JP2002216990A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2002216990A
JP2002216990A JP2001005709A JP2001005709A JP2002216990A JP 2002216990 A JP2002216990 A JP 2002216990A JP 2001005709 A JP2001005709 A JP 2001005709A JP 2001005709 A JP2001005709 A JP 2001005709A JP 2002216990 A JP2002216990 A JP 2002216990A
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input
power
circuit
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input voltage
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JP2001005709A
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Hisafumi Tanaka
寿文 田中
Akihiro Kishimoto
晃弘 岸本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化及
び破壊を防止した放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】負荷回路部20に略一定の電力を供給する
ようにDC/DCコンバータD1を制御する制御回路部
10に、入力電力の値を最大入力電力制限値以下にし
て、負荷回路部20への略一定の電力供給を制限する制
限手段19を備える。入力電流の過大な増加を防ぎ、そ
の結果、電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化及
び破壊を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のヘッドラ
イトなどに使用される放電灯を点灯させる放電灯点灯装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のヘッドライトに用い
られるメタルハライドランプなどの放電灯Lpを点灯さ
せる車両用の放電灯点灯装置が提供されている。
【0003】この放電灯点灯装置は、例えば図12に示
すように、直流電源Eと、直流電源EにスイッチSを介
して接続され、直流電源Eから供給される直流電力を電
力変換して、放電灯Lpを含む負荷回路部20に供給す
るDC/DCコンバータD1と、負荷回路部20に略一
定の電力を供給するようにDC/DCコンバータD1の
出力変化からDC/DCコンバータD1を制御する制御
回路部10’とを備えている。
【0004】負荷回路部20は、放電灯Lpと、DC/
DCコンバータD1からの直流電力を極性反転して、周
波数が例えば数百[Hz]の電力を放電灯Lpに供給す
る例えばフルブリッジ式のインバータ回路INVと、高
圧パルスを発生して放電灯Lpを始動させるイグナイタ
回路IGNとを備えている。
【0005】制御回路部10’は、DC/DCコンバー
タD1の出力端の間に直列接続された2つの分圧抵抗R
1,R2の接続点の電位、抵抗R3を介して流れるDC
/DCコンバータD1の出力電流の値から、DC/DC
コンバータD1から出力される出力電力の値を演算し、
演算結果に応じた出力電力信号を出力する演算回路11
と、例えば放電灯Lpの定格電力値に設定された出力電
力指令値を有して、出力電力信号からDC/DCコンバ
ータD1の出力電力の値と出力電力指令値との差を算出
し、これに応じた算出信号を出力する算出回路12と、
算出信号に応じて発振する発振回路13と、発振回路1
3から出力される発振信号により例えばDC/DCコン
バータD1に具備されたスイッチング素子をオン/オフ
駆動する駆動回路14とを備えている。
【0006】上記従来の放電灯点灯装置の制御回路部1
0’は、放電灯Lpの始動後、放電灯Lpからの光束が
安定して放電灯Lpが定常状態となる定常時において、
直流電源Eの入力電圧が変動してDC/DCコンバータ
D1の出力電力もこの入力電圧に応じて変動しようとし
ても、出力電力の値と出力電力指令値との差から、例え
ばDC/DCコンバータD1のスイッチング素子をオン
/オフする周波数を制御することで、出力電力の変動を
防いでその値が放電灯Lpの定格電力値に保たれるよう
にDC/DCコンバータD1を制御するのである。な
お、DC/DCコンバータD1のスイッチング素子を、
オンデューティを可変する所謂PWM制御することで、
出力電力を略一定に保っても良い。
【0007】また、ヘッドライトという用途の性格上、
放電灯Lpが始動してから定常状態に移行するまでの移
行期間を短縮する必要がある。そのため、移行期間の出
力電力指令値は定常状態のときの値よりも高く設定さ
れ、制御回路部10’は移行期間にDC/DCコンバー
タD1から負荷回路部20に過大な電力を供給させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直流電
源Eからの入力電圧が著しく低下し、これに伴って制御
回路部10’が出力電力を安定に保とうとDC/DCコ
ンバータD1を制御すると直流電源Eからの入力電流が
増し、この入力電流の増加から少なくともDC/DCコ
ンバータD1を構成する電子部品から熱が発生して電子
部品の温度が上昇し、DC/DCコンバータD1の回路
内で損失される電力である回路損失が増加することとな
る。その結果、制御回路部10’はさらに回路損失を補
って出力電力を安定に保とうとDC/DCコンバータD
1を制御するため、さらに入力電流が増して入力電力が
増加してしまうこととなる。これにより、電子部品の温
度がさらに上昇してしまうといった問題があった。ま
た、放電灯Lpの移行期間においても、上述のように負
荷回路部20に過大な電力が供給されることにより、入
力電力が大きくなって、回路損失が増加するとともに電
子部品の温度が上昇してしまうこととなる。
【0009】さらに、近年では放電灯点灯装置の小型化
により放熱面積が小さくなってきているとともに、放電
灯点灯装置を放電灯Lpの近傍に設置することが多い。
その結果、近年の放電灯点灯装置では内部の電子部品の
温度が上昇し易くなって、電子部品の特性が劣化した
り、最悪の場合には破壊してしまうことがあった。
【0010】そこで、直流電源Eの入力電圧変動により
生じる電子部品の温度上昇を防止するために、電力の損
失の少ない電子部品を使用したり、損失が大きくても、
特性の劣化や破壊が生じ難い電子部品を使用したり、或
いは放熱性の高い構造にするといったことが行われてい
る。しかし、上述のような電子部品を使用することは大
幅なコスト上昇を招き、また小型化と同時に放熱性の高
い構造とする場合においても同様にコストが高くなって
しまうこととなる。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化
及び破壊を防止した放電灯点灯装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、直流電源から供給される直流電
力を電力変換して、放電灯を含む負荷回路部に供給する
変換回路と、直流電源から変換回路に入力される入力電
圧を検出する入力電圧検出回路と、直流電源から変換回
路に入力される入力電流を検出する入力電流検出回路
と、負荷回路部に略一定の電力を供給するように変換回
路を制御する制御回路部とを備えた放電灯点灯装置であ
って、制御回路部は、入力電圧および入力電流から求ま
る入力電力に応じて、変換回路から負荷回路部への電力
供給を制限する制限手段を備えたことを特徴とし、例え
ば直流電源からの入力電圧が大幅に低下し、制御回路部
が負荷回路部に略一定の電力を供給するように変換回路
を制御した結果、直流電源からの入力電流が増加して
も、制限手段によって入力電力に応じて負荷回路部への
電力供給が制限されて入力電流の過大な増加を防ぎ、そ
の結果、電力の損失の少ない電子部品を使用することな
く、電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化及び破
壊を防止することができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御回路部は、放電灯の始動開始から定常状態に移
行するまで、定常状態での電力よりも大きな電力を負荷
回路部に供給するように変換回路を制御する始動手段を
備え、制限手段は、入力電圧および入力電流から求まる
入力電力に応じて、始動手段の制御を制限することを特
徴とし、始動手段により放電灯の始動開始から定常状態
に移行するまでの期間を短縮することができるととも
に、制限手段に始動手段の制御を制限させることによ
り、前記期間の入力電流の過大な増加を防ぎ、その結
果、電力の損失の少ない電子部品を使用することなく、
電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化及び破壊を
防止することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、制御回路部は、入力電圧検出回路により検出
された入力電圧の値に応じて制限手段を動作させる制限
起動手段を備えたことを特徴とし、例えば入力電圧が低
下して回路損失が最も大きくなるときに制限手段を制限
起動手段により動作させて、電子部品の温度上昇を抑え
ることができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
の発明において、制限手段は、入力電圧および入力電流
から求まる入力電力の値が所定の最大入力電力制限値以
下となるように、負荷回路部への電力供給を制限するこ
とを特徴とし、入力電力の値を最大入力電力制限値以下
とする簡単な制御で、電子部品の温度上昇を抑え、電子
部品の劣化及び破壊を防止することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、制限手段は、入力電圧検出回路により検出された入
力電圧に応じて最大入力電力制限値を可変とすることを
特徴とし、最大入力電力制限値を入力電圧に関わらず一
定の値とした場合と比べて、入力電圧の広い範囲で負荷
回路部への電力供給を制限して、電子部品の温度上昇を
抑えることができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、制限手段は、入力電圧が所定の値よりも大きいとき
には、最大入力電力制限値を略一定とし、入力電圧が前
記所定の値よりも小さいときには、入力電圧に応じて最
大入力電力制限値を可変することを特徴とし、入力電圧
に応じて連続的に負荷回路部への電力供給を制限して、
電子部品の温度上昇を緩やかに抑えることができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、制限手段は、少なくとも変換回路における回路内部
で損失される電力である回路損失が所定の値以下となる
ように、負荷回路への電力供給を制限することを特徴と
し、電子部品の温度を略一定の値以下にすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態におけ
る基本構成は従来例と共通するために共通する部分につ
いては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の
特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0020】本実施形態では、図1に示すように、直流
電源Eの両端に接続され、直流電源Eからの入力電圧を
検出する抵抗R4,R5の直列回路からなる入力電圧検
出回路32と、直流電源Eの一端とDC/DCコンバー
タD1の入力端との間に接続され、直流電源EからDC
/DCコンバータD1への入力電流を検出する入力電流
検出回路31とを備えている。
【0021】入力電流検出回路31は、例えば抵抗を備
えて、前記抵抗に流れる電流から入力電流を検出する。
なお、DC/DCコンバータD1がフライバック型であ
る場合には、入力電流検出回路31を、DC/DCコン
バータD1に具備されるスイッチング素子に流れる電流
から入力電流を検出するように構成しても良い。
【0022】さらに本実施形態の制御回路部10は、入
力電圧検出回路32及び入力電流検出回路31により検
出された入力電圧および入力電流から求まる入力電力に
応じて、DC/DCコンバータD1から負荷回路部20
への電力供給を制限する制限手段19を備えている。
【0023】この制限手段19は、入力電流検出回路3
1及び入力電圧検出回路32により検出された入力電流
及び入力電圧の夫々の値から入力電力の値を演算する入
力演算回路15と、入力電圧の値から所定の最大入力電
力制限値を設定する入力電力指令値回路17と、入力演
算回路15により演算された入力電力の値と入力電力指
令値回路17により設定された最大入力電力制限値とを
比較し、入力電力の値が最大入力電力制限値よりも大き
いと判断すると、発振回路13の算出回路12からの算
出信号に応じた動作を停止させ、入力電力の値が最大入
力電力制限値よりも小さいと判断すると、発振回路13
を算出回路12からの算出信号に応じて動作させる比較
回路16とを備えている。
【0024】これにより本実施形態の制御回路部10
は、放電灯Lpの定常時、従来例と同様、DC/DCコ
ンバータD1から出力電力指令値と略等しい一定の電力
を負荷回路20に供給させるようにDC/DCコンバー
タD1を制御するとともに、例えば直流電源Eからの入
力電圧が大幅に低下して、負荷回路部20に略一定の電
力を供給しようとDC/DCコンバータD1を制御した
結果、直流電源Eからの入力電流が増加しても、入力電
力の値が最大入力電力制限値よりも大きくなると、制限
手段19により負荷回路20への供給電力を低下させて
略一定の電力供給を制限し、入力電流の過大な増加を防
ぐのである。そして、制御回路部10は、入力電力の値
が最大入力電力制限値以下となると、制限手段19の算
出信号に応じた動作により、再び負荷回路部20に略一
定の電力を供給させる。その結果、従来例のように大幅
なコストアップを伴ってまで電力の損失の少ない電子部
品を使用することなく、簡単に入力電力の増加に伴う電
子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化及び破壊を防
止することができる。 (実施形態2)本実施形態における基本構成は実施形態
1と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0025】本実施形態の制御回路部10は、図2に示
すように、入力電圧検出回路32により検出された入力
電圧の値に応じて制限手段19を動作させる制限起動手
段たる入力電圧判別回路18を備えている。この入力電
圧判別回路18は、入力電圧検出回路32により検出さ
れた入力電圧の値と、予め設定された基準電圧値とを比
較し、入力電圧の値が基準電圧値よりも小さいと判別す
ると、入力電力指令値回路17に予め設定された最大入
力電力制限値と入力演算回路15により演算された入力
電力の値とを比較回路16に比較させる。そして、実施
形態1と同様に、比較回路16が入力電力の値が最大入
力電力制限値よりも大きいと判断すると、発振回路13
の算出回路12からの算出信号に応じた動作を停止させ
て、入力電力の値が最大入力電力制限値以下となるよう
に負荷回路部20への略一定の電力供給を制限するので
ある。
【0026】例えば図3の点線に示すように、従来では
制御回路部10’が上述のように入力電圧Vinの低下
に応じてDC/DCコンバータD1を制御した結果、入
力電流が増して回路損失を補うように入力電力Winが
増加してしまうこととなる。一方、本実施形態の制御回
路部10は、図3の実線に示すように、例えば基準電圧
値V0が9[V]に設定され、入力電圧判別回路18に
より入力電圧Vinの値が基準電圧値V0よりも大きい
と判別されているときには、従来例と同様、基準電圧値
V0よりも大きい範囲で入力電圧Vinの低下に応じて
DC/DCコンバータD1を制御する。ところが、入力
電圧Vinの値が6[V]となって、入力電圧判別回路
18により入力電圧Vinの値が基準電圧値V0の9
[V]よりも小さいと判別されたときには、制御回路部
10は、比較回路16により入力電力Winと最大入力
電力制限値W0とを比較させ、入力電力Winの値が最
大入力電力制限値W0以下となるようにDC/DCコン
バータD1を制御し、過大な入力電流がDC/DCコン
バータD1に流れないようにしている。
【0027】このように本実施形態では制御回路部10
に入力電圧判別回路18を備えたことによって、例えば
基準電圧値V0を回路損失が最も大きくなる入力電圧V
inの値に設定しておくことによって、入力電圧Vin
が低下して回路損失が最も大きくなるときに制限手段1
9を入力電圧判別回路18により動作させて、電子部品
の温度上昇を抑えることができるのである。
【0028】ここで、入力電力指令値回路17の最大入
力電力制限値を入力電圧Vinに関わらず一定の値W0
としたが、入力電圧Vinに応じて可変させても良い。
例えば、図4に示すように、入力電圧Vinの値がV1
以上であれば、最大入力電力制限値をW1とし、入力電
圧Vinの値がV1以下であれば、最大入力電力制限値
をW1よりも大きいW2とする。これにより、最大入力
電力制限値を入力電圧Vinに関わらず一定の値とした
場合と比べて、入力電圧Vinの広い範囲で負荷回路部
20への電力供給を制限して、電子部品の温度上昇を抑
えることができる。さらに、図5に示すように、入力電
圧Vinの値がV2以上であれば、最大入力電力制限値
をW3とし、入力電圧Vinの値が6[V]以上V2
[V]以下の範囲であれば、最大入力電圧制限値をW3
から、W3よりも大きいW4の範囲で入力電圧Vinに
応じて増減させる。これにより入力電圧Vinに応じて
連続的に負荷回路部への電力供給を制限して、電子部品
の温度上昇を緩やかに抑えることができる。 (実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態
1又は2と共通するために共通する部分については同一
の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ詳細に説明する。
【0029】本実施形態では、制御回路部10はマイク
ロコンピュータで構成され、図6に示すように、所定の
出力電力指令値が設定された出力電力指令部11aと、
実施形態1の分圧抵抗R1,R2に相当する出力電圧検
出回路34により検出されたDC/DCコンバータD1
の出力電力の値、出力電力指令部11aの出力電力指令
値から演算してDC/DCコンバータD1の出力電流指
令値を導出する演算部11bと、演算部11bにより導
出された出力電流指令値、実施形態1の抵抗R3に相当
する出力電流検出回路33により検出されたDC/DC
コンバータD1の出力電流の値から、それぞれの差を算
出して前記差に応じた算出信号を出力する算出部12a
と、例えばDC/DCコンバータD1に具備されたスイ
ッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部14’と、算
出部12aからの算出信号に応じて駆動部14’を制御
する制御部13aと、入力電圧検出回路32及び入力電
流検出回路31により検出された入力電圧および入力電
流から求まる入力電力に応じて、制御部13aに算出信
号に応じた駆動部14’の制御を停止させる制限手段1
9とを備えている。
【0030】また、制限手段19は、実施形態1と同
様、入力電流検出回路31及び入力電圧検出回路32に
より検出された入力電流及び入力電圧の夫々の値から入
力電力の値を演算する入力演算部15’と、入力電圧の
値から所定の最大入力電力制限値を設定する入力電力指
令部17’と、入力演算部15’により演算された入力
電力の値と入力電力指令部17’により設定された最大
入力電力制限値とを比較し、入力電力の値が最大入力電
力制限値よりも大きいと判断すると、制御部13aに算
出信号に応じた駆動部14’の制御を停止させ、入力電
力の値が最大入力電力制限値よりも小さいと判断する
と、制御部13aに算出信号に応じた制御を行わせる比
較部16’とを備えている。
【0031】このような制御回路部10は、出力電力指
令部11a、演算部11b、算出部12a、制御部13
a、駆動部14’によりDC/DCコンバータD1を制
御することで、実施形態1と同様、DC/DCコンバー
タD1の出力電力を所定の出力電力指令値と略等しくし
て負荷回路部20に略一定の電力を供給させるととも
に、制限手段19により、入力電力に応じてDC/DC
コンバータD1から負荷回路部20への電力供給を制限
するものである。
【0032】ところで、出力電力指令部11aの出力電
力指令値は、放電灯Lpの始動開始時に大きく、始動開
始から定常状態に移行するまで経時的に次第に減少する
ように設定されている。これにより本実施形態では、出
力電力指令部11a及び演算部11b並びに算出部12
a、制御部13a、駆動部14’から始動手段が構成さ
れ、制御回路部10は、放電灯Lpの始動開始から定常
状態に移行するまで、定常状態での電力よりも大きな電
力を負荷回路部20に供給するようにDC/DCコンバ
ータD1を制御するのである。この始動手段により、放
電灯Lpの始動開始から定常状態に移行するまでの移行
期間を短縮することができる。
【0033】また、本実施形態の制限手段19は、放電
灯Lpの定常時と同様に、入力電力に応じて上述の始動
手段の制御を制限する。これにより、始動手段が移行期
間に負荷回路部20に大きな出力電力を供給させること
により、直流電源Eからの入力電流が増加しても、この
制御を制限手段19が制限し、放電灯Lpの移行期間に
おける入力電流の過大な増加を防いで、電子部品の温度
上昇を抑え、電子部品の劣化及び破壊を防止することが
できる。
【0034】ここで、放電灯Lpの始動時における本実
施形態の制御回路部10の動作について、図7のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0035】まず、制御回路部10に電源が投入される
と(S1)、制御部13aにて動作を開始するのに必要
な初期設定が行われる(S2)。そして、制限手段19
の入力電力指令部17’及び演算部15’にて入力電圧
の値が読み込まれ(S3)、入力電力指令部17’で読
み込まれた入力電圧の値に対応する最大入力電力制限値
が設定される(S4)。次に、制限手段19の入力演算
部15’に入力電流の値が読み込まれ、演算部11bに
出力電圧の値が読み込まれ、算出部12aに出力電流の
値が読み込まれ(S5)、入力演算部15’にて読み込
まれた入力電圧及び入力電流のそれぞれの値から入力電
力の値が導出される(S6)。その後、出力電力指令部
11aにより経時的に変化する出力電力指令値が設定さ
れ(S7)、演算部11bで出力電力指令値を、読み込
まれた出力電圧の値で除算することにより出力電流指令
値が導出される(S8)。そして、算出部12aにより
出力電流指令値から出力電流の値が減算され、算出部1
2aから減算された結果に応じた算出信号が出力される
(S9)。
【0036】ここで、制限手段19の比較部16’にて
入力電力の値と最大入力電力制限値とが比較される(S
10)。入力電力の値が最大入力電力制限値よりも小さ
いと判断されたときには、制御部13aは算出部12a
からの算出信号に応じて駆動部14’を制御し(S1
1)、その後、ステップ3以降の動作を繰り返す。その
結果、制御回路部10はDC/DCコンバータD1から
負荷回路部20に出力電力指令値と略等しい電力を供給
させる。
【0037】しかし、ステップ10にて入力電力の値が
最大入力電力制限値よりも大きいと判断されたときに
は、制御部13aは駆動部14’の制御を停止し、繰返
しステップS3以降の動作が行われる。そして、ステッ
プ10にて入力電力の値が最大入力電力制限値よりも小
さくなると、ステップ11に移行して上述と同様、制御
部10が算出信号に応じて駆動部14’を制御するので
ある。
【0038】上述のように制御回路部10が動作するこ
とにより、図8に示すように、出力電力Woutおよび
入力電力Winは、電源投入時から時間t1までは略一
定の値に制限され、時間t1の経過後、出力電力指令値
に応じて次第に低下して放電灯Lpの定常時には略一定
の値に保たれる。また、入力電力Winの値は、電源投
入時から時間t1まで最大入力電力制限値Win’以下
に制限されており、上述のようにこの最大入力電力制限
値Win’は直流電源Eからの入力電圧Vinの値に応
じて変化する。
【0039】一方、放電灯Lpの定常時における本実施
形態の制御回路部10の動作についても、上述の始動時
における動作、つまり図7のフローチャートに示すステ
ップS3からの動作と基本的に同様であって、出力電力
指令値が経時的に略一定に保たれる点が異なる。なお、
出力電力指令値は、出力電力指令部11aに記憶された
テーブルなどから選択設定される。
【0040】また、制御回路部10は、放電灯Lpの定
常時において直流電源Eの入力電圧Vinが低下して
も、入力電力Winの値が、実施形態1及び2と同様、
図9に示すように最大入力電力制限値Win’以下とな
るようにDC/DCコンバータD1を制御する。
【0041】直流電源Eの入力電圧Vinが低下する
と、制御回路部10が出力電力の値を出力電力設定値W
out’に略一定に保とうとDC/DCコンバータD1
を制御することで、入力電力Winが増加する。しか
し、入力電圧Vinの値がV4にまで低下して入力電力
Winの値が最大入力電力制限値Win’に達すると、
制限手段19が制御部13aに算出信号に応じた制御を
行わせず、入力電力Winの値が最大入力電力制限値W
in’以下となるように、負荷回路部20への電力供給
を制限する。その結果、出力電力を略一定に保つに必要
な過大な入力電力Win”がDC/DCコンバータD1
に供給されるのを避けることができるのである。なお、
入力電力指令部17’は、放電灯Lpの定常時に入力電
圧Vinの値が低下してV3以下になると、最大入力電
力制限値Win’を入力電圧Vinに反比例して増加さ
せている。
【0042】ところで、本実施形態並びに実施形態1及
び2では、制限手段19に入力電圧の値が最大入力電力
制限値以下となるように負荷回路部20への電力供給を
制限させたが、例えば図11の実線に示すように、DC
/DCコンバータD1の回路内で損失される電力である
回路損失Wlosが所定の値L0以下となるように負荷
回路部20への電力供給を制限させても良い。なお、図
10中の点線は、従来例の回路損失losを示す。この
ように回路損失Wlosを値L0以下とするには、最大
入力電力制限値を、入力電圧Vinの小さい範囲で入力
電圧Vinの低下とともに徐々に小さくなるように設定
しておく。その結果、図11の実線に示すように、入力
電力Winは入力電圧Vinの小さい範囲で最大入力電
力制限値に応じて入力電圧Vinの低下とともに次第に
低下することとなる。これにより、電子部品の温度を略
一定の値以下にすることができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源から供給さ
れる直流電力を電力変換して、放電灯を含む負荷回路部
に供給する変換回路と、直流電源から変換回路に入力さ
れる入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、直流電源
から変換回路に入力される入力電流を検出する入力電流
検出回路と、負荷回路部に略一定の電力を供給するよう
に変換回路を制御する制御回路部とを備えた放電灯点灯
装置であって、制御回路部は、入力電圧および入力電流
から求まる入力電力に応じて、変換回路から負荷回路部
への電力供給を制限する制限手段を備えたので、例えば
直流電源からの入力電圧が大幅に低下し、制御回路部が
負荷回路部に略一定の電力を供給するように変換回路を
制御した結果、直流電源からの入力電流が増加しても、
制限手段によって入力電力に応じて負荷回路部への電力
供給が制限されて入力電流の過大な増加を防ぎ、その結
果、電力の損失の少ない電子部品を使用することなく、
電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化及び破壊を
防止することができるという効果がある。
【0044】請求項2の発明は、制御回路部は、放電灯
の始動開始から定常状態に移行するまで、定常状態での
電力よりも大きな電力を負荷回路部に供給するように変
換回路を制御する始動手段を備え、制限手段は、入力電
圧および入力電流から求まる入力電力に応じて、始動手
段の制御を制限するので、始動手段により放電灯の始動
開始から定常状態に移行するまでの期間を短縮すること
ができるとともに、制限手段に始動手段の制御を制限さ
せることにより、前記期間の入力電流の過大な増加を防
ぎ、その結果、電力の損失の少ない電子部品を使用する
ことなく、電子部品の温度上昇を抑え、電子部品の劣化
及び破壊を防止することができるという効果がある。
【0045】請求項3の発明は、制御回路部は、入力電
圧検出回路により検出された入力電圧の値に応じて制限
手段を動作させる制限起動手段を備えたので、例えば入
力電圧が低下して回路損失が最も大きくなるときに制限
手段を制限起動手段により動作させて、電子部品の温度
上昇を抑えることができるという効果がある。
【0046】請求項4の発明は、制限手段は、入力電圧
および入力電流から求まる入力電力の値が所定の最大入
力電力制限値以下となるように、負荷回路部への電力供
給を制限するので、入力電力の値を最大入力電力制限値
以下とする簡単な制御で、電子部品の温度上昇を抑え、
電子部品の劣化及び破壊を防止することができるという
効果がある。
【0047】請求項5の発明は、制限手段は、入力電圧
検出回路により検出された入力電圧に応じて最大入力電
力制限値を可変とするので、最大入力電力制限値を入力
電圧に関わらず一定の値とした場合と比べて、入力電圧
の広い範囲で負荷回路部への電力供給を制限して、電子
部品の温度上昇を抑えることができるという効果があ
る。
【0048】請求項6の発明は、制限手段は、入力電圧
が所定の値よりも大きいときには、最大入力電力制限値
を略一定とし、入力電圧が前記所定の値よりも小さいと
きには、入力電圧に応じて最大入力電力制限値を可変す
るので、入力電圧に応じて連続的に負荷回路部への電力
供給を制限して、電子部品の温度上昇を緩やかに抑える
ことができるという効果がある。
【0049】請求項7の発明は、制限手段は、少なくと
も変換回路における回路内部で損失される電力である回
路損失が所定の値以下となるように、負荷回路への電力
供給を制限するので、電子部品の温度を略一定の値以下
にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路ブロック図である。
【図2】実施形態2を示す概略回路ブロック図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の他の動作説明図である。
【図5】同上のさらに他の動作説明図である。
【図6】実施形態3を示す概略回路ブロック図である。
【図7】同上の動作を示すフロー図である。
【図8】同上の始動時の動作説明図である。
【図9】同上の定常時の動作説明図である。
【図10】同上の定常時の回路損失を示す説明図であ
る。
【図11】同上の定常時の他の動作説明図である。
【図12】従来例を示す概略回路ブロック図である。
【符号の説明】
10 制御回路部 11 演算回路 12 誤差増幅回路 13 発振回路 14 駆動回路 15 入力演算回路 16 比較回路 17 入力電力指令値回路 19 制限手段 20 負荷回路部 31 入力電流検出回路 32 入力電圧検出回路 D1 DC/DCコンバータ E 直流電源 IGN イグナイタ回路 INV インバータ回路 Lp 放電灯

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から供給される直流電力を電力
    変換して、放電灯を含む負荷回路部に供給する変換回路
    と、直流電源から変換回路に入力される入力電圧を検出
    する入力電圧検出回路と、直流電源から変換回路に入力
    される入力電流を検出する入力電流検出回路と、負荷回
    路部に略一定の電力を供給するように変換回路を制御す
    る制御回路部とを備えた放電灯点灯装置であって、制御
    回路部は、入力電圧および入力電流から求まる入力電力
    に応じて、変換回路から負荷回路部への電力供給を制限
    する制限手段を備えたことを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】 制御回路部は、放電灯の始動開始から定
    常状態に移行するまで、定常状態での電力よりも大きな
    電力を負荷回路部に供給するように変換回路を制御する
    始動手段を備え、制限手段は、入力電圧および入力電流
    から求まる入力電力に応じて、始動手段の制御を制限す
    ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 制御回路部は、入力電圧検出回路により
    検出された入力電圧の値に応じて制限手段を動作させる
    制限起動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 制限手段は、入力電圧および入力電流か
    ら求まる入力電力の値が所定の最大入力電力制限値以下
    となるように、負荷回路部への電力供給を制限すること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の放電灯点灯
    装置。
  5. 【請求項5】 制限手段は、入力電圧検出回路により検
    出された入力電圧に応じて最大入力電力制限値を可変と
    することを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 制限手段は、入力電圧が所定の値よりも
    大きいときには、最大入力電力制限値を略一定とし、入
    力電圧が前記所定の値よりも小さいときには、入力電圧
    に応じて最大入力電力制限値を可変することを特徴とす
    る請求項5記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 制限手段は、少なくとも変換回路におけ
    る回路内部で損失される電力である回路損失が所定の値
    以下となるように、負荷回路への電力供給を制限するこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013037901A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Panasonic Corp 放電灯点灯装置および、これを用いた前照灯,車両

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