JP2002224767A - トランスファプレス - Google Patents

トランスファプレス

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JP2002224767A
JP2002224767A JP2001031646A JP2001031646A JP2002224767A JP 2002224767 A JP2002224767 A JP 2002224767A JP 2001031646 A JP2001031646 A JP 2001031646A JP 2001031646 A JP2001031646 A JP 2001031646A JP 2002224767 A JP2002224767 A JP 2002224767A
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loader
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cam
lever
press
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JP2001031646A
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English (en)
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Masumi Nozu
真澄 野津
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意位置に設置できてコンパクトに構成する。 【解決手段】サーボ式送り駆動モータにより送り用キャ
リッジ14を往復移動する送り駆動装置11を設けたト
ランスファプレスにおいて、スライドを昇降駆動するプ
レス駆動装置に連動されて回転駆動されるカム軸31
と、このカム軸31に取り付けられた送り用退避カム3
3Aにより揺動される送り用退避レバー37と、送り用
退避レバー37によりワークの搬送方向に沿って往復移
動される送り用退避ロッド38と、送り用退避ロッド3
8と前記送り駆動装置11とを連結連動する送り用退避
ラック・ピニオン機構39とを具備する送り用干渉防止
装置4Aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータを送
り用駆動源とし、送り用駆動源の異常時にプレスのスラ
イドとクロスバー(ワーク保持具)との干渉を防止する
干渉防止装置を備えたトランスファプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモータにより駆動されるトランス
ファプレスにおいて、サーボモータの非常停止や緊急停
止、故障等による停止時に、プレスのスライドとクロス
バーとの干渉を回避する安全装置として、たとえば特開
平11-33649号がある。これは、スライドの送り
方向の側面に干渉防止用の板カムを配設し、前記板カム
に当接して追従するカムローラと、このカムローラによ
り送り方向に駆動される作動ロッドを設け、この作動ロ
ッドとフィードバーとを連結連動したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成によ
れば、 (1)板カムに対応する退避駆動部の占有スペースが大
きく、アイドル工程があるとレイアウトが容易である
が、アイドル工程が無い場合、隣接するスライド間にレ
イアウトするのが困難である。 (2)スライドの上昇時と下降時とも、板カムの同一の
駆動曲線により駆動されることとなり、設計の自由度が
狭い。 (3)スライドの最大加減速部で、退避ロッドの必要変
位量が大きくなり、板カムのカム勾配角が大きくなっ
て、カム面から退避ロッドに付加される法線方向の分力
により、退避ロッドが破損されるおそれがあり、退避ロ
ッドのカムローラやガイド部の耐久性に問題がある。 (4)退避ロッドなどの強制退避駆動部は、常時駆動と
なるため、可動部重量となり、カム面にカムローラを押
し付ける拘束力を受けてスライドが駆動されることとな
り、ギブ摩耗が促進されて製品成形精度の悪化をもたら
す。 (5)板カムのカム面への潤滑給油する必要が有り、垂
直面であるため定期的にグリースを塗布するなどメンテ
ナンスに要する労力が大きい。 などの問題点があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決して、設置スペ
ースも小さく、コンパクトに構成できるとともに、設計
の自由度や耐久性に優れたトランスファプレスの安全装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、サーボモータからなる送り用
回転駆動装置により送り用ラック・ピニオン機構を介し
て送り用キャリッジを送り方向に往復移動する送り用駆
動装置を設けるとともに、前記送り用キャリッジにフィ
ードバーを介して連結された可動台に、クロスバー介し
てワーク保持具を設けたトランスファプレスにおいて、
プレス用スライドを昇降駆動するプレス駆動装置に連動
されて回転駆動されるカム軸と、このカム軸に取り付け
られた送り用退避カムにより揺動される送り用退避レバ
ーと、前記送り用回転駆動装置に連結連動されて送り用
キャリッジに対応して往復移動される送り退避用ロッド
とを具備し、プレス駆動装置の運転中に送り用回転駆動
装置の動作に異常が発生した時に、前記送り用退避レバ
ーにより送り退避用ロッドを強制駆動して送り用キャリ
ッジを強制移動させ前記ワーク保持具をスライドの昇降
範囲から退避させる送り側干渉防止装置を設けたもので
ある。
【0006】上記構成によれば、プレス駆動装置から直
接動力を取出しカム軸と送り用退避カムを介して送り用
退避レバーを揺動させるとともに、送り用回転駆動装置
により送り用退避ロッドを往復移動させ、送り用退避カ
ムレバーにより送り用退避ロッドを強制退避可能に構成
したので、サーボ系や駆動系の異常発生により送り用キ
ャリッジに停止や動作遅れなどが発生した場合でも、ス
ライドの昇降範囲からワーク保持具を強制退避させるこ
とができる。したがって、従来構成に比較して、送り側
干渉防止装置を、アイドル工程の有無に関係なく、対象
とするプレスの形態に応じて任意位置に配置することが
可能で、プレス設計の自由度を高めることができる。さ
らに送り側干渉防止装置を、プレス位置からずれたたと
えば上流側上方に配置することにより、カム機構やラッ
ク・ピニオン機構の潤滑油の滴下や飛散により金型やワ
ークを汚染することがない。さらにスライドから独立し
ているため、金型の高さ調整の影響を受けることがな
く、調整作業を削減することができる。また、従来のよ
うな板カムに比べて、容易な給油構造となり、また運動
変換構造に無理がないため、摩耗を低減できて、寿命を
大幅に長くすることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、ワーク保持具の移動行程は、プレス加工後
のワークを取出すために中立位置から上流側位置に進入
する進入行程と、保持したワークを上流側位置から下流
側位置に搬送する送り行程と、ワークを搬送した後下流
位置から中立位置に戻る戻り行程からなり、送り側干渉
防止装置は、少なくとも前記戻り行程で送り用退避レバ
ーにより送り退避用ロッドを強制移動するように構成さ
れたものである。
【0008】上記構成によれば、強制退避区間を戻り行
程のみとしたので、送り用退避レバーの動作ストローク
を半減することができ、これにより送り用退避カムや送
り用退避レバーをコンパクト化することができてプレス
の小型化を促進できる。
【0009】請求項3の発明は、サーボモータからなる
ローダ送り用回転駆動装置によりローダ送り用ラック・
ピニオン機構を介してローダ用キャリッジを搬入方向に
往復移動するローダ送り用駆動装置と、前記ローダ用キ
ャリッジに連動されるローダ用搬送台に設けられたワー
ク保持具によりワークを保持してプレス位置に搬入する
ローダ装置を備えたトランスファプレスにおいて、プレ
ス用スライドを昇降駆動するプレス駆動装置と、前記ロ
ーダ用送り駆動装置との間に、カム軸にローダ用退避カ
ムを介して揺動されるローダ用退避レバーと、前記ロー
ダ送り用回転駆動装置に連結連動されてローダ用キャリ
ッジに対応して往復移動されるローダ用退避ロッドとを
具備し、プレス駆動装置の運転中にローダ用回転駆動装
置に異常が生じた時に、ローダ用退避レバーによりロー
ダ退避用ロッドを強制駆動してローダ用キャリッジを強
制移動させワーク保持具をスライドの昇降範囲から退避
させるローダ側干渉防止装置を設けたものである。
【0010】上記構成によれば、プレス駆動装置から直
接動力を取出してカム軸とローダ用退避カムを介してロ
ーダ用退避レバーを揺動させ、ローダ用送り駆動装置に
よりローダ用退避ロッドを往復移動させ、ローダ用回転
駆動装置にサーボ系や駆動系の異常発生時にローダ用退
避カムレバーによりローダ用退避ロッドを強制駆動する
ことができるので、を強制駆動してスライドの昇降範囲
からワーク保持具を退避させることができ、ローダ用退
避ロッドを介してローダ用キャリッジを強制駆動してワ
ーク保持具とスライドとの干渉を未然に防止することが
できる。またカム機構とラック・ピニオン機構とによ
り、プレス駆動装置からローダ用キャリッジへの動力伝
達系をコンパクトに構成することができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載のの構成において、請求項3記載のローダ側干渉防
止装置を設けたものである。上記構成によれば、請求項
1記載の構成による作用効果に加えて、請求項3記載の
構成による作用効果を奏することができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1,2,4
のいずれかに記載の構成において、送り用退避カムによ
り送り用退避カムホロワを介して揺動される送り用退避
カムレバーを設けるともに、この送り用退避カムレバー
に連動される送り用退避レバーを設け、カム軸に複数の
送り用退避カムを並設し、前記送り用退避カムレバーの
送り用退避カムホロワをスライドさせて当接する送り用
退避カムを切り換える送り用退避カム切換装置を設けた
ものである。
【0013】上記構成によれば、ワークの変更により搬
送時間や搬送経路の変更があっても、送り用カム切換装
置により予めカム軸に装着された送り用退避カムを切り
換えることにより、迅速に対応することができる。
【0014】また請求項6記載の発明は、請求項3乃至
5のいずれかに記載の構成において、ローダ用カムによ
りローダ用退避カムホロワを介して揺動されるローダ用
退避カムレバーを設けるともに、このローダ用退避カム
レバーに連動されるローダ用退避レバーを設け、カム軸
に複数のローダ用カムを並設し、前記ローダ用カムレバ
ーのローダ用カムホロワをスライドさせて当接する送り
用退避カムを切り換えるローダ用退避カム切換装置を設
けたものである。
【0015】上記構成によれば、ワークの変更により搬
送時間や搬送経路の変更があっても、送り用カム切換装
置により予めカム軸に装着されたローダ用退避カムを切
り換えることにより、迅速に対応することができる。
【0016】さらに請求項7記載の発明は、請求項3乃
至6のいずれかに記載の構成において、1つのカムボッ
クスに、送り用退避カムとローダ用退避カムを1本のカ
ム軸に並設し、前記カムボックスに、送り用退避カムに
送り用退避カムホロワを介して揺動されて送り用退避レ
バーに連動される送り用退避カムレバーと、ローダ退避
用カムにローダ用退避カムホロワを介して揺動されてロ
ーダ用退避レバーに連動されるローダ用退避カムレバー
とを設けたものである。
【0017】上記構成によれば、1つのカムボックスに
送り側干渉防止装置の構成部材とローダ側干渉防止装置
の構成部材とを収容することができ、全体をコンパクト
化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るトランスフ
ァプレスの安全装置の第1の実施の形態を図1〜図10
に基づいて説明する。
【0019】このトランスファプレスは、図1および図
2に示すように、プレスラインPLに沿って複数(図で
は4個)のプレス部1a〜1dを具備したプレス機1
と、プレス部1a〜1dのプレス位置P1〜P4に沿っ
てワークを順次搬送するトランスファ装置2と、搬入位
置P0から第1プレス位置P1にワークを搬入するロー
ダ装置3と、本発明に係る安全装置である干渉防止装置
4が具備されている。この実施の形態では、アイドル工
程のないプレスの場合を示しているが、アイドル工程を
設ける場合にも問題なく設置可能である。そして前記干
渉防止装置4は、トランスファ装置2の搬送部材とスラ
イド6a〜6dとの干渉を防止する送り側干渉防止装置
4Aと、ローダ装置3で搬入部材とスライド6aとの干
渉を防止するローダ側干渉防止装置4Bから構成されて
いる。
【0020】前記プレス部1a〜1dには、各プレス位
置P1〜P4でベッド4a〜4d上にボルスタ台車を介
して配置された下金型5Lと、スライド6a〜6dに取
り付けられた上金型5Uとを具備している。そして、た
とえば上流側(下流側でもよい)に配置したプレス駆動
モータ7によりプレス伝動軸8を介してプレス部1a〜
1dのスライド駆動装置9a〜9dに動力伝達され、各
スライド6a〜6dが同期して昇降駆動される。そして
トランスファ装置2により、プレス位置P1〜P4に順
次搬送されたワークが下金型5Lと上金型5Uとにより
プレス成形される。
【0021】トランスファ装置2は、プレスラインPL
の上流側に配置されて送り方向に送り用キャリッジ14
を駆動する送り用駆動装置11と、プレスラインPLの
両側に沿って配置されてアプライト10に設けられた送
り用リフト装置12(ローダ用と区別しているため「送
り用」と記載している。)により昇降駆動されるリフト
バー13と、左右のリフトバー13に各プレス位置P1
〜P4に対応して配置されて移動自在に支持された可動
台16と、プレスラインPLの両側に沿って各可動台1
6を連結するとともに送り用キャリッジ14に連結連動
されるフィードバー15と、左右の可動台16間に掛け
渡されてワーク保持具(吸着パッドなど)17を有する
クロスバー18とで構成されている。
【0022】前記送り用駆動装置11は、図3,図4に
示すように、上流側に配置された機台フレーム21の左
右両側に配置されたサーボ式送り駆動モータ22と、各
送り駆動モータ22により送り用入力軸27を介して送
り用ギヤボックス23に配置されて送り用キャリッジ1
4を往復移動させる送り用駆動ラック・ピニオン機構2
0とを具備している。そして、送り用キャリッジ14
は、送り方向に沿う送り用ガイドフレーム28のガイド
レール28aに案内されて移動自在に支持されており、
これら送り用キャリッジ14と上流端の可動台16と
は、上下揺動自在な送り用駆動ロッド29により連結さ
れている。
【0023】また、前記送り用駆動ラック・ピニオン機
構20は、図6に示すように、送り用ギヤボックス23
内で送り用中間ギヤ24a〜24cを介して回転駆動さ
れる送り用駆動ピニオン25と、送り用キャリッジ14
に設けられて前記送り用駆動ピニオン25が噛合される
送り用ラック26とで構成されている。また、左右の送
り用ギヤボックス23内の送り用駆動ピニオン25を駆
動する送り用入力軸27は、同調軸51を介して連結さ
れ同期駆動される。
【0024】送り側干渉防止装置4Aは、プレス駆動モ
ータ7から取出された動力により回転駆動されるカム軸
31が横断方向に回転自在に支持されたローダ側干渉防
止装置4Bと共通のカムボックス32が機台フレーム2
1に配設されている。このカムボックス32には、図5
に示すように、前記カム軸31に取り付けられた2枚の
送り用退避カム33Aまたは33Bにより送り用退避カ
ムホロワ34を介して送り方向にそれぞれ揺動される送
り用退避カムレバー35が設けられている。また、この
送り用退避カムレバー35は送り用レバー軸36に固着
されて揺動自在に支持されており、この送り用レバー軸
36の両端部に送り用退避レバー37が固着されてい
る。
【0025】すなわち、カムボックス32には、一側部
にプレス駆動軸8から分配ギヤボックス8aを介して分
岐された分配軸41が、ベベルギヤボックス42のヘベ
ルギヤ42a,42bを介して退避用入力軸43に連結
連動され、退避用入力軸43とカム軸31とが入力駆動
ギヤ44と入力受動ギヤ45を介して連動され、カム軸
31がプレス駆動モータ7により回転駆動される。前記
カム軸31の他側部に2枚の送り用退避カム33A,3
3Bが並設され、カム軸31に平行な送り用退避レバー
軸36に揺動自在に支持された送り用退避カムレバー3
5が、図3に示す送り用退避拘束シリンダ46により送
り用退避カムホロワ34を介して送り用退避カム33A
に当接されている。前記送り用レバー軸36には、カム
ボックス32が突出する左右端部に、それぞれ送り用退
避レバー37が取り付けられ、送り用退避レバー37の
先端部に送り用退避ロッド38が連結されている。
【0026】前記送り用退避カムレバー35には、ワー
クに対応して複数(図では2枚)の送り用退避カム33
A,33Bを切換可能な送り用退避カム切換装置47が
設けられており、この送り用退避カム切換装置47は、
送り用退避カムレバー35に軸心方向にスライド自在に
配置されて送り用退避カムホロワ34を支持する可動軸
47aと、可動軸47aをスライドさせて送り用退避カ
ムホロワ34が当接する送り用退避カム33A,33B
を切り換える送り用退避切換シリンダ47bとで構成さ
れている。
【0027】一方、左右の送り用ギヤボックス23に、
送り駆動モータ22により回転駆動される送り用入力軸
27は、それぞれ同調軸51を介して互いに連結連動さ
れるとともに、複数の中間ギヤ24a〜24cを介して
送り用出力軸49に連結連動されている。そして送り用
出力軸49に取付けられた送り駆動ピニオン25が、送
り用キャリッジ14の送り用ラック26に噛合されて送
り用駆動ラック・ピニオン機構20を構成している。
【0028】また送り用ギヤボックス23内で送り用出
力軸49に複数の退避用中間ギヤ53a〜53cを介し
て送り用退避軸54に連結連動され、送り用退避軸54
に退避用ピニオン52が取付けられている。そして、送
り用ギヤボックス23に送り方向に移動自在に支持され
た送り用退避ロッド38に、ラック部38aが形成さ
れ、このラック部38aに退避用ピニオン52が噛合さ
れて退避用ラック・ピニオン機構52が構成され、送り
用キャリッジ14の移動量に対して減速比の分、縮小さ
れたストロークで送り用退避ロッド38が往復移動され
る。
【0029】さらに前記送り用退避ロッド38は、図
6,図7に示すように、送り用ギヤボックス23にスラ
イド自在に貫通支持されており、送り用退避ロッド38
と、カムボックス32に設けられた送り用退避レバー3
6の遊端部とが変位と遊びを吸収可能な公知の連結構造
により連結され、送り用退避レバー36の遊端部が送り
用退避ロッド38に同調するように送り用退避カム33
A(33B)が形成されている。
【0030】したがって、送り駆動モータ22により送
り用入力軸27から送り用ギヤボックス23の中間ギヤ
24a〜24cを介して送り用駆動ラック・ピニオン機
構20が駆動されて送り用キャリッジ14が往復移動さ
れるとともに、退避用中間ギヤ53a〜53cに送り用
退避ラック・ピニオン機構39を介して送り用退避ロッ
ド38が往復移動されている。そしてプレス駆動軸8に
連動されたカムボックス32のカム軸31により送り用
退避カムレバー35が揺動され、送り用退避レバー37
の遊端部と送り用退避ロッド38とが連動されている。
【0031】上記構成において、送り駆動モータ22の
サーボ制御系や駆動系に異常が発生して駆動力が喪失す
るようなことがあっても、送り側干渉防止装置4Aによ
りプレス駆動軸8の動力がカムボックス32のカム軸3
1から送り用退避カムレバー35,送り用退避レバー3
7,送り用退避ロッド38を介して伝達されて送り用駆
動ラック・ピニオン機構20が駆動され、送り用キャリ
ッジ14がスライド6と同調して駆動されるので、プレ
ス駆動モータ7によりプレス駆動が継続されるスライド
6の昇降で、クロスバー18やワーク保持具17が金型
5L,5Uに干渉して損傷するような接触事故が防止さ
れる。
【0032】前記ローダ装置2は、図8〜図10に示す
ように、プレスラインPLの上流側で機台フレーム21
に支持されたガイドフレーム61のレールにローラを介
してプレスラインPL方向に移動自在に支持されたロー
ダ用キャリッジ62と、機台フレーム21に配置された
ローダ送り用ギヤボックス63のローダ送り用ラック・
ピニオン機構64によりローダ用キャリッジ62を往復
移動させるローダ送り用駆動装置65と、ローダ用リフ
ト装置66により昇降駆動されるリフトフレーム67に
プレスラインPL方向に沿う搬入方向に移動自在に支持
されたローダ用搬送台69とを具備し、ローダ用キャリ
ッジ62にローダ用連動アーム68を介してローダ用搬
送台69が連結され、このローダ用搬送台69に設けら
れたワーク保持具70によりワークが保持される。
【0033】ローダ送り用駆動装置65は、ローダ送り
用ギヤボックス63でサーボ式のローダ送り用駆動モー
タ71により減速機72を介して回転駆動のローダ用入
力軸73と、ローダ用入力軸73の駆動ギヤ74により
回転駆動されるローダ送り用駆動ピニオン75とを具備
し、ローダ用キャリッジ62に設けられたローダ送り用
ラック76にローダ送り用駆動ピニオン75が噛合され
てローダ送り用ラック・ピニオン機構64が構成されて
いる。
【0034】またローダ送り用ギヤボックス63には、
ローダ用退避用ロッド83が送り方向にスライド自在に
貫通支持されている。そして、前記ローダ用入力軸73
に複数のローダ退避用中間ギヤ91a〜91dを介して
連結連動されたローダ用退避軸90にローダ退避用ピニ
オン89が支持され、ローダ用退避ロッド83に形成さ
れたラック部83aにローダ用退避ピニオン89が噛合
されてローダ用退避ラック・ピニオン機構84が構成さ
れ、ローダ用キャリッジ62の移動量に対して減速比の
分、縮小されたストロークでローダ用退避ロッド83が
往復移動される。
【0035】前記ローダ用リフト装置66は、リフトフ
レーム67の略四隅に対応して機台フレーム21にそれ
ぞれ立設配置された昇降駆動部66aを有し、ローダ用
リフトモータ66bの動力が減速機66cから各昇降駆
動部66aに直結または伝動軸66dを介して直列およ
び並列に伝達され、すべての昇降駆動部66aが同期駆
動される。
【0036】したがって、ローダ送り用駆動モータ71
によりローダ用入力軸73を回転駆動し、駆動ギヤ74
を介してローダ用ラック・ピニオン機構64のローダ用
送り駆動ピニオン75を回転駆動し、このローダ用ラッ
ク・ピニオン機構64によりローダ用キャリッジ62を
往復移動させる。そして、ローダ用キャリッジ62にロ
ーダ用連動アーム68を介してローダ用搬送台69を搬
入方向に移動させると同時に、ローダ用リフト装置66
により、昇降駆動部66aを駆動してリフトフレーム6
7を介してローダ用搬送台69をを昇降させる。これに
より、ワーク保持具70によりワークを保持して搬入位
置から第1プレス位置P1に搬入することができる。
【0037】ローダ側干渉防止装置4Bは、送り用駆動
装置11と前記ローダ送り用駆動装置65との間に、前
記カムボックス32のカム軸31にローダ用退避カム8
1A,81Bを介して揺動されるローダ用退避カムレバ
ー82と、ローダ用退避レバー軸85を介してローダ用
退避カムレバー82と連動されるローダ用退避レバー8
8と、ローダ用退避レバー88によりローダ用退避カム
レバー82よりワークの搬入方向に沿って往復移動され
るローダ用退避ロッド83とを具備し、ローダ用退避ロ
ッド83と前記ローダ送り用駆動装置65とを連結連動
するローダ用退避ラック・ピニオン機構84とを具備し
たものである。
【0038】すなわち、図5,図8に示すように、カム
ボックス32のカム軸31には、一端側にローダ用退避
カム81A,81Bが取り付けられている。またカムボ
ックス32に回転自在に支持されたローダ用レバー軸8
5に、ローダ用退避カムレバー82が取付けられるとと
もに、ローダ用退避レバー88が取付けられている。そ
して、ローダ用退避拘束シリンダ86によりローダ用退
避カムレバー82が付勢されてローダ用退避カムホロワ
87がローダ用カム81Aに当接されローダ用退避レバ
ー88が搬入方向に沿って往復揺動される。そして、こ
のローダ用退避レバー88の遊端部に、変位を許容する
連結機構を介してローダ用退避ロッド83の端部に直結
されている。
【0039】また、ローダ用退避カムレバー82には、
ワークに対応して複数(図では2枚)のローダ用退避カ
ム81A,81Bを切換可能なローダ用退避カム切換装
置77が設けられており、このローダ用退避カム切換装
置77は、ローダ用退避カムレバー82に軸心方向にス
ライド自在に配置されてローダ用退避カムホロワ87を
支持する可動軸77aと、可動軸77aをスライドさせ
てローダ用退避カムホロワ87の当接するローダ用退避
カム81A,81Bを切り換える送り用退避切換シリン
ダ77bとで構成されている。
【0040】したがって、ローダ送り用駆動装置65に
よりローダ用キャリッジ62が往復移動されるととも
に、ローダ用リフト装置66によりリフトフレーム67
を介してローダ用搬送台69が昇降移動される。同時
に、プレス駆動軸8に連動されてカム軸31が回転駆動
され、ローダ用退避カムレバー82を介してローダ用退
避ロッド83が往復移動される。そして、ローダ送り用
ギヤボックス63内でローダ用退避ラック・ピニオン機
構84がローダ用退避中間ギヤ91a〜91dを介して
ローダ送り用ピニオン75に連結連動されている。
【0041】これにより、サーボ制御系または駆動系の
異常発生により、ローダ送り用駆動モータ71の駆動力
が喪失されることがあっても、ローダ側干渉防止装置4
Bによりプレス駆動軸8の動力がカムボックス32のカ
ム軸31からローダ用退避カムレバー82,ローダ用退
避ロッド83を介して伝達されてローダ用送りラック・
ピニオン機構64が駆動され、ローダ用キャリッジ62
がスライド6と同期して駆動されるので、プレス駆動モ
ータ7によりスライド6の昇降が継続されても、ローダ
用搬送台69が金型5L,5Uの間に挟まれるような接
触事故が未然に防止される。
【0042】上記実施の形態によれば、プレス駆動装置
1eから直接動力を取出して、カム軸31を回転させ、
送り用退避カム33Aと送り用退避カムレバー35を介
して回転運動を送り用退避ロッド38の直線運動に変換
させ、さらに送り用退避ラック・ピニオン機構20を介
して送り用駆動装置11に連動するように構成したの
で、送り用駆動装置11の送り用駆動モータ22が停止
することがあっても、送り用ラック・ピニオン機構25
を駆動して、クロスバー18とスライド6との干渉を防
止することができるとともに、送り側干渉防止装置4A
の位置を任意に配置することができ、設計の自由度を高
めることができる。またカム機構とラック・ピニオン機
構とにより、プレス駆動装置1eから送り用キャリッジ
14への動力伝達系をコンパクトに構成することができ
る。さらに、プレス位置P1〜P4の上流側上方にカム
ボックスを配置することができ、カム機構やラック・ピ
ニオン機構の潤滑油の滴下や飛散により金型やワークを
汚染することがない。また、スライド6a〜6dを駆動
源としないので、プレス位置P1〜P4近傍に配置する
部材がないので、位置の有無に関係なく設置することが
できる。さらにスライド6から独立しているため、金型
の高さ(ダイハイト)の影響を受けることがなく、ダイ
ハイト調整ごとの調整作業を必要とせず、取り扱いが容
易となる。また、従来のような板カムに比べて、容易な
給油構造となり、また運動変換構造に無理がないため、
摩耗を低減できて、寿命を大幅に長くすることができ
る。
【0043】またプレス駆動装置1eから直接動力を取
出して、カム軸31を回転させ、ローダ用退避カム81
A、ローダ用退避カムレバー82およびローダ用伝動レ
バー88を介して回転運動をローダ用退避ロッド83の
直線運動に変換させ、さらにローダ用退避ラック・ピニ
オン機構84を介してローダ送り用駆動装置65に連動
するように構成したので、ローダ送り用駆動モータ71
が停止することがあっても、ローダ送り用ラック・ピニ
オン機構64を駆動して、ローダ用搬送台69とスライ
ド6との干渉を防止することができるとともに、ローダ
側干渉防止装置4Bの位置を任意に配置することがで
き、設計の自由度を高めることができる。またカム機構
81A,82とラック・ピニオン機構84とにより、プ
レス駆動装置1eからローダ用キャリッジ62への動力
伝達系をコンパクトに構成することができる。
【0044】さらに送り側干渉防止装置4Aとローダ側
干渉防止装置4Bにおいて、プレス駆動装置1eから共
通のカム軸31を介して動力を取出すように構成したの
で、全体をコンパクトに構成することができる。
【0045】さらにまた、カムボックス32に送り用退
避カムホロワ切換装置47およびローダ用退避カム切換
装置77を設けたので、ワーク等の変更に伴って搬送時
間や搬送経路の変更があっても、予めカム軸31に装着
された送り用退避カム33A,33Bおよびローダ用退
避カム81A,81Bを切り換えることにより、迅速に
対応することができる。
【0046】ところで、ワーク保持具17,70の移動
行程は、図11に示すように、プレス加工後のワークを
取出すために中立位置Pcから上流側プレス位置Pu
(ローダ装置3ではワーク供給装置92が設置されたワ
ーク取出し位置Po)に進入する進入行程L1と、保持
したワークを上流側プレス位置Puから下流側プレス位
置Pd(ローダ装置3では第1プレス位置P1)に搬送
する送り行程L2と、ワークを搬送した後下流側プレス
位置Pdから中立位置Pcに戻る戻り行程L3から構成
されている。そして、第1の実施の形態のトランスファ
装置2およびローダ装置3では、送り側およびローダ側
干渉防止装置4A,4Bにより、ワーク保持具17のす
べての移動行程で退避レバー37,88と退避ロッド3
8,83が連動されて、スライド6a〜6dとの干渉を
防止するように構成していた。このため、退避レバー3
7,88のストロークが大きくなり、駆動カム機構全体
が大型化する傾向にある。
【0047】そこで本発明者は、送り用駆動モータ22
を複数個使用して制御することにより、スライド6a〜
6dの上昇区間における中立位置Pcから上流側プレス
位置Puに至る進入行程L2と、スライド6a〜6dが
上死点付近にある送り行程L2は、強制退避機能を省略
可能であることを見出した。
【0048】第2の実施の形態は、戻り行程L3にのみ
強制退避機能を付与するように構成することにより、第
1の実施の形態における退避カムレバー37,88のス
トロークを半減させて、干渉防止装置4A,4Bの小型
化をはかったもので、第1の実施の形態と同一部材には
同一符号を付して説明を省略する。
【0049】すなわち、図12に示すように、送り用駆
動装置11において、同期軸60により機械的に連結さ
れた2台の主駆動モータ22Aと従駆動従モータ22B
を配置し、正常時は主駆動モータ22Aで位置制御およ
び速度制御を行い、従駆動モータ22Bは主駆動モータ
22Aから同一のトルク指令を受けて駆動される。そし
て、主駆動モータ22Aの位置制御ループに異常が発生
した場合には、瞬時に従駆動従モータ22Bの制御ルー
プに移行して駆動するように構成されている。
【0050】また進入行程L1では、スライド6a〜6
dが下死点を過ぎた所定角度位置でワーク保持具17の
進入を開始し、スライド6a〜6d上昇して上死点の手
前でワーク保持具17が下流側プレス位置Puに至るよ
うに、送り用主駆動主従モータ22A,22Bが変形正
弦などのカム曲線に対応して出力するように制御されて
いる。
【0051】この進入行程L1において、進入加速時に
異常が発生すると、故障の種類に応じて送り用主従駆動
モータ22A,22Bを強制的に回生制動するか、また
はプレス追従停止動作となるが、いずれもスライド6a
〜6dに対してワーク保持具17の動作遅れとなるた
め、ワーク保持具17が上金型に干渉することがない。
また進入減速時に異常が発生した場合でも、同様に強制
的に回生制動するか、または正常軸によるプレス追従停
止動作となるが、最大減速域では制御系とは別の制動ブ
レーキを作動させることにより、ワーク保持具17の先
行移動を防止することができる。なお、ローダ装置3に
おいて、ワーク取出し位置P0にはスライドがないので
干渉することがない。
【0052】したがって、進入行程L1ではワーク保持
具17の先行移動が防止されるので、ワーク保持具17
がスライド6a〜6dに干渉することがない。また、ス
ライド6a〜6dが上死点付近にある送り行程L2で
は、スライド6a〜6dが下降されるまでに、スライド
6a〜6dを停止させるための十分な時間の余裕がある
ため、進入行程L1と送り行程L2とは強制退避機能が
不要である。
【0053】上記要請に対処するために、戻り行程L3
のみに強制退避機能を設けた送り側干渉防止装置4C
は、図13に示すように、送り用退避レバー37と送り
用退避ロッド38とが切り離されて所定の微少隙間Δd
が確保され、送り用退避レバー37の遊端部に押圧部
(ローラ)37aが設けられるとともに、送り用退避ロ
ッド38の基端部に受圧部38bが形成されている。
【0054】そして、送り用駆動装置11により送り用
ギヤボックス23のギヤ群と送り用退避ラック・ピニオ
ン機構39を介して送り用退避ロッド38がワーク保持
具17の全移動行程に対応して往復移動される。これに
対して送り用退避レバー37の押圧部37aは、送り用
退避カム33A(33B)により送り用カムホロワ34
を介して揺動され、移動行程のうち戻り行程L3部分
で、送り用退避ロッド38に対して隙間Δdをあけて同
期移動され、戻り行程L3では押圧部37aが受圧部3
8bに追従移動される。
【0055】したがって、戻り行程L3において、送り
用駆動装置11のサーボ制御系または駆動系の異常発生
により、送り用主従駆動モータ22A,22Bの一方が
駆動力を喪失した場合、プレスは運転停止信号により直
ちに減速を開始し、送り装置は異常発生した側のサーボ
モータは無効軸となり、正常軸のモータによりプレス追
従を続行する。同時にプレス駆動モータ7から取出され
た動力により、カム軸31を介して送り用退避カム33
A(33B)が回転駆動され、送り用カムホロワ34を
介して送り用退避カムレバー35が揺動され、送り用レ
バー軸36を介して送り用退避レバー37が連動される
ことにより、押圧部37aが受圧部38bに当接して送
り用退避ロッド38を強制的に中立位置Pcに押し戻す
ことから、喪失した送り駆動用モータ22Aまたは22
Bの分の動力を補うことにより、送り用駆動ラック・ピ
ニオン機構20を介して送り用キャリッジ14を駆動す
ることにより、ワーク保持具17の移動に遅れが生じて
上金型5Lに接触するような事故が未然に防止される。
【0056】次にローダ装置の第2の実施の形態を説明
する。上記のように、戻り行程L5のみに強制退避機能
を設けたローダ側干渉防止装置4Dは、図14に示すよ
うに、ローダ用退避レバー88とローダ用退避ロッド8
3とが切り離されて所定の微少隙間Δdが確保され、ロ
ーダ用退避レバー88の遊端部に押圧部(ローラ)88
aが設けられるとともに、ローダ用退避ロッド83の基
端部に押圧部88aが当接可能な受圧部83bが形成さ
れている。
【0057】そして、ローダ送り用駆動モータ71によ
りローダ用ギヤボックス63のギヤ群とローダ用退避ラ
ック・ピニオン機構84を介してローダ用退避ロッド8
3がワーク保持具70の全移動行程に対応して往復移動
される。これに対してローダ用退避レバー88の押圧部
88aは、送り用退避カム81A(81B)によりロー
ダ用退避カムホロワ87,ローダ用退避カムレバー82
を介して揺動され、移動行程のうち、戻り行程L5の部
分でローダ用退避ロッド83に対して隙間Δdをあけて
同期移動され、この戻り行程L3では押圧部88aが受
圧部83bに追従移動される。
【0058】したがって、戻り行程L5において、ロー
ダ送り用駆動モータ71のサーボ制御系または駆動系の
異常発生により、送り用駆動モータ71が駆動力を喪失
した場合、プレス駆動モータ7から取出された動力によ
り、カム軸31を介してローダ用退避カム81A(81
B)が回転駆動され、ローダ用退避カムホロワ87を介
してローダ用退避カムレバー82が揺動されることによ
り、ローダ用退避レバー88の押圧部88aが受圧部8
3bに当接して送り用退避ロッド83を強制的に戻り位
置Poに押し戻すことから、ワーク保持具70の移動に
遅れが生じて上金型5Lに接触するような事故が未然に
防止される。
【0059】上記第2の実施の形態によれば、送り用駆
動モータ22A,22B,71によりギヤ群とラック・
ピニオン機構からなる機械式動力伝達機構により退避ロ
ッド38,83をワーク保持具17,70の移動行程に
それぞれ対応して往復移動するとともに、プレス駆動モ
ータ7によりカム機構を介してスライド16a〜6dに
対応して揺動される退避レバー37,88をキャリッジ
14,62の戻り行程L3,L5に対応して往復移動さ
せ、戻り行程で退避レバー37,88に微少隙間Δdを
あけて退避レバー37,88を追従移動させて、戻り行
程L3で送り用駆動モータ22A,22B,71のサー
ボ制御系や駆動系に異常が発生して駆動力が喪失した場
合でも、ワーク保持具17,70をスライドに干渉しな
い位置に強制退避させることができる。
【0060】したがって、送り側干渉防止装置4Cで
は、戻り行程L3にのみ退避レバー37を揺動させれば
よいので、退避レバー37のストロークを半減すること
ができ、退避カム33A,33Bや退避カムレバー3
5、カムボックス32を大幅に小型化することができ
る。また干渉防止装置4A,4Bが簡素化されて常時作
動する部材を削減できる。
【0061】さらに送り側干渉防止装置4Cおよびロー
ダ側干渉防止装置4Dでは、退避レバー37,88と退
避ロッド38,83とが直接連結されていないので、設
計の自由度が増し、またプレス機1とトランスファ装置
2の単独動作、プレス機1とローダ装置3の単独動作も
容易に行うことができる。
【0062】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、プレス駆動装置から直接動力を取出しカム軸
と送り用退避カムを介して送り用退避レバーを揺動させ
るとともに、送り用回転駆動装置により送り用退避ロッ
ドを往復移動させ、送り用退避カムレバーにより送り用
退避ロッドを強制退避可能に構成したので、サーボ系や
駆動系の異常発生により送り用キャリッジに停止や動作
遅れなどが発生した場合でも、スライドの昇降範囲から
ワーク保持具を強制退避させることができる。したがっ
て、従来構成に比較して、送り側干渉防止装置を、アイ
ドル工程の有無に関係なく、対象とするプレスの形態に
応じて任意位置に配置することが可能で、プレス設計の
自由度を高めることができる。さらに送り側干渉防止装
置を、プレス位置からずれたたとえば上流側上方に配置
することにより、カム機構やラック・ピニオン機構の潤
滑油の滴下や飛散により金型やワークを汚染することが
ない。さらにスライドから独立しているため、金型の高
さ調整の影響を受けることがなく、調整作業を削減する
ことができる。また、従来のような板カムに比べて、容
易な給油構造となり、また運動変換構造に無理がないた
め、摩耗を低減できて、寿命を大幅に長くすることがで
きる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、強制退避区
間を戻り行程のみとしたので、送り用退避レバーの動作
ストロークを半減することができ、これにより送り用退
避カムや送り用退避レバーをコンパクト化することがで
きてプレスの小型化を促進できる。
【0064】請求項3の発明によれば、プレス駆動装置
から直接動力を取出してカム軸とローダ用退避カムを介
してローダ用退避レバーを揺動させ、ローダ用送り駆動
装置によりローダ用退避ロッドを往復移動させ、ローダ
用回転駆動装置にサーボ系や駆動系の異常発生時にロー
ダ用退避カムレバーによりローダ用退避ロッドを強制駆
動することができるので、を強制駆動してスライドの昇
降範囲からワーク保持具を退避させることができ、ロー
ダ用退避ロッドを介してローダ用キャリッジを強制駆動
してワーク保持具とスライドとの干渉を未然に防止する
ことができる。またカム機構とラック・ピニオン機構と
により、プレス駆動装置からローダ用キャリッジへの動
力伝達系をコンパクトに構成することができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の構成による作用効果に加えて、請求項3記載の構成
による作用効果を奏することができる。請求項5記載の
発明によれば、ワークの変更により搬送時間や搬送経路
の変更があっても、送り用カム切換装置により予めカム
軸に装着された送り用退避カムを切り換えることによ
り、迅速に対応することができる。
【0066】また請求項6記載の発明によれば、ワーク
の変更により搬送時間や搬送経路の変更があっても、送
り用カム切換装置により予めカム軸に装着されたローダ
用退避カムを切り換えることにより、迅速に対応するこ
とができる。
【0067】さらに請求項7記載の発明によれば、1つ
のカムボックスに送り側干渉防止装置の構成部材とロー
ダ側干渉防止装置の構成部材とを収容することができ、
全体をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランスファプレスの第1の実施
の形態を示す全体側面図である。
【図2】同トランスファプレスの実施の形態を示す全体
平面図である。
【図3】同送り側干渉防止装置を示す側面断面図であ
る。
【図4】同送り側干渉防止装置を示す平面図である。
【図5】同送り側干渉防止装置のカムボックスを示す平
面断面図である。
【図6】同送り側干渉防止装置の送りギヤボックスを示
す概略側面断面図である。
【図7】同送り側干渉防止装置の送りギヤボックスを示
す正面断面図である。
【図8】同ローダ側干渉防止装置を示す側面断面図であ
る。
【図9】同ローダ側干渉防止装置を示す平面図である。
【図10】同ローダ側干渉防止装置を示す正面断面図で
ある。
【図11】同トランスファ装置およびローダ装置のワー
ク保持具の移動行程を説明する説明図である。
【図12】本発明に係るトランスファプレスの第2の実
施の形態を示し、トランスファ装置およびローダ装置の
送り駆動モータの構成図である。
【図13】同トランスファ装置の要部構成図である。
【図14】同ローダ装置の要部構成図である。
【符号の説明】
PL プレスライン 1 プレス機 P1〜P4 プレス位置 L1 進入行程 L2 送り行程 L3 戻り行程 1e プレス駆動装置 2 トランスファ装置 3 ローダ装置 4A,4C 送り側干渉防止装置 4B,4D ローダ側干渉防止装置 6 スライド 7 プレス駆動モータ 11 送り用駆動装置 12 送り用リフト装置 14 送り用キャリッジ 15 フィードバー 16 可動台 17 ワーク保持具 18 クロスバー 20 送り用ラック・ピニオン機構 22 送り用駆動モータ 23 送り用ギヤボックス 31 カム軸 32 カムボックス 33A,33B ローダ用退避カムホロワ 35 送り用退避カムレバー 37 送り用退避レバー 38 送り用退避ロッド 39 送り用退避ラック・ピニオン機構 62 ローダ用キャリッジ 63 ローダ送り用ギヤボックス 64 ローダ送り用ラック・ピニオン機構 65 ローダ送り用駆動モータ 66 ローダ用リフト装置 69 ローダ用搬送台 70 ワーク保持具 71 ローダ送り用駆動モータ 77 ローダ退避カム切換装置 81A,81B ローダ用退避カム 82 ローダ用退避カムレバー 83 ローダ用退避ロッド 84 ローダ用退避ラック・ピニオン機構 88 ローダ用退避レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B30B 13/00 B30B 13/00 M F16H 37/12 F16H 37/12 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーボモータからなる送り用回転駆動装置
    により送り用ラック・ピニオン機構を介して送り用キャ
    リッジを送り方向に往復移動する送り用駆動装置を設け
    るとともに、前記送り用キャリッジにフィードバーを介
    して連結された可動台に、クロスバー介してワーク保持
    具を設けたトランスファプレスにおいて、 プレス用スライドを昇降駆動するプレス駆動装置に連動
    されて回転駆動されるカム軸と、このカム軸に取り付け
    られた送り用退避カムにより揺動される送り用退避レバ
    ーと、前記送り用回転駆動装置に連結連動されて送り用
    キャリッジに対応して往復移動される送り退避用ロッド
    とを具備し、プレス駆動装置の運転中に送り用回転駆動
    装置の動作に異常が発生した時に、前記送り用退避レバ
    ーにより送り退避用ロッドを強制駆動して送り用キャリ
    ッジを強制移動させ前記ワーク保持具をスライドの昇降
    範囲から退避させる送り側干渉防止装置を設けたことを
    特徴とするトランスファプレス。
  2. 【請求項2】ワーク保持具の移動行程は、プレス加工後
    のワークを取出すために中立位置から上流側位置に進入
    する進入行程と、保持したワークを上流側位置から下流
    側位置に搬送する送り行程と、ワークを搬送した後下流
    位置から中立位置に戻る戻り行程からなり、 送り側干渉防止装置は、少なくとも前記戻り行程で送り
    用退避レバーにより送り退避用ロッドを強制移動するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1記載のトラン
    スファプレス。
  3. 【請求項3】サーボモータからなるローダ送り用回転駆
    動装置によりローダ送り用ラック・ピニオン機構を介し
    てローダ用キャリッジを搬入方向に往復移動するローダ
    送り用駆動装置と、前記ローダ用キャリッジに連動され
    るローダ用搬送台に設けられたワーク保持具によりワー
    クを保持してプレス位置に搬入するローダ装置を備えた
    トランスファプレスにおいて、 プレス用スライドを昇降駆動するプレス駆動装置と、前
    記ローダ用送り駆動装置との間に、カム軸にローダ用退
    避カムを介して揺動されるローダ用退避レバーと、前記
    ローダ送り用回転駆動装置に連結連動されてローダ用キ
    ャリッジに対応して往復移動されるローダ用退避ロッド
    とを具備し、プレス駆動装置の運転中にローダ用回転駆
    動装置に異常が生じた時に、ローダ用退避レバーにより
    ローダ退避用ロッドを強制駆動してローダ用キャリッジ
    を強制移動させワーク保持具をスライドの昇降範囲から
    退避させるローダ側干渉防止装置を設けたことを特徴と
    するトランスファプレス。
  4. 【請求項4】サーボモータからなるローダ用回転駆動装
    置によりローダ送り用ラック・ピニオン機構を介してロ
    ーダ用キャリッジを搬入方向に往復移動するローダ送り
    用駆動装置と、前記ローダ用キャリッジに連動されるロ
    ーダ用搬送台に設けられたワーク保持具によりワークを
    保持してプレス位置に搬入するローダ装置を備えたトラ
    ンスファプレスにおいて、 プレス用スライドを昇降駆動するプレス駆動装置と、前
    記ローダ用送り駆動装置との間に、カム軸にローダ用退
    避カムを介して揺動されるローダ用退避レバーと、前記
    ローダ送り用回転駆動装置に連結連動されてローダ用キ
    ャリッジに対応して往復移動されるローダ用退避ロッド
    とを具備し、プレス駆動装置の運転中にローダ用回転駆
    動装置に異常が生じた時に、ローダ用退避レバーにより
    ローダ退避用ロッドを強制駆動してローダ用キャリッジ
    を強制移動させワーク保持具をスライドの昇降範囲から
    退避させるローダ側干渉防止装置を設けたことを特徴と
    する請求項1または2記載のトランスファプレス。
  5. 【請求項5】送り用退避カムにより送り用退避カムホロ
    ワを介して揺動される送り用退避カムレバーを設けると
    もに、この送り用退避カムレバーに連動される送り用退
    避レバーを設け、 カム軸に複数の送り用退避カムを並設し、 前記送り用退避カムレバーの送り用退避カムホロワをス
    ライドさせて当接する送り用退避カムを切り換える送り
    用退避カム切換装置を設けたことを特徴とする請求項
    1,2,4のいずれかに記載のトランスファプレス。
  6. 【請求項6】ローダ用カムによりローダ用退避カムホロ
    ワを介して揺動されるローダ用退避カムレバーを設ける
    ともに、このローダ用退避カムレバーに連動されるロー
    ダ用退避レバーを設け、 カム軸に複数のローダ用カムを並設し、 前記ローダ用カムレバーのローダ用カムホロワをスライ
    ドさせて当接する送り用退避カムを切り換えるローダ用
    退避カム切換装置を設けたことを特徴とする請求項3乃
    至5いずれかに記載のトランスファプレス。
  7. 【請求項7】1つのカムボックスに、送り用退避カムと
    ローダ用退避カムを1本のカム軸に並設し、 前記カムボックスに、送り用退避カムに送り用退避カム
    ホロワを介して揺動されて送り用退避レバーに連動され
    る送り用退避カムレバーと、ローダ退避用カムにローダ
    用退避カムホロワを介して揺動されてローダ用退避レバ
    ーに連動されるローダ用退避カムレバーとを設けたこと
    を特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のトラン
    スファプレス。
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