JP2002214266A - 放射電波測定システム及び放射電波測定方法並びに放射電波測定制御プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

放射電波測定システム及び放射電波測定方法並びに放射電波測定制御プログラムが記録された記録媒体

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JP2002214266A JP2001005277A JP2001005277A JP2002214266A JP 2002214266 A JP2002214266 A JP 2002214266A JP 2001005277 A JP2001005277 A JP 2001005277A JP 2001005277 A JP2001005277 A JP 2001005277A JP 2002214266 A JP2002214266 A JP 2002214266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射電波測定対象の電子装置の構成要素であ
る電子回路が発生する放射電波を正確に模擬できるよう
にして、電子回路を実際に集合させなくても集合させた
場合と同等の放射電波測定を行なえるようにする。 【解決手段】 電波放射装置22と、電波受信装置23
と、放射電波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置
21a,23a,31,32と、電波受信装置23で受
信された放射電波を測定する測定装置35と、所定の測
定条件下で予め測定された電子回路の放射電波の実測デ
ータ372とその測定時の測定条件データ371とに基
づいて上記の測定条件変更装置21a,23a,31,
32と電波放射装置22とを制御して、上記の測定条件
と同じ測定条件下において電子回路の放射電波を模擬し
た電波を電波放射装置22から放射させる制御装置36
とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射電波測定シス
テム及び放射電波測定方法並びに放射電波測定制御プロ
グラムが記録された記録媒体に関し、特に、電子回路を
用いた装置が妨害電波として発する放射電波の測定に用
いて好適な、放射電波測定システム及び放射電波測定方
法並びに放射電波測定制御プログラムが記録された記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子回路を用いた装置
(以下、電子装置という)は、その電子回路の発生する
電磁波(放射電波)が外部に漏れる。この電磁波は周辺
環境(周辺装置)にとっては誤動作や障害を招く一因で
ある妨害波となる。そのため、新規に作製される電子装
置に対しては、VCCI(情報処理装置等電波障害自主
規制協議会)で規定する妨害電磁波(EMI:Electron
ic Magnetic Interference)の規格値を満足することが
義務付けられている。
【0003】このため、装置メーカなどでは、一般に、
電子装置の試作機によってEMIの測定を行ない、その
結果を踏まえて上記VCCIのEMI規格値を満足する
よう改良設計を行なっている。なお、この場合の試作機
とは、電子装置の機能をつかさどる電子回路と、電子回
路を格納・保護する筐体(キャビネット)との両方を含
み、筐体内部の電子回路が妨害電磁波の発生源であり、
筐体がその妨害電磁波の外部への漏洩を防ぐ役割を果た
す。
【0004】具体的に、その測定は例えば図8に示すよ
うなEMI測定システム100を用いて行なわれる。即
ち、電波暗室101に設置された、水平面内において3
60°回転自在なターンテーブル111上に試作機(被
測定装置)113を載置した状態で、測定アンテナ11
2で観測(受信)される電磁波の周波数毎の電界強度を
測定室102に設置されたスペクトラムアナライザ12
3で解析(測定)する。
【0005】なお、被測定装置113と測定アンテナ1
12との間の距離(測定距離)は規格で定められてお
り、一般に3m(メートル)や10m程度である。ま
た、スペクトラムアナライザ123は、汎用インタフェ
ース(GPIB:General Purpose Interface Bus)な
どによって制御用のパーソナルコンピュータ(計算機;
以下、単に「制御パソコン」という)124と接続され
ており、その解析結果がEMIの測定結果データとして
制御パソコン124へ送られて、制御パソコン124で
ハードディスクなどの記憶装置125に記録されるよう
になっている。
【0006】ところで、被測定装置113はあらゆる方
向へ電磁波を放射するが、そのうち最も高い電界強度が
VCCIのEMI規格値(以下、VCCI規格と略称す
る)を満足していればよい。このため、被測定装置11
3の放射する電磁波の電界強度が最も高くなるポイント
を探し出す必要がある。そこで、ターンテーブル111
を回転させて被測定装置113の向きを水平面内におい
て変更するとともに、測定アンテナ112の高さを、例
えば1〜4m程度の範囲内で変更しながら〔つまり、測
定環境(以下、測定条件ともいう)を変更しながら〕、
順次、その時々の測定環境での受信電界強度を測定して
ゆく。
【0007】なお、このターンテーブル112の回転や
測定アンテナ112の高さ(以下、単に「アンテナ高
さ」という)の変更は、手動で行なっても良いが、測定
作業の効率化のため、例えば、測定室102に設置され
た制御パソコン124から、GPIBなどで接続された
ターンテーブル制御装置121,アンテナ高さ制御装置
122を集中制御して、ターンテーブル回転モータ11
1a及びアンテナ高さ制御モータ112aを制御するこ
とによって自動で行なうのが一般的である。
【0008】このようにして、従来は、ターンテーブル
111の回転およびアンテナ高さを適宜変更しながら測
定アンテナ112で受信される電磁波の電界強度を測定
してゆくことで、被測定装置113が放射する妨害電磁
波の電界強度をあらゆる方向について測定して、最も高
い電界強度値がVCCI規格を満足しているかを判定す
る。
【0009】さて、ここで、被測定装置113の発生す
る妨害電磁波量は、電子回路そのものが発生する電磁波
量は勿論のこと、その電子回路を収容する筐体の妨害電
磁波遮断(電磁シールド)性能にも大きく依存する。即
ち、筐体の電磁シールド性能が優れていれば、内部の電
子回路が多少大きな電磁波を発生しても規格を満足する
ことができる。例えば、VCCI規格を満足するのに電
子回路自体の電磁波発生量はそれ以上抑えられない場合
には、筐体の電磁シールド性能を強化することで対策が
施される。
【0010】このように、電子装置がVCCI規格を満
足するには、筐体単体の電磁シールド性能も非常に重要
な要素である。このため、筐体単体の電磁シールド性能
を評価(測定)するための測定システムも従来から提案
されている。その一例として、例えば特開平6−431
97号公報により提案されている技術が挙げられる。即
ち、図9に示すような測定システム200である。
【0011】この図9に示す測定システム200では、
概略して次のようにして測定が行なわれる。即ち、例え
ば、電波暗室などの試験サイト201において、妨害電
磁波を発生する電子回路に見立てた送信アンテナ(球状
ダイポールアンテナ)214を筐体213内に収容した
状態で、測定室202側で、発振器(シグナルジェネレ
ータ)221を駆動して電磁波発生用の電気信号を発生
させ、これを電気/光(E/O)変換器222で光信号
に変換した後、送信側の光ファイバケーブル203を通
じて送信アンテナ214に導入する。
【0012】なお、球状ダイポールアンテナ214は、
勿論、筐体213内部に収まる大きさ(例えば、直径1
5cm程度)の球状導体でできており、その内部には図
示しない光/電気(O/E)変換器やバッテリなどもそ
なえられている。これにより、光ファイバケーブル20
3を通じて導入された光信号は、球状ダイポールアンテ
ナ214に内蔵されている上記内蔵O/E変換器によっ
て電気信号に変換された後、電磁波として試験サイト2
01の周囲空間へ一様に放射される。
【0013】そして、筐体213から漏れ出した電磁波
は、測定アンテナ(受信側球状ダイポールアンテナ)2
12で受信され、送信アンテナ214と同様にその内部
に設けられた図示しないE/O変換器で光信号に変換さ
れたのち、受信用の光ファイバケーブル204を通じて
測定室202側のO/E変換器223に入力され、電気
信号に再変換されてスペクトラムアナライザなどの受信
器224で受信される。
【0014】これにより、筐体213からどの程度電磁
波が妨害電磁波として漏れ出しているかが分かり、筐体
213単体の電磁シールド性能を試験・評価することが
できる。なお、上記のように発振器221と送信アンテ
ナ214との間、および、測定アンテナ212と受信器
224との間の接続に、それぞれ、光ファイバケーブル
203,204を用いるのは、同軸ケーブルなどの電気
ケーブルを用いると電気ケーブルから漏洩する電磁波に
よって測定に誤差が生じる可能性があるため、これを防
止するためである。
【0015】ところで、図8により上述した前者の測定
システム100では、筐体(213)内に収容される電
子回路ブロックが複数ある場合、当然ながら、それらの
電子回路ブロックおよび筐体を含む全てを電波暗室20
1に集合させて測定を行なわなければならない。しか
し、測定対象が交換装置などの大規模な電子装置の場合
は、実際の設置状況と同等の環境でターンテーブル11
1上に載せて測定を行なうのは非常に困難である。
【0016】そのため、従来は、電子装置を実際に設置
場所に設置してみてからEMI対策を施すことが多く、
EMI対策を含めた電子装置の設置に膨大な時間を費や
していた。そこで、例えば特開平5−333072号公
報に記載されているように、図9により上述したような
「球状ダイポールアンテナ」を、電子装置の放射電波特
性を模擬する放射源として用い、電波暗室101などの
試験サイトと実際の設置場所での電波伝搬特性と、電子
装置の試験サイトでの放射電波とを測定し、これらの測
定結果から電子装置を上記設置場所に実際に設置したと
きの妨害電磁波の分布を推定することが提案されてい
る。
【0017】これにより、装置設置前に設置場所の妨害
電磁波環境を予測することが可能になるので、事前に妨
害電磁波の対策指針を得ることができるのである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】さて、ここで、EMI
測定を含めた実際の電子装置の製造工程(製品開発プロ
セス)を想定してみる。例えば、交換装置などの大規模
な電子装置を製造する場合を考えてみると、この場合の
電子装置には多数の電子回路ブロックと複雑な筐体(キ
ャビネット)とが含まれるため、図10に示すように、
それぞれが別々の場所・時間で独立したプロセスで開発
されることが多い。
【0019】即ち、筐体の試作品は筐体設計プロセス3
00内(ステップA1,A2)において製造され、電子
回路ブロックの試作品はそれぞれのプロセス400内
(ステップB1,B2)において筐体設計プロセス30
0とは独立して製造される。そして、例えば図8により
上述した測定システム100によって試作機113によ
るEMIを測定する際には、上記のようにプロセス30
0,400においてそれぞれ独立して製造された筐体の
試作品及び複数の電子回路ブロックの試作品をそれぞれ
電波暗室101に一時期に集合させ、試作機113を組
み立ててEMIの全体測定を行なう(ステップC1,C
2)。
【0020】その後、このEMI測定の結果に基づい
て、筐体又は電子回路ブロックもしくはその両方のそれ
ぞれについてEMIの規格に対する対策がなされ、筐体
に関しては実際の製品設計段階に入り(ステップA
3)、電子回路ブロックに関しては試作品製造の本来の
目的であるハードウェアやソフトウェアのデバッグ作業
(ステップB3)が行なわれたのち、実際の製品設計段
階に入る(ステップB4)。
【0021】そして、それぞれ製品が完成すると(ステ
ップA4,B5)、再度、EMI測定のために製品版の
筐体および電子回路ブロックをそれぞれ電波暗室101
に集合させて製品を組み立てた上で(ステップC3)、
製品出荷前の装置全体の最終的なEMI測定を行なう
(ステップC4)。このように、従来の測定システム1
00では、EMI測定の度に、筐体および電子回路ブロ
ックを全て一時期に測定室101に集合させなければな
らない。このため、特に、交換装置のように大規模な電
子装置を対象とした場合は、製品開発プロセス全体に対
する大きな負担となる。
【0022】即ち、上述した電子回路ブロックの試作品
は、EMI測定のためだけに製造されるわけでなく、本
来は上述したごとくハードウェアやソフトウェアのデバ
ッグを行なうことを主たる目的として製造されるもので
あるのだが、上述のごとくEMI測定期間中(図10の
斜線部分参照)はその本来の目的であるデバッグ作業が
滞ることになる。
【0023】また、上記のように電子装置に複数の電子
回路ブロックが含まれる場合、一度EMI測定が終わっ
たとしても、その後に、一部の電子回路ブロックに仕様
等の変更が生じた場合には、それ以外の電子回路ブロッ
クも含めて、全ての電子回路ブロックを再び集合・組み
立てして再測定する必要にせまられる。この場合、何ら
変更されていない電子回路ブロックのデバッグ作業も中
断されることになる。
【0024】特に、製造工程の分業のために製造工場が
各地に散在しているような場合、同じ電子装置を構成す
る複数の電子回路ブロックがそれぞれ異なる遠隔地で開
発設計されることも少なくなく、このような場合、上記
のようにEMI測定の度に、全ての電子回路ブロックを
各地から1箇所に集合させるのは非常に非効率的であ
る。
【0025】このような非効率的な作業を回避するに
は、EMI測定の際に電子回路ブロックと同等の妨害電
磁波を電波暗室101内で発生できればよい。そこで、
前述した特開平5−333072号公報や特開平6−4
3197号公報により提案されている技術、即ち、「球
状ダイポールアンテナ」により電子装置の放射電波特性
を模擬すれば、これを実現できそうである。
【0026】しかしながら、これらの特開平5−333
072号公報および特開平6−43197号公報には、
「電子装置の放射電波特性を模擬する」旨の記載はある
ものの、いずれも、「球状ダイポールアンテナ」を妨害
電磁波の発生源(電子回路)として見立てるという程度
の意味であり、実際に、電子装置(電子回路ブロック)
の発生する妨害電磁波をどのようにして正確に模擬する
かについての手法や手段については何ら開示されていな
い。
【0027】このことは、前者の特開平5−33307
2号公報の段落〔0007〕において、「装置を完全に
は放射源で模擬できない…(以下、略)」との記載があ
り、また、上記の各公知技術がいずれも「装置の放射特
性を正確に模擬できるようにすること」を目的としてい
ないことから明らかである。このため、上記の公知技術
を例えば図8により前述した測定システム100に単純
に適用したとしても、電子回路ブロックの発生する妨害
電磁波を正確に模擬して、電子回路ブロックを電波暗室
101に集合させずにEMI測定することは不可能であ
る。
【0028】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、放射電波測定対象の電子装置の構成要素であ
る電子回路が発生する放射電波を正確に模擬できるよう
にして、電子回路を実際に集合させなくても集合させた
場合と同等の放射電波測定を行なえるようにした、放射
電波測定システム及び放射電波測定方法並びに放射電波
測定制御プログラムが記録された記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の放射電波測定システム(請求項1)は、
以下に示す装置をそなえたことを特徴としている。 (1)電波を放射する電波放射装置 (2)この電波放射装置の放射電波を受信する電波受信
装置 (3)上記放射電波の測定条件を変更しうる測定条件変
更装置 (4)上記の電波受信装置で受信された放射電波を測定
する測定装置 (5)所定の測定条件下で予め測定された電子回路の放
射電波の実測データとその測定時の測定条件データとに
基づいて上記の測定条件変更装置と電波放射装置とを制
御して、上記の測定条件と同じ測定条件下において前記
電子回路の放射電波を模擬した電波を上記電波放射装置
から放射させる制御装置 上述のごとく構成された本発明の放射電波測定システム
(以下、単に「測定システム」という)では、上記の実
測データと測定条件データとを取得すれば(データ取得
ステップ)、制御装置によって、それらの各データに基
づいて上記の測定条件変更装置と電波放射装置とを制御
して、同じ測定条件下において電子回路の放射電波を模
擬した電波を上記電波放射装置から放射させる(制御ス
テップ)ことで、上記の放射電波受信装置で受信される
電波放射装置からの放射電波を測定する(測定ステッ
プ)ことができる(請求項2)。
【0030】その結果、電子回路の放射電波を正確に模
擬することが可能となり、その電子回路を構成要素とす
る電子装置全体の放射電波を測定するのに、その電子回
路が測定場所に実際に無くても、模擬した放射電波で代
用することで、電子装置全体の放射電波を再現して測定
することが可能になる。さらに、本発明の放射電波測定
制御プログラムが記録された記録媒体(請求項3)は、
上記のデータ取得ステップ及び制御ステップとを含む処
理を、コンピュータに実行させるための放射電波測定制
御プログラムが記録されたことを特徴としている。この
記録媒体に記録された放射電波測定制御プログラムをコ
ンピュータが読み取って動作することにより、上記の放
射電波測定システムを上述したごとく制御することが可
能となり、上述した測定方法を実現することができる。
【0031】ここで、上記の放射電波測定制御プログラ
ムは、上記の制御ステップをコンピュータに実行させる
際に、次の各プロセスをさらにコンピュータに実行させ
るようにしてもよい(請求項4)。 (1)上記の測定条件データと実測データとに従って上
記の測定条件変更装置と電波放射装置の電波放射状態と
を制御して、上記電波受信装置で受信される放射電波の
測定装置での測定データが上記実測データに一致すると
きの電波放射装置の電波放射状態データを求めるデータ
校正プロセス (2)このデータ校正プロセスで求められた電波放射状
態データに従って上記電波放射装置の電波放射状態を制
御することによって上記電子回路の放射電波を模擬した
電波を該電波放射装置から放射させる電波放射状態制御
プロセス このようにすれば、電波放射装置から放射される電波
を、より実際の電子回路の放射電波に近づけることがで
きて、放射電波の模擬精度を上げることができる。
【0032】なお、上記のデータ校正プロセスで求めら
れた電波放射状態データは記録装置に記録させるように
してもよい。このようにすれば、仮に電子回路の仕様等
に変更が生じた場合でも、変更の無い電子回路について
の電波放射状態データは再利用することができる。換言
すれば、1度模擬した電子回路の放射電波は、電子回路
の仕様等に変更が無く上記の測定条件データ及び実測デ
ータに変更が無い限り、実際の電子回路の放射電波とし
て代用することができる(請求項5)。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)一実施形態の説明 図1は本発明の一実施形態としてのEMI測定システム
(放射電波測定システム)を示すブロック図で、この図
1に示すEMI測定システム1は、電磁波(以下、単に
「電波」ともいう)の反射を抑制した電波暗室2におい
て、ターンテーブル回転モータ21a付きのターンテー
ブル21,放射アンテナ22,アンテナ制御モータ23
a付きの測定アンテナ23などが設置され、測定室3に
おいて、ターンテーブル制御装置31,アンテナ制御装
置32,信号発生器(シグナルジェネレータ)33,電
気/光(E/O)変換器34,スペクトラムアナライザ
35,制御用のパーソナルコンピュータ(計算機;以
下、単に「制御パソコン」という)36及び記憶装置3
7などが設置されて構成されている。なお、符号24は
最終的なEMI測定対象の電子装置の筐体(キャビネッ
ト)を表す。
【0034】そして、E/O変換器34と放射アンテナ
22との間は光ケーブル(例えば、シングルモード光フ
ァイバケーブル)4によって接続されており、ターンテ
ーブル制御装置31とターンテーブル回転モータ21
a、アンテナ制御装置32とアンテナ制御モータ23
a、スペクトラムアナライザ35と測定アンテナ23と
の間はそれぞれ外来雑音に強い同軸ケーブル5などによ
って接続されている。
【0035】ここで、上記のターンテーブル21は、E
MI測定対象の電子装置や筐体24が載置される測定台
で、ターンテーブル制御装置31からターンテーブル回
転モータ21aが制御されることによって水平面内にお
いて360°回転できるようになっており、これによ
り、ターンテーブル21上に載置された被測定物の向き
を水平面内において自在に変更できるようになってい
る。
【0036】また、放射アンテナ(電波放射装置)22
は、ターンテーブル21上に載置されるEMI測定対象
の電子装置の筐体24内に収容されて、シグナルジェネ
レータ33で生成された信号(発振波形)に応じた電磁
波を放射するためのもので、本実施形態においても、例
えば、直径15cm程度の球状ダイポールアンテナが好
適である。
【0037】本放射アンテナ22も、図示しない光/電
気(O/E)変換器や電磁波発生用のバッテリ等を内蔵
しており、E/O変換器34で光信号に変換されて光ケ
ーブル4を通じて入力される発振波形を内蔵O/E変換
器で電気信号に変換して球状導体に通電することによ
り、その球状導体からほぼ無指向性の電磁波が放射され
るようになっている。なお、上記のバッテリとしては、
リチウムイオンタイプのものが、エネルギー密度が高く
好適である。
【0038】さらに、測定アンテナ(電波受信装置)2
3は、放射アンテナ22から放射された電磁波を受信す
るためのもので、本実施形態では、アンテナ制御モータ
23aがアンテナ制御装置32によって制御されること
により、鉛直方向に1〜4m程度その高さを調整(昇
降)することができるとともに、その取り付け方向(水
平/垂直)を変更できるようになっている。
【0039】なお、ターンテーブル21上の被測定物と
測定アンテナ23との(水平)距離は、3mや10m程
度がよく使用され好適である。また、測定アンテナ23
のタイプとしては、30〜200MHz(メガヘルツ)
帯域ではバイコニカル型、200〜1000MHz帯域
ではログペリ型が好適である。さらに、測定アンテナ2
3の取り付け方向が変更できるようになっているのは、
電子回路ブロックが発生する電磁波の偏波方向にムラが
あるので、偏波方向によらない最大の電界強度を測定す
るためである。
【0040】一方、測定室3において、ターンテーブル
制御装置31は、制御パソコン36からのターンテーブ
ル制御信号(回転角)に従ってターンテーブル回転モー
タ21aを制御して、ターンテーブル21を指示に応じ
た回転角だけ回転させるためのものであり、アンテナ制
御装置32は、同様に、制御パソコン36からのアンテ
ナ制御信号に従ってアンテナ制御モータ23aを制御し
て、アンテナ高さやアンテナ取り付け方向(水平/垂
直)を指示に応じた高さや取り付け方向に制御するため
のものである。
【0041】つまり、上記のターンテーブル制御装置3
1,ターンテーブル回転モータ21a,アンテナ制御装
置32,アンテナ制御モータ23aは、電波暗室2での
EMIの測定環境(測定条件)を変更しうる測定条件変
更装置としての機能を果たしていることになる。また、
シグナルジェネレータ33は、制御パソコン36からの
指示(発振波形データ)に応じた発振波形を有する信号
(電気信号)を発生するためのものであり、E/O変換
器34は、このシグナルジェネレータ33で発生した信
号を光信号に変換するもので、ここで得られた光信号は
光ケーブル4を通じて電波暗室2内の放射アンテナ22
に導入されるようになっている。なお、これらのシグナ
ルジェネレータ33とE/O変換器34との間は同軸ケ
ーブルなどの伝送特性の良いケーブルを用いて接続す
る。
【0042】さらに、スペクトラムアナライザ35は、
測定アンテナ23で受信(観測)された電磁波を同軸ケ
ーブル5経由で受けて、その電磁波のスペクトラムを解
析(測定)するためのものであり、その解析結果はGP
IB等を通じて制御パソコン36に転送されるようにな
っている。なお、このスペクトラムアナライザ35に
は、「測定モード」として例えば「最大値保持モード」
と「全記録モード」とがあり、「最大値保持モード」で
は特定周波数帯の中で最も強い電界強度値のみが保持
(記録)され、「全記録モード」では全周波数の電界強
度値が全て記録されるようになっている。これらのモー
ド設定は制御パソコン36によって遠隔制御できる。
【0043】また、記憶装置37は、最終的なEMI測
定対象の電子装置を構成する電子回路ブロック単体につ
いてのEMI測定データ(以下、単体測定データとい
う)37aや、上記のスペクトラムアナライザ35によ
る解析結果に基づいて求められる測定結果データ37b
(測定アンテナ23で観測された電界強度値)を記憶す
るためのものである。
【0044】なお、この記憶装置37は、図1では制御
パソコン36に対して外付けになっているが、勿論、ハ
ードディスクなどとして制御パソコン36に内蔵されて
いてもよい(図2参照)。また、上記の単体測定データ
37aは、図3により後述するように、電子回路ブロッ
ク単体が発生する放射電波の特定周波数毎の電界強度デ
ータ(実測データ)372と、その測定時の測定条件
〔ターンテーブル回転角,測定アンテナ高さ,アンテナ
取り付け方向(水平/垂直)など〕に関するデータ(測
定条件データ)371との組で記憶装置37に記憶され
る。
【0045】そして、制御パソコン(制御装置)36
は、ターンテーブル制御装置31やアンテナ制御装置3
2,シグナルジェネレータ33,スペクトラムアナライ
ザ35を、それぞれGPIB等を介したデータ通信によ
り遠隔集中制御することで、本EMI測定システム1に
よるEMI測定を集中制御するためのものである。この
ため、本制御パソコン36は、その要部のハードウェア
構成に着目すると、例えば図2に示すように、ディスプ
レイ(表示装置)38と本体39とをそなえており、本
体39には、上記の記憶装置37をハードディスクとし
てそなえるほか、CPU40,主記憶部(メインメモ
リ)41,フロッピーディスク(FD)やCD−RO
M,MO(光磁気ディスク)などの記録媒体50に適し
たドライブ42などが設けられるとともに、上述したタ
ーンテーブル制御装置31やアンテナ制御装置32,シ
グナルジェネレータ33,スペクトラムアナライザ35
などの計測機器をそれぞれGPIBにより接続するため
のGPIBカード43が拡張バススロットなどに実装さ
れており、これらのコンポーネントが内部バス44によ
り相互に通信可能に接続されている。
【0046】ここで、CPU40は、本制御パソコン3
6の動作を集中管理するもので、ユーザの指示に応じて
ハードディスク37に記憶(インストール)された所望
のプログラムを主記憶部41に読み出して実行すること
により、そのプログラムに従った動作を、制御パソコン
36に実行させるものである。例えば、本実施形態で
は、ハードディスク37にEMI測定制御プログラム5
1をインストールしてCPU40に実行させることによ
って、制御パソコン36をEMI測定用の制御装置とし
て機能させることができる。
【0047】なお、このEMI測定制御プログラム51
のインストールは、記録媒体50に記録されているもの
をドライブ42によって読み取ることで行なってもよい
し、インターネットやWAN(Wide Area Network),
LAN(Local Area Network)などの通信網を介してf
tp(file transfer protocol)などを用いてダウンロ
ードしてきたものをハードディスク37に展開すること
で行なってもよい。また、勿論、本制御パソコン36上
でプログラミングしたものをハードディスク37に展開
することで実施してもよい。
【0048】具体的に、上記のEMI測定制御プログラ
ム(以下、単に「制御プログラム」という)51をCP
U40に実行させると、本実施形態の制御パソコン36
は、例えば図4及び図5により後述するアルゴリズム
(データ校正プロセス52及び測定プロセス53)を実
行することになる。換言すれば、本実施形態の制御プロ
グラム51は、図4及び図5に示す各プロセス52,5
3を制御パソコン36に実行させるようプログラミング
されている。
【0049】以下、上述のごとく構成された本実施形態
のEMI測定システム1の動作について詳述する。ま
ず、前段(事前)作業として、電子回路ブロック単体に
ついての単体測定データ37aを入手する必要がある。
これは、図8により前述した既存システム100を用い
て測定することで得てもよいし、本EMI測定システム
1を用いて測定することで得てもよい。
【0050】例えば本EMI測定システム1を用いる場
合には、制御パソコン36に、ターンテーブル制御装置
31,アンテナ制御装置32,スペクトラムアナライザ
35を自動制御するプログラム(上述した制御プログラ
ム51とは別のもの)をインストールしておく。この場
合のプログラムは、測定器メーカ等が提供しているもの
でもよいし、CやBASICといった一般的なプログラ
ミング言語を使用して作成してもよい。いずれにして
も、前述した既存システム100で使用されるものでよ
い。
【0051】そして、最終的なEMI測定対象の電子装
置を構成する電界回路ブロック単体を被測定装置として
ターンテーブル21上に設置して、その電子回路ブロッ
クを起動(電源投入)する。かかる状態で、制御パソコ
ン36に上記のプログラムを実行させることにより、制
御パソコン36は、まず、ターンテーブル回転角とアン
テナ高さ及びアンテナ取り付け方向を初期値(例えば、
ターンテーブル回転角=0°,アンテナ高さ=1m,ア
ンテナ取り付け方向=水平)に設定し、スペクトラムア
ナライザ35の「測定モード」を適切なモード(「全記
録モード」)に設定する。
【0052】これにより、その測定条件下での各周波数
帯域の電界強度がスペクトラムアナライザ35で解析さ
れ、その解析結果(電界強度の最大値)が制御パソコン
36に転送される。制御パソコン36は、そのときのタ
ーンテーブル回転角,アンテナ高さ,アンテナ取り付け
方向,周波数対電界強度という組み合わせを1セットの
単体測定データ37aとしてハードディスク37に記録
する。例えば、「360,4.0, H, 1000.0, -100.0」といっ
た形式で保存する場合、これをテキスト形式で記録する
と、24バイト程度のデータになる。
【0053】その後、ターンテーブル回転角,アンテナ
高さ及びアンテナ取り付け方向を順次変更してゆき、全
ての測定条件の組み合わせについて周波数,電界強度を
測定してハードディスク37に記録してゆく。このよう
にして得られた単体測定データ37aの一例を図3に示
す。つまり、この場合の測定は、通常の最大電界強度の
みを求める「最大値保持モード」ではなく、ターンテー
ブル回転角,アンテナ高さ,アンテナ取り付け方向の全
ての組み合わせについて周波数対電界強度値を電界強度
データ372として全て記録する「全記録モード」によ
って行なわれるのである。
【0054】なお、後述するように、この単体測定デー
タ37aを用いて電子回路ブロック単体の妨害電磁波を
高精度に模擬するためには、この図3に示すように、タ
ーンテーブル回転角の変更刻みは0〜360°の範囲で
5°程度、アンテナ高さの変更刻みは1〜4mの範囲で
0.5m程度は少なくとも必要である。この場合の組み
合わせ数は「504」となり、アンテナ取り付け方向が
「水平/垂直」の2通りあるので、測定条件の総組み合
わせ数は「1008」となる。
【0055】また、スペクトラムアナライザ35で分析
する周波数の刻みは概ね1%程度あれば十分である。即
ち、30〜100MHzの周波数帯で0.3MHz、1
00〜300MHzの周波数帯で1MHz、300〜1
000MHzの周波数帯で3MHzもあれば良く、この
場合、記録される周波数種類は「670」程度となる。
なお、測定対象の周波数帯域は、各国の法規制などから
上記のように30MHz〜1GHz(1000MHz)
であることが多い。
【0056】以上の条件での測定に要する時間は、ター
ンテーブル制御装置31やアンテナ制御装置32,スペ
クトラムアナライザ35などの各測定機器の性能に左右
されるが、スペクトラムアナライザ35での解析時間,
スペクトラムアナライザ35から制御パソコン36への
データ転送時間,ターンテーブル21及び測定アンテナ
23の高さ/取り付け方向の変更時間などを合わせて、
1回当たり10秒程度で可能である。従って、この場合
の全測定時間は2時間50分程度になる。
【0057】そして、上記の手順により記録された単体
測定データ37aは、後に放射アンテナ22によって電
子回路ブロックの妨害電磁波を模擬した上でのEMI測
定に使用される。なお、上記の単体測定データ37aを
既存システム100で記録した場合は、その単体測定デ
ータ37aを制御パソコン36に転送する必要がある。
【0058】仮に、図3に示す単体測定データ37aを
テキスト形式で記録した場合、1セットの総データ量は
およそ16M(メガ)バイト程度になるので、CD−R
OMやMOなどの大容量記録媒体の使用、あるいは、イ
ンターネット等の通信網からのftpなどによるデータ
転送を考慮する必要がある。そして、上記の単体測定デ
ータ37aを使用して電子回路ブロック単体の妨害電磁
波を模擬して実際に電子装置全体のEMI測定を行なう
わけであるが、その前に、電子回路ブロック単体が発生
する妨害電磁波の電界強度と同じ強さの電磁波が放射ア
ンテナ22から放射されるシグナルジェネレータ33の
発振波形(振幅値)を求める必要がある。
【0059】以下、この作業(データ校正プロセス5
2)について説明する。なお、この場合は、筐体24の
無い状態で放射アンテナ22のみを電波暗室2内のター
ンテーブル21上に設置する。また、勿論、放射アンテ
ナ22と測定アンテナ23との間の距離は、電子回路ブ
ロック単体の測定時と同じ距離に設定しておく必要があ
る。
【0060】まず、制御パソコン36(CPU40)
は、制御プログラム51を実行することによりデータ校
正プロセス(以下、単に「校正プロセス」という)52
を開始して、上記の単体測定データ37a〔測定条件デ
ータ371(アンテナ高さ,アンテナ取り付け方向,タ
ーンテーブル回転角)及び電界強度データ372(周波
数−電界強度値)〕をハードディスク37から読み取る
(単体測定データ読み取り;ステップS1)。つまり、
この場合、制御プログラム51は、制御パソコン36
(CPU40)を、単体測定データ37aを取得するデ
ータ取得手段61として機能させていることになる。
【0061】ここで、単体測定データの並びが乱雑であ
るとアンテナ高さやターンテーブル21の回転の無駄が
生じてしまい、測定に余計な時間がかかる可能性がある
ため、測定作業の効率化・短縮化を目的として、制御パ
ソコン36は、例えば図3に示したように、アンテナ高
さ:低→高,回転角:0→360°などのように、最も
効率の良い順序で測定を行なえる順序にデータを並べ替
える(単体測定データソート;ステップS2)。つま
り、この場合、制御プログラム51は、制御パソコン3
6(CPU40)を、複数組の電界強度データ372及
び測定条件データ371を測定条件の変更順序に適した
順序にソートするデータソート手段63として機能させ
ていることになる。
【0062】また、この場合、電界強度データ372が
特定周波数対応のデータとして記録されている〔図6
(A)参照〕ため、そのままでは放射アンテナ22に信
号を与えることができない。そこで、本実施形態では、
逆高速フーリエ変換(逆FFT)によって時間に対する
電界強度データ、即ち、時間領域の発振波形データ〔図
6(B)参照〕に変換する(逆FFT・波形生成;ステ
ップS3)。
【0063】つまり、この場合、制御プログラム51
は、電界強度データ372が周波数領域のデータとして
得られている場合に、そのデータ372を逆FFTして
時間領域の発振波形データに変換する逆FFT変換手段
64と、この逆FFT変換手段によって得られた発振波
形データに基づいて放射アンテナ22の放射電波の発振
波形を生成する発振波形生成手段65として、制御パソ
コン36(CPU40)を機能させているのである。
【0064】これにより、上記電界強度データ372の
周波数領域に含まれる複数周波数(例えば、30〜10
00MHz)分の発振波形をシグナルジェネレータ33
に1度に与えて電波放射状態制御を1度に実施すること
ができるので、測定作業の短縮化を図ることができる。
なお、上記の逆FFTは、このように制御パソコン36
上でソフトウェアによって実行してもよいし、シンセサ
イザのようなハードウェアを使用して実現してもよい。
ただし、近年のパソコンの性能を考えると、専用のハー
ドウェアを設けるよりも、上記のようにソフトウェアに
よって処理した方が効率的である。
【0065】次に、制御パソコン36は、最初の(n=
1の)測定条件データ371に従ってターンテーブル制
御装置31,アンテナ制御装置32を制御して、そのデ
ータ371どおりにアンテナ高さ,アンテナ取り付け方
向,ターンテーブル回転角を合わせる(ステップS4,
S5)。かかる状態で、上述のごとく生成した発振波形
をシグナルジェネレータ33に入力し、最初は適当な振
幅で発振させる(波形入力/発振開始;ステップS6,
S7)。
【0066】これにより、放射アンテナ22から入力発
振波形に応じた妨害電磁波が放射される。そして、その
妨害電磁波を測定アンテナ23で観測し、観測した電磁
波をスペクトラムアナライザ35で解析する。制御パソ
コン36は、その解析結果をスペクトラムアナライザ3
5から受けることにより、その電界強度を求めてハード
ディスク37(あるいは、メインメモリ41でもよい)
に記録する(受信強度測定;ステップS8)。
【0067】そして、制御パソコン36は、測定(記
録)された電界強度を最初(n=1)の単体測定データ
37aの電界強度データ372と比較し、それよりも強
ければ振幅を減少させ、弱ければ振幅を増加する。これ
を繰り返すことによって、単体測定データ37aどおり
の強さで電界強度が測定アンテナ23で観測(測定)さ
れる発振波形の振幅値を求めて(振幅決定;ステップS
9)、その振幅値を発振波形及びn番目の測定条件デー
タ371(現測定条件)とセットで(電波放射状態デー
タとして)ハードディスク37に記録する(振幅値記
録;ステップS10)。
【0068】つまり、上記の制御プログラム51は、上
記のステップS2〜S12をCPU40に実行させるこ
とによって、制御パソコン36(CPU40)を、デー
タ取得手段61によって取得した各データ371,37
2に従って制御装置31,32と放射アンテナ22の電
波放射状態とを制御して、測定アンテナ23で受信され
る放射電波のスペクトラムアナライザ35での測定デー
タが電界強度データ372に一致するときの放射アンテ
ナ22の電波放射状態データを求めるデータ校正手段6
2として機能させるとともに、このデータ校正手段62
で求められた電波放射状態データを記録装置37に記録
する記録制御手段66として機能させていることにな
る。
【0069】なお、振幅と電界強度の関係が事前の測定
などによって予め分かっている場合には、1点のみの測
定で演算により上記の振幅値を求めることもできるが、
データ(振幅値)の信頼性を高めるためには、上述のご
とく実際に放射アンテナ22から電磁波を放射させて確
認することが望ましい。以上の作業をアンテナ高さ,ア
ンテナ取り付け方向,ターンテーブル回転角の組み合わ
せ数だけ〔最後の組み合わせのデータ37aまで(ステ
ップS11でYESと判定されるまで)〕、読み取りデ
ータを順次次のデータに変更して(n=n+1;ステッ
プS12)繰り返すことにより、全方向に対しての振幅
値を求める(ステップS11のNOルート)。
【0070】つまり、この場合、制御プログラム51
は、制御パソコン36を上記のデータ校正手段として機
能させる際に、さらに、複数種類の測定条件に応じて複
数組の測定条件データ371及び電界強度データ372
が存在する場合に、所定の順序で測定条件の制御と電波
放射状態の制御とを繰り返し行なわせるようになってい
るのである。これにより、あらゆる方向の(複数種類の
測定条件下での)電子回路ブロック単体の妨害電磁波を
それぞれ正確に模擬することができるので、妨害電磁波
の模擬精度が大幅に向上する。
【0071】そして、上述のごとく記録した上記の発振
波形をその測定条件下及び振幅値でシグナルジェネレー
タ33から発生させれば、電子回路ブロック単体の妨害
電磁波を模擬した電磁波が放射アンテナ22から放射さ
れることになる。なお、電子回路ブロックが複数存在す
る場合は、それぞれについて上記の処理を実施すること
により、それぞれに対応する発振波形及び振幅値を記録
しておく。
【0072】さて、以上のようにして校正プロセス52
が完了したら、次に図5に示すアルゴリズムに従って、
実際のEMI測定(測定プロセス53;制御ステップ)
を実施する。この際には、図1に示すとおり、筐体(キ
ャビネット)24内部に放射アンテナ22を設置する。
なお、電子回路ブロックが複数存在する場合には、それ
に応じて複数の放射アンテナ22を筐体24内に設置す
る。
【0073】まず、制御パソコン36は、上記の校正プ
ロセス52で得られた電波放射状態データ(測定条件,
発振波形及び振幅値)のうち、最初の(n=1)のデー
タに従って、ターンテーブル回転角,アンテナ高さ,ア
ンテナ取り付け方向を調整した上で(ステップS21,
S22)、対応する発振波形と振幅値をシグナルジェネ
レータ33に入力して(ステップS23)、放射アンテ
ナ22から電子回路ブロックの妨害電磁波を模擬した電
磁波を放射(発振)させる(ステップS24)。
【0074】つまり、この場合、上記の制御プログラム
51は、上記のステップS23及びS24を「電波放射
状態制御プロセス」としてCPU40に実行させること
により、制御パソコン36を、上記のデータ校正手段6
2で求められたデータに従って放射アンテナ22の電波
放射状態を制御することによって電子回路ブロックの放
射電波を模擬した電波を放射アンテナから放射させる電
波放射状態制御手段67として機能させていることにな
る。
【0075】そして、制御パソコン36は、測定アンテ
ナ23で観測された電界強度をスペクトラムアナライザ
35経由で読み取り、例えばハードディスク37に記録
する(測定ステップ;ステップS25)。以上の作業
を、アンテナ高さ,アンテナ取り付け方向,ターンテー
ブル回転角の組み合わせ数だけ〔最後の組み合わせのデ
ータ37aまで(ステップS26でYESと判定される
まで)〕、読み取りデータを、順次、次のデータに変更
して(n=n+1;ステップS27)繰り返すことによ
り、全方向に対して筐体24を含めた電子装置のEMI
を、電子回路ブロック単体の妨害電磁波を模擬した電磁
波によって求めて、順次、記録してゆく(ステップS2
6のNOルート)。ただし、この場合は、校正プロセス
52のようにアンテナ高さ,アンテナ取り付け方向及び
ターンテーブル回転角毎にデータを全て記録する必要は
なく、各周波数帯域における最大電界強度のみを記録し
ておけばよい(「最大値保持モード」)。
【0076】以上のように、本実施形態のEMI測定シ
ステム1によれば、予め測定された電子回路ブロック単
体の発する妨害電磁波の実測データ372とその測定時
の測定条件データ371とに基づいて現測定条件と放射
アンテナ22の電波放射状態とを制御することにより、
電子回路ブロック単体の妨害電磁波を正確に模擬するこ
とができるので、その電子回路ブロック単体が電波暗室
2に実際に無くても、模擬した妨害電磁波で代用するこ
とで、電子装置全体の発する妨害電磁波を再現して測定
することが可能になる。
【0077】つまり、電子装置を構成する全電子回路ブ
ロックを電波暗室2に一時期に集合させなくても、集合
させた場合と同じEMI測定を実施することができる。
これにより、独立した各電子回路ブロックの開発プロセ
スに応じて、或る電子回路ブロックの試作機単体でEM
I測定を行なえばよいことになり、各電子回路ブロック
の開発プロセスの独立性を高めて、製品開発の効率性を
飛躍的に向上することができる。
【0078】例えば製品出荷までの製品開発プロセスを
考えてみると、図7に示すように、筐体(キャビネッ
ト)24の試作品は筐体設計プロセス7内(ステップS
31,S32)において製造され、電子回路ブロック単
体の試作品はそれぞれの回路設計プロセス6内(ステッ
プS41,S42)において筐体設計プロセスとは独立
して製造される。
【0079】そして、それぞれの回路設計プロセス6に
おいて、電子回路ブロックの試作品のEMIを単体で測
定して、上述した単体測定データ37aを求める(ステ
ップS43)。そして、得られた単体測定データ37a
は上述したごとく校正プロセス52を経て筐体24を含
んだEMI測定に使用される(ステップS44,S3
3)。この間も、回路設計プロセス6では、試作品によ
るハードウェアやソフトウェアのデバッグ作業などを継
続して行なうことができ(ステップS45)、製品設計
及び製品製造を滞りなく行なうことができる(ステップ
S46,S47)。
【0080】一方、筐体24の試作品は、上記EMI測
定が終了し、規格値を満足して問題なければ、製品設計
及び製品製造段階に入る(ステップS34,S35)。
そして、それぞれ製品が完成すれば、EMI測定のため
に製品版の筐体および電子回路ブロックをそれぞれ電波
暗室2に集合させて製品を組み立てた上で(ステップS
51)、製品出荷前の装置全体の最終的なEMI測定を
行なう(ステップS52)。
【0081】このように、本実施形態のEMI測定シス
テム1を用いることで、試作品によるEMI測定の度
に、筐体24および電子回路ブロックを全て一時期に測
定室2に集合させる必要がないので、交換装置のように
大規模な電子装置を対象とした場合でも、製品開発プロ
セス全体の大幅な効率化・短縮化が可能である。しか
も、本実施形態では、校正プロセス52において、測定
アンテナ23で実際に受信される電磁波の測定データが
予め測定された実測データ372に一致するよう校正し
た電波放射状態データ(発振波形,振幅値)に従って放
射アンテナ22の電磁波放射状態を制御するので、放射
アンテナ22から放射される電磁波を、より実際の電子
回路ブロックの妨害電磁波に近づけることができて、高
精度な電子回路ブロック単体の妨害電磁波の模擬が実現
されている。
【0082】また、校正プロセス52で求めた電波放射
状態データは、ハードディスク37などに記録されるの
で、仮に電子回路ブロック単体の仕様等に変更が生じた
場合でも、変更の無い電子回路ブロック単体について既
に求められている電波放射状態データは再利用すること
ができる。換言すれば、1度校正プロセス52によって
求めた電子回路ブロック単体の妨害電磁波(電波放射状
態データ)は、その電子回路ブロック単体の仕様等に変
更が無く上記の測定条件データ371及び実測データ3
72に変更が無い限り、そのまま実際の電子回路ブロッ
ク単体の妨害電磁波として代用することができる。
【0083】従って、変更のあった電子回路ブロック単
体との組でEMIの再測定を行なわなければならなくて
も、変更の無い電子回路ブロック単体をわざわざ電波暗
室2に用意せずにEMI測定を実施することができ、電
子回路ブロック単体の開発プロセスの独立性をさらに高
めて、製品開発の効率化を図ることができる。 (B)その他 なお、図4により上述した校正プロセス52におけるデ
ータソートステップS2は、予め得られている単体測定
データ37aの並びがもともと測定条件の変更順序に適
した並びになっている場合は、勿論、省略可能である。
また、測定(条件)項目は、勿論、必ずしも、図3に示
すような項目でなくてもよく、使用する測定アンテナ2
3の種類やターンテーブル21の種類に応じて測定項目
は変更すればよい。
【0084】また、上述した実施形態では、測定アンテ
ナ23とスペクトラムアナライザ35との間を同軸ケー
ブル5で接続しているが、例えば図9により前述した測
定システム200と同様に、測定アンテナ23に球状ダ
イポールアンテナを用い、スペクトラムアナライザ35
との接続に光ケーブルを用いるようにしてもよい。そし
て、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが
できる。
【0085】(C)付記 〔付記1〕 電波を放射する電波放射装置と、該電波放
射装置の放射電波を受信する電波受信装置と、該放射電
波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置と、該電波
受信装置で受信された放射電波を測定する測定装置と、
所定の測定条件下で予め測定された電子回路の放射電波
の実測データとその測定時の測定条件データとに基づい
て該測定条件変更装置と該電波放射装置とを制御して、
上記の測定条件と同じ測定条件下において該電子回路の
放射電波を模擬した電波を該電波放射装置から放射させ
る制御装置とをそなえたことを特徴とする、放射電波測
定システム。
【0086】〔付記2〕 該制御装置が、該測定条件デ
ータと該実測データとを取得するデータ取得手段と、該
データ取得手段によって取得した該測定条件データと該
実測データとに従って該測定条件変更装置と該電波放射
装置の電波放射状態とを制御して、該電波受信装置で受
信される放射電波の該測定装置での測定データが該実測
データに一致するときの該電波放射装置の電波放射状態
データを求めるデータ校正手段と、該データ校正手段に
よって求められた該電波放射状態データに従って該電波
放射装置の電波放射状態を制御することによって該電子
回路の放射電波を模擬した電波を該電波放射装置から放
射させる電波放射状態制御手段とをそなえていることを
特徴とする、付記1記載の放射電波測定システム。
【0087】〔付記3〕 該制御装置が、該データ校正
手段によって求められた該電波放射状態データを記録装
置に記録する記録制御手段をさらにそなえていることを
特徴とする、付記2記載の放射電波測定システム。 〔付記4〕 該データ校正手段が、該実測データが周波
数領域のデータとして得られている場合に、当該実測デ
ータを逆フーリエ変換して時間領域の発振波形データに
変換する逆フーリエ変換手段と、該逆フーリエ変換手段
によって得られた該発振波形データに基づいて該電波放
射装置の放射電波の発振波形を生成する発振波形生成手
段とをそなえていることを特徴とする、付記2又は付記
3に記載の放射電波測定システム。
【0088】〔付記5〕 該データ校正手段が、複数種
類の測定条件に応じて複数組の測定条件データ及び実測
データが存在する場合に、所定の順序で該測定条件の制
御と該電波放射状態の制御とを繰り返し行なうように構
成されたことを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項
に記載の放射電波測定システム。
【0089】〔付記6〕 該データ校正手段が、該複数
組の測定条件データ及び実測データを測定条件の変更順
序に適した順序にソートするデータソート手段をさらに
そなえていることを特徴とする、付記5記載の放射電波
測定システム。 〔付記7〕 電波を放射する電波放射装置と、該電波放
射装置の放射電波を受信する電波受信装置と、該放射電
波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置と、該電波
受信装置で受信された放射電波を測定する測定装置とを
そなえた放射電波測定システムにおいて、所定の測定条
件下で予め測定された電子回路の放射電波の実測データ
とその測定時の測定条件データとを取得するデータ取得
ステップと、該測定条件データと該実測データとに基づ
いて該測定条件変更装置と該電波放射装置とを制御し
て、上記の測定条件と同じ測定条件下において該電子回
路の放射電波を模擬した電波を該電波放射装置から放射
させる制御ステップと、該放射電波受信装置で受信され
る該電波放射装置からの放射電波を測定する測定ステッ
プとを実行することを特徴とする、放射電波測定方法。
【0090】〔付記8〕 該制御ステップにおいて、該
測定条件データと該実測データとに従って該測定条件変
更装置と該電波放射装置の電波放射状態とを制御して、
該電波受信装置で受信される放射電波の該測定装置での
測定データが該実測データに一致するときの該電波放射
装置の電波放射状態データを求めるデータ校正プロセス
と、該データ校正プロセスで求められた該電波放射状態
データに従って該電波放射装置の電波放射状態を制御す
ることによって該電子回路の放射電波を模擬した電波を
該電波放射装置から放射させる電波放射状態制御プロセ
スとを実行することを特徴とする、付記7記載の放射電
波測定方法。
【0091】〔付記9〕 該制御ステップにおいて、該
データ校正プロセスで求められた該電波放射状態データ
を記録することを特徴とする、付記8記載の放射電波測
定方法。 〔付記10〕 該データ校正プロセスが、該実測データ
が周波数領域のデータとして得られている場合に、当該
実測データを逆フーリエ変換して時間領域の発振波形デ
ータに変換する逆フーリエ変換ステップと、該逆フーリ
エ変換ステップで得られた該発振波形データに基づいて
該電波放射装置の放射電波の発振波形を生成する発振波
形生成ステップとを含むことを特徴とする、付記8又は
付記9に記載の放射電波測定方法。
【0092】〔付記11〕 該データ校正プロセスにお
いて、複数種類の測定条件に応じて複数組の測定条件デ
ータ及び実測データが存在する場合は、所定の順序で該
測定条件の制御と該電波放射状態の制御とを繰り返し行
なうことを特徴とする、付記8〜10のいずれか1項に
記載の放射電波測定方法。
【0093】〔付記12〕 該データ校正プロセスが、
該複数組の測定条件データ及び実測データを測定条件の
変更順序に適した順序にソートするデータソートステッ
プを含むことを特徴とする、付記11記載の放射電波測
定方法。 〔付記13〕 電波を放射する電波放射装置と、該電波
放射装置の放射電波を受信する電波受信装置と、該放射
電波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置と、該電
波受信装置で受信された放射電波を測定する測定装置と
をそなえた放射電波測定システムをコンピュータによっ
て制御するための放射電波測定制御プログラムが記録さ
れた記録媒体であって、所定の測定条件下で予め測定さ
れた電子回路の放射電波の実測データとその測定時の測
定条件データとを取得するデータ取得ステップと、該測
定条件データと該実測データとに基づいて該測定条件変
更装置と該電波放射装置とを制御して、上記の測定条件
と同じ測定条件下において該電子回路の放射電波を模擬
した電波を該電波放射装置から放射させる制御ステップ
とを含む処理を、該コンピュータに実行させるための放
射電波測定制御プログラムが記録されたことを特徴とす
る、放射電波測定制御プログラムが記録された記録媒
体。
【0094】〔付記14〕 該放射電波測定制御プログ
ラムが、該制御ステップを該コンピュータに実行させる
際に、該測定条件データと該実測データとに従って該測
定条件変更装置と該電波放射装置の電波放射状態とを制
御して、該電波受信装置で受信される放射電波の該測定
装置での測定データが該実測データに一致するときの該
電波放射装置の電波放射状態データを求めるデータ校正
プロセスと、該データ校正プロセスで求められた該電波
放射状態データに従って該電波放射装置の電波放射状態
を制御することによって該電子回路の放射電波を模擬し
た電波を該電波放射装置から放射させる電波放射状態制
御プロセスとを、さらに該コンピュータに実行させるこ
とを特徴とする、付記13記載の放射電波測定制御プロ
グラムが記録された記録媒体。
【0095】〔付記15〕 該放射電波測定制御プログ
ラムが、該制御ステップを該コンピュータに実行させる
際に、該データ校正プロセスで求められた該電波放射状
態データを記録装置に記録させるステップを、さらに該
コンピュータに実行させることを特徴とする、付記14
記載の放射電波測定制御プログラムが記録された記録媒
体。
【0096】〔付記16〕 該放射電波測定制御プログ
ラムが、該データ校正プロセスを該コンピュータに実行
させる際に、該実測データが周波数領域のデータとして
得られている場合に、当該実測データを逆フーリエ変換
して時間領域の発振波形データに変換する逆フーリエ変
換ステップと、該逆フーリエ変換ステップで得られた該
発振波形データに基づいて該電波放射装置の放射電波の
発振波形を生成する発振波形生成ステップとを含む処理
を、さらに該コンピュータに実行させることを特徴とす
る、付記14又は付記15に記載の放射電波測定制御プ
ログラムが記録された記録媒体。
【0097】〔付記17〕 該放射電波測定制御プログ
ラムが、該データ校正プロセスを該コンピュータに実行
させる際に、複数種類の測定条件に応じて複数組の測定
条件データ及び実測データが存在する場合は、所定の順
序で該測定条件の制御と該電波放射状態の制御とを繰り
返し該コンピュータに実行させることを特徴とする、付
記14〜16のいずれか1項に記載の放射電波測定制御
プログラムが記録された記録媒体。
【0098】〔付記18〕 該放射電波測定制御プログ
ラムが、該データ校正プロセスを該コンピュータに実行
させる際に、該複数組の測定条件データ及び実測データ
を測定条件の変更順序に適した順序にソートするデータ
ソートステップを、該コンピュータに実行させることを
特徴とする、付記17記載の放射電波測定制御プログラ
ムが記録された記録媒体。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
予め測定された電子回路の放射電波の実測データとその
測定時の測定条件データとに基づいて現測定条件と電波
放射装置の電波放射状態とを制御することにより、電子
回路の放射電波を正確に模擬することができるので、そ
の電子回路が測定場所に実際に無くても、模擬した放射
電波で代用することで、電子装置全体の放射電波を再現
して測定することが可能になる。従って、電子装置を構
成する全電子回路を実際に集合させなくても、集合させ
たときと同じ放射電波測定を行なうことができ、電子回
路の開発プロセスの独立性を高めて、製品開発の効率性
を飛躍的に向上することができる。
【0100】ここで、上記の電波放射装置の電波放射状
態は、電波受信装置で実際に受信される放射電波の測定
データが上記の実測データに一致するよう校正した電波
放射状態データに従って制御することができるので、電
波放射装置から放射される電波を、より実際の電子回路
の放射電波に近づけることができて、高精度な電子回路
の放射電波の模擬が実現される。
【0101】なお、上記の電波放射状態データを記録装
置に記録しておけば、仮に電子回路の仕様等に変更が生
じた場合でも、変更の無い電子回路についての電波放射
状態データは再利用することができる。換言すれば、1
度校正プロセスで求めた電子回路の放射電波(電波放射
状態データ)は、電子回路の仕様等に変更が無く上記の
測定条件データ及び実測データに変更が無い限り、その
まま実際の電子回路の放射電波として代用することがで
きる。従って、変更のあった電子回路との組で再測定を
行なわなければならなくても、変更の無い電子回路をわ
ざわざ測定場所に用意せずに測定を実施することがで
き、電子回路の開発プロセスの独立性をさらに高めるこ
とができる。
【0102】また、上記の予め測定された実測データが
周波数領域のデータとして得られている場合には、その
実測データを逆フーリエ変換して時間領域の発振波形デ
ータに変換し、得られた発振波形データに従って電波放
射装置の放射電波の発振波形を制御するようにすれば、
上記実測データの周波数領域に含まれる複数周波数につ
いての電波放射状態制御を1度に実施することができる
ので、測定作業の効率化・短縮化を図ることができる。
【0103】さらに、複数種類の測定条件に応じて複数
組の測定条件データ及び実測データが存在する場合に
は、所定の順序で上記の測定条件の制御と電波放射状態
の制御とを繰り返し行なうようにすれば、複数種類の測
定条件下での電子回路の放射電波をそれぞれ正確に模擬
することができるので、放射電波の模擬精度をさらに向
上することができる。
【0104】また、このように複数組の測定条件データ
及び実測データが存在する場合には、これらの複数組の
測定条件データ及び実測データを測定条件の変更順序に
適した順序にソートするようにしてもよい。このように
すれば、測定に最も効率の良い順序で放射電波測定を実
施することができ、測定作業のさらなる効率化・短縮化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのEMI測定システ
ム(放射電波測定システム)を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御パソコンのハードウェア構成例
を示すブロック図である。
【図3】図1に示すEMI測定システムで使用される単
体測定データの一例を示す図である。
【図4】図1に示す制御パソコンによる制御(EMI測
定制御プログラム;校正プロセス)を説明するためのフ
ローチャート(アルゴリズム)である。
【図5】図1に示す制御パソコンによる制御(EMI測
定制御プログラム;測定プロセス)を説明するためのフ
ローチャート(アルゴリズム)である。
【図6】(A),(B)はそれぞれ図3に示す単体測定
データの逆FFT処理を説明するための図で、(A)は
逆FFT前の周波数領域の単体測定データ例、(B)は
逆FFT後の時間領域の発振波形データ例をそれぞれ示
す図である。
【図7】図1に示すEMI測定システムを適用した場合
の製品開発プロセスを説明するためのフローチャートで
ある。
【図8】従来のEMI測定システムの一例を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来の電磁シールド性能測定システムの一例を
示すブロック図である。
【図10】従来のEMI測定システムの課題を説明すべ
く従来の製品開発プロセスを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 EMI測定システム(放射電波測定システム) 2 電波暗室 3 測定室 4 光ケーブル(シングルモード光ファイバケーブル) 5 同軸ケーブル 6 回路設計プロセス 7 筐体(キャビネット)設計プロセス 21 ターンテーブル 21a ターンテーブル回転モータ(測定条件変更装
置) 22 放射アンテナ(球状ダイポールアンテナ;電波放
射装置) 23 測定アンテナ(電波受信装置) 23a アンテナ制御モータ(測定条件変更装置) 24 筐体(キャビネット) 31 ターンテーブル制御装置(測定条件変更装置) 32 アンテナ制御装置(測定条件変更装置) 33 シグナルジェネレータ(信号発生器) 34 電気/光(E/O)変換器 35 スペクトラムアナライザ(測定装置) 36 制御用のパーソナルコンピュータ(計算機;制御
装置) 37 記憶装置(ハードディスク) 37a 単体測定データ 37b 測定結果データ 38 ディスプレイ 39 本体 40 CPU 41 主記憶部(メインメモリ) 42 ドライブ 43 GPIB(General Purpose Interface Bus)カ
ード 51 EMI測定制御プログラム(放射電波測定制御プ
ログラム) 52 データ校正プロセス 53 測定プロセス 61 データ取得手段 62 データ校正手段 63 データソート手段 64 逆FFT変換手段 65 発振波形生成手段 66 記録制御手段 67 電波放射状態制御手段 371 測定条件データ 372 電界強度データ(実測データ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松隈 豊 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 廣瀬 徹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J021 CA06 DA02 DA04 DA05 DA06 DA07 EA04 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA29 FA30 GA02 HA05 JA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を放射する電波放射装置と、 該電波放射装置の放射電波を受信する電波受信装置と、 該放射電波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置
    と、 該電波受信装置で受信された放射電波を測定する測定装
    置と、 所定の測定条件下で予め測定された電子回路の放射電波
    の実測データとその測定時の測定条件データとに基づい
    て該測定条件変更装置と該電波放射装置とを制御して、
    上記の測定条件と同じ測定条件下において該電子回路の
    放射電波を模擬した電波を該電波放射装置から放射させ
    る制御装置とをそなえたことを特徴とする、放射電波測
    定システム。
  2. 【請求項2】 電波を放射する電波放射装置と、該電波
    放射装置の放射電波を受信する電波受信装置と、該放射
    電波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置と、該電
    波受信装置で受信された放射電波を測定する測定装置と
    をそなえた放射電波測定システムにおいて、 所定の測定条件下で予め測定された電子回路の放射電波
    の実測データとその測定時の測定条件データとを取得す
    るデータ取得ステップと、 該測定条件データと該実測データとに基づいて該測定条
    件変更装置と該電波放射装置とを制御して、上記の測定
    条件と同じ測定条件下において該電子回路の放射電波を
    模擬した電波を該電波放射装置から放射させる制御ステ
    ップと、 該放射電波受信装置で受信される該電波放射装置からの
    放射電波を該測定装置にて測定する測定ステップとを実
    行することを特徴とする、放射電波測定方法。
  3. 【請求項3】 電波を放射する電波放射装置と、該電波
    放射装置の放射電波を受信する電波受信装置と、該放射
    電波の測定条件を変更しうる測定条件変更装置と、該電
    波受信装置で受信された放射電波を測定する測定装置と
    をそなえた放射電波測定システムをコンピュータによっ
    て制御するための放射電波測定制御プログラムが記録さ
    れた記録媒体であって、 所定の測定条件下で予め測定された電子回路の放射電波
    の実測データとその測定時の測定条件データとを取得す
    るデータ取得ステップと、 該測定条件データと該実測データとに基づいて該測定条
    件変更装置と該電波放射装置とを制御して、上記の測定
    条件と同じ測定条件下において該電子回路の放射電波を
    模擬した電波を該電波放射装置から放射させる制御ステ
    ップとを含む処理を、該コンピュータに実行させるため
    の放射電波測定制御プログラムが記録されたことを特徴
    とする、放射電波測定制御プログラムが記録された記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 該放射電波測定制御プログラムが、 該制御ステップを該コンピュータに実行させる際に、 該測定条件データと該実測データとに従って該測定条件
    変更装置と該電波放射装置の電波放射状態とを制御し
    て、該電波受信装置で受信される放射電波の該測定装置
    での測定データが該実測データに一致するときの該電波
    放射装置の電波放射状態データを求めるデータ校正プロ
    セスと、 該データ校正プロセスで求められた該電波放射状態デー
    タに従って該電波放射装置の電波放射状態を制御するこ
    とによって該電子回路の放射電波を模擬した電波を該電
    波放射装置から放射させる電波放射状態制御プロセスと
    を、さらに該コンピュータに実行させることを特徴とす
    る、請求項3記載の放射電波測定制御プログラムが記録
    された記録媒体。
  5. 【請求項5】 該放射電波測定制御プログラムが、 該制御ステップを該コンピュータに実行させる際に、 該データ校正プロセスで求められた該電波放射状態デー
    タを記録装置に記録させるステップを、さらに該コンピ
    ュータに実行させることを特徴とする、請求項4記載の
    放射電波測定制御プログラムが記録された記録媒体。
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