JP2002213499A - ニードル軸受で側面を支持される回転体 - Google Patents

ニードル軸受で側面を支持される回転体

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JP2002213499A
JP2002213499A JP2001321324A JP2001321324A JP2002213499A JP 2002213499 A JP2002213499 A JP 2002213499A JP 2001321324 A JP2001321324 A JP 2001321324A JP 2001321324 A JP2001321324 A JP 2001321324A JP 2002213499 A JP2002213499 A JP 2002213499A
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JP
Japan
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needle
rotating body
needle bearing
oil groove
race
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JP2001321324A
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English (en)
Inventor
Norihiro Yamamoto
典洋 山本
Tsutomu Kawai
勉 河合
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NSK Warner KK
Original Assignee
NSK Warner KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニードル軸受で側面を支持される回転体にお
いて、ニードル軸受のレースを薄肉・軽量化し、コスト
低減を図る。 【解決手段】 図に示す例は、回転体がワンウェイクラ
ッチの側面に用いられるブシュであって、ブシュの側面
でニードル軸受と接合する場合を示す。ワンウェイクラ
ッチ用ブシュの、ニードル軸受と接合する支持面7に設
けられる潤滑用の油溝2と、ニードル軸受のニードル1
1とが、回転方向の全周において、完全に重ならないよ
うな位置関係にある。図示の例では油溝2の中間部3
は、ニードルの軌道円の接線方向に延びている。このよ
うに常にニードルの何れかの部分が必ず油溝でない部分
にかかるのでニードル軸受のレースがニードルの荷重に
よって油溝2に落ち込むことはない。したがってレース
を薄肉・軽量化することができ、コスト低減が可能にな
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はニードル軸受で側
面を支持される回転体に関する。
【0002】
【従来の技術】図12以下は従来の回転体の構成を示す
もので、回転体の一例としてワンウェイクラッチの側面
をニードル軸受と接合する際にワンウェイクラッチ用ブ
シュ(以下単にブシュと称する)を用いた場合を例とし
て説明している。図12はブシュの正面図、図13は軸
方向断面図であって、ブシュ21はニードル軸受10と
接合する支持面27を有している。支持面27には油溝
22が設けられ、又油溝22中に軸方向に油孔24があ
けられている。さらにブシュ21の外周にはワンウェイ
クラッチの外輪(図示されていない)と嵌合する凹部2
8が設けられている。
【0003】10はニードル軸受、11はニードル、3
2はニードル軸受のレースをそれぞれ示し、トルクコン
バータのステータからの負荷をこのニードル軸受で受け
ている。
【0004】図14は従来の支持面27における油溝2
2とニードル11との位置関係を示す説明図であって、
図から判るように、円Aで示す部分において、ニードル
11は油溝22と完全に重なっている。
【0005】エンジンの高出力化により、トルクコンバ
ータのステータから発生する荷重が大きくなり、支持面
27の受ける負荷も増大した。それによりニードル11
からレース32を介して支持面27の荷重も大きくなる
が、前述の如く、ニードル11が完全に油溝22と重な
っているので、レース32はニードル11の荷重を受け
て油溝22中に落ち込む。この落ち込んだ部分とニード
ル11との接触面圧が高くなるので、ニードル11が繰
り返し通過することによって、ニードル11にフレーキ
ングが生じる怖れがある。そのためこの落ち込みを防止
するためレースの肉厚を厚くしたり、熱処理を施して剛
性を確保したりする必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、側面をニ
ードル軸受に接合する回転体において、ニードル軸受の
レースの肉厚を厚くしたり熱処理等を施すことなく、ニ
ードル軸受のレースの油溝部分への落ち込みを防止し、
レースの薄肉・軽量化及びコスト低減を行うことを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題を
解決するために、側面を潤滑用の油溝を有する支持面に
よってニードル軸受と接合している回転体において、上
記の油溝と上記のニードル軸受のニードルとが回転方向
の全周において、完全に重なり合うことのない位置関係
にあることを特徴とする回転体を得たものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施例では油溝をニー
ドルの軌道円の接線方向に延びる部分を有する形状とし
た。軌道円としては、ニードルの外端と内端のほぼ中央
部分のところの円を基準とした。油溝をこのような形状
にすることによって、油溝とニードルとが回転方向の全
周において、完全に重なり合うことが避けられるように
なる。
【0009】
【実施例】図1は、回転体がワンウェイクラッチの側面
のブシュである場合のこの発明の第1実施例としてのブ
シュ1の正面図であって、ブシュ1の支持面7には潤滑
用の油溝2が設けられている。この油溝5は半径方向に
延びる開口部5と、ニードルの中央部分のニードル軌道
円の接線方向に延びる中間部3と排出部6をつなげた形
状になっている。さらに中間部3には軸方向に貫通する
油孔4が、また外周には外輪(図示されていない)に嵌
合する凹部8が設けられている。
【0010】図2(A)は図1のX−X断面におけるブ
シュ1とニードル軸受10との組み合わせた状態の断面
図を示し、図2(B)は図1のY−Y断面における状態
を示すもので、ニードル軸受10のニードル11はレー
ス12を介してブシュ1の支持面7に接合している。
【0011】図3はニードル軸受10のレース12の正
面図を示す。レース12には円環状の内周部分に突出部
13が設けられている。また支持面7の油溝2の開口部
5の間は盛り上がり部9が形成されていて、突出部13
を開口部5の上方から盛り上がり部9の間に嵌合するこ
とによりレース12の周方向の位置決めを行う。
【0012】図4はレース12の突出部13が盛り上が
り部9の間に嵌入されている状態を示している。図でレ
ース12は斜線を施して示している。また図5に示すよ
うに盛り上がり部9の間隔を広げ、油溝2の開口部5を
油溝2の幅より大きくしてもよい。そうすれば突出部1
3の幅をそれだけ広げることができ、突出部13の強度
を確保しながらレース12の薄肉化を図ることができ
る。
【0013】図6、図7、図8は図14と同様な油溝と
ニードルとの位置関係を示す図である。図6は図1、図
2に示した第1実施例の場合の支持面7とニードル11
との位置関係を示したもので、ニードル11は油溝2を
またいだ状態になっており、全周においてニードル11
と油溝2とが完全に重なり合うことはない。
【0014】図7、図8は油溝2の形状が相異する第
2、第3実施例の場合の説明図であって、いずれの場合
もニードルと油溝が重なり合うことはない。図7に示す
第2実施例では油溝2の中間部3の部分が軌道円の接線
方向にまっすぐに延びている。図8に示す第3実施例で
はニードルの軌道円40の接線方向に延びる部分は有し
ていないが、油溝2は適当な屈曲部30を有し、ニード
ル11と油溝2とが完全に重なり合う部分はない。
【0015】図9はこの発明をラチェット型ワンウェイ
クラッチを有するトルクコンバータのステータに適用し
た第4実施例の正面図、図10は図9のZ−Z断面図を
示している。
【0016】図はトルクコンバータのステータ50に適
用した場合を示しており、51はステータの羽根、52
は羽根51を取り付けたステータ内周部、54はステー
タ内周部52と組み合わされている外輪、55は内輪で
あって、外輪54と内輪55の間にラチェット型ワンウ
ェイクラッチ60が取り付けられている。ステータ内周
部52と外輪54の間には緩衝用のスプリング53が介
挿されている。56は内輪内周面のスプラインである。
【0017】また61は外輪凹部58に挿入されたラチ
ェット爪部材、62はラチェットの爪部材61の先端を
付勢しているバネ、63は内輪外周部に形成されている
カムであって、図9の例ではステータ内周部52及び外
輪54が反時計方向に回転するとき爪部材61がカム6
3と係合し、内輪55も回転する。
【0018】図9はステータ内周部52ならびに外輪5
4の側面のニードル軸受10の支持面57に図1以下で
説明した油溝2が設けられているところを示している。
ラチェット型ワンウェイクラッチ部60は支持面57の
一部を破断して中心を通る断面図として示されている。
【0019】図11は第5実施例として、ステータ内周
部52が外輪と兼用され、その一方の側面(図では右
側)にはブシュ1を取り付け、ニードル軸受10と接合
した構成を示している。しかしてブシュ1及び外輪を兼
用するステータ内周部52のニードル軸受10と接合す
る支持面にはこの発明の油溝2が設けられている。又図
11には油孔4がそれぞれ支持面から回転体を通してク
ラッチ部まで軸方向に貫通していることが示されてい
る。
【0020】
【発明の効果】この発明の回転体は前記の如き構成であ
って、ニードル軸受と接合する任意の回転体において、
ニードルの荷重によってレースが支持面に存在する油溝
に落ち込むことを防止し、レースを薄肉・軽量化するこ
とが可能になり、ひいてはコスト低減を行うことができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の正面図
【図2】図1の軸方向断面図
【図3】ニードル軸受のレースの正面図
【図4】支持面へのレースの嵌入状態示す正面図
【図5】溝の開口部を広げた実施態様を示す正面図
【図6】第1実施例とニードルの位置関係を示す図
【図7】第2実施例とニードルの位置関係を示す図
【図8】第3実施例とニードルの位置関係を示す図
【図9】第4実施例を示す正面図
【図10】図9のZ−Z断面図
【図11】第5実施例を示す断面図
【図12】従来例の正面図
【図13】従来例の軸方向断面図
【図14】従来例の油溝とニードルの位置関係を示す図
【符号の説明】
1 ブシュ 2 油溝 3 中間部 4 油孔 5 開口部 6 排出部 7 支持面 8 凹部 9 盛り上がり部 10 ニードル軸受 11 ニードル 12 レース 13 内周突出部 21 ブシュ 22 油溝 24 油孔 27 支持面 28 凹部 30 屈曲部 32 レース 40 軌道円 50 ステータ 51 羽根 52 ステータ内周部 53 スプリング 54 外輪 55 内輪 56 スプライン 57 支持面 58 外輪凹部 60 ラチェット型ワンウェイクラッチ部 61 爪部 62 爪付勢バネ 63 内輪外周のカム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA12 AA14 AA27 AA42 AA53 AA62 BA77 CA08 CA13 CA15 EA66 FA44 FA51

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面を、潤滑用の油溝を有する支持面に
    よって、ニードル軸受と接合している回転体において、 上記の油溝と、上記のニードル軸受のニードルとが回転
    方向の全周において、完全に重なり合うことのない位置
    関係にあることを特徴とするニードル軸受で側面を支持
    される回転体。
  2. 【請求項2】 前記油溝が前記ニードルの軌道円に対し
    てほぼ接線方向に延びる部分を有していることを特徴と
    する請求項1記載のニードル軸受で側面を支持される回
    転体。
  3. 【請求項3】 前記油溝は、前記支持面の内周縁又は外
    周縁の少なくとも一方に開口していることを特徴とする
    請求項1記載のニードル軸受で側面を支持される回転
    体。
  4. 【請求項4】 前記の回転体は、ワンウェイクラッチ用
    ブシュであることを特徴とする請求項1記載のニードル
    軸受で側面を支持される回転体。
  5. 【請求項5】 前記の回転体は、トルクコンバータのス
    テータ内周部であることを特徴とする請求項1記載のニ
    ードル軸受で側面を支持される回転体。
  6. 【請求項6】 前記の回転体はトルクコンバータのステ
    ータ内周部を兼ねるワンウェイクラッチの外輪であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のニードル軸受で側面を支
    持される回転体。
  7. 【請求項7】 前記油溝に、前記支持面から回転体を通
    じて軸方向に貫通する油孔が設けられていることを特徴
    とする請求項4ないし6の何れか1項に記載のニードル
    軸受で側面を支持される回転体。
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