JP2002220157A - 糸条の巻取装置 - Google Patents

糸条の巻取装置

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JP2002220157A
JP2002220157A JP2001015262A JP2001015262A JP2002220157A JP 2002220157 A JP2002220157 A JP 2002220157A JP 2001015262 A JP2001015262 A JP 2001015262A JP 2001015262 A JP2001015262 A JP 2001015262A JP 2002220157 A JP2002220157 A JP 2002220157A
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bobbin holder
bobbin
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metal material
holder main
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JP2001015262A
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English (en)
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Kinzo Hashimoto
欣三 橋本
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンホルダを金属材料と繊維強化複合材料
とにより構成する際、連結部の近傍部分とこの両側部分
との剛性を共に効果的に向上させ、ボビンホルダが長尺
で高速巻取を可能とする。 【解決手段】 ボビンホルダ本体2は、連結部3に接す
る部分21とその両側の両側部分22,23とからな
り、前両側部分の一側部分22が他側部分23より長く
延ばされ、一側部分22のうちの連結部3に接する部分
21に近い側22cが金属材料により形成され、前記一
側部分22の残りの部分が、金属材料層22aと、繊維
強化複合材料層22bとからなり、前記近い側の部分2
2cの金属材料層の肉厚が前記残りの部分の金属材料層
22aの肉厚よりも厚くなっている構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維糸条の製造工
程で用いられる糸条の巻取装置に係り、特にボビンホル
ダが長尺で高速巻取を可能とする糸条の巻取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、糸条の巻取装置においては、生産
性の向上を図るために、一度に多数のボビンを装着可能
とするボビンホルダの長尺化と、糸条を高速で巻き取る
ボビンホルダの高速化とが試みられている。
【0003】ボビンホルダの高速化の必須要件は、巻き
始めから巻き終りまでの全回転数範囲において、振動を
発生させる危険速度(固有振動数)に遭遇することな
く、安定した高速巻取を可能にすることである。しかし
ながら、ボビンホルダの長尺化は剛性を大幅に低下さ
せ、ボビンホルダの危険速度を極端に低下させることに
なる。このため、従来の金属製のボビンホルダを長尺に
して糸条の高速巻取を行なうと、従来発生しなかった危
険速度が巻取速度範囲まで低下してくるため、巻取時に
振動が発生し、安定した糸条の巻取が不可能となるばか
りでなく、場合によっては機械的な破損を招くことにも
なり、振動の問題が高速巻取の際に大きな障害となって
いた。
【0004】このようなことから、特許第275155
1号において、金属材料と繊維強化複合材料とからなる
ボビンホルダが提案されている。即ち、この発明による
糸条の巻取装置は、糸条を巻き取る筒状のボビンと、前
記ボビンを着脱自在に保持するボビンホルダとこのボビ
ンホルダの駆動軸とを有するスピンドルと、前記スピン
ドルの駆動手段とを備えた糸条の巻取装置において、前
記ボビンホルダは、材質が金属材料からなりその外周に
ボビン保持具が摺動自在に配置された第1筒状体と、材
質が金属材料からなり前記第1筒状体の内周部略中間位
置に嵌合連結されてその中心部に前記駆動軸が結合され
たボス(又は連結部)と、材質が繊維強化複合材料から
なり前記ボス(又は連結部)の両側で前記第1筒状体の
内周部にそれぞれ嵌合連結された第2筒状体とを備えて
いるものである。
【0005】上記発明によれば、金属材料の第1筒状体
と、ボス(又は連結部)の両側で第1筒状体の内周部に
それぞれ結合された繊維強化複合材料の第2筒状体とに
より、ボビンホルダが一体に構成されているので、ボビ
ンホルダ全体としての比ヤング率が向上し、従来の金属
材料のみで構成されたボビンホルダの場合よりも、高次
(第3次)危険速度を引き上げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の糸条の巻取装置は上記発明を含めて、ボビンホルダの
内周部に固定されたボス(又は連結部)によって、ボビ
ンホルダ全体が支持される構造であるため、ボビンホル
ダ全体の重量負荷と高速回転の曲げ振動負荷とが、ボビ
ンホルダにおけるボス(又は連結部)の近傍部分に作用
することになる。従って、上記発明のように繊維強化複
合材料の第2筒状体をボス(又は連結部)の両側で金属
材料の第1筒状体の内周部にそれぞれ結合させた場合で
も、第1筒状体の厚さは軸方向の全体に亘って一定なの
で、ボビンホルダにおけるボス(又は連結部)の近傍部
分の剛性が必ずしも充分ではなく、さらなる検討が望ま
れていた。
【0007】そこで、請求項1乃至3記載の発明は、ボ
ビンホルダを金属材料と繊維強化複合材料とにより構成
し、連結部の近傍部分とこの両側部分との剛性を共に効
果的に向上させて、ボビンホルダの長尺化と高速巻取を
可能とする糸条の巻取装置を提供することを目的とす
る。
【0008】ところで、この種の糸条の巻取装置におい
ては、ボビンの内周面に対して係脱自在の複数のチャッ
ク部材をボビンホルダの外周部に配設して、ボビンをボ
ビンホルダの外周に着脱自在に保持するようにしてい
る。例えば特開平6−1530号公報には、互いにテー
パ部を有するチャック部材と筒状スペーサとをボビンホ
ルダの外周に配し、スペーサの軸方向への摺動によるテ
ーパ作用によって、チャック部材を径方向へ拡縮させて
ボビンに対して係脱させる構成が示されている。
【0009】しかしながら、上記公報記載のような構造
では、互いにテーパ部を有するチャック部材とスペーサ
とに大きな厚みが必要となり、ボビンの内径よりもボビ
ンホルダの外径を相当小さくせざるを得ない。このた
め、ボビンホルダの剛性が大幅に低下して、高速巻取の
際にボビンホルダの危険速度が極端に低下することにな
る。
【0010】そこで、請求項4及び5記載の発明は、複
数のチャック部材をボビンホルダの外周部に配設し、ボ
ビンに対してボビンホルダの外径を最大限に大きくして
剛性を効果的に向上させて、ボビンホルダの長尺化と高
速巻取を可能とする糸条の巻取装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の糸条の巻取装置は、糸条を巻き取
る筒状のボビンを着脱自在に保持するボビンホルダと、
このボビンホルダを支持する駆動軸と、この駆動軸を介
して前記ボビンホルダを回転駆動する駆動手段とを備え
た糸条の巻取装置において、前記ボビンホルダが、筒状
のボビンホルダ本体と、このボビンホルダ本体の内周部
に設けられて前記駆動軸に結合された連結部とを備え、
前記連結部に接する部分とその両側の両側部分とからな
り、前記両側部分の一側部分が他側部分より長く延ばさ
れ、前記一側部分の前記連結部に接する部分に近い側が
金属材料により形成され、前記一側部分の残りの部分
が、金属材料層と、繊維強化複合材料層とからなり、前
記近い側の部分の金属材料層の肉厚が前記残りの部分の
金属材料層の肉厚よりも厚くなっているものである。こ
の請求項1においては、ボビンホルダ本体において曲げ
振動に対する重量軽減効果の最も大きい一側部分の端部
側を金属材料より比重の小さい繊維強化複合材料層と薄
肉の金属材料層との複層構造にしたので、一側部分の比
ヤング率が著しく向上して曲げ剛性が大きく向上する。
そして、ボビンホルダ本体において重量よりも特に曲げ
剛性そのものが要求される連結部の近傍部分は厚肉の金
属材料層としているので、この部分はボビンホルダの高
速回転時の曲げ振動負荷に対して強固な曲げ剛性を発揮
する。これらによって、高速巻取の限界となる高次の危
険速度を従来のボビンホルダの場合よりも大幅に引き上
げることができる。これらの為に、前記強化複合材料層
は、金属材料層よりも比重が小さく、比ヤング率が大き
いように構成する。また、一側部分よりも短い他側部分
については、全て金属材料からなる層で形成してもよい
し、全て金属材料からなる層と繊維強化複合材料からな
る層との複層構造としてもよい。また、一側部分と同様
の構造としてもよい。他側部分がある程度の長さを有す
るならば、他側部分を複層構造とするのが好ましく、充
分な長さを有するならば、一側部分と同様の構造とする
のが好ましい。
【0012】また、請求項2に記載の糸条の巻取装置
は、請求項1において、前記繊維強化複合材料の層を前
記ボビンホルダ本体の外周側に設けたものである。この
請求項2においては、ボビンホルダ本体の外周側に繊維
強化複合材料の層があるので、重量が曲げ振動に大きく
影響を及ぼす外周側がより軽量化される。これによっ
て、高次の危険速度をさらに大きく上昇させることがで
きる。
【0013】また、請求項3に記載の糸条の巻取装置
は、請求項1または2において、前記ボビンホルダ本体
の外周部に配設されて前記ボビンの内周面に対して係脱
自在の複数のチャック部材を有し、前記ボビンホルダ本
体の外周面に複数の凹部を設け、これら各凹部にそれぞ
れ前記各チャック部材を配設したものである。この請求
項3においては、ボビンホルダ本体の外周面からのチャ
ック部材の突出量が小さくなるので、ボビンの内径に対
してボビンホルダ本体の外径を最大限に大きくすること
が可能となる。但しこの場合、チャック部材用の凹部を
設けるためにボビンホルダ本体の肉厚が厚くなるので、
金属材料のみのボビンホルダでは重量が増大してしま
う。しかしながら本請求項においては、ボビンホルダ本
体の少なくとも長さが長い一側部分が繊維強化複合材料
と薄肉の金属材料との複層構造なので、これらの部分の
軽量化が可能で剛性が向上する。従って、ボビンホルダ
本体の外径の最大化と剛性向上とによって、高次の危険
速度を大きく引き上げることができる。
【0014】また、請求項4に記載の糸条の巻取装置
は、糸条を巻き取る筒状のボビンを着脱自在に保持する
ボビンホルダと、このボビンホルダを支持する駆動軸
と、この駆動軸を介して前記ボビンホルダを回転駆動す
る駆動手段とを備えた糸条の巻取装置において、前記ボ
ビンホルダが、筒状のボビンホルダ本体と、このボビン
ホルダ本体の外周に挿通されてその軸方向に摺動自在の
スライド部材と、前記ボビンホルダ本体の外周部に配設
されて前記スライド部材の摺動により前記ボビンの内周
面に対して係脱自在の複数のチャック部材とを備え、前
記ボビンホルダ本体の外周面に複数の凹部を設けるとと
もに、これら各凹部の底面に、前記ボビンホルダ本体の
軸方向に沿って高低差を設けるように傾斜したテーパ部
を一体的に形成し、前記各凹部にそれぞれ前記各チャッ
ク部材を配設して、これら各チャック部材の底部を前記
各凹部のテーパ部に係合させたものである。この請求項
4においては、ボビンホルダ本体の外周面からのチャッ
ク部材の突出量が小さくなる。このため、ボビンの内径
に対してボビンホルダ本体の外径を最大限に大きくする
ことが可能となる。これによって、ボビンホルダ本体の
剛性を向上させて高次の危険速度を大きく引き上げるこ
とができる。また、凹部にテーパ部を一体的に設けたの
で、構造が簡素化する。
【0015】また、請求項5に記載の糸条の巻取装置
は、請求項4において、前記ボビンホルダ本体の少なく
とも両端部の外周部を繊維強化複合材料によって構成し
たものである。この請求項5においては、両端部の外周
部を繊維強化複合材料により形成することによって、ボ
ビンホルダ本体の軽量化が可能で剛性が向上する。従っ
て、ボビンホルダ本体の外径の最大化と剛性向上とによ
って、高次の危険速度を大きく上昇させることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は第1実施形態におけ
る糸条の巻取装置の断面図である。
【0017】糸条の巻取装置は、フレーム7から突設さ
れた中空円筒状の支持円筒部材8と、この支持円筒部材
8内に軸受10a,10bを介して回転自在に支持され
た駆動軸4と、この駆動軸に連結される駆動手段である
モータ12と、駆動軸4の先端に固定された連結部3を
有し、糸条を巻き取る筒状のボビン13を着脱自在に支
持する円筒状のボビンホルダ本体2と、ボビンホルダ本
体2の先端に摺動自在に嵌入されるキャップ部材16
と、ボビンホルダ本体2の外周に配設され、キャップ部
材16の摺動によってボビン13の内周に向かって拡径
又は縮径するチャック機構29とを備えて構成される。
なお、ボビンホルダ1は、ボビンホルダ本体2と連結部
3とから構成される。円筒状をなすボビンホルダ本体2
は、その内周部の中央位置から所定距離だけ先端(図示
左側)寄りの位置に結合された連結部3を支点として、
回転駆動される構造である。そのため、連結部3の中央
部には貫通孔5を有する駆動軸4の先端が挿入され、ナ
ット6により固定されている。駆動軸4は、フレーム7
に設けられた支持円筒部材8とモータハウジング9とに
挿通され、軸受10a〜10cを介して支持円筒部材8
に回転自在に支持されている。そして、駆動軸4に固定
された回転子11aとモータハウジング9に固定された
固定子11bとにより、駆動軸4の駆動手段としてのモ
ータ12が構成されている。
【0018】ボビンホルダ本体2の外周には例えば4個
の円筒状のボビン13が直列に挿通され、これら各ボビ
ン13の外周に糸条Yが巻き取られてパッケージPが形
成される。各ボビン13は、ボビンホルダ本体2の外周
に配設されたチャック機構29によって着脱自在に保持
される。このチャック機構29は、ボビンホルダ本体2
の外周に配設された複数の弾性リング14(例えばボビ
ン毎に2個)により、ボビンホルダ本体2の外周に着脱
自在に保持され、弾性リング14は、その両端に金属板
が接着された断面略方形のゴムリングであり、ボビンホ
ルダ本体2の外周に軸方向に沿って摺動自在に挿通され
た複数の筒状スペーサ15を介して圧縮力を受けると内
外径が膨張する構造である。
【0019】このチャック機構29のクランプ又はアン
クランプのために、キャップ部材11がピストン部16
a及びバネ19により、ボビンホルダ本体2の軸方向の
いずれかに移動自在になっている。すなわち、ボビンホ
ルダ本体2の先端側には、ピストン部16aを有するキ
ャップ部材16が取付けられ、そのピストン部16aは
ボビンホルダ本体2の内周面でOリング17により気密
が保持された状態で摺動可能である。そして、ピストン
部16aとボビンホルダ本体2の先端突部2aとの間に
はバネ座18を介してバネ19が挿入され、ピストン部
16a即ちキャップ部材16は矢印a方向へ移動付勢さ
れている。矢印aがクランプ方向であり、矢印bがアン
クランプ方向である。なお、キャップ部材16の外周円
筒部16bは最先端側のスペーサとして機能する。
【0020】従って、糸条Yの巻取状態においては、バ
ネ19によりキャップ部材16が矢印a方向へ移動され
ているので、スペーサ15を介して弾性リング14が半
径方向に拡開されている。これによって、弾性リング1
4がボビンホルダ本体2の外周面とボビン13の内周面
とに密着し、ボビン13がボビンホルダ本体2に同芯状
に保持されて回転駆動力が伝達される。また、巻取終了
時において、駆動軸4の貫通孔5からピストン部16a
の右側に圧縮空気が導入されると、キャップ部材16が
バネ19に抗して矢印b方向へ移動されるので、弾性リ
ング14がスペーサ15による圧縮から開放されて半径
方向に縮小し弾性復元される。これによって、ボビン1
3をボビンホルダ本体2から取外すことができる。
【0021】前記ボビンホルダ本体2は、連結部3に接
する部分21(区間L1)と、その両側の両側部分(区
間L2,L3)22,23とからなる。両側部分22,
23のうち、ボビンホルダ本体2の基端側に位置する一
側部分22(区間L2)は、ボビンホルダ本体2の基端
側に位置する他側部分23(区間L3)より長く延ばさ
れている。連結部3に接する部分21(区間L1)は、
その全体が金属材料で形成されている。前記一側部分2
2(区間L2)のうち、前記連結部3の近傍部分22c
(区間L21)はその全体が金属材料で形成されてい
る。前記一側部分22のうち、残りの部分(区間L2
2)は、内側の金属材料層22aと外側の繊維強化複合
材料層22bとからなっている。前記他側部分23(区
間L3)は、内側の金属材料層23aと外側の繊維強化
複合材料層23bとなっている。即ち、ボビンホルダ本
体2は、連結部3と接する部分21(区間L1)と近傍
部分22c(区間L21)とが金属材料からなる単層構
造であり、この単層構造の両側部分(区間L3と区間L
22)が繊維強化複合材料層22b,23bと金属材料
層22a,23aからなる複層構造になっている。ま
た、金属材料の単層構造は、その左端側を連結部3の左
端位置と略一致させ、その右端側を連結部3の右端位置
よりも基端側に延在させている。なお、金属材料の単層
構造を連結部3の左端位置よりも先端側にも延在させて
もよい。
【0022】金属材料の単層構造の部分21,22cの
厚さcは、金属材料層22a,23aの厚さdと複合材
料層22b,23bの厚さeとの和に等しく(c=d+
e)、ボビンホルダ本体2の全体の厚さは均一である。
複合材料層22b,23bの厚さeは、金属材料層22
a,23aの厚さdよりも厚くすることによって、軽量
化及び剛性向上の効果を大きくするのがよいが、厚さd
及びeは必要な剛性が得られるように適宜決定すればよ
い。また、金属材料の単層構造となった部分21,22
cの長さfも、少なくとも連結部3の一側部分(基端
側)の近傍部分を含む範囲で、全体重量等を考慮して必
要な剛性が得られるように適宜決定すればよい。
【0023】ボビンホルダ本体2の単層構造の部分2
1,22c及び金属材料層22a,23aに用いられる
金属材料は、従来のボビンホルダに使用されている炭素
鋼、工具鋼、ステンレス鋼、或いは一般構造用圧延鋼材
等の公知の金属材料でよい。
【0024】そして、ボビンホルダ本体2の複合材料層
22b,23bに用いられる繊維強化複合材料として、
具体的には、ポリアクリルニトリル、セルロースピッ
チ、アスファルトピッチ等を高温で焼成して得られる高
弾性炭素繊維や、芳香族ポリアミド等を主成分とする高
弾性有機繊維、或いはガラス繊維、炭化けい素繊維、ボ
ロン繊維、アルミナ繊維等の強化繊維に対し、マトリク
ス樹脂として、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性
樹脂、或いはポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を用いたものがよい。
また、上記強化繊維に対し、マトリクス金属として、例
えばアルミニウム、マグネシウム、チタン、銅等を用い
たものでもよい。
【0025】要は、金属材料層22a,23aは、繊維
強化複合材料層22b,23bよりもヤング率を高くす
ればよく、繊維強化複合材料層22b,23bは、金属
材料層22a,23aよりも比重を小さく、比ヤング率
を高くすればよい。
【0026】その他の構成部材について、駆動軸4の材
質は炭素鋼としたが、この駆動軸4も上述のような繊維
強化複合材料により複層化してもよい。なお、駆動軸4
とモータ軸とを別体にしてカップリング等により連結し
てもよい。また、スペーサ15は例えばアルミニウム等
の軽金属製や合成樹脂製であり、或いは繊維強化複合材
料を用いてもよい。さらに、ボビン13は公知の紙製や
合成樹脂製などである。
【0027】上記構成の糸条の巻取装置において、ボビ
ンホルダ本体2のうち、連結部3の一側部分の近傍付近
を金属材料の単層構造で形成し、残りの両側部を繊維強
化材料の複合層にして、軽量化と曲げ剛性を向上させて
いる。そのため、特に高次(3次)の危険速度の領域を
アップさせることができ、ボビンホルダ本体2が長尺で
ありながら振動のない状態で高速巻取を長時間行なうこ
とができる。
【0028】上述のように、高速巻取の限界となる高次
の危険速度を従来のボビンホルダの場合よりも引き上げ
ることができるのは、ボビンホルダ本体2において重量
軽減効果の最も大きい両側部分 (自由端部分)を繊維強
化複合材料層と金属材料層の複層構造にすることによっ
て、これら両側部分の比ヤング率が著しく向上して曲げ
剛性が大きく向上すること、及び、ボビンホルダ本体2
において重量よりも特に曲げ剛性そのものが要求される
連結部3の特に一側部分の近傍部分を含んで金属材料の
単層構造とすることによって、この単層構造がボビンホ
ルダ本体2全体の重量負荷と高速回転の曲げ振動負荷と
に対して強固な曲げ剛性を発揮するからである。特に、
連結部3に接する部分21と、一側部分22の連結部3
に接する部分に近い部分22cとを、金属材料の単層構
造とすることで、曲げ剛性が大きくアップする。
【0029】また、複合材料層22a,23bをボビン
ホルダ本体2の両側部分の内周側に設けてもよいが、本
実施形態においては、ボビンホルダ本体2の外周側に複
合材料層22a,23bがあるので、内周側に複合材料
層22a,23bを設けた場合と比較して、軽量化の程
度が同じであっても、より一層、曲げ剛性を向上するこ
とができる。そして、ボビンホルダ本体2において少な
くとも連結部3の近傍部分よりも基端側に金属材料の単
層部分22c延在させることによって、ボビンホルダ本
体2の内周部で連結部3が中央部から先端部寄りに設け
られる場合でも、接する部分21と単層部分22cとの
存在によりボビンホルダ本体2における略中央部の曲げ
剛性が向上する。これらによって、高次の危険速度をさ
らに大きく上昇させることができる。
【0030】また、ボビンホルダ本体2の内周側が金属
材料となるので、連結部3の固定やピストン部16aの
摺動等に対する機械的強度にも優れている。なお、繊維
強化複合材料の使用によるボビンホルダ本体2の軽量化
は、少ない駆動トルクでの高速巻取を可能にする。ま
た、繊維強化複合材料は減衰効果が大きいので、巻取時
の振動が抑制されて、巻き形状が向上するとともに騒音
の低下及び軸受寿命の延長という効果もある。
【0031】次に、第2実施形態について説明する。図
2は第2実施形態における糸条の巻取装置の断面図、図
3は図2のチャック機構の拡大断面図、図4は図3のB
−B線矢視による平面図である。
【0032】図2において、ボビンホルダ101は、ボ
ビンホルダ本体102の外周に配設されるチャック機構
39がスライド式となっており、それに伴って、連結部
103を有するボビンホルダ本体102及びキャップ部
材116の構成が図1のものと異なる。それ以外の構成
は図1と同様であり、その詳細説明を省略する。
【0033】ボビンホルダ本体102の外周に設けられ
た凹部30にチャック機構39が収容され、キャップ部
材116の往復動によりチャック機構39が縮径又は拡
径する。ボビンホルダ本体102は、連結部103と接
する部分121(区間M1)と、基端側に向かう一側部
分122(区間M2)と、先端側に向かう他側部分12
3(区間M3)とからなる。部分121と、両側部分1
22,123から端に位置する約1/5の長さの部分
(区間M21と区間M31)を除いた部分が金属材料の
単層構造で形成されている。両側部分122,123の
うち端の約1/5の長さの部分(区間M21と区間M3
1)が、繊維強化複合材料層と金属材料層の複層構造で
形成されている。繊維強化複合材料層の厚みが金属材料
層の厚みより厚いのは、図1と同様である。キャップ部
材116のピストン部材116aとボビンホルダ本体1
02の先端部102aとの間に、シリンダ室cが形成さ
れ、ピストン部材116aと連結部103の間に、バネ
119が収容されている。駆動軸104はピストン部材
116aに摺動自在に嵌入される位置まで延長され、駆
動軸104の貫通孔105はピストン部材116a内の
通路を経てシリンダ室に連通している。なお、シリンダ
室cを区画するために、Oリング117a,117b,
117cが配設されている。シリンダ室cに圧力流体が
導入されると、キャップ部材116は、バネ119の付
勢力に打ち勝って退出方向の矢印a方向に移動し、チャ
ック部材39はアンクランプ状態になる。シリンダ室c
から圧力流体が排出されると、キャップ部材116は、
バネ119の付勢力によって進出方向の矢印b方向に移
動し、チャック部材39は内蔵のバネ33(図3参照)
によりクランプ状態になる。
【0034】図3及び図4によりチャック機構39の詳
細を説明する。ボビンホルダ本体2の外周面に、複数の
凹部30が周方向に沿って環状に形成されている。図2
に示されるように、この凹部30は殆どが金属材料の単
層構造の部分に形成されているが、その一部が繊維強化
複合材料層と金属材料層の複層構造のうち、繊維強化複
合材料層の部分に形成されている。図3及び図4におい
て、各凹部30にそれぞれチャック部材31の下部が挿
入されている。チャック部材31はボビンホルダ本体の
先端側から基端側に向かって低くなるように傾斜したテ
ーパ部31aを有し、凹部30内にバネ33を介して配
設されたテーパ部材32のテーパ部32aに係合されて
いる。なお、チャック部材31及びテーパ部材32は合
成樹脂製で、周方向に沿って例えば6個が等間隔に配置
されている。ボビンホルダ本体2の外周には、互いに結
合され複数のスライド部材35が嵌通されている。スラ
イド部材35には略T字状に切欠き部36が形成され、
チャック部材31が切欠き部36から突出するととも
に、テーパ部材32に形成された一対の突部32bが切
欠き部36内に位置している。なお、チャック部材31
には抜止め用の一対の突片31bが形成されている。
【0035】上記構成において、図2のキャップ部材1
16が進出状態にあるときは、図3のスライド部材35
は軸方向にフリーに移動が可能であり、テーパ部材32
の突部32bは切欠き部36の端縁36aに規制される
ことなく、テーパ部材32がバネ33により矢印b方向
へ押圧される。これによって、テーパ作用でチャック部
材31が半径方向に拡開され、ボビン13の内周面に係
合されるクランプ状態になる。また、図2のキャップ部
材116が退出状態にあるときは、図3のスライド部材
35が矢印a方向へ移動され、テーパ部材32の突部3
2bが切欠き部36の端縁36aにより押圧されるの
で、テーパ部材32がバネ33に抗して矢印a方向へ移
動される。これによって、テーパ作用でチャック部材3
1が半径方向に縮小され、ボビン13の内周面から離脱
されるアンクランプ状態になる。
【0036】本実施形態によれば、チャック部材31の
一部が凹部30に挿入されることによって、ボビンホル
ダ本体2の外周面からのチャック部材31の突出量gが
小さくなるので、ボビン13の内径φD1に対してボビ
ンホルダ本体2の外径φD2を最大限に大きくすること
が可能となる。ところがこの場合、凹部30を設けるた
めにボビンホルダ本体2の肉厚cが厚くなるので、金属
材料のみのボビンホルダでは重量が増大してしまう。特
に問題になるのは、ボビンホルダ本体2の端部重量の増
大である。しかし本実施形態においては、ボビンホルダ
本体2の両側部分の端部が複合材料層と金属材料層との
複層構造となっているので、これらの部分の軽量化が可
能で剛性が向上する。従って、ボビンホルダ本体2の外
径φD2の最大化と剛性向上とによって、高次の危険速
度を大きく引き上げることができる。
【0037】次に、第3実施形態について説明する。図
2のボビンホルダ本体102の構造は同様であるが、チ
ャック機構49の構造が図3及び図4のものと異なる。
図5は第3実施形態におけるチャック機構の拡大断面
図、図6は図5のC−C線矢視による平面図である。
【0038】この第3実施形態においても、前記ボビン
ホルダ本体2の外周面に、複数の凹部40が周方向に沿
って環状に形成されている。各凹部40の底面には、テ
ーパ部40aが一体的に直接形成されている。そして、
各凹部40にそれぞれチャック部材41の下部が挿入さ
れ、チャック部材41のテーパ部41aが凹部40のテ
ーパ部40aに係合されている。チャック部材41の後
端にはバネ43が介装されている。なお、チャック部材
41は合成樹脂製で、周方向に沿って例えば6個が等間
隔に配置されている。ボビンホルダ本体2の外周には、
前述と同様に摺動される複数のスライド部材45が挿通
されている。スライド部材45には矩形状に切欠き部4
6が形成され、チャック部材41が切欠き部46から突
出している。なお、チャック部材41には抜止め用の一
対の突片41bが形成されている。
【0039】上記構成において、図2のキャップ部材1
16が進出状態にあるときは、図5のスライド部材45
は軸方向にフリーに移動が可能であり、チャック部材4
1は切欠き部46の端縁46aに規制されず、チャック
部材41はバネ43により矢印b方向へ押圧される。こ
れによって、テーパ作用でチャック部材41は矢印b方
向に移動されつつ半径方向に拡開され、ボビン13の内
周面に係合される(クランプ状態)。また、図2のキャ
ップ部材116が退出状態にあるときは、図5のスライ
ド部材45が矢印a方向へ移動され、チャック部材41
が切欠き部46の端縁46aにより押圧されるので、チ
ャック部材41はバネ43に抗して矢印a方向へ移動さ
れる。これによって、テーパ作用でチャック部材41は
矢印a方向に移動されつつ半径方向に縮小され、ボビン
13の内周面から離脱される(アンクランプ状態)。
【0040】本実施形態によれば、凹部40の底面にテ
ーパ部40aが一体的に形成され、チャック部材41の
一部が凹部40に挿入されることによって、ボビンホル
ダ本体2の外周面からのチャック部材41の突出量gが
小さくなるので、ボビン13の内径φD1に対してボビ
ンホルダ本体2の外径φD2を最大限に大きくすること
が可能となる。これによって、ボビンホルダ本体2の剛
性を向上させて高次の危険速度を大きく引き上げること
ができる。また、テーパ部を有する別個のテーパ部材等
も必要ないので、部品点数の削減を図ることができ構造
が簡素化される。なお、ボビンホルダ本体2を単層構造
にしてもよいが、本実施形態のように複層構造にする
と、第2実施形態と同様に、ボビンホルダ本体2の肉厚
cが厚い場合でもボビンホルダ2の端部の軽量化が可能
になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の糸条の
巻取装置によれば、ボビンホルダ本体において重量軽減
効果が大きくあらわれる両側部分の端部側を繊維強化複
合材料と金属材料との複層構造にすることによって、こ
れら端部側の比ヤング率が著しく向上して曲げ剛性が大
きく向上する。そして、ボビンホルダ本体において重量
よりも特に曲げ剛性そのものが要求される連結部に接す
る部分の近傍部分を金属材料で厚肉にすることによっ
て、この部分がボビンホルダ全体の重量負荷と高速回転
の曲げ振動負荷とに対して強固な剛性を発揮する。これ
らによって、高速巻取の限界となる高次の危険速度を従
来のボビンホルダの場合よりも大幅に引き上げることが
でき、ボビンホルダが長尺でありながら安定した高速巻
取を行なうことができる。
【0042】また、請求項2の糸条の巻取装置によれ
ば、ボビンホルダ本体の外周側に繊維強化複合材料の層
を設けることによって、曲げ振動に大きく影響を及ぼす
外周側がより軽量化される。これによって、高次の危険
速度をさらに大きく上昇させることができる。
【0043】また、請求項3の糸条の巻取装置によれ
ば、ボビンホルダ本体の外周面からのチャック部材の突
出量が小さくなるので、ボビンに対してボビンホルダ本
体の外径を最大限に大きくすることが可能となる。この
場合、チャック部材用の凹部を設けるためにボビンホル
ダ本体の肉厚が厚くなるが、ボビンホルダ本体の両側部
分が繊維強化複合材料と金属材料との複層構造なので、
これらの部分の軽量化が可能で剛性が向上する。従っ
て、ボビンホルダ本体の外径の最大化と剛性向上とによ
って、高次の危険速度を大きく引き上げることができ
る。
【0044】また、請求項4の糸条の巻取装置によれ
ば、ボビンホルダ本体の外周面からのチャック部材の突
出量が小さくなるので、ボビンに対してボビンホルダ本
体の外径を最大限に大きくすることが可能となる。これ
によって、ボビンホルダ本体の剛性を向上させて高次の
危険速度を大きく引き上げることができ、ボビンホルダ
が長尺でありながら安定した高速巻取を行なうことがで
きる。しかも、構造を簡素化できる。
【0045】また、請求項5の糸条の巻取装置によれ
ば、外周側の繊維強化複合材料により、ボビンホルダ本
体の軽量化が可能で剛性が向上する。従って、ボビンホ
ルダ本体の外径の最大化と剛性向上とによって、高次の
危険速度を大きく上昇させることができる。また、外周
側の繊維強化複合材料により、チャック部材用の凹部の
加工を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における糸条の巻取装置の断面図
である。
【図2】第2実施形態における糸条の巻取装置の断面図
である。
【図3】第2実施形態におけるチャック機構の拡大断面
図である。
【図4】図3のB−B線矢視による平面図である。
【図5】第3実施形態におけるチャック機構の拡大断面
図である。
【図6】図5のC−C線矢視による平面図である。
【符号の説明】
1 ボビンホルダ 2 ボビンホルダ本体 3 連結部 4 駆動軸 12 モータ 13 ボビン 14 弾性リング 15,35,45 スライド部材 16 キャップ部材 19 バネ 21 部分 22 両側部分(一側部分) 22a 金属材料層 22b 繊維強化複合材料層 22c 近傍部分 23 両側部分(他側部分) 29,39,49 チャック機構 30,40 凹部 31,41 チャック部材 31a,32a,40a,41a テーパ部 32 テーパ部材 33,43 バネ 36,46 切欠き部 Y 糸条

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条を巻き取る筒状のボビンを着脱自在
    に保持するボビンホルダと、このボビンホルダを支持す
    る駆動軸と、この駆動軸を介して前記ボビンホルダを回
    転駆動する駆動手段とを備えた糸条の巻取装置におい
    て、 前記ボビンホルダが、筒状のボビンホルダ本体と、この
    ボビンホルダ本体の内周部に設けられて前記駆動軸に結
    合された連結部とを備え、 前記連結部に接する部分とその両側の両側部分とからな
    り、前記両側部分の一側部分が他側部分より長く延ばさ
    れ、前記一側部分の前記連結部に接する部分に近い側が
    金属材料により形成され、前記一側部分の残りの部分
    が、金属材料層と、繊維強化複合材料層とからなり、前
    記近い側の部分の金属材料層の肉厚が前記残りの部分の
    金属材料層の肉厚よりも厚くなっていることを特徴とす
    る糸条の巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記繊維強化複合材料の層を前記ボビン
    ホルダ本体の外周側に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の糸条の巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記ボビンホルダ本体の外周部に配設さ
    れて前記ボビンの内周面に対して係脱自在の複数のチャ
    ック部材を有し、前記ボビンホルダ本体の外周面に複数
    の凹部を設け、これら各凹部にそれぞれ前記各チャック
    部材を配設したことを特徴とする請求項1または2記載
    の糸条の巻取装置。
  4. 【請求項4】 糸条を巻き取る筒状のボビンを着脱自在
    に保持するボビンホルダと、このボビンホルダを支持す
    る駆動軸と、この駆動軸を介して前記ボビンホルダを回
    転駆動する駆動手段とを備えた糸条の巻取装置におい
    て、 前記ボビンホルダが、筒状のボビンホルダ本体と、この
    ボビンホルダ本体の外周に挿通されてその軸方向に摺動
    自在のスライド部材と、前記ボビンホルダ本体の外周部
    に配設されて前記スライド部材の摺動により前記ボビン
    の内周面に対して係脱自在の複数のチャック部材とを備
    え、 前記ボビンホルダ本体の外周面に複数の凹部を設けると
    ともに、これら各凹部の底面に、前記ボビンホルダ本体
    の軸方向に沿って高低差を設けるように傾斜したテーパ
    部を一体的に形成し、前記各凹部にそれぞれ前記各チャ
    ック部材を配設して、これら各チャック部材の底部を前
    記各凹部のテーパ部に係合させたことを特徴とする糸条
    の巻取装置。
  5. 【請求項5】 前記ボビンホルダ本体の少なくとも両端
    部の外周部を繊維強化複合材料によって構成したことを
    特徴とする請求項4記載の糸条の巻取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012158405A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Koutsu Seisakusho:Kk 巻糸機のボビンチャック装置
CN111527039A (zh) * 2017-12-23 2020-08-11 欧瑞康纺织有限及两合公司 卷绕机

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012158405A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Koutsu Seisakusho:Kk 巻糸機のボビンチャック装置
CN111527039A (zh) * 2017-12-23 2020-08-11 欧瑞康纺织有限及两合公司 卷绕机
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