JP2002169522A - 液晶表示装置、及び液晶表示装置を用いた画像表示装置 - Google Patents

液晶表示装置、及び液晶表示装置を用いた画像表示装置

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JP2002169522A
JP2002169522A JP2000372923A JP2000372923A JP2002169522A JP 2002169522 A JP2002169522 A JP 2002169522A JP 2000372923 A JP2000372923 A JP 2000372923A JP 2000372923 A JP2000372923 A JP 2000372923A JP 2002169522 A JP2002169522 A JP 2002169522A
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Shinichi Iwasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源供給停止後に電源を再投入した際のフリッ
カの発生を防止した液晶表示装置及び画像表示装置を実
現する。 【解決手段】互いに対向配置される第1と第2の基板を有
し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基板上
にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるため
の走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により映像
信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液晶層
の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上に
基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位差を
生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置におい
て、外部から液晶表示装置への電源供給を停止した際
に、前記画素電極の電位を急速に開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置及び液
晶表示装置を用いた画像表示装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、その薄型、低消費電力
の特性により広く使われている。
【0003】特に、アクティブ素子を有する液晶表示装
置は、それぞれの画素電極に、選択的に電位を与え、保
持させる機能を有するため、アクティブ素子を持たない
タイプより画質が優れる点から、液晶表示装置には同方
式が広く用いられている。
【0004】特に、アクティブ素子を有する液晶表示装
置は、それぞれの画素電極に、選択的に電位を与え、保
持させる機能を有するため、アクティブ素子を持たない
タイプより画質が優れる点から、液晶表示装置には同方
式が広く用いられている。
【0005】また画像表示装置としてはいわゆるブラウ
ン管を用いた物が知られているが、同様に液晶表示装置
を用いた画像表示装置が知られており、ブラウン管を用
いた場合よりフリッカと総称される画面のちらつきが少
なく、体感的に目に優しい特性が知られている。この液
晶表示装置を用いた画像表示装置としては、液晶モニ
タ、ノートPC,液晶TV,液晶一体型PC,PDA
等、幅広い画像表示装置が実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発明者
らが研究を進めた結果、アクティブ素子を有する液晶表
示装置には、その動作停止時、すなわち外部からの電源
の供給が停止した後に、再び該液晶表示装置を動作状態
に移行せしめた場合に、いわゆるフリッカ、すなわち画
面のちらつきが現れる場合があるという新たな課題を見
出した。
【0007】特に、この現象が、電源供給停止から再投
入までの時間が比較的短時間である場合に著しいことを
見出した。
【0008】そして、画素電極と配向膜の間に絶縁層を
有する構成、あるいは同一基板上に画素電極と基準電極
を有し、かつこれらの形成層の間に絶縁層がある場合、
さらに著しいことを見出した。
【0009】画像表示装置に、ブラウン管の代わりに液
晶表示装置を用いることの利点の代表例は、前述のよう
に薄型、低消費電力に加え、フリッカが少ないことであ
る。しかし画像表示装置での液晶表示装置への電源供給
の遮断及び再投入の時間が短い場合には、液晶表示装置
を用いた画像表示装置においても、その再投入直後から
数秒〜数十秒に渡り、このフリッカが生じる場合がある
ことを見出した。これは、液晶表示装置の利点の1つを
失いかねない深刻な課題であり、発明者らはこの課題の
現象解明と対策に取り組んだ。
【0010】その結果、以下に詳述するような現象が、
その主たる原因であると解明するに至った。
【0011】アクティブ素子を有する液晶表示装置で
は、画素電極には走査信号線にアクティブ素子をON状
態とするための選択電位が加わった場合に、選択的に電
位が書き込まれ、時間的に大部分の間は、走査信号線に
アクティブ素子をOFF状態とするための非選択電位が
加わることにより、ON状態で印加された電圧が保持さ
れる。時間的に大部分がOFF状態である理由は、液晶
表示装置は複数本の走査信号線を順次選択する駆動を行
うのが通例であるため、例えば最低768本の走査信号
線を持つXGA対応の液晶表示装置においては、OFF
状態を選択されている時間は、ON状態を選択されてい
る時間の(768−1)倍以上であることが、一般的な
駆動方法だからである。
【0012】また液晶表示装置は、通常液晶材料の劣化
を防止するため、画素電極と基準電極の間に加わる電位
を交流化し、直流電圧が長時間に亘り連続して印加する
のを防止している。しかしこの効果は、あくまで1つも
しくは複数のフレーム単位で画素電極と基準電極の間に
加わる電位の極性を反転させることにより、長時間平均
としては直流電圧の印加を防止しているのみであり、各
フレーム単位で見た場合、画素電極にはほぼ一定の電位
が加わっていることは変わっていない。そして、この1
つもしくは複数のフレーム単位で画素電極と基準電極の
間に加わる電位の極性を反転する駆動は、あくまで液晶
表示装置に電源が供給されている場合のみ為しうること
であり、すなわち電源供給が停止した後は、画素電極に
はほぼ一定の電位が加わったままとなるのである。そし
て、アクティブ素子によりOFF状態に保たれた時点
で、液晶表示装置への電源の供給が遮断された画素電極
は、そのままOFF状態に比較的長時間維持されること
になり、画素電極には長時間一定電位が加わり続けるこ
とになる。
【0013】一方、基準電極には、通常画素単位でのア
クティブ素子を介さずに、直接電位が供給されるため、
逆に液晶表示装置への電源供給が停止した後は、すばや
くGND電位に至ることになる。
【0014】この結果、アクティブ素子を有する液晶表
示装置において、液晶表示装置への電源供給が停止した
場合には、長時間に亘り画素電極−基準電極間に直流電
位差が与えられることになり、画素が直流に帯電するこ
とになる。このため、再び液晶表示装置に電源が供給さ
れても、その際の画素電極―基準電極間の電位は、残留
した直流電位の上に、交流信号を載せる形の駆動となる
ため、極性間で液晶駆動電圧にアンバランスが生じ、フ
リッカが発生するに至ったことが判明した。
【0015】さらに、フリッカの発生が、電源供給停止
から再投入までの時間が比較的短時間である場合に著し
いことの原因として、液晶表示装置への電源供給の停止
後、長時間経過した後には、走査信号線の電位がGND
状態に収束するため、微量ながらアクティブ素子から画
素電極に蓄積した電荷のリークが生じ、やがて画素電極
に蓄積した電荷が全てリークした後に再投入すれば、上
述の画素電極―基準電極間への直流電位残留は解消され
ているため、フリッカが発生せず、したがって見た目上
は電源供給停止から再投入までの時間が比較的短時間で
ある場合にフリッカが著しいものとして認識されること
が判明した。
【0016】これらは、画素電極上に配向膜がある場
合、該配向膜がこれが電荷をトラップする作用を示すた
め、さらに悪化することも合わせて判明した。
【0017】そしてさらに、画素電極と配向膜の間に絶
縁層を有する構成、あるいは同一基板上に画素電極と基
準電極を有し、かつこれらの形成層の間に絶縁層がある
場合、これらが電荷をトラップする作用を示すため、さ
らにフリッカ現象が悪化することが判明した。
【0018】特にこの画素電極と配向膜の間に絶縁層を
有する構成、あるいは同一基板上に画素電極と基準電極
を有し、かつこれらの形成層の間に絶縁層がある場合の
液晶表示装置は、広視野角を実現しうる構成として知ら
れるため、液晶モニタ、液晶TV向けにブラウン管代替
として今後の展開が期待されている方式であるため、こ
のような構成の液晶表示装置においてさらにフリッカ特
性の悪化があるということは、非常に大きな問題であ
る。
【0019】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的は液晶表示装置への電源供給の
遮断後、再投入した場合に、フリッカの発生を抑制でき
る液晶表示装置を提供し、さらにこの液晶表示装置を用
いることによりフリッカの発生を抑制した画像表示装置
を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの該要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0021】手段1. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示
装置において、外部から液晶表示装置への電源供給停止
後の走査信号線の電位が、GNDレベル以上となる状態を
有することを特徴とするものである。
【0022】手段2. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示
装置において、外部から液晶表示装置への電源供給停止
後の走査信号線の電位が、該電源供給停止後一旦上昇
し、やがてGNDレベルに収束する山なりの特性を有する
ことを特徴とするものである。
【0023】手段3. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示
装置において、外部から液晶表示装置への電源供給停止
後の走査信号線の電位を、電源供給中の通常駆動状態と
切り替える回路を有することを特徴とするものである。
【0024】手段4. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行い、前記走
査信号線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該
走査信号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が
供給される入力端子を有する液晶表示装置において、外
部から液晶表示装置への電源供給停止後の、前記非選択
電位用電源が供給される入力端子への入力電圧を、通常
の駆動状態と切り替える回路を有することを特徴とする
ものである。
【0025】手段5. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行い、前記走
査信号線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該
走査信号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が
供給される入力端子を有する液晶表示装置において、外
部から液晶表示装置への電源供給停止後の、前記非選択
電位用電源が供給される入力端子への入力電圧を、通常
の駆動状態と異なる値とするための回路を有し、該回路
はツェナーダイオードを有することを特徴とするもので
ある。
【0026】手段6. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行い、前記走
査信号線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該
走査信号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が
供給される入力端子を有する液晶表示装置において、前
記走査信号線の非選択電位用電源が供給される入力端子
の電位は、外部から液晶表示装置への電源供給停止後
に、GNDレベル以上となる状態を有することを特徴とす
るものである。
【0027】手段7. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行い、前記走
査信号線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該
走査信号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が
供給される入力端子を有する液晶表示装置において、前
記走査信号線の非選択電位用電源が供給される入力端子
の電位は、外部から液晶表示装置への電源供給停止後に
一旦上昇し、やがて収束する山なりの特性を有すること
を特徴とするものである。
【0028】手段8. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示
装置において、外部から液晶表示装置への電源供給を停
止した際に、前記画素電極の電位を急速に開放すること
を特徴とするものである。
【0029】手段9. 互いに対向配置される第1と第2
の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一
方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作
させるための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作
により映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電
極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方
の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間
に電位差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示
装置において、外部から液晶表示装置への電源供給を停
止した際に、画素への電荷の残留を抑制し、再度電源が
供給された際にフリッカの発生を防止することを特徴と
するものである。
【0030】手段10. 互いに対向配置される第1と
第2の基板を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有
し、一方の基板上にアクティブ素子、該アクティブ素子
を動作させるための走査信号線、及び該アクティブ素子
の動作により映像信号が供給される画素電極を有し、該
画素電極と液晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしく
は他方の基板上に基準電極を有し、該画素電極と基準電
極の間に電位差を生じせしめることにより表示を行う液
晶表示装置において、外部から液晶表示装置への電源供
給を停止した際に、画素電極の電位をリセットすること
を特徴とするものである。
【0031】以上の手段の少なくとも1つを採用するこ
とにより、画素電極への電荷の残留を抑制することが実
現できるため、本願の課題を解決した液晶表示装置及び
本願の課題を解決した画像表示装置を実現することがで
きる。
【0032】また更なる手段、効果に関しては請求項を
含む本明細書の中において明らかとなるであろう。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液晶表示装置
及び画像表示装置の実施例を説明する。
【0034】〔実施例1〕アクティブ素子を有する液晶
表示装置においては、その動作停止時、すなわち外部か
らの電源の供給が停止した後に、再び該液晶表示装置を
動作状態に移行せしめた場合に、いわゆるフリッカ、す
なわち画面のちらつきが現れる場合があるという新たな
課題を見出した。特に、この現象が、電源供給停止から
再投入までの時間が比較的短時間である場合に著しいこ
とを見出した。
【0035】図41に、本現象の発生する例を示す。通
常表示Aとして示す通常表示状態では、フリッカは発生
しない。しかし、一度液晶表示装置への電源の供給を停
止し、すなわち電源切断状態としたのち、再び通常表示
Bと示す通常の画像表示状態に復帰した際に、強い画面
のちらつき、いわゆるフリッカが発生する場合があるこ
とを見出した。特に、この現象が、電源供給停止から再
投入までの時間が比較的短時間である場合に著しいこと
を見出した。
【0036】図42は、図41の電源切断状態に相当す
る、電源遮断時間が短時間である場合の、再投入後のフ
リッカの発生時間を示す評価結果の一例である。バック
ライトBLがONの状態で電源遮断を行った場合、電源
遮断時間が長いほど、電源再投入後、すなわち図41に
通常表示Bと示す通常表示状態を再開した際のフリッカ
発生時間は増大していく。図示していないが、この場合
の再投入後のフリッカ発生時間は、電源遮断時間が5分
程度で最高値を示し、それ以降では減少に転じ、遮断時
間が1時間を超えると発生しないことを見出した。ま
た、バックライトBLをONの状態で電源遮断を行った
場合、電源遮断時間が1秒を超える範囲では、遮断時間
延長と共に再投入後のフリッカ発生時間が低減すること
も見出した。
【0037】発明者らは、本現象の原因を以下のように
解明するに至った。すなわち、アクティブ素子を有する
液晶表示装置では、画素電極には走査信号線にアクティ
ブ素子をON状態とするための選択電位が加わった場合
に、選択的に電位が書き込まれ、時間的に大部分の間
は、走査信号線にアクティブ素子をOFF状態とするた
めの非選択電位が加わることにより、ON状態で印加さ
れた電圧が保持される。時間的に大部分がOFF状態で
ある理由は、液晶表示装置は複数本の走査信号線を順次
選択する駆動を行うのが通例であるため、例えば最低7
68本の走査信号線を持つXGA対応の液晶表示装置に
おいては、OFF状態を選択されている時間は、ON状
態を選択されている時間の(768−1)倍以上である
ことが、一般的な駆動方法だからである。また液晶表示
装置は、通常液晶材料の劣化を防止するため、画素電極
と基準電極の間に加わる電位を交流化し、直流電圧が長
時間に亘り連続して印加するのを防止している。しかし
この効果は、あくまで1つもしくは複数のフレーム単位
で画素電極と基準電極の間に加わる電位の極性を反転さ
せることにより、長時間平均としては直流電圧の印加を
防止しているのみであり、各フレーム単位で見た場合、
画素電極にはほぼ一定の電位が加わっていることは変わ
っていない。そして、この1つもしくは複数のフレーム
単位で画素電極と基準電極の間に加わる電位の極性を反
転する駆動は、あくまで液晶表示装置に電源が供給され
ている場合のみ為しうることであり、すなわち電源供給
が停止した後は、画素電極にはほぼ一定の電位が加わっ
たままとなるのである。そして、アクティブ素子により
OFF状態に保たれた時点で、液晶表示装置への電源の
供給が遮断された画素電極は、そのままOFF状態に比
較的長時間維持されることになり、画素電極には長時間
一定電位が加わり続けることになる。
【0038】一方、基準電極には、通常画素単位でのア
クティブ素子を介さずに、直接電位が供給されるため、
逆に液晶表示装置への電源供給が停止した後は、すばや
くGND電位に至ることになる。
【0039】この結果、アクティブ素子を有する液晶表
示装置において、液晶表示装置への電源供給が停止した
場合には、長時間に亘り画素電極−基準電極間に直流電
位差が与えられることになり、画素が直流に帯電するこ
とになる。このため、再び液晶表示装置に電源が供給さ
れても、その際の画素電極―基準電極間の電位は、残留
した直流電位の上に、交流信号を載せる形の駆動となる
ため、極性間で液晶駆動電圧にアンバランスが生じ、フ
リッカが発生するに至ったことが判明した。
【0040】そしてアクティブ素子を有する液晶表示装
置では、通常の表示状態での保持特性を改善するため、
前段の走査信号線と共通電極の間に絶縁層を介して重畳
領域を設けて形成する付加容量Cadd、もしくは基準
電位と共通電極の間に絶縁層を介して同一基板上で重畳
する領域を設け形成する保持容量Cstgの一方もしく
は双方を用いるため、さらに画素電極に長時間一定電位
が加わり続けることになっているものと判明した。
【0041】さらに、図42より、以下の知見を導き出
すに至った。すなわち実験的に、BLがON及びOFF
で、電源再投入後のフリッカ発生時間に差があり、特に
BLがONの場合は、電源遮断時間が長いほどフリッカ
は発生し難くなる。まずこの理由を説明する。本調査で
用いた液晶表示装置は、アクティブ素子としてTFTを
用いているため、半導体層を有する。それゆえ、程度の
差はあれホトコンダクション、すなわち光が半導体層に
照射した際に画素電極に保持された電荷がリークする現
象が生じる。図42では、この現象によるリークは0.
5〜1.0秒位から顕著になっていると考えられる。実
使用での保持期間は、一例としてフレーム周波数60H
zの場合には高々16.6msでしかないため、実使用
状態ではリークは僅かなレベルに抑えられている。この
目的で、半導体層に直接光が当たらないように遮光層B
Mが形成されているためである。しかし図42の2.5
秒に至るような時間では、TFTのリークが生じるた
め、逆にこれにより画素電極の電荷が開放されるため、
電源再投入後のフリッカの発生時間がBL OFFの場
合より短いものと判明した。
【0042】さらに図42の示唆する別の特徴は、BL
がOFFの場合、電源遮断時間増大と共に、再投入後の
フリッカ発生時間が増大していることである。この現象
を解明した結果、次の知見を得るに至った。本発明の液
晶表示装置1に用いる液晶表示パネル2の画素の構造か
ら説明する。図16にいわゆるTN方式の液晶表示パネ
ルの画素部の平面構造例を示す。また図16のA−A′
線での断面構造例を図17,18,19に示す。走査信
号線30にON状態の電位が与えられた際に、映像信号
線31からの電位がTFTにより画素電極62に書き込
まれる。そして走査信号線30にOFF状態の電位が与
えることにより、TFTのリークを防止し、画素電極に
電荷が保持される。図17は断面構造の一例である。基
板70上に絶縁層(PAS1と記載)71、その上に映
像信号線31、さらに絶縁層(PAS2と記載)72が
形成され、その上に画素電極62が形成されている。他
方の基板には、遮光層(以下BMと記載)82、カラー
フィルター(以下CFと記載)83、基準電極61、配
向膜85が形成され、配向膜75と配向膜85の間に液
晶層76が構成されている。図18は絶縁層PAS2と
画素電極62の間に絶縁層(PAS3)を構成した例で
ある。この場合、PAS3を低誘電率の有機絶縁膜とす
ることが望ましい。また図19ではPAS2と画素電極
の間にCFを構成した例である。いずれの場合において
も、画素電極と液晶層の間には配向膜75が介在する。
画素電極に直流電圧が長時間印加された場合、この電荷
は絶縁層に徐々にトラップされる。それは画素電極下の
絶縁膜、及び画素電極上の配向膜の双方に対して起きる
現象である。この際、配向膜75は、画素電極よりも液
晶層側にある。したがって、配向膜75に蓄積した電荷
は、画像表示目的に画素電極と基準電極間に与えられる
電位差に直接重畳する。これは、配向膜に電荷が残留し
た状態で通常の画像表示を図る際に、上述のように画素
電極―基準電極間の電位は残留した直流電位の上に、交
流信号を載せる形の駆動となるため、極性間で液晶駆動
電圧にアンバランスが生じ、フリッカが発生することに
なる。図42では、BLがOFFの場合、電源遮断時間
が長いほど再投入後のフリッカ発生時間が長い。これ
は、電源遮断状態、すなわち画素電極に電荷が保持され
た状態では配向膜にも電荷が徐々にトラップされていく
ため、時間経過と共に配向膜に蓄積する電荷の量が増加
し、この電荷の量の増加に起因し、電源再投入後のフリ
ッカの発生時間が長くなったものと判明した。
【0043】この解決には、配向膜を除去すれば良い。
しかし、配向膜を画素電極上に構成することは、液晶を
配向させる上でほぼ必須の構成である。したがって、配
向膜への電荷の蓄積を防止することが必要となる。
【0044】そこで本実施例では、電源切断時に画素電
極の電位を急速に開放することにより、電源切断後の配
向膜への電荷の蓄積を抑制し、電源再投入時のフリッカ
の発生を防止した。
【0045】〔実施例2〕発明者らは、画素電極と基準
電極が同一基板上にある液晶表示パネルを用いた場合、
実施例1で説明の現象がさらに悪化することを見出し
た。
【0046】図20にいわゆる横電界方式の液晶表示パ
ネルの画素部の平面構造例を示す。また図20のA−A
´線での断面構造例を図21に示す。走査信号線30に
ON状態の電位が与えられた際に、映像信号線31から
の電位がTFTにより画素電極62に書き込まれる。そ
して走査信号線30にOFF状態の電位が与えることに
より、TFTのリークを防止し、画素電極に電荷が保持
される。容量を増大させる目的で保持容量(Cstg)
66が形成されている。図21は断面構造の一例であ
る。基板70上に基準電極61、絶縁層(PAS1と記
載)71、その上に映像信号線31及び画素電極62、
さらに絶縁層(PAS2と記載)72が形成され、その
上に配向膜75が形成されている。PAS2の上層には
有機PASが形成されている場合もある。他方の基板に
は、遮光層(以下BMと記載)82が形成され、カラー
フィルター(以下CFと記載)83、保護膜86、配向
膜85が形成され、配向膜75と配向膜85の間に液晶
層76が構成されている。
【0047】実施例1の場合と同様に、画素電極62と
液晶層76の間に配向膜75が形成されている点は同じ
であり、それゆえ実施例1の場合と同様に電源切断、再
投入時にフリッカが発生する。
【0048】さらに本実施例の横電界方式の液晶表示パ
ネルでは、実施例1のいわゆる縦電界方式のパネルより
該フリッカが悪化することが判明した。
【0049】図21に示すように、いわゆる横電界方式
の液晶表示パネルでは画素電極と基準電極は同一基板上
に絶縁膜を介して離間配置されている。そしてこの画素
電極と基準電極間に電位差を与え、これにより形成され
る電界により液晶層の光学的性質を変調する。したがっ
て、画素電極と基準電極間の絶縁膜にも電位差が加わっ
ている。液晶表示装置への電源供給を停止した際、大部
分のTFTはOFF状態であるため、該画素においては
画素電極に電荷が保持される。一方基準電極の電位は急
速にGNDレベルへと至る。この結果、画素電極に保持
された電荷は、配向膜に徐々にトラップされると同時
に、画素電極と基準電極間の直流電位差により画素電極
と基準電極間の絶縁膜にも徐々にトラップされる。この
とき、画素電極と基準電極間の距離は画素電極と配向膜
間の距離より長い為、同一基板上で画素電極と基準電極
間を離間する絶縁膜にトラップされた電荷は配向膜にト
ラップされた電荷よりも開放され難く、この結果、電源
再投入後のフリッカ発生時間が長くなると判明した。
【0050】それゆえ、いわゆる横電界方式の液晶表示
装置では、該フリッカへの対策が一層必要である為、本
実施例では電源切断時に画素電極の電位を急速に開放す
ることにより、電源切断後の配向膜及び同一基板上に形
成された画素電極と基準電極間の絶縁膜への電荷の蓄積
を抑制し、電源再投入時のフリッカの発生を防止した。
【0051】〔実施例3〕本実施例では、実施例2の横
電界方式での同一基板上に形成された画素電極と基準電
極間の絶縁膜への電荷の蓄積を、画素構造的に低減した
例である。
【0052】図22は実施例2の図20に、図23及び
図24は実施例2の図21に相当する図である。
【0053】実施例3と実施例2の主要な差異を図2
3,図24で説明する。同一基板上に画素電極と基準電
極が形成されている点は共通である。しかし本実施例で
は、画素電極62よりも上層に、絶縁膜を介して基準電
極61を形成した。発明者らが調査した結果、画素電極
と基準電極間の直流電位差により画素電極と基準電極間
の絶縁膜に電荷がトラップされた場合、そのフリッカへ
の影響は画素電極が液晶層に近いほど大きくなることが
判明した。なぜなら、液晶層はあくまで液晶中に形成さ
れる電界により駆動されるのであり、液晶層と画素電極
が遠いほど同一の電荷が液晶層に発生する電界の強度は
低下する為である。このため、同一基板上に画素電極と
基準電極が形成されている液晶表示装置において、画素
電極62よりも上層に、絶縁膜を介して基準電極61を
形成することにより、電源切断後再投入時のフリッカを
抑制することが出来る。
【0054】またさらにこの場合、画素電極と液晶層の
間に低誘電率の絶縁膜、特に有機PASを設けることが
望ましい。電気的にも距離的にも、画素電極と液晶層の
間をさらに離間できる為である。同様に、図24の74
として示すように、第4の絶縁膜(PAS4)を形成す
ることでさらに効果を拡大できる。
【0055】さらに同様に、対抗基板上の代わりに、基
準電極形成層と画素電極形成層の間にCF83を形成す
ることで効果を増大できる。また同様に、対抗基板上の
代わりに、基準電極形成層と画素電極形成層の間に保護
膜86を形成することで効果を増大できる。いずれの場
合も、基準電極形成層が画素電極形成層の上層にあるこ
とが望ましい。また組み合わせてもよい。
【0056】また本実施例では画素電極は画素内で複数
本が接続されているが、1本でもよく、また面状でもよ
い。
【0057】〔実施例4〕本実施例は、実施例2の同一
基板上に形成された画素電極と基準電極間の絶縁膜への
電荷の蓄積を低減した別の例であり、図25は実施例2
の図20に、図26及び図27は実施例2の図21に相
当する図である。本実施例では図26及び図27に示す
ように、同一基板上に画素電極62と基準電極61を構
成し、かつ画素電極の下層に絶縁膜を介して基準電極を
重畳して形成した。画素電極62は複数本から成り、基
準電極61は面状として構成した。
【0058】液晶表示装置への電源供給を停止した際、
大部分のTFTはOFF状態であるため、該画素におい
ては画素電極に電荷が保持される。一方基準電極の電位
は急速にGNDレベルへと至る。この結果、画素電極と
基準電極の電位差が拡大する為、画素電極に蓄積した電
荷は、この拡大した電位差により、画素電極と基準電極
間の絶縁膜に急速にトラップされる。このとき、電源遮
断時に画素電極に蓄積されている電荷の量は限りがある
ため、相対的に画素電極より液晶層側の絶縁膜、特に配
向膜にトラップされる電荷の量を低減することが出来
る。
【0059】これにより、本実施例では電源切断、再投
入時のフリッカを低減することができる。
【0060】〔実施例5〕TFT素子の平面模式図例を
図28に示す。走査信号線30にON電位が加わった場
合、いわゆるON状態において、半導体層63がON状
態となることで映像信号線31の電位は映像信号線と一
体に形成されたドレイン電極67、半導体層63、ソー
ス電極68を経由し、画素電極に電荷が電気的に書き込
まれる。ソース電極と画素電極は一体の場合もある。そ
して走査信号線30にOFF電位が加わった場合、いわ
ゆるOFF状態において、半導体層のチャネルは非形成
状態となるため、ソース電極とドレイン電極間は電気的
に非導通に順ずる状態になり、長時間画素電極に電荷を
保持することを可能とする。実施例1で説明のように、
図42では電源遮断期間中のBLのONとOFFでフリ
ッカ発生時間が異なっている。これは、アクティブ素子
のリーク特性を適切に設定することにより、フリッカの
発生を抑制できることを意味している。しかし実仕様状
態では十分な保持特性が必要である。この両立は、ON
状態での画素の表示輝度B1に対するOFF状態の経過
時間T毎の表示輝度B2を用い、光学的に示すことがで
きることを見出した。
【0061】すなわち中間調領域の少なくとも1つの表
示階調で、ノーマリーブラックモードの場合にOFF状
態の時間Tに対し、T=16.6msでB2/B1>9
0%、T=1sでB2/B1<70%とした。またノー
マリーホワイトモードの場合に、少なくとも1つの表示
階調で、OFF状態の時間Tに対し、T=16.6ms
でB2/B1<110%、T=1sでB2/B1>13
0%とした。
【0062】また実施例1〜4の構成と組み合わせるこ
とで、さらに効果が増大する。
【0063】〔実施例6〕実施例5で説明のように、ア
クティブ素子のリーク特性を適切に設定することで電源
切断、再投入時のフリッカを抑制できる。TFT素子の
構造としてリーク特性を適切に設定する構造を図29、
図30に示す。半導体層63が図29はソース電極下で
走査信号線から露出している。また図30では一部領域
が完全に走査信号線から露出している。これにより、露
出した領域でバックライトの光によるホトコンコンダク
ションによりリークしやすい構成とすることが出来、フ
リッカを抑制できる。
【0064】また実施例1〜5の構成と組み合わせるこ
とで、さらに効果が増大する。
【0065】〔実施例7〕実施例6で説明のホトコンダ
クションを利用する別の例が、図31である。図20と
の違いは、TFT素子の一部と重畳して乱反射媒体87
を設定したことであり、これにより、バックライトから
の斜め方向の光が、乱反射により半導体層に一部が導入
される。これにより、リークしやすい構成とすることが
出来、フリッカを抑制できる。乱反射媒体としては、ギ
ャップ支持部材を流用することが望ましい。すなわち樹
脂性の透明ビーズである。さらに一方の基板上に透明の
柱状スペーサを設けるとさらに効果が増大する。これ
は、ビーズに比べ、その配置位置、大きさが自由に制御
できる為である。特にビーズでは通常球状であるのに対
し、スペーサ−ではギャップ支持に用いる高さ方向と乱
反射に用いる幅方向を独立に設定できる為、極めて望ま
しい。またビーズでは、通常分散法により成されるの
で、TFT上に位置する確率は低い。透明の柱状スペー
サでは、予め定めた位置に形成できる為、10画素に1
個以上の配置であればビーズ分散法より効果を高めるこ
とが出来る。
【0066】本実施例ではIPS方式の図面にて説明し
たが、その他の方式でも同様である。
【0067】また実施例1〜6の構成と組み合わせるこ
とで、さらに効果が増大する。
【0068】〔実施例8〕実施例6で説明のホトコンダ
クションを利用する別の例が、図31である。図20と
の違いは、遮光層82が、有効表示領域内に開口領域を
持つことは当然として、走査信号線30上にも開口領域
88を設けたことである。この開口領域88は、映像信
号線上に設けてもよい。これにより、表示面側からの光
によりTFT素子にホトコンを誘起することが出来る。
これは、表示装置内臓のバックライトが消灯状態であっ
ても、部屋の光もしくは外光によりリーク効果が実現で
きるという利点を持つ。この開口部88は予め所定の位
置に設けるのが手法の1つである。さらに本方式では、
開口領域88のサイズによりホトコンが容易に制御でき
る為、例えば製造上の問題によりリーク特性が所望と異
なるTFT素子が出来てしまった場合、完成後の液晶表
示パネルにレーザー照射によりBMに穴を空けることで
所望の特性に回復できるという歩留まり上の効果も有す
る。この穴は数ミクロン程度の微小なものであり、使用
者からの認識は困難である。但し、レーザーにより加工
する際は、TFTとは重畳しないことが望ましい。レー
ザーの強度によっては、TFT自体が破壊される恐れが
あるためである。
【0069】本実施例ではIPS方式の図面にて説明し
たが、その他の方式でも同様である。
【0070】また実施例1〜7の構成と組み合わせるこ
とで、さらに効果が増大する。
【0071】〔実施例9〕図1は、本発明による液晶表
示装置の一実施例の構成を示す図である。液晶表示装置
1に対し、システム回路20からインターフェース信号
(以下I/F信号と記載)41、及びディスプレイ電源
40が入力される。41と40は同一のケーブル群によ
り接続されても良い。あるいは、特にBL(バックライ
ト)用電源供給ケーブルとは別でも良い。I/F信号4
1は制御回路12に入力される。またディスプレイ電源
40は、走査電源回路11、共通電圧発生回路17、映
像電源回路14、階調電源回路15に供給される。1
1,17,14,15は一体として構成されていても良
い。
【0072】映像電源回路14から映像信号駆動回路1
6には映像信号駆動回路動作用のロジック電圧VDDと、
GND電圧VGNDが供給される。さらに、階調電源回
路15から、階調電圧が供給される。映像信号駆動回路
16は、制御回路12からの信号に基づき、映像信号線
31に映像信号を入力する。共通電圧発生回路17から
は基準電圧Vcomが基準電極に供給される。図中で基
準電極を線状に記載しているが、これは便宜上であり、
線状の場合、面状の場合、また基準電極と同一基板上の
場合、別基板上の場合を含む。
【0073】また走査電源回路11から走査信号駆動回
路13に走査信号駆動回路の動作用ロジック電圧VG
G、走査信号線のON電位用電圧VGON、GND電圧
VGND、走査信号駆動回路を駆動用するためのマイナ
ス側の電圧VEEがそれぞれ供給される。走査信号駆動
回路からは、制御回路12からの信号に基づき、走査信
号線30の各ラインにON電位、もしくはOFF電位の
いずれかを共有する。
【0074】液晶表示パネル2においては、映像信号線
31と走査信号線30の交差部に、各画素毎にアクティ
ブ素子が構成されている。代表例はTFTである。MI
Mの場合でも、映像信号線が基準電極を兼ねかつ走査信
号線とは別基板に形成されている点を中心に若干の差異
はあるが、類似の構成を取ることが出来る。TFTを採
用した場合には、走査信号線30にON電位が加わった
際に、映像信号線31からの映像信号をTFTを通じて
画素電極に書き込み、その後走査信号線30の電位をO
FF電位とすることにより、書き込まれた映像信号線の
電位をアクティブ素子を持たない場合と比べ長く保持で
きる。この電位は、走査信号線と基準電極間の液晶容量
により保持される。さらに、この保持特性を改善するた
め、前段の走査信号線と画素電極を絶縁膜を介して重畳
した領域を設け、いわゆる付加容量Caddを構成する
手法、また基準信号線もしくは基準電極を同一基板上に
設け、画素電極と重畳した領域を設けることにより保持
容量Cstgを構成する手法が知られており、その一方
もしくは双方を用い、保持特性を改善する。
【0075】そして画素電極に書き込まれた電位と基準
電極の間の電位差により、液晶の光学的性質を変調する
ことにより、画像表示を実現する。
【0076】前記走査信号線のOFF電位形成用の電位
VGOFFは、VEEと共用、もしくは別個に、従来は
走査電源回路より直接供給される。このため、従来の液
晶表示装置においては、ディスプレイ電源40の供給が
停止するとVGOFFの供給も停止し、マイナス電位よ
り徐々にGND電位へと収束していくものであった。こ
のとき、走査信号駆動回路13は映像信号駆動回路16
と異なり、ON電位が選択されないラインには常にOF
F電位を供給する、いわばスイッチ的な構成となってい
るのが通例である。このため、走査信号線には、ディス
プレイ電源40の供給停止後、走査信号駆動回路からV
GOFFより形成される本来のOFF電位から徐々にG
NDへと近づく電位が供給されるため、液晶表示パネル
2の内部に形成されたアクティブ素子もOFFに準ずる
状態が当面維持される。この結果、画素電極に書き込ま
れた電荷がアクティブ素子経由で短時間にリークするこ
とができず、課題として説明のフリッカ現象に至ってい
た。
【0077】そこで本実施例では、走査信号電源回路1
1と走査信号駆動回路13の間にゲートオフ電圧制御回
路10を設け、この回路からVGOFF電位を形成し
た。そして、ディスプレイ電源40が供給されている通
常動作時の電圧に対し、ディスプレイ電源40の供給が
停止した直後にVGOFFを切り替え、走査信号線にリ
ーク用電位を入力する構成とした。
【0078】図5に、ゲートオフ電圧切り替え回路50
の動作をスイッチの概念として示す。これは図1のゲー
トオフ電圧制御回路10の概念の一例である。図1の通
常動作時は、スイッチはbに接続されている為、VGO
FFにはVEEが供給される。ディスプレイ電源40か
らの電源の供給の停止を感知すると、スイッチはaに切
り替わる。aには、VEEより高いVCOM電圧が入力
されている。これにより、VGOFFにはVEEより高
い電圧が供給されるようになるため、走査信号線にリー
ク用電位が供給できるようになる。図6は、図5のVE
Eがバイアス回路51を経由してゲートオフ電圧切り替
え回路に入力されている例である。この場合、通常動作
状態において、最適なVGOFFをVEEより形成でき
る為、通常動作時の保持特性を改善することができる。
また図1のゲートオフ電圧制御回路10の概念には、図
5及び図6のスイッチ的な概念ではなく、図7に示すよ
うに、VEEステップアップ回路52を設け、VEE及
びVCOMから中間電位を形成した後、これら、あるい
はそれ以外の電位を加算回路53で合成し、VGOFF
を作り出す概念もある。この場合、VEEステップアッ
プ回路52、もしくは加算回路53にて、ディスプレイ
電源40の供給停止により通常動作時と動作が異なるよ
う構成することで、走査信号線にリーク用電位が供給で
きるようになる。いずれの例においても、ディスプレイ
電源40の供給停止により、VGOFFへリーク用電位
を供給する概念であり、この概念は全て図1のゲートオ
フ電圧市魚回路10に含む。
【0079】これらの切り替えは電源遮断後5秒以内に
成されることが望ましい。これは、前述の実施例で説明
のとおり、配向膜への電荷の蓄積は時間と共に進む為、
電源再投入後のフリッカの低減の為には、急速に画素内
のアクティブ素子をリーク状態に切り替え、画素電極に
蓄積した電荷をリークさせ、画素電極から除去する必要
があるためである。
【0080】なお図1には、ゲートオフ電圧制御回路1
0には共通電圧発生回路17から電位が供給されない場
合を図示したが、図2に示すように供給して動作する構
成としてもよく、実際の回路構成は図2の場合の方が容
易である。また電圧蓄積回路18を別途設け、ディスプ
レイ電源40の供給停止直後にここからゲートオフ電圧
制御回路10にリーク電位を生成する為の電位、あるい
はゲートオフ電圧制御回路10自体を動作させるための
電位を供給してもよく、この場合回路規模は増大する
が、リーク電位の制御が容易になる、あるいはゲートオ
フ電圧制御回路の動作が安定化するとの利点がある。図
1及び図2に適用した図が、それぞれ図3及び図4とな
る。
【0081】また上記構成を実施例1乃至8の1つもし
くは複数に組み合わせることにより、実施例1乃至8の
1つもしくは複数においてさらに効果の向上を図ること
が出来る。
【0082】〔実施例10〕実施例9のゲートオフ電圧
制御回路のさらなる例を図8に示す。ただし本実施例は
図中の電源、電圧値、回路乗数、構成、部品に限定され
るものではなく、動作の概念を説明する上の一例として
図8を示すものであり、同様の動作結果を得るものは全
て本実施例の範疇に入るものとする。
【0083】図8では電圧としては通常状態において図
1のVGONに相当するVH(同一でもよい)、VCO
M、VEEの3電位により、ディスプレイ電源の供給が
停止し電圧絶対値が低下し始めた際にVLを通常電位か
らリーク用電位に切り替えるものである。図8の回路の
動作を、図9のグラフにより説明する。
【0084】まず通常動作時、T1以前の時間では、V
LはVEEとVL端子の間に設けられたツェナーダイオ
ードTD1により、VEEに対し一定電圧上回る電位と
して供給される。図8では9V品を用いている為、VE
Eより9V高い電圧がVLに供給される。この状態で
は、VCOMとVEEの間に介在するトランジスタ素子
TR1はオフ状態である。
【0085】次にT1において電源供給が遮断すると、
VHはGND電位に向かい低下し始める。このとき、C
1のP1側電位も引きずれて低下する為、P1の電位が
P2より閾値分以上に低くなる。これによりTR1は導
通状態となり、P2とP3が短絡する。この結果、P3
でのVEE電圧とP2でのVCOM電圧は互いにキャン
セルされ急速にGND電位へと向かう。これは同時に、
P5(=P3電位)の電圧値がマイナス電位からGND
電位に向かって急上昇することを意味する。このため、
P4(=P6)のVL電位は、TD1の存在により、図
9に示すように急上昇することになる。
【0086】最後に、T2にてP5点の電位がGNDに
達すると、P4点の電位も最高値を取る。これ以降は、
P4点の電位すなわちVLの電位はGNDに向かって徐
々に低下する。このとき、P5点とP6点の間にコンデ
ンサC2を構成することが望ましい。これはVLがT2
で最高値に至った以降、GNDに落ちるまでの時間を延
ばすことが出来る為である。TD1自体も容量成分を持
つ為、兼用することも可能ではあるが、容量の安定化及
び時間延長効果を制御する上で別の容量素子を持つこと
がより望ましい。
【0087】図9を改めて見ると、VLの電位はT1以
降動作時のVLとVHの間にまで一旦上昇し、やがてG
NDに至る山なりの特性を示す。この特性こそが重要で
ある。したがってゲートオフ電圧制御回路のVL出力が
この特性を示す、あるいは走査信号駆動回路のゲートオ
フ電圧入力端子にこの電圧が現れる、あるいは走査信号
線の電位にこの特性があらわれることにより、ディスプ
レイ電源供給停止後にリーク用電位を走査信号線に供給
し、それにより画素電極の電荷をリークする構成を実現
することが出来る。
【0088】また上述のように、本発明のゲートオフ電
圧制御回路10の特徴は、電源供給停止後の電圧降下を
元に動作し、通常動作状態と異なるリーク用電位を形成
していることである。そしてこの電位は、電源遮断時点
で液晶表示装置1の回路内に残留した、あるいは回路に
蓄積した電荷を元に作り出される。このため、液晶表示
装置1内で構成を完了することが出来るので既存の液晶
表示装置と容易に置き換えられるという大きな利点を持
つ。
【0089】また上記構成を実施例1乃至9の1つもし
くは複数に組み合わせることにより、実施例1乃至8の
1つもしくは複数においてさらに効果の向上を図ること
が出来る。
【0090】〔実施例11〕実施例9のゲートオフ電圧
制御回路のさらなる例を図10に示す。ただし本実施例
は図中の電源、電圧値、回路乗数、構成、部品に限定さ
れるものではなく、動作の概念を説明する上の一例とし
て図10を示すものであり、同様の動作結果を得るもの
は全て本実施例の範疇に入るものとする。
【0091】図10では電圧としてはVCOM、VEE
の2電位により、ディスプレイ電源の供給が停止した際
の電圧絶対値の低下によりリーク用電位を作り出すもの
で、パッシブ素子のみの簡易な構成となっている。
【0092】図10においてVCOMとVL電位P2の
間に抵抗R1,VEEとP2の間にツェナーダイオード
P2TD1,そしてTD1と並列にC1が設けられてい
る。R1は通常動作時のVL電位の安定化用である。図
10の回路の動作を、図11のグラフにより説明する。
【0093】まず通常動作時、T1以前の時間では、V
LはVEEとVL端子の間に設けられたツェナーダイオ
ードTD1により、VEEに対し一定電圧上回る電位と
して供給される。図10では9V品を用いている為、V
EEより9V高い電圧がVLに供給される。
【0094】次にT1において電源供給が遮断すると、
VEEはGND電位に向かい上昇し始める。ツェナーダ
イオードTD1の存在によりVL電位はVEEよりTD
1の特性値分高くなるため、同時にVLも上昇する。
【0095】最後に、T2にてP1点の電位がGNDに
達すると、P2点の電位も最高値を取る。これ以降は、
P2点の電位すなわちVLの電位はGNDに向かって徐
々に低下する。このとき、実施例10と同様に、ツェナ
ーダイオードと並列にコンデンサを構成することが望ま
しい。
【0096】実施例10の図9と同様に、図11もVL
の電位はT1以降一旦上昇し、やがてGNDに至る山な
りの特性を示す。この特性こそが重要である。したがっ
てゲートオフ電圧制御回路のVL出力がこの特性を示
す、あるいは走査信号駆動回路のゲートオフ電圧入力端
子にこの電圧が現れる、あるいは走査信号線の電位にこ
の特性があらわれることにより、ディスプレイ電源供給
停止後にリーク用電位を走査信号線に供給し、それによ
り画素電極の電荷をリークする構成を実現することが出
来る。
【0097】また上述のように、本発明のゲートオフ電
圧制御回路10の特徴は、電源供給停止後の電圧降下を
元に動作し、通常動作状態と異なるリーク用電位を形成
していることである。そしてこの電位は、電源遮断時点
で液晶表示装置1の回路内に残留した、あるいは回路に
蓄積した電荷を元に作り出される。このため、液晶表示
装置1内で構成を完了することが出来るので既存の液晶
表示装置と容易に置き換えられるという大きな利点を持
つ。
【0098】さらに本実施例では、アクティブ素子を持
たないため極めて低コストに構成できるという大きな利
点を持つ。
【0099】また上記構成を実施例1乃至9の1つもし
くは複数に組み合わせることにより、実施例1乃至8の
1つもしくは複数においてさらに効果の向上を図ること
が出来る。
【0100】〔実施例12〕実施例9のゲートオフ電圧
制御回路のさらなる例を図12に示す。ただし本実施例
は図中の電源、電圧値、回路乗数、構成、部品に限定さ
れるものではなく、動作の概念を説明する上の一例とし
て図12を示すものであり、同様の動作結果を得るもの
は全て本実施例の範疇に入るものとする。
【0101】図12では電圧としては図1のVGONに
相当するVH、VCOM、VEEの3電位により、ディ
スプレイ電源の供給が停止し電圧絶対値が低下し始めた
際にVLを通常電位からリーク用電位に切り替えるもの
である。図12の回路の動作を、図13のグラフにより
説明する。
【0102】まず通常動作時、T1以前の時間では、ト
ランジスタTR1はOFF状態、TR2はON状態であ
る。これにより、P5とVEEはTR2を介して導通状
態であり、VLの電位はTR2の電圧損質分のみ上とな
っている。
【0103】次にT1において電源供給が遮断すると、
VHはGND電位に向かい低下し始める。このとき、C
1のP2側電位も引きずれて低下する為、P2の電位が
P1より閾値分以上に低くなる。これによりTR1は導
通状態となり、TR1とTR2間のP5点の電位、すな
わちVL電位は即最高電位に至る。
【0104】最後にVCOM電位がGNDに収束すると
VL電位もGNDに収束する。
【0105】図13を改めて見ると、VLの電位はT1
以降動作時のVLとVHの間にまで一旦上昇し、やがて
GNDに至る山なりの特性を示す。この特性こそが重要
である。したがってゲートオフ電圧制御回路のVL出力
がこの特性を示す、あるいは走査信号駆動回路のゲート
オフ電圧入力端子にこの電圧が現れる、あるいは走査信
号線の電位にこの特性があらわれることにより、ディス
プレイ電源供給停止後にリーク用電位を走査信号線に供
給し、それにより画素電極の電荷をリークする構成を実
現することが出来る。
【0106】また上述のように、本発明のゲートオフ電
圧制御回路10の特徴は、電源供給停止後の電圧降下を
元に動作し、通常動作状態と異なるリーク用電位を形成
していることである。そしてこの電位は、電源遮断時点
で液晶表示装置1の回路内に残留した、あるいは回路に
蓄積した電荷を元に作り出される。このため、液晶表示
装置1内で構成を完了することが出来るので既存の液晶
表示装置と容易に置き換えられるという大きな利点を持
つ。
【0107】さらに本実施例では、電源遮断後VLが最
高電位に至るまでの時間が極めて短い。適切に部材、及
び部材のスペック、回路構成を選定すれば、1秒以内も
実現できる。このため、極めて短時間に画素電極をリー
クさせることができ、配向膜への電荷の蓄積を一層抑制
できるという点で、極めて高いフリッカ対策効果を示
す。
【0108】また上記構成を実施例1乃至9の1つもし
くは複数に組み合わせることにより、実施例1乃至8の
1つもしくは複数においてさらに効果の向上を図ること
が出来る。
【0109】〔実施例13〕実施例9のゲートオフ電圧
制御回路のさらなる例を図14に示す。ただし本実施例
は図中の電源、電圧値、回路乗数、構成、部品に限定さ
れるものではなく、動作の概念を説明する上の一例とし
て図14を示すものであり、同様の動作結果を得るもの
は全て本実施例の範疇に入るものとする。
【0110】図14では電圧としては図1のVGONに
相当するVH、VGGに相当するVCC、VEEの3電
位により、ディスプレイ電源の供給が停止し電圧絶対値
が低下し始めた際にVLを通常電位からリーク用電位に
切り替えるものである。
【0111】すなわち、通常動作時はVEEとGND間
でR1とR2で抵抗分圧された電圧がVLとなる。一方
電源遮断時は、VHが低下することによりTR1のP2
の電位が閾値分以上にP3の電位より低下し、これによ
りVCCの電位がVLに供給されるようになる為、VL
電位が上昇し、やがてGNDに収束する山なりの電位変
動を示す。
【0112】上述のように、本発明のゲートオフ電圧制
御回路10の特徴は、電源供給停止後の電圧降下を元に
動作し、通常動作状態と異なるリーク用電位を形成して
いることである。そしてこの電位は、電源遮断時点で液
晶表示装置1の回路内に残留した、あるいは回路に蓄積
した電荷を元に作り出される。このため、液晶表示装置
1内で構成を完了することが出来るので既存の液晶表示
装置と容易に置き換えられるという大きな利点を持つ。
【0113】また上記構成を実施例1乃至9の1つもし
くは複数に組み合わせることにより、実施例1乃至8の
1つもしくは複数においてさらに効果の向上を図ること
が出来る。
【0114】〔実施例14〕本実施例は実施例14の変
形例である。図15に実施例13の図14に相当する図
を示す。図14との違いは、P1以降にC1及びVLパ
ルス発生回路54を構成した点である。これにより、実
施例13の効果に加え、コモン反転駆動時での通常駆動
時にゲートのOFF電位をコモン電位と同位相で変調す
ることが可能となる。
【0115】〔実施例15〕本実施例では、実施例9の
ゲートオフ電圧制御回路の代わりに、専用のリセット機
能を設け、これにより画素内電位をリセットするもので
ある。
【0116】リセット機能としては走査信号駆動回路
に、ON電位とOFF電位の間の中間電位を出力する専
用回路を設け、VDDもしくはVDDの低下を感知し、
中間電位を出力する構成が可能である。回路例として
は、実施例9から14の回路を走査信号駆動回路に取り
込んでもよい。
【0117】これによって、上記実施例と同様にフリッ
カを低減できる。また実施例1乃至9の1つもしくは複
数に組み合わせることにより、実施例1乃至8の1つも
しくは複数においてさらに効果の向上を図ることが出来
る。
【0118】〔実施例16〕本実施例は液晶表示装置と
して実施例1乃至15に記載のいずれかを用いることに
より、電源遮断後短時間に電源を再投入してもフリッカ
の発生を防止した画像表示装置を構成したものである。
【0119】液晶モニタの形態に構成した例を図33に
示す。ノートPCの形態に構成した例を図34に示す。
液晶TVとしての形態に構成した例を図35に示す。ま
たこれ以外にもPDA,あるいは液晶一体型PCの形態
に構成してもよい。
【0120】本実施例でのこれらの装置は、いずれも電
源SW90を持つことを特徴とする。このため、ユーザ
ーが短時間に電源の遮断、再投入を繰り返すことが可能
となるため、逆に実施例1乃至15記載の液晶表示装置
を用いることで、電源の遮断、再投入時のフリッカの発
生を防止することが必要である。
【0121】〔実施例17〕図36に、実施例16の画
像表示装置での液晶表示装置1への電源供給の様子を示
す。筐体92中に、液晶表示装置1、制御回路93、電
源回路94、電源SW90を持つ。制御回路93と電源
回路94は、液晶表示装置1を基準で見た場合、図1に
20として示したシステム回路の扱いとなる。電源回路
にはAC,DCを問わず、電源回路が対応可能な電圧が
外部電源96より供給される。
【0122】本構成では、外部のCPU95から信号が
制御回路93に入力され、これに基づき制御回路93か
ら電源回路94に液晶表示装置1への電源の供給、遮断
が指示される。
【0123】そして制御回路93には、不要消費電力削
減の観点から、一定時間CPUからの信号の入力が無い
場合液晶表示装置1への電源の供給を停止する機能が導
入されている。このため比較的頻繁に電源の遮断、再投
入が行われる形となり、なお一層該過程で発生するフリ
ッカへの対策が必要となる。
【0124】また近年のCPU装置には、一定時間ユー
ザーの入力デバイスへの操作が無い場合、低諸費電力化
の観点から制御回路に低諸費電力モードへの移行を指示
する機能が、いわゆるWINDOWS(登録商標)系O
Sを中心に、あらかじめOSレベルで盛り込まれてい
る。ここで発せられた低諸費電力モード移行指令を受
け、制御回路93はやはり電源回路94に遮断を指示す
る。特に、このOSレベルで盛り込まれた省電力機能に
関しては、PCの使用者層の広がりとともに設定時間の
変更方法を知らない使用者が増大している。このような
ユーザーにとっては、使用中にモニタが消えた場合マウ
スを動かすようにと指示されるのが通例であり、操作中
画面が消えるとすぐマウスを動かしモニタに電源を再投
入する傾向がある。この場合、液晶表示装置1への電源
回路94からの電源供給遮断後ほとんど間髪をおかず電
源が再供給される形となるため、このような状況で極め
てフリッカが発生しやすい使用状態が常態化しつつあ
る。さらに、消費電力化の観点から、CPUが消費電力
移行指示を出すまでの設定時間を短縮する潮流が予想さ
れ、さらにフリッカの発生の状態化を発明者らは懸念し
ていた。
【0125】このような懸念に対し、発明者は実施例1
から16記載の本発明の液晶表示装置1を画像表示装置
の液晶表示装置として用いることで対処することを可能
とした。これにより、画像表示装置のさらなる低消費電
力化に対応することも可能となった。
【0126】また電源SW90はソフト的なSWでもよ
く、その例を図37に示す。
【0127】CPUからの低諸費電力モード移行指示及
びユーザーの操作の組み合わせで発生する電源の遮断、
再投入によるフリッカには、電源SWは関係なく、図3
8にように電源SWはなくてもよい。
【0128】また図39に示すようにCPU1は筐体9
2の内部に構成されていてもよい。
【0129】さらに図40に示すように、バッテリー9
7を筐体92内部に取り込んでいてもよい。
【0130】以上の実施例1乃至17に用いる画素内の
アクティブ素子は、TFT以外にMIMも含む。TFT
の場合は、その半導体層がアモルファスの場合、及びポ
リシリコンの場合、さらに単結晶に準じる結晶性シリコ
ンの場合も含む。特にポリシリコン及び単結晶に準じる
結晶性シリコンではアモルファスシリコンよりホトコン
ダクションが生じ難いため、逆に保持率をホトコンダク
ションを利用して低減せしめるのはアモルファスの場合
より困難であるため、CFとは異なる専用の遮光層は映
像信号線あるいは走査信号線の一方の上のみに形成す
る、あるいはTFT上部のみに形成する、もしくは形成
しないことが望ましい。あるいはこれらと本発明の回路
による対策の併用もしくは回路のみによる対策を図るこ
とが望ましい。
【0131】またゲートオフ電圧制御回路のトランジス
タ素子は、画素内のトランジスタ素子と構造、構成、サ
イズ、特性のうちの少なくともいずれかを異なる構成と
し、画素内のトランジスタ素子より大電流に耐えられる
攻勢とすることが必要である。
【0132】また画素電極と配向膜の間に絶縁層を構成
する場合は、該絶縁層の一部を除去し、少なくとも一部
が画素電極と配向膜が直接接触する領域を設けることが
望ましい。特に液晶層の比抵抗が1×10の14乗以下
である場合、液晶層を経由して画素電極の電荷を逃がす
効果が期待できる為である。画素電極が金属である場合
は、透明電極を介して配向膜に接触してもよい。これに
より電荷を逃がす効果と金属性画素電極の腐食防止の両
立が実現する。さらに、全面に絶縁層がある場合でも、
液晶層の比抵抗が1×10の14乗以下である場合には
一定の効果を期待することができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による液晶表示装置によれば、電源供給停止後に
電源を再投入した際のフリッカの発生を防止できるよう
になる。また、電源供給停止後に電源を再投入した際の
フリッカの発生を防止した、薄型、軽量の液晶表示装置
を用いた画像表示装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図3】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図4】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図5】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図6】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図7】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図8】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一実
施例を示す図である。
【図9】本発明による液晶表示装置の一実施例の電圧変
位を示すグラフである。
【図10】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一
実施例を示す図である。
【図11】本発明による液晶表示装置の一実施例の電圧
変位を示すグラフである。
【図12】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一
実施例を示す図である。
【図13】本発明による液晶表示装置の一実施例の電圧
変位を示すグラフである。
【図14】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一
実施例を示す図である。
【図15】本発明による液晶表示装置に用いる回路の一
実施例を示す図である。
【図16】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図17】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図18】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図19】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図20】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図21】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図22】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図23】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図24】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図25】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の平面構造例を示す図である。
【図26】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図27】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの画素の断面構造例を示す図である。
【図28】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルのアクティブ素子の一実施例の平面構造を模式的に示
す図である。
【図29】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルのアクティブ素子の一実施例の平面構造を模式的に示
す図である。
【図30】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルのアクティブ素子の一実施例の平面構造を模式的に示
す図である。
【図31】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの一実施例の平面構造例を示す図である。
【図32】本発明による液晶表示装置に用いる液晶パネ
ルの一実施例の平面構造例を示す図である。
【図33】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図34】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図35】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図36】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図37】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図38】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図39】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図40】本発明による液晶表示装置を用いた画像表示
装置の一実施例を示す図である。
【図41】本発明の課題の発生する例を説明する図であ
る。
【図42】本発明による課題の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…液晶表示装置、2…液晶パネル、10…ゲートオフ
電圧制御回路、11…走査電源回路、12…制御回路、
13…走査信号駆動回路、14…映像電源回路、15…
階調電源回路、16…映像信号駆動回路、17…共通電
圧発生回路、20…システム回路、30…走査信号線、
31…映像信号線、32…基準電位、40…ディスプレ
イ電源、41…I/F信号、61…基準電極、62…画
素電極、63…半導体層、65…付加容量、66…保持
容量、67…ドレイン電極、68…ソース電極、70…
下側基板、71…PAS1、72…PAS2、73…P
AS3、74…PAS4、75…配向膜、76…液晶
層、81…上側基板、82…BM、83…CF、84…
保護膜、85…配向膜、87…支柱、88…BM開口
部、90…電源SW、91…キーボード、92…筐体、
93…制御回路、94…電源回路、95…CPU、96
…外部電源、97…バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 伸一 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 北島 雅明 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 2H093 NA16 NC09 NC59 ND10 5C006 AC22 AF67 BB16 BC03 BF36 BF42 FA23 FA38 GA02 5C080 AA10 BB05 DD06 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置される第1と第2の基板を
    有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基板
    上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるた
    めの走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により映
    像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液晶
    層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位差
    を生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置にお
    いて、外部から液晶表示装置への電源供給停止後の走査
    信号線の電位が、GNDレベル以上となる状態を有するこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 互いに対向配置される第1と第2の基板を
    有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基板
    上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるた
    めの走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により映
    像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液晶
    層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位差
    を生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置にお
    いて、外部から液晶表示装置への電源供給停止後の走査
    信号線の電位が、該電源供給停止後一旦上昇し、やがて
    GNDレベルに収束する山なりの特性を有することを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記走査信号線の電位が、外部から液晶
    表示装置への電源供給停止後5秒以内に、外部から液晶
    表示装置への電源供給停止後の最大値となることを特徴
    とする、請求項1,2のうちいずれかに記載の液晶表示
    装置。
  4. 【請求項4】 互いに対向配置される第1と第2の基板を
    有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基板
    上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるた
    めの走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により映
    像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液晶
    層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位差
    を生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置にお
    いて、外部から液晶表示装置への電源供給停止後の走査
    信号線の電位を、電源供給中の通常駆動状態と切り替え
    る回路を有することを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 互いに対向配置される第1と第2の基板を
    有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基板
    上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させるた
    めの走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により映
    像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液晶
    層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板上
    に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位差
    を生じせしめることにより表示を行い、前記走査信号線
    の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該走査信号
    線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が供給され
    る入力端子を有する液晶表示装置において、外部から液
    晶表示装置への電源供給停止後の、前記非選択電位用電
    源が供給される入力端子への入力電圧を、通常の駆動状
    態と切り替える回路を有することを特徴とする液晶表示
    装置。
  6. 【請求項6】 前記切り替え回路が少なくともアクティ
    ブ素子を有し、前記通常駆動状態との切り替えが該アク
    ティブ素子の動作状態が切り替わることにより行われる
    ことを特徴とする請求項4、5のうちいずれかに記載の
    液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記切り替えか、外部から液晶表示装置
    への電源供給停止による電位変動により行われることを
    特徴とする請求項4,5,6のうちいずれかに記載の液
    晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記切り替え回路のアクティブ素子とし
    て、少なくとも1つのトランジスタを有することを特徴
    とする請求項6,7のうちいずれかに記載の液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記アクティブ素子の構造、構成、サイ
    ズ、特性のうちの少なくともいずれかが、画素内のアク
    ティブ素子とは異なることを特徴とする請求項6,7,
    8のうちいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記トランジスタが、その半導体層と
    して結晶性シリコンを用いることを特徴とする請求項
    8、9のうちいずれかに記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 互いに対向配置される第1と第2の基板
    を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基
    板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させる
    ための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により
    映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液
    晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板
    上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位
    差を生じせしめることにより表示を行い、前記走査信号
    線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該走査信
    号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が供給さ
    れる入力端子を有する液晶表示装置において、外部から
    液晶表示装置への電源供給停止後の、前記非選択電位用
    電源が供給される入力端子への入力電圧を、通常の駆動
    状態と異なる値とするための回路を有し、該回路はツェ
    ナーダイオードを有することを特徴とする液晶表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記走査信号線駆動回路が複数の電源
    入力端子を有し、少なくともそのうちの1つは、通常駆
    動状態において前記非選択電位用電源が供給される入力
    端子への入力電圧よりも低い電圧が供給され、ツェナー
    ダイオードが、電気的に、前記非選択電位用電源が供給
    される入力端子及び、前記通常駆動状態において前記非
    選択電位用電源が供給される入力端子への入力電圧より
    も低い電圧が供給される端子の間に接続されていること
    を特徴とする請求項5乃至11記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記ツェナーダイオードと並列に容量
    素子を有することを特徴とする、請求項12記載の液晶
    表示装置。
  14. 【請求項14】 互いに対向配置される第1と第2の基板
    を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基
    板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させる
    ための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により
    映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液
    晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板
    上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位
    差を生じせしめることにより表示を行い、前記走査信号
    線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該走査信
    号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が供給さ
    れる入力端子を有する液晶表示装置において、前記走査
    信号線の非選択電位用電源が供給される入力端子の電位
    は、外部から液晶表示装置への電源供給停止後に、GND
    レベル以上となる状態を有することを特徴とする液晶表
    示装置。
  15. 【請求項15】 互いに対向配置される第1と第2の基板
    を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基
    板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させる
    ための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により
    映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液
    晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板
    上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位
    差を生じせしめることにより表示を行い、前記走査信号
    線の電位は走査信号線駆動回路より印加され、該走査信
    号線駆動回路は走査信号線の非選択電位用電源が供給さ
    れる入力端子を有する液晶表示装置において、前記走査
    信号線の非選択電位用電源が供給される入力端子の電位
    は、外部から液晶表示装置への電源供給停止後に一旦上
    昇し、やがて収束する山なりの特性を有することを特徴
    とする液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記走査信号線の非選択電位用電源が
    供給される入力端子の電位が、外部から液晶表示装置へ
    の電源供給停止後5秒以内に、外部から液晶表示装置へ
    の電源供給停止後の最大値となることを特徴とする請求
    項14,15のうちいずれかに記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 互いに対向配置される第1と第2の基板
    を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基
    板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させる
    ための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により
    映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液
    晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板
    上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位
    差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置に
    おいて、外部から液晶表示装置への電源供給を停止した
    際に、前記画素電極の電位を急速に開放することを特徴
    とする液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 前記画素電極の電位の急速な開放を、
    前記アクティブ素子をリーク状態とすることにより行う
    ことを特徴とする請求項17記載の液晶表示装置。
  19. 【請求項19】 前記リークを、前記走査信号線の電位
    を前記アクティブ素子の選択電位以下、非選択電位以上
    とすることによりことを特徴とする請求項18記載の液
    晶表示装置。
  20. 【請求項20】 前記リークの為の走査信号線の電位
    を、周辺回路に蓄積された電荷により作り出すことを特
    徴とする請求項19記載の液晶表示装置。
  21. 【請求項21】 外部から液晶表示装置への電源供給の
    停止後に、前記走査信号の電位がGNDレベル以上となる
    状態を有することを特徴とする請求項17、18,1
    9,20のいずれかに記載の液晶表示装置。
  22. 【請求項22】 前記アクティブ素子が半導体層を有
    し、該半導体層は走査信号線の端面を超えて形成された
    領域を有することを特徴とする請求項17記載の液晶表
    示装置。
  23. 【請求項23】 前記第1と第2の基板の少なくとも一
    方に遮光層が形成され、該遮光層は走査信号線と重畳す
    る領域において、少なくともその一部に開口部を有する
    ことを特徴とする請求項17記載の液晶表示装置。
  24. 【請求項24】 前記第1と第2の基板間のギャップを
    確保するための支柱が、前記第1と第2の基板のいずれ
    か一方に形成され、該支柱は光透過性を有し、かつ前記
    アクティブ素子と重畳する領域を有することを特徴とす
    ることを特徴とする請求項17記載の液晶表示装置。
  25. 【請求項25】 前記画素電極と前記配向膜の間に絶縁
    膜が形成され、かつ画素領域内の一部において前記絶縁
    膜の除外領域を有することにより前記画素電極と配向膜
    が直接接触する領域を有することを特徴とする請求項1
    7記載の液晶表示装置。
  26. 【請求項26】 前記画素電極が金属材料で形成され、
    かつ別層に形成された透明電極と電気的に接続され、該
    透明電極が配向膜と直接接する領域を有することを特徴
    とする請求項17記載の液晶表示装置。
  27. 【請求項27】 前記液晶層の、比抵抗が1×10の1
    4乗以下であることを特徴とする請求項17,25、2
    6のうちいずれかに記載の液晶表示装置。
  28. 【請求項28】 互いに対向配置される第1と第2の基板
    を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基
    板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させる
    ための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により
    映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液
    晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板
    上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位
    差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置に
    おいて、外部から液晶表示装置への電源供給を停止した
    際に、画素への電荷の残留を抑制し、再度電源が供給さ
    れた際にフリッカの発生を防止することを特徴とする液
    晶表示装置。
  29. 【請求項29】 互いに対向配置される第1と第2の基板
    を有し、第1と第2の基板の間に液晶層を有し、一方の基
    板上にアクティブ素子、該アクティブ素子を動作させる
    ための走査信号線、及び該アクティブ素子の動作により
    映像信号が供給される画素電極を有し、該画素電極と液
    晶層の間に配向膜を有し、前記一方もしくは他方の基板
    上に基準電極を有し、該画素電極と基準電極の間に電位
    差を生じせしめることにより表示を行う液晶表示装置に
    おいて、外部から液晶表示装置への電源供給を停止した
    際に、画素電極の電位をリセットすることを特徴とする
    液晶表示装置。
  30. 【請求項30】 前記リセットが、前記走査信号線に走
    査信号線の選択電位以下、非選択電位以上の電圧を与え
    ることにより行われることを特徴とする請求項29記載
    の液晶表示装置。
  31. 【請求項31】 前記リセットの為のリセット回路を有
    することを特徴とする請求項29,30のいずれかに記
    載の液晶表示装置。
  32. 【請求項32】 前記リセット回路が、映像信号線駆動
    回路に組み込まれていることを特徴とする請求項31に
    記載の液晶表示装置。
  33. 【請求項33】 前記アクティブ素子がTFTであるこ
    とを特徴とする、請求項1乃至32のうちいずれかに記
    載の液晶表示装置。
  34. 【請求項34】 前記TFTの半導体層がポリシリコン
    であることをであることを特徴とする請求項33記載の
    液晶表示装置。
  35. 【請求項35】 前記アクティブ素子が、走査信号線上
    に絶縁膜、その上に画素電極に電気的に接続する電極を
    有する、いわゆるMIM構造を有することを特徴とする
    請求項1乃至32のうちいずれかに記載の液晶表示装
    置。
  36. 【請求項36】 前記画素電極と前記配向膜の間に絶縁
    膜を有することを特徴とする、請求項1乃至35のうち
    いずれかに記載の液晶表示装置。
  37. 【請求項37】 前記画素電極と前記基準電極が同一の
    基板上に形成され、かつ前記画素電極と前記基準電極が
    異層に形成され、前記画素電極が形成された層と前記基
    準電極が形成された層の間に絶縁層を有することを特徴
    とする請求項1乃至35のうちいずれかに記載の液晶表
    示装置。
  38. 【請求項38】 前記液晶表示装置が内在され、前記液
    晶表示装置へ入力する電源を供給する機能を有し、前記
    液晶表示装置として請求項1乃至37のうちいずれかに
    記載の液晶表示装置を用いたことを特徴とする画像表示
    装置。
  39. 【請求項39】 前記液晶表示装置への電源の供給を、
    外部からの信号を元にして供給、非供給のいずれかの状
    態に制御することを特徴とする請求項38記載の画像表
    示装置。
  40. 【請求項40】 外部からの信号の供給が停止した際
    に、前記液晶表示装置への電源の供給を非供給状態とす
    る機能を有することを特徴とする請求項39記載の画像
    表示装置。
  41. 【請求項41】 外部から画像表示の停止を指示する信
    号が入力された際に、前記液晶表示装置への電源の供給
    を非供給状態とする機能を有することを特徴とする請求
    項39記載の画像表示装置。
  42. 【請求項42】 前記液晶表示装置への電源の供給を、
    CPUからの信号の供給が停止した際に非供給状態とす
    る機能を有することを特徴とする請求項38記載の画像
    表示装置。
  43. 【請求項43】 前記液晶表示装置への電源の供給を、
    CPUからの画像表示の停止を指示する信号が入力され
    た際に非供給状態とする機能を有することを特徴とする
    請求項38記載の画像表示装置。
  44. 【請求項44】 液晶モニタとしての形態を有すること
    を特徴とする請求項28,39,40,41,42,4
    3のいずれかに記載の画像表示装置。
  45. 【請求項45】 ノート型PCとしての形態を有するこ
    とを特徴とする請求項28,39,40,41,42,
    43のいずれかに記載の画像表示装置。
  46. 【請求項46】 液晶TVとしての形態を有することを
    特徴とする請求項28,39,40,41,42,43
    のいずれかに記載の画像表示装置。
  47. 【請求項47】 PCと一体に構成されていることを特
    徴とする請求項28,39,40,41,42,43の
    いずれかに記載の画像表示装置。
  48. 【請求項48】 CPUを有する部分と同一の筐体に構
    成されていることを特徴とする請求項28,39,4
    0,41,42,43のいずれかに記載の画像表示装
    置。
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