JP2002221402A - 静電容量ギャップセンサの測定装置及びその測定方法 - Google Patents
静電容量ギャップセンサの測定装置及びその測定方法Info
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Abstract
気的な状況によらない正確なギャップ測定ができ、しか
もセンサの検出部面積に対して検出電極有効面積を大き
くとれる静電容量ギャップセンサの測定装置及びその測
定方法を得るにある。 【解決手段】 第1検出電極e1 の対向面積A1 及び同
被測定面1aに対向する第2検出電極e2 の対向面積A
2 を全く等しい面積とし、これらの第1検出電極e1 及
び第2検出電極e2 には、それぞれ別の基準コンデンサ
Ca1と基準コンデンサCa2を介して、別個の第1正弦波
駆動源3A及び第2正弦波駆動源3Bから交流電流を印
加し、第1検出電極e1 及び第2検出電極e2 からの検
出信号S 1 、S2 を作動手段4に入力させ、信号処理手
段5により信号S3 の関数としてギャップdに線形対応
した出力信号S4 を導く。
Description
の距離(ギャップ)を測定する静電容量式変位センサに
関し、特に、同静電容量式変位センサの測定方法に関す
る。
サにおいては、例えば図1に示すように、被測定体1の
被測定面1aと測定ヘッド2の対物面2aに設ける第
1、第2検出電極e1 ,e2 との間に生じる静電容量を
測定することにより、被測定体1と第1、第2検出電極
e1 ,e2 との間の距離(以下、ギャップdと称する)
を測定する。即ち、導電性の被測定体1は電位をGND
の状態に保たれた状態で位置され、前記被測定面1aの
略直角な方向に離間対向される前記対物面2aにはガー
ド電極e3 で相互間を絶縁シールドされた同心的な第1
検出電極e1 及び第2検出電極e2 が設けられる。つま
り、静電容量式変位センサにあっては、被測定体表面
(被測定面1a)と検出電極(検出電極e1 ,e2 )と
の間に生じる静電容量を、基準交流を印加することで交
流インピーダンス値として検出することにより、被測定
体表面と検出電極との距離dを非接触かつABS測定す
る。
ンス値による測定方法では、被測定体の電位がセンサ側
のGNDと等しく接続されている場合と被測定体が絶縁
されて電位がGNDから浮いている場合とでは、センサ
検出信号の感度とオフセットレベルが異なることから、
被測定体の電気的な状況によっては正確なギャップ測定
ができないという問題が存在する。そのため、一般的に
は、被測定体がGNDと接続されている条件に限定して
センサの能力仕様を表示し、GNDから浮いている場合
には別途校正を行わせるが、被測定体の静電状態でいち
いち構成を行うことは煩わしいものである。
は、平成12年9月26日に出願した特願2000−2
91408号(整理番号:H12077)により、外部
移動機構により基準変位を与えることによりセンサ検出
信号の感度とオフセットレベルを補正することを提案し
た。しかしながら、この測定方法では外部移動機構の付
加が必要であり、また、検出電極の構成や検出方式は従
来通りであるため、センサの検出部面積に対して検出電
極有効面積はかなり小さくならざるを得ない問題を含ん
でいる。つまり、この測定方法は、従来の静電容量式セ
ンサの高感度化を行うと、電極面積が必然的に大きくな
ること、つまり小型化が障害されることを意味してい
る。
な従来の静電容量式ギャップセンサの問題に鑑み、外部
機構を付加することなく、被測定体の電気的な状況によ
らない正確なギャップ測定ができ、しかもセンサの検出
部面積に対して検出電極有効面積を大きくとれる静電容
量ギャップセンサの測定装置及びその測定方法を得るに
ある。また、本発明の第2の目的は、前記第1目的を達
成できる測定装置において、検出電極とガード電極との
間に生じる電位差による検出電極の浮遊容量の影響のな
い静電容量ギャップセンサを得るにある。
ため、本発明は、導電性被測定体の被測定面に対してギ
ャップdをもって対向される略平行な対物面に設けられ
て前記被測定面との間に静電容量C1 を形成する第1検
出電極e 1 と、同第1検出電極e1 に対し絶縁された状
態で同心的に位置されかつ被測定面との間に静電容量C
2 を形成する第2検出電極e2 とを備え、前記被測定面
と前記対物面との間の前記ギャップdに応じて変化する
前記第1、第2検出電極e 1 ,e2 と前記被測定面との
間の合成容量に対応した測定振幅情報を検知する静電容
量式ギャップセンサにおいて、前記第1検出電極e1 の
前記被測定面に対向する対向面積A1 と対向面積A2と
を等しくされた前記第1検出電極e1 及び前記第2検出
電極e2 と、所定の静電容量Ca1を有するコンデンサを
介して、前記第1検出電極e1 に対して振幅V、周波数
fの交流正弦波Vsin2πftを印加する第1正弦波
駆動源3Aと、所定の静電容量Ca2を有するコンデンサ
を介して、前記第2検出電極e2 に対して前記交流正弦
波Vsin2πftと等しい振幅Vで逆相の交流正弦波
−Vsin2πftを印加する第2正弦波駆動源3B
と、前記静電容量Ca1と前記静電容量Ca2とを等しく設
定したときの前記第1検出電極e1 に発生する電位S1
と前記第2検出電極e2 に発生する電位S2 との差を得
る差動手段4と、前記被測定体の電位による影響を打ち
消しかつ同被測定体の電気的状態に拘らない信号を得る
信号処理手段5とを備える静電容量式変位センサの測定
装置を提案するものである。
導電性被測定体の被測定面に対してギャップdをもって
対向される略平行な対物面に設けられて前記被測定面と
の間に静電容量C1 を形成する第1検出電極e 1 と、同
第1検出電極e1 に対し絶縁された状態で同心的に位置
されかつ被測定面との間に静電容量C2 を形成する第2
検出電極e2 とを備え、前記被測定面と前記対物面との
間の前記ギャップdに応じて変化する前記第1、第2検
出電極e 1 ,e2 と前記被測定面との間の合成容量に対
応した測定振幅情報を検知する静電容量式ギャップセン
サにおいて、前記第1検出電極e1 の前記被測定面に対
向する面積A1 と前記第2検出電極e2 の同被測定面に
対向する面積A2 とが等しくなるように設定し、所定の
静電容量Ca1を有するコンデンサを介して、前記第1検
出電極e1 に対して振幅V、周波数fの交流正弦波Vs
in2πftを印加し、所定の静電容量Ca2を有するコ
ンデンサを介して、前記第2検出電極e2 に対して前記
交流正弦波Vsin2πftと等しい振幅Vで逆相の交
流正弦波−Vsin2πftを印加し、前記静電容量C
a1と前記静電容量Ca2とを等しく設定したときの前記第
1検出電極e1 に発生する電位S1 と前記第2検出電極
e2 に発生する電位S2 との差を得て、前記被測定体の
電位による影響を打ち消し、前記被測定体の電気的状態
に拘らず、前記ギャップdを正確に測定する静電容量式
変位センサの測定方法によっても達成される。
被測定体の被測定面に対してギャップdをもって対向さ
れる略平行な対物面に設けられて前記被測定面との間に
静電容量C1 を形成する第1検出電極e 1 と、同第1検
出電極e1 に対し絶縁された状態で同心的に位置されか
つ被測定面との間に静電容量C2 を形成する第2検出電
極e2 とを備え、前記被測定面と前記対物面との間の前
記ギャップdに応じて変化する前記第1、第2検出電極
e 1 ,e2 と前記被測定面との間の合成容量に対応した
測定振幅情報を検知する静電容量式ギャップセンサにお
いて、前記第1検出電極e1 の前記被測定面に対向する
対向面積A1 と対向面積A2とを等しくされた前記第1
検出電極e1 及び前記第2検出電極e2 と、所定の静電
容量Ca1を有するコンデンサを介して、前記第1検出電
極e1 に対して振幅V、周波数fの交流正弦波Vsin
2πftを印加する第1正弦波駆動源3Aと、所定の静
電容量Ca2を有するコンデンサを介して、前記第2検出
電極e2 に対して前記交流正弦波Vsin2πftと等
しい振幅Vで逆相の交流正弦波−Vsin2πftを印
加する第2正弦波駆動源3Bと、前記静電容量Ca1と前
記静電容量Ca2とを等しく設定したときの前記第1検出
電極e1 に発生する電位S1 と前記第2検出電極e2 に
発生する電位S2 との差を得る差動手段4と、前記被測
定体の電位による影響を打ち消しかつ同被測定体の電気
的状態に拘らない信号を得る信号処理手段5とを備え、
前記第1検出電極e1 は、半径がr1 で、軸方向長さが
L1 である円柱状導電性材料で作られ、前記第1検出電
極e1 の外側に配置される前記第2検出電極e2 は、内
周半径がr2iかつ外周半径がr2oで、軸方向長さがL2
である円筒状導電性材料で作られ、前記第1検出電極e
1 との間隔をg1 に保って前記第1検出電極e1 と前記
第2検出電極e2 との間に同心的に位置された円筒状導
電性材料の第1ガード電極e3 と、前記第2検出電極e
2 との間隔をg2iに保って前記第1ガード電極e3と前
記第2検出電極e2 との間に同心的に位置された円筒状
導電性材料の第2ガード電極e4iと、前記第2検出電極
e2 との間隔をg2oに保って同第2検出電極e2 と同心
的に位置された円筒状導電性材料の第3ガード電極e4o
と、前記第1検出電極e1 と前記第1ガード電極e3 の
間、前記第2検出電極e2 と前記第2ガード電極e4iの
間及び前記第2検出電極e2 と前記第3ガード電極e4o
の間の空間を満たす均一な電気絶縁物質層とを備え、前
記第1検出電極e1 の前記軸方向長さL1 及び第2検出
電極e2 の前記軸方向長さL2 は、
列に生じる浮遊容量CG1と、前記C2 と等価的に並列に
生じる浮遊容量CG2とが等しく、前記被測定体の電位に
よる影響を受けずに、前記ギャップdを正確に測定でき
ることを特徴とする静電容量式ギャップセンサによって
達成される。
では、 1) 前記間隔g1 、前記間隔g2i、前記間隔g2oが等し
く、前記軸方向長さL1 および前記軸方向長さL2 が
記第1検出電極e1 に接続された第1同軸ケーブル1の
芯線と、前記第1ガード電極e3 に接続された前記第1
同軸ケーブル1のシールド線と、前記第2検出電極e2
に接続された第2同軸ケーブル2の芯線と、前記第2ガ
ード電極e4i及び前記第3ガード電極e4oに接続された
前記第2同軸ケーブルのシールド線とを備え、前記測定
面と前記対物面との間に固定ギャップを与えたとき、前
記同軸ケーブル1の長さL3 と前記同軸ケーブル2の長
さL4 は前記電位S1 と前記電位S2 とが等しくなるよ
うに定められ、より厳密に前記静電容量CG1と前記静電
容量CG2とが等しくなるように調整することで、前記被
測定体の電位による影響を受けずに、前記ギャップdを
正確に測定する静電容量式ギャップセンサが説明され
る。
例の詳細を説明する。図1は本発明の第1実施例による
静電容量式ギャップセンサ及びその測定装置を示し、導
電性材料で構成される被測定体1の表面、即ち被測定面
1aには、ギャップdだけ離間された対物面2aをもっ
た測定ヘッド2が対向されるのは従来と同様である。つ
まり、測定ヘッド2の対物面2aには、ガード電極e3
で相互間を絶縁シールドされた同心的な第1検出電極e
1 及び第2検出電極e2 が設けてある。
1検出電極e1 の対向面積A1 及び同被測定面1aに対
向する第2検出電極e2 の対向面積A2 は全く等しい面
積とされ、これらの第1検出電極e1 及び第2検出電極
e2 には、それぞれ別の基準コンデンサCa1と基準コン
デンサCa2を介して、別個の第1正弦波駆動源3A及び
第2正弦波駆動源3Bから交流電流が印加される。
1間、並びに、検出第2検出電極e 2 −被測定体1間に
は、それぞれギャップdに応じて変化する静電容量C1
とC 2 が発生することになる。これらの静電容量C1 と
C2 は電極面積が等しく(A 1 =A2 )、ギャップdを
共有しているため、必然的に静電容量C1 =静電容量C
2 なる関係となる。
極e1 と等電位にバッファを介して駆動することで第1
検出電極e1 −第2検出電極e2 間の容量結合を遮断す
るためのものである。同様に、ガード電極e4 は第2検
出電極e2 と等電位に駆動することで第2検出電極e2
−第1検出電極e1 間及び第2検出電極e2 −GND間
の容量結合を遮断するために用いられる。
検出電極e2 −被測定体1に対して、2つの駆動電源か
ら等しい電圧振幅V及び周波数fの交流が逆相でそれぞ
れに印加されると、基準コンデンサCa1、Ca2と第1、
第2検出電極e1 ,e2 の中間には、基準コンデンサC
a1、Ca2によって生じるインピーダンスZa1、Za2及び
第1検出電極e1 −被測定体1間に生じる静電容量C1
と、第2検出電極e2−被測定体1間に生じる静電容量
C2 によって生じるインピーダンスZ1 、Z2との分圧
により、検出信号S1 と検出信号S2 が発生する。
回路であり、基準コンデンサCa1=基準コンデンサCa2
となるように素子を選定しておけば、被測定体1の電位
がV 0 のときの検出信号S1 、S2 は次式のように表せ
る。
手段4に入力させれば、差動手段4の差動出力S3 は
準コンデンサCa1=基準コンデンサCa2なので、インピ
ーダンスZa1=インピーダンスZa2、インピーダンスZ
1 =インピーダンスZ2 である。よって、式(3)は次
式のように導ける。
の項の係数が0となることから、本発明による静電容量
式ギャップセンサの測定方法では、被測定体1の電位V
0 による影響はキャンセルされる。
ように求められる。
ば、ギャップdに応じて変化する静電容量C1 は、
数として次のように導けることになる。
が、式(4)のように信号S3 がギャップdによる関数
として成立するので、その逆関数Fを用いて信号処理手
段5により信号S3 の関数としてギャップdに線形対応
した出力信号S4 を導くことができる。
積の等しい第1検出電極e1 及び第2検出電極e2 を用
いてそれぞれ逆相の交流を印加し、検出信号の差動をと
ることで、被測定体1の電位が浮いていても、被測定体
1がGND接続されている場合と等価なギャップ検出を
行なうことができる。しかも、本発明による同作用効果
は、被測定体1の電位が浮いている場合にとどまらず、
被測定体1に所定の電圧が印加されている場合や、被測
定体1の電位が別の交流源と結合して変動している場合
にも有効である。つまり、本発明によれば、被測定体1
の全ての電気的状態に拘りなく、正確なギャップ測定を
行なうことができる。
極e1 ,e2 の対向面積を有効に活用できる。即ち、従
来の測定方法では、2つの第1、第2検出電極e1 、e
2 を用意していても、実際に検出に関与する電極はどち
らか一方(たとえばe1 側)のみであるから、従来の測
定方法における電極の総面積に対する実効的な検出電極
面積の比率は最大でもA1 /(A1 +A2 )である。こ
の比率は通常のセンサでは概ね10%以下であるけれど
も、あまり増加させても今度は被測定体1の電気的状態
による誤差が大きくなってしまう問題が引き起こされ
る。そのうえ、従来の測定方法で、高感度化をねらって
検出にあずかる電極の面積を増やそうとすると、総面積
がさらに広くなるので、センサの寸法も大きくなる。こ
れに対し、本発明の測定方法においては、2つの第1、
第2検出電極を独立に用いて合成するので、前述した面
積活用効果は100%になる。したがって、同規模のサ
イズのセンサであっても、その検出にあずかる実効的な
電極の面積は、本発明の場合、ずっと広くなり、静電容
量式ギャップセンサの一層の高感度化と小型化を両立で
きる。
静電容量式ギャップセンサを示し、この静電容量式ギャ
ップセンサにおいては、図5の同一対物平面上に同心的
に位置されかつ互いに絶縁された第1検出電極e1 、第
1ガード電極e3 、第2ガード電極e4i、第2検出電極
e2 、第3ガード電極e4oが中心から順に設けられる。
また、この静電容量式ギャップセンサでは、前記第2ガ
ード電極e4iと前記第3ガード電極e4oとが導線で結ば
れ、これらをまとめてガード電極e4 としてある。
極e2 の検出にあずかる面積を等しくして、 被測定面と第1検出電極e1 との間の静電容量C1=被
測定面と第2検出電極e2 の静電容量C2 とするため、円柱状第1検出電極e1 の軸方向長さを”
L1 ”とし、円筒状検出電極e2 の軸方向長さを”L
2 ”とした場合、同第1検出電極e1 の半径r1 と第2
検出電極e2 の内周半径r2i及び同第2検出電極e2 の
外周半径r2oの関係は、次の式(10)のように設定さ
れる。
ド電極e3 、第2ガード電極e4i、第3ガード電極e4o
は、前述した第1検出検出電極e1 と第2検出電極e2
との間の容量的結合を防ぐ。また、第1検出電極e1 −
第1ガード電極e3 間,第2検出電極e2 −第2ガード
電極e4i間、及び、第2検出電極e2 −第3ガード電極
e4o間の空間内の空気誘電率はずべて同一となるよう
に、電気絶縁性物質が充填される。
ップセンサにおいては、第1検出電極e1 及び第1ガー
ド電極e3 とバッファ1の間が長さL3 の第1同軸ケー
ブルで接続され、同様に、第2検出電極e2 及びガード
電極e4 とバッファ2との間が長さL4 の第2同軸ケー
ブル2で接続される。そして、浮遊容量CG1=浮遊容量
CG2とするため、第1検出電極e1 と第2検出電極e2
とにおいて、「検出電極−ガード電極間の静電容量と、
同軸ケーブルの芯線−シールド線間の静電容量との和」
を等しく定められる。まず、検出電極−ガード電極間の
静電容量の均等化のため、前述した軸方向長さL1 と軸
方向長さL2 を略等しく設定することで、浮遊容量CG1
と浮遊容量CG2の値が概ね等しくされる。具体的には、
第1検出電極電極e1 −第1ガード電極e3 間の間隔
を”g1 ”、第2検出電極e2 −第2ガード電極e4i間
の間隔を”g2i”、第2検出電極e 2 −第3ガード電極
e4o間の間隔を”g2o”とした場合、軸方向長さL1 と
軸方向長さL2 の比が以下の式(11)のように設定さ
れる。
量Cは、電極の面積S,電極間の間隔g,誘電率εを用
いて以下の式(12)のように表される。
間の静電容量を式(12)を用いて表し、前述のとおり
各検出電極−ガード電極間の空間の誘電率が等しいとし
て導いたものである。式(11)において、間隔g1
、間隔g2i、間隔g2oを全て等しくすると、式(1
1)は
極間の間隔を等しく設定した場合には、第1検出電極e
1 −第1ガード電極e3 間と、第2検出電極e2 −ガー
ド電極e4 間とで対向面積を等しくするように軸方向長
さL1 と軸方向長さL2 を設定することで、浮遊容量C
G1と浮遊容量CG2の値を概ね等しくすることができるこ
とを示している。
2 との比を式(11)もしくは式(13)のように設定
した電極部の場合、部品の加工精度や組み立て精度によ
り、第1検出電極e1 −第1ガード電極e3 間と第2検
出電極e2 −ガード電極e4間との静電容量は全く同一
になるわけではない。そこで、同軸ケーブル1の長さL
3 および同軸ケーブル2の長さL4 を加減することで最
終的に浮遊容量CG1=浮遊容量CG2を達成できる。同軸
ケーブルは長いほどケーブル自体がもつ静電容量が大き
くなるので、前記対物面を導電性の被測定平面と平行に
設置し、センサ測定範囲内における所定の固定ギャップ
を与えたとき、バッファ1の出力とバッファ2の出力が
等しくなるよう長さL3 及び長さL4 を加減すること
で、より厳密に浮遊容量CG1=浮遊容量CG2を達成でき
る。
して、検出電極に生じる浮遊容量を同一とすることによ
り、V0 の影響を受けず、ギャップdを正確に測定する
ことができるセンサ電極部の実現が可能となる。
は、静電容量C1 と静電容量C2 が等しいことを前提と
して、浮遊容量CG1と浮遊容量CG2とを等しくする工夫
について説明した。しかし、測定精度によっては、厳密
な意味で静電容量C1 と静電容量C2 とを等しくしなく
ても、また厳密な意味で浮遊容量CG1と浮遊容量CG2と
を等しくしなくてもよいことはいうまでもない。
によれば、被測定体の電気的状態によらず正確なギャッ
プの測定が行えるばかりでなく、静電容量式ギャップセ
ンサの検出電極の有効面積が増大したのと等価となるた
め、高感度化及び小型化が可能になる。また、請求項3
から請求項5に記載の発明によると、浮遊容量の影響を
受けない精密な静電容量式ギャップセンサを提供でき
る。
センサの測定原理説明図である。
る。
センサの測定原理説明図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 導電性被測定体の被測定面に対してギャ
ップdをもって対向される略平行な対物面に設けられて
前記被測定面との間に静電容量C1 を形成する第1検出
電極e1 と、同第1検出電極e1 に対し絶縁された状態
で同心的に位置されかつ被測定面との間に静電容量C2
を形成する第2検出電極e2 とを備え、前記被測定面と
前記対物面との間の前記ギャップdに応じて変化する前
記第1、第2検出電極e1 ,e2 と前記被測定面との間
の合成容量に対応した測定振幅情報を検知する静電容量
式ギャップセンサにおいて、 前記第1検出電極e1 の前記被測定面に対向する対向面
積A1 と対向面積A2とを等しくされた前記第1検出電
極e1 及び前記第2検出電極e2 と、 所定の静電容量Ca1を有するコンデンサを介して、前記
第1検出電極e1 に対して振幅V、周波数fの交流正弦
波Vsin2πftを印加する第1正弦波駆動源3A
と、 所定の静電容量Ca2を有するコンデンサを介して、前記
第2検出電極e2 に対して前記交流正弦波Vsin2π
ftと等しい振幅Vで逆相の交流正弦波−Vsin2π
ftを印加する第2正弦波駆動源3Bと、 前記静電容量Ca1と前記静電容量Ca2とを等しく設定し
たときの前記第1検出電極e1 に発生する電位S1 と前
記第2検出電極e2 に発生する電位S2 との差を得る差
動手段4と、 前記被測定体の電位による影響を打ち消しかつ同被測定
体の電気的状態に拘らない信号を得る信号処理手段5と
を備えることを特徴とする静電容量式変位センサの測定
装置。 - 【請求項2】 導電性被測定体の被測定面に対してギャ
ップdをもって対向される略平行な対物面に設けられて
前記被測定面との間に静電容量C1 を形成する第1検出
電極e1 と、同第1検出電極e1 に対し絶縁された状態
で同心的に位置されかつ被測定面との間に静電容量C2
を形成する第2検出電極e2 とを備え、前記被測定面と
前記対物面との間の前記ギャップdに応じて変化する前
記第1、第2検出電極e1 ,e2 と前記被測定面との間
の合成容量に対応した測定振幅情報を検知する静電容量
式ギャップセンサにおいて、 前記第1検出電極e1 の前記被測定面に対向する面積A
1 と前記第2検出電極e2 の同被測定面に対向する面積
A2 とが等しくなるように設定し、 所定の静電容量Ca1を有するコンデンサを介して、前記
第1検出電極e1 に対して振幅V、周波数fの交流正弦
波Vsin2πftを印加し、 所定の静電容量Ca2を有するコンデンサを介して、前記
第2検出電極e2 に対して前記交流正弦波Vsin2π
ftと等しい振幅Vで逆相の交流正弦波−Vsin2π
ftを印加し、 前記静電容量Ca1と前記静電容量Ca2とを等しく設定し
たときの前記第1検出電極e1 に発生する電位S1 と前
記第2検出電極e2 に発生する電位S2 との差を得て、
前記被測定体の電位による影響を打ち消し、 前記被測定体の電気的状態に拘らず、前記ギャップdを
正確に測定することを特徴とする静電容量式変位センサ
の測定方法。 - 【請求項3】 導電性被測定体の被測定面に対してギャ
ップdをもって対向される略平行な対物面に設けられて
前記被測定面との間に静電容量C1 を形成する第1検出
電極e1 と、同第1検出電極e1 に対し絶縁された状態
で同心的に位置されかつ被測定面との間に静電容量C2
を形成する第2検出電極e2 とを備え、前記被測定面と
前記対物面との間の前記ギャップdに応じて変化する前
記第1、第2検出電極e1 ,e2 と前記被測定面との間
の合成容量に対応した測定振幅情報を検知する静電容量
式ギャップセンサにおいて、 前記第1検出電極e1 の前記被測定面に対向する対向面
積A1 と対向面積A2とを等しくされた前記第1検出電
極e1 及び前記第2検出電極e2 と、所定の静電容量C
a1を有するコンデンサを介して、前記第1検出電極e1
に対して振幅V、周波数fの交流正弦波Vsin2πf
tを印加する第1正弦波駆動源3Aと、所定の静電容量
Ca2を有するコンデンサを介して、前記第2検出電極e
2 に対して前記交流正弦波Vsin2πftと等しい振
幅Vで逆相の交流正弦波−Vsin2πftを印加する
第2正弦波駆動源3Bと、前記静電容量Ca1と前記静電
容量Ca2とを等しく設定したときの前記第1検出電極e
1 に発生する電位S1 と前記第2検出電極e2 に発生す
る電位S2 との差を得る差動手段4と、前記被測定体の
電位による影響を打ち消しかつ同被測定体の電気的状態
に拘らない信号を得る信号処理手段5とを備え、 前記第1検出電極e1 は、半径がr1 で、軸方向長さが
L1 である円柱状導電性材料で作られ、 前記第1検出電極e1 の外側に配置される前記第2検出
電極e2 は、内周半径がr2iかつ外周半径がr2oで、軸
方向長さがL2 である円筒状導電性材料で作られ、 前記第1検出電極e1 との間隔をg1 に保って前記第1
検出電極e1 と前記第2検出電極e2 との間に同心的に
位置された円筒状導電性材料の第1ガード電極e3 と、
前記第2検出電極e2 との間隔をg2iに保って前記第1
ガード電極e3と前記第2検出電極e2 との間に同心的
に位置された円筒状導電性材料の第2ガード電極e
4iと、前記第2検出電極e2 との間隔をg2oに保って同
第2検出電極e2 と同心的に位置された円筒状導電性材
料の第3ガード電極e4oと、前記第1検出電極e1 と前
記第1ガード電極e3 の間、前記第2検出電極e2 と前
記第2ガード電極e4iの間及び前記第2検出電極e2 と
前記第3ガード電極e4oの間の空間を満たす均一な電気
絶縁物質層とを備え、 前記第1検出電極e1 の前記軸方向長さL1 及び第2検
出電極e2 の前記軸方向長さL2 は、 【数1】 で表される関係をもち、 前記静電容量C1 と等価的に並列に生じる浮遊容量CG1
と、前記C2 と等価的に並列に生じる浮遊容量CG2とが
等しく、前記被測定体の電位による影響を受けずに、前
記ギャップdを正確に測定できることを特徴とする静電
容量式ギャップセンサ。 - 【請求項4】 前記間隔g1 、前記間隔g2i 、前記間
隔g2o が等しく、 前記軸方向長さL1 および前記軸方向長さL2 が 【数2】 で表される関係をもつことを特徴とする請求項3記載の
静電容量式ギャップセンサ。 - 【請求項5】 前記被測定平面と略平行にされた前記対
物面と、前記第1検出電極e1 に接続された第1同軸ケ
ーブル1の芯線と、前記第1ガード電極e3に接続され
た前記第1同軸ケーブル1のシールド線と、前記第2検
出電極e2 に接続された第2同軸ケーブル2の芯線と、
前記第2ガード電極e4i及び前記第3ガード電極e4oに
接続された前記第2同軸ケーブルのシールド線とを備
え、 前記測定面と前記対物面との間に固定ギャップを与えた
とき、前記同軸ケーブル1の長さL3 と前記同軸ケーブ
ル2の長さL4 は前記電位S1 と前記電位S2とが等し
くなるように定められ、より厳密に前記静電容量CG1と
前記静電容量C G2とが等しくなるように調整すること
で、前記被測定体の電位による影響を受けずに、前記ギ
ャップdを正確に測定することを特徴とする請求項3記
載の静電容量式ギャップセンサ。
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- 2001-08-06 JP JP2001237226A patent/JP3815771B2/ja not_active Expired - Fee Related
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