JP2002221713A - 液晶表示素子及び液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子及び液晶表示素子の製造方法

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JP2002221713A
JP2002221713A JP2001017125A JP2001017125A JP2002221713A JP 2002221713 A JP2002221713 A JP 2002221713A JP 2001017125 A JP2001017125 A JP 2001017125A JP 2001017125 A JP2001017125 A JP 2001017125A JP 2002221713 A JP2002221713 A JP 2002221713A
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Takeshi Yamamoto
武志 山本
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶セルに設けた偏光反射ポリマー層から液
晶層に水分が侵入するのを防止することにより、水分を
原因とする表示むらを防止して、半透過型の液晶表示素
子の表示品位向上を図る。又大型ガラス板を裁断し、偏
光反射ポリマー層を有する液晶セルを複数切り出す際
に、偏光反射ポリマー層が損傷されるのを防止して、製
造歩留まりを向上する。 【解決手段】 対向基板12にコレステリック液晶ポリ
マー層27を形成後、対向基板12周縁のシール剤14
塗布領域に相当する領域のコレステリック液晶ポリマー
層27aを研磨除去して、ガラス基板面24を露出後、
コレステリック液晶ポリマー層27外周にて、ガラス基
板17とガラス基板24とをシール剤14で直接シール
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子に係
り、特に基板上に偏光反射ポリマー層を有する液晶表示
素子及び液晶表示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコン端末、モニター等の液晶
表示装置には、薄型、軽量を特徴とする液晶表示素子が
多用されている。そのなかでも、反射板を備え画像表示
面から取り入れた光を画像表示面に反射して画像表示を
行う事によりバックライト等の光源を不要とする反射型
液晶表示素子は、消費電力の大幅な節約を図れる事か
ら、モバイルパソコンや携帯電話等の携帯機器用の液晶
表示装置ヘの適用が要望されている。
【0003】しかしながら、液晶表示装置に光源を全く
備えずに使用しようとすると、使用する環境自体が暗い
場合には、画像表示面から取り入れられる光が弱いため
表示される画面が暗くて認識し難く、特に暗闇では全く
使用不能となる。このため従来は、反射機能のみでなく
透過機能も備え暗い環境でも画像表示可能となるよう
に、液晶表示装置内にバックライトを設けると共に反射
板にバックライトからの光を透過する透過機能を持たせ
た半透過型の液晶表示素子の開発が進められている。
【0004】このような半透過型の液晶表示素子の1つ
として、図6に示すように液晶表示素子1のバックライ
ト6側の対向基板3に偏光機能を有する偏光反射ポリマ
ー層7を形成し、偏光反射ポリマー層7により選択的に
左右いずれかの円偏光を反射し逆極性の円偏光を透過す
ることにより、アレイ基板2側から取り入れた外光を反
射すると共に、バックライト6による対向基板3側から
の照射光をアレイ基板2側の画像表示面に透過して、表
示光量を増大し、暗い環境での使用を可能とする液晶表
示素子1の実用化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記偏光
反射ポリマー層を用いる半透過型の液晶表示素子にあっ
ては、従来偏光反射ポリマー層7を対向基板7全面に形
成して、偏光反射ポリマー層7を介してシール剤4によ
りアレイ基板2と対向基板3とを貼り合せていたため、
高温高湿度の条件下での表示試験を行うと、偏光反射ポ
リマー層を経由して水分が液晶層内に浸入しこの水分に
より表示むらを発生し表示品位を悪化させるという問題
を生じていた。また耐久性に劣り、液晶セルの組立製造
時、大型ガラス板上に復数面の基板パターンを形成した
大板状態で複数面の基板を貼り合わせ、その後、各基板
を所定のサイズに切り出して液晶セルを得るという工程
においては、複数面の液晶セルを個々に切り出す際の衝
撃により、裁断部の偏光反射ポリマー層に、割れ、欠
け、剥がれ等の損傷を生じ使用不能になるおそれがあっ
た。
【0006】そこで本発明は上記課題を除去するもので
あり、液晶セルに偏光反射ポリマー層を形成するものに
おいて、液晶層中への水分の侵入を防止し、これらを起
因とする表示不良の発生を防止して、表示品位の向上を
図ると共に、液晶セルの耐久性を高め、製造時の偏光反
射ポリマー層の損傷を防止して、製造歩留まりが高く実
用化を実現する液晶表示素子及び液晶表示素子の製造方
法を提供することを目的とする、
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、少なくともいずれか一方に透明
電極を有し画像表示側の表示基板及びこの表示基板に対
向配置される反射透過基板からなる一対の基板と、この
一対の基板の表示領域を囲繞して前記表示基板及び前記
反射透過基板を固着するシール剤と、このシール剤に囲
繞される領域にて前記一対の基板間に封入される液晶層
と、前記反射透過基板の前記液晶層側であって前記シー
ル剤に囲繞される領域より内側に形成され、第1の方向
に旋回される第1の円偏光を反射する一方、この第1の
円偏光と逆方向に旋回される第2の円偏光を透過する偏
光反射ポリマー層とを設けるものである。
【0008】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、少なくともいずれか一方に透明電極を有し画像
表示側の表示基板及びこの表示基板に対向配置される反
射透過基板からなる一対の基板の間隙に液晶層を封入し
てなる液晶表示素子の製造方法において、前記反射透過
基板の前記液晶層側に、第1の方向に旋回される第1の
円偏光を反射する一方、この第1の円偏光と逆方向に旋
回される第2の円偏光を透過する偏光反射ポリマー層を
形成する工程と、前記表示基板あるいは前記反射透過基
板のいずれか一方であって前記偏光反射ポリマー層の形
成領域より外周にシール剤を配置する工程と、前記表示
基板及び前記反射透過基板を前記シール剤で貼り合せる
工程とを実施するものである。
【0009】上記構成により本発明は、偏光反射ポリマ
ー層を介して水分が液晶セル内の液晶層に侵入するのを
防止することにより表示品位の向上を図り、又、偏光反
射ポリマー層がシール剤との接着部に損傷を生じるのを
防止して、製造歩留まりを向上し、半透過型液晶表示素
子の実用化を図るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図3に示
す第1の実施の形態を参照して説明する。図1は液晶セ
ル内に偏光反射ポリマー層であるコレステリック液晶ポ
リマー層27を有する半透過型の液晶表示素子10及び
液晶表示素子を照射するバックライト32の概略断面図
である。
【0011】液晶表示素子10は、表示基板であるアレ
イ基板11及び反射透過基板である対向基板12をスペ
ーサ13を介して対向配置し、シール剤14にて周囲を
接着して成る間隙に液晶層16を封入し、更にアレイ基
板11外面には光拡散フィルム11a、位相差板11
b、及び偏光板11cが貼り付けられ、対向基板12外
面には位相差板12b及び偏光板12cが貼り付けられ
ている。液晶表示素子10の基板サイズは対角10イン
チで、画素数はSVGAとする。
【0012】アレイ基板11は、ガラス基板17上の図
示しない走査線及び信号線の交点近傍に液晶駆動用の薄
膜トランジスタ(以下TFTと略称する。)素子18を
有している。TFT素子18の上にはR(赤)、G
(緑)、B(青)の着色層がストライプ状に配置されて
なるカラーフィルタ層20が配置されている。尚19
は、表示領域周囲をマスクする黒色フィルタである。
【0013】カラーフィルタ層20上であって図示しな
い走査線及び信号線で囲まれる領域には、複数の画素電
極21がマトリクス状にパターン形成されていて、画素
電極21はカラーフィルタ層20に形成されるスルーホ
ール22を介してTFT素子18のソース電極(図示せ
ず)に接続し、TFT素子18により駆動される。更に
画素電極21上には柱状のスペーサ13が形成され、そ
の上から液晶配向膜23が成膜されている。
【0014】一方対向基板12は、ガラス基板24上の
シール剤14塗布領域より内側に下地配向膜26を介し
偏光反射ポリマー層であるコレステリック液晶ポリマー
層27を有しており、コモン電極28が形成され、更に
コモン電極28上に液晶配向膜30が成膜されている。
コレステリック液晶ポリマー層27は、下地配向膜26
の配向方向から、厚み方向に配向方向が螺旋状に連続的
に変化するものであり、ワッカーケミカル社製のコレス
テリック液晶シリコンを連続的に塗り重ねて形成し、均
一な厚みを持たせたものである。
【0015】一般にコレステリック液晶ポリマー層は、
厚み方向上面に形成される配向方向に従い、上から入射
した光及び下から入射した光を共に左右いずれかの極性
の円偏光に分離し、一方の極性を透過し、逆極性を反射
する偏光機能を有するものである。
【0016】ここで本実施の形態で用いるコレステリッ
ク液晶ポリマー層27の偏光機能による半透過表示の原
理を図2に示すコレステリック液晶表示素子48を参照
して詳述する。コレステリック液晶表示素子48は、R
=λ/2の位相差の液晶層(例えば90度TN液晶)5
1を有する液晶セル50の、バックライト60側の反射
透過基板(図示せず)に、例えば左旋円偏光を反射し、
逆極性の右旋円偏光を透過する偏光反射ポリマー層であ
る左旋コレステリック液晶ポリマー層52を設けたもの
である。液晶セル50の画像表示側には、R=λ/4の
位相差板53a、偏光板53bが設けられ、バックライ
ト60側には、R=λ/4の位相差板54a、偏光板5
4bが設けられている。
【0017】これによりコレステリック液晶表示素子4
8にあっては、白表示領域では、画像表示側からの光A
は、 偏光板53b、位相差板53aを経て右旋円偏光
として液晶セル50に入射され、液晶セル50を通過す
る間に左旋円偏光に変換され左旋コレステリック液晶ポ
リマー層52に照射されると、左旋円偏光を反射する左
旋コレステリック液晶ポリマー層52で反射され、液晶
層51を通過する間に右旋円偏光に変換され、位相差板
53a、偏光板53bを経て、反射光による白表示を行
う事となる。
【0018】これと同時に、バックライト60からの光
Bは、偏光板54b、位相差板54aを経て右旋円偏光
として左旋コレステリック液晶ポリマー層52に照射さ
れ、左旋コレステリック液晶ポリマー層52を透過し
て、液晶セル50に入射され、液晶層51を通過する間
に左旋円偏光に変換されるので、この後位相差板53
a、偏光板53bを経て、透過光による白表示を行う事
となる。
【0019】一方黒表示領域では、画像表示側からの光
Cは、 偏光板53b、位相差板53aを経て右旋円偏
光として液晶セル50に入射されるが、旋光する事無く
液晶層51を通過し左旋コレステリック液晶ポリマー層
52に照射される。そして光Cは右旋円偏光を透過する
左旋コレステリック液晶ポリマー層52を透過し位相差
板54aを経て偏光板54bに吸収される。
【0020】これと同時にバックライト60からの光D
は、偏光板54b、位相差板54aを経て右旋円偏光と
して右旋円偏光を透過する左旋コレステリック液晶ポリ
マー層52を透過して、液晶セル50に入射され、旋光
する事無く液晶層51を通過し、位相差板53aを経て
偏光板53bに吸収される。以上の原理によりコレステ
リック液晶ポリマー層27は、半透過表示が成される。
【0021】次に液晶表示素子10の製造方法について
述べる。アレイ基板11は、通常のフォトリソグラフィ
工程によるパターニングを繰り返してガラス基板17上
にTFT素子18を形成する。次いでR(赤)、G
(緑)、B(青)の着色層材料を順次ストライプ状にパ
ターン形成して、カラーフィルタ層20を形成し、さら
に表示領域周囲に黒色フィルタ19を形成後、スパッタ
法にてITO膜を成膜し、フォトリソグラフィ工程によ
ってパターン形成し、カラーフィルタ層20上にマトリ
クス配列される画素電極21を形成後、液晶配向膜23
を塗布し、更にスペーサ13をパターン形成する。
【0022】一方対向基板12は、ガラス基板24上に
下地配向膜26を塗布し、ラビング処理した後、ワッカ
ーケミカル社製のコレステリック液晶シリコンを、左旋
円偏光を反射し右旋円偏光を透過する所望の厚さに達す
るまで連続的に均一に塗り重ねてコレステリック液晶ポ
リマー層27を成膜する。
【0023】次に図3に示すように、対向基板12周縁
の液晶表示素子10のシール剤14塗布領域に相当す
る、表示領域[F]の約2mm外側からガラス基板24
端部迄の領域のコレステリック液晶ポリマー層27a、
下地配向膜26aを研磨除去する。これにより対向基板
12のシール剤14との接着領域にあってはガラス基板
24が露出された状態となっている。更にコレステリッ
ク液晶ポリマー層27上にスパッタ法にてITO膜を成
膜しコモン電極28を形成後、この上に液晶配向膜30
を塗布する。
【0024】この後、液晶配向膜23、30をラビング
により配向処理し、アレイ基板11の周縁にシール剤1
4を印刷塗布し、アレイ基板11からコモン電極26に
電圧を印加するためのトランスファ材(図示せず)をア
レイ基板11周辺に形成した後、アレイ基板11及び対
向基板12を、液晶配向膜23、30のそれぞれのラビ
ング方向が90°となるよう対向配置し、シール剤14を
加熱硬化させて貼り合わせ液晶セルを形成する。この時
シール剤14は、コレステリック液晶ポリマー層27周
囲を囲繞した状態で、コレステリック液晶ポリマー層2
7を介する事無くガラス基板17とガラス基板24とを
直接シールする事となる。
【0025】次に液晶セルの間隙に液晶組成物を封入し
て液晶層16を形成後、アレイ基板11に光拡散フィル
ム11a・位相差板11b付き偏光板11cを貼り付
け、対向基板12に位相差板12b付き偏光板12cを
貼り付けて液晶表示素子10を完成する。
【0026】こうして作製した液晶表示素子10を高温
高湿度(50℃、80%)条件で1000時間連続画像
表示試験をおこない、表示品位を評価した所、水分の侵
入を原因とする表示むらの発生は皆無で有り、良好な表
示画像を得られた。
【0027】この様に構成すれば、消費電力の低減を図
ると共に、暗い環境での表示を可能とするために対向基
板12に形成されるコレステリック液晶ポリマー層27
の周囲は、シール剤14に囲繞され密封された状態とな
っているので、コレステリック液晶ポリマー層27から
液晶層16に水分が侵入するおそれが無く、高温高湿度
での条件下においても白ずみ(黒ずみ)の発生を防止出
来、表示不良を防止して高い表示品位を得られる。
【0028】次に本発明を図4に示す第2の実施の形態
を参照して説明する。尚第1の実施の形態と同一部分に
ついては同一符号を付しその説明を省略する。本実施の
形態は、第1の実施の形態におけるアレイ基板11と同
一パターンを大型ガラス板62上に4面作製し、対向基
板12と同一パターンを同一サイズの大型ガラス板63
上に4面作製して、大型ガラス板62上の各アレイ基板
11にシール剤14を塗布後、両大型ガラス板62、6
3を張り合わせ、裁断工程にて裁断線64で切り出し、
同一の4面の液晶セルを形成する。この切り出し時、裁
断線64及びシール剤14領域にあってはコレステリッ
ク液晶ポリマー層27が除去されているのでコレステリ
ック液晶ポリマー層27は裁断時の衝撃を受けないの
で、衝撃による損傷を生じない。この後、第1の実施の
形態と同様にして同一の液晶表示素子10を作製する。
【0029】このようにして作製した液晶表示素子10
は、第1の実施の形態と同様に、高温高湿度(50℃、
80%)条件で1000時間連続画像表示試験をおこな
い、表示品位を評価した所、水分の侵入を原因とする白
ずみ(黒ずみ)の発生は皆無で有り、良好な表示画像を
得られた。
【0030】この様に構成すれば、第1の実施の形態と
同様、コレステリック液晶ポリマー層27周囲は、シー
ル剤14に囲繞され密閉されているので、コレステリッ
ク液晶ポリマー層27から液晶層16に水分が侵入する
おそれが無く、高温高湿度での条件下においても白ずみ
(黒ずみ)の発生を防止出来、表示不良を防止して高い
表示品位を得られる。又大型ガラス板62、63を用い
ての量産時の液晶セル切り出し時に、シール剤との接触
部分にコレステリック液晶ポリマー層27の損傷による
不良を生じる事が無く、製造歩留まりの向上を得られ
る。
【0031】一方これに対して(比較例1)について図
5を参照して述べる。この(比較例1)の液晶表示素子
70は、前記第1の実施の形態にて、対向基板12にコ
レステリック液晶ポリマー層27を形成後、対向基板2
4周縁領域のコレステリック液晶ポリマー層27aを除
去する事無く、ガラス基板24の全面にコレステリック
液晶ポリマー層27を成膜したままアレイ基板11及び
対向基板12をシール剤14で貼り合せるものであり、
他は前記第1の実施の形態と全く同様とする。
【0032】即ちこの(比較例1)の液晶表示素子70
にあっては、コレステリック液晶ポリマー層27がシー
ル剤14の下にあるため、第1の実施の形態と同様の環
境で通電試験をし、表示評価を行ったところ、520時
間経過時に液晶表示素子70外部から浸入した水分に起
因すると考えられる表示ムラが発生し、表示品位が著し
く低下した。
【0033】次に(比較例2)について述べる。この
(比較例2)は、前記第2の実施の形態にて、対向基板
12にコレステリック液晶ポリマー層27を形成後、対
向基板12周縁のコレステリック液晶ポリマー層27a
を除去する事無く、ガラス基板24の全面にコレステリ
ック液晶ポリマー層27を成膜したまま大型ガラス板6
2、63をシール剤14で張り合わせ、裁断線64に沿
って液晶セルを切り出して4個の液晶セルを形成するも
のであり、他は第2の実施の形態と全く同様とする。即
ちこの(比較例2)にあっては、裁断線64にコレステ
リック液晶ポリマー層27がある状態で液晶セルの切り
出しを行うものである。
【0034】この(比較例2)により作製した液晶表示
素子の表示品位を評価したところ、画素領域の端部に表
示ムラが見られ、表示ムラ発生部分を調べたところ、裁
断部のコレステリック液晶ポリマー層27が裁断時の衝
撃によって破損し、そのクラックラインが画素領域に到
達して表示ムラを起こしていることがわかった。又この
(比較例2)により作製した液晶表示素子を第1の実施
の形態と同様の環境で通電試験をし、表示評価を行った
ところ、380時間経過時に液晶表示素子外部から浸入
した水分に起因すると考えられる表示ムラが発生し、表
示品位が著しく低下した。
【0035】尚本発明は上記実施の形態に限られるもの
で無く、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であっ
て、例えば、偏光反射ポリマー層の厚さを調整しその配
向方向を変えて、偏光反射ポリマー層が、右旋円偏光を
反射し逆極性の左旋円偏光を透過する機能を有するよう
にしても良いし、偏光反射ポリマー層であるコレステリ
ック液晶ポリマー層の原材料も任意である。またコレス
テリック液晶ポリマー層を形成する際も、均一な厚さを
得られれば原材料を塗り重ね無くても良い。更に偏光反
射ポリマー層のシール剤塗布領域の除去をレーザカット
により行う等しても良いし、偏光反射ポリマー層は、液
晶セルのバックライト側であれば、アレイ基板上に設け
る等しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、偏
光反射ポリマー層を有する液晶セルにて、偏光反射ポリ
マー層周囲をシール剤で囲繞し密閉しているので、偏光
反射ポリマー層から液晶層に水分が侵入するのを防止
し、水分を原因とする表示不良の発生を防止して良好な
表示品位を有する液晶表示素子を得られる。又、裁断線
及びシール剤領域の偏光反射ポリマー層は除去されてい
るので、大型ガラス板から液晶セルを切り出す際に、裁
断の衝撃による偏光反射ポリマー層のクラックや剥がれ
等の損傷を生じるのを防止出来、製造歩留まりの向上を
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である液晶表示素子
及びバックライトを示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態で用いるコレステリ
ック液晶ポリマー層の原理を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のコレステリック液
晶ポリマー層の除去領域を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における大型ガラス
板の裁断を示す概略説明図である。
【図5】(比較例1)の液晶素子を示す概略断面図であ
る。
【図6】従来の液晶表示素子を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10…液晶表示素子 11…アレイ基板 11a…光拡散フィルム 11b…位相差板 11c…偏光板 12…対向基板 12b…位相差板 12c…偏光板 13…スペーサ 14…シール剤 16…液晶層 17…ガラス基板 18…TFT素子 20…カラーフィルタ層 21…画素電極 23…液晶配向膜 24…ガラス基板 26…下地配向膜 27…コレステリック液晶ポリマー層 28…コモン電極 30…液晶配向膜 32…バックライト
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA05 BA46 BB03 BC09 BC22 2H089 HA02 LA41 NA37 QA02 QA07 QA12 TA02 TA04 TA09 TA12 TA14 TA15 TA17 TA18 2H091 FA02Y FA08X FA08Z FA11X GA02 GA06 GA08 GA09 GA13 LA02 LA06 LA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともいずれか一方に透明電極を有
    し画像表示側の表示基板及びこの表示基板に対向配置さ
    れる反射透過基板からなる一対の基板と、 この一対の基板の表示領域を囲繞して前記表示基板及び
    前記反射透過基板を固着するシール剤と、 このシール剤に囲繞される領域にて前記一対の基板間に
    封入される液晶層と、 前記反射透過基板の前記液晶層側であって前記シール剤
    に囲繞される領域より内側に形成され、第1の方向に旋
    回される第1の円偏光を反射する一方、この第1の円偏
    光と逆方向に旋回される第2の円偏光を透過する偏光反
    射ポリマー層とを具備する事を特徴とする液晶表示素
    子。
  2. 【請求項2】 前記表示基板及び前記反射透過基板が、
    それぞれ外面に位相差板付きの偏光板を有し、この位相
    差板付きの偏光板を介し、前記偏光反射ポリマー層に前
    記第1の円偏光あるいは前記第2の円偏光を入射する事
    を特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記偏光反射ポリマー層が、コレステリ
    ック液晶ポリマー層である事を特徴とする請求項1に記
    載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 前記偏光反射ポリマー層が、所定方向に
    配向処理してなる配向膜を介して前記反射透過基板上に
    形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示
    素子。
  5. 【請求項5】 前記反射透過基板が、前記偏光反射ポリ
    マー層上に透明電極を配置してなることを特徴とする請
    求項1に記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 少なくともいずれか一方に透明電極を有
    し画像表示側の表示基板及びこの表示基板に対向配置さ
    れる反射透過基板からなる一対の基板の間隙に液晶層を
    封入してなる液晶表示素子の製造方法において、 前記反射透過基板の前記液晶層側に、第1の方向に旋回
    される第1の円偏光を反射する一方、この第1の円偏光
    と逆方向に旋回される第2の円偏光を透過する偏光反射
    ポリマー層を形成する工程と、 前記表示基板あるいは前記反射透過基板のいずれか一方
    であって前記偏光反射ポリマー層の形成領域より外周に
    シール剤を配置する工程と、 前記表示基板及び前記反射透過基板を前記シール剤で貼
    り合せる工程とを具備することを特徴とする液晶表示素
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記偏光反射ポリマー層がコレステリッ
    ク液晶ポリマーからなり、前記反射透過基板に所定方向
    に配向してなる配向膜を成膜後、前記配向膜上に前記コ
    レステリック液晶ポリマーを形成する事を特徴とする請
    求項6に記載の液晶表示素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記偏光反射ポリマー層を前記反射透過
    基板に形成後前記偏光反射ポリマーの周縁部を除去し、
    この除去した周縁部に前記シール剤を配置することを特
    徴とする請求項6に記載の液晶表示素子の製造方法。
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