JP2002223146A - 複合材料振動装置 - Google Patents
複合材料振動装置Info
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Abstract
部を必要とせず、簡単な構造で機械的に支持することが
でき、小型化が可能な振動装置を提供する。 【解決手段】 第1の音響インピーダンス値Z1を有す
る材料からなり、振動部材としての圧電素子2と、第1
の音響インピーダンスZ1よりも低い音響インピーダン
スZ2を有する材料からなり、圧電素子2の面積がS1の
端面2a,2bに接触面積比がS2となるように連結さ
れた第1,第2の反射層3,4と、反射層3,4の外側
に連結されており、第2の音響インピーダンスZ2より
も大きな音響インピーダンス値Z3を有する材料からな
る第1,第2の保持部材5,6とを備え、面積比S2/
S1が1以下であり、反射層3,4と保持部材5,6と
の界面において圧電素子2から伝搬してきた振動が反射
される、複合材料振動装置。
Description
該振動部材の振動に影響を与えることなく保持し得る構
造を備えた複合材料振動装置に関し、例えば、振動部材
として圧電素子や電歪素子を用いた複合材料振動装置に
関する。
品が広く用いられている。例えば圧電共振子では、目的
とする共振周波数を得るために、様々な振動モードが用
いられている。これらの振動モードとしては、厚み縦振
動、厚みすべり振動、長さ振動、幅振動、拡がり振動、
または屈曲振動等が知られている。
によって保持構造が異なる。厚み縦振動や厚みすべり振
動を用いた場合には、エネルギー閉じ込め型の圧電共振
子を構成し得るので、圧電共振子の端部において圧電共
振子を機械的に保持することができる。この種の厚みす
べり振動を利用したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子
の一例を図44に示す。圧電共振子201では、ストリ
ップ状の圧電板202の上面に共振電極203が形成さ
れており、圧電板202の下面に共振電極203と対向
するように共振電極204が形成されている。共振電極
203,204は圧電板202の長さ方向中央で対向さ
れており、該対向部分がエネルギー閉じ込め型の圧電振
動部を構成している。エネルギー閉じ込め型であるた
め、振動は圧電振動部にほぼ閉じ込められる。従って、
圧電共振電極201では、圧電振動部の振動を阻害する
ことなく端部において機械的に保持することができる。
振電極201では、圧電振動部に振動エネルギーが閉じ
込められるものの圧電振動部の外側に比較的大きな面積
の振動減衰部を構成しなければならない。従って、例え
ば、厚みすべりモードを利用したストリップ状の圧電共
振子201では、長さ寸法が大きくならざるを得なかっ
た。
は屈曲振動を利用した圧電共振子では、エネルギー閉じ
込め型の圧電共振部を構成することができない。従っ
て、共振特性に影響を与えないために、バネ性を有する
金属端子を用い、該金属端子を圧電共振子の振動のノー
ドに接触させることにより保持構造が構成されている。
は、図45に示すバルク型音波フィルタ211が開示さ
れている。バルク型音波フィルタ211では、基板21
2上に複数の膜を積層することによりフィルタが構成さ
れている。すなわち、この積層構造中には、圧電層21
3が形成されており、該圧電層213の上面及び下面に
電極214,215が積層されて、圧電共振子が構成さ
れている。また、この圧電共振子の下面には、シリコン
やポリシリコン等の膜を積層することにより上層21
6、中層217及び下層218からなる積層構造の音響
ミラー219が構成されている。ここでは、中層217
の音響インピーダンスが、上層216及び下層218の
音響インピーダンスよりも高くされている。この音響ミ
ラー219により、圧電共振子により生じた振動の基板
212への伝達が遮断されるとされている。
された音響ミラー220が積層されており、該音響ミラ
ー220上にパッシベーション膜221が形成されてい
る。パッシべーション膜221は、エポキシ、SiO2
あるいはその他の適当な保護性材料で構成されている。
込め型の圧電共振子では、圧電振動部の外側に振動減衰
部を構成する必要があるため、接着剤等を用いて機械的
に保持し得るものの、圧電共振子201の寸法が大きく
ならざるを得なかった。
を利用した非エネルギー閉じ込め型の圧電共振子では、
振動減衰部は必要でないものの、圧電共振子自体を接着
剤や半田等を用いて固定・保持した場合には共振特性が
損なわれる。従って、バネ端子等を用いて支持しなけれ
ばならず、支持構造が複雑であり、かつ多数の部品を必
要とする。
バルク型音波フィルタでは、上記のように基板202上
に複数の膜を積層することにより圧電共振子と、該圧電
共振子と基板とを音響的に絶縁する音響ミラー119が
構成されている。従って、圧電共振子が基板212に対
して積層構造を有する音響ミラー219により音響的に
遮断されて支持されている。
211では、基板212上において、多数の層を積層
し、下部の音響ミラー219と、圧電共振子や圧電フィ
ルタを構成する積層構造と、上部音響ミラー220を構
成する多数の層を形成しなければならず、さらに最上部
にパッシベーション膜221を形成しなければならなか
った。従って、構造が複雑であり、かつ利用する圧電共
振子における振動モードについても積層構造により構成
されるものであるため制約があった。
源を、その振動特性を阻害することなく支持するには、
振動モードの制約があったり、部品が大型化したり、構
造が複雑になったりするという問題があった。
を解消し、様々なモードの振動部材を、比較的簡単な構
造で該振動部材の振動特性に影響をほとんど与えること
なく支持することが可能な構造を備えた複合材料振動装
置を提供することにある。
よれば、音響インピーダンスが異なる複数の材料部分が
結合されている複合材料振動装置であって、第1の音響
インピーダンス値Z1を有する材料からなり、かつ振動
発生源となる振動部材と、第1の音響インピーダンス値
Z1よりも低い第2の音響インピーダンス値Z2を有する
材料からなり、かつ前記振動部材の両側に連結された第
1,第2の反射層と、前記第2の音響インピーダンス値
Z2よりも大きな第3の音響インピーダンス値Z3を有す
る材料からなり、前記第1,第2の反射層の振動部材が
連結されている側とは反対側に連結された保持部材とを
備え、前記振動部材の反射層が連結されている面の面積
をS1、前記反射層の前記振動部材に連結されている面
の面積をS2としたときにS 2/S1が1以下であり、前
記反射層と前記保持部材との界面において前記振動部材
から反射層に伝播してきた振動が反射されるように構成
されている複合材料振動装置が提供される。
ピーダンスが異なる複数の材料部分が結合されている複
合材料振動装置であって、第1の音響インピーダンス値
Z1を有する材料からなり、かつ振動発生源となる振動
部材と、第1の音響インピーダンス値Z1より低い第2
のインピーダンス値Z2を有する材料からなり、かつ前
記振動部材に連結された反射層と、前記第2の音響イン
ピーダンス値Z2よりも大きな第3の音響インピーダン
ス値Z3を有する材料からなり、前記反射層の振動部材
が連結されている側とは反対側に連結された保持部材と
を備え、前記振動部材の反射層が連結されている面の面
積をS1、前記反射層の前記振動部材に連結されている
面の面積をS2としたときにS2/S1が1以下であり、
前記反射層と前記保持部材との界面において前記振動部
材から反射層に伝播してきた振動が反射されるように構
成されていることを特徴とする、複合材料振動装置が提
供される。
インピーダンス値Z2の第1の音響インピーダンス値Z1
に対する比Z2/Z1が0.2以下、より好ましくは0.
1以下とされる。
音響インピーダンス値Z2の第3の音響インピーダンス
Z3に対する比Z2/Z3が0.2以下、より好ましくは
0.1以下とれる。
部材として電気機械結合変換素子が用いられ、より限定
的な局面では、該電気機械結合変換素子として圧電素子
または電歪素子が用いられる。
び/または第2の保持部材の前記第1,第2の反射層が
連結されている側とは反対側に、第3の反射層、第2の
振動部材、第4の反射層及び第3の保持部材がこの順序
で連結されている。
響インピーダンスが異なる複数の材料部分が結合されて
なる複合材料振動装置であって、第1の音響インピーダ
ンス値Z1を有する材料からなり、かつ振動発生源とな
る第1,第2の振動部材と、第1の音響インピーダンス
値Z1よりも低い第2の音響インピーダンス値Z2を有す
る材料からなる反射層と、第2の音響インピーダンスZ
2よりも大きな第3の音響インピーダンスZ3を有する材
料からなる保持部材とを備え、第1の保持部材、第1の
反射層、第1の振動部材、第2の反射層、第2の振動部
材、第3の反射層及び第2の保持部材がこの順序で連結
されており、前記振動部材の反射層が連結されている面
の面積をS1、前記反射層の前記振動部材に連結されて
いる面の面積をS2としたときにS2/S1が1以下であ
り、第1,第2の振動部材で発生した各振動が、第1ま
たは第3の反射層と、第1または第2の保持部材との界
面により、並びに前記第2の反射層の第2の振動部材ま
たは第1の振動部材との界面により反射される、複合材
料振動装置が提供される。
が、音響インピーダンスが異なる複数の材料層を積層す
ることにより構成されている。本発明の別の特定の局面
では、前記振動部材が単独で振動したときの振動の波長
をλとしたしたときに、反射層と振動部材との界面から
反射層と保持部材との界面までの距離が、n・λ/4±
λ/8(nは奇数)の範囲にあるように構成される。
部材の振動変位方向をA、振動部材における振動伝播方
向をB、反射層における振動伝播方向をCとしたとき、
方向A〜Cについては、様々に組み合わせることができ
る。例えば、方向A〜Cは互いに平行であってもよい。
また、方向Aと方向Bとが平行であり、方向Bと方向C
とが直交する関係にあってもよい。さらに、方向Aと方
向Bとが直交しており、方向Bと方向Cとが平行であっ
てもよい。また、方向Aと方向Bとが直交しており、方
向Bと方向Cとが直交していてもよい。
の具体的な実施例を説明することにより、本発明をより
詳細に説明する。
に係る複合材料振動装置としての圧電共振子を示す斜視
図及び縦断面図である。圧電共振子1は、振動部材とし
てのストリップ状の圧電素子2と、圧電素子2の長さ方
向両端に連結された反射層3,4と、反射層3,4の外
側に連結された保持部材5,6とを有する。
子2の端面2a,2bの面積をS1、反射層3,4の圧
電素子2に連結されている面すなわち圧電素子2と反射
層3,4との接触面積をS2としたとき、本実施例では
S2/S1が1とされている。すなわち、圧電素子2の横
断面形状と、該横断面に平行な反射層3,4の圧電素子
2に連結されている面とは同じ形状とされている。
層が連結される面の面積と、該振動部材の反射層が連結
される面において反射層が連結されている部分の面積、
すなわち両者の接触面積S2を種々変化させ、共振周波
数の変化率を測定した。但し、上記実験例に基づき用い
た圧電共振子1において、反射層3,4の圧電素子2の
端面2a,2bのに連結される部分の面積を種々異なら
せ、様々な圧電共振子を作製し、共振周波数を測定し
た。結果を図15に示す。
2/S1が1以下の場合共振周波数変化率が0.4%以下
と低いのに対し、S2/S1が1を超えると、共振周波数
変化率が大幅に大きくなることがわかる。従って、面積
比S2/S1を1以下とすることにより、反射層3,4及
び保持部材5,6により支持構造の振動部材の振動への
影響をより効果的に低減し得ることがわかる。
からなり、その音響インピーダンスZ1は3.4×107
kg/(m2・s)である。圧電素子2は、矢印P方向
に、すなわち長さ方向に分極処理されている。
し、上面、下面、及び一対の側面が矩形の形状を有す
る。言い換えれば、圧電素子2は、角棒状の形状を有す
る。圧電素子2の対向し合う一対の端面2a,2bに
は、励振電極7,8が形成されている。励振電極7,8
から交流電圧を印加することにより圧電素子2は端面2
a,2bを長さ方向とする長さモードで振動する。すな
わち、圧電素子2は、長さモードを利用した圧電共振素
子である。圧電共振子1においては、励振電極7,8に
電気的に接続されるように圧電共振子1の上面に端子電
極9,10が形成されている。端子電極9,10は、圧
電共振子1の上面だけでなく、端面である保持部材5,
6の外側端面5a,6aに至るように形成されている。
従って、プリント回路基板等に、端子電極9,10を利
用して容易に表面実装することができる。反射層3,4
は、本実施例では、音響インピーダンスが1.87×1
06kg/(m2・s)であるエポキシ樹脂により構成さ
れている。また、保持部材5,6は、音響インピーダン
スが3.4×107kg/(m2・s)であるセラミック
スからなるセラミックスにより構成されている。
動の伝播方向が長さ方向であり、分極方向Pと平行な方
向であるため、通常、振動に影響を与えることなく端面
2a,2bにおいて支持することができない。
5,6を有するため、長さモードを利用した圧電素子2
の振動特性に影響を与えることなく圧電共振子1を支持
することが可能とされている。これを、図2〜図5を参
照して説明する。なお、以下において、長さとは圧電共
振子1の長さ方向に沿う寸法をいうものとする。
振子周波数F1=2MHz、反射層3,4の長さL2=
0.25mm、保持部材5,6の長さ=0.4mmとし
て上記圧電共振子1の変位状態を有限要素法で解析し
た。結果を図2に示す。
では、変位がほとんど生じていない。従って、圧電素子
2の共振特性に影響を与えることなく保持部材5,6を
利用して、圧電共振子1を支持し得ることがわかる。こ
れは、反射層3,4の音響インピーダンスZ2が圧電素
子2の音響インピーダンスZ1よりも低く、かつ保持部
材5,6の音響インピーダンスZ3よりも低いため、反
射層3,4と保持部材5,6との界面A,Bにおいて圧
電素子2から伝播してきた振動が反射され、振動が保持
部材5,6にほとんど伝播しないためと考えられる。
み、圧電共振子1における圧電素子2、反射層3,4及
び保持部材5,6を構成する材料及びこれらの寸法を種
々変更して実験を繰り返したところ、上記のように、第
1,第2の反射層3,4の音響インピーダンスZ2を、
圧電素子2の音響インピーダンスZ1及び保持部材5,
6の音響インピーダンスZ3よりも小さくすれば、上記
実施例と同様に保持部材5,6への圧電素子2からの振
動の伝播をほぼ抑制し得ることを見い出した。これを、
図4及び図5を参照しつつ具体的な実験例に基づいて説
明する。
した場合のインピーダンス−周波数特性及び位相−周波
数特性を示す。なお、実線が位相−周波数特性を、破線
がインピーダンス−周波数特性を示す。また、図4及び
図5の縦軸及び横軸のNE+Onは、N×10nである
ことを示し、例えば1E+O2は1×102である。
kg/(m2・s)であるチタン酸鉛系セラミックスに
より構成。長さ寸法L1=412mm、共振子周波数
5.4MHz 反射層3,4…音響インピーダンスZ2=1.87×
106kg/(m2・s)のエポキシ樹脂により構成。長
さ寸法L2=0.07mm 保持部材5,6…音響インピーダンスZ3=3.4×
107kg/(m2・s)のチタン酸鉛系セラミックスに
より構成。長さ寸法L3=300mm なお、圧電共振子1における幅方向寸法は250mm、
厚みは200mmとした。
に基板11に導電性接着剤12を用いて接合し、固定し
た。なお、導電性接着剤12による固定により、圧電素
子2の下面と基板11の上面との間に振動を妨げないた
めの空間を確保するように導電性接着剤12による接合
が行われている。
9,10と基板11上の電極13,14とを接合してお
り、圧電素子2及び反射層3,4には導電性接着剤12
は付着していない。
周波数特性を図5に示す。図5においても、破線がイン
ピーダンス−周波数特性を、実線が位相−周波数特性を
示す。
圧電共振子1自体の周波数特性と、基板11に固定され
た後の圧電共振子1の周波数特性とがほとんど変わらな
いことがわかる。すなわち、圧電共振子1は保持部材
5,6において機械的に固定したとしても、圧電素子2
の共振特性が損なわれないことがわかる。
従って構成された複合材料振動装置としての圧電共振子
1では、振動部材としての圧電素子2の両側に反射層
3,4を設け、反射層3,4の外側に保持部材5,6を
連結することにより、圧電素子2の振動を妨げることな
く圧電共振子1を支持し得ることがわかる。これを、図
6により包括的に示すと、本発明に係る複合材料振動装
置は、振動源としての振動部材21の両側に振動部材2
1からの振動が伝播されるように反射層22,23が連
結されており、該反射層22,23の外側に保持部材2
4,25を連結した構造に相当する。この場合、上記の
ように反射層22,23の音響インピーダンスZ2を、
振動部材21の音響インピーダンスZ1及び保持部材2
4,25の音響インピーダンスZ3よりも小さくするこ
とにより、上記実施例と同様に、振動部材21の振動特
性に影響を与えることなく保持部材24,25において
複合材料振動装置20を機械的に支持し得る。
て圧電素子2を用いたが、本発明においては、振動部材
21、反射層22,23及び保持部材24,25のイン
ピーダンス値Z1〜Z3間に上記関係が満たされ得る限り
上記実施例と同様に、反射層22,23と、保持部材2
4,25との界面において伝播してきた振動を反射させ
ることができるので、振動部材21については特に限定
されるものではない。すなわち、振動部材21として
は、圧電素子2の他、電歪素子や他の様々な振動を発生
する部材を広く用いることができる。
び保持部材24,25を構成する材料についても特に限
定されるものではなく、上記音響インピーダンス値の関
係を満たす限り任意の材料を用いることができる。
て、反射層を構成する材料を種々異ならせ、圧電共振子
1の共振周波数及び帯域幅の各変化率を測定した。結果
を図7及び図8に示す。ここでは、圧電素子2を構成す
るセラミックス及び反射層3,4を構成するエポキシ樹
脂を種々異ならせ、音響インピーダンスZ2の規格化さ
れた値すなわち、比Z2/Z1を種々異ならせ、共振周波
数変化率(%)及び比帯域変化率(%)を測定した。
ピーダンス比Z2/Z1が0.2以下、好ましく0.1以
下において、共振周波数の変化率が0.2%以下と非常
に小さく0.1以下では、0.01%以下と低いことが
わかる。同様に、比帯域変化率についても、音響インピ
ーダンス比Z2/Z1が0.2以下で−15%以下、0.
1以下で−8%以下となることがわかる。
Z2/Z1は、0.2以下、より好ましくは0.1以下と
される。また、本願発明者らは、反射層3,4及び保持
部材5,6を構成する材料を異ならせ、音響インピーダ
ンス比Z2/Z3を種々異ならせ、同様に圧電共振子1の
周波数変化率(%)及び比帯域変化率(%)を測定し
た。結果を図9及び図10に示す。
インピーダンス比Z2/Z3を0.2以下とすることによ
り、周波数変化率が0.2%以下、比帯域幅が−7%以
下、さらに0.1以下とすることにより0.05%以
下、比帯域幅を−6%以下とし得ることがわかる。よっ
て、音響インピーダンス比Z2/Z3は、好ましくは、
0.2以下、より好ましくは0.1以下とされる。
化させて、圧電共振子1の共振周波数率及び比帯域変化
率を測定した。結果を図11及び図12に示す。図11
及び図12においては、反射層3,4を構成する材料と
して、エポキシ樹脂、セラミックスあるいはこれらに他
の音響インピーダンス値を有する粉末を配合すること等
により、音響インピーダンスZ2が音響インピーダンス
Z1の1/128から任意の範囲で変化されている。
反射層3,4の長さ方向寸法(圧電共振子1の長さ方向
に沿う寸法)となる。反射層3,4の長さ方向寸法と
は、言い換えれば、振動部材としての圧電素子2に連結
されている反射層面と、振動部材5,6に連結されてい
る反射層面とを結ぶ方向の寸法、すなわち、振動が反射
面を伝播する方向の寸法である。
響インピーダンス比Z2/Z1がさらに小さく1/32以
下、より好ましくは1/64以下の場合、反射層3,4
の長さ方向寸法すなわち厚みがλ/4から若干変動した
としても、周波数変化率及び比帯域変化率があまり変動
しないことがわかる。よって、好ましくは、Z2/Z1を
1/32以下、より好ましくは1/64以下とすること
により、反射層3,4の長さ方向寸法の制約が少ないこ
とがわかる。
ようにZ2/Z1の値のいかんに関わらず、反射層3,4
の長さ寸法がλ/4及びその近傍の場合には、圧電共振
子1の周波数変化率及び比帯域幅変化率は非常に小さく
なる。
化率及び比帯域変化率との関係を、反射層3,4のより
広い厚みにわたり調べた。結果を図13及び14にそれ
ぞれを示す。従って、図11〜図14から明らかなよう
に、好ましくは、反射層3,4長さ寸法はn・λ/4±
(λ/8)(nは奇数)の範囲とされ、より好ましく
は、λ/4及びその近傍とされる。
6が連結されている面の面積S1と、反射層65,66
の圧電素子62に連結されている部分の面積S2とは等
しくされている。言い換えれば、S2/S1は1とされて
いる。
実施例の複合材料振動装置としての圧電共振子を示す斜
視図及び部分切欠縦断面図である。圧電共振子31は、
ストリップ状あるいは角棒状の圧電素子32を有する。
圧電素子32は、長さモードの6倍波を利用した圧電素
子である。本実施例の圧電共振子31は、圧電素子2の
代わりに圧電素子32を用いたこと、並びに圧電素子3
2を励振するための電極構造が異なっていることを除い
ては、第1の実施例の圧電共振子1と同様に構成されて
いる。
ピーダンス値2.6×107kg/(m2・s)のチタン
酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスにより構成されてい
る。
励振するために、圧電素子32の横断面方向に延びる6
枚の励振電極32a〜32fが形成されている。言い換
えれば、励振電極32a〜23f間に5層の圧電層が存
在するように、励振電極32a〜32fが互いに平行に
かつ圧電共振子32の横断面方向に位置するように形成
されている。また、5層の圧電層は、長さ方向に一様に
分極されている。
に接続されるように、端子電極37が圧電共振子31の
上面に形成されている。圧電共振子31の下面には、端
子電極38が形成されており、励振電極32b,32
d,32fに電気的に接続されている。
端子電極37との電気的絶縁を図るために、励振電極3
2b,32d,32fの上端には、絶縁性材料39a〜
39cが付与されている。同様に、励振電極32a,3
2c,32eと端子電極38との電気的絶縁を果たすた
めに、励振電極32a,32c,32eの下端には絶縁
性材料39d〜39fが配置されている。
方向両端に位置されており、音響インピーダンス比Z2
/Z1=1/16となるエポキシ樹脂により構成されて
いる。反射層33,34の外側には、音響インピーダン
ス比Z2/Z3=1/16となるチタン酸ジルコン酸鉛系
セラミックスからなる保持部材35,36が連結されて
いる。
31の対向し合う端面、すなわち保持部材35,36の
外側端面35a,36aに至るように形成されている。
本実施例においても、反射層33,34及び保持部材3
5,36の横断面形状は圧電素子32と同一とされてい
る。従って、圧電共振子31は、角棒状の形状を有す
る。
圧電素子32は長さモードの高調波を利用したものであ
ってもよい。圧電共振子31のインピーダンス−周波数
特性及び位相−周波数特性を図18に示す。また、図1
7に示すように、圧電共振子31を実装基板41上に導
電性接着剤42,43を用いて、接合・固定した後のイ
ンピーダンス−周波数特性及び位相−周波数特性を図1
9に示す。図18及び図19において、実線が位相−周
波数特性を、破線がインピーダンス−周波数特性をそれ
ぞれ示す。
に、第2の実施例においても、実装基板41に実装され
る前(すなわち圧電共振子31単体)の特性と、実装基
板41に実装された後の特性がほとんど変わらないこと
がわかる。
材35,36において、圧電共振子31を機械的に保持
したとしても、圧電素子32の共振特性にほとんど影響
が生じないことがわかる。
複数の圧電共振子31を絶縁性接着剤51,52を介し
て接合し、実装基板53上を実装してもよい。図20に
示す構造では、2つの圧電共振子31,31が接合さ
れ、かつフィルタ回路を構成するように電気的に接続さ
れる。2つの圧電共振子31間の電気的接続は、実装基
板53上に形成された導電パターン54a〜54dによ
り果たされる。また、実装基板53上には、金属キャッ
プ55が固定される。金属キャップ55は、圧電共振子
31,31を囲繞し、かつ封止するように絶縁性接着剤
を用いて実装基板53に固定される。図20に示したフ
ィルタ部品のように本発明に係る複合材料振動装置は、
圧電共振子だけでなく、フィルタにも適用することがで
きる。
電共振子を示す斜視図である。圧電共振子61は、厚み
すべりモードを利用した圧電素子62を有する。圧電素
子62は、本実施例では、圧電セラミックスからなる矩
形板状の形状を有し、上面に励振電極63が、下面に励
振電極64が形成されている。圧電素子62は、その長
さ方向に分極処理されている。励振電極63,64から
交流電圧を印加することにより、圧電素子62が厚みす
べりモードで励振される。
エネルギー閉じ込め型の圧電共振子201(図44参
照)とは異なり、圧電素子62では、上面及び下面の全
面に励振電極63,64が形成されている。従って、圧
電素子62は、エネルギー閉じ込め型の圧電共振子では
ない。
は、第1の実施例と同様に反射層65,66及び保持部
材67,68が連結されている。なお、反射層65,6
6の厚み、すなわち圧電素子62と保持部材67,68
とを結ぶ方向の寸法は、伝播してきた振動の波長をλと
したときに約λ/4とされている。そして、共振電極6
3,64は、端子電極69,70に連ねられている。端
子電極70,69は、圧電共振子62の端面、すなわち
保持部材67,68の外側端面67a,68aに至るよ
うに形成されている。
62は、エネルギー閉じ込め型ではないが、反射層6
5,66及び保持部材67,68が第1の実施例と同様
に構成されている。
6が連結されている面の面積S1と、反射層65,66
の圧電素子62に連結されている部分の面積S2とは等
しくされている。言い換えれば、S2/S1は1とされて
いる。
値Z1と、反射層65,66の音響インピーダンス値Z2
と、保持部材67,68の音響インピーダンス値Z3が
第1の実施例と同様に選ばれているため、圧電素子62
から長さ方向に伝播した振動は、反射層65,66と保
持部材67,68の界面で反射される。従って、第1の
実施例と同様に保持部材67,68により機械的に支持
したとしても、圧電素子62の共振特性にほとんど影響
が生じない。このように、厚みすべりモードを利用した
場合であっても、本発明を利用することにより、振動減
衰部をなくすことができ、厚みすべりモードを利用した
圧電共振子の小型化を図ることができる。
61の長さ方向に沿う寸法)はλ/4程度でよいため、
従来のエネルギー閉じ込め型の圧電共振子201のよう
な大きな振動減衰部を必要としない。また、保持部材6
7,68は、その圧電共振子61の長さ方向に沿う寸法
は非常に小さくてよく、上記反射面を構成するだけでよ
いため、圧電共振子61は、圧電共振子201に比べて
その長さ寸法を小さくすることができる。
並びに図22に示すように実装基板71上に圧電共振子
61を導電性接着剤72,73を用いて固定した状態の
周波数特性は、ほとんど変わらなかった。図23の破線
はインピーダンス−周波数特性を、実線は位相−周波数
特性を示し、図23では実装基板71に実装された後の
特性が示されているが、実装前の特性もほとんど変わら
ないため図示を省略する。本発明に係る複合材料振動装
置としての圧電共振子については、第1〜第3の実施例
で利用した振動モードを利用したものに限らず、振動部
材としての圧電素子の振動モードは特に限定されない。
としての圧電共振子の変形例を示す略図的断面図であ
る。図24に示した圧電共振子81では、厚み縦振動を
利用した矩形板状の圧電素子82が用いられている。圧
電素子82の上面及び下面には、圧電素子82を介して
対向するように励振電極83,84が形成されている。
圧電素子82の上面及び下面には、反射層85,86を
介して保持部材としてのセラミック板87,88が積層
されている。また、励振電極83,84に電気的に接続
される端子電極89,90がそれぞれ圧電共振子81の
外表面に形成されている。
を利用した圧電素子を本発明における振動部材として用
いてもよい。また、圧電共振子81のように圧電素子8
2の上下に反射層83,84及び保持部材87,88を
積層してもよい。
うに、積層型の厚み縦振動モードを利用した圧電共振子
にも本発明を適用することができる。ここでは、圧電素
子92は、励振電極93,94に加えて、圧電素子92
内に構成された内部電極95,96を有する。従って、
厚み縦振動の高調波を利用した圧電素子92が構成され
ている。圧電素子92の上下には、圧電共振子81と同
様に、反射層83,84及び保持部材87,88が積層
されている。
おいて、振動部材の振動方向をA、振動部材における振
動伝播方向をB、反射層における振動伝播方向をCとし
たとき、方向A〜方向Cの組み合わせは適宜変形され得
る。
電共振子101〜103のように、方向Aと方向Bとが
平行であり、方向Bと方向Cが直交されるように配置さ
れていてもよい。なお、図26(a)〜(c)は、いず
れも長さ振動を利用した圧電共振子であり、各圧電素子
101a,101b,101cそれぞれ、図示の矢印方
向に分極処理されている。また、104aは反射層、1
04bは保持部材を示す。
01〜103では、圧電素子101a〜101cの下面
が反射層に連結される面であり、該下面の面積をS1と
したとき、反射層104a,104bの圧電素子101
a〜101cに連結されている部分における両者の接触
面積S2は、S1よりも小さくされている。
おける振動伝播方向に対して垂直に反射層を配置しても
よい。このような構造の有限要素法による変位分布を解
析した結果を図27に示す。図27では、振動部材とし
て、音響インピーダンス値Z 1が3.0×107kg/
(m2・s)の圧電セラミックスからなり、長さL1が
0.98mm、共振子周波数が2MHzである長さモー
ドを利用した圧電素子106が構成されている。この圧
電素子106の側面に、すなわち、圧電素子106の振
動伝播方向に対して直交する方向に反射層107,10
8が配置されている。圧電素子106の側面の面積S1
は0.294mm2である。反射層107,108は、
音響インピーダンス値Z2が1.87×106kg/(m
2・s)、厚み(圧電素子106と反射層107,10
8との界面から反射層107,108の反対側の面に至
る方向の寸法)が0.15mmとされており、かつ反射
層107,108の圧電素子106に連結されている部
分の面積S2は0.084mm2とされている。保持部材
109,110は、音響インピーダンスZ3=3.0×
107kg/(m2・s)のチタン酸ジルコン酸鉛系セラ
ミックスからなり、上記反射層107,108に連結さ
れている。
05においても、保持部材109,110にほとんど振
動が漏洩していないことがわかる。従って、本発明に係
る複合材料振動装置においては、振動部材における振動
伝播方向に対して直交する方向に反射層が連結されてい
てもよい。このような例は、前述した図26(a)〜
(c)に示した圧電共振子101〜103において具現
化されている。
す圧電共振子111,112のように、厚み縦振動モー
ドを利用した圧電素子111a,112aの振動伝播方
向(矢印で示されている分極方向と平行)と直交する方
向に反射層113,114を配置してもよい。なお、図
28(b)に示す圧電素子112aは内部電極を有する
積層型の厚み縦振動を利用した圧電共振素子である。
利用した圧電素子111a,112aの両側に、圧電素
子111a,112aにおける振動伝播方向と直交する
方向に反射層113,114が配置されている。また、
反射層113,114が圧電素子111a,112aと
結合されている面とは反対側の面に、保持部材115,
116が連結されている。
は、図29に示す圧電共振子117のように、振動部材
における振動変位方向と振動部材における振動伝播方向
とが直交し、かつ振動部材における振動伝播方向と反射
層における振動伝播方向が平行であってもよい。圧電共
振子117では、圧電素子117aが備えられている。
圧電素子117aは、圧電セラミックスの両主面に励振
電極118,119を形成した構造を有し、図29にお
ける紙面−紙背方向に分極処理されている。従って、圧
電素子117aは、厚み捩れ振動モードを利用した圧電
素子である。この圧電素子117aの外側に反射層11
3,114及び保持部材115,116が連結されてい
る。
(c)から明らかなように、本発明において、振動部材
の振動変位方向と、振動部材における振動伝播方向と、
反射層における振動伝播方向とは様々な関係に構成する
ことができ、いずれの場合にも、上述した音響インピー
ダンスZ1〜Z3が上記特定の関係を満たす限り、第1の
実施例と同様に、圧電素子の共振特性に影響を与えるこ
となく、保持部材において圧電共振子を機械的に保持す
ることができる。
共振子やフィルタ、例えば表面波装置にも適用すること
ができる。図30は、本発明に係る複合材料振動装置の
第4の実施例としての表面波共振子を示す平面図であ
る。表面波共振子121では、矩形板状の圧電基板12
2上に、第1,第2のインターデジタルトランスデュー
サー(IDT)123,124が表面波伝播方向におい
て隔てられて配置されている。そして、圧電板122の
表面波伝播方向外側に、第1,第2の反射層125,1
26が結合されており、反射層125,126の外側に
セラミック板からなる保持部材127,128が連結さ
れている。ここでは、圧電板122の音響インピーダン
ス値Z1、反射層125,126の音響インピーダンス
値Z2及び保持部材127,128の音響インピーダン
スZ3が第1の実施例と同様に選択されており、面積比
S2/S1=1であるので、反射層125,126の保持
部材127,128との界面で表面波が反射され、表面
波共振子として動作させることができる。従って、反射
器を省略することができるので、表面波共振子の小型化
を図ることができる。
31〜133は、それぞれ、振動部材の振動変位方向A
と振動部材における振動伝播方向Bと、反射層における
振動伝播方向Cとが互いに直交する関係にある圧電共振
子を示す各略図的断面図である。
を利用した圧電素子134が用いられている。ここで
は、圧電素子134は、図示の矢印方向に分極処理され
ており、励振電極135,136を有し、振動変位方向
Aは励振電極に平行な成分もあるが、垂直な成分もある
ものとなり、圧電素子134における振動伝播方向Bは
励振電極135,136と平行な方向とされている。こ
れに対して反射層137,138は、圧電素子134の
下面に連結されており、該反射層137,138におけ
る振動伝播方向は圧電素子134における振動伝播方向
と直交されている。保持部材139a,139bは、反
射層137,138の圧電素子134と連結されている
面と反対側の面に連結されている。
られており、該保持部材140は図31(a)の保持部
材139a,139bを連結し、一体化した構造に相当
する。
持部材は、第1,第2の反射層の双方に連結されていて
もよい。
厚み捩れ振動を利用した圧電素子141が用いられてい
る。その他の点については、図31(a)に示した圧電
共振子1と同様である。
料振動装置では、振動部材として、様々な振動モードを
利用した圧電素子を用いることができるが、圧電素子に
代えて、電歪効果素子を用いてもよい。さらに、圧電素
子や電歪素子等の電気機械結合変換素子に限らず、様々
な振動を発生させる振動源を、本発明に係る複合材料振
動装置の振動部材として用いることができる。
及び保持部材の連結関係は、上述した各実施例及び変形
例に限定されない。例えば、図32(a),(b),
(c)及び図33に示すように、複数の振動部材を用い
た複合材料振動装置も構成することができる。
は、第1,第2の振動部材151,152が反射層15
3を介して連結されており、第1,第2の振動部材15
1,152の各外側に反射層154,155及び保持部
材156,157が連結されている。ここでは、反射層
155,156が本発明における第1,第2の反射層を
構成し、保持部材156,157が本発明における第
1,第2の保持部材を構成している。そして、第1,第
2の振動部材151,152が反射層153で連結して
いる構造を、本発明における複合材料振動装置の1つの
振動部材と把握することができる。また、第1,第2の
振動部材151,152は、反射層153を介して連結
されているので、第1の振動部材から反射層153側に
伝播した振動は、反射層153と第2の振動部材152
との界面で反射され、逆に、振動部材152から反射層
153側に伝播した振動は、反射層153と第1の振動
部材151との界面で反射される。
は、振動部材161の両側に第1,第2の反射層16
2,163が連結されており、第1,第2の反射層16
2,163の外側に保持部材164,165が連結され
ている。すなわち、ここまでは、第1の実施例と同様の
構造である。異なるところは、第2の保持部材165の
外側に、第3の反射層166、第2の振動部材167、
第4の反射層168、及び第3の保持部材169がこの
順序で連結されていることにある。ここでは、第2の振
動部材169で生じた振動が、反射層166,168と
保持部材165,169との界面により反射される。す
なわち、第1の実施例の複合材料振動装置を2個用意
し、両者の一方の保持部材を兼ねることにより、2個の
複合材料振動装置が連結されている構造に相当する。
は、第1の実施例と同様にして構成された複合材料振動
装置172,173が、反射層174を介して連結され
ている。
材181の両側に反射層182,183及び保持部材1
84,185を連結した構造のさらに各保持部材18
4,185の外側に、反射層186,187,保持部材
188,189を連結してもよい。
合材料振動装置としての厚み滑りモードを利用した圧電
共振子を示す斜視図である。圧電共振子301は、振動
部材としての厚み滑りモードを利用した圧電素子302
と、圧電素子302の一端に連結された反射層303
と、反射層303の外側に連結された保持部材304と
を有する。
る。圧電体302aは、ストリップ状の形状を有し、長
さ方向に分極処理されている。圧電体302aの上面及
び下面には、励振電極302b,302cが形成されて
いる。励振電極302b,302c間に交流電圧を印加
することにより、圧電素子302は厚み滑りモードで共
振される。
るように、引出電極302d,302eが、反射層30
3及び保持部材304の上面及び下面に至るように形成
されている。
されている圧電素子302の端面302fの面積を
S1、反射層303の圧電素子302に連結されている
面の接触面積をS2としたとき、S2/S1が1とされて
いる。すなわち、圧電素子302の横断面形状と、該横
断面に平行な反射層303の圧電素子302に連結され
ている面とは同じ形状とされている。ここで、圧電素子
302は、チタン酸鉛系セラミックスからなり、その音
響インピーダンスZ1は3.4×107kg/(m2・
s)である。
スが1.87×106kg/(m2・s)であるエポキシ
樹脂により構成されている。また、保持部材304は、
音響インピーダンスが3.4×107kg/(m2・s)
であるセラミックスにより構成されている。
電素子302の長さすなわち分極方向に沿う寸法を0.
75mm、共振周波数を4.0MHz、反射層303の
厚みすなわち圧電素子302の長さ方向に沿う寸法を
0.08mm、保持部材304の長さを0.04mmと
し、上記圧電共振子301の変位状態を有限要素法で解
析した。結果を図35に示す。
4においては変位がほとんど生じていない。従って、圧
電素子302の共振特性に影響を与えることなく保持部
材304を利用して圧電共振子301を支持し得ること
がわかる。すなわち、図1に示した実施例と同様に、反
射層303において圧電素子302から伝播してきた振
動が反射され、保持部材304にはほとんど振動が伝播
しないためと考えられる。
おいては、反射層及び保持部材は、振動部材の一方側に
のみ設けられていてもよい。
電共振子のインピーダンス−周波数特性及び位相−周波
数特性を示す。なお、実線がインピーダンス−周波数特
性を、破線が位相−周波数特性を示す。なお、図36の
縦軸の1.E+Onは、1×10nであることを示し、
例えば、1.E+02は、1×102であることを示
す。
ドを利用した圧電素子302が設けられていたが、図3
7に示すように、厚み縦振動モードを利用した圧電素子
312を用いてもよい。図37に示す圧電共振子311
では、厚み縦振動モードを利用した圧電素子312の下
面に反射層313が設けられており、反射層313の下
面に保持部材314が積層されている。
のみ反射層及び保持部材314を設けた構成では、両面
に反射層及び保持部材を設けた構造に比べて薄型化を進
めることができる。
と同様に、振動部材の片側にのみ反射層及び保持部材が
設けられた複合材料振動装置の各変形例を示す。図38
(a)に示す構造では、長さ振動モードを利用した圧電
素子322の長さ方向一端側に反射層323及び保持部
材324が設けられている。このように、長さモードを
利用した圧電素子322を用いても、上記実施例の圧電
共振子301と同様に構成することができる。
た積層型の圧電素子332を有する。すなわち、圧電素
子332の長さ方向一端に反射層333及び保持部材3
34が設けられている。言い換えれば、図38(b)に
示した圧電共振子331は、図16に示した圧電共振子
31の片側の反射層及び保持部材を除去した構造に相当
する。
形例の圧電共振子の正面断面図である。図39(b)
は、図37及び図39(a)に示した圧電共振子を積層
型の厚み縦圧電共振子に変更した例を示す。また、複数
の励振電極342a〜342dがセラミック層を介して
重なり合うように配置されて、厚み縦振動モードの積層
型の圧電素子332が構成されている。
共振子では、いずれも、振動部である圧電素子における
振動変位方向と、圧電素子における振動伝播方向と、反
射層における振動伝播方向が平行とされている例に相当
する。
おける振動伝播方向とが平行であり、これらの方向に対
して反射層における振動伝播方向が直交する方向とされ
ている変形例を図40及び図41に示す。
は、長さ振動モードを利用した圧電素子352の長さ方
向一端側において、圧電素子352の下面に反射層35
3が連結されており、該反射層353の下面に保持部材
354が連結されている。これらは、反射層における振
動伝播方向が、圧電素子352における振動変位方向及
び振動伝播方向と直交する方向とされている場合であっ
ても、上記実施例と同様に、保持部材354への振動の
伝播を反射層353で振動を反射させることにより抑制
することができる。
の長さ振動モードを利用した圧電共振子であることを除
いては、圧電共振子351と同様に構成されている。ま
た、図41(a)に示す圧電共振子371では、厚み縦
振動モードを利用した圧電素子372の一方の側面に、
反射層373及び保持部材374が連結されている。こ
の場合においても、反射層373により圧電素子372
から伝播してきた振動が反射され、保持部材374への
振動の伝播を抑制することができる。また、図41
(b)に示すように、厚み縦モードを利用した圧電素子
は、複数の励振電極392a〜392dを有する積層型
の圧電素子392であってもよい。
振動部材における振動伝播方向が直交しており、振動部
材における振動伝播方向と反射器における振動伝播方向
が平行である変形例を図42に示す。
は、厚み滑りモードを利用した圧電素子402の長さ方
向一端に反射層403及び保持部材404が連結されて
いる。また、図42(b)に示す圧電共振子411で
は、厚み捩れ振動を利用した圧電素子412の長さ方向
一端に反射層413及び保持部材414が連結されてい
る。
材における振動伝播方向が直交しており、振動部材にお
ける振動伝播方向と反射器における振動伝播方向が直交
されている構造であってもよく、このような構造の例と
しては、図43(a)及び(b)に示す圧電共振子42
1,431が挙げられる。圧電共振子421では、厚み
滑りモードを利用した圧電共振子422の下面におい
て、長さ方向一端側に反射層423が連結されており、
反射層423の下面に保持部材424が連結されてい
る。また、図43(b)に示す圧電共振子431では、
厚み捩れ振動を利用した圧電共振子432の下面におい
て、その一端側近傍に反射層433及び保持部材434
が積層されている。
動部材の振動変位方向と振動部材における振動伝播方向
が直交しており、振動部材における振動伝播方向と反射
層における振動伝播方向が直交されている場合でも、図
34に示した実施例と同様に、反射層の存在により、圧
電素子の共振特性に影響を与えることなく保持部材によ
り機械的に圧電共振子を保持することができる。
材料振動装置では、振動発生源の両側に第1,第2の反
射層が連結されており、第1、第2の反射層の振動部材
が連結されている側とは反対側に第1,第2の保持部材
が連結されており、反射層の音響インピーダンス値Z2
が振動部材及び保持部材の音響インピーダンス値Z1,
Z 3よりも低くされており、面積比S2/S1が1以下と
されているので、反射層と保持部材との界面において、
振動部材から反射層に伝播してきた振動がほぼ確実に反
射される。従って、振動部材の振動特性に影響を与える
ことなく、第1,第2の保持部材により機械的に支持す
ることができる。
合材料振動装置においても、反射層の音響インピーダン
ス値Z2が振動部材及び保持部材の音響インピーダンス
値Z1,Z3よりも低くされており、面積S2/S1が1以
下とされているので、反射層と保持部材との界面におい
て、振動部材から反射層に伝播してきた振動がほぼ確実
に反射される。従って、振動部材の振動特性に影響を与
えることなく、保持部材において複合材料振動装置を機
械的に支持することができる。また、この場合には、反
射層及び保持部材が振動部材の一方側にのみ設けられて
いるため、複合材料振動装置の小型化を図ることができ
る。
及び保持部材を上記のように連結して反射層と保持部材
との界面において反射層に伝播してきた振動が反射され
るので、振動部材の振動モードや具体的な構造について
は特に限定されない。従って、例えば、圧電振動素子を
振動部材として用いる場合、長さ振動モード、屈曲振動
モード、拡がりモード等様々な振動モードを利用するこ
とができ、従来エネルギー閉じ込め型圧電振動素子を構
成することができなかった振動モードを利用して、バネ
端子等の複雑な支持構造を必要とすることなく支持され
得る複合材料振動装置を構成することができる。
べりモードを利用した圧電共振子等でも、比較的大きな
面積の振動減衰部を構成しなければならなかったのに対
し、本発明に係る複合材料振動装置ではこのような振動
減衰部を必要としない。従って、振動モードを用いた場
合、従来のエネルギー閉じ込め型の圧電振動素子に比べ
て、本発明を利用することにより、より小型の圧電共振
子や圧電フィルタを提供することができる。
下である場合には、振動部材における振動特性への影響
をほとんど与えることなく複合材料振動装置を保持部材
において支持することができ、同様に、音響インピーダ
ンス比Z2/Z3が0.2以下の場合にも、保持部材によ
り機械的に支持したとしても振動部材の振動特性へのよ
り一層小さくすることができる。
第2の反射層が連結されている側とは反対側に、第3の
反射層、第2の振動部材、第4の反射層及び第3の保持
部材がこの順序で連結されている場合には、本発明に従
って、2つの振動部材を用いたフィルタ等を容易に構成
することができる。また、第1の保持部材、第1の反射
層、第1の振動部材、第2の反射層、第2の振動部材、
第3の反射層及び第2の保持部材がこの順序で連結され
ている複合材料振動装置においても、本発明に従って、
第1,第2の振動部材の振動特性に影響を与えることな
く、第1,第2の保持部材により機械的に支持すること
ができるので、様々な振動モードを利用した小型の圧電
フィルタや複合圧電共振部品等を提供することができ
る。
面から反射層と保持部材との界面までの距離を、伝播さ
れてきた振動の波長をλとしたとき、n・λ/4±λ/
8の範囲とした場合には、保持部材による機械的支持を
行なった場合の振動部材の振動特性の影響をより一層軽
減することができる。
る複合材料振動装置としての圧電共振子を示す斜視図及
び縦断面図。
れた変位分布を示す模式的縦断面図。
装した状態を示す斜視図。
装する前の共振特性を示す図。
装した後の共振特性を示す図。
ーダンス比Z2/Z1と共振周波数変化率との関係を示す
図。
ーダンス比Z2/Z1と比帯域変化率との関係を示す図。
ーダンス比Z2/Z3と共振周波数変化率との関係を示す
図。
ピーダンス比Z2/Z3と比帯域変化率との関係を示す
図。
場合の反射層の圧電共振子の長さ方向に沿う寸法と共振
子周波数変化率との関係を示す図。
場合の反射層の圧電共振子の長さ方向に沿う寸法と比帯
域変化率との関係を示す図。
向に沿う寸法を変化させた場合の周波数変化率を示す
図。
向に沿う寸法を変化させた場合の比帯域変化率を示す
図。
をS1、反射層の振動部材に連結されている面の面積す
なわち両者の接触面積をS2としたときに、面積比S2/
S 1を変化させた場合の共振周波数変化率を示す図。
しての圧電共振子の斜視図及び部分切欠断面縦断面図。
装した状態を示す斜視図。
する前の状態の共振特性を示す図。
した後の状態の共振特性を示す図。
ての応用例を説明するための分解斜視図。
例としての厚みすべりモードを利用した圧電共振子を示
す斜視図。
した状態を示す斜視図。
した状態の共振特性を示す図。
厚み縦振動を利用した圧電共振子を示す略図的断面図。
としての積層型の厚み縦振動モードを利用した圧電共振
子を説明するための略図的断面図。
た長さモードを利用した圧電共振子の各変形例を示す略
図的断面図。
素子の振動伝播方向に対して直交する方向に反射層を配
置した構成の有元要素法により解析された変位分布を示
す図。
ており、厚み縦振動を利用した圧電素子の両側に反射層
及び保持部材が連結されてなる圧電共振子の各変形例を
示す略図的断面図。
であって、振動部材として厚みねじれモードを利用した
圧電素子を有する圧電共振子の略図的断面図。
としての表面波共振子を示す平面図である。
動装置の変形例としての厚みすべりモードを利用した各
圧電共振子を示す略図的断面図。
動装置の概略ブロック図であり、それぞれ、第1,第2
の振動部材を有する複合材料振動装置の変形例を示す。
複合材料振動装置の他の例を示す概略ブロック図。
置の斜視図。
限要素法で解析された変位分布を示す模式的縦断面図。
−周波数特性及び位相−周波数特性を示す図。
共振子を示す斜視図。
振動装置のさらに他の変形例を示す縦断面図。
振動装置のさらに別の変形例を示す各正面断面図。
振動装置のさらに他の変形例を示す縦断面図。
振動装置のさらに別の変形例を示す各正面断面図。
振動装置のさらに他の変形例を示す縦断面図。
振動装置のさらに別の変形例を示す各正面断面図。
板上に実装した状態を説明するための略図的部分切欠縦
断面図。
断面図。
Claims (14)
- 【請求項1】 音響インピーダンスが異なる複数の材料
部分が結合されている複合材料振動装置であって、 第1の音響インピーダンス値Z1を有する材料からな
り、振動発生源となる振動部材と、 第1の音響インピーダンス値Z1よりも低い第2の音響
インピーダンス値Z2を有する材料からなり、かつ前記
振動部材の両側に連結された第1,第2の反射層と、 前記第2の音響インピーダンス値Z2よりも大きな第3
の音響インピーダンス値Z3を有する材料からなり、前
記第1,第2の反射層の振動部材が連結されている側と
は反対側に連結された保持部材とを備え、 前記振動部材の反射層が連結されている面の面積を
S1、前記反射層の前記振動部材に連結されている面の
面積をS2としたときにS2/S1が1以下であり、 前記反射層と前記保持部材との界面において前記振動部
材から反射層に伝播してきた振動が反射されるように構
成されていることを特徴とする、複合材料振動装置。 - 【請求項2】 音響インピーダンスが異なる複数の材料
部分が結合されている複合材料振動装置であって、 第1の音響インピーダンス値Z1を有する材料からな
り、かつ振動発生源となる振動部材と、 第1の音響インピーダンス値Z1より低い第2のインピ
ーダンス値Z2を有する材料からなり、かつ前記振動部
材に連結された反射層と、 前記第2の音響インピーダンス値Z2よりも大きな第3
の音響インピーダンス値Z3を有する材料からなり、前
記反射層の振動部材が連結されている側とは反対側に連
結された保持部材とを備え、 前記振動部材の反射層が連結されている面の面積を
S1、前記反射層の前記振動部材に連結されている面の
面積をS2としたときにS2/S1が1以下であり、 前記反射層と前記保持部材との界面において前記振動部
材から反射層に伝播してきた振動が反射されるように構
成されていることを特徴とする、複合材料振動装置。 - 【請求項3】 前記第2の音響インピーダンス値Z2の
第1の音響インピーダンス値Z1に対する比Z2/Z1が
0.2以下である、請求項1または2に記載の複合材料
振動装置。 - 【請求項4】 前記第2の音響インピーダンス値Z2の
第3の音響インピーダンスZ3に対する比Z2/Z3が
0.2以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の複
合材料振動装置。 - 【請求項5】 前記振動部材が電気機械結合変換素子で
ある、請求項1〜4のいずれかに記載の複合材料振動装
置。 - 【請求項6】 前記電気機械結合変換素子が圧電素子ま
たは電歪素子である、請求項5に記載の複合材料振動装
置。 - 【請求項7】 前記第1及び/または第2の保持部材の
前記第1,第2の反射層が連結されている側とは反対側
に、第3の反射層、第2の振動部材、第4の反射層及び
第3の保持部材がこの順序で連結されている、請求項1
及び3〜5のいずれかに記載の複合材料振動装置。 - 【請求項8】 音響インピーダンスが異なる複数の材料
部分が結合されてなる複合材料振動装置であって、 第1の音響インピーダンス値Z1を有する材料からな
り、かつ振動発生源となる第1,第2の振動部材と、 第1の音響インピーダンス値Z1よりも低い第2の音響
インピーダンス値Z2を有する材料からなる反射層と、 第2の音響インピーダンスZ2よりも大きな第3の音響
インピーダンスZ3を有する材料からなる保持部材とを
備え、 第1の保持部材、第1の反射層、第1の振動部材、第2
の反射層、第2の振動部材、第3の反射層及び第2の保
持部材がこの順序で連結されており、前記振動部材の反
射層が連結されている面の面積をS1、前記反射層の前
記振動部材に連結されている面の面積をS2としたとき
にS2/S1が1以下であり、 第1,第2の振動部材で発生した各振動が、第1または
第3の反射層と、第1または第2の保持部材との界面に
より、並びに前記第2の反射層の第2の振動部材または
第1の振動部材との界面により反射される、複合材料振
動装置。 - 【請求項9】 前記反射層が、音響インピーダンスが異
なる複数の材料層を積層することにより構成されてい
る、請求項1〜8のいずれかに記載の複合材料振動装
置。 - 【請求項10】 前記振動部材が単独で振動したときの
振動の波長をλとしたしたときに、反射層と振動部材と
の界面から反射層と保持部材との界面までの距離が、n
・λ/4±λ/8(nは奇数)の範囲にあることを特徴
とする、請求項1〜9のいずれかに記載の複合材料振動
装置。 - 【請求項11】 前記振動部材の振動変位方向をA、振
動部材における振動伝播方向をB、前記反射層における
振動伝播方向をCとしたときに、方向A〜Cが互いに平
行である、請求項6に記載の複合材料振動装置。 - 【請求項12】 前記振動部材の振動変位方向をA、振
動部材における振動伝播方向をB、反射層における振動
伝播方向をCとしたときに、方向Aと方向Bとが平行で
あり、方向Bと方向Cとが直交する関係にある、請求項
6に記載の複合材料振動装置。 - 【請求項13】 前記振動部材の振動変位方向をA、前
記振動部材における振動伝播方向をB、前記反射層にお
ける振動伝播方向をCとしたとき、方向Aと方向Bとが
直交しており、方向Bと方向Cとが平行にある、請求項
6に記載の複合材料振動装置。 - 【請求項14】 前記振動部材の振動変位方向をA、前
記振動部材における振動伝播方向をB、前記反射層にお
ける振動伝播方向をCとしたとき、方向Aと方向Bとが
直交しており、方向Bと方向Cとが直交している関係に
ある、請求項6に記載の複合材料振動装置。
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JP2001350130A JP3888136B2 (ja) | 2000-11-27 | 2001-11-15 | 複合材料振動装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005050838A1 (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 複合材料振動装置 |
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-
2001
- 2001-11-15 JP JP2001350130A patent/JP3888136B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005050838A1 (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 複合材料振動装置 |
KR100704122B1 (ko) * | 2003-11-20 | 2007-04-09 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 복합재료 진동장치 |
WO2006059416A1 (ja) * | 2004-12-02 | 2006-06-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 複合材料振動装置 |
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