JP2002214063A - 非接触型流体漏洩計測方法および装置 - Google Patents

非接触型流体漏洩計測方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温・高圧流体を案内するプロセス配管からの
流体漏洩量を精度よく迅速に計測し、流体漏洩箇所の同
定を非接触にて正確に行なうことができる方法および装
置を提供する。 【解決手段】本発明に係る非接触型流体漏洩計測方法お
よび装置は、配管保温材11,14で覆われたプロセス
配管10を外側から赤外線カメラ33等の配管画像撮影
手段で撮影し、この画像データをデータ演算処理手段で
あるパソコン46内で、予め格納され、流体流量と流体
温度を関連つけた熱流量解析モデルを用いてデータ処理
し、配管保温材11,14で覆われたままのプロセス配
管10からの流体漏洩流量を迅速にかつ正確に計測し、
かつ画像データの温度分布状態の分析により、流体漏洩
箇所を同定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管保温材で覆わ
れたプロセス配管からの流体の漏洩量を非接触にて計測
し、流体漏洩箇所の同定を行なうことができる非接触型
流体漏洩計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントや火力発電プラント
では主要なプロセス配管に内部流体として高温・高圧の
蒸気または水等の流体を案内しているため、配管材料の
劣化や配管施工不良等により、配管フランジ部や、配管
溶接部、弁グランド部等に不具合が発生する虞がある。
配管フランジ部や配管溶接部等に不具合が発生した場
合、不具合箇所から高圧水や蒸気等の流体が漏洩する虞
がある。流体漏洩発生時には、漏洩箇所の検知とともに
漏洩流量の推定あるいは計測が必要となる。流体の漏洩
箇所如何によっては、漏洩部位を隔離し、早急に必要な
修復工事が求められることがある。
【0003】原子力発電プラントのプロセス配管から流
体の漏洩が万一生じた場合、特に漏洩流体が放射性物質
を含む一次系の冷却材であれば、速やかに放射線放出量
を計測して評価し、国や地方自治体、マスコミ等へ報告
し、発表する責務がある。そのためには、冷却材の漏洩
流量を正確に精度よく非接触で測定し、流体漏洩箇所を
正確に同定することが必要となる。
【0004】従来の原子力発電プラントや火力発電プラ
ントにおいては、発電所運転員や補修員等の作業員によ
る定期的な現場パトロール時に、目視あるいは監視用カ
メラを用いてプロセス配管からの流体の漏洩を検知して
いる。
【0005】また、高温・高圧の流体を流すプロセス配
管では、配管全体が配管保温材で覆われ、流体の温度降
下を防止している。プロセス配管からの流体漏洩発生時
には、配管保温材の継ぎ目等から漏出する流体を、仮設
置のドレンタンクで受け、ドレンタンク内の流体流入体
積を測定することにより、流体の漏洩流量を予測してい
る。
【0006】一方、原子力発電プラントにおいては、原
子炉運転中に原子炉格納容器内に作業員が立ち入ること
ができない。作業員が立ち入ることができない原子炉格
納容器内の機器については、原子炉格納容器の空気調和
機の凝縮水量、床ドレンポンプ流入量、原子炉格納容器
内ダスト放射線量等とにより原子炉格納容器内の流体
(冷却材)漏洩を検知し、流体漏洩量を推定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高温・高圧の蒸気や水
等の流体を流すプロセス配管、特に一次系配管の多く
は、配管保温材で覆われており、さらに、配管保温材の
外周側はアルミニウム外板等の外装金属板で覆われ、配
管内を通る流体の温度降下を防止している。
【0008】配管保温材や外装金属板で被覆している関
係から、プロセス配管から微小漏洩が発生しても、漏洩
流体が外部に滲み出てくる場合が少なく、配管保温材を
開放したり、取り除くことをせずに、流体の漏洩箇所を
同定したり、漏洩流量を計測し、漏洩流量を評価するこ
とが困難であった。
【0009】また、配管保温材をプロセス配管から開放
し、取り除くためには、プロセス配管の流体漏洩箇所に
接近して作業する必要がある。原子力発電プラントで
は、配管保温材の開放・取り除き作業時に、流体の漏洩
箇所に接近すると、放射能汚染の問題が発生する。この
ため、配管保温材を非分解状態で流体漏洩箇所の同定や
流体漏洩流量の測定・評価が必要となる。
【0010】さらに、定期的な現場パトロール時に作業
員の目視による流体漏洩の検知は、床に凝縮水が落ちて
いれば発見可能である。しかし、プロセス配管からの流
体漏洩が微小量あるいは少量である場合には、プロセス
配管を取り囲む配管保温材内に漏洩流体が染み込んで吸
収されてしまい、配管保温材の外部に出てこない可能性
がある。
【0011】この場合には、プロセス配管からの流体漏
洩箇所の検知や流体漏洩量の推定が困難となる。
【0012】原子炉格納容器内で発生した流体の漏洩に
ついても、流体の漏洩流量の推定を正確に精度よく行な
うことが難しく、流体漏洩箇所の同定は困難となってい
る。
【0013】一部には、赤外線カメラを用いてプロセス
配管からの流体漏洩の検知が行なわれているが、この流
体漏洩の検知は、流体漏洩の有無だけの検知であって、
流体漏洩量の推定(測定)や流体漏洩箇所の同定が可能
なシステムとなっていない。
【0014】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、高温・高圧流体を案内するプロセス配管から
の流体漏洩量を精度よく迅速に計測(推定)し、流体漏
洩箇所の同定を非接触にて正確に行なうことができる非
接触型流体漏洩計測方法および装置を提供することを目
的とする。
【0015】本発明の他の目的は、赤外線カメラで撮影
したプロセス配管の赤外線画像データをデータ処理し、
配管保温材で覆われたプロセス配管からの流体漏洩の有
無や大小に拘らず、流体漏洩量を精度よく計測し、流体
漏洩箇所の同定を非接触にて正確に行なうことができる
非接触型流体漏洩計測方法および装置を提供するにあ
る。
【0016】本発明の別の目的は、プロセス配管を被覆
する配管保温材の局所的な低温部もしくは高温部の大き
さや温度、周囲との温度差を赤外線カメラで測定し、赤
外線画像データを流体漏洩試験で得られた既知の熱流量
解析モデルと相関付けを行なって流体漏洩流量を計測
(推定)し、流体漏洩箇所の同定を行なうようにした非
接触型流体漏洩計測方法および装置を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非接触型流
体漏洩計測方法は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、配管保温材で覆われたプロセ
ス配管を配管画像撮影手段で外側から撮影し、撮影され
たプロセス配管の画像データをパソコンに入力し、上記
画像データを、パソコンにて流体温度と流体流量を相関
付けた熱流量解析モデルと比較してデータ処理し、配管
保温材で覆われたプロセス配管からの流体漏洩量を非接
触にて計測し、その流体漏洩箇所を同定する方法であ
る。
【0018】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る非接触型流体漏洩計測方法は、請求項2に記
載したように、配管画像撮影手段は、高温・高圧流体を
流すプロセス配管を外側から撮影する赤外線カメラであ
り、この赤外線カメラをプロセス配管に沿って移送可能
に設置する方法である。
【0019】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る非接触型流体漏洩計測方法は、請求項3に
記載したように、熱流量解析モデルは、プロセス配管を
模擬した配管保温材被覆の試験配管を用いて、漏洩流体
試験装置により作成したもので、試験配管から流出した
流体流量と試験配管を覆う外装金属板表面温度分布の相
関関係を表わす熱流量解析データをモデル化した方法で
あり、また、請求項4に記載したように、熱流量解析モ
デルは、プロセス配管を模擬した配管保温材被覆の試験
配管から流出する流体流出箇所対応部位を赤外線カメラ
で撮影し、得られた赤外線画像データを処理して得られ
るものであり、前記熱流量解析モデルは、熱流量解析モ
デルは、プロセス配管を模擬した配管保温材被覆の試験
配管から流出する流体流出箇所対応部位を赤外線カメラ
で撮影し、得られた赤外線画像データを処理して得られ
るものであり、前記熱流量解析モデルは、試験配管を覆
う外装金属板表面温度分布の最高温度が漏洩点付近にあ
って周囲に次第に温度が低下する場合には流体最高温度
と流体流量の関係を、最高温度が漏洩点の周囲にあって
その内側の漏洩点温度分布が低下し、最低温度を囲むよ
うな温度分布の場合では流体最低温度と流体流量の関係
を、それぞれ相関付けた関係曲線である方法である。
【0020】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る非接触型流体漏洩計測方法は、請求項
5に記載したように、配管保温材で覆われたプロセス配
管の流体漏洩量を計測し、流体漏洩箇所を特定した後、
プロセス配管の流体漏洩箇所を隔離し、その後、プロセ
ス配管を覆う配管保温材を取り除いて流体漏洩箇所の欠
陥部を露出させ、欠陥部を観察して亀裂やピンホールの
大きさ等の損傷の程度を観察し、欠陥部の損傷の程度お
よびプロセス条件データをパソコンにて演算処理して流
体漏洩量の二次評価を行なう方法である。
【0021】一方、本発明に係る非接触型流体漏洩計測
装置は、上述した課題を解決するために、請求項6に記
載したように、配管保温材で覆われたプロセス配管を外
側から非接触にて撮影する配管画像撮影手段と、この配
管画像撮影手段で撮影された配管保温材被覆状態のプロ
セス配管の画像データが入力されるパソコンとを備え、
上記パソコンには、流体漏洩試験装置の流体漏洩模擬試
験により作成され、流体温度と流体流量の関係を相関付
けた熱流量解析モデルが予め格納されており、前記パソ
コンに入力された画像データは、パソコンにて熱流量解
析モデルと比較されてデータ処理され、プロセス配管か
らの流体漏洩流量の計測と流体漏洩箇所の同定を非接触
にて行なうように設定したものである。
【0022】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る非接触型流体漏洩計測装置は、請求項7に記
載したように、配管画像撮影手段は、プロセス配管を外
側から撮影する赤外線カメラであり、この赤外線カメラ
はプロセス配管に沿って移送可能に設けられたものであ
り、さらに、請求項8に記載したように、流体漏洩試験
装置は、プロセス配管を模擬した試験配管を赤外線カメ
ラで撮影し、撮影されたカメラ画像データをデータ処理
して試験配管から流出する流体温度と流体流量の関係を
相関付ける熱流量解析データを得るようにしたもので、
この熱流量解析データを熱流量解析モデルとして各種試
験配管内にパソコンに格納されたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る非接触型流体漏洩計
測方法および装置の実施の形態について添付図面を参照
して説明する。
【0024】図1は、原子力発電プラントや火力発電プ
ラント等に付設される主要なプロセス配管10を示す。
このプロセス配管10は、SUS材料等の管材で形成さ
れる配管で、主蒸気配管、給水配管、抽気系配管および
復水系配管等に用いられる。プロセス配管10は高温・
高圧の蒸気または水等の流体を案内するために、耐熱性
の配管保温材11で覆われる。
【0025】配管保温材11には、例えばけい酸カルシ
ウムやロックウール等の耐熱性保温材料が用いられる。
耐熱性保温材料はプロセス配管10の外径に応じて使用
材料が使い分けられ、例えば外径125mmφ以上のプ
ロセス配管10にはけい酸カルシウム製の2分割タイプ
の配管保温材が、外径100mmφ以下のプロセス配管
10には断熱ウールとしてのロックウール製の配管保温
材が一般的に用いられる。外径100mmφ〜125m
mφのプロセス配管10には、けい酸カルシウム製ある
いはロックウール製のいずれかが選択される。
【0026】プロセス配管10を覆設した配管保温材1
1には外側から補強用針金12あるいは補強用メッシュ
(図示せず)が巻き付けられて、締め付けられる。さら
に、プロセス配管10内を通る高温・高圧流体の温度降
下を防止するために、配管保温材11はアルミホイール
等の熱反射材料製の薄板状の被覆材13で覆われ、この
被覆材13の上からアルミニウム板等の外装金属板14
で被覆され、外装されて周囲環境から断熱される。
【0027】一般的に、外装金属板14の板厚は、配管
保温材11装着後の外径が例えば250mmφ未満では
0.4mm,400mmφ未満では0.5mm,400
mmφ以上では0.6mmとされる。外装金属板14
は、配管保温材11を覆う被覆材13を外側から巻き付
けて、周方向全体を覆い、被覆している。プロセス配管
10の配管長手方向に沿う外装金属板14の合せ目は、
図2(A)に示すように10〜15mm程度の重ね幅W
でハゼ掛け継ぎあるいはパンチハゼ継ぎを行なったり、
図2(B)に示すように重ね継ぎが行なわれる。また、
隣接する外装金属板14同士は、図2(C)に示すよう
に40mm〜60mm程度の重ね幅dをもって周方向全
体に亘って重ね合される。
【0028】一方、プロセス配管10のフランジ部16
は図3に示すようにボルト・ナットの締結手段17で締
結される。締結手段17の緩み止めが、緩み止めワイヤ
あるいは針金18の巻き掛けにより行なわれる一方、締
結手段17で締結されたプロセス配管10のフランジ部
16も配管保温材19で覆われ、熱的に保護される。
【0029】また、プロセス配管10は直管部やフラン
ジ部16だけでなく、曲管部も図示しない配管保温材で
覆われ、図1に示されたプラント配管10の直管部と同
様に断熱被覆構造とされ、熱的に保護される。
【0030】次に、原子力発電プラント等に用いられる
プロセス配管10の流体漏洩を計測する基準となる熱流
動解析データを得る流体漏洩試験について説明する。
【0031】この流体漏洩試験は、プロセス配管を模擬
した試験配管を用いて、試験配管から流出する温度と流
量の相関データを得るようにしたものである。
【0032】図4は、流体漏洩試験を行なう流体漏洩試
験装置20を示すものである。この試験装置20は、プ
ロセス配管を模擬した試験配管21から取出管として流
体漏洩模擬用枝管22を直管部21aに取り付ける。こ
の模擬用枝管22の途中に流量止め弁23、電磁弁24
および流量調節弁25を順次設け、流量調節弁25で流
量調節された流体流量は流量計26で測定された後、図
示しない目盛付きタンクに供給され、このタンクへの流
入量からも流体流量の目盛計測が可能なようになってい
る。流量計26は電磁弁24の下流側で流量調節弁25
の上流側に設けてもよい。
【0033】流量止め弁23は流体漏洩試験中は開放さ
れ、試験停止時には閉塞される。電磁弁24は流体漏洩
試験中に遠隔地から開閉操作されるようになっている。
【0034】また、流量調節弁25の下流側には切換弁
27,28が2段に例えば多段構造に配置され、上流段
切換弁27から分岐された供給枝管29は例えば試験配
管21の直管部21aに延設され、この直管部21aの
外表面近くに流体を供給可能となっている。
【0035】さらに、下流段切換弁28から分岐された
供給枝管30は試験配管21のフランジ21bに延設さ
れ、フランジ部21bの配管保温材19内に流体を供給
可能となっている。上流段切換弁27からの分岐管29
をフランジ部21bに、下流段切換弁28からの分岐管
30を直管部21aに供給するようにしてもよい。な
お、模擬用枝管22や供給枝管29,30は管内を通る
流体の温度降下を防止するため、アルミホイール等の熱
反射材料製保温材で覆われている。
【0036】図4に示された流体漏洩試験装置20での
流体漏洩試験は、試験配管21に配管保温材11,19
を被着させた状態で行なわれ、様々な流体漏洩流量にお
ける外装金属板14の表面温度を配管画像撮像手段とし
ての赤外線カメラ33で撮影し、測定したものである。
図4の流体漏洩試験装置20においては、試験配管21
の直管部21aの外装金属板14を一部破断した状態で
示してある。
【0037】流体漏洩試験に用いられる試験配管21
は、SUS316L製で外径114mmφ、管肉厚6.
0mmのものを用意し、配管保温材14,19として厚
さ65mmのけい酸カルシウムを、また外装金属板14
として板厚0.6mmのアルミニウム外板を用いた。
【0038】けい酸カルシウムは例えば密度135kg
/m、熱伝導率0.049W/m・K、気孔率0.6
の物性値のものを保温材として用いた。
【0039】この流体漏洩試験では、試験配管21内を
流体の圧力は、例えば0.5MPa(ゲージ圧)、流体
温度は133℃(0.2MPaでの飽和水)、流体流量
が約1ton/hrの単相流を使用した。流体流出(漏
洩)流量は、流量調節弁25を調整することにより行な
われた。漏洩流量は、例えば毎分30cc,60cc,
130cc,180cc,230ccで行なったが、流
量調節弁25の微調整如何によっては例えば1cc/分
毎のデータ取りが可能となる。
【0040】具体的には、図5(A)および(B)に示
すように、試験配管21の直管部21aの表面上に、毎
分30cc,60cc,100cc,130cc,18
0cc,230ccの流体を流体漏洩口に相当する供給
枝管29を介して供給したときの、外装金属板14表面
の温度を配管画像撮影手段としての赤外線カメラ33を
用いて撮影したものである。なお、符号34は隣接する
配管保温材11同士の継ぎ目を合わし、符号35は半筒
状配管保温材11の合せ目である。継ぎ目の間隔Lは例
えば610mmである。
【0041】赤外線カメラ33で撮影された赤外線カメ
ラ画像に色フィルタをかけて画像処理すると、図6およ
び図7に示される2色画像が得られた。図6に示された
画像は、試験配管21内に流れる流体を100cc/分
の割合で供給した場合で、例えば66℃を境にして上側
に低温部(56.4℃〜66℃)36、下側に高温部
(66℃〜72.9℃)37が表われ、高温部37は山
型形状あるいはおむすび形状に形成される。また、図7
は130cc/分の試験配管21内を流れる流体を供給
したもので、赤外線カメラ33で撮影した赤外線カメラ
画像を色フィルタにかけて画像処理すると、例えば9
0.2℃を境にして上側に高温部(90.2℃〜99.
6℃)38が、下側に低温部180.8℃〜90.2
℃)39が表われ、低温部39は山型形状あるいはおむ
すび形状に形成される。符号40は流体漏洩Dに相当す
る注ぎ口である。
【0042】図6および図7から漏洩流量如何によって
漏洩箇所近傍が高温となったり、低温となることが分か
る。
【0043】図6に示すように、漏洩流量(供給流量)
が少ないときは、約130℃の飽和水が漏洩口(注ぎ
口)40から配管保温材11に染み出て、減圧沸騰した
熱水が、漏洩箇所を中心に重力の影響で下方により拡散
するので、相対的に漏洩箇所をほぼ中心にその下方の温
度が山型形状あるいはおむすび形状に上方に高く、周辺
の温度が低くなるものと考えられる。また、漏洩流量が
多くなると、約130℃の飽和水は蒸気となって上方に
上がり、隙間から吹き出されて周囲を温めるので、上側
に高温部38が、下側に外装金属板表面で凝縮された低
温部39が表われるものと考えられる。
【0044】また、図6および図7に示される画像か
ら、流体漏洩箇所に相当する流体供給箇所は山型形状の
頂点の延長線に表われることが知見できた。一方、流体
漏洩流量に相当する試験配管21からの流体供給流量毎
の試験結果に基づき、赤外線カメラ33で撮影された外
装金属板14表面温度の最高温度と最低温度をプロット
すると図8に示すように表われる。そして、赤外線カメ
ラ33で撮影された局所部の各流体流量毎の最高温度同
士を結んだ最高温度曲線aと、最低温度同士を結んだ最
低温度曲線bとは、図8に示すように表示される。この
図8から、流体漏洩流量(流体供給流量)と外装金属板
表面温度(配管保温材表面温度)との相関関係を熱流量
解析データとして得ることができる。
【0045】図8は、特定の試験配管21における流体
漏洩試験における熱流量解析データを示しており、この
熱流量解析データから、流体漏洩流量が少ないときは、
最高温度曲線aを用いて、測定温度から流体漏洩流量を
求め、流体漏洩流量が多いときは、最低温度曲線bを用
いて流体得流量を求め得ることがわかる。最高温度曲線
aは、周囲環境の影響から100℃で飽和してしまうた
め、大気圧下では飽和温度である例えば100℃以上と
なることはない。したがって、配管保温材11の表面温
度から流体漏洩量を求める曲線は、図8に示されるもの
では、表面温度が飽和温度に達する前に最高温度曲線a
から最低温度曲線bに切り換えることが必要となり、こ
の切換えにより、流体漏洩流量を求めることができる。
最高温度曲線aが飽和温度に達する前、例えば95℃で
最高温度曲線Aから最低温度曲線Bに切り換えた曲線を
標準的熱流量解析曲線と設定し、種々の試験配管21毎
に標準的熱流量解析曲線を求める。
【0046】なお、図4に示された流体漏洩試験では、
流体漏洩箇所が試験配管21の頂部付近から漏洩した例
を模擬したが、試験配管21の各側方や底部から漏出す
る場合も、同様にしてサンプリングし、図8に対応する
熱流量解析データ(標準的熱流量解析曲線)を予め用意
しておく。また、フランジ部21bについても同様な流
体漏洩試験となり、フランジ部に対応する熱流量解析デ
ータを用意しておく。
【0047】図8に示される熱流量解析データは原子力
発電プラントや火力発電プラントのプロセス配管10の
種類や管径に応じ、これらのプロセス配管10を模擬し
た種々の試験配管21を用いてそれぞれ作成する。各管
径や種類に応じた試験配管21の熱流量解析データをデ
ータベース化し、対応する種類のプロセス配管用熱流量
解析モデルとして予め作成し、パソコンのデータベース
に格納しておく。
【0048】すなわち、図4の流体漏洩試験を各プロセ
ス配管10の管径や種類に対応する試験配管21毎に熱
流量解析データを作成し、この熱流量解析データをデー
タベース化し、流体温度と流体流量を相関付けた熱流量
解析モデルとしてデータベースに格納し、図9に示すパ
ソコン46に入力しておく。パソコン46は画像データ
を処理するデータ演算処理手段として機能し、プロセス
制御計算機を構成している。
【0049】次に、プロセス配管の流体漏洩計測につい
て説明する。
【0050】図9は、非接触型流体漏洩計測装置44の
一実施形態を示す原理図である。
【0051】この流体漏洩計測装置44は、配管画像撮
影手段として原子力発電プラントのプロセス配管10を
撮影する赤外線カメラ33を備える。赤外線カメラ33
は、プロセス配管10に沿って撮影可能なように携帯用
として形成される。また、赤外線カメラ33は自動走行
可能と自走式としてもよい。後者の場合は、プロセス配
管10に沿って図示しないガイドレールを延設し、この
ガイドレールに沿って走行可能に赤外線カメラ33を設
けてもよい。赤外線カメラ33は作業員が直接あるいは
遠隔地から自動的に撮影できるようになっており、赤外
線カメラ33でプロセス配管10を外側から非接触で撮
影できるようになっている。
【0052】プロセス配管10は配管保温材11および
外装金属板14等で覆われており、配管保温材11等で
覆われたプロセス配管10からの流体漏洩が少なく、あ
るいは微少で、配管保温材11および外装金属板14と
してのアルミニウム外板内に漏洩流体が内包されて滞留
し、外部に漏洩流体が滴下しない場合の流体漏洩計測に
適するものである。
【0053】プロセス配管10は、内部に高温・高圧の
蒸気や水等の流体を案内するようになっており、図1に
示す配管構造を有する。プロセス配管10は高温・高圧
の流体の温度降下を防止するため、配管保温材11や外
装金属板14等で覆われ、断熱被覆構造とされる。
【0054】赤外線カメラ33で撮影された赤外線カメ
ラ画像は、赤外線画像データとしてFDやMO等の画像
搬送ディスク45あるいは画像伝送ケーブル(図示せ
ず)を介してプロセス制御計算機あるいはデータ演算処
理手段としてのパソコン46に入力される。
【0055】パソコン46には、流体漏洩試験装置44
で熱流量解析された各種試験配管21毎の熱流量解析デ
ータがデータベース化され、熱流量解析モデルとして格
納されている。熱流量解析モデルは、試験配管21によ
る流体温度分布と流体流量の相関関係をデータベース化
したものである。
【0056】パソコン46に入力された赤外線画像デー
タは、データベースからの熱流量解析モデルと比較して
画像処理され、流体漏洩流量の計測(流体漏洩量の一次
評価)と流体漏洩箇所の特定(同定)が行なわれる。画
像処理結果は液晶画面やCRT画面の表示画面47に表
示され、配管保温材11,14で覆われたプロセス配管
10からの流体漏洩流量が計測され、流体漏洩箇所の同
定が行なわれる。
【0057】プロセス配管10の流体漏洩流量の計測や
流体漏洩箇所の同定は、配管画像撮影手段であり、かつ
流体漏洩計測手段としての赤外線カメラ33を用いて行
なうことができる。赤外線カメラ33で撮影した赤外線
カメラ画像はパソコン46で処理することにより、プロ
セス配管10を配管保温材11や外装金属板14で覆っ
た状態で、外側から非接触で迅速かつ容易に計測するこ
とができる。
【0058】パソコン46における赤外線画像データの
処理は、図10に示す画像処理回路にて行なわれる。
【0059】赤外線カメラ33で撮影された赤外線画像
データは、インターフェース48を介してA/D変換器
49でディジタル信号に変換された後、増幅器50にて
増幅され、データベース51から熱流量解析モデルとC
PUとしての比較・演算回路52にて比較データ処理さ
れる。赤外線カメラ33からの画像データがデジタル処
理されている場合には、A/D変換器49は不要であ
る。データベース51からは、プロセス配管10の管
径、配管種類やプロセス条件データ(流体温度、圧力、
状態等の物理量)に対応する試験配管21からの熱流量
解析モデルが比較演算回路52に送られる。
【0060】この比較演算回路52で赤外線画像データ
がデータ処理され、熱流量解析モデルと相関付けること
で、流体漏洩量の一次評価(ラフな計測)を一次評価回
路(評価手段)53で行なうことができ、その評価結果
は表示手段54により表示画面47(図9参照)上に表
示される。
【0061】また、赤外線画像データは画像処理回路5
5に送られて画像処理され、温度分布画像が作成され
る。この温度分布画像の分析により、漏洩箇所特定回路
56で流体漏洩箇所の同定を行なうことができる。流体
漏洩箇所の同定結果は表示手段54により表示画面上に
表示される。
【0062】流体漏洩箇所が特定された後、流体漏洩箇
所や流体漏洩量如何によって、流体漏洩量のより詳細な
二次評価のための計測が必要に応じて行なわれる。
【0063】流体漏洩量の二次評価のための計測は、流
体漏洩箇所の前後に設置された弁を閉じて流体漏洩箇所
を隔離させる。
【0064】流体漏洩箇所を隔離した後、対応箇所の外
装金属板14や配管保温材11を取り除き、プロセス配
管10の欠陥部を露出させて観察する。観察は作業員の
肉眼によっても、あるいはカメラ撮影によるカメラ画像
で行なってもよい。欠陥部である流体漏洩箇所の観察結
果から、欠陥部の損傷程度(亀裂の大きさ、形状やピン
ホールの大きさ等の大きさや形状に基づく損傷程度)や
プロセス配管10内を送られる冷却材等の流体物理量で
あるプロセス条件データがパソコン46に入力される。
【0065】入力された欠陥部の損傷の程度やプロセス
条件データにより、パソコン46のプログラム作成手段
57にて流体漏洩量の二次評価プログラムを順次作成す
ることができる。この二次評価プログラムを図示しない
記憶回路に順次堆積させ、ストックさせることもでき
る。
【0066】この二次評価プログラムには流体漏洩試験
装置44にてピンホール径やプロセス条件データを代え
た模擬試験を種々行なってプロセス条件データとピンホ
ール径の対応関係をプロセス配管(試験配管)の径毎に
試験し、予め作成しておいてもよい。
【0067】そして、流体漏洩量の二次評価プログラム
と新しくパソコンに入力されたプロセス配管10の観察
結果からより詳細な流体漏洩量の二次評価回路58にて
二次評価を行なうことができる。その評価結果も表示手
段54にて表示される。
【0068】このようにして、非接触型流体漏洩計測装
置44によって、配管保温材11,14で覆われたプロ
セス配管10からの高温・高圧流体の漏洩量を、流体流
量と流体温度を相関付けた熱流量解析モデルを用いて非
接触で計測することができ、赤外線カメラ33で撮影さ
れる赤外線画像の温度分布を解析することにより、流体
漏洩箇所の特定(同定)を行なうことができる。
【0069】すなわち、プロセス配管10から漏出する
流体漏洩量をより正確に計測するためには、流体漏洩箇
所を周りのプロセス配管から隔離させる。この隔離後、
配管保温材11等を取り外して欠陥部を露出させ、欠陥
部の程度(亀裂やピンホール等の大きさ、形状等)を観
察し、プロセス配管10を流れる流体の物理量をプロセ
ス条件データとしてパソコン46でデータ処理すること
により、流体漏洩量の二次評価を行なって、より正確に
計測することができる。
【0070】なお、非接触型流体漏洩計測装置44の一
実施形態では、原子力発電プラントに敷設されるプロセ
ス配管からの流体漏洩流量の計測や流体漏洩箇所の同定
に適用した例を示したが、この計測装置44は、火力発
電プラントや他のプラントにも適用でき、高温・高圧流
体を取り扱うプロセス配管からの漏洩流量や漏洩箇所の
計測に広く適用することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明に係る非接触型流体漏洩計測方法
および装置においては、配管保温材で被覆されたプロセ
ス配管を赤外線カメラ等の配管画像撮影手段で撮影し、
撮影された画像データを、流体温度と流体流量を相関付
けた熱流量解析モデルを用いてパソコンにてデータ処理
し、配管保温材で被覆されたままのプロセス配管からの
流体漏洩流量を非接触で正確に計測でき、前記画像デー
タを処理して温度分布データにより流体漏洩箇所の同定
を円滑かつスムーズに非接触にて行なうことができる。
【0072】また、プロセス配管からの流体漏洩流量を
より正確に評価するために、流体漏洩箇所を周辺から隔
離し、この隔離後に配管保温材を取り外して欠陥部を露
出させ、この欠陥部の程度を観察し、この欠陥状態とプ
ロセス条件データをパソコンにてデータ処理することに
より、流体漏洩流量のより正確な計測を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子力発電プラントや火力発電プラントに敷設
されるプロセス配管の斜視図。
【図2】図1に示されたプロセス配管を覆う外装金属板
の継ぎ目を簡略して表わすもので、(A)および(B)
は図1のA部の拡大断面図、(C)は図1のB部の拡大
断面図。
【図3】図1に示されたプロセス配管のフランジ部を示
す図。
【図4】プロセス配管を模擬した試験配管を用いた流体
漏洩試験装置を示す斜視図。
【図5】(A)は図4に示された試験配管を模式化した
図、(B)は(A)のV−V線に沿う断面図。
【図6】流体漏洩試験装置で撮影された試験配管の配管
画像をデータ処理して表わす配管温度分布図。
【図7】図6と同様な配管温度分布図。
【図8】図4の流体漏洩試験装置で得られた試験配管に
よる熱流量解析データ曲線を示す図。
【図9】本発明に係る非接触型流体漏洩計測装置の一実
施形態を示す原理図。
【図10】プロセス配管からの流体漏洩を計測するため
のパソコンのデータ処理回路を示す図。
【符号の説明】
10 プロセス配管 11 配管保温材 12 補強用針金(補強用メッシュ) 13 被覆材(アルミホイール) 14 外装金属板(アルミニウム外板) 16 フランジ部 17 締結手段 18 緩み止めワイヤ(針金) 19 配管保温材 20 流体漏洩試験装置 21 試験配管 21a 直管部 21b フランジ部 22 流体漏洩模擬用枝管 23 流量止め弁 24 電磁弁 25 流量調節弁 26 流量計 27,28 切換弁 29,30 供給枝管 33 赤外線カメラ(配管画像撮影手段) 34 継ぎ目 35 合せ目 36,39 低温部 37,38 高温部 44 非接触型流体漏洩計測装置 45 画像搬送ディスク 46 パソコン(プロセス制御計算機) 48 インターフェース 51 データベース 52 比較・演算回路(CPU) 53 一次評価回路 54 表示手段 55 画像処理回路 56 漏洩箇所特定回路 57 プログラム作成手段 58 二次評価回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 行安 里衣 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社原子力研究所内 Fターム(参考) 2G040 AA05 AB08 BA15 CB09 DA06 HA08 HA16 2G067 AA11 BB17 EE06 EE08 EE09 3J071 AA03 AA12 BB01 BB14 CC11 DD30 EE07 EE18 EE25 EE38 FF06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管保温材で覆われたプロセス配管を配
    管画像撮影手段で外側から撮影し、撮影されたプロセス
    配管の画像データをパソコンに入力し、上記画像データ
    を、パソコンにて流体温度と流体流量を相関付けた熱流
    量解析モデルと比較してデータ処理し、配管保温材で覆
    われたプロセス配管からの流体漏洩量を非接触にて計測
    し、その流体漏洩箇所を同定することを特徴とする非接
    触型流体漏洩計測方法。
  2. 【請求項2】 配管画像撮影手段は、高温・高圧流体を
    流すプロセス配管を外側から撮影する赤外線カメラであ
    り、この赤外線カメラをプロセス配管に沿って移送可能
    に設置する請求項1記載の非接触型流体漏洩計測方法。
  3. 【請求項3】 熱流量解析モデルは、プロセス配管を模
    擬した配管保温材被覆の試験配管を用いて、漏洩流体試
    験装置により作成したもので、試験配管から流出した流
    体流量と試験配管を覆う外装金属板表面温度分布の相関
    関係を表わす熱流量解析データをモデル化したものであ
    る請求項1記載の非接触型流体漏洩計測方法。
  4. 【請求項4】 熱流量解析モデルは、プロセス配管を模
    擬した配管保温材被覆の試験配管から流出する流体流出
    箇所対応部位を赤外線カメラで撮影し、得られた赤外線
    画像データを処理して得られるものであり、前記熱流量
    解析モデルは、試験配管を覆う外装金属板表面温度分布
    の最高温度が漏洩点付近にあって周囲に次第に温度が低
    下する場合には流体最高温度と流体流量の関係を、最高
    温度が漏洩点の周囲にあってその内側の漏洩点温度分布
    が低下し、最低温度を囲むような温度分布の場合では流
    体最低温度と流体流量の関係を、それぞれ相関付けた関
    係曲線である請求項1または3記載の非接触型流体漏洩
    計測方法。
  5. 【請求項5】 配管保温材で覆われたプロセス配管の流
    体漏洩量を計測し、流体漏洩箇所を特定した後、プロセ
    ス配管の流体漏洩箇所を隔離し、その後、プロセス配管
    を覆う配管保温材を取り除いて流体漏洩箇所の欠陥部を
    露出させ、欠陥部を観察して亀裂やピンホールの大きさ
    等の損傷の程度を観察し、欠陥部の損傷の程度およびプ
    ロセス条件データをパソコンにて演算処理して流体漏洩
    量の二次評価を行なう請求項1記載の非接触型流体漏洩
    計測方法。
  6. 【請求項6】 配管保温材で覆われたプロセス配管を外
    側から非接触にて撮影する配管画像撮影手段と、この配
    管画像撮影手段で撮影された配管保温材被覆状態のプロ
    セス配管の画像データが入力されるパソコンとを備え、
    上記パソコンには、流体漏洩試験装置の流体漏洩模擬試
    験により作成され、流体温度と流体流量の関係を相関付
    けた熱流量解析モデルが予め格納されており、前記パソ
    コンに入力された画像データは、パソコンにて熱流量解
    析モデルと比較されてデータ処理され、プロセス配管か
    らの流体漏洩流量の計測と流体漏洩箇所の同定を非接触
    にて行なうように設定したことを特徴とする非接触型流
    体漏洩計測装置。
  7. 【請求項7】 配管画像撮影手段は、プロセス配管を外
    側から撮影する赤外線カメラであり、この赤外線カメラ
    はプロセス配管に沿って移送可能に設けられた請求項6
    記載の非接触型流体漏洩計測装置。
  8. 【請求項8】 流体漏洩試験装置は、プロセス配管を模
    擬した試験配管を赤外線カメラで撮影し、撮影されたカ
    メラ画像データをデータ処理して試験配管から流出する
    流体温度と流体流量の関係を相関付ける熱流量解析デー
    タを得るようにしたもので、この熱流量解析データを熱
    流量解析モデルとして各種試験配管内にパソコンに格納
    された請求項6記載の非接触型流体漏洩計測装置。
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