JP2002212475A - 水性インクおよびこれを用いたインクジェット記録装置並びにインクジェット記録方式 - Google Patents
水性インクおよびこれを用いたインクジェット記録装置並びにインクジェット記録方式Info
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- JP2002212475A JP2002212475A JP2001011590A JP2001011590A JP2002212475A JP 2002212475 A JP2002212475 A JP 2002212475A JP 2001011590 A JP2001011590 A JP 2001011590A JP 2001011590 A JP2001011590 A JP 2001011590A JP 2002212475 A JP2002212475 A JP 2002212475A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い吐出安定性および保存安定性を有し、か
つ非常に優れた耐水性を有する印刷物を得ることができ
る水性インク、およびこれを用いたインクジェット記録
装置並びにインクジェット記録方式を提供する。 【解決手段】 少なくとも2種の染料(D1,D2)を
含有する染料混合体インクであって、耐水性試験によっ
て求められた、染料混合体インクの耐水劣化変色率△E
mixと、染料として染料D1のみを含有するインクの耐
水劣化変色率△ED 1と、染料として染料D2のみを含有
するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、△Emix/△
ED1<1、△Emix/△ED2<0.8の関係を満たし、
かつ染料D1および染料D2の染料混合体インクに対す
る含有率CD1およびCD2(重量%)が、1.0≦CD1/
CD2≦5.0の関係を満たす水性インクを用いる。
つ非常に優れた耐水性を有する印刷物を得ることができ
る水性インク、およびこれを用いたインクジェット記録
装置並びにインクジェット記録方式を提供する。 【解決手段】 少なくとも2種の染料(D1,D2)を
含有する染料混合体インクであって、耐水性試験によっ
て求められた、染料混合体インクの耐水劣化変色率△E
mixと、染料として染料D1のみを含有するインクの耐
水劣化変色率△ED 1と、染料として染料D2のみを含有
するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、△Emix/△
ED1<1、△Emix/△ED2<0.8の関係を満たし、
かつ染料D1および染料D2の染料混合体インクに対す
る含有率CD1およびCD2(重量%)が、1.0≦CD1/
CD2≦5.0の関係を満たす水性インクを用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に用いられる水性インクに関するものである。
録装置に用いられる水性インクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ(IJプリン
タ)は、現像定着などのプロセスがないため、カラー化
が非常に容易で、しかも普通紙への印刷が可能であるこ
とから飛躍的に普及してきている。特に、最近では、写
真画像に対応した高精細カラープリンタなどが市販さ
れ、この種のプリンタがインクジェットプリンタの主流
となりつつある。
タ)は、現像定着などのプロセスがないため、カラー化
が非常に容易で、しかも普通紙への印刷が可能であるこ
とから飛躍的に普及してきている。特に、最近では、写
真画像に対応した高精細カラープリンタなどが市販さ
れ、この種のプリンタがインクジェットプリンタの主流
となりつつある。
【0003】このように、インクジェットプリンタの印
刷対象として、写真画像が求められている環境下では、
印刷物には、画質のみならず、銀塩写真並みの保存安定
性が要求されてきている。印刷物の保存安定性すなわち
耐候性能を改善するために、IJプリンタの記録液であ
るIJインクの高耐水化が望まれている。
刷対象として、写真画像が求められている環境下では、
印刷物には、画質のみならず、銀塩写真並みの保存安定
性が要求されてきている。印刷物の保存安定性すなわち
耐候性能を改善するために、IJプリンタの記録液であ
るIJインクの高耐水化が望まれている。
【0004】IJインクとしては、現在のところ、顔料
インクおよび染料インクの2種のインクが汎用的に使用
されており、両者の区別は以下に述べる通りである。染
料インクは、水溶性染料を色材として使用する水性イン
クであり、吐出安定性や保存安定性および色調が、顔料
インクに比べ優位であるが、耐水性に大きな問題点を持
つ。これに対して、顔料インクは、顔料を色材として使
用するため、その耐水性は染料インクに比べ非常に優れ
る。
インクおよび染料インクの2種のインクが汎用的に使用
されており、両者の区別は以下に述べる通りである。染
料インクは、水溶性染料を色材として使用する水性イン
クであり、吐出安定性や保存安定性および色調が、顔料
インクに比べ優位であるが、耐水性に大きな問題点を持
つ。これに対して、顔料インクは、顔料を色材として使
用するため、その耐水性は染料インクに比べ非常に優れ
る。
【0005】特開昭56−147863号公報には、I
Jプリンタ用顔料インクが提案されている。このインク
は、印刷画像の耐水性が優れている反面、IJインクと
しての分散安定性が悪く、インク吐出時などに目詰まり
などを生じさせてしまう問題点を持っていた。分散安定
性、吐出安定性が向上した顔料インクとしては、特殊な
水溶性樹脂が添加された顔料インクが、特開平6−10
0810号公報や特開平6−122846号公報に提案
されている。しかしながら、これら顔料インクも、微少
滴を吐出させる写真画像用プリンタで必要とされる吐出
特性を満たしていなかった。
Jプリンタ用顔料インクが提案されている。このインク
は、印刷画像の耐水性が優れている反面、IJインクと
しての分散安定性が悪く、インク吐出時などに目詰まり
などを生じさせてしまう問題点を持っていた。分散安定
性、吐出安定性が向上した顔料インクとしては、特殊な
水溶性樹脂が添加された顔料インクが、特開平6−10
0810号公報や特開平6−122846号公報に提案
されている。しかしながら、これら顔料インクも、微少
滴を吐出させる写真画像用プリンタで必要とされる吐出
特性を満たしていなかった。
【0006】以上のように、顔料インクは写真画像プリ
ンタ用インクとして使用が困難であり、現状では染料イ
ンクの使用に頼らざるを得ない。そこで、高耐水性染料
インクとして、特定の樹脂が添加された水性インクが、
特開平11−323230号公報に提案されている。し
かしながら、このインクも、要求される耐水性能を未だ
満足していなかった。
ンタ用インクとして使用が困難であり、現状では染料イ
ンクの使用に頼らざるを得ない。そこで、高耐水性染料
インクとして、特定の樹脂が添加された水性インクが、
特開平11−323230号公報に提案されている。し
かしながら、このインクも、要求される耐水性能を未だ
満足していなかった。
【0007】一方、被記録材側からの改善法として、特
開平1−259879号公報で示されるような特殊な処
理法により形成された記録用紙を用いる方法が提案され
ている。しかしながら、この方法によっても、未だ要求
される耐水性能を満たしていなかった。
開平1−259879号公報で示されるような特殊な処
理法により形成された記録用紙を用いる方法が提案され
ている。しかしながら、この方法によっても、未だ要求
される耐水性能を満たしていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、高い吐出安定性および保存安定性を有し、そして非
常に優れた耐水性を有する印刷物を得ることができる水
性インク、およびこれを用いたインクジェット記録装置
並びにインクジェット記録方式を提供することにある。
は、高い吐出安定性および保存安定性を有し、そして非
常に優れた耐水性を有する印刷物を得ることができる水
性インク、およびこれを用いたインクジェット記録装置
並びにインクジェット記録方式を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも2種
の染料(D1,D2)を含有し、耐水性試験によって求
められた、染料混合体インクの耐水劣化変色率△Emix
と、染料として染料D1のみを含有するインクの耐水劣
化変色率△ED1と、染料として染料D2のみを含有する
インクの耐水劣化変色率△ED2とが特定の関係を満足す
る染料混合体インクが、高い吐出安定性および保存安定
性を有し、かつ非常に優れた耐水性を有する印刷物を得
ることができることを見出し、本発明に至った。
題を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも2種
の染料(D1,D2)を含有し、耐水性試験によって求
められた、染料混合体インクの耐水劣化変色率△Emix
と、染料として染料D1のみを含有するインクの耐水劣
化変色率△ED1と、染料として染料D2のみを含有する
インクの耐水劣化変色率△ED2とが特定の関係を満足す
る染料混合体インクが、高い吐出安定性および保存安定
性を有し、かつ非常に優れた耐水性を有する印刷物を得
ることができることを見出し、本発明に至った。
【0010】すなわち、本発明の水性インクは、2種以
上の染料を含有する染料混合体インクであって、下記耐
水性試験によって求められた、染料混合体インクの耐水
劣化変色率△Emixと、前記2種以上の染料のうち最も
含有率の高い染料D1のみを染料として含有するインク
の耐水劣化変色率△ED1と、前記2種以上の染料のうち
2番目に含有率の高い染料D2のみを染料として含有す
るインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たし(ただし、含有率の高い順に選ばれた2
種の染料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△
Eが大きい方を染料D1とし、小さい方を染料D2とす
る)、 かつ染料D1および染料D2の染料混合体インクに対す
る含有率CD1およびC D2(重量%)が、 1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.0 の関係を満たすものであることを特徴とする。
上の染料を含有する染料混合体インクであって、下記耐
水性試験によって求められた、染料混合体インクの耐水
劣化変色率△Emixと、前記2種以上の染料のうち最も
含有率の高い染料D1のみを染料として含有するインク
の耐水劣化変色率△ED1と、前記2種以上の染料のうち
2番目に含有率の高い染料D2のみを染料として含有す
るインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たし(ただし、含有率の高い順に選ばれた2
種の染料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△
Eが大きい方を染料D1とし、小さい方を染料D2とす
る)、 かつ染料D1および染料D2の染料混合体インクに対す
る含有率CD1およびC D2(重量%)が、 1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.0 の関係を満たすものであることを特徴とする。
【0011】(耐水性試験)印字紙に水性インクをベタ
印刷した印刷サンプルの色彩値(L1*、a1*、b
1*)を、L*a*b*表色系にて測色し、該印刷サンプル
を純水に5分間浸漬した後の印刷サンプルの色彩値(L
2*、a2*、b2*)を、L*a*b*表色系にて測色し、
下記式(1)により耐水劣化変色率△Eを算出する。 式(1) △E={(L1*−L2*)2 +(a1*−a
2*)2 +(b1*−b2*)2 }1/2
印刷した印刷サンプルの色彩値(L1*、a1*、b
1*)を、L*a*b*表色系にて測色し、該印刷サンプル
を純水に5分間浸漬した後の印刷サンプルの色彩値(L
2*、a2*、b2*)を、L*a*b*表色系にて測色し、
下記式(1)により耐水劣化変色率△Eを算出する。 式(1) △E={(L1*−L2*)2 +(a1*−a
2*)2 +(b1*−b2*)2 }1/2
【0012】また、前記染料D1および染料D2は、同
色であることが望ましい。また、前記染料D1が、ダイ
レクトブラック171であり、前記染料D2が、ダイレ
クトブラック38またはフードブラック2であることが
望ましい。また、前記染料D1が、ダイレクトブラック
154であり、前記染料D2が、ダイレクトブラック1
71、ダイレクトブラック38およびフードブラック2
からなる群から選ばれる1種であることが望ましい。ま
た、前記染料D1が、ダイレクトブルー199であり、
前記染料D2が、アシッドブルー9であることが望まし
い。また、前記染料D1が、アシッドブルー86であ
り、前記染料D2が、ダイレクトブルー199であるこ
とが望ましい。
色であることが望ましい。また、前記染料D1が、ダイ
レクトブラック171であり、前記染料D2が、ダイレ
クトブラック38またはフードブラック2であることが
望ましい。また、前記染料D1が、ダイレクトブラック
154であり、前記染料D2が、ダイレクトブラック1
71、ダイレクトブラック38およびフードブラック2
からなる群から選ばれる1種であることが望ましい。ま
た、前記染料D1が、ダイレクトブルー199であり、
前記染料D2が、アシッドブルー9であることが望まし
い。また、前記染料D1が、アシッドブルー86であ
り、前記染料D2が、ダイレクトブルー199であるこ
とが望ましい。
【0013】また、前記染料D1が、アシッドレッド2
89であり、前記染料D2が、リアクティブレッド2
4、アシッドレッド87およびアシッドレッド35から
なる群から選ばれる1種であることが望ましい。また、
前記染料D1が、アシッドレッド52であり、前記染料
D2が、アシッドレッド289、アシッドレッド87お
よびアシッドレッド35からなる群から選ばれる1種で
あることが望ましい。また、前記染料D1が、ダイレク
トイエロー132であり、前記染料D2が、ダイレクト
イエロー157、ダイレクトイエロー142、ダイレク
トイエロー86、ダイレクトイエロー50およびダイレ
クトイエロー23からなる群から選ばれる1種であるこ
とが望ましい。また、前記染料D1が、ダイレクトイエ
ロー50であり、前記染料D2が、ダイレクトイエロー
23であることが望ましい。
89であり、前記染料D2が、リアクティブレッド2
4、アシッドレッド87およびアシッドレッド35から
なる群から選ばれる1種であることが望ましい。また、
前記染料D1が、アシッドレッド52であり、前記染料
D2が、アシッドレッド289、アシッドレッド87お
よびアシッドレッド35からなる群から選ばれる1種で
あることが望ましい。また、前記染料D1が、ダイレク
トイエロー132であり、前記染料D2が、ダイレクト
イエロー157、ダイレクトイエロー142、ダイレク
トイエロー86、ダイレクトイエロー50およびダイレ
クトイエロー23からなる群から選ばれる1種であるこ
とが望ましい。また、前記染料D1が、ダイレクトイエ
ロー50であり、前記染料D2が、ダイレクトイエロー
23であることが望ましい。
【0014】また、本発明のインクジェット記録装置
は、記録信号に応じて微細孔から記録液を吐出させて記
録を行うインクジェット記録装置において、記録液が、
本発明の水性インクであることを特徴とする。また、本
発明のインクジェット記録方式は、記録信号に応じて微
細孔から記録液を吐出させて記録を行うインクジェット
記録方式において、記録液として、本発明の水性インク
を用いることを特徴とする。
は、記録信号に応じて微細孔から記録液を吐出させて記
録を行うインクジェット記録装置において、記録液が、
本発明の水性インクであることを特徴とする。また、本
発明のインクジェット記録方式は、記録信号に応じて微
細孔から記録液を吐出させて記録を行うインクジェット
記録方式において、記録液として、本発明の水性インク
を用いることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の水性インクは、少なくとも2種の染料(D1,
D2)を含有する染料混合体インクである。ここで、染
料D1とは、染料混合体インクに含まれる染料のうち、
最も含有率の高い染料であり、染料D2とは、染料混合
体インクに含まれる染料のうち、2番目に含有率の高い
染料である。なお、含有率の高い順に選ばれた2種の染
料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△Eが小
さい方を染料D1とし、大きい方を染料D2とする。
本発明の水性インクは、少なくとも2種の染料(D1,
D2)を含有する染料混合体インクである。ここで、染
料D1とは、染料混合体インクに含まれる染料のうち、
最も含有率の高い染料であり、染料D2とは、染料混合
体インクに含まれる染料のうち、2番目に含有率の高い
染料である。なお、含有率の高い順に選ばれた2種の染
料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△Eが小
さい方を染料D1とし、大きい方を染料D2とする。
【0016】本発明の水性インクは、後述の耐水性試験
によって求められた、染料混合体インクの耐水劣化変色
率△Emixと、染料として染料D1のみを含有するイン
クの耐水劣化変色率△ED1と、染料として染料D2のみ
を含有するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たすものである。すなわち、本発明の水性イ
ンクにおいては、染料単独では耐水性の劣る染料D1お
よび染料D2を組み合わせることによって、得られる水
性インクの耐水性が、染料D1のみを含有するインクお
よび染料D2のみを含有するインクよりも改善されるこ
とに大きな特徴がある。
によって求められた、染料混合体インクの耐水劣化変色
率△Emixと、染料として染料D1のみを含有するイン
クの耐水劣化変色率△ED1と、染料として染料D2のみ
を含有するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たすものである。すなわち、本発明の水性イ
ンクにおいては、染料単独では耐水性の劣る染料D1お
よび染料D2を組み合わせることによって、得られる水
性インクの耐水性が、染料D1のみを含有するインクお
よび染料D2のみを含有するインクよりも改善されるこ
とに大きな特徴がある。
【0017】ここで、染料として染料D1のみを含有す
るインク、または染料として染料D2のみを含有するイ
ンクとは、染料D1または染料D2を唯一の色材として
使用した以外は、前記染料混合体インクと同じ配合組成
のインクのことである。すなわち、染料以外の配合成分
およびこれらの配合比が同一であるインクである。ま
た、染料混合体インクに含まれるすべての染料の含有率
と、染料として染料D1または染料D2のみを含有する
インクに含まれる染料D1または染料D2の含有率と
は、一致しなくてはならない。
るインク、または染料として染料D2のみを含有するイ
ンクとは、染料D1または染料D2を唯一の色材として
使用した以外は、前記染料混合体インクと同じ配合組成
のインクのことである。すなわち、染料以外の配合成分
およびこれらの配合比が同一であるインクである。ま
た、染料混合体インクに含まれるすべての染料の含有率
と、染料として染料D1または染料D2のみを含有する
インクに含まれる染料D1または染料D2の含有率と
は、一致しなくてはならない。
【0018】染料混合体インクの耐水劣化変色率△E
mixと、染料として染料D1のみを含有するインクの耐
水劣化変色率△ED1と、染料として染料D2のみを含有
するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、上記の関係を
満足しなければ、保存安定性、耐水性が劣ってしまう。
mixと、染料として染料D1のみを含有するインクの耐
水劣化変色率△ED1と、染料として染料D2のみを含有
するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、上記の関係を
満足しなければ、保存安定性、耐水性が劣ってしまう。
【0019】以下、耐水性試験について説明する。本発
明における耐水性試験とは、印字紙に水性インクをベタ
印刷した印刷サンプルの色彩値(L1*、a1*、b
1*)を、L*a*b*表色系にて測色し、該印刷サンプル
を純水に5分間浸漬した後の印刷サンプルの色彩値(L
2*、a2*、b2*)を、L*a*b*表色系にて測色し、
下記式(1)により耐水劣化変色率△Eを算出する試験
である。 式(1) △E={(L1*−L2*)2 +(a1*−a
2*)2 +(b1*−b2*)2 }1/2
明における耐水性試験とは、印字紙に水性インクをベタ
印刷した印刷サンプルの色彩値(L1*、a1*、b
1*)を、L*a*b*表色系にて測色し、該印刷サンプル
を純水に5分間浸漬した後の印刷サンプルの色彩値(L
2*、a2*、b2*)を、L*a*b*表色系にて測色し、
下記式(1)により耐水劣化変色率△Eを算出する試験
である。 式(1) △E={(L1*−L2*)2 +(a1*−a
2*)2 +(b1*−b2*)2 }1/2
【0020】印字紙としては、Xerox L紙が使用
される。印刷サンプルは、1滴のインク液滴量が6pl
(ピコリットル)となるように調整された解像度720
dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを用いて、
印字紙に水性インクを2cm×2cmの正方形に単色ベ
タ印刷して作製される。印刷サンプルの水浸漬は、ガラ
ス製水槽(容量10L)に25℃の純水を満たし、印刷
サンプルを全面わたり、水に浸漬させ、25℃で5分間
放置することによって行われる。水浸漬後の印刷サンプ
ルの測色は、水槽から引き上げられた印刷サンプルを常
温で3時間乾燥させた後に行う。測色計としては、例え
ば、938 Spectro−Densitomete
r(X−Rite社製)が挙げられるが、L*a*b*表
色系の測色が行える装置であれば、特に限定されない。
される。印刷サンプルは、1滴のインク液滴量が6pl
(ピコリットル)となるように調整された解像度720
dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを用いて、
印字紙に水性インクを2cm×2cmの正方形に単色ベ
タ印刷して作製される。印刷サンプルの水浸漬は、ガラ
ス製水槽(容量10L)に25℃の純水を満たし、印刷
サンプルを全面わたり、水に浸漬させ、25℃で5分間
放置することによって行われる。水浸漬後の印刷サンプ
ルの測色は、水槽から引き上げられた印刷サンプルを常
温で3時間乾燥させた後に行う。測色計としては、例え
ば、938 Spectro−Densitomete
r(X−Rite社製)が挙げられるが、L*a*b*表
色系の測色が行える装置であれば、特に限定されない。
【0021】また、本発明の水性インクは、染料D1お
よび染料D2の染料混合体インクに対する含有率CD1お
よびCD2(重量%)が、1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.
0の関係を満たすものである。含有率CD1およびCD2が
上記の関係を満足しなければ、保存安定性および耐水性
が劣ってしまう。
よび染料D2の染料混合体インクに対する含有率CD1お
よびCD2(重量%)が、1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.
0の関係を満たすものである。含有率CD1およびCD2が
上記の関係を満足しなければ、保存安定性および耐水性
が劣ってしまう。
【0022】本発明における染料D1およびD2は、水
性染料であり、かつその耐水劣化変色率△Eが上述の特
定の要件を満たすものであれば、特に限定されない。ま
た、本発明では、Color Index(C.I)に
より表示される染料を1種として見なす。従って、Co
lor Indexで表示される染料が2種以上の化合
物から構成されていても、1種の染料とする。
性染料であり、かつその耐水劣化変色率△Eが上述の特
定の要件を満たすものであれば、特に限定されない。ま
た、本発明では、Color Index(C.I)に
より表示される染料を1種として見なす。従って、Co
lor Indexで表示される染料が2種以上の化合
物から構成されていても、1種の染料とする。
【0023】水性染料としては、酸性染料、塩基性染
料、直接染料、食用染料などが挙げられる。例えば、ダ
イレクトブラック19、ダイレクトブラック32、ダイ
レクトブラック38、ダイレクトブラック51、ダイレ
クトブラック62、ダイレクトブラック71、ダイレク
トブラック105、ダイレクトブラック108、ダイレ
クトブラック112、ダイレクトブラック154、ダイ
レクトブラック168、ダイレクトブラック171、ア
シッドブラック24、アシッドブラック31、アシッド
ブラック52、アシッドブラック94、フードブラック
1、フードブラック2、ダイレクトイエロー23、ダイ
レクトイエロー50、ダイレクトイエロー86、ダイレ
クトイエロー100、ダイレクトイエロー132、ダイ
レクトイエロー142、ダイレクトイエロー157、ア
シッドイエロー23、アシッドイエロー42、ダイレク
トレッド83、ダイレクトレッド227、アシッドレッ
ド35、アシッドレッド40、アシッドレッド52、ア
シッドレッド87、アシッドレッド186、アシッドレ
ッド254、アシッドレッド289、リアクティブレッ
ド24、リアクティブレッド120、リアクティブレッ
ド180、ダイレクトブルー76、ダイレクトブルー8
6,ダイレクトブルー108,ダイレクトブルー19
9、ダイレクトブルー236、アシッドブルー9、アシ
ッドブルー78、アシッドブルー82、アシッドブルー
86、アシッドブルー234などが挙げられる。
料、直接染料、食用染料などが挙げられる。例えば、ダ
イレクトブラック19、ダイレクトブラック32、ダイ
レクトブラック38、ダイレクトブラック51、ダイレ
クトブラック62、ダイレクトブラック71、ダイレク
トブラック105、ダイレクトブラック108、ダイレ
クトブラック112、ダイレクトブラック154、ダイ
レクトブラック168、ダイレクトブラック171、ア
シッドブラック24、アシッドブラック31、アシッド
ブラック52、アシッドブラック94、フードブラック
1、フードブラック2、ダイレクトイエロー23、ダイ
レクトイエロー50、ダイレクトイエロー86、ダイレ
クトイエロー100、ダイレクトイエロー132、ダイ
レクトイエロー142、ダイレクトイエロー157、ア
シッドイエロー23、アシッドイエロー42、ダイレク
トレッド83、ダイレクトレッド227、アシッドレッ
ド35、アシッドレッド40、アシッドレッド52、ア
シッドレッド87、アシッドレッド186、アシッドレ
ッド254、アシッドレッド289、リアクティブレッ
ド24、リアクティブレッド120、リアクティブレッ
ド180、ダイレクトブルー76、ダイレクトブルー8
6,ダイレクトブルー108,ダイレクトブルー19
9、ダイレクトブルー236、アシッドブルー9、アシ
ッドブルー78、アシッドブルー82、アシッドブルー
86、アシッドブルー234などが挙げられる。
【0024】本発明の水性インクにおける染料D1およ
び染料D2は、同色の染料であることが好ましい。ここ
で、同色の染料について定義する。同色の染料とは、C
olor Index(C.I)により表示される染料
名のカラー部が同一のものである。例えば、アシッドレ
ッド40およびアシッドレッド52は、Red色と見な
し、同色と定義する。染料D1および染料D2が同色で
ある場合、鮮明な色調が得られる上に、耐水性が大幅に
向上する。
び染料D2は、同色の染料であることが好ましい。ここ
で、同色の染料について定義する。同色の染料とは、C
olor Index(C.I)により表示される染料
名のカラー部が同一のものである。例えば、アシッドレ
ッド40およびアシッドレッド52は、Red色と見な
し、同色と定義する。染料D1および染料D2が同色で
ある場合、鮮明な色調が得られる上に、耐水性が大幅に
向上する。
【0025】染料D1および染料D2の好ましい組合せ
としては、例えば、以下の組合せが挙げられる。染料D
1が、ダイレクトブラック171であり、染料D2が、
ダイレクトブラック38またはフードブラック2である
組合せ。染料D1が、ダイレクトブラック154であ
り、染料D2が、ダイレクトブラック171、ダイレク
トブラック38およびフードブラック2からなる群から
選ばれる1種である組合せ。染料D1が、ダイレクトブ
ルー199であり、染料D2が、アシッドブルー9であ
る組合せ。染料D1が、アシッドブルー86であり、染
料D2が、ダイレクトブルー199である組合せ。
としては、例えば、以下の組合せが挙げられる。染料D
1が、ダイレクトブラック171であり、染料D2が、
ダイレクトブラック38またはフードブラック2である
組合せ。染料D1が、ダイレクトブラック154であ
り、染料D2が、ダイレクトブラック171、ダイレク
トブラック38およびフードブラック2からなる群から
選ばれる1種である組合せ。染料D1が、ダイレクトブ
ルー199であり、染料D2が、アシッドブルー9であ
る組合せ。染料D1が、アシッドブルー86であり、染
料D2が、ダイレクトブルー199である組合せ。
【0026】染料D1が、アシッドレッド289であ
り、染料D2が、リアクティブレッド24、アシッドレ
ッド87およびアシッドレッド35からなる群から選ば
れる1種である組合せ。染料D1が、アシッドレッド5
2であり、染料D2が、アシッドレッド289、アシッ
ドレッド87およびアシッドレッド35からなる群から
選ばれる1種である組合せ。染料D1が、ダイレクトイ
エロー132であり、染料D2が、ダイレクトイエロー
157、ダイレクトイエロー142、ダイレクトイエロ
ー86、ダイレクトイエロー50およびダイレクトイエ
ロー23からなる群から選ばれる1種である組合せ。染
料D1が、ダイレクトイエロー50であり、染料D2
が、ダイレクトイエロー23である組合せ。これらの組
合せからなる水性インクはいずれも、染料D1または染
料D2のみを含有するインクに比べ、保存安定性および
耐水性に優れている。
り、染料D2が、リアクティブレッド24、アシッドレ
ッド87およびアシッドレッド35からなる群から選ば
れる1種である組合せ。染料D1が、アシッドレッド5
2であり、染料D2が、アシッドレッド289、アシッ
ドレッド87およびアシッドレッド35からなる群から
選ばれる1種である組合せ。染料D1が、ダイレクトイ
エロー132であり、染料D2が、ダイレクトイエロー
157、ダイレクトイエロー142、ダイレクトイエロ
ー86、ダイレクトイエロー50およびダイレクトイエ
ロー23からなる群から選ばれる1種である組合せ。染
料D1が、ダイレクトイエロー50であり、染料D2
が、ダイレクトイエロー23である組合せ。これらの組
合せからなる水性インクはいずれも、染料D1または染
料D2のみを含有するインクに比べ、保存安定性および
耐水性に優れている。
【0027】特に、ブルー系またはレッド系の染料のよ
うに、単独では耐水性がかなり劣る染料では、△Emix
/△ED1 < 0.8、△Emix/△ED2 < 0.6の関
係を満たすような染料D1および染料D2の組合せが可
能である。このように、本発明の水性インクは、ブルー
またはレッドの水性インクに特に効果的である。
うに、単独では耐水性がかなり劣る染料では、△Emix
/△ED1 < 0.8、△Emix/△ED2 < 0.6の関
係を満たすような染料D1および染料D2の組合せが可
能である。このように、本発明の水性インクは、ブルー
またはレッドの水性インクに特に効果的である。
【0028】染料D1の含有率および染料D2の含有率
の合計は、水性インクに対して0.5重量%〜10重量
%であることが好ましい。染料の含有率が10重量%を
超えると、水性インク中における染料が溶解限度を超え
てしまい、水性インク中で染料が析出するうえに、粘度
が著しく上昇してしまい安定なインク吐出ができなくな
るおそれがある。染料の含有率が0.5重量%未満で
は、インクジェット用インクとして十分な画像濃度が得
られない。
の合計は、水性インクに対して0.5重量%〜10重量
%であることが好ましい。染料の含有率が10重量%を
超えると、水性インク中における染料が溶解限度を超え
てしまい、水性インク中で染料が析出するうえに、粘度
が著しく上昇してしまい安定なインク吐出ができなくな
るおそれがある。染料の含有率が0.5重量%未満で
は、インクジェット用インクとして十分な画像濃度が得
られない。
【0029】本発明の水性インクでは、染料を溶解、分
散させる液体として、水を使用する。水としては、染料
安定性の観点からイオン交換水が好ましいが、市販の蒸
留水でも構わない。また、本発明の水性インクには、有
機溶剤を添加してもよい。有機溶剤としては、例えば、
有機溶剤として、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ルMW200、ポリエチレングリコールMW300、ポ
リエチレングリコールMW600、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、メチ
ルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビト
ール、エチルカルビトールアセテート、ジエチルカルビ
トール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノブチルエーテル、グリセリン、トリ
エタノールアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルフォキサイド、N−メチル−2−ピロ
リドン、1,3−ジメチルイミダゾリジンなどが挙げら
れるが、特にこれらに限定されない。
散させる液体として、水を使用する。水としては、染料
安定性の観点からイオン交換水が好ましいが、市販の蒸
留水でも構わない。また、本発明の水性インクには、有
機溶剤を添加してもよい。有機溶剤としては、例えば、
有機溶剤として、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ルMW200、ポリエチレングリコールMW300、ポ
リエチレングリコールMW600、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、メチ
ルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビト
ール、エチルカルビトールアセテート、ジエチルカルビ
トール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノブチルエーテル、グリセリン、トリ
エタノールアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルフォキサイド、N−メチル−2−ピロ
リドン、1,3−ジメチルイミダゾリジンなどが挙げら
れるが、特にこれらに限定されない。
【0030】これら有機溶剤の中でも、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテルおよびジエチレングリコールモノブチルエーテル
からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶剤が、
インク保存安定性、印字紙への浸透性の点で好適に用い
られる。これらの有機溶剤は、浸透剤、染料溶解助剤と
して使用され、添加量はインク総量に対して50重量%
以下が好ましい。有機溶剤の添加量が50重量%を超え
ると、紙上での乾燥性が悪くなり、良好な印刷画像が得
られないおそれがある。
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテルおよびジエチレングリコールモノブチルエーテル
からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶剤が、
インク保存安定性、印字紙への浸透性の点で好適に用い
られる。これらの有機溶剤は、浸透剤、染料溶解助剤と
して使用され、添加量はインク総量に対して50重量%
以下が好ましい。有機溶剤の添加量が50重量%を超え
ると、紙上での乾燥性が悪くなり、良好な印刷画像が得
られないおそれがある。
【0031】また、本発明の水性インクには、pH調整
剤、防黴剤、キレート剤、界面活性剤等の従来公知の添
加剤を混合することができる。pH調整剤としては、例
えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノール
アミンなどが挙げられる。防黴剤としては、例えば、安
息香酸ナトリウムなどが挙げられる。キレート剤して
は、ジエチレントリアミン5酢酸ナトリウムなどが挙げ
られる。
剤、防黴剤、キレート剤、界面活性剤等の従来公知の添
加剤を混合することができる。pH調整剤としては、例
えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノール
アミンなどが挙げられる。防黴剤としては、例えば、安
息香酸ナトリウムなどが挙げられる。キレート剤して
は、ジエチレントリアミン5酢酸ナトリウムなどが挙げ
られる。
【0032】本発明の水性インクの表面張力は、25℃
で20〜50dyne/cmであることが好ましい。本
発明における表面張力とは液面が静止している時の静的
表面張力であり、これは、ウィルヘルミー式の板吊り法
などにより測定できる。静的表面張力が50dyne/
cmを超える、または20dyne/cm未満の水性イ
ンクでは、画像形成時に、浸透性、乾燥性が悪くなり、
良好な印刷画像が得られないおそれがある。
で20〜50dyne/cmであることが好ましい。本
発明における表面張力とは液面が静止している時の静的
表面張力であり、これは、ウィルヘルミー式の板吊り法
などにより測定できる。静的表面張力が50dyne/
cmを超える、または20dyne/cm未満の水性イ
ンクでは、画像形成時に、浸透性、乾燥性が悪くなり、
良好な印刷画像が得られないおそれがある。
【0033】本発明の水性インクの粘度は、25℃で1
〜5cpsの範囲に調整されていることが好ましい。粘
度が5cpsを超える、または1cps未満の水性イン
クでは、ヘッドでのインク吐出安定性が悪くなり、良好
な印刷画像が得られないおそれがある。また、本発明の
水性インクのpHは、25℃で6〜11に調整するのが
好ましい。水性インクのpHを6〜11に調整すること
によって、インクの長期保存性が向上し、表面張力や粘
度などの諸物性変化が少なくなり、長期にわたり、安定
したインク吐出が可能となる。
〜5cpsの範囲に調整されていることが好ましい。粘
度が5cpsを超える、または1cps未満の水性イン
クでは、ヘッドでのインク吐出安定性が悪くなり、良好
な印刷画像が得られないおそれがある。また、本発明の
水性インクのpHは、25℃で6〜11に調整するのが
好ましい。水性インクのpHを6〜11に調整すること
によって、インクの長期保存性が向上し、表面張力や粘
度などの諸物性変化が少なくなり、長期にわたり、安定
したインク吐出が可能となる。
【0034】本発明の水性インクは、水溶性染料を使用
しているので、高い吐出安定性を有し、また、上述の耐
水劣化変色率△Eが上述の特定の要件を満たすものであ
るので、高い保存安定性を有し、そして非常に優れた耐
水性を有する印刷物を得ることができる。本発明の水性
インクは、インク液滴を吐出させて印字記録を行うイン
クジェット記録装置およびインクジェット記録方式に好
適に使用されるが、本発明の水性インクの用途はこれに
限定されない。
しているので、高い吐出安定性を有し、また、上述の耐
水劣化変色率△Eが上述の特定の要件を満たすものであ
るので、高い保存安定性を有し、そして非常に優れた耐
水性を有する印刷物を得ることができる。本発明の水性
インクは、インク液滴を吐出させて印字記録を行うイン
クジェット記録装置およびインクジェット記録方式に好
適に使用されるが、本発明の水性インクの用途はこれに
限定されない。
【0035】次に、本発明のインクジェット記録装置に
ついて説明する。本発明のインクジェット記録装置は、
記録信号に応じて微細孔から記録液を吐出させて記録を
行うインクジェット記録装置において、記録液として、
本発明の水性インクを用いたインクジェット記録装置で
ある。図1は、本発明のインクジェット記録装置の一例
を示す図である。このインクジェット記録装置は、被記
録材1に対向して配置された記録ヘッド2と、記録ヘッ
ド2に供給パイプ3を通じて本発明の水性インクを供給
するインクタンク4と、記録ヘッド2とフレキシブルケ
ーブル5によって電気的に接続された記録ヘッド制御部
6とを有して概略構成される。
ついて説明する。本発明のインクジェット記録装置は、
記録信号に応じて微細孔から記録液を吐出させて記録を
行うインクジェット記録装置において、記録液として、
本発明の水性インクを用いたインクジェット記録装置で
ある。図1は、本発明のインクジェット記録装置の一例
を示す図である。このインクジェット記録装置は、被記
録材1に対向して配置された記録ヘッド2と、記録ヘッ
ド2に供給パイプ3を通じて本発明の水性インクを供給
するインクタンク4と、記録ヘッド2とフレキシブルケ
ーブル5によって電気的に接続された記録ヘッド制御部
6とを有して概略構成される。
【0036】図2は、圧電素子(ピエゾ)方式の記録ヘ
ッドの一例を示す断面図である。この記録ヘッドは、供
給パイプ3から供給された水性インク20で満たされた
圧力室11と、圧力室11の側面に積層された圧電素子
12とを有して概略構成される。また、圧力室11に
は、供給パイプ3に対向した位置にインク吐出口13が
形成されている。図3は、バブルジェット(登録商標)
方式の記録ヘッドの一例を示す断面図である。この記録
ヘッドは、基板14と、基板14に対して一定の空隙を
設けて配置された吐出口板15と、吐出口板15の吐出
口13に対向した基板14上に設けられた発熱体16と
を有して概略構成される。また、基板14と吐出口板1
5との間の空隙は、供給パイプ3から供給された水性イ
ンク20で満たされている。
ッドの一例を示す断面図である。この記録ヘッドは、供
給パイプ3から供給された水性インク20で満たされた
圧力室11と、圧力室11の側面に積層された圧電素子
12とを有して概略構成される。また、圧力室11に
は、供給パイプ3に対向した位置にインク吐出口13が
形成されている。図3は、バブルジェット(登録商標)
方式の記録ヘッドの一例を示す断面図である。この記録
ヘッドは、基板14と、基板14に対して一定の空隙を
設けて配置された吐出口板15と、吐出口板15の吐出
口13に対向した基板14上に設けられた発熱体16と
を有して概略構成される。また、基板14と吐出口板1
5との間の空隙は、供給パイプ3から供給された水性イ
ンク20で満たされている。
【0037】次に、本発明のインクジェット記録装置を
用いたインクジェット記録方式について説明する。ま
ず、記録ヘッド2は、インクタンク4から供給パイプ3
を通じてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)およびブラック(B)の各水性インキの供給を受
ける。ついで、記録ヘッド2は、記録ヘッド制御部6か
らフレキシブルケーブル5を通じて伝えられた記録信号
に応じて、記録ヘッド2に設けられた吐出口13からイ
ンク液滴21を吐出し、対向する被記録材1にドット像
を形成する。
用いたインクジェット記録方式について説明する。ま
ず、記録ヘッド2は、インクタンク4から供給パイプ3
を通じてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)およびブラック(B)の各水性インキの供給を受
ける。ついで、記録ヘッド2は、記録ヘッド制御部6か
らフレキシブルケーブル5を通じて伝えられた記録信号
に応じて、記録ヘッド2に設けられた吐出口13からイ
ンク液滴21を吐出し、対向する被記録材1にドット像
を形成する。
【0038】記録ヘッド2が、圧電素子方式の記録ヘッ
ドの場合、インク液滴21の吐出は以下のように行われ
る。まず、記録ヘッド制御部6から記録信号が記録ヘッ
ド2に伝えられると、圧電素子12に電圧が印加され
る。電圧が印加された圧電素子12は平面方向に縮み、
それに伴って圧力室11の壁面が内側にたわむ。これに
よって圧力室11の内圧が上昇し、圧力室11内の水性
インク20が吐出口13から吐出される。また、記録ヘ
ッド2が、バブルジェット方式の記録ヘッドの場合、イ
ンク液滴21の吐出は以下のように行われる。まず、記
録ヘッド制御部6から記録信号が記録ヘッド2に伝えら
れると、発熱体16に電力が供給される。電力が供給さ
れた発熱体16は、ジュール熱を発生し、発熱体16に
接する水性インク20に急激な沸騰を起こさせる。この
急激な水性インク20の沸騰によって発生する泡22
が、水性インク20に圧力を与え、水性インク20が吐
出口13から吐出される。
ドの場合、インク液滴21の吐出は以下のように行われ
る。まず、記録ヘッド制御部6から記録信号が記録ヘッ
ド2に伝えられると、圧電素子12に電圧が印加され
る。電圧が印加された圧電素子12は平面方向に縮み、
それに伴って圧力室11の壁面が内側にたわむ。これに
よって圧力室11の内圧が上昇し、圧力室11内の水性
インク20が吐出口13から吐出される。また、記録ヘ
ッド2が、バブルジェット方式の記録ヘッドの場合、イ
ンク液滴21の吐出は以下のように行われる。まず、記
録ヘッド制御部6から記録信号が記録ヘッド2に伝えら
れると、発熱体16に電力が供給される。電力が供給さ
れた発熱体16は、ジュール熱を発生し、発熱体16に
接する水性インク20に急激な沸騰を起こさせる。この
急激な水性インク20の沸騰によって発生する泡22
が、水性インク20に圧力を与え、水性インク20が吐
出口13から吐出される。
【0039】このようなインクジェット記録装置および
インクジェット記録方式は、本発明の水性インクを使用
しているので、吐出安定性および保存安定性に優れ、そ
して非常に優れた耐水性を有する印刷物を得ることがで
きる。
インクジェット記録方式は、本発明の水性インクを使用
しているので、吐出安定性および保存安定性に優れ、そ
して非常に優れた耐水性を有する印刷物を得ることがで
きる。
【0040】
【実施例】以下、実施例をもとに、本発明を詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に限定されない。
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に限定されない。
【0041】(静的表面張力)ウィルヘルミー型表面張
力計(自動表面張力計 CBVP−A3、協和界面化学
(株)製)を用いて測定した。測定温度は25℃とし
た。 (粘度)自動粘度測定計DVM−EII(トキメック社
製)により測定した。測定温度は、25℃とした。 (pH)パーソナルpHメータPH81(横河電機社
製)にて測定した。測定温度は25℃とした。
力計(自動表面張力計 CBVP−A3、協和界面化学
(株)製)を用いて測定した。測定温度は25℃とし
た。 (粘度)自動粘度測定計DVM−EII(トキメック社
製)により測定した。測定温度は、25℃とした。 (pH)パーソナルpHメータPH81(横河電機社
製)にて測定した。測定温度は25℃とした。
【0042】(耐水性の評価1)1滴のインク液滴量が
6pl(ピコリットル)となるように調整された解像度
720dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを用
いて、印字紙に水性インクを2cm×2cmの正方形に
ベタ印刷して、印刷サンプルを得た。この印刷サンプル
のベタ部の光学濃度(OD値)を測定した。後述の水浸
漬条件で印刷サンプルを水浸漬し、水浸漬後の印刷サン
プルの画像の光学濃度(OD値)を測定した。印字紙と
しては、Xerox L紙を使用した。光学濃度は、マ
クベス社製RD918型光学濃度計を用いて測定した。
耐水性能の判断指標として、水浸漬前後のOD値の変差
△Dを算出した。
6pl(ピコリットル)となるように調整された解像度
720dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを用
いて、印字紙に水性インクを2cm×2cmの正方形に
ベタ印刷して、印刷サンプルを得た。この印刷サンプル
のベタ部の光学濃度(OD値)を測定した。後述の水浸
漬条件で印刷サンプルを水浸漬し、水浸漬後の印刷サン
プルの画像の光学濃度(OD値)を測定した。印字紙と
しては、Xerox L紙を使用した。光学濃度は、マ
クベス社製RD918型光学濃度計を用いて測定した。
耐水性能の判断指標として、水浸漬前後のOD値の変差
△Dを算出した。
【0043】(耐水性の評価2)1滴のインク液滴量が
6pl(ピコリットル)となるように調整された解像度
720dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを用
いて、印字紙に水性インクを2cm×2cmの正方形に
ベタ印刷して、印刷サンプルを得た。この印刷サンプル
のベタ部の色彩値(L1*、a1*、b1*)を、L*a*
b*表色系(CIELAB表色系)にて測色した。後述
の水浸漬条件で印刷サンプルを水浸漬し、水浸漬後の印
刷サンプルの色彩値(L2*、a2*、b2*)を、L*a
*b*表色系にて測色した。耐水性能の判断指標として、
耐水劣化変化率△Eを下記式(1)により算出した。 式(1) △E={(L1*−L2*)2 +(a1*−a
2*)2 +(b1*−b2*)2 }1/2 印字紙としては、市販の普通紙(Xerox L)を使
用した。色彩値は、938 Spectro−Dens
itometer(X−Rite社製)を用いて測定し
た。
6pl(ピコリットル)となるように調整された解像度
720dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを用
いて、印字紙に水性インクを2cm×2cmの正方形に
ベタ印刷して、印刷サンプルを得た。この印刷サンプル
のベタ部の色彩値(L1*、a1*、b1*)を、L*a*
b*表色系(CIELAB表色系)にて測色した。後述
の水浸漬条件で印刷サンプルを水浸漬し、水浸漬後の印
刷サンプルの色彩値(L2*、a2*、b2*)を、L*a
*b*表色系にて測色した。耐水性能の判断指標として、
耐水劣化変化率△Eを下記式(1)により算出した。 式(1) △E={(L1*−L2*)2 +(a1*−a
2*)2 +(b1*−b2*)2 }1/2 印字紙としては、市販の普通紙(Xerox L)を使
用した。色彩値は、938 Spectro−Dens
itometer(X−Rite社製)を用いて測定し
た。
【0044】(水浸漬条件)ガラス製水槽(容量10
L)に25℃の純水を満たし、印刷サンプルを全面わた
り、水に浸漬させ、25℃で5分間放置した。水槽から
引き上げられた印刷サンプルを常温で3時間乾燥させ
た。
L)に25℃の純水を満たし、印刷サンプルを全面わた
り、水に浸漬させ、25℃で5分間放置した。水槽から
引き上げられた印刷サンプルを常温で3時間乾燥させ
た。
【0045】(吐出安定性の評価)1滴のインク液滴量
が6pl(ピコリットル)となるように調整された解像
度720dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを
用いて100枚の印刷テストを行った。印字紙として
は、市販の再生紙(A4版)を使用した。100枚の印
刷サンプルについて画像の鮮明度を確認し、下記の評価
基準に従って吐出安定性を評価した。 ○:すべて良好な印刷画像である。 △:殆どが良好であったが、一部異常な画像が見られ
た。 ×:異常な印刷画像が多く見られた。
が6pl(ピコリットル)となるように調整された解像
度720dpiのピエゾ型インクジェットプリンターを
用いて100枚の印刷テストを行った。印字紙として
は、市販の再生紙(A4版)を使用した。100枚の印
刷サンプルについて画像の鮮明度を確認し、下記の評価
基準に従って吐出安定性を評価した。 ○:すべて良好な印刷画像である。 △:殆どが良好であったが、一部異常な画像が見られ
た。 ×:異常な印刷画像が多く見られた。
【0046】(保存安定性の評価)水性インクをポリエ
チレン製容器内に60℃で1ヶ月保存し、表面張力、粘
度、pHの変化と、析出物の有無を調べ、下記の評価基
準に従って保存安定性を評価した。 ○:物性の変化が殆どなく、析出物が確認されない。 △:物性が変化が若干あったが、析出物は確認されな
い。 ×:物性が大きく変化し、析出物が確認される。
チレン製容器内に60℃で1ヶ月保存し、表面張力、粘
度、pHの変化と、析出物の有無を調べ、下記の評価基
準に従って保存安定性を評価した。 ○:物性の変化が殆どなく、析出物が確認されない。 △:物性が変化が若干あったが、析出物は確認されな
い。 ×:物性が大きく変化し、析出物が確認される。
【0047】[実施例1] (染料混合体インク) ダイレクトブラック171 4重量部(染料D1) ダイレクトブラック38 2重量部(染料D2) ポリエチレングリコール#200 15重量部 グリセリン 10重量部 ノニオン性界面活性剤 0.05重量部 トリエタノールアミン 1重量部 イオン交換水 67.95重量部
【0048】上記各配合成分をビーカー内で混合させた
後、オムニポア TYPE JAメンブランフィルター
により濾過し、水性インクを作製した。この水性インク
について、表面張力、粘度およびpHを測定した。表面
張力γ=36.1dyne/cm,粘度η=3.1cp
s、pH=9.4であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
後、オムニポア TYPE JAメンブランフィルター
により濾過し、水性インクを作製した。この水性インク
について、表面張力、粘度およびpHを測定した。表面
張力γ=36.1dyne/cm,粘度η=3.1cp
s、pH=9.4であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0049】(染料D1のみを含有するインク) ダイレクトブラック171 6重量部(染料D1) ポリエチレングリコール#200 15重量部 グリセリン 10重量部 ノニオン性界面活性剤 0.05重量部 トリエタノールアミン 1重量部 イオン交換水 67.95重量部
【0050】上記各配合成分をビーカー内で混合させた
後、オムニポア TYPE JAメンブランフィルター
により濾過し、水性インクを作製した。この水性インク
について、表面張力、粘度およびpHを測定した。表面
張力γ=35.9dyne/cm、粘度η=3.4cp
s、pH=9.6であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
後、オムニポア TYPE JAメンブランフィルター
により濾過し、水性インクを作製した。この水性インク
について、表面張力、粘度およびpHを測定した。表面
張力γ=35.9dyne/cm、粘度η=3.4cp
s、pH=9.6であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0051】(染料D2のみを含有するインク) ダイレクトブラック38 6重量部(染料D2) ポリエチレングリコール#200 15重量部 グリセリン 10重量部 ノニオン性界面活性剤 0.05重量部 トリエタノールアミン 1重量部 イオン交換水 67.95重量部
【0052】上記各配合成分をビーカー内で混合させた
後、オムニポア TYPE JAメンブランフィルター
により濾過し、水性インクを作製した。この水性インク
について、表面張力、粘度およびpHを測定した。表面
張力γ=36.3dyne/cm、粘度η=3.3cp
s、pH=9.1であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
後、オムニポア TYPE JAメンブランフィルター
により濾過し、水性インクを作製した。この水性インク
について、表面張力、粘度およびpHを測定した。表面
張力γ=36.3dyne/cm、粘度η=3.3cp
s、pH=9.1であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0053】[実施例2]染料D2をフードブラック2
に変更した以外は、実施例1と同様にして水性インクを
作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度お
よびpHを測定した。染料混合体インクについては、表
面張力γ=36.2dyne/cm、粘度η=3.4c
ps、pH=9.8であった。染料D2のみを含有する
インクについては、表面張力γ=36.1dyne/c
m、粘度η=3.4cps、pH=9.1であった。ま
た、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
に変更した以外は、実施例1と同様にして水性インクを
作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度お
よびpHを測定した。染料混合体インクについては、表
面張力γ=36.2dyne/cm、粘度η=3.4c
ps、pH=9.8であった。染料D2のみを含有する
インクについては、表面張力γ=36.1dyne/c
m、粘度η=3.4cps、pH=9.1であった。ま
た、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0054】[実施例3]染料D1をダイレクトブラッ
ク154に、染料D2をダイレクトブラック171に変
更した以外は、実施例1と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=35.9dyne/cm、粘度η=3.4cp
s、pH=9.2であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=36.2dyne/c
m、粘度η=3.5cps、pH=9.6であった。ま
た、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
ク154に、染料D2をダイレクトブラック171に変
更した以外は、実施例1と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=35.9dyne/cm、粘度η=3.4cp
s、pH=9.2であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=36.2dyne/c
m、粘度η=3.5cps、pH=9.6であった。ま
た、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0055】[実施例4]染料D2をダイレクトブラッ
ク38に変更した以外は、実施例3と同様にして水性イ
ンクを作製し、この水性インクについて、表面張力、粘
度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=36.1dyne/cm、粘度η=
3.5cps、pH=9.4であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
1に示す。
ク38に変更した以外は、実施例3と同様にして水性イ
ンクを作製し、この水性インクについて、表面張力、粘
度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=36.1dyne/cm、粘度η=
3.5cps、pH=9.4であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0056】[実施例5]染料D2をフードブラック2
に変更した以外は、実施例3と同様にして水性インクを
作製し、この水性インクについて、表面張力、粘度およ
びpHを測定した。染料混合体インクについては、表面
張力γ=35.8dyne/cm、粘度η=3.5cp
s、pH=9.6であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
に変更した以外は、実施例3と同様にして水性インクを
作製し、この水性インクについて、表面張力、粘度およ
びpHを測定した。染料混合体インクについては、表面
張力γ=35.8dyne/cm、粘度η=3.5cp
s、pH=9.6であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0057】[比較例1]染料D1をダイレクトブラッ
ク19に、染料D2をダイレクトブラック171に変更
した以外は、実施例1と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=36.4dyne/cm、粘度η=3.6cp
s、pH=9.1であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=36.2dyne/c
m、粘度η=3.5cps、pH=9.3であった。ま
た、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
ク19に、染料D2をダイレクトブラック171に変更
した以外は、実施例1と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=36.4dyne/cm、粘度η=3.6cp
s、pH=9.1であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=36.2dyne/c
m、粘度η=3.5cps、pH=9.3であった。ま
た、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0058】[比較例2]染料D2をダイレクトブラッ
ク168に変更した以外は、比較例1と同様にして水性
インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.9dyne/cm、粘度η
=3.6cps、pH=9.2であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=36.2d
yne/cm、粘度η=3.6cps、pH=9.0で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表1に示す。
ク168に変更した以外は、比較例1と同様にして水性
インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.9dyne/cm、粘度η
=3.6cps、pH=9.2であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=36.2d
yne/cm、粘度η=3.6cps、pH=9.0で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表1に示す。
【0059】[比較例3]染料D2をダイレクトブラッ
ク154に変更した以外は、比較例1と同様にして水性
インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=36.1dyne/cm、粘度η
=3.5cps、pH=9.2であった。また、耐水
性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果
を表1に示す。
ク154に変更した以外は、比較例1と同様にして水性
インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=36.1dyne/cm、粘度η
=3.5cps、pH=9.2であった。また、耐水
性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果
を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】[実施例6] (染料混合体インク) ダイレクトブルー199 2重量部(染料D1) アシッドブルー9 1重量部(染料D2) ポリエチレングリコール#200 15重量部 グリセリン 10重量部 ノニオン性界面活性剤 0.05重量部 トリエタノールアミン 1重量部 イオン交換水 70.95重量部
【0062】実施例1と同様にして水性インクを作製
し、この水性インクについて、表面張力、粘度およびp
Hを測定した。表面張力γ=34.9dyne/cm,
粘度η=3.1cps、pH=8.9であった。また、
耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
し、この水性インクについて、表面張力、粘度およびp
Hを測定した。表面張力γ=34.9dyne/cm,
粘度η=3.1cps、pH=8.9であった。また、
耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
【0063】(染料D1のみを含有するインク) ダイレクトブルー199 3重量部(染料D1) ポリエチレングリコール#200 15重量部 グリセリン 10重量部 ノニオン性界面活性剤 0.05重量部 トリエタノールアミン 1重量部 イオン交換水 70.95重量部
【0064】実施例1と同様にして水性インクを作製
し、この水性インクについて、表面張力、粘度およびp
Hを測定した。表面張力γ=35.1dyne/cm,
粘度η=3.0cps、pH=9.1であった。また、
耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
し、この水性インクについて、表面張力、粘度およびp
Hを測定した。表面張力γ=35.1dyne/cm,
粘度η=3.0cps、pH=9.1であった。また、
耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
【0065】(染料D2のみを含有するインク) アシッドブルー9 3重量部(染料D2) ポリエチレングリコール#200 15重量部 グリセリン 10重量部 ノニオン性界面活性剤 0.05重量部 トリエタノールアミン 1重量部 イオン交換水 70.95重量部
【0066】実施例1と同様にして水性インクを作製
し、この水性インクについて、表面張力、粘度およびp
Hを測定した。表面張力γ=35.1dyne/cm,
粘度η=3.1cps、pH=9.0であった。また、
耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
し、この水性インクについて、表面張力、粘度およびp
Hを測定した。表面張力γ=35.1dyne/cm,
粘度η=3.1cps、pH=9.0であった。また、
耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
【0067】[実施例7]染料D1をアシッドブルー8
6に、染料D2をダイレクトブルー199に変更した以
外は、実施例6と同様にして水性インクを作製し、これ
ら水性インクについて、表面張力、粘度およびpHを測
定した。染料混合体インクについては、表面張力γ=3
5.1dyne/cm、粘度η=3.0cps、pH=
8.9であった。染料D1のみを含有するインクについ
ては、表面張力γ=35.0dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみを
含有するインクについては、表面張力γ=35.1dy
ne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.2であ
った。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評
価を行った。結果を表2に示す。
6に、染料D2をダイレクトブルー199に変更した以
外は、実施例6と同様にして水性インクを作製し、これ
ら水性インクについて、表面張力、粘度およびpHを測
定した。染料混合体インクについては、表面張力γ=3
5.1dyne/cm、粘度η=3.0cps、pH=
8.9であった。染料D1のみを含有するインクについ
ては、表面張力γ=35.0dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみを
含有するインクについては、表面張力γ=35.1dy
ne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.2であ
った。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評
価を行った。結果を表2に示す。
【0068】[比較例4]染料D1をアシッドブルー8
6に変更した以外は、実施例6と同様にして水性インク
を作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度
およびpHを測定した。染料混合体インクについては、
表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=3.1
cps、pH=9.2であった。また、耐水性、吐出安
定性および保存安定性の評価を行った。結果を表2に示
す。
6に変更した以外は、実施例6と同様にして水性インク
を作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度
およびpHを測定した。染料混合体インクについては、
表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=3.1
cps、pH=9.2であった。また、耐水性、吐出安
定性および保存安定性の評価を行った。結果を表2に示
す。
【0069】
【表2】
【0070】[実施例8]染料D1をアシッドレッド2
89に、染料D2をリアクティブレッド24に変更した
以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製し、こ
れら水性インクについて、表面張力、粘度およびpHを
測定した。染料混合体インクについては、表面張力γ=
35.1dyne/cm、粘度η=3.1cps、pH
=9.1であった。染料D1のみを含有するインクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.1d
yne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.0で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表3に示す。
89に、染料D2をリアクティブレッド24に変更した
以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製し、こ
れら水性インクについて、表面張力、粘度およびpHを
測定した。染料混合体インクについては、表面張力γ=
35.1dyne/cm、粘度η=3.1cps、pH
=9.1であった。染料D1のみを含有するインクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.1d
yne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.0で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表3に示す。
【0071】[実施例9]染料D2をアシッドレッド8
7に変更した以外は、実施例8と同様にして水性インク
を作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度
およびpHを測定した。染料混合体インクについては、
表面張力γ=34.8dyne/cm、粘度η=3.0
cps、pH=9.0であった。染料D2のみを含有す
るインクについては、表面張力γ=34.9dyne/
cm、粘度η=3.1cps、pH=8.8であった。
また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行
った。結果を表3に示す。
7に変更した以外は、実施例8と同様にして水性インク
を作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度
およびpHを測定した。染料混合体インクについては、
表面張力γ=34.8dyne/cm、粘度η=3.0
cps、pH=9.0であった。染料D2のみを含有す
るインクについては、表面張力γ=34.9dyne/
cm、粘度η=3.1cps、pH=8.8であった。
また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評価を行
った。結果を表3に示す。
【0072】[実施例10]染料D2をアシッドレッド
35に変更した以外は、実施例8と同様にして水性イン
クを作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘
度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみを
含有するインクについては、表面張力γ=34.8dy
ne/cm、粘度η=3.0cps、pH=8.9であ
った。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評
価を行った。結果を表3に示す。
35に変更した以外は、実施例8と同様にして水性イン
クを作製し、これら水性インクについて、表面張力、粘
度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみを
含有するインクについては、表面張力γ=34.8dy
ne/cm、粘度η=3.0cps、pH=8.9であ
った。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の評
価を行った。結果を表3に示す。
【0073】[実施例11]染料D1をアシッドレッド
52に、染料D2をアシッドレッド289に変更した以
外は、実施例6と同様にして水性インクを作製し、これ
ら水性インクについて、表面張力、粘度およびpHを測
定した。染料混合体インクについては、表面張力γ=3
5.1dyne/cm、粘度η=3.1cps、pH=
8.9であった。染料D1のみを含有するインクについ
ては、表面張力γ=34.9dyne/cm、粘度η=
3.0cps、pH=9.1であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
3に示す。
52に、染料D2をアシッドレッド289に変更した以
外は、実施例6と同様にして水性インクを作製し、これ
ら水性インクについて、表面張力、粘度およびpHを測
定した。染料混合体インクについては、表面張力γ=3
5.1dyne/cm、粘度η=3.1cps、pH=
8.9であった。染料D1のみを含有するインクについ
ては、表面張力γ=34.9dyne/cm、粘度η=
3.0cps、pH=9.1であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
3に示す。
【0074】[実施例12]染料D2をアシッドレッド
87に変更した以外は、実施例11と同様にして水性イ
ンクを作製し、これら水性インクについて、表面張力、
粘度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=8.9であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
3に示す。
87に変更した以外は、実施例11と同様にして水性イ
ンクを作製し、これら水性インクについて、表面張力、
粘度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=8.9であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
3に示す。
【0075】[実施例13]染料D2をアシッドレッド
35に変更した以外は、実施例11と同様にして水性イ
ンクを作製し、これら水性インクについて、表面張力、
粘度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=8.9であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
3に示す。
35に変更した以外は、実施例11と同様にして水性イ
ンクを作製し、これら水性インクについて、表面張力、
粘度およびpHを測定した。染料混合体インクについて
は、表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=
3.1cps、pH=8.9であった。また、耐水性、
吐出安定性および保存安定性の評価を行った。結果を表
3に示す。
【0076】[比較例5]染料D1をダイレクトレッド
227に、染料D2をリアクティブレッド180に変更
した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=35.1dyne/cm、粘度η=3.1cp
s、pH=9.1であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=35.0dyne/c
m、粘度η=3.0cps、pH=9.1であった。染
料D2のみを含有するインクについては、表面張力γ=
35.2dyne/cm、粘度η=3.0cps、 p
H=8.9であった。また、耐水性、吐出安定性および
保存安定性の評価を行った。結果を表3に示す。
227に、染料D2をリアクティブレッド180に変更
した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=35.1dyne/cm、粘度η=3.1cp
s、pH=9.1であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=35.0dyne/c
m、粘度η=3.0cps、pH=9.1であった。染
料D2のみを含有するインクについては、表面張力γ=
35.2dyne/cm、粘度η=3.0cps、 p
H=8.9であった。また、耐水性、吐出安定性および
保存安定性の評価を行った。結果を表3に示す。
【0077】[比較例6]染料D2をリアクティブレッ
ド120に変更した以外は、比較例5と同様にして水性
インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.1cps、pH=8.9であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.0d
yne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.0で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表3に示す。
ド120に変更した以外は、比較例5と同様にして水性
インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.1cps、pH=8.9であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.0d
yne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.0で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表3に示す。
【0078】
【表3】
【0079】[実施例14]染料D1をダイレクトイエ
ロー132に、染料D2をダイレクトイエロー157に
変更した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作
製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度およ
びpHを測定した。染料混合体インクについては、表面
張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=3.0cp
s、pH=8.6であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=35.2dyne/c
m、粘度η=3.0cps、pH=8.4であった。染
料D2のみを含有するインクについては、表面張力γ=
35.1dyne/cm、粘度η=2.9cps、pH
=8.6であった。また、耐水性、吐出安定性および保
存安定性の評価を行った。結果を表4に示す。
ロー132に、染料D2をダイレクトイエロー157に
変更した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作
製し、これら水性インクについて、表面張力、粘度およ
びpHを測定した。染料混合体インクについては、表面
張力γ=35.2dyne/cm、粘度η=3.0cp
s、pH=8.6であった。染料D1のみを含有するイ
ンクについては、表面張力γ=35.2dyne/c
m、粘度η=3.0cps、pH=8.4であった。染
料D2のみを含有するインクについては、表面張力γ=
35.1dyne/cm、粘度η=2.9cps、pH
=8.6であった。また、耐水性、吐出安定性および保
存安定性の評価を行った。結果を表4に示す。
【0080】[実施例15]染料D2をダイレクトイエ
ロー142に変更した以外は、実施例14と同様にして
水性インクを作製し、これら水性インクについて、表面
張力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクに
ついては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度
η=3.0cps、pH=9.0であった。染料D2の
みを含有するインクについては、表面張力γ=34.9
dyne/cm、粘度η=3.0cps、pH=9.3
であった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性
の評価を行った。結果を表4に示す。
ロー142に変更した以外は、実施例14と同様にして
水性インクを作製し、これら水性インクについて、表面
張力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクに
ついては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度
η=3.0cps、pH=9.0であった。染料D2の
みを含有するインクについては、表面張力γ=34.9
dyne/cm、粘度η=3.0cps、pH=9.3
であった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性
の評価を行った。結果を表4に示す。
【0081】[実施例16]染料D2をダイレクトイエ
ロー86に変更した以外は、実施例14と同様にして水
性インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.0cps、pH=9.1であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.0d
yne/cm、粘度η=3.0cps、pH=9.4で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表4に示す。
ロー86に変更した以外は、実施例14と同様にして水
性インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.0cps、pH=9.1であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.0d
yne/cm、粘度η=3.0cps、pH=9.4で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表4に示す。
【0082】[実施例17]染料D2をダイレクトイエ
ロー50に変更した以外は、実施例14と同様にして水
性インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η
=3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.1d
yne/cm、粘度η=3.0cps、pH=9.2で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表4に示す。
ロー50に変更した以外は、実施例14と同様にして水
性インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.2dyne/cm、粘度η
=3.1cps、pH=9.1であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=35.1d
yne/cm、粘度η=3.0cps、pH=9.2で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表4に示す。
【0083】[実施例18]染料D2をダイレクトイエ
ロー23に変更した以外は、実施例14と同様にして水
性インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.0cps、pH=9.3であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=34.9d
yne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.1で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表4に示す。
ロー23に変更した以外は、実施例14と同様にして水
性インクを作製し、これら水性インクについて、表面張
力、粘度およびpHを測定した。染料混合体インクにつ
いては、表面張力γ=35.1dyne/cm、粘度η
=3.0cps、pH=9.3であった。染料D2のみ
を含有するインクについては、表面張力γ=34.9d
yne/cm、粘度η=3.1cps、pH=9.1で
あった。また、耐水性、吐出安定性および保存安定性の
評価を行った。結果を表4に示す。
【0084】[実施例19]染料D1をダイレクトイエ
ロー50に、染料D2をダイレクトイエロー23に変更
した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=35.1dyne/cm、粘度η=3.0cp
s、pH=9.1であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表4に示す。
ロー50に、染料D2をダイレクトイエロー23に変更
した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=35.1dyne/cm、粘度η=3.0cp
s、pH=9.1であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表4に示す。
【0085】[比較例7]染料D1をダイレクトイエロ
ー157に、染料D2をダイレクトイエロー23に変更
した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=34.9dyne/cm、粘度η=3.0cp
s、pH=9.0であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表4に示す。
ー157に、染料D2をダイレクトイエロー23に変更
した以外は、実施例6と同様にして水性インクを作製
し、これら水性インクについて、表面張力、粘度および
pHを測定した。染料混合体インクについては、表面張
力γ=34.9dyne/cm、粘度η=3.0cp
s、pH=9.0であった。また、耐水性、吐出安定性
および保存安定性の評価を行った。結果を表4に示す。
【0086】
【表4】
【0087】[実施例20]実施例14における、染料
D1のダイレクトイエロー132と、染料D2のダイレ
クトイエロー157の添加量を、ダイレクトイエロー1
32/ダイレクトイエロー157=3/0、2/1、
1.5/1.5、1/2、0/3(単位:重量部)(全
染料にしめるダイレクトイエロー157の割合(重量
%)=0、33.33、50、66.67、100)と
変化させた以外は、実施例14と同様にして水性インク
を作製し、耐水劣化変色率△Eの評価を行った。結果を
表5および図4に示す。
D1のダイレクトイエロー132と、染料D2のダイレ
クトイエロー157の添加量を、ダイレクトイエロー1
32/ダイレクトイエロー157=3/0、2/1、
1.5/1.5、1/2、0/3(単位:重量部)(全
染料にしめるダイレクトイエロー157の割合(重量
%)=0、33.33、50、66.67、100)と
変化させた以外は、実施例14と同様にして水性インク
を作製し、耐水劣化変色率△Eの評価を行った。結果を
表5および図4に示す。
【0088】
【表5】
【0089】[比較例8]比較例1における、染料D1
のダイレクトブラック19と、染料D2のダイレクトブ
ラック171の添加量を、ダイレクトブラック19/ダ
イレクトブラック171=6/0、4/2、3/3、2
/4、0/6(単位:重量部)(全染料にしめるダイレ
クトブラック171の割合(重量%)=0、33.3
3、50、66.67、100)と変化させた以外は、
比較例1と同様にして水性インクを作製し、耐水劣化変
色率△Eの評価を行った。結果を表6および図5に示
す。
のダイレクトブラック19と、染料D2のダイレクトブ
ラック171の添加量を、ダイレクトブラック19/ダ
イレクトブラック171=6/0、4/2、3/3、2
/4、0/6(単位:重量部)(全染料にしめるダイレ
クトブラック171の割合(重量%)=0、33.3
3、50、66.67、100)と変化させた以外は、
比較例1と同様にして水性インクを作製し、耐水劣化変
色率△Eの評価を行った。結果を表6および図5に示
す。
【0090】
【表6】
【0091】実施例20および比較例8の結果から明ら
かなように、耐水劣化変色率△Eが本発明における特定
の要件を満たす染料D1と染料D2との組合せでは、△
Eが染料D1と染料D2との配合割合から予想される理
論値(図中点線)には一致せず、これよりも小さい値を
示していることがわかる。
かなように、耐水劣化変色率△Eが本発明における特定
の要件を満たす染料D1と染料D2との組合せでは、△
Eが染料D1と染料D2との配合割合から予想される理
論値(図中点線)には一致せず、これよりも小さい値を
示していることがわかる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水性イン
クは、2種以上の染料を含有する染料混合体インクであ
って、耐水性試験によって求められた、染料混合体イン
クの耐水劣化変色率△Emixと、前記2種以上の染料の
うち最も含有率の高い染料D1のみを染料として含有す
るインクの耐水劣化変色率△ED1と、前記2種以上の染
料のうち2番目に含有率の高い染料D2のみを染料とし
て含有するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たし(ただし、含有率の高い順に選ばれた2
種の染料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△
Eが大きい方を染料D1とし、小さい方を染料D2とす
る)、かつ染料D1および染料D2の染料混合体インク
に対する含有率C D1およびCD2(重量%)が、 1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.0 の関係を満たすものであるので、高い吐出安定性および
保存安定性を有し、そして非常に優れた耐水性を有する
印刷物を得ることができる。また、この水性インクを用
いた印刷物は、従来から問題とされていた耐候性を改善
できる。
クは、2種以上の染料を含有する染料混合体インクであ
って、耐水性試験によって求められた、染料混合体イン
クの耐水劣化変色率△Emixと、前記2種以上の染料の
うち最も含有率の高い染料D1のみを染料として含有す
るインクの耐水劣化変色率△ED1と、前記2種以上の染
料のうち2番目に含有率の高い染料D2のみを染料とし
て含有するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たし(ただし、含有率の高い順に選ばれた2
種の染料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△
Eが大きい方を染料D1とし、小さい方を染料D2とす
る)、かつ染料D1および染料D2の染料混合体インク
に対する含有率C D1およびCD2(重量%)が、 1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.0 の関係を満たすものであるので、高い吐出安定性および
保存安定性を有し、そして非常に優れた耐水性を有する
印刷物を得ることができる。また、この水性インクを用
いた印刷物は、従来から問題とされていた耐候性を改善
できる。
【0093】また、前記染料D1および染料D2が、同
色であれば、鮮明な色調の印刷物が得られる上に、印刷
物の耐水性が大幅に向上する。また、本発明のインクジ
ェット記録装置は、記録信号に応じて微細孔から記録液
を吐出させて記録を行うインクジェット記録装置におい
て、記録液が本発明の水性インクであるので、吐出安定
性および保存安定性に優れ、そして非常に優れた耐水性
を有する印刷物を得ることができる。また、本発明のイ
ンクジェット記録方式は、記録信号に応じて微細孔から
記録液を吐出させて記録を行うインクジェット記録方式
において、記録液として、本発明の水性インクを用いる
方式であるので、高い吐出安定性および保存安定性に優
れ、そして非常に優れた耐水性を有する印刷物を得るこ
とができる。
色であれば、鮮明な色調の印刷物が得られる上に、印刷
物の耐水性が大幅に向上する。また、本発明のインクジ
ェット記録装置は、記録信号に応じて微細孔から記録液
を吐出させて記録を行うインクジェット記録装置におい
て、記録液が本発明の水性インクであるので、吐出安定
性および保存安定性に優れ、そして非常に優れた耐水性
を有する印刷物を得ることができる。また、本発明のイ
ンクジェット記録方式は、記録信号に応じて微細孔から
記録液を吐出させて記録を行うインクジェット記録方式
において、記録液として、本発明の水性インクを用いる
方式であるので、高い吐出安定性および保存安定性に優
れ、そして非常に優れた耐水性を有する印刷物を得るこ
とができる。
【図1】 本発明のインクジェット記録装置の一例を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図2】 圧電素子方式の記録ヘッドの一例を示す断面
図である。
図である。
【図3】 バブルジェット方式の記録ヘッドの一例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】 ダイレクトイエロー132とダイレクトイエ
ロー157の添加割合を変化させたときの耐水劣化変色
率ΔEの変化を示すグラフである。
ロー157の添加割合を変化させたときの耐水劣化変色
率ΔEの変化を示すグラフである。
【図5】 ダイレクトブラック19とダイレクトブラッ
ク171の添加割合を変化させたときの耐水劣化変色率
ΔEの変化を示すグラフである。
ク171の添加割合を変化させたときの耐水劣化変色率
ΔEの変化を示すグラフである。
20 水性インク
フロントページの続き (72)発明者 植木 弘之 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 長谷川 悦雄 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 2H086 BA53 BA56 BA60 4J039 BE02 CA06 EA15 EA16 EA17 EA19 EA29 EA34 EA38 EA44 GA24
Claims (12)
- 【請求項1】 2種以上の染料を含有する染料混合体イ
ンクであって、 下記耐水性試験によって求められた、染料混合体インク
の耐水劣化変色率△E mixと、前記2種以上の染料のう
ち最も含有率の高い染料D1のみを染料として含有する
インクの耐水劣化変色率△ED1と、前記2種以上の染料
のうち2番目に含有率の高い染料D2のみを染料として
含有するインクの耐水劣化変色率△ED2とが、 △Emix/△ED1 < 1 △Emix/△ED2 < 0.8 の関係を満たし(ただし、含有率の高い順に選ばれた2
種の染料が同じ含有率である場合は、耐水劣化変色率△
Eが大きい方を染料D1とし、小さい方を染料D2とす
る)、 かつ染料D1および染料D2の染料混合体インクに対す
る含有率CD1およびC D2(重量%)が、 1.0 ≦ CD1/CD2 ≦ 5.0 の関係を満たすものであることを特徴とする水性イン
ク。 - 【請求項2】 前記染料D1および染料D2が、同色で
あることを特徴とする請求項1記載の水性インク。 - 【請求項3】 前記染料D1が、ダイレクトブラック1
71であり、前記染料D2が、ダイレクトブラック38
またはフードブラック2であることを特徴とする請求項
2記載の水性インク。 - 【請求項4】 前記染料D1が、ダイレクトブラック1
54であり、前記染料D2が、ダイレクトブラック17
1、ダイレクトブラック38およびフードブラック2か
らなる群から選ばれる1種であることを特徴とする請求
項2記載の水性インク。 - 【請求項5】 前記染料D1が、ダイレクトブルー19
9であり、前記染料D2が、アシッドブルー9であるこ
とを特徴とする請求項2記載の水性インク。 - 【請求項6】 前記染料D1が、アシッドブルー86で
あり、前記染料D2が、ダイレクトブルー199である
ことを特徴とする請求項2記載の水性インク。 - 【請求項7】 前記染料D1が、アシッドレッド289
であり、前記染料D2が、リアクティブレッド24、ア
シッドレッド87およびアシッドレッド35からなる群
から選ばれる1種であることを特徴とする請求項2記載
の水性インク。 - 【請求項8】 前記染料D1が、アシッドレッド52で
あり、前記染料D2が、アシッドレッド289、アシッ
ドレッド87およびアシッドレッド35からなる群から
選ばれる1種であることを特徴とする請求項2記載の水
性インク。 - 【請求項9】 前記染料D1が、ダイレクトイエロー1
32であり、前記染料D2が、ダイレクトイエロー15
7、ダイレクトイエロー142、ダイレクトイエロー8
6、ダイレクトイエロー50およびダイレクトイエロー
23からなる群から選ばれる1種であることを特徴とす
る請求項2記載の水性インク。 - 【請求項10】 前記染料D1が、ダイレクトイエロー
50であり、前記染料D2が、ダイレクトイエロー23
であることを特徴とする請求項2記載の水性インク。 - 【請求項11】 記録信号に応じて微細孔から記録液を
吐出させて記録を行うインクジェット記録装置におい
て、 記録液が、請求項1ないし10いずれか一項に記載の水
性インクであることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項12】 記録信号に応じて微細孔から記録液を
吐出させて記録を行うインクジェット記録方式におい
て、 記録液として、請求項1ないし10いずれか一項に記載
の水性インクを用いることを特徴とするインクジェット
記録方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011590A JP2002212475A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 水性インクおよびこれを用いたインクジェット記録装置並びにインクジェット記録方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011590A JP2002212475A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 水性インクおよびこれを用いたインクジェット記録装置並びにインクジェット記録方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002212475A true JP2002212475A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18878711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011590A Pending JP2002212475A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 水性インクおよびこれを用いたインクジェット記録装置並びにインクジェット記録方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002212475A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008142089A1 (en) * | 2007-05-23 | 2008-11-27 | Clariant Finance (Bvi) Limited | Stable liquid formulation |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001011590A patent/JP2002212475A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008142089A1 (en) * | 2007-05-23 | 2008-11-27 | Clariant Finance (Bvi) Limited | Stable liquid formulation |
JP2010528145A (ja) * | 2007-05-23 | 2010-08-19 | クラリアント ファイナンス (ビーブイアイ) リミティド | 安定な液体配合物 |
CN101711267B (zh) * | 2007-05-23 | 2013-04-24 | 克莱里安特财务(Bvi)有限公司 | 稳定的液体制剂 |
KR101524884B1 (ko) * | 2007-05-23 | 2015-06-01 | 클라리언트 파이넌스 (비브이아이)리미티드 | 안정한 액체 배합물 |
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