JP2002216835A - 燃料電池モジュール - Google Patents

燃料電池モジュール

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JP2002216835A
JP2002216835A JP2001012395A JP2001012395A JP2002216835A JP 2002216835 A JP2002216835 A JP 2002216835A JP 2001012395 A JP2001012395 A JP 2001012395A JP 2001012395 A JP2001012395 A JP 2001012395A JP 2002216835 A JP2002216835 A JP 2002216835A
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electrode current
current collector
fuel cell
hydrogen
flow path
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JP2001012395A
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Terubumi Miyakoshi
光史 宮腰
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Yukihiro Nakamura
亨弘 中村
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Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形寸法の増大や発電能力の低下を来すこと
なく、セルの面全体に対して均一な加圧力を作用させて
伝導体膜と電極との密着を良好にさせ、セル間の良好な
密着力を提供することが可能な燃料電池モジュールの提
供。 【解決手段】 燃料電池スタック2は、発電素子3乃至
10の積層方向に延びる外郭構造体16内に収容され
る。外郭構造体16は、管状体16Aと、その一端部に
管状体16Aと一体的に設けられた底部16Bとからな
る。底部16Bは燃料電池スタック2の一端面に面す
る。管状体16Aの他端部は開口し、内周面に雌ねじ1
6Cが形成されている。押え板17の周面17Aには、
雌ねじと螺合する雄ねじが形成され、螺合によって、押
え板17は外郭構造体16に取付け可能であると共に、
押え板17の主要面17B全体が燃料電池スタック2の
他端面全体を当接押圧し、燃料電池スタック2を均一に
加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料電池モジュールに関
し、特に、少なくとも1の発電素子(セル)を加圧下で
収容配置する燃料電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、セルと呼ばれる発電素子を
複数並べて接続し、燃料電池スタックとして使用するの
が一般的である。ここでセルは、水素イオンを通す高分
子の伝導体膜を、水素電極と酸素電極からなる2枚の電
極で挟んでおり、更にその両側をセパレータで囲む構造
である。酸素と水素が、セパレータに設けた通路に互い
に独立して供給されると、水素ガスは水素電極によって
水素イオンとなり、伝導体膜を通過して酸素電極側に移
動する。水素電極においてイオン化するとき、水素は電
子を放出する。さらに、酸素電極において、水素イオン
と酸素が化学反応を起こし、酸素電極から電子を奪って
水を生成する。こうして、水素電極と酸素電極の間に電
位差を生じさせる。動作時の電位差は1セル当りで1ボ
ルトに満たないことが多いが、多数のセルを積層して直
列接続することで高い電圧が得られる。
【0003】1個のセルの出力を向上させるためには、
伝導体膜と電極との密着が必要である。また燃料電池ス
タック全体の出力を向上させるためには、各セル間の密
着度を向上させて、接続部分での電力の抵抗損失を防ぐ
必要があり、セルの積層体に所望の圧縮力を作用させる
必要がある。このために、従来の燃料電池では、互いに
積層された複数のセルが集合したセル積層体を挟むよう
に、セル積層体の先頭のセルの前方と末尾のセルの後方
にそれぞれ端板を配置し、セルを積層方向に加圧するた
めに、端板を互いに接近する方向に付勢するための加圧
ネジとナットが設けられる。具体的には、例えば、端板
の外形寸法は、各セルの外形寸法よりも大きく形成し、
端板の各セルの投影面の外側位置に、4個の穴が形成さ
れ、それぞれの穴は、対向する端板の穴と同軸となるよ
うに配置される。そして、加圧ネジを対向する端板の穴
部に貫通配置させ、端板の外側に突出した加圧ネジにナ
ットを螺合締結することで、端板間でセル積層体を加圧
している。
【0004】また、他の従来の燃料電池では、端板をセ
ル積層体を挟むように配置することは同じであるが、各
セルの略中央部に、貫通穴を同軸形成し、貫通穴に加圧
ネジを挿通させ、端板の外側に突出した加圧ネジにナッ
トを螺合締結することで、端板間でセル積層体を加圧し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、セルの外形輪
郭の外側に4本の加圧ネジが位置する従来構成では、燃
料電池全体でみると、セルの面方向でのサイズが増大
し、全体として嵩張る構成となる。また、加圧は、セル
と干渉しない位置、即ち端板の4隅に配置されているた
め、ナットの締結によって端板の四隅に加重がかかるこ
とになる。即ち加圧ネジ付近ではセルの構成要素やセル
同士を互いに強く加圧することができるが、ネジから離
間した場所では、加圧力が不十分となり、面全体で均一
な加圧力とはならない。
【0006】またセルの積層面をボルトが貫通する従来
構成では、セルの面積が、貫通穴の分だけ減少すること
になるので、各セルの発電能力がその分だけ低下する。
【0007】そこで本発明は、外形寸法を増大させるこ
となく、またセルの発電能力の低下を来すことなく、セ
ルの面全体に対して均一な加圧力を作用させて伝導体膜
と電極との密着を良好にさせ、また多数のセルを積層す
る構造の場合には、セル間の良好な密着力を提供するこ
とが可能な燃料電池モジュールを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、酸素電極集電体と、該酸素電極集電体に面当接し、
酸素電極本体とプロトン伝導体と水素電極本体とが一体
化されたMEAと、該MEAに面当接する水素電極集電
体とにより積層構造をなす発電素子を少なくとも1個有
する燃料電池モジュールにおいて、該少なくとも1個の
発電素子を収容するために積層方向に延びる外郭構造体
と、該少なくとも1個の発電素子を加圧するための円盤
状の押え板が設けられ、該外郭構造体は管状体をなし、
その一端は開口して開口部内周面に雌ネジが形成され、
他端には該管状体と一体の底部が設けられて該少なくと
も1個の発電素子の一端面は該底部に面して該管状体の
内部に配置され、該押え板は主要面と周面とを有し、該
周面には該雌ネジと螺合する雄ネジが形成され、螺合に
よって該主要面全体が該少なくとも1個の発電素子の他
端面全体を当接押圧する燃料電池モジュールを提供して
いる。
【0009】ここで、該酸素電極集電体と該水素電極集
電体とは円形をなすと共に、それぞれ、複数の板状環状
体が同心円状に互いに半径方向に離間して配列して構成
され、該酸素電極集電体と該水素電極集電体との複数の
板状環状体は、積層方向に互いに重なって配置されるの
が好ましい。
【0010】本発明はまた、酸素電極集電体と、該酸素
電極集電体に面当接し、酸素電極本体とプロトン伝導体
と水素電極本体とが一体化されたMEAと、該MEAに
面当接する水素電極集電体とにより積層構造をなす発電
素子を、少なくとも2個積層方向に配列してなる燃料電
池スタックを有する燃料電池モジュールにおいて、該少
なくとも2個の発電素子は、該水素電極集電体同士が対
向するよう配置され、該対向する水素電極集電体の間に
は水素流路構造体が配置され、該燃料電池スタックを収
容するために積層方向に延びる外郭構造体と、該燃料電
池スタックを加圧するための円盤状の押え板が設けら
れ、該外郭構造体は管状体をなし、その一端は開口して
開口部内周面に雌ネジが形成され、他端には該管状体と
一体の底部が設けられて該燃料電池スタックの一端面は
該底部に面して該管状体の内部に配置され、該押え板は
主要面と周面とを有し、該周面には該雌ネジと螺合する
雄ネジが形成され、螺合によって該主要面全体が該燃料
電池スタックの他端面全体を当接押圧する燃料電池モジ
ュールを提供している。
【0011】ここで、該水素流路構造体には流路部が規
定され、該酸素電極集電体と、該水素電極集電体と、該
水素流路構造体とは、円形をなすと共に、それぞれ、複
数の板状環状体が同心円状に互いに半径方向に離間して
配列して構成され、該酸素電極集電体と該水素電極集電
体と該水素流路構造体との複数の板状環状体は、該流路
部を除き、積層方向に互いに重なって配置されるのが好
ましい。
【0012】また、該燃料電池スタックは、該発電素子
を少なくとも3個該積層方向に配列してなり、該少なく
とも3個の発電素子のうち、少なくとも2個の該発電素
子は、酸素電極集電体同士が対向するよう配置され、該
対向する酸素電極集電体の間には酸素流路構造体が配置
され、該外郭構造体の周面には、該酸素流路構造体に外
気を導入するための該外郭構造体の半径方向に指向する
貫通孔が形成されるのが好ましい。
【0013】更に、該酸素流路構造体には流路部が規定
され、該酸素流路構造体は、円形をなすと共に、それぞ
れ複数の板状環状体が同心円状に互いに半径方向に離間
して配列して構成され、該酸素流路構造体の複数の板状
環状体は、該流路部を除き、該酸素電極集電体と、該水
素電極集電体と、該水素流路構造体の板状環状体と積層
方向に重なって配置されるのが好ましい。
【0014】加えて、該燃料電池スタックは、該発電素
子を偶数個該積層方向に配列してなり、該発電素子は互
いに該酸素電極集電体同士及び該水素電極集電体同士が
対向するよう配列され、該押え板は該酸素電極集電体に
面当接し、該押え板には、酸素電極集電体に外気を供給
するための該積層方向に指向する複数の貫通孔が形成さ
れ、該底部も該酸素電極集電体に面当接し、該底部には
酸素電極集電体に外気を供給するための該積層方向に指
向する複数の貫通孔が形成されているのが好ましい。
【0015】加えて、該底部の周縁部には、該貫通孔が
形成された部分よりも該積層方向に突出する凸部が形成
されているのが好ましい。
【0016】加えて、該押え板の該主要面は、その中央
部が該発電素子側に突出する球形の一部形状をなしてい
るのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による燃料電
池モジュールについて図1乃至図12に基づき説明す
る。図1は、本発明の実施の形態による燃料電池モジュ
ール1の断面図、図2は図1の部分拡大図である。
【0018】燃料電池モジュール1は、燃料電池スタッ
ク2を有する。燃料電池スタック2は、図1の上から順
に発電素子3、4、5、6、7、8、9、10が、8個
積層配列されている。発電素子3、4、5、6、7、
8、9、10は、それぞれ、酸素電極集電体11(図
2)と、これら酸素電極集電体11に面当接したMEA
12と、これらMEA12に面当接する水素電極集電体
13とにより積層構造をなす。ここで、MEAとは、M
embrane Electrode Assembl
yの略であり、図10に示されるような、酸素電極本体
(12A)と、プロトン伝導膜(12B)と、水素電極
本体(12C)とを積層してなる、いわゆる膜電極一体
構造を意味する。
【0019】発電素子3と発電素子4、発電素子5と発
電素子6、発電素子7と発電素子8、発電素子9と発電
素子10は、それぞれ水素電極集電体13と水素電極集
電体13同士が対向するよう配置されている。また、対
向する水素電極集電体13の間には水素流路構造体14
が、それぞれ配置されている。また、発電素子4と発電
素子5、発電素子6と発電素子7、発電素子8と発電素
子9は、酸素電極集電体11と酸素電極集電体11が対
向するよう配置され、対向する酸素電極集電体11の間
には、酸素流路構造体15が、それぞれ配置されてい
る。
【0020】燃料電池スタック2は、発電素子3、4、
5、6、7、8、9、10の積層方向に延びる外郭構造
体16内に収容される。外郭構造体16は、管状体16
A(図3、図4、図5)と、その一端部に管状体16A
と一体的に設けられた底部16B(図6)とからなる。
図1に示されるように、管状体16Aの他端部は開口
し、内周面に雌ねじ16Cが形成されている。図5に示
すように、管状体16Aには、管状体16Aの半径方向
に貫通する複数の貫通孔16aが形成され、管状体16
A内部の酸素流路構造体15を通じて、酸素電極集電体
11に外気を供給することが可能となっている。また、
管状体16Aには、図3に示されるように、酸素電極集
電体11および水素電極集電体13から起電力を取出す
ためのリード部挿通孔16cが穿設されている。更に管
状体16Aには直径方向反対側に一対の水素通過口16
dが貫通形成されている。
【0021】図1に示されるように、燃料電池スタック
2の一端面をなす発電素子10の酸素電極集電体11
は、底部16Bに面して管状体16Aの内部に配置され
る。図1、図6に示されるように、底部16Bには、積
層方向に貫通する複数の貫通孔16bが形成され、発電
素子3の酸素電極集電体11を介して発電素子3の酸素
電極本体12Aに外気を供給することが可能となってい
る。また、底部16Bの燃料電池スタック2に面する側
とは反対側面の周縁部には、貫通孔16bが形成された
部分よりも積層方向に突出する凸部16Dが形成され、
凸部16Dの底面が外部部材に当接したとき貫通孔16
bが塞がれず、底部16Bに面する酸素電極集電体11
を介して発電素子10の酸素電極本体12Aに確実に外
気を供給可能なように構成されている。
【0022】図1、図4に示されるように、外郭構造体
16の開口端には、円盤状の押え板17が設けられる。
押え板17の周面17Aには、外郭構造体16に形成さ
れた雌ねじと螺合する雄ねじが形成され、螺合によっ
て、押え板17は外郭構造体16に取付け可能であると
共に、上記積層方向に移動可能である。押え板17の主
要面17Bは、燃料電池スタック2の他端面をなす発電
素子3の酸素電極集電体11に面しており、押え板17
が酸素電極集電体11側に移動することにより、押え板
17の主要面17B全体が燃料電池スタック2の他端面
全体を当接押圧し、燃料電池スタック2を加圧する。図
7、図8に示されるように、主要面17Bには、積層方
向に指向する複数の貫通孔17aが形成され、発電素子
3の酸素電極11を通じて発電素子3の酸素電極本体1
2Aに外気を供給することが可能となっている。また、
図8に示されるように、好ましくは、主要面17Bは、
その中央部が発電素子3側に突出する球形の一部の形状
をなす。これにより、押え板17の、外郭構造体16内
周面に螺合する外周縁に過重な圧力がかかり、中央部に
おける圧力が小さくなることが回避され、燃料電池スタ
ック2の端面全体を均一に押圧することができる。
【0023】外郭構造体16の互いに直径方向反対側と
なる位置であって、上記水素通過口16dに対応した位
置には、水素充填室18、19が固定され、水素充填室
18は水素供給路18Aへ通じ、水素充填室19は水素
排出路19Aへ通じている。図2に水素供給路18A付
近の部分拡大図を示すが、水素排出路19A付近も同様
の構成である。水素充填室18,19にはそれぞれ水素
ガスを封止するためのシール部18B、19Bが設けら
れている。これらの構成によって後述するように、水素
充填室18、19とそれぞれの水素電極集電体13との
間で水素ガスが流通可能となる。
【0024】図9及び図11乃至図13に示されるよう
に、酸素電極集電体11、水素電極集電体13、水素流
路構造体14、酸素流路構造体15は、円形をなすと共
に、それぞれ、複数の板状環状体が同心円状に互いに半
径方向に離間して配列して構成される。
【0025】図2に示されるように、最下の発電素子1
0の最下層が酸素電極集電体11であり、また各発電素
子の酸素電極集電体11は、全て同一形状で、ステンレ
ス等の導電性金属よりなる。図9に示されるように、各
セルの酸素電極集電体11は、複数の板状環状体11
A、11B、11C、11D、11Eが同心円状に互い
に半径方向に離間して配列して構成され、直線状の繋ぎ
部11Fにより、複数の板状環状体11A、11B、1
1C、11D、11Eを一体化することにより構成され
る。板状環状体11A、11B、11C、11D、11
Eにより、同心円状の流路11a、11b、11c、1
1d、11eが画成される。また、最外周部に位置する
板状環状体11Eの外周面からは、起電力を取出すため
の各セルのリード部11Gが半径方向外方に突出して設
けられる。リード部11Gは、外郭構造体16の管状体
16Aのリード部挿通孔16cから外郭構造体16の外
周側へ突出するよう配置される。
【0026】最下層の酸素電極集電体11の上側にはM
EA12が位置する。図10に示されるように、MEA
12は3層構造の一体物であり、円盤状をなし、その外
径寸法は酸素電極集電体11の外径寸法と同じである。
MEA12は、円盤状のカーボン等の導電性のガス拡散
層からなる酸素電極本体12Aと、プロトン伝導膜12
Bと、酸素電極本体12Aと同じく円盤状のカーボン等
の導電性のガス拡散層からなる水素電極本体12Cとを
発電素子3、4、5、6、7、8、9、10の積層方向
に積層することにより構成される。MEA12は、酸素
電極本体12Aが酸素電極集電体11に面するように、
水素電極本体12Cが水素電極集電体13に面するよう
に、配置される。
【0027】プロトン伝導膜12Bは、フラーレン誘導
体系材料により構成され、ポリエチレン(PE)、ポリ
プロピレン(PP)、又はポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)により構成される多孔質のマトリクスに、
フラーレン誘導体系のプロトン伝導体が充填させられる
ことにより構成されたイオン交換膜であり、固体膜をな
す。多孔質のマトリクスにプロトン伝導体を充填するこ
とによって構成するようにしたため、膜を生成すること
が困難なプロトン伝導体の場合にも、容易に固体膜とす
ることができる。プロトン伝導膜をフラーレン誘導体に
より形成すれば、膜の成膜性に優れるばかりか、プロト
ンの伝導に水分子の介在を必要としないため、加湿器等
が不要であり、更に、動作温度領域が−40°C乃至1
60°Cと広い等の利点がある。
【0028】MEA12の上側即ち水素電極本体12C
に面する側には、水素電極集電体13が位置する。各セ
ルの水素電極集電体13は、全て同一形状で、ステンレ
ス等の導電性金属よりなる。図11に示されるように、
水素電極集電体13は、複数の板状環状体13A、13
B、13C、13D、13Eが同心円状に互いに半径方
向に離間して配列して構成され、直線状の繋ぎ部13F
により、複数の板状環状体13A、13B、13C、1
3D、13Eを一体化することにより構成される。板状
環状体13A、13B、13C、13D、13Eによ
り、同心円状の流路13a、13b、13c、13d、
13eが画成される。また、最外周部に位置する板状環
状体13Eの外周面からは、起電力を取出すためのリー
ド部13Gが半径方向外方に突出して設けられる。リー
ド部13Gは、外郭構造体16の管状体16Aのリード
部挿通孔16cから外郭構造体16の外周側へ突出する
よう配置される。
【0029】更に、直径方向互いに反対位置であって繋
ぎ部13Fの延長線上には、半径方向外方に突出して蓋
部13H、13Iが設けられる。蓋部13H、13I
は、水素充填室18、19内の水素が水素通過口18
a、18bを通じて酸素電極集電体11び酸素流路構造
体15内の酸素と混合するのを阻止するために設けられ
る。蓋部13H、13Iは、管状体16Aの水素通過口
16dを貫通して水素充填室18、19内に突出してシ
ール部18B、19Bにて側縁部が封止される。ここ
で、酸素電極集電体11の複数の板状環状体11A、1
1B、11C、11D、11Eと、水素電極13の複数
の板状環状体13A、13B、13C、13D、13E
とは互いに重なるように構成され、酸素電極集電体11
の繋ぎ部11Fと水素電極集電体13の繋ぎ部13Fと
は互いに重なるように構成され、酸素電極集電体11の
リード部11Gと水素電極集電体13のリード部13H
とが互いに重なるように構成される。
【0030】図2に示されるように、最下の水素電極集
電体13の上側には水素流路構造体14が位置する。各
発電素子の間に設けられた水素流路構造体14は、全て
同一形状である。図12に示されるように水素流路構造
体14は、複数の板状環状体14A、14B、14C、
14D、14Eが同心円状に互いに半径方向に離間して
配列して構成され、直線状の繋ぎ部14F、14Gによ
り、複数の板状環状体14A、14B、14C、14
D、14Eを一体化することにより構成される。板状環
状体14A、14B、14C、14D、14Eにより、
同心円状の流路部14a、14b、14c、14d、1
4eが画成される。また、水素電極集電体13の蓋部1
3H、13Iに対応する位置には、蓋部13H、13I
の外形形状と同一形状の一対の突出部14H、14Iが
設けられ、蓋部13H、13Iと同様に、管状体16A
の水素通過口16dを貫通して水素充填室18、19内
に突出してシール部18B、19Bにて側縁部が封止さ
れる。突出部14H、14Iには、半径方向に延びる流
路部14f、14gが、直線上に並んで形成されてお
り、これら流路部の入口端部と出口端部が、それぞれ水
素充填室18、19に開口している。水素流路構造体1
4の複数の板状環状体14A、14B、14C、14
D、14Eは、水素電極13の複数の板状環状体13
A、13B、13C、13D、13Eと重なるように構
成され、流路部14fは水素電極集電体13の繋ぎ部1
3Fと重なるように構成され、突出部14H,14Iは
水素電極集電体13の蓋部13H、13Iと重なるよう
に構成される。
【0031】最下の水素流路構造体14の上側には、発
電素子9の水素電極集電体13が配置される。よって水
素流路構造体14は上下の水素電極13、13により挟
まれ、かつ突出部14H、14Iに形成されている流路
部14f、14gは、上下の蓋部13H、13Iによっ
て封鎖されるので、流路部14f、14gの開口端のみ
が水素充填室18、19に開口することとなる。なお、
水素流路構造体14の繋ぎ部14Fによる水素流路の遮
断は生じない。水素流路構造体14の上下に配置された
水素電極13の同心円状の流路13a、13b、13
c、13d、13eを介して、水素が繋ぎ部14F、1
4Gを乗越えることができるからである。そして、発電
素子9においては、水素電極集電体13の上に順にME
A12、酸素電極集電体11が設けられ、酸素電極集電
体11の上に酸素流路構造体15が配置される。
【0032】それぞれの発電素子の間に設けられた酸素
流路構造体15は、全て同一形状である。図13に示さ
れるように、酸素流路構造体15は、薄肉の円板の両面
から複数の突起15A、15B、15C、15D、15
E(請求項6の酸素流路構造体の板状環状体に対応)が
同心円上に突出すると共に、所定円周角毎に分断された
構成であり、隣接する複数の突起間で円周方向空気流路
部15a、15b、15c、15d、15eと、複数の
半径方向空気流路部15fとが画成される。そして各半
径方向空気流路部15fの開口端は、管状体16Aに形
成された複数の貫通孔16aのみに連通している。ここ
で、酸素流路構造体15は、発電素子9の酸素電極集電
体11と、発電素子8の酸素電極集電体11とによって
挟まれ、複数の同心配列突起15A、15B、15C、
15D、15Eは、隣接する酸素電極集電体11の複数
の板状環状体11A、11B、11C、11D、11E
と重なるように構成される。
【0033】よって、発電素子3乃至10において、全
ての酸素電極集電体11、水素電極集電体13、水素流
路構造体14の板状環状体と酸素流路構造体15の同心
配列突起は、水素流路構造体14の流路部及び酸素流路
構造体15の流路部を除き、積層方向に互いに重なって
配置される。これにより、押え板17による押圧力が各
電極及び流路構造体の全面に均等に働くこととなる。換
言すれば、圧力によりそれぞれの板状環状体が、流路部
内にへたりこむという現象が防止でき、押え板17によ
る押圧力によっても、各構成要素の形状安定性を保つこ
とが可能となる。
【0034】このような構成により、燃料電池モジュー
ル1の発電中には、水素供給路18Aから供給された水
素ガスが、水素充填室18、水素流路構造体14の直線
状の流路部14fを通じて、流路部14a、14b、1
4c、14d、14eへ至る。このとき、流路部14
f、14gに侵入した水素は、蓋部13H、13Iやシ
ール部18B、19Bにより、酸素電極集電体11や酸
素流路構成体15内に混入することがない。さらに、水
素ガスは、流路部14a、14b、14c、14d、1
4eを通じて、水素電極集電体13に供給される。繋ぎ
部14F、14Gに衝突した水素ガスは、水素電極集電
体13の板状環状体13A、13B、13C、13D、
13Eにより画成された流路部13a、13b、13
c、13d、13eへ流れ込み、再び流路部14a、1
4b、14c、14d、14eを通過する。このように
して、流路部13a、13b、13c、13d、13e
を通じて、MEA12の水素電極本体12Cに水素ガス
が供給される。
【0035】水素ガスは水素電極本体12Cによって水
素イオンとなり、プロトン伝導膜12Bを通過して酸素
電極本体12A側に移動する。このとき水素は電子を放
出する。ここでイオン化されなかった水素ガスは、直線
状の流路部14g、水素充填室19、水素排出路19A
を通じて排出される。
【0036】化学反応に必要とされる酸素ガスは、外気
より取込まれる。具体的には、発電素子4、5、6、
7、8、9の酸素電極本体12Aは、酸素電極集電体1
1の流路11a、11b、11c、11d、11e、酸
素流路構造体15の半径方向流路、貫通孔16aを通じ
て外気へ通じている。また、燃料電池スタック2の両端
側に位置する発電素子3、10の酸素電極集電体11
は、押え板17に形成された貫通孔17a及び底部16
Bに形成された貫通孔16bを通じて、外気に連通して
いる。外気に含まれる酸素と、上述のようにしてイオン
化され、プロトン伝導膜12Bを通じて酸素電極本体1
2Aへ達した水素イオンとが電気化学反応を起こし、水
素電極本体12Cと酸素電極本体12Aの間に電位差が
生じ、この電位差を水素電極集電体13と酸素電極集電
体11を通じて取り出すことにより、所望の機器に電力
を供給する。
【0037】本発明による燃料電池モジュールは上述し
た実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した
範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施
の形態によるプロトン伝導膜は、フラーレン誘導体系プ
ロトン伝導体を多孔質基体に含浸させてイオン交換膜を
構成したが、このイオン交換膜に代えて、イオン交換膜
内部に極微量の白金超微粒子触媒とTiO、SiO
等の酸化物超微粒子とを高分散させた、いわゆる内部加
湿型固体高分子膜や、リン酸−ケイ酸塩(P−S
iO)系ガラス等のプロトン伝導性無機化合物を添加
したポリマー膜を用いてもよい。これらを用いることに
より、本実施の形態によるプロトン伝導膜と同様に、加
湿器等によって燃料に水分を含ませることを不要とする
ことができる。
【0038】又、プロトン伝導体と樹脂系バインダー等
とを混合し、フィルム状に成形することによって、イオ
ン交換膜を構成してもよく、又、他の公知の製造方法に
より製造したものを用いてもよい。
【0039】又、プロトン伝導膜として、多孔質のマト
リクスにプロトン伝導体を充填させたものを用いたが、
これに限定されず、プロトン伝導性があり、且つ粉状等
をした燃料源を所望の位置に収容できる固体膜であれば
よい。
【0040】又、本実施の形態では、無加湿状態でプロ
トン伝導可能なイオン交換膜を構成するプロトン伝導体
に、ポリ水酸化フラーレン(通称、フラレノール)を用
いたが、本発明はこれに限定されるものではない。ポリ
水酸化フラーレンは、図14に示したようなフラーレン
分子を母体とし、その構成炭素原子に水酸基を導入した
ものであるが、母体としてはフラーレン分子に限らず炭
素を主成分とする炭素質材料であればよい。この炭素質
材料には、炭素原子が、炭素−炭素間結合の種類を問わ
ず、数個から数百個結合して形成されている集合体であ
る炭素クラスターや、チューブ状炭素質(通称カーボン
ナノチューブ)が含まれていてよい。前者の炭素クラス
ターには、炭素原子が多数個集合してなる、球体又は長
球、又はこれらに類似する閉じた面構造を有する種々の
炭素クラスター(図15)や、それらの球構造の一部が
欠損し、構造中に開放端を有する炭素クラスター(図1
6)、大部分の炭素原子がsp結合したダイヤモンド
構造を持つ炭素クラスター(図17)、さらにはこれら
のクラスターどうしが種々に結合した炭素クラスター
(図18)が含まれていてよい。
【0041】またこの種の母体に導入する基としては水
酸基に限らず、−XH、より好ましくは−YOHで表さ
れるプロトン解離性の基であればよい。ここで、X及び
Yは2価の結合手を有する任意の原子若しくは原子団で
あり、Hは水素原子、Oは酸素原子である。具体的に
は、前記−OH以外に、硫酸水素エステル基−OSO
H、カルボキシル基−COOH、他にスルホン基−SO
H、リン酸基−OPO(OH)のいずれかであるこ
とが好ましい。上記のいずれの変形例によっても、プロ
トンの伝導に加湿が不要であり、本発明における効果に
は変わりはない。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の燃料電池モジュールによ
れば、外郭構造体をなす管状体の一端開口部内周面に雌
ネジが形成され、他端には管状体と一体の底部が設けら
れて、発電素子の一端面を底部に面して管状体の内部に
配置し、押え板の周面に雌ネジと螺合する雄ネジが形成
され、螺合によって押え板の主要面全体が発電素子の他
端面全体を当接押圧するので、外形寸法を増大させるこ
となく、またセルの発電能力の低下を来すことなく、セ
ルの面全体に対して均一な加圧力を作用させてMEAと
電極集電体との良好な密着性を維持することができる。
【0043】請求項2記載の燃料電池モジュールによれ
ば、酸素電極集電体と水素電極集電体とは円形をなすと
共に、それぞれ、複数の板状環状体が同心円状に互いに
半径方向に離間して配列して構成され、酸素電極集電体
と、水素電極集電体との複数の板状環状体は、積層方向
に互いに重なって配置されるので、板状環状体の変形の
ための逃げ部がなく、酸素電極集電体及び水素電極集電
体の全面に均一な加圧力を作用させて、MEAと電極集
電体との密着を良好にさせることができる。
【0044】請求項3記載の燃料電池モジュールによれ
ば、請求項1による燃料電池モジュールの効果に加え
て、燃料電池スタックは、少なくとも2個の発電素子を
有し、この少なくとも2個の発電素子は、水素電極集電
体同士が対向するよう配置され、対向する水素電極集電
体の間には水素流路構造体が配置されているので、2つ
の水素電極集電体に対して1つの水素流路構造体で水素
を確実に供給することが可能となり、燃料電池モジュー
ルを小型化することができる。
【0045】請求項4記載の燃料電池モジュールによれ
ば、請求項2記載の燃料電池モジュールと同様に、酸素
電極集電体、水素電極集電体、水素流路構造体の全面に
均一な加圧力を作用させて、MEAと電極集電体との密
着を良好にさせることができる。
【0046】請求項5記載の燃料電池モジュールによれ
ば、少なくとも2個の発電素子は、酸素電極集電体同士
が対向するよう配置され、対向する酸素電極集電体の間
には酸素流路構造体が配置され、外郭構造体の周面には
外郭構造体の半径方向に指向する貫通孔が形成されてい
るので、2つの酸素電極に対して1つの酸素流路構造体
で酸素を確実に供給することが可能となり、燃料電池モ
ジュールを小型化することができる。
【0047】請求項6記載の燃料電池モジュールによれ
ば、酸素流路構造体は、円形をなすと共に、それぞれ複
数の板状環状体が同心円状に互いに半径方向に離間して
配列して構成され、酸素流路構造体の複数の板状環状体
は、流路部を除き、酸素電極集電体と、水素電極集電体
と、水素流路構造体の板状環状体と積層方向に重なって
配置されるので、酸素電極集電体、水素電極集電体、水
素流路構造体、酸素流路構造体の全面に均一な加圧力を
作用させて、伝導体膜と電極との密着を良好にさせるこ
とができる。
【0048】請求項7記載の燃料電池モジュールによれ
ば、燃料電池スタックは、発電素子を偶数個積層方向に
配列してなり、発電素子は互いに酸素電極集電体同士ま
たは水素電極集電体同士が対向するよう配列され、押え
板は酸素電極集電体に面当接し、押え板には酸素電極集
電体に外気を供給するための貫通孔が形成され、底部は
酸素電極に面当接し、底部には酸素電極集電体に外気を
供給するための貫通孔が形成されているので、燃料電池
スタックの積層方向両端側には酸素流路構造体を設ける
必要がなく、燃料電池モジュールを小型化することがで
きる。
【0049】請求項8記載の燃料電池モジュールによれ
ば、底部の周縁部には、貫通孔が形成された部分よりも
積層方向に突出する凸部が形成されているので、凸部の
底面が外部部材に当接しても貫通孔が塞がれず、底部に
面する酸素電極に確実に酸素を供給することができる。
【0050】請求項9記載の燃料電池モジュールによれ
ば、押え板の主要面は、その中央部が発電素子側に突出
する球形の一部の形状をなすので、押え板の外郭構造体
に螺合する外周縁付近からの圧力が過大となり押え板中
央部における圧力が小さくなるという不具合が回避さ
れ、燃料電池スタックの全面をより均一に押圧すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
を示す図4のI−I線に沿った断面図。
【図2】複数の発電素子を示す図1の水素供給路付近の
部分拡大図。
【図3】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
を示す図5のIII−III線に沿った断面図。
【図4】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
を示す正面図。
【図5】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
を示す側面図。
【図6】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
を示す底面図。
【図7】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
の押え板を示す正面図。
【図8】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
の押え板を示す図6のVIII−VIII線に沿った断
面図。
【図9】本発明の実施の形態による燃料電池モジュール
の酸素電極集電体を示す正面図。
【図10】本発明の実施の形態による燃料電池モジュー
ルのMEAを示す斜視図。
【図11】本発明の実施の形態による燃料電池モジュー
ルの水素電極集電体を示す正面図。
【図12】本発明の実施の形態による燃料電池モジュー
ルの水素流路構造体を示す正面図。
【図13】本発明の実施の形態による燃料電池モジュー
ルの酸素流路構造体を示す正面図。
【図14】本発明の実施の形態による燃料電池モジュー
ルのプロトン伝導膜を構成するフラーレンを示す分子構
造図。
【図15】本発明の燃料電池モジュールの変形例に用い
られるプロトン伝導体を構成する、球体又は長球、又は
これらに類似する閉じた面構造を有する種々の炭素クラ
スターを示す分子構造図。
【図16】本発明の燃料電池モジュールの変形例に用い
られるプロトン伝導体を構成する、球構造の一部が欠損
し、構造中に開放端を有する炭素クラスターを示す分子
構造図。
【図17】本発明の燃料電池モジュールの変形例に用い
られるプロトン伝導体を構成する、大部分の炭素原子が
sp結合したダイヤモンド構造を持つ炭素クラスター
を示す分子構造図。
【図18】本発明の燃料電池モジュールの変形例に用い
られるプロトン伝導体を構成する、複数のクラスターど
うしが種々に結合した炭素クラスターを示す分子構造
図。
【符号の説明】
1 燃料電池モジュール 2 燃料電池スタック 3、4、5、6、7、8、9、10 発電素子 11 酸素電極集電体 11A、11B、11C、11D、11E 板状環状
体 12 MEA 12A 酸素電極本体 12B プロトン伝導膜 13C 水素電極本体 13 水素電極集電体 13A、13B、13C、13D、13E 板状環状体 14 水素流路構造体 14A、14B、14C、14D、14E 板状環状体 14a、14b、14c、14d、14e、14f、1
4g 水素流路部 15 酸素流路構造体 15A、15B、15C、15D、15E 板状環状体
たる同心配列突起 15a、15b、15c、15d、15e、15f 空
気流路部 16 外郭構造体 16A 管状体 16B 底部 16C 雌ネジ 16D 凸部 17 押え板 17A 周面 17B 主要面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 亨弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB02 CC03 CC10 CV01 CX09 CX10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素電極集電体と、該酸素電極集電体に
    面当接し、酸素電極本体とプロトン伝導体と水素電極本
    体とが一体化されたMEAと、該MEAに面当接する水
    素電極集電体とにより積層構造をなす発電素子を少なく
    とも1個有する燃料電池モジュールにおいて、 該少なくとも1個の発電素子を収容するために積層方向
    に延びる外郭構造体と、該少なくとも1個の発電素子を
    加圧するための円盤状の押え板が設けられ、 該外郭構造体は管状体をなし、その一端は開口して開口
    部内周面に雌ネジが形成され、他端には該管状体と一体
    の底部が設けられて該少なくとも1個の発電素子の一端
    面は該底部に面して該管状体の内部に配置され、 該押え板は主要面と周面とを有し、該周面には該雌ネジ
    と螺合する雄ネジが形成され、螺合によって該主要面全
    体が該少なくとも1個の発電素子の他端面全体を当接押
    圧することを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 【請求項2】 該酸素電極集電体と該水素電極集電体と
    は円形をなすと共に、それぞれ、複数の板状環状体が同
    心円状に互いに半径方向に離間して配列して構成され、 該酸素電極集電体と該水素電極集電体との複数の板状環
    状体は、積層方向に互いに重なって配置されることを特
    徴とする請求項1記載の燃料電池モジュール。
  3. 【請求項3】 酸素電極集電体と、該酸素電極集電体に
    面当接し、酸素電極本体とプロトン伝導体と水素電極本
    体とが一体化されたMEAと、該MEAに面当接する水
    素電極集電体とにより積層構造をなす発電素子を、少な
    くとも2個積層方向に配列してなる燃料電池スタックを
    有する燃料電池モジュールにおいて、 該少なくとも2個の発電素子は、該水素電極集電体同士
    が対向するよう配置され、 該対向する水素電極集電体の間には水素流路構造体が配
    置され、 該燃料電池スタックを収容するために積層方向に延びる
    外郭構造体と、該燃料電池スタックを加圧するための円
    盤状の押え板が設けられ、 該外郭構造体は管状体をなし、その一端は開口して開口
    部内周面に雌ネジが形成され、他端には該管状体と一体
    の底部が設けられて該燃料電池スタックの一端面は該底
    部に面して該管状体の内部に配置され、 該押え板は主要面と周面とを有し、該周面には該雌ネジ
    と螺合する雄ネジが形成され、螺合によって該主要面全
    体が該燃料電池スタックの他端面全体を当接押圧するこ
    とを特徴とする燃料電池モジュール。
  4. 【請求項4】 該水素流路構造体には流路部が規定さ
    れ、 該酸素電極集電体と、該水素電極集電体と、該水素流路
    構造体とは、円形をなすと共に、それぞれ、複数の板状
    環状体が同心円状に互いに半径方向に離間して配列して
    構成され、 該酸素電極集電体と該水素電極集電体と該水素流路構造
    体との複数の板状環状体は、該流路部を除き、積層方向
    に互いに重なって配置されることを特徴とする請求項3
    記載の燃料電池モジュール。
  5. 【請求項5】 該燃料電池スタックは、該発電素子を少
    なくとも3個該積層方向に配列してなり、 該少なくとも3個の発電素子のうち、少なくとも2個の
    該発電素子は、酸素電極集電体同士が対向するよう配置
    され、 該対向する酸素電極集電体の間には酸素流路構造体が配
    置され、 該外郭構造体の周面には、該酸素流路構造体に外気を導
    入するための該外郭構造体の半径方向に指向する貫通孔
    が形成されることを特徴とする請求項4記載の燃料電池
    モジュール。
  6. 【請求項6】 該酸素流路構造体には流路部が規定さ
    れ、 該酸素流路構造体は、円形をなすと共に、それぞれ複数
    の板状環状体が同心円状に互いに半径方向に離間して配
    列して構成され、 該酸素流路構造体の複数の板状環状体は、該流路部を除
    き、該酸素電極集電体と、該水素電極集電体と、該水素
    流路構造体の板状環状体と積層方向に重なって配置され
    ることを特徴とする請求項5記載の燃料電池モジュー
    ル。
  7. 【請求項7】 該燃料電池スタックは、該発電素子を偶
    数個該積層方向に配列してなり、 該発電素子は互いに該酸素電極集電体同士及び該水素電
    極集電体同士が対向するよう配列され、 該押え板は該酸素電極集電体に面当接し、該押え板に
    は、酸素電極集電体に外気を供給するための該積層方向
    に指向する複数の貫通孔が形成され、 該底部も該酸素電極集電体に面当接し、該底部には酸素
    電極集電体に外気を供給するための該積層方向に指向す
    る複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求
    項6記載の燃料電池モジュール。
  8. 【請求項8】 該底部の周縁部には、該貫通孔が形成さ
    れた部分よりも該積層方向に突出する凸部が形成された
    ことを特徴とする請求項7記載の燃料電池モジュール。
  9. 【請求項9】 該押え板の該主要面は、その中央部が該
    発電素子側に突出する球形の一部形状をなすことを特徴
    とする請求項1乃至8記載の燃料電池モジュール。
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