JP2002212655A - 金属部を有する金属−セラミックス複合材料の製造方法 - Google Patents

金属部を有する金属−セラミックス複合材料の製造方法

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JP2002212655A
JP2002212655A JP2001005900A JP2001005900A JP2002212655A JP 2002212655 A JP2002212655 A JP 2002212655A JP 2001005900 A JP2001005900 A JP 2001005900A JP 2001005900 A JP2001005900 A JP 2001005900A JP 2002212655 A JP2002212655 A JP 2002212655A
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aluminum alloy
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Takeshi Higuchi
毅 樋口
Hiromasa Shimojima
浩正 下嶋
Chokusui Odano
直水 小田野
Tamotsu Harada
保 原田
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Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
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    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
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  • Inorganic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴内面が緻密でポアがなく、また、欠けるこ
とのない穴を形成できる金属部を有する金属−セラミッ
クス複合材料の製造方法を提供すること。 【解決手段】 強化材であるセラミックス粉末またはセ
ラミックス繊維で穴を有するプリフォームを形成し、そ
のプリフォームにマトリックスである溶融したアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金を窒素雰囲気中で非加圧で
浸透させて複合材料を作製し、その複合材料中のアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金部(プリフォームの穴
部)に穴を開け、その穴に棒状の緻密なアルミニウム合
金を挿入した後、それを窒素雰囲気中で400〜650
℃の温度で加熱処理することとした金属部を有する金属
−セラミックス複合材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属−セラミック
ス複合材料の製造方法に関し、特に穴を形成する部分に
金属部を有する金属−セラミックス複合材料の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックス粉末またはセラミックス繊
維を強化材とし、アルミニウムまたはアルミニウム合金
をマトリックスとする金属−セラミックス複合材料の製
造方法には、米国ランクサイド社が開発した非加圧金属
浸透法(PrimexTM)がある。
【0003】この方法は、SiCやAl23などのセラ
ミックス粉末またはセラミックス繊維で形成されたプリ
フォームにMgを含むアルミニウム合金を接触させ、こ
れをN2雰囲気炉中で700〜900℃の温度に加熱し
て溶融したアルミニウム合金を浸透させる方法であり、
セラミックスを高い範囲まで含有させることができると
ころに大きな特徴がある。
【0004】しかし、この方法で作製された複合材料
は、セラミックスを多く含んでいる難削材料であるた
め、穴を形成する場合には、通常は事前に穴を有するプ
リフォームを形成し、そのプリフォームにアルミニウム
またはアルミニウム合金を浸透させ、得られた複合材料
の金属部(プリフォームの穴部)にドリル等で穴を開け
て対応している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で作製された複合材料は、溶融して浸透させたアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金が緻密でないため、複合
材料中のその金属部に穴を開けても、その形成した穴の
内面はポアが多く、また、穴形成時に欠けるという問題
があった。特に小径で長穴を形成する場合には、その問
題が致命的となっている。
【0006】本発明は、上述した金属−セラミックス複
合材料の製造方法が有する課題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、穴内面が緻密でポアがなく、また、
欠けることのない穴を形成できる金属部を有する金属−
セラミックス複合材料の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、穴を形成する部分に
緻密なアルミニウム合金を挿入して一体化すれば、その
アルミニウム合金部に穴を形成しても、形成した穴内面
はポアがなく、欠けることのない穴を形成できる金属部
を有する金属−セラミックス複合材料が得られるとの知
見を得て本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、強化材であるセラミック
ス粉末またはセラミックス繊維で穴を有するプリフォー
ムを形成し、そのプリフォームにマトリックスである溶
融したアルミニウムまたはアルミニウム合金を窒素雰囲
気中で非加圧で浸透させて複合材料を作製し、その複合
材料中のアルミニウムまたはアルミニウム合金部(プリ
フォームの穴部)に穴を開け、その穴に棒状の緻密なア
ルミニウム合金を挿入した後、それを窒素雰囲気中で4
00〜650℃の温度で加熱処理することを特徴とする
金属部を有する金属−セラミックス複合材料の製造方法
とすることを要旨とする。以下さらに詳細に説明する。
【0009】上記で述べたように、この方法は、先ず複
合材料の段階で穴を開ける部分を金属部とした複合材料
を作製し、その金属部に穴を形成し、その穴に棒状の緻
密なアルミニウム合金を挿入し、それを加熱処理して複
合材料中のアルミニウムまたはアルミニウム合金と挿入
したアルミニウム合金棒とを融着接合して一体化させて
いるので、その合金棒部に穴を形成しても、形成した穴
内面はポアがなく、また、欠けることのない穴を形成で
きる金属部を有する金属−セラミックス複合材料とする
ことのできる作製方法となる。
【0010】また、径が10mm程度のかなり大径の
穴、あるいはネジ穴の場合であっても、プリフォームの
穴部に浸透してきたアルミニウムまたはアルミニウム合
金で充填されることはないものの、プリフォームの穴内
面に浸透してきたアルミニウムまたはアルミニウム合金
の染み出しがあるので、その穴にアルミニウム合金の棒
を挿入して加熱処理すれば、染み出したアルミニウムま
たはアルミニウム合金と挿入したアルミニウム合金棒と
が同じように融着接合して一体化され、本発明と同じよ
うに緻密な金属部を設けられるので、かなり大径の穴で
あっても、形成した穴内面はポアがなく、また、欠ける
ことのない穴を形成できる金属部を有する金属−セラミ
ックス複合材料とすることができる。
【0011】穴を形成する部分を金属部としない複合材
料の場合には、その複合材料に直接穴を開け、その穴に
アルミニウム合金からなる棒を挿入し、それを同様に窒
素雰囲気中で400〜650℃の温度で加熱処理するこ
とにより、複合材料中のアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金と挿入したアルミニウム合金棒とを一体化させて
もよいが、この方法は、先に述べたように複合材料が難
削材料であるため、穴を形成するのにコストが高くな
り、特に小径で長穴を形成することは極めてコストが高
くなり、また、挿入する棒の寸法に合う穴を精度よく形
成するにも難しい問題がある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の複合材料の製造方法をさ
らに詳しく述べると、先ずセラミックスとしてSiC、
Al23、AlNなどのセラミックス粉末またはセラミ
ックス繊維を用意し、一方、浸透させるアルミニウム合
金としてMgを含むアルミニウム合金のインゴットも用
意し、さらに穴に挿入する緻密なアルミニウム合金から
なる棒も用意する。
【0013】用意したセラミックス粉末またはセラミッ
クス繊維でセディメントキャスト法などによりプリフォ
ームを形成し、これに穴を開ける。穴を開ける方法とし
ては、スラリーを流し込む鋳型に穴を有する鋳型を用い
ることによりあらかじめ穴を有するプリフォームを形成
してもよいし、プリフォームに機械加工などの後加工し
て穴を開けてもよい。
【0014】得られたプリフォームに先に用意したアル
ミニウム合金のインゴットを接触させ、それを窒素雰囲
気中で700〜900℃の温度で熱処理し、溶融したア
ルミニウム合金を非加圧で浸透させ、冷却して複合材料
を作製する。得られた複合材料の金属部(プリフォーム
の穴部)にドリルなどで穴を形成する。
【0015】形成された穴に用意したアルミニウム合金
からなる棒を挿入する。挿入する棒のアルミニウム合金
の種類としては、例えばJIS規格で規定されているA
5056などが緻密でポアがなく、適度に延性があるの
で適している。それを窒素雰囲気中で400〜650℃
の温度で加熱処理することにより、複合材料中のアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金と挿入したアルミニウム
合金棒とが融着し、接合されて一体化した複合材料が作
製される。加熱処理時間は2〜16時間が適当である。
【0016】以上の方法で金属−セラミックス複合材料
を作製すれば、その複合材料のアルミニウム合金部にド
リルなどで穴を形成しても、形成した穴内面は緻密でポ
アがなく、また、欠けることのない穴を形成できる金属
部を有する金属−セラミックス複合材料が得られる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例と共に具体的に
挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0018】(実施例) (1)金属−セラミックス複合材料の作製 強化材として#180(平均粒径66μm)の市販Si
C粉末70質量部と#500(平均粒径25μm)の市
販SiC粉末30質量部を用い、それにバインダーとし
てコロイダルシリカ液をシリカ固形分が2重量部となる
量を添加し、それに消泡剤としてフォーマスタVL(サ
ンノブコ社製)を0.2重量部、イオン交換水を24重
量部加え、ポットミルで12時間混合した。
【0019】得られたスラリーを中央部にφ5mmの穴
が形成できる30×30×30mmの成形体が得られる
ゴム型に流し込み、それを24時間静置し、SiC粉末
を沈殿させ、上済み液を布などで除去した後、それを冷
凍室に入れ、30時間冷凍させて脱型した。得られた成
形体を1000℃の温度で焼成して中央部にφ5mmの
穴を有するSiC粉末の充填率が70体積%のプリフォ
ームを形成した。
【0020】得られたプリフォームにAl−12Si−
3Mg組成のアルミニウム合金のインゴットを置き、そ
れを窒素雰囲気中で825℃の温度で熱処理し、溶融し
たアルミニウム合金を24時間非加圧浸透させた後、冷
却して複合材料を作製した。
【0021】得られた複合材料の金属部にφ3、2mm
の貫通した穴をドリルで形成し、その穴にJIS規格で
規定されているA5056からなる直径が3mmで長さ
が30mmのアルミニウム合金棒を挿入し、それを窒素
雰囲気中で500℃の温度で加熱処理して金属部を有す
る複合材料を作製した。
【0022】(2)評価 得られた複合材料を金属部を含めて切断し、その切断面
の金属部の状態を目視で調べた。その結果、合金棒との
界面は間隙やポアもなく、複合材料中のアルミニウム合
金と密実に接合されていることが認められた。また、得
られた複合材料の金属部に直径が1mmの貫通穴をドリ
ルで開け、その穴の部分を切断して穴の内面の状態を目
視で調べた。その結果、穴の内面はポアもなく、欠けも
なかった。このことは、本発明の複合材料であれば、そ
の複合材料の金属部に穴を形成しても、穴の内面にはポ
アもなく、欠けもない緻密な穴を形成できる金属部を有
する金属−セラミックス複合材料とすることができるこ
とを示している。
【0023】(比較例)比較のために実施例のアルミニ
ウム合金棒を挿入する前の複合材料の金属部に実施例と
同様に穴を開け、その穴の内面を評価した。その結果、
穴内面は細かいポアが認められ、一部に欠けたと思われ
る多少大きなポアも認められた。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明の金属−セラミック
ス複合材料の製造方法であれば、その複合材料中のアル
ミニウム合金部にドリルなどで穴を形成しても、形成し
た穴内面が緻密で、また、欠けることのない穴を形成で
きる金属部を有する金属−セラミックス複合材料が得ら
れることとなった。このことにより、従来は難しかった
小径で長穴を、あるいはネジ穴(φ1mm以下、M3以
下)を精密に加工可能となった。また、穴径によらず作
製可能なので、穴加工の効率が従来より数倍向上した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 47/06 C22C 47/06 //(C22C 47/06 (C22C 47/06 101:04) 101:04) (C22C 47/06 (C22C 47/06 101:14) 101:14) (C22C 47/06 (C22C 47/06 101:16) 101:16) (72)発明者 小田野 直水 宮城県仙台市泉区明通3−7 セランクス 株式会社仙台工場 (72)発明者 原田 保 宮城県仙台市泉区明通3−7 セランクス 株式会社仙台工場 Fターム(参考) 4K020 AA05 AA06 AA08 AA22 AC01 BA05 BB02 BB22 BC02 BC03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化材であるセラミックス粉末またはセ
    ラミックス繊維で穴を有するプリフォームを形成し、そ
    のプリフォームにマトリックスである溶融したアルミニ
    ウムまたはアルミニウム合金を窒素雰囲気中で非加圧で
    浸透させて複合材料を作製し、その複合材料中のアルミ
    ニウムまたはアルミニウム合金部(プリフォームの穴
    部)に穴を開け、その穴に棒状の緻密なアルミニウム合
    金を挿入した後、それを窒素雰囲気中で400〜650
    ℃の温度で加熱処理することを特徴とする金属部を有す
    る金属−セラミックス複合材料の製造方法。
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