JP2002219510A - 圧延材搬送制御装置 - Google Patents

圧延材搬送制御装置

Info

Publication number
JP2002219510A
JP2002219510A JP2001018067A JP2001018067A JP2002219510A JP 2002219510 A JP2002219510 A JP 2002219510A JP 2001018067 A JP2001018067 A JP 2001018067A JP 2001018067 A JP2001018067 A JP 2001018067A JP 2002219510 A JP2002219510 A JP 2002219510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolled material
rolled
table roller
control device
tracking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001018067A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Iwase
瀬 光 男 岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001018067A priority Critical patent/JP2002219510A/ja
Publication of JP2002219510A publication Critical patent/JP2002219510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延材のトラッキング機能を自動的に校正さ
せたり、複数の圧延材を自動圧延する場合に自動搬送が
滞ることのない圧延材搬送制御装置を提供する。 【解決手段】 圧延機の上流側及び下流側にそれぞれ配
置された複数のテーブルローラの駆動状態を検出すると
共に、テーブルローラの境界部でそれぞれ材料を検出
し、これらの検出信号に基づいて圧延材の位置を追跡す
るトラッキング手段を備えるとき、テーブルローラ上に
存在する全圧延材の情報を記憶する記憶装置、全圧延材
の個数を計数する第1のカウンタ、圧延機の上流側に配
置されたテーブルローラ上に存在する圧延材の個数を計
数する第2のカウンタ及び圧延機の下流側に配置された
テーブルローラ上に存在する圧延材の個数を計数する第
3のカウンタを用いて圧延材の位置情報を修正する。ま
た、修正位置情報に基づいて、共同オッシレーション中
の複数の圧延材の端部を互いに接触させ、さらに、1つ
の圧延材を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼圧延ラインの
テーブルローラ上の圧延材を搬送する圧延材搬送制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個の圧延材を一群としてテーブルロ
ーラによって自動的、かつ、安定的に搬送することは圧
延の自動化に必須の要件である。圧延材群を安定に搬送
するには、圧延材群の圧延材個々の位置を時々刻々正確
に把握し、その位置情報に従って各テーブルローラを駆
動、制御すれば良い。圧延材個々の位置を時々刻々正確
に把握することをトラッキングと称する。
【0003】トラッキングは、テーブルローラに結合さ
れ、その駆動状態を検出する駆動検出手段としての例え
ばパルス発信器と、テーブルローラの各境界部に設置さ
れた材料検出手段としての熱材検出器とを用いて実行す
ることができる。理想的にはあらゆる場合に熱材検出器
が圧延材個々の先、尾端を確実に検出できれば、安定し
たトラッキングができ、その結果、自動搬送も安定した
ものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
圧延材を接近させて同時に搬送すると、テーブルローラ
間の速度差や、材料のスリップなどにより材料間隔が狭
くなり、時には圧延材どうしが接触する。複数の圧延材
の先、尾端が互いに接触した状態で熱材検出器の設置位
置を通過させると、熱材検出器は圧延材の非検出状態に
はならず、複数の圧延材の境界、すなわち、先、尾端を
認識できなくなり、トラッキングが狂う結果となる。そ
のため、トラッキングに基づいた圧延材の搬送制御も不
調になる。複数の圧延材の先、尾端が接触することは、
圧延材の先端形状や、オペレータの手動介入によっても
引き起こされる不可避な現象でもある。
【0005】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、第1の目的はある時点で狂ったトラッキン
グ機能を自動的に校正させることのできる圧延材搬送制
御装置を提供するにある。
【0006】第2の目的は、複数の圧延材を自動圧延す
るあらゆる場合に自動搬送が滞ることのない圧延材搬送
制御装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
圧延機の上流側及び下流側にそれぞれ列状に配置された
複数のテーブルローラを駆動することによって複数の圧
延材を搬送するに当たり、テーブルローラ毎に駆動状態
を検出する駆動検出手段と、テーブルローラの境界部に
それぞれ設けられた材料検出手段と、駆動検出手段及び
材料検出手段の各検出信号に基づいて圧延材の位置を追
跡するトラッキング手段と、トラッキング手段の圧延材
の位置情報と所定の圧延スケジュールとに基づいてテー
ブルローラを駆動制御するテーブル駆動制御装置とを備
えた圧延材搬送制御装置において、テーブルローラ上に
存在する全圧延材の情報を記憶する記憶装置、全圧延材
の個数を計数する第1のカウンタ、圧延機の上流側に配
置されたテーブルローラ上に存在する圧延材の個数を計
数する第2のカウンタ及び圧延機の下流側に配置された
テーブルローラ上に存在する圧延材の個数を計数する第
3のカウンタを含み、記憶装置の圧延材情報及び第1乃
至第3のカウンタの各計数値に基づいてトラッキング手
段によって追跡された圧延材の位置情報を修正するトラ
ッキング修正手段、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
圧延材搬送制御装置において、共同オッシレーション中
の複数の圧延材の端部を互いに接触させるように、テー
ブルローラに速度差を発生させる信号をテーブル駆動制
御装置に加える第1の速度調整手段と、圧延材の端部が
互いに接触せしめられた圧延材の1つを他から分離する
ように、テーブルローラに速度差を発生させる信号をテ
ーブル駆動制御装置に加える第2の速度調整手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
圧延材搬送制御装置において、共同オッシレーション中
の複数の圧延材の端部を互いに接触させるように、テー
ブルローラに起動時間差を発生させる信号をテーブル駆
動制御装置に加える第1の速度調整手段と、圧延材の端
部が互いに接触せしめられた圧延材の1つを他から分離
するように、テーブルローラに速度差を発生させる信号
をテーブル駆動制御装置に加える第2の速度調整手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
記載の圧延材搬送制御装置において、第2の速度調整手
段は、分離されるべき圧延材の先端が、予め設定された
位置に設けられた材料検出手段によって検出されてか
ら、分離されるべき圧延材の長さ情報と、この圧延材を
搬送するテーブルローラの速度情報とに基づいて予め演
算される時間が経過した時点にて、分離されるべき圧延
材以外の圧延材が存在するテーブルローラの停止及び逆
転をさせることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る圧延材搬送制御装置の適用対象の概略構成図である。
同図において圧延機1から離隔した位置に加熱炉51が
設けられる。圧延機1から見て加熱炉51が存在する側
を上流側と称し、その反対側を下流側と称する。そし
て、圧延機1の上流側における加熱炉51までの間にテ
ーブルローラF1,F2,…,F7が一列に配置され、
圧延機1の下流側にテーブルローラB1,B2,…,B
5が一列に配置されている。
【0012】ここで、圧延機1は可逆の圧延を複数回実
行して圧延材を徐々に薄くしてゆく。圧延機1と加熱炉
51との間に配置されたテーブルローラF1,F2,
…,F7のうち、テーブルローラF3,F4,F5が、
待機中の圧延材自体の熱によるローラの酸化、変形を防
止するために正、逆転を繰り返して圧延材を水平方向に
揺動させる前面オッシレーションゾーン52になってお
り、圧延機1の下流側に配置されたテーブルローラB
1,B2,…B5のうち、テーブルローラB3,B4,
B5が後面オッシレーションゾーン53になっている。
【0013】そして、複数の圧延材を同時に圧延する場
合は、先ず、圧延材000を加熱炉51より抽出し、圧
延機1で複数パス圧延後、後面オッシレーションゾーン
53へ搬送し、そこでオッシレーション動作に入り待機
する。次に、圧延材111を抽出し、圧延機1で複数パ
ス圧延後、後面オッシレーションゾーン53へ搬送し、
圧延材000と共同でオッシレーション動作に入る。圧
延材222についても同様である。圧延材333につい
ては、圧延機1で複数パス圧延後、テーブルローラF1
上で停止する。その後、オペレータによる前面オッシレ
ーションゾーン52への移動指令により、全圧延材は前
面側へ移動を開始し、最終的には位置制御により、圧延
材000と圧延材111の境界がテーブルローラF2と
F3の境界に位置するように停止する。その後、圧延材
000のみを分離し、圧延機1側へ搬送し圧延を再開す
る。他の圧延材111〜圧延材333は前面オッシレー
ションゾーン52にてオッシレーションが行われ、ここ
で待機する。これらの動作を繰り返して、複数の圧延材
を時分割で実行する。このような圧延を自動的に行うに
は、圧延材のトラッキング状態を如何に補正し、安定し
た搬送制御を実現するかが重要である。
【0014】図2は本発明に係る圧延材搬送制御装置の
一実施形態の詳細な構成を示したブロック図である。同
図において、圧延機1の下流側にテーブルローラ20,
21,22,23,…が一列に配置され、圧延機1の上
流側にテーブルローラ24,25,26,…が一列に配
置されている。テーブルローラ20〜26にはそれぞれ
駆動検出手段としてパルス発信器2〜8が結合されてい
る。また、これらのテーブルローラ20〜26の境界に
は材料検出器としての熱材検出器9〜14がそれぞれ設
置されている。そして、テーブルローラ20〜26を駆
動する電動機をそれぞれ制御するために、ドライブ装置
30〜37が設けられている。また、パルス発信器2〜
8の発生パルス及び熱材検出器9〜14の検出信号に基
づいて、圧延材をトラッキングするトラッキング装置4
0と、このトラッキング装置40の圧延材の位置情報を
修正する自動トラッキング修正手段41と、共同オッシ
レーション中の複数の圧延材の端部を互いに接触させる
ように、テーブルローラに速度差を発生させる信号を出
力する、第1の速度調整手段としてのオッシレーション
材料詰め手段42と、圧延材の端部が互いに接触せしめ
られた圧延材の1つを他から分離するように、テーブル
ローラに速度差を発生させる信号を発生する、第2の速
度調整手段としての複数材料分離手段43とを備え、さ
らに、トラッキング装置40のトラッキング情報、自動
トラッキング修正手段41及びオッシレーション材料詰
め手段42の出力信号に基づいてドライブ装置30〜3
7を駆動制御するテーブル駆動制御装置44が設けられ
ている。
【0015】なお、破線45で囲まれた自動トラッキン
グ修正手段41、オッシレーション材料詰め手段42及
び複数材料分離手段43が従来装置に対して新たに付加
された構成になっている。
【0016】上記のように構成された本実施形態の動作
について以下に説明する。最初に、図3(a),(b)
を参照して、トラッキング装置40の動作を説明するこ
ととする。このトラッキング装置40は圧延ラインのテ
ーブルローラ毎に1対1に対応したメモリからなるトラ
ッキングテーブル60を内蔵している。各圧延材が存在
するテーブルに対応するトラッキングテーブル内のメモ
リに各圧延材毎の材料固有データが、パルス発信器2〜
8及び熱材検出器9〜14によって追跡された結果によ
り移し替えが行われる。図3に示す状態は、圧延材00
0、圧延材111及び圧延材222の3枚がライン上に
存在している。
【0017】各圧延材の材料固有データ、すなわち、材
荷情報は次のように管理される。先ず、テーブルローラ
F4とF3の境界で、圧延材111と圧延材222とが
同時に図面の左方向へ移動する場合を考える。圧延材1
11の尾端が熱材検出器14を通過し、同時に熱材検出
器14が圧延材を検出しないオフ状態になると、圧延材
111の情報はトラッキングテーブル60のF4のエリ
アからF3のエリアへ移る。また、圧延材222の先端
が熱材検出器14の設置位置を通過し、同時に、熱材検
出器14が正常に圧延材を検出するオン状態になると、
圧延材222の情報がトラッキングテーブル60のF3
のエリアに発生する。
【0018】このように、トラッキングが正常に実行さ
れておれば、トラッキングテーブル60のF2のエリア
には圧延材000の材荷情報が、F3のエリアには圧延
材000、圧延材111及び圧延材222の各材荷情報
が格納され、F4のエリアには圧延材222の材荷情報
が格納される。
【0019】ところで、圧延材111と圧延材222と
が極端に接近もしくは接触した状態で、熱材検出器14
の設置位置を通過すると、熱材検出器14は圧延材11
1と圧延材222の間隙を検出することができなくな
る。この場合、圧延材111の材荷情報がF4のエリア
に残り、圧延材222の材荷情報がF3のエリアに発生
しないことになる。その結果、自動搬送制御も不調にな
る。そして、それ以降のトラッキングは正しい状態に復
帰することなく狂ったままとなる。
【0020】つまり、圧延材の間隙をある程度以上に保
った状態で一括搬送ができれば、熱材検出器が順調に動
作してトラッキングも正常に動作するが、例えば、次の
a〜cの理由により圧延材の間隔が詰まるため、トラッ
キングが不調になる。 a.圧延材のスリップやひっかかりにより圧延材間隔が
詰まる。 b.オペレータの手動介入により圧延材間隔が詰まる。 c.各テーブルローラ間の速度差により圧延材間隔が詰
まる。 これらのことから、トラッキングが狂うことを前提とし
た手法を採用することが現実的と言える。
【0021】本発明は、圧延材群を自動搬送する場合、
圧延材間隙を広げて同時搬送させるよりは、常時は圧延
材を極力接触させ、これを自動的に校正させように構成
したものである。この校正の状態を図4(a)に示した
適用対象、図4(b)に示したトラッキングテーブルの
状態及び図4(c)に示した自動トラッキング修正手段
41の概略構成図を参照して以下に説明する。
【0022】図3に示したトラッキングテーブル60の
トラッキング情報を補完する手段として、自動トラッキ
ング修正手段41は、圧延ライン上の全圧延材の各圧延
材番号を格納する全ライン圧延材番号テーブル70と、
上位計算機から与えられる全ラインの圧延材本数を計数
する全ライン本数カウンタ71と、圧延機の上流に存在
する圧延材の本数を計数する前面本数カウンタ72と、
圧延機の下流に存在する圧延材の本数を計数する後面本
数カウンタ73とを備える。
【0023】次に、この自動トラッキング修正手段41
の動作を説明する。全ライン圧延材番号テーブル70
は、スラブの抽出から圧延テーブルまでのゾーンで、ス
ラブの抽出で新たに書き込みされ、圧延ライン外への搬
送によって消去される。これら全ライン圧延材番号テー
ブル70、全ライン本数カウンタ71、前面本数カウン
タ72及び後面本数カウンタ73は、オペレータによる
操業中の各種操作指令の履歴により管理され、最も信頼
される情報である。全ライン上に圧延材が何本あり、ま
た、前面側、後面側にそれぞれ何本あるかが正しく管理
される。
【0024】このような、全ライン圧延材番号テーブル
70を備えたことにより、途中のトラッキングが狂った
場合でも、これらのテーブルを参照することによってト
ラッキングを正常に復帰させることができる。自動圧延
中は、オペレータによる各種の操作が挿入されるのが通
例である。その操作が挿入された時点で、トラッキング
装置40に対する自動校正が実行される。その一例を以
下に記載する。 a.オペレータによる幅測定指令の発生時に、パススケ
ジュールの圧延材番号と、テーブルローラF1またはB
1上の圧延材番号をチェックしたとき、上位計算機がト
ラッキングテーブル60を修正する。 b.オペレータによる自動圧延再開時に、パススケジュ
ールデータの圧延材番号と、テーブルローラF1上の圧
延材番号、及び、圧延ライン上の本数カウンタをチェッ
クし、一致した圧延材番号をトラッキングテーブル60
のF1のエリアに移動し、残りを前面オッシレーション
ゾーン52に属するテーブルローラに対応するF3,F
4,F5のエリアに移動させる。
【0025】かくして、自動トラッキング修正手段41
のトラッキング自動校正機能により、狂ったトラッキン
グ情報が更新され、自動搬送制御を滞りなく実行させる
ことができる。
【0026】図5はオッシレーション材料詰め手段42
の動作及び構成を説明するための説明図である。このう
ち、(a)はオッシレーションの開始時に互いに間隔が
空けられた圧延材000、圧延材111及び圧延材22
2が、一定時間の経過後に各圧延材の先、尾端が接触せ
しめられ、これによって材料詰めが行われる状態を示し
たものである。(b)はこのような材料詰めを行う場合
に、隣接するテーブルローラ間で、材料の進行方向で見
て、後ろに位置するテーブルローラ速度をαだけ速める
状態を示したものである。(c)はテーブルローラB
3,B4,B5に対する速度基準の生成法を示した説明
図である。
【0027】ここで、圧延材を図面の左側から右側に移
動させる駆動状態をテーブルローラの正転と呼び、右か
ら左側に移動させる駆動状態をテーブルローラの逆転と
呼ぶ。ブロック80で示され、正転中は値が正で逆転中
は値が負のオッシレーション速度基準と、ブロック81
で示され、隣接するテーブルローラの速度差αとが加算
器85で加算され、この加算器85の出力と速度差αと
が加算器86で加算される。そして、オッシレーション
基準をテーブルローラB3の速度基準82とし、加算器
85の出力をテーブルローラB4の速度基準83とし、
加算器86の出力をテーブルローラB5の速度基準84
とする。これによって、(b)に示すように順次速度差
がαだけ相違する階段状の速度基準が得られる。
【0028】テーブルローラB3,B4,B5に対して
上記の速度基準を与えることによって、正転の場合、下
流側から上流へ向け、テーブルローラの速度基準をそれ
ぞれαずつ増加させることにより、圧延材000と圧延
材111は圧延材222に接近してゆく。逆転の場合、
圧延材111と圧延材222とが圧延材000に接近す
る。これを繰り返すことによって、(a)に示すよう
に、これらの圧延材が全て接触した状態になる。
【0029】一般に、オッシレーション中は、圧延材の
間隔は変動的であり、極端な場合は1m以上も空く場合
がある。オッシレーション完了後に、圧延材の一括搬送
を自動で行う場合には、圧延材の相互間隔を微小にし
て、熱材検出器が材料に対する非検出状態になることを
抑えるか、あるいは、実質的に非検出状態にすることに
よって圧延材群を単一のものとみなせば、間隔を空ける
よりも安定した制御が可能となる。
【0030】図6は複数材料分離手段43の動作説明図
であり、特に、前面オッシレーションゾーン52に、実
質的に接触状態にある3個の圧延材から、圧延に供する
1個の圧延材を分離する状態を示したものである。この
場合、圧延材の長さLは上位の計算機から与えられるも
のとし、(a)に示すように、テーブルローラF2とF
3の境界からテーブルローラF3側に距離L1だけずれ
た位置に定位置停止制御開始センサ15を設ける。そし
て、一連の圧延材が下流側に進むとき、定位置停止制御
開始センサ15が一連の圧延材の先端を検出した時点か
ら時間の計測を開始する。そして、下式の条件を満たす
時間tにてテーブルローラに対する停止指令を出力す
る。
【0031】 V・t+V/(2α)=L1+L …(1) ただし、 V :圧延材の先端が定位置停止制御開始センサで検出
された時点の速度 t :停止指令を出力タイミングまでの経過時間 α :テーブルローラの減速率 L1:テーブルローラF2,F3の境界から定位置停止
制御開始センサまでの距離 L :圧延材000の長さ である。
【0032】この結果、(c)に示すように、テーブル
ローラが減速停止され、(b)に示すように、圧延材0
00の尾端がテーブルローラF2,F3の境界に位置し
た状態にてテーブルローラは停止する。その後、圧延材
000のみを下流側に移動し、圧延材111及び圧延材
222を上流側に移動させてオッシレーション動作に入
る。
【0033】図7はオッシレーション材料詰め手段42
の動作及び他の構成例を説明するための説明図である。
このうち、(a)はオッシレーションの開始時に互いに
間隔が空けられた圧延材000、圧延材111及び圧延
材222が、一定時間の経過後に各圧延材の先、尾端が
接触せしめられ、これによって材料詰めが行われる状態
を示したものである。(b)はこの材料詰めを行う場合
に、隣接するテーブルローラ間で、材料の進行方向で見
て、後ろに位置するテーブルローラを先に駆動する場合
におけるテーブルローラB3,B4,B5に対する正転
時の起動指令の生成法を示した説明図である。
【0034】ここで、後面オッシレーションゾーンを構
成するテーブルローラB3,B4,B5にそれぞれ圧延
材222、圧延材111及び圧延材000が存在する状
態でオッシレーションが開始されるものとし、圧延材を
図面の左側から右側に移動させる駆動状態をテーブルロ
ーラの正転と呼び、右側から左側に移動させる駆動状態
をテーブルローラの逆転と呼ぶ。ここで、正転オッシレ
ーション開始指令90はそのままテーブルローラB5の
起動指令95として出力されると共に、テーブルローラ
B4の起動を遅らせるためのB4起動指令タイマ91に
加えられる。このB4起動指令タイマ91の設定時間の
経過後にテーブルローラB4の起動指令94が出力され
ると共に、テーブルローラB3の起動を遅らせるための
B3起動指令タイマ92に加えられる。このB3起動指
令タイマ91の設定時間の経過後にテーブルローラB3
の起動指令93が出力される。なお、図示を省略した逆
転オッシレーション起動指令に対しては、テーブルロー
ラB3が最初に起動され、続いて、テーブルローラB
4,B5の順に遅れて起動される。
【0035】これらのオッシレーション動作を交互に繰
り返すことによって、オッシレーションの開始時に互い
に間隔が空けられた圧延材000、圧延材111及び圧
延材222は、一定時間の経過後にそれぞれの先、尾端
が接触せしめられて材料詰めが行われる。
【0036】なお、自動トラッキング修正手段41、オ
ッシレーション材料詰め手段42及び複数材料分離手段
43はテーブル駆動制御装置を構成する、例えば、プロ
グラマブルコントローラ等にその機能を持たせて構成す
ることができる。
【0037】かくして、本実施形態によれば、ある時点
で狂ったトラッキング機能を自動的に校正させることが
でき、さらに、複数の圧延材を自動圧延するあらゆる場
合に自動搬送が滞ることのない圧延材搬送制御が可能に
なる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明によれば、ある時点で狂ったトラッキング機能を自
動的に校正させることのできる圧延材搬送制御装置を提
供することができる。また、複数の圧延材を自動圧延す
るあらゆる場合に自動搬送が滞ることのない圧延材搬送
制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧延材搬送制御装置の適用対象の
概略構成図。
【図2】本発明に係る圧延材搬送制御装置の一実施形態
の詳細な構成を示したブロック図。
【図3】図2に示した実施形態の主要素の構成を圧延材
の状態と併せて示した説明図。
【図4】図2に示した実施形態の主要素の概略構成を圧
延材の搬送状態と併せて示したブロック図。
【図5】図2に示した実施形態の主要素の概略構成を圧
延材の状態と併せて示した説明図。
【図6】図2に示した実施形態の主要素の動作を説明す
るための説明図。
【図7】図2に示した実施形態の主要素の他の構成例を
圧延材の状態と併せて示した説明図。
【符号の説明】
1 圧延機 2〜8 パルス発信器 9〜14 熱材検出器 15 定位置停止制御開始センサ 20〜26 テーブルローラ 30〜37 ドライブ装置 40 トラッキング装置 41 自動トラッキング修正手段 42 オッシレーション材料詰め手段 43 複数材料分離手段 44 テーブル駆動制御装置 60 トラッキングテーブル 70 全ライン圧延材番号テーブル 71 全ライン本数カウンタ 72 前面本数カウンタ 73 後面本数カウンタ 000,111,222,333 圧延材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延機の上流側及び下流側にそれぞれ列状
    に配置された複数のテーブルローラを駆動することによ
    って複数の圧延材を搬送するに当たり、前記テーブルロ
    ーラ毎に駆動状態を検出する駆動検出手段と、前記テー
    ブルローラの境界部にそれぞれ設けられた材料検出手段
    と、前記駆動検出手段及び前記材料検出手段の各検出信
    号に基づいて圧延材の位置を追跡するトラッキング手段
    と、前記トラッキング手段の圧延材の位置情報と所定の
    圧延スケジュールとに基づいて前記テーブルローラを駆
    動制御するテーブル駆動制御装置とを備えた圧延材搬送
    制御装置において、 前記テーブルローラ上に存在する全圧延材の情報を記憶
    する記憶装置、全圧延材の個数を計数する第1のカウン
    タ、圧延機の上流側に配置された前記テーブルローラ上
    に存在する圧延材の個数を計数する第2のカウンタ及び
    圧延機の下流側に配置された前記テーブルローラ上に存
    在する圧延材の個数を計数する第3のカウンタを含み、
    前記記憶装置の圧延材情報及び前記第1乃至第3のカウ
    ンタの各計数値に基づいて前記トラッキング手段によっ
    て追跡された圧延材の位置情報を修正するトラッキング
    修正手段、 を備えたことを特徴とする圧延材搬送制御装置。
  2. 【請求項2】共同オッシレーション中の複数の前記圧延
    材の端部を互いに接触させるように、前記テーブルロー
    ラに速度差を発生させる信号を前記テーブル駆動制御装
    置に加える第1の速度調整手段と、 圧延材の端部が互いに接触せしめられた圧延材の1つを
    他から分離するように、前記テーブルローラに速度差を
    発生させる信号を前記テーブル駆動制御装置に加える第
    2の速度調整手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の圧延材搬送
    制御装置。
  3. 【請求項3】共同オッシレーション中の複数の前記圧延
    材の端部を互いに接触させるように、前記テーブルロー
    ラに起動時間差を発生させる信号を前記テーブル駆動制
    御装置に加える第1の速度調整手段と、 圧延材の端部が互いに接触せしめられた圧延材の1つを
    他から分離するように、前記テーブルローラに速度差を
    発生させる信号を前記テーブル駆動制御装置に加える第
    2の速度調整手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の圧延材搬送
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記第2の速度調整手段は、分離されるべ
    き圧延材の先端が、予め設定された位置に設けられた材
    料検出手段によって検出されてから、分離されるべき圧
    延材の長さ情報と、この圧延材を搬送するテーブルロー
    ラの速度情報とに基づいて予め演算される時間が経過し
    た時点にて、分離されるべき圧延材以外の圧延材が存在
    するテーブルローラの停止及び逆転をさせる、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の圧延材搬送制
    御装置。
JP2001018067A 2001-01-26 2001-01-26 圧延材搬送制御装置 Pending JP2002219510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018067A JP2002219510A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 圧延材搬送制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001018067A JP2002219510A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 圧延材搬送制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002219510A true JP2002219510A (ja) 2002-08-06

Family

ID=18884144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001018067A Pending JP2002219510A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 圧延材搬送制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002219510A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334626A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Takigawa Kogyo Co Ltd 往復ミルへのビレット挿入方法
JP2008194715A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Jfe Steel Kk 熱間圧延設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334626A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Takigawa Kogyo Co Ltd 往復ミルへのビレット挿入方法
JP2008194715A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Jfe Steel Kk 熱間圧延設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4618448B2 (ja) 整列コンベア装置
JP5201966B2 (ja) 画像形成装置
US6690911B2 (en) Sheet reversing and discharging device and image forming apparatus using the same
EP1103506A2 (en) Apparatus and method of distributed object handling
JP2002219510A (ja) 圧延材搬送制御装置
JP2002068520A (ja) 用紙搬送装置
US9772595B2 (en) Image forming system, image forming device, post-processing device, and non-transitory computer readable recording medium stored with conveyance abnormity detection program
JPS6151428A (ja) 摩擦分離給紙制御方法
JP4749310B2 (ja) 画像形成装置
JP2016199395A (ja) 記録装置、記録装置の制御方法及び搬送装置
EP1118562B1 (en) Apparatus and method of distributed object handling
JP5425362B2 (ja) スキュー補正システムおよびスキュー補正システムを制御する方法
JP4046993B2 (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4118970B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP3581435B2 (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JPS631668A (ja) 紙葉類集積装置
JPH054395A (ja) 媒体搬送装置におけるパルスモータの制御方法
JP2547785B2 (ja) 斜行取り装置
JP5864930B2 (ja) 画像形成システム
JPH0450992A (ja) ベルト蛇行矯正制御装置
JPH05178500A (ja) 媒体搬送制御システム
JP4378375B2 (ja) 用紙の反転搬送方法
JP2019181721A (ja) 搬送制御装置
JP2015061150A (ja) スキャナー
JP6176022B2 (ja) スキャナー