネットを取り付けたときには、マグネットを被取付物
の傾きに合わせ密着して取り付けることができる。
【0025】また、1対の溶接トーチを設け、溶接トー
チ移動手段を1対の溶接トーチをそれぞれ左右方向に移
動する1対のトーチ左右移動手段および1対の溶接トー
チをそれぞれ上下方向に移動する1対のトーチ上下移動
手段とで構成したときには、被溶接物の両側の溶接を一
度に行なうことができるので、効率よく自動溶接を行な
うことができる。
【0026】また、開先位置センサにより予め開先位置
を検出し、開先位置センサの検出データを溶接制御装置
に記憶し、溶接制御装置により検出データに応じて溶接
走行手段および溶接トーチ移動手段を制御したときに
は、効率よく自動溶接を行なうことができる。
【0027】また、溶接制御装置に複数の溶接条件を記
憶し、溶接制御装置により複数の溶接条件の中から検出
データに応じて1つの溶接条件を選択したときには、最
適な溶接条件で自動溶接を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動溶接装置の溶接機を示す図で
ある。
【図2】図1に示した溶接機の一部を示す図である。
【図3】図1、図2に示した自動溶接装置を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1〜図3に示した自動溶接装置の開先位置セ
ンサによる開先位置検出結果の例を示す図である。
【図5】図1〜図3に示した自動溶接装置の開先位置セ
ンサによる開先位置検出結果の別の例を示す図である。
【図6】水壁管とメンブレンバーとの様子を示す図であ
る。
【図7】水壁管とメンブレンバーとの様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
15…マグネット 16…マグネット 18…溶接ヘッド移動手段 21…溶接走行手段 22a…トーチ左右移動手段 22b…トーチ左右移動手段 23a…トーチ上下移動手段 23b…トーチ上下移動手段 24a…溶接トーチ 24b…溶接トーチ 25…開先位置センサ 28…溶接ヘッド 31…溶接制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 光男 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉事業所内 (72)発明者 永島 利治 広島県呉市宝町6番9号 バブ日立エンジ ニアリング株式会社内 (72)発明者 藤本 滋 広島県呉市宝町6番9号 バブ日立エンジ ニアリング株式会社内 (72)発明者 渋谷 泰弘 広島県呉市宝町6番9号 バブ日立エンジ ニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E081 AA01 BA26 DA47 EA12 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接ヘッド移動手段と、上記溶接ヘッド移
    動手段により移動される溶接走行手段と、上記溶接走行
    手段により移動される開先位置センサと、上記溶接走行
    手段により移動される溶接トーチ移動手段と、上記溶接
    トーチ移動手段により移動される溶接トーチとを具備し
    たことを特徴とする自動溶接装置。
  2. 【請求項2】上記溶接ヘッド移動手段に回転可能にマグ
    ネットを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の
    自動溶接装置。
  3. 【請求項3】1対の上記溶接トーチが設けられ、上記溶
    接トーチ移動手段が1対の上記溶接トーチをそれぞれ左
    右方向に移動する1対のトーチ左右移動手段および1対
    の上記溶接トーチをそれぞれ上下方向に移動する1対の
    トーチ上下移動手段とからなることを特徴とする請求項
    1または2に記載の自動溶接装置。
  4. 【請求項4】上記開先位置センサにより予め開先位置を
    検出し、上記開先位置センサの検出データを溶接制御装
    置に記憶し、上記溶接制御装置により上記検出データに
    応じて上記溶接走行手段および上記溶接トーチ移動手段
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の自動溶接
    装置。
  5. 【請求項5】上記溶接制御装置に複数の溶接条件を記憶
    し、上記溶接制御装置により上記複数の溶接条件の中か
    ら上記検出データに応じて1つの溶接条件を選択するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の自動溶接装置。
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