JP2002224585A - 粉砕装置及びトナーの製造装置 - Google Patents
粉砕装置及びトナーの製造装置Info
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Abstract
を高めるとともに粉砕エネルギを有効に活用して過粉砕
が生じることを防ぎ、均一な粒径の粉砕微粒子を得る。 【解決手段】竪型の粉砕室2の内壁面に対称に設けられ
た複数の粉砕ノズル5に複数のノズル噴出孔10を、粉
砕室2の内壁面11の円周方向に沿って微小間隔を置い
て設け、各ノズル噴出孔10から噴出するジェット気流
を中心部で相互に補完し合わせてほぼ均一なエネルギ分
布で被粉砕粒子を粉砕室2の中心側に加速し、ジェット
気流の噴出エネルギを有効に被粉砕粒子に与える。
Description
方式や静電記録方式,静電印刷方式などにおける静電荷
像を現像する乾式トナー等の微粉末を製造する粉砕装置
及びトナーの製造装置、特に粉砕処理能力の向上と過粉
砕の防止に関するものである。
光体に形成された潜像を現像するトナー等を製造するた
め、例えば特開平5−146704号公報や特開平6−
285386号公報,特開平7−47298号公報等に
示すように、流動層式の粉砕装置が使用されている。こ
の流動式の粉砕装置は、圧縮空気や高圧ガスによるジェ
ット気流により被粉砕粒子を加速し、被粉砕粒子同士の
衝突により粉砕を行う。このジェット気流の運動エネル
ギを有効に活用するため、例えば特開平7−47298
号公報に示すように、粉砕ノズルの端面にジェット気流
を噴出させるノズル噴出孔を4個設け、各ノズル噴出孔
をそれぞれの中心が1つの円をなすように配置して各ノ
ズル噴出孔からジェット気流を噴出するようにしてい
る。
噴出孔から噴出するジェット気流により粉砕室内のトナ
ー原料等の被粉砕粒子を加速させるとき、図10のノズ
ル噴流パターンに示すように、ノズル噴出孔10から噴
出するジェット気流13の中心部の流量が小さく、ジェ
ット気流13の中心部で被粉砕粒子を加速することがで
きず、外周部だけで被粉砕粒子を加速するために粉砕エ
ネルギの損失が大きく、粉砕処理能力が低下するという
短所がある。また、粉砕室の粉砕ノズル周辺部にはデッ
トスペースがあり、このデットスペースでジェット気流
による被粉砕粒子の流動化が不足して粉砕エネルギの損
失が生じてしまう。この短所を改善するために、粉砕ノ
ズルに供給する粉砕空気圧力を高めると、必要以上の超
微粉が発生して過粉砕となり、製品収率を低下させる原
因になってしまう。
ギの損失を低減して粉砕処理の能力を高めるとともに粉
砕エネルギを有効に活用して過粉砕が生じることを防
ぎ、均一な粒径の粉砕微粒子を得ることができる粉砕装
置及びトナーの製造装置を提供することを目的とするも
のである。
は、粉砕ノズルからジェット気流を噴出させて被粉砕粒
子を加速し、被粉砕粒子同士の衝突により粉砕を行う粉
砕装置において、粉砕ノズルのノズル噴出孔を、粉砕室
の円周方向に沿って微小間隔をおいて並べて形成したこ
とを特徴とする。
壁面と同心円になるように形成し、各ノズル噴出孔を噴
出側端面に対して直交するように形成することが望まし
い。
形状にすると良い。
面に、粉砕ノズルの位置に接点を有するほぼ半円筒状の
流動促進領域を設けることが望ましい。この流動促進領
域は、粉砕室の内壁面の半径をR、粉砕ノズルの設置位
置を通る円弧の半径をr、粉砕室に設けた粉砕ノズルの
数をnとしたときに Y=Xtanα α=2π/2n で表され粉砕室の中心から外周方向に延びる直線と、 kR≦r<R k=tanα/(1+tanα) で表せる円弧で内表面を定めると良い。
端が鋭角に形成された流量調整用のニードルを設けると
良い。
けることが望ましい。この流動付与手段は、粉砕室の底
面に形成された凸凹面、あるいは粉砕室の底部に設けら
れた振動板と振動板を振動させる振動素子、又は粉砕室
の底面に設けられた凹凸面を有する振動板と振動板を振
動させる振動素子のいずれかで構成すると良い。
に漏斗状の噴流ガイドを設けることが望ましい。
置を有することを特徴とする。
砕室と、粉砕室の下部に設けられた原料供給部と、空気
供給管に接続され、粉砕室の内壁面に対称に設けられた
複数の粉砕ノズルと、粉砕室の上部に設けられた分級機
及び粉砕物排気管を有する。粉砕ノズルは複数個例えば
3個のノズル噴出孔が粉砕室の内壁面の円周方向に沿っ
て微小間隔を置いて設けられている。ノズル噴出孔は、
のど部から噴出端に向かって断面積が大きくなるように
テーパで形成された末広ノズルで形成されている。
供給された圧縮空気は各ノズル噴出孔の流速はのど部の
下流側で連続的に大きくなり、各ノズル噴出孔の噴出端
から円錐状の流線を有するジェット気流として噴出す
る。このジェット気流を噴出する各ノズル噴出孔は粉砕
室の内壁面の円周方向に沿って微小間隔を置いて設けら
れているから、3個のノズル噴出孔から噴出するジェッ
ト気流の噴出エネルギは、ジェット気流の中心部で相互
に補完しあって、ほぼ均一なエネルギ分布で被粉砕粒子
を粉砕室の中心側に加速し、ジェット気流の噴出エネル
ギを有効に被粉砕粒子に与えることができる。
流動式の粉砕装置の構成図である。図に示すように、粉
砕装置1は、竪型の粉砕室2と、粉砕室2の下部に設け
られた原料供給部3と、空気供給管4に接続され、粉砕
室2の内壁面に対称に設けられた複数、例えば3個又は
4個の粉砕ノズル5と、粉砕室2の上部に設けられた分
級機6及び粉砕物排気管7を有する。分級機6は分級モ
ータ8と、分級モータ8により回転する分級ロータ9を
有する。この粉砕装置1は、原料供給部3から粉砕室2
に供給された原材料である被粉砕粒子に対して空気圧縮
装置に接続された空気供給管4から各粉砕ノズル5に圧
縮空気を供給し、粉砕ノズル5から粉砕室2内の被粉砕
粒子にジェット気流を噴出させて被粉砕粒子を加速して
被粉砕粒子同士を衝突させ、その運動エネルギで粉砕を
行う。破砕した粉砕粒子は分級機6で所定の粒径の粒子
に分級され粉砕物排気管7から排出される。
ット気流を噴出する噴出する粉砕ノズル5は、図2
(a)の斜視図に示すように、複数個例えば3個のノズ
ル噴出孔10が粉砕室2の内壁面11の円周方向に沿っ
て微小間隔を置いて設けられている。ノズル噴出孔10
は図2(b)の粉砕ノズル5の断面図に示すように、の
ど部12から噴出端に向かって断面積が大きくなるよう
にテーパで形成され、各ノズル噴出孔10の最小断面を
形成するのど部12の部分の断面積の合計は、粉砕装置
1の粉砕能力に応じて定められる粉砕ノズル5の噴出流
量を確保するに必要なノズル開口断面積と同じになるよ
うに定められている。
空気を供給すると、供給された圧縮空気は各ノズル噴出
孔10の流速はのど部12の下流側で連続的に大きくな
り、各ノズル噴出孔10の噴出端から、図2(b)に示
すように、円錐状の流線を有するジェット気流13とし
て噴出する。このジェット気流13を噴出する各ノズル
噴出孔10は粉砕室2の内壁面11の円周方向に沿って
微小間隔Dを置いて設けられているから、3個のノズル
噴出孔10から噴出するジェット気流13の噴出エネル
ギ14a,14b,14cは、図3の噴出エネルギ分布
特性図に示すように、ジェット気流13の中心部で相互
に補完しあって、ほぼ均一なエネルギ分布で被粉砕粒子
を粉砕室2の中心側に加速することができ、ジェット気
流13の噴出エネルギを有効に被粉砕粒子に与えること
ができる。また、被粉砕粒子が相互に衝突するときの運
動エネルギをほぼ一定にすることができ、均一な粒径で
粉砕することができる。
レンアクリル共重合樹脂10重量%とカーボンブラック
15重量%の混合物をロールミルにて溶融混練し、冷却
固化した後ハンマーミルで粗粉砕したトナー原料を、上
記3個のノズル噴出孔10を有する粉砕ノズル5に粉砕
空気圧力0.6Mpaの圧縮空気を供給して粉砕し、分
級機6の分級ロータ9を周速45m/sで回転してトナ
ーを製造した結果、重量平均粒径6.5μmで4μm以
下の微粉含有率が個数平均で50POP.%で、16μ
m以下の粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナ
ーを13kg/hr得ることができた。この粒径測定に
際してはコールターカウンター社のマルチサイザーを用
いた。また、比較例として上記混練品と粉砕分級条件に
より従来の粉砕ノズルを用いて粉砕を行った結果、重量
平均粒径6.7μmで4μm以下の微粉含有率が個数平
均で48POP.%で、16μm以下の粗粉含有率が重
量平均で1.0Vol%のトナーを10kg/hr得る
ことができた。
の噴出端を平面で形成し、各ノズル噴出孔10を平行に
設けた場合について説明したが、図4(a)の上面断面
図と(b)の斜視図に示すように、粉砕ノズル5の噴出
端面15を粉砕室2の内壁面11に対して同心円となる
円筒面で形成し、各ノズル噴出孔10を粉砕ノズル5の
噴出端面15に対して垂直に設けると良い。このように
粉砕ノズル5の噴出端面15を円筒面で形成し、各ノズ
ル噴出孔10を円筒面に対して直交するように形成する
ことにより、各ノズル噴出孔10から噴出するジェット
気流を粉砕室2の中心に集めることができ、ジェット噴
流により加速する被粉砕粒子を効率良く衝突させること
ができ、粉砕性能を向上することができる。
条件を用い、噴出端面15を粉砕室2の内壁面11に対
して同心円となる円筒面で形成し、各ノズル噴出孔10
を噴出端面15に対して垂直にした粉砕ノズル5を使用
して粉砕した結果、重量平均粒径6.5μmで4μm以
下の微粉含有率が個数平均で50POP.%で、16μ
m以下の粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナ
ーを14kg/hr得ることができた。
子写真方式の複写機やプリンタ等で感光体に形成された
潜像を現像する体積平均粒径が7.5μm以下の小粒径
のトナーを製造する場合、特に粉砕ノズル5の背部にお
ける原材料のよどみ量が多く、粉砕エネルギに対する粉
砕処理量が低い。そこで、図5(a)の上面断面図と
(b)の斜視図に示すように、粉砕ノズル5の先端部1
5を先細の円錐台形状にする。このように粉砕ノズル5
の先端部15を円錐台形状にすると、各ノズル噴出孔1
0から噴出するジェット気流により粉砕ノズル5の背部
にある原材料を粉砕ノズル5の噴出端面15側に導くこ
とができ、粉砕ノズル5に供給する圧縮空気の圧力を高
めずに粉砕ノズル5の背部における原材料のよどみ量を
低減することができる。したがって過粉砕を生ぜずに均
一な粒径のトナーを効率良く製造できる。
は、図5(b)に示すように、先端外径をd1、後端外
径をd2、高さをhとすると、 d1<d2≦7d1 d1≦h≦5d1 の条件を満足するようにすると、粉砕ノズル5の背部に
おける原材料のよどみ量を確実に低減することができ
る。
い、先端部が円錐台形状をした粉砕ノズル5を使用して
粉砕した結果、重量平均粒径6.5μmで4μm以下の
微粉含有率が個数平均で50POP.%で、16μm以
下の粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナーを
13kg/hr得ることができた。
において原材料が滞留してよどみが生じることを防止す
るために、図6(a)の上面断面図に示すように、粉砕
ノズル5の周辺の粉砕室2の内壁面11に粉砕ノズル5
の位置に接点を有するほぼ半円筒状の流動促進領域16
を設けても良い。ここで、図6(b)に示すように、粉
砕室5の内壁面11の半径をR、粉砕ノズル5の設置位
置Aを通る円弧17の半径をr、粉砕室5の中心から互
いに隣接する粉砕ノズル5の設置位置の中間点を通る直
線Lと円弧17の交点をP(x、y)、粉砕室5に設け
た粉砕ノズル5の数をnとすると、流動促進領域16の
内表面は、位置Aから点Pの間の円弧17により形成さ
れる面になる。ここで直線Lは Y=Xtanα α=2π/2n で表される。流動促進領域16を粉砕ノズル5から噴出
するジェット気流を乱さないようにするため、円弧17
が最大で点Pの位置で半円となるようにすると、円弧1
7の半径rは kR≦r<R k=tanα/(1+tanα) このように流動促進領域16を設けることにより、粉砕
ノズル5の周辺部、特に粉砕室5の内壁面11近傍にデ
ットスペースが形成されることを防いで、粉砕ノズル5
から噴出するジェット気流を有効に利用してトナー等の
原材料である被粉砕粒子を効率良く粉砕することができ
る。また、この流動促進領域16を設け、粉砕ノズル5
の周辺部にデットスペースが形成されることを防ぐこと
により、粉砕ノズル5から噴出するジェット気流の噴出
エネルギを適正にして過粉砕を防止することができる。
例えば体積平均粒径が7.5μm未満の小粒径のトナー
を製造する場合、粉砕圧力を0.6MPaから1.0M
Paにし、体積平均粒径が7.5μm以上の粒子を製造
する場合に、粉砕圧力を0.4MPaから0.8MPa
にすることにより、均一な粒径の粒子を製造することが
できる。
い、粉砕室5に設けた粉砕ノズル5の数をn=3で、半
径r=0.7Rの円弧17により流動促進領域16を形
成して粉砕した結果、重量平均粒径6.5μmで4μm
以下の微粉含有率が個数平均で50POP.%で、16
μm以下の粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のト
ナーを15kg/hr得ることができた。
5の各ノズル噴出孔10から粉砕ノズル5に供給する圧
縮空気の圧力で定まる一定の流量のジェット気流を噴出
する場合について説明したが、図7の断面図に示すよう
に、ノズル噴出孔10に先端が鋭角例えば3度から30
度の角度で形成された流量調整用のニードル18を設け
ると良い。このニードル18の先端部のノズル噴出孔1
0ののど部12に対する位置を可変することにより、の
ど部12における流体通過断面積を可変してノズル噴出
孔10からの噴出流量を調整して適正な噴出流量にする
ことができ、粉砕時の過粉砕を防止するとともに、トナ
ーの製品収率と粉砕エネルギ効率を高めることができ
る。
粉砕ノズル5からジェット気流を噴出して被粉砕粒子で
ある原料を粉砕しているとき、粉砕室の流動化現像を促
進させ粉砕開始時の立ち上がり安定性を高めるとともに
粉砕終了時の残留原材料を減少し、効率良い噴流体を形
成してエネルギ損失を解消するために、粉砕室2の底部
で原材料に流動性を与えると良い。例えば図8(a)に
示すように、粉砕室2の底面に凸凹面19を形成した
り、図8(b)に示すように、粉砕室2の底部に振動板
20と、振動板20を振動させる超音波振動子等の振動
素子21を設けたり、図8(c)に示すように、粉砕室
2の底部に凹凸面を有する振動板22と振動素子21を
設ける。この凸凹面19や振動板22の凹凸面は、粉砕
する原材料の大きさに応じて高低差を最大30mm程度
で、ピッチを5mmから60mm程度に定めると良い。
により、底面に高低差が15mmでピッチ20mmの凸
凹面19を形成した粉砕室2を用い粉砕した結果、重量
平均粒径6.5μmで4μm以下の微粉含有率が個数平
均で50POP.%で、16μm以下の粗粉含有率が重
量平均で1.0Vol%のトナーを14kg/hr得る
ことができた。このとき粉砕終了後の残留原料粉は流動
を与えない場合と比べて50%に減少した。また、厚さ
が3mmのSUS304の板で振動板20を形成し、振
動素子21に36KHzの超音波振動子を使用して振動
を与えながら粉砕した結果、重量平均粒径6.5μmで
4μm以下の微粉含有率が個数平均で50POP.%
で、16μm以下の粗粉含有率が重量平均で1.0Vo
l%のトナーを15kg/hr得ることができ、粉砕終
了後の残留原料粉は流動を与えない場合と比べて30%
に減少した。さらに、厚さが3mmのSUS304の板
で凹凸面を有する振動板22を形成し、振動素子21に
36KHzの超音波振動子を使用して振動を与えながら
粉砕した結果、重量平均粒径6.5μmで4μm以下の
微粉含有率が個数平均で50POP.%で、16μm以
下の粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナーを
14.5kg/hr得ることができ、粉砕終了後の残留
原料粉は流動を与えない場合と比べて25%に減少し
た。
部で流動性を与えた原材料を効率良く粉砕ノズル5の周
辺に集めて原材料の加速を促進して衝突を確実に行わせ
るために、図9(a)に示すように、各粉砕ノズル5の
ノズル噴出孔10の前方に漏斗状の噴流ガイド23を設
けると良い。この噴流ガイド23の広がり角度βは3度
から45度とし、粉砕ノズル5との間隔Wを粉砕ノズル
5の外径D1に対して、0.1D1≦W≦D1になるよう
にすると、原材料を粉砕ノズル5の周辺に集めて加速す
ることができる。
粉砕ノズル5の前面からW=0.5D1だけ離して設
け、前記と同一の混練品と粉砕分級条件2より粉砕を行
った結果、重量平均粒径6.5μmで4μm以下の微粉
含有率が個数平均で43POP.%で、16μm以下の
粗粉含有率が重量平均で1.0Vol%のトナーを16
kg/hr得ることができた。
場合、製造された5μm以下の微粒子からなるトナーの
球形度は解像力と転写性に影響する。例えば製造された
トナーの球形度差が大き過ぎると、画像を形成したとき
に地汚れや転写むらの原因になる。そこで平均円形度差
△SDを0.005μmから0.050μmの範囲に抑えるために
は粉砕条件として、粉砕空気温度を0℃から45℃の範
囲とし、湿度を10%から50%の範囲にすると良い。
ズルのノズル噴出孔を、粉砕室の円周方向に沿って微小
間隔をおいて並べて形成することにより、複数のノズル
噴出孔から噴出するジェット気流の噴出エネルギは、ジ
ェット気流の中心部で相互に補完しあって、ほぼ均一な
エネルギ分布で被粉砕粒子を粉砕室の中心側に加速する
ことができ、ジェット気流の噴出エネルギを有効に被粉
砕粒子に与えて効率良く粉砕することができる。また、
被粉砕粒子が相互に衝突するときの運動エネルギをほぼ
一定にすることができ、均一な粒径に粉砕することがで
きる。
内壁面と同心円になるように形成し、各ノズル噴出孔を
噴出側端面に対して直交するように形成することによ
り、各ノズル噴出孔から噴出するジェット気流を粉砕室
の中心に集めることができ、ジェット噴流により加速す
る被粉砕粒子を効率良く衝突させて粉砕性能を向上する
ことができる。
形状にすることにより、各ノズル噴出孔から噴出するジ
ェット気流により粉砕ノズルの背部にある原材料を粉砕
ノズルの噴出端面側に導くことができ、粉砕ノズルに供
給する圧縮空気の圧力を高めずに粉砕ノズルの背部にお
ける原材料のよどみ量を低減することができ、粉砕効率
を高めるとともに過粉砕のない均一な粒径のトナー等を
効率良く製造することができる。
面に、粉砕ノズルの位置に接点を有するほぼ半円筒状の
流動促進領域を設けることにより、粉砕ノズルの背部に
おいて原材料が滞留してよどみが生じることを防止する
ことができ、粉砕効率を高めることができるとともに原
材料を有効に利用することができる。
径をR、粉砕ノズルの設置位置を通る円弧の半径をr、
粉砕室に設けた粉砕ノズルの数をnとしたときに Y=Xtanα α=2π/2n で表され粉砕室の中心から外周方向に延びる直線と、 kR≦r<R k=tanα/(1+tanα) で表せる円弧で内表面を定めることにより、粉砕ノズル
から噴出するジェット気流を乱すことを防ぐとともに流
動促進領域を精度良く形成できる。
端が鋭角に形成された流量調整用のニードルを設けこと
により、ノズル噴出孔からの噴出流量を調整して適正な
噴出流量にすることができ、粉砕時の過粉砕を防止する
とともに、トナー等の製品収率と粉砕エネルギ効率を高
めることができる。
けることにより、粉砕室における原材料の流動化を促進
させ、粉砕開始時の立ち上がり安定性を高めるとともに
粉砕終了時の残留原材料を減少し、効率良く粉砕するこ
とができる。
された凸凹面、あるいは粉砕室の底部に設けられた振動
板と振動板を振動させる振動素子、又は粉砕室の底面に
設けられた凹凸面を有する振動板と振動板を振動させる
振動素子のいずれかで構成することにより、簡単な構成
で原材料に流動を与えることができる。
方に漏斗状の噴流ガイドを設けることにより、粉砕室の
底部で流動性を与えた原材料を効率良く粉砕ノズルの周
辺に集めて原材料の加速を促進でき、粉砕効率をより高
めることができる。
使用することにより、均一な粒径で円形度の高いトナー
を安定して製造することができる。また、このトナーを
使用して電子写真方式で形成された潜像を現像すること
により、高画質の画像を安定して形成することができ
る。
である。
ネルギの分布図である。
手段の構成図である。
ある。
供給管、5;粉砕ノズル、6;分級機、7;粉砕物排気
管、8;分級モータ、9;分級ロータ、10;ノズル噴
出孔。
Claims (10)
- 【請求項1】 粉砕ノズルからジェット気流を噴出させ
て被粉砕粒子を加速し、被粉砕粒子同士の衝突により粉
砕を行う粉砕装置において、粉砕ノズルのノズル噴出孔
を、粉砕室の円周方向に沿って微小間隔をおいて並べて
形成したことを特徴とする粉砕装置。 - 【請求項2】 前記粉砕ノズルの噴出側端面を粉砕室の
内壁面と同心円になるように形成し、各ノズル噴出孔を
噴出側端面に対して直交するように形成した請求項1記
載の粉砕装置。 - 【請求項3】 前記粉砕ノズルの先端部を先細の円錐台
形状にした請求項1又は2記載の粉砕装置。 - 【請求項4】 前記粉砕ノズルの周辺の粉砕室の内壁面
に、粉砕ノズルの位置に接点を有するほぼ半円筒状の流
動促進領域を設けた請求項1,2又は3記載の粉砕装
置。 - 【請求項5】 前記粉砕室の内壁面の半径をR、粉砕ノ
ズルの設置位置を通る円弧の半径をr、粉砕室に設けた
粉砕ノズルの数をnとしたときに Y=Xtanα α=2π/2n で表され粉砕室の中心から外周方向に延びる直線と、 kR≦r<R k=tanα/(1+tanα) で表せる円弧で前記流動促進領域の内表面を定める請求
項4記載の粉砕装置。 - 【請求項6】 前記粉砕ノズルの各ノズル噴出孔に、先
端が鋭角に形成された流量調整用のニードルを設けた請
求項1乃至5のいずれかに記載の粉砕装置。 - 【請求項7】 前記粉砕室の底面に流動付与手段を設け
た請求項1乃至6のいずれかに記載の粉砕装置。 - 【請求項8】 前記流動付与手段は、粉砕室の底面に形
成された凸凹面、あるいは粉砕室の底部に設けられた振
動板と振動板を振動させる振動素子、又は粉砕室の底面
に設けられた凹凸面を有する振動板と振動板を振動させ
る振動素子のいずれかからなる請求項7記載の粉砕装
置。 - 【請求項9】 前記各粉砕ノズルのノズル噴出孔の前方
に漏斗状の噴流ガイドを設けた請求項1乃至8のいずれ
かに記載の粉砕装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の粉
砕装置を有することを特徴とするトナーの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001026205A JP3872301B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 粉砕装置及びトナーの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001026205A JP3872301B2 (ja) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | 粉砕装置及びトナーの製造装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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