JP2002221941A - 液晶表示装置、及び液晶表示装置を用いた画像表示装置 - Google Patents

液晶表示装置、及び液晶表示装置を用いた画像表示装置

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JP2002221941A
JP2002221941A JP2001016504A JP2001016504A JP2002221941A JP 2002221941 A JP2002221941 A JP 2002221941A JP 2001016504 A JP2001016504 A JP 2001016504A JP 2001016504 A JP2001016504 A JP 2001016504A JP 2002221941 A JP2002221941 A JP 2002221941A
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JP2001016504A
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Yoshio Owaki
義雄 大脇
Koji Takahashi
孝次 高橋
Shunsuke Morishita
俊輔 森下
Masaaki Kitajima
雅明 北島
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Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源供給停止後に電源を再投入した際のフリッ
カの発生を防止した液晶表示装置及び画像表示装置を実
現する。 【解決手段】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層の間に形
成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走査信号線
駆動回路より印加され、かつ該走査信号線駆動回路は走
査信号線の非選択電位入力端子及び基準ロジック電位入
力端子を有する液晶表示装置において、前記液晶表示装
置の前記非選択電位入力端子及び前記基準ロジック電位
入力端子の電位は、外部から液晶表示装置への電源供給
遮断後に一度上昇し、その後低下する山なりの特性を有
すると共に、前記基準ロジック電位入力端子の電位は前
記非選択電位入力端子の電位以上であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置及び液
晶表示装置を用いた画像表示装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、その薄型、低消費電力
の特性により広く使われている。
【0003】特に、アクティブ素子を有する液晶表示装
置は、それぞれの画素電極に、選択的に電位を与え、保
持させる機能を有するため、アクティブ素子を持たない
タイプより画質が優れる点から、液晶表示装置には同方
式が広く用いられている。
【0004】また画像表示装置としてはいわゆるブラウ
ン管を用いた物が知られているが、同様に液晶表示装置
を用いた画像表示装置が知られており、ブラウン管を用
いた場合よりフリッカと総称される画面のちらつきが少
なく、体感的に目に優しい特性が知られている。この液
晶表示装置を用いた画像表示装置としては、液晶モニ
タ、ノートPC,液晶TV,液晶一体型PC,PDA
等、幅広い画像表示装置が実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクテ
ィブ素子を有する液晶表示装置には、その動作停止時、
すなわち外部からの電源の供給が停止した後に、再び該
液晶表示装置を動作状態に移行せしめた場合に、いわゆ
るフリッカ、すなわち画面のちらつきが現れる場合があ
る。
【0006】特に、この現象は、電源供給停止から再投
入までの時間が比較的短時間である場合に著しい。
【0007】そして、画素電極と配向膜の間に絶縁層を
有する構成、あるいは同一基板上に画素電極と基準電極
を有し、かつこれらの形成層の間に絶縁層がある場合、
さらに著しい。
【0008】これら課題は本願と同一の出願人により新
たに見出されたものであり、この課題と共に解決する為
の手段が同一出願人による先願である特願2000−3
72923に詳述されている。
【0009】しかし、ゲートドライバICもしくはゲー
ト駆動回路には、ゲートオフレベルを基準ロジック電位
までにしか上昇できない構成のものが存在する。通常、
基準ロジック電位はGNDレベルである為、すなわちゲ
ートオフレベルをGNDレベル以上に上げることが出来
ず、該構成のゲートドライバICもしくはゲート駆動回
路をもちいた液晶表示装置では、フリッカ抑制効果が減
じてしまうという新たな課題に直面した。
【0010】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その主たる目的はゲートオフレベルを基
準ロジック電位までしか上昇できない、あるいは基準ロ
ジック電位まで上昇しない構成のゲートドライバICも
しくはゲート駆動回路を用いた液晶表示装置において、
液晶表示装置への電源供給の遮断後、再投入した場合
に、フリッカの発生を抑制できる液晶表示装置を提供
し、さらにこの液晶表示装置を用いることによりフリッ
カの発生を抑制した画像表示装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0012】手段1.互いに対向配置される第1と第2の
基板、及び該基板間に狭持された液晶層を有し、一方の
基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させ
るための走査信号線、該アクティブ素子の動作により映
像信号が供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層
の間に形成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走
査信号線駆動回路より印加され、かつ該走査信号線駆動
回路は走査信号線の非選択電位入力端子及び基準ロジッ
ク電位入力端子を有する液晶表示装置において、前記液
晶表示装置の前記非選択電位入力端子及び前記基準ロジ
ック電位入力端子の電位は、外部から液晶表示装置への
電源供給遮断後に一度上昇し、その後低下する山なりの
特性を有すると共に、前記基準ロジック電位入力端子の
電位は前記非選択電位入力端子の電位以上であることを
特徴とするものである。
【0013】液晶表示装置の走査信号線駆動回路、例え
ば半導体チップにより構成されたゲートドライバIC、
もしくは基板上にポリシリコン、結晶性シリコン、等の
結晶性を有する半導体により構成されたゲート駆動回路
には、ゲートオフレベルを基準ロジック電位レベルまで
にしか上昇できない構成のものが存在する。通常、基準
ロジック電位はGNDレベルである。このような構成の
液晶表示装置においては、前記ゲートオフレベルをGN
Dレベルまで、すなわち0Vまでしか上昇できない。し
たがって、電源遮断後にゲートオフレベル状態を維持す
る構成の走査信号線駆動回路を用いた液晶表示装置にお
いて、外部からの電源供給遮断後に画素電極に蓄積した
電荷を十分に開放することが出来ない。これは、前記ア
クティブ素子を完全なON状態とすることが出来ない為
である。このため、電源遮断、再投入に際するフリッカ
の抑制効果が不十分なものとなってしまうという課題を
見出した。
【0014】そこで本発明では、走査信号線駆動回路の
基準ロジック電位をGNDレベルと分離し、この基準ロ
ジック電位を制御可能とすることにより上記課題を解消
した。これにより、走査信号線駆動回路の基準ロジック
電位を制御することで、ゲートオフ電位を基準ロジック
電位レベル以下に保ちつつTFTのON電位にまで上昇
せしめることが可能となり、液晶表示装置の画素電極に
蓄積した電荷の開放を可能とした。
【0015】このとき、走査信号線駆動回路の基準ロジ
ック電位レベルは常時TFTのON電位程度の一定値と
しても無論本願の効果を奏することが出来る。しかし消
費電力低減の観点から、外部からの電源供給時は通常の
GNDレベル、すなわち0Vとし、電源供給遮断後にT
FTのON電位以上の状態に達し、その後再び0Vに収
束する構成により、消費電力低減とフリッカ低減効果の
両立を図ることが望ましい。
【0016】手段2.互いに対向配置される第1と第2の
基板、及び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の
基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させ
るための走査信号線、該アクティブ素子の動作により映
像信号が供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層
の間に形成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走
査信号線駆動回路より印加される液晶表示装置におい
て、外部から液晶表示装置への電源供給遮断後に、前記
基準電極の電位は負電位となる状態を有することを特徴
とするものである。
【0017】電源の切断―再投入に際し生じるフリッカ
を抑制するには、電源切断時に画素電極に蓄積する電荷
を開放すればよい。この目的で電源遮断後にアクティブ
素子をON状態とする必要が有るが、これは走査信号線
の電位をON状態とする手法以外に、走査信号線の電位
に対し画素電極の電位を所定値以上に下げることによ
り、アクティブ素子をON状態とすることが出来る。通
常画素電極の電位はアクティブ素子のON状態で書き込
まれた電位であり、OFF状態では直接変更することは
出来ない。しかし、画素電極と基準電極の間には容量が
形成されている為、基準電極の電位を変更することで、
容量結合により画素電極の電位を変更することが出来
る。この場合の基準電極は、いわゆる縦電界方式では画
素電極と対向する基板上に必須として設けられているも
のである。さらに基準信号線を画素電極と同一の基板に
も形成し基準信号線と画素電極の間に保持容量を形成し
た場合でもよい。また、いわゆる横電界方式では画素電
極と同じ基板上に基準電極が設けられ、該画素電極と基
準電極もしくは基準電極の繋がる基準信号線間で保持容
量を形成するものである。
【0018】前記基準電極の電位を通常の駆動状態より
低下せしめ、負の所定値以下とすることにより、前記画
素電極の電位は容量結合により低下し、この結果走査信
号線の電位が画素電極の電位をアクティブ素子をON状
態とするのに必要な電圧までに上回った状態を実現する
ことが可能となる。この状態で、画素電極に蓄積された
電荷は急速に開放され、画素電極の電位は基準電極の電
位に急速に近づく。したがって、電源再投入時のフリッ
カの発生を防止することが実現する。
【0019】手段3.互いに対向配置される第1と第2の
基板、及び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の
基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させ
るための走査信号線、該アクティブ素子の動作により映
像信号が供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層
の間に形成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走
査信号線駆動回路より印加され、かつ概走査信号線駆動
回路は走査信号線の順次選択の状態及び同時選択の状態
のいずれかを選択できるモード設定機能を有する液晶表
示装置において、前記モード設定機能は、外部から液晶
表示装置への電源供給遮断後に同時選択に設定される状
態を有することを特徴とするものである。
【0020】これにより、電源供給遮断後に全走査信号
線がON状態となる為、画素電極から急速に電荷を開放
することが可能となる。
【0021】手段4.互いに対向配置される第1と第2の
基板、及び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の
基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させ
るための走査信号線、該アクティブ素子の動作により映
像信号が供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層
の間に形成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走
査信号線駆動回路より印加され、また選択する走査信号
線の位置は前記走査信号線駆動回路に入力される選択信
号データによるとともに、少なくとも前記走査信号駆動
回路に入力するクロックを作り出す制御回路を有する液
晶表示装置において、前記制御回路は信号未入力の状態
でもクロックを発振し続ける自走モードを有し、かつ前
記選択信号データは、外部から液晶表示装置への電源供
給遮断後に選択を指示する電位を連続的に維持する状態
を有することを特徴とするものである。
【0022】液晶表示装置内の映像信号線駆動回路及び
走査信号線駆動回路に供給される各種信号、クロック
は、制御回路(通称TCON:TFTコントローラ)よ
り供給される。このTCONは大別して、入力信号が止
まると電源に関わらず出力を停止するもの、入力信号が
止まると既定の信号やクロックを出す自走モードに入る
ものの2種類がある。このうち、後者の自走モードを有
するTCONを用いた液晶表示装置では、電源供給停止
後も動作用電源の電位が動作可能電位以下に低下するま
での間は、所定のクロック、もしくは信号を発振するこ
とが可能であり、この発振可能な時間の長さは制御回路
への電源にコンデンサを設けることにより数ms〜数秒
程度の所望の値として設定することが可能である。この
とき、前記選択信号データを選択電位に維持すれば、前
記クロック毎に選択状態の走査信号線数が増加し、最終
的に全ラインの選択状態が実現する。また、自走モード
でのクロックは、通常の動作状態のクロックより周波数
を上げても良く、この場合に歯さらに短時間で全選択状
態に至らしめることが出来る。これにより、画素電極に
蓄積した電荷を開放することが可能となり、フリッカが
抑制できる。
【0023】手段5.互いに対向配置される第1と第2の
基板、及び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の
基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させ
るための走査信号線、該アクティブ素子の動作により映
像信号が供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層
の間に形成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走
査信号線駆動回路より印加され、また選択される走査信
号線の位置は前記走査信号線駆動回路に入力される選択
信号データによるとともに、少なくとも前記走査信号駆
動回路に入力するクロックを作り出す制御回路を有する
液晶表示装置において、前記制御回路は信号未入力の状
態でもクロックを発振し続ける自走モードを有し、前記
走査信号線駆動回路は複数の走査信号線駆動回路群によ
り構成され、前記走査信号線駆動回路群間には論理素子
が設けられ、かつ外部から液晶表示装置への電源供給遮
断後に該論理素子が連続的にON状態となることにより
前記複数の走査信号線駆動回路群には前記選択信号デー
タが並列に供給されることを特徴とするものである。
【0024】通常走査信号線駆動回路群、例えばゲート
ドライバICどうしはカスケード接続されており、n番
目のICへの選択信号による走査が終了するとn+1番
目のICに選択信号が印加され、n+1番目のICによ
る走査信号線が順次選択されていく。このIC間の信号
受け渡し部に論理回路を設け、外部からの電源供給遮断
時は各ICに並列に前記選択信号が入力されるよう該論
理回路を構成することにより、クロックの入力毎に各I
C同時に選択状態の走査信号線数が増加し、やがて全選
択状態に至る。本手段の構成では、手段4による手法よ
り全選択状態に至るまでの時間を低減でき、例えばゲー
トドライバICが3個の場合では手段4の約1/3、6
個の場合では手段4の約1/6の時間にて全選択状態に
至ることが可能であり、より急速に画素電極の電位が開
放できる。またこれは同時に、電源遮断後のTCONの
動作継続時間がより短くて良いことを意味するため、電
源遮断後のTCON動作用電位を供給するコンデンサを
設ける場合その容量を低減でき、該コンデンサに蓄積す
る電力が低減できる分、低消費電力化を実現できる。
【0025】手段6.互いに対向配置される第1と第2の
基板、及び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の
基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させ
るための走査信号線、該アクティブ素子の動作により映
像信号が供給される画素電極、映像信号を供給する映像
信号線、及び該画素電極と液晶層の間に形成された配向
膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上に基準電極を
有し、前記走査信号線の電位は走査信号線駆動回路より
印加され、前記映像信号線の電位は映像信号駆動回路に
より印加され、かつ前記映像信号線駆動回路から前記映
像信号線に印加される電位の前記基準電極に印加される
電位に対する極性は、隣接する映像信号線毎に互いに異
なる液晶表示装置において、前記映像信号線駆動回路は
隣接する映像信号線へ同一の電位を出力する状態に切り
替える機能を有すると共に、外部から液晶表示装置への
電源供給遮断後に該機能が作動し隣接する映像信号線に
同一の所定の電位が印加される状態を有することを特徴
とするものである。
【0026】このとき、該所定の電位を基準電極の電位
とすることで、画素電極への以降の電荷の蓄積が防止さ
れる。さらに、走査信号線を選択状態とする手法と組み
合わせることにより、確実に画素電極の電荷を開放する
ことが実現できる。
【0027】以上の手段の少なくとも1つを採用するこ
とにより、画素電極への電荷の残留を抑制することが実
現できるため、本願の課題を解決した液晶表示装置及び
本願の課題を解決した画像表示装置を実現することがで
きる。
【0028】また更なる手段、効果に関しては請求項を
含む本明細書の中において明らかとなるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液晶表示装置
及び画像表示装置の実施例を説明する。
【0030】〔実施例1〕はじめに、本発明の対象とな
る液晶表示パネルについて説明する。
【0031】図16にいわゆるTN方式の液晶表示パネ
ルの画素部の平面構造例を示す。また図16のA−A′
線での断面構造例を図17,18,19に示す。走査信
号線30にON状態の電位が与えられた際に、映像信号
線31からの電位がTFTにより画素電極62に書き込
まれる。そして走査信号線30にOFF状態の電位が与
えることにより、TFTのリークを防止し、画素電極に
電荷が保持される。図17は断面構造の一例である。基
板70上に絶縁層(PAS1と記載)71、その上に映
像信号線31、さらに絶縁層(PAS2と記載)72が
形成され、その上に画素電極62が形成されている。他
方の基板には、遮光層(以下BMと記載)82、カラー
フィルター(以下CFと記載)83、基準電極61、配
向膜85が形成され、配向膜75と配向膜85の間に液
晶層76が構成されている。図18は絶縁層PAS2と
画素電極62の間に絶縁層(PAS3)を構成した例で
ある。この場合、PAS3を低誘電率の有機絶縁膜とす
ることが望ましい。また図19ではPAS2と画素電極
の間にCFを構成した例である。いずれの場合において
も、画素電極と液晶層の間には配向膜75が介在する。
画素電極に直流電圧が長時間印加された場合、この電荷
は絶縁層に徐々にトラップされる。それは画素電極下の
絶縁膜、及び画素電極上の配向膜の双方に対して起きる
現象である。この際、配向膜75は、画素電極よりも液
晶層側にある。したがって、配向膜75に蓄積した電荷
は、画像表示目的に画素電極と基準電極間に与えられる
電位差に直接重畳する。これは、配向膜に電荷が残留し
た状態で通常の画像表示を図る際に、上述のように画素
電極―基準電極間の電位は残留した直流電位の上に、交
流信号を載せる形の駆動となるため、極性間で液晶駆動
電圧にアンバランスが生じ、フリッカが発生することに
なる。
【0032】図20にいわゆる横電界方式の液晶表示パ
ネルの画素部の平面構造例を示す。また図20のB−B
´線での断面構造例を図21に示す。走査信号線30に
ON状態の電位が与えられた際に、映像信号線31から
の電位がTFTにより画素電極62に書き込まれる。そ
して走査信号線30にOFF状態の電位が与えることに
より、TFTのリークを防止し、画素電極に電荷が保持
される。容量を増大させる目的で保持容量(Cstg)
66が形成されている。図21は断面構造の一例であ
る。基板70上に基準電極61、絶縁層(PAS1と記
載)71、その上に映像信号線31及び画素電極62、
さらに絶縁層(PAS2と記載)72が形成され、その
上に配向膜75が形成されている。PAS2の上層には
有機PASが形成されている場合もある。他方の基板に
は、遮光層(以下BMと記載)82が形成され、カラー
フィルター(以下CFと記載)83、保護膜86、配向
膜85が形成され、配向膜75と配向膜85の間に液晶
層76が構成されている。
【0033】図21に示すように、いわゆる横電界方式
の液晶表示パネルでは画素電極と基準電極は同一基板上
に絶縁膜を介して離間配置されている。そしてこの画素
電極と基準電極間に電位差を与え、これにより形成され
る電界により液晶層の光学的性質を変調する。したがっ
て、画素電極と基準電極間の絶縁膜にも電位差が加わっ
ている。液晶表示装置への電源供給を停止した際、大部
分のTFTはOFF状態であるため、該画素においては
画素電極に電荷が保持される。一方基準電極の電位は急
速にGNDレベルへと至る。この結果、画素電極に保持
された電荷は、配向膜に徐々にトラップされると同時
に、画素電極と基準電極間の直流電位差により画素電極
と基準電極間の絶縁膜にも徐々にトラップされる。この
とき、画素電極と基準電極間の距離は画素電極と配向膜
間の距離より長い為、同一基板上で画素電極と基準電極
間を離間する絶縁膜にトラップされた電荷は配向膜にト
ラップされた電荷よりも開放され難く、この結果、電源
再投入後のフリッカ発生時間が長くなる。
【0034】横電界方式での同一基板上に形成された画
素電極と基準電極間の絶縁膜への電荷の蓄積は、画素構
造的に低減することも可能である。
【0035】図22は図20に相当する図であり、図2
3及び図24に示す図である。画素電極62よりも上層
に、絶縁膜を介して基準電極61を形成した。画素電極
と基準電極間の直流電位差により画素電極と基準電極間
の絶縁膜に電荷がトラップされた場合、そのフリッカへ
の影響は画素電極が液晶層に近いほど大きくなる。なぜ
なら、液晶層はあくまで液晶中に形成される電界により
駆動されるのであり、液晶層と画素電極が遠いほど同一
の電荷が液晶層に発生する電界の強度は低下する為であ
る。このため、同一基板上に画素電極と基準電極が形成
されている液晶表示装置において、画素電極62よりも
上層に、絶縁膜を介して基準電極61を形成することに
より、電源切断後再投入時のフリッカを抑制することが
出来る。さらにこの場合、画素電極と液晶層の間に低誘
電率の絶縁膜、特に有機PASを設けることが望まし
い。電気的にも距離的にも、画素電極と液晶層の間をさ
らに離間できる為である。同様に、図24の74として
示すように、第4の絶縁膜(PAS4)を形成すること
でさらに効果を拡大できる。さらに同様に、対抗基板上
の代わりに、基準電極形成層と画素電極形成層の間にC
F83を形成することで効果を増大できる。また同様
に、対抗基板上の代わりに、基準電極形成層と画素電極
形成層の間に保護膜86を形成することで効果を増大で
きる。いずれの場合も、基準電極形成層が画素電極形成
層の上層にあることが望ましい。また組み合わせてもよ
い。また図中では画素電極は画素内で複数本が接続され
ているが、1本でもよく、また面状でもよい。
【0036】図25は図20に相当する図であり、D−
D'線での断面図を図26及び図27に示す。同一基板
上に画素電極62と基準電極61を構成し、かつ画素電
極の下層に絶縁膜を介して基準電極を重畳して形成し
た。画素電極62は複数本から成り、基準電極61は面
状として構成した。液晶表示装置への電源供給を停止し
た際、大部分のTFTはOFF状態であるため、該画素
においては画素電極に電荷が保持される。一方基準電極
の電位は急速にGNDレベルへと至る。この結果、画素
電極と基準電極の電位差が拡大する為、画素電極に蓄積
した電荷は、この拡大した電位差により、画素電極と基
準電極間の絶縁膜に急速にトラップされる。このとき、
電源遮断時に画素電極に蓄積されている電荷の量は限り
があるため、相対的に画素電極より液晶層側の絶縁膜、
特に配向膜にトラップされる電荷の量を低減することが
出来る。
【0037】次に、上記種々の液晶表示パネルを用いた
液晶表示装置において、課題を解決する為の構成を示
す。
【0038】図1に、本願の構成の1実施例を示す。液
晶表示装置1に対し、システム回路20からインターフ
ェース信号(以下I/F信号と記載)41、及びディス
プレイ電源40が入力される。41と40は同一のケー
ブル群により接続されても良い。あるいは、特にBL
(バックライト)用電源供給ケーブルとは別でも良い。
I/F信号41は制御回路12に入力される。またディ
スプレイ電源40は、走査電源回路11、共通電圧発生
回路17、映像電源回路14、階調電源回路15に供給
される。11,17,14,15は一体として構成され
ていても良い。
【0039】映像電源回路14から映像信号駆動回路1
6には映像信号駆動回路動作用のロジック電圧VDDと、
GND電圧VGNDが供給される。さらに、階調電源回
路15から、階調電圧が供給される。映像信号駆動回路
16は、制御回路12からの信号に基づき、映像信号線
31に映像信号を入力する。共通電圧発生回路17から
は基準電圧VCOMが基準電極に供給される。図中で基
準電極を線状に記載しているが、これは便宜上であり、
線状の場合、面状の場合、また基準電極と同一基板上の
場合、別基板上の場合を含む。
【0040】また走査電源回路11から走査信号駆動回
路13に走査信号駆動回路の動作用ロジック電圧VG
G、走査信号線のON電位用電圧VGON、走査信号駆
動回路を駆動用するためのマイナス側の電圧VEEがそ
れぞれ供給される。走査信号駆動回路からは、制御回路
12からの信号に基づき、走査信号線30の各ラインに
ON電位、もしくはOFF電位のいずれかを共有する。
【0041】液晶表示パネル2においては、映像信号線
31と走査信号線30の交差部に、各画素毎にアクティ
ブ素子が構成されている。代表例はTFTである。MI
Mの場合でも、映像信号線が基準電極を兼ねかつ走査信
号線とは別基板に形成されている点を中心に若干の差異
はあるが、類似の構成を取ることが出来る。TFTを採
用した場合には、走査信号線30にON電位が加わった
際に、映像信号線31からの映像信号をTFTを通じて
画素電極に書き込み、その後走査信号線30の電位をO
FF電位とすることにより、書き込まれた映像信号線の
電位をアクティブ素子を持たない場合と比べ長く保持で
きる。この電位は、走査信号線と基準電極間の液晶容量
により保持される。さらに、この保持特性を改善するた
め、前段の走査信号線と画素電極を絶縁膜を介して重畳
した領域を設け、いわゆる付加容量Caddを構成する
手法、また基準信号線もしくは基準電極を同一基板上に
設け、画素電極と重畳した領域を設けることにより保持
容量Cstgを構成する手法が知られており、その一方
もしくは双方を用い、保持特性を改善する。そして画素
電極に書き込まれた電位と基準電極の間の電位差によ
り、液晶の光学的性質を変調することにより、画像表示
を実現する。
【0042】このとき、液晶表示装置の走査信号線駆動
回路13、例えば半導体チップにより構成されたゲート
ドライバIC、もしくは基板上にポリシリコン、結晶性
シリコン、等の結晶性を有する半導体により構成された
ゲート駆動回路には、ゲートオフレベルVGOFFを基
準ロジック電位VSSレベルまでにしか上昇できない構
成のものが存在する。通常、基準ロジック電位はGND
レベルである。このような構成の液晶表示装置において
は、前記ゲートオフレベルをGNDレベルまで、すなわ
ち0Vまでしか上昇できない。したがって、電源遮断後
にゲートオフレベル状態を維持する構成の走査信号線駆
動回路を用いた液晶表示装置において、外部からの電源
供給遮断後に画素電極に蓄積した電荷を十分に開放する
ことが出来ない。これは、前記アクティブ素子を完全な
ON状態とすることが出来ない為である。このため、電
源遮断、再投入に際するフリッカの抑制効果が不十分な
ものとなってしまうという課題を見出した。
【0043】そこで本実施例では、図1に示すように走
査信号線駆動回路の基準ロジック電位VSSをGNDレ
ベルと分離し、この基準ロジック電位を制御可能とする
ことにより上記課題を解消した。この制御は、走査電源
回路11と走査信号駆動回路13の間にゲートオフ電圧
制御回路を設けることにより実現した。これにより、走
査信号線駆動回路の基準ロジック電位を制御すること
で、ゲートオフ電位を基準ロジック電位レベル以下に保
ちつつTFTのON電位にまで上昇せしめることが可能
となり、液晶表示装置の画素電極に蓄積した電荷の開放
を可能とした。
【0044】図4は図1のゲートオフ電圧制御回路の構
成の一例であり、図5は電源遮断後の図4の回路の要部
電位の過渡特性を示す模式図である。外部からの電源供
給がT1の時点で停止された後、VHの電位は低下し始
める。T2の時点で、VHの電位がVCOM電位とVE
E電位の間に設けられたトランジスタTR1のしきい値
電圧以上低下すると、該トランジスタは導通状態とな
り、VCOMとVEEは短絡し、VEE電位は急速にG
NDレベルへと近づく。このとき、VEE電位とVGO
FF電位の間には、ツェナーダイオードTD1があるた
め、VEE電位がGNDに近づくとともに、VGOFF
電位が急速に上昇し、T3の時点で最大値に至る。この
とき、TD1と並列に保持用コンデンサC1を構成する
ことが望ましい。さらに本願では、VSSはVGOFF
とVLの間にツェナーダイオードを介在して形成してい
る。このため、VSSの電位は常にVGOFF電位以上
に維持される為、ゲートオフレベルVGOFFを基準ロ
ジック電位VSSレベルまでにしか上昇できない構成の
ものにおいても該条件を崩すことなく、電源供給停止後
にVGOFFをGNDレベル以上とした状態を実現し、
画素電極の電荷を開放することが出来る。
【0045】このとき、走査信号線駆動回路の基準ロジ
ック電位VSSのレベルは常時TFTのON電位程度の
一定値としても無論本願の効果を奏することが出来る。
しかし消費電力低減の観点から、外部からの電源供給時
は通常のGNDレベル、すなわち0Vとし、電源供給遮
断後にTFTのON電位以上の状態に達し、その後再び
0Vに収束する構成により、消費電力低減とフリッカ低
減効果の両立を図ることが望ましい。
【0046】本実施例において最も重要な点は図5に示
す電圧変動の概念である。すなわち液晶表示装置の非選
択電位VGOFF及び基準ロジック電位VSSは外部か
ら液晶表示装置への電源供給遮断後に一度上昇し、その
後低下する山なりの特性を有すると共に、VSSの電位
はVGOFFの電位以上であるという点である。したが
って、VSS及びVGOFFが図5に開示した概念によ
る変化を示す場合は、全て本実施例の範疇に含む。本実
施例では回路構成の一例として図4を開示したが、むろ
ん他の回路を用いて同様の機能を実現した場合も本実施
例の範疇に含む。また、本実施例ではVSSの電位はV
GOFFの電位以上であるということを要求するゲート
ドライバICあるいは走査信号線駆動回路に対応するこ
とを主眼として記述したが、該条件を要求しないゲート
ドライバICあるいは走査信号線駆動回路を用いた液晶
表示装置においては、液晶表示装置の非選択電位VGO
FF及び基準ロジック電位VSSは外部から液晶表示装
置への電源供給遮断後に一度上昇し、その後低下する山
なりの特性を有すればよく、その場合も本実施例の範疇
に含むものである。
【0047】〔実施例2〕本実施例と実施例1の違いは
以下の点である。
【0048】図6に、実施例1の図4に相当する図を示
す。本実施例では、図4のトランジスタの動作をより俊
敏かつ確実に行う目的で、VHと該トランジスタの間に
オープンドレインリセットICを設けた。
【0049】これにより、VHの電圧降下開始からトラ
ンジスタTR1のONまでの時間をより短縮し、かつ確
実に行うことが出来る。またオープンドレインリセット
ICに限らず、電圧降下の検知回路を設け、該回路によ
りトランジスタTR1を動作させるように構成しても良
い。
【0050】〔実施例3〕本実施例と実施例1の違いは
以下の点である。
【0051】図7に実施例1の図4に相当する図を、図
8に図5に相当する図をそれぞれ示す。本実施例では、
VSSがその動作中に予めGNDレベル以上の高い値と
して設定されており、図7のように8.2Vのツェナー
ダイオードTD1を用いた場合には電源供給時の動作電
圧が約8.2Vとして設定されている。T1の時点で外
部からの電源供給が停止すると、VH,VSSはGND
に向かい低下し始める。T2の時点でVHの低下をオー
プンドレインリセットICが感知すると、オープンドレ
インリセットICはその出力電位をHighからLow
に切り替える。これにより、TR1が直ちに導通状態に
至る。オープンドレインリセットICを用いることの利
点は、このT1からT2までの時間を短く出来ること、
またTR1への出力がHighからLowへと電圧差を
持ち切り替わる為、TR1を確実にON状態と出来るこ
とである。むろん図4のように、オープンドレインリセ
ットICの代わりに抵抗成分とコンデンサを介してTH
に直結しても良い。T2の時点でTR1が導通状態とな
ると、VGOFFとVSSがTR1により短絡される。
この結果、両電位間の電荷の再配置が起こり、T3の時
点で同電位となる。このとき、VSSに保持される電荷
が不十分であるとVGOFF、VSSの双方が直ちにG
NDレベルへ至ってしまう為、TD1と並列に蓄積用コ
ンデンサC1を設けることが望ましい。C1が存在する
場合、この蓄積電荷により短絡した後のVGOFFとV
SSの電位はGNDレベル以上、元のVSSレベル以下
の値となり、図5と同様の山なりの特性を実現すること
が出来る。またこの際でも、VGOFFはVSSに対し
て同電位には至るが超えることは基本的にはない為、実
施例1と同様の効果を奏することが出来る。
【0052】〔実施例4〕電源の切断―再投入に際し生
じるフリッカを抑制するには、電源切断時に画素電極に
蓄積する電荷を開放すればよい。この目的で電源遮断後
にアクティブ素子をON状態とする必要が有るが、これ
は走査信号線の電位を上げる手法以外に、走査信号線の
電位に対し画素電極の電位を所定値以上に下げることに
より、アクティブ素子をON状態とすることが出来る。
本実施例は該概念を適用した一例である。
【0053】本実施例と実施例1の違いは以下の点であ
る。図2に、実施例1の図1に相当する図を示す。図1
との最大の違いは、ゲートオフ電圧制御回路10がな
く、代わりに共通電圧切り替え回路18が設けてある点
である。図9に、共通電圧切り替え回路の概念図を示
す。外部からの電源供給停止によるVHの電位の低下を
検地回路が感知し、これによりVCOMの出力を通常時
と切り替えるものである。より具体的な回路図の一例を
図10に示す。VHの電圧降下はオープンドレインリセ
ットIC10により検出され、その出力がLowとな
る。これにより、TR1がON状態となる。すると、B
点の電位がA点の電位との短絡により上昇し、これによ
りTR2がON状態へ移行する。これにより、C点の電
位はVEEからTR2での電圧変動分を差し引いた値と
なる。C点の電位とVCOM電位はコンデンサC1によ
り結合している為、VCOMの電位はC点の電位の降下
分低下する。例えば動作時のVCOMが4V、VEEが
−11.5Vであれば、非動作時の最小値は4−11.
5にて、−7.5Vにまで至ることとなる。実際には回
路からのリークも同時に生じるが、少なくとも上記概念
により外部から液晶表示装置への電源供給停止後にVC
OMの電位を負の値とすることができる。
【0054】このとき、実施例1の図16乃至図27で
説明した種々の液晶表示パネルでは、VCOMが印加さ
れる基準電極もしくは基準信号線と画素電極間の容量結
合を有する。したがって、基準電位を負の所定値以上に
低下せしめることで、画素電極の負の電位を低下せしめ
ることができる。そして走査信号線電位より画素電極電
位が所定値以上下回った段階でTFTからのリーク量が
増大し、画素電極に蓄積した電荷を開放することが実現
する。
【0055】本実施例の手法は、VGOFFをGND以
上にする手法と組み合わせても良く、その場合にはより
効果が拡大する。また、本実施例の骨子は上記概念であ
り、その概念を満たす構成は図9あるいは図10に限ら
ず全て本実施例の範疇に含まれることは言うまでもな
い。
【0056】〔実施例5〕画素電極に蓄積した電荷を開
放するには走査信号線を選択状態、すなわちTFTをO
N状態とすれば良い。通常、液晶表示装置は走査信号線
は所定の画素に所定の情報を書き込む目的で1ラインづ
つ順次選択される。したがって、全ラインの選択が完了
するには1フレーム、例えばフレーム周波数60Hzで
あれば約16.6msの時間がかかる。また1ラインが
選択されている時間も数μs〜数十μsという僅かな時
間である。しかし、画素電極の電荷を開放する目的であ
れば、むしろ全ラインを同時に選択状態とするほうが短
時間で電荷を開放できる。また確実に開放する為には、
連続的に選択状態とし、ON状態の時間を通常の動作状
態より長くすることが望ましい。本実施例は、該概念を
実現する構成の一例を示す。
【0057】本実施例と実施例1の違いは以下の点であ
る。
【0058】実施例1の図1に相当する図を、図3に示
す。図1のゲートオフ電圧制御回路10の代わりに、モ
ード制御回路19を設けたことを特徴とする。
【0059】図11に、本実施例でのモード制御回路と
各走査信号駆動回路との関係の概念図を示す。VHの低
下を検知する回路、例えばオープンドレインリセットI
Cをモード制御回路として設ける。一方、複数のゲート
ドライバICで構成される各走査信号駆動回路は、該モ
ード切り替え信号入力端子を有する。ここに、モード制
御回路の出力が各ゲートドライバICに並列に入力され
る。
【0060】外部から電源が供給されている通常の動作
状態では、モード制御回路からのロジック出力はHig
hである。このとき、各ゲートドライバICは通常の動
作、ずなわち1ライン毎に順次走査信号線を選択し、画
像の表示を行う。一方、外部からの電源の供給が停止す
ると、VHの低下によりモード制御回路の出力はLow
になる。これを受け、各ゲートドライバはその全ライン
を同時に選択する、すなわち全ラインにVHの電圧を供
給する。これにより、全走査信号線をHighとするこ
とが出来るので、画素電極に蓄積した電位を開放するこ
とができる。
【0061】ゲートドライバICとしては、通常動作状
態と全ライン非選択を切り替える機能を有するものが、
例えばHD66343等として既に市販されている。し
たがって、通常動作状態と全ライン選択を切り替える機
能を有するものは容易に作成可能であり、またモード切
り替え信号入力端子として、全ライン非選択用の入力端
子を用い、ピン配置を兼用しても良い。パネルの設計変
更が不要となるからである。むろん、全ライン非選択、
通常動作、全ライン選択の3つのモードに切り替える機
能を有しても良い。種々の用途に該ICを兼用できる
為、部材共通化が図れるからである。
【0062】なお図11の概念図では図3の制御回路1
2からの情報は利用していないが、むろん利用して構成
しても良いことは言うまでもない。
【0063】〔実施例6〕本実施例と実施例5の違いは
以下の点である。
【0064】本実施例では実施例5とモード制御回路及
びゲートドライバICの構成が異なる。図12は、実施
例5の図11に相当する概念図である。オープンドレイ
ンリセットICの出力はAND型ロジック回路のAに入
力される。図3の制御回路12からのゲートのファース
トラインマーカFLMがBに入力される。ここでFLM
について説明する。通常走査信号駆動回路は、このファ
ーストラインマーカーFLMとして1ライン分の選択信
号データを印加し、これをクロックCLKでラッチし
て、シフトレジスタで転送することで、1ラインの選択
を実現している。本実施例では、このFLMをモード制
御回路で制御することが構成上のポイントであり、モー
ド制御回路の出力CをFLMとして走査信号駆動回路に
入力するものである。したがって、本実施例では走査信
号駆動回路には実施例5で設けたような専用のモード切
り替え信号入力端子は不要であり、どのような走査信号
駆動回路あるいはゲートドライバICにも適用可能であ
る。FLMは、第1のゲートドライバICのFLM入力
用端子Eo1に入力される。そしてFLM出力端子Eo
2により、次のゲートドライバICへと受け継がれてい
く。各ゲートドライバICには制御回路12から並列に
クロックCLKが供給されている。
【0065】まず、通常の動作状態について動作ロジッ
クの概念図である図13を用い説明する。通常、A点は
High状態である。B点に1ライン分のFLMがHi
ghとして入力されると、C点のAND型ロジック回路
の出力はHighになる。FLMがLowのときには、
C点の出力もLowである。図で分かるように、通常動
作状態ではB点のロジックとC点のロジックは同じであ
り、FLMは本回路の存在によっては影響されない。
【0066】一方、外部から液晶表示装置への電源供給
が停止すると、例えばVHの低下によるオープンドレイ
ンリセットICの働きにより、A点のロジックはLow
になる。FLMとしてHigh信号が来なくなる為、B
点のロジックもLowとなる。この結果、C点のロジッ
クは連続的にHigh状態となる。
【0067】液晶表示装置内の映像信号線駆動回路及び
走査信号線駆動回路に供給される各種信号、クロック
は、図3の制御回路12(通称TCON:TFTコント
ローラ)より供給される。このTCONは大別して、入
力信号が止まると電源に関わらず出力を停止するもの、
入力信号が止まると既定の信号やクロックを出す自走モ
ードに入るものの2種類がある。このうち、本実施例で
は後者の自走モードを有するTCONを用いている。こ
のタイプ制御回路では、電源供給停止後も動作用電源の
電位が動作可能電位以下に低下するまでの間は、所定の
クロック、もしくは信号を発振することが可能であり、
この発振可能な時間の長さは制御回路への電源にコンデ
ンサを設けることにより数ms〜数秒程度の所望の値と
して設定することが可能である。そこで本実施例では、
自走モードにてクロックCLKを発振する構成とした。
【0068】これにより、電源遮断後はFLMが連続し
てHigh,すなわち選択電位となる為、クロックCL
K毎に選択状態の走査信号線の本数が増加し、最終的に
は全ラインの選択状態が実現出来る。
【0069】また、電源遮断後のクロックの役目は、全
ライン選択状態を実現する為のみであるので、その周波
数を通常の動作状態と変えても良く、特に通常の動作状
態よりクロックCLKの周波数を高くした場合には全ラ
インの選択に至るまでの時間を更に低減することができ
る。
【0070】また、自走モードのTCONそのものに、
電源供給遮断後FLMをHigh状態とする機能を有し
ても良い。この場合、モード制御回路19が不要となる
為、低コスト化を実現できる。
【0071】〔実施例7〕通常、走査信号駆動回路群あ
るいはゲートドライバIC同士は図12に示すように選
択信号出力端子Eo2と次段の選択信号入力端子Eo1
がカスケード接続されている。本実施例では、このカス
ケード接続部に切り替え素子を設けることにより、異な
る走査信号駆動回路群、あるいはゲートドライバICを
同時に駆動するものである。
【0072】図14に、実施例6の図12に相当する図
を示す。各ゲートドライバIC間にはORロジックが配
置され、ロジック入力の一方は前段のゲートドライバI
Cの出力Eo2に、他方はモード制御回路につながって
いる。第1のゲートドライバICでは、Eo2入力の代
わりにFLMが入力される。モード制御回路は、オープ
ンドレインリセットICの後に、例えばNOT型のロジ
ック反転回路を設け、すなわちオープンドレインICの
出力がHighであれば、モード制御回路の出力はLo
w,オープンドレインICの出力がLowであれば、モ
ード制御回路の出力はHighとなるように構成した。
【0073】通常の動作状態では、ORロジックの一端
には常にLowが加わり、他方にはFLMが加わる。通
常FLMの大部分はLowであるため、ORロジックの
出力もLowである。FLMにHighのパルスが加わ
った場合のみ、ORロジックの出力もHighになる。
したがって、通常の動作状態ではEo1への入力はゲー
トドライバIC間をカスケード接続した従来の場合と同
じである。
【0074】次に、外部から液晶表示装置への電源供給
が停止した場合、VHの低下を感知しオープンドレイン
ICの出力はLOWになる。したがって、NOTロジッ
クを経てORロジックにはHighの信号が入力され
る。FLMはLowであるので、したがってORロジッ
クの出力、すなわち各ゲートドライバICのEo1入力
はHighとなる。実施例6で述べたように、自走モー
ドのTCONを用いた液晶表示装置では電源供給停止後
も一定時間クロックCLKの発振が可能である。したが
って、各ゲートドライバICは並列に動作し、かつクロ
ックの入力毎に選択状態の走査信号線が増加し、やがて
全選択状態に至る。
【0075】本実施例では、電源供給停止後各ゲートド
ライバICもしくは走査信号駆動回路群が並列に動作す
る為、例えばゲートドライバICが3個である場合に
は、全選択状態至るまでの時間を実施例6の約1/3
に、6個の場合では約1/6の時間に低減することが可
能であり、より急速に画素電極の電位が開放できる。ま
たこれは同時に、電源遮断後のTCONの動作継続時間
がより短くて良いことを意味するため、電源遮断後のT
CON動作用電位を供給するコンデンサを設ける場合そ
の容量を低減でき、該コンデンサに蓄積する電力が低減
できる分、低消費電力化を実現できる。
【0076】〔実施例8〕画素電極の電荷をより確実に
開放するには、外部から液晶表示装置への電源供給の遮
断時に映像信号線に印加する電圧をVCOMと同電位と
することが望ましい。画素電極への新たな電荷の蓄積が
防止できるからである。
【0077】図15に、本実施例の概要の概念図を示
す。各映像信号駆動回路16中には、モード切り替えS
Wを設けてある。通常動作状態では、映像信号線31へ
の出力は、このSWはA側に接続され映像信号駆動回路
内の画像表示用回路、例えば出力AMP等に繋がってい
る。一方外部から液晶表示装置への電源供給遮断時に
は、例えばオープンドレインリセットICで構成した検
出回路からの出力信号のロジックが反転する。これによ
り映像信号駆動回路16中のモード切り替えSWはB側
に切り替わる。Bには、VCOM電位を供給しているた
め、電源供給停止時には映像信号線にVCOMが供給さ
れることになる。
【0078】また、Bに入力する電圧はGND電位でも
よい。この場合、画素電極内の電荷をより急速に開放す
ることができる。あるいは隣接する映像信号線間を短絡
する、もしくは所定の電位を入力しても良い。
【0079】さらに、外部から液晶表示装置への電源供
給停止後に走査信号線が選択状態となる手法、例えば実
施例1から実施例7にて開示した手法等と組み合わせて
も良く、この場合、さらに急速かつ確実に画素内の電荷
を開放することができる。
【0080】また、電源供給停止前に画素内にVCOM
と同電位の電位を書き込んでも良い。
【0081】なお、以上の実施例1から8の手法におい
ては、通常の動作状態と異なる為、画素電極から電荷を
開放する過程で各画素間でむらが生じるという課題が有
る。したがって、外部から液晶表示装置への電源供給停
止によりただちにバックライトへの電源を供給するイン
バーターの発振を停止せしめることが望ましい。
【0082】また実施例1乃至8の1つもしくは複数に
組み合わせることにより、さらに効果の向上を図ること
が出来る。
【0083】〔実施例9〕本実施例は液晶表示装置とし
て実施例1乃至8のいずれかに記載のいずれかを用いる
ことにより、電源遮断後短時間に電源を再投入してもフ
リッカの発生を防止した画像表示装置を構成したもので
ある。
【0084】液晶モニタの形態に構成した例を図28に
示す。ノートPCの形態に構成した例を図29に示す。
液晶TVとしての形態に構成した例を図30に示す。ま
たこれ以外にもPDA,あるいは液晶一体型PCの形態
に構成してもよい。
【0085】本実施例でのこれらの装置は、いずれも電
源SW90を持つことを特徴とする。このため、ユーザ
ーが短時間に電源の遮断、再投入を繰り返すことが可能
となるため、逆に実施例1乃至8記載の液晶表示装置を
用いることで、電源の遮断、再投入時のフリッカの発生
を防止することが必要である。
【0086】〔実施例10〕図31に、実施例9の画像
表示装置での液晶表示装置1への電源供給の様子を示
す。筐体92中に、液晶表示装置1、制御回路93、電
源回路94、電源SW90を持つ。制御回路93と電源
回路94は、液晶表示装置1を基準で見た場合、図1に
20として示したシステム回路の扱いとなる。電源回路
にはAC,DCを問わず、電源回路が対応可能な電圧が
外部電源96より供給される。
【0087】本構成では、外部のCPU95から信号が
制御回路93に入力され、これに基づき制御回路93か
ら電源回路94に液晶表示装置1への電源の供給、遮断
が指示される。
【0088】そして制御回路93には、不要消費電力削
減の観点から、一定時間CPUからの信号の入力が無い
場合液晶表示装置1への電源の供給を停止する機能が導
入されている。このため比較的頻繁に電源の遮断、再投
入が行われる形となり、なお一層該過程で発生するフリ
ッカへの対策が必要となる。
【0089】また近年のCPU装置には、一定時間ユー
ザーの入力デバイスへの操作が無い場合、低諸費電力化
の観点から制御回路に低諸費電力モードへの移行を指示
する機能が、いわゆるWINDOWS系OSを中心に、
あらかじめOSレベルで盛り込まれている。ここで発せ
られた低諸費電力モード移行指令を受け、制御回路93
はやはり電源回路94に遮断を指示する。特に、このO
Sレベルで盛り込まれた省電力機能に関しては、PCの
使用者層の広がりとともに設定時間の変更方法を知らな
い使用者が増大している。このようなユーザーにとって
は、使用中にモニタが消えた場合マウスを動かすように
と指示されるのが通例であり、操作中画面が消えるとす
ぐマウスを動かしモニタに電源を再投入する傾向があ
る。この場合、液晶表示装置1への電源回路94からの
電源供給遮断後ほとんど間髪をおかず電源が再供給され
る形となるため、このような状況で極めてフリッカが発
生しやすい使用状態が常態化しつつある。さらに、消費
電力化の観点から、CPUが消費電力移行指示を出すま
での設定時間を短縮する潮流が予想され、さらにフリッ
カの発生が懸念される。
【0090】このような懸念に対し、実施例1から9記
載の本発明の液晶表示装置1を画像表示装置の液晶表示
装置として用いることで対処することを可能とした。こ
れにより、画像表示装置のさらなる低消費電力化に対応
することも可能となった。
【0091】また電源SW90はソフト的なSWでもよ
く、その例を図32に示す。
【0092】CPUからの低諸費電力モード移行指示及
びユーザーの操作の組み合わせで発生する電源の遮断、
再投入によるフリッカには、電源SWは関係なく、図3
3にように電源SWはなくてもよい。
【0093】また図34に示すようにCPU1は筐体9
2の内部に構成されていてもよい。さらに図35に示す
ように、バッテリー97を筐体92内部に取り込んでい
てもよい。
【0094】以上の実施例1乃至10に用いる画素内の
アクティブ素子は、TFT以外にMIMも含む。TFT
の場合は、その半導体層がアモルファスの場合、及びポ
リシリコンの場合、さらに単結晶に準じる結晶性シリコ
ンの場合も含む。
【0095】以上の実施例は発明の実施の形態の一例を
説明したのみに過ぎず、本発明は請求項を含む本明細書
に開示の概念に基づき判断されるべきであることは言う
までもない。
【0096】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による液晶表示装置によれば、電源供給停止後に
電源を再投入した際のフリッカの発生を防止できるよう
になる。また、電源供給停止後に電源を再投入した際の
フリッカの発生を防止した、薄型、軽量の液晶表示装置
を用いた画像表示装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す概念図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す概念図である。
【図3】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す概念図である。
【図4】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一実
施例を示す図である。
【図5】本発明による液晶表示装置の一実施例の電位変
動を示す模式グラフである。
【図6】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一実
施例を示す図である。
【図7】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一実
施例を示す図である。
【図8】本発明による液晶表示装置の一実施例の電位変
動を示す模式グラフである。
【図9】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す概念図である。
【図10】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一
実施例を示す図である。
【図11】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成
を示す概念図である。
【図12】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成
を示す概念図である。
【図13】本発明による液晶表示装置の一実施例のロジ
ックを示す模式グラフである。
【図14】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成
を示す概念図である。
【図15】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成
を示す概念図である。
【図16】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図17】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図18】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図19】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図20】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図21】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図22】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図23】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図24】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図25】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図26】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図27】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図28】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの一実施例の平面構造例を示す図である。
【図29】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図30】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図31】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の構成の概念図である。
【図32】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の構成の概念図である。
【図33】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の構成の概念図である。
【図34】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の構成の概念図である。
【図35】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の構成の概念図である。
【符号の説明】
1…液晶表示装置、2…液晶パネル、10…ゲートオフ
電圧制御回路、11…走査電源回路、12…制御回路、
13…走査信号駆動回路、14…映像電源回路、15…
階調電源回路、16…映像信号駆動回路、17…共通電
圧発生回路、18…共通電圧切り替え回路、19…モー
ド制御回路、20…システム回路、21…オープンドレ
インリセットIC、30…走査信号線、31…映像信号
線、32…基準電位、40…ディスプレイ電源、41…
I/F信号、61…基準電極、62…画素電極、63…
半導体層、65…付加容量、66…保持容量、67…ド
レイン電極、68…ソース電極、70…下側基板、71
…PAS1、72…PAS2、73…PAS3、74…
PAS4、75…配向膜、76…液晶層、81…上側基
板、82…BM、83…CF、84…保護膜、85…配
向膜、87…支柱、88…BM開口部、90…電源S
W、91…キーボード、92…筐体、93…制御回路、
94…電源回路、95…CPU、96…外部電源、97
…バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 612 G09G 3/20 612K 670 670D (72)発明者 高橋 孝次 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 森下 俊輔 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 北島 雅明 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 2H092 GA14 GA40 JA24 NA25 QA07 2H093 NA41 NC34 NC50 ND10 NF05 5C006 AA16 AF42 AF44 AF67 BB16 BC20 BF06 BF15 BF26 BF36 BF37 BF38 BF42 BF45 FA23 FA47 5C080 AA10 BB05 DD06 DD26 EE29 FF03 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
    び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
    アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
    走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
    供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層の間に形
    成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走査信号線
    駆動回路より印加され、かつ該走査信号線駆動回路は走
    査信号線の非選択電位入力端子及び基準ロジック電位入
    力端子を有する液晶表示装置において、前記液晶表示装
    置の前記非選択電位入力端子及び前記基準ロジック電位
    入力端子の電位は、外部から液晶表示装置への電源供給
    遮断後に一度上昇し、その後低下する山なりの特性を有
    すると共に、前記基準ロジック電位入力端子の電位は前
    記非選択電位入力端子の電位以上であることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  2. 【請求項2】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
    び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
    アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
    走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
    供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層の間に形
    成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走査信号線
    駆動回路より印加される液晶表示装置において、外部か
    ら液晶表示装置への電源供給遮断後に、前記基準電極の
    電位は負電位となる状態を有することを特徴とする液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
    び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
    アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
    走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
    供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層の間に形
    成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走査信号線
    駆動回路より印加され、かつ概走査信号線駆動回路は走
    査信号線の順次選択の状態及び同時選択の状態のいずれ
    かを選択できるモード設定機能を有する液晶表示装置に
    おいて、前記モード設定機能は、外部から液晶表示装置
    への電源供給遮断後に同時選択に設定される状態を有す
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
    び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
    アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
    走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
    供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層の間に形
    成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走査信号線
    駆動回路より印加され、また選択する走査信号線の位置
    は前記走査信号線駆動回路に入力される選択信号データ
    によるとともに、少なくとも前記走査信号駆動回路に入
    力するクロックを作り出す制御回路を有する液晶表示装
    置において、前記制御回路は信号未入力の状態でもクロ
    ックを発振し続ける自走モードを有し、かつ前記選択信
    号データは外部から液晶表示装置への電源供給遮断後
    に、選択を指示する電位を連続的に維持する状態を有す
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
    び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
    アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
    走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
    供給される画素電極、及び該画素電極と液晶層の間に形
    成された配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、前記走査信号線の電位は走査信号線
    駆動回路より印加され、また選択される走査信号線の位
    置は前記走査信号線駆動回路に入力される選択信号デー
    タによるとともに、少なくとも前記走査信号駆動回路に
    入力するクロックを作り出す制御回路を有する液晶表示
    装置において、前記制御回路は信号未入力の状態でもク
    ロックを発振し続ける自走モードを有し、前記走査信号
    線駆動回路は複数の走査信号線駆動回路群により構成さ
    れ、前記走査信号線駆動回路群間には論理素子が設けら
    れ、かつ外部から液晶表示装置への電源供給遮断後に該
    論理素子が連続的にON状態となることにより前記複数
    の走査信号線駆動回路群には前記選択信号データが並列
    に供給されることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】互いに対向配置される第1と第2の基板、及
    び概基板間に狭持された液晶層を有し、一方の基板上に
    アクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるための
    走査信号線、該アクティブ素子の動作により映像信号が
    供給される画素電極、映像信号を供給する映像信号線、
    及び該画素電極と液晶層の間に形成された配向膜を有
    し、前記一方もしくは他方の基板上に基準電極を有し、
    前記走査信号線の電位は走査信号線駆動回路より印加さ
    れ、前記映像信号線の電位は映像信号駆動回路により印
    加され、かつ前記映像信号線駆動回路から前記映像信号
    線に印加される電位の前記基準電極に印加される電位に
    対する極性は、隣接する映像信号線毎に互いに異なる液
    晶表示装置において、前記映像信号線駆動回路は隣接す
    る映像信号線へ同一の電位を出力する状態に切り替える
    機能を有すると共に、外部から液晶表示装置への電源供
    給遮断後に該機能が作動し隣接する映像信号線に同一の
    所定の電位が印加される状態を有することを特徴とする
    液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記所定の電位は基準電極の電位であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記画素電極と前記配向膜の間に絶縁膜を
    有することを特徴とする、請求項1乃至7のうちいずれ
    かに記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記画素電極と前記基準電極が同一の基板
    上に形成され、かつ前記画素電極と前記基準電極が異層
    に形成され、前記画素電極が形成された層と前記基準電
    極が形成された層の間に絶縁層を有することを特徴とす
    る請求項1乃至8のうちいずれかに記載の液晶表示装
    置。
  10. 【請求項10】前記液晶表示装置が内在され、前記液晶
    表示装置へ入力する電源を供給する機能を有し、前記液
    晶表示装置として請求項1乃至9のうちいずれかに記載
    の液晶表示装置を用いたことを特徴とする画像表示装
    置。
  11. 【請求項11】液晶モニタとしての形態を有することを
    特徴とする請求項10記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】ノート型PCとしての形態を有すること
    を特徴とする請求項10記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】液晶TVとしての形態を有することを特
    徴とする請求項10記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】PCと一体に構成されていることを特徴
    とする請求項10記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】CPUを有する部分と同一の筐体に構成
    されていることを特徴とする請求項10記載の画像表示
    装置。
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