JP2002221065A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP2002221065A
JP2002221065A JP2001013537A JP2001013537A JP2002221065A JP 2002221065 A JP2002221065 A JP 2002221065A JP 2001013537 A JP2001013537 A JP 2001013537A JP 2001013537 A JP2001013537 A JP 2001013537A JP 2002221065 A JP2002221065 A JP 2002221065A
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oxygen
fuel ratio
air
engine
catalyst
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JP2001013537A
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Yoshiaki Atsumi
善明 渥美
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーン運転期間終了時に触媒に吸蔵されてい
る酸素の量を正確に算出する。 【解決手段】 酸素が過剰であるときには酸素を吸収し
且つ酸素濃度が低下すると酸素を放出する触媒を機関排
気通路内に配置する。リーン運転中において触媒に吸収
される酸素の量に相当する係数を積算する。リーン運転
終了時にこの積算値に基づいて算出されるパラメータに
従って機関空燃比をリッチとし、触媒に吸収されている
酸素を放出させる。リーン運転中において触媒上流側の
酸素濃度が第一の閾値よりも小さいが触媒下流側の酸素
濃度が第二の閾値よりも大きいときに積算される係数が
触媒上流側の酸素濃度が第一の閾値よりも小さく且つ触
媒下流側の酸素濃度も第二の閾値よりも小さいときに積
算される係数よりも小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の空燃比制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関から排出される排気ガスを大気
に放出する前に排気ガス中の有害成分を浄化するために
機関排気通路に排気浄化触媒を配置することが公知であ
る。こうした排気浄化触媒としては流入する排気ガスの
空燃比(以下、排気空燃比)が理論空燃比であるときに
排気ガス中の一酸化炭素、炭化水素、および窒素酸化物
を同時に浄化することができる三元触媒が知られてい
る。
【0003】また三元触媒としては流入する排気ガスの
空燃比がリッチであってもリーンであっても当該三元触
媒内の雰囲気を常に理論空燃比に維持するために排気空
燃比がリーンのときには排気ガス中の酸素を吸収し、排
気空燃比がリッチであるときには吸収している酸素を放
出するいわゆる酸素吸放出能力を付加した三元触媒が公
知である。
【0004】ところでこうした酸素吸放出能力を有する
三元触媒を備えた内燃機関において機関要求により一定
期間に亘って機関空燃比をリーンとするリーン運転が実
行されると三元触媒には多量の酸素が吸収されることと
なる。このためリーン運転終了後に機関運転が通常運転
に復帰すると三元触媒内の雰囲気が暫くの間、リーンと
なる傾向が強くなるので排気ガス中の上記三つの有害成
分全てを同時に高い浄化率で浄化することができない。
また機関運転が通常運転に復帰した後に空燃比がリーン
の排気ガスが三元触媒に流入しても三元触媒は酸素を吸
収することができないのでやはり排気ガス中の有害成分
全てを同時に浄化することはできない。
【0005】こうした問題を解決するために特開平8−
193537号公報によれば機関運転がリーン運転から
通常運転に復帰したときに機関空燃比をリッチとし、こ
れによりリッチ空燃比の排気ガスを三元触媒に流入させ
て三元触媒に吸蔵されている酸素を放出させるようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにリーン運転
終了後にリッチ運転を実行する場合には機関運転自体に
必要な量よりも多量の燃料を燃焼室内に噴射する必要が
ある。このためリッチ運転を実行することで少なからず
燃費が悪化することになる。この燃費悪化を最小限に抑
えるために上記公報によればリーン運転中に流入した酸
素の総量、或いはリーン運転の実行期間の長さに基づい
て三元触媒に吸収された酸素の総量を推定し、リッチ運
転の実行期間を決定している。しかしながらリーン運転
中に三元触媒に吸収される酸素の量は三元触媒に流入し
た酸素の総量やリーン運転期間といったパラメータのみ
ならず三元触媒の酸素吸放出能力(特に酸素吸収速度や
最大酸素吸収量)自体にも影響される。このため上記公
報ではリッチ運転期間が長すぎて燃費が悪化したり、短
かすぎて三元触媒から目標とする量の酸素を放出させる
ことができない可能性がある。こうした問題は三元触媒
のみならず排気ガスの浄化のために酸素を吸収する能力
を有する触媒には等しく生じる問題である。
【0007】こうした課題に鑑み、本発明の目的はリー
ン運転期間終了時に触媒に吸蔵されている酸素の量を正
確に算出することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の1番目の発明では、流入する排気ガス中の酸素が過剰
であるときには排気ガス中の酸素を吸収し且つ排気ガス
中の酸素濃度が低下すると吸収している酸素を放出する
触媒を排気ガスを浄化するために機関排気通路内に配置
し、機関空燃比がリーンとされるリーン運転中において
単位時間当たりに触媒に吸収される酸素の量に相当する
酸素吸蔵係数を積算し、リーン運転が終了したときに該
積算された値に基づいて算出されるパラメータに従って
機関空燃比をリッチとし、触媒に吸収されている酸素を
放出させるようにした内燃機関の空燃比制御装置におい
て、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサ
を触媒の上流側と下流側とに配置し、リーン運転中にお
いて上流側の酸素センサにより検出された酸素濃度が第
一の閾値よりも小さいが下流側の酸素センサにより検出
された酸素濃度が第二の閾値よりも大きいときに積算さ
れる酸素吸蔵係数が上流側の酸素センサにより検出され
た酸素濃度が第一の閾値よりも小さく且つ下流側の酸素
センサにより検出された酸素濃度も第二の閾値よりも小
さいときに積算される酸素吸蔵係数よりも大きい。
【0009】2番目の発明では1番目の発明において、
上記触媒が三元触媒である。3番目の発明では2番目の
発明において、上記酸素センサの出力値に基づいて機関
空燃比を制御する。4番目の発明では1番目の発明にお
いて、リーン運転中において内燃機関に吸入せしめられ
る空気の量に基づいて上記係数を補正する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例を参照して
本発明を説明する。図1は本発明の空燃比制御装置を備
えた内燃機関を示す。なお以下の説明ではいわゆる4サ
イクルガソリンエンジンに本発明の空燃比制御装置を適
用した実施例を用いて本発明を説明する。また以下の説
明において機関空燃比とは燃焼室に供給された燃料の量
に対する同様に燃焼室に供給された空気の量の比を意味
し、排気空燃比とは排気ガスの空燃比を意味し、排気ガ
スの空燃比とは燃焼室に供給された燃料(機関排気通路
に燃料を供給することができるようにしたシステムでは
排気通路に供給された燃料を含む)の量に対する内燃機
関の燃焼室に吸入された空気(内燃機関の排気通路に空
気を供給することができるようにしたシステムでは排気
通路に供給された空気を含む)の量の比を意味する。
【0011】図1において1は機関本体、2は吸気ポー
ト、3は吸気弁、4は排気ポート、5は排気弁、6は燃
焼室、7は点火栓である。燃焼室6内にはピストン8が
配置される。吸気ポート2は吸気マニホルド9に接続さ
れる。吸気マニホルド9はサージタンク10を介して吸
気通路11に接続される。吸気通路11には機関本体1
へ吸入せしめられる空気の質量流量(以下、吸気量)を
検出するための質量流量検出器12が配置される。質量
流量検出器12の上流側の吸気通路11にはエアクリー
ナ13が接続される。
【0012】一方、質量流量検出器12の下流側の吸気
通路11には吸気絞り弁(スロットル弁)15が配置さ
れる。吸気絞り弁15の下流側であって吸気ポート2近
傍の吸気マニホルド9には燃料噴射弁16が取り付けら
れる。燃料噴射弁16は燃料供給通路17を介して燃料
タンク18に接続される。燃料供給通路17には吐出量
可変の燃料ポンプ19が配置される。排気ポート4は排
気マニホルド20に接続される。排気マニホルド20は
排気通路21に接続される。
【0013】機関本体1には点火デストリビュータ25
が取り付けられる。点火デストリビュータ25には二つ
のクランク角センサ26、27が取り付けられる。これ
らクランク角センサ26、27から出力されるパルス信
号に基づいて機関回転数が算出される。排気通路21に
は機関本体1から排出される排気ガス中の成分を浄化す
るための触媒として三元触媒29が配置される。三元触
媒29は図2に示したように三元触媒29に流入する排
気ガスの空燃比が理論空燃比近傍の領域X内にあるとき
に排気ガス中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(C
O)、および窒素酸化物(NOx)を同時に高い浄化率
にて浄化することができる。
【0014】三元触媒29の上流側の排気通路21には
排気ガス中の酸素濃度を検出することができる酸素セン
サ(以下、上流側酸素センサ)30が配置される。上流
側酸素センサ30によれば三元触媒29に流入する前に
おける排気ガスの酸素濃度が検出される。一方、三元触
媒29の下流側の排気通路21にも排気ガス中の酸素濃
度を検出することができる酸素センサ(以下、下流側酸
素センサ)31が配置される。下流側酸素センサ31に
よれば三元触媒29から流出した排気ガスの酸素濃度が
検出される。
【0015】本実施例の酸素センサ30、31は図3に
示したように排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであ
るときには略0Vの電圧を出力し、排気空燃比が理論空
燃比よりもリッチであるときには略1Vの電圧を出力
し、出力電圧は排気空燃比が理論空燃比近傍にある領域
において急激に変化して理論空燃比に相当する基準電圧
R(図3では0.5V)を横切る。すなわち酸素セン
サは排気空燃比が理論空燃比に対してリーンであるかリ
ッチであるかに応じて異なる一定の電圧を出力するので
酸素センサの出力電圧から排気空燃比、引いては機関空
燃比を検出することができる。
【0016】内燃機関は電子制御装置50を具備する。
電子制御装置50はデジタルコンピュータからなり、双
方向性バス51により互いに接続されたROM(リード
オンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポ
ート55、および出力ポート56を具備する。質量流量
検出器12、上流側酸素センサ30、および下流側酸素
センサ31はそれぞれ対応するAD変換器57を介して
入力ポート55に接続される。クランク角センサ26、
27は入力ポート55に直接接続される。点火栓7、燃
料噴射弁16、および燃料ポンプ19は対応する駆動回
路58を介して出力ポート56に接続される。アクセル
ペダル14には負荷センサ28が接続される。負荷セン
サ28は内燃機関に対する要求機関負荷を検出する。負
荷センサ28は対応するAD変換器57を介して入力ポ
ート55に接続される。
【0017】次に本実施例における燃料噴射量の算出方
法について説明する。本実施例では上流側酸素センサ3
0と下流側酸素センサ31とを以下のように利用して機
関空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を制御す
る。上流側酸素センサ30において排気空燃比が目標空
燃比よりもリーンであることが検出されたときには空燃
比が目標空燃比よりもリーンであるので燃料噴射量を徐
々に増大し、空燃比が目標空燃比に近づくようにする。
一方、上流側酸素センサ30において排気空燃比が目標
空燃比よりもリッチであることが検出されたときには空
燃比が目標空燃比よりもリッチであるので燃料噴射量を
徐々に減少し、空燃比が目標空燃比に近づくようにす
る。
【0018】さらに空燃比を全体として目標空燃比に維
持するためには空燃比が目標空燃比からずれたことが検
出されたときにそのずれている空燃比をできるだけ迅速
に目標空燃比に近づけることが好ましい。そこで本実施
例では上流側酸素センサ30において空燃比が目標空燃
比よりもリーンからリッチに変わったことが検出された
ときに減少すべき燃料噴射量と、空燃比が目標空燃比よ
りもリッチからリーンに変わったことが検出されたとき
に増大すべき燃料噴射量とを下流側酸素センサ31の出
力値に基づいて補正する。
【0019】すなわち下流側酸素センサ31において理
論空燃比よりもリーンが出力されている期間(以下、リ
ーン出力期間)が長いほど上流側酸素センサ30におい
て空燃比が目標空燃比よりもリッチからリーンに変わっ
たことが検出されたときに増大すべき燃料噴射量を大き
くする。なぜならばリーン出力期間が長いほど空燃比は
目標空燃比から大きくリーン側にずれているからであ
る。すなわち三元触媒29から流出する排気ガスの空燃
比は三元触媒29の酸素吸放出能力により理論的には理
論空燃比となるはずである。それでもなおリーン出力期
間が長く出力される場合とは三元触媒29が迅速に吸収
することができないほどの酸素が三元触媒29に供給さ
れている場合、すなわち空燃比が目標空燃比よりもリー
ン側に大きくずれている場合である。
【0020】一方、下流側酸素センサ31においてリッ
チが出力されている期間(以下、リッチ出力期間)が長
いほど上流側酸素センサ30において空燃比が目標空燃
比よりもリーンからリッチに変わったことが検出された
ときに減少すべき燃料噴射量を大きくする。なぜならば
リッチ出力期間が長いほど空燃比は目標空燃比から大き
くリッチ側にずれているからである。すなわち三元触媒
29から流出する排気ガスの空燃比は三元触媒29の酸
素吸放出能力により理論的には理論空燃比となるはずで
ある。それでもなおリッチ出力期間が長く出力される場
合とは三元触媒29に吸収されている酸素がほとんど全
て放出されるほど三元触媒29に供給される酸素が少な
い場合、すなわち空燃比が目標空燃比よりもリッチ側に
大きくずれている場合である。
【0021】本発明によればこのように燃料噴射量を制
御することにより機関空燃比、引いては排気空燃比を全
体として目標空燃比に維持することができる。次に上述
した燃料噴射量算出方法を用いた燃料噴射制御の一例を
図4〜図6を参照して説明する。なおこれら図4〜図6
のフローチャートは機関空燃比を理論空燃比に制御する
場合を示している。
【0022】図4は目標燃料噴射量の燃料噴射するため
に必要な燃料噴射弁16の開弁時間TAUを算出するた
めのフローチャートである。図4では初めにステップ2
00において単位機関回転数当たりの吸気量Ga/Nが
算出され、次いでステップ201において基本燃料噴射
時間TAUPが式TAUP=α×Ga/Nにしたがって
算出される。ここで基本燃料噴射時間TAUPは燃焼室
6内に供給される燃料と空気との混合気を目標空燃比と
するのに必要な燃料噴射時間であり、αは定数である。
【0023】次いでステップ202において実際の燃料
噴射時間TAUが式TAU=TAUP×FAF×β×γ
に従って算出される。ここでFAFは後述するフローチ
ャートに従って算出される空燃比補正係数であり、β,
γはそれぞれ機関運転状態に応じて決まる定数である。
次いでステップ203において燃料噴射時間TAUがセ
ットされ、この燃料噴射時間TAUだけ燃料噴射弁16
が開弁せしめられ、燃料噴射時間TAUに応じた量の燃
料が燃料噴射弁16から噴射される。
【0024】図5には図4において使用される空燃比補
正係数FAFを算出するためのフローチャートを示し
た。図5を参照すると初めにステップ300において空
燃比フィードバック制御が実行されている(F/B中)
か否か、すなわち空燃比フィードバック制御を実行する
ことができる条件(以下、フィードバック実行条件)が
成立しているか否かが判別される。ここでフィードバッ
ク実行条件とは例えば空燃比センサが活性化しているこ
と、内燃機関の暖機が完了していること、一時的に燃料
の噴射を停止する燃料カット処理を解除してから所定時
間が経過していることなどである。ステップ300にお
いてF/B中であると判別されたときにはステップ30
1に進んで上流側酸素センサ30の出力電流VOMが理
論空燃比に相当する基準出力値VR1以下である(VOM
≦VR1)か否かが判別される。すなわち三元触媒29に
流入する排気ガスの空燃比(以下、流入排気空燃比)が
理論空燃比よりもリーンであるか否かが判別される。
【0025】ステップ301においてVOM≦VR1であ
ると判別されたときにはステップ302に進んで流入排
気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンに反転し
たところか否かが判別される。ステップ302において
流入排気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンに
反転したところであると判別されたときにはステップ3
03に進んで空燃比補正係数FAFをスキップ増大量R
SRだけ比較的大きくスキップ的に増大する。一方、ス
テップ302において流入排気空燃比が理論空燃比より
もリッチからリーンに反転したところではない、すなわ
ち流入排気空燃比が既にリーンであったと判別されたと
きにはステップ305に進んで空燃比補正係数FAFを
定数KIRだけ比較的小さく増大する。これによれば流
入排気空燃比が理論空燃比よりもリッチからリーンとな
った直後にスキップ的に流入排気空燃比のリーン度合が
小さくなるように空燃比補正係数FAFが増大せしめら
れ、その後は流入排気空燃比のリーン度合が小さくなる
ように空燃比補正係数FAFが増大せしめられる。
【0026】一方、ステップ301においてVOM>V
R1であると判別されたときにはステップ306に進んで
流入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッチに
反転したところか否かが判別される。ステップ306に
おいて流入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリ
ッチに反転したところであると判別されたときにはステ
ップ307に進んで空燃比補正係数FAFをスキップ減
少量RSLだけ比較的大きくスキップ的に減少する。一
方、ステップ306において流入排気空燃比が理論空燃
比よりもリーンからリッチに反転したところではない、
すなわち流入排気空燃比が既にリーンであったと判別さ
れたときにはステップ308に進んで空燃比補正係数F
AFを定数KILだけ比較的小さく減少する。これによ
れば流入排気空燃比が理論空燃比よりもリーンからリッ
チとなった直後にスキップ的に流入排気空燃比のリッチ
度合が小さくなるように空燃比補正係数FAFが減少せ
しめられ、その後は流入排気空燃比のリッチ度合が小さ
くなるように空燃比補正係数FAFが減少せしめられ
る。
【0027】なおステップ304では空燃比補正係数F
AFがその許容最小値と許容最大値との間となるように
空燃比補正係数FAFをガード処理する。図6には図5
のフローチャートにて使用されるスキップ増大量RSR
とスキップ減少量RSLとを算出するためのフローチャ
ートを示した。図6を参照すると初めにステップ400
においてF/B中であるか否かが判別される。ここでの
フィードバック実行条件は図5での条件に加えて内燃機
関がアイドル運転中でないことが条件とされる。ステッ
プ400においてF/B中であると判別されたときには
ステップ401に進んで下流側空燃比センサ27bの出
力電流VOSが理論空燃比に相当する出力値VR2以下で
ある(VOS≦VR2)か否かが判別される。すなわち三
元触媒29から流出する排気ガスの空燃比(以下、流出
排気空燃比)が理論空燃比よりもリーンであるか否かが
判別される。ステップ401においてVOS≦VR2であ
ると判別されたときにはステップ402に進んでスキッ
プ増大量RSRが所定量ΔRSだけ増大せしめられる。
一方、ステップ401においてVOS>VR2であると判
別されたときにはステップ405に進んでスキップ増大
量RSRが所定量ΔRSだけ減少せしめられる。
【0028】ステップ403ではスキップ増大量RSR
がその許容最小値と許容最大値との間になるようにスキ
ップ増大量RSRがガードせしめられ、ステップ404
に進んで0.1からスキップ増大量RSRを引いてスキ
ップ減少量RSLが算出される。ところで上述した内燃
機関において機関減速時には機関出力が要求されておら
ず、したがって燃焼室6に燃料を供給する必要はない。
そこで本実施例では機関減速中は燃料噴射弁16からの
燃料噴射を停止する。こうすることにより機関燃費が全
体として向上する。もちろん機関出力が要求されたとき
には通常の機関運転(以下、単に通常運転と称す。)に
復帰すべく燃焼室6への燃料供給を再開する。
【0029】ところでこのように燃料供給を停止し、三
元触媒29に流入する排気ガス中の酸素が過剰である状
態(排気空燃比がリーンである状態)が一定期間に亘っ
て継続した後に機関運転が通常運転に復帰すると排気ガ
スの浄化という観点から以下のような不具合が生じる。
すなわち三元触媒29は流入する排気ガス中の酸素が過
剰であるときには排気ガス中の酸素を吸収する。ここで
流入する排気ガス中の酸素が過剰である状態(以下、酸
素過剰状態と称す。)である期間が比較的長いと三元触
媒29の酸素吸収能力が飽和し、三元触媒29はもはや
酸素を吸収することができなくなってしまう。
【0030】この状態で機関運転が通常運転に復帰する
と通常運転復帰後、或る期間は三元触媒29は排気ガス
中の酸素が過剰であってもその過剰な酸素を吸収するこ
とができず、したがって三元触媒内の雰囲気は全体とし
てリーンとなる。この場合、排気ガス中の三つの成分、
すなわちCO、HC、NOxを同時に高い浄化率にて浄
化することができない。
【0031】そして通常運転中においては機関空燃比が
理論空燃比とされ、したがって排気空燃比も理論空燃比
であり、この場合、三元触媒29に流入する排気ガスの
空燃比はリッチとリーンとを繰り返すので三元触媒29
の酸素吸収能力は即座には回復されず、比較的長期にわ
たって三元触媒29内の雰囲気は全体としてリーンのま
まである。
【0032】そこで本実施例では酸素過剰状態が或る一
定期間以上に亘って続いた後に機関運転が通常運転に復
帰したときには機関空燃比を一定期間に亘って強制的に
リッチとし、これにより三元触媒29に流入する排気ガ
スの空燃比をもリッチとし、三元触媒29から酸素を放
出させ、三元触媒29の酸素吸収能力を回復させ、その
後に機関運転を通常運転とする。
【0033】これによれば通常運転復帰直後においても
三元触媒29内の雰囲気は理論空燃比に維持され、その
後、実際に機関運転が通常運転とされたときには既に三
元触媒29の酸素吸収能力が回復せしめられているので
このときにおいても三元触媒29内の雰囲気は理論空燃
比に維持される。斯くして全体として排気浄化率を高く
維持することができる。
【0034】ところで上述したリッチ制御を実行する場
合において高い排気浄化率を維持しつつ機関燃費を悪化
させないためには三元触媒29の酸素吸収能力を十分に
回復するのに適した期間だけ過不足なくリッチ制御を実
行する必要がある。すなわち三元触媒29の酸素吸収能
力を十分に回復するためには三元触媒29から放出させ
るべき酸素の量が多いほどリッチ制御実行期間を長く
し、放出させるべき酸素の量が少ないほどリッチ制御実
行期間を短くするといった制御が必要となる。
【0035】そしてこの適切なリッチ実行期間を算出す
るためにはリーン過剰運転終了時に三元触媒29が吸蔵
している酸素の量(酸素吸蔵量)を正確に把握し、この
酸素吸蔵量に応じてリッチ運転期間を制御する必要があ
る。本実施例では上流側酸素センサ30の出力と下流側
酸素センサ31の出力とを以下のように利用して酸素吸
蔵量を算出する。なお以下、図7を参照して本実施例の
酸素吸蔵量の算出方法を説明するが図7において(A)
は時刻、(B)は排気空燃比、(C)は上流側酸素セン
サの出力、(D)は下流側酸素センサの出力を示してい
る。
【0036】図7に示したように機関減速運転前、すな
わち図7の時刻T1以前においては三元触媒29に流入
する排気ガスの空燃比も三元触媒29から流出する排気
ガスの空燃比も極端なリーンとなることはないので上流
側酸素センサ30の出力も下流側酸素センサ31の出力
も0Vよりもやや大きい或る値Vdthよりも高い範囲
内にて推移している。ところが時刻T1において機関減
速運転が開始されると燃焼室6内への燃料供給が停止さ
れ三元触媒29に流入する排気ガスの空燃比が極端なリ
ーンとなるので上流側酸素センサ30の出力は急激に低
下し、或る値Vuthよりも低くなり、略0Vとなる。
一方、機関減速運転直後、すなわち時刻T1直後におい
ては三元触媒29が排気ガス中の酸素を吸収するので下
流側酸素センサ31の出力は略0Vとなることはなく、
0Vよりもやや大きい或る値Vdth以上の範囲内にて
推移する。
【0037】さらに時間が経過し、三元触媒29の酸素
吸収能力がほぼ飽和し、三元触媒29が排気ガス中の酸
素を吸収することができなくなったとき、すなわち図7
の時刻T2においては三元触媒29から流出する排気ガ
スの空燃比が極端にリーンとなるので下流側酸素センサ
31の出力が或る値Vdthよりも低くなり、略0Vと
なる。
【0038】このような酸素センサ30、31の挙動か
ら機関減速運転開始直後において上流側酸素センサ30
の出力が或る値Vuth以下となったときから下流側酸
素センサ31の出力が或る値Vdth以下となるまでの
期間、すなわち図7の時刻T1から時刻T2までの期間
は三元触媒29の酸素吸蔵能力が高く、したがって単位
時間当たりに比較的多量の酸素が三元触媒29に吸収さ
れることがわかる。一方、下流側酸素センサ31の出力
が或る値Vdth以下となった後、すなわち図7の時刻
T2以後においては三元触媒29の酸素吸蔵能力がほと
んどなく、したがって単位時間当たりに吸蔵される酸素
の量は比較的少ないことがわかる。
【0039】そこで本実施例では上流側酸素センサ30
の出力が或る値Vuth以下であって下流側酸素センサ
31の出力が或る値Vdth以上であるときには酸素吸
蔵量に相当するカウンタを比較的大きく増大し、上流側
酸素センサ30の出力が或る値Vuth以下であって且
つ下流側酸素センサ31の出力が或る値Vdth以下で
あるときにはカウンタを比較的小さく増大する。本発明
によれば斯くしてカウントされたカウンタに基づいて機
関減速運転終了時における酸素吸蔵量を正確に算出する
ことができる。
【0040】機関減速運転終了時にリッチ運転を実行す
るためのフローチャートを図8および図9に示した。図
8においては初めにステップ500において現在の機関
運転が機関減速運転中であることを示すフラグFfcが
セットされている(Ffc=1)か否かが判別される。
ステップ500においてFfc=1であると判別された
とき、すなわち機関減速運転中にあると判別されたとき
にはステップ501に進む。一方、ステップ500にお
いてFfc≠1であると判別されたときには処理を終了
する。
【0041】ステップ501では上流側酸素センサ30
の出力電圧Vuが予め定められた値Vuthよりも小さ
い(Vu<Vuth)か否かが判別される。ステップ5
01においてVu<Vuthであると判別されたときに
はステップ502に進む。一方、ステップ501におい
てVu≧Vuthであると判別されたときには処理を終
了する。
【0042】ステップ502では下流側酸素センサ31
の出力電圧Vdが予め定められた値Vdthよりも小さ
い(Vd<Vdth)か否かが判別される。ステップ5
02においてVd<Vdthであると判別されたときに
はステップ503に進み、酸素吸蔵量に相当するカウン
タCnを予め定められた第一の値k1だけ増大する。一
方、ステップ502においてVd≧Vdthであると判
別されたときにはステップ504に進み、カウンタCn
を予め定められた第二の値k2だけ増大する。ここで第
一の値k1は第二の値k2よりも大きい値である。
【0043】図9のフローチャートは機関減速運転終了
時に実行される処理である。図9のフローチャートでは
初めにステップ600において図10に示した関係から
図8のフローチャートにて算出したカウンタCnに応じ
てリッチ期間係数Kが読み込まれる。図10の関係によ
れば閾値Cnth以下の範囲においてはカウンタCnが
増大するのに比例してリッチ期間係数Kが増大し、閾値
Cnthにおいてリッチ期間係数Kはその最大値Kma
xとなり、閾値Cnth以上の範囲においては最大値K
maxとなる。
【0044】次いでステップ601においてリッチ期間
係数Kに応じた期間だけリッチ制御が実行される。リッ
チ制御実行期間はリッチ期間係数Kが大きいほど長い。
次いでステップ602においてカウンタCnがクリアさ
れる。ところで上述した実施例では機関減速運転中にお
けるカウンタの増分は一定の値k1、k2であるが機関
減速運転中において三元触媒29に単位時間当たりに吸
収される酸素の量は一定ではなく、三元触媒29に単位
時間当たりに流入する排気ガスの量に応じて異なる。す
なわち三元触媒29に単位時間当たりに流入する排気ガ
スの量が多いほど単位時間当たりに三元触媒29に吸収
される酸素の量は多くなる。そして三元触媒29に単位
時間当たりに流入する排気ガスの量は吸気量に相当す
る。そこで機関減速中における吸気量に基づいて三元触
媒29の酸素吸蔵量を算出するようにしてもよい。
【0045】これに従って酸素吸蔵量を算出するための
フローチャートを図11に示した。図11では初めにス
テップ700において機関減速中であることを示すフラ
グFfcがセットされている(Ffc=1)か否かが判
別される。ステップ700においてFfc=1であると
判別されたときにはステップ701に進む。一方、ステ
ップ700においてFfc≠1であると判別されたとき
には処理を終了する。
【0046】ステップ701では上流側酸素センサ30
の出力電圧Vuが予め定められた値Vuthよりも小さ
い(Vu<Vuth)か否かが判別される。ステップ7
01においてVu<Vuthであると判別されたときに
はステップ702に進む。一方、ステップ701におい
てVu≧Vuthであると判別されたときには処理を終
了する。
【0047】ステップ702では上流側酸素センサ30
の出力電圧Vdが予め定められた値Vdthよりも小さ
い(Vd<Vdth)か否かが判別される。ステップ7
02においてVd<Vdthであると判別されたときに
はステップ703に進み、吸気量積算値Anをそのとき
の吸気量Gaだけ増大する。一方、ステップ702にお
いてVd≧Vdthであると判別されたときにはステッ
プ704に進み、吸気量積算値Anをそのときの吸気量
Gaに定数k3を掛けた量だけだけ増大する。ここでk
3は1よりも小さい。
【0048】斯くして算出された吸気量積算値Anに基
づいて図10と同様の関係を用いてリッチ期間係数Kを
算出し、このリッチ期間係数Kを用いて図9と同様な制
御を実行することによりリッチ制御を実行する。なお上
述した実施例では機関減速運転中にカウントされたカウ
ンタ値に基づいて機関減速運転終了時に実行されるリッ
チ制御の実行期間の長さを算出しているがこのようにリ
ッチ制御実行期間の長さを算出する代わりにカウンタ値
に基づいてリッチ制御によりリッチとせしめられる機関
空燃比のリッチ度合を算出するようにしてもよい。この
場合、カウンタ値が或る値以下であるときにはカウンタ
値が大きくなるほどリッチとせしめられる機関空燃比の
リッチ度合は大きく、カウンタ値が或る値以上であると
きにはリッチとせしめられる機関空燃比のリッチ度合は
カウンタ値に係わらず一定値とされる。
【0049】またリッチ制御により機関空燃比をリッチ
とすることは以下に例示する幾つかの方法の少なくとも
一つを採用することにより達成される。例えば図5のフ
ローチャートにおける定数KIRを定数KILよりも大
きくすれば機関空燃比をリッチとすることができる。こ
こでリッチ制御において機関空燃比のリッチ度合を制御
するようにしたシステムにおいては定数KIRと定数K
ILとの差を大きくするほどリッチ制御によりリッチと
すべき機関空燃比のリッチ度合を大きくすることができ
る。
【0050】また図6のフローチャートにて算出された
スキップ増大量RSRを大きくすると共にスキップ減少
量RSLを小さくすることによっても機関空燃比をリッ
チとすることができる。ここでリッチ制御において機関
空燃比のリッチ度合を制御するようにしたシステムにお
いてはスキップ増大量RSRとスキップ減少量RSLと
の差を大きくするほどリッチ制御によりリッチとすべき
機関空燃比のリッチ度合を大きくすることができる。
【0051】また図5のステップ303およびステップ
307を実行するタイミングを遅らせる処理をするよう
にしたシステムにおいてはステップ307を実行するタ
イミングを遅らせる時間の長さをステップ303を実行
するタイミングを遅らせる時間の長さよりも長くすれば
機関空燃比をリッチとすることができる。ここでリッチ
制御において機関空燃比のリッチ度合を制御するように
したシステムにおいてはステップ307を実行するタイ
ミングの遅延時間の長さとステップ303を実行するタ
イミングの遅延時間の長さとの差を長くするほどリッチ
制御によりリッチとすべき機関空燃比のリッチ度合を大
きくすることができる。
【0052】もちろん単に図5のフローチャートにより
算出される空燃比補正係数FAFを増大することによっ
ても機関空燃比をリッチとすることができる。ここでリ
ッチ制御において機関空燃比のリッチ度合を制御するよ
うにしたシステムにおいては空燃比補正係数FAFを大
きくするほどリッチ制御によりリッチとすべき機関空燃
比のリッチ度合を大きくすることができる。
【0053】また上述した実施例において上流側酸素セ
ンサの出力値が或る値Vuth以下となったときから当
該或る値Vuth以上となるまでを単にリーン運転期間
とすれば機関減速時に燃焼室への燃料供給を停止すると
いった運転期間だけでなくその他の機関要求によりリー
ン運転が実行される場合にも本発明を適用することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】リーン運転期間中において触媒の酸素吸
収能力が飽和するまでは単位時間当たりに比較的多量の
酸素が吸収され、酸素吸収能力がほぼ飽和した後では単
位時間当たりに比較的少量の酸素が吸収される。ここで
本発明の上流側酸素センサの出力によれば触媒に流入す
る排気ガス中の酸素が過剰であるか否か、すなわちリー
ン運転の始期と終期とを知ることができ、一方、下流側
酸素センサの出力によれば触媒から流出する排気ガス中
の酸素が過剰であるか否か、すなわち触媒の酸素吸収能
力がほぼ飽和状態にあるか否かを知ることができる。そ
してこうして得られる情報に基づいて本発明によればリ
ーン運転中において上流側の酸素センサにより検出され
た酸素濃度が第一の閾値よりも小さいが下流側の酸素セ
ンサにより検出された酸素濃度が第二の閾値よりも大き
いとき、すなわちリーン運転が始まってから触媒の酸素
吸収能力が飽和するまでの間に積算する係数が上流側の
酸素センサにより検出された酸素濃度が第一の閾値より
も小さく且つ下流側の酸素センサにより検出された酸素
濃度が第二の閾値よりも小さいとき、すなわち触媒の酸
素吸収能力がほぼ飽和した後に積算する係数よりも大き
い。したがってリーン運転終了時に触媒に吸蔵されてい
る酸素の量を正確に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】三元触媒の浄化特性を示した図である。
【図3】酸素センサの出力特性を示した図である。
【図4】燃料噴射弁の開弁時間を算出するためのフロー
チャートである。
【図5】空燃比補正係数を算出するためのフローチャー
トである。
【図6】増大量および減少量を算出するためのフローチ
ャートである。
【図7】酸素吸蔵量の算出方法を説明するためのタイム
チャートである。
【図8】酸素吸蔵量を算出するためのフローチャートで
ある。
【図9】リッチ制御を実行するためのフローチャートで
ある。
【図10】リッチ期間係数を算出するために用いられる
関係を示した図である。
【図11】別の実施例において酸素吸蔵量を算出するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1…機関本体 29…三元触媒 30…上流側酸素センサ 31…下流側酸素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 368 B01D 53/36 103B Fターム(参考) 3G084 AA04 BA09 BA13 CA06 DA10 EA07 EA11 EB08 EB11 FA07 FA10 FA30 FA38 3G091 AA02 AA12 AA17 AA23 AA28 AB08 BA14 BA15 BA19 CB02 DA01 DA02 DB06 DB08 DB10 DB13 DC01 EA01 EA03 EA05 EA07 EA31 EA34 FA04 FA05 FA18 FA19 FB10 FB11 FB12 FC04 HA18 HA36 HA37 HA42 3G301 HA15 JA25 JA26 JA33 KA16 MA01 MA12 NA08 NE13 NE23 PA01Z PD09A PD09Z PE03Z PF03Z 4D048 AA06 AA13 AA18 AB05 AB07 DA01 DA02 DA03 DA08 DA20 EA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入する排気ガス中の酸素が過剰である
    ときには排気ガス中の酸素を吸収し且つ排気ガス中の酸
    素濃度が低下すると吸収している酸素を放出する触媒を
    排気ガスを浄化するために機関排気通路内に配置し、機
    関空燃比がリーンとされるリーン運転中において単位時
    間当たりに触媒に吸収される酸素の量に相当する酸素吸
    蔵係数を積算し、リーン運転が終了したときに該積算さ
    れた値に基づいて算出されるパラメータに従って機関空
    燃比をリッチとし、触媒に吸収されている酸素を放出さ
    せるようにした内燃機関の空燃比制御装置において、排
    気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサを触媒
    の上流側と下流側とに配置し、リーン運転中において上
    流側の酸素センサにより検出された酸素濃度が第一の閾
    値よりも小さいが下流側の酸素センサにより検出された
    酸素濃度が第二の閾値よりも大きいときに積算される酸
    素吸蔵係数が上流側の酸素センサにより検出された酸素
    濃度が第一の閾値よりも小さく且つ下流側の酸素センサ
    により検出された酸素濃度も第二の閾値よりも小さいと
    きに積算される酸素吸蔵係数よりも大きいことを特徴と
    する内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 上記触媒が三元触媒であることを特徴と
    する請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 上記酸素センサの出力値に基づいて機関
    空燃比を制御することを特徴とする請求項2に記載の内
    燃機関の空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】 リーン運転中において内燃機関に吸入せ
    しめられる空気の量に基づいて上記係数を補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017089461A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 三菱自動車工業株式会社 触媒の劣化判定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017089461A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 三菱自動車工業株式会社 触媒の劣化判定装置

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