JP2002217679A - 弾性表面波フィルタ、およびそれを用いた通信機装置 - Google Patents

弾性表面波フィルタ、およびそれを用いた通信機装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラダー型の弾性表面波フィルタにおいて、1回
の絶縁膜の堆積で、周波数帯域を狭くすることなく、所
望の周波数調整を行うことのできる弾性表面波フィルタ
を提供する。 【解決手段】一端子対弾性表面波共振子の波長をλと
し、櫛形電極の線幅をWとしたとき、以下の式1で定義
される一端子対弾性表面波共振子の電極デューティを、
直列腕共振子よりも並列腕共振子において大きくする。 電極デューティ=2×W/λ …(式1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機装置などの
用途で用いられる弾性表面波フィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば携帯電話端末などの通
信機装置用途に弾性表面波フィルタが用いられている。
周知のように、携帯電話端末には方式に応じて、さまざ
まな周波数帯域が用いられているが、弾性表面波フィル
タをその周波数帯域に適合させるためにさまざまな周波
数調整方法が行われている。
【0003】例えば、弾性表面波フィルタの櫛形電極を
含めた圧電基板全面に均一に絶縁膜を被着させ、その絶
縁膜を所望の周波数に応じた膜厚となるようにエッチン
グして、周波数帯域を調整する方法が知られている。以
下にそのような弾性表面波フィルタの製造工程について
説明する。
【0004】図1は、従来の弾性表面波フィルタの製造
工程を示す図である。図1(a)に示すように、まず、
LiTaO3またはLiNbO3などの圧電体からなる基
板11を用意する。そして基板11を鏡面仕上げした
後、公知の方法で基板11の表面にフォトレジストから
なるレジストパターン40を形成させる。次に、Al、
Auなどの導電率の高い金属膜41を、蒸着などによっ
て、所定の厚さに堆積させる。
【0005】その後、図1(b)に示すように、溶剤な
どに浸漬し、超音波などを加えて、レジストパターン4
0とその上の金属膜41とを同時溶解、あるいは同時に
剥離して除去する。
【0006】その結果、図1(c)に示すように、残っ
た金属膜により所望のパターンの電極42が形成され
る。この電極は櫛形電極や反射器に相当するものであ
る。
【0007】その後、図1(d)に示すように、スパッ
タ法やCVD法などを用いて電極42を含めた基板11
の全面に、それらとはエッチングレートの異なるSiO
2などの絶縁膜43を所定の厚さに堆積し被着させる。
【0008】その後、ウエハプロービング装置により、
電極に電気信号を印加して周波数測定を行い、目標とす
る周波数との差を求める。その周波数差をゼロにするた
めに、エッチング時間を監視してドライエッチング法な
どにより絶縁膜43を全面エッチングして周波数調整を
行っている。
【0009】次に、上記に説明した従来の周波数調整方
法を、直列腕を構成する少なくとも一つの直列腕共振子
と、並列腕を構成する少なくとも一つの並列腕共振子と
からなる、いわゆるラダー型とよばれる弾性表面波フィ
ルタに適用した場合について、図2および図3を用いて
説明する。
【0010】図2は、図2(a)がラダー型弾性表面波
フィルタの代表的な周波数特性を示すグラフであり、図
2(b)が、ラダー型弾性表面波フィルタの代表的なイ
ンピーダンス特性を示すグラフである。
【0011】図2(a)(b)に示すように、直列腕共
振子の共振周波数frsと並列腕共振子の反共振周波数
fapとを一致させると、それを中心周波数f0とした
バンドパスフィルタを構成できる。また、このときの帯
域幅は、並列腕共振子の共振周波数frpと直列腕共振
子の反共振周波数fasの差に依存している。
【0012】図3は、SiO2堆積前後における一端子
対弾性表面波素子の共振周波数と反共振周波数のシフト
量を示すグラフである。なお、このグラフはAl電極の
膜厚を共振周波数と反共振周波数の波長の平均の7.2
%とし、SiO2からなる絶縁膜の膜厚を共振周波数と
反共振周波数の波長の平均の1.7%となるように堆積
させたときのサンプルの平均値からなるデータである。
【0013】直列腕共振子と並列腕共振子の上部の絶縁
膜の堆積を均一の厚さで行うと、それぞれの共振周波数
と反共振周波数が、図3に示すように低くシフトする。
このとき、共振周波数よりも反共振周波数の方が大きく
シフトすることが知られている。
【0014】また、通常の場合、直列腕共振子の方が並
列腕共振子よりも波長が小さく設定されており、周波数
のシフト量は波長が小さいほど大きくなるため、同じ膜
厚の絶縁膜を堆積させた場合、並列腕共振子の周波数と
比べて直列腕共振子の周波数のほうが低くシフトする。
【0015】以上のことから絶縁膜を堆積すると、弾性
表面波フィルタの帯域幅は、並列腕共振子の共振周波数
frpと直列腕共振子の反共振周波数fasの差に依存
しているため、帯域幅が狭くなり、所望の特性を得られ
なくなる場合がある。
【0016】そこで、この不具合を回避するために、従
来は、絶縁膜の堆積を直列腕共振子のためと並列腕共振
子のためとの2回に分けて行い、堆積する膜厚をそれぞ
れ異ならせることで周波数のシフト量をほぼ同じになる
ように調整し、その上でエッチングを行うことで所望の
周波数調整を行っていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラダー
型の弾性表面波フィルタにおいて、上記のような周波数
調整を行うと次のような問題が生じる。
【0018】すなわち、従来の調整方法では、絶縁膜の
堆積を2回に分けて行っているが、このようにすると、
作業手順と作業時間が増加し、結果的に製造コストを引
き上げる結果となる。
【0019】本発明の弾性表面波フィルタは、上記の問
題を鑑みてなされたものであり、ラダー型の弾性表面波
フィルタにおいても、1回の絶縁膜の堆積で、周波数帯
域を劣化させることなく、所望の周波数調整を行うこと
のできる弾性表面波フィルタを提供することを目的とし
ている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の弾性表面波フィルタは、圧電基板上に形成され
た櫛形電極と、櫛形電極上に堆積し被着させた絶縁膜と
で構成される一端子対弾性表面波共振子を1枚の圧電基
板に複数形成し、それらの少なくとも1つの一端子対弾
性表面波共振子を直列腕共振子とするとともに、残りの
少なくとも1つの一端子対弾性表面波素子を並列腕共振
子としたラダー型の弾性表面波フィルタにおいて、一端
子対弾性表面波共振子の波長をλとし、櫛形電極の線幅
をWとしたとき、以下の式1で定義される一端子対弾性
表面波共振子の電極デューティが、直列腕共振子よりも
並列腕共振子において大きいことを特徴とする弾性表面
波フィルタである。
【0021】電極デューティ=2×W/λ …(式1) また、本発明の特定的な局面では、所定の周波数特性を
得るため絶縁膜の膜厚を調整していることを特徴とする
弾性表面波フィルタである。
【0022】さらに、本発明の特定的な局面では、直列
腕共振子の電極デューティが、0.5以下であることを
特徴とする弾性表面波フィルタである。
【0023】本発明のさらに他の特定的な局面では、通
過帯域の高域側および低域側の両側の近傍に減衰規格が
存在することを特徴とする弾性表面波フィルタである。
【0024】本発明によれば、ラダー型の弾性表面波フ
ィルタの並列腕共振子の電極デューティを直列腕共振子
の電極デューティより大きくすることで、絶縁膜を堆積
しても帯域幅の劣化を抑えられるので、より厚い絶縁膜
を堆積することが可能となり、それが保護膜の役割を果
たすことになり信頼性を向上させることができる。ま
た、直列腕共振子の電極デューティを0.5以下にする
ことで、より効果的な周波数調整を行うことができる。
さらに、周波数調整の際にも帯域幅のシフト量が少なく
なるので、所望のフィルタ特性を満足したまま周波数調
整が可能となる。また、本発明の弾性表面波フィルタ
は、周波数帯域が狭くなっても広くなっても不良とな
る、例えば、GSM1900方式やDCS方式の通信機
装置用フィルタとして好適に用いることができる。
【0025】また、本発明のさらに別の発明は、本発明
の弾性表面波フィルタを搭載したことを特徴とする通信
機装置である。
【0026】本発明の弾性表面波表面波フィルタを、通
信機装置に利用することで、安価で良好な周波数特性を
もった通信機装置を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の弾性表面波フィル
タの一実施例を、図4から図8を用いて説明する。な
お、本実施例では、中心周波数が1.9GHz(196
0MHz)帯の周波数特性を持った弾性表面波フィルタ
を例示することとする。図4は、本発明の弾性表面波フ
ィルタの圧電基板上の電極を示す上面図である。図4に
示すように、36°YカットX伝搬LiTaO3基板1
上に、ラダー型に複数の一端子対弾性表面波共振子が設
けられている。本実施例では一端子対弾性表面波共振子
として、直列腕に設けられた2つの直列腕共振子2a,
2bと、並列腕に設けられ、一方が直列腕に接続され、
他方がアース接続されている3つの並列腕共振子3a,
3b,3cとが設けられており、フォトリソ工程および
エッチング工程によってAlを用いて形成させている。
各共振子の電極の膜厚は、直列腕共振子2a,2bと、
並列腕共振子3a,3b,3cの波長の平均の9.2%
としている。なお、電極形成の詳細な方法は、従来の技
術と同様のため説明を省略する。
【0028】直列腕共振子2a,2bは、櫛歯部分の隙
間どうしが対向して、一定の交さ幅をもって互いに組み
合わさった一対の櫛形電極21と、櫛形電極21の両側
面に配置された2つの反射器22とからなっている。並
列腕共振子3a,3b,3cは、直列腕共振子2a,2
bと同様に櫛歯部分の隙間どうしが対向して、一定の交
さ幅をもって互いに組み合わさった一対の櫛形電極31
と、櫛形電極31の両側面に配置された2つの反射器3
2とからなっている。
【0029】ここで、本発明者は、直列腕共振子2a,
2bと並列腕共振子3a,3b,3cの電極デューティ
を操作することで帯域幅増減にどのような影響があるか
実験を行った。具体的には、櫛形電極21,31の線幅
を調整することで電極デューティの値を操作した。な
お、電極デューティとは、櫛形電極の拡大図である図5
に示すように、一端子対弾性表面波共振子の波長をλと
し、櫛形電極の線幅をWとしたとき、以下の式1で定義
される式である。
【0030】電極デューティ=2×W/λ …(式1) 図6は、AからDまでの4つのサンプルの電極デューテ
ィを示している。この図6に示す4つのサンプルを用い
て実験を行った。なお、この実験において、直列腕共振
子2a,2bは、図6に示すように櫛形電極21の櫛歯
部分どうしの交さ幅が17μm、IDT対数(櫛歯部分
の合計数)が100対、反射器のリフレクタ本数が10
0本、電極ピッチが0.99μm(弾性表面波の波長は
1.99μm)とし、2つとも同様の構造とした。一
方、並列腕共振子3a,3b,3cは、交さ幅が50μ
m、IDT対数が40対、リフレクタ本数が100本、
電極ピッチが1.04μm(弾性表面波の波長は2.0
7μm)とし、3つとも同様の構造とした。
【0031】直列腕共振子2a,2b、並列腕共振子3
a,3b,3cを形成後、直列腕共振子2a,2b、並
列腕共振子3a,3b,3cを含めた基板1全面に均一
に、スパッタリング法によりSiO2からなる絶縁膜
(図示せず)を堆積させた。絶縁膜の膜厚は本実施例で
は、直列腕共振子2a,2bと並列腕共振子3a,3
b,3cの波長の平均の1.7%とした。
【0032】アース電極4およびホット電極5は、各共
振子と引き回し電極10を通じて導通している。また、
アース電極4およびホット電極5は、ウエハプロービン
グによる共振子の周波数特性を測定する地点としても利
用されている。ウエハプロービングは、ウエハプロービ
ング装置(図示せず)のアースピンをアース電極4に、
ホット電極5にホットピンをそれぞれ接触させ、周波数
を測定する。そして、その測定結果から周波数調整の調
整量が決定される。
【0033】続いて、その周波数特性の調整量から求め
たエッチング時間でSiO2のエッチングを行い、膜厚
を減少させ所望の周波数特性を得る。このエッチングは
乾式と湿式を問わず任意である。本実施例では、直列腕
共振子2a,2bと並列腕共振子3a,3b,3cの波
長の平均の0.6%の膜厚を減少させた。
【0034】ここで、絶縁膜であるSiO2堆積前後お
よびエッチング前後においての上記のサンプルAからD
から得られた実験結果について以下に説明する。図7
は、それぞれ図7(a)が、SiO2堆積前後、図7
(b)がエッチングによる周波数調整前後の帯域幅増減
量を示したグラフである。
【0035】図7(a)に示すように、従来のように電
極デューティを同じにしたサンプルCよりも、並列腕共
振子の電極デューティを直列腕共振子の電極デューティ
よりも大きくしたサンプルA,Bの方が絶縁膜を堆積し
たときの帯域幅減が少ないことがわかる。
【0036】また、図7(b)に示すように、エッチン
グによる周波数調整を行った後は、電極デューティを同
じにしたサンプルCよりも、並列腕共振子の電極デュー
ティを直列腕共振子の電極デューティよりも大きくした
サンプルA,Bの方が帯域幅増が少なくなり、微妙な周
波数特性の調整が行いやすくなっている。周波数帯域
は、狭くなっても広くなっても不良となるケースがある
ので、このとき帯域幅増を防ぐことはメリットがある。
【0037】この実験結果から、並列腕共振子の電極デ
ューティを直列腕共振子の電極デューティよりも大きく
するほど、帯域幅増減が少なく所望の周波数調整が行い
やすいことがわかる。ただし、並列腕共振子の電極デュ
ーティの方をあまりに大きくしすぎると、逆に周波数帯
域の劣化を及ぼす可能性があるので注意が必要である。
【0038】また、図3に示すように、電極デューティ
が0.5を超えたあたりから、周波数帯域のシフト量が
ほぼ横ばいになっていることがわかる。このことから、
帯域幅増減量は、並列腕共振子の共振周波数frpと直
列腕共振子の反共振周波数fasの差に依存しているた
めに、並列腕共振子の電極デューティを直列腕共振子の
電極デューティよりも大きくし、かつ直列腕共振子の電
極デューティを0.5以下としたときに、特に帯域幅の
減少が抑えられ、所望の帯域幅を得やすいことも発明者
の実験により明らかになった。なお、電極デューティが
0.5以上となったときに周波数のシフト量が横ばいに
なる傾向は、図3のときの条件に限るものではなく、例
えば本実施例のような条件でもほぼ同様の傾向がみられ
る。
【0039】以上のように製造された本発明の弾性表面
波フィルタは、例えば、DCS方式(中心周波数184
2.5MHz)や、GSM1900方式(中心周波数1
960MHz)の通信機装置の受信用RFフィルタとし
て搭載される。DCS方式とGSM1900方式の周波
数帯域を図8に示す。DCS方式の受信用RFフィルタ
では通過帯域の両側それぞれ20MHz離れた箇所と4
0MHz離れた箇所に減衰規格(Tx帯域とガードバン
ド)が存在し、GSM1900方式の受信用RFフィル
タに至っては通過帯域の両側それぞれ20MHz離れた
箇所に減衰規格(Tx帯域とガードバンド)が存在す
る。これらの方式では、通過帯域の高域側および低域側
の両側の近傍に減衰規格が存在するため、帯域幅が狭く
なっても広くなっても不良となり、本発明における帯域
幅の増減量が少ない周波数調整方法に従って製造された
弾性表面波フィルタの適用が有効となる。もちろん、本
発明の弾性表面波フィルタは、DCS方式やGSM19
00方式に限らず、具体的には通過帯域の高域側および
低域側の両側から、中心周波数との比率で2.5%以内
の周波数範囲内に減衰規格が存在するような方式におい
て特に効果を奏する。
【0040】また、基板1や櫛形電極21,31や絶縁
膜の材料および、共振子の波長などのデータは、本実施
例の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨の範
囲内において、さまざまな変更が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、並列腕共
振子の電極デューティを直列腕共振子の電極デューティ
より大きくすることで、絶縁膜を堆積しても帯域幅の劣
化を抑えられるので、より厚い絶縁膜を堆積することが
可能となり、それが保護膜の役割を果たすことになり信
頼性を向上させることができる。
【0042】また、共振子を含めた圧電基板全体に均一
の厚さの絶縁膜を堆積しても所望の周波数調整が行え
る。そのため、堆積が1回で十分となり、工程の簡素化
に貢献し、製造コスト削減および歩留りの向上に貢献で
きる。また、周波数調整の際にも帯域幅のシフト量が少
なくなるので、所望のフィルタ特性を満足したまま膜厚
をエッチングすることにより周波数調整が可能となる。
【0043】さらに、本発明の弾性表面波フィルタを、
通信機装置に利用することで、安価で良好な周波数特性
をもった通信機装置を提供することができる。特に、帯
域幅が狭くなっても広くなっても不良となる、例えば、
GSM1900方式やDCS方式の通信機装置用フィル
タとして好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)従来の弾性表面フィルタの製造
工程を示す図
【図2】(a)ラダー型弾性表面波フィルタの代表的な
周波数特性を示すグラフ (b)ラダー型弾性表面波フィルタの代表的なインピー
ダンス特性を示すグラフ
【図3】SiO2堆積前後における一端子対弾性表面波
素子の共振周波数と反共振周波数のシフト量を示すグラ
【図4】本発明の弾性表面波フィルタの圧電基板上の電
極を示す上面図
【図5】代表的な櫛形電極の拡大図
【図6】実験で用いたAからDまでの4つのサンプルの
電極デューティを示す表
【図7】実験における帯域幅増減量を示したグラフ (a)SiO2堆積前後 (b)周波数調整前後
【図8】DCS方式およびGSM1900方式の周波数
帯域を示す図
【符号の説明】
1,11 基板 2a,2b 直列腕共振子 3a,3b,3c 並列腕共振子 4 アース電極 5 ホット電極 10 引き回し電極 21,31 櫛形電極 22,32 反射器 40 レジストパターン 41 金属膜 42 電極 43 絶縁膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に形成された櫛形電極と、櫛形
    電極上に堆積し被着させた絶縁膜とで構成される一端子
    対弾性表面波共振子を1枚の圧電基板に複数形成し、そ
    れらの少なくとも1つの一端子対弾性表面波共振子を直
    列腕共振子とするとともに、残りの少なくとも1つの一
    端子対弾性表面波素子を並列腕共振子としたラダー型の
    弾性表面波フィルタにおいて、 一端子対弾性表面波共振子の波長をλとし、櫛形電極の
    線幅をWとしたとき、以下の式1で定義される一端子対
    弾性表面波共振子の電極デューティが、直列腕共振子よ
    りも並列腕共振子において大きいことを特徴とする弾性
    表面波フィルタ。 電極デューティ=2×W/λ …(式1)
  2. 【請求項2】所定の周波数特性を得るため絶縁膜の膜厚
    を調整していることを特徴とする請求項1に記載の弾性
    表面波フィルタ。
  3. 【請求項3】少なくとも1つの直列腕共振子の電極デュ
    ーティが、0.5以下であることを特徴とする請求項1
    または請求項2のいずれかに記載の弾性表面波フィル
    タ。
  4. 【請求項4】通過帯域の高域側および低域側の両側の近
    傍に減衰規格が存在することを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載の弾性表面波フィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    弾性表面波フィルタを搭載したことを特徴とする通信機
    装置。
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