JP2002212303A - アクリル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアクリルゾル - Google Patents
アクリル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアクリルゾルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩ビゾル組成物のように焼却時に塩化水素ガ
スを発生することなく、貯蔵安定性に優れ、ブツのない
平滑な塗膜を形成でき、かつ初期粘度調整が簡単にでき
るアクリル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアク
リルゾルを提供する。 【解決手段】 特定の多段階重合反応により製造され、
特定の溶解度パラメーターを有する2種のアクリル系重
合体を、ラテックス混合することによって得られるアク
リル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアクリルゾ
ル。
スを発生することなく、貯蔵安定性に優れ、ブツのない
平滑な塗膜を形成でき、かつ初期粘度調整が簡単にでき
るアクリル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアク
リルゾルを提供する。 【解決手段】 特定の多段階重合反応により製造され、
特定の溶解度パラメーターを有する2種のアクリル系重
合体を、ラテックス混合することによって得られるアク
リル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアクリルゾ
ル。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリルゾルに好
適なアクリル系重合体凝固組成物、並びに該アクリル系
重合体凝固組成物および可塑剤からなるアクリルゾルに
関する。
適なアクリル系重合体凝固組成物、並びに該アクリル系
重合体凝固組成物および可塑剤からなるアクリルゾルに
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、工業的に広く用いられているプラ
スチゾル組成物は、ポリ塩化ビニル(塩ビ)パウダーお
よび充填剤を可塑剤に分散させて得られる塩ビゾル組成
物であり、用途により、さらに顔料、熱安定剤、発泡
剤、希釈剤などを配合して使用されている。該塩ビゾル
組成物は、自動車用、カーペット用、壁紙用、床用等の
コーティング剤、含浸剤、コーキング剤などとして、多
くの分野において種々の目的で使用されている。一方、
塩ビゾル組成物の焼却時に発生する塩化水素ガスは、焼
却炉を著しく損傷させるという難点を有しており、さら
には最近の環境問題上、酸性雨の原因となるばかりでな
く地球のオゾン層の破壊原因物質ともなっており、各商
品分野でこのような難点のない塩ビゾル組成物に代るプ
ラスチゾル組成物の出現が待たれている。
スチゾル組成物は、ポリ塩化ビニル(塩ビ)パウダーお
よび充填剤を可塑剤に分散させて得られる塩ビゾル組成
物であり、用途により、さらに顔料、熱安定剤、発泡
剤、希釈剤などを配合して使用されている。該塩ビゾル
組成物は、自動車用、カーペット用、壁紙用、床用等の
コーティング剤、含浸剤、コーキング剤などとして、多
くの分野において種々の目的で使用されている。一方、
塩ビゾル組成物の焼却時に発生する塩化水素ガスは、焼
却炉を著しく損傷させるという難点を有しており、さら
には最近の環境問題上、酸性雨の原因となるばかりでな
く地球のオゾン層の破壊原因物質ともなっており、各商
品分野でこのような難点のない塩ビゾル組成物に代るプ
ラスチゾル組成物の出現が待たれている。
【0003】このような要求に対し、燃焼時に塩化水素
ガスを発生しないプラスチゾルとして、アクリルゾル組
成物が提案されている。例えば、均一組成系のアクリル
ポリマー粒子を用いたものが知られているが、ジオクチ
ルフタレートのような汎用可塑剤を用いた場合には、該
可塑剤の前記粒子への溶解性が高く、混合後数分間でア
クリルゾルの粘度上昇が起きて成膜不能となるため、実
用上使用することができないという問題があった(特公
昭55−16177号公報参照)。またアクリルゾルの
成膜性および貯蔵安定性を向上するために、アクリルポ
リマーに可塑剤との相溶性の低い単量体成分を共重合さ
せる方法が提案されているが、このアクリルゾルを用い
る場合には、得られる皮膜表面に可塑剤がブリードアウ
トしやすいという問題点を有していた。
ガスを発生しないプラスチゾルとして、アクリルゾル組
成物が提案されている。例えば、均一組成系のアクリル
ポリマー粒子を用いたものが知られているが、ジオクチ
ルフタレートのような汎用可塑剤を用いた場合には、該
可塑剤の前記粒子への溶解性が高く、混合後数分間でア
クリルゾルの粘度上昇が起きて成膜不能となるため、実
用上使用することができないという問題があった(特公
昭55−16177号公報参照)。またアクリルゾルの
成膜性および貯蔵安定性を向上するために、アクリルポ
リマーに可塑剤との相溶性の低い単量体成分を共重合さ
せる方法が提案されているが、このアクリルゾルを用い
る場合には、得られる皮膜表面に可塑剤がブリードアウ
トしやすいという問題点を有していた。
【0004】また特開平8−295850号公報や特開
平9−77950号公報では、可塑剤との相溶性が良好
な特定のモノマーからなる(a)成分と、可塑剤との相
溶性の低い特定モノマーからなる(b)成分とを含み、
かつ(a)成分の構成比率がアクリル重合体粒子の中心
部から最外層に向けて多段階もしくは連続的に減少し、
(b)成分の構成比率がアクリル重合体粒子の中心部か
ら最外層に向けて多段階もしくは連続的に増加するアク
リル系重合体粒子を用いたアクリルゾルが提案されてい
る。しかし、該アクリル系重合体粒子を用いたアクリル
ゾルは、粒子表面層と可塑剤との相溶性が低く、二次粒
子内への可塑剤の拡散不良のため、成膜中に二次粒子の
残存によるブツが発生して平滑な皮膜を形成できず、実
用上好ましくないという問題点を有していた。
平9−77950号公報では、可塑剤との相溶性が良好
な特定のモノマーからなる(a)成分と、可塑剤との相
溶性の低い特定モノマーからなる(b)成分とを含み、
かつ(a)成分の構成比率がアクリル重合体粒子の中心
部から最外層に向けて多段階もしくは連続的に減少し、
(b)成分の構成比率がアクリル重合体粒子の中心部か
ら最外層に向けて多段階もしくは連続的に増加するアク
リル系重合体粒子を用いたアクリルゾルが提案されてい
る。しかし、該アクリル系重合体粒子を用いたアクリル
ゾルは、粒子表面層と可塑剤との相溶性が低く、二次粒
子内への可塑剤の拡散不良のため、成膜中に二次粒子の
残存によるブツが発生して平滑な皮膜を形成できず、実
用上好ましくないという問題点を有していた。
【0005】また特開昭51−71344号公報や特開
昭54−117553号公報には、二次平均粒子径が
0.1〜500μmの範囲内にある、可塑剤に分散した
アクリルゾルからなるプラスチゾル組成物が提案されて
いる。しかしながら、二次平均粒子径が微細なアクリル
系重合体を含むアクリルゾルを用いる場合には、アクリ
ル系重合体粒子の単位体積あたりの粒子面積が大きいた
め初期粘度が高くなることから、このような二次平均粒
子径が微細なアクリル系重合体を含むアクリルゾルをコ
ーティング用の実用粘度にするためには、可塑剤量を多
くしたり、希釈用の有機溶剤を添加するなどの必要が生
じる。その結果、この場合には皮膜表面に可塑剤がブリ
ードアウトしたり、添加した有機溶剤が塗膜中に残存し
成膜性を損なうといった不良が生じやすくなるという問
題があった。
昭54−117553号公報には、二次平均粒子径が
0.1〜500μmの範囲内にある、可塑剤に分散した
アクリルゾルからなるプラスチゾル組成物が提案されて
いる。しかしながら、二次平均粒子径が微細なアクリル
系重合体を含むアクリルゾルを用いる場合には、アクリ
ル系重合体粒子の単位体積あたりの粒子面積が大きいた
め初期粘度が高くなることから、このような二次平均粒
子径が微細なアクリル系重合体を含むアクリルゾルをコ
ーティング用の実用粘度にするためには、可塑剤量を多
くしたり、希釈用の有機溶剤を添加するなどの必要が生
じる。その結果、この場合には皮膜表面に可塑剤がブリ
ードアウトしたり、添加した有機溶剤が塗膜中に残存し
成膜性を損なうといった不良が生じやすくなるという問
題があった。
【0006】一方、二次平均粒子径が大きいアクリル系
重合体を含むアクリルゾルを用いる場合には、その初期
粘度は、二次平均粒子径が微細なアクリル系重合体を含
むアクリルゾルよりも低くなる傾向が見られるものの、
アクリルゾル中のアクリル系重合体の均一性が劣り、成
膜中にブツが発生し平滑な皮膜を形成できないという問
題があり、さらに、皮膜の加熱によるゲル化に長時間を
要するためアクリルゾル塗工品の生産性が低下しやすい
という問題点を有していた。
重合体を含むアクリルゾルを用いる場合には、その初期
粘度は、二次平均粒子径が微細なアクリル系重合体を含
むアクリルゾルよりも低くなる傾向が見られるものの、
アクリルゾル中のアクリル系重合体の均一性が劣り、成
膜中にブツが発生し平滑な皮膜を形成できないという問
題があり、さらに、皮膜の加熱によるゲル化に長時間を
要するためアクリルゾル塗工品の生産性が低下しやすい
という問題点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、塩ビゾル組成物のように焼却時に塩化水素ガス
を発生することがなく、貯蔵安定性に優れ、ブツのない
平滑な塗膜を形成でき、かつ初期粘度調整が容易なアク
リルゾルを提供することにある。
目的は、塩ビゾル組成物のように焼却時に塩化水素ガス
を発生することがなく、貯蔵安定性に優れ、ブツのない
平滑な塗膜を形成でき、かつ初期粘度調整が容易なアク
リルゾルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定の溶解度パラ
メーターを有する多段階重合体を含有するアクリル系重
合体凝固組成物を使用することによって上記の問題点が
解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定の溶解度パラ
メーターを有する多段階重合体を含有するアクリル系重
合体凝固組成物を使用することによって上記の問題点が
解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、アクリル系重合体
(I)を含むラテックスおよびアクリル系多段階重合体
(II)を含むラテックスを混合した後に凝固してなるア
クリル系重合体凝固組成物(A)であって; (i)アクリル系重合体(I)が、メタクリル酸アルキ
ルエステル単位50重量%以上およびメタクリル酸アル
キルエステルと共重合可能な他の単量体から誘導される
単位50重量%以下からなり、18.6(MPa)
1/2未満の溶解度パラメーターを有する重合体よりな
る、1段階または互いに単量体組成の異なる2段階以上
の重合反応により形成される重合体粒子であり; (ii)アクリル系多段階重合体(II)が、前段階重合体
(II−a)を含むラテックス中で、後段階重合体(II−
b)を形成させてなる多段階重合体粒子であり、前段階
重合体(II−a)が、メタクリル酸アルキルエステル単
位50重量%以上およびメタクリル酸アルキルエステル
と共重合可能な他の単量体から誘導される単位50重量
%以下からなり、18.6(MPa)1/2未満の溶解
度パラメーターを有する重合体よりなる、1段階または
互いに単量体組成の異なる連続した2段階以上の重合反
応により形成される重合体であり、後段階重合体(II−
b)が、メタクリル酸アルキルエステル単位50重量%
以上およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能
な他の単量体から誘導される単位50重量%以下からな
り、18.6(MPa)1/2以上の溶解度パラメータ
ーを有する重合体よりなる、1段階または互いに単量体
組成の異なる連続した2段階以上の重合反応により形成
される重合体であり、前段階重合体(II−a)と後段階
重合体(II−b)との重量比が、20/80〜70/3
0であり; (iii)アクリル系重合体(I)とアクリル系多段階重
合体(II)との重量比が、5/95〜60/40であ
る;ことを特徴とする、アクリルゾルに好適に用いられ
るアクリル系重合体凝固組成物に関する。
(I)を含むラテックスおよびアクリル系多段階重合体
(II)を含むラテックスを混合した後に凝固してなるア
クリル系重合体凝固組成物(A)であって; (i)アクリル系重合体(I)が、メタクリル酸アルキ
ルエステル単位50重量%以上およびメタクリル酸アル
キルエステルと共重合可能な他の単量体から誘導される
単位50重量%以下からなり、18.6(MPa)
1/2未満の溶解度パラメーターを有する重合体よりな
る、1段階または互いに単量体組成の異なる2段階以上
の重合反応により形成される重合体粒子であり; (ii)アクリル系多段階重合体(II)が、前段階重合体
(II−a)を含むラテックス中で、後段階重合体(II−
b)を形成させてなる多段階重合体粒子であり、前段階
重合体(II−a)が、メタクリル酸アルキルエステル単
位50重量%以上およびメタクリル酸アルキルエステル
と共重合可能な他の単量体から誘導される単位50重量
%以下からなり、18.6(MPa)1/2未満の溶解
度パラメーターを有する重合体よりなる、1段階または
互いに単量体組成の異なる連続した2段階以上の重合反
応により形成される重合体であり、後段階重合体(II−
b)が、メタクリル酸アルキルエステル単位50重量%
以上およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能
な他の単量体から誘導される単位50重量%以下からな
り、18.6(MPa)1/2以上の溶解度パラメータ
ーを有する重合体よりなる、1段階または互いに単量体
組成の異なる連続した2段階以上の重合反応により形成
される重合体であり、前段階重合体(II−a)と後段階
重合体(II−b)との重量比が、20/80〜70/3
0であり; (iii)アクリル系重合体(I)とアクリル系多段階重
合体(II)との重量比が、5/95〜60/40であ
る;ことを特徴とする、アクリルゾルに好適に用いられ
るアクリル系重合体凝固組成物に関する。
【0010】さらに、本発明は、上記のアクリル系重合
体凝固組成物(A)および可塑剤(B)からなるアクリ
ルゾルに関する。
体凝固組成物(A)および可塑剤(B)からなるアクリ
ルゾルに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明のアクリル系重合体凝固組成物(以下、凝固
組成物という場合がある。)は、アクリル系重合体
(I)およびアクリル系多段階重合体(II)から構成さ
れる。
る。本発明のアクリル系重合体凝固組成物(以下、凝固
組成物という場合がある。)は、アクリル系重合体
(I)およびアクリル系多段階重合体(II)から構成さ
れる。
【0012】アクリル系重合体(I)は、1段階の重合
反応で形成されるか、またはそれにより得られる重合体
粒子を含むラテックス中で互いに単量体組成の異なる2
段階以上の重合反応を行うことにより形成される重合体
粒子である。アクリル系重合体(I)は、各段階の重合
反応により形成される重合体が、いずれも、少なくとも
1種のメタクリル酸アルキルエステル単位50重量%以
上およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能な
他の単量体から誘導される単位50重量%以下より構成
される。アクリル系重合体(I)中、メタクリル酸アル
キルエステル単位の割合が50重量%未満の場合には、
アクリル系重合体凝固組成物を含むアクリルゾル(以下
アクリルゾルという場合がある)を成膜して得られる皮
膜のガラス転移点(Tg)が低下し、耐ブロッキング性
の低下や可塑剤のブリードアウトが起こり好ましくな
い。メタクリル酸アルキルエステル単位の割合は、80
重量%以上であるのが好ましく、85重量%以上である
のがより好ましい。
反応で形成されるか、またはそれにより得られる重合体
粒子を含むラテックス中で互いに単量体組成の異なる2
段階以上の重合反応を行うことにより形成される重合体
粒子である。アクリル系重合体(I)は、各段階の重合
反応により形成される重合体が、いずれも、少なくとも
1種のメタクリル酸アルキルエステル単位50重量%以
上およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能な
他の単量体から誘導される単位50重量%以下より構成
される。アクリル系重合体(I)中、メタクリル酸アル
キルエステル単位の割合が50重量%未満の場合には、
アクリル系重合体凝固組成物を含むアクリルゾル(以下
アクリルゾルという場合がある)を成膜して得られる皮
膜のガラス転移点(Tg)が低下し、耐ブロッキング性
の低下や可塑剤のブリードアウトが起こり好ましくな
い。メタクリル酸アルキルエステル単位の割合は、80
重量%以上であるのが好ましく、85重量%以上である
のがより好ましい。
【0013】アクリル系重合体(I)を構成するメタク
リル酸アルキルエステル単位の例としては、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸シクロヘ
キシルなどからなる単位が挙げられ、これらは単独また
は併用して用いられる。中でも、メタクリル酸アルキル
エステル単位は、炭素数1〜4のアルキル基を有するメ
タクリル酸アルキルエステル単位が好ましく、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチルからなる単位がより好ましい。
リル酸アルキルエステル単位の例としては、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸シクロヘ
キシルなどからなる単位が挙げられ、これらは単独また
は併用して用いられる。中でも、メタクリル酸アルキル
エステル単位は、炭素数1〜4のアルキル基を有するメ
タクリル酸アルキルエステル単位が好ましく、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチルからなる単位がより好ましい。
【0014】また、メタクリル酸アルキルエステルと共
重合可能な他の単量体から誘導される単位の例として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のアク
リル酸エステル;メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸ヒドロキシプロピル等のメタクリル酸ヒド
ロキシアルキルエステル;アクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、イタコン酸等のα、β−不飽和カルボン
酸;スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン等の芳香族ビニル化合物;N−プロピルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−o−クロロフェニ
ルマレイミド等のマレイミド系化合物;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;エ
チレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタ
クリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、エチ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、アリルメタクリレート、トリアリルイソシアヌレー
ト等の多官能性単量体などからなる単位が挙げられ、中
でも、SP値およびTgの調整や金属との密着性の向上
に適することから、アクリル酸n−ブチル等のアクリル
酸エステル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメ
タクリル酸ヒドロキシアルキルエステルからなる単位が
好ましい。これらは単独または併用して用いることがで
き、アクリル系重合体(I)の溶解度パラメーターが後
述の範囲内であれば、目的や用途に応じて適宜選択する
ことができる。メタクリル酸アルキルエステルと共重合
可能な単量体から誘導される単位の割合は、50重量%
以下であり、20重量%以下であるのが好ましく、15
重量%以下であるのがより好ましい。
重合可能な他の単量体から誘導される単位の例として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のアク
リル酸エステル;メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸ヒドロキシプロピル等のメタクリル酸ヒド
ロキシアルキルエステル;アクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、イタコン酸等のα、β−不飽和カルボン
酸;スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン等の芳香族ビニル化合物;N−プロピルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−o−クロロフェニ
ルマレイミド等のマレイミド系化合物;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;エ
チレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタ
クリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、エチ
レングリコールジアクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、アリルメタクリレート、トリアリルイソシアヌレー
ト等の多官能性単量体などからなる単位が挙げられ、中
でも、SP値およびTgの調整や金属との密着性の向上
に適することから、アクリル酸n−ブチル等のアクリル
酸エステル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメ
タクリル酸ヒドロキシアルキルエステルからなる単位が
好ましい。これらは単独または併用して用いることがで
き、アクリル系重合体(I)の溶解度パラメーターが後
述の範囲内であれば、目的や用途に応じて適宜選択する
ことができる。メタクリル酸アルキルエステルと共重合
可能な単量体から誘導される単位の割合は、50重量%
以下であり、20重量%以下であるのが好ましく、15
重量%以下であるのがより好ましい。
【0015】アクリル系重合体(I)は、1段階または
2段階以上の各段階の重合反応により形成される重合体
が、いずれも18.6(MPa)1/2未満の溶解度パ
ラメーター(以下、SP値という場合がある。)を有す
るものである。本発明でいう(共)重合体のSP値は、
下記式(1): δ=ΣG/ΣV (1) 但し、 δ=単量体(=ホモポリマー)のSP値[(MPa)
1/2] G=特定の原子および原子団の凝集エネルギー[(MP
a)1/2・cm3/mol] V=特定の原子および原子団のモル容積[cm3/mo
l] により原料の単量体(またはホモポリマー)のSP値:
δ(25℃)を求め、次いで、それを単量体の共重合組
成比(重量分率)に応じて合計することにより求めるこ
とができる[「POLYMER HANDBOOK 3rd Edition」第52
4頁(Wiley Interscience社、1989年発行)、「高
分子の基礎物性と応用」第12頁(シーエムシー社、1
984年発行)参照]。
2段階以上の各段階の重合反応により形成される重合体
が、いずれも18.6(MPa)1/2未満の溶解度パ
ラメーター(以下、SP値という場合がある。)を有す
るものである。本発明でいう(共)重合体のSP値は、
下記式(1): δ=ΣG/ΣV (1) 但し、 δ=単量体(=ホモポリマー)のSP値[(MPa)
1/2] G=特定の原子および原子団の凝集エネルギー[(MP
a)1/2・cm3/mol] V=特定の原子および原子団のモル容積[cm3/mo
l] により原料の単量体(またはホモポリマー)のSP値:
δ(25℃)を求め、次いで、それを単量体の共重合組
成比(重量分率)に応じて合計することにより求めるこ
とができる[「POLYMER HANDBOOK 3rd Edition」第52
4頁(Wiley Interscience社、1989年発行)、「高
分子の基礎物性と応用」第12頁(シーエムシー社、1
984年発行)参照]。
【0016】本発明において好ましく用いられる主な原
料単量体のSP値:δの例[( )内にSP値を示
す。]を上記の式(1)により求めると、メタクリル酸
メチル(18.82)、メタクリル酸n−ブチル(1
7.75)、メタクリル酸イソブチル(17.51)、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(22.36)、ア
クリル酸メチル(19.70)、アクリル酸エチル(1
9.17)、アクリル酸ブチル(18.78)、アクリ
ル酸(20.45)、メタクリル酸(23.17)、ス
チレン(18.84)となる。
料単量体のSP値:δの例[( )内にSP値を示
す。]を上記の式(1)により求めると、メタクリル酸
メチル(18.82)、メタクリル酸n−ブチル(1
7.75)、メタクリル酸イソブチル(17.51)、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(22.36)、ア
クリル酸メチル(19.70)、アクリル酸エチル(1
9.17)、アクリル酸ブチル(18.78)、アクリ
ル酸(20.45)、メタクリル酸(23.17)、ス
チレン(18.84)となる。
【0017】アクリル系重合体(I)を構成する重合体
のSP値は、18.6(MPa)1 /2以上であると、
アクリルゾルの成膜中にブツが発生し平滑な皮膜を形成
できず好ましくない。アクリル系重合体(I)のSP値
は18.4(MPa)1/2以下であるのが好ましく、
18.2(MPa)1/2以下であるのがより好まし
い。
のSP値は、18.6(MPa)1 /2以上であると、
アクリルゾルの成膜中にブツが発生し平滑な皮膜を形成
できず好ましくない。アクリル系重合体(I)のSP値
は18.4(MPa)1/2以下であるのが好ましく、
18.2(MPa)1/2以下であるのがより好まし
い。
【0018】アクリル系重合体(I)を構成する重合体
は、いずれも非架橋構造であるのが好ましく、その重量
平均分子量(Mw)は、用途に応じて適宜選択される
が、50,000〜2,000,000の範囲内である
のが好ましく、100,000〜500,000の範囲
内であるのがより好ましい。重量平均分子量(Mw)が
50,000以上であると膜成形後の皮膜の強度が向上
し、また2,000,000以下であるとアクリル系多
段階重合体(II)の分散性が向上し、形成される皮膜の
表面平滑性が優れたものとなる。重量平均分子量(M
w)の調整は、メルカプタン等の連鎖移動剤を用いて行
うことかでき、該メルカプタンとしては、例えば、n−
オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、
n−ラウリルメルカプタン、tert−ドデシルメルカ
プタン等を挙げることができる。
は、いずれも非架橋構造であるのが好ましく、その重量
平均分子量(Mw)は、用途に応じて適宜選択される
が、50,000〜2,000,000の範囲内である
のが好ましく、100,000〜500,000の範囲
内であるのがより好ましい。重量平均分子量(Mw)が
50,000以上であると膜成形後の皮膜の強度が向上
し、また2,000,000以下であるとアクリル系多
段階重合体(II)の分散性が向上し、形成される皮膜の
表面平滑性が優れたものとなる。重量平均分子量(M
w)の調整は、メルカプタン等の連鎖移動剤を用いて行
うことかでき、該メルカプタンとしては、例えば、n−
オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、
n−ラウリルメルカプタン、tert−ドデシルメルカ
プタン等を挙げることができる。
【0019】アクリル系重合体(I)を構成する重合体
は、いずれもTgが60℃以上であることが好ましい。
Tgが60℃以上であると、膜成形後に、表面の粘着性
がなく、耐ブロッキング性に優れ、皮膜表面からの可塑
剤のブリードアウトのない皮膜を与えるアクリルゾルが
得られる。
は、いずれもTgが60℃以上であることが好ましい。
Tgが60℃以上であると、膜成形後に、表面の粘着性
がなく、耐ブロッキング性に優れ、皮膜表面からの可塑
剤のブリードアウトのない皮膜を与えるアクリルゾルが
得られる。
【0020】アクリル系重合体(I)の粒子径は、特に
制限されないが、0.01〜10μmの範囲内であるこ
とが好ましく、0.05〜1μmの範囲内であるのがよ
り好ましい。粒子径が0.01μm以上であるとアクリ
ル系重合体(I)の取扱い性が向上し、10μm以下で
あるとアクリル系多段階重合体(II)の分散性が良好に
なり、形成される皮膜が表面平滑性に優れたものとな
る。
制限されないが、0.01〜10μmの範囲内であるこ
とが好ましく、0.05〜1μmの範囲内であるのがよ
り好ましい。粒子径が0.01μm以上であるとアクリ
ル系重合体(I)の取扱い性が向上し、10μm以下で
あるとアクリル系多段階重合体(II)の分散性が良好に
なり、形成される皮膜が表面平滑性に優れたものとな
る。
【0021】本発明のアクリル系重合体凝固組成物を構
成するアクリル系多段階造重合体(II)は、前段階重合
体(II−a)および後段階重合体(II−b)からなり、
前段階重合体(II−a)を構成する重合体粒子を含むラ
テックス中で、後段階重合体(II−b)を形成させてな
る多段階重合体粒子である。
成するアクリル系多段階造重合体(II)は、前段階重合
体(II−a)および後段階重合体(II−b)からなり、
前段階重合体(II−a)を構成する重合体粒子を含むラ
テックス中で、後段階重合体(II−b)を形成させてな
る多段階重合体粒子である。
【0022】上記の前段階重合体(II−a)は、1段階
の重合反応で形成されるか、またはそれにより得られる
重合体粒子を含むラテックス中で互いに単量体組成の異
なる連続した2段階以上の重合反応を行うことにより形
成される重合体であり、該重合体が、いずれも、18.
6(MPa)1/2未満の溶解度パラメーターを有する
ものである。上記のSP値は18.4(MPa)1/2
以下であるのが好ましく、18.2(MPa)1/2以
下であるのがより好ましい。前段階重合体(II−a)の
SP値が18.6(MPa)1/2以上であると、得ら
れるアクリルゾルの耐ブリードアウト性が低下し好まし
くない。
の重合反応で形成されるか、またはそれにより得られる
重合体粒子を含むラテックス中で互いに単量体組成の異
なる連続した2段階以上の重合反応を行うことにより形
成される重合体であり、該重合体が、いずれも、18.
6(MPa)1/2未満の溶解度パラメーターを有する
ものである。上記のSP値は18.4(MPa)1/2
以下であるのが好ましく、18.2(MPa)1/2以
下であるのがより好ましい。前段階重合体(II−a)の
SP値が18.6(MPa)1/2以上であると、得ら
れるアクリルゾルの耐ブリードアウト性が低下し好まし
くない。
【0023】また、後段階重合体(II−b)は、前段階
重合体(II−a)の粒子を含むラテックス中で、1段階
または互いに単量体組成の異なる連続した2段階以上の
重合反応により形成される重合体であり、後段階に包含
される各段階の重合反応により形成される重合体が、い
ずれも、18.6(MPa)1/2以上の溶解度パラメ
ーターを有するものである。上記のSP値は18.65
(MPa)1/2以上であるのが好ましい。後段階重合
体(II−b)のSP値が18.6(MPa)1 /2未満
であると、得られるアクリルゾルの貯蔵安定性が低下し
好ましくない。
重合体(II−a)の粒子を含むラテックス中で、1段階
または互いに単量体組成の異なる連続した2段階以上の
重合反応により形成される重合体であり、後段階に包含
される各段階の重合反応により形成される重合体が、い
ずれも、18.6(MPa)1/2以上の溶解度パラメ
ーターを有するものである。上記のSP値は18.65
(MPa)1/2以上であるのが好ましい。後段階重合
体(II−b)のSP値が18.6(MPa)1 /2未満
であると、得られるアクリルゾルの貯蔵安定性が低下し
好ましくない。
【0024】前段階重合体(II−a)および後段階重合
体(II−b)からなるアクリル系多段階重合体(II)を
構成する重合体は、いずれも、少なくとも1種のメタク
リル酸アルキルエステル単位50重量%以上およびメタ
クリル酸アルキルエステルと共重合可能な他の単量体か
ら誘導される単位50重量%以下よりなる。メタクリル
酸アルキルエステル単位の割合が50重量%未満の場合
には、得られるアクリルゾルを成膜して得られる皮膜の
Tgが低下し、耐ブロッキング性の低下や可塑剤のブリ
ードアウトが起こり好ましくない。メタクリル酸アルキ
ルエステル単位の割合は、80重量%以上であるのが好
ましく、85〜98重量%であるのがより好ましい。
体(II−b)からなるアクリル系多段階重合体(II)を
構成する重合体は、いずれも、少なくとも1種のメタク
リル酸アルキルエステル単位50重量%以上およびメタ
クリル酸アルキルエステルと共重合可能な他の単量体か
ら誘導される単位50重量%以下よりなる。メタクリル
酸アルキルエステル単位の割合が50重量%未満の場合
には、得られるアクリルゾルを成膜して得られる皮膜の
Tgが低下し、耐ブロッキング性の低下や可塑剤のブリ
ードアウトが起こり好ましくない。メタクリル酸アルキ
ルエステル単位の割合は、80重量%以上であるのが好
ましく、85〜98重量%であるのがより好ましい。
【0025】上記のメタクリル酸アルキルエステル単位
およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能な他
の単量体から誘導される単位としては、アクリル系重合
体(I)で挙げた単量体単位を単独または併用して用い
ることができ、前段階重合体(II−a)および後段階重
合体(II−b)を構成する各重合体のSP値が、それぞ
れ上記の範囲となるように、用途に応じて適宜選択する
ことができる。
およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能な他
の単量体から誘導される単位としては、アクリル系重合
体(I)で挙げた単量体単位を単独または併用して用い
ることができ、前段階重合体(II−a)および後段階重
合体(II−b)を構成する各重合体のSP値が、それぞ
れ上記の範囲となるように、用途に応じて適宜選択する
ことができる。
【0026】本発明において使用されるアクリル系多段
階重合体(II)の前段階重合体(II−a)および後段階
重合体(II−b)の重量平均分子量(Mw)は、用途に
応じて適宜選択されるが、いずれも、50,000〜
2,000,000の範囲内であるのが好ましく、10
0,000〜500,000であるのがより好ましい。
重量平均分子量(Mw)が50,000以上でると膜成
形後の皮膜の強度が向上し、また重量平均分子量(M
w)が2,000,000以下であるとアクリル系多段
階重合体(II)の分散性が向上し、形成される皮膜の表
面平滑性が低下する傾向がある。重量平均分子量(M
w)の調整は、アクリル系重合体(I)で例示したのと
同様のメルカプタン等の連鎖移動剤を用いて行うことか
できる。また、用途や目的とする性状に応じ、多官能性
単量体を共重合して架橋構造やグラフト構造を導入して
もよい。
階重合体(II)の前段階重合体(II−a)および後段階
重合体(II−b)の重量平均分子量(Mw)は、用途に
応じて適宜選択されるが、いずれも、50,000〜
2,000,000の範囲内であるのが好ましく、10
0,000〜500,000であるのがより好ましい。
重量平均分子量(Mw)が50,000以上でると膜成
形後の皮膜の強度が向上し、また重量平均分子量(M
w)が2,000,000以下であるとアクリル系多段
階重合体(II)の分散性が向上し、形成される皮膜の表
面平滑性が低下する傾向がある。重量平均分子量(M
w)の調整は、アクリル系重合体(I)で例示したのと
同様のメルカプタン等の連鎖移動剤を用いて行うことか
できる。また、用途や目的とする性状に応じ、多官能性
単量体を共重合して架橋構造やグラフト構造を導入して
もよい。
【0027】アクリル系多段階重合体(II)に占める前
段階重合体(II−a)を構成する重合体の合計と後段階
重合体(II−b)を構成する重合体の合計との重量比
は、20/80〜70/30の範囲内であり、25/7
5〜60/40の範囲内であるのがより好ましい。後段
階重合体(II−b)の割合が30重量%未満では、得ら
れるアクリルゾルの貯蔵安定性が低下し、また80重量
%を超えると、可塑剤のブリードアウトを生じ易くな
る。
段階重合体(II−a)を構成する重合体の合計と後段階
重合体(II−b)を構成する重合体の合計との重量比
は、20/80〜70/30の範囲内であり、25/7
5〜60/40の範囲内であるのがより好ましい。後段
階重合体(II−b)の割合が30重量%未満では、得ら
れるアクリルゾルの貯蔵安定性が低下し、また80重量
%を超えると、可塑剤のブリードアウトを生じ易くな
る。
【0028】アクリル系多段階重合体(II)の粒子径
は、特に制限されないが0.15〜50μmの範囲内で
あるのが好ましく、0.15〜1μmの範囲内であるの
がより好ましい。粒子径が上記の範囲内であるとアクリ
ル系多段階重合体(II)の分散性が良好になり、形成さ
れる皮膜の表面平滑性が向上する。
は、特に制限されないが0.15〜50μmの範囲内で
あるのが好ましく、0.15〜1μmの範囲内であるの
がより好ましい。粒子径が上記の範囲内であるとアクリ
ル系多段階重合体(II)の分散性が良好になり、形成さ
れる皮膜の表面平滑性が向上する。
【0029】本発明において使用されるアクリル系重合
体(I)およびアクリル系多段階重合体(II)は、例え
ば乳化重合法のような公知の重合方法により、ラテック
ス状態で製造することができる。乳化重合に用いること
のできる乳化剤は、例えば、アニオン系乳化剤であるジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジラウリルスルホ
コハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホコハク酸塩、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩;ドデシル硫酸ナトリウム等のアル
キル硫酸塩;ノニオン系乳化剤であるポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル等;ノニオン・アニオン系乳化剤であるポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
等のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸
塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ポ
リオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムな
どのアルキルエーテルカルボン酸塩等の1種または2種
以上を用いることができる。上記に例示したノニオン系
乳化剤およびノニオン・アニオン系乳化剤の例示化合物
における、オキシエチレン単位の平均繰返し数は、乳化
剤の発泡性が極端に大きくならないようにするために、
30以下であるのが好ましく、20以下であるのがより
好ましく、10以下であるのがさらに好ましい。
体(I)およびアクリル系多段階重合体(II)は、例え
ば乳化重合法のような公知の重合方法により、ラテック
ス状態で製造することができる。乳化重合に用いること
のできる乳化剤は、例えば、アニオン系乳化剤であるジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジラウリルスルホ
コハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホコハク酸塩、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩;ドデシル硫酸ナトリウム等のアル
キル硫酸塩;ノニオン系乳化剤であるポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル等;ノニオン・アニオン系乳化剤であるポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
等のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸
塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ポ
リオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムな
どのアルキルエーテルカルボン酸塩等の1種または2種
以上を用いることができる。上記に例示したノニオン系
乳化剤およびノニオン・アニオン系乳化剤の例示化合物
における、オキシエチレン単位の平均繰返し数は、乳化
剤の発泡性が極端に大きくならないようにするために、
30以下であるのが好ましく、20以下であるのがより
好ましく、10以下であるのがさらに好ましい。
【0030】乳化重合に際しては、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム等の過硫酸塩系開始剤、パースルホキ
シレート/有機過酸化物、過硫酸塩/亜硫酸塩等のレド
ックス系開始剤のいずれの重合開始剤を用いてもよい。
乳化重合において、単量体、乳化剤、開始剤、連鎖移動
剤等は、目的とする段階の重合反応に応じて、一括添
加、分割添加、連続添加等公知の任意の方法で添加する
ことができる。
硫酸アンモニウム等の過硫酸塩系開始剤、パースルホキ
シレート/有機過酸化物、過硫酸塩/亜硫酸塩等のレド
ックス系開始剤のいずれの重合開始剤を用いてもよい。
乳化重合において、単量体、乳化剤、開始剤、連鎖移動
剤等は、目的とする段階の重合反応に応じて、一括添
加、分割添加、連続添加等公知の任意の方法で添加する
ことができる。
【0031】本発明のアクリル系重合体凝固組成物は、
アクリル系重合体(I)を含むラテックスと、アクリル
系多段階重合体(II)を含むラテックスとを、ラテック
ス状態で混合して得られるものである。これにより本発
明のアクリル系重合体凝固組成物では、それぞれ別々に
凝固物を得た後に混合したものと比較して、混合状態を
均一にできるという利点を有し、得られるるアクリルゾ
ルは分散性が向上する上に、貯蔵安定性も向上する。
アクリル系重合体(I)を含むラテックスと、アクリル
系多段階重合体(II)を含むラテックスとを、ラテック
ス状態で混合して得られるものである。これにより本発
明のアクリル系重合体凝固組成物では、それぞれ別々に
凝固物を得た後に混合したものと比較して、混合状態を
均一にできるという利点を有し、得られるるアクリルゾ
ルは分散性が向上する上に、貯蔵安定性も向上する。
【0032】アクリル系重合体(I)とアクリル系多段
階重合体(II)との重量比は、5/95〜60/40の
範囲内であり、5/95〜50/50の範囲内であるの
が好ましい。アクリル系重合体(I)の配合比が5重量
%よりも少なくなると、アクリル系多段階重合体(II)
の分散性が悪くなり、形成される皮膜の表面平滑性が低
下するようになる。また、アクリル系重合体(I)の配
合比が60重量%よりも多くなると、初期粘度が高くな
り成膜性を損なうといった不良が生じやすくなる。アク
リル系重合体(I)を含むラテックスと、アクリル系多
段階重合体(II)を含むラテックスとのラテックス状態
での混合は、含まれる重合体換算での重量比が上記の範
囲内となるように、混合比率を調整する。
階重合体(II)との重量比は、5/95〜60/40の
範囲内であり、5/95〜50/50の範囲内であるの
が好ましい。アクリル系重合体(I)の配合比が5重量
%よりも少なくなると、アクリル系多段階重合体(II)
の分散性が悪くなり、形成される皮膜の表面平滑性が低
下するようになる。また、アクリル系重合体(I)の配
合比が60重量%よりも多くなると、初期粘度が高くな
り成膜性を損なうといった不良が生じやすくなる。アク
リル系重合体(I)を含むラテックスと、アクリル系多
段階重合体(II)を含むラテックスとのラテックス状態
での混合は、含まれる重合体換算での重量比が上記の範
囲内となるように、混合比率を調整する。
【0033】混合後のラテックスを凝固させてアクリル
系重合体凝固組成物を取出す方法としては、塩析凝固
法、凍結凝固法、噴霧乾燥法等の公知の方法により行う
ことができる。また、塩析凝固法、凍結凝固法などの凝
固工程に続く、脱水および乾燥も公知の方法により行う
ことができる。
系重合体凝固組成物を取出す方法としては、塩析凝固
法、凍結凝固法、噴霧乾燥法等の公知の方法により行う
ことができる。また、塩析凝固法、凍結凝固法などの凝
固工程に続く、脱水および乾燥も公知の方法により行う
ことができる。
【0034】本発明のアクリル系重合体凝固組成物
(A)の用途は特に制限されず、樹脂改質剤、粉体塗料
等の原料などとして有効に使用することができる。中で
も本発明のアクリル系重合体凝固組成物(A)は、アク
リルゾルの原料として特に有効であり、本発明は、上記
したアクリル系重合体凝固組成物(A)および可塑剤
(B)からなるアクリルゾルを包含する。本発明のアク
リルゾルに使用できる可塑剤(B)は特に制限されない
が、ジメトキシエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ブ
チルベンジルフタレート、ジフェニルオクチルホスフェ
ート、ジメトキシエチルフタレート、ジエトキシエチル
フタレート、ジブトキシエチルフタレート、ジエチレン
グリコールジベンゾエート、ジプロピレングレコールジ
ベンゾエート、アセチルトリブチルシトレート、ジアミ
ルフタレート等の可塑剤を挙げることができる。中で
も、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート
が、安価で工業的に入手が容易であることから好まし
い。
(A)の用途は特に制限されず、樹脂改質剤、粉体塗料
等の原料などとして有効に使用することができる。中で
も本発明のアクリル系重合体凝固組成物(A)は、アク
リルゾルの原料として特に有効であり、本発明は、上記
したアクリル系重合体凝固組成物(A)および可塑剤
(B)からなるアクリルゾルを包含する。本発明のアク
リルゾルに使用できる可塑剤(B)は特に制限されない
が、ジメトキシエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ブ
チルベンジルフタレート、ジフェニルオクチルホスフェ
ート、ジメトキシエチルフタレート、ジエトキシエチル
フタレート、ジブトキシエチルフタレート、ジエチレン
グリコールジベンゾエート、ジプロピレングレコールジ
ベンゾエート、アセチルトリブチルシトレート、ジアミ
ルフタレート等の可塑剤を挙げることができる。中で
も、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート
が、安価で工業的に入手が容易であることから好まし
い。
【0035】アクリル系重合体凝固組成物(A)と可塑
剤(B)との混合比率は、特に制限されないが、アクリ
ル系重合体凝固組成物(A)100重量部当たり、可塑
剤(B)50〜500重量部の割合で用いるのが好まし
く、50〜200重量部の割合であるのがより好まし
い。
剤(B)との混合比率は、特に制限されないが、アクリ
ル系重合体凝固組成物(A)100重量部当たり、可塑
剤(B)50〜500重量部の割合で用いるのが好まし
く、50〜200重量部の割合であるのがより好まし
い。
【0036】本発明のアクリルゾルは、さらに充填剤
(C)を含有することができる。使用することのできる
充填剤(C)としては、例えば、炭化カルシウム、バラ
イタ、クレー、コロイダルシリカ、マイカ粉、珪藻土、
カオリン、タルク、ベントナイト、ガラス粉末、酸化ア
ルミニウム、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、
二酸化チタン、カーボンブラック、金属石鹸、染料、顔
料などを挙げることができる。充填剤(C)の含有量
は、アクリル系重合体凝固組成物100重量部当たり5
0〜500重量部の割合であるのが好ましい。
(C)を含有することができる。使用することのできる
充填剤(C)としては、例えば、炭化カルシウム、バラ
イタ、クレー、コロイダルシリカ、マイカ粉、珪藻土、
カオリン、タルク、ベントナイト、ガラス粉末、酸化ア
ルミニウム、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、
二酸化チタン、カーボンブラック、金属石鹸、染料、顔
料などを挙げることができる。充填剤(C)の含有量
は、アクリル系重合体凝固組成物100重量部当たり5
0〜500重量部の割合であるのが好ましい。
【0037】本発明のアクリルゾルには、上記のほか
に、希釈剤として例えばミネラルタービン等の溶剤を加
えてオルガノゾルとすることもできる。さらに目的に応
じて各種の添加剤を含有させることができる。該添加剤
としては、例えば、接着促進剤、レベリング剤、タック
防止剤、離型剤、消泡剤、発泡剤、界面活性剤、紫外線
吸収剤、滑剤、難燃剤、光安定剤、老化防止剤、酸化防
止剤、香料等の他の成分の1種または2種以上を含有し
ていてもよい。これらの成分の含有量は、一般に、アク
リル系重合体凝固組成物100重量部に対して0.01
〜20重量部である。
に、希釈剤として例えばミネラルタービン等の溶剤を加
えてオルガノゾルとすることもできる。さらに目的に応
じて各種の添加剤を含有させることができる。該添加剤
としては、例えば、接着促進剤、レベリング剤、タック
防止剤、離型剤、消泡剤、発泡剤、界面活性剤、紫外線
吸収剤、滑剤、難燃剤、光安定剤、老化防止剤、酸化防
止剤、香料等の他の成分の1種または2種以上を含有し
ていてもよい。これらの成分の含有量は、一般に、アク
リル系重合体凝固組成物100重量部に対して0.01
〜20重量部である。
【0038】本発明のアクリルゾルを適用するには、デ
ィップコーティング、ナイフコーティング、ロールコー
ティング、カーテンフローコーティング等のコーティン
グや、ディップモールディング、キャストモールディン
グ、スラッシュモールディング、ローテーショナルモー
ルディング等の成型法のほか、浸漬、刷毛塗り、スプレ
ー、静電塗装等の各種の適用方法によることができる。
ィップコーティング、ナイフコーティング、ロールコー
ティング、カーテンフローコーティング等のコーティン
グや、ディップモールディング、キャストモールディン
グ、スラッシュモールディング、ローテーショナルモー
ルディング等の成型法のほか、浸漬、刷毛塗り、スプレ
ー、静電塗装等の各種の適用方法によることができる。
【0039】本発明のアクリルゾルを用いてゲルを形成
させるには、適当なゲル形成温度と処理時間が必要であ
る。ゲル形成温度は70〜260℃の範囲内であり、処
理時間は10秒〜90分の範囲内であるのが好ましい。
本発明のアクリルゾルは、このゲル化条件で均一な膜を
形成することができる。また用途によっては、硬化皮膜
に、さらに印刷、エンボス加工、発泡処理などを行うこ
ともできる。
させるには、適当なゲル形成温度と処理時間が必要であ
る。ゲル形成温度は70〜260℃の範囲内であり、処
理時間は10秒〜90分の範囲内であるのが好ましい。
本発明のアクリルゾルは、このゲル化条件で均一な膜を
形成することができる。また用途によっては、硬化皮膜
に、さらに印刷、エンボス加工、発泡処理などを行うこ
ともできる。
【0040】本発明のアクリルゾルは、塗料、インキ、
接着剤、シーリング剤等として応用することができ、こ
れらを雑貨、玩具、工業部品、電気部品等の成型品に応
用することができる。また、例えば紙や布などのシート
状物に適用すれば、壁紙、人工皮革、敷物、医療用シー
ト、防水シート等を得ることができ、金属板に適用すれ
ば防蝕性金属板とすることができる。
接着剤、シーリング剤等として応用することができ、こ
れらを雑貨、玩具、工業部品、電気部品等の成型品に応
用することができる。また、例えば紙や布などのシート
状物に適用すれば、壁紙、人工皮革、敷物、医療用シー
ト、防水シート等を得ることができ、金属板に適用すれ
ば防蝕性金属板とすることができる。
【0041】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが、本発明はそれにより何ら制限される
ものではない。なお、以下の実施例および比較例におけ
る物性値の測定または評価は、以下の方法により行っ
た。
体的に説明するが、本発明はそれにより何ら制限される
ものではない。なお、以下の実施例および比較例におけ
る物性値の測定または評価は、以下の方法により行っ
た。
【0042】(1)粒子径測定 大塚電子社製光散乱光度計DLS−600型を用いて測
定した。
定した。
【0043】(2)初期粘度 アクリルゾル調製直後の25℃での粘度(初期粘度)
を、BL型粘度計(トキメック社製)により測定した。
を、BL型粘度計(トキメック社製)により測定した。
【0044】(3)貯蔵安定性 アクリルゾル調製直後の25℃での粘度(初期粘度)と
25℃、5日間放置後の25℃での粘度とを、BL型粘
度計(トキメック社製)により測定し、次式から粘度保
持性を求め、下記の評価基準にしたがって貯蔵安定性を
評価した。 粘度保持性=5日間放置後の粘度/初期粘度 [貯蔵安定性の評価基準] ○:粘度保持性が2未満であり、貯蔵安定性が極めて良
好である。 △:粘度保持性が2以上3未満であり、貯蔵安定性がは
ぼ良好である ×:粘度保持性が3以上であり、貯蔵安定性が極めて不
良である。
25℃、5日間放置後の25℃での粘度とを、BL型粘
度計(トキメック社製)により測定し、次式から粘度保
持性を求め、下記の評価基準にしたがって貯蔵安定性を
評価した。 粘度保持性=5日間放置後の粘度/初期粘度 [貯蔵安定性の評価基準] ○:粘度保持性が2未満であり、貯蔵安定性が極めて良
好である。 △:粘度保持性が2以上3未満であり、貯蔵安定性がは
ぼ良好である ×:粘度保持性が3以上であり、貯蔵安定性が極めて不
良である。
【0045】(4)皮膜均一性 アクリルゾルを調製した後、基材にナイフコーターで塗
布し、130℃で焼き付けを20分間行った後の硬化皮
膜の状態を目視観察し、下記の評価基準にしたがって評
価した。 [皮膜均一性の評価基準] ○:ブツなし ×:ブツあり
布し、130℃で焼き付けを20分間行った後の硬化皮
膜の状態を目視観察し、下記の評価基準にしたがって評
価した。 [皮膜均一性の評価基準] ○:ブツなし ×:ブツあり
【0046】(5)耐ブリードアウト性 硬化皮膜を形成した後、25℃、1週間保持後の該皮膜
表面において可塑剤のブリードアウト状態を目視観察
し、下記の評価基準にしたがって評価した。 [耐ブリードアウト性の評価基準] ○:可塑剤のブリードアウトなし ×:可塑剤のブリードアウトあり
表面において可塑剤のブリードアウト状態を目視観察
し、下記の評価基準にしたがって評価した。 [耐ブリードアウト性の評価基準] ○:可塑剤のブリードアウトなし ×:可塑剤のブリードアウトあり
【0047】また参考例、実施例および比較例中に用い
た化合物名およびその略称[( )内]を、下記に示
す。メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸n−
ブチル(n−BMA)、メタクリル酸イソブチル(i−
BMA)、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(2−H
EMA)、アクリル酸n−ブチル(BA)、n−オクチ
ルメルカプタン(n−OM)、過硫酸カリウム(KP
S)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジイソノニル
フタレート(DINP)。
た化合物名およびその略称[( )内]を、下記に示
す。メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸n−
ブチル(n−BMA)、メタクリル酸イソブチル(i−
BMA)、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(2−H
EMA)、アクリル酸n−ブチル(BA)、n−オクチ
ルメルカプタン(n−OM)、過硫酸カリウム(KP
S)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジイソノニル
フタレート(DINP)。
【0048】<参考例1> [アクリル系重合体(I−1)の重合] 攪拌機、温度計、窒素ガス導入部、単量体導入管およ
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリム1.13重
量部および炭酸ナトリム0.23重量部を仕込み、容器
内を窒素ガスで十分に置換して実質的に酸素がない状態
にした後、内温を80℃に設定した。そこに、KPS
0.225重量部を投入し、5分間攪拌した後、MMA
101.25重量部、 i−BMA112.5重量部お
よびBA11.25重量部からなる単量体混合物を50
分かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が9
8%以上になるようにさらに30分間重合反応を行っ
た。
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリム1.13重
量部および炭酸ナトリム0.23重量部を仕込み、容器
内を窒素ガスで十分に置換して実質的に酸素がない状態
にした後、内温を80℃に設定した。そこに、KPS
0.225重量部を投入し、5分間攪拌した後、MMA
101.25重量部、 i−BMA112.5重量部お
よびBA11.25重量部からなる単量体混合物を50
分かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が9
8%以上になるようにさらに30分間重合反応を行っ
た。
【0049】次いで、同反応器内に、KPS0.22
5重量部を投入して5分間攪拌した後、 MMA22.
5重量部、i−BMA180重量部、2−HEMA2
2.5重量部およびn−OM(連鎖移動剤)0.023
重量部からなる単量体混合物を50分間かけて連続的に
滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上になるよ
うにさらに60分間重合反応を行って、アクリル系重合
体(I−1)を含むラテックスを得た。粒子径は0.0
9μmであった。
5重量部を投入して5分間攪拌した後、 MMA22.
5重量部、i−BMA180重量部、2−HEMA2
2.5重量部およびn−OM(連鎖移動剤)0.023
重量部からなる単量体混合物を50分間かけて連続的に
滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上になるよ
うにさらに60分間重合反応を行って、アクリル系重合
体(I−1)を含むラテックスを得た。粒子径は0.0
9μmであった。
【0050】<参考例2> [アクリル系重合体(I−2)の重合]攪拌機、温度
計、窒素ガス導入部、単量体導入管および還流冷却器を
備えた反応器内に、脱イオン水900重量部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリム0.56重量部および炭酸
ナトリム0.23重量部を仕込み、容器内を窒素ガスで
十分に置換して実質的に酸素がない状態にした後、内温
を80℃に設定した。そこに、KPS0.45重量部を
投入し、5分間攪拌した後、MMA225重量部、i−
BMA225重量部およびn−OM0.01重量部から
なる単量体混合物を100分かけて連続的に滴下供給
し、添加終了後、重合率が98%以上になるようにさら
に60分間重合反応を行って、アクリル系重合体(I−
2)を含むラテックスを得た。粒子径は0.18μmで
あった。
計、窒素ガス導入部、単量体導入管および還流冷却器を
備えた反応器内に、脱イオン水900重量部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリム0.56重量部および炭酸
ナトリム0.23重量部を仕込み、容器内を窒素ガスで
十分に置換して実質的に酸素がない状態にした後、内温
を80℃に設定した。そこに、KPS0.45重量部を
投入し、5分間攪拌した後、MMA225重量部、i−
BMA225重量部およびn−OM0.01重量部から
なる単量体混合物を100分かけて連続的に滴下供給
し、添加終了後、重合率が98%以上になるようにさら
に60分間重合反応を行って、アクリル系重合体(I−
2)を含むラテックスを得た。粒子径は0.18μmで
あった。
【0051】<参考例3> [アクリル系重合体(I−3)の重合]参考例2に使用
した単量体混合物に代えて、MMA405重量部および
n−BMA45重量部からなる単量体混合物を用い、他
の条件は参考例2と同様にして、アクリル系重合体(I
−3)を含むラテックスを得た。粒子径は0.08μm
であった。
した単量体混合物に代えて、MMA405重量部および
n−BMA45重量部からなる単量体混合物を用い、他
の条件は参考例2と同様にして、アクリル系重合体(I
−3)を含むラテックスを得た。粒子径は0.08μm
であった。
【0052】<参考例4> [アクリル系多層重合体(II−1)の重合] 攪拌機、温度計、窒素ガス導入部、単量体導入管およ
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリ
ウム0.09重量部および炭酸ナトリム0.23重量部
を仕込み、容器内を窒素ガスで十分に置換して実質的に
酸素がない状態にした後、内温を80℃に設定した。そ
こに、KPS0.135重量部を投入し、5分間攪拌し
た後、MMA60.75重量部、 i−BMA67.5
重量部およびBA6.75重量部からなる単量体混合物
を30分かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合
率が98%以上になるようにさらに30分間重合反応を
行った。 次いで、同反応器内に、KPS0.315重量部を投
入して5分間攪拌した後、 MMA252重量部、i−
BMA31.5重量部および2−HEMA31.5重量
部からなる単量体混合物を70分間かけて連続的に滴下
供給し、添加終了後、重合率が98%以上になるように
さらに60分間重合反応を行って、アクリル系多段階重
合体(II−1)を含むラテックスを得た。粒子径は0.
21μmであった。
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリ
ウム0.09重量部および炭酸ナトリム0.23重量部
を仕込み、容器内を窒素ガスで十分に置換して実質的に
酸素がない状態にした後、内温を80℃に設定した。そ
こに、KPS0.135重量部を投入し、5分間攪拌し
た後、MMA60.75重量部、 i−BMA67.5
重量部およびBA6.75重量部からなる単量体混合物
を30分かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合
率が98%以上になるようにさらに30分間重合反応を
行った。 次いで、同反応器内に、KPS0.315重量部を投
入して5分間攪拌した後、 MMA252重量部、i−
BMA31.5重量部および2−HEMA31.5重量
部からなる単量体混合物を70分間かけて連続的に滴下
供給し、添加終了後、重合率が98%以上になるように
さらに60分間重合反応を行って、アクリル系多段階重
合体(II−1)を含むラテックスを得た。粒子径は0.
21μmであった。
【0053】<参考例5> [アクリル系多層重合体(II−2)の重合] 攪拌機、温度計、窒素ガス導入部、単量体導入管およ
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリム0.56重
量部および炭酸ナトリム0.23重量部を仕込み、容器
内を窒素ガスで十分に置換して実質的に酸素がない状態
にした後、内温を80℃に設定した。そこに、KPS
0.225重量部を投入し、5分間攪拌した後、MMA
101.25重量部、i−BMA112.5重量部およ
びBA11.25重量部からなる単量体混合物を50分
かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が98
%以上になるようにさらに30分間重合反応を行った。
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリム0.56重
量部および炭酸ナトリム0.23重量部を仕込み、容器
内を窒素ガスで十分に置換して実質的に酸素がない状態
にした後、内温を80℃に設定した。そこに、KPS
0.225重量部を投入し、5分間攪拌した後、MMA
101.25重量部、i−BMA112.5重量部およ
びBA11.25重量部からなる単量体混合物を50分
かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が98
%以上になるようにさらに30分間重合反応を行った。
【0054】次いで、同反応器内に、KPS0.11
3重量部を投入して5分間攪拌した後、 MMA90重
量部、i−BMA11.25重量部およびBA11.2
5重量部からなる単量体混合物を25分間かけて連続的
に滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上になる
ようにさらに30分間重合反応を行った。
3重量部を投入して5分間攪拌した後、 MMA90重
量部、i−BMA11.25重量部およびBA11.2
5重量部からなる単量体混合物を25分間かけて連続的
に滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上になる
ようにさらに30分間重合反応を行った。
【0055】次に、同反応器内に、KPS0.113
重量部を投入して5分間攪拌した後、MMA90重量
部、i−BMA11.25重量部および2−HEMA1
1.25重量部を含む単量体混合物を100分間かけて
連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上
になるようにさらに60分間重合反応を行って、アクリ
ル系多段階重合体(II−2)を含むラテックスを得た。
粒子径は0.17μmであった。
重量部を投入して5分間攪拌した後、MMA90重量
部、i−BMA11.25重量部および2−HEMA1
1.25重量部を含む単量体混合物を100分間かけて
連続的に滴下供給し、添加終了後、重合率が98%以上
になるようにさらに60分間重合反応を行って、アクリ
ル系多段階重合体(II−2)を含むラテックスを得た。
粒子径は0.17μmであった。
【0056】<参考例6> [アクリル系多層重合体(II−3)の重合] 攪拌機、温度計、窒素ガス導入部、単量体導入管およ
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリ
ウム0.09重量部および炭酸ナトリム0.23重量部
を仕込み、容器内を窒素ガスで十分に置換して実質的に
酸素がない状態にした後、内温を80℃に設定した。そ
こに、KPS0.225重量部を投入し、5分間攪拌し
た後、MMA101.25重量部、i−BMA112.
5重量部およびBA11.25重量部からなる単量体混
合物を50分かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、
重合率が98%以上になるようにさらに30分間重合反
応を行った。
び還流冷却器を備えた反応器内に、脱イオン水900重
量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリ
ウム0.09重量部および炭酸ナトリム0.23重量部
を仕込み、容器内を窒素ガスで十分に置換して実質的に
酸素がない状態にした後、内温を80℃に設定した。そ
こに、KPS0.225重量部を投入し、5分間攪拌し
た後、MMA101.25重量部、i−BMA112.
5重量部およびBA11.25重量部からなる単量体混
合物を50分かけて連続的に滴下供給し、添加終了後、
重合率が98%以上になるようにさらに30分間重合反
応を行った。
【0057】次いで、同反応器内に、KPS0.22
5重量部を投入して5分間攪拌した後、 MMA22.
5重量部およびi−BMA202.5重量部からなる単
量体混合物を50分間かけて連続的に滴下供給し、添加
終了後、重合率が98%以上になるようにさらに60分
間重合反応を行って、アクリル系多段階重合体(II−
3)を含むラテックスを得た。粒子径は0.21μmで
あった。
5重量部を投入して5分間攪拌した後、 MMA22.
5重量部およびi−BMA202.5重量部からなる単
量体混合物を50分間かけて連続的に滴下供給し、添加
終了後、重合率が98%以上になるようにさらに60分
間重合反応を行って、アクリル系多段階重合体(II−
3)を含むラテックスを得た。粒子径は0.21μmで
あった。
【0058】
【表1】
【0059】<実施例1>アクリル系重合体(I−1)
を含むラテックスとアクリル系多段階重合体(II−1)
を含むラテックスとを2対8の割合で混合した。得られ
た混合ラテックスを−30℃で4時間かけて凍結させ
た。凍結したラテックスの2倍量の90℃温水に凍結ラ
テックスを投入、溶解してスラリーとした後、20分間
90℃に保持して脱水し、70℃で乾燥して粉体形状の
アクリル系重合体凝固組成物(A−1)を得た。該凝固
組成物(A−1)100重量部にDOP100重量部を
加え、ラボプラストミル(東洋精機製作所社製)で混合
しアクリルゾルを調製した後に、上記の方法で初期粘
度、貯蔵安定性、皮膜均一性および耐ブリードアウト性
を評価した。評価結果を表2に示す。
を含むラテックスとアクリル系多段階重合体(II−1)
を含むラテックスとを2対8の割合で混合した。得られ
た混合ラテックスを−30℃で4時間かけて凍結させ
た。凍結したラテックスの2倍量の90℃温水に凍結ラ
テックスを投入、溶解してスラリーとした後、20分間
90℃に保持して脱水し、70℃で乾燥して粉体形状の
アクリル系重合体凝固組成物(A−1)を得た。該凝固
組成物(A−1)100重量部にDOP100重量部を
加え、ラボプラストミル(東洋精機製作所社製)で混合
しアクリルゾルを調製した後に、上記の方法で初期粘
度、貯蔵安定性、皮膜均一性および耐ブリードアウト性
を評価した。評価結果を表2に示す。
【0060】<実施例2>アクリル系重合体(I−1)
を含むラテックスとアクリル系多段階重合体(II−2)
を含むラテックスとを1対9の割合で混合した。得られ
た混合ラテックスを噴霧乾燥機(東京理化器機社製;S
D−1)を用い、噴霧乾燥を行い、アクリル系重合体凝
固組成物(A−2)を得た。該凝固組成物(A−2)1
00重量部にDINP100重量部を加え、実施例1と
同様にアクリルゾルを調製し、上記で示した評価を行っ
た。評価結果を表2に示す。
を含むラテックスとアクリル系多段階重合体(II−2)
を含むラテックスとを1対9の割合で混合した。得られ
た混合ラテックスを噴霧乾燥機(東京理化器機社製;S
D−1)を用い、噴霧乾燥を行い、アクリル系重合体凝
固組成物(A−2)を得た。該凝固組成物(A−2)1
00重量部にDINP100重量部を加え、実施例1と
同様にアクリルゾルを調製し、上記で示した評価を行っ
た。評価結果を表2に示す。
【0061】<実施例3〜4>および<比較例1〜3>
表2に示すような割合で、アクリル系重合体(I−1)
〜(I−3)を含むラテックスとアクリル系多段階重合
体(II−1)〜(II−3)を含むラテックスとを混合す
る以外は実施例1と同様にアクリルゾルを調製し、評価
を行った。評価結果を表2に示す。
表2に示すような割合で、アクリル系重合体(I−1)
〜(I−3)を含むラテックスとアクリル系多段階重合
体(II−1)〜(II−3)を含むラテックスとを混合す
る以外は実施例1と同様にアクリルゾルを調製し、評価
を行った。評価結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明のアクリル系重合体凝固組成物
は、焼却時に塩ビゾル組成物のような塩化水素ガスを発
生させることがなく、貯蔵安定性に優れ、ブツのない平
滑な塗膜を形成でき、かつ初期粘度調整が容易なアクリ
ルゾルを与える。
は、焼却時に塩ビゾル組成物のような塩化水素ガスを発
生させることがなく、貯蔵安定性に優れ、ブツのない平
滑な塗膜を形成でき、かつ初期粘度調整が容易なアクリ
ルゾルを与える。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA32 DA37 DA38 DC13 4J002 BG051 BN122 EH046 EH146 EH156 FD010 FD026 GH00 GJ01 GQ00 4J011 KA04 KA10 KA23 KB13 PA69 PB06 PC02 PC06 4J026 AA45 AC09 AC33 BA25 BA27 BA28 BA30 BA34 BA40 DA04 DA07 DA14 DB04 DB14 DB23 DB24 DB26 EA04 FA04 GA08 GA09
Claims (2)
- 【請求項1】 アクリル系重合体(I)を含むラテック
スおよびアクリル系多段階重合体(II)を含むラテック
スを混合した後に凝固してなるアクリル系重合体凝固組
成物(A)であって; (i)アクリル系重合体(I)が、メタクリル酸アルキ
ルエステル単位50重量%以上およびメタクリル酸アル
キルエステルと共重合可能な他の単量体から誘導される
単位50重量%以下からなり、18.6(MPa)
1/2未満の溶解度パラメーターを有する重合体よりな
る、1段階または互いに単量体組成の異なる2段階以上
の重合反応により形成される重合体粒子であり; (ii)アクリル系多段階重合体(II)が、前段階重合体
(II−a)を含むラテックス中で、後段階重合体(II−
b)を形成させてなる多段階重合体粒子であり、前段階
重合体(II−a)が、メタクリル酸アルキルエステル単
位50重量%以上およびメタクリル酸アルキルエステル
と共重合可能な他の単量体から誘導される単位50重量
%以下からなり、18.6(MPa)1/2未満の溶解
度パラメーターを有する重合体よりなる、1段階または
互いに単量体組成の異なる連続した2段階以上の重合反
応により形成される重合体であり、後段階重合体(II−
b)が、メタクリル酸アルキルエステル単位50重量%
以上およびメタクリル酸アルキルエステルと共重合可能
な他の単量体から誘導される単位50重量%以下からな
り、18.6(MPa)1/2以上の溶解度パラメータ
ーを有する重合体よりなる、1段階または互いに単量体
組成の異なる連続した2段階以上の重合反応により形成
される重合体であり、前段階重合体(II−a)と後段階
重合体(II−b)との重量比が、20/80〜70/3
0であり; (iii)アクリル系重合体(I)とアクリル系多段階重
合体(II)との重量比が、5/95〜60/40であ
る;ことを特徴とするアクリル系重合体凝固組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のアクリル系重合体凝固
組成物(A)および可塑剤(B)からなるアクリルゾ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001012073A JP2002212303A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | アクリル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアクリルゾル |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001012073A JP2002212303A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | アクリル系重合体凝固組成物およびそれを用いたアクリルゾル |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18879133
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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