JP2002223126A - 周波数逓倍装置 - Google Patents

周波数逓倍装置

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JP2002223126A
JP2002223126A JP2001019327A JP2001019327A JP2002223126A JP 2002223126 A JP2002223126 A JP 2002223126A JP 2001019327 A JP2001019327 A JP 2001019327A JP 2001019327 A JP2001019327 A JP 2001019327A JP 2002223126 A JP2002223126 A JP 2002223126A
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Yasuhiro Kurokochi
泰広 黒河内
Kazuyoshi Arimura
一義 有村
Yoshinobu Hattori
吉伸 服部
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B19/00Generation of oscillations by non-regenerative frequency multiplication or division of a signal from a separate source
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/4508Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using bipolar transistors as the active amplifying circuit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模な回路構成により、低消費電力で、複
数の逓倍周波数を選択して出力することができる周波数
逓倍装置を提供すること。 【解決手段】 入力周波数信号fと出力逓倍信号nfと
から、原信号a、cと、±π/2の位相シフトした位相
シフト信号b、dを作り、ミキシング回路16、17で
ミキシング、サミングアンプ18で加算して出力周波数
信号fOUTを出力する。この時、位相反転回路(差動
増幅回路14及び選択回路(SEL1)33)で何れか
1つの信号の位相正反転制御を行ない、ミキシングされ
た周波数(n±1)fのうちの何れか一方を選択的に出
力周波数信号fOUTとして出力する。また選択回路
(SEL2)34により開閉スイッチ回路32をオフし
て入力周波数信号fを遮断すると共に、ミキシング回路
16、17を差動増幅回路25として動作させて、出力
逓倍信号nfを出力周波数信号fOUTに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数逓倍装置に
関するものであり、特に、移動体通信機器に使用される
周波数逓倍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話等の移動体通信機器にお
いては、周波数の有効利用のため、送信キャリア周波数
帯の増加に伴い、キャリア周波数を切り替えて使用する
用途が増加してきており、周波数逓倍装置においても複
数の逓倍数の周波数を適宜選択することが必要となって
いる。一方、機器に対する多機能小型化の要求は留まる
ところを知らず、更に、移動体通信の代表である携帯電
話等の携帯機器を考える場合、その携帯性から通信動作
における低消費電流化も重要な性能指標となるものであ
る。
【0003】従来では、移動体通信において必要となる
複数のキャリア周波数について、必要となる逓倍数を有
する周波数逓倍装置を周波数毎に組み込む方法で対応す
る他、図9に示す回路が使用されている。
【0004】図9は、従来の周波数逓倍装置100を示
す。n逓倍の周波数逓倍器102、ミキサ回路101、
フィルタ回路A104とフィルタ回路B105との2つ
のフィルタ回路、及びフィルタ回路104、105を選
択的に接続するスイッチ回路103とで構成される。周
波数fの入力周波数信号は、周波数逓倍器102に入力
されると共に、ミキサ回路101に入力される。また、
周波数逓倍器102によりn逓倍された周波数nfの出
力逓倍信号も、ミキサ回路101に入力される。ミキサ
回路101では、入力される2つの信号f及びnfとの
ミキシング処理が実行され、(n―1)fの周波数を有
する信号と(n+1)fの周波数を有する信号とが混合
されて出力される。この出力信号は、図10に示すよう
なスペクトラムとなり、(n―1)fの周波数信号と
(n+1)fの周波数信号とは、同じパワーレベルを有
しており選択性はない。従って、この2つの周波数信号
(n−1)f、(n+1)fがミキシングされた出力信
号から何れか一方の周波数信号を取り出すために、後段
のスイッチ回路103により、2つのフィルタ回路10
4、105を選択的に接続する。即ち、(n−1)fの
周波数信号を選択的に通過させるフィルタA104と、
(n+1)fの周波数信号を選択的に通過させるフィル
タB105とをスイッチ回路103で選択的に接続する
ことにより、何れか一方の周波数信号を出力するもので
ある。
【0005】また、周波数の選択性を実現する他の方法
として、PLL周波数シンセサイザを使用する方法も行
なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動体
通信において必要となる複数のキャリア周波数毎に周波
数逓倍装置を備える方法では、周波数逓倍装置が複数必
要となり、回路規模が大きくなってしまい機器の小型化
を妨げてしまうという問題がある。更に、個々の周波数
逓倍装置において消費される電力の総和としての機器の
消費電力も大きくなってしまい、携帯電話等の携帯機器
において必要とされる低消費電力性を実現することがで
きず問題である。
【0007】また、図9に示す方法においても、出力信
号の周波数を選択するために、出力周波数(n−1)
f、(n+1)f毎にフィルタ回路104、105を備
えなければならない。更に、複数のフィルタ回路10
4、105を選択するスイッチ回路103も必要とな
る。更にこれに加えて出力周波数nfの信号も選択出力
するためには、フィルタ回路を追加する必要がある。そ
のため上記の方法と同様に、回路規模が大きくなってし
まい機器の小型化を妨げると共に、消費電力も大きくな
ってしまい機器の低消費電力化を図ることができないと
いう問題がある。
【0008】更に、PLL周波数シンセサイザを使用す
る方法においても、PLL周波数シンセサイザを構成す
る分周回路、カウンタ回路等のデジタル制御部分のほ
か、チャージポンプ回路、ローパスフィルタ回路等のア
ナログ部分が必要となり、更には電圧制御発振器やプリ
スケーラ等の高速動作が要求される回路部分も必要とな
る。従って、個々の回路部分に必要な制御システムが複
雑になり、回路規模が増大すると共に、消費電力も大き
なものとなって、機器の小型化、低消費電力化を十分に
図ることができない虞がある。
【0009】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、小規模な回路構成により、
低消費電力で、複数の逓倍周波数を選択して出力するこ
とができる周波数逓倍装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る周波数逓倍装置は、入力周波数信号
を所定逓倍数に逓倍して出力逓倍信号を出力する周波数
逓倍器、入力周波数信号と出力逓倍信号とをミキシング
するミキサ回路、及びミキサ回路のミキシング特性を選
択して出力周波数信号を出力する倍数選択回路を備える
ことを特徴とする。
【0011】請求項1の周波数逓倍装置では、倍数選択
回路により、外付け回路により選択を行なうことなく、
ミキサ回路自身のミキシング特性を選択して、入力周波
数信号と出力逓倍信号とのミキシング信号から、所定逓
倍数の出力周波数信号を選択して出力する。
【0012】これにより、ミキサ回路のミキシング特性
を選択することにより、入力周波数信号と出力逓倍信号
との間で生成される複数の周波数信号のうちから1つの
周波数信号を選択して出力周波数信号として出力するこ
とができる。従って、使用する周波数毎に周波数逓倍装
置を個々に備える必要がなく、また、ミキサ回路からの
出力信号を外付けのフィルタ回路等により分離・選択す
る必要もない。更に、PLL周波数シンセサイザ等の制
御システムが複雑な回路構成を備える必要もない。その
ため、複数の周波数信号を選択的に出力する周波数逓倍
装置を構成する回路を小規模回路にて構成することがで
き、周波数逓倍装置の小型化を図ることができる。ま
た、小規模回路にて構成することができるため、回路動
作上の消費電力を低減することができ低消費電力化の要
請に合致した回路構成を実現することができる。更に、
構成回路における回路動作も簡易であり複雑な制御シス
テムは不要となって安定した回路動作をさせることがで
きる。小型化、低消費電力性、及び安定動作を実現する
ことができ、移動体通信機器に用いて好適であると共
に、携帯電話等の携帯機器に使用して好適な周波数逓倍
装置を構成することができる。
【0013】また、請求項2に係る周波数逓倍装置は、
請求項1に記載の周波数逓倍装置において、入力周波数
信号を基準とした出力周波数信号の所定逓倍数は、周波
数逓倍器による第1逓倍数、第1逓倍数に1を加算した
第2逓倍数、及び第1逓倍数から1を減算した第3逓倍
数の何れか1つであることを特徴とする。
【0014】請求項2の周波数逓倍装置では、入力周波
数信号に対して、周波数逓倍器により定められる所定逓
倍数及び所定逓倍数に1を加減した逓倍数からなる、第
1乃至第3逓倍数のうちから択一的に選択される逓倍数
を有する出力周波数信号が出力される。
【0015】これにより、周波数逓倍器により所定逓倍
数を設定すれば、所定逓倍数である第1逓倍数を中心に
隣接する逓倍数を有する出力周波数信号を選択的に出力
することができる。従って、複数の周波数逓倍装置、外
付けフィルタ回路等、あるいはPLL周波数シンセサイ
ザ等を備えることなく、キャリア周波数の切り替えに必
要な隣接する3つの逓倍数を有する出力周波数信号を小
規模回路にて構成することができる。そのため、周波数
逓倍装置の小型化を図ることができ、回路動作上の消費
電力を低減することもできる。更に、構成回路における
回路動作も簡易であり複雑な制御システムは不要となっ
て安定した回路動作をさせることができる。携帯電話等
の携帯機器を含めた移動体通信機器に使用して好適な周
波数逓倍装置を構成することができる。
【0016】図1に、請求項1及び2に係る発明の動作
原理図を示し、図2に、その出力スペクトラムを示す。
図1の周波数逓倍装置0では、入力周波数信号f(周波
数はf)は、n逓倍の周波数逓倍器102に入力される
と共に、ミキサ回路1に入力される。また、周波数逓倍
器102によりn逓倍された出力逓倍信号nf(周波数
はnf)もミキサ回路1に入力される。ミキサ回路1で
は、入力される2つの信号f及びnfとのミキシング処
理が実行される。この時、倍数選択回路3によりミキサ
回路1のミキシング特性が選択されるため、ミキサ回路
1から出力される出力周波数信号fOUTの周波数逓倍
数は、(n―1)、n、及び(n+1)の何れか1つが
選択されることとなる。
【0017】出力周波数信号fOUTのスペクトラムを
図2に示す。倍数選択回路3によるミキサ回路1のミキ
シング特性の選択により、(n―1)f、nf、及び
(n+1)fの何れか1つのパワーレベルが選択的に強
く出力されることを示している。従って、後段にフィル
タ回路等を設置することなく出力周波数信号fOUTを
選択的に出力することができる。
【0018】また、請求項3に係る周波数逓倍装置は、
請求項1又は2に記載の周波数逓倍装置において、ミキ
サ回路として使用されるシングル・サイド・バンド・ミ
キサ回路には、入力周波数信号、出力逓倍信号、及びそ
れぞれの信号の位相シフト信号のうちの何れか1つの信
号の位相を正反転制御する位相反転回路が備えられてい
ることを特徴とする。
【0019】請求項3の周波数逓倍装置では、回路外部
から入力される入力周波数信号と出力逓倍信号、及び回
路内部で生成される位相シフト信号の何れか1つの信号
の位相を正反転制御してミキシング動作を行う。
【0020】これにより、ミキシング結果として出力さ
れる2つの周波数信号のうちの一方の信号のみを出力す
るシングル・サイド・バンド・ミキサ回路の利点を活か
せば、ミキシング信号の位相を反転することにより他方
の信号も選択的に出力できるので、位相反転回路によ
り、ミキシングされる信号のうち何れか1つの信号の位
相を正反転制御してやれば、ミキシング信号のうちの何
れか1つの信号を選択的に出力することができる。従っ
て、複数の周波数逓倍装置、外付けフィルタ回路等、あ
るいはPLL周波数シンセサイザ等を備えることなく、
キャリア周波数の切り替えに必要な逓倍数を有する出力
周波数信号を小規模回路にて構成することができる。そ
のため、周波数逓倍装置の小型化を図ることができ、回
路動作上の消費電力を低減することもできる。更に、構
成回路における回路動作も簡易であり複雑な制御システ
ムは不要となって安定した回路動作をさせることができ
る。携帯電話等の携帯機器も含めた移動体通信機器に使
用して好適な周波数逓倍装置を構成することができる。
【0021】また、請求項4に係る周波数逓倍装置は、
請求項3に記載の周波数逓倍装置において、位相反転回
路は、差動信号である何れか1つの信号が入力される差
動増幅回路と、差動増幅回路における入出力信号の関係
を正反転制御する反転切替回路とを備えることを特徴と
する。
【0022】請求項4の周波数逓倍装置では、反転切替
回路により、差動増幅回路における入力信号に対する出
力信号の関係を正反転制御して、差動増幅回路に入力さ
れる、入力周波数信号、出力逓倍信号、及び位相シフト
信号の何れか1つの信号の位相を正反転制御する。
【0023】これにより、差動増幅回路における入力信
号と出力信号との接続関係を逆転させるだけで、位相の
反転を行なうことができる。従って、反転切替回路とし
て信号経路の切り替えを行なう簡単な回路構成があれ
ば、複数の周波数逓倍装置、外付けフィルタ回路等、あ
るいはPLL周波数シンセサイザ等を備えることなく、
キャリア周波数の切り替えに必要な逓倍数を有する出力
周波数信号を小規模回路にて構成することができる。そ
のため、周波数逓倍装置の小型化を図ることができ、回
路動作上の消費電力を低減することもできる。更に、構
成回路における回路動作も簡易であり複雑な制御システ
ムは不要となって安定した回路動作をさせることができ
る。携帯電話等の携帯機器も含めた移動体通信機器に使
用して好適な周波数逓倍装置を構成することができる。
【0024】また、請求項5に係る周波数逓倍装置は、
請求項3に記載の周波数逓倍装置において、差動信号で
ある何れか1つの信号が入力され、その差動入力に対す
る差動出力が反転関係となるように差動出力同士が接続
された2組の差動増幅回路と、そのうちの何れか一方に
選択的にバイアス電流を供給するバイアス選択回路とを
備える位相反転回路を有することを特徴とする。
【0025】請求項5の周波数逓倍装置では、バイアス
選択回路により2組の差動増幅回路のうちの何れか一方
に選択的にバイアス電流を供給する。2組の差動増幅回
路は、差動入力に対する差動出力が反転関係となるよう
に差動出力が接続されているので、選択的なバイアス電
流の供給により、入力周波数信号、出力逓倍信号、及び
位相シフト信号の何れか1つの信号の位相を正反転制御
する。
【0026】これにより、2組の差動増幅回路のうちの
何れか一方に選択的にバイアス電流を供給するだけで位
相の反転を行なうことができる。従って、2組の差動増
幅回路及びバイアス選択回路という簡単な回路構成によ
り、複数の周波数逓倍装置、外付けフィルタ回路等、あ
るいはPLL周波数シンセサイザ等を備えることなく、
キャリア周波数の切り替えに必要な逓倍数を有する出力
周波数信号を小規模回路にて構成することができる。そ
のため、周波数逓倍装置の小型化を図ることができ、回
路動作上の消費電力を低減することもできる。更に、構
成回路における回路動作も簡易であり複雑な制御システ
ムは不要となって安定した回路動作をさせることができ
る。携帯電話等の携帯機器も含めた移動体通信機器に使
用して好適な周波数逓倍装置を構成することができる。
【0027】また、請求項6に係る周波数逓倍装置は、
請求項5に記載の周波数逓倍装置において、2組の差動
増幅回路における個々の差動増幅回路にバイアス電流を
供給する位相反転バイアス回路と、位相反転バイアス回
路と個々の差動増幅回路との間を接続する第1スイッチ
回路を備えることを特徴とする。
【0028】請求項6の周波数逓倍装置では、バイアス
選択回路により第1スイッチ回路を制御して、2組の差
動増幅回路のうちの何れか一方の差動増幅回路に位相反
転バイアス回路を接続する。
【0029】これにより、第1スイッチ回路のうち、オ
ンする側に接続されている差動増幅回路に位相反転バイ
アス回路が接続され、この差動増幅回路が活性化され
る。そして、2組の差動増幅回路のうちの何れか一方に
選択的にバイアス電流を供給することで位相の反転を行
なうことができる。従って、2組の差動増幅回路、位相
バイアス回路、両者を選択的に接続する第1スイッチ回
路、及び第1スイッチ回路を制御するバイアス選択回路
という簡単な回路構成により、複数の周波数逓倍装置、
外付けフィルタ回路等、あるいはPLL周波数シンセサ
イザ等を備えることなく、キャリア周波数の切り替えに
必要な逓倍数を有する出力周波数信号を小規模回路にて
構成することができる。そのため、周波数逓倍装置の小
型化を図ることができ、回路動作上の消費電力を低減す
ることもできる。更に、構成回路における回路動作も簡
易であり複雑な制御システムは不要となって安定した回
路動作をさせることができる。携帯電話等の携帯機器も
含めた移動体通信機器に使用して好適な周波数逓倍装置
を構成することができる。
【0030】また、請求項7に係る周波数逓倍装置は、
請求項3乃至6の少なくとも何れか1項に記載の周波数
逓倍装置において、差動信号である入力周波数信号が入
力される入力信号差動対と、同じく差動信号である出力
逓倍信号が入力される逓倍信号差動対とを備えたシング
ル・サイド・バンド・ミキサ回路と、シングル・サイド
・バンド・ミキサ回路への入力周波数信号の入力経路を
開閉制御する開閉スイッチ回路を備え、開閉スイッチ回
路により入力周波数信号の入力を遮断した際、逓倍信号
差動対は差動増幅回路として構成されることを特徴とす
る。
【0031】請求項7の周波数逓倍装置では、開閉スイ
ッチ回路により入力周波数信号の入力を遮断した際、逓
倍信号差動対は差動増幅回路として構成される。
【0032】これにより、通常はシングル・サイド・バ
ンド・ミキサ回路の構成要素として動作する逓倍信号差
動対を、開閉スイッチ回路により入力周波数信号の入力
を遮断した際には差動増幅回路として構成して出力逓倍
信号を出力することができる。更に、位相を正反転して
ミキシング信号の何れか一方を選択的に出力する位相反
転回路によりミキシング信号のうちの何れか1つの信号
を選択的に出力することができる。従って、複数の周波
数逓倍装置、外付けフィルタ回路等、あるいはPLL周
波数シンセサイザ等を備えることなく、キャリア周波数
の切り替えに必要な隣接する3つの逓倍数を有する出力
周波数信号を小規模回路にて構成することができる。そ
のため、周波数逓倍装置の小型化を図ることができ、回
路動作上の消費電力を低減することもできる。更に、構
成回路の回路動作も簡易であり複雑な制御システムは不
要となって安定した回路動作をさせることができる。携
帯電話等の携帯機器も含めた移動体通信機器に使用して
好適な周波数逓倍装置を構成することができる。
【0033】また、請求項8に係る周波数逓倍装置は、
請求項7に記載の周波数逓倍装置において、相互に反転
関係にある差動出力同士が接続された第1及び第2差動
対を備えた逓倍信号差動対と、第1及び第2差動対を能
動負荷とする第3差動対を備えた入力信号差動対と、第
3差動対の基準端子を結合する抵抗素子と、基準端子の
各々に接続される2組のミキサバイアス回路と、その一
方と基準端子との間を接続する第2スイッチ回路と、入
力周波数信号の入力を開閉スイッチ回路により遮断した
際に、第3差動対のうち第2スイッチ回路が接続されて
いない側の構成素子を導通状態にバイアスする非平衡バ
イアス回路とを備えることを特徴とする。
【0034】請求項8の周波数逓倍装置では、入力周波
数信号の入力を遮断した際、第2スイッチ回路をオフ
し、更に、第3差動対のうち第2スイッチ回路が接続さ
れていない側の構成素子を導通状態にバイアスして、こ
の構成素子に接続されている第1あるいは第2差動対の
一方を差動増幅回路として動作させる。
【0035】これにより、通常はシングル・サイド・バ
ンド・ミキサ回路の構成要素として動作する逓倍信号差
動対における第1あるいは第2差動対を、開閉スイッチ
回路により入力周波数信号の入力を遮断した際には差動
増幅回路として動作させて、出力逓倍信号を出力するこ
とができる。更に、位相を正反転してミキシング信号の
何れか一方を選択的に出力する位相反転回路により、ミ
キシング信号のうちの何れか1つの信号を選択的に出力
することができる。従って、複数の周波数逓倍装置、外
付けフィルタ回路等、あるいはPLL周波数シンセサイ
ザ等を備えることなく、キャリア周波数の切り替えに必
要な隣接する3つの逓倍数を有する出力周波数信号を小
規模回路にて構成することができる。そのため、周波数
逓倍装置の小型化を図ることができ、回路動作上の消費
電力を低減することもできる。更に、構成回路における
回路動作も簡易であり複雑な制御システムは不要となっ
て安定した回路動作をさせることができる。携帯電話等
の携帯機器も含めた移動体通信機器に使用して好適な周
波数逓倍装置を構成することができる。
【0036】また、請求項9に係る周波数逓倍装置は、
請求項1に記載の周波数逓倍装置において、周波数逓倍
器、ミキサ回路、及び倍数選択回路に加え、更に1つ以
上の他のミキサ回路と、1つ以上の他の倍数選択回路と
を備えることを特徴とする。
【0037】請求項9の周波数逓倍装置では、入力周波
数信号、出力逓倍信号、出力周波数信号、あるいは1つ
の他のミキサ回路の出力信号のうちの何れか2つの信号
を、順次、別の他のミキサ回路に入力する。
【0038】これにより、入力周波数信号、出力逓倍信
号、出力周波数信号、あるいは1つの他のミキサ回路の
出力信号のうちから2つの信号を適宜選択することによ
り、所望の逓倍数を有する出力信号を自由に生成するこ
とができる。
【0039】また、請求項10に係る周波数逓倍装置
は、請求項9に記載の周波数逓倍装置において、入力周
波数信号、出力逓倍信号、出力周波数信号、あるいは出
力信号を逓倍する他の周波数逓倍器を更に備えることを
特徴とする。
【0040】請求項10の周波数逓倍装置では、2つ以
上の所望の出力逓倍信号を入力信号としてミキシング動
作を行う。
【0041】これにより、1つ以上の他の周波数逓倍器
も追加されるため、出力信号において得られる逓倍数の
自由度を更に向上させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の周波数逓倍装置に
ついて具体化した第1及び第2実施形態を図3乃至図8
に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、周
波数逓倍装置の第1実施形態を示す回路図である。図4
は、第1実施形態における位相反転回路の第1具体例を
示す回路図である。図5は、第1実施形態における位相
反転回路の第2具体例を示す回路図である。図6は、第
1実施形態におけるミキシング回路を差動増幅回路構成
とする第1具体例を示す回路図である。図7は、第1実
施形態におけるミキシング回路を差動増幅回路構成とす
る第2具体例を示す回路図である。図8は、周波数逓倍
装置の第2実施形態示す回路図である。
【0043】第1実施形態を図3乃至図7に示す。この
うち、図4、5は、シングル・サイド・バンド・ミキサ
回路11において、入力される信号の位相を正反転制御
して、ミキシング動作により得られる2つの信号のう
ち、何れの信号を選択的に出力周波数信号として出力す
るかを決定する位相反転回路の具体例に付いて示したも
のである。また、図6、7は、通常は、シングル・サイ
ド・バンド・ミキサ回路11として動作する回路の構成
要素である差動対20乃至22を、入力周波数信号の入
力を遮断した際には差動増幅回路25として動作させる
具体例について説明したものである。
【0044】先ず、図3を参照しながら、周波数逓倍装
置0Aの第1実施形態について説明する。周波数逓倍装
置0Aでは、周波数逓倍器102、ミキサ回路11、及
び倍数選択回路31の3つの回路ブロックにより構成さ
れる。
【0045】入力周波数信号f(周波数は、f)は、所
定逓倍数nの周波数逓倍器102に入力されてn逓倍の
出力逓倍信号nf(周波数は、nf)を出力すると共
に、倍数選択回路31における開閉スイッチ回路32に
入力される。
【0046】ミキサ回路11は、シングル・サイド・バ
ンド・ミキサ回路にて構成されており、周波数逓倍器1
02からの出力逓倍信号nf、及び開閉スイッチ回路3
2からの入力周波数信号fが入力される。入力された2
つの信号は、それぞれ位相シフタ−回路12、13に入
力される。位相シフタ−回路12、13は、原信号a、
及びcを出力すると共に、原信号から+π/2、及び−
π/2位相シフトした位相シフト信号b、dを出力す
る。ここで、ミキサ回路11では、ミキシング回路1
6、17の構成上、差動信号が使用されることが一般的
であり、位相シフタ−回路12、13の出力信号a、
b、c、dは、各々差動信号として出力されるものとす
る。更に、入力周波数信号f、出力逓倍信号nfが差動
信号として入力される構成とすることも可能である。
【0047】位相シフタ−回路12、13の例として
は、例えば、出力逓倍信号nfとして、cos2πnf
tの信号が位相シフタ−回路12に入力されると、原信
号a、位相シフト信号bとして、 a=cos2πnft ・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) b=cos{2πnft+π/2} ・・・・・・・・・・・(2) が出力される。また、位相シフタ−回路13では、入力
周波数信号fとして、cos2πftの信号が入力され
ると、原信号c、位相シフト信号dとして、 c=cos2πft ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) d=cos{2πft−π/2} ・・・・・・・・・・・・(4) が出力される。
【0048】位相シフタ−回路12,13からの出力信
号a、b、及びc、dは、差動増幅回路で構成されるレ
ベルシフト回路14、15を介して信号レベルの調整が
行なわれた後、信号aと信号cがミキシング回路16に
入力されてミキシングされてミキシング信号IOUTが
出力され、信号bと信号dがミキシング回路17に入力
されてミキシングされてミキシング信号QOUTが出力
される。
【0049】ミキシング回路16、17は、後述する図
6、あるいは図7に開示されている構成である。即ち、
信号aあるいは信号bは、第1差動対20及び第2差動
対21に入力される。第1及び第2差動対20、21
は、共通の負荷抵抗R9、R10に接続されるが、その
接続関係は、相互に反転関係にある差動出力同士が同じ
負荷抵抗R9、R10に接続されるように構成される。
更に、両差動対20,21を負荷回路として第3差動対
22が構成され、信号cあるいは信号dが入力される。
第3差動対22の基準端子であるエミッタ端子間には、
抵抗素子R15が接続され、ミキシング回路16、17
にバイアス電流を供給すべく、各エミッタ端子にはバイ
アス電流源が接続される。図6、あるいは図7では、バ
イアス電流レベル調整用のトランジスタQ15、Q16
を介してバイアス電流値設定用の抵抗素子R13、R1
4が接地電位GNDに接続されてバイアス電流源回路を
構成する。
【0050】式(1)乃至(4)の信号例について、ミ
キシングされた各ミキシング回路16、17の出力信号
IOUT、QOUTは、 IOUT=a×c =cos2πnft×cos2πft =[cos2π{n+1}ft+cos2π{n−1}ft]/2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) QOUT=b×d =cos{2πnft+π/2}×cos{2πft−π/2} =−sin2πnft×sin2πft =[cos2π{n+1}ft−cos2π{n−1}ft]/2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6) となる。
【0051】上記のミキシングされた2つの信号IOU
T、QOUTは、次段のサミングアンプ18により加算
されて、出力周波数信号fOUTとして出力される。出
力周波数信号fOUTは、位相シフタ−回路12、13
により、±π/2の位相シフト量を与えられるため、サ
ミングアンプ18により加算された結果としてミキシン
グ信号の一方の信号が出力されることとなる。式
(5)、(6)より、 fOUT=IOUT+QOUT =cos2π{n+1}ft ・・・・・・・・・・(7) となる。
【0052】以上の説明は、位相シフタ−回路12、1
3の出力信号a、b、c、dの何れの信号も位相反転し
ない場合であり、ミキシング信号であるcos2π{n
±1}ftのうち、(n+1)逓倍のcos2π{n+
1}ftのみが選択的に出力されることとなる。さて、
位相反転回路(レベルシフト回路(差動増幅回路)14
及び選択回路(SEL1)33)により、何れか1つの
信号の位相が反転される場合について説明する。第1実
施形態においては、位相シフト信号dの位相が反転され
て反転信号/dとなるものとする。位相が反転される
と、 /d=cos{2πft+π/2} ・・・・・・・・・・・・(8) 従って、ミキシング回路17の出力信号QOUTは、 QOUT=b×/d =cos{2πnft+π/2}×cos{2πft+π/2} =sin2πnft×sin2πft =[−cos2π{n+1}ft+cos2π{n−1}ft]/2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9) となる。従って、出力周波数信号fOUTは、 fOUT=cos2π{n−1}ft ・・・・・・・・・・(10) となり、この場合は、ミキシング信号であるcos2π
{n±1}ftのうち、(n−1)逓倍のcos2π
{n−1}ftのみが選択的に出力されることとなる。
即ち、位相シフト信号dの正反転制御をすることによ
り、出力周波数信号fOUTには、ミキシング信号co
s2π{n±1}ftのうち、(n−1)逓倍のcos
2π{n−1}ft、あるいは(n+1)逓倍のcos
2π{n+1}ftの何れか一方のみが選択的に出力さ
れることとなる。尚、位相反転回路(レベルシフト回路
(差動増幅回路)14及び選択回路(SEL1)33)
の具体例については、図4の第1具体例、及び図5の第
2具体例により詳細を後述する。
【0053】また、選択回路(SEL2)34は、ミキ
シング回路16、17を差動増幅回路25として動作さ
せるための回路である。即ち、n逓倍の出力逓倍信号n
fを出力周波数信号fOUTとして選択的に出力する場
合に、入力周波数信号fのミキサ回路11への入力を遮
断するために、開閉スイッチ回路32をオフすると共
に、選択回路(SEL2)34により、ミキシング回路
16、17のミキシング動作を止めて、構成回路の一部
を使用して差動増幅回路25として動作させることによ
り、出力逓倍信号nfを直接出力周波数信号fOUTに
出力するものである。尚、ミキシング回路16、17を
差動増幅回路25として動作させるための具体例につい
ては、図6の第1具体例、及び図7の第2具体例により
詳細を後述する。
【0054】ここで、位相シフタ−回路12、13から
の出力信号a、b、c、dについて、信号a及び信号c
を原信号とし、信号b及び信号dをそれぞれ原信号a及
びcから+π/2、及び−π/2位相シフトした位相シ
フト信号として説明した。しかしながら、本発明はこれ
に限定されるものではなく、原信号の入れ替え、位相シ
フト信号の位相シフト方向等を入れ替えて構成しても同
様の結果を得ることができる。
【0055】また、信号dについて位相反転回路(レベ
ルシフト回路(差動増幅回路)14及び選択回路(SE
L1)33)を説明したが、本発明はこれに限定される
ことはなく、他の何れの信号の位相を反転させる場合に
も同様の結果を得ることができる。
【0056】次に、具体例につき説明する。先ず、位相
反転回路の具体例である。図4に第1具体例を示す。第
1具体例では、レベルシフト回路として差動出力を反転
関係において接続した2組の差動増幅回路14と、入力
された信号の位相正反転を制御するために、2組の差動
増幅回路14の何れか一方の差動増幅回路にバイアス電
流を供給する選択を行なうバイアス選択回路(SEL
1)33により構成される。選択される差動増幅回路の
入出力信号の接続関係が逆であるため、バイアス電流が
供給される差動増幅回路に応じて、差動入力信号に対す
る差動出力信号の位相を正反転制御することができるも
のである。
【0057】バイアス選択回路(SEL1)33につい
ては、2種類のセレクタータイプを例示している。セレ
クタータイプ1を図4中の(A)に示し、セレクタータ
イプ2を図4中の(B)に示す。(A)のセレクタータ
イプ1では、バイアス電流を供給するために抵抗素子R
5とR6で構成される2組のバイアス回路にて位相反転
バイアス回路33Aが構成され、2組の差動増幅回路1
4との間は、2組のスイッチトランジスタQ5とQ6に
より第1スイッチ回路33Bで接続される。即ち、抵抗
素子R5及びスイッチトランジスタQ5によりトランジ
スタQ1及びQ2で差動対を構成する差動増幅回路にバ
イアス電流を供給し、抵抗素子R6及びスイッチトラン
ジスタQ6によりトランジスタQ3及びQ4で差動対を
構成する差動増幅回路にバイアス電流を供給する構成で
ある。そして、制御回路(CTL1)33Cにより、ス
イッチトランジスタQ5あるいはQ6の何れか一方が択
一的に選択されることにより、差動入力信号の位相を正
反転制御するものである。
【0058】(B)のセレクタータイプ2では、バイア
ス電流を供給するために抵抗素子R5で構成される1組
のバイアス回路33Aに、2組のスイッチトランジスタ
Q5とQ6とが接続されて分岐が形成され、それぞれが
第1及び第2切替回路として2組の差動増幅回路14と
接続される。即ち、抵抗素子R5及びスイッチトランジ
スタQ5によりトランジスタQ1及びQ2で差動対を構
成する差動増幅回路にバイアス電流を供給し、抵抗素子
R5及びスイッチトランジスタQ6によりトランジスタ
Q3及びQ4で差動対を構成する差動増幅回路にバイア
ス電流を供給する構成である。そして、制御回路(CT
L1)33Cにより、スイッチトランジスタQ5あるい
はQ6の何れか一方が択一的に選択されることにより、
差動入力信号の位相を正反転制御するものである。
【0059】ここでは、位相反転バイアス回路33A、
あるいは1組のバイアス回路33Aとして、抵抗素子R
5、R6で構成する場合について説明した。しかしなが
ら、本発明はこれに限定されるものではなく、抵抗素子
に代えて、または抵抗素子に加えてトランジスタを使用
した定電流源回路やトランジスタ等を使用した能動負荷
回路等の、所定電流値を流す能力を有する回路であれば
使用することができる。
【0060】図5に示す第2具体例では、レベルシフト
回路としての差動増幅回路14における差動信号の入出
力関係を正反転制御すための反転切替回路33を備えた
構成である。具体的には、図5中の(A)は、反転切替
回路33を差動入力信号の入力経路に設置することによ
り、差動増幅回路14の差動入力端子への差動入力信号
の入力関係を逆転させて差動出力信号の位相を正反転制
御する場合である。また図5中の(B)は、反転切替回
路33を差動出力信号の出力経路に設置することによ
り、差動増幅回路14の差動出力端子への差動出力信号
の入出力関係を逆転させて位相を正反転制御する場合で
ある。更に図5中の(C)は、反転切替回路33を差動
増幅回路14の差動対と負荷回路との間に挿入すること
により、差動増幅回路14の差動信号の入出力関係を逆
転させて位相を正反転制御する場合である。
【0061】ここで、反転切替回路33としては、図5
に示すようなスイッチトランジスタによる経路の切り替
えが可能な回路が考えられる。
【0062】次に、ミキシング回路16、17を差動増
幅回路25とする具体例につき説明する。図6に示す第
1具体例では、前述のミキシング回路16、17におい
ては、バイアス電流値設定用の抵抗素子R13、R14
がミキサバイアス回路23を構成する。また、バイアス
電流レベル調整用のトランジスタQ15、Q16のうち
の一方のトランジスタQ16を第2スイッチ回路24と
して構成する。第2スイッチ回路24は、制御回路(C
TL2)34Aにより、オン・オフの制御がなされ、ミ
キシング回路16、17が通常のミキシング動作をする
場合には、トランジスタQ15と同一のバイアスBON
を印加し、構成回路の一部を差動増幅回路25として動
作させる場合には、オフ状態となるようにバイアスBO
FFを印加する。
【0063】また、差動増幅回路25として動作する場
合には、開閉スイッチ回路32により入力周波数信号f
の入力経路が遮断されるため、第3差動対22には、入
力周波数信号c及びその位相シフト信号dは入力されな
い。一方、第1差動対20を含む回路構成を差動増幅回
路25として動作させるためには、第3差動対22の構
成トランジスタであるトランジスタQ13をオン状態に
しておく必要がある。そこで、非平衡バイアス回路34
Bを活性化させることにより、トランジスタQ14に負
バイアスB−を印加してオフ状態にすると共に、トラン
ジスタQ13に正バイアスB+を印加してオン状態にす
る。ミキサバイアス回路23からのバイアス電流の供給
経路を確保することにより、第1差動対20を含む回路
を差動増幅回路25として動作させると共に、第2差動
対21側をオフ状態に保つ。尚、制御回路(CTL2)
34Aと非平衡バイアス回路34Bにより、選択回路
(SEL2)34を構成する。この構成をとることによ
り、ミキシング回路16、17は、差動増幅回路25と
して動作することができ、出力逓倍信号nfを出力周波
数信号fOUTとして出力することができる。
【0064】図7に示す第2具体例では、バイアス電流
値設定用の抵抗素子R13、R14がミキサバイアス回
路23を構成する。トランジスタQ15、Q16につい
ても、バイアスBONが印加されてオン状態となってお
り、バイアス電流レベル調整用としての機能を有する。
差動増幅回路25として動作する場合には、開閉スイッ
チ回路32により入力周波数信号fの入力経路が遮断さ
れるため、第1及び第2差動対20、21には、入力周
波数信号c及びその位相シフト信号dは入力されない。
そこで、第3差動対22を含む回路構成を差動増幅回路
25として動作させるためには、第1及び第2差動対2
0、21を非平衡状態にして何れか一方の側を構成する
トランジスタQ9及びQ12、あるいはQ10及びQ1
1をオン状態にしておく必要がある。そのため、非平衡
バイアス回路34Bを活性化させることにより、トラン
ジスタQ10及びQ11に負バイアスB−を印加してオ
フ状態にすると共に、トランジスタQ9及びQ12に正
バイアスB+を印加してオン状態にするか、または、反
対方向にバイアスをする構成としてトランジスタQ10
及びQ11をオン状態とする。この構成により、第3差
動対22から負荷回路R9、R10への電流経路を確保
することができ、第3差動対22を含む回路を差動増幅
回路25として動作させることができる。尚、制御回路
(CTL2)34Bにより、選択回路(SEL2)34
を構成する。この構成をとることにより、ミキシング回
路16、17は、差動増幅回路25として動作すること
ができ、出力逓倍信号nfを出力周波数信号fOUTと
して出力することができる。
【0065】図8は、第2実施形態の構成を示す。基本
となる周波数逓倍装置0に対し、適宜、ミキサ回路1
A、1B、倍数選択回路3A、3B、m逓倍の周波数逓
倍器102Aを追加する構成である。入力周波数信号
f、出力逓倍信号nf、mf、各段での出力周波数信号
(n±1)f、(2n±1)f、2nf、(n+2)f
等を、適宜に組合わせれば、任意の逓倍数を有する出力
周波数信号fOUTを作り出すことができる。
【0066】以上詳細に説明したとおり、第1実施形態
に係る周波数逓倍装置0Aでは、周波数逓倍器102、
シングル・サイド・バンド・ミキサ回路にて構成された
ミキサ回路11、及び倍数選択回路31の3つの回路ブ
ロックにより構成される。ミキサ回路11では、入力周
波数信号fと、周波数逓倍器102の出力信号である出
力逓倍信号nfとが入力されると、原信号a、cと、原
信号から±π/2の位相シフトした位相シフト信号b、
dからミキシング回路16、17を介してミキシングさ
れた信号IOUT、QOUTを得る。更にこれらの信号
IOUT、QOUTをサミングアンプ18により加算し
て出力周波数信号fOUTが出力される。この時、位相
反転回路(レベルシフト回路(差動増幅回路)14及び
選択回路(SEL1)33)により、何れか1つの信号
の位相の正反転制御を行なうことにより、ミキシングさ
れた周波数(n±1)fのうちの何れか一方を選択的に
出力周波数信号fOUTとして出力することができる。
【0067】また、入力周波数信号fのミキサ回路11
への入力を遮断するために開閉スイッチ回路32をオフ
すると共に、選択回路(SEL2)34により、ミキシ
ング回路16、17のミキシング動作を止めて、構成回
路の一部を使用して差動増幅回路25として動作させる
ことにより、出力逓倍信号nfを直接出力周波数信号f
OUTに出力することができる。
【0068】これにより、使用する周波数毎に周波数逓
倍装置を個々に備える必要がなく、また、ミキサ回路か
らの出力信号を外付けのフィルタ回路等により分離・選
択する必要もない。更に、PLL周波数シンセサイザ等
の制御システムが複雑な回路構成を備える必要もない。
そのため、複数の周波数信号を選択的に出力する周波数
逓倍装置0Aを小規模回路にて構成することができ、周
波数逓倍装置0Aの小型化を図ることができる。また、
小規模回路にて構成することができるため、回路動作上
の消費電力を低減することができ低消費電力化の要請に
合致した回路構成を実現することができる。更に、構成
回路0Aの回路動作も簡易であり複雑な制御システムは
不要となって安定した回路動作をさせることができる。
小型化、低消費電力性、及び安定動作を実現することが
でき、移動体通信機器に用いて好適であると共に、携帯
電話等の携帯機器に使用して好適な周波数逓倍装置0A
を構成することができる。
【0069】また、周波数逓倍器102により所定逓倍
数nを設定すれば、所定逓倍数nである第1逓倍数nを
中心に隣接する逓倍数(n±1)を有する出力周波数信
号fOUTを選択的に出力することができる。従って、
大規模な回路を備えることなく、キャリア周波数の切り
替えに必要な隣接する3つの逓倍数(n±1)、nを有
する出力周波数信号fOUTを小規模回路にて構成する
ことができる。
【0070】位相反転回路においては、レベルシフト回
路として差動出力を反転関係において接続した2組の差
動増幅回路14と、入力された信号の位相正反転を制御
するために、2組の差動増幅回路14の何れか一方の差
動増幅回路にバイアス電流を供給する選択を行なうバイ
アス選択回路(SEL1)33により構成される。入出
力信号の接続関係が逆であるため、バイアス電流が供給
される差動増幅回路に応じて、差動入力信号に対する差
動出力信号の位相を正反転制御することができる。
【0071】これにより、ミキシング結果として出力さ
れる2つの周波数信号(n±1)fのうちの一方の信号
のみを出力するシングル・サイド・バンド・ミキサ回路
11の利点を活かせば、ミキシング信号の位相を反転す
ることにより他方の信号も選択的に出力できるので、位
相反転回路(14及び33)により、ミキシングされる
信号のうち何れか1つの信号の位相を正反転制御して何
れか1つの信号を選択的に出力することができる。従っ
て、複数の周波数逓倍装置、外付けフィルタ回路等、あ
るいはPLL周波数シンセサイザ等を備えることなく、
キャリア周波数の切り替えに必要な逓倍数を有する出力
周波数信号fOUTを小規模回路にて構成することがで
きる。そのため、周波数逓倍装置0Aの小型化を図るこ
とができ、回路動作上の消費電力を低減することもでき
る。更に、構成回路0Aの回路動作も簡易であり複雑な
制御システムは不要となって安定した回路動作をさせる
ことができる。携帯電話等の携帯機器も含めた移動体通
信機器に使用して好適な周波数逓倍装置0Aを構成する
ことができる。
【0072】バイアス選択回路(SEL1)33として
は、バイアス回路を抵抗素子R5とR6で個々に構成し
た位相反転バイアス回路33Aに、個々にスイッチトラ
ンジスタQ5とQ6を接続して第1スイッチ回路33B
とするタイプ(図4中、(A))や、抵抗素子R5を共
有して1組のバイアス回路33Aとしながら、第1及び
第2切替回路という2組のスイッチトランジスタQ5と
Q6で選択分岐するタイプ(図4中、(B))がある。
【0073】これにより、第1スイッチ回路33Bを構
成するスイッチトランジスタQ5、Q6のうちオンする
側に接続される差動増幅回路に、位相反転バイアス回路
33Aが接続され、差動増幅回路が活性化される。そし
て、2組の差動増幅回路14のうちの何れか一方に選択
的にバイアス電流を供給することで位相の反転を行なう
ことができる。従って、第1スイッチ回路33Bにより
バイアス電流の経路の切り替えを簡単に行なうことがで
き、位相の正反転動作を簡易且つ確実に行うことができ
る。
【0074】また、反転切替回路33を備えて、レベル
シフト回路としての差動増幅回路14における差動信号
の入出力関係を正反転させることもできる。具体的に
は、反転切替回路33を差動入力信号の入力経路に設置
して、差動入力信号の入力関係を逆転させる場合(図5
中、(A))、反転切替回路33を差動出力信号の出力
経路に設置して、差動出力信号の出力関係を逆転させる
場合(図5中、(B))、反転切替回路33を差動増幅
回路14の差動対と負荷回路との間に挿入することによ
り、差動増幅回路14の差動信号の入出力関係を逆転さ
せて位相を正反転制御する場合がある。
【0075】また、差動増幅回路14における差動入力
信号と差動出力信号との接続関係を逆転させるだけで、
位相の反転を行なうことができる。従って、反転切替回
路33として経路切り替えを行なう簡単な構成により、
位相の正反転動作を簡易且つ確実に行うことができる。
【0076】ミキシング回路16、17を差動増幅回路
25とする構成については、ミキシング回路16、17
において、バイアス電流レベル調整用のトランジスタQ
15、Q16のうちの一方のトランジスタQ16を第2
スイッチ回路24として構成する。そして制御回路(C
TL2)34Aにより、オン・オフの制御をし、差動増
幅回路25を構成する場合には、オフ状態となるように
バイアスBOFFを印加する。更に開閉スイッチ回路3
2により入力周波数信号fの入力経路を遮断しながら、
第3差動対22の構成トランジスタであるトランジスタ
Q13をオン状態にしておくために非平衡バイアス回路
34Bを活性化させる。ミキサバイアス回路23からの
バイアス電流の供給経路を確保して、第1差動対20を
含む回路を差動増幅回路25として動作させると共に、
第2差動対21側をオフ状態に保つことができる。この
構成をとることにより、ミキシング回路16、17は、
差動増幅回路25として動作することができ、出力逓倍
信号nfを出力周波数信号fOUTとして出力すること
ができる。
【0077】また、開閉スイッチ回路32により入力周
波数信号fの入力経路が遮断された際、第3差動対22
を含む回路構成を差動増幅回路25として動作させるた
めに、非平衡バイアス回路34Bを活性化して、第1及
び第2差動対20、21を非平衡状態にして何れか一方
の側のトランジスタをオン状態にする。この構成によ
り、第3差動対22から負荷回路R9、R10への電流
経路を確保することができ、第3差動対22を含む回路
を差動増幅回路25として動作させることができる。こ
の構成をとることにより、ミキシング回路16、17
は、差動増幅回路25として動作することができ、出力
逓倍信号nfを出力周波数信号fOUTとして出力する
ことができる。
【0078】これにより、シングル・サイド・バンド・
ミキサ回路11を構成する第1、第2、あるいは第3差
動対の何れかの作動対を差動増幅回路25として使用す
ることができる。従って、複数の周波数逓倍装置、外付
けフィルタ回路等、あるいはPLL周波数シンセサイザ
等を備えることなく、小規模回路にて出力周波数信号f
OUTとして出力逓倍信号nfを出力することができ
る。
【0079】第2実施形態に係る周波数逓倍装置0Bで
は、基本となる周波数逓倍装置0に対し、適宜、ミキサ
回路1A、1B、倍数選択回路3A、3B、m逓倍の周
波数逓倍器102Aを追加して、入力周波数信号f、出
力逓倍信号nf、mf、各段での出力周波数信号(n±
1)f、(2n±1)f、2nf、(n+2)f等を、
適宜に組合わせることができる。これにより、任意の逓
倍数を有する出力周波数信号fOUTを作り出すことが
できる。
【0080】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは言うまでもない。即ち、
位相シフタ−回路12、13からの出力信号a、b、
c、dとして、原信号の入れ替え、位相シフト信号の位
相シフト方向等を入れ替えて構成しても同様の結果を得
ることができる。また、信号d以外の何れの信号につい
ても、位相反転させることができる。
【0081】また、位相反転バイアス回路33A、ある
いは1組のバイアス回路33Aとして、抵抗素子R5、
R6に代えて、または抵抗素子R5、R6に加えて、ト
ランジスタを使用した定電流源回路や、トランジスタ等
を使用した能動負荷回路等の所定電流値を流す能力を有
する回路であれば使用することができる。
【0082】更に、実施形態における説明において、バ
イポーラトランジスタを中心にして、一部スイッチトラ
ンジスタとしてMOSトランジスタを使用して説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、バイポ
ーラトランジスタの他、MOSトランジスタを使用して
構成することもできる。スイッチトランジスタについて
もMOSトランジスタの他、バイポーラトランジスタ
や、ジャンクションFET等を使用して構成することも
できる。
【0083】(付記1) 周波数逓倍器と、前記周波数
逓倍器の入力周波数信号と出力逓倍信号とをミキシング
するミキサ回路と、ミキサ回路におけるミキシング特性
を選択して、所定逓倍数の出力周波数信号のみを選択し
て出力する倍数選択回路とを備えることを特徴とする周
波数逓倍装置。 (付記2) 前記入力周波数信号を基準とした前記出力
周波数信号の前記所定逓倍数は、前記周波数逓倍器によ
る第1逓倍数、該第1逓倍数に1を加算した第2逓倍
数、及び該第1逓倍数から1を減算した第3逓倍数の何
れか1つであることを特徴とする付記1に記載の周波数
逓倍装置。 (付記3) 前記ミキサ回路は、シングル・サイド・バ
ンド・ミキサ回路であり、前記シングル・サイド・バン
ド・ミキサ回路は、前記入力周波数信号、前記出力逓倍
信号、及びそれぞれの信号の位相シフト信号のうちの何
れか1つの信号の位相を正反転制御する位相反転回路を
備えることを特徴とする付記1又は2に記載の周波数逓
倍装置。 (付記4) 前記位相シフト信号における位相シフト量
は、前記入力周波数信号及び前記出力逓倍信号のうちの
一方の原信号に対して+π/2であり、他方の原信号に
対して−π/2であることを特徴とする付記3に記載の
周波数逓倍装置。 (付記5) 前記何れか1つの信号は、差動信号であ
り、前記位相反転回路は、前記何れか1つの信号が入力
される差動増幅回路と、前記差動増幅回路における入出
力信号の関係を正反転制御する反転切替回路とを備える
ことを特徴とする付記3に記載の周波数逓倍装置。 (付記6) 前記反転切替回路は、前記差動増幅回路へ
の前記何れか1つの信号の入力方向を切り替える入力切
替回路を備えることを特徴とする付記5に記載の周波数
逓倍装置。 (付記7) 前記反転切替回路は、前記差動増幅回路の
差動出力を切り替える出力切替回路を備えることを特徴
とする付記5に記載の周波数逓倍装置。 (付記8) 前記反転切替回路は、前記差動増幅回路を
構成する差動対と負荷回路との接続を切り替える負荷切
替回路を備えることを特徴とする付記5に記載の周波数
逓倍装置。 (付記9) 前記何れか1つの信号は、差動信号であ
り、前記位相反転回路は、入力される前記何れか1つの
信号に対する差動出力の関係が相互に反転関係となるよ
うに差動出力同士が接続された2組の差動増幅回路と、
前記2組の差動増幅回路のうちの何れか一方を選択して
バイアス電流を供給するバイアス選択回路とを備えるこ
とを特徴とする付記3に記載の周波数逓倍装置。 (付記10) 前記2組の差動増幅回路は、回路毎に回
路動作に必要なバイアス電流を供給する位相反転バイア
ス回路を備え、前記バイアス選択回路により選択された
前記位相反転バイアス回路により前記2組の差動増幅回
路のうちの一方が選択されることを特徴とする付記9に
記載の周波数逓倍装置。 (付記11) 前記位相反転バイアス回路と、前記2組
の差動増幅回路における個々の差動増幅回路との間を接
続する第1スイッチ回路を備え、前記バイアス選択回路
は、前記第1スイッチ回路を制御して、何れか一方の前
記差動増幅回路に前記位相反転バイアス回路を接続する
ことを特徴とする付記10に記載の周波数逓倍装置。 (付記12) 1組の位相反転バイアス回路と、前記1
組の位相反転バイアス回路と前記2組の差動増幅回路に
おける一方の差動増幅回路との間を接続する第1切替回
路と、前記1組の位相反転バイアス回路と前記2組の差
動増幅回路における他方の差動増幅回路との間を接続す
る第2切替回路とを備え、前記バイアス選択回路は、前
記第1あるいは第2切替回路のうち何れか一方をオン
し、他方をオフすることを特徴とする付記9に記載の周
波数逓倍装置。 (付記13) 前記シングル・サイド・バンド・ミキサ
回路に入力された前記入力周波数信号及び前記出力逓倍
信号は、差動信号であり、前記シングル・サイド・バン
ド・ミキサ回路への前記入力周波数信号の入力経路を開
閉制御する開閉スイッチ回路を備え、前記シングル・サ
イド・バンド・ミキサ回路は、前記入力周波数信号が入
力される入力信号差動対と、前記出力逓倍信号が入力さ
れる逓倍信号差動対とを備え、前記開閉スイッチ回路に
より前記入力周波数信号の入力を遮断した際、前記逓倍
信号差動対は差動増幅回路として動作することを特徴と
する付記3乃至12の少なくとも何れか1項に記載の周
波数逓倍装置。 (付記14) 前記入力信号差動対は、相互に反転関係
にある差動出力同士が接続された第1及び第2差動対を
備え、前記逓倍信号差動対は、前記第1及び第2差動対
を能動負荷とする第3差動対を備え、前記開閉スイッチ
回路により前記入力周波数信号の入力を遮断した際、前
記第1及び第2差動対を非平衡状態にバイアスする非平
衡バイアス回路を備え、前記第3差動対により差動増幅
回路を構成することを特徴とする付記13に記載の周波
数逓倍装置。 (付記15) 前記逓倍信号差動対は、相互に反転関係
にある差動出力同士が接続された第1及び第2差動対を
備え、前記入力信号差動対は、前記第1及び第2差動対
を能動負荷とする第3差動対を備え、前記開閉スイッチ
回路により前記入力周波数信号の入力を遮断した際、前
記第3差動対を非平衡状態にバイアスする非平衡バイア
ス回路を備え、前記第3差動対のうち導通する側の構成
素子に接続される前記第1あるいは第2差動対の一方を
差動増幅回路として構成することを特徴とする付記13
に記載の周波数逓倍装置。 (付記16) 前記第3差動対における基準端子を結合
する抵抗素子と、前記基準端子の各々に接続される2組
のミキサバイアス回路と、前記2組のミキサバイアス回
路のうち一方のミキサバイアス回路と前記基準端子との
間を接続する第2スイッチ回路とを備え、前記開閉スイ
ッチ回路により前記入力周波数信号の入力を遮断した
際、前記第3差動対のうち前記第2スイッチ回路が接続
されていない側の構成素子を導通状態にバイアスする前
記非平衡バイアス回路を備え、前記入力周波数信号の入
力を遮断した際、前記第2スイッチ回路をオフすると共
に、前記第3差動対のうち導通する側の構成素子に接続
される前記第1あるいは第2差動対の一方を差動増幅回
路として構成することを特徴とする付記15に記載の周
波数逓倍装置。 (付記17) 1つ以上の他のミキサ回路と、該他のミ
キサ回路におけるミキシング特性を選択して、所定逓倍
数の周波数信号のみを選択して出力させる1つ以上の他
の倍数選択回路とを備え、前記入力周波数信号、前記出
力逓倍信号、前記出力周波数信号、あるいは1つの前記
他のミキサ回路の出力信号のうちの何れか2つの信号
を、順次、別の前記他のミキサ回路に入力することを特
徴とする付記1に記載の周波数逓倍装置。 (付記18) 前記入力周波数信号、前記出力逓倍信
号、前記出力周波数信号、あるいは前記出力信号を逓倍
する1つ以上の他の周波数逓倍器を更に備え、逓倍され
た信号を、別の前記他のミキサ回路に入力することを特
徴とする付記17に記載の周波数逓倍装置。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、レベルシフトとしての
差動増幅回路やミキシング回路等を利用しながら小規模
な回路構成により、低消費電力で、複数の逓倍周波数を
選択して出力することができる周波数逓倍装置を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理図である。
【図2】本発明のミキサ回路の出力スペクトラムであ
る。
【図3】周波数逓倍装置の第1実施形態を示す回路図で
ある。
【図4】第1実施形態における位相反転回路の第1具体
例を示す回路図である。
【図5】第1実施形態における位相反転回路の第2具体
例を示す回路図である。
【図6】第1実施形態におけるミキシング回路を差動増
幅回路構成とする第1具体例を示す回路図である。
【図7】第1実施形態におけるミキシング回路を差動増
幅回路構成とする第2具体例を示す回路図である。
【図8】周波数逓倍装置の第2実施形態示す回路図であ
る。
【図9】従来技術における周波数逓倍装置を示す回路図
である。
【図10】従来技術におけるミキサ回路の出力スペクト
ラムである。
【符号の説明】
0 周波数逓倍装置(原理図) 0A 周波数逓倍装置(第1実施形態) 0B 周波数逓倍装置(第2実施形態) 1、1A、1B ミキサ回路 3、3A、3B 倍数選択回路 11 ミキサ回路(シングル・サイド・バンド
・ミキサ回路) 12、13 位相シフタ−回路 14、15 レベルシフト回路(差動増幅回路) 16、17 ミキシング回路 18 サミングアンプ 20 第1差動対 21 第2差動対 22 第3差動対 23 ミキサバイアス回路 24 第2スイッチ回路 25 ミキシング回路を利用した差動増幅回路 31 倍数選択回路 32 開閉スイッチ回路 33 選択回路(SEL1)、あるいは反転切
替回路 33A 位相反転バイアス回路、あるいは1組の
バイアス回路 33B 第1スイッチ回路 34B 非平衡バイアス回路 100 従来の周波数逓倍装置 101 従来のミキサ回路 102 n逓倍の周波数逓倍器 102A m逓倍の周波数逓倍器 104 フィルタ回路A 105 フィルタ回路B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有村 一義 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 服部 吉伸 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数逓倍器と、 前記周波数逓倍器の入力周波数信号と出力逓倍信号とを
    ミキシングするミキサ回路と、 ミキサ回路におけるミキシング特性を選択して、所定逓
    倍数の出力周波数信号のみを選択して出力する倍数選択
    回路とを備えることを特徴とする周波数逓倍装置。
  2. 【請求項2】 前記入力周波数信号を基準とした前記出
    力周波数信号の前記所定逓倍数は、 前記周波数逓倍器による第1逓倍数、該第1逓倍数に1
    を加算した第2逓倍数、及び該第1逓倍数から1を減算
    した第3逓倍数の何れか1つであることを特徴とする請
    求項1に記載の周波数逓倍装置。
  3. 【請求項3】 前記ミキサ回路は、シングル・サイド・
    バンド・ミキサ回路であり、 前記シングル・サイド・バンド・ミキサ回路は、 前記入力周波数信号、前記出力逓倍信号、及びそれぞれ
    の信号の位相シフト信号のうちの何れか1つの信号の位
    相を正反転制御する位相反転回路を備えることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の周波数逓倍装置。
  4. 【請求項4】 前記何れか1つの信号は、差動信号であ
    り、 前記位相反転回路は、 前記何れか1つの信号が入力される差動増幅回路と、 前記差動増幅回路における入出力信号の関係を正反転制
    御する反転切替回路とを備えることを特徴とする請求項
    3に記載の周波数逓倍装置。
  5. 【請求項5】 前記何れか1つの信号は、差動信号であ
    り、 前記位相反転回路は、 入力される前記何れか1つの信号に対する差動出力の関
    係が相互に反転関係となるように差動出力同士が接続さ
    れた2組の差動増幅回路と、 前記2組の差動増幅回路のうちの何れか一方を選択して
    バイアス電流を供給するバイアス選択回路とを備えるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の周波数逓倍装置。
  6. 【請求項6】 前記2組の差動増幅回路における個々の
    差動増幅回路に回路動作に必要なバイアス電流を供給す
    る位相反転バイアス回路と、 前記位相反転バイアス回路と、前記個々の差動増幅回路
    との間を接続する第1スイッチ回路を備え、 前記バイアス選択回路は、前記第1スイッチ回路を制御
    して、何れか一方の前記差動増幅回路に前記位相反転バ
    イアス回路を接続することを特徴とする請求項5に記載
    の周波数逓倍装置。
  7. 【請求項7】 前記シングル・サイド・バンド・ミキサ
    回路に入力された前記入力周波数信号及び前記出力逓倍
    信号は、差動信号であり、 前記シングル・サイド・バンド・ミキサ回路への前記入
    力周波数信号の入力経路を開閉制御する開閉スイッチ回
    路を備え、 前記シングル・サイド・バンド・ミキサ回路は、 前記入力周波数信号が入力される入力信号差動対と、 前記出力逓倍信号が入力される逓倍信号差動対とを備
    え、 前記開閉スイッチ回路により前記入力周波数信号の入力
    を遮断した際、前記逓倍信号差動対は差動増幅回路を構
    成することを特徴とする請求項3乃至6の少なくとも何
    れか1項に記載の周波数逓倍装置。
  8. 【請求項8】 前記逓倍信号差動対は、相互に反転関係
    にある差動出力同士が接続された第1及び第2差動対を
    備え、 前記入力信号差動対は、前記第1及び第2差動対を能動
    負荷とする第3差動対を備え、更に、 前記第3差動対における基準端子を結合する抵抗素子
    と、 前記基準端子の各々に接続される2組のミキサバイアス
    回路と、 前記2組のミキサバイアス回路のうち一方のミキサバイ
    アス回路と前記基準端子との間を接続する第2スイッチ
    回路と、 前記開閉スイッチ回路により前記入力周波数信号の入力
    を遮断した際、前記第3差動対のうち前記第2スイッチ
    回路が接続されていない側の構成素子を導通状態にバイ
    アスする非平衡バイアス回路とを備え、 前記入力周波数信号の入力を遮断した際、前記第2スイ
    ッチ回路をオフすると共に、前記第3差動対のうち導通
    する側の構成素子に接続されている前記第1あるいは第
    2差動対の一方を差動増幅回路として構成することを特
    徴とする請求項7に記載の周波数逓倍装置。
  9. 【請求項9】 1つ以上の他のミキサ回路と、 該他のミキサ回路におけるミキシング特性を選択して、
    所定逓倍数の周波数信号のみを選択して出力させる1つ
    以上の他の倍数選択回路とを備え、 前記入力周波数信号、前記出力逓倍信号、前記出力周波
    数信号、あるいは1つの前記他のミキサ回路の出力信号
    のうちの何れか2つの信号を、順次、別の前記他のミキ
    サ回路に入力することを特徴とする請求項1に記載の周
    波数逓倍装置。
  10. 【請求項10】 前記入力周波数信号、前記出力逓倍信
    号、前記出力周波数信号、あるいは前記出力信号を逓倍
    する1つ以上の他の周波数逓倍器を更に備え、逓倍され
    た信号を、別の前記他のミキサ回路に入力することを特
    徴とする請求項9に記載の周波数逓倍装置。
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