JP4732794B2 - 粉砕装置及び粉砕方法 - Google Patents

粉砕装置及び粉砕方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4732794B2
JP4732794B2 JP2005141287A JP2005141287A JP4732794B2 JP 4732794 B2 JP4732794 B2 JP 4732794B2 JP 2005141287 A JP2005141287 A JP 2005141287A JP 2005141287 A JP2005141287 A JP 2005141287A JP 4732794 B2 JP4732794 B2 JP 4732794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulverization
powder material
compressed air
pulverizing
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005141287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006314946A (ja
Inventor
哲也 田中
和代 水野
信康 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005141287A priority Critical patent/JP4732794B2/ja
Publication of JP2006314946A publication Critical patent/JP2006314946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4732794B2 publication Critical patent/JP4732794B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

本発明は電子写真、静電記録、静電印刷などにおける静電荷像を現像するための乾式トナーの粉砕装置並びに粉砕方法に関し、特に流動層式の粉砕装置および粉砕方法に関する。
従来から、ミクロンオーダーの粉体材料を製造する流動層式粉砕装置は、複数の粉砕ノズル、粉砕室、および粉砕室の上方に回転するロータによって構成されている。係る流動層式粉砕装置においては、供給された粉体材料は複数の粉砕ノズルから噴射される圧縮空気によって加速され、粉体材料同士が衝突し粉砕作用を受け、さらに粉砕された粉体材料は粉砕室の上方に設けられた回転するロータ方向に導かれ、所望の粒径以下の粉体材料はロータの内側に回収され、所望の粒径以上の粉体材料はロータの外側に導かれ再び粉砕室に戻り粉砕作用を受ける。
図3を用いて、従来の流動層式粉砕装置の構成並びにその動作について説明する。
図3は、流動層式粉砕装置の断面図であり、この図3において、1は粉体材料が供給される供給管を、2はエアーと共に粉砕された粉体材料が排出される排気管を、3は粉砕された粉体材料を分級するロータを、4は粉砕室を、5は粉砕室4に送り込まれる圧縮空気を搬送する粉砕ノズルをそれぞれ示す。なお、粉砕装置本体全体は略円筒状の筐体からなる。そして、従来の流動層式粉砕装置は、粉砕ノズル5が、図1に示すように1つのノズル口を備えている。
図3に示す粉砕装置においては、先ず、粉砕室4内部には一定量の粉体材料が充満され、次に粉砕ノズル5から圧縮空気が搬送され、該対向する粉砕ノズル5から供給された空気は、対向する各々の粉砕ノズル5の出口延長線が交わる付近、即ち粉砕室4の中心軸付近で衝突する。このとき空気に導かれ加速された粉体材料も、粉砕室4の中心軸付近で衝突し、粉砕作用を受ける。
一方、排気管2と連通する吸引ファン等の吸引器(図示せず)により吸引を行うと、粉砕された粉体材料は、排気管2に向かう。このとき、粉砕室4上部に設置されているロータ3が回転しているので、所望の粒径に粉砕された粉体材料は排気管2より排出されるが、所望の粒径よりも大きな粉体材料はロータ3の遠心力によってロータ3の外側に導かれ粉砕室4の壁面を沿って下方に導かれ、再び粉砕作用を受けることとなる。また、所望の粒径に粉砕された粉体材料は排気管2より排出されるため、粉砕室4内部の粉体材料の量は減少することから、供給管1より粉体材料を供給し、常に粉砕室4内部の粉体材料の量が一定になるように設定して連続粉砕を行う。
このように、従来の流動層式粉砕装置では、連続粉砕は可能である。
しかしながら、従来の流動層式粉砕装置では、所望の粒径を得るためには粉砕室内部でのくり返し粉砕が必要であり、粉砕効率を低下させる原因の一つになっている。
本発明に関する従来知られた粉砕効率を向上させるための装置として、装置底板上に堆積した粉体材料の上面をノズルの気流噴出位置に保持するように、底板を上下動させる底板位置調整装置を設置し、所望粒径の粉砕物を効率よく得ることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されている流動層式粉砕装置においては、装置底板上に堆積した粉体材料の上面をノズルの気流噴出位置に保持はできるものの、従来の流動層式粉砕装置と比較して所望粒径の粉砕物を効率よく得ることは困難であると考えられる。なぜなら、従来の流動層式粉砕装置においては、装置底板上に堆積した粉体材料の上面を保持する方法として、装置底板上に堆積した粉体材料の重量を計測し、一定重量に保つことで粉体材料の上面を保持する方法が公知の技術であり、特許文献1に開示されている流動層式粉砕装置では粉体材料が受ける粉砕作用は、従来の流動層式粉砕装置と変わらないため、所望の粒径を得るためには粉砕室内部でのくり返し粉砕が必要であり、粉砕効率を低下させる原因の一つになっている。
また、別の粉砕効率を向上させるための装置として、衝突部材をその中心が粉砕室の中心軸上に位置するように設置し、当該部材に対して、被粉砕物を含む高速ガスを垂直に噴射させ、被粉砕物を、衝突部材に衝突させることにより粉砕し、所望粒径の粉砕物を効率よく得ることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に開示されている流動層式粉砕装置においては、ノズルから噴射される高速ガス、さらに粉砕室内部の被粉砕物を、衝突部材に衝突させる際に、粉砕ノズル圧力を上げなければならないという問題がある。なぜなら、従来の流動層式粉砕装置においては、高速ガスが対向するノズルから噴射されるので、粉体材料同士が高速ガスと共に加速された相対速度を持って衝突し粉砕作用を受けるのに対し、特許文献2の装置においては、高速ガスと共に粉体材料同士の相対速度が加速されることがないので、図3に示す装置と同様な粉砕効果を得るには、粉砕ノズル圧力を上げて、より高速で被粉砕物を衝突部材に衝突させなければならないからである。
また、ノズルから噴射された高速ガスによって被粉砕物は衝突部材に衝突するものの、所望の粒径を得るためには粉砕室内部でのくり返し粉砕が必要であり、粉砕効率を低下させる原因の一つになっている。
また、別の粉砕効率を向上させるための装置として、一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突するような二次衝突部材を設置し、粉砕確立を増加させることで、所望粒径の粉砕物を効率よく得ることが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3では、粉砕確立が増加し、粉砕効率を上げることはできるが、一次衝突する時の複数の粉砕ノズルから噴射される圧縮空気の気流速度および速度幅を増加させることができればさらに効果は増大する。
更に、近年の高画質化要求に伴い、粉砕装置には、小粒径化、少量多品種に対応するために、従来の装置よりも品種切り替え時間を短縮することが望まれている。
特開平11−226443号公報 特開2000−005621号公報 特開2004−160371号公報
本発明は、これらの問題点を解決するためのものであり、粉砕装置の粉砕室内での衝突粉砕効率向上を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で粉砕することができる粉砕装置の提供することを第一の課題とし、品種切り替え時間を短縮することを第二の課題とする。
本発明によれば、以下に示す粉砕装置および粉砕方法が提供される。
請求項1に記載の粉砕装置の発明は、少なくとも、複数の粉砕ノズルから噴射される圧縮空気によって供給された粉体材料を粉砕する粉砕室と、前記粉砕室上部に前記粉砕室から流入する粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分級するための回転ロータとを有する粉砕装置において、前記粉砕ノズルは、該粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突するように設けられた複数のノズル口を有し、前記複数のノズル口は、前記粉砕ノズルの垂直方向に複数設けられたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する二次衝突手段を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記二次衝突手段が、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置の上方又は下方の少なくとも一方に設けられた衝突部材に、前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する手段であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記衝突手段が円筒と円錐を組み合わせた形状からなり、該円錐がその底面を円筒の一方の底面に接するように設けられた形状であることを特徴とする請求項2または3記載の粉砕装置である。
請求項5に記載の発明は、前記衝突手段を構成する円錐の頂点が、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置の10〜500mm真上又は真下の少なくとも一方に位置するように、二次衝突部材を設けることを特徴とする請求項3又は4に記載の粉砕装置である。
請求項6に記載の発明は、前記衝突手段の高さが調節可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の粉砕装置である。
請求項7に記載の発明は、前記二次衝突手段が着脱可能であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の粉砕装置である。
請求項8に記載の発明は、前記二次衝突手段が耐摩耗処理を施されていることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の粉砕装置である。
請求項9に記載の発明は、前記粉砕ノズルが2〜8個設けられていることを特徴とする請求項1、3または5のいずれか1項に記載の粉砕装置である。
請求項10に記載の発明は、前記粉砕ノズルが、粉砕室の縦方向の中心軸を中心とする同心円上に等間隔に設けられていることを特徴とする請求項1、3、5または9のいずれかに記載の粉砕装置である。
請求項11に記載の発明は、前記粉砕ノズルのノズル口の方向が、水平方向を基準にして上下20°以内を向いていることを特徴とする請求項1、3、5、9または10のいずれかに記載の粉砕装置である。
請求項12に記載の発明は、複数の粉砕ノズルから圧縮空気を噴射し、該圧縮空気どうしを、粉体材料を伴わせて粉砕室の中で一次衝突させて、該粉体材料を微粉と粗粉とに粉砕する粉砕方法において、複数の前記粉砕ノズルのノズル口を垂直方向に複数設け、該ノズル口より噴射した圧縮空気によって粉体材料を粉砕することを特徴とする粉砕方法である。
請求項13に記載の発明は、前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料を二次衝突させることにより粉体材料を粉砕することを特徴とする請求項12に記載の粉砕方法である。
請求項14に記載の発明は、前記粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしを粉体材料を伴わせて一次衝突させる位置の上方又は下方の少なくとも一方に、一次衝突した圧縮空気及び粉体材料を二次衝突させることを特徴とする請求項12または13に記載の粉砕方法である。
請求項15に記載の発明は、前記二次衝突部材が円筒と円錐からなり、前記円錐の底面が前記円筒の底面に接するように設けられたことを特徴とする請求項13または14に記載の粉砕方法である。
請求項16に記載の発明は、前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料を二次衝突させる二次衝突部材の位置を、前記粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしを一次衝突させる位置の10〜500mm真上又は真下の少なくとも一方にあるようにして二次衝突させることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の粉砕方法である。
請求項17に記載の発明は、前記二次衝突部材を構成する円錐の頂点の位置を粉砕条件に対応させて上下させることを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の粉砕方法である。
請求項18に記載の発明は、複数の前記粉砕ノズルの各々の出口方向が、水平方向に対して20°以内を向くように設定して、前記複数の粉砕ノズルから圧縮空気を噴射することを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の粉砕方法である。
請求項19に記載の発明は、前記粉砕ノズルに供給する圧縮空気の元圧力を0.2〜1.0MPaの範囲に設定することを特徴とする請求項12、14または18のいずれか1項に記載の粉砕方法である。
請求項20に記載の発明は、前記二次衝突させた粉体材料を、回転するロータに流入させて、微粉と粗粉とに遠心分級することを特徴とする請求項12に記載の粉砕方法である。
請求項21に記載の発明は、前記ロータの回転周速度を、20〜70m/sの範囲にすることを特徴とする請求項20に記載の粉砕方法である。
本発明の粉砕装置は、少なくとも複数の粉砕ノズルから噴射される圧縮空気によって供給された粉体材料を粉砕する粉砕室と、該粉砕室上部に、粉砕室から流入する粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分級するための回転ロータとを有する粉砕装置において、前記複数の粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突するように各粉砕ノズルを設け、該各粉砕ノズルは、複数のノズル口を持ち、該各ノズル口は互いに垂直方向に複数設けられたことを特徴とする粉砕装置により、粉砕装置の粉砕室内での衝突粉砕効率向上を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で粉砕することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本発明の粉砕装置について説明する。本発明の粉砕装置は、複数の粉砕ノズルと、該粉砕ノズルから噴射される圧縮空気によって供給された粉体材料を粉砕する粉砕室と、回転するロータとを少なくとも有する。本発明の粉砕装置は、このように構成されているので、粉砕室内で粉砕材料を微粉と粗粉に粉砕し、さらに粉砕された微粉と粗粉を、回転するロータで遠心分級することができる。
本発明の粉砕装置の好ましい一例を図2に示す。尚、図2は本発明の粉砕装置に使用されるノズルの一例を示す構成図である。但し、図2は本発明を限定するものではなく、ノズル口6の数に制限はないが2〜3つが好ましい。ノズル口6の数が多すぎるとノズル口6から噴射された気流速度分布幅が広くなりすぎ、気流が上部に導かれやすくなるため、一次衝突時の粉体粒子速度が減少し、粉砕効率がかえって低下することがある。また、ノズル口6は粉砕室4下部の粉体材料を粉砕室4上部に導くスペースおよび流れを妨げないという理由から垂直方向に配置することが好ましい。
本発明の粉砕装置は、図3に示す態様の粉砕装置において、粉砕ノズル5のノズル口を図2に示すように複数備えている。そして、この粉砕ノズル5から噴射される圧縮空気によって供給された粉体材料を粉砕する粉砕室4と、回転するロータ3とを有する。本発明においては、ロータ3は粉砕室4の上部に設けられていることが好ましい。ロータ3が粉砕室4の上部に設けられていると、粉砕された微粉と粗粉を粉砕室4から直接ロータ3内部に流入させて、微粉と粗粉とに遠心分級することができる。
粉砕室4の形状に制限はないが、粉体材料を均一に供給し均一に粉砕することができるという観点から、通常は円筒状が好ましい。又、粉砕室4の大きさにも制限はないが、多量の粉体材料を効率的に粉砕できるという観点から、内径が、100〜1000mmの範囲にあり、高さが300〜3000mmの範囲にあることが好ましく、内径300〜900mmの範囲にあり、高さ700〜2700mmの範囲にあることがより好ましく、内径500〜800mmの範囲にあり、高さ1000〜2500mmの範囲にあることが更に好ましい。
本発明の粉砕装置は、複数の粉砕ノズル5が、該粉砕ノズル5から噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突するように設けられている。この一次衝突により、供給された粉体材料は最初の破砕作用を受ける。
粉砕ノズル5の数に制限はないが、2〜8個の範囲の粉砕ノズルを用いることが好ましく、2〜6個の範囲の粉砕ノズルを用いることがより好ましく、3〜4個の範囲の粉砕ノズルを用いることが更に好ましい。単一の粉砕ノズルでは、圧縮空気どうしを、粉体材料を伴って一次衝突させることができない。一方、粉砕ノズル5の数が多すぎると、装置の製作が煩雑となり、破砕効率がかえって低下する虞がある。
粉砕ノズル5は、噴射される圧縮空気どうしが粉砕室の中心軸上で衝突するように、粉砕室の縦方向の中心軸を中心とする同心円上に設けることが好ましく、粉体材料が均一に衝突するように、該同心円上に等間隔(等角度)で設けることが好ましい。但し、本明細書において、圧縮空気どうしが粉砕室の中心軸上で衝突するとは、粉砕室の中心軸上付近で衝突することを含む意味である。
図9に粉砕ノズル5を3個、配置した平面図を示す。
粉砕ノズル5の出口方向は、水平方向を基準にして(水平方向に対して)上下20°以内を向いていることが好ましく、上下15°以内を向いていることがより好ましく、上下10°以内を向いていることが更に好ましい。該方向が、上下20°を超えると、粉砕効率が悪くなる虞がある。
本発明の粉砕装置においては、前記粉砕室4において、複数の粉砕ノズル5のノズル口6が垂直方向に複数設けられている。ノズル口6を垂直方向に複数設けることにより、前記複数の粉砕ノズルから噴射される気流速度を増加させることができる。さらに気流速度の速度幅を広くすることができ、粉体材料を効率良く加速および衝突させることができ、粉砕室での粉砕効率を向上させることができる。
本発明の粉砕装置においては、前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する二次衝突手段が設けられている。係る二次衝突手段により、前記一次衝突させた粉体材料をさらに衝突させると、粉砕確率がさらに増加するため、粉砕室での粉砕効率を格段に向上させることができる。
図4〜6に示すように、本発明における二次衝突手段は、粉砕ノズル5から噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置14の上方又は下方の少なくとも一方に二次衝突手段である衝突部材を設け、このように設けられた衝突部材に、一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突するように衝突部材を配置して設けた手段であることが好ましい。係る二次衝突部材を設けることにより、粉体材料を二次衝突させると粉砕確率が確実に増加するため、粉砕室での粉砕効率を確実に向上させることができる。
本発明において、粉砕ノズル5から噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置14は、具体的には、粉砕ノズル5の中心線14どうしが交わる位置によって定められる。
上記衝突部材は、図4に示すように、一次衝突する位置14の下方に設けてもよく、図5に示すように、一次衝突する位置14の上方に設けてもよく、図6に示すように、一次衝突する位置14の上方と下方の双方に設けてもよい。
以下、下方に設けた二次衝突部材を第一衝突部材7といい、上方に設けた二次衝突部材を第二衝突部材8という。
本発明における二次衝突部材は、特にその形状に制限はないが、衝突板に確実に粉体材料が衝突するような形状および、寸法が必要であり、衝突板の後流も考慮する必要がある。係る観点から、該二次衝突部材は、図7、図8に示すように、円筒部18と円錐部16とから構成され、該円錐部16がその底面を円筒の一方の底面に接するように設けられた形状であることが好ましく、該円錐部16の頂点が一次衝突する位置14を向くように設けられていることが好ましい。
また、二次衝突部材を構成する円錐の底面の半径は2〜200mmが好ましく、高さは5〜100mmの範囲が好ましい。また、二次衝突部材を構成する円筒の半径は、2〜200mmの範囲が好ましく、高さは5〜200mmの範囲が好ましい。
また、二次衝突部材は、粉砕条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の粉砕効率を得るために、その高さが調節可能であることが好ましい。この高さを調整する方法としては、例えば、図7に示すように、二次衝突部材を構成する円筒を分割可能に、互いに嵌め込むことができるように構成したり、図8に示すように、分割可能に構成してボルト10で固定したりすることが挙げられる。但し、本発明は、二次衝突部材の高さを調節する方法として、このような方法に限定されるものではない。
本発明において、二次衝突部材を設ける位置は水平方向は粉砕室4のほぼ中央位置に、垂直方向は粉砕ノズル5から噴射される圧縮空気どうしが一次衝突する位置14を基準としてノズル出口径以上離れた位置に設置されていることが好ましい。具体的には、衝突部材を構成する円錐の頂点が、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが一次衝突する位置14の10〜500mm真上又は真下の少なくとも一方に位置するように、二次衝突部材を設けることが好ましく、10〜300mm真上又は真下の少なくとも一方に設けることがより好ましく、10〜200mm真上又は真下の少なくとも一方に位置するように設けることが、さらに好ましい。
次に、本発明の粉砕方法に図面に基づいて説明する。本発明の粉砕方法は、例えば前述した図3に示す態様の粉砕装置を用いることにより、好ましく実施することができる。
本発明に係る粉砕方法は、まず複数の粉砕ノズル5から圧縮空気を噴射し、該圧縮空気どうしを粉体材料を伴わせて粉砕室4の中で一次衝突させて、該粉体材料を粉砕する。本発明においては、複数の粉砕ノズルを構成するノズル口が垂直方向に複数設けられている。
また、この一次衝突により粉砕された粉体材料を圧縮空気と共に二次衝突させる手段が設けられている。該ノズル口を垂直方向に複数設けると粉砕ノズルから噴射される気流速度を増加させることができ、気流速度の速度幅を広くすることができる。さらに、垂直方向に複数設けることで水平方向に速度幅が広がることを防いでいるため、粉砕室下部の粉体材料が装置上部へ導かれやすくなり、粉体材料を効率良く加速および衝突させることができ、粉砕室での粉砕効率を向上させることができる。
また該二次衝突させる手段を設けると、粉砕確率が増加するため、粉体材料の粉砕効率を向上させることができる。
本発明の粉砕方法においては、粉体材料は、供給管1より供給され、粉砕された微粉は排気管2より排出される。排出された粉体材料に相当する量の粉体材料を適宜供給することにより、連続粉砕が可能となる。
本発明における複数のノズル口は、図2に示すように、複数の粉砕ノズルから噴射されるノズル口が垂直方向に複数設けてあり、噴射される気流速度が増加し速度幅が広がることが好ましい。従来のノズルでは図1に示すように粉砕ノズルのノズル口は一つである場合が一般的であり、噴射された気流速度は一定の速度および速度幅を持ってノズル前方に向かって広がっている。かかるノズル口6が垂直方向に複数設けられていると、ノズル口が一つの場合に比べて噴射された気流速度は増加し、さらに速度幅も広げることができ、さらに、垂直方向に複数設けることで水平方向に速度幅が広がることを防いでいる。このため、粉砕室下部の粉体材料が装置上部へ導かれやすくなり、粉体材料を効率良く加速および衝突させることができ、粉砕室での粉砕効率を向上させることができる。
本発明における上記二次衝突手段は、図4〜6に示すように、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしを、粉体材料を伴わせて一次衝突させる位置14の上方及び/又は下方に設けられた衝突部材7、8に、該一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する手段であることが好ましい。
係る二次衝突部材が設けられていると、粉砕確率が確実に増加するため、粉体材料の粉砕効率を確実に向上させることができる。
上記衝突部材は、図4に示すように、一次衝突する位置14の下方に設けてもよく(第一衝突部材7)、図5に示すように、一次衝突する位置14の上方に設けてもよく(第二衝突部材8)、図6に示すように、一次衝突する位置14の上方と下方の双方に設けてもよい。
本発明の粉砕方法における二次衝突部材は、特にその形状に制限はないが、衝突板に確実に粉体材料が衝突するような形状および、寸法が必要であり、衝突板の後流も考慮する必要がある。係る観点から、該二次衝突部材は、図7、図8に示すように、円筒と円錐からなり、該円錐がその底面を円筒の一方の底面に接するように設けられた形状であることが好ましく、該円錐の頂点が一次衝突する位置14を向くように設けることが好ましい。
また、上記二次衝突部材は、粉砕条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の粉砕効率を得るために、その高さが5〜500mmの範囲で調節可能であることが好ましい。
本発明に係る方法において、二次衝突部材を設ける位置は、水平方向は粉砕室4のほぼ中央、垂直方向は、粉砕ノズル5から噴射される圧縮空気どうしが一次衝突する位置14を基準として、ノズル出口径以上離れたところに設置されていることが好ましい。具体的には、衝突部材を構成する円錐の頂点が、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが一次衝突する位置14の10〜500mm真上及び/又は真下の少なくとも一方に位置するように、二次衝突部材を設けることが好ましく、10〜300mm真上及び/又は真下方に設けることがより好ましく、10〜200mm真上及び/又は真下方に位置するように設けることが好ましい。
本発明の粉砕方法においては、上記粉砕ノズル5の出口方向は、水平方向を基準にして上下20°以内を向いていることが好ましく、上下15°以内を向いていることがより好ましく、上下10°以内を向いていることが更に好ましい。該方向が、上下20°を超えると、粉砕効率が悪くなる虞がある。
本発明の粉砕方法においては、粉砕ノズルに供給する圧縮空気の元圧力は0.2〜1.0MPaに設定することが好ましい。元圧力がかかる範囲内であれば、所望する粉砕効率が得られるが、該元圧力が0.2MPa未満の場合は、圧縮空気の圧力が低すぎて、粉体材料を伴って粉砕できない虞がある。一方、1.0MPaを超える場合は、粉体材料が所望の粒子径よりも小さくる割合が多くなるという過粉砕状態になることや、粉砕ノズル内部の流れに衝撃波が発生し、速度ロスを生じる場合がある。
本発明の粉砕方法においては、前記二次衝突させた粉体材料を回転するロータに流入させて、微粉と粗粉とに遠心分級することが好ましく、該ロータ3は、図4に示すように、粉砕室4の上部に設けられていることが、粉砕された微粉と粗粉を粉砕室から直接ロータ3内部に流入させて微粉と粗粉とに遠心分級することができるので、より好ましい。
二次衝突させた粉体材料を回転するロータ3に流入させるには、排気管2と連通する吸引ファン等の吸引器(図示せず)により吸引すればよい。このようにすると、粉砕された粉体材料は、排気管2に向かう途中で、粉砕室4上部に設置されているロータ3内に流入するので、回転するロータ3により粉体材料を分級することができる。このとき、所望の粒径に粉砕された粉体材料は排気管2より排出されるが、所望の粒径よりも大きな粉体材料はロータ3の遠心力によってロータ3の外側に導かれ粉砕室4の壁面を沿って下方に導かれ、再び粉砕作用を受ける。
上記ロータの回転周速度は、20〜70m/sが好ましい。該回転周速度がかかる範囲内であれば、所望する分級効率を得られるが、20m/sであれば分級効率が低下する虞がある。一方、70m/sを越える場合は、ロータによる遠心力が大きくなりすぎ、吸引ファン等の吸引器により回収されるべき粉体材料が再び粉砕室に戻り、粉砕作用を受けることとなり、粉体材料が所望の粒子径よりも小さくる割合が多くなるという過粉砕状態になる虞がある。
次に、本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例においては、スチレンーアクリル共重合体樹脂85重量部とカーボンブラック15重量部の混合物を溶融混練、冷却し、これをハンマーミルで粗粉砕した粉体材料を、図3に示す態様の粉砕装置を用いて粉砕を行った。
図2および図3に示す態様の、粉砕室内径250mm、粉砕装置高さ約700mm、3個の粉砕ノズル5が粉砕室4の壁に沿って、等間隔(当角度)で、粉砕ノズルの出口方向が、水平方向を基準にして0°を向くように設けられた粉砕装置を用いた。また、一次衝突する位置14は、粉砕室のほぼ中心軸上となるように粉砕ノズル5を取り付けた。
粉砕ノズルのノズル口6を垂直方向に二つ設置し、そのノズル口の口径は6.0mmとした。上記組成の粉体材料を供給し、粉砕ノズルに供給する圧縮空気の元圧力0.6MPa、ロータ3の回転周速度を35m/sに設定して、粉体材料を粉砕した。得られた微粉体は、体積平均粒径6.6μm(コールターカウンタによる測定)、4μm以下の微粉含有率(個数%)50%、16μm以上の粗粉含有率(重量%)1.0%以下であり、粉砕処理量は6.8Kg/hrであった。
実施例1と同様の粉砕装置を用い、図4に示すように、第一次衝突部材7の位置を粉砕ノズル5の中心線どうしが交わる位置(即ち、圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置14)よりも60mm真下に設置し、上記組成の粉体材料を供給し、粉砕ノズルに供給する圧縮空気の元圧力0.6MPa、ロータ3の回転周速度を35m/sに設定して、粉体材料を粉砕した。得られた微粉体は、体積平均粒径6.6μm(コールターカウンタによる測定)、4μm以下の微粉含有率(個数%)55%、16μm以上の粗粉含有率(重量%)1.0%以下であり、粉砕処理量は7.2Kg/hrであった。
実施例1と同様の粉砕装置を用い、図5に示すように、粉砕ノズル5の中心線どうしが交わる位置よりも60mm真上に第二衝突部材8を設置した。上記組成の粉体材料を供給し、圧縮空気の元圧力0.6MPa、ロータ3の回転周速度を35m/sに設定し、他は実施例1と同条件で粉体材料を粉砕した。得られた微粉体は、体積平均粒径6.5μm(コールターカウンタによる測定)、4μm以下の微粉含有率(個数%)56%、16μm以上の粗粉含有率(重量%)1.0%以下であり、粉砕処理量は7.2Kg/hrであった。
実施例1と同様の粉砕装置を用い、図6に示すように、粉砕ノズル5の中心線どうしが交わる位置より60mm真下に第一次衝突部材7を設置し、60mm真上上に第二次衝突部材8を設置した。上記組成の粉体材料を供給し、圧縮空気の元圧力0.6MPa、ロータ3の回転周速度を35m/sに設定し、他は実施例1と同条件で粉体材料を粉砕した。得られた微粉体は、体積平均粒径6.5μm(コールターカウンタによる測定)、4μm以下の微粉含有率(個数%)58%、16μm以上の粗粉含有率(重量%)1.0%以下であり、粉砕処理量は7.6Kg/hrであった。
第一衝突部材7を脱着可能とした以外は、実施例1と同様に粉体材料を粉砕してから、清掃切替を実施した。その結果、清掃切替時間について、実施例1に比べ約10%の短縮が可能となった。
第二衝突部材8を脱着可能とした以外は、実施例2と同様に粉体材料を粉砕してから、清掃切替を実施した。その結果、清掃切替時間について、実施例2に比べ約10%の短縮が可能となった。
チタンによりライニング処理を施した第一衝突部材7を設置した以外は、実施例1と同様に粉体材料を粉砕した結果、摩耗耐久性が従来よりも概ね2倍向上した。
チタンによりライニング処理を施した第二衝突部材8を設置した以外は、実施例2と同様に粉体材料を粉砕した結果、摩耗耐久性が従来よりも概ね2倍向上した。
[比較例]
ノズル口6を複数にしない以外は、実施例1と同様の装置を用い、圧縮空気の元圧力0.6MPa、ロータ3の回転周速度35m/sに設定し、実施例1と同様に粉体材料を粉砕した。得られた微粉体は、体積平均粒径6.5μm(コールターカウンタによる測定)、4μm以下の微粉含有率(個数%)56%、16μm以上の粗粉含有率(重量%)1.0%以下であり、粉砕処理量は6.0Kg/hrであった。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
本発明においては、一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する二次衝突手段を設けたので、粉砕装置の粉砕室内での衝突粉砕効率向上を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で粉砕することができる。
上記二次衝突手段が、円筒と円錐を組み合わせた形状からなり、該円錐がその底面を円筒の一方の底面に接するように設けられた形状の衝突部材を、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置の上方及び/又は下方に設ける手段である場合、衝突板に確実に粉体材料が衝突し、衝突板の後流も好ましいものとなるので、衝突粉砕効率がより向上する。
上記衝突部材を着脱可能にすることにより、粉体材料の処理量、平均粒径等の条件変更に対して容易に対応でき、切り替え時間の短縮化も図れる。
また、衝突部材の高さを粉砕条件に応じて調節することにより、粉砕条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の粉砕効率を得ることができる。
更に、衝突部材に耐摩耗処理を施すことにより、連続粉砕時における二次衝突手段の摩耗を防止でき、所望の粉体材料の粉砕効率を向上できる。
従来の粉砕装置の粉砕ノズルの一例を示す斜視図である。 本発明の粉砕装置の粉砕ノズルの一例を示す斜視図である。 本発明の粉砕装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の装置の粉体材料一次衝突位置と下部二次衝突部材の断面図である。 本発明の粉砕装置の上部二次衝突部材を示す断面図である。 本発明の粉砕装置の上下の二次衝突部材を示す断面図である。 本発明の粉砕装置の二次衝突部材の一例を示す部分断面図である。 本発明の粉砕装置の二次衝突部材の固定方法を示す断面図である。 本発明の粉砕装置のノズル設置した一例を示す平面図である。 従来の粉砕装置の一例を示す概略断面図である。 従来の粉砕装置のロータの設置を示す平面構成図である。
符号の説明
1 供給管
2 排気管
3 ロータ
4 粉砕室
5 粉砕ノズル
6 ノズル口
7 第一衝突部材
8 第二衝突部材
9 第一衝突部材脱着機構
10 第二衝突部材脱着機構
11 第一衝突板位置調節機構
12 第二衝突板位置調節機構
13 ノズル中心線
14 粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが一次衝突する位置
15 二次衝突板円錐底面半径
16 二次衝突板円錐高さ
17 二次衝突板円筒半径
18 二次衝突板高さ

Claims (21)

  1. 少なくとも、複数の粉砕ノズルから噴射される圧縮空気によって供給された粉体材料を粉砕する粉砕室と、前記粉砕室上部に前記粉砕室から流入する粉体材料を微粉と粗粉とに遠心分級するための回転ロータとを有する粉砕装置において、
    前記複数の粉砕ノズルは、いずれも該粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突するように設けられた複数のノズル口を有し、
    前記複数のノズル口は、前記複数の粉砕ノズルの垂直方向のみに2〜3つ設けられたことを特徴とする粉砕装置。
  2. 前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する二次衝突手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉砕装置。
  3. 前記二次衝突手段が、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置の上方又は下方の少なくとも一方に設けられた衝突部材に、前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料が二次衝突する手段であることを特徴とする請求項2に記載の粉砕装置。
  4. 前記衝突手段が円筒と円錐を組み合わせた形状からなり、該円錐がその底面を円筒の一方の底面に接するように設けられた形状であることを特徴とする請求項2または3記載の粉砕装置。
  5. 前記衝突手段を構成する円錐の頂点が、粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしが粉体材料を伴って一次衝突する位置の10〜500mm真上又は真下の少なくとも一方に位置するように、二次衝突部材を設けることを特徴とする請求項3又は4に記載の粉砕装置。
  6. 前記衝突手段の高さが調節可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の粉砕装置。
  7. 前記二次衝突手段が着脱可能であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の粉砕装置。
  8. 前記二次衝突手段が耐摩耗処理を施されていることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の粉砕装置。
  9. 前記粉砕ノズルが2〜8個設けられていることを特徴とする請求項1、3または5に記載の粉砕装置。
  10. 前記粉砕ノズルが、粉砕室の縦方向の中心軸を中心とする同心円上に等間隔に設けられていることを特徴とする請求項1、3、5または9に記載の粉砕装置。
  11. 前記粉砕ノズルのノズル口の方向が、水平方向を基準にして上下20°以内を向いていることを特徴とする請求項1、3、5、9または10に記載の粉砕装置。
  12. 複数の粉砕ノズルから圧縮空気を噴射し、該圧縮空気どうしを、粉体材料を伴わせて粉砕室の中で一次衝突させて、該粉体材料を微粉と粗粉とに粉砕する粉砕方法において、
    複数の前記粉砕ノズルのノズル口を垂直方向のみに2〜3つ設け、該ノズル口より噴射した圧縮空気によって粉体材料を粉砕することを特徴とする粉砕方法。
  13. 前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料を二次衝突させることにより粉体材料を粉砕することを特徴とする請求項12に記載の粉砕方法。
  14. 前記粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしを粉体材料を伴わせて一次衝突させる位置の上方又は下方の少なくとも一方に、一次衝突した圧縮空気及び粉体材料を二次衝突させることを特徴とする請求項12または13に記載の粉砕方法。
  15. 前記二次衝突部材が円筒と円錐からなり、前記円錐の底面が前記円筒の底面に接するように設けられたことを特徴とする請求項13または14に記載の粉砕方法。
  16. 前記一次衝突した圧縮空気及び粉体材料を二次衝突させる二次衝突部材の位置を、前記粉砕ノズルから噴射される圧縮空気どうしを一次衝突させる位置の10〜500mm真上又は真下の少なくとも一方にあるようにして二次衝突させることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の粉砕方法。
  17. 前記二次衝突部材を構成する円錐の頂点の位置を粉砕条件に対応させて上下させることを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の粉砕方法。
  18. 複数の前記粉砕ノズルの各々の出口方向が、水平方向に対して20°以内を向くように設定して、前記複数の粉砕ノズルから圧縮空気を噴射することを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の粉砕方法。
  19. 前記粉砕ノズルに供給する圧縮空気の元圧力を0.2〜1.0MPaの範囲に設定することを特徴とする請求項12、14または18に記載の粉砕方法。
  20. 前記二次衝突させた粉体材料を、回転するロータに流入させて、微粉と粗粉とに遠心分級することを特徴とする請求項12に記載の粉砕方法。
  21. 前記ロータの回転周速度を、20〜70m/sの範囲にすることを特徴とする請求項20に記載の粉砕方法。
JP2005141287A 2005-05-13 2005-05-13 粉砕装置及び粉砕方法 Expired - Fee Related JP4732794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005141287A JP4732794B2 (ja) 2005-05-13 2005-05-13 粉砕装置及び粉砕方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005141287A JP4732794B2 (ja) 2005-05-13 2005-05-13 粉砕装置及び粉砕方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006314946A JP2006314946A (ja) 2006-11-24
JP4732794B2 true JP4732794B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=37536073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005141287A Expired - Fee Related JP4732794B2 (ja) 2005-05-13 2005-05-13 粉砕装置及び粉砕方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4732794B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105057062A (zh) * 2015-07-20 2015-11-18 太仓市友联干燥粉碎设备有限公司 一种流化床气流粉碎装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5590433B2 (ja) * 2008-09-25 2014-09-17 株式会社リコー 粉砕装置およびトナー製造方法
CN107051683B (zh) * 2017-04-28 2023-06-06 林焕 一种浆流磨装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5628464A (en) * 1995-12-13 1997-05-13 Xerox Corporation Fluidized bed jet mill nozzle and processes therewith
JP2000107626A (ja) * 1998-10-02 2000-04-18 Minolta Co Ltd 流動層型ジェット粉砕機
JP2002224585A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Ricoh Co Ltd 粉砕装置及びトナーの製造装置
JP2003117427A (ja) * 2001-10-09 2003-04-22 Kurimoto Ltd ジェットミル
JP2004160371A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Ricoh Co Ltd 粉砕装置および粉砕方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5628464A (en) * 1995-12-13 1997-05-13 Xerox Corporation Fluidized bed jet mill nozzle and processes therewith
JP2000107626A (ja) * 1998-10-02 2000-04-18 Minolta Co Ltd 流動層型ジェット粉砕機
JP2002224585A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Ricoh Co Ltd 粉砕装置及びトナーの製造装置
JP2003117427A (ja) * 2001-10-09 2003-04-22 Kurimoto Ltd ジェットミル
JP2004160371A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Ricoh Co Ltd 粉砕装置および粉砕方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105057062A (zh) * 2015-07-20 2015-11-18 太仓市友联干燥粉碎设备有限公司 一种流化床气流粉碎装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006314946A (ja) 2006-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006061902A (ja) 粉砕装置及び粉砕方法
JP3139721B2 (ja) 流動化ベッドジェットミル
JP5775600B2 (ja) ミル材料粉砕方法およびローラミル
JP2000015126A (ja) 流動層型ジェット粉砕機
JP5272302B2 (ja) 粉砕装置、粉砕方法、これを使用したトナーの製造方法及びこれによって得られたトナー
JP4732794B2 (ja) 粉砕装置及び粉砕方法
JP6255681B2 (ja) トナーの製造方法およびトナーの製造装置
JP4025179B2 (ja) 粉砕装置および粉砕方法
JP4738770B2 (ja) 粉砕装置および粉砕方法
JP2006297305A (ja) 粉砕装置及び粉砕方法
JP2008114190A (ja) 粉砕装置及び粉砕方法
JP2001259451A (ja) 微粉砕装置及び粉体製品製造システム
JPS62502953A (ja) 微細粉砕および/または極低温粉砕用ならびに好ましくは硬質材料、弾性材料および/または熱可塑性材料の表面処理用のエアジュット粉砕機
JP3984120B2 (ja) 流動層式粉砕分級装置
JP2004358365A (ja) 粉砕装置及び粉砕方法
JP2004113841A (ja) 流動層式粉砕分級装置
JP4291685B2 (ja) トナーの製造方法
JP3957066B2 (ja) 流動層式粉砕分級機
JP3283728B2 (ja) 粉砕装置
JP2531028B2 (ja) 微粉砕装置
JP4464696B2 (ja) 粉体粉砕分級システムおよび粉体粉砕分級方法
EP1382395A1 (en) Crusher
JP4287173B2 (ja) カウンタージェットミル式粉砕分級機
JP2002224585A (ja) 粉砕装置及びトナーの製造装置
JPH11319601A (ja) 機械式粉砕装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071206

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4732794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees