JP2002216808A - 燃料電池用燃料ガス生成装置 - Google Patents

燃料電池用燃料ガス生成装置

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JP2002216808A
JP2002216808A JP2001009494A JP2001009494A JP2002216808A JP 2002216808 A JP2002216808 A JP 2002216808A JP 2001009494 A JP2001009494 A JP 2001009494A JP 2001009494 A JP2001009494 A JP 2001009494A JP 2002216808 A JP2002216808 A JP 2002216808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池用燃料ガス生成装置の暖機時間を短
縮する。 【解決手段】 原燃料を改質して燃料ガスを生成する改
質反応器10と、改質反応器10により生成された燃料
ガスを燃料電池スタック21に供給する燃料ガス供給路
34,36,37と、燃料ガス供給路34を流れるガス
と冷却水との間で熱交換を行う熱交換器20と、改質反
応器10と熱交換器20に冷却水を循環させる冷却水管
32a,32b,33a,33b,35a,35bと、
燃料ガス供給路34に燃焼ガスを供給する冷却水用始動
燃焼器25と、を備えた燃料電池用燃料ガス生成装置1
を暖機するときに、冷却水の温度が所定温度以下のとき
には冷却水用始動燃焼器25の燃焼ガスを燃料ガス供給
管34に供給して冷却水の予備加熱を実行し、冷却水の
温度が前記所定温度を越えているときには燃焼ガスを燃
料ガス供給管34に供給せず冷却水の予備加熱を実行し
ない

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭化水素系燃料
を水素リッチガスに改質して燃料電池用燃料ガスを生成
する燃料電池用燃料ガス生成装置に関し、特に、始動性
に優れた燃料電池用燃料ガス生成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】メタノールやガソリンなどの炭化水素系
燃料をオートサーマル改質器を備えた燃料ガス生成装置
によって水素リッチな燃料ガスに改質し、この燃料ガス
と酸化剤ガス(例えば、空気)を燃料電池に供給し発電
を行う燃料電池システムは従来から知られている(特開
2000−302408号公報等)。
【0003】従来の燃料電池システムは、図6に示すよ
うに、蒸発器70と、改質反応器71と、熱交換器72
と、燃料電池スタック73を備えている。蒸発器70
は、メタノール等の原燃料と水とを混合してなる液体原
燃料(以下、改質燃料という)を蒸気化させるとともに
改質空気を加熱してこれらを改質反応器71に供給す
る。改質反応器71は、蒸発器70で生成した燃料蒸気
と改質空気とを反応させて水素リッチな改質ガスを生成
するオートサーマル式の改質器74と、改質器74で生
成された改質ガスの温度を下げる熱交換器75と、熱交
換器75で温度低下させた改質ガスにCO除去空気を加
えて改質ガス中の一酸化炭素を除去し燃料ガスを生成す
るCO除去器76と、を備え、CO除去器76にはCO
除去触媒を冷却するための冷却水回路が設けられてい
る。熱交換器72は、改質反応器71によって生成され
た燃料ガスを燃料電池スタック73に供給可能な温度ま
で冷却する。なお、熱交換器72,75とCO除去器7
6の冷却水回路にはラジエターポンプ78を介して冷却
水が循環するようになっている。
【0004】燃料電池スタック73は、熱交換器72に
よって温度調節されてアノード電極に供給される燃料ガ
スと、スーパーチャージャ77からカソード電極に供給
される空気(酸化剤ガス)との電気化学反応により発電
を行う。燃料ガスと空気は発電に供された後、蒸発器7
0に内蔵の触媒燃焼器に導かれ、この触媒燃焼器で燃焼
させられ、その燃焼熱で、蒸発器70に供給される改質
燃料と改質空気を加熱した後、排気される。
【0005】この燃料電池システムでは、始動後に燃料
ガス組成が安定し、且つ、燃料ガス温度が燃料電池スタ
ック73に供給可能な温度に安定するまで、システム全
体を暖機する必要がある。そのために、蒸発器70の上
流には蒸発器用始動燃焼器80が設けられている。ま
た、システムの暖機完了まで燃料電池スタック73をバ
イパスしてガスを蒸発器70に流せるように、熱交換器
72と燃料電池スタック73との間に三方切替弁79が
設けられている。
【0006】従来の燃料電池システムの暖機方法を図7
に示すフローチャートを参照して説明すると、始動スタ
ートにより三方切替弁79をバイパス側に接続し燃料ガ
スが燃料電池スタック73に流入しないようにし(ステ
ップS201)、ラジエターポンプ78を起動して冷却
水を循環させ(ステップS202)、蒸発器用始動燃焼
器80に原燃料を供給して起動し(ステップS20
3)、始動用改質空気を蒸発器70に供給する(ステッ
プS204)。これにより、蒸発器用始動燃焼器80の
燃焼ガスで始動用改質空気を加熱し、加熱された始動用
改質空気を改質反応器71→熱交換器72→三方切替弁
79→蒸発器70に流通させて、改質器71の改質触媒
を暖機する。
【0007】そして、蒸発器70から排出される排気の
温度が所定温度(以下、これを蒸発器暖機終了温度Tvs
tという)よりも高くなり、且つ、改質触媒の温度が所
定温度(以下、これを改質器暖機終了温度Trfstとい
う)よりも高くなったら(ステップS205で肯定判
定)、蒸発器70に所定流量で改質燃料の供給を開始し
(ステップS206)、図8に示す改質空気量マップを
参照して改質燃料量に対応する改質空気量を算出し、そ
の空気量で蒸発器70に改質空気の供給を開始し(ステ
ップS207)、さらに、図9に示すCO除去空気量マ
ップを参照して前記改質燃料量に対応するCO除去空気
量を算出し、その空気量でCO除去器76にCO除去空
気を供給する(ステップS208)。これにより、蒸発
器70に供給された改質燃料は燃料蒸気となって改質空
気とともに改質反応器71に供給され、改質反応器71
で改質ガスが生成され、この改質ガスが改質反応器71
→熱交換器72→三方切替弁79→蒸発器70に流通
し、改質ガスは蒸発器70に内蔵の触媒燃焼器で燃焼し
て、改質燃料を蒸発させるための熱源となる。そして、
改質ガスが蒸発器70に供給されるようになったら、蒸
発器用始動燃焼器80への原燃料の供給をストップする
(ステップS209)。
【0008】このようにしてシステムの暖機を行ってい
る間に、改質器74の改質触媒やCO除去器76のCO
除去触媒における反応熱によって、熱交換器72,75
およびCO除去器76とラジエターポンプ78との間を
循環する冷却水の暖機が行われることとなる。そして、
改質ガス組成が燃料電池スタック73へ供給可能なガス
組成に安定し(ステップS210で肯定判定)、冷却水
温度が所定温度(以下、これを冷却水暖機終了温度Tcs
tという)より高くなったら(ステップS211で肯定
判定)、燃料電池システムは暖機完了であるので、三方
切替弁79を燃料電池スタック73側に接続して(ステ
ップS212)、改質ガスを燃料ガスとして燃料電池ス
タック73に供給し、燃料電池スタック73は発電可能
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の燃料電池システムにおける暖機方法では、改質器7
4の改質触媒やCO除去器76のCO除去触媒における
反応熱によって冷却水を暖機しているため、冷却水の暖
機に長時間を要した。また、CO除去器76はこれに供
給される冷却水の温度が所定温度に達しないと性能を十
分に発揮できないため、改質ガス組成が燃料電池スタッ
ク73へ供給可能な所定のガス組成に安定するまでの時
間も長くなる。その結果、この冷却水の暖機時間が燃料
電池システム全体の暖機時間を大きく左右することとな
り、システム全体の暖機に長時間を要するという問題が
生じた。
【0010】そこで、この発明は、効率よく且つ迅速に
冷却水を暖機することができ、燃料電池システム全体の
早期暖機を達成することができる燃料電池用燃料ガス生
成装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、原燃料を改質して燃料
電池用燃料ガスを生成する改質反応器(例えば、後述す
る実施の形態における改質反応器10)と、前記改質反
応器により生成された燃料ガスを燃料電池(例えば、後
述する実施の形態における燃料電池スタック21)に供
給可能にする燃料ガス供給路(例えば、後述する実施の
形態における燃料ガス供給管34,36,37)と、前
記燃料ガス供給路に設けられ該燃料ガス供給路を流れる
ガスと熱媒体(例えば、後述する実施の形態における冷
却水)との間で熱交換を行う熱交換器(例えば、後述す
る実施の形態における熱交換器20)と、前記改質反応
器および前記熱交換器に前記熱媒体を循環させる熱媒体
循環路(例えば、後述する実施の形態における冷却水管
32a,32b,33a,33b,35a,35b,4
6a,46b)と、を備えた燃料電池用燃料ガス生成装
置(例えば、後述する実施の形態における燃料ガス生成
装置1)において、前記燃料ガス供給路における前記熱
交換器の上流に燃焼ガスを供給可能にする燃焼器(例え
ば、後述する実施の形態における冷却水用始動燃焼器2
5)を備えることを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、燃焼器の
燃焼ガスを熱交換器に直接流して熱交換器の能力を最大
限利用して熱媒体を迅速に加熱することが可能となり、
さらに、この加熱された熱媒体が改質反応器にも循環す
るので改質反応器も迅速に暖機することが可能となる。
また、燃焼ガスは改質反応器の下流であって熱交換器の
上流に供給されることから、改質反応器には燃焼ガスが
流れないので、改質反応器内の触媒に対する過熱防止が
可能となる。また、燃焼ガスがガス流路を流れることに
より、ガス流路も暖機される。
【0013】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記熱媒体循環路の一部が、前記燃
焼器と熱交換可能な熱交換路(例えば、後述する実施の
形態におけるジャケット25c)を構成することを特徴
とする。このように構成することにより、燃焼器から放
熱される熱を熱媒体循環路を流れる熱媒体に回収するこ
とができ、エネルギの有効利用を図ることが可能とな
る。
【0014】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、前記熱媒体の温度が
所定温度以下のときに前記燃焼器が運転されることを特
徴とする。このように構成することにより、熱媒体の温
度が所定温度以下のときだけ燃焼器が運転されるので、
燃料の浪費を防止することができるとともに、冷却水の
過熱を防止することが可能となる。
【0015】請求項4に記載した発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明において、前記熱交換
器の下流における前記燃料ガス供給路に、前記燃料電池
をバイパスしてガスを流通させるバイパス通路(例え
ば、後述する実施の形態におけるバイパス管43)が接
続されていることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、ガス組成の不安定なガスはバイパス通路に流
し、燃料電池には流れないようにすることが可能とな
る。
【0016】請求項5に記載した発明は、請求項2から
請求項4のいずれかに記載の発明において、前記熱媒体
の温度が前記所定温度よりも大きいときに前記熱媒体の
前記熱交換路への流通を阻止する流通阻止手段(例え
ば、後述する実施の形態における冷却水バルブ47)を
備えることを特徴とする。このように構成することによ
り、熱媒体の温度が前記所定温度よりも大きいときには
流通阻止手段によって熱媒体の熱交換路への流通を阻止
することでき、その結果、熱媒体循環路を循環する熱媒
体量を減少させることが可能となる。なお、流通阻止手
段は、熱媒体が熱交換器に流通するのを遮断するバルブ
で構成してもよいし、あるいは、熱媒体が熱交換器をバ
イパスして流れるようにするバイパス通路で構成しても
よい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る燃料電池用
燃料ガス生成装置の一実施の形態を図1から図5の図面
を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態
は、燃料電池自動車に搭載された燃料電池用燃料ガス生
成装置の態様である。
【0018】図1は燃料電池用燃料ガス生成装置(以
下、燃料ガス生成装置と略す)1の概略構成図であり、
燃料ガス生成装置1は、改質反応器10、熱交換器2
0、燃料電池スタック(燃料電池)21、蒸発器22、
蒸発器用始動燃焼器23、スーパーチャージャ24,冷
却水用始動燃焼器25、ラジエターポンプ26を主要構
成としており、改質反応器10は、改質器11、熱交換
器12、CO除去器13を備えている。
【0019】燃料電池スタック21は固体高分子型の燃
料電池であり、アノード電極に供給される燃料ガス中の
水素と、カソード電極に供給される酸化剤ガスとしての
空気中の酸素との電気化学反応により発電を行う。燃料
電池スタック21のアノード電極に供給される燃料ガス
は、液体原燃料を蒸発器22で燃料蒸気にし、更に改質
反応器10によって水素リッチな燃料ガスに改質したも
のが用いられる。
【0020】すなわち、蒸発器22には、炭化水素系燃
料(例えば、メタノール)と水とを所定の割合で混合し
てなる改質用の液体原燃料(以下、改質燃料という)と
改質用の空気(以下、改質空気という)とが供給される
ようになっていて、蒸発器22内において改質燃料およ
び改質空気は加熱され、改質燃料は蒸気化されて燃料蒸
気となり、加熱された改質空気と混合した状態で、蒸発
器22から燃料供給管31を介して改質反応器10の改
質器11に供給される。
【0021】改質反応器10の改質器11は、内部に改
質触媒を備えたオートサーマル式の改質器であり、蒸発
器22で生成した燃料蒸気を改質空気によって部分酸化
させた原燃料ガスから水素リッチな改質ガスを生成す
る。改質器11で生成された改質ガスは熱交換器12に
よって冷却された後、CO除去器13に供給される。C
O除去器13は内部にCO除去触媒を備えるとともに、
CO除去用の空気(以下、CO除去空気という)が供給
可能になっていて、CO除去器13内において改質ガス
中のCOは酸化されてCO2になり、すなわち、改質ガ
ス中のCOが除去されて燃料ガスが生成される。また、
熱交換器12には、ラジエターポンプ26と冷却水管3
2a,32bによって、燃料ガスを冷却するための冷却
水が循環可能になっており、CO除去器13には、ラジ
エターポンプ26と冷却水管33a,33bによって、
前記CO除去触媒を冷却するための冷却水が循環可能に
なっている。
【0022】改質反応器10により改質された燃料ガス
は、燃料ガス供給管34を介して熱交換器20に供給さ
れる。熱交換器20には、ラジエターポンプ26と冷却
水管35a,35bによって、燃料ガスを燃料電池スタ
ック21に供給可能な所定温度まで冷却するための冷却
水が循環可能になっている。熱交換器20によって冷却
された燃料ガスは、燃料ガス供給管36,37および三
方切替弁38を介して燃料電池スタック21のアノード
電極に供給される。燃料電池スタック21のカソード電
極には、スーパーチャージャ24から空気供給管38を
介して酸化剤ガスとして空気が供給可能になっている。
【0023】燃料電池スタック21のアノード電極に供
給された燃料ガスは発電に供された後、燃料オフガスと
してアノードオフガスバルブ39、燃料オフガス管40
を介して蒸発器22に供給され、また、カソード電極に
供給された空気は発電に供された後、空気オフガスとし
てカソードオフガスバルブ41、空気オフガス管42を
介して蒸発器22に供給される。なお、通常運転時はア
ノードオフガスバルブ39とカソードオフガスバルブ4
1はそれぞれアノード電極に供給される燃料ガスの圧
力、カソード電極に供給される酸化剤ガスの圧力を制御
する。また、三方切替弁38は燃料電池スタック21を
迂回するバイパス管43によって燃料オフガス管40に
接続されており、三方切替弁38は、燃料ガス供給管3
6を、燃料ガス供給管37とバイパス管43のいずれか
一方と選択的に接続可能にする。三方切替弁38が燃料
ガス供給管36と燃料ガス供給管37とを接続したとき
に熱交換器36を通過した燃料ガスは燃料電池スタック
21に供給され、三方切替弁38が燃料ガス供給管36
とバイパス管43とを接続したときに熱交換器36を通
過した燃料ガスは燃料電池スタック21を迂回しバイパ
ス管43を流れることになる。
【0024】燃料電池スタック21から排出された前記
燃料オフガスと前記空気オフガスは蒸発器22に内蔵さ
れた触媒燃焼器に導かれ、この触媒燃焼器で燃焼させら
れ、その燃焼熱で、蒸発器22に供給される改質燃料と
改質空気を加熱する。なお、蒸発器22において加熱源
とされた燃料オフガスと空気オフガスの燃焼ガスは、排
気管44を介して大気に排気される。
【0025】蒸発器用始動燃焼器23は蒸発器22に付
設されており、蒸発器用始動燃焼器23には原燃料と空
気が供給可能になっている。蒸発器用始動燃焼器23は
始動時に限って燃焼され、その燃焼ガスが蒸発器22に
導入され、蒸発器22に供給される始動用改質空気を加
熱する。
【0026】冷却水用始動燃焼器25は改質反応器10
と熱交換器20の間に配置されている。図2は冷却水用
始動燃焼器25を一部破断して示す概略斜視図である。
冷却水用始動燃焼器25は内部に燃焼室(図示せず)を
有し、この燃焼室に原燃料と空気が供給可能になってい
て、この燃焼室に供給された原燃料をグロープラグ25
aで着火して燃焼し、その燃焼ガスがガス出口25bか
ら排出されるようになっている。この冷却水用始動燃焼
器25は暖機時に所定条件が満たされたときにだけ運転
されるようになっていて、ガス出口25bから排出され
る燃焼ガスは、図1に示すようにガス供給管45を通
り、改質反応器10と熱交換器20とを接続する燃料ガ
ス供給管34に導入される。
【0027】また、冷却水用始動燃焼器25の前記燃焼
室の周囲には冷却水ジャケット(熱交換路)25cが形
成されており、このジャケット25cには、ラジエター
ポンプ26と冷却水管46a,46bによって冷却水が
循環可能になっていて、冷却水管46aには冷却水バル
ブ47が設けられている。冷却水用始動燃焼器25の運
転時にジャケット25cに冷却水を流すと、冷却水用始
動燃焼器25から放熱される熱がジャケット25c内を
流れる冷却水に回収されて、冷却水が加熱される。
【0028】この実施の形態においては、1台のラジエ
ターポンプ26によって、熱交換器12とCO除去器1
3と熱交換器20と冷却水用始動燃焼器25のジャケッ
ト25cに、冷却水を循環させており、これらと冷却水
管32a,32b,33a,33b,35a,35b,
46a,46bは熱媒体循環路を構成し、熱媒体循環路
の一部であるジャケット25cと熱交換器20におい
て、冷却水用始動燃焼器25の燃焼ガスと冷却水が熱交
換をすることになる。
【0029】次に、この燃料ガス生成装置1の作用につ
いて説明する。この燃料ガス生成装置1では、早期暖機
を図るために、システム起動時に冷却水の温度が冷却水
暖機終了温度Tcst以下のときには、冷却水用始動燃焼
器25を運転してその燃焼ガスを熱交換器20に流通さ
せるとともに、冷却水用始動燃焼器25のジャケット2
5cに冷却水を流通させることによって、冷却水を予備
加熱して迅速に昇温するようにしている。ただし、暖機
は例えば起動時に系内温度が低いときに行われるもので
あり、再起動時など系内が十分に暖まっているときには
行われない。
【0030】次に、この実施の形態における燃料ガス生
成装置1の暖機処理手順を図3のフローチャートを参照
して説明する。まず、燃料電池始動スイッチがONされ
て始動スタートになると、燃料電池制御用コントロール
ユニット(以下、FCECUと略す)は、アノードオフ
ガスバルブ39、および、冷却水バルブ47を閉じ、三
方切替弁38を燃料ガス供給管36とバイパス管43と
を接続するように切り替える(ステップS101)。な
お、この実施の形態では、この時点でカソードオフガス
バルブ41はカソード電極に空気を供給するために開い
ているものとするが、空気が燃料電池を通らないよう
に、図示しないバイパス通路に流すようにしてもよい。
このようにすると、始動時はアノード電極には何も供給
されないので、カソード電極側だけに圧力がかかるのを
防止することができ、極間差圧を保つことができる。
【0031】次に、ステップS102に進み、ラジエタ
ーポンプ26を起動して冷却水を熱交換器12とCO除
去器13と熱交換器20に循環させ、さらにステップS
103に進んで、冷却水温度が冷却水暖機終了温度Tcs
t(例えば、約60゜C)を越えているか否か判定す
る。なお、冷却水温度の検出位置は、熱交換器20の入
口側である燃料ガス供給管35aとするのが好ましい。
【0032】ステップS103において肯定判定した場
合には、すなわち、冷却水温度が冷却水暖機終了温度T
cstを越えているときには、冷却水を予備加熱する必要
がないのでステップS104に進み、ステップS103
において否定判定した場合には、すなわち、冷却水温度
が冷却水暖機終了温度Tcst以下であるときには、冷却
水を予備加熱する必要があるのでステップS111に進
む。
【0033】初めに、ステップS103で肯定判定した
場合の処理について説明する。この場合には、冷却水の
予備加熱を実行する必要がないので、ステップS104
において蒸発器用始動燃焼器23に原燃料を供給して起
動スタートした後、ステップS105に進んで蒸発器2
2に始動用改質空気を供給する。これにより蒸発器用始
動燃焼器23で原燃料が燃焼され、これにより生じた燃
焼ガスが蒸発器22に供給され、始動用改質空気を加熱
する。そして、加熱された始動用改質空気(以下、加熱
空気という)は、改質反応器10→燃料ガス供給管34
→熱交換器20→燃料ガス供給管36→三方切替弁38
→バイパス管43→燃料オフガス管40を通って蒸発器
22導入され、この間に、加熱空気はこの経路内の各機
器の筐体や配管を加熱するだけでなく、改質器11の改
質触媒やCO除去器13のCO除去触媒を加熱する。
【0034】なお、このときには冷却水バルブ47が閉
じているので、冷却水用始動燃焼器25のジャケット2
5cには冷却水は循環していない。したがって、冷却水
の予備加熱を実行しないときには、冷却水の循環量を減
少させることができるので、ラジエターポンプ26の動
力(例えば、モータの消費電力)を低減することができ
る。また、改質反応器10の温度制御性が向上する。ま
た、冷却水用始動燃焼器25は燃焼していないので、冷
却水用始動燃焼器25内の温度は冷却水温度よりも低い
が、冷却水を冷却水用始動燃焼器25のジャケット25
cに通さないので、冷却水温度が低下するのを防止する
こともできる。
【0035】そして、ステップS106において、改質
触媒温度が改質器暖機終了温度Trfstよりも高く、且
つ、蒸発器22から排出される排気の温度が蒸発器暖機
終了温度Tvstよりも高く、且つ、冷却水温度が冷却水
暖機終了温度Tcstよりも高いか否か判定する。ステッ
プS106において否定判定した場合には、加熱空気に
よる加熱処理を継続する。
【0036】これに対して、ステップS106において
肯定判定した場合には、ステップS107に進んで、蒸
発器22に改質燃料と改質空気を供給すると共に、CO
除去器13にCO除去空気を供給する。なお、この時の
改質燃料量、改質空気量、CO除去空気量の決定方法は
従来と同じであるので説明を省略する。これにより、蒸
発器22に供給された改質燃料は加熱されて燃料蒸気と
なり、蒸発器22において加熱された改質空気とともに
改質反応器10に供給され、改質反応器10において燃
料蒸気は改質されて改質ガスが生成され、この改質ガス
が改質反応器10→燃料ガス供給管34→熱交換器20
→燃料ガス供給管36→三方切替弁38→バイパス管4
3→燃料オフガス管40を通って蒸発器22に導入さ
れ、蒸発器22に内蔵の触媒燃焼器で燃焼されて、改質
燃料および改質空気を加熱するための熱源となる。
【0037】このように、改質ガスが蒸発器22に供給
されるようになったらステップS108に進んで、蒸発
器用始動燃焼器23への燃料供給をストップして、加熱
空気による加熱処理を終了する。
【0038】次に、ステップS109に進んで、熱交換
器20から流出する改質ガスの組成(例えば、THCや
CO)が、燃料電池スタック21に供給可能な許容濃度
範囲に安定して収まっているか否か判定する。ステップ
S109で否定判定した場合、すなわち改質ガス組成が
安定していないときには、システム全体としての暖機が
まだ不十分であるので、改質ガスをバイパス管43に流
通させるバイパス運転を継続する。
【0039】ステップS109で肯定判定した場合、す
なわち、改質ガス組成が安定しているときには、システ
ム全体としての暖機は完了であるので、ステップS11
0に進み、アノードオフガスバルブ39を開くととも
に、三方切替弁38を燃料ガス供給管36と燃料ガス供
給管37とを接続するように切り替えて、改質ガスを燃
料ガスとして燃料電池スタック21のアノード電極に供
給するとともに、空気をカソード電極に供給し、燃料電
池スタック21を発電可能な状態にする。このように、
ガス組成が不安定で燃料電池スタック21に供給するの
に適さない間は、改質ガスをバイパス管43に流し、燃
料電池スタック21に供給しないようにしているので、
燃料電池スタック21が保護される。以上が冷却水の予
備加熱の実行を必要としない場合の処理である。
【0040】次に、ステップS103において否定判定
して場合の処理について説明する。前述したように、こ
の場合には冷却水の予備加熱を実行する必要があるの
で、ステップS111に進んで冷却水バルブ47を開
き、さらにステップS112に進んで冷却水用始動燃焼
器25を起動スタートし原燃料を供給する。冷却水バル
ブ47を開き、冷却水用始動燃焼器25を起動すること
により、冷却水用始動燃焼器25で原燃料が燃焼され、
その燃焼ガスが、ガス供給管45および燃料ガス供給管
34を介して熱交換器20に直接供給される。その結
果、熱交換器20の能力を最大限利用して前記燃焼ガス
と冷却水との間で熱交換を行うことができ、冷却水を迅
速に加熱することができる。
【0041】また、これと同時に、冷却水が冷却水用始
動燃焼器25のジャケット25cを通過する間に、冷却
水用始動燃焼器25から放熱される熱がジャケット25
cを流れる冷却水に回収されて、冷却水は加熱される。
熱交換器20において加熱された冷却水は冷却水管35
bを通ってラジエターポンプ26に戻り、ジャケット2
5cにおいて加熱された冷却水は冷却水管46bを通っ
てラジエターポンプ26に戻り、これら加熱された冷却
水は再びラジエターポンプ26から各冷却水管32a,
33a,35a,46aに送出されので、冷却水系全体
が加熱されることになる。なお、熱交換器20において
冷却水と熱交換した後の燃焼ガスは、燃料ガス供給管3
6→三方切替弁38→バイパス管43→燃料オフガス管
40→蒸発器22→排気管44を通って排気される。
【0042】このようにして冷却水の予備加熱をスター
トした後、ステップS113に進んで蒸発器用始動燃焼
器23に原燃料を供給して起動スタートし、ステップS
114に進んで蒸発器22に始動用改質空気を供給す
る。これにより蒸発器用始動燃焼器23で原燃料が燃焼
され、その燃焼ガスが蒸発器22に供給され、始動用改
質空気を加熱する。そして、加熱された始動用改質空
気、すなわち加熱空気は、改質反応器10→燃料ガス供
給管34→熱交換器20→燃料ガス供給管36→三方切
替弁38→バイパス管43→燃料オフガス管40を通っ
て蒸発器22導入され、この間に、加熱空気はこの経路
内の各機器の筐体や配管を加熱するだけでなく、改質器
11の改質触媒やCO除去器13のCO除去触媒を加熱
するとともに、熱交換器12,20とCO除去器13と
冷却水用始動燃焼器25のジャケット25cを循環する
冷却水を加熱する。
【0043】すなわち、この場合には、冷却水は、加熱
空気および燃焼ガスと熱交換することで加熱されると同
時に、冷却水用始動燃焼器25から放熱される燃焼熱を
回収することでも加熱されることとなる。したがって、
冷却水の温度が冷却水暖機終了温度Tcstに達するまで
の所要時間が、冷却水用始動燃焼器25の燃焼ガスの熱
を利用しないときよりも、大幅に短縮される。
【0044】そして、ステップS115に進み、改質触
媒温度が改質器暖機終了温度Trfstよりも高く、且つ、
蒸発器22から排出される排気の温度が蒸発器暖機終了
温度Tvstよりも高く、且つ、冷却水温度が冷却水暖機
終了温度Tcstよりも高いか否か判定する。ステップS
115において否定判定した場合には、冷却水用始動燃
焼器25による冷却水の予備加熱処理、および、加熱空
気による加熱処理を継続する。
【0045】一方、ステップS115において肯定判定
した場合には、ステップS116に進んで、冷却水用始
動燃焼器25をストップするとともに、冷却水バルブ4
7を閉じて、冷却水用始動燃焼器25による冷却水の予
備加熱処理を終了する。
【0046】そして、ステップS116からステップS
107に進む。ステップS107以降の処理について
は、前述した冷却水の予備加熱を実行しない場合と同じ
であるので簡単に説明する。ステップS107において
蒸発器22に改質燃料と改質空気を供給すると共に、C
O除去器13にCO除去空気を供給する。これにより、
蒸発器22で生成した燃料蒸気を改質空気とともに改質
反応器10に供給し、改質反応器10において燃料蒸気
を改質して改質ガスを生成し、この改質ガスを熱交換器
20、バイパス管43等を介して蒸発器22に導入し、
蒸発器22に内蔵の触媒燃焼器で燃焼して、改質燃料お
よび改質空気を加熱するための熱源とする。このよう
に、改質ガスが蒸発器22に供給されるようになったら
ステップS108に進んで、蒸発器用始動燃焼器23へ
の燃料供給をストップして、加熱空気による加熱処理を
終了する。なお、このように改質ガスを生成する前に、
ステップS107において冷却水用始動燃焼器25をス
トップしているので、水素リッチな改質ガス中に冷却水
用始動燃焼器25から酸素リッチな燃焼ガスが混入する
のを防止することができる。
【0047】次に、ステップS109において、熱交換
器20から流出する改質ガスの組成が、燃料電池スタッ
ク21に供給可能な許容濃度範囲に安定して収まってい
るか否か判定し、ステップS109で否定判定した場合
には、システム全体としての暖機がまだ不十分であるの
で、改質ガスをバイパス管43に流通させるバイパス運
転を継続し、燃料電池スタック21を保護する。
【0048】ステップS109で肯定判定した場合に
は、システム全体としての暖機は完了であるので、ステ
ップS110に進み、アノードオフガスバルブ39を開
くとともに、三方切替弁38を燃料ガス供給管36と燃
料ガス供給管37とを接続するように切り替えて、改質
ガスを燃料ガスとして燃料電池スタック21のアノード
電極に供給するとともに、空気をカソード電極に供給
し、燃料電池スタック21を発電可能な状態にする。以
上が冷却水の予備加熱の実行を必要とする場合の処理で
ある。
【0049】このように、この実施の形態の燃料ガス生
成装置1では、始動時に冷却水温度が冷却水暖機終了温
度Tcst以下のときには冷却水用始動燃焼器25を運転
して冷却水の予備加熱処理を実行するので、冷却水を迅
速に暖機することができ、しかも、加熱された冷却水が
改質反応器10の熱交換器12およびCO除去器13に
も循環するので、改質反応器10をも迅速に暖機するこ
とができる。その結果、燃料ガス生成装置の暖機時間を
大幅に短縮して早期暖機が可能になり、始動性が向上す
る。
【0050】図4は、燃料ガス生成装置を始動してから
暖機終了までの所要時間(すなわち、暖機時間)につい
て、この実施の形態における暖機方法と、冷却水の予備
加熱を行わない従来の暖機方法とを比較した図であり、
この実施の形態の暖機方法が従来よりも格段に暖機時間
が短縮されることを確認することができる。
【0051】また、この実施の形態の燃料ガス生成装置
1の場合には、冷却水用始動燃焼器25の燃焼ガスを改
質反応器10の下流であって熱交換器20の上流に位置
する燃料ガス供給管34に導入しているので、燃焼ガス
が改質反応器10に流れないので、改質器11の改質触
媒やCO除去器13のCO除去触媒が燃焼ガスの高熱に
晒されることがなく、したがって、これら触媒を過熱す
るのを防止することができ、熱劣化を防止することがで
きる。
【0052】また、冷却水用始動燃焼器25による冷却
水の予備加熱は、始動時の冷却水温度が冷却水暖機終了
温度Tcstを越えるときだけ実行され、冷却水暖機終了
温度Tcst以下のときには冷却水用始動燃焼器25を運
転せず予備暖機を実行しないようにしているので、燃料
の浪費を防止することができ、燃費向上を図ることがで
きるとともに、冷却水の過熱を防止することができ、熱
交換器20の性能を適正に維持することができる。
【0053】なお、図5は、冷却水の早期暖機にかかる
消費電力について、冷却水用始動燃焼器25を用いた本
実施の形態の場合と、電気ヒータを用いて冷却水を加熱
した場合とを比較した図である。本実施の形態のように
冷却水用始動燃焼器25を用いて冷却水を加熱する場合
にも、各デバイス(例えば、燃料供給装置、グロープラ
グ、空気供給のためのスーパーチャージャ24)を動か
すための消費電力が必要になるが、その量は電気ヒータ
の消費電力よりも格段に少ないことが、この図から明ら
かである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、燃焼器の燃焼ガスを熱交換器に直接流
して熱交換器の能力を最大限利用して熱媒体を迅速に加
熱することが可能となり、さらに、この加熱された熱媒
体が改質反応器にも循環するので改質反応器も迅速に暖
機することが可能となるので、燃料電池用燃料ガス生成
装置の早期暖機が可能になり、その結果、始動性が向上
するという優れた効果が奏される。また、改質反応器に
燃焼ガスが流れず、改質反応器内の触媒に対する過熱防
止を図ることができるので、改質反応器を保護すること
ができるという効果もある。
【0055】請求項2に記載した発明によれば、燃焼器
から放熱される熱を熱媒体循環路を流れる熱媒体に回収
することができ、エネルギの有効利用を図ることが可能
となるので、燃費が向上するとともに、燃料電池用燃料
ガス生成装置の暖機をさらに速めることができるという
効果がある。請求項3に記載した発明によれば、燃料の
浪費を防止することができるので燃費が向上するととも
に、冷却水の過熱を防止することができるので熱交換器
の性能を適正に維持することができるという効果があ
る。
【0056】請求項4に記載した発明によれば、ガス組
成の不安定なガスはバイパス通路に流し、燃料電池には
流れないようにすることができるので、燃料電池を保護
することができるという効果がある。請求項5に記載し
た発明によれば、熱媒体循環路を循環する熱媒体量を減
少させることができるので、改質反応器の温度制御性が
向上し、熱媒体を循環させるのに必要な動力を低減する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る燃料電池用燃料ガス生成装置
の一実施の形態における概略構成図である。
【図2】 前記実施の形態における燃料ガス生成装置に
使用される冷却水用始動燃焼器を一部破断して示す斜視
図である。
【図3】 前記実施の形態における燃焼ガス生成装置の
暖機処理を示すフローチャートである。
【図4】 燃料ガス生成装置を始動してから暖機終了ま
での暖機時間について、従来の暖機方法と本発明の暖機
方法とを比較した図である。
【図5】 冷却水の早期暖機にかかる消費電力につい
て、電気ヒータを用いた場合と本発明の冷却水用始動燃
焼器を用いた場合とを比較した図である。
【図6】 従来の燃料ガス生成装置の一例を示す概略構
成図である。
【図7】 従来の燃料ガス生成装置の暖機方法の一例を
示す暖機処理フローチャートである。
【図8】 改質空気量マップの一例である。
【図9】 CO除去空気量マップの一例である。
【符号の説明】
1 燃料電池用燃料ガス生成装置 10 改質反応器 20 熱交換器 21 燃料電池スタック(燃料電池) 25 冷却水用始動燃焼器(燃焼器) 25c ジャケット(熱交換路) 34,36,37 燃料ガス供給管(燃料ガス供給路) 32a,32b,33a,33b,35a,35b,4
6a,46b 冷却水管(熱媒体循環路) 43 バイパス管(バイパス通路) 47 冷却水バルブ(流通阻止手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/06 H01M 8/06 G (72)発明者 岡田 光 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB03 EB12 EB43 EB44 EB46 4G140 EA02 EA03 EA06 EB03 EB12 EB43 EB44 EB46 5H027 AA06 BA01 BA06 BA08 BA17 KK48 MM12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原燃料を改質して燃料電池用燃料ガスを
    生成する改質反応器と、 前記改質反応器により生成された燃料ガスを燃料電池に
    供給可能にする燃料ガス供給路と、 前記燃料ガス供給路に設けられ該燃料ガス供給路を流れ
    るガスと熱媒体との間で熱交換を行う熱交換器と、 前記改質反応器および前記熱交換器に前記熱媒体を循環
    させる熱媒体循環路と、 を備えた燃料電池用燃料ガス生成装置において、 前記燃料ガス供給路における前記熱交換器の上流に燃焼
    ガスを供給可能にする燃焼器を備えることを特徴とする
    燃料電池用燃料ガス生成装置。
  2. 【請求項2】 前記熱媒体循環路の一部が、前記燃焼器
    と熱交換可能な熱交換路を構成することを特徴とする請
    求項1に記載の燃料電池用燃料ガス生成装置。
  3. 【請求項3】 前記熱媒体の温度が所定温度以下のとき
    に前記燃焼器が運転されることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の燃料電池用燃料ガス生成装置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器の下流における前記燃料ガ
    ス供給路に、前記燃料電池をバイパスしてガスを流通さ
    せるバイパス通路が接続されていることを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料電池用燃料
    ガス生成装置。
  5. 【請求項5】 前記熱媒体の温度が前記所定温度よりも
    大きいときに前記熱媒体の前記熱交換路への流通を阻止
    する流通阻止手段を備えることを特徴とする請求項2か
    ら請求項4のいずれかに記載の燃料電池用燃料ガス生成
    装置。
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