JP7349269B2 - スラッジの堆積箇所を検知する方法及び装置並びにスラッジの堆積箇所検知プログラム - Google Patents

スラッジの堆積箇所を検知する方法及び装置並びにスラッジの堆積箇所検知プログラム Download PDF

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Description

本開示は、配管の内面から除去されたスケールが配管の内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知する方法及び装置並びにスラッジの堆積箇所検知プログラムに関する。
火力発電プラントでは、酸化鉄を主成分とするスケールがボイラチューブの内面に付着して成長するに伴い、差圧上昇や伝熱不良によって噴破や伝熱障害等のトラブルが発生し得る。このようなトラブルを未然に防止するために、スケールの付着量の推移を調査し、保守点検等で定期的にスケールを除去する化学洗浄工事を実施している。化学洗浄工事では例えば、高温酸性の洗浄液すなわち化洗液をボイラチューブ内に流通させてボイラチューブの内壁面からスケールを剥離し、剥離したスケールを化洗液によって搬送させることが行われる。
しかし、スケールを搬送している化洗液が流通する途中に、化洗液の流れが滞留する部分や低流速となる部分が存在すると、スケールが配管内面上に堆積することでスラッジが生じる場合がある。化学洗浄工事の終了後にこのようなスラッジが堆積したまま火力発電プラントの運転を開始すると、配管を流れる流体によってスラッジが下流に搬送されて、様々なトラブルの原因となり得る。このため、化学洗浄工事の終了後に配管を開放して、堆積したスラッジを除去する必要がある。ただし、スラッジの堆積箇所を確実に検知できなければ、不要な箇所で配管を開放してしまい、配管の開放点検の工程・工数が増加してしまう。
特許文献1には、銅電解工場において銅電解液が流れる配管の化学洗浄工事を行う前に、配管内のスケール状態を検査する方法が記載されている。この方法では、銅の電解精錬に使用する電解液であって、水平配管の周囲の雰囲気温度とは温度差のある電解液を配管に流した状態で、配管の外表面の温度分布を赤外線サーモグラフィで計測し、配管の外表面の周方向の温度差に基づいて、配管内のスケール状態を検査する。配管の内面にスケールが付着している場合、付着量が多いほど電解液の熱が配管の外表面に伝わりにくいことから、配管の外表面の温度はスケールの付着量に応じて低下するため、配管の外表面の上下方向の温度差に基づいて、配管内のスケール状態を検査することができる。
特許第5611633号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、配管の内面に付着したスケールの除去を行う前に、すなわち化学洗浄工事を行う前に、配管内のスケール状態を調査するためのものであるので、この方法では、配管の内面から除去されたスケールが搬送中に配管の内面上に堆積することによって生じたスラッジの有無を検知することはできない。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、化学洗浄工事で配管の内面から除去されたスケールが配管の内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を、配管を開放することなく検知する方法及び装置並びにスラッジの堆積箇所検知プログラムを提供することを目的とする。
本開示の少なくとも1つの実施形態に係る方法は、配管の内面から除去されたスケールが配管の内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知する方法であって、配管の内面に付着したスケールを内面から剥離可能な洗浄液を配管内に流すステップと、配管内を洗浄液が流れている間に、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度を計測するステップとを含み、配管内を流れる洗浄液の温度は、配管の温度及びスラッジの温度よりも高く、スラッジの堆積箇所は、計測された温度分布に基づいて検知される。この構成によると、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度に基づいてスラッジの堆積箇所が検知されるので、配管を開放することなくスラッジの堆積箇所を検知することができる。
いくつかの実施形態では、配管内に流すステップの前に予め、洗浄液の流速及び温度と、スラッジの堆積量と、温との対応関係である第1の対応関係が記憶されたデータベースから、第1の対応関係を取得するステップをさらに含み、第1の対応関係と、計測された温度及び計測された洗浄液の流速及び温度とに基づいて、配管内におけるスラッジの堆積量分布が検知されてもよい。この構成によると、洗浄液の流速及び温度に応じて、配管内におけるスラッジの堆積量分布を検知することができる。
いくつかの実施形態では、配管内に流すステップの前に予め、スラッジの性状及び堆積量に対する温との対応関係である第2の対応関係が記憶されたデータベースから、第2の対応関係を取得するステップと、配管の内面上に堆積するスラッジの性状を特定するステップとをさらに含み、第2の対応関係と、計測された温度及び特定されたスラッジの性状とに基づいて、配管内におけるスラッジの堆積量分布が検知されてもよい。この構成によると、配管の内面上に堆積するスラッジの性状に応じて、配管内におけるスラッジの堆積量分布を検知することができる。
いくつかの実施形態では、配管内に流すステップの前に予め、配管を含むプラントの運転履歴とスラッジの性状との対応関係である第3の対応関係が記憶されたデータベースから、第3の対応関係を取得するステップとをさらに含み、第3の対応関係に基づいて、スラッジの性状を特定するステップをさらに含んでもよい。この構成によると、配管を開放してスラッジを採取しなくても、配管の内面上に堆積するスラッジの性状を特定することができる。
いくつかの実施形態では、配管内に流すステップの前に予め、配管の特徴及びスラッジの堆積量に対する温との対応関係である第4の対応関係が記憶されたデータベースから、第4の対応関係を取得するステップをさらに含み、第4の対応関係と、計測された温度と、配管の特徴とに基づいて、配管内におけるスラッジの堆積量分布が検知されてもよい。この構成によると、配管の特徴に応じて、配管内におけるスラッジの堆積量分布を検知することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態に係る装置は、配管の内面から除去されたスケールが配管の内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知する装置であって、配管の内面に付着したスケールを内面から剥離可能な洗浄液が配管内を流れている間に、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度を取得する温度分布取得部と、取得された温度に基づいて、スラッジの堆積箇所を検知する堆積箇所検知部とを備え、配管内を流れる洗浄液の温度は、配管の温度及びスラッジの温度よりも高い。この構成によると、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度に基づいてスラッジの堆積箇所が検知されるので、配管を開放することなくスラッジの堆積箇所を検知することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態に係るプログラムは、配管の内面から除去されたスケールが配管の内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知するようにコンピュータに、配管の内面に付着したスケールを内面から剥離可能な洗浄液が配管内を流れている間に、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度を取得する手順と、取得された温度に基づいて、スラッジの堆積箇所を検知する手順とを実行させるためのスラッジの堆積箇所検知プログラムであって、配管内を流れる洗浄液の温度は、配管の温度及びスラッジの温度よりも高い。この構成によると、コンピュータに、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度に基づいてスラッジの堆積箇所が検知させるので、配管を開放することなくスラッジの堆積箇所を検知することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、配管の外表面の周方向における2つの位置の温度に基づいてスラッジの堆積箇所が検知されるので、配管を開放することなくスラッジの堆積箇所を検知することができる。
本開示のいくつかの実施形態に係る方法が適用されるボイラプラントの一部の構成を模式的に示す図である。 本開示の実施形態1に係る方法のフローチャートである。 配管の外表面の温度分布から配管内のスラッジの堆積箇所を特定する原理を説明するための図である。 本開示の実施形態1に係る方法を行うための装置の構成を模式的に示す図である。 本開示の実施形態2に係る方法のフローチャートである。 本開示の実施形態2に係る方法における第1の対応関係の一例を模式的に示すグラフである。 本開示の実施形態3に係る方法のフローチャートである。 本開示の実施形態3に係る方法における第2の対応関係の一例を模式的に示すグラフである。 本開示の実施形態4に係る方法のフローチャートである。 本開示の実施形態4に係る方法における第4の対応関係の一例を模式的に示すグラフである。 本開示の方法の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(実施形態1)
本開示の実施形態1に係る方法は、図1に示されるボイラプラント1を例にして説明する。尚、本開示の方法が適用されるプラントはボイラプラント1に限定するものでなく、プラントの運転中に配管の内面にスケールが付着し、付着したスケールを除去するために化学洗浄工事が行われるプラントであれば、任意のプラントに本開示の方法を適用することができる。
ボイラプラント1は、火炉2と、火炉2に設けられたバーナ3と、配管4とを備えている。配管4は、一端が給水源(図示せず)に接続されるとともに他端が蒸気を利用する構成要件(図示せず)、例えば蒸気タービンに接続されている。配管4は、火炉2内に配置されているボイラチューブ5を含んでいる。ボイラチューブ5を流通する水は火炉2内で、バーナ3からの火炎によって加熱されて蒸気となる。
ボイラチューブ5を水又は蒸気が流れる間に、ボイラチューブ5の内面5aにスケール6が付着する。スケール6は、例えばボイラプラント1の定期点検時等に、化学洗浄工事によって内面5aから除去される。尚、本開示において化学洗浄工事で使用される洗浄液(以下、化洗液という)は特に限定されず、ボイラチューブ5の内面5aに付着したスケール6を内面5aから剥離可能な化洗液であれば公知の任意の化洗液を使用することができる。
化学洗浄工事において、内面5aから剥離されたスケール6は、配管4(ボイラチューブ5も含む)を流れる化洗液によって搬送される。ボイラプラント1において化洗液が配管4から流出する箇所(化洗液流出口)までの間に化洗液の流れが滞留したり低流速となったりしなければ、剥離されたスケール6は化洗液とともに化洗液流出口から排出・回収することができる。しかし、化洗液流出口までの間に化洗液の流れが滞留したり低流速となったりすると、その箇所でスケール6の少なくとも一部が沈殿し、スケール6が剥離した箇所よりも下流側の配管4の内面4a上にスラッジ7として堆積する。
スラッジ7を排出するためには配管4を開放する必要があるが、その前にスラッジ7がどこの箇所に堆積しているかが分からなければ、配管4を開放することはできない。そのため、スラッジ7の堆積箇所を検知する方法が必要である。以下で説明する本開示の実施形態1に係る方法は、化学洗浄工事でボイラチューブ5の内面5aから除去されたスケール6が配管4の内面4a上にスラッジ7として堆積する箇所を検知する方法である。
本開示の実施形態1に係る方法を、図1と、図2のフローチャートとに基づいて説明する。本方法のステップS1は化学洗浄工事の通常の工程の1つであり、このステップS1では化洗液を配管4(ボイラチューブ5も含む)内に流す。このステップにおいて、ボイラチューブ5の内面5aに付着されたスケール6は内面5aから剥離し、剥離したスケール6は化洗液によって搬送される。配管4内を化洗液が流れている間に、配管4の外表面4bの周方向における温度分布を計測する(ステップS2)。
ステップS2における温度分布の計測は配管4の全長に渡って行ってもよいが、この場合には、ボイラプラント1の規模によっては時間がかかりすぎる場合がある。そのため、主にスラッジ7が堆積し易い箇所、例えば、複数の配管が合流するような管寄せ部等に対してのみ温度分布を計測してもよい。温度分布の計測手法は特に限定されず、例えば赤外線サーモグラフィを用いることもできるし、配管4の外表面4bに対して周方向の異なる2つ以上の位置に配置された2つ以上の温度計を用いることもできる。
次いで、ステップS2において計測した温度分布に基づいて、配管4におけるスラッジ7の堆積箇所を特定する(ステップS3)。ここで、ステップS3に関して、配管4の外表面4bの周方向における温度分布から配管4内のスラッジ7の堆積箇所を検知する原理について説明する。上述したように、スラッジ7は、化洗液によって搬送されるスケール6が沈殿して配管4の内面4a上に堆積することによって生じる。そうすると、限定はしないが、配管4のうち水平方向に延びる部分でスラッジ7が生じやすい。図3に示されるように、配管4のうち水平方向に延びる部分の内部においてスラッジ7は典型的には、内面4aの周方向において最も鉛直方向下側の位置Aで堆積量が最も多くなるとともに位置Aから内面4aの両周方向に沿って徐々に堆積量が少なくなるように堆積する。
内面4a上にスラッジ7が堆積している箇所を化洗液8が流れると、内面4aの周方向の位置のうちスラッジ7が堆積していない位置では、その全面が化洗液8と直接接するのに対し、スラッジ7が堆積している位置では、化洗液と内面4aとの間にスラッジ7が介在する。化洗液8の温度が配管4及びスラッジ7よりも高ければ、化洗液8から配管4及びスラッジ7へ熱が移動する。スラッジ7が堆積していない位置では、化洗液8から均等に内面4aに熱が移動するので、この位置に対応する外表面4bの温度はほぼ均一になる。一方、スラッジ7が堆積している位置では、化洗液8からスラッジ7を経由して内面4aに熱が移動する。そうすると、スラッジ7が堆積していない位置に比べて、スラッジ7が堆積している位置では、化洗液8から内面4aへの熱の移動が遅くなるので、配管4内に化洗液8を流してから十分な時間が経たない間は、前者の位置に対応する外表面4bの温度が、後者の位置に対応する外表面4bの温度よりも低くなる。
また、スラッジ7が堆積している位置においても、内面4aに対して垂直な方向におけるスラッジ7の堆積高さが内面4aの周方向に沿って異なるので、化洗液8から内面4aへの熱の移動速度が内面4aの周方向に沿って異なる。具体的には、位置Aにおいてスラッジ7の堆積高さが最も大きく、位置Aから内面4aの周方向に沿ってスラッジ7の堆積高さが減少していく。
そうすると、位置Aに対応する外表面4b上の位置A’における温度TA’が最も低くなる。内面4a上に堆積するスラッジ7の上表面7aと内面4aとの交点における内面4a上の位置をBとして位置Bに対応する外表面4b上の位置をB’とすると、外表面4bの周方向に沿って位置A’から位置B’に向かって外表面4bの温度が徐々に上昇していく。最も鉛直方向上側に位置する内面4a上の位置Cに対応する外表面4b上の位置をC’とすると、外表面4bの周方向に沿って位置B’から位置C’までの範囲では、外表面4bの温度がほぼ一定の温度(TC’)となる。すなわち、配管4内においてスラッジ7が堆積している箇所では、外表面4bの周方向の温度分布がこのような傾向を有するようになる。このような温度分布の模式的なグラフを、図3において管4の右側に管4に並列させて描いている。
このような外表面4bの周方向における温度分布は、赤外線サーモグラフィを用いて計測した場合には、外表面4bの各位置における温度に対応した色で着色された外表面4bの映像として得られる。この場合には、赤外線サーモグラフィを用いて計測した外表面4bの周方向における温度分布中の最大温度と最小温度との差を温度分布としてもよい。また、外表面4bに対して周方向の異なる2つ以上の位置に配置された2つ以上の温度計を用いて温度分布を計測した場合には、各温度計による各検出値の組み合わせとして得られる。この場合には、外表面4b上の位置A’及び位置C’のそれぞれに配置された温度計による検出値の差(ΔT=TC’-TA’)を温度分布としてもよい。また、計測箇所における配管4が水平方向に延びる部分でない場合には、外表面4bの周方向に設けた3つ以上の温度計による検出値のうち、最大値と最小値との差を温度分布としてもよい。
ステップS3では、配管4の外表面4bにこのような温度分布が認められた箇所が、スラッジ7が堆積する箇所であると特定される。例えば、位置A’における外表面4bの温度及び位置C’における外表面4bの温度差ΔTについての閾値を予め設定しておき、位置A’及びC’のそれぞれにおける外表面4bの温度を計測し、これらの計測値の差を算出して、この算出値が閾値以上となる箇所を、スラッジ7が堆積する箇所であると特定することができる。
このように、配管4の外表面4bの周方向における温度分布に基づいてスラッジ7の堆積箇所が検知されるので、配管4を開放することなくスラッジ7の堆積箇所を検知することができる。
図4に、配管4の内面4a上にスラッジ7が堆積する箇所を検知する方法を行うための装置10の構成を模式的に示す。装置10は例えば、配管4を含むボイラプラント1に接続されたコンピュータである。装置10は、配管4の外表面4bの周方向における温度分布を計測するための赤外線サーモグラフィのような温度分布計測装置11に電気的に接続されて温度分布を取得する温度分布取得部12と、取得された温度分布に基づいてスラッジ7の堆積箇所を検知する堆積箇所検知部13とを備えている。尚、温度分布計測装置11と装置10とは、ネットワークを介して接続されてもよい。堆積箇所検知部13は、温度分布とスラッジ7の堆積量等との対応関係が記憶されたデータベースを参照して、スラッジ7の堆積箇所を検知してもよい。データベースに蓄積される対応関係については後述する。装置10はさらに、温度分布取得部12に温度分布を取得させる手順と、堆積箇所検知部13に温度分布に基づいてスラッジ7の堆積箇所を検知させる手順とを行わせるためのプログラム(スラッジ7の堆積箇所検知プログラム)を記憶した記憶部14も備えている。記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成されている。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る方法について説明する。実施形態2に係る方法は、実施形態1に対して、スラッジの堆積箇所だけでなく、スラッジの堆積量分布も検知できるようにしたものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5のフローチャートに示されるように、本開示の実施形態2に係る方法では、ステップS1の前に、すなわち、化学洗浄工事を行う前に、化洗液8(図3参照)の流速及び温度とスラッジ7(図3参照)の堆積量とに対する配管4の外表面4b(図3参照)の温度分布の第1データベースを取得する(ステップS10)。配管4の外表面4bの温度分布は、配管4内を流れる化洗液8の温度及び流速に依存する。このため、ステップS10では、化洗液8の流速及び温度とスラッジ7の堆積量とをパラメータとした解析及びモックアップ試験を行うことにより、第1データベースを作成する。つまり、第1データベースには、化洗液8の流速及び温度と、スラッジ7の堆積量と、配管4の外表面4bの温度分布との対応関係である第1の対応関係が記憶されている。第1データベースには、例えば装置10の記憶部14に蓄積されている(図4参照)。
図6は、このような第1データベースに記憶されている第1の対応関係の一例を模式的に示す図である。第1データベースは、化洗液8の様々な温度Tに対して、位置A’(図3参照)における外表面4bの温度(TA’)及び位置C’(図3参照)における外表面4bの温度(TC’)の差(温度差ΔT)を縦軸とするとともにスラッジ7の堆積高さHを横軸とする座標系において、配管4内を流れる化洗液8の流速(図6には、V1,V2,V3の3つの流速を例示している)ごとに、温度差ΔTとスラッジ7の堆積高さHとの関係を示す直線(又は曲線)が描かれた複数の第1の対応関係の組み合わせである。第1データベースは、このような第1の対応関係の組み合わせを化洗液8の様々な種類に応じて有していてもよい。
図5に示されるように、本開示の実施形態2に係る方法では、ステップS10の後に、実施形態1と同じようにステップS1~S3が行われる。ただし、実施形態2では、ステップS1において化洗液8の流速及び温度を計測する。また、ステップS3では、温度差ΔTとその閾値との大小関係からスラッジ7が堆積しているか否かを特定するだけではなく、第1の対応関係に基づいて、スラッジ7の堆積箇所におけるスラッジ7の堆積高さHを特定する。
例えば、ステップS1で計測された化洗液8の温度T(必要であれば、使用する化洗液8の種類)に応じて、第1データベースから、図6に示されるような第1の対応関係が1つ特定される。ステップS2で得られた温度差ΔTがΔT1であり、ステップS1で計測された化洗液8の流速がV2であったとすると、図6に示されるように、スラッジ7の高さHはH1であると特定できる。様々な堆積箇所で堆積高さHを特定することで、配管4内に堆積するスラッジ7の堆積量分布を得ることができる。
このように、実施形態2では、スラッジ7の堆積箇所だけでなく、化洗液8の流速及び温度に応じて、配管4内におけるスラッジ7の堆積量分布を検知することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る方法について説明する。実施形態3に係る方法は、実施形態1に対して、スラッジの堆積箇所だけでなく、スラッジの堆積量分布も検知できるようにしたものである。以下では、実施形態1の構成に対して、スラッジの堆積量分布も検知できるようにした構成で実施形態3を説明するが、実施形態2の構成に対して、実施形態3の構成を適用することもできる。尚、実施形態3において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7のフローチャートに示されるように、本開示の実施形態3に係る方法では、ステップS1の前に、すなわち、化学洗浄工事を行う前に、スラッジ7(図3参照)の性状及び堆積量に対する配管4の外表面4b(図3参照)の温度分布の第2データベースを取得する(ステップS20)。スケール6すなわちスラッジ7の主成分は酸化鉄であるが、酸化鉄はヘマタイト(Fe)又はマグネタイト(Fe)を主成分とし、任意の割合で両者の成分を含む場合もある。配管4の外表面4bの温度分布は、スラッジ7の性状、主に組成に依存する。このため、ステップS20では、スラッジ7の組成及び堆積量をパラメータとした解析及びモックアップ試験を行うことにより、第2データベースを作成する。つまり、第2データベースには、スラッジ7の性状及び堆積量に対する配管4の外表面4bの温度分布の対応関係である第2の対応関係が記憶されている。第2データベースは、例えば装置10の記憶部14に蓄積されている(図4参照)。
図8は、このような第2データベースに記憶されている第2の対応関係の一例を模式的に示す図である。第2の対応関係は、位置A’(図3参照)における外表面4bの温度(TA’)及び位置C’(図3参照)における外表面4bの温度(TC’)の差(温度差ΔT)を縦軸とするとともにスラッジ7の堆積高さHを横軸とする座標系において、スラッジ7の性状(図8には、X1,X2,X3の3つの性状を例示している)ごとに、温度差ΔTとスラッジ7の堆積高さHとの関係を示す直線(又は曲線)が描かれたものである。尚、スラッジ7の性状とは、例えば、ヘマタイト及びマグネタイトの割合である組成とすることができる。
図7には、ステップS20の後にステップS21を行うように示されているが、ステップS1の前、すなわち、化学洗浄工事を行う前であれば、両者の順序はいずれが先であってもよい。ステップS21では、配管4の内面4a(図3参照)上に堆積するスラッジ7の性状を特定する。例えば、一般的に化学洗浄工事を行う前に、ボイラチューブ5(図1参照)を何本かサンプリングして、ボイラチューブ5の内面に付着したスケール6の状態を確認することが行われる。この際に、スケール6を採取して、その性状を分析することで、スラッジ7の性状を特定することができる。
代替的に、ステップS21では、配管4を含むボイラプラント1(図1参照)の運転履歴、例えば、ボイラチューブ5を流れる水の温度、流速、時間等から、スラッジ7の性状を推定するようにしてもよい。この場合、ステップS21では、ボイラプラント1の過去の運転履歴を取得するとともに、その運転履歴に対応する運転後に行われた化学洗浄工事の際に採取したスラッジ7の性状を分析することで、ボイラプラント1の運転履歴とスラッジ7の性状との第3データベースを予め取得しておく(ステップS22)。つまり、第3データベースには、ボイラプラント1の運転履歴とスラッジ7の性状との対応関係である第3の対応関係が記憶されている。第3データベースは、例えば装置10の記憶部14に蓄積されている(図4参照)。ここで、第3の対応関係は例えば、ボイラプラント1の運転履歴の様々なデータに対してスラッジ7の性状が対応するマトリックスのようなマップとすることができる。第3データベースを取得した上で、化学洗浄工事を行う前までのボイラプラント1の運転履歴を取得する(ステップS23)。次いで、第3データベースに記憶されている第3の対応関係に基づいて、取得したボイラプラント1の運転履歴から、スラッジ7の性状が特定される(ステップS24)。
本開示の実施形態3に係る方法では、ステップS21の後に、実施形態1と同じようにステップS1~S3が行われる。ただし、ステップS3では、温度差ΔTとその閾値との大小関係からスラッジ7が堆積しているか否かを特定するだけではなく、第2の対応関係に基づいて、スラッジ7の堆積箇所におけるスラッジ7の堆積高さHを特定する。例えば、ステップS2で得られた温度差ΔTがΔT2であり、ステップS21で特定されたスラッジ7の性状が性状X2であったとすると、スラッジ7の高さHはH2であると特定できる。様々な堆積箇所で堆積高さHを特定することで、配管4内に堆積するスラッジ7の堆積量分布を得ることができる。
このように、実施形態3では、スラッジ7の堆積箇所だけでなく、スラッジ7の性状に応じて、配管4内におけるスラッジ7の堆積量分布を検知することができる。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係る方法について説明する。実施形態4に係る方法は、実施形態1に対して、スラッジの堆積箇所だけでなく、スラッジの堆積量分布も検知できるようにしたものである。以下では、実施形態1の構成に対して、スラッジの堆積量分布も検知できるようにした構成で実施形態4を説明するが、実施形態2又は3の構成に対して、実施形態4の構成を適用することもできる。尚、実施形態4において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9のフローチャートに示されるように、本開示の実施形態4に係る方法では、ステップS1の前に、すなわち、化学洗浄工事を行う前に、配管4(図3参照)の特徴及びスラッジ7(図3参照)の堆積量に対する配管4の外表面4b(図3参照)の温度分布の第4データベースを取得する(ステップS30)。ここで、配管4の特徴には、配管4の管径、肉厚、材質(熱伝導率に相当する)、形状(直管、エルボ等)、枝管の有無等が含まれる。配管4の外表面4bの温度分布は、このような配管4の特徴に依存する。このため、ステップS30では、このような配管4の特徴をパラメータとした解析及びモックアップ試験を行うことにより、第4データベースを作成する。つまり、第4データベースには、配管4の特徴及びスラッジ7の堆積量に対する配管4の外表面4bの温度分布との対応関係である第4の対応関係が記憶されている。第4データベースは、例えば装置10の記憶部14に蓄積されている(図4参照)。
図10は、このような第4データベースに記憶されている第4の対応関係の一例を模式的に示す図である。第4の対応関係は、位置A’(図3参照)における外表面4bの温度(TA’)及び位置C’(図3参照)における外表面4bの温度(TC’)の差(温度差ΔT)を縦軸とするとともにスラッジ7の堆積高さHを横軸とする座標系において、配管4の特徴(図10には、Y1,Y2,Y3の3つの特徴を例示している)ごとに、温度差ΔTとスラッジ7の堆積高さHとの関係を示す直線(又は曲線)が描かれたものである。ここで、配管4の特徴として、例えば肉厚のみに着目した場合には、特徴Y1,Y2,Y3は異なる肉厚の数値となり、例えば配管4の形状のみに着目した場合には、Y1=1(直管を意味する)、Y2=2(エルボを意味する)、Y3=3(広がり管を意味する)のようにすることができる。また、配管4の特徴を、複数の形状についての組み合わせ、例えば、管径と肉厚と枝管の有無との組み合わせとする場合には、特徴Y1,Y2,Y3は、このような組み合わせを特定するための数値等を割り当てることができる。
図9に示されるように、本開示の実施形態4に係る方法では、ステップS30の後に、実施形態1と同じようにステップS1~S3が行われる。ただし、ステップS3では、温度差ΔTとその閾値との大小関係からスラッジ7が堆積しているか否かを特定するだけではなく、第4の対応関係に基づいて、スラッジ7の堆積箇所におけるスラッジ7の堆積高さHを特定する。例えば、図10に示されるように、ステップS2で得られた温度差ΔTがΔT3であり、配管4の特徴が特徴Y2であったとすると、スラッジ7の高さHはH3であると特定できる。様々な堆積箇所で堆積高さHを特定することで、配管4内に堆積するスラッジ7の堆積量分布を得ることができる。
このように、実施形態4では、スラッジ7の堆積箇所だけでなく、配管4の特徴に応じて、配管4内におけるスラッジ7の堆積量分布を検知することができる。
実施形態2~4はそれぞれ、化洗液8、スラッジ7、配管4のいずれか1つに着目してスラッジ7の堆積量分布を検知しているが、化洗液8、スラッジ7、配管4のうちの少なくとも2つに着目してスラッジ7の堆積量分布を検知してもよい。以下では、化洗液8、スラッジ7、配管4の全てに着目して、すなわち実施形態2~4を組み合わせた形態でスラッジ7の堆積量分布を検知する動作を説明する。
図11に示されるように、化学洗浄工事の実施前に予め入手しておくパラメータと、化学洗浄工事の実施中に計測するパラメータとが存在する。これらの入手については、雰囲気温度Tair以外は実施形態2~4において具体的に説明済みであるが、配管4の周囲の雰囲気温度Tairの計測方法は特に説明を要しないであろう。これらのパラメータを用い、以下のようにして、スラッジ7の堆積高さHを予測することが可能である。
配管4を流れる化洗液8から配管4の外表面4bへの放熱の熱流束q[W/m]は、以下の式(1)のように表せる。
=[1/(h×2r)+ln(r/r)/λ+ln(r/r)/λ-1×[1/(2r)]×(T-TA’)・・・(1)
ここで、rは配管4の流路中心Oからスラッジ7の上表面7aまでの距離であり、rは配管4の内径であり、rは配管4の外径であり、hは化洗液8の熱伝達率であり、λはスラッジ7の熱伝導率であり、λは配管4の管材の熱伝導率である。
配管4の外表面4bから配管4の周囲の雰囲気への放熱の熱流束q[W/m]は、式(2)のように表せる。
=hair×(TA’-Tair)・・・(2)
ここで、hairは、配管4の周囲の雰囲気の熱伝達率である。
上記の式(1)及び(2)からq=qとすることによりrを求めれば、r-r、すなわち、配管4の内面4a上の位置Aにおけるスラッジ7の堆積高さHが得られる。尚、hairは、配管4の周囲の雰囲気の条件(物性値、流速等)を考慮して算出する。熱伝達率hは、化洗液8の物性値及びスラッジ7の堆積高さHを考慮した流速から算出する。例えば、スラッジ7の堆積高さHを仮定して熱伝達率hを求め、ヒートバランスから求めた堆積高さHと等しくなるまで収束計算を行う。
尚、上述した実施形態では、第1~第4データベースが、装置10の記憶部14に配備される例について説明したが、第1~第4データベースの配備箇所がこれに限定されないことは勿論である。例えば、第1~第4データベースは、ネットワーク上のサーバに配備されてもよい。この場合、装置10の堆積箇所検知部13は、サーバ上に配備された第1~第4のデータベースから、上述した対応関係を取得する。
1 ボイラプラント
4 配管
4a (配管の)内面
4b (配管の)外表面
5 ボイラチューブ
5a (ボイラチューブの)内面
6 スケール
7 スラッジ
8 化洗液(洗浄液)
10 装置
12 温度分布取得部
13 堆積箇所検知部

Claims (7)

  1. 配管の内面から除去されたスケールが前記配管の前記内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知する方法であって、
    前記配管の前記内面に付着した前記スケールを前記内面から剥離可能な洗浄液を前記配管内に流すステップと、
    前記配管内を前記洗浄液が流れている間に、前記配管の外表面の周方向における2つの位置の温度を計測するステップと
    を含み、
    前記配管内を流れる前記洗浄液の温度は、前記配管の温度及び前記スラッジの温度よりも高く、
    前記スラッジの堆積箇所は、計測された前記温度に基づいて検知される、スラッジの堆積箇所を検知する方法。
  2. 前記配管内に流すステップの前に予め、前記洗浄液の流速及び温度と、前記スラッジの堆積量と、前記温との対応関係である第1の対応関係が記憶されたデータベースから、前記第1の対応関係を取得するステップをさらに含み、
    前記第1の対応関係と、計測された前記温度及び計測された前記洗浄液の流速及び温度とに基づいて、前記配管内における前記スラッジの堆積量分布が検知される、請求項1に記載のスラッジの堆積箇所を検知する方法。
  3. 前記配管内に流すステップの前に予め、
    前記スラッジの性状及び堆積量に対する前記温との対応関係である第2の対応関係が記憶されたデータベースから、前記第2の対応関係を取得するステップと、
    前記配管の前記内面上に堆積するスラッジの性状を特定するステップと
    をさらに含み、
    前記第2の対応関係と、計測された前記温度及び特定された前記スラッジの性状とに基づいて、前記配管内における前記スラッジの堆積量分布が検知される、請求項1または2に記載のスラッジの堆積箇所を検知する方法。
  4. 前記配管内に流すステップの前に予め、前記配管を含むプラントの運転履歴と前記スラッジの性状との対応関係である第3の対応関係が記憶されたデータベースから、前記第3の対応関係を取得するステップと
    をさらに含み、
    前記第3の対応関係に基づいて、前記スラッジの性状を特定するステップをさらに含む、請求項3に記載のスラッジの堆積箇所を検知する方法。
  5. 前記配管内に流すステップの前に予め、前記配管の特徴及び前記スラッジの堆積量に対する前記温との対応関係である第4の対応関係が記憶されたデータベースから、前記第4の対応関係を取得するステップをさらに含み、
    前記第4の対応関係と、計測された前記温度と、前記配管の特徴とに基づいて、前記配管内における前記スラッジの堆積量分布が検知される、請求項1~4のいずれか一項に記載のスラッジの堆積箇所を検知する方法。
  6. 配管の内面から除去されたスケールが前記配管の前記内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知する装置であって、
    前記配管の前記内面に付着した前記スケールを前記内面から剥離可能な洗浄液が前記配管内を流れている間に、前記配管の外表面の周方向における2つの位置の温度を取得する温度分布取得部と、
    取得された前記温度に基づいて、前記スラッジの堆積箇所を検知する堆積箇所検知部と
    を備え
    前記配管内を流れる前記洗浄液の温度は、前記配管の温度及び前記スラッジの温度よりも高い装置。
  7. 配管の内面から除去されたスケールが前記配管の前記内面上に堆積することによって生じたスラッジの堆積箇所を検知するようにコンピュータに、
    前記配管の前記内面に付着した前記スケールを前記内面から剥離可能な洗浄液が前記配管内を流れている間に、前記配管の外表面の周方向における2つの位置の温度を取得する手順と、
    取得された前記温度に基づいて、前記スラッジの堆積箇所を検知する手順と
    を実行させるためのスラッジの堆積箇所検知プログラムであって、
    前記配管内を流れる前記洗浄液の温度は、前記配管の温度及び前記スラッジの温度よりも高い、スラッジの堆積箇所検知プログラム
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