JP2002216381A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002216381A
JP2002216381A JP2001008472A JP2001008472A JP2002216381A JP 2002216381 A JP2002216381 A JP 2002216381A JP 2001008472 A JP2001008472 A JP 2001008472A JP 2001008472 A JP2001008472 A JP 2001008472A JP 2002216381 A JP2002216381 A JP 2002216381A
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Japan
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focus
optical disk
signal
drive
driving
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Application number
JP2001008472A
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English (en)
Inventor
Masaya Shimizu
真弥 清水
Shinichi Yamada
真一 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの独立したフォーカス駆動手段を備える
光ディスク装置で、フォーカス駆動手段が異常状態であ
るか否かを検出することにより、異常状態での情報の記
録あるいは再生を禁止する光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 2つのフォーカス駆動手段に駆動量を共
に駆動しない状態と2つのフォーカス駆動手段を逆相で
駆動した状態での、光ディスクからの反射光に基づいて
検出された再生信号検出手段の出力信号の振幅差が所定
値以下の場合は、2つのフォーカス駆動手段のいずれか
が異常であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに情報
を記録あるいは再生する光ディスク装置のフォーカス駆
動手段の異常検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータで扱う情報量の増加
に対応するため、また情報量の多い動画を保存するため
に大容量の光ディスクが提案されている。これらの光デ
ィスクは大容量化のために、情報を記録あるいは再生す
るトラックの狭ピッチ化が図られている。しかし、狭ピ
ッチ化によりクロストークや隣接トラックの情報の消去
(クロスイレース)と言った隣接トラックの影響が無視
できなくなっている。特に光ディスクにチルトが発生す
ることにより、情報を記録及び再生する光ビームの光デ
ィスクへの入射角度が0度とならない場合にコマ収差が
発生し、クロストーク及びクロスイレースが悪化する。
【0003】そこで、光ビームを集束させる集束レンズ
を傾けることによりコマ収差を発生させ、光ディスクの
チルトによって発生するコマ収差を打ち消す光ディスク
装置が提案されている。集束レンズを傾ける機構として
は、特開平9−22537号公報あるいは特開平10−
261233号公報に示されているように、光ビームの
焦点を光ディスクに対して遠近方向に移動させるフォー
カス駆動手段を複数備え、それらのフォーカス駆動手段
を互いに逆向きに駆動させることにより集束レンズの傾
きを可変とするチルト機構が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2つのフォーカス駆動
手段で構成されたチルト機構において、一方のフォーカ
ス駆動手段が動作不能状態に陥った場合、チルト機構は
正しく動作せず、クロストーク及びクロスイレースが悪
化する。本発明は、フォーカス駆動手段の異常によりク
ロストーク及びクロスイレースが悪化することを未然に
防ぐために、フォーカス駆動手段の異常を検出すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に記載の光ディスク装置は、光ビームの集
束点を光ディスクに対し遠近方向に駆動する第1のフォ
ーカス駆動手段と、光ビームの集束点を光ディスクに対
し遠近方向に前記第1のフォーカス駆動手段とは独立し
て駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビームの集
束点と光ディスクの情報面との距離を検出するフォーカ
スエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段の
出力に基づき第1のフォーカス駆動手段と第2のフォー
カス駆動手段とを同じ向きに駆動して光ビームの集束点
と光ディスクの情報面との距離を一定に保つフォーカス
制御手段と、光ディスクからの反射光に基づいて光ディ
スクに記録された情報を検出する再生信号検出手段と、
前記再生信号検出手段の出力の振幅を検出する振幅検出
手段と、前記フォーカス制御手段が動作状態で前記第1
のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動手段
に逆向きの駆動量を印加した時の駆動量に対する前記振
幅検出手段の出力の変化量が所定値以下の場合は、前記
第1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動
手段のいずれか一方が異常状態であると判定する異常検
出手段とを備えたものである。
【0006】請求項2に記載の光ディスク装置は、光ビ
ームの集束点を光ディスクに対し遠近方向に駆動する第
1のフォーカス駆動手段と、光ビームの集束点を光ディ
スクに対し遠近方向に前記第1のフォーカス駆動手段と
は独立して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビ
ームの集束点と光ディスクの情報面との距離を検出する
フォーカスエラー検出手段と、前記第1のフォーカス駆
動手段と前記第2のフォーカス駆動手段とを同じ向きに
駆動した時の駆動量に対する前記フォーカスエラー検出
手段の出力の変化量が所定値以下の場合は、前記第1の
フォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動手段の
いずれか一方が異常状態であると判定する異常検出手段
とを備えたものである。
【0007】請求項3に記載の光ディスク装置は、光ビ
ームの集束点を光ディスクに対し遠近方向に駆動する第
1のフォーカス駆動手段と、光ビームの集束点を光ディ
スクに対し遠近方向に前記第1のフォーカス駆動手段と
は独立して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビ
ームの集束点と光ディスクの情報面との距離を検出する
フォーカスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検
出手段の出力に基づいて第1のフォーカス駆動手段と第
2のフォーカス駆動手段とを同じ向きに駆動して光ビー
ムの集束点と光ディスクの情報面との距離を一定に保つ
フォーカス制御手段と、前記フォーカスエラー検出手段
の出力に外乱を印加する外乱発生手段と、前記外乱発生
手段から出力される外乱の振幅に対する前記フォーカス
エラー検出手段の出力信号の振幅が所定値以上の場合
は、前記第1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォー
カス駆動手段のいずれか一方が異常状態であると判定す
る異常検出手段とを備えたものである。
【0008】請求項4に記載の光ディスク装置は、光ビ
ームの集束点を光ディスクに対し遠近方向に駆動する第
1のフォーカス駆動手段と、光ビームの集束点を光ディ
スクに対し遠近方向に前記第1のフォーカス駆動手段と
は独立して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビ
ームの集束点と光ディスクの情報面との距離を検出する
フォーカスエラー検出手段と、前記第1のフォーカス駆
動手段と前記第2のフォーカス駆動手段のうちどちらか
一方のみを駆動した時の駆動量に対する前記フォーカス
エラー検出手段の出力の変化量が所定値以下の場合は、
前記第1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス
駆動手段のうち駆動を行ったフォーカス駆動手段が異常
状態であると判定する異常検出手段とを備えたものであ
る。
【0009】請求項5に記載の光ディスク装置は、前記
1から前記4の発明の内のいずれかを備え、2つのフォ
ーカス駆動手段は光ディスク半径方向に対して対物レン
ズを挟んで互いに反対側に設置されているものである。
【0010】請求項6に記載の光ディスク装置は、前記
1から前記4の発明の内のいずれかを備え、2つのフォ
ーカス駆動手段は光ディスク周方向に対して対物レンズ
を挟んで互いに反対側に設置されているものである。
【0011】請求項7に記載の光ディスク装置は、前記
1から前記6の発明の内のいずれかを備え、2つのフォ
ーカス駆動手段は、コイルに電流を流すことにより発生
する磁界と磁石による磁界とにより発生する力を駆動力
とするものである。
【0012】請求項8に記載の光ディスク装置は、前記
1から前記4の発明の内のいずれかを備え、異常検出手
段は、光ディスクに情報を記録する前に動作するもので
ある。
【0013】請求項9に記載の光ディスク装置は、前記
1から前記4の発明の内のいずれかを備え、異常検出手
段が第1のフォーカス駆動手段と第2のフォーカス駆動
手段のいずれか一方が異常状態であると判定した場合
は、光ディスクの情報面に情報を記録することを禁止す
るものである。
【0014】請求項10に記載の光ディスク装置は、前
記1から前記4の発明の内のいずれかを備え、異常検出
手段が第1のフォーカス駆動手段と第2のフォーカス駆
動手段のいずれか一方が異常状態であると判定した場合
は、光ディスクの情報を再生することを禁止するもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1に本発明の
実施の形態1における光ディスク装置の構成図を示す。
光ディスク101はディスクモータ102によって所定
の回転数で回転する。光ビームは半導体レーザー108
から出射され、光学系107内で平行光となりレンズホ
ルダー104に固定された集束レンズ103を通過して
光ディスク101に照射される。レンズホルダー104
には磁石が固定されており、磁石による磁界とフォーカ
ス駆動コイル105及びフォーカス駆動コイル106に
電流を流すことによって生じる電界とにより駆動力が発
生し、レンズホルダー104は動く。
【0016】光ディスク101により反射された反射光
は集束レンズ103を通過し、光学系107内で再び平
行光となり、入射光と分離される。分離された反射光は
信号検出器109に入射され電気信号に変換される。信
号検出器109は4分割された4つの光検出素子よりな
り、互いに対角に位置する2つの光検出素子の出力を加
算して出力する。信号検出器109の出力信号はフォー
カスエラー信号検出部110にて差動演算が行われフォ
ーカスエラー信号が検出される。このようにしてフォー
カスエラー信号を得る方法は、一般に非点収差法と呼ば
れている。集束レンズ103の光ディスク101に対す
る遠近方向の位置とフォーカスエラー信号の関係を図1
7に示す。Dは約10μmである。
【0017】フォーカスエラー信号検出部110から出
力されたフォーカスエラー信号はフォーカス制御部11
1に入力される。フォーカス制御部111はフォーカス
エラー信号のレベルを0に保つように位相補償等を行
い、フォーカス駆動信号を出力する。フォーカス制御部
111から出力されたフォーカス駆動信号は後に説明す
るチルト駆動信号と加算され駆動電流発生部117と駆
動電流発生部118に入力される。
【0018】チルト駆動部115は異常検出部114か
らハイレベルのチルト発生信号が入力されると、一定レ
ベルのチルト駆動信号を出力する。チルト駆動信号とフ
ォーカス駆動信号は加算されて駆動電流発生部117に
入力される。また、チルト駆動信号は極性反転部116
で−1倍にされた後、フォーカス駆動信号と加算されて
駆動電流発生部118に入力される。
【0019】駆動電流発生部117は入力信号を電流に
変換し、フォーカス駆動コイル106に駆動電流を流
す。同様に駆動電流発生部118は入力信号を電流に変
換し、フォーカス駆動コイル105に駆動電流を流す。
ここで、フォーカス駆動信号は駆動電流発生部117及
び駆動電流発生部118に同極性で入力されるので、駆
動電流発生部117及び駆動電流発生部118から出力
される駆動電流は同じ向きであり、フォーカス駆動コイ
ル106及びフォーカス駆動コイル105は同じ向きに
等しい駆動力を発生する。これによりレンズホルダー1
04に固定された集束レンズ103は光ディスク101
に対し遠近方向に動く。
【0020】また、チルト駆動信号は駆動電流発生部1
17及び駆動電流発生部118に逆極性で入力されるの
で、駆動電流発生部117と駆動電流発生部118から
出力される駆動電流は逆向きであり、フォーカス駆動コ
イル106とフォーカス駆動コイル105は逆向きに等
しい駆動力を発生する。これによりレンズホルダー10
4に固定された集束レンズ103は傾く。
【0021】また、信号検出器109の出力信号は再生
信号生成部112へ入力される。再生信号生成部112
は検出信号の総和を演算することにより再生信号を出力
する。再生信号は振幅検出部113に入力され、振幅検
出部113は再生信号の振幅を測定して再生振幅信号を
出力する。振幅検出部113から出力された再生振幅信
号は異常検出部114に入力される。異常検出部114
はチルト駆動部115に対してチルト発生信号を出力
し、その期間異常検出部114は、振幅検出部113か
ら出力される再生振幅信号の変化量を測定する。
【0022】フォーカス駆動コイル105及びフォーカ
ス駆動コイル106が正常な場合は集束レンズ103が
傾き、コマ収差が増大するため再生信号振幅は低下す
る。また、フォーカス駆動コイル105またはフォーカ
ス駆動コイル106のいずれかが異常な場合はレンズが
傾かないため再生振幅信号は変化しない。従って、再生
振幅信号の変化量が所定値以下の場合はフォーカス駆動
コイル105またはフォーカス駆動コイル106のいず
れかが異常状態であると判定する。なお、フォーカス駆
動コイル105とフォーカス駆動コイル106のいずれ
かが異常状態であっても正常な片側のフォーカス駆動コ
イルによってフォーカス制御は正常に動作する。
【0023】以下、それぞれのブロックについて詳細に
説明する。まず、レンズホルダー104の動作について
説明する。図2はフォーカス駆動コイル105及びフォ
ーカス駆動コイル106による駆動力の方向と、レンズ
ホルダー104の動作方向を示した図である。図2
(a)、図2(b)に示すようにフォーカス駆動コイル
105による駆動力とフォーカス駆動コイル106によ
る駆動力の大きさと向きが等しい場合、レンズホルダー
は光ディスク101に対して遠近方向に駆動する。これ
により、光ビームの焦点は光ディスク101に対して遠
近方向に移動する。また、集束レンズ103の光ディス
ク101に対する傾きは0度である。
【0024】図2(c)に示すようにフォーカス駆動コ
イル105とフォーカス駆動コイル106による駆動力
の向きが異なる場合、レンズホルダー104は回転す
る。図2(d)のように駆動力の向きは同じで大きさが
異なる場合、レンズホルダー104は駆動力の向きに移
動し、かつ回転する。回転によりコマ収差が変化する。
図2(e)のようにフォーカス駆動コイル106のみに
駆動力が発生している場合は、図2(d)と同様にレン
ズホルダー104は駆動力の向きに移動し、かつ回転す
る。但し、回転量はフォーカス駆動コイル105及びフ
ォーカス駆動コイル106が正常な場合に比べ非常に小
さい。
【0025】次に異常検出部114について説明する。
異常検出部114はチルト駆動部115にローレベルの
チルト発生信号を出力している状態での振幅検出部11
3の出力信号のレベルと、チルト駆動部115にハイレ
ベルのチルト発生信号を出力している状態での振幅検出
部113の出力信号のレベルの差に基づいてフォーカス
駆動コイル105またはフォーカス駆動コイル106の
異常を検出する。これを図3に示すフローチャートで説
明する。
【0026】まず、図3のステップ301でチルト発生
信号をローレベルとする。次にステップ302で振幅検
出部113から出力される再生振幅信号レベルを測定
し、変数rfenv_11に格納する。次にステップ3
03でチルト発生信号をハイレベルとして、ステップ3
04で振幅検出部113から出力される再生振幅信号レ
ベルを測定し、変数rfenv_12に格納する。続く
ステップ305ではrfenv_11とrfenv_1
2の差を計算しdrfenvに格納する。
【0027】ステップ306でdrfenvと所定値d
RFENV1とを比較し、drfenvがdRFENV
1より小さいならば、フォーカス駆動コイル105また
はフォーカス駆動コイル106のいずれかが異常である
と判定し、ステップ307に進み、異常検出信号をハイ
レベルとする。ステップ306でdrfenvがdRF
ENV1より大きいならば、フォーカス駆動コイル10
5とフォーカス駆動コイル106に異常はないとしてス
テップ308に進み、異常検出信号をローレベルとす
る。
【0028】ここで所定値dRFENV1について説明
する。フォーカス駆動コイル105及びフォーカス駆動
コイル106が正常な状態で、かつフォーカス制御部1
11が動作している状態で、フォーカス駆動コイル10
6に電流dI1を、フォーカス駆動コイル105に電流
−dI1を加えた時の振幅検出部113の出力レベルを
RFENV1bとすると、dRFENV1は、0<dR
FENV1<(rfenv_11−RFENV1b)を
満たす値に設定する。
【0029】次に、フォーカス駆動コイル105及びフ
ォーカス駆動コイル106の両方が正常状態の場合と、
いずれかが異常状態である場合の装置動作について説明
する。まず、フォーカス駆動コイル105及びフォーカ
ス駆動コイル106の両方が正常状態の場合について図
4を用いて説明する。図4(a)は異常検出部114が
出力するチルト発生信号を、図4(b)はフォーカス駆
動コイル106に流れる駆動電流を、図4(c)はフォ
ーカス駆動コイル105に流れる駆動電流を、図4
(d)は集束レンズの傾きを、図4(e)はフォーカス
エラー信号検出部110が出力するフォーカスエラー信
号を、図4(f)は再生信号生成部112が出力する再
生信号を、図4(g)は振幅検出部113が出力する再
生振幅信号を、図4(h)は異常検出信号をそれぞれ示
す。
【0030】時刻t11より異常検出部114が動作を
開始すると、図3におけるステップ301によりチルト
発生信号をローレベルとする。この状態では、チルト駆
動部115が出力するチルト駆動信号は0であり、フォ
ーカス制御部111は動作状態であるので、フォーカス
制御部111から出力されたフォーカス駆動信号が駆動
電流発生部117及び駆動電流発生部118で電流に変
換され、それぞれフォーカス駆動コイル106及びフォ
ーカス駆動コイル105に流れる。電流量はフォーカス
駆動コイル106及びフォーカス駆動コイル105とで
等しく、図4(b)、図4(c)に示すようにI1aで
ある。2つのフォーカス駆動コイルには同じ駆動力が働
くので、集束レンズの光ディスク101に対する傾きは
図4(d)に示すように0度である。
【0031】また、フォーカス制御が動作しているので
フォーカスエラー信号は図4(e)に示すように0であ
る。ここで、レンズホルダー104にはフォーカス制御
により駆動力が発生しているが、この駆動力は自重等に
よるレンズホルダー104の垂れ下がりを補正するもの
である。この時点での再生振幅信号レベルはRFENV
1aであるので、図3のステップ302でrfenv_
11にRFENV1aが格納される。
【0032】次に時刻t12で、図3のステップ303
で異常検出部114はチルト発生信号をハイレベルとす
る。チルト駆動部115はチルト発生信号がハイレベル
となったのでチルト駆動信号を出力する。フォーカス制
御部111は動作状態であるので、駆動電流発生部11
7はフォーカス駆動信号とチルト駆動信号の和を電流変
換してフォーカス駆動コイル106へ出力する。駆動電
流量は図4(b)に示すようにフォーカス駆動信号を電
流変換したI1aとチルト駆動信号を電流変換したd1
1との和I1bである。
【0033】また、駆動電流発生部118はフォーカス
駆動信号とチルト駆動信号の−1倍した信号との和を電
流変換してフォーカス駆動コイル105へ出力する。駆
動電流量は図4(c)に示すようにフォーカス駆動信号
を電流変換したI1aとチルト駆動信号を電流変換した
d11との差I1cである。フォーカス駆動コイル10
5に流れる電流とフォーカス駆動コイル106に流れる
電流の向きが逆になるのでレンズホルダー104は回転
し、集束レンズ103の傾きは図4(d)のようにar
g11となる。
【0034】なお、フォーカス制御が動作しているので
フォーカスエラー信号は図4(e)に示すように0とな
る。光ディスクが反っていないにも拘わらず集束レンズ
の傾きがarg11となるためコマ収差が発生し、ビー
ムスポットサイズが大きくなる。従って、再生信号の振
幅は減少し、再生振幅信号レベルはRFENV1bに減
少する(図4(e))。従って図3のステップ304に
おいて、rfenv_12にRFENV1bが格納され
る。
【0035】次に図3のステップ305で、rfenv
_11とrfenv_12の差を計算し、計算結果(R
FENV1a−RFENV1b)をdrfenv1に格
納する。図3のステップ306でdrfenv1とdR
FENV1とを比較するが、フォーカス駆動コイル10
6及びフォーカス駆動コイル105に異常がないのでd
rfenv1>dRFENV1であり、 ステップ30
8へ進み異常検出信号としてローレベルを出力する。
【0036】次に、フォーカス駆動コイル105が断線
等により動作不能状態である場合について図5を用いて
説明する。図5(a)は異常検出部114が出力するチ
ルト発生信号を、図5(b)はフォーカス駆動コイル1
06に流れる駆動電流を、図5(c)はフォーカス駆動
コイル105に流れる駆動電流を、図5(d)は集束レ
ンズの傾きを、図5(e)はフォーカスエラー信号検出
部110が出力するフォーカスエラー信号を、図5
(f)は再生信号生成部112が出力する再生信号を、
図5(g)は振幅検出部113が出力する再生振幅信号
を、図5(h)は異常検出信号をそれぞれ示す。
【0037】時刻t13より異常検出部114が動作を
開始すると、図3におけるステップ301によりチルト
発生信号をローレベルとする。この状態では、チルト駆
動部115から出力されるチルト駆動信号は0であり、
フォーカス制御部111は動作している状態であるの
で、フォーカス制御部111から出力されたフォーカス
駆動信号が駆動電流発生部117、駆動電流発生部11
8で電流に変換される。ここでフォーカス駆動コイル1
06は異常状態でないため電流I1a2が流れ(図5
(b))、駆動力が発生するが、フォーカス駆動コイル
105は断線のため電流は流れず(図5(c))駆動力
は発生しない。
【0038】この時、集束レンズ103の傾きは図5
(d)に示すようにarg12である。この時点での再
生振幅信号レベルはRFENV2aであるので、図3の
ステップ302でrfenv_11にRFENV2aが
格納される。なお、フォーカス駆動コイル105が動作
不能状態であっても、フォーカス駆動コイル106が動
作可能であるので、フォーカス制御は動作する。
【0039】次に時刻t14で、図3のステップ303
により異常検出部114はチルト発生信号をハイレベル
とする。チルト駆動部115はチルト発生信号がハイレ
ベルとなったのでチルト駆動信号を出力する。フォーカ
ス制御部111は動作状態であるので、駆動電流発生部
117はフォーカス駆動信号とチルト駆動信号の和を電
流変換してフォーカス駆動コイル106へ出力する。駆
動電流量は図5(b)に示すようにフォーカス駆動信号
を電流変換したI1a2とチルト駆動信号を電流変換し
たd11との和I1b2である。
【0040】また、駆動電流発生部118はフォーカス
駆動信号とチルト駆動信号の−1倍した信号との和を電
流変換してフォーカス駆動コイル105へ出力する。し
かし、フォーカス駆動コイル105は断線のため図5
(c)に示すように電流は流れない。従って、レンズホ
ルダー104にはフォーカス駆動コイル106による駆
動力のみが発生し、レンズホルダー104は光ディスク
の遠近方向に移動し、回転動作を行う。これにより集束
レンズ103の傾きはarg13となり、フォーカスエ
ラー信号レベルはfe11となる。しかしながら、フォ
ーカス制御部111の動作によりフォーカスエラー信号
が0となるようにフォーカス駆動信号を出力するので、
時刻t15にはフォーカスエラー信号は0となる。従っ
て、フォーカス駆動コイル106に流れる駆動電流は時
刻t13の時と等しくI1a2となる。
【0041】時刻t14から時刻t15の期間は、フォ
ーカス制御系の応答時間できまり、数十μsである。集
束レンズ103の傾きは時刻t13の時と同じ状態に戻
りarg12となる。即ち、異常検出部114からチル
ト駆動部115への出力信号がローレベルの場合とハイ
レベルの場合とでは振幅検出部113の出力は変化しな
い。
【0042】時刻t15に図3のステップ304で、r
fenv_12にはRFENV2aが格納される。続い
て図3のステップ305で、rfenv_11とrfe
nv_12との差を計算し、計算結果(RFENV2a
−RFENV2a)=0をdrfenv1に格納する。
図3のステップ306でdrfenv1=0とdRFE
NV1とを比較し、0<dRFENV1であるので、異
常状態であるとしてステップ307へ進み、異常検出信
号としてハイレベルを出力する。
【0043】上述したようにフォーカス駆動コイル10
5が断線等により動作不能状態となると異常検出部11
4は異常検出信号を出力するので光ディスク装置は記録
動作を禁止する。従って、誤った情報を光ディスク10
1に記録することを防止できる。また、装置を停止して
誤再生を防止することも可能である。
【0044】(実施の形態2)図6に本発明の実施の形
態2における光ディスク装置の構成図を示す。以降、実
施の形態1で説明した構成要素と同じ動作を行う構成要
素には同一番号をつけて、説明は省略する。実施の形態
2では、フォーカス制御部111が非動作状態の場合と
動作状態の場合とで異常検出の動作が異なる。フォーカ
ス制御部111が非動作状態では、フォーカスエラー信
号検出部110から出力されるフォーカスエラー信号は
異常検出部601に入力される。また、異常検出部60
1はフォーカス駆動部602に対してフォーカス駆動指
令信号を出力する。
【0045】フォーカス駆動部602は異常検出部60
1からハイレベルのフォーカス駆動指令信号が入力され
ると、一定レベルのフォーカス駆動信号を出力する。従
って、一定レベルのフォーカス駆動信号を出力する。こ
のフォーカス駆動信号は駆動電流発生部117と駆動電
流発生部118に入力される。なお、フォーカス制御部
111は、非動作状態であるのでフォーカス制御部11
1の出力は0である。
【0046】フォーカス制御部111が動作状態では、
異常検出部601はフォーカス制御部111に対してフ
ォーカスエラー外乱信号を出力する。フォーカスエラー
外乱信号はフォーカスエラー信号と加算されてフォーカ
ス制御部111へ入力される。フォーカス制御部111
から出力されるフォーカス駆動信号は駆動電流発生部1
17と駆動電流発生部118に入力される。フォーカス
制御部111が動作状態ではフォーカス駆動部602か
らの出力は0である。
【0047】まず、フォーカス制御部111が非動作状
態での異常検出の動作について、フォーカス駆動コイル
105及びフォーカス駆動コイル106の両方が正常状
態の場合といずれかが異常状態である場合における異常
検出部601の動作について説明する。フォーカス制御
部111が非動作状態の場合ではフォーカス制御部11
1はフォーカス駆動信号を出力しない。この状態におい
て集束レンズ103の光ディスクに対する遠近方向の位
置は図17に示す範囲D内にあるとして説明する。
【0048】この時の異常検出部601の動作を図7に
示すフローチャートで説明する。まず、図7のステップ
701でフォーカス駆動指令信号をローレベルとする。
次にステップ702でフォーカスエラー信号検出部11
0から出力されるフォーカスエラー信号のレベルを測定
し、変数fe_21に格納する。次にステップ703で
フォーカス駆動指令信号としてハイレベルを出力し、ス
テップ704でフォーカスエラー信号検出部110から
出力されるフォーカスエラー信号レベルを測定し、変数
fe_22に格納する。続くステップ705ではfe_
21とfe_22の差を計算しdfe21に格納する。
【0049】ステップ706でdfe21と所定値dF
E21とを比較し、dfe21がdFE21より小さい
ならば、フォーカス駆動コイル105またはフォーカス
駆動コイル106のいずれかが異常であると判定し、ス
テップ707に進み、異常検出信号をハイレベルとす
る。ステップ706でdfe21がdFE21より大き
いならば、フォーカス駆動コイル105とフォーカス駆
動コイル106に異常はないとしてステップ708に進
み、異常検出信号をローレベルとする。
【0050】ここで所定値dFE21はフォーカス駆動
コイル106及びフォーカス駆動コイル105に流れる
電流量が0の時のフォーカスエラー信号レベルをFE2
1とし、電流量がdI21の時のフォーカスエラー信号
レベルをFE22とすると、(FE22−FE21)/
2<dFE21<(FE22−FE21)を満たす値に
設定する。なお、異常検出部601はフォーカスエラー
外乱信号としては常に0を出力する。
【0051】次に、フォーカス駆動コイル105及びフ
ォーカス駆動コイル106の両方が正常状態の場合と、
いずれかが異常状態である場合の装置の動作について説
明する。まず、フォーカス駆動コイル105及びフォー
カス駆動コイル106の両方が正常状態の場合の装置の
動作について図8を用いて説明する。図8(a)は異常
検出部601が出力するフォーカス駆動指令信号を、図
8(b)はフォーカス駆動コイル106に流れる駆動電
流を、図8(c)はフォーカス駆動コイル105に流れ
る駆動電流を、図8(d)はフォーカスエラー信号検出
部110が出力するフォーカスエラー信号を、図8
(e)は異常検出信号をそれぞれ示す。
【0052】時刻t21より異常検出部601が動作を
開始すると、図7におけるステップ701によりフォー
カス駆動指令信号をローレベルとする。この時、フォー
カス駆動部602から出力されるフォーカス駆動信号は
0であり、フォーカス制御部111は非動作状態であ
る。従って、駆動電流発生部117、駆動電流発生部1
18からフォーカス駆動コイル106及びフォーカス駆
動コイル105に流れる電流は図8(b)、図8(c)
に示すように0である。この時のフォーカスエラー信号
のレベルは図8(d)に示すようにFE21であり、図
7のステップ702でfe_21にFE21が格納され
る。
【0053】次に時刻t22に図7のステップ703で
異常検出部601はフォーカス駆動指令信号をハイレベ
ルとする。フォーカス駆動部602はフォーカス駆動指
令信号がハイレベルとなったのでフォーカス駆動信号を
出力する。フォーカス制御部111は非動作状態である
ので、駆動電流発生部117、駆動電流発生部118は
フォーカス駆動信号を電流に変換して電流dI2をフォ
ーカス駆動コイル106及びフォーカス駆動コイル10
5へ流す(図8(b)、図8(c))。
【0054】フォーカス駆動コイル106及びフォーカ
ス駆動コイル105に同じ電流が流れるため、レンズホ
ルダー104には光ディスク101に対し遠近方向のみ
の駆動力が働く。但し、フォーカス駆動信号のレベルは
レンズホルダー104の位置が図17のDの範囲に入る
ように設定されている。その結果レンズホルダー104
は移動するので、光ビームの焦点位置も移動し、フォー
カスエラー信号レベルはFE22に変化する(図8
(d))。従って図7のステップ704で、fe_22
にFE22が格納される。
【0055】次に図7のステップ705で、dfe21
にfe_22−fe_21の計算結果(FE22−FE
21)を格納する。図7のステップ706でdfe21
とdFE21とを比較するが、フォーカス駆動コイル1
06及びフォーカス駆動コイル105に異常がないので
dfe21=FE22−FE21>dFE21であり、
ステップ708へ進み異常検出信号としてローレベル
を出力する。
【0056】続いて、フォーカス駆動コイル105が断
線等により動作不能状態である場合の装置動作について
図9を用いて説明する。図9(a)は異常検出部601
が出力するフォーカス駆動指令信号を、図9(b)はフ
ォーカス駆動コイル106に流れる駆動電流を、図9
(c)はフォーカス駆動コイル105に流れる駆動電流
を、図9(d)はフォーカスエラー信号検出部110が
出力するフォーカスエラー信号を、図9(e)は異常検
出信号をそれぞれ示す。
【0057】時刻t23より異常検出部601が動作を
開始すると、図7におけるステップ701でフォーカス
駆動指令信号をローレベルとする。この時、フォーカス
駆動部602から出力されるフォーカス駆動信号は0で
あり、フォーカス制御部111は非動作状態であるの
で、駆動電流発生部117及び駆動電流発生部118か
らフォーカス駆動コイル106及びフォーカス駆動コイ
ル105に流れる電流は図9(b)、図9(c)に示す
ように0である。この時のフォーカスエラー信号レベル
は図9(d)に示すようにFE21であり、図7のステ
ップ702でfe_21にFE21が格納される。
【0058】次に、時刻t24に図7のステップ703
で異常検出部601はフォーカス駆動指令信号をハイレ
ベルとする。フォーカス駆動部602はフォーカス駆動
指令信号がハイレベルとなるのでフォーカス駆動信号を
出力する。フォーカス制御部111は非動作状態である
ので、駆動電流発生部117及び駆動電流発生部118
はフォーカス駆動信号を電流に変換して電流dI2をフ
ォーカス駆動コイル106及びフォーカス駆動コイル1
05へ流す(図9(b)、図9(c))。しかし、フォ
ーカス駆動コイル105は断線のため図9(c)に示す
ように電流は流れない。従って、レンズホルダー104
にはフォーカス駆動コイル106による駆動力のみが発
生し、レンズホルダー104は光ディスク101に対し
て遠近方向に移動する。
【0059】レンズホルダー104の移動により光ビー
ムの焦点位置は移動し、フォーカスエラー信号はFE2
3に変化する(図9(d))。ここで、レンズホルダー
104に加わる駆動力の大きさはフォーカス駆動コイル
105及びフォーカス駆動コイル106の両方が正常動
作している時の1/2である。従って、フォーカスエラ
ー信号の変化量FE23−FE21は2つのフォーカス
駆動コイルが正常動作している時のフォーカスエラー信
号の変化量FE22−FE21の1/2となる。
【0060】図7のステップ704で、fe_22にF
E22が格納される。次に図7のステップ705で、d
fe21にfe_22−fe_21、すなわちFE23
−FE21を格納する。図7のステップ706でdfe
21とdFE21とを比較するが、FE23−FE21
=(FE22−FE21)/2<dFE21であるので
dfe21<dFE21を満たし、ステップ707へ進
み異常検出信号としてハイレベルを出力する。以上によ
りフォーカス駆動コイル105が断線等により動作不能
状態となることにより異常検出部114は異常検出信号
を出力する。
【0061】続いて、フォーカス制御部111が動作状
態での異常検出について説明する。まず、フォーカス駆
動コイル105及びフォーカス駆動コイル106の両方
が正常状態の場合といずれかが異常状態である場合の異
常検出部601の動作について説明する。なお、フォー
カス制御部111が動作状態の時はフォーカス駆動部6
02へのフォーカス駆動指令信号は常にローレベルであ
り、フォーカス駆動部602の出力は常に0である。
【0062】異常検出部601は振幅A21、周波数F
21のフォーカスエラー外乱信号を出力し、この状態で
のフォーカスエラー信号検出部110から出力されたフ
ォーカスエラー信号の振幅fe24を測定する。fe2
4/A21の値が所定値G2未満の場合はフォーカス駆
動コイル105及びフォーカス駆動コイル106は正常
と判定する。fe24/A21の値が所定値G2以上の
場合はフォーカス駆動コイル105あるいはフォーカス
駆動コイル106のいずれかが動作不能であるとして異
常を検出する。ここで、フォーカス駆動コイル105及
びフォーカス駆動コイル106が共に正常動作している
状態において、異常検出部601がフォーカスエラー外
乱信号を出力した時のフォーカスエラー信号振幅をFE
24とすると、G2は(FE24/A21)×2>G2
>FE24/A21を満たす値に設定する。
【0063】次に、フォーカス駆動コイル105及びフ
ォーカス駆動コイル106の両方が正常状態である場合
の異常検出の動作について説明する。図10(a)は異
常検出部601が出力するフォーカスエラー外乱信号
を、図10(b)はフォーカス駆動コイル106に流れ
る駆動電流を、図10(c)はフォーカス駆動コイル1
05に流れる駆動電流を、図10(d)はフォーカスエ
ラー信号検出部110が出力するフォーカスエラー信号
を、図10(e)は異常検出信号をそれぞれ示す。
【0064】時刻t25では異常検出部601は非動作
状態であり、フォーカス制御部111が動作することに
よりフォーカスエラー信号は0である。時刻t26より
異常検出部601が動作を開始し、図10(a)に示す
ように振幅A21、周波数F21のフォーカスエラー外
乱信号を出力する。フォーカス制御部111はフォーカ
スエラー信号とフォーカスエラー外乱信号の和が0とな
るようにフォーカス駆動信号を出力する(図10
(b)、図10(c))。フォーカス制御部111によ
るフォーカス制御の周波数特性により、フォーカスエラ
ー信号は図10(d)に示すように振幅FE24で振動
する。異常検出部601は時刻t27までにFE24の
振幅を測定する。続いて異常検出部601はFE24/
A21と設定値G2とを比較し、G2>FE24/A2
1であるので、異常検出部601は異常を検出せず、ロ
ーレベルを出力する(図10(e))。
【0065】続いて、フォーカス駆動コイル105が断
線等により動作不能状態である場合について図11を用
いて説明する。図11(a)は異常検出部601が出力
するフォーカスエラー外乱信号を、図11(b)はフォ
ーカス駆動コイル106に流れる駆動電流を、図11
(c)はフォーカス駆動コイル105に流れる駆動電流
を、図11(d)はフォーカスエラー信号検出部110
が出力するフォーカスエラー信号を、図11(e)は異
常検出信号をそれぞれ示す。
【0066】時刻t28では異常検出部601は非動作
状態であり、フォーカス制御部111が動作することに
よりフォーカスエラー信号は0である。時刻t29より
異常検出部601が動作を開始し、図11(a)に示す
ように振幅A21、周波数F21のフォーカスエラー外
乱信号を出力する。フォーカス制御部111はフォーカ
スエラー信号とフォーカスエラー外乱信号の和が0とな
るようにフォーカス駆動信号を出力する。正常状態であ
るフォーカス駆動コイル106には、図11(b)に示
すようにフォーカス制御部111から出力されたフォー
カス駆動信号に応じた駆動電流が流れるが、フォーカス
駆動コイル105は断線しているため、図11(c)に
示すように駆動電流は流れない。
【0067】レンズホルダー104に発生する駆動力は
フォーカス駆動コイル106による駆動力のみで、2つ
のフォーカス駆動コイルが正常動作している場合に比べ
て1/2の駆動力である。従って、フォーカスエラー信
号の振幅はFE24aとなる。FE24a=FE24×
2である。異常検出部601は時刻t2aまでにFE2
4aの振幅を測定する。続いて異常検出部601は、F
E24a/A21と設定値G2とを比較し、FE24a
/A21=(FE24/A21)×2>G2であるの
で、異常検出部601は異常を検出して、ハイレベルを
出力する(図11(e))。
【0068】以上によりフォーカス駆動コイル105が
断線等により動作不能状態となると異常検出部601は
異常検出信号を出力するので、光ディスク装置は記録動
作を禁止する。従って、誤った情報を光ディスク101
に記録することを防止できる。また、装置を停止して誤
再生を防止することも可能である。
【0069】(実施の形態3)図12に本発明の実施の
形態3における光ディスク装置の構成図を示す。フォー
カスエラー信号検出部110から出力されるフォーカス
エラー信号は異常検出部1201に入力される。異常検
出部1201はフォーカス駆動部1202に対して第1
フォーカス駆動指令信号を出力し、フォーカス駆動部1
203に対して第2フォーカス駆動指令信号を出力す
る。フォーカス駆動部1202は駆動電流発生部117
に対してフォーカス駆動信号を出力し、フォーカス駆動
部1203は駆動電流発生部118に対してフォーカス
駆動信号を出力する。なお、第1フォーカス駆動指令信
号及び第2フォーカス駆動指令信号が出力されていない
状態において集束レンズ103の光ディスク101に対
する遠近方向の位置は図17に示す範囲D内にある。
【0070】次に異常検出部1201の動作を図13に
示すフローチャートで説明する。まず、ステップ130
1で第1フォーカス駆動指令信号及び第2フォーカス駆
動指令信号をローレベルとする。次にステップ1302
でフォーカスエラー信号検出部110から出力されるフ
ォーカスエラー信号レベルを測定し、変数fe_31に
格納する。次にステップ1303で第1フォーカス駆動
指令信号をハイレベルとし、第2フォーカス駆動指令信
号をローレベルとする。なお、第1フォーカス駆動指令
信号が出力されている状態において集束レンズ103の
光ディスク101に対する遠近方向の位置は図17に示
す範囲D内にあるように第1フォーカス駆動信号のレベ
ルは設定されている。ステップ1304でフォーカスエ
ラー信号検出部110から出力されるフォーカスエラー
信号レベルを測定し、変数fe_32に格納する。
【0071】続くステップ1305では|fe_32−
fe_31|を計算しdfe31に格納する。ステップ
1306でdfe31と所定値dFE31とを比較す
る。dfe31がdFE31より小さいならば、フォー
カス駆動コイル106が異常であると判定し、ステップ
1313に進み、第1異常検出信号をハイレベルとし
て、ステップ1308に進む。ステップ1306でdf
e31がdFE31より大きいならば、フォーカス駆動
コイル106に異常はないとしてステップ1307に進
み、第1異常検出信号をローレベルとして、ステップ1
308に進む。
【0072】ステップ1308では第1フォーカス駆動
指令信号をローレベルとし、第2フォーカス駆動指令信
号をハイレベルとする。なお、第2フォーカス駆動指令
信号が出力されている状態において集束レンズ103の
光ディスク101に対する遠近方向の位置は図17に示
す範囲D内にあるように第2フォーカス駆動信号のレベ
ルは設定されている。ステップ1309でフォーカスエ
ラー信号検出部110から出力されるフォーカスエラー
信号のレベルを測定し、変数fe_33に格納する。続
くステップ1310では|fe_33−fe_31|を
計算しdfe32に格納する。
【0073】ステップ1311でdfe32と所定値d
FE31とを比較し、dfe32がdFE31より小さ
いならば、フォーカス駆動コイル105が異常であると
判定し、ステップ1314に進み、第2異常検出信号を
ハイレベルとする。ステップ1311でdfe31がd
FE31より大きいならば、フォーカス駆動コイル10
5に異常はないとしてステップ1312へ進み、第2異
常検出信号にローレベルを出力する。ここで所定値dF
E31はフォーカス駆動コイル106及びフォーカス駆
動コイル105に流れる電流量が0の時のフォーカスエ
ラー信号レベルがFE31、フォーカス駆動コイル10
6またはフォーカス駆動コイル105のいずれか一方に
流れる電流量がdI31の時のフォーカスエラー信号レ
ベルがFE32とすると、0<dFE31<|FE32
−FE31|を満たす値に設定する。
【0074】続いて、装置全体の動作をフォーカス駆動
コイル105及びフォーカス駆動コイル106の両方が
正常である場合といずれかが異常状態である場合につい
て説明する。フォーカス駆動コイル105及びフォーカ
ス駆動コイル106の両方が正常状態である場合の装置
の動作について図14を用いて説明する。図14(a)
は第1フォーカス駆動指令信号を、図14(b)は第2
フォーカス駆動指令信号を、図14(c)はフォーカス
駆動コイル106に流れる駆動電流を、図14(d)は
フォーカス駆動コイル105に流れる駆動電流を、図1
4(e)はフォーカスエラー信号検出部110が出力す
るフォーカスエラー信号を、図14(f)は第1異常検
出信号を、図14(g)は第2異常検出信号をそれぞれ
示す。
【0075】時刻t31より異常検出部1201は動作
を開始し、図13のステップ1301で第1フォーカス
駆動指令信号及び第2フォーカス駆動指令信号をローレ
ベルとする。この時、フォーカス駆動コイル106及び
フォーカス駆動コイル105に流れる駆動電流は図14
(c)、図14(d)に示すように共に0である。この
状態でのフォーカスエラー信号レベルはFE31であ
り、図13のステップ1302でfe_31にFE31
が格納される。
【0076】次に時刻t32に図13のステップ130
3で、第1フォーカス駆動指令信号をハイレベルとし、
第2フォーカス駆動指令信号をローレベルとする(図1
4(a)、図14(b))。フォーカス駆動部1202
は第1フォーカス駆動指令信号がハイレベルになったこ
とにより図14(c)に示すようにフォーカス駆動コイ
ル106に電流I3aを流し、これによりフォーカスエ
ラー信号レベルはFE32に変化する(図14
(e))。図13のステップ1304でfe_32にF
E32が格納される。
【0077】次のステップ1305でdfe31に|f
e_32−fe_31|の計算結果である|FE32−
FE31|が格納される。ステップ1306でdfe3
1とdFE31とを比較し、dfe31=|FE32−
FE31|>dFE31であるのでフォーカス駆動コイ
ル106に異常はないとして、ステップ1307へ進
む。ステップ1307で第1異常検出信号にローレベル
を出力し、ステップ1308へ進む。
【0078】時刻t33に図13のステップ1308で
第1フォーカス駆動指令信号をローレベルとし、第2フ
ォーカス駆動指令信号をハイレベルとする(図14
(a)、図14(b))。フォーカス駆動部1202は
第1フォーカス駆動指令信号がローレベルになったこと
により図14(c)のようにフォーカス駆動コイル10
6に流れる電流を0とし、フォーカス駆動部1203は
第2フォーカス駆動指令信号がハイレベルになったこと
により図14(d)のようにフォーカス駆動コイル10
5にI3aを流す。これによりフォーカスエラー信号レ
ベルはFE32を維持する(図14(e))。図13の
ステップ1309でfe_33にFE32が格納され
る。
【0079】ステップ1310でdfe32に|fe_
33−fe_31|の計算結果である|FE32−FE
31|が格納される。次のステップ1311でdfe3
2とdFE31とを比較し、dfe32=|FE32−
FE31|>dFE31であるのでフォーカス駆動コイ
ル105に異常はないとして、ステップ1312へ進
む。フォーカス駆動コイル105に異常はないので、異
常検出部1201は第2異常検出信号をローレベルにす
る。
【0080】次に、フォーカス駆動コイル105は正常
であるが、フォーカス駆動コイル106が断線等により
動作不能状態である場合について図15を用いて説明す
る。図15(a)は第1フォーカス駆動指令信号を、図
15(b)は第2フォーカス駆動指令信号を、図15
(c)はフォーカス駆動コイル106に流れる駆動電流
を、図15(d)はフォーカス駆動コイル105に流れ
る駆動電流を、図15(e)はフォーカスエラー信号検
出部110が出力するフォーカスエラー信号を、図15
(f)は第1異常検出信号を、図15(g)は第2異常
検出信号をそれぞれ示す。
【0081】時刻t34より異常検出部1201は動作
を開始し、図13のステップ1301で第1フォーカス
駆動指令信号及び第2フォーカス駆動指令信号をローレ
ベルとする。この時、フォーカス駆動コイル106及び
フォーカス駆動コイル105に流れる駆動電流は図15
(c)、図15(d)に示すように共に0である。この
状態でのフォーカスエラー信号レベルはFE31であ
り、図13のステップ1302でfe_31にFE31
が格納される。
【0082】次に時刻t35に図13のステップ130
3で、第1フォーカス駆動指令信号をハイレベルとし、
第2フォーカス駆動指令信号をローレベルとする(図1
5(a)、図15(b))。フォーカス駆動部1202
は第1フォーカス駆動指令信号がハイレベルになったこ
とによりフォーカス駆動コイル106に駆動電流を出力
する。しかし、フォーカス駆動コイル106は断線して
いるため、実際に駆動電流は流れない。従って、フォー
カスエラー信号レベルはFE31を維持し、図13のス
テップ1304でfe_32にFE31が格納される。
【0083】次のステップ1305によりdfe31に
|fe_32−fe_31|の計算結果である|FE3
1−FE31|、すなわち0が格納される。ステップ1
306でdfe31とdFE31とを比較し、dfe3
1=0<dFE31であるのでフォーカス駆動コイル1
06に異常があるとして、ステップ1313へ進む。ス
テップ1313で異常検出部1201は図15(f)に
示すように第1異常検出信号をハイレベルとする。
【0084】時刻t36に図13のステップ1308で
第1フォーカス駆動指令信号をローレベルとし、第2フ
ォーカス駆動指令信号をハイレベルとする(図15
(a)、図15(b))。フォーカス駆動部1202は
第1フォーカス駆動指令信号がローレベルになったこと
により図15(c)のようにフォーカス駆動コイル10
6に流れる電流を0とし、フォーカス駆動部1203は
第2フォーカス駆動指令信号がハイレベルになったこと
により図15(d)のようにフォーカス駆動コイル10
5にI3aを流す。これによりフォーカスエラー信号の
レベルはFE32に変化する(図15(e))。
【0085】図13のステップ1309でfe_33に
FE32が格納される。ステップ1310でdfe32
に|fe_33−fe_31|の計算結果である|FE
32−FE31|が格納される。次のステップ1311
でdfe32とdFE31とを比較し、dfe32=|
FE32−FE31|>dFE31であるのでフォーカ
ス駆動コイル105に異常はないとして、ステップ13
12へ進む。フォーカス駆動コイル105に異常はない
ので、異常検出部1201は第2異常検出信号をローレ
ベルとする。
【0086】次に、フォーカス駆動コイル106は正常
であるが、フォーカス駆動コイル105が断線等により
動作不能状態である場合について図16を用いて説明す
る。図16(a)は第1フォーカス駆動指令信号を、図
16(b)は第2フォーカス駆動指令信号を、図16
(c)はフォーカス駆動コイル106に流れる駆動電流
を、図16(d)はフォーカス駆動コイル105に流れ
る駆動電流を、図16(e)はフォーカスエラー信号検
出部110が出力するフォーカスエラー信号を、図16
(f)は第1異常検出信号を、図16(g)は第2異常
検出信号をそれぞれ示す。
【0087】時刻t37より異常検出部1201は動作
を開始し、図13のステップ1301で第1フォーカス
駆動指令信号及び第2フォーカス駆動指令信号をローレ
ベルとする。この時、フォーカス駆動コイル106及び
フォーカス駆動コイル105に流れる駆動電流は図16
(c)、図16(d)に示すように共に0である。この
状態でのフォーカスエラー信号レベルはFE31であ
り、ステップ1302によりfe_31にFE31が格
納される。
【0088】次に時刻t38に図13のステップ130
3で、第1フォーカス駆動指令信号をハイレベルとし、
第2フォーカス駆動指令信号をローレベルとする(図1
6(a)、図16(b))。フォーカス駆動部1202
は第1フォーカス駆動指令信号がハイレベルになったこ
とにより図16(c)に示すようにフォーカス駆動コイ
ル106に電流I3aを流し、これによりフォーカスエ
ラー信号レベルはFE32に変化する(図16
(e))。図13のステップ1304でfe_32にF
E32が格納される。
【0089】次のステップ1305によりdfe31に
|fe_32−fe_31|の計算結果である|FE3
2−FE31|が格納される。ステップ1306でdf
e31とdFE31とを比較し、dfe31=|FE3
2−FE31|>dFE31であるのでフォーカス駆動
コイル106に異常はないとして、ステップ1307へ
進む。ステップ1307で第1異常検出信号にローレベ
ルを出力し、ステップ1308へ進む。
【0090】時刻t39に図13のステップ1308で
第1フォーカス駆動指令信号をローレベルとし、第2フ
ォーカス駆動指令信号をハイレベルとする(図16
(a)、図16(b))。フォーカス駆動部1202は
第1フォーカス駆動指令信号がローレベルになったこと
により図16(c)のようにフォーカス駆動コイル10
6に流れる電流を0とする。フォーカス駆動部1203
は第2フォーカス駆動指令信号がハイレベルになったこ
とにより図16(d)のようにフォーカス駆動コイル1
05に駆動電流を流すが、フォーカス駆動コイル105
は断線しているため、実際に駆動電流は流れない。従っ
て、フォーカスエラー信号のレベルは図16(e)に示
すように時刻t36の時と同レベルであるFE31とな
り、図13のステップ1309でfe_33にFE31
が格納される。
【0091】ステップ1310でdfe32に|fe_
33−fe_31|の計算結果である|FE31−FE
31|、すなわち0が格納される。次のステップ131
1でdfe32とdFE31とを比較し、dfe32=
0<dFE31であるのでフォーカス駆動コイル105
に異常があるとして、ステップ1314へ進む。ステッ
プ1314で異常検出部1201は図16(g)に示す
ように第2異常検出信号をハイレベルとする。
【0092】以上によりフォーカス駆動コイル105が
断線等により動作不能状態となることにより異常検出部
1201は第2異常検出信号を、またフォーカス駆動コ
イル106が断線等により動作不能状態となることによ
り異常検出部1201は第1異常検出信号をそれぞれハ
イレベル出力する。これにより、光ディスク装置は記録
動作を禁止することにより誤った情報を光ディスク10
1に記録することを防止する。また、装置を停止して誤
再生を防止することも可能である。
【0093】
【発明の効果】以上により、本発明による光ディスク装
置はフォーカス駆動手段が動作不能状態であることを検
出して光ディスクへの情報の記録動作を禁止あるいは装
置動作自体を停止することにより、クロストーク及びク
ロスイレースの発生を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を示す図
【図2】レンズホルダーに印加される駆動力と駆動方向
の関係を示す図
【図3】異常検出部114の動作を示すフローチャート
【図4】フォーカス駆動コイル105及び106が正常
状態での実施の形態1の動作を示す信号波形図
【図5】フォーカス駆動コイル105が異常状態での実
施の形態1の動作を示す信号波形図
【図6】本発明の実施の形態2の構成を示す図
【図7】異常検出部601の動作を示すフローチャート
【図8】フォーカス制御部111が動作状態で、フォー
カス駆動コイル105及び106が正常状態での実施の
形態2の動作を示す信号波形図
【図9】フォーカス制御部111が動作状態で、フォー
カス駆動コイル105が異常状態での実施の形態2の動
作を示す信号波形図
【図10】フォーカス制御部111が非動作状態で、フ
ォーカス駆動コイル105及び106が正常状態での実
施の形態2の動作を示す信号波形図
【図11】フォーカス制御部111が非動作状態で、フ
ォーカス駆動コイル105が異常状態での実施の形態2
の動作を示す信号波形図
【図12】本発明の実施の形態3の構成を示す図
【図13】異常検出部1201の動作を示すフローチャ
ート
【図14】フォーカス駆動コイル105及び106が正
常状態での実施の形態3の動作を示す信号波形図
【図15】フォーカス駆動コイル106が異常状態での
実施の形態3の動作を示す信号波形図
【図16】フォーカス駆動コイル105が異常状態での
実施の形態3の動作を示す信号波形図
【図17】集束レンズ103の光ディスク101に対す
る遠近方向の位置とフォーカスエラー信号の関係を示す
【符号の説明】
101 光ディスク 102 ディスクモータ 103 集束レンズ 104 レンズホルダー 105,106 フォーカス駆動コイル 107 光学系 108 半導体レーザー 109 信号検出器 110 フォーカスエラー信号検出部 111 フォーカス制御部 112 再生信号生成部 113 振幅検出部 114,601,1201 異常検出部 115 チルト駆動部 116 極性反転部 117,118 駆動電流発生部 602,1202,1203 フォーカス駆動部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近
    方向に移動するように駆動する第1のフォーカス駆動手
    段と、光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近方向に
    移動するように前記第1のフォーカス駆動手段とは独立
    して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビームの
    集束点と光ディスクの情報面との距離を検出するフォー
    カスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段
    の出力に基づき前記第1のフォーカス駆動手段と前記第
    2のフォーカス駆動手段とを同じ向きに駆動して光ビー
    ムの集束点と光ディスクの情報面との距離を一定に保つ
    フォーカス制御手段と、光ディスクからの反射光に基づ
    いて光ディスクに記録された情報を検出する再生信号検
    出手段と、前記再生信号検出手段の出力の振幅を検出す
    る振幅検出手段と、前記フォーカス制御手段が動作状態
    で前記第1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカ
    ス駆動手段とに逆向きの駆動量を印加した時に前記振幅
    検出手段の出力の変化量が所定値以下の場合は、前記第
    1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動手
    段のいずれか一方が異常状態であると判定する異常検出
    手段とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近
    方向に移動するように駆動する第1のフォーカス駆動手
    段と、光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近方向に
    移動するように前記第1のフォーカス駆動手段とは独立
    して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビームの
    集束点と光ディスクの情報面との距離を検出するフォー
    カスエラー検出手段と、前記第1のフォーカス駆動手段
    と前記第2のフォーカス駆動手段とを同じ向きに駆動し
    た時の駆動量に対する前記フォーカスエラー検出手段の
    出力の変化量が所定値以下の場合は、前記第1のフォー
    カス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動手段の少なく
    ともいずれか一方が異常状態であると判定する異常検出
    手段とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近
    方向に移動するように駆動する第1のフォーカス駆動手
    段と、光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近方向に
    移動するように前記第1のフォーカス駆動手段とは独立
    して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビームの
    集束点と光ディスクの情報面との距離を検出するフォー
    カスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段
    の出力に基づいて第1のフォーカス駆動手段と第2のフ
    ォーカス駆動手段とを同じ向きに駆動して光ビームの集
    束点と光ディスクの情報面との距離を一定に保つフォー
    カス制御手段と、前記フォーカスエラー検出手段の出力
    に外乱を印加する外乱発生手段と、前記外乱発生手段か
    ら出力される外乱の振幅に対する前記フォーカスエラー
    検出手段の出力信号の振幅が所定値以上の場合は、前記
    第1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動
    手段のいずれか一方が異常状態であると判定する異常検
    出手段とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近
    方向に移動するように駆動する第1のフォーカス駆動手
    段と、光ビームの集束点が光ディスクに対し遠近方向に
    移動するように前記第1のフォーカス駆動手段とは独立
    して駆動する第2のフォーカス駆動手段と、光ビームの
    集束点と光ディスクの情報面との距離を検出するフォー
    カスエラー検出手段と、前記第1のフォーカス駆動手段
    と前記第2のフォーカス駆動手段のうちどちらか一方の
    みを駆動した時の駆動量に対する前記フォーカスエラー
    検出手段の出力の変化量が所定値以下の場合は、前記第
    1のフォーカス駆動手段と前記第2のフォーカス駆動手
    段のうち駆動を行ったフォーカス駆動手段が異常状態で
    あると判定する異常検出手段とを備えることを特徴とす
    る光ディスク装置。
  5. 【請求項5】2つのフォーカス駆動手段は光ディスク半
    径方向に対して対物レンズを挟んで互いに反対側に設置
    されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の光
    ディスク装置。
  6. 【請求項6】2つのフォーカス駆動手段は光ディスク周
    方向に対して対物レンズを挟んで互いに反対側に設置さ
    れている請求項1から請求項4のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
  7. 【請求項7】フォーカス駆動手段は、コイルに電流を流
    すことにより発生する磁界と磁石による磁界とにより発
    生する力を駆動力とすることを特徴とする請求項1から
    請求項6のいずれかに記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】異常検出手段は、光ディスクに情報を記録
    する前に動作することを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】異常検出手段が第1のフォーカス駆動手段
    と第2のフォーカス駆動手段のいずれか一方が異常状態
    であると判定した場合は、光ディスクに情報を記録する
    ことを禁止することを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれかに記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】異常検出手段が第1のフォーカス駆動手
    段と第2のフォーカス駆動手段のいずれか一方が異常状
    態であると判定した場合は、光ディスクの情報を再生す
    ることを禁止することを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の光ディスク装置。
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