JP2002223318A - ターミナルアダプタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログポートに接続したアナログ端末器が
ナンバーディスプレイ対応／非対応に関わらず対応可能
なターミナルアダプタ装置を提供する。 【解決手段】 ＩＳＤＮ２と接続され、予めナンバーデ
ィスプレイ機能を使用するという設定を行ったターミナ
ルアダプタ装置１において、記憶部５には発信者側１０
０の着信履歴番号を記憶し、制御部は、前記アナログ端
末器９から受信完了信号の到着待ちタイミング以内に、
該受信完了信号を受信できずにタイムアウトしたとき
に、音声データ生成部６から保留音を前記発信者側１０
０に送出し、前記アナログ端末器９から前記受信完了信
号を受信した時点で、前記アナログ端末器９へ通常の呼
出信号１０ｂを送出した後、前記アナログ端末器９がオ
フフックされると、前記保留音の送出を停止し、前記発
信者側１００と通話状態とする機能を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各家庭やオフィス
において、ＩＳＤＮ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｓｅｒｖ
ｉｃｅｓ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋ、統合サー
ビス・ディジタル網）に非ＩＳＤＮ端末器（アナログ端
末器）を接続するために用いられるターミナルアダプタ
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のターミナルアダプタ装置を示すブ
ロック図を図５に示す。図５に示すように、ターミナル
アダプタ装置１は、制御部４、記憶部５、Ｕ点インタフ
ェース３、Ｓ／Ｔ点インタフェース８、アナログポート
７から構成されている。

【０００３】ここで、Ｕ点インタフェース３は、ＩＳＤ
Ｎ２と各家庭やオフィス等を結ぶデジタル加入者回線の
信号参照点であるＵ点に接続され、ＤＳＵ（Ｄｉｇｉｔ
ａｌＳｅｒｖｉｃｅ Ｕｎｉｔ）機能を有する。Ｓ／Ｔ
点インタフェース８は、ＩＳＤＮ２のインタフェース規
定点であるＳ／Ｔ点に接続され、ＤＳＵ機能を内蔵した
Ｕ点インタフェース３との間で信号の送受信を行う機能
を有する。

【０００４】また、ターミナルアダプタ装置１のアナロ
グポート７は、ナンバーディスプレイ対応のアナログ端
末器であるＰＢ（プッシュボタン）電話機８０と接続さ
れる。また、Ｓ／Ｔ点インタフェース８は、ＩＳＤＮ機
器５０に接続されている。なお、ナンバーディスプレイ
対応のアナログ端末器とは、アナログ端末器側で、着信
履歴番号を表示する機能が備えられているものである。
また、発信者（相手）側１００は、ＩＳＤＮ２を介して
ターミナルアダプタ装置１に接続される。

【０００５】記憶部５は、発信者（相手）側１００から
の着信をうけて発信者（相手）側１００の電話番号であ
る着信履歴番号とナンバーディスプレイ機能を使用する
のか否かというナンバーディスプレイ設定を記憶してい
る。ここで、該従来のターミナルアダプタ装置において
は、ナンバーディスプレイ設定は、ナンバーディスプレ
イ機能を使用するというように設定がなされている。

【０００６】また、制御部４は、記憶部５に前記着信履
歴番号やナンバーディスプレイ設定を登録する。

【０００７】ここで、ターミナルアダプタ装置とアナロ
グ端末器の構成としては、ナンバーディスプレイ機能を
使用するという設定のターミナルアダプタ装置に対し
て、ナンバーディスプレイ対応のアナログ端末器を接続
している。

【０００８】以下に、動作説明を示す。ここで、図６
は、ナンバーディスプレイ対応のアナログ機器における
着信処理の動作シーケンスを示す説明図である。

【０００９】図６に示すように、まず、制御部４は、ア
ナログポート７の極性を反転し、極性反転から０．１秒
以上経て情報受信端末起動信号１０ａをアナログポート
７からＰＢ電話機８０に送出する。なお、図７（ａ）
は、情報受信端末起動信号１０ａを示す波形図であり、
情報受信端末起動信号１０ａの電気的条件は、信号送出
形式が、０．５秒オン（送出期間）、０．５秒オフ（休
止期間）の連続であり、信号周波数が、１５Ｈｚ以上２
０Ｈｚ以下であり、振幅（ゼロ−ピーク）が、９０Ｖの
ものである。

【００１０】次に、制御部４は、極性反転から６秒以内
に、ＰＢ電話機８０より一次応答信号（オフフック）
を、アナログポート７を経て受信した場合、一次応答信
号受信から０．１秒乃至３秒経て、モデム信号にて発信
者番号をアナログポート７を介してＰＢ電話機８０に送
出する。ここで、このモデム信号の生成は、制御部４に
て行う。

【００１１】なお、極性反転から６秒以内に、ＰＢ電話
機８０より一次応答信号（オフフック）を受信しなかっ
た場合、制御部４は、通常の呼出信号１０ｂをアナログ
ポート７からＰＢ電話機８０に送出し、ＰＢ電話機８０
からの二次応答信号（オフフック）を受信して後、極性
を復旧し、回線を接続して通話状態とする。なお、図７
（ｂ）は、通常の呼出信号１０ｂを示す波形図であり、
通常の呼出信号１０ｂの電気的条件は、信号送出形式
が、１．０秒オン（送出期間）、２．０秒オフ（休止期
間）の連続であり、信号周波数が、１５Ｈｚ以上２０Ｈ
ｚ以下であり、振幅（ゼロ−ピーク）が、９０Ｖのもの
である。

【００１２】次に、制御部４は、モデム信号送出から７
秒以内に、ＰＢ電話機８０より受信完了信号（オンフッ
ク）を、アナログポート７を経て受信した場合、通常の
呼出信号１０ｂをアナログポート７からＰＢ電話機８０
に送出する。

【００１３】ここで、モデム信号送出から７秒以内に、
ＰＢ電話機８０より受信完了信号（オンフック）を受信
しなかった場合、制御部４は、アナログポート７の極性
を復旧し、回線を切断する。

【００１４】通常の呼出信号１０ｂ送出後、モデム信号
送出から０．６秒以上、ＰＢ電話機８０より受信完了信
号（オンフック）受信から０．３秒以上経て、二次応答
信号（オフフック）を、アナログポート７を経て受信し
た制御部４は、アナログポート７の極性を復旧し、回線
を接続して通話状態とする。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なターミナルアダプタ装置においては、ターミナルアダ
プタ装置でナンバーディスプレイ機能を使用するという
設定を行っているため、アナログ端末器が、ナンバーデ
ィスプレイ非対応になれば、前記情報受信端末起動信号
によりアナログ端末器は誤動作を起こし、アナログ端末
器の利用者が誤って受話器を上げることがある。この場
合、制御部が、モデム信号を送出した後、７秒以内にオ
ンフックしなければタイムアウトして、既に通話中の相
手に電話をかけたとき（いわゆる話中状態）や通話相手
との通話が終了して電話が切られたときに聞こえる「プ
ーップーップーッ・・・」といったビジートーン（Ｂｕ
ｓｙＴｏｎｅ）をアナログ端末器に送出して、発信者
（相手）側に切断メッセージを送信し、切断処理を行
う。この切断処理により、発信者（相手）側からの着信
は失敗状態になる。

【００１６】このような現象が発生した場合、着信失敗
理由が分からないため、アナログ端末器の利用者からの
クレームが発生する原因となるという問題点があった。

【００１７】本発明は上記問題点を改善するためになさ
れたものであり、ナンバーディスプレイ設定が予めナン
バーディスプレイ機能を使用するという設定であるター
ミナルアダプタ装置において、アナログポートに接続さ
れたアナログ端末器がナンバーディスプレイ対応／非対
応に関わらず対応可能なターミナルアダプタ装置を提供
することを目的とするものである。

【００１８】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載のターミ
ナルアダプタ装置は、着信者側のアナログ端末器９を接
続するための少なくとも１つのアナログポート７と、発
信者側１００からの着信をうけて該発信者側１００の電
話番号である着信履歴番号とナンバーディスプレイ機能
を使用するのか否かというナンバーディスプレイ設定を
記憶する機能を有してなる記憶部５と、該記憶部５の制
御と前記アナログポート７との信号の送受信の制御を行
う機能を有してなる制御部４とを備えてなり、ＩＳＤＮ
２と接続されるターミナルアダプタ装置において、前記
発信者側１００に送出する保留音を生成する機能を有し
てなる音声データ生成部６を付加してなり、前記ナンバ
ーディスプレイ設定が予め前記ナンバーディスプレイ機
能を使用するという設定であるときに、前記ＩＳＤＮ２
と接続されている前記発信者側１００からの電話着信を
うけて、前記アナログ端末器９にてナンバーディスプレ
イ対応のアナログ機器における着信処理動作を行う場合
には、前記制御部４は、前記アナログ端末器９からの受
信完了信号の到着待ちタイミング以内に、該受信完了信
号を受信できずにタイムアウトすると、前記発信者側１
００に前記保留音を送出し、前記アナログ端末器９から
の前記受信完了信号を受信した時点で、前記着信者側で
ある前記アナログ端末器９へ通常の呼出信号１０ｂで呼
び出しを行った後、前記着信者側が、前記アナログ端末
器９をオフフックすると、前記保留音の送出を停止し、
前記アナログポート７と前記発信者側１００との通信チ
ャンネルとを接続して、前記発信者側１００と前記着信
者側とを通話状態とすることを特徴とするものである。

【００１９】また、請求項２に記載のターミナルアダプ
タ装置は、着信者側のアナログ端末器９を接続するため
の少なくとも１つのアナログポート７と、発信者側１０
０からの着信をうけて該発信者側１００の電話番号であ
る着信履歴番号とナンバーディスプレイ機能を使用する
のか否かというナンバーディスプレイ設定及び所定のＰ
Ｂコマンド２０を記憶する機能を有してなる記憶部５
と、該記憶部５の制御と前記アナログポート７との信号
の送受信の制御を行う機能を有してなる制御部４とを備
えてなり、ＩＳＤＮ２と接続されるターミナルアダプタ
装置において、前記アナログ端末器９がナンバーディス
プレイ対応機種ではないことを示す音声情報Ｄを生成す
る機能を有してなる音声データ生成部６を備えてなり、
前記ナンバーディスプレイ設定が予め前記ナンバーディ
スプレイ機能を使用するという設定であるときに、前記
ＩＳＤＮ２と接続されている前記発信者側１００からの
電話着信をうけて、前記アナログ端末器９にてナンバー
ディスプレイ対応のアナログ機器における着信処理動作
を行う場合には、前記制御部４は、前記アナログ端末器
９からの受信完了信号の到着待ちタイミング以内に、該
受信完了信号を受信できずにタイムアウトすると、前記
音声データ生成部６にて前記音声情報Ｄを生成させ、該
音声情報Ｄを前記アナログ端末器９に通知する機能を有
してなることを特徴とするものである。

【００２０】また、請求項３に記載のターミナルアダプ
タ装置は、請求項２に記載の発明において、前記制御部
４は、前記音声情報Ｄが前記アナログ端末器９に通知さ
れている最中に、前記アナログ端末器９から入力される
自動発信用ＰＢコマンド２１を検知して、該自動発信用
ＰＢコマンド２１が前記記憶部５の前記所定のＰＢコマ
ンド２０であるかどうかを比較し、両者が一致する場合
には、前記発信者側１００である前記着信履歴番号先に
自動的に発信する機能を有してなることを特徴とするも
のである。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の前提部分を図６
に基づいて説明するが、詳細の説明は前述しているため
省略する。

【００２２】図６は、ナンバーディスプレイ機能を使用
するという設定のターミナルアダプタ装置に対して、ナ
ンバーディスプレイ対応のアナログ端末器を接続した場
合の着信処理に関する動作シーケンスを示す説明図であ
り、制御部４は、アナログポート７の極性を反転し、極
性反転から０．１秒以上経て、ナンバーディスプレイ対
応のアナログ端末器の着信処理に使用される情報受信端
末起動信号１０ａをアナログポート７からナンバーディ
スプレイ対応のＰＢ電話機８０に送出する。そして、制
御部４は、極性反転より６秒以内に、ＰＢ電話機８０よ
り一次応答信号（オフフック）を受信する。

【００２３】次に、制御部４は、極性反転から６秒以内
に、ＰＢ電話機８０より一次応答信号（オフフック）
を、アナログポート７を経て受信した場合、一次応答信
号受信から０．１秒乃至３秒経て、モデム信号にて発信
者番号をアナログポート７を介してＰＢ電話機８０に送
出する。

【００２４】また、極性反転から６秒以内に、ＰＢ電話
機８０より一次応答信号（オフフック）を受信しなかっ
た場合、制御部４は、通常の呼出信号をアナログポート
７からＰＢ電話機８０に送出し、ＰＢ電話機８０からの
二次応答信号（オフフック）受信後、極性を復旧し、回
線を接続して通話状態とする。次に、制御部４は、モデ
ム信号送出から７秒以内に、ＰＢ電話機８０より受信完
了信号（オンフック）を、アナログポート７を経て受信
した場合、通常の呼出信号１０ｂをアナログポート７か
らＰＢ電話機８０に送出する。

【００２５】以下、本発明の第１実施形態を図１及び図
２に基づいて説明する。図１は、本発明の第１実施形態
に係るターミナルアダプタ装置を示すブロック図であ
り、図２は、着信処理を示すフローチャート図である。

【００２６】図１に示すように、ターミナルアダプタ装
置１は、制御部４、記憶部５、音声データ生成部６、Ｕ
点インタフェース３、Ｓ／Ｔ点インタフェース８、アナ
ログポート７を有して構成されている。ターミナルアダ
プタ装置１のアナログポート７は、アナログ端末器９と
接続されており、Ｓ／Ｔ点インタフェース８は、ＩＳＤ
Ｎ機器５０と接続されている。なお、発信者（相手）側
の機器１００は、ＩＳＤＮ２を介してターミナルアダプ
タ装置１に接続される。

【００２７】ここで、Ｕ点インタフェース３は、ＩＳＤ
Ｎ２と各家庭やオフィス等を結ぶデジタル加入者回線の
信号参照点であるＵ点に接続され、ＤＳＵ機能を有して
なる。Ｓ／Ｔ点インタフェース８は、ＩＳＤＮ２のイン
タフェース規定点であるＳ／Ｔ点に接続され、ＤＳＵ機
能を内蔵したＵ点インタフェース３との間で信号の送受
信を行う機能を有してなる。

【００２８】なお、第１実施形態においては、Ｓ／Ｔ点
インタフェース８及びアナログポート７は、各々２つ備
わっている構成である。

【００２９】記憶部５は、少なくとも、発信者（相手）
側１００からの着信をうけて発信者（相手）側１００の
電話番号である着信履歴番号と、ナンバーディスプレイ
機能を使用するのか否かというナンバーディスプレイ設
定を記憶する機能を有してなる。ここで、第１実施形態
においては、ナンバーディスプレイ設定は、ナンバーデ
ィスプレイ機能を使用するというように設定がなされて
いる。

【００３０】制御部４は、後述する機能を有してなる
が、アナログポート７との信号の送受信の制御を行う機
能と、記憶部５に前記着信履歴番号や前記ナンバーディ
スプレイ設定を登録する機能を有してなる。

【００３１】ここで、第１実施形態においては、ターミ
ナルアダプタ装置１に音声データ生成部６を設けてお
り、この音声データ生成部６は、発信者（相手）側１０
０に送出する保留音を生成する機能を有してなる。

【００３２】なお、第１実施形態においては、アナログ
端末器９は、ナンバーディスプレイ非対応のＰＢ電話機
９を用いた構成としている。なお、ナンバーディスプレ
イ非対応のアナログ端末器とは、アナログ端末器側で、
着信履歴番号を表示する機能が備えられていないもので
ある。

【００３３】以下に、動作説明を示す。ここで、ＩＳＤ
Ｎ２と接続されている発信者（相手）側１００からの電
話着信をうけて、制御部４がナンバーディスプレイ対応
のアナログ機器の着信処理にて使用される情報受信端末
起動信号１０ａを送出し、モデム信号にて発信者番号を
ＰＢ電話機９に送出するまでの手順（ステップＳ１乃至
ステップＳ５）に関しての説明は、本発明の前提部分と
して図６の説明にて前述しているものと共通しているた
め省略する。

【００３４】図２に示すように、制御部４は、ＰＢ電話
機９からの受信完了信号を到着待ちタイミングである７
秒以内に受信できずにタイムアウトする場合（ステップ
Ｓ６）には、発信者（相手）側１００に音声データ生成
部６より生成された保留音を送出し保留状態としておき
（ステップＳ７）、ＰＢ電話機９から前記受信完了信号
（オンフック）を受信した時点（ステップＳ８）で、着
信者（利用者）側であるＰＢ電話機９へアナログポート
７を介して通常の呼出信号１０ｂで再呼び出しを行う
（ステップＳ９）。この再呼び出しに対して、着信者
（利用者）側が、ＰＢ電話機９をオフフックすると（ス
テップＳ１０）、前記保留音の送出を停止し（ステップ
Ｓ１１）、アナログポート７とＵ点インタフェース３内
の外線用の通信チャンネル（図示せず）とを接続して、
発信者（相手）側１００とＰＢ電話機９（着信者（利用
者）側）とを通話状態とする（ステップＳ１２）。

【００３５】なお、アナログ端末器９が、ナンバーディ
スプレイ対応のものに取りかえられた場合の手順（図２
のステップＳ６及びステップＳ１３乃至ステップＳ１
５）に関しての説明は、本発明の前提部分として図６の
説明にて前述しているものと共通しているため省略す
る。

【００３６】かかるターミナルアダプタ装置にあって
は、ナンバーディスプレイ機能を使用するという設定を
行ったターミナルアダプタ装置において、制御部４が音
声データ生成部６より生成された保留音の発信者（相
手）側１００への送出及び停止のタイミングを調整する
ので、ナンバーディスプレイ非対応のアナログ端末器９
をアナログポート７に接続した場合でも、着信時に正常
に通話接続できる。

【００３７】ここで、上述の第１実施形態においては、
制御部４が、音声データ生成部６で生成された保留音を
発信者（相手）側１００へ送出しているが、着信者（利
用者）側へ所定の音声情報を送出するような実施形態
を、本発明の第２実施形態として以下に示す。なお、第
２実施形態も第１実施形態と同様のブロック図で示せる
ため、図１に基づいて説明する。

【００３８】本発明の第２実施形態は、音声データ生成
部６が、アナログ端末器９がナンバーディスプレイ対応
機種ではないことを示す後述の音声情報Ｄを生成する機
能を有してなるものである。ここで、図３は、本発明の
第２実施形態に係るターミナルアダプタ装置の着信処理
を示すフローチャート図である。

【００３９】以下に、動作説明を示す。図３に示したス
テップＳ１乃至ステップＳ５及びステップＳ１３乃至ス
テップＳ１５の手順の説明は、図２の説明にて前述して
いるものと共通しているため省略する。

【００４０】図３に示すように、制御部４は、ＰＢ電話
機９からの受信完了信号を到着待ちタイミングである７
秒以内に受信できずにタイムアウトする場合（ステップ
Ｓ６）には、まず発信者（相手）側１００に切断メッセ
ージを送信し（ステップＳ１６），ＩＳＤＮ２から発信
者（相手）側１００に前述のビジートーンを送出する。
次に、制御部４は、音声データ生成部６で例えば「アナ
ログ端末機がナンバーディスプレイ非対応のため、着信
に失敗しました。」のような音声情報Ｄを生成させて、
該音声情報Ｄを、アナログポート７を介してＰＢ電話機
９に送出する（ステップＳ１７）。

【００４１】かかるターミナルアダプタ装置にあって
は、ナンバーディスプレイ機能を使用するという設定を
行ったターミナルアダプタ装置において、制御部４が、
音声データ生成部６より生成された音声情報Ｄを着信者
（利用者）側に送出するので、ナンバーディスプレイ非
対応のアナログ端末器９をアナログポート７に接続した
場合には、着信者（利用者）側に、アナログ端末器９が
ナンバーディスプレイ非対応であることを知らせること
ができる。

【００４２】ここで、上述の第２実施形態においては、
制御部４が、音声データ生成部６で生成された音声情報
を着信者（利用者）側へ送出しているが、更に発信者
（相手）側１００である着信履歴番号先への自動発信処
理機能を付加した実施形態を、本発明の第３実施形態と
して以下に示す。なお、第３実施形態も第１実施形態及
び第２実施形態と同様のブロック図で示せるため、図１
に基づいて説明する。ここで、図４は、本発明の第３実
施形態に係るターミナルアダプタ装置の着信処理を示す
フローチャート図である。

【００４３】本発明の第３実施形態は、記憶部５が、少
なくとも発信者（相手）側１００からの着信をうけて発
信者（相手）側１００の電話番号である着信履歴番号と
ナンバーディスプレイ機能を使用するというナンバーデ
ィスプレイ設定及び予め所定のＰＢ（プッシュボタン）
コマンド（第３実施形態においては“＊１”）２０を記
憶する機能を有してなる。なお、このＰＢコマンド２０
は、後述する自動発信用ＰＢ（プッシュボタン）コマン
ド２１と照合（比較）を行い認証するためのコマンドで
ある。また、制御部４は、後述する機能を有してなる。

【００４４】以下に、動作説明を示す。図４に示したス
テップＳ１乃至ステップＳ６及びステップＳ１３乃至ス
テップＳ１７の手順の説明は、図３の説明にて前述して
いるものと共通しているため省略する。

【００４５】図４に示すように、制御部４は、前記音声
情報ＤをＰＢ電話機９に送出している最中（ステップＳ
１７）に、ＰＢ電話機９から入力される自動発信用ＰＢ
コマンド２１を検知して、該自動発信用ＰＢコマンド２
１が記憶部５の所定のＰＢコマンド２０であるかどうか
を比較する（ステップＳ１９）。そして制御部４は、自
動発信用ＰＢコマンド２１と所定のＰＢコマンド２０と
が一致する場合には、音声情報Ｄの生成に起因する着信
を行った発信者（相手）側１００である着信履歴番号先
に自動的に発信し電話を掛ける（ステップＳ２０）。

【００４６】その後、発信者（相手）側１００が着信す
ると（ステップＳ２１）、制御部４は、アナログポート
７とＵ点インタフェース３内の外線用の通信チャンネル
（図示せず）とを接続して、通話状態とする（ステップ
Ｓ２２）。

【００４７】かかるターミナルアダプタ装置にあって
は、ナンバーディスプレイ機能を使用するという設定を
行ったターミナルアダプタ装置において、制御部４が、
発信者（相手）側１００である着信履歴番号先への自動
発信処理機能を有しているので、ナンバーディスプレイ
非対応のアナログ端末器９をアナログポート７に接続し
た場合にも、発信者（相手）側１００に自動的に電話を
掛け直すことにより、正常に通話接続できる。

【００４８】ここで、第１実施形態乃至第３実施形態に
おいては、ＤＳＵ機能内蔵のＵ点インタフェース３、Ｓ
／Ｔ点インタフェース８、アナログポート７を有してな
るターミナルアダプタ装置を例に使用したが、ターミナ
ルアダプタ装置の構成は、この構成に限らず、ＤＳＵ機
能は内蔵せず、外部のＤＳＵとＳ／Ｔインタフェースで
接続されるタイプのターミナルアダプタ装置や、パソコ
ンとシリアルのデータポートで接続可能なターミナルア
ダプタ装置や、複数のパソコンと接続できるＥｔｈｅｒ
ポートを持つＩＳＤＮルータ等であっても勿論よい。

【００４９】なお、本発明は上記の実施形態のターミナ
ルアダプタ装置に限定されるものではなく、特許請求の
範囲の請求項に記載する内容の範囲で、各種の変形が可
能であり、本発明はこれらの全てを含むものである。

【００５０】

【発明の効果】上記のように本発明に係る請求項１に記
載のターミナルアダプタ装置にあっては、着信者側のア
ナログ端末器を接続するための少なくとも１つのアナロ
グポートと、発信者側からの着信をうけて該発信者側の
電話番号である着信履歴番号とナンバーディスプレイ機
能を使用するのか否かというナンバーディスプレイ設定
を記憶する機能を有してなる記憶部と、該記憶部の制御
と前記アナログポートとの信号の送受信の制御を行う機
能を有してなる制御部とを備えてなり、ＩＳＤＮと接続
されるターミナルアダプタ装置において、前記発信者側
に送出する保留音を生成する機能を有してなる音声デー
タ生成部を付加してなり、前記ナンバーディスプレイ設
定が予め前記ナンバーディスプレイ機能を使用するとい
う設定であるときに、前記ＩＳＤＮと接続されている前
記発信者側からの電話着信をうけて、前記アナログ端末
器にてナンバーディスプレイ対応のアナログ機器におけ
る着信処理動作を行う場合には、前記制御部は、前記ア
ナログ端末器からの受信完了信号の到着待ちタイミング
以内に、該受信完了信号を受信できずにタイムアウトす
ると、前記発信者側に前記保留音を送出し、前記アナロ
グ端末器からの前記受信完了信号を受信した時点で、前
記着信者側である前記アナログ端末器へ通常の呼出信号
で呼び出しを行った後、前記着信者側が、前記アナログ
端末器をオフフックすると、前記保留音の送出を停止
し、前記アナログポートと前記発信者側との通信チャン
ネルとを接続して、前記発信者側と前記着信者側とを通
話状態とするようにしたもので、ナンバーディスプレイ
機能を使用するという設定を行ったターミナルアダプタ
装置において、前記制御部が、前記音声データ生成部よ
り生成された前記保留音の前記発信者側への送出及び停
止のタイミングを調整するので、前記アナログポートに
接続した前記アナログ端末器がナンバーディスプレイ対
応／非対応に関わらず対応可能なターミナルアダプタ装
置を提供することができ、ナンバーディスプレイ非対応
のアナログ端末器を前記アナログポートに接続した場合
でも、着信時に正常に通話接続できるという効果を奏す
る。

【００５１】また、請求項２に記載のターミナルアダプ
タ装置にあっては、着信者側のアナログ端末器を接続す
るための少なくとも１つのアナログポートと、発信者側
からの着信をうけて該発信者側の電話番号である着信履
歴番号とナンバーディスプレイ機能を使用するのか否か
というナンバーディスプレイ設定及び所定のＰＢコマン
ドを記憶する機能を有してなる記憶部と、該記憶部の制
御と前記アナログポートとの信号の送受信の制御を行う
機能を有してなる制御部とを備えてなり、ＩＳＤＮと接
続されるターミナルアダプタ装置において、前記アナロ
グ端末器がナンバーディスプレイ対応機種ではないこと
を示す音声情報を生成する機能を有してなる音声データ
生成部を備えてなり、前記ナンバーディスプレイ設定が
予め前記ナンバーディスプレイ機能を使用するという設
定であるときに、前記ＩＳＤＮと接続されている前記発
信者側からの電話着信をうけて、前記アナログ端末器に
てナンバーディスプレイ対応のアナログ機器における着
信処理動作を行う場合には、前記制御部は、前記アナロ
グ端末器からの受信完了信号の到着待ちタイミング以内
に、該受信完了信号を受信できずにタイムアウトする
と、前記音声データ生成部にて前記音声情報を生成さ
せ、該音声情報を前記アナログ端末器に通知する機能を
有してなるようにしたもので、前記ナンバーディスプレ
イ機能を使用するという設定を行ったターミナルアダプ
タ装置において、前記制御部が、前記音声データ生成部
より生成された前記音声情報を前記アナログ端末器に送
出するので、前記アナログポートに接続した前記アナロ
グ端末器がナンバーディスプレイ対応／非対応に関わら
ず対応可能なターミナルアダプタ装置を提供することが
でき、ナンバーディスプレイ非対応のアナログ端末器を
前記アナログポートに接続した場合には、着信者側に、
前記アナログ端末器がナンバーディスプレイ非対応であ
ることを知らせることができるという効果を奏する。

【００５２】また、請求項３に記載のターミナルアダプ
タ装置にあっては、請求項２に記載の発明において、前
記制御部は、前記音声情報が前記アナログ端末器に通知
されている最中に、前記アナログ端末器から入力される
自動発信用ＰＢコマンドを検知して、該自動発信用ＰＢ
コマンドが前記記憶部の前記所定のＰＢコマンドである
かどうかを比較し、両者が一致する場合には、前記発信
者側である前記着信履歴番号先に自動的に発信する機能
を有してなるようにしたもので、前記ナンバーディスプ
レイ機能を使用するという設定を行ったターミナルアダ
プタ装置において、前記制御部が、前記着信履歴番号先
への自動発信処理機能を有しているので、ナンバーディ
スプレイ非対応のアナログ端末器を前記アナログポート
に接続した場合にも、前記発信者側に自動的に電話を掛
け直すことにより、正常に通話接続できるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態に係るターミナルアダプ
タ装置を示すブロック図である。

【図２】本発明の第１実施形態に係るターミナルアダプ
タ装置の着信処理を示すフローチャート図である。

【図３】本発明の第２実施形態に係るターミナルアダプ
タ装置の着信処理を示すためのフローチャート図であ
る。

【図４】本発明の第３実施形態に係るターミナルアダプ
タ装置の着信処理を示すためのフローチャート図であ
る。

【図５】従来例に係るターミナルアダプタ装置を示すブ
ロック図である。

【図６】従来例に係る着信処理動作シーケンスを示す説
明図である。

【図７】従来例に係るターミナルアダプタ装置で用いる
信号を示す波形図である。

【符号の説明】

１ ターミナルアダプタ装置 ２ ＩＳＤＮ ３ Ｕ点インタフェース ４ 制御部 ５ 記憶部 ６ 音声データ生成部 ７ アナログポート ８ Ｓ／Ｔ点インタフェース ９ アナログ端末器 １０ａ 情報受信端末起動信号 １０ｂ 呼出信号 ５０ ＩＳＤＮ機器 １００ 発信者側

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 亨 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 池田 光治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Ｆターム(参考） 5K024 DD04 FF03 GG01 HH04 5K036 BB01 GG03 JJ04 JJ05 KK06 KK07 KK09 5K101 LL03 MM06 NN21 PP03 QQ07 RR28 UU03 UU18

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着信者側のアナログ端末器を接続するた
   めの少なくとも１つのアナログポートと、発信者側から
   の着信をうけて該発信者側の電話番号である着信履歴番
   号とナンバーディスプレイ機能を使用するのか否かとい
   うナンバーディスプレイ設定を記憶する機能を有してな
   る記憶部と、該記憶部の制御と前記アナログポートとの
   信号の送受信の制御を行う機能を有してなる制御部とを
   備えてなり、ＩＳＤＮと接続されるターミナルアダプタ
   装置において、 前記発信者側に送出する保留音を生成する機能を有して
   なる音声データ生成部を付加してなり、 前記ナンバーディスプレイ設定が予め前記ナンバーディ
   スプレイ機能を使用するという設定であるときに、前記
   ＩＳＤＮと接続されている前記発信者側からの電話着信
   をうけて、前記アナログ端末器にてナンバーディスプレ
   イ対応のアナログ機器における着信処理動作を行う場合
   には、 前記制御部は、前記アナログ端末器からの受信完了信号
   の到着待ちタイミング以内に、該受信完了信号を受信で
   きずにタイムアウトすると、前記発信者側に前記保留音
   を送出し、前記アナログ端末器からの前記受信完了信号
   を受信した時点で、前記着信者側である前記アナログ端
   末器へ通常の呼出信号で呼び出しを行った後、前記着信
   者側が、前記アナログ端末器をオフフックすると、前記
   保留音の送出を停止し、前記アナログポートと前記発信
   者側との通信チャンネルとを接続して、前記発信者側と
   前記着信者側とを通話状態とすることを特徴とするター
   ミナルアダプタ装置。
2. 【請求項２】 着信者側のアナログ端末器を接続するた
   めの少なくとも１つのアナログポートと、発信者側から
   の着信をうけて該発信者側の電話番号である着信履歴番
   号とナンバーディスプレイ機能を使用するのか否かとい
   うナンバーディスプレイ設定及び所定のＰＢコマンドを
   記憶する機能を有してなる記憶部と、該記憶部の制御と
   前記アナログポートとの信号の送受信の制御を行う機能
   を有してなる制御部とを備えてなり、ＩＳＤＮと接続さ
   れるターミナルアダプタ装置において、 前記アナログ端末器がナンバーディスプレイ対応機種で
   はないことを示す音声情報を生成する機能を有してなる
   音声データ生成部を備えてなり、 前記ナンバーディスプレイ設定が予め前記ナンバーディ
   スプレイ機能を使用するという設定であるときに、前記
   ＩＳＤＮと接続されている前記発信者側からの電話着信
   をうけて、前記アナログ端末器にてナンバーディスプレ
   イ対応のアナログ機器における着信処理動作を行う場合
   には、 前記制御部は、前記アナログ端末器からの受信完了信号
   の到着待ちタイミング以内に、該受信完了信号を受信で
   きずにタイムアウトすると、前記音声データ生成部にて
   前記音声情報を生成させ、該音声情報を前記アナログ端
   末器に通知する機能を有してなることを特徴とするター
   ミナルアダプタ装置。
3. 【請求項３】 前記制御部は、前記音声情報が前記アナ
   ログ端末器に通知されている最中に、前記アナログ端末
   器から入力される自動発信用ＰＢコマンドを検知して、
   該自動発信用ＰＢコマンドが前記記憶部の前記所定のＰ
   Ｂコマンドであるかどうかを比較し、両者が一致する場
   合には、前記発信者側である前記着信履歴番号先に自動
   的に発信する機能を有してなることを特徴とする請求項
   ２に記載のターミナルアダプタ装置。