JP2002217603A - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP2002217603A JP2001005731A JP2001005731A JP2002217603A JP 2002217603 A JP2002217603 A JP 2002217603A JP 2001005731 A JP2001005731 A JP 2001005731A JP 2001005731 A JP2001005731 A JP 2001005731A JP 2002217603 A JP2002217603 A JP 2002217603A
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哲 大和田
Hiromitsu Uchida
浩光 内田
Hidemasa Ohashi
英征 大橋
Moriyasu Miyazaki
守▲やす▼ 宮▲ざき▼
Manabu Kurihara
学 栗原
Yoshiyuki Chatani
嘉之 茶谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリップ導体が形成される誘電体基板2と
地導体1,3の間に空気層15,16が存在し、回路内
を伝搬する高周波信号の大部分が空気層15,16に分
布する。そのため、波長短縮効果がほとんど無く、回路
が大型になるという課題があった。 【解決手段】 地導体31と誘電体基板21間の空気層
に誘電体基板51を挿入するとともに、地導体41と誘
電体基板21間の空気層に誘電体基板61を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばVHF
帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯で用いられる
高周波回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図31は従来の高周波回路を示す分解構
造図であり、図において、1は地導体、2は誘電体基
板、3は地導体、4は入力線路を構成するストリップ導
体、5は出力線路を構成するストリップ導体、6a〜6
dは直列キャパシタンス回路、8,9,10は1/4波
長以下の長さのショートスタブを構成する並列インダク
タンス回路、11はネジ、12は導体構造物、13は通
し穴、14は導体構造物である。なお、図32は高周波
回路の側方断面図であり、図33は通し穴の断面構造図
である。図32において、15,16は空気層である。
【0003】次に動作について説明する。図31の高周
波回路は、高域通過フィルタを構成しているので、高域
通過フィルタとしての動作を説明する。
【0004】並列インダクタンス回路8〜10と直列キ
ャパシタンス回路6a〜6dが交互に接続され、それら
が入力線路を構成するストリップ導体4と出力線路を構
成するストリップ導体5の間に接続されている。このた
め、入力線路から入射されたマイクロ波等の高周波信号
のうち、ある周波数を境にして低い周波数側の信号は、
周波数が低いほど並列インダクタンス回路8〜10が短
絡回路に近づき、かつ、直列キャパシタンス回路6a〜
6dが開放回路に近づくため、ほとんどの電力が反射さ
れる。
【0005】一方、高い周波数側の信号は、並列インダ
クタンス回路8〜10が開放回路に近づき、かつ、直列
キャパシタンス回路6a〜6dが短絡回路に近づくた
め、反射される電力量が少ない。そのため、入射された
信号の大部分の電力が出力線路に伝搬される。このよう
にして、図31の高周波回路は高域通過フィルタとして
動作をする。また、並列インダクタンス回路8〜10を
構成するショートスタブは、隣接するもの同士が対向す
るようにレイアウトされ、スタブ同士での不要な電磁界
結合を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波回路は以
上のように構成されているので、ストリップ導体が形成
される誘電体基板2と地導体1,3の間に空気層15,
16が存在し、回路内を伝搬する高周波信号の大部分が
空気層15,16に分布する。そのため、波長短縮効果
がほとんど無く、回路が大型になるという課題があっ
た。
【0007】また、図31のようなサスペンデット線路
構造では、ストリップ導体が形成された誘電体基板2
と、地導体1,3となる筐体が別々の部品になるため、
アッセンブリの際、互いの位置関係にズレが生じやす
い。位置ズレが発生するとショートスタブを形成するス
トリップ導体に対する短絡手段(ネジ11、導体構造物
12、通し穴13、導体構造物14)の位置が変わり、
その結果、ショートスタブの長さが変化する。例えば、
位置ズレがスタブ長さ方向に生じると、対向する2つの
ショートスタブのうち、一方のショートスタブが長くな
り、他方のショートスタブが短くなる。この場合、フィ
ルタの通過帯域の反射特性において反射損の大きな劣化
を生じる。ただし、スタブの長さ方向と垂直な方向に位
置ズレが起きた場合には、フィルタの特性に劣化はほと
んど発生しない。このように、特性劣化が起こり易く、
かつ、特性のばらつきが大きくなる課題もあった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、回路内を伝搬する高周波信号に対
して波長短縮効果をもたらして、回路の小型化を図るこ
とができる高周波回路を得ることを目的とする。また、
この発明は、特性が良好で、かつ、ばらつきの少ない回
路を実現することができる高周波回路を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高周波回
路は、第1の地導体と第1の誘電体基板間の空気層に第
2の誘電体基板を挿入するとともに、第2の地導体と第
1の誘電体基板間の空気層に第3の誘電体基板を挿入す
るようにしたものである。
【0010】この発明に係る高周波回路は、第2の誘電
体基板の厚さを第1の地導体と第1の誘電体基板の間隔
よりも薄くして、第2の誘電体基板を第1の地導体と密
着させる一方、第3の誘電体基板の厚さを第2の地導体
と第1の誘電体基板の間隔よりも薄くして、第3の誘電
体基板を第2の地導体と密着させるようにしたものであ
る。
【0011】この発明に係る高周波回路は、第2の誘電
体基板の厚さを第1の地導体と第1の誘電体基板の間隔
よりも薄くして、第2の誘電体基板を第1の誘電体基板
と密着させる一方、第3の誘電体基板の厚さを第2の地
導体と第1の誘電体基板の間隔よりも薄くして、第3の
誘電体基板を第1の誘電体基板と密着させるようにした
ものである。
【0012】この発明に係る高周波回路は、入力線路と
出力線路の間に少なくとも1以上の直列キャパシタンス
回路と並列インダクタンス回路を交互に接続するととも
に、その直列キャパシタンス回路を挟む複数の並列イン
ダクタンス回路同士を対向して配置するようにストリッ
プ導体を形成するものである。
【0013】この発明に係る高周波回路は、第1の地導
体と第1の誘電体基板間の空気層に第2の誘電体基板を
挿入するとともに、第2の地導体と第1の誘電体基板間
の空気層に第3の誘電体基板を挿入する場合において、
入力線路と出力線路の間に少なくとも1以上の直列キャ
パシタンス回路と並列インダクタンス回路を交互に接続
するとともに、その直列キャパシタンス回路を挟む複数
の並列インダクタンス回路同士を対向して配置するよう
にストリップ導体を形成するものである。
【0014】この発明に係る高周波回路は、直列キャパ
シタンス回路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタ
ンス回路同士のなす角が90度になるようにストリップ
導体を形成するものである。
【0015】この発明に係る高周波回路は、直列キャパ
シタンス回路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタ
ンス回路を構成するショートスタブの線路を中途で折り
曲げて、そのショートスタブの折り曲げ部分同士のなす
角が90度になるようにストリップ導体を形成するもの
である。
【0016】この発明に係る高周波回路は、入力線路と
出力線路の間に少なくとも1以上の直列キャパシタンス
回路と並列インダクタンス回路を交互に接続するととも
に、その直列キャパシタンス回路を挟む複数の並列イン
ダクタンス回路同士を対向して配置するように第1及び
第2のストリップ導体を形成し、かつ、直列キャパシタ
ンス回路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタンス
回路同士のなす角が90度になるように第1及び第2の
ストリップ導体を形成するものである。
【0017】この発明に係る高周波回路は、直列キャパ
シタンス回路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタ
ンス回路を構成するショートスタブの線路を中途で折り
曲げて、そのショートスタブの折り曲げ部分同士のなす
角が90度になるように第1及び第2のストリップ導体
を形成するものである。
【0018】この発明に係る高周波回路は、回路構成が
一端終端形となるように直列キャパシタンス回路の容量
値と並列インダクタンス回路のインダクタンス値が選定
された高域通過フィルタと、回路構成が一端終端形であ
る低域通過フィルタとを組み合わせて分波器を構成する
ようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による高
周波回路を示す分解構造図、図2は高周波回路の側方断
面図、図3は誘電体基板21を示す平面図、図4は通し
穴の断面構造図である。図1〜4において、21はスト
リップ導体が形成された誘電体基板(第1の誘電体基
板)、22は入力線路を構成するストリップ導体、23
は出力線路を構成するストリップ導体、24a,24
b,24c,24dは誘電体基板21の両面に形成され
たストリップ導体から構成された直列キャパシタンス回
路、25a,25b,25cは1/4波長以下の長さの
ショートスタブを構成する並列インダクタンス回路、2
6a,26b,26cはネジ32a,32b,32cを
貫通するために施された通し穴、27a,27b,27
cはストリップ導体で形成されたランドである。
【0020】31は誘電体基板21の上面側に配置され
た地導体(第1の地導体)、32a,32b,32cは
上下の地導体31,41間の電気的接続を確実にするた
めのネジ、33a,33b,33cは地導体31と電気
的に接続され、あるいは、地導体31を構成する良導体
と一体化された導体構造物である。41は誘電体基板2
1の下面側に配置された地導体(第2の地導体)、42
a,42b,42cは地導体41と電気的に接続され、
あるいは、地導体41を構成する良導体と一体化された
導体構造物である。
【0021】51は地導体31と誘電体基板21間の空
気層に挿入された誘電体基板(第2の誘電体基板)、5
2a,52b,52cはネジ32a,32b,32cを
貫通するために施された通し穴である。61は地導体4
1と誘電体基板21間の空気層に挿入された誘電体基板
(第3の誘電体基板)、62a,62b,62cはネジ
32a,32b,32cを貫通するために施された通し
穴である。ネジ32a,32b,32cと導体構造物3
3a,33b,33cとが、通し穴52a,52b,5
2cを貫通する。また、ネジ32a,32b,32cと
導体構造物33a,33b,33cが通し穴62a,6
2b,62cを貫通する。
【0022】71,72は空気層である。なお、誘電体
基板51,61の厚さ寸法hが導体構造物33a〜33
c,42a〜42cの高さ寸法dよりも薄くなるように
設計されている。また、誘電体基板51は地導体31と
密着するように固定され、誘電体基板61は地導体41
と密着するように固定される。この結果、誘電体基板2
1と誘電体基板51の間に空気層71が設けられ、誘電
体基板21と誘電体基板61の間に空気層72が設けら
れる。
【0023】ここで、寸法dと寸法hは、寸法dのノミ
ナル寸法値と寸法hのノミナル寸法値との差が、導体構
造物33a〜33c,42a〜42cの高さ寸法dの機
械加工寸法公差絶対値と誘電体基板51,61の厚さ寸
法hの寸法公差絶対値との和より十分大きくなるように
選ばれている。なお、ネジ32a〜32c,導体構造物
33a〜33c,42a〜42c,通し穴26a〜26
c,52a〜52c,62a〜62cから短絡手段が構
成されている。
【0024】次に動作について説明する。図1の高周波
回路は、高域通過フィルタを構成しているので、高域通
過フィルタとしての動作を説明する。
【0025】並列インダクタンス回路25a〜25cと
直列キャパシタンス回路24a〜24dが交互に接続さ
れ、それらが入力線路を構成するストリップ導体22と
出力線路を構成するストリップ導体23の間に接続され
ている。このため、入力線路から入射されたマイクロ波
等の高周波信号のうち、ある周波数を境にして低い周波
数側の信号は、周波数が低いほど並列インダクタンス回
路25a〜25cが短絡回路に近づき、かつ、直列キャ
パシタンス回路24a〜24dが開放回路に近づくた
め、ほとんどの電力が反射される。
【0026】一方、高い周波数側の信号は、並列インダ
クタンス回路25a〜25cが開放回路に近づき、か
つ、直列キャパシタンス回路24a〜24dが短絡回路
に近づくため、反射される電力量が少ない。そのため、
入射された信号の大部分の電力が出力線路に伝搬され
る。
【0027】このようにして、図1の高周波回路は高域
通過フィルタとして動作をする。また、並列インダクタ
ンス回路25a〜25cを構成するショートスタブは、
隣接するもの同士が対向するようにレイアウトされ、ス
タブ同士での不要な電磁界結合を防止している。
【0028】ところで、この実施の形態1では、従来の
高周波回路の空気層15,16の部分に誘電体基板5
1,61を挿入する構造となっているため、回路内を伝
搬する高周波信号に対して波長短縮効果が発生する。こ
のため、小型に高域通過フィルタを構成できるという効
果を奏する。ここで、誘電体基板51,61の厚さ寸法
hを前述のように選んであるため、短絡手段における電
気的接続はh寸法やd寸法の公差に影響されることのな
い確実なものとなり、PIM(PassiveInte
r−modulation)の抑圧された高域通過フィ
ルタを安定的に得ることができる。
【0029】図5はこの実施の形態1におけるサスペン
デッドストリップ線路を示す断面構造図である。図5に
は断面内の電界分布の概略も併記している。この実施の
形態1の線路では、線路の特性アドミタンスは、誘電体
基板21に形成されているストリップ導体と地導体3
1,41との間の単位長さ当たりの静電容量に比例する
ものと考えてよい。
【0030】また、図5に示すように、誘電体基板21
と空気層71間の境界面と、誘電体基板21と空気層7
2間の境界面は、電界に対してほぼ垂直となるため、ス
トリップ導体と地導体31,41との間の静電容量は、
図6のような平行平板容量素子の直列接続で考えること
ができる。図6において、C1は誘電体基板21に対応
する静電容量素子、C2は空気層71に対応する静電容
量素子である。平行平板の幅はストリップ導体の幅と
し、C2の平行平板間隔をxとし、C1の平行平板間隔
はd−x(=h)とする。
【0031】dは前述のように、短絡手段を構成する導
体構造物33a〜33c,42a〜42cの高さ寸法で
ある。C1の誘電体の比誘電率はεr1、C2の誘電体
の比誘電率はεr2とする。なお、誘電体基板21の厚
さは寸法dに比べ十分に小さいものとする。図6の端子
a−a’間の静電容量値をCとすると、線路の特性アド
ミタンスは下記の式で表され、xの関数で表すことがで
きる。
【数1】
【0032】ここで、vは高周波の伝搬速度である。こ
こでは説明を簡単にするため、伝搬速度vはxによらず
一定であるとする。このとき、xの関数の部分f(x)
は次式となる。
【数2】 また、f(x)の変化率は次式となる。
【数3】
【0033】さて、xの変域は0以上d以下である。し
たがって、f(x)の変化率の絶対値はxが0近傍のと
ころで最も大きく、xが0から大きくなるにしたがって
xの2乗に反比例して減少していく。そして、xがdと
なると変化率の絶対値は最も小さくなる。即ち、空気層
71,72が薄く、0に近い時ほど、その層の厚さの変
化による特性アドミタンス変化量が大きくなることが分
かる。
【0034】サスペンデッドストリップ線路を用いた回
路を小型化するために、ストリップ導体を設けた誘電体
基板21と地導体31,41間の空気層に誘電体を充填
すると、充填した誘電体による波長短縮効果で回路を小
さくすることができる。その効果を最大限に得るには空
気層のところに隙間なく誘電体を充填するのが良い。し
かしながら、地導体31,41とストリップ導体を設け
た誘電体基板21とが別部品で構成され、なおかつ、地
導体31,41とストリップ導体間の短絡手段が必要な
回路では、誘電体を隙間なく充填しようとしても、短絡
手段を構成する導体構造物33a〜33c,42a〜4
2cの機械的な寸法公差と、誘電体基板51,61の厚
さ寸法の公差は一致しないため、完全に空気層を無くす
ことはできないことになる。
【0035】あえて隙間があくことのないように誘電体
基板51,61の厚さ寸法と短絡手段を構成する導体構
造物33a〜33c,42a〜42cの高さ寸法を選ぶ
と、2つの部品の寸法公差の絶対値の和を最大とする微
小な厚さの空気層ができる。しかも、この空気層の厚さ
は0から上記の最大値の範囲でばらつきが生じる。式
(3)で示したように、空気層の厚さxが0に近いとき
には特性アドミタンスの変化率が大きく、この結果、高
域通過フィルタの特性をばらつかせる原因になる。
【0036】そこで、例えば、空気層の厚さxとしてd
/εr1なる値を用いるとすると、f(x)の変化率は
次式となり、x=0近傍の変化率よりもかなり小さくで
きることが分かる。通常、短絡手段を構成する導体構造
物33a〜33c,42a〜42cの機械加工寸法公
差、および、誘電体基板51,61の厚さ寸法の公差
は、上記のような空気層厚さx=d/εr1よりも十分
小さくなる。
【数4】 仮に、誘電体基板51,61の比誘電率を3程度とする
と、空気層71,72の厚さはd/3となる。このとき
式(4)によれば、特性アドミタンスの変化率は空気層
が0に近い時の36%に低減される。
【0037】このように、この実施の形態1では、誘電
体基板71,72の厚さを、導体構造物33a〜33
c,42a〜42cの高さ寸法dから、導体構造物33
a〜33c,42a〜42cの高さ寸法dの寸法公差絶
対値と誘電体基板51,61の厚さ寸法公差の絶対値と
の和より十分大きな値を差し引いた厚さとすることで、
短絡手段での確実な電気的接続を確保してPIMを抑圧
できる構造としつつ、誘電体基板51,61を装着した
ことによる波長短縮効果によって小型化が可能である。
なおかつ、高域通過フィルタを構成する部品の寸法公差
による特性アドミタンスのばらつきが小さく、特性の良
好な高域通過フィルタを安定して得ることができるとい
う効果がある。
【0038】この他、この実施の形態1では、誘電体基
板51,61を地導体31,41と密着させるととも
に、誘電体基板21との間に空気層71,72を設けて
いるので、誘電体基板51,61の位置決めが容易にな
り、機構面でのメリットも奏する。
【0039】実施の形態2.上記実施の形態1では、誘
電体基板51を地導体31と密着するように固定し、誘
電体基板61を地導体41と密着するように固定するも
のについて示したが、図7及び図8に示すように、誘電
体基板51,61を誘電体基板21と密着するように固
定してもよく、上記実施の形態1と同様の効果を奏す
る。
【0040】なお、この実施の形態2では、誘電体基板
51,61がストリップ導体が形成された誘電体基板2
1を挟むように密着させているので、耐電力の点で優れ
ているという効果を奏する。これは、電磁界の境界条件
のひとつである電束密度の法線成分の連続性から、空気
層の部分では誘電体基板内よりも電界強度が大きくなる
ことに起因している。ストリップ導体近傍は、地導体近
傍にくらべ導体面積が小さいことから電界が集中してお
り、誘電体の有無による電界強度の変化が大きい。ま
た、ストリップ導体の幅が狭くなるほど電界は集中の度
合いを増すので、フィルタにストリップ導体幅の狭い部
分を多く介在させなければならない場合、この実施の形
態2の構造は耐電力で効果が大きい。
【0041】さらに、ストリップ導体が形成された誘電
体基板21が誘電体基板51,61に挟まれるので、誘
電体基板51,61の平面度と剛性が高ければ、誘電体
基板21には剛性の小さい(柔らかい)基板材料を用い
ることが可能で、材料的な自由度のほか、非常に薄い基
板を誘電体基板21に使用することができるという特徴
がある。薄い基板を使用することが可能であると、直列
キャパシタンス回路24a〜24dの面積を小さくする
ことができるため回路が小型となる他、小型になること
で集中定数素子に近づくので、特性も良好になるという
効果が生じる。
【0042】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3による高周波回路を示す分解構造図、図10は高周
波回路の側方断面図、図11は誘電体基板21を示す平
面図である。この実施の形態3では、図9及び図11に
示すように、入力線路及び出力線路を構成するストリッ
プ導体22,23に対して、並列インダクタンス回路2
5a,25b,25cを構成するショートスタブの線路
を斜めにレイアウトしていることが特徴である。ここ
で、直列キャパシタンス回路24a〜24dを挟んで回
路的に隣り合う2つのショートスタブ同士は、互いのな
す角が略π/2ラジアン(90度)となるようになって
いる。
【0043】以下、ショートスタブの線路を斜めにレイ
アウトすることによる効果について説明する。図12は
誘電体基板21と導体構造物33a〜33c,42a〜
42cに位置ズレが起きたときに生じるスタブ長誤差の
一例を示す説明図である。この例では、+x方向にΔの
位置ズレが起きたときのスタブ長誤差を示している。
【0044】位置ズレの量および方向と、スタブ長誤差
の関係を説明する。図13のように、直列キャパシタン
ス回路を挟んで対向する2つのスタブA,Bのそれぞれ
の入力線路の長さ方向に対する角度をθa ,θb とし、
方向ベクトル(単位ベクトル)をa,bとする。また、
2つの方向ベクトルa,bのなす角をφとする。さら
に、短絡手段を構成する導体構造物33a〜33c,4
2a〜42cに対する誘電体基板21のノミナル位置か
らの位置ズレ量を、大きさと方向が任意のベクトルEe
で表すものとする。つまり、位置ズレの大きさがE、方
向がθe で表される。このとき、位置ズレによるスタブ
Aの長さ誤差をδa 、スタブBの長さ誤差をδb とする
と、これらはそれぞれ次式で表される。
【数5】
【0045】ここで、角度の基準をスタブAの方向に一
致させるため、θa =0とすると、2つのスタブの長さ
誤差の2乗の和は次式となる。
【数6】 θe の変域、0〜2πにおいて、式(7)を用いて2つ
のスタブ長誤差の2乗の和を、2つのスタブのなす角φ
をパラメータとしてグラフにすると、図14のようにな
る。
【0046】式(7)からも予想できるが、φをπ/
2、もしくは、3π/2としたとき、スタブ長誤差の2
乗の和が位置ズレ方向によらず一定となることが分か
る。φの値をこれ以外の値とすると、位置ズレの方向に
よっては、スタブの長さ誤差が小さくなることもある
が、逆に長さ誤差が非常に大きくなる場合が出てくる。
即ち、この実施の形態3の高域通過フィルタでは、短絡
手段を構成する導体構造物33a〜33c,42a〜4
2cと誘電体基板21間の位置ズレの方向によりスタブ
長誤差の合計に差が生じることがなく、フィルタの特性
が極めて安定するという効果を奏する。これは、フィル
タの歩留まりの向上や、位置ズレを調整する作業を不要
とするなど、フィルタの低価格化につながる。
【0047】実施の形態4.上記実施の形態3では、入
力線路及び出力線路を構成するストリップ導体22,2
3に対して、並列インダクタンス回路25a,25b,
25cを構成するショートスタブの線路を斜めにレイア
ウトするものについて示したが、図15及び図16に示
すように、並列インダクタンス回路25a,25b,2
5cを構成するショートスタブの線路を中途で折り曲げ
るようにしてもよい。ここで、直列キャパシタンス回路
24a〜24dを挟んで回路的に隣り合う2つのショー
トスタブの短絡手段近傍の線路同士は、互いのなす角が
略π/2ラジアン(90度)となるように折り曲げてあ
る。
【0048】この実施の形態4の高域通過フィルタは、
基本的に上記実施の形態3と同様の効果を奏するが、こ
れに加え、スタブ線路の中途で折り曲げているため、フ
ィルタの長手方向の長さが短くなり、フィルタを小型に
構成できるという効果を奏する。これは、ショートスタ
ブの長さが長いフィルタで有効となる。
【0049】実施の形態5.図17はこの発明の実施の
形態5による高周波回路を示す分解構造図、図18は高
周波回路の側方断面図、図19は誘電体基板111を示
す平面図、図20は誘電体基板121を示す平面図、図
21は誘電体基板111,121を重ねて上方から見た
図であって、ストリップ導体パターンのオーバーラップ
を説明する説明図、図22はヴィアホール部分の断面構
造図である。図18〜図22において、101は地導体
102が上面に施され、LTCC(Low Tempe
rature Co−fired Ceramics:
低温焼成セラミックス)材料で形成された誘電体基板
(第1の誘電体基板)、102は地導体(第1の地導
体)である。
【0050】111はストリップ導体112a,112
bが上面に施され、LTCC材料で形成された誘電体基
板(第2の誘電体基板)、112a,112bはストリ
ップ導体(第1のストリップ導体)、113a,113
bは1/4波長以下の長さのショートスタブを構成する
並列インダクタンス回路、114a,114b,114
cはランド115a〜115cと電気的に接続されてい
るヴィアホール、115a,115b,115cはスト
リップ導体で形成されたランドである。
【0051】121はストリップ導体122,123が
上面に施され、LTCC材料で形成された誘電体基板
(第3の誘電体基板)、122は入力線路を構成するス
トリップ導体、123は出力線路を構成するストリップ
導体、124は1/4波長以下の長さのショートスタブ
を構成する並列インダクタンス回路、125a,125
b,125cはランド126a〜126cと電気的に接
続されているヴィアホール、126a,126b,12
6cはストリップ導体で形成されたランドである。
【0052】131は地導体132が上面に施され、L
TCC材料で形成された誘電体基板(第4の誘電体基
板)、132は地導体(第2の地導体)、133a,1
33b,133cは地導体132と電気的に接続されて
いるヴィアホール、141a,141b,141c,1
41dは誘電体基板111,121に形成されたストリ
ップ導体のオーバーラップにより構成された直列キャパ
シタンス回路である。なお、ヴィアホール114a〜1
14c,125a〜125c,133a〜133c及び
ランド115a〜115c,126a〜126cから短
絡手段が構成されている。
【0053】この実施の形態5の高域通過フィルタは、
4枚の誘電体基板を重ね合わせて構成されており、図1
7,図19〜21に示すように、入力線路及び出力線路
を構成するストリップ導体122,123に対して、並
列インダクタンス回路113a,113b,124を構
成するショートスタブの線路を斜めにレイアウトしてい
ることが特徴である。ここで、直列キャパシタンス回路
141a〜141dを挟んで回路的に隣り合う2つのシ
ョートスタブ同士は、互いのなす角が略π/2ラジアン
(90度)となるようにレイアウトされている。
【0054】この実施の形態5の高域通過フィルタは、
基本的には上記実施の形態3のフィルタと同様な動作を
する。LTCC材料は近年、マイクロ波等の高周波の多
層回路用の誘電体基板の材料として用いられるようにな
ったものである。LTCC材料は焼成温度が従来のセラ
ミクス材料に比べて低いため、導電率の高い良導体を内
層のパターン導体として用いることができる。そのた
め、低損失な多層回路が構成し易く、また、製造のため
の装置が安価なため低コストに製造できる特徴がある。
【0055】しかしながら、LTCC基板で多層回路を
構成する場合には、その製造方法の関係上、層間の位置
精度がパターン精度に比べて低いという欠点がある。こ
のため、複数の層間に跨って構成されるショートスタブ
においては、スタブを構成するストリップ線路のパター
ン導体と、短絡手段を構成するヴィアホールの位置関係
においてズレが生じやすく、この結果、ショートスタブ
長の誤差による特性劣化や特性ばらつきを引き起こしや
すい。
【0056】この実施の形態5の高域通過フィルタは、
ショートスタブのレイアウトによって、上記の位置ズレ
の影響を小さく抑えたものであり、直列キャパシタンス
回路141a〜141dを挟んで隣接するショートスタ
ブのなす角を略π/2(90度)としたものである。こ
れにより、上記実施の形態3で示したように、短絡手段
を構成するヴィアホール114a〜114c,125a
〜125c,133a〜133cと、誘電体基板11
1,112上のストリップ導体パターンとの間の位置ズ
レの方向に依らずスタブ長誤差の2乗和を一定とするこ
とができ、特性劣化を低減するとともに特性のばらつき
を低減できるという効果を奏する。そして、フィルタの
歩留まり向上により低価格化が可能となる効果がある。
【0057】なお、この実施の形態5では、誘電体基板
101の上方の主面に地導体102を設ける構造を示し
ているが、地導体102は誘電体基板111の下方の主
面に構成してもよい。このように、導体パターンを配置
する誘電体基板が一部異なっていて、構造が本実施の形
態の高域通過フィルタと若干異なっていても同様な動作
をするフィルタを得ることができるのは言うまでもな
く、本明細書ではこのような構造の違いを限定するもの
ではない。
【0058】実施の形態6.上記実施の形態5では、入
力線路及び出力線路を構成するストリップ導体122,
123に対して、並列インダクタンス回路113a,1
13b,124を構成するショートスタブの線路を斜め
にレイアウトするものについて示したが、図23〜図2
6に示すように、並列インダクタンス回路113a,1
13b,124を構成するショートスタブの線路を中途
で折り曲げるようにしてもよい。ここで、直列キャパシ
タンス回路141a〜141dを挟んで回路的に隣り合
う2つのショートスタブの短絡手段近傍の線路同士は、
互いのなす角が略π/2ラジアン(90度)となるよう
に折り曲げてある。
【0059】この実施の形態6の高域通過フィルタは、
基本的に上記実施の形態5と同様の効果を奏するが、こ
れに加え、スタブ線路の中途で折り曲げているため、フ
ィルタの長手方向の長さが短くなり、フィルタを小型に
構成できるという効果を奏する。これは、ショートスタ
ブの長さが長いフィルタで有効となる。
【0060】実施の形態7.図27はこの発明の実施の
形態7による高周波回路を示す分解構造図、図28は高
周波回路の側方断面図、図29は誘電体基板21を示す
平面図、図30は分波器を示す構成図である。図27〜
30において、151は入力線路を構成するストリップ
導体、152,155は出力線路を構成するストリップ
導体、153a〜153dは高インピーダンス線路で構
成された直列インダクタンス回路、154a〜154c
は低インピーダンス線路で構成された並列キャパシタン
ス回路である。
【0061】161は直列キャパシタンス回路24a〜
24d及び並列インダクタンス回路25a〜25cから
構成された高域通過フィルタ、162はT分岐回路、1
63は直列インダクタンス回路153a〜153d及び
並列キャパシタンス回路154a〜154cから構成さ
れた低域通過フィルタである。なお、高域通過フィルタ
161と低域通過フィルタ163のインダクタンス回路
及びキャパシタンス回路は、一端終端形の回路となるよ
うに、インダクタンス値及びキャパシタンス値が選択さ
れている。
【0062】次に動作について説明する。図27の高周
波回路は、分波器を構成しているので、分波器としての
動作を説明する。
【0063】入力線路151から入射されたマイクロ波
等の高周波信号のうち、ある周波数を境にして低い周波
数側の信号は、高域通過フィルタ161において殆どの
電力が反射される。しかし、低域通過フィルタ163に
おいて、直列インダクタンス回路153a〜153dが
短絡回路に近づくとともに、並列キャパシタンス回路1
54a〜154cが開放回路に近づくために反射する電
力量が少なく、入力線路151から入射された信号の大
部分が出力線路155に伝搬される。
【0064】一方、高い周波数側の信号は、低域通過フ
ィルタ163において、直列インダクタンス回路153
a〜153dが開放回路に近づくとともに、並列キャパ
シタンス回路154a〜154cが短絡回路に近づくた
めに、殆どの電力が反射される。しかし、高域通過フィ
ルタ161において反射する電力量が少ないため、入力
線路151から入射された信号の大部分が出力線路15
2に伝搬される。
【0065】こうして、この実施の形態7の回路は、高
周波信号をある周波数を境にして、高い周波数側の信号
と低い周波数側の信号で分ける分波器として動作する。
また、2つのフィルタがいずれも一端終端形として設計
されているため、T分岐回路162側から見たそれぞれ
のフィルタの入力アドミタンスにおいて、サセプタンス
の符号が互いに逆の関係となっていて打ち消し合う。こ
のため、入力線路151では、広い周波数帯域にわた
り、良好な反射特性が得られる特徴がある。
【0066】本分波器の2つのフィルタは、上述のよう
に一端終端形の回路設計が為されているため、入力線路
151での反射特性は、2つのフィルタの入力サセプタ
ンスが打ち消し合う関係にあることで良好な特性を維持
できる仕組みとなっている。したがって、一方のフィル
タの入力サセプタンス(アドミタンス)特性が所定の特
性から誤差を含むと、入力線路151での反射特性が広
い周波数範囲にわたって大幅に劣化しやすいという欠点
がある。
【0067】この実施の形態7の分波器の構成要素であ
る高域通過フィルタ161については、上記実施の形態
4で示したフィルタと基本的に同様な構造となっている
ため同様な特徴を有する。即ち、小型なサスペンデッド
線路構造ながら、特性インピーダンスのばらつきが少な
く、かつ、誘電体基板の位置ズレによる特性劣化量が少
なくばらつきが少ない特徴がある。一方、低域通過フィ
ルタ163では小型なサスペンデッド線路構造ながら、
特性インピーダンスのばらつきが少ない点は高域通過フ
ィルタと同様であるが、短絡手段等は無いため特性ズレ
はもともと少ない。したがって、この実施の形態7の分
波器では、構成要素となる2つのフィルタの特性ばらつ
きがいずれも少ない。このため、入力線路151におい
て良好な反射特性を広い周波数帯域にわたって得やす
く、特性が良好で、かつ、ばらつきが少ない分波器が得
られる効果を奏する。
【0068】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の地導体と第1の誘電体基板間の空気層に第2の誘電体
基板を挿入するとともに、第2の地導体と第1の誘電体
基板間の空気層に第3の誘電体基板を挿入するように構
成したので、回路内を伝搬する高周波信号に対して波長
短縮効果をもたらして、回路の小型化を図ることができ
る効果がある。
【0069】この発明によれば、第2の誘電体基板の厚
さを第1の地導体と第1の誘電体基板の間隔よりも薄く
して、第2の誘電体基板を第1の地導体と密着させる一
方、第3の誘電体基板の厚さを第2の地導体と第1の誘
電体基板の間隔よりも薄くして、第3の誘電体基板を第
2の地導体と密着させるように構成したので、PIMを
発生させることなく、特性が良好で、かつ、ばらつきの
少ない回路を実現することができる効果がある。
【0070】この発明によれば、第2の誘電体基板の厚
さを第1の地導体と第1の誘電体基板の間隔よりも薄く
して、第2の誘電体基板を第1の誘電体基板と密着させ
る一方、第3の誘電体基板の厚さを第2の地導体と第1
の誘電体基板の間隔よりも薄くして、第3の誘電体基板
を第1の誘電体基板と密着させるように構成したので、
PIMを発生させることなく、特性が良好で、かつ、ば
らつきの少ない回路を実現することができるとともに、
耐電力を高めることができる効果がある。
【0071】この発明によれば、入力線路と出力線路の
間に少なくとも1以上の直列キャパシタンス回路と並列
インダクタンス回路を交互に接続するとともに、その直
列キャパシタンス回路を挟む複数の並列インダクタンス
回路同士を対向して配置するようにストリップ導体を形
成する構成にしたので、特性が良好で、かつ、ばらつき
の少ない回路を実現することができる効果がある。
【0072】この発明によれば、第1の地導体と第1の
誘電体基板間の空気層に第2の誘電体基板を挿入すると
ともに、第2の地導体と第1の誘電体基板間の空気層に
第3の誘電体基板を挿入する場合において、入力線路と
出力線路の間に少なくとも1以上の直列キャパシタンス
回路と並列インダクタンス回路を交互に接続するととも
に、その直列キャパシタンス回路を挟む複数の並列イン
ダクタンス回路同士を対向して配置するようにストリッ
プ導体を形成する構成にしたので、特性が良好で、か
つ、ばらつきの少ない回路を実現することができる効果
がある。
【0073】この発明によれば、直列キャパシタンス回
路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタンス回路同
士のなす角が90度になるようにストリップ導体を形成
する構成にしたので、フィルタ特性の安定化を図ること
ができる効果がある。
【0074】この発明によれば、直列キャパシタンス回
路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタンス回路を
構成するショートスタブの線路を中途で折り曲げて、そ
のショートスタブの折り曲げ部分同士のなす角が90度
になるようにストリップ導体を形成する構成にしたの
で、フィルタ特性の安定化を図ることができるととも
に、フィルタの小型化を図ることができる効果がある。
【0075】この発明によれば、入力線路と出力線路の
間に少なくとも1以上の直列キャパシタンス回路と並列
インダクタンス回路を交互に接続するとともに、その直
列キャパシタンス回路を挟む複数の並列インダクタンス
回路同士を対向して配置するように第1及び第2のスト
リップ導体を形成し、かつ、直列キャパシタンス回路を
挟んで回路的に隣り合う並列インダクタンス回路同士の
なす角が90度になるように第1及び第2のストリップ
導体を形成する構成にしたので、フィルタ特性の安定化
を図ることができる効果がある。
【0076】この発明によれば、直列キャパシタンス回
路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタンス回路を
構成するショートスタブの線路を中途で折り曲げて、そ
のショートスタブの折り曲げ部分同士のなす角が90度
になるように第1及び第2のストリップ導体を形成する
構成にしたので、フィルタ特性の安定化を図ることがで
きるとともに、フィルタの小型化を図ることができる効
果がある。
【0077】この発明によれば、回路構成が一端終端形
となるように直列キャパシタンス回路の容量値と並列イ
ンダクタンス回路のインダクタンス値が選定された高域
通過フィルタと、回路構成が一端終端形である低域通過
フィルタとを組み合わせて分波器を構成するように構成
したので、特性が良好で、かつ、ばらつきが少ない分波
器が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による高周波回路を
示す分解構造図である。
【図2】 高周波回路の側方断面図である。
【図3】 誘電体基板21を示す平面図である。
【図4】 通し穴の断面構造図である。
【図5】 この実施の形態1におけるサスペンデッドス
トリップ線路を示す断面構造図である。
【図6】 高域通過フィルタのサスペンデッドストリッ
プ線路の断面における静電容量を近似的に表す回路図で
ある。
【図7】 高周波回路の側方断面図である。
【図8】 通し穴の断面構造図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による高周波回路を
示す分解構造図である。
【図10】 高周波回路の側方断面図である。
【図11】 誘電体基板21を示す平面図である。
【図12】 誘電体基板21と導体構造物33a〜33
c,42a〜42cに位置ズレが起きたときに生じるス
タブ長誤差の一例を示す説明図である。
【図13】 誘電体基板21と導体構造物33a〜33
c,42a〜42cとの間の位置ズレの量及び方向と、
スタブ長誤差の関係を説明する説明図である。
【図14】 誘電体基板21と導体構造物33a〜33
c,42a〜42cとの間の位置ズレの方向と、2つの
対向するスタブのスタブ長誤差の2乗和の関係を示すグ
ラフ図である。
【図15】 この発明の実施の形態4による高周波回路
を示す分解構造図である。
【図16】 誘電体基板21を示す平面図である。
【図17】 この発明の実施の形態5による高周波回路
を示す分解構造図である。
【図18】 高周波回路の側方断面図である。
【図19】 誘電体基板111を示す平面図である。
【図20】 誘電体基板121を示す平面図である。
【図21】 誘電体基板111,112を重ねて上方か
ら見た図であって、ストリップ導体パターンのオーバー
ラップを説明する説明図である。
【図22】 ヴィアホール部分の断面構造図である。
【図23】 この発明の実施の形態6による高周波回路
を示す分解構造図である。
【図24】 誘電体基板111を示す平面図である。
【図25】 誘電体基板121を示す平面図である。
【図26】 誘電体基板111,112を重ねて上方か
ら見た図であって、ストリップ導体パターンのオーバー
ラップを説明する説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態7による高周波回路
を示す分解構造図である。
【図28】 高周波回路の側方断面図である。
【図29】 誘電体基板21を示す平面図である。
【図30】 分波器を示す構成図である。
【図31】 従来の高周波回路を示す分解構造図であ
る。
【図32】 高周波回路の側方断面図である。
【図33】 通し穴の断面構造図である。
【符号の説明】
21 誘電体基板(第1の誘電体基板)、22 ストリ
ップ導体、23 ストリップ導体、24a,24b,2
4c,24d 直列キャパシタンス回路、25a,25
b,25c 並列インダクタンス回路、26a,26
b,26c 通し穴、27a,27b,27c ラン
ド、31 地導体(第1の地導体)、32a,32b,
32c ネジ(短絡手段)、33a,33b,33c
導体構造物(短絡手段)、41 地導体(第2の地導
体)、42a,42b,42c 導体構造物(短絡手
段)、51 誘電体基板(第2の誘電体基板)、52
a,52b,52c 通し穴(短絡手段)、61 誘電
体基板(第3の誘電体基板)、62a,62b,62c
通し穴(短絡手段)、71,72 空気層、101
誘電体基板(第1の誘電体基板)、102 地導体(第
1の地導体)、111 誘電体基板(第2の誘電体基
板)、112a,112b ストリップ導体(第1のス
トリップ導体)、113a,113b 並列インダクタ
ンス回路、114a,114b,114c ヴィアホー
ル(短絡手段)、115a,115b,115cランド
(短絡手段)、121 誘電体基板(第3の誘電体基
板)、122 ストリップ導体、123 ストリップ導
体、124 並列インダクタンス回路、125a,12
5b,125c ヴィアホール(短絡手段)、126
a,126b,126c ランド(短絡手段)、131
誘電体基板(第4の誘電体基板)、132 地導体
(第2の地導体)、133a,133b,133c ヴ
ィアホール(短絡手段)、141a,141b,141
c,141d 直列キャパシタンス回路、151 スト
リップ導体、152,155 ストリップ導体、153
a〜153d 直列インダクタンス回路、154a〜1
54c 並列キャパシタンス回路、161 高域通過フ
ィルタ、162 T分岐回路、163 低域通過フィル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 英征 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮▲ざき▼ 守▲やす▼ 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 栗原 学 神奈川県鎌倉市山崎25番地 菱電電子機工 株式会社内 (72)発明者 茶谷 嘉之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HC24 JA03 JA04 JA05 JA23 KA11 KA22 LA21 NA04 NC02 NE03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップ導体が形成された第1の誘電
    体基板と、上記第1の誘電体基板の上面側に配置された
    第1の地導体と、上記第1の誘電体基板の下面側に配置
    された第2の地導体と、上記第1の地導体と上記ストリ
    ップ導体を電気的に接続するとともに、上記第2の地導
    体と上記ストリップ導体を電気的に接続する短絡手段と
    を備えた高周波回路において、上記第1の地導体と上記
    第1の誘電体基板間の空気層に第2の誘電体基板を挿入
    するとともに、上記第2の地導体と上記第1の誘電体基
    板間の空気層に第3の誘電体基板を挿入することを特徴
    とする高周波回路。
  2. 【請求項2】 第2の誘電体基板の厚さを第1の地導体
    と第1の誘電体基板の間隔よりも薄くして、上記第2の
    誘電体基板を上記第1の地導体と密着させる一方、第3
    の誘電体基板の厚さを第2の地導体と上記第1の誘電体
    基板の間隔よりも薄くして、上記第3の誘電体基板を上
    記第2の地導体と密着させることを特徴とする請求項1
    記載の高周波回路。
  3. 【請求項3】 第2の誘電体基板の厚さを第1の地導体
    と第1の誘電体基板の間隔よりも薄くして、上記第2の
    誘電体基板を上記第1の誘電体基板と密着させる一方、
    第3の誘電体基板の厚さを第2の地導体と上記第1の誘
    電体基板の間隔よりも薄くして、上記第3の誘電体基板
    を上記第1の誘電体基板と密着させることを特徴とする
    請求項1記載の高周波回路。
  4. 【請求項4】 ストリップ導体が形成された第1の誘電
    体基板と、上記第1の誘電体基板の上面側に配置された
    第1の地導体と、上記第1の誘電体基板の下面側に配置
    された第2の地導体と、上記第1の地導体と上記ストリ
    ップ導体を電気的に接続するとともに、上記第2の地導
    体と上記ストリップ導体を電気的に接続する短絡手段と
    を備えた高周波回路において、入力線路と出力線路の間
    に少なくとも1以上の直列キャパシタンス回路と並列イ
    ンダクタンス回路を交互に接続するとともに、その直列
    キャパシタンス回路を挟む複数の並列インダクタンス回
    路同士を対向して配置するように上記ストリップ導体を
    形成することを特徴とする高周波回路。
  5. 【請求項5】 入力線路と出力線路の間に少なくとも1
    以上の直列キャパシタンス回路と並列インダクタンス回
    路を交互に接続するとともに、その直列キャパシタンス
    回路を挟む複数の並列インダクタンス回路同士を対向し
    て配置するようにストリップ導体を形成することを特徴
    とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載
    の高周波回路。
  6. 【請求項6】 直列キャパシタンス回路を挟んで回路的
    に隣り合う並列インダクタンス回路同士のなす角が90
    度になるようにストリップ導体を形成することを特徴と
    する請求項4または請求項5記載の高周波回路。
  7. 【請求項7】 直列キャパシタンス回路を挟んで回路的
    に隣り合う並列インダクタンス回路を構成するショート
    スタブの線路を中途で折り曲げて、そのショートスタブ
    の折り曲げ部分同士のなす角が90度になるようにスト
    リップ導体を形成することを特徴とする請求項4または
    請求項5記載の高周波回路。
  8. 【請求項8】 第1の地導体が上面に施された第1の誘
    電体基板と、上記第1の誘電体基板に積層され、第1の
    ストリップ導体が上面に施された第2の誘電体基板と、
    上記第2の誘電体基板に積層され、第2のストリップ導
    体が上面に施された第3の誘電体基板と、上記第3の誘
    電体基板に積層され、第2の地導体が上面に施された第
    4の誘電体基板と、上記第1及び第2の地導体と上記第
    1及び第2のストリップ導体を電気的に接続する短絡手
    段とを備えた高周波回路において、入力線路と出力線路
    の間に少なくとも1以上の直列キャパシタンス回路と並
    列インダクタンス回路を交互に接続するとともに、その
    直列キャパシタンス回路を挟む複数の並列インダクタン
    ス回路同士を対向して配置するように上記第1及び第2
    のストリップ導体を形成し、かつ、上記直列キャパシタ
    ンス回路を挟んで回路的に隣り合う並列インダクタンス
    回路同士のなす角が90度になるように上記第1及び第
    2のストリップ導体を形成することを特徴とする高周波
    回路。
  9. 【請求項9】 直列キャパシタンス回路を挟んで回路的
    に隣り合う並列インダクタンス回路を構成するショート
    スタブの線路を中途で折り曲げて、そのショートスタブ
    の折り曲げ部分同士のなす角が90度になるように第1
    及び第2のストリップ導体を形成することを特徴とする
    請求項8記載の高周波回路。
  10. 【請求項10】 回路構成が一端終端形となるように直
    列キャパシタンス回路の容量値と並列インダクタンス回
    路のインダクタンス値が選定された高域通過フィルタ
    と、回路構成が一端終端形である低域通過フィルタとを
    組み合わせて分波器を構成することを特徴とする請求項
    1から請求項9のうちのいずれか1項記載の高周波回
    路。
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