JP2002221947A - マトリクス型表示装置 - Google Patents

マトリクス型表示装置

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JP2002221947A
JP2002221947A JP2001019232A JP2001019232A JP2002221947A JP 2002221947 A JP2002221947 A JP 2002221947A JP 2001019232 A JP2001019232 A JP 2001019232A JP 2001019232 A JP2001019232 A JP 2001019232A JP 2002221947 A JP2002221947 A JP 2002221947A
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signal
buffer
spare
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JP2001019232A
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Masataka Okuno
将貴 奥野
Hideaki Yabuuchi
英明 薮内
Takashi Nojima
孝志 野島
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示駆動用の走査線または信号線の断線不良
の修復が可能なマトリクス型表示装置における表示品位
劣化の改善並びに省電力化を実現する。 【解決手段】 マトリクス型表示装置は、相互に平行に
配列された複数の走査線と、上記走査線に電気的に絶縁
されて直交配列される複数の信号線と、各走査線および
信号線に選択的に電圧を印加して表示駆動を行う駆動回
路と、断線不良が生じたときに断線不良が生じた信号線
に接続される予備回線81とを備えると共に、該予備回
線81に介在される予備配線バッファ回路B1を備えて
いる。そして、この該予備配線バッファ回路B1の出力
バッファ46の入力側には、接地ライン82が設けら
れ、該接地ライン82は、予備回線接続時に切断され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示駆動用の走査
線または信号線の断線不良が修復可能なマトリクス型表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絵素電極をマトリクス状に配列した表示
装置において、基板上に形成される走査線または信号線
に断線不良が生じると、その断線不良箇所以遠の絵素を
表示駆動することができず、表示品質が著しく悪化す
る。
【0003】このため、本願出願人等は、先に、特開平
3−23425号公報および特開平8−171081号
公報において、走査線または信号線の少なくとも一方の
ための予備回線を備え、断線不良が生じた走査線または
信号線を上記予備配線に接続することで、断線不良が生
じても修復可能なマトリクス型表示装置の構成を提案し
ている。
【0004】図10は、このようなマトリクス型表示装
置として、特開平8−171081号公報に記載の液晶
表示装置を簡略化して示す電気回路図である。上記液晶
表示装置では、特開平3−23425号公報に記載の液
晶表示装置において、基板上に形成される走査線または
信号線に断線不良が生じると、断線が生じた走査線また
は信号線に接続された予備回線に、バッファを介して、
その走査線または信号線に対応する駆動回路の出力電圧
を与えるようにし、かつ、予備回線を介する信号は、バ
ッファによって、該予備回線による電圧降下を補償して
いる。以下に、該液晶表示装置の構成について、図10
および図11を参照して説明する。
【0005】図10に示すように、液晶表示装置21
は、パネル22の一方の対向する両端部に複数のTCP
(Tape Carrier Package)DL1,DL2,…,DL
n;DR1,DR2,…,DRn(以下、総称する時に
は参照符DL,DRで示す)がそれぞれ配列され、同様
に、他方の対を成す両端部にも、TCP(Tape Carrier
Package)UL1〜ULm;UR1〜URmが配列され
る、高精細度の表示が可能なアクティブマトリクス型の
液晶表示装置である。
【0006】上記各TCPDL,DRには、それぞれ集
積回路等で実現される駆動回路ICL,ICRが実装さ
れている。各駆動回路ICL,ICRには、各TCPD
L,DRに共通に設けられる共通基板CL,CRの配線
パターン28を介して、映像信号が入力される。同様
に、TCPUL1〜ULm;UR1〜URmには、共通
基板EL,ERから映像信号が入力される。
【0007】上記パネル22は、基板として例えば上下
一対の相互に平行なガラス基板と、両ガラス基板の外方
表面にそれぞれ形成される偏光板と、上記各ガラス基板
の内方表面に形成される透明電極と、該透明電極上に形
成される配向膜と、両ガラス基板の外周部を気密に封止
するスペーサと、上記ガラス基板およびスペーサによっ
て形成された空間内に封入される液晶質とを備えて構成
されている。上記透明電極は、例えば下側ガラス基板上
では共通に形成されており、これに対して、上側ガラス
基板上では、各絵素に対応してマトリクス状に配列され
て形成されている。
【0008】従って、上記上側ガラス基板上には、相互
に平行で、かつ交互に信号線23,24が形成されてい
る。また、この信号線23,24に直交し、かつこれら
の信号線23,24とは電気的に絶縁される走査線25
が形成されている。さらに、上記各信号線23,24と
走査線25との交点には、薄膜スイッチング素子である
TFT(Thin Film Transistor)26およびキャパシタ
27が形成されている。
【0009】上記TFT26のゲート電極は上記走査線
25に接続され、ソース電極は信号線23または信号線
24に接続され、ドレイン電極は上記キャパシタ27お
よび対応する絵素電極に接続されている。
【0010】従って、TFT26は、走査線25に印加
される選択パルスによって選択されると導通し、信号線
23,24に印加される信号に対応した階調電圧を液晶
(液晶質)に充電する。液晶およびキャパシタ27は、
次のタイミングまでその電荷を保持し、画像表示が行わ
れることになる。
【0011】また、上記パネル22の両端部には、上記
信号線23,24と垂直、すなわち、走査線25と平行
かつ信号線23,24と絶縁膜を介して電気的に絶縁さ
れた予備配線31,32がそれぞれ形成されている。こ
れに対応して、上記共通基板CL,CR上には、2本の
接続配線33,34が形成されている。また、駆動回路
ICL内には、予備配線バッファ回路BL1,BL2が
一体で設けられ、駆動回路ICR内には、予備配線バッ
ファ回路BR1,BR2が一体で設けられている。
【0012】TCPDL側で、上記接続配線33は、駆
動回路ICL内の予備配線バッファ回路BL1の入力側
に接続されるとともに、上記予備配線31に絶縁膜を介
して交差している連絡線35に接続されている。同様
に、TCPDL側では、接続配線34は、予備配線バッ
ファ回路BL2の入力側に接続されていると共に、予備
配線31に交差している連絡線36と接続されている。
【0013】これに対して、TCPDR側では、接続配
線33が、駆動回路ICR内の予備配線バッファ回路B
R1の入力側に接続されると共に、予備配線32に交差
している連絡線37と接続されている。また、TCPD
R側では、接続配線34は、予備配線バッファ回路BR
2の入力側に接続されると共に、予備配線32に交差し
ている連絡線38に接続されている。
【0014】図11は、上記予備配線バッファ回路BL
1の電気回路図である。この予備配線バッファ回路BL
1は、デジタルバッファで実現される出力バッファ46
と、その入力保護用のダイオード47,48とを備えて
構成されている。ダイオード47,48は、それぞれ出
力バッファ46の入力端子を、ハイレベルの電源ライン
49およびローレベルの接地ライン50に逆極性で接続
する。
【0015】従って、ダイオード47,48の順方向電
圧降下をVDとし、電源ライン49の電圧をVcc、接地
ライン50を接地する( すなわち、0Vとする) とき、
入力端子51への入力電圧VINに対して、−VD<V
IN<Vcc+VDとなるように出力バッファ46への入
力電圧を規制する。出力バッファ46は、入力端子51
への入力電圧のデューティに対応して、ハイレベルの電
圧またはローレベルの電圧を出力端子52へ出力する。
なお、予備配線バッファ回路BL2,BR1,BR2
は、この予備配線バッファ回路BL1と同様に構成され
る。
【0016】上述のように構成された液晶表示装置21
において、例えば信号線24に参照符60で示すような
断線不良が生じていることが検査工程等で発見される
と、この信号線24と予備配線32との交点61が、レ
ーザ光の照射による前記絶縁膜の除去等によって電気的
に接続される。またこれに対応して、アルミ等からな
り、導電率の低い予備配線31,32の使用長を短くす
るために、予備配線バッファ回路BL1および連絡線3
7が選択されて、予備配線32と連絡線37との交点6
2、予備配線バッファ回路BL1の出力ラインと予備配
線31の交点63および予備配線31と信号線24との
交点64が同様に電気的に接続される。
【0017】これによって、参照符60で示す断線不良
箇所(以下、断線不良箇所60と記す)からTCPDR
寄りのTFT26には、信号線24のTCPDR側の部
分を介して、直接駆動電圧が印加され、これに対して断
線不良箇所60からTCPDL側のTFT26には、前
記TCPDR側の信号線24から予備配線32、連絡線
37、接続配線33、予備配線バッファ回路BL1、予
備配線31および信号線24のTCPDL側の部分を介
して駆動電圧が印加される。
【0018】従って、上記液晶表示装置21では、断線
不良箇所60よりもTCPDL側のTFT26に対して
も、予備配線32,31および接続配線33等での電圧
降下が予備配線バッファ回路BL1で補償されて駆動電
圧が印加される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
晶表示装置21においては、予備配線31,32により
断線修正しない場合は、予備配線バッファ回路BL1,
BL2;BR1,BR2における各出力バッファ46の
入力部が浮いた状態となり、これら出力バッファ46ヘ
の入力信号がないため、これら出力バッファ46の動作
が不安定となり、この結果、信号線23,24からの出
力信号が不安定になる。
【0020】このため、このままでは、予備配線31,
32に余計な信号を与えて予備配線31,32と信号線
23,24とのクロス部にて寄生容量を形成し、該寄生
容量を介して信号線23,24へ悪影響を与えかねず、
表示品位が劣化する虞れがある。
【0021】また、上述したように各出力バッファ46
の入力部が浮いたままではこれら出力バッファ46に余
計な電流が流れ、消費電力が多くなる。
【0022】また、近年、消費電力の低減化を図るべ
く、信号線駆動回路において、省電力機構(パワーセー
ブ機能)が提案されている(例えば特開平11−338
433号公報等)。
【0023】通常、液晶表示装置において、各信号線に
は、各信号線毎に表示画素データを液晶駆動電圧に変換
するソースドライバ出力バッファ回路が、信号線駆動回
路中に、各々の線数に応じて配置されている。同様に、
各走査線には、垂直走査に伴って、スイッチング素子、
例えばTFTのゲートを、各走査線毎にONさせるゲー
トドライバ出力バッファ回路が、走査線駆動回路中に、
各々の線数に応じて配置されている。
【0024】各駆動回路における出力バッファ回路、つ
まり、信号線あるいは走査線を駆動するための上記ソー
スドライバ出力バッファ回路またはゲートドライバ出力
バッファ回路は、例えばタイミングを制御する図示しな
いタイミングコントローラによって制御され、上記各出
力バッファ回路は、タイミングコントローラから供給さ
れるシリアル表示データを1走査線分サンプリングして
保持し、走査線のデータが各ソースドライバ出力バッフ
ァ回路に保持された後、タイミングコントローラによっ
て各ゲートドライバ出力バッファ回路から液晶駆動電圧
が出力され、走査線に接続されている全てのTFTのゲ
ート電極に液晶駆動電圧が印加され、ゲートがONされ
る。
【0025】その後、タイミングコントローラによって
全てのソースドライバ出力バッファ回路から液晶駆動電
圧が出力され、全ての信号線に、先にサンプリングした
表示データに応じた液晶駆動電圧を供給し、これら信号
線からゲート電極がONされている走査線におけるTF
Tのソース電極を介してドレイン電極(画素電極)に液
晶駆動電圧を供給し、液晶質に電圧を印加する。
【0026】上記動作の中で、ソースドライバ出力バッ
ファ回路、つまり、信号線駆動回路がサンプリングした
表示データを液晶駆動電圧に変換した後、該ソースドラ
イバ出力バッファ回路(信号線駆動回路)は、タイミン
グコントローラからのサンプリング開始信号によって、
次の走査線分のシリアル表示データのサンプリングを開
始する。以降、上記動作を繰り返すことにより、信号源
の表示データを良好に表示する。
【0027】このような動作を行う液晶表示装置におい
て、ソースドライバ出力バッファ回路(信号線駆動回
路)の出力は、ゲートがONの後、画素電極に液晶駆動
電圧を印加する期間である書き込み期間のみ出力電流が
必要であり、画素に充分に液晶駆動電圧が蓄積されれ
ば、その後は、ソースドライバ出力バッファ回路(信号
線駆動回路)の出力をOFFにしても、画素に蓄えられ
た液晶駆動電圧にて液晶を駆動することが可能であり、
書き込み期間の後は保持期間となり、出力電流を必要と
しない。
【0028】このため、信号線駆動回路の出力回路を画
素電極に液晶駆動電圧を印加する期間である書き込み期
間のみONにし、不必要な期間OFFにすることで、不
要な出力電流を削減することができ、消費電力を低減さ
せることができる。
【0029】しかしながら、消費電力の低減化を図るべ
く、上述したように省電力機構(パワーセーブ機能)が
設けられた信号線駆動回路を用いる場合、このような信
号線駆動回路が設けられた表示装置では、概ね1水平期
間ごとにパワーセーブをかけるが、このような表示装置
に、上記したような出力バッファ46を設けると、パワ
ーセーブをかけたとき、上記出力バッファ46の入力部
は、該出力バッファ46への信号の入力がなく、オープ
ン状態になり、浮いてしまう。
【0030】このため、このような状態では、これら出
力バッファ46ヘの入力信号がないため、これら出力バ
ッファの動作が不安定となり、信号線24からの出力信
号が不安定になる。このため、このような省電力機構を
設けた表示装置においては、信号の送信、停止が頻繁に
行われるが、上記構成とすると、上記出力バッファ46
への安定した信号供給ができず、表示品位が著しく低下
する。また、このような表示装置においても、上述した
ように各出力バッファ46の入力部が浮いたままではこ
れら出力バッファ46に余計な電流が流れ、電力消費が
多くなる。
【0031】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、表示駆動用の走査線または
信号線の断線不良の修復が可能なマトリクス型表示装置
における表示品位劣化の改善並びに省電力化の実現にあ
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明のマトリクス型表
示装置は、上記の課題を解決するために、相互に平行に
配列された複数の走査線と、上記走査線に電気的に絶縁
されて直交配列される複数の信号線と、各走査線および
信号線に選択的に電圧を印加して表示駆動を行う駆動回
路と、断線不良が生じたときに断線不良が生じた走査線
または信号線に接続される、走査線または信号線の少な
くとも一方の予備回線と、該予備回線に介在されるバッ
ファとを備えるマトリクス型表示装置において、上記バ
ッファの入力側の予備回線に接続された接地線を備え、
該接地線は、予備回線接続時に切断されることを特徴と
している。
【0033】また、本発明のマトリクス型表示装置は、
上記の課題を解決するために、相互に平行に配列された
複数の走査線と、上記走査線に電気的に絶縁されて直交
配列される複数の信号線と、各走査線および信号線に選
択的に電圧を印加して表示駆動を行う駆動回路と、断線
不良が生じたときに断線不良が生じた信号線に接続され
る、信号線の予備回線と、該予備回線に介在されるバッ
ファとを備えると共に、上記駆動回路が、上記電圧を画
素に充電する期間のみ電流を出力するパワーセーブ機能
付きの信号線駆動回路を備えるマトリクス型表示装置で
あって、上記バッファの入力側および出力側に、信号の
入出力を制御するスイッチが設けられると共に、上記バ
ッファの入力側に、該バッファの入力側の予備回線に接
続された接地線を備え、該接地線は、予備回線接続時に
切断されることを特徴としている。
【0034】このようにマトリクス型表示装置において
走査線または信号線の少なくとも一方の断線不良時に、
予備回線を用いて断線箇所を迂回して信号経路を確保す
るに際し、予備回線にバッファを介在させると、信号の
伝送時に生じる電圧降下を補償することができる一方、
走査線または信号線に断線不良が存在しない場合、つま
り、上記バッファが使用されない場合、該バッファの入
力部が浮いた状態となり、該バッファへの入力信号がな
いため、該バッファの動作が不安定となり、出力信号が
不安定になる。このため、走査線または信号線に断線不
良が存在しない場合、上記予備回線にバッファを介在さ
せただけでは予備回線に余計な信号を与えて予備回線と
信号線とのクロス部にて寄生容量を介して信号線へ悪影
響を与える虞れがあり、表示品位が劣化する虞れがあ
る。しかも、バッファの入力部が浮いたままではバッフ
ァに余計な電流が流れ、電力消費が多くなる。そして、
断線不良が起こる割合はそう多くなく、ほとんどの場
合、断線不良の修復、すなわち、予備配線修正は行われ
ない。
【0035】そこで、上記の構成によれば、上記バッフ
ァの入力側の予備回線に接地線を接続しておくことで、
予備配線修正をしないときは、上記バッファの入力部を
接地状態とし、バッファの動作を安定させることで安定
した信号の出力を行うことができ、予備配線修正すると
きは、該接地線を切断することで、信号の送信を可能と
し、上記バッファを使用可能な状態とすることができ
る。
【0036】この結果、表示駆動用の走査線または信号
線の断線不良の修復が可能なマトリクス型表示装置にお
いて、走査線または信号線の少なくとも一方の断線不良
時に、予備回線を用いて断線箇所を迂回して信号経路を
確保するに際し、予備回線にバッファを介在させること
で信号の伝送時に生じる電圧降下を補償し、予備回線を
用いて断線不良の修復を行っても、その修復の行われた
走査線または信号線によって駆動される表示素子の表示
内容に、例えば濃度不足が生じたりする等の表示不良を
生じることなく、断線の生じていない表示素子と同等の
表示を行うことができると共に、このように予備回線に
バッファを介在させた場合でも出力信号の安定化を図る
ことができる。このため、断線不良による予備配線修正
の有無に拘らず、良好な表示を行うことができる。
【0037】また、上記の構成によれば、予備配線修正
を行わない場合でも上記バッファに余計な電流が流れる
ことがなく、省電力化を図ることができる。
【0038】また、さらに電力消費を低減すべく、上記
駆動回路に、信号線駆動回路として、上記電圧を画素に
充電する期間のみ電流を出力するパワーセーブ機能付き
の信号線駆動回路を用いた場合に、断線不良の修復、す
なわち、予備回線による配線修正が行われると、予備回
線にバッファを介在させた場合、パワーセーブモード
時、すなわち、パワーセーブをかけたときに、バッファ
の入力部がオープン状態になって浮いてしまうという問
題が生じる。そして、このような状態では、前記したよ
うに、バッファの動作が不安定となる。
【0039】そこで、上記したようなパワーセーブ機能
付きの信号線駆動回路を用いる場合、上記バッファの入
力側および出力側に、信号の入出力を制御するスイッ
チ、具体的には、上記信号線駆動回路の出力状態、特
に、上記信号線駆動回路から出力される信号のインピー
ダンスに応じてON/OFFすることにより信号の入出
力を制御するスイッチを設けることで、安定した信号の
供給を行うことができ、省電力化と同時に、予備配線修
正時の表示品位劣化の改善を図ることができる。
【0040】例えば、バッファの入力側に、バッファへ
の信号の入力の有無(ON/OFF)を切り替える第1
のスイッチと、GNDへの接続の有無(ON/OFF)
の切り替える第2のスイッチとを設け、バッファの出力
側に、バッファからの信号の出力の有無(ON/OF
F)を切り替える第3のスイッチを設けることで、パワ
ーセーブを行わない場合は、上記第1のスイッチをON
(閉)にし、第2のスイッチをOFF(開)にすること
で上記信号線駆動回路から出力された信号をバッファに
供給し、上記第3のスイッチをON(閉)にすることで
上記バッファから予備回線を介して断線不良が発生した
信号線に信号を出力する。
【0041】一方、パワーセーブモード時に信号供給を
断ったとき、上記信号線駆動回路からの出力がハイイン
ピーダンスになると、上記第3のスイッチを、上記信号
線駆動回路からの出力のインピーダンスに合わせて予備
回線経由の信号線もハイインピーダンスにすべくOFF
する一方、上記第2のスイッチをONし、GNDに接続
(接地)することで、上記信号線駆動回路からの出力が
ハイインピーダンスになることでバッファの入力がオー
プンになってバッファでの信号、ひいてはバッファの動
作が不安定となることを防止し、供給停止された信号を
安定化させる。また、上記信号線駆動回路からの出力が
ハイインピーダンスになっていることで、上記第2のス
イッチが閉じてON状態となったときにその影響が上記
信号線駆動回路の方にまで及ぶことを避けるため、上記
第1のスイッチをOFF(開)にし、上記第2のスイッ
チが閉じたことによる液晶を防止する。これにより、安
定した信号を上記バッファから出力することができる。
この結果、予備配線修正時の表示品位の劣化を改善する
ことができる。
【0042】また、本発明のマトリクス型表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記バッファの入力側お
よび出力側に設けられたスイッチは、上記信号線駆動回
路内に一体に設けられていることを特徴としている。
【0043】上記の構成によれば、上記バッファの入力
側および出力側に設けられたスイッチが上記信号線駆動
回路内に一体に設けられていることで、上記バッファ並
びにスイッチを信号線駆動回路の集積回路チップ内に集
積することができ、実装面積の縮小を図ることができる
と共に、コストの上昇を招くことなく、上述のような予
備回線による電圧降下の補償および安定した信号供給が
可能となる。
【0044】しかも、このように上記バッファ並びに上
記スイッチを信号線駆動回路内に集積することで、信号
線駆動回路のバッファ、つまり、前記ソースドライバ出
力バッファ回路における、信号線を駆動するためのバッ
ファと同一の性能特性を有するバッファを、上記予備回
線に介在されるバッファとすることができる。これによ
り、信号線駆動回路から直接信号線に出力される信号
と、上記信号線駆動回路から、上記予備回線に介在され
るバッファ並びに上記予備回線経由で信号線に出力され
る信号との特性(タイミング、ディレイ等)を同等とす
ることができ、この結果、一定の表示品位を保つことが
できる。
【0045】また、上記スイッチを信号線駆動回路内に
集積することで、パワーセーブモード時かパワーセーブ
モード解除時(通常モード)かでON/OFFが切り替
えられることによりモード(すなわち、信号線駆動回路
からの信号の出力状態)を切り替える、信号線駆動回路
のスイッチのON/OFFのタイミング(開閉タイミン
グ)と、上記予備回線に介在されるバッファの入力側あ
るいは出力側に設けられたスイッチとのON/OFFの
タイミング(開閉タイミング)とのマッチングを図るこ
とができる。
【0046】この結果、上記信号線駆動回路における、
モード切り替えのための上記スイッチあるいは上記予備
回線に介在されるバッファの入力側あるいは出力側に設
けられたスイッチの一方の開閉タイミングが遅れて余計
な電流が流れたり、ショートして壊れる可能性がある等
の不測の事態を回避することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下
の通りである。以下、本実施の形態では、本発明にかか
るマトリクス型表示装置として液晶表示装置を例に挙げ
て説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0048】図1は、本実施の形態にかかる液晶表示装
置1を簡略化して示す電気回路図である。この液晶表示
装置1は、パネル22(液晶パネル)の一方の対向する
両端部に複数のTCP(Tape Carrier Package)DL
1,DL2,…,DLn;DR1,DR2,…,DRn
(以下、総称する時には参照符DL,DRで示す)がそ
れぞれ配列され、同様に、他方の対を成す両端部にも、
TCP(Tape Carrier Package)UL1〜ULm;UR
1〜URmが配列される、高精細度の表示が可能なアク
ティブマトリクス型の液晶表示装置である。
【0049】上記各TCPDL,DRには、信号線2
3,24に選択的に電圧を印加して表示駆動を行う、本
実施の形態にかかる駆動回路として、それぞれ集積回路
等で実現される駆動回路ICL,ICRが実装されてい
る。各駆動回路ICL,ICRには、各TCPDL,D
Rに共通に設けられる共通基板CL,CRの配線パター
ン28を介して、映像信号が入力される。同様に、TC
PUL1〜ULm;UR1〜URm(以下、総称する時
には参照符UL,URで示す)にも、走査線25に選択
的に電圧を印加して表示駆動を行う、本実施の形態にか
かる駆動回路として、それぞれ集積回路等で実現される
図示しない駆動回路がそれぞれ実装されており、TCP
UL, URに実装された各駆動回路には、各TCPU
L, URに共通に設けられる共通基板EL,ERから映
像信号が入力される。
【0050】上記パネル22は、基板として例えば上下
一対の相互に平行なガラス基板と、両ガラス基板の外方
表面にそれぞれ形成される偏光板と、上記各ガラス基板
の内方表面に形成される透明電極と、該透明電極上に形
成される配向膜と、両ガラス基板の外周部を気密に封止
するスペーサと、上記ガラス基板およびスペーサによっ
て形成された空間内に封入される液晶質とを備えて構成
されている。上記透明電極は、例えば下側ガラス基板上
では共通に形成されており、これに対して、上側ガラス
基板上では、各絵素に対応してマトリクス状に配列され
て形成されている。
【0051】従って、上記上側ガラス基板上には、相互
に平行で、かつ交互に信号線23,24が形成されてい
る。また、この信号線23,24に直交し、かつこれら
の信号線23,24とは電気的に絶縁される走査線25
が形成されている。さらに、上記各信号線23,24と
走査線25との交点には、薄膜スイッチング素子である
TFT(Thin Film Transistor)26およびキャパシタ
27が形成されている。
【0052】上記TFT26のゲート電極は上記走査線
25に接続され、ソース電極は信号線23または信号線
24に接続され、ドレイン電極は前記キャパシタ27お
よび対応する絵素電極に接続されている。
【0053】従って、TFT26は、走査線25に印加
される選択パルスによって選択されると導通し、信号線
23,24に印加される信号に対応した階調電圧を液晶
に充電する。液晶およびキャパシタ27は、次のタイミ
ングまでその電荷を保持し、画像表示が行われることに
なる。
【0054】上記信号線23は、パネル22の一方端側
において、TCPDLの対応する配線パターン29と、
たとえば異方導電性テープ等によって電気的に接続され
る。同様に、信号線24は、パネル22の他方端側にお
いて、TCPDRの配線パターン30と電気的に接続さ
れる。したがって、信号線23,24にはそれぞれ、駆
動回路ICL,ICRからの前記映像信号に対応した駆
動電圧が印加される。また、走査線25には、TCPU
L1〜ULm;UR1〜URmからの駆動電圧が印加さ
れる。
【0055】上記駆動回路ICL,ICRは、表示レジ
スタ等からの表示すべき画像に対応した映像信号をデコ
ードして、上記信号線23,24を駆動するために、デ
コード回路と、各信号線23,24に対応したバッファ
(出力バッファ)とを備えている。
【0056】各信号線23,24には、各信号線23,
24毎に表示画素データを液晶駆動電圧に変換して出力
する、信号線23,24への駆動電圧の出力回路41
(ソースドライバ出力バッファ回路)が、例えば上述し
たTCPDL,DR内においてそれぞれ集積回路等で実
現される駆動回路ICL,ICR中に、各々の線数に応
じて配置されている。同様に、各走査線25には、垂直
走査に伴ってTFT26のゲートを各走査線25毎にO
Nさせる、ゲートドライバ出力バッファ回路が、例えば
上述したTCPUL,UR内においてそれぞれ集積回路
等で実現される駆動回路中に、各々の線数に応じて配置
されている。
【0057】また、上記パネル22の両端部には、信号
線23あるいは信号線24の少なくとも一方に断線不良
が生じたときに断線不良が生じた信号線23あるいは信
号線24に接続される予備配線31,32(予備回線)
がそれぞれ形成されている。該予備配線31,32は、
上記信号線23,24と垂直、すなわち、走査線25と
平行かつ信号線23,24と絶縁膜を介して電気的に絶
縁されている。これに対応して、上記共通基板CL,C
R上には、2本の接続配線33,34(予備回線)が形
成されている。
【0058】また、駆動回路ICL内には、予備配線バ
ッファ回路B1,B2が一体で設けられ、駆動回路IC
R内には、予備配線バッファ回路B3,B4が一体で設
けられている。
【0059】TCPDL側で、上記接続配線33は、駆
動回路ICL内の予備配線バッファ回路B1の入力側に
接続されるとともに、上記予備配線31に絶縁膜を介し
て交差している連絡線35(予備回線)に接続されてい
る。同様に、TCPDL側では、接続配線34は、予備
配線バッファ回路B2の入力側に接続されていると共
に、予備配線31に交差している連絡線36(予備回
線)と接続されている。
【0060】これに対して、TCPDR側では、接続配
線33が、駆動回路ICR内の予備配線バッファ回路B
3の入力側に接続されると共に、予備配線32に交差し
ている連絡線37(予備回線)と接続されている。ま
た、TCPDR側では、接続配線34は、予備配線バッ
ファ回路B4の入力側に接続されると共に、予備配線3
2に交差している連絡線38(予備回線)に接続されて
いる。
【0061】なお、上記連絡線35,36;37,38
および接続配線33,34は、予備配線32、連絡線3
7、接続配線33、および予備配線31からなる予備回
線、あるいは、予備配線32、連絡線38、接続配線3
4、および予備配線31からなる予備回線における、引
き回し部として用いられる。
【0062】図2は、駆動回路ICL,ICR内におけ
る信号線23,24への駆動電圧の出力回路41(ソー
スドライバ出力バッファ回路)のブロック図である。前
記共通基板CL,CRの配線パターン28aからは、各
絵素毎のたとえば4ビット、すなわち16階調のデータ
D0 ,D1 ,D2 ,D3 が入力されており、このデータ
はDフリップフロップから成るラッチ回路42におい
て、配線パターン28bからのクロック信号Tsmp
(i)のタイミングに応答してラッチされる。ラッチ回
路42からの出力は、Dフリップフロップから成るホー
ルド回路43において、配線パターン28cを介するラ
ッチ信号OEのタイミングでホールドされ、そのホール
ド値は出力波形作成回路44に与えられる。
【0063】出力波形作成回路44は、端子d0 ,d1
,d2 ,d3 に入力された階調データに対応して、配
線パターン28dを介して入力されている5種類の基準
信号波形T0 ,T4 ,T8 ,T12,T16を適宜選択し、
かつ配線パターン28eを介して入力されている補間デ
ータH0 ,H1 ,H2 ,H3 に対応したデューティの波
形を出力バッファ45へ出力する。出力バッファ45
は、入力されたデューティ信号がハイレベルである期間
は、ハイレベルの電圧(Vcc)、たとえば電源電圧の
4.5Vを出力し、ローレベルであるときには、ローレ
ベルの電圧、例えば接地電圧の0Vを出力する。出力バ
ッファ45からの出力電圧O(i)は、配線パターン2
9,30から信号線23,24へ出力される。
【0064】こうして表示駆動すべき絵素に対応した各
信号線23,24に、その絵素の階調データに対応した
デューティの駆動電圧が印加され、この駆動電圧は絵素
までの抵抗成分および容量成分によって、前記デューテ
ィに対応した電圧に平滑化されて、前記各絵素電極に印
加される。
【0065】図3は、上記予備配線バッファ回路B1の
電気回路図である。この予備配線バッファ回路B1は、
前記出力バッファ45と同様のデジタルバッファで実現
される出力バッファ46(バッファ)と、その入力保護
用のダイオード47,48とを備えると共に、上記出力
バッファ46の入力側に、予備配線32、連絡線37、
接続配線33、および予備配線31からなる予備回線8
1に接続された接地ライン82(接地線)を備えて構成
されている。
【0066】上記ダイオード47,48は、それぞれ出
力バッファ46の入力端子を、ハイレベルの電源ライン
49およびローレベルの接地ライン50に逆極性で接続
する。上記ダイオード47,48は、ダイオード47,
48の順方向電圧降下をVDとし、電源ライン49の電
圧をVccとし、接地ライン50をGND(ground)に接続
する(すなわち、0Vとする)とき、入力端子51への
入力電圧VINに対して、−VD<VIN<Vcc+VD
となるように出力バッファ46への入力電圧を規制す
る。
【0067】出力バッファ46は、予備配線修正時の駆
動用バッファ(予備配線駆動用バッファ)であり、断線
不良時、予備配線修正することで、入力端子51への入
力電圧のデューティに対応して、ハイレベルの電圧また
はローレベルの電圧を出力端子52へ出力する。
【0068】接地ライン82は、予備配線修正をしない
場合において、出力バッファ46の入力部をGNDに接
続するラインであり、予備配線接続時には切断される。
該接地ライン82は、切断部82aで切断可能に形成さ
れている。
【0069】本実施の形態では、上記接地ライン82
は、予備配線修正をしないとき(ほとんどの場合が予備
配線修正はしない)は、出力バッファ46の入力部をデ
フォルトでGNDへ短絡しておき、予備配線修正すると
きは、断線した信号線24(場合によっては信号線23
であり、この場合は、他の予備配線バッファ回路が用い
られる)と予備配線31,32とをレーザで接続すると
きに、同じ工程で、前記GNDへの短絡を、切断部82
aにてレーザでカットすることで、予備配線修正する際
に出力バッファ46を使用することができるようにして
いる。
【0070】なお、ここでは、上記接地ライン82や絶
縁膜を、レーザ光の照射により昇華・蒸発または溶融さ
せることで配線間を分断あるいは接続する方法を用いた
が、レーザ光の代わりに、電子ビームやイオンビーム、
ランプ等を用いて熱エネルギーを与えることにより、上
記の昇華・蒸発・溶融等を行わせてもよい。
【0071】上記液晶表示装置1において、予備配線3
1,32を用いて断線箇所を迂回して信号経路を確保す
るに際し、上記したように接地ライン82が設けられて
いない場合、予備回線81に出力バッファ46を介在さ
せると、予備配線修正が行われない場合、つまり、断線
不良が存在せず、上記出力バッファ46が使用されない
場合、該出力バッファ46の入力部が浮いた状態とな
る。
【0072】このため、このままでは、上記出力バッフ
ァ46への入力信号がなく、該出力バッファ46からの
出力信号が不安定になり、予備配線31に余計な信号を
与えて該予備配線31と信号線24とのクロス部にて寄
生容量を形成し、該寄生容量を介して信号線へ悪影響を
与える虞れがあり、表示品位が劣化する虞れがある。
【0073】しかも、上記出力バッファ46の入力部が
浮いたままでは該出力バッファ46に余計な電流が流
れ、電力消費が多くなる。
【0074】しかしながら、断線不良が起こる割合はそ
う多くなく、ほとんどの場合、断線不良の修復、すなわ
ち、予備配線修正は行われない。このため、上記の問題
は断線修復可能なマトリクス型の表示装置において、多
くの場合に起こり得る。
【0075】そこで、図3に示すように、上記出力バッ
ファ46の入力側、つまり、入力側の予備回線81(厳
密には、接続配線33と連絡線35とを繋ぐライン)に
接地ライン82を接続しておくことで、予備配線修正を
しないときは、上記出力バッファ46の入力部を接地状
態とし、安定した信号の出力を行うことができ、予備配
線修正するときは、上記接地ライン82を切断すること
で、信号の送信を可能とし、上記出力バッファ46を使
用可能な状態とすることができる。
【0076】この結果、上記予備回線81に、上記予備
配線バッファ回路B1、特に上記出力バッファ46を介
在させることで、信号の伝送時に生じる電圧降下を補償
し、予備配線31,32を用いて断線不良の修復を行っ
ても、その修復の行われた信号線24によって駆動され
る表示素子の表示内容に、例えば濃度不足が生じたりす
る等の表示不良を生じることなく、断線の生じていない
表示素子と同等の表示を行うことができると共に、この
ように予備回線81に出力バッファ46を介在させた場
合でも出力信号の安定化を図ることができる。このた
め、断線不良による予備配線修正の有無に拘らず、良好
な表示を行うことができる。
【0077】また、上記の構成によれば、予備配線修正
を行わない場合でも出力バッファ46に余計な電流が流
れることがなく、省電力化を図ることができる。
【0078】なお、上記予備配線バッファ回路B2;B
3,B4は、この予備配線バッファ回路B1と同様に構
成される。また、これらの予備配線バッファ回路B1,
B2;B3,B4は、出力バッファ46に代えて、差動
増幅器等で実現されるアナログの出力バッファ(例え
ば、一方の入力に出力が帰還された、いわゆるボルテー
ジフォロワ)を用いてもよい。図3で示すデジタルバッ
ファは、図2で示す2値多階調の出力回路に対して特に
好適に実施され、アナログバッファは、前記2値多階調
の出力回路以外の出力回路、たとえばアナログ方式の駆
動回路、デジタル/アナログ変換方式の駆動回路および
振動電圧方式の駆動回路等に好適に実施される。
【0079】上述のように構成された液晶表示装置1に
おいて、図1に示すように例えば信号線24に参照符6
0で示すような断線不良が生じていることが検査工程等
で発見されると、この信号線24と予備配線32との交
点61が、レーザ光の照射による前記絶縁膜の除去等に
よって電気的に接続される。またこれに対応して、アル
ミ等から成り、導電率の低い予備配線31,32の使用
長を短くするために連絡線37および予備配線バッファ
回路B1が選択されて、予備配線32と連絡線37との
交点62、予備配線バッファ回路B1の出力ラインと予
備配線31との交点65および予備配線31と信号線2
4との交点64が同様に電気的に接続される。また、予
備配線バッファ回路B1を使用できる状態にするため
に、前記したように、前記切断部82aにて、接地ライ
ン82を切断しておく。
【0080】これによって、参照符60で示す断線不良
箇所(以下、断線不良箇所60と記す)からTCPDR
寄りのTFT26には、信号線24のTCPDR側の部
分を介して、直接駆動電圧が印加され、これに対して断
線不良箇所60からTCPDL側のTFT26には、前
記TCPDR側の信号線24から予備配線32、連絡線
37、接続配線33、予備配線バッファ回路B1、予備
配線31および信号線24のTCPDL側の部分を介し
て駆動電圧が印加される。
【0081】したがって、前記断線不良箇所60よりも
TCPDL側のTFT26に対しても、予備配線32,
31および接続配線33等での電圧降下が予備配線バッ
ファ回路B1で補償されて、駆動電圧が印加される。こ
れにより、断線不良箇所60がバイパスされて、前記断
線不良箇所60からTCPDL側の絵素も、断線不良箇
所60からTCPDR側の絵素と同様の濃淡で表示を行
うことができ、表示品質を損なうことなく、断線不良を
修復することができる。
【0082】そして、この場合、図1に示すように、上
記予備配線バッファ回路B1,B2;B3,B4、特
に、これら予備配線バッファ回路B1,B2;B3,B
4における出力バッファ46を、上記パネル22におけ
るTCPUL,UR形成側の端側に配置、すなわちパネ
ル22における上側ガラス基板の外周に形成された予備
配線31,32の終端側に設けることによって、該予備
配線31,32から侵入した静電気等による前記走査線
25または信号線23,24への過電圧の発生を防止
し、表示素子の損傷を防止することができる。
【0083】つまり、パネル22の周縁部を引回される
接続配線33,34によって静電ノイズが捕捉されて
も、その静電ノイズは予備配線バッファ回路B1,B
2;B3,B4のダイオード47,48で除去されるの
で、静電ノイズによるTFT26等の絵素の破壊を確実
に防止することができる。
【0084】さらに、上記液晶表示装置1において、上
記予備配線バッファ回路B1,B2;B3,B4、特
に、これら予備配線バッファ回路B1,B2;B3,B
4における出力バッファ46が、前記駆動回路ICL,
ICR内に一体に設けられることで、前記走査線25ま
たは信号線23,24を駆動するための出力バッファ4
5と、予備配線31,32のための出力バッファ46と
を一体で同時に形成することができ、コストの上昇を招
くことなく、上述のような予備配線31,32による電
圧降下の補償が可能となる。
【0085】また、図4は、TCPD1,D2,…,D
n(総称するときは参照符Dで示す)が、パネル72の
一方の端部にのみ配列されている液晶表示装置71を示
している。該液晶表示装置71は、前記液晶表示装置1
に対して、パネル72の面積が小さいか、精細度が低い
場合に好適に実施することができる。したがって、信号
線73は一端側で、TCPDの駆動回路IC、より厳密
には、信号線73毎に表示画素データを液晶駆動電圧に
変換すべく駆動回路IC中に信号線73の線数に応じて
設けられた、信号線73への駆動電圧の出力回路80
(ソースドライバ出力バッファ回路)と接続される。こ
の信号線73の両端部付近には、絶縁膜等によって該信
号線73と電気的に絶縁され、直交方向、すなわち走査
線25と平行に予備配線74,75が形成されている。
なお、上記液晶表示装置71において、前記図1〜図3
に示す構成要素と同等の機能を有する構成要素について
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0086】上記液晶表示装置71において、参照符7
6で示すように断線不良が発生すると、その断線の生じ
た信号線73は交点77,78においてそれぞれ予備配
線74,75と電気的に接続され、さらに予備配線74
での経路長が短くなる側の接続配線33に接続されてい
る予備配線バッファ回路B1が選択され、前記接続配線
33と予備配線75との交点79が電気的に接続され
る。また、この場合にも、予備配線バッファ回路B1を
使用できる状態にするために、前記したように、予備配
線バッファ回路B1における出力バッファ46の入力側
に設けられた接地ライン82を、その切断部82aにて
切断しておく。
【0087】これにより、前記液晶表示装置1と同様
に、予備配線74,75および接続配線33,34での
電圧降下を予備配線バッファ回路B1,B2で補償する
ことができる。なお、本実施の形態では、接続配線3
3,34のうち、パネル72の他端部側に形成される部
分33a,34aは、残余の共通基板C,EおよびTC
PDに形成される部分33b,34bが銅等で形成され
るのに対して、アルミ等の導電率の低い材質で形成され
るので、電圧降下を補償することができる本発明を特に
好適に実施することができる。
【0088】なお、上記の説明では2本の接続配線3
3,34が形成された液晶表示装置1;91について説
明したが、ガラス基板上に形成される予備配線31,3
2;74,75の導電率が高いとき、あるいは予備配線
バッファ回路BL1,BL2;BR1,BR2;B1,
B2での充分な電圧降下の補償が可能なときには、前記
接続配線は1本であってもよく、また複数箇所の断線修
復を可能とするために、パネル22;72の両端部側に
おいてそれぞれ複数本の予備配線を形成し、かつこれに
対応した接続配線を形成するようにしてもよい。
【0089】また、上記の説明では、予備配線バッファ
回路B1,B2が駆動回路ICL内あるいは駆動回路I
C内に一体で設けられ、予備配線バッファ回路B3,B
4が駆動回路ICR内に一体で設けられている構成につ
いて説明したが、本実施の形態にかかる発明は、これに
限定されるものではなく、図5に示すように、出力バッ
ファ46の入力側に設けられる接地ライン82が、駆動
回路(この場合は駆動回路ICR)の外に設けられた構
成を有していてもよい。このような構成は、例えば上記
駆動回路ICL,ICRがモノシリックの集積回路によ
り実現される場合等において好適である。
【0090】図5は、接地ライン82を、駆動回路(こ
の場合は駆動回路ICR)の外に設けた構成を有する液
晶表示装置91の概略構成を模式的に示す図である。な
お、該液晶表示装置91においても、前記図1〜図3に
示す構成要素と同等の機能を有する構成要素について
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。また、
図中、走査線25、TFT26、キャパシタ27、並び
に、予備配線バッファ回路B2;B3,B4等の、説明
に必要な構成以外の構成は省略している。さらに、図
中、予備回線81の構造を簡略化して示すと共に、これ
に伴って、予備回線81における接続配線33と連絡線
37との交点や、出力バッファ46の出力ラインと予備
配線31との交点も省略している。
【0091】上述のように構成された液晶表示装置91
においても、図5に示すように例えば信号線24に参照
符60で示すような断線不良(断線不良箇所60)が生
じていることが検査工程等で発見されると、予備配線3
1での経路長が短くなる側の出力バッファ46を経由す
る予備配線バッファ回路B1(但し、この場合、予備配
線バッファ回路B1における各構成要素は、予備回線8
1にそれぞれ個別に介在されている)が選択されて、こ
の信号線24と予備回線81における予備配線32との
交点X,Yが、レーザ光の照射による前記絶縁膜の除去
等によって電気的に接続される。また、予備配線バッフ
ァ回路B1、より厳密には、該予備配線バッファ回路B
1における出力バッファ46を使用できる状態にするた
めに、前記したように、予備配線バッファ回路B1にお
ける出力バッファ46の入力側に設けられた接地ライン
82が、その切断部82aにて切断される。
【0092】これによって、上記液晶表示装置91にお
いても、前記液晶表示装置1同様、断線不良箇所60か
ら駆動回路ICR寄り、つまり、TCPDR寄りのTF
T26には、信号線24のTCPDR側の部分を介し
て、直接駆動電圧が印加され、断線不良箇所60から駆
動回路ICL寄り、つまり、TCPDL側のTFT26
には、前記TCPDR側の信号線24から、上記ダイオ
ード47,48や出力バッファ46が介在された予備回
線81を介して駆動電圧が印加され、表示品質を損なう
ことなく、断線不良が修復される。
【0093】上記液晶表示装置91においては、このよ
うに接地ライン82を、駆動回路ICRの外に設けるこ
とで、予備回線81形成時に接地ライン82を形成する
ことができ、予め接地ライン82が設けられた駆動回路
を準備する必要がない。このため、コストを抑えて、上
述のような予備配線31,32による電圧降下の補償が
可能となる。なお、上記液晶表示装置91においても、
前記走査線25または信号線23,24を駆動するため
のバッファ(例えば図2に示す出力バッファ45)と、
予備配線31,32のための出力バッファ46とを、駆
動回路ICLに一体で同時に形成することにより、より
コストを抑えて、上述のような予備配線31,32によ
る電圧降下の補償が可能となる。
【0094】また、同様に、図6に示すように、TCP
Dが、パネル72の一方の端部にのみ配列されている液
晶表示装置101、つまり、駆動回路ICがパネル72
の一方の端部にのみ配列されている液晶表示装置101
においても、接地ライン82を、駆動回路(この場合は
駆動回路IC)の外に設けた構成とすることで、上述し
た効果を得ることができる。
【0095】図6は、駆動回路IRがパネル72の一方
の端部にのみ配列され、出力バッファ46の入力側に設
けられる接地ライン82が、駆動回路(この場合は駆動
回路IC)の外に設けられた構成を有する液晶表示装置
101の概略構成を模式的に示す図である。なお、該液
晶表示装置101において、前記図1〜図4に示す構成
要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の
符号を付記する。但し、図中、走査線25、TFT2
6、キャパシタ27、並びに、予備配線バッファ回路B
2等の、説明に必要な構成以外の構成は省略している。
さらに、図中、予備回線103の構造は簡略化して示し
ている。
【0096】上述のように構成された液晶表示装置10
1においても、参照符76で示すように断線不良が発生
すると、その断線の生じた信号線73は、予備回線10
3と、交点Zにおいて電気的に接続され、さらに断線不
良が発生した信号線73に近い側、すなわち、予備回線
103の経路長(予備配線74での経路長)が短くなる
側の出力バッファ46を経由する予備配線バッファ回路
B1(但し、この場合、予備配線バッファ回路B1にお
ける各構成要素は、予備回線103にそれぞれ個別に介
在されている)が選択され、該予備配線バッファ回路B
1、より厳密には、該予備配線バッファ回路B1におけ
る出力バッファ46を使用できる状態にするために、前
記したように、予備配線バッファ回路B1における出力
バッファ46の入力側に設けられた接地ライン82が、
その切断部82aにて切断される。
【0097】これによって、上記液晶表示装置101に
おいても、前記液晶表示装置91同様、参照符76で示
される断線不良箇所(以下、断線不良箇所76と記す)
から駆動回路IC寄り、つまり、TCPD寄りのTFT
26には、信号線73のTCPD側の部分を介して、直
接駆動電圧が印加され、上記断線不良箇所76を挟んで
駆動回路ICとは反対側のTFT26には、前記TCP
D側の信号線73から、上記ダイオード47,48や出
力バッファ46が介在された予備回線103を介して駆
動電圧が印加され、表示品質を損なうことなく、断線不
良が修復される。
【0098】なお、図6に示すように駆動回路IC(ソ
ースドライバ出力バッファ回路80)がパネル72の一
方の端部にのみ配置される場合、予備回線103は、図
6に示すようにパネル72上に配線することができる。
また、上記パネル72に、フレキシブル基板を使用する
場合等、パネル72の外に、上記したような予備回線1
03を配線することもできる。
【0099】すなわち、本実施の形態において、予備回
線103をパネル72上に形成するかあるいはパネル7
2の外に形成するかは、パネル72に用いられる基板の
種類に応じて適宜設定すればよく、特に限定されない。
また、本実施の形態において、予備配線バッファ回路B
1,B2;B3,B4を構成する各構成要素を駆動回路
ICL;ICR内に一体に形成するかまたは前記した予
備回線(例えば予備回線81,103)にそれぞれ分散
して介在させるかは、本発明を適用するマトリクス型表
示装置の種類に応じて適宜設定すればよい。また、上記
マトリクス型表示装置に設けられた各予備回線および使
用する予備配線バッファ回路B1,B2;B3,B4
は、断線不良の発生箇所に応じて適宜選択される。
【0100】なお、本実施の形態では、信号線23,2
4;73のための予備配線31,32;74,75、あ
るいは予備回線81;103が設けられた液晶表示装置
1;71;91;101について説明したが、本実施の
形態にかかる発明は、信号線23,24;73のみに適
用されるものではなく、走査線25に対しても同様に適
用することができる。
【0101】すなわち、本実施の形態にかかるマトリク
ス型液晶表示装置は、相互に平行に配列された複数の走
査線と、上記走査線に電気的に絶縁されて直交配列され
る複数の信号線と、各走査線および信号線に選択的に電
圧を印加して表示駆動を行う駆動回路と、断線不良が生
じたときに断線不良が生じた走査線または信号線に接続
される、走査線または信号線の少なくとも一方の予備回
線と、該予備回線に介在されるバッファとを備えるマト
リクス型表示装置において、上記バッファの入力側の予
備回線に接続された接地線を備え、該接地線は、予備回
線接続時に切断される構成であればよい。
【0102】上記予備回線は、上記走査線および信号線
の列の少なくとも一方の列の両端部のそれぞれにおい
て、該一方の列中の少なくとも一部の線と絶縁膜を介し
て交差し、それぞれの予備回線の一端は上記パネルの基
板(表示電極基板)の外部に引き出され、あるいは該基
板上にて互いに接続可能に配されている。
【0103】そして、この場合、上記マトリクス型表示
装置が、上記したように、各走査線と信号線との交点に
TFT等の薄膜のスイッチング素子が形成されるアクテ
ィブマトリクス型の表示装置である場合、該表示装置は
上記走査線および信号線の線幅が小さく、したがって断
線が生じやすく、かつその導電率が低いので、本発明を
特に好適に実施することができる。
【0104】本実施の形態にかかるマトリクス型表示装
置は、断線不良の修復による液晶表示装置品質の低下を
招くことがなく、また、消費電力が従来よりも低減さ
れ、しかも、容易に生産が可能である。
【0105】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について、図4〜図9に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1
との相違点について説明するものとし、実施の形態1に
おける構成要素と同等の機能を有する構成要素について
は、同一の符号を付記してその説明を省略する。なお、
本実施の形態でも、本発明にかかるマトリクス型表示装
置として液晶表示装置を例に挙げて説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0106】本実施の形態では、ソースドライバ出力バ
ッファ回路として、パワーセーブ機能付きのソースドラ
イバ出力バッファ回路を用いた場合について説明する。
【0107】本実施の形態にかかる液晶表示装置は、複
数の走査線25と複数の信号線23,24とがマトリク
ス状に配置され、その交点にスイッチング用のトランジ
スタであるTFT26が配置されたパネル22に、走査
線25に垂直走査にしたがってゲートをONさせる信号
を供給するゲートドライバ出力バッファ回路、並びに、
信号線23,24に1ゲート線分の表示データ(表示デ
ジタルデータ)をサンプリングし、サンプリングデータ
に従って、液晶駆動電圧に変換するソースドライバ出力
バッファ回路が各々接続された液晶表示装置であり、ゲ
ートON後、液晶駆動電圧を画素へ充電する期間のみソ
ースドライバ出力バッファ回路の出力電流を必要とし、
画素へ液晶駆動電が十分に蓄積された後はソースドライ
バ出力バッファ回路の不要な出力電流をカットするよう
になっている。例えばソースドライバ出力バッファ回路
出力回路の電源を、出力制御信号がHighの期間には
ON、Lowの期間にはOFFとすることにより、書き
込み時以外の余分な出力電流をカットすることができ、
これにより、消費電力を低減する。
【0108】図7は、上記構成を有する本実施の形態に
かかる液晶表示装置111を簡略化して示す電気回路図
である。この液晶表示装置111は、パネル22の一方
の対向する両端部に複数のTCP(Tape Carrier Packa
ge)Dl1,Dl2,…,Dln;Dr1,Dr2,
…,Drn(以下、総称する時には参照符Dl,Drで
示す)がそれぞれ配列され、同様に、他方の対を成す両
端部にも、TCP(TapeCarrier Package)Ul1〜U
lm;Ur1〜Urmが配列される、高精細度の表示が
可能なアクティブマトリクス型の液晶表示装置である。
【0109】上記各TCPDl,Drには、信号線2
3,24に選択的に電圧を印加して表示駆動を行う、本
実施の形態にかかる駆動回路として、それぞれ集積回路
等で実現される駆動回路ICl,ICrが実装されてい
る。各駆動回路ICl,ICrには、各TCPDl,D
rに共通に設けられる共通基板Cl,Crの配線パター
ン28を介して、映像信号が入力される。同様に、TC
PUl1〜Ulm;Ur1〜Urm(以下、総称する時
には参照符Ul,Urで示す)にも、走査線25に選択
的に電圧を印加して表示駆動を行う、本実施の形態にか
かる駆動回路として、それぞれ集積回路等で実現される
図示しない駆動回路がそれぞれ実装されており、TCP
Ul, Urに実装された各駆動回路には、各TCPU
l, Urに共通に設けられる共通基板El,Erから映
像信号が入力される。
【0110】このため、上記信号線23は、パネル22
の一方端側において、TCPDlの対応する配線パター
ン29と、例えば異方導電性テープ等によって電気的に
接続される。同様に、信号線24は、パネル22の他方
端側において、TCPDrの配線パターン30と電気的
に接続される。したがって、信号線23,24にはそれ
ぞれ、駆動回路ICl,ICrからの前記映像信号に対
応した駆動電圧が印加される。また、走査線25には、
TCPUl1〜Ulm;Ur1〜Urmからの駆動電圧
が印加される。
【0111】上記駆動回路ICl,ICrは、表示レジ
スタ等からの表示すべき画像に対応した映像信号をデコ
ードして、上記信号線23,24を駆動するために、デ
コード回路と、各信号線23,24に対応したバッファ
(例えば後述するソースドライバ出力バッファ回路にお
ける出力バッファ)とを備えている。
【0112】本実施の形態にかかる上記液晶表示装置1
11では、各信号線23,24には、パワーセーブ機能
付きのソースドライバ出力バッファ回路として、各信号
線23,24毎に表示画素データを液晶駆動電圧に変換
して出力する、信号線23,24への駆動電圧の出力回
路112が、例えば上述したTCPDl,Dr内におい
てそれぞれ集積回路等で実現される駆動回路ICl,I
Cr中に、各々の線数に応じて配置されている。
【0113】一方、各走査線25には、垂直走査に伴っ
てTFT26のゲートを各走査線25毎にONさせるゲ
ートドライバ出力バッファ回路が、例えば上述したTC
PUl,Ur内においてそれぞれ集積回路等で実現され
る駆動回路中に、各々の線数に応じて配置されている。
【0114】上記各ゲートドライバ出力バッファ回路お
よび出力回路112は、タイミングを制御する図示しな
いタイミングコントローラによって制御され、上記出力
回路112は、タイミングコントローラから供給される
シリアルな表示データを1走査線分サンプリングして保
持する。そして、走査線25のデータが各出力回路11
2に保持された後、タイミングコントローラによる各ゲ
ートドライバ出力バッファ回路から液晶駆動電圧が出力
されることにより、走査線25に接続されている全ての
TFT26のゲート電極に液晶駆動電圧が印加され、ゲ
ートがONされる。
【0115】その後、タイミングコントローラによって
全ての出力回路112から液晶駆動電圧が出力され、全
ての信号線23,24に、先にサンプリングした表示デ
ータに応じた液晶駆動電圧を供給し、これら信号線2
3,24からゲート電極がONされている走査線25に
おけるTFT26のソース電極を介してドレイン電極
(画素電極)に液晶駆動電圧を供給し、液晶質に電圧を
印加する。
【0116】そして、上記出力回路112がサンプリン
グした表示データを液晶駆動電圧に変換した後、上記出
力回路112は、タイミングコントローラからのサンプ
リング開始信号によって、次の走査線分の表示データ
(シリアル表示データ)のサンプリングを開始する。以
降、上記動作を繰り返すことにより、図示しない信号源
の表示データを良好に表示する。
【0117】このとき、本実施の形態では、上記駆動回
路ICl,ICrが、上記出力回路112の出力回路電
源を、画素電極に液晶駆動電圧を印加する期間である書
き込み期間のみONし、不必要な期間OFFにすること
で、出力回路112の不要な出力電流を削減することが
できるようになっている。
【0118】しかしながら、信号線駆動回路として、こ
のような出力回路112を備えた、パワーセーブ機能付
きの駆動回路ICl,ICrを用いる場合、前記したよ
うな出力バッファ46が設けられていると、パワーセー
ブをかけたとき、これら出力バッファ46の入力部がオ
ープン状態になり、浮いてしまう。このため、このよう
な状態では、これら出力バッファ46ヘの入力信号がな
いため、出力バッファ46の動作が不安定となり、出力
信号が不安定になり、表示品位が著しく低下する。ま
た、このような表示装置においても、上述したように各
出力バッファ46の入力部が浮いたままではこれら出力
バッファ46に余計な電流が流れ、電力消費が多くな
る。
【0119】そこで、本実施の形態においては、上記出
力バッファ46の入力側に、前記接地ライン82を設け
ると共に、上記出力バッファ46の入力側および出力側
に、上記出力回路112の出力状態、特に、上記出力回
路112から出力される信号のインピーダンスに応じて
ON/OFFすることにより信号の入出力を制御する、
図8に示すスイッチ113,114,115を設けるこ
とで、上記出力回路112の出力状態に応じて上記出力
バッファ46への信号の入力および上記出力バッファ4
6からの信号の出力を制御している。
【0120】すなわち、本実施の形態にかかる上記液晶
表示装置111は、予備配線バッファ回路として、図8
に示す構成を有する予備配線バッファ回路Bl1,Bl
2;Bl3,Bl4を備えている。
【0121】上記予備配線バッファ回路Bl1,Bl2
は、駆動回路ICl内に一体で設けられ、上記予備配線
バッファ回路Bl3,Bl4は、駆動回路ICr内に一
体で設けられている。
【0122】そして、TCPDl側で、上記接続配線3
3は、駆動回路ICl内の予備配線バッファ回路Bl1
の入力側に接続されるとともに、上記予備配線31に絶
縁膜を介して交差している連絡線35(予備回線)に接
続されている。同様に、TCPDl側では、接続配線3
4は、予備配線バッファ回路Bl2の入力側に接続され
ていると共に、予備配線31に交差している連絡線36
(予備回線)と接続されている。
【0123】これに対して、TCPDr側では、接続配
線33が、駆動回路ICr内の予備配線バッファ回路B
l3の入力側に接続されると共に、予備配線32に交差
している連絡線37(予備回線)と接続されている。ま
た、TCPDr側では、接続配線34は、予備配線バッ
ファ回路Bl4の入力側に接続されると共に、予備配線
32に交差している連絡線38(予備回線)に接続され
ている。
【0124】なお、本実施の形態においても、上記連絡
線35,36;37,38および接続配線33,34
は、予備配線32、連絡線37、接続配線33、および
予備配線31からなる予備回線、あるいは、予備配線3
2、連絡線38、接続配線34、および予備配線31か
らなる予備回線における、引き回し部として用いられて
いる。
【0125】図8は、上記予備配線バッファ回路Bl1
の電気回路図である。この予備配線バッファ回路Bl1
は、前記予備配線バッファ回路B1同様、出力バッファ
46と、その入力保護用のダイオード47,48とを備
えると共に、上記出力バッファ46の入力側に、予備配
線32、連絡線37、接続配線33、および予備配線3
1からなる予備回線81に接続された接地ライン82
(接地線)を備え、予備配線修正をしない場合におい
て、出力バッファ46の入力部がGNDに接続された構
成を有している。
【0126】そして、上記予備配線バッファ回路Bl1
は、上記の構成に加えて、上記出力バッファ46の入力
側に、入力端子51からの信号の供給、停止を行うスイ
ッチ113、つまり、上記出力バッファ46への信号の
入力の有無(ON/OFF)を切り替えるスイッチ11
3(第1のスイッチ)と、GNDへの接続の有無(ON
/OFF)を切り替えることで上記出力バッファ46の
信号を安定させるスイッチ114(第2のスイッチ)を
備えると共に、上記出力バッファ46の出力側に、上記
出力バッファ46の信号を出力端子52に供給、停止す
るスイッチ115、つまり、上記出力バッファ46から
の信号の出力の有無(ON/OFF)を切り替えるスイ
ッチ115(第3のスイッチ)を備えている。
【0127】これにより、パワーセーブを行わない場合
は、上記出力バッファ46の入力側に設けられたスイッ
チ113をON(閉)にし、スイッチ114をOFF
(開)にすることで、上記出力回路112から出力され
た信号を出力バッファ46に供給し、上記出力バッファ
46の出力側に設けられた上記スイッチ115をON
(閉)にすることで、上記出力バッファ46から、予備
配線32、連絡線37、接続配線33、および予備配線
31からなる予備配線(予備回線81)を介して断線不
良が発生した信号線24に信号を出力する。
【0128】一方、パワーセーブモード時に信号供給を
断ったとき、出力回路112からの出力がハイインピー
ダンスになると、上記出力バッファ46の出力側に設け
られたスイッチ115を、上記出力回路112からの出
力のインピーダンスに合わせて上記予備回線81経由の
信号線もハイインピーダンスにすべくOFFする一方、
上記スイッチ114をONし、GNDに接続(接地)す
ることで、上記出力回路112からの出力がハイインピ
ーダンスになることで出力バッファ46の入力がオープ
ンになって該出力バッファ46での信号、ひいては該出
力バッファ46の動作が不安定となることを防止し、供
給停止された信号を安定化させる。また、上記出力回路
112からの出力がハイインピーダンスになっているこ
とで、上記第2のスイッチが閉じてON状態となったと
きにその影響が上記信号線駆動回路の方にまで及ぶこと
を避けるため、上記スイッチ113をOFF(開)に
し、スイッチ112が閉じたことによる液晶を防止す
る。これにより、安定した信号を上記バッファから出力
することができる。この結果、予備配線修正時の表示品
位の劣化を改善することができる。
【0129】なお、本実施の形態においても、上記ダイ
オード47,48は、それぞれ出力バッファ46の入力
端子を、ハイレベルの電源ライン49およびローレベル
の接地ライン50に逆極性で接続する。上記ダイオード
47,48は、ダイオード47,48の順方向電圧降下
をVDとし、電源ライン49の電圧をVccとし、接地ラ
イン50をGNDに接続する(すなわち、0Vとする)
とき、入力端子51への入力電圧VINに対して、−V
D<VIN<Vcc+VDとなるように出力バッファ46
への入力電圧を規制する。
【0130】また、上記出力バッファ46は、予備配線
修正時の駆動用バッファ(予備配線駆動用バッファ)で
あり、断線不良時、予備配線修正することで、入力端子
51への入力電圧のデューティに対応して、前記ハイレ
ベルの電圧またはローレベルの電圧を出力端子52へ出
力する。
【0131】さらに、接地ライン82は、予備配線修正
をしない場合において、出力バッファ46の入力部をG
NDに接続するラインであり、予備配線接続時には切断
される。該接地ライン82は、切断部82aで切断可能
に形成されている。
【0132】そして、上記予備配線バッファ回路Bl
2;Bl3,Bl4もまた、この予備配線バッファ回路
Bl1と同様に構成される。
【0133】また、前記実施の形態1同様、これらの予
備配線バッファ回路Bl1,Bl2;Bl3,Bl4も
また、出力バッファ46に代えて、差動増幅器等で実現
されるアナログの出力バッファ(例えば、一方の入力に
出力が帰還された、いわゆるボルテージフォロワ)を用
いてもよい。
【0134】次に、上記予備配線バッファ回路Bl1に
おけるスイッチ113,114,115による信号の入
出力の制御について、図9に基づいて以下に説明する。
図9は、本実施の形態で用いられる、省電力機構等で好
適に用いられる出力回路112(パワーセーブ機能付き
ソースドライバ出力バッファ回路)および上記予備配線
バッファ回路Bl1の電気回路図である。
【0135】上記出力回路112は、コンデンサCSM
P,CM、アンプ116、MOS−FET(MOS型 F
ield Effect Transistor) 117、スイッチ114,1
15,118,122,123、ダイオード119,1
20、電流源121を備え、サンプルホールド機能並び
にパワーセーブ機能を有している。
【0136】上記出力回路112においては、通常モー
ド時には、入力端子113aから入力されるシリアルな
表示データは、サンプリングパルスによってスイッチ1
14がONになると、コンデンサCSMPに蓄積され
る。このとき、スイッチ114の下流に設けられたスイ
ッチ115は、OFF状態になっている。次に、転送信
号によってスイッチ114がOFFになり、スイッチ1
15がONになると、コンデンサCSMPに蓄積された
表示データがコンデンサCMに蓄積されると共に、アン
プ116のプラス端子に転送される。次に、アンプ11
6に入力される表示信号の電圧レベルに応じて、該電圧
レベルがHighならMOS−FET117でN−MO
Sトランジスタ117aがONし、電圧レベルがLow
レベルの表示信号が出力され、アンプ116に入力され
る電圧レベルがLowレベルならMOS−FET117
でP−MOSトランジスタ117bがONし、High
レベルの表示信号が出力される。
【0137】このとき、アンプ116からの出力は、O
N状態のスイッチ118を介して出力端子120から予
備配線バッファ回路Bl1に出力される一方、アンプ1
16のマイナス端子に入力される。このとき、電流源1
21の接地側のスイッチ122はON状態にある。尚、
アンプ116は、電流源121によって駆動されてい
る。
【0138】また、ダイオード119,120は、それ
ぞれ出力端子120を、ハイレベルの電源ラインおよび
ローレベルの接地ラインに逆極性で接続することによ
り、出力端子120から出力される出力電圧を規制し、
信号線23,24あるいは予備配線31,32に必要以
上に電圧がかからないようにセーブしている。
【0139】一方、パワーセーブモードのときは、スイ
ッチ123がON状態となり、スイッチ122,118
がOFF状態となり、アンプ116の駆動が停止され
る。なお、上記の説明では、予備配線バッファ回路Bl
1が選択された場合を例に挙げて説明しているが、他の
予備配線バッファ回路Bl2;Bl3,Bl4を選択し
た場合でも同様である。
【0140】図9は、上記液晶表示装置111におい
て、図7に示すように信号線24に参照符60で示すよ
うな断線不良が生じていることが検査工程等で発見され
た場合に、この信号線24と予備配線32との交点61
が、レーザ光の照射による前記絶縁膜の除去等によって
電気的に接続され、これに対応して、予備配線31,3
2の使用長を短くするために予備配線バッファ回路Bl
1が選択されて、予備配線32(予備配線32、連絡線
37、接続配線33、および予備配線31からなる予備
回線81)と予備配線バッファ回路Bl1とが電気的に
接続された状態を示している。
【0141】上記予備配線バッファ回路Bl1は、この
状態、つまり、上記出力回路112と、該予備配線バッ
ファ回路Bl1とが、信号線24並びに予備配線32
(予備回線81)を介して電気的に接続された状態にお
いて、上記出力回路112の出力状態、より詳細には、
信号線23,24を駆動するための出力バッファとして
のN−MOSトランジスタ117aおよびP−MOSト
ランジスタ117bの出力(すなわち、MOS−FET
117の出力)、より詳細には上記出力回路112にお
けるスイッチ118,122,123の開閉に応じて、
上記予備配線バッファ回路Bl1における出力バッファ
46の前後、すなわち、該出力バッファ46の入力側お
よび出力側に設けられたスイッチ113,114,11
5を開閉する。
【0142】例えば、入力端子113bに、パワーセー
ブ信号PSが入力されると、上記入力端子113bから
出力端子120までの信号供給において、上記出力回路
112がパワーセーブモードに入る。この結果、信号供
給が断たれると、上記出力回路112においてスイッチ
122はOFF状態となり、このときアンプ116が動
作しないことから、信号が不安定となるので、画質向上
のため、スイッチ123をONし、出力レベルをGND
に落としている。また、信号を出力しないようにスイッ
チ118はOFFされる。
【0143】このとき、上記予備配線バッファ回路Bl
1における入力端子51から入力される信号を出力端子
52へ送信するのに、信号の送信が停止したときにスイ
ッチ114がOFFであれば出力バッファ46での信号
が不安定となり品質低下につながるため、上記スイッチ
114をONにして、供給停止された信号を安定させ
る。また、信号の停止時は信号を上記出力端子52へ送
信しないようにスイッチ115をOFFにする。
【0144】より詳細には、上記予備配線バッファ回路
Bl1では、パワーセーブモード時に信号供給を断った
とき、出力回路112からの出力がハイインピーダンス
になると、上記出力バッファ46の出力側に設けられた
スイッチ115を、上記出力回路112からの出力のイ
ンピーダンスに合わせて上記予備配線32(予備回線8
1)経由の信号線もハイインピーダンスにすべくOFF
する一方、上記スイッチ114をONし、GNDに接続
(接地)する。これにより、上記出力回路112からの
出力がハイインピーダンスになることで出力バッファ4
6の入力がオープンになって該出力バッファ46での信
号、ひいては該出力バッファ46の動作が不安定となる
ことを防止し、供給停止された信号を安定化させる。ま
た、上記出力回路112からの出力がハイインピーダン
スになっていることで、上記第2のスイッチが閉じてO
N状態となったときにその影響が上記信号線駆動回路の
方にまで及ぶことを避けるため、上記スイッチ113を
OFF(開)にし、スイッチ112が閉じたことによる
液晶を防止する。これにより、安定した信号を上記バッ
ファから出力することができる。この結果、予備配線修
正時にパワーセーブを行った場合の表示品位の劣化を改
善することができる。
【0145】一方、パワーセーブを行わない場合、つま
り、パワーセーブモードを解除し、信号を出力する場合
には、上記出力回路112においてスイッチ112はO
N状態となり、信号を出力するためスイッチ123はO
FF状態となり、スイッチ118はON状態となる。
【0146】このとき、予備配線バッファ回路Bl1に
おいてスイッチ113は信号を送信するためにONに
し、スイッチ114はOFFにし、スイッチ115をO
Nにすることで、上記出力バッファ46から、予備配線
32(予備回線81)を介して断線不良が発生した信号
線24に安定した信号を出力することができる。
【0147】これにより、安定した信号の供給を行うこ
とができ、省電力化と同時に、予備配線修正時の表示品
位劣化の改善を図ることができる。
【0148】なお、このとき、上記予備配線バッファ回
路Bl1における接地ライン82は切断されて信号の送
信が可能となっている。
【0149】上記のように構成された液晶表示装置11
1において、図7に示すように信号線24に参照符60
で示すような断線不良(断線不良箇所60)が生じてい
ることが検査工程等で発見されると、この信号線24と
予備配線32との交点61が、レーザ光の照射による前
記絶縁膜の除去等によって電気的に接続される。また、
これに対応して、アルミ等からなり、導電率の低い予備
配線31,32の使用長を短くするために予備配線バッ
ファ回路Bl1および連絡線37が選択されて、予備配
線32と連絡線37との交点62、予備配線バッファ回
路Bl1の出力ラインと予備配線31との交点66およ
び予備配線31と信号線24との交点64が同様に電気
的に接続される。
【0150】さらに、予備配線バッファ回路を使用でき
る状態にするために、接地ライン82を切断しておく。
これによって、断線不良箇所60からTCPDr寄りの
TFT26には、信号線24のTCPDr側の部分を介
して、直接駆動電圧が印加され、これに対して断線不良
箇所60からTCPDl側のTFT26には、前記TC
PDr側の信号線24から予備配線32、連絡線37、
接続配線33、予備配線バッファ回路Bl1、予備配線
31および信号線24のTCPDl側の部分を介して駆
動電圧が印加される。
【0151】したがって、前記断線不良箇所60よりも
TCPDl側のTFT26に対しても、予備配線32,
31および接続配線33等での電圧降下が予備配線バッ
ファ回路Bl1で補償されて、駆動電圧が印加される。
これによって、前記断線不良箇所60からTCPDl側
の絵素も、断線不良箇所60からTCPDr側の絵素と
同様の濃淡で表示を行うことができ、表示品質を損なう
ことなく、断線不良を修復することができる。
【0152】なお、本実施の形態においても、上記予備
配線バッファ回路Bl1,Bl2;Bl3,Bl4は、
前記実施の形態1において図4で示したように、TCP
(TCPD)が、パネル72の一方の端部にのみ配列さ
れている液晶表示装置に適用することができる。すなわ
ち、図4における液晶表示装置71において、ソースド
ライバ出力バッファ回路として上記したようなパワーセ
ーブ機能付きの出力回路112を用いる場合、予備配線
バッファ回路として予備配線バッファ回路Bl1,Bl
2を使用することで、TCP(TCPD)が、パネル7
2の一方の端部にのみ配列されている液晶表示装置にお
いても、表示品質を損なうことなく、断線不良を修復す
ることができると共に、消費電力を低減することができ
る。このような液晶表示装置は、前記液晶表示装置11
1に対して、パネル72の面積が小さいか、精細度が低
い場合に好適に実施することができる。
【0153】また、本実施の形態においても、上記予備
配線バッファ回路Bl1,Bl2;Bl3,Bl4は、
前記実施の形態1において図5および図6で示したよう
に、上記予備配線バッファ回路Bl1,Bl2;Bl
3,Bl4を構成する各構成要素が、信号線駆動回路
(図5に示す駆動回路CIL,CIR、図6に示す駆動
回路CI;本実施の形態にかかる駆動回路の符号を引用
すれば駆動回路CIl,CIr)の外に設けられた構成
を有していてもよい。つまり、例えば、図5および図6
において、ダイオード47,48、接地ライン82に加
えて、例えばスイッチ113等も信号線駆動回路の外に
設けられた構成を有していてもよい。また、さらに、ス
イッチ114,115も信号線駆動回路の外に設けられ
た構成を有していてもよい。
【0154】しかしながら、上記スイッチ113,11
4,115が、上記信号線駆動回路内に一体に設けられ
ていることで、上記出力バッファ46並びにスイッチ1
13,114,115を上記信号線駆動回路の集積回路
チップ内に集積することができ、実装面積の縮小を図る
ことができると共に、コストの上昇を招くことなく、上
述のような予備回線による電圧降下の補償および安定し
た信号供給が可能となることから、上記スイッチ11
3,114,115は、上記信号線駆動回路内に一体に
設けられていることが望ましい。
【0155】しかも、このように上記出力バッファ46
並びにスイッチ113,114,115を信号線駆動回
路内に集積することで、信号線駆動回路のバッファ、つ
まり、信号線駆動回路内に設けられたソースドライバ出
力バッファ回路における、信号線23,24を駆動する
ためのバッファ(本実施の形態においてはMOS−FE
T117)と同一の性能特性を有するバッファを、上記
予備回線に介在される出力バッファ46とすることがで
きる。これにより、信号線駆動回路から直接信号線に出
力される信号と、上記信号線駆動回路から、上記予備回
線に介在される出力バッファ46並びに上記予備回線経
由で信号線23,24に出力される信号との特性(タイ
ミング、ディレイ等)を同等とすることができ、この結
果、一定の表示品位を保つことができる。
【0156】また、上記スイッチ113,114,11
5を信号線駆動回路内に集積することで、パワーセーブ
モード時かパワーセーブモード解除時(通常モード)か
でON/OFFが切り替えられることによりモード(す
なわち、信号線駆動回路からの信号の出力状態)を切り
替える、信号線駆動回路のスイッチ118,122,1
23のON/OFFのタイミング(開閉タイミング)
と、上記スイッチ113,114,115とのON/O
FFのタイミング(開閉タイミング)とのマッチングを
図ることができる。
【0157】この結果、上記信号線駆動回路における、
モード切り替えのための上記スイッチ118,122,
123あるいは上記予備回線に介在される出力バッファ
46の入力側あるいは出力側に設けられた上記スイッチ
113,114,115の一方の開閉タイミングが遅れ
て余計な電流が流れたり、ショートして壊れる可能性が
ある等の不測の事態を回避することができる。
【0158】なお、本実施の形態においても、予備配線
バッファ回路Bl1,Bl2;Bl3,Bl4を構成す
る各構成要素を駆動回路ICl;ICr内に一体に形成
するかまたは前記した予備回線(例えば予備回線81,
103)にそれぞれ分散して介在させるかは、本発明を
適用するマトリクス型表示装置の種類に応じて適宜設定
すればよい。また、上記マトリクス型表示装置に設けら
れた各予備回線および使用する予備配線バッファ回路B
l1,Bl2;Bl3,Bl4は、断線不良の発生箇所
に応じて適宜選択される。
【0159】上記予備配線バッファ回路Bl1,Bl
2;Bl3,Bl4は、上記した液晶表示装置にのみ限
定されるものではなく、パワーセーブ機能付き信号線駆
動回路を備えたマトリクス表示装置であれば適用可能で
ある。
【0160】しかしながら、上記マトリクス型表示装置
が上記したように、各走査線と信号線との交点にTFT
等の薄膜のスイッチング素子が形成されるアクティブマ
トリクス型の表示装置である場合、該表示装置は上記走
査線および信号線の線幅が小さく、したがって断線が生
じやすく、かつその導電率が低いので、本発明を特に好
適に実施することができる。
【0161】以上のように、本実施の形態にかかるマト
リクス型液晶表示装置は、相互に平行に配列された複数
の走査線と、上記走査線に電気的に絶縁されて直交配列
される複数の信号線と、各走査線および信号線に選択的
に電圧を印加して表示駆動を行う駆動回路と、断線不良
が生じたときに断線不良が生じた信号線に接続される、
信号線の予備回線と、該予備回線に介在されるバッファ
とを備えると共に、上記駆動回路が、上記電圧を画素に
充電する期間のみ電流を出力するパワーセーブ機能付き
の信号線駆動回路を備えるマトリクス型表示装置であっ
て、上記バッファの入力側および出力側に、信号の入出
力を制御するスイッチが設けられると共に、上記バッフ
ァの入力側に、該バッファの入力側の予備回線に接続さ
れた接地線を備え、該接地線は、予備回線接続時に切断
される構成である。
【0162】また、本実施の形態にかかるマトリクス型
液晶表示装置は、相互に平行に配列された複数の走査線
と、上記走査線に電気的に絶縁されて直交配列される複
数の信号線と、上記信号線に選択的に電圧を印加して表
示駆動を行うパワーセーブ機能付駆動回路と、上記信号
線の少なくとも一方の予備回線と該予備回線に介在され
るバッファを備えるマトリクス型表示装置において、上
記バッファの前後にスイッチを設け、断線不良が生じた
信号線を上記予備回線に一体に設けられる構成であり、
断線不良が生じた走査線および信号線を上記予備回線に
接続するようになっている。
【0163】また、本実施の形態でも、上記予備回線
は、上記走査線および信号線の列の少なくとも一方の列
の両端部のそれぞれにおいて、該一方の列中の少なくと
も一部の線と絶縁膜を介して交差し、それぞれの予備回
線の一端は上記パネルの基板(表示電極基板)の外部に
引き出され、あるいは該基板上にて互いに接続可能に配
されている。
【0164】このように、信号線に直交して、かつ、電
気的に絶縁された予備回線を予め形成しておき、断線不
良時には断線不良箇所を迂回して、その予備回線を用い
て信号経路を確保するようにし、かつ、その予備回線に
は該予備回線による電圧降下を補償するためのバッファ
を設け、そのバッファの前後に信号の安定供給を行うた
めのスイッチを設けておくことで、予備回線を用いて断
線不良の修復を行っても、その修復の行われた信号線に
よって表示駆動される表示素子の表示内容に濃度不足等
の表示不良を生じることなく、断線の生じていない表示
素子と同等の表示を行うことができる。また、予備回線
の終端部側に介在するバッファの前後にそれぞれスイッ
チを設けることによって、例えば低消費電力機構等によ
る信号の送信、停止を頻繁に信号が不安定となるのを防
止することができる。
【0165】つまり、本実施の形態によれば、従えば、
基板上に相互に平行に配列された複数の走査線と、その
走査線とは電気的に絶縁される信号線とが直交配列され
て、各走査線と信号線との交点に形成される絵素となる
表示素子がマトリクス配列され、前記各走査線および信
号線に、駆動回路が選択的に電圧を印加することによっ
て、前記各絵素の例えば濃淡が変化して、所望とする表
示を行うようにしたマトリクス型表示装置において、前
記走査線または信号線の形成される表示領域外等に、そ
れらの走査線または信号線の少なくとも一方の断線不良
時に迂回して信号経路を確保するために、予め予備配線
と前記信号の伝送時に生じる電圧降下を補償するための
バッファを設け、この前記バッファの前後には安定した
信号を供給するためにスイッチを介在しておくことで、
上記走査線または信号線に断線不良が生じると、前記基
板の一方端側から他方端側まで延びる走査線のうち、断
線不良箇所よりも前記駆動回路寄り、すなわち、例えば
前記基板の一方端側の走査線または信号線には、駆動回
路からの電圧が印加され、前記断線不良箇所から駆動回
路とは反対側、すなわち前記基板の他方端側の走査線ま
たは信号線には予備回線が接続されて、その走査線また
は信号線に対応する駆動回路からの出力電圧が印加され
る。またその予備配線には、上記したように、バッファ
とその前後にスイッチが介在されている。
【0166】従って、上記予備回線を用いて前記断線不
良箇所の前後両側から、その走査線または信号線に対応
する駆動回路の出力電圧を与えるようにし、かつ、予備
回線を介する信号には、バッファによって該予備回線に
よる電圧降下を補償し、上記バッファの前後に設けるス
イッチによって安定した信号を補償することで、予備配
線と該予備配線に介在するバッファを用いて断線不良の
修復を行っても、その修復の行われた走査線または信号
線によって駆動される表示素子の表示内容に、例えば濃
度不足が生じたりする等の表示不良を生じることなく、
断線の生じていない表示素子と同等の表示を行うことが
できる。
【0167】なお、上記実施の形態1,2では、本発明
にかかるマトリクス型表示装置として、TFT駆動方式
を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置につ
いて言及したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他の方式のマトリクス型表示装置、例えば、TFT
素子を用いてアドレスするEL(electro luminescenc
e)表示装置等にも適用できる。また、上記のマトリク
ス型表示装置は、携帯電話、ポケットゲーム機、PDA
(personal digital assistants )、携帯TV、リモー
トコントロール、ノート型パーソナルコンピュータ、そ
の他の携帯端末等に搭載可能である。
【0168】
【発明の効果】本発明のマトリクス型表示装置は、以上
のように、相互に平行に配列された複数の走査線と、上
記走査線に電気的に絶縁されて直交配列される複数の信
号線と、各走査線および信号線に選択的に電圧を印加し
て表示駆動を行う駆動回路と、断線不良が生じたときに
断線不良が生じた走査線または信号線に接続される、走
査線または信号線の少なくとも一方の予備回線と、該予
備回線に介在されるバッファとを備えるマトリクス型表
示装置において、上記バッファの入力側の予備回線に接
続された接地線を備え、該接地線は、予備回線接続時に
切断される構成である。
【0169】上記の構成によれば、上記バッファの入力
側の予備回線に接地線を接続しておくことで、上記バッ
ファの入力部を接地状態とし、予備回線による断線不良
の修復が行なわれない場合にバッファの入力部が浮いた
状態となり、バッファの動作が不安定となり、出力信号
が不安定になることを防止し、安定した信号の出力を行
うことができる。また、予備配線修正するときは、該接
地線を切断することで、信号の送信を可能とし、上記バ
ッファを使用可能な状態とすることができる。
【0170】それゆえ、予備回線を用いて断線箇所を迂
回して信号経路を確保するに際し、予備回線にバッファ
を介在させることで信号の伝送時に生じる電圧降下を補
償し、予備回線を用いて断線不良の修復を行っても、そ
の修復の行われた走査線または信号線によって駆動され
る表示素子の表示内容に、例えば濃度不足が生じたりす
る等の表示不良を生じることなく、断線の生じていない
表示素子と同等の表示を行うことができると共に、この
ように予備回線にバッファを介在させた場合でも出力信
号の安定化を図ることができる。このため、断線不良に
よる予備配線修正の有無に拘らず、良好な表示を行うこ
とができるという効果を奏する。
【0171】また、上記の構成によれば、予備配線修正
を行わない場合でも上記バッファに余計な電流が流れる
ことがなく、省電力化を図ることができるという効果を
合わせて奏する。
【0172】また、本発明のマトリクス型表示装置は、
以上のように、相互に平行に配列された複数の走査線
と、上記走査線に電気的に絶縁されて直交配列される複
数の信号線と、各走査線および信号線に選択的に電圧を
印加して表示駆動を行う駆動回路と、断線不良が生じた
ときに断線不良が生じた信号線に接続される、信号線の
予備回線と、該予備回線に介在されるバッファとを備え
ると共に、上記駆動回路が、上記電圧を画素に充電する
期間のみ電流を出力するパワーセーブ機能付きの信号線
駆動回路を備えるマトリクス型表示装置であって、上記
バッファの入力側および出力側に、信号の入出力を制御
するスイッチが設けられると共に、上記バッファの入力
側に、該バッファの入力側の予備回線に接続された接地
線を備え、該接地線は、予備回線接続時に切断される構
成である。
【0173】上記の構成によれば、上記バッファの入力
側の予備回線に接地線を接続しておくことで、上記バッ
ファの入力部を接地状態とし、予備回線による断線不良
の修復が行なわれない場合にバッファの入力部が浮いた
状態となり、出力信号が不安定になることを防止し、安
定した信号の出力を行うことができる。また、予備配線
修正するときは、該接地線を切断することで、信号の送
信を可能とし、上記バッファを使用可能な状態とするこ
とができる。
【0174】また、上記の構成によれば、上記したよう
なパワーセーブ機能付きの信号線駆動回路を用いる場
合、上記バッファの入力側および出力側に、信号の入出
力を制御するスイッチを設けることで、パワーセーブを
かけたときに、バッファの入力部がオープン状態になっ
て浮いてしまうという問題を解決することができ、安定
した信号の供給を行うことができる。このため、省電力
化と同時に、予備配線修正時の表示品位劣化の改善を図
ることができる。
【0175】それゆえ、予備回線を用いて断線箇所を迂
回して信号経路を確保するに際し、予備回線にバッファ
を介在させることで信号の伝送時に生じる電圧降下を補
償し、予備回線を用いて断線不良の修復を行っても、そ
の修復の行われた走査線または信号線によって駆動され
る表示素子の表示内容に、例えば濃度不足が生じたりす
る等の表示不良を生じることなく、断線の生じていない
表示素子と同等の表示を行うことができると共に、この
ように予備回線にバッファを介在させた場合でも出力信
号の安定化を図ることができる。このため、断線不良に
よる予備配線修正の有無に拘らず、良好な表示を行うこ
とができるという効果を奏する。
【0176】また、上記の構成によれば、予備配線修正
を行わない場合でも上記バッファに余計な電流が流れる
ことがなく、また、パワーセーブ機能付きの信号線駆動
回路を用いることで、さらに省電力化を図ることができ
るという効果を合わせて奏する。
【0177】また、本発明のマトリクス型表示装置は、
以上のように、上記バッファの入力側および出力側に設
けられたスイッチは、上記信号線駆動回路内に一体に設
けられている構成である。
【0178】上記の構成によれば、上記バッファの入力
側および出力側に設けられたスイッチが上記信号線駆動
回路内に一体に設けられていることで、上記バッファ並
びにスイッチを信号線駆動回路の集積回路チップ内に集
積することができ、実装面積の縮小を図ることができる
と共に、コストの上昇を招くことなく、上述のような予
備回線による電圧降下の補償および安定した信号供給が
可能となるという効果を奏する。
【0179】しかも、このように上記バッファ並びに上
記スイッチを信号線駆動回路内に集積することで、信号
線駆動回路のバッファ、つまり、前記ソースドライバ出
力バッファ回路における、信号線を駆動するためのバッ
ファと同一の性能特性を有するバッファを、上記予備回
線に介在されるバッファとすることができる。これによ
り、信号線駆動回路から直接信号線に出力される信号
と、上記信号線駆動回路から、上記予備回線に介在され
るバッファ並びに上記予備回線経由で信号線に出力され
る信号との特性(タイミング、ディレイ等)を同等とす
ることができ、この結果、一定の表示品位を保つことが
できるという効果を奏する。
【0180】また、上記スイッチを信号線駆動回路内に
集積することで、パワーセーブモード時かパワーセーブ
モード解除時(通常モード)かでON/OFFが切り替
えられることによりモード(すなわち、信号線駆動回路
からの信号の出力状態)を切り替える、信号線駆動回路
のスイッチのON/OFFのタイミング(開閉タイミン
グ)と、上記予備回線に介在されるバッファの入力側あ
るいは出力側に設けられたスイッチとのON/OFFの
タイミング(開閉タイミング)とのマッチングを図るこ
とができる。
【0181】この結果、上記信号線駆動回路における、
モード切り替えのための上記スイッチあるいは上記予備
回線に介在されるバッファの入力側あるいは出力側に設
けられたスイッチの一方の開閉タイミングが遅れて余計
な電流が流れたり、ショートして壊れる可能性がある等
の不測の事態を回避することができるという効果を合わ
せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる液晶表示装置を
簡略化して示す電気回路図である。
【図2】上記液晶表示装置におけるTFTの駆動回路内
の駆動電圧の出力回路の電気的構成を示すブロック図え
ある。
【図3】上記液晶表示装置に設けられた予備配線バッフ
ァ回路の電気回路図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる他の液晶表示装
置を簡略化して示す電気回路図である。
【図5】本発明の実施の一形態にかかるさらに他の液晶
表示装置を簡略化して示す電気回路図である。
【図6】本発明の実施の一形態にかかるさらに他の液晶
表示装置を簡略化して示す電気回路図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる、パワーセー
ブ機能付き信号線駆動回路を備えた液晶表示装置を簡略
化して示す電気回路図である。
【図8】図7に示す液晶表示装置に設けられた予備配線
バッファ回路の電気回路図である。
【図9】図7に示す液晶表示装置に設けられた、パワー
セーブ機能付きソースドライバ出力バッファ回路および
予備配線バッファ回路の電気回路図である。
【図10】従来の液晶表示装置を簡略化して示す電気回
路図である。
【図11】従来の液晶表示装置に設けられた予備配線バ
ッファ回路の電気回路図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置(マトリクス型表示装置) 22 パネル 23 信号線 24 信号線 25 走査線 26 TFT 27 キャパシタ 31 予備配線(予備回線) 32 予備配線(予備回線) 33 接続配線(予備回線) 34 接続配線(予備回線) 35 連絡線(予備回線) 36 連絡線(予備回線) 37 連絡線(予備回線) 38 連絡線(予備回線) 41 出力回路 45 出力バッファ 46 出力バッファ(バッファ) 47 ダイオード 48 ダイオード 51 入力端子 52 出力端子 60 断線不良箇所 71 液晶表示装置(マトリクス型表示装置) 72 パネル 73 信号線 74 予備配線(予備回線) 75 予備配線(予備回線) 76 断線不良箇所 80 出力回路 81 予備回線 82 接地ライン(接地線) 82a 切断部 91 液晶表示装置(マトリクス型表示装置) 101 液晶表示装置(マトリクス型表示装置) 103 予備回線 111 液晶表示装置(マトリクス型表示装置) 112 スイッチ 112 出力回路 113 スイッチ 114 スイッチ 115 スイッチ 118 スイッチ 122 スイッチ 123 スイッチ B1 予備配線バッファ回路 B2 予備配線バッファ回路 B3 予備配線バッファ回路 B4 予備配線バッファ回路 Bl1 予備配線バッファ回路 Bl2 予備配線バッファ回路 Bl3 予備配線バッファ回路 Bl4 予備配線バッファ回路 IC 駆動回路(信号線駆動回路、駆動回路) ICL 駆動回路(信号線駆動回路、駆動回路) ICR 駆動回路(信号線駆動回路、駆動回路) ICl 駆動回路(パワーセーブ機能付きの信号線駆動
回路) ICr 駆動回路(パワーセーブ機能付きの信号線駆動
回路) PS パワーセーブ信号 DL TCP DR TCP D TCP UL TCP UR TCP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 621 G09G 3/20 621M 670 670A 680 680G (72)発明者 野島 孝志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H092 JA24 NA12 NA15 NA26 PA06 2H093 NC16 NC34 ND39 ND40 ND46 ND49 ND54 5C006 BB16 BC03 BC06 BC13 BF50 EB03 EB04 EB05 FA20 FA47 5C080 AA10 BB05 DD26 DD30 JJ02 JJ03 5C094 AA03 AA42 AA53 BA03 BA43 CA19 DB08 FB12 FB14 FB15 GB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に平行に配列された複数の走査線と、
    上記走査線に電気的に絶縁されて直交配列される複数の
    信号線と、各走査線および信号線に選択的に電圧を印加
    して表示駆動を行う駆動回路と、断線不良が生じたとき
    に断線不良が生じた走査線または信号線に接続される、
    走査線または信号線の少なくとも一方の予備回線と、該
    予備回線に介在されるバッファとを備えるマトリクス型
    表示装置において、 上記バッファの入力側の予備回線に接続された接地線を
    備え、該接地線は、予備回線接続時に切断されることを
    特徴とするマトリクス型表示装置。
  2. 【請求項2】相互に平行に配列された複数の走査線と、
    上記走査線に電気的に絶縁されて直交配列される複数の
    信号線と、各走査線および信号線に選択的に電圧を印加
    して表示駆動を行う駆動回路と、断線不良が生じたとき
    に断線不良が生じた信号線に接続される、信号線の予備
    回線と、該予備回線に介在されるバッファとを備えると
    共に、上記駆動回路が、上記電圧を画素に充電する期間
    のみ電流を出力するパワーセーブ機能付きの信号線駆動
    回路を備えるマトリクス型表示装置であって、 上記バッファの入力側および出力側に、信号の入出力を
    制御するスイッチが設けられると共に、 上記バッファの入力側に、該バッファの入力側の予備回
    線に接続された接地線を備え、該接地線は、予備回線接
    続時に切断されることを特徴とするマトリクス型表示装
    置。
  3. 【請求項3】上記バッファの入力側および出力側に設け
    られたスイッチは、上記信号線駆動回路内に一体に設け
    られていることを特徴とする請求項2記載のマトリクス
    型表示装置。
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