JP2002212238A - 接着性樹脂 - Google Patents
接着性樹脂Info
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Abstract
て良好な接着性を有し、共押出ラミネートや押出ラミネ
ート等の各種押出加工適性に優れた接着性樹脂を提供す
ることにある。 【解決手段】ASTMのD1238に準ずるメルトイン
デックス(MI)が0.1〜200の範囲のポリオレフ
ィン樹脂あるいはオレフィン系共重合体樹脂100重量
部に対し、加熱により活性イソシアナートを再生するこ
とが可能な、ブロック化剤を用いてイソシアナート基を
ブロック化したブロックイソシアナートを1官能以上有
し、かつその構造中に不飽和結合を含む単量体あるいは
その複合体を0.001〜10重量部の範囲でグラフト
化させたことを特徴とする接着性樹脂である。
Description
合物をポリオレフィン系あるいはオレフィン系共重合体
樹脂にグラフト化させることで、各種基材に対して良好
な接着性を有する接着性樹脂に関し、共押出ラミネート
や押出ラミネート等の各種加工適性を有するものであ
る。
を積層させるにあたり、2液硬化型ウレタン系接着剤を
用いた押出ラミネーションやドライラミネーションなど
の方法が用いられる。さらに、2種の異なる材料を接着
性樹脂を中間層として介在させることで、多層フィルム
の製膜や多層ボトルの成形なども良く行われている。
の内容を考慮すると、各種接着剤を用いたラミネート方
法は、包材中に蓄積する残留溶剤に伴う臭気の問題や、
溶剤を使用するということから作業環境の悪化が問題視
されている。一方、共押出により2種の異種材料、例え
ば、ポリオレフィン系樹脂とエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体あるいはポリアミド樹脂を接着させる場合
は、接着性樹脂として構造中にカルボン酸や無水マレイ
ン酸など、各種酸系共重合体あるいは酸無水物を導入し
た接着性樹脂が使用されている。
態にも良く用いられる構成であるが、これらの接着性樹
脂が官能基(上述したエチレン−ビニルアルコール共重
合体で言うと水酸基が、ポリアミド樹脂で言うと末端ア
ミン基)と反応するためには、両者が溶融状態で長時間
接する必要があり、押出ラミネートのように高速加工が
要求される分野においては、その界面接着強度が得られ
ないという問題があった。
体となる樹脂の官能基との反応性が問題になる。基本的
にカルボン酸や酸無水物基と、水酸化物やアミンのよう
な活性水素基の反応については、触媒存在下では迅速に
進行するが、触媒が存在しない雰囲気では、温度および
時間が要因となってくる。触媒が存在しない状態でも活
性水素基と反応性が高い化合物によって変成され、押出
ラミネート適性を有する接着性樹脂が要求されている。
としてはイソシアナート系化合物が挙げられる。例え
ば、特開平9ー85906号公報で開示されているよう
に、イソシアナート系化合物をグラフト反応によりポリ
オレフィン系樹脂に導入したイソシアナート系化合物が
提案されているが、押出ラミネート適性を有するまでに
は至っていない。
性が高く、イソシアナート化合物をグラフトさせた接着
性樹脂は、加温により容易にイソシアナート基相互が反
応し、架橋反応を進行させ、接着に必要な官能基を消費
させてしまう恐れがある。また、架橋反応が著しく進行
した場合には、架橋ゲルを形成し、接着機能だけでな
く、製膜等加工性の低下や、成形品の外観不良をも伴う
恐れがある。
解決するためになされたものであって、活性水素含有樹
脂や各種基材に対して良好な接着性を有し、共押出ラミ
ネートや押出ラミネート等の各種押出加工適性に優れた
接着性樹脂を提供することにある。
に、請求項1に係る発明は、ASTMのD1238に準
ずるメルトインデックス(MI)が0.1〜200の範
囲のポリオレフィン樹脂あるいはオレフィン系共重合体
樹脂100重量部に対し、加熱により活性イソシアナー
トを再生することが可能な、ブロック化剤を用いてイソ
シアナート基をブロック化したブロックイソシアナート
を1官能以上有し、かつその構造中に不飽和結合を含む
単量体あるいはその複合体を0.001〜10重量部の
範囲でグラフト化させたことを特徴とする接着性樹脂で
ある。
着性樹脂において、前記ブロック化剤が、少なくともオ
キシム系化合物、アミド系化合物、活性メチレン系化合
物およびピラゾール系化合物から選ばれるいずれか1種
以上の化合物からなることを特徴とする。
記載の接着性樹脂において、前記ブロックイソシアナー
トにおいて、ブロック化される前の不飽和結合を有する
イソシアナート化合物が、少なくとも1官能以上のイソ
シアナート基を有するビニル系、アリル系および(メ
タ)アクリル系のイソシアナート化合物単量体から選ば
れるいずれかの化合物単量体、あるいはこれらの混合物
であることを特徴とする。
記載の接着性樹脂において、前記ブロックイソシアナー
トにおいて、ブロック化される前の不飽和結合を有する
イソシアナート化合物が、2官能のイソシアナートモノ
マー、もしくはアダクト、ビューレットまたはイソシア
ヌレートの形で3官能化、あるいは4官能以上に多官能
化させたイソシアナートモノマー誘導体を、イソシアナ
ートと反応性を有する活性水素を含有し、かつ構造中に
ビニル、アリルまたは(メタ)アクリルなどの不飽和二
重結合を有する化合物と複合化させた、少なくともイソ
シアナート基を1官能以上有するイソシアナート化合物
複合体であることを特徴とする。
記載の接着性樹脂において、前記ブロックイソシアナー
トにおいて、ブロック化される前の不飽和結合を有する
イソシアナート化合物が、少なくとも1官能以上のイソ
シアナート基を有するビニル系、アリル系および(メ
タ)アクリル系のイソシアナート化合物単量体から選ば
れるいずれかの化合物単量体と、請求項4記載のイソシ
アナート化合物複合体との混合物であることを特徴とす
る。
ずれか1項に記載の接着性樹脂において、前記ポリオレ
フィン樹脂あるいはオレフィン系共重合体樹脂が、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、エチレン−αオレフィン共重合体、ポリαオレフ
ィン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル
酸エステル3元共重合体やエチレン−(メタ)アクリル
酸エステル−酸無水物3元共重合体から選ばれるいずれ
かの共重合単体もしくその誘導体、またはこれらのブレ
ンド物であることを特徴とする。
態について詳細に説明する。本発明の接着性樹脂組成物
は、ASTMのD1238に準ずるメルトインデックス
(MI)が0.1〜200の範囲、好ましくは3〜50
の範囲のポリオレフィン樹脂あるいはオレフィン系共重
合体樹脂100重量部に対し、加熱することで活性イソ
シアナートを再生することが可能なブロックイソシアナ
ートを1官能以上有し、かつその構造中に不飽和結合を
含む単量体あるいは複合体0.001〜10重量部の範
囲を、過酸化物存在下の溶融状態でグラフトさせたこと
を特徴としている。
化合物としては、大きく2つのタイプに分けられる。一
つは、(1)ブロック化される前の不飽和結合を有する
イソシアナート化合物が、少なくとも1官能以上のイソ
シアナート基を有するビニル系、アリル系、(メタ)ア
クリル系のイソシアナート化合物単量体としたものであ
る。代表的なものとして、ビニルイソシアナート、アリ
ルイソシアナート、(メタ)アクリロキシオキシエチル
イソシアナート、(メタ)アクリロキシオキシブチルイ
ソシアナートなど使用することが可能であるが、これら
に限定されるものではない。
不飽和結合を有するイソシアナート化合物が、2官能の
イソシアナートモノマー、もしくはアダクトやビューレ
ットやイソシアヌレートの形で三官能化、あるいは四官
能以上の多官能化させたイソシアナートモノマー誘導体
を、イソシアナートと反応性を有する活性水素を含有
し、かつビニル、アリルあるいは(メタ)アクリルなど
の不飽和二重結合を有する化合物と複合化させた、少な
くともイソシアナート基を1官能以上有するイソシアナ
ート化合物複合体である。代表的なものとしては、イソ
シアナート化合物として2,4−トリレンジイソシアナ
ート、2,6−トリレンジイソシアナート、キシリレン
ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ヘキ
サメチレンジイソシアナート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアナートなど各種ジイソシアナート系モノ
マーを使用することが可能である。また、これらのジイ
ソシアナートモノマーを、トリメチロールプロパンやグ
リセロールなどの3官能の活性水素含有化合物と反応さ
せたアダクトタイプや、水と反応させたビューレットタ
イプや、イソシアナート基の自己重合を利用したトリマ
ー(イソシアヌレート)タイプなど3官能性の誘導体や
それ以上の多官能性の誘導体を用いることもできる。
ト化合物に、さらに、イソシアネート基と反応性を有
し、かつその構造中に不飽和二重結合を有する化合物と
を反応させることで複合化されたものである。このイソ
シアネート基と反応性を有し、かつその構造中に不飽和
二重結合を有する化合物としては、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、グ
リセロールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルモノアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノア
リルエーテル、アリルオキシエチルアルコールなどが挙
げられる。また、上述した不飽和二重結合を有する化合
物としては、活性水素として主に水酸基を挙げている
が、例えばアミンのようなその他の活性水素基を含有す
る化合物を用いても構わない。また、イソシアナートモ
ノマーから得られた複合体を、さらに各種モノマーと複
合化させ、アダクトタイプやビューレットタイプやイソ
シアヌレートタイプのような誘導体にしても構わない。
この場合の複合体は、不飽和結合を有する2官能のイソ
シアナート化合物ということになる。
あるいは複合体は、それぞれ単独で使用しても良く、ま
た混合物として使用することもできる。
化剤としては、オキシム系、アミド系、活性メチレン
系、ピラゾール系化合物が挙げられる。例えば、アセト
ンオキシム、メチルエチルケトンオキシム、ε−カプロ
ラクタム、マロン酸ジメチル、アセト酢酸メチル、3,
5−ジメチルピラゾールなどが挙げられ、これらの他
に、フェノール系、アルコール系、イミダゾール系、尿
素系などのブロック化剤を使用することが可能である。
特に制限を受けるものではない。また、これらのブロッ
ク化剤は単独で使用しても良く、また2種以上の併用す
ることもできる。
レフィン系樹脂あるいはオレフィン系共重合体として
は、高速加工性の点から、ASTMのD1238に準ず
るメルトインデックス(MI)が0.1〜200の範
囲、さらに好ましくは3〜50の範囲のポリオレフィン
系樹脂あるいはオレフィン系共重合体樹脂が好ましい。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、
ポリαオレフィン、ポリプロピレン、プロピレン−エチ
レン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸
エステル共重合体から選ばれる樹脂の単体あるいは2種
以上のブレンド物が挙げられる。また、必要に応じて、
これらの樹脂に対し、酸化防止剤、粘着付与剤、充填
剤、各種フィラーなどの各種添加剤を添加することもで
きる。
過酸化物存在下における溶融状態でのグラフト反応であ
り、それに用いる装置としては、公知の装置を用いるこ
とが可能である。例えば、二軸押出機を始めとして、各
種ニーダー、各種ミキサーを用いることでグラフト反応
を行うことが可能である。グラフト反応に用いる過酸化
物としては、汎用的に溶融状態でのグラフト反応に用い
られる過酸化物を使用することが可能であり、グラフト
反応温度および反応時間に応じて、選定することが可能
である。好ましくは、半減期1分の温度が100〜28
0℃、好ましくは150〜230℃の物を使用すること
が可能である。例えば、ディクミルパーオキサイド、t
−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどが挙
げられる。これらに限定されるものではない。
には、液添フィーダーを用いて、所定量のイソシアナー
ト化合物と有機過酸化物の混合物を溶融樹脂に滴下させ
る、あるいは所定量のイソシアナート化合物と有機過酸
化物を別の液添フィーダーを用いることで分注すること
で行われる。その際の、滴下量としては、樹脂100重
量部に対し、イソシアナート化合物複合体が0.01〜
20重量部、好ましくは0.1〜10重量部、有機過酸
化物が、0.001〜5重量部であり、好ましくは0.
01〜3重量部である。この条件下において、得られる
接着性樹脂のグラフト量が、樹脂100重量部に対し
0.001〜10重量部、好ましくは、0.01〜5重
量部であることが好ましい。
体や、分解後の過酸化物残渣は、接着性やその他に大き
く影響を及ぼすので、未反応物や過酸化物残さを取り除
く必要があるが、これらの方法としては、2軸押出によ
る製法であれば、減圧下で押出すことで、除去するなど
の方法を取ることが可能である。バッチ式の製法であれ
ば、ホットキシレン中に精製した接着性樹脂を溶解さ
せ、さらにその後、再析出・洗浄・乾燥処理を施すこと
で、未反応物や過酸化物残さを取り除くことが可能であ
る。
りブロックされていないと、グラフト反応時における熱
や水冷ペレタイズ時における水分あるいは経時的な吸湿
により、イソシアナート化合物が消費されてしまう恐れ
がある。そのような意味で熱や水分によるイソシアナー
ト化合物の消費が抑制されるブロックイソシアナートを
用いることは有効である。しかしながら、このブロック
イソシアナート化合物が脱ブロック化する温度および時
間を考慮して、グラフト反応を行わないと、グラフト反
応中に脱ブロック化反応が進行する恐れがある。したが
って、加工条件としては、ブロックイソシアナートの脱
ブロック化が起こらない条件で加工する必要がある。脱
ブロック化剤の種類にもよるが、加工温度は、目安とし
ては150〜200℃以下が好ましい。
ートやインフレーションなどの各種フィルム製造法に利
用することが可能であり、さらには異種材料との共押出
フィルムや共押出ボトルなどの接着剤層としても使用す
ることが可能である。上記接着性樹脂を単膜で押出ラミ
ネートするのであれば、被着体となる基材としては、ポ
リエステルフィルム基材、ポリアミドフィルム基材、ア
ルミ箔など様々な基材に対して接着剤を用いること無し
に、ラミネートすることが可能である。
る場合、特にポリエステル、ポリアミド、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体のようなに、分子末端あるいは
構造中に活性水素基を有する高分子樹脂に対しては、本
発明の接着性樹脂中のイソシアナート基と敏速に反応す
るため、高速で樹脂を押出す加工法においても、共押出
ラミネート界面での良好な接着強度が得られる。このよ
うに、接着性樹脂を押出ラミネートや共押出成形などの
各種成形法に用いる場合は、その加工条件としては上述
したブロックイソシアナートの脱ブロック化反応が起き
る条件で加工する必要がある。
は、成形速度が比較的遅い共押出ブロー成形用途から、
高速加工が必要とする共押出ラミネート加工、あるい
は、各種基材へのダイレクトの接着性樹脂をして使用が
可能であり、カップや各種機能性包材等の積層体を構成
する接着性樹脂層として用いられる。
する。本発明は、下記の実施例に限定されるものではな
い。
を使用した。 [イソシアナート化合物] I−1:メタクリロキシオキシエチルイソシアナート単
量体 I−2:ヘキサメチレンジイソシアナート/アリルオキ
シエチルアルコール複合体 I−3:イソホロンジイソシアナート/ヒドロキシエチ
ルメタクリレート複合体 I−4:2,4−トリレンジイソシアナート/ヒドロキ
シエチルメタクリレート複合体 [ブロック化剤] B−1:メチルエチルケトンオキシム B−2:3,5−ジメチルピラゾール B−3:ε−カプロラクタム [使用樹脂] PO−1:ポリオレフィン樹脂(MI=35、低密度ポ
リエチレン) PO−2:オレフィン系共重合体樹脂(MI=22、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体) [過酸化物] 過酸化物:2,5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン
いて製造を行った。以下の配合比になるようにブロック
化剤によりブロックされたイソシアナート化合物および
上記過酸化物を添加できるよう液添装置を調整し、それ
ぞれ分注することで溶融樹脂中に滴下した(樹脂/イソ
シアナート化合物/過酸化物=100/5/0.5)。
加工条件としては、ブロックイソシアナートの脱ブロッ
ク化反応が起きないよう、加工温度180℃、滞留時間
180〜300sec、回転数100rpm、吐出12
kg/hで行い、残留モノマー除去のため、減圧下で加
工を行った。また、得られたストランドサンプルは水冷
後ペレタイズを施し、乾燥処理を施してから以下に示す
評価に用いた。また、得られた接着性樹脂のグラフト率
は0.5〜2wt%であった。
した。 (基材) S−1:コロナ処理ポリエチレンテレフタレートフィル
ム25μm S−2:窒素雰囲気下コロナ処理ポリエチレンテレフタ
レートフィルム25μm S−3:ポリアミドフィルム25μm S−4:アルミ箔40μm (共押出材料) ・エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH) ・低密度ポリエチレン
得られた接着性樹脂を、単軸押出機により、加工温度2
60℃(ダイ部)、加工速度80m/min.30μm
で各種基材に積層させた。ダイ出口付近でブロックイソ
シアナートの脱ブロック化反応が起きるように押出機自
体の温度条件を設定した。また、加工の際には、あらか
じめ作成しておいたポリエステルフィルム/低密度ポリ
エチレンの積層体を用いて、サンドラミネーションによ
り接着性樹脂を挟み込むように積層させた。
シート成形機を用いて、外側から低密度ポリエチレン/
接着性樹脂/エチレンービニルアルコール共重合体/接
着性樹脂/低密度ポリエチレンになるように製膜を試み
た。層厚構成は外側より20μm/10μm/15μm
/10μm/20μmであり、加工温度としては250
℃であり、加工速度は80m/min.である。
接着性樹脂/基材間あるいは接着性樹脂/エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体間のラミネート強度を剥離速度
300mm/min.のT型剥離で行った。
はPO−1を使用し、イソシアナート化合物はI−1
を、ブロック化剤はB−1を用いた。評価用サンプル
は、上記のサンプル作成方法−1および2に基づいて作
成した。得られたサンプルについて、上記の剥離強度評
価方法に基づいてラミネート強度を測定した。その結果
を表1に示す。
シアナート化合物をI−2に変更した以外は実施例1と
同様にサンプルを作成し、実施例1と同様にラミネート
強度を測定した。その結果を表1に示す。
シアナート化合物をI−3に、ブロック化剤をB−3変
更した以外は実施例1と同様にサンプルを作成し、実施
例1と同様にラミネート強度を測定した。その結果を表
1に示す。
シアナート化合物をI−4に、ブロック化剤をB−2に
変更した以外は実施例1と同様にサンプルを作成し、実
施例1と同様にラミネート強度を測定した。その結果を
表1に示す。
をPO−2に変更した以外は実施例1と同様にサンプル
を作成し、実施例1と同様にラミネート強度を測定し
た。その結果を表1に示す。
をPO−2に変更した以外は実施例4と同様にサンプル
を作成し、実施例4と同様にラミネート強度を測定し
た。その結果を表1に示す。
た。本発明の接着性樹脂は、押出ラミネートのような高
速成形においても、ポリエステルやポリアミド基材やア
ルミ箔に対して良好なラミネート強度を有する。また、
エチレンービニルアルコール共重合体のようにイソシア
ナート化合物と反応性のある活性水素基を含有する化合
物に対しては、共押出加工において、両者が溶融状態で
接することにより、より良好なラミネート強度を有す
る。
アナートを用いることから、接着性樹脂の製造工程で発
生する熱や吸湿による水分の影響でイソシアナート基が
消費されることがなく、かつブロックイソシアナートの
脱ブロック化反応が起こる加工温度条件で活性なイソシ
アナートが再生するために、活性水素含有樹脂や各種基
材との接着性に優れた接着性樹脂を提供することが可能
となった。共押出ラミネートや各種基材上への押出ラミ
ネートにおいて本発明の接着性樹脂を用いることによっ
て、接着剤を用いることなしに、優れたラミネート強度
を有する積層体が得られる。この積層体は、環境対応に
優れた各種包装材料として好適に用いられるものであ
る。
ラミネート法により得られる積層体の構成の一例を示し
た断面図である。(b)は、本発明の接着性樹脂を用い
た、共押出法により得られる積層体の構成の一例を示し
た断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】ASTMのD1238に準ずるメルトイン
デックス(MI)が0.1〜200の範囲のポリオレフ
ィン樹脂あるいはオレフィン系共重合体樹脂100重量
部に対し、加熱により活性イソシアナートを再生するこ
とが可能な、ブロック化剤を用いてイソシアナート基を
ブロック化したブロックイソシアナートを1官能以上有
し、かつその構造中に不飽和結合を含む単量体あるいは
その複合体を0.001〜10重量部の範囲でグラフト
化させたことを特徴とする接着性樹脂。 - 【請求項2】前記ブロック化剤が、少なくともオキシム
系化合物、アミド系化合物、活性メチレン系化合物およ
びピラゾール系化合物から選ばれるいずれか1種以上の
化合物からなることを特徴とする請求項1記載の接着性
樹脂。 - 【請求項3】前記ブロックイソシアナートにおいて、ブ
ロック化される前の不飽和結合を有するイソシアナート
化合物が、少なくとも1官能以上のイソシアナート基を
有するビニル系、アリル系および(メタ)アクリル系の
イソシアナート化合物単量体から選ばれるいずれかの化
合物単量体、あるいはこれらの混合物であることを特徴
とする請求項1または2記載の接着性樹脂。 - 【請求項4】前記ブロックイソシアナートにおいて、ブ
ロック化される前の不飽和結合を有するイソシアナート
化合物が、2官能のイソシアナートモノマー、もしくは
アダクト、ビューレットまたはイソシアヌレートの形で
3官能化、あるいは4官能以上に多官能化させたイソシ
アナートモノマー誘導体を、イソシアナートと反応性を
有する活性水素を含有し、かつ構造中にビニル、アリル
または(メタ)アクリルなどの不飽和二重結合を有する
化合物と複合化させた、少なくともイソシアナート基を
1官能以上有するイソシアナート化合物複合体であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の接着性樹脂。 - 【請求項5】前記ブロックイソシアナートにおいて、ブ
ロック化される前の不飽和結合を有するイソシアナート
化合物が、少なくとも1官能以上のイソシアナート基を
有するビニル系、アリル系および(メタ)アクリル系の
イソシアナート化合物単量体から選ばれるいずれかの化
合物単量体と、請求項4記載のイソシアナート化合物複
合体との混合物であることを特徴とする請求項1または
2記載の接着性樹脂。 - 【請求項6】前記ポリオレフィン樹脂あるいはオレフィ
ン系共重合体樹脂が、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィ
ン共重合体、ポリαオレフィン、ポリプロピレン、プロ
ピレン−エチレン共重合体、プロピレン−αオレフィン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸−(メタ)アクリル酸エステル3元共重合体やエチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル−酸無水物3元共重合
体から選ばれるいずれかの共重合単体もしくその誘導
体、またはこれらのブレンド物であることを特徴とする
請求項1〜5のいずれか1項に記載の接着性樹脂。
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021161142A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 三井・ダウポリケミカル株式会社 | 架橋物、積層体および積層体の製造方法 |
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2001
- 2001-01-16 JP JP2001007526A patent/JP2002212238A/ja active Pending
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JP2021161142A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-11 | 三井・ダウポリケミカル株式会社 | 架橋物、積層体および積層体の製造方法 |
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