JP2002219800A - インクジェットヘッド制御方法及び制御装置 - Google Patents

インクジェットヘッド制御方法及び制御装置

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JP2002219800A
JP2002219800A JP2001019546A JP2001019546A JP2002219800A JP 2002219800 A JP2002219800 A JP 2002219800A JP 2001019546 A JP2001019546 A JP 2001019546A JP 2001019546 A JP2001019546 A JP 2001019546A JP 2002219800 A JP2002219800 A JP 2002219800A
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waveform
jet head
signal waveform
ink
drive
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JP2001019546A
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Inventor
Hidetoshi Matsuo
英俊 松尾
Masaharu Oyama
正治 大山
Masashi Tomita
正史 富田
Seiji Nakagawa
誠二 中川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音、小型、低消費電力、低価格且つ印字
品質が高いインクジェット記録装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 イネーブル141とデータ131の論理
積とイネーブル140の論理和によってゲート31が制
御される。ゲート31が閉じると駆動パルス源2で生成
された出力パルス150がピエゾ41に印加され、ゲー
ト31が開いている間はピエゾ41が電位を保持する。
ここで、イネーブル141が、複数の駆動パルス成分を
もつ出力パルス150から、ピエゾ101に印加する駆
動パルス111成分を選択し、データ131は、記録デ
ータの有無に応じて選択された駆動パルス111成分の
ピエゾ101への印加の有無を制御することにより、イ
ンクの吐出、非吐出を決定する。イネーブル140は、
記録データの有無に関係なく、出力パルス150のピエ
ゾ41への印加の有無を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドからイ
ンクを吐出させて印字するインクジェットヘッド制御方
法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からピエゾインクジェット方式で
は、ピエゾ素子に印加する電圧波形を駆動パルスとする
と、駆動パルス源で生成した電圧波形を、記録データの
有無に応じて選択的にピエゾ素子に印加し、インクを吐
出することにより各種記録を行っている。また、ピエゾ
素子は、電気的特性がキャパシタンスであることから、
1度ある電位まで充電すると、その電位を保持する。
【0003】図3、および図4を用いて従来のインクジ
ェットヘッド制御装置の実施の形態について説明する。
図3は、従来のインクジェットヘッド制御装置のブロッ
ク図、図4は、図3のインクジェットヘッド制御装置に
おける信号波形の例を示す図である。
【0004】イネーブル240とデータ231の論理積
によってゲート221が制御される。ピエゾ素子201
に印加する電圧波形を駆動パルス211とすると、ゲー
ト221が閉じると駆動パルス源260で生成された電
圧波形である出力パルス250が駆動パルス211とし
てピエゾ素子201に印加される。
【0005】ゲート221が開いている間は、ピエゾ素
子の電気的特性がキャパシタンスであり、その電位を保
持する特性によりピエゾ素子201自身が電位を保持す
る。ここで、イネーブル240は、印字範囲外で発生す
る不要な電圧波形がピエゾ素子201に印加されること
を防止している。
【0006】データ231は、記録データの有無に応じ
て出力パルス250のピエゾ素子201への印加を制御
することにより、インクの吐出、非吐出を決定してい
る。この方法では、イネーブルは、インクの吐出のため
ピエゾ素子に印加する電圧波形全体を選択している。ま
た、吐出する全てのピエゾ素子に同一の駆動パルスを印
加している。
【0007】この他、必要な駆動パルス数だけ駆動パル
ス源を用意する方法も知られている。
【0008】図5は、分割印字を行う従来のインクジェ
ットヘッド制御装置のブロック図であり、図6は、図5
のインクジェットヘッド制御装置における信号波形のタ
イミングチャートを示す。
【0009】これら図5、図6を用いて分割印字を行う
従来のインクジェットヘッド制御装置について説明す
る。
【0010】ピエゾ素子301では、イネーブル341
とデータ331の論理積によってゲート321が制御さ
れる。ピエゾ素子301に印加する電圧波形を駆動パル
ス311とすると、ゲート321が閉じると駆動パルス
源361で生成された電圧波形である出力パルス351
が駆動パルス311としてピエゾ素子301に印加され
る。
【0011】ゲート321が開いている間は、ピエゾ素
子の電気的特性がキャパシタンスであり、その電位を保
持する特性によりピエゾ素子301それ自体が電位を保
持する。ここで、イネーブル341は、印字範囲外で発
生する不要な電圧波形がピエゾ素子301に印加される
ことを防止している。
【0012】データ331は、記録データの有無に応じ
て出力パルス351のピエゾ素子301への印加を制御
することにより、インクの吐出、非吐出を決定してい
る。ピエゾ素子302では、駆動パルス源361とは、
別個の駆動パルス源を用いて、ピエゾ素子301の場合
と同様にして、ピエゾ素子302へ駆動パルス312を
印加する。
【0013】この方法では、駆動パルス源の数を増やす
ことにより、駆動パルスの種類を増やし、分割印字を実
現している。また、ここでは、各イネーブルは、インク
の吐出のためピエゾ素子に印加する電圧波形全体を選択
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の技術で説明したインクジェットヘッド制御
装置では、共通の駆動パルス源に接続された全ての吐出
ピエゾ素子に共通の駆動パルスが同時に印加されてしま
うことになり、吐出ピエゾ素子数の多い場合は、大きな
騒音発生源となるという問題がある。
【0015】また、吐出ピエゾ素子数の増減による駆動
パルス源の負荷変動が駆動パルスの電圧波形の歪みの要
因となって、インク吐出量や吐出タイミングが乱れ、印
字画質を劣化させる。その他、一種類の駆動パルスを印
加することになるのでインクの色、種類等に対応した複
数の種類の駆動パルスは使用できないという問題があ
る。
【0016】さらに、前述した従来の技術のインクジェ
ットヘッド制御装置では、消費電力が大きく部品点数も
多い駆動パルス源の数を増やすことになり、低消費電力
化、低価格化および小型化を損なうことになる。
【0017】そこで、本発明は、駆動パルス源の数を増
やすことなく、インク吐出量や吐出時期の乱れを低減し
印字画質を向上させることのできるインクジェットヘッ
ド制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のインクジェットヘッドの制御方法は、印加
する信号波形が変化する期間は、外部から変化する第1
の信号波形をキャパシタンス特性を有する前記駆動素子
に印加し、印加する信号波形が変化しない期間は、前記
駆動素子に電位を保持させ、その後再度波形が変化する
期間は、変化する第2の信号波形を前記駆動素子に印加
するものである。
【0019】これにより、立ち下がり波形である第1の
信号波形部分と立ち上がり波形である第2の信号波形部
分等の信号波形の変化する部分だけ、外部から印加する
ことを可能にすることができる。
【0020】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェットヘッドの制御方法は、印加する信号波
形が電圧波形よりなるものである。
【0021】これにより、電流波形の場合に発生する駆
動素子の容量による波形変動を防止することができる。
【0022】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェットヘッドの制御方法は、前記キャパシ
タンス特性を有する駆動素子がピエゾ素子からなるもの
である。
【0023】これにより、電位を保持可能なキャパシタ
ンス特性を有することができる。
【0024】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェットヘッドの制御方法は、複数の波形成分
を持つ信号波形から特定の波形成分を選択することで、
前記駆動素子に印加する信号波形の駆動パルスを生成す
るものである。
【0025】これにより、印加する信号波形とは異なる
信号波形を生成することができる。
【0026】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェットヘッドの制御方法は、全ての前記駆
動素子に、印字前にインク滴の吐出を伴わない信号波形
を印加するものである。
【0027】これにより、記録データがなくインク吐出
のための駆動パルスが印加されない駆動素子が保持する
電位を一定範囲に保つことができる。
【0028】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェットヘッドの制御方法は、選択された前記
駆動素子に、印字中にインク滴の吐出を伴わない充電を
行うものである。
【0029】これにより、駆動素子が電位を一定範囲に
保つことができない場合であっても、再充電によって保
持電位を一定範囲に補正することができる。
【0030】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェットヘッド制御装置は、駆動素子に印加
する信号波形からなる駆動パルスを生成する駆動パルス
源を備え、前記駆動パルス源が、生成するひとつの信号
波形に複数の波形成分を持たせるものである。
【0031】これにより、駆動パルス源が生成するひと
つの信号波形に複数の駆動パルスの変化する部分を波形
成分として持たせることができる。
【0032】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェットヘッド制御装置は、複数の波形成分を
持つ信号波形から特定の波形成分を選択する波形選択手
段を備えるものである。
【0033】これにより、駆動パルス源が生成する複数
の駆動パルスの変化する部分を波形成分としてもつひと
つの信号波形から、ひとつの駆動パルスを生成すること
ができる。
【0034】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェットヘッド制御装置は、複数の波形成分
を持つ信号波形から特定の波形成分を選択する複数の波
形選択手段を備えるものである。
【0035】これにより、駆動パルス源が生成する複数
の駆動パルスの変化する部分を波形成分としてもつひと
つの信号波形から複数の駆動パルスを生成することがで
きる。
【0036】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェットヘッド制御装置は、複数の波形成分を
記憶する波形記憶手段を備えるものである。
【0037】これにより、駆動パルス源が生成する複数
の駆動パルスの変化する部分を波形成分としてもつひと
つの信号波形の各波形成分を、インクジェットヘッド制
御装置ごとに記憶することができる。
【0038】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェットヘッド制御装置は、駆動パルス源に
前記波形記憶手段を備えるものである。
【0039】これにより、駆動パルス源ごとに記憶する
ことができ、他のインクジェットヘッド制御装置への移
し替えなどを容易にすることができる。
【0040】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェットヘッド制御装置は、波形成分を選択す
る波形選択手段が、駆動パルスの波形に対応して選択期
間を制御するものである。
【0041】これにより、駆動パルスの変化する部分の
期間を変更可能にすることができる。
【0042】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェットヘッド制御装置は、駆動素子が保持
する電位の放電などによる減衰を補正する際に、駆動パ
ルスの波形に対応して選択期間を制御するものである。
【0043】これにより、駆動パルスの信号波形が変化
しない期間が長く、放電等による減衰があっても、再充
電によって、保持電位を一定範囲に保つことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、印加する信号波形が変化する期間は、外部から変化
する第1の信号波形をキャパシタンス特性を有する前記
駆動素子に印加し、印加する信号波形が変化しない期間
は、前記駆動素子に電位を保持させ、その後再度波形が
変化する期間は、変化する第2の信号波形を前記駆動素
子に印加することを特徴とするインクジェットヘッドの
制御方法であり、1組の信号波形から信号波形全体では
なく立ち下がり波形である第1の信号波形部分と立ち上
がり波形である第2の信号波形部分等の信号波形の変化
する部分だけ、外部から印加することを可能にするとい
う作用を有する。
【0045】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、印加する信号波形が電圧波形で
あることを特徴とするインクジェットヘッドの制御方法
であり、電流波形の場合に発生する駆動素子の容量によ
る波形変動が起こらないという作用を有する。
【0046】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記キャパシタンス特性を有す
る駆動素子がピエゾ素子であることを特徴とするインク
ジェットヘッドの制御方法であり、電位を保持可能なキ
ャパシタンス特性を有する駆動素子が得られるという作
用を有する。
【0047】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、複数の波形成分を持つ信号波形
から特定の波形成分を選択することで、前記駆動素子に
印加する信号波形の駆動パルスを生成することを特徴と
するインクジェットヘッドの制御方法であり、駆動素子
自身が電位を保持している期間、駆動パルスを生成する
駆動パルス源が駆動素子から開放され、印加する信号波
形とは異なる信号波形を生成することを可能にするとい
う作用を有する。
【0048】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、全ての前記駆動素子に、印字前
にインク滴の吐出を伴わない信号波形を印加することを
特徴とするインクジェットヘッドの制御方法であり、記
録データがなくインク吐出のための駆動パルスが印加さ
れない駆動素子が保持する電位を、放電等による減衰を
補正することにより一定範囲に保つという作用を有す
る。
【0049】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、選択された前記駆動素子に、印
字中にインク滴の吐出を伴わない充電を行うことを特徴
とすインクジェットヘッドの制御方法であり、駆動パル
スの信号波形が変化しない期間が長く、放電等による減
衰により駆動素子が電位を一定範囲に保つことができな
い場合であっても、再充電によって、保持電位を一定範
囲に補正できる作用を得られるという作用を有する。
【0050】本発明の請求項7に記載の発明は、駆動素
子に印加する信号波形からなる駆動パルスを生成する駆
動パルス源を備え、前記駆動パルス源が、生成するひと
つの信号波形に複数の波形成分を持たせることを特徴と
するインクジェットヘッド制御装置であり、駆動パルス
源が生成するひとつの信号波形に複数の駆動パルスの変
化する部分を波形成分として持たせることができるとい
う作用を有する。
【0051】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7記載の発明において、複数の波形成分を持つ信号波形
から特定の波形成分を選択する波形選択手段を備えるこ
とを特徴とするインクジェットヘッド制御装置であり、
駆動パルス源が生成する複数の駆動パルスの変化する部
分を波形成分としてもつひとつの信号波形から、ひとつ
の駆動パルスを生成する作用を得られるという作用を有
する。
【0052】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
7記載の発明において、複数の波形成分を持つ信号波形
から特定の波形成分を選択する複数の波形選択手段を備
えることを特徴とするインクジェットヘッド制御装置で
あり、駆動パルス源が生成する複数の駆動パルスの変化
する部分を波形成分としてもつひとつの信号波形から複
数の駆動パルスを生成することにより、駆動パルス源を
共有する駆動素子においてもインク吐出タイミングを分
散させることが可能になるという作用を有する。
【0053】また、前記複数の駆動パルスの変化する部
分に異なる信号波形を与えることにより、駆動パルス源
を共有する駆動素子においても、異なる信号波形の駆動
パルスが使用可能になり、たとえば、同じ色のインクを
吐出する駆動素子を波形選択手段を共有し同じ信号波形
の駆動パルスを印加するひとつのグループとすると、駆
動パルス源が生成するひとつの信号波形から、各色ごと
に異なる波形の駆動パルスを印加可能になり、インクの
色ごとに最適の駆動パルスを生成して、高精度なインク
液滴量制御およびインク吐出タイミング制御が行えるイ
ンクジェットヘッド制御装置が得られるという作用も有
する。
【0054】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項9記載の発明において、複数の波形成分を記憶する波
形記憶手段を備えることを特徴とするインクジェットヘ
ッド制御装置であり、駆動パルス源が生成する複数の駆
動パルスの変化する部分を波形成分としてもつひとつの
信号波形の各波形成分を、インクジェットヘッド制御装
置の装置ごとに記憶することができ、同じ色のインクを
吐出する駆動素子を波形選択手段を共有し同じ信号波形
の駆動パルスを印加するひとつのグループとすると、各
色ごとにインクジェットヘッド制御装置の個体バラツキ
を吸収した駆動パルスを生成して、高精度なインク液滴
量制御およびインク吐出タイミング制御を行うことがで
きるという作用を有する。
【0055】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項10記載の発明において、前記駆動パルス源に前記波
形記憶手段を備えることを特徴とするインクジェットヘ
ッド制御装置であり、駆動パルス源が生成する複数の駆
動パルスの変化する部分を波形成分としてもつひとつの
信号波形の各波形成分を、インクジェットヘッド制御装
置の装置ごとだけではなく、駆動パルス源ごとに記憶す
ることができ、バラツキ要因の大きな部分を占める駆動
パルス源と駆動素子を一組とすると、この組み合わせで
個体バラツキを吸収した駆動パルスを記憶することが可
能になり、他のインクジェットヘッド制御装置への移し
替えなどが容易となるという作用を有する。
【0056】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項10記載の発明において、波形成分を選択する前記波
形選択手段が、駆動パルスの波形に対応して選択期間を
制御することを特徴とするインクジェットヘッド制御装
置であり、波形選択手段が駆動パルスの波形に対応して
選択期間を制御することにより、駆動パルスの変化する
部分の期間を変更可能にすることができ、駆動パルス生
成の自由度が拡大して、高精度なインク液滴量制御およ
びインク吐出タイミング制御ができるという作用を有す
る。
【0057】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項10記載の発明において、駆動素子が保持する電位の
放電などによる減衰を補正する際に、駆動パルスの波形
に対応して選択期間を制御することを特徴とするインク
ジェットヘッド制御装置。であり、駆動素子が保持する
電位の放電などによる減衰を補正する手段が駆動パルス
の波形に対応して選択期間を制御することにより、駆動
パルスの信号波形が変化しない期間が長く、放電等によ
る減衰があっても、再充電によって、保持電位を一定範
囲に保つことができ、駆動パルス生成の自由度が拡大し
て、高精度なインク液滴量制御およびインク吐出タイミ
ング制御ができるという作用を有する。
【0058】以下、本発明の実施の形態について、図1
および図2を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0059】図1は本発明の一実施の形態による分割印
字を行うインクジェット制御装置のブロック図、図2は
図1のインクジェットヘッド制御装置における信号波形
のタイミングチャートである。
【0060】本実施の形態において、分割印字を行うイ
ンクジェット制御装置は、図1に示すように、電圧波形
制御装置1、駆動パルス源2、ゲート31〜3n、ピエ
ゾ素子41〜4n、電圧波形記録装置5から構成されて
いる。
【0061】駆動パルス源から出力される出力パルス1
50は、該駆動パルス源2で生成された複数の波形成分
を持つ単一の電圧波形である。イネーブル141とデー
タ131の論理積とイネーブル140の論理和によって
波形選択手段であるゲート31が制御される。ゲート3
1が閉じると出力パルス150が駆動パルス111とし
てピエゾ素子41に印加される。
【0062】ゲート31が開いている間は、ピエゾ素子
の電位を保持する特性によりピエゾ素子41それ自体が
電位を保持する。ここで、イネーブル141が、複数の
波形成分をもつ出力パルス150から、ピエゾ素子41
に印加する駆動パルス111成分を選択し、データ13
1は、記録データの有無に応じて選択された駆動パルス
111成分のピエゾ素子41への印加の有無を制御する
ことにより、インクの吐出、非吐出を決定する。
【0063】イネーブル140は、記録データの有無に
関係なく、ピエゾ素子41を含む全てのピエゾ素子に対
する出力パルス150の印加を制御する。波形記憶手段
である電圧波形記録装置5は、出力パルス150の電圧
変化点を記録したデータテーブルを、保持する。電圧波
形制御装置1は、電圧波形記録装置5の記録したデータ
テーブルに従って、駆動パルス源2を制御して、出力パ
ルス150を発生させる。
【0064】また、図2は、図1における信号波形の例
である。
【0065】図2を用いて、ひとつの駆動パルス源から
複数の駆動パルスを生成できる印字制御を行うことによ
り、駆動パルス源数を増やすことなく分割印字を可能に
するインクジェットヘッド制御装置およびその制御方法
について説明する。
【0066】出力パルス150は、駆動パルス源2で生
成された複数の波形成分を持つ単一の電圧波形である。
成分d1は、インク吐出のためにピエゾ素子41へ外部
から印加する変化する第1の信号波形である電圧波形の
駆動パルス111の立ち下がり成分、成分u1は、イン
ク吐出のためにピエゾ素子41へ外部から印加する変化
する第2の信号波形である電圧波形の駆動パルス111
の立ち上がり成分である。
【0067】同じく、成分d2は、駆動パルス112の
立ち下がり成分、成分u2は、前記駆動パルス112の
立ち上がり成分、成分d3は、駆動パルス113の立ち
下がり成分、成分u3は、前記駆動パルス113の立ち
上がり成分である。
【0068】成分a0は、イネーブル140の制御によ
り減衰した保持電位の補正のため、全てのピエゾ素子に
印加される出力パルス150の波形変化のない成分であ
る。成分a2は、イネーブル142の制御により減衰し
た保持電位の補正のため、ピエゾ素子42に印加される
出力パルス150の波形変化のない成分である。
【0069】まず、駆動パルス111について、説明す
る。
【0070】ピエゾ素子41が保持する電圧は、時間経
過により放電等で減衰しているので、成分a0印加で充
電、充電後ピエゾ素子41が電圧を保持する。保持した
電圧に対して、成分d1印加で立ち下がり部分を生成、
立ち下がり後の電圧はピエゾ素子41が保持、保持した
立ち下がり後の電圧に対して、成分u1印加で立ち立ち
上がり部分を生成、立ち上がり後の電圧は、ピエゾ素子
41が保持する。
【0071】また、駆動パルス112について、説明す
る。ピエゾ素子42が保持する電圧は、時間経過により
放電等で減衰しているので、成分a0印加で充電、充電
後ピエゾ素子42が電圧を保持する。
【0072】保持した電圧に対して、点線で示す成分d
1とは異なる波形を持つ成分d2印加で立ち下がり部分
を生成、立ち下がり後の電圧はピエゾ素子42が保持、
保持した立ち下がり後の電圧の減衰に対して、成分a2
印加で再充電して補正、補正後ピエゾ素子42が電圧を
保持し、この電圧に対して成分u2印加で立ち立ち上が
り部分を生成、立ち上がり後の電圧は、ピエゾ素子42
が保持する。
【0073】駆動パルス113の場合は、駆動パルス1
11と同じである。ただし、立ち下がり成分である成分
d3の波形が点線で示す成分d1とは異なるので、これ
に対応して、イネーブル143の選択期間が、点線で示
すイネーブル141より長くなっている。
【0074】以上のようにして、印加する電圧波形で電
圧の変化する期間は、外部から変化する電圧波形をピエ
ゾ素子に印加し、印加する電圧波形で電圧変化のない期
間は、ピエゾ素子それ自体に電圧を保持させることを特
徴とし、ひとつの駆動パルス源に、複数の波形成分を持
つ電圧波形を発生させ、発生させた複数の波形成分を持
つ電圧波形から特定の波形成分を選択ピエゾ素子に印加
することによって、駆動パルス源を共有するピエゾ素子
のインク吐出タイミングを分散させることが可能にな
る。
【0075】さらに、図2に示すように出力パルス15
0において、成分d1と異なる電圧波形を成分d2,d
3に与えることにより、駆動パルス111と異なる電圧
波形の駆動パルス112および駆動パルス113を生成
し、駆動パルス源を共有するピエゾ素子にインクの色、
種類等に対応して異なった電圧波形の駆動パルスを印加
することが可能になる。
【0076】また、電圧波形記録装置5のような波形記
憶手段を備えることによって、出力パルス150の電圧
波形を各成分ごとに個別に保持することを可能にする。
【0077】それにより、本実施の形態によれば、ピエ
ゾ素子などの個体差に対応した駆動パルスを生成して印
字画質を向上させることができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、消費電
力が大きく部品点数も多い駆動パルス源の数を増やすこ
となく、駆動素子に印加する駆動パルスの種類を増やす
ことが可能なので、低消費電力化、低価格化および小型
化を損なうことなく駆動素子のインク吐出時期を分散す
る分割印字によって、騒音の発生を抑制し、駆動パルス
源に同時にかかる負荷を軽減してインク吐出量や吐出時
期の乱れを低減し印字画質を向上させることができると
いう有効な効果が得られる。
【0079】また、本発明においては、駆動パルスの時
間を分散するだけではなく波形の種類も増やすことがで
きるので、駆動パルス源の数を増やすことなくインクの
色、種類当に対応した駆動パルスを生成し印字画質を向
上させる。さらに、信号波形を記憶することによって、
駆動素子素子等の個体差に対応した駆動パルスを生成し
て印字画質を向上させることができるという有効な効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による分割印字を行うイ
ンクジェットヘッド制御装置のブロック図
【図2】図1のインクジェットヘッド制御装置における
信号波形のタイミングチャート
【図3】従来のインクジェットヘッド制御装置のブロッ
ク図
【図4】図3のインクジェットヘッド制御装置における
信号波形の例を示す図
【図5】分割印字を行う従来のインクジェットヘッド制
御装置のブロック図
【図6】図5のインクジェットヘッド制御装置における
信号波形のタイミングチャート
【符号の説明】
1 電圧波形制御装置 2 駆動パルス源 5 電圧波形記録装置 31〜3n ゲート 41〜4n ピエゾ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 正史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中川 誠二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EA18 EA23 EA24 EA25 EB59 EC07 EC37 EC42 FA04 2C057 AF21 AG12 AG44 AM16 AM17 AR08 BA14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動素子に信号波形を印加してインク滴を
    ノズル孔より吐出させるインクジェットヘッドの制御方
    法であって、印加する信号波形が変化する期間は、外部
    から変化する第1の信号波形をキャパシタンス特性を有
    する前記駆動素子に印加し、印加する信号波形が変化し
    ない期間は、前記駆動素子に電位を保持させ、その後再
    度波形が変化する期間は、変化する第2の信号波形を前
    記駆動素子に印加することを特徴とするインクジェット
    ヘッドの制御方法。
  2. 【請求項2】印加する信号波形が電圧波形であることを
    特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの制御
    方法。
  3. 【請求項3】前記キャパシタンス特性を有する駆動素子
    がピエゾ素子であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッドの制御方法。
  4. 【請求項4】複数の波形成分を持つ信号波形から特定の
    波形成分を選択することで、前記駆動素子に印加する信
    号波形の駆動パルスを生成することを特徴とする請求項
    1記載のインクジェットヘッドの制御方法。
  5. 【請求項5】全ての前記駆動素子に、印字前にインク滴
    の吐出を伴わない信号波形を印加することを特徴とする
    請求項1記載のインクジェットヘッドの制御方法。
  6. 【請求項6】選択された前記駆動素子に、印字中にイン
    ク滴の吐出を伴わない充電を行うことを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットヘッドの制御方法。
  7. 【請求項7】駆動素子に信号波形を印加してインク滴を
    ノズル孔より吐出させるインクジェットヘッド制御装置
    であって、前記駆動素子に印加する信号波形からなる駆
    動パルスを生成する駆動パルス源を備え、前記駆動パル
    ス源が、生成するひとつの信号波形に複数の波形成分を
    持たせることを特徴とするインクジェットヘッド制御装
    置。
  8. 【請求項8】複数の波形成分を持つ信号波形から特定の
    波形成分を選択する波形選択手段を備えることを特徴と
    する請求項7記載のインクジェットヘッド制御装置。
  9. 【請求項9】複数の波形成分を持つ信号波形から特定の
    波形成分を選択する複数の波形選択手段を備えることを
    特徴とする請求項7記載のインクジェットヘッド制御装
    置。
  10. 【請求項10】複数の波形成分を記憶する波形記憶手段
    を備えることを特徴とする請求項9記載のインクジェッ
    トヘッド制御装置。
  11. 【請求項11】前記駆動パルス源に前記波形記憶手段を
    備えることを特徴とする請求項10記載のインクジェッ
    トヘッド制御装置。
  12. 【請求項12】波形成分を選択する前記波形選択手段
    が、駆動パルスの波形に対応して選択期間を制御するこ
    とを特徴とする請求項10記載のインクジェットヘッド
    制御装置。
  13. 【請求項13】駆動素子が保持する電位の放電などによ
    る減衰を補正する際に、駆動パルスの波形に対応して選
    択期間を制御することを特徴とする請求項10記載のイ
    ンクジェットヘッド制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794034B2 (en) 2003-06-26 2010-09-14 Ricoh Company, Ltd. Image formation apparatus

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