JP2002223478A - 携帯端末装置及び携帯端末サービス - Google Patents

携帯端末装置及び携帯端末サービス

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JP2002223478A
JP2002223478A JP2001019274A JP2001019274A JP2002223478A JP 2002223478 A JP2002223478 A JP 2002223478A JP 2001019274 A JP2001019274 A JP 2001019274A JP 2001019274 A JP2001019274 A JP 2001019274A JP 2002223478 A JP2002223478 A JP 2002223478A
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portable terminal
communication device
mobile terminal
radio
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JP2001019274A
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Hideo Nabeshima
秀生 鍋嶋
Masayuki Matsuo
昌行 松尾
Takashi Saeki
隆 佐伯
Minoru Kanda
実 神田
Kazuhiro Matsumoto
一弘 松本
Takeshi Korogi
武志 興梠
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が、携帯端末を誤って携帯することな
く外出することを少なくし、また、紛失したときに容易
に探し出すことのできる携帯端末装置及び携帯端末サー
ビスを提供すること。 【解決手段】 電波にて公衆回線網8との無線通信を行
うモデム部32、位置検出を行うGPS受信部42、及
び特定機器からの電波信号を受信する受信回路52を有
してなる携帯端末親機2と、緊急通報などに用いる通報
スイッチ7を有して同親機2に向け電波信号を送信する
子機6とを備え、該親機2が子機6からの電波信号を間
欠的に受信するとともに通報スイッチ7にて公衆回線網
8を介して通報通信可能とした携帯端末装置1である。
親機2に、子機6から間欠的に受信する電波信号の信号
レベル検出をする信号検出手段、及び該信号レベルが所
定期間、所定の値より低いことを検知したときに音にて
報知するブザー14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS測位システ
ム(全世界的測位システム)を用いて通報を行う携帯端
末装置及び携帯端末サービスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、GPS測位システムを利用し
た、緊急通報システムのサービス提供に用いられる携帯
端末装置として、図6に示す如く、電波にて公衆回線網
8との無線通信を行い、通報スイッチにて同公衆回線網
8を介して通報通信可能とした携帯端末がある。この携
帯端末100は、同図に示すように、電波にて公衆回線
網8との無線通信を行うとともに複数のGPS衛星20
0、210、220らから受信したGPSデータを用い
て測位演算をおこない、特定機器となる子機101から
の電波信号を受信する。すなわち、携帯端末100ある
いは子機101には緊急通報などに用いる通報スイッチ
が設けられており、同図に示す如く子機101が小型形
状となっている。
【0003】具体的には、携帯端末100は、この場合
の親機となる第1の通信機器であって、図7に示すよう
に、無線通信部110、120を有している。無線通信
部110は、GPS受信用のGPSアンテナ111と、
GPSアンテナ111による受信信号を復調して受信デ
ータを出力する無線回路112と、無線回路112の出
力信号に応じて各種制御を行なう制御回路113とを備
えている。無線通信部120は、送受兼用のアンテナ1
21と、アンテナ121での受信信号を復調して受信デ
ータを出力したり送信データにて変調を行った送信信号
をアンテナ121へ出力する無線回路122と、無線回
路122との間での入出力信号に応じて各種制御を行な
う制御回路123とを備えている。この無線通信部11
0、120は、携帯可能な大きさのケースに収容されて
いる。なお、上記の制御回路113、123は、それぞ
れに分離させることなく、一つの回路として形成される
こともある。
【0004】子機101は、第2の通信機器で、緊急通
報などに用いる通報スイッチを有しており第1の通信機
器に向け電波信号を送信する無線回路を備えている。
【0005】上記の携帯端末100は、多くの場合、緊
急通報などに用いる通報スイッチを有している。そし
て、通常、子機101とともに一般に使用契約者となる
使用者にて携帯され、上記に示したような緊急通報シス
テムのサービス提供に使用される。すなわち、携帯端末
100は、サービス提供をされる側の使用者にてかばん
などの携行品とともに携帯され、この場合、携帯電話網
を介した通話あるいはデータ通信と、GPS(全世界的
測位システム:Global Positioning
System)とを利用して携帯端末100の位置検
出をおこなっており、子機101が、常時、使用者の身
体、衣服などに装着されて、直ちに操作可能な状態にて
携帯され使用される。
【0006】携帯端末100を携帯する人間、すなわち
上記携帯端末サービス提供をされる側の使用者(すなわ
ち使用契約による加入者)は、どこにいても緊急の治療
救済を必要とする者である。携帯端末100は、GPS
衛星200(あるいはGPS衛星210、220)から
のGPSデータを受信して制御回路113にて携帯端末
100の現在位置を算出するようになっている。また、
この携帯端末100では、制御回路123と、公衆回線
網8となる携帯電話網における基地局300との間で、
少なくともデータ通信のできようになっており、また、
この基地局300が、携帯電話の公衆回線網を通じてサ
ービス提供会社センター局Cと接続されている。
【0007】携帯端末100を携帯している使用者が、
例えば心臓発作などの緊急事態において助けを必要とす
るとき、子機101に設けられている通報スイッチを操
作する。その結果、携帯端末100にてGPS衛星20
0からの受信信号を基にした現在位置座標が算出され、
さらにこの算出結果とともに無線通信部120から基地
局300へ緊急送信がなされて、携帯電話の公衆回線網
8を通じてサービス会社センター局Cへ救急連絡が届
く。サービス会社センター局Cでは、図6に示すよう
に、連絡された携帯端末100の現在位置を頼りに、緊
急車両Bを携帯端末親機100の携帯者(加入者)のも
とへ走らせる。なお、上記においては、無線通信部11
0に内蔵する制御回路113において使用者の現在位置
座標を算出しているが、受信したGPS受信情報を携帯
電話の公衆回線網8を通じてサービス会社センター局C
へ送り、センター局Cにて使用者の現在位置座標の算出
を行うようにしても良い。
【0008】したがって、上記携帯端末装置の使用者
は、親機となる比較的大きい形状をもた携帯端末100
を常時携行することなく、常時身体に装着している小型
の子機101に設けられている通報スイッチを操作する
ことにて基地局300へ緊急送信をすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、使用者が、誤って携帯端末100
を収容した携行品を携帯しなかったりして、携帯端末1
00を携帯することなく外出したりした場合、子機の通
報スイッチを操作しても緊急通報のできないこととな
る。また、携帯端末100を紛失したりした場合には、
それを効率的に探し出す手段が無く、そのときには、新
たに親機の契約を行って手当する必要があり、そのため
の期間中には緊急送信のできないという問題があった。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、使用者が、誤って携帯端
末を携帯することなく外出することを少なくし、また、
携帯端末装置を例えば誤って紛失したときに容易に探し
出すことのできる携帯端末装置及び携帯端末サービスを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の携帯端末装置にあっては、電波にて公衆回
線網との無線通信を行う公衆無線通信手段、全世界的測
位システムによる位置検出を行うGPS位置情報演算手
段、特定機器からの電波信号を受信する特定電波受信手
段、及び緊急通報などの入力可能な入力キースイッチを
有してなる第1の通信機器と、緊急通報などに用いる通
報スイッチを有して同第1の通信機器に向け電波信号を
送信する第2の通信機器とを備え、第1の通信機器が第
2の通信機器からの電波信号を間欠的に受信するととも
に前記入力キースイッチあるいは通報スイッチにて前記
公衆回線網を介して通報通信可能とした携帯端末装置で
あって、前記第1の通信機器に、前記第2の通信機器か
ら間欠的に受信する電波信号の信号レベル検出をする信
号検出手段、及び該信号レベルが所定期間、所定の信号
レベル値より低いことを検知したときに音、光などにて
報知する報知手段を設けたことを特徴としている。
【0012】この構成にて、電波にて公衆回線網との無
線通信を行う公衆無線通信手段、全世界的測位システム
による位置検出を行うGPS位置情報演算手段、特定機
器からの電波信号を受信する特定電波受信手段、及び緊
急通報などの入力可能な入力キースイッチを有してなる
第1の通信機器に設けられている信号検出手段にて、緊
急通報などに用いる通報スイッチを有して同第1の通信
機器に向け電波信号を送信する第2の通信機器から送信
される間欠的な電波信号の信号レベルが検出され、且つ
それに設けられている報知手段にて同信号レベルが所定
期間、所定の信号レベル値より低いことが検知されて
音、光などにて報知される。
【0013】そして、上記信号検出手段にて、前記電波
信号が前記所定信号レベル値より低い所定の第2信号レ
ベル値以下であることを検出されたときに、前記公衆回
線網に向け公衆無線通信手段を介してGPS位置情報演
算手段による位置検出情報を送出することが好ましい。
この場合、第2の通信機器から送信される間欠的な電波
信号の信号レベルが所定期間、所定の第2信号レベル値
以下であることが検知されて報知手段にて音、光などに
て報知されるのと併せて、公衆回線網に向け公衆無線通
信手段を介してGPS位置情報演算手段による位置検出
情報が無線送信される。
【0014】また、上記通報スイッチによる公衆回線網
を介した通報を、前記の間欠的に受信した信号レベルの
検出結果が前記所定の信号レベル値より高いときにのみ
可能ととするのが好ましい。この場合、第2の通信機器
から受信される間欠的な電波信号の信号レベルの検出結
果がある所定の信号レベル値より高いときにのみ、第2
の通信機器に設けられている通報スイッチによる公衆回
線網を介した通報がなされる。
【0015】また、上記第2の通信機器による電波信号
周波数を、前記第1の通信機器に設けられている信号モ
デム部の中間周波数とするのが好ましい。この場合、第
1の通信機器にて、第2の通信機器による第1の通信機
器に設けられている信号モデム部の中間周波数と同一周
波数の電波信号が受信される。
【0016】また、本発明の携帯端末サービスにあって
は、上記いずれか一つの携帯端末装置の使用契約者から
の要請のあったときに、公衆回線網を通じて前記第1の
通信機器にそのGPS位置情報演算手段による位置検出
情報を発報させ、その位置検出結果を公衆回線網を通じ
て受け取って、当該使用契約者へ通知することを特徴と
している。
【0017】これにより、携帯端末装置の使用契約者か
らの要請に応じて、公衆回線網を通じて、電波にて公衆
回線網との無線通信を行う公衆無線通信手段、全世界的
測位システムによる位置検出を行うGPS位置情報演算
手段、及び特定機器からの電波信号を受信する特定電波
受信手段を有してなる第1の通信機器のGPS位置情報
演算手段による位置検出情報が発報される。その位置検
出結果を公衆回線網を通じて受け取って、当該使用契約
者へ通知される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は、本発明の請求項
1乃至5全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、
本発明の一実施の形態の携帯端末装置を示す概略構成
図、図2は、同携帯端末装置による携帯端末サービスを
示す説明図、図3は、同携帯端末装置の携帯端末親機の
説明図、図4は、同携帯端末装置の動作の説明図、図5
は、本発明の携帯端末サービスの説明図である。
【0019】この実施の形態の携帯端末装置1は、電波
にて公衆回線網8との無線通信を行う公衆無線通信手
段、全世界的測位システムによる位置検出を行うGPS
位置情報演算手段、特定機器からの電波信号を受信する
特定電波受信手段、及び緊急通報などの入力可能な入力
キースイッチを有してなる第1の通信機器と、緊急通報
などに用いる通報スイッチ7を有して同第1の通信機器
に向け電波信号を送信する第2の通信機器とを備え、第
1の通信機器が第2の通信機器からの電波信号を間欠的
に受信するとともに前記入力キースイッチあるいは通報
スイッチ7にて前記公衆回線網8を介して通報通信可能
とした携帯端末装置であって、前記第1の通信機器に、
前記第2の通信機器から間欠的に受信する電波信号の信
号レベル検出をする信号検出手段11、及び該信号レベ
ルが所定期間、所定の信号レベル値より低いことを検知
したときに音、光などにて報知する報知手段を設けてな
る。
【0020】また、該実施の形態の携帯端末装置1にお
いては、前記信号検出手段にて、前記電波信号が前記所
定信号レベル値より低い所定の第2信号レベル値以下で
あることを検出されたときに、前記公衆回線網8に向け
公衆無線通信手段を介してGPS位置情報演算手段によ
る位置検出情報を送出するようなしてもいる。また、該
実施の形態の携帯端末装置1においては、前記通報スイ
ッチ7による公衆回線網8を介した通報を、前記の間欠
的に受信した信号レベルの検出結果が前記所定の信号レ
ベル値より高いときにのみ可能となしてもいる。
【0021】詳しくは、この携帯端末装置1は、GPS
測位システムを利用した、緊急通報システムのサービス
提供に用いられるもので、第1の通信機器となる携帯端
末親機2と第2の通信機器となる子機6とで構成され
る。
【0022】携帯端末親機2は、3つの無線通信部とな
る、公衆無線通信手段、GPS位置情報演算手段及び特
定電波受信手段を有する。この携帯端末親機2は、図1
に示したように、例えばマイクロコンピュータにて形成
された主制御回路10を中心として、公衆無線通信手段
となる、送受兼用のモデム用アンテナ31とモデム用ア
ンテナ31による受信信号を復調し受信データを出力し
たり送信データにて変調を行った送信信号をモデム用ア
ンテナ31へ向け出力する、RF部と変復調回路部とを
備えた無線通信回路であるモデム部32とモデム用電源
33と、GPS位置情報演算手段となる、GPS受信用
のGPSアンテナ41と、GPSアンテナ41の受信信
号を復調して受信データを出力する無線回路であるGP
S受信部42とGPS用電源43と、特定電波受信手段
となる、後述する第2の通信機器からの電波信号を受信
する受信用アンテナ51と受信用アンテナ51による受
信信号を復調して受信データを出力する受信回路52と
受信回路用電源53とが設けられ、さらに、外部に露出
させた入力操作用の、緊急通報などの入力可能な入力キ
ースイッチの集合部であるキーパッド12、このキーパ
ッド12による操作内容や各種状態の表示を行うための
液晶ディスプレイ13、報知手段を兼ねた、入力キー操
作時の確認音を鳴らすためのブザー14、主制御回路1
0への電源供給を行う二次電池15、及びこの二次電池
15を充電する充電回路16を備えており、これらは何
れも携帯可能な大きさのケース内に収容されている。
【0023】主制御回路10は、その処理プログラム
上、キーパッド12による操作入力を常時監視してその
入力に応じた処理を行う。また、モデム部32、GPS
受信部42及び受信回路52はこの主制御回路10にて
制御され、モデム部32は主制御回路10との間にて受
信データ及び送信データの入出力を行い、GPS受信部
42及び受信回路52は主制御回路10へ受信データを
出力する。また、この携帯端末親機2においては、上記
のモデム用電源33、GPS用電源43、受信回路用電
源53が、この主制御回路10にて駆動制御されて二次
電池15から電源供給されるようになっている。すなわ
ち、キーパッド12による操作入力待ちとなる通常時に
おいて低消費電力状態のスリープモードして動作し、受
信回路52にて間欠的に子機6(第2の通信機器)から
の信号を受信している。(図2参照)
【0024】主制御回路10は、後述する子機6から間
欠的に受信する電波信号の信号レベル検出をする信号検
出手段11を形成するためのA/D変換入力部を有する
ものが好ましい。この主制御回路10の処理プログラム
にて形成される信号検出手段11により、後述する子機
6からの電波信号の信号レベルが所定期間、所定の第1
信号レベル値より低いことを検知したときに主制御回路
10へ向けて報知手段のブザー14を鳴動させる。ま
た、この場合、主制御回路10による処理プログラム
が、上記電波信号の信号レベルが適宜設定される第1信
号レベル値より低い第2信号レベル値以下であるときに
は、前記公衆回線網8に向け公衆無線通信手段を介して
GPS位置情報演算手段による位置検出情報を送出する
ようにも形成されている。
【0025】このものにおいては、図3(a)に示すよ
うに、第2の通信機器となる子機6による電波信号周波
数となる携帯端末親機2の受信回路52の受信周波数R
F1を、モデム部32の中間周波数となる第1IF周波
数IF2として、受信回路52とモデム部32の回路の
一部を共用して構成している。すなわち、モデム部32
の第1IF周波数として、受信回路52の受信周波数と
同じ周波数を選択し、受信回路52としても、モデム部
32の第1IFフィルタ32a、IFアンプ32b、第
2ダウンコンバータ32c、第2IFフィルタ32d、
リミッタアンプ32e、復調回路32fを共用するよう
にして、受信回路52とモデム部32の選択の切換えを
スイッチ52hにて行う。
【0026】上記の構成により、子機6からの電波信号
を受信する時は、スイッチ52hを受信用アンテナ51
側へ倒し、IFフィルタ32a、IFアンプ32b、ダ
ウンコンバータ32c、リミッタアンプ32e、復調回
路32f、主制御回路10のみに電源供給を行って、そ
れ以外の回路への電源供給を停止する。そして、主制御
回路10において、受信した電波信号より子機6の識別
番号の認証と信号レベルの検出を行い、キーパッド12
が操作されたり、子機6からの信号レベルが所定期間、
所定の第2信号レベル値以下であることを検知したとき
にスイッチ52hをモデム用アンテナ31側へ倒してG
PSデータの捕捉、あるいはモデム部32と携帯電話基
地局81との通信を開始するようになっている。これに
より、受信回路52とモデム部32との間で、機能が共
通する回路部を共用する事が可能となり、例えば図3
(b)に示す回路構成に比べて部品点数の低減を図るこ
とができる。
【0027】詳しくは、図3(b)の構成においては、
特定電波受信手段となる、子機6からの信号を受信する
受信用アンテナ51と、これによる受信信号を復調して
受信データを出力する受信回路52には、不要波を減衰
させるRFフィルタ52a、微弱な信号を増幅するアン
プ52b、受信周波数RF1から中間周波数IF1へ周
波数変換するダウンコンバータ52c、希望チャネルの
帯域のみを通過させるIFフィルタ52d、フェージン
グの影響などで生じた振幅変動成分を改善するリミッタ
アンプ52e、受信データを復調する復調回路52f、
局部発振周波数を生成する局部発振回路52gが設けら
れている。また、モデム部32には、送受信回路で一つ
のアンテナを共用するためのデュプレクサ32gがあ
り、さらにこの受信系の回路は、低雑音で微弱な信号を
増幅するLNA(Low Noise Amplifi
er)32h、不要波を減衰させるRFフィルタ32
i、受信周波数RF2から第1中間周波数IF2へ周波
数変換する第1ダウンコンバータ32j、希望チャネル
の帯域のみを通過させる第1IFフィルタ32a、第1
中間周波数IF2を増幅させるIFアンプ32b、第2
中間周波数IF3へ周波数変換する第2ダウンコンバー
タ32c、希望チャネルの帯域のみを通過させる第2I
Fフィルタ32d、フェージングの影響などで生じた振
幅変動成分を改善するリミッタアンプ32e、受信デー
タを復調する復調回路32fで構成される。
【0028】なお、局部発振回路32kは局部発振周波
数を生成する回路であり、また、このモデム部32の送
信系の回路としては、所定の送信パワーまで増幅を行う
PA(Power Amplifier)32l、高次
のスプリアス成分を除去するRFフィルタ32m、PA
の適性入力レベルまで増幅を行うドライバアンプ32
n、中間周波数IF4からRF周波数RF2へ周波数変
換するアップコンバータ32o、中間周波数IF4を増
幅させるIFアンプ32p、送信データで変調を行う変
調回路32qを有している。
【0029】第2の通信機器となる子機6には、上記受
信用アンテナ51を介して携帯端末親機2の受信回路5
2へ向け電波信号を送信する機能を備えており、この場
合、使用者に健康上の異常が発生したときに操作する通
報スイッチ7と、携帯端末親機2との間の無線通信確認
等の試験を行う試験用スイッチ等を有して形成される。
この子機6と携帯端末親機2間での通信は、子機6から
の単方向送信によるもので、双方向通信によるものと比
べて、子機6の構成が受信部の無い簡単なものとなる。
また、子機6と携帯端末親機2との通信、あるいは直接
公衆回線網向けての通信先の切り替え判断機能をもった
ソフトウエアを搭載しなくて良い分、簡単な構成とする
ことができる。
【0030】上記の携帯端末装置1においては、通常、
モデム部32、GPS受信部42は低消費電力であるス
リープモードとなっており、また、受信回路52は間欠
的に子機6(第2の通信機器)からの電波信号を受信し
ている。このとき、図2に示すように、使用者に健康上
の異常が発生し、携帯端末親機2のキーパッド12の所
定の入力キー、あるいは子機6の通報スイッチ7を押し
た場合、スリープモードになっている携帯端末親機2は
起動し動作を開始する。
【0031】主制御回路10は、キーパッド12の所定
の入力キー、あるいは子機6の通報スイッチ7が押され
たことを検出し、モデム部32をスリープモードから立
ち上げ、携帯電話基地局81へのレジストレーションを
実施する。レジストレーションでは、当該モデム部32
が送受信モードに設定される。次いで、モデム部32は
携帯電話基地局81に設けられているNTPサーバに接
続し、NTP(Network Time Proto
col)データの取得を行う。このNTPデータの取得
後、GPS受信部42がGPS衛星9からのGPSデー
タを受信する。受信したGPS受信データをモデム部3
2より送信し、携帯電話基地局81を介してサービス会
社センター局Cへ通報する。データの送信を完了すると
携帯端末親機2は所定の時間経過後に低消費電力のスリ
ープ状態となる。
【0032】その後、使用者からの通報を受けたサービ
ス会社センター局C側は、GPS受信データより使用者
の位置情報を算出し、緊急車両Bへ携帯端末親機2の位
置座標を連絡することができる。
【0033】次に、上記のように構成された携帯端末装
置1による緊急通報システムにおいて、携帯端末親機2
の紛失を防止する手段を図5を用いて説明する。同図
(a)に示す様に、携帯端末サービス使用契約による加
入者となる使用者Aは携帯端末親機2(第1の通信機
器)とそれに付属する子機6(第2の通信機器)を携帯
しており、子機6を常時身に付けておく。携帯端末親機
2では、同図(b)に示す様に、この子機6から受信す
る電波信号の信号レベルが所定期間、所定の値より低い
ことを検知したときにには携帯端末親機2と子機6とが
ある所定距離dより離れたと見なし、携帯端末親機2に
設けられている報知手段を兼ねたブザー14を鳴らし、
使用者に報知する。なおこの報知手段は上記のブザー1
4以外に、光などによるものやこの光と音の同時による
ものなど各種手段を用いることができる。この様な手段
を講ずる事により、携帯端末親機2の紛失を防止する事
ができるのである。
【0034】また、このものにおいては、第2の通信機
器から送信される間欠的な電波信号の信号レベルが所定
期間、前記所定信号レベル値より所定の第2信号レベル
値以下であることが検知されてブザー14にて報知され
るのと併せて、前記公衆回線網8に向け公衆無線通信手
段を介してGPS位置情報演算手段による位置検出情報
を送出するように主制御回路10による処理プログラム
が形成されている。
【0035】詳しくは、携帯端末親機2で受信する子機
6からの電波信号が所定期間以上にわたり検出されなか
った場合には、携帯端末親機2はその主制御回路10が
自立的にスリープモードから起動し、GPS衛星9から
の情報により定まる現在位置座標を携帯電話の公衆回線
網8を介してサービス会社センター局Cに通知する。し
たがって、使用者から要請のあったときには、サービス
会社センター局では検出した位置情報を元にして紛失中
の携帯端末親機2の場所を特定する事が可能となりその
回収作業を迅速に行うことができる。したがって、携帯
端末親機2が通常の使用地域より離れた場所に置き忘れ
てあったり、また盗難にあった時などにおいて容易に探
し出すことができる。
【0036】すなわち、この実施の形態の携帯端末サー
ビスは、上記の携帯端末装置1の使用契約者からの要請
のあったときに、公衆回線網8を通じて前記携帯端末親
機2にそのGPS位置情報演算手段による位置検出情報
を発報させ、その位置検出結果を公衆回線網8を通じて
受け取って、当該使用契約者へ通知するようになってお
り、携帯端末装置1を例えば誤って紛失したときに容易
に探し出すことができる。
【0037】また、この携帯端末親機2の主制御回路1
0の処理プログラム上において、通報スイッチ7による
公衆回線網8を介した通報を、前記の間欠的に受信した
信号レベルの検出結果が前記所定の値より高いときにの
み可能としてあり、上記の紛失時などにおいて携帯端末
親機2で受信する子機6からの電波信号が所定期間以上
にわたり検出されない状態にあっては、携帯端末親機2
がキーパッド12による操作入力を無視するようにして
いる。したがって、携帯端末装置1を例えば誤って紛失
したときに第三者である他人が故意に携帯端末親機2の
キーパッド12を操作しいたずらによる通報を未然に防
止する事ができる。
【0038】したがって、以上説明した携帯端末装置1
によると、電波にて公衆回線網8との無線通信を行う公
衆無線通信手段、全世界的測位システムによる位置検出
を行うGPS位置情報演算手段、及び特定機器からの電
波信号を受信する特定電波受信手段を有してなる携帯端
末親機2に設けられている信号検出手段にて、緊急通報
などに用いる通報スイッチ7を有して同携帯端末親機2
に向け電波信号を送信する子機6から送信される間欠的
な電波信号の信号レベルが検出され、且つそれに設けら
れているブザー14にて同信号レベルが所定期間、所定
の値より低いことが検知されて音にて報知されるので、
使用者が、誤って携帯端末を携帯することなく外出する
ことを少なくできる。
【0039】そして、子機6から送信される間欠的な電
波信号の信号レベルが所定期間、所定の第2信号レベル
値以下であることが検知されてブザー14にて報知され
るのと併せて、公衆回線網に向け公衆無線通信手段を介
してGPS位置情報演算手段による位置検出情報が無線
送信されるので、その携帯端末親機2の場所を容易に特
定することができる。また、子機6から受信される間欠
的な電波信号の信号レベルの検出結果がある所定の値よ
り高いときにのみ、子機6に設けられている通報スイッ
チ7による公衆回線網8を介した通報がなされるので、
携帯端末装置1を例えば誤って紛失したときに第三者で
ある他人が故意に携帯端末親機2のキーパッド12を操
作しいたずらによる通報を未然に防止する事ができる。
【0040】また、携帯端末親機2にて、子機6による
携帯端末親機2に設けられている信号モデム部の中間周
波数と同一周波数の電波信号が受信されるので、部品点
数の低減して回路を構成することができる。また、本発
明の携帯端末サービスにあっては、携帯端末装置1の使
用契約者からの要請に応じて、公衆回線網を通じて、電
波にて公衆回線網との無線通信を行う公衆無線通信手
段、全世界的測位システムによる位置検出を行うGPS
位置情報演算手段、及び特定機器からの電波信号を受信
する特定電波受信手段を有してなる携帯端末親機2のG
PS位置情報演算手段による位置検出情報が発報され
る。その位置検出結果を公衆回線網を通じて受け取っ
て、当該使用契約者へ通知されるので、携帯端末装置1
を例えば誤って紛失したときに容易に探し出すことがで
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明の携帯端末装置及び携帯端末サー
ビスは、上述の実施態様の如く実施されて、使用者が、
誤って携帯端末を携帯することなく外出することを少な
くでき、また、携帯端末装置を例えば誤って紛失したと
きに容易に探し出すことができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の携帯端末装置を示す概
略構成図である。
【図2】同携帯端末装置による携帯端末サービスを示す
説明図である。
【図3】同携帯端末装置の携帯端末親機の説明図であ
る。
【図4】同携帯端末装置の動作の説明図である。
【図5】本発明の携帯端末サービスの説明図である。
【図6】携帯端末サービスの全体を示す説明図である。
【図7】本発明の従来例である携帯端末装置の親機を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1 携帯端末装置 2 携帯端末親機(第1の通信機器) 32 モデム部(公衆無線通信手段) 42 GPS受信部(GPS位置情報演算手段) 52 受信回路(特定電波受信手段) 6 子機(第2の通信機器) 7 通報スイッチ 8 公衆回線網 11 信号検出手段 14 ブザー(報知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 隆 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 神田 実 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松本 一弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 興梠 武志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA32 BB04 DD20 DD28 EE03 EE35 FF03 FF17 FF20 FF24 FF27 JJ52 JJ56

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波にて公衆回線網との無線通信を行う
    公衆無線通信手段、全世界的測位システムによる位置検
    出を行うGPS位置情報演算手段、特定機器からの電波
    信号を受信する特定電波受信手段、及び緊急通報などの
    入力可能な入力キースイッチを有してなる第1の通信機
    器と、緊急通報などに用いる通報スイッチを有して同第
    1の通信機器に向け電波信号を送信する第2の通信機器
    とを備え、第1の通信機器が第2の通信機器からの電波
    信号を間欠的に受信するとともに前記入力キースイッチ
    あるいは通報スイッチにて前記公衆回線網を介して通報
    通信可能とした携帯端末装置であって、 前記第1の通信機器に、前記第2の通信機器から間欠的
    に受信する電波信号の信号レベル検出をする信号検出手
    段、及び該信号レベルが所定期間、所定の信号レベル値
    より低いことを検知したときに音、光などにて報知する
    報知手段を設けたことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 【請求項2】 前記信号検出手段にて、前記電波信号が
    前記所定信号レベル値より低い所定の第2信号レベル値
    以下であることを検出されたときに、前記公衆回線網に
    向け公衆無線通信手段を介してGPS位置情報演算手段
    による位置検出情報を送出する請求項1記載の携帯端末
    装置。
  3. 【請求項3】 前記通報スイッチによる公衆回線網を介
    した通報を、前記の間欠的に受信した信号レベルの検出
    結果が前記所定の信号レベル値より高いときにのみ可能
    となした請求項1又は2記載の携帯端末装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の通信機器による電波信号周波
    数を、前記第1の通信機器に設けられている信号モデム
    部の中間周波数とした請求項1乃至3のいずれか一つの
    請求項に記載の携帯端末装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つの請求項
    に記載の携帯端末装置の使用契約者からの要請のあった
    ときに、公衆回線網を通じて前記第1の通信機器にその
    GPS位置情報演算手段による位置検出情報を発報さ
    せ、その位置検出結果を公衆回線網を通じて受け取っ
    て、当該使用契約者へ通知することを特徴とする携帯端
    末サービス。
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