JP2002211594A - 容器用注出部材 - Google Patents

容器用注出部材

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JP2002211594A
JP2002211594A JP2001011010A JP2001011010A JP2002211594A JP 2002211594 A JP2002211594 A JP 2002211594A JP 2001011010 A JP2001011010 A JP 2001011010A JP 2001011010 A JP2001011010 A JP 2001011010A JP 2002211594 A JP2002211594 A JP 2002211594A
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JP2001011010A
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Kimio Takeuchi
公生 竹内
Tsuneo Imatani
恒夫 今谷
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスバリアー樹脂中間層を有する容器用注出部
材において、内容物と前記ガスバリアー樹脂中間層の不
要な接触を防止した容器用注出部材を提供する。 【解決手段】注出部、シール部及び導管部を有する容器
用注出部材において、前記注出部及びシール部のみにバ
リアー樹脂中間層を設けた容器用注出部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パウチ等の容器に
一体化されるバリアー樹脂中間層を備えた容器用注出部
材に関するもので、より詳細にはバリアー樹脂中間層を
注出部及びシール部のみに設けた容器用注出部材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料用パウチ、輸液用パウチ等の
容器から内容物を注出するために、前記容器に注出部材
を接合することが行われており、注出部材付きパウチ等
として広く用いられている。
【0003】また、各種樹脂が有する長所を利用し、且
つその欠点を補う目的で、多層樹脂容器が包装の各分野
で使用されている。例えば、ポリオレフィン樹脂が有す
る耐湿性及び衛生的特性を利用してこれを内外層とし、
一方、前記ポリオレフィン樹脂が酸素バリアー性に劣る
のを補うため、エチレン−ビニルアルコール共重合体等
のバリアー性樹脂を中間層とし、これらを積層した容器
が広く使用されている。この場合、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体層の両側に設けられたポリオレフィン
層は、湿度によるエチレン−ビニルアルコール共重合体
のバリアー性低下を防止する補完作用を行う。
【0004】一方、パウチ等の容器に、バリアー性樹脂
層を中間層とした多層構造を有する容器用注出部材を接
合することについても、例えば、特開平11−1283
17等が提案されている。そして、容器用注出部材にも
バリアー性樹脂層を設けることにより、フレーバー成分
の容器外への揮散が防止され、また、容器内への酸素の
透過が抑制されるため、内容物の保存性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バリアー性樹脂を中間層とした多層の注出部、シール部
及び導管部を有する容器用注出部材は、前記注出部、シ
ール部及び導管部の全てに前記中間層が設けられてお
り、本来、バリアー性を必要としない導管部にも前記中
間層が設けられているため、内容物と前記ガスバリアー
樹脂中間層が不要な接触を生じる恐れがある。また、容
器用注出部材の上端部、及び/又は下端部で、バリアー
性樹脂から成る中間層が露出する傾向があり、このた
め、バリアー性樹脂の吸湿によるバリアー性の低下、バ
リアー性樹脂層の剥離、或いは注出部材と容器との密着
が不十分となるといった問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、パウチ等の容器
と一体化される注出部、シール部及び導管部を有する容
器用注出部材において、前記注出部及びシール部のみに
バリアー樹脂中間層を設け、前記バリアー樹脂中間層を
必要部分のみに設けることにより、内容物と前記ガスバ
リアー樹脂中間層の不要な接触を防止し、また、前記バ
リアー樹脂中間層の容器用注出部材の端部における露出
が確実に防止された容器用注出部材を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、注出
部、シール部及び導管部を有する容器用注出部材におい
て、前記注出部及びシール部のみにバリアー樹脂中間層
を設けた容器用注出部材が提供される。また、本発明に
おいては、注出部の上端部側及び/又はシール部の下端
部側のバリアー樹脂中間層に折り返し部を設けるのが好
ましい。さらに、本発明においては、シール部のバリア
ー樹脂中間層を、前記シール部の先端部に向かうように
実質上欠落なしに連続して設けるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、パウチ等の容器に接合
して一体化される注出部、シール部及び導管部を有する
容器用注出部材に関するが、前記注出部及びシール部の
みにバリアー樹脂中間層を設けたことが顕著な特徴であ
る。
【0009】既に指摘した通り、プラスチック製の注出
部、シール部及び導管部を有する容器用注出部材をパウ
チ等の容器に接合する場合、この注出部材にもバリアー
性樹脂から成る中間層を存在させることが内容物の保存
性の点で好適であるが、パウチ等の容器と注出部材の取
り付けは、前記注出部材のシール部で行われる。このた
め、前記シール部の下方の導管部には、バリアー性は不
要であり、むしろ、バリアー樹脂中間層を有すると、内
容物との接触によりバリアー性の低下、内容物のフレー
バーの変化等を生じる恐れがあり、また、コスト的にも
高価となる。
【0010】また、この多層容器用注出部材の形成に際
しては、例えば、樹脂を押し出すと共に一定寸法に切断
して得た筒状パリソン乃至スリーブを用いるが、前記筒
状パリソン乃至スリーブの端縁部(カットエッジ)にお
いてバリアー性樹脂中間層が露出するといった問題があ
る。
【0011】本発明によれば、容器用注出部材の注出部
の上端部側及び/又はシール部の下端部側のバリアー樹
脂中間層に折り返し部を設けることにより前記問題を有
効に解決することが可能となる。即ち、バリアー性樹脂
中間層の端部に折り返し部を設けると、この折り返し部
の外周の内層樹脂或いは外層樹脂によって前記バリアー
樹脂の露出が避けられると共に、前記バリアー樹脂中間
層のカットエッジも折り返し状態で内外層樹脂間に有効
に封入される。
【0012】さらに、前記シール部のバリアー樹脂中間
層を、前記シール部の先端部に向かうように実質上欠落
なしに連続して設けることにより、パウチ等の容器に注
出部材をヒートシール、接着等の手段によって接合して
一体化した注出部材付きパウチのガスバリアー性を容易
に得ることができる。尚、本発明においては、バリアー
性樹脂中間層を外層樹脂層寄りに設けるのが、ガスバリ
アー性の確保及び内容物のフレーバー等の変質を防止す
る点で好ましい。
【0013】[内外層樹脂]容器用注出部材の内外層樹
脂としては、オレフィン系樹脂が好適であり、パウチ状
容器の内面は、衛生的特性やヒートシール性の点で、オ
レフィン系樹脂で形成されているのが一般的であり、従
って、容器用注出部材の内外層をオレフィン系樹脂で形
成することにより、パウチ状容器との間の優れた熱接着
性乃至ヒートシール性を達成することができる。
【0014】オレフィン系樹脂としては、一般に、低
−、中−、高−密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、線状超低密度ポリエチレン、アイソタクティック
ポリプロピレン、シンジオタクティックポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体、イオン架橋オレフィ
ン共重合体(アイオノマー)等が挙げられる。 樹脂の
成形性や熱接着性の点で、ポリエチレンとしては、メル
トインデックス(ASTM D1238 190℃)が
0.001乃至2g/10minの範囲にあるものが、
また、ポリプロピレンとしては、メルトインデックス
(ASTM D1238 230℃)が0.05乃至5
g/10minの範囲にあるものが好ましい。
【0015】[バリアー樹脂中間層]バリアー性樹脂と
しては、各種気体に対して低い透過係数を有し、且つ、
熱成形可能な熱可塑性樹脂が使用される。これらのバリ
アー樹脂は、その用途に応じて適当なものを選択し、或
いは組み合わせて使用される。
【0016】水蒸気に対するバリアー性が大きい樹脂と
しては、環状オレフィン系共重合体、オレフィンと環状
オレフィンとの非晶質乃至低結晶性共重合体(COC)
が使用される。共重合体を構成するオレフィンとしては
エチレンが好適であるが、他にプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、3−
メチル1−ペンテン、1−デセン等の炭素数3乃至20
のα−オレフィンが、単独或いはエチレンとの組み合わ
せで使用される。環状オレフィンとしては、基本的には
エチレン系不飽和結合とビシクロ環とを有する脂環族炭
化水素化合物、特にビシクロ[2、2、1]ヘプト−2
−エン骨格を有する炭化水素化合物、例えばノルボルネ
ン、テトラシクロドデセン等が挙げられる。
【0017】この共重合体(COC)は、50乃至22
モル%、特に40乃至22モル%の環状オレフィン、特
に好適にはノルボルネン、テトラシクロドデセンと残余
のエチレンとから誘導され、且つ、200℃以下、特に
150乃至60℃のガラス転移点(Tg)を有するのが
良い。
【0018】この共重合体の分子量は、特に制限はない
が、デカリン中135℃で測定して、0.1乃至20d
l/gの極限粘度[η]を有するのが良く、また、その
結晶化度は、X線回折法で測定して一般に10%以下、
特に5%以下である。前記共重合体(COC)は、オレ
フィンと環状オレフィンとを、それ自体公知のバナジウ
ム系触媒或いはメタロセン系触媒の存在下にランダム重
合させることにより得られる。 好適な共重合体(CO
C)は、三井石油化学株式会社から、APELの商品名
で入手することができる。
【0019】酸素や香気成分に対するバリアー性樹脂
は、エチレン−ビニルアルコール共重合体を挙げること
ができ、例えば、エチレン含有量が20乃至60モル
%、特に25乃至50モル%であるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を、ケン化度が96モル%以上、特に99モ
ル%以上となるようにケン化して得られる共重合体ケン
化物が使用される。このエチレン−ビニルアルコール共
重合体ケン化物は、フィルムを形成し得るに足る分子量
を有するべきであり、一般に、フェノール:水の重量比
で85:15の混合溶媒中30℃で測定して、0.01
dl/g以上、特に0.05dl/g以上の粘度を有す
ることが望ましい。
【0020】また、前記特性を有するバリアー性樹脂の
他の例としては、炭素数100個当たりアミド基の数が
5乃至50個、特に6乃至20個の範囲にあるポリアミ
ド類:例えばナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6
/6,6共重合体、メタキシリレンアジパミド、ナイロ
ン6,10、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン1
3、ヘキサメチレンテレフタラミド/イソフタラミド共
重合体、或いはこれらのブレンド物等が使用される。こ
れらのポリアミド類もフィルムを形成するに足る分子量
を有するべきであり、濃硫酸中1.0g/dlの濃度
で、且つ30℃の温度で測定した相対粘度(ηrel)
が1.1以上、特に1.5以上であることが好ましい。
これらのバリアー樹脂は、オレフィン系樹脂に対する接
着性が一般になく、従って、バリアー樹脂とオレフィン
樹脂との間には、酸変性オレフィン系樹脂を接着材とし
て介在させるのが望ましい。ベースとなるオレフィン系
樹脂としては、前述したものが全て使用できる。
【0021】グラフトする不飽和カルボン酸又はその誘
導体としては、例えば、マレイン酸、フマール酸、テト
ラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、アクリル酸、メタ
クリル酸等の不飽和カルボン酸、または、その誘導体、
例えば前記不飽和カルボン酸の酸無水物、イミド、アミ
ド、エステル等を挙げることができる。該誘導体として
は、具体的には、マレイミド、無水マレイン酸、無水シ
トラコン酸、マレイン酸モノメチル、グリシジルマレー
ト等を例示できる。これらの中では、不飽和カルボン酸
またはその酸無水物が好適であり、特に、マレイン酸、
ナジック酸、それらの酸無水物がとりわけ好適である。
【0022】この様な不飽和カルボン酸またはその誘導
体から選ばれるグラフトモノマーを前記オレフィン系樹
脂にグラフト共重合して変性物を製造するには、従来公
知の方法を用いることができ、オレフィン系樹脂を溶融
させてグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させ
る溶融変性法、或いは溶媒に溶解させグラフトモノマー
を添加してグラフト共重合させる溶液変性法等を用いる
ことができる。
【0023】オレフィン系樹脂に前記変性用モノマーを
効率良くグラフトさせて酸変性物を得るには、ラジカル
開始剤の存在下に反応を行うことが好ましく、この場
合、グラフト化反応は通常60乃至350℃の温度で行
われる。ラジカル開始剤の使用割合は、エチレン・α−
オレフィン共重合体100重量部に対して通常0.00
1乃至2重量部の範囲である。本発明で用いられる酸変
性オレフィン系樹脂は、その変性量が、グラフトモノマ
ー重量(ベースポリマー当たり)として、0.01乃至
10重量%、特に、1乃至5重量%の範囲で変性される
のが好ましく、グラフト変性量が前記範囲にある場合
は、オレフィン系樹脂以外の樹脂層に対しても優れた接
着性が得られる。
【0024】本発明の容器用注出部材におけるバリアー
樹脂中間層の厚みは、一般に5乃至300μm、特に1
0乃至100μmの厚みが好ましく、酸変性オレフィン
系樹脂層厚みは一般に2乃至40μm、特に3乃至30
μmの範囲が好ましい。一方、バリアー樹脂中間層の端
部側での内外樹脂層による被覆幅は、5乃至1000μ
mの範囲にあるのが、内容物のバリアー樹脂への影響、
耐衝撃性の点で好ましい。
【0025】
【具体例】以下、本発明の容器用注出部材の具体例を説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
中間層は一層に限定されず、また、他の、例えば酸素吸
収層等と組み合わせても良い。 [具体例1]図1乃至図5は、本発明の容器用注出部材
の具体例1を示す図で、容器用注出部材1は、注出部
2、シール部3及び導管部4から構成されている。本具
体例では、容器用注出部材1の層構成は、内層5、外層
6及びバリアー樹脂中間層7から成り、注出部2及びシ
ール部3のみに前記バリアー樹脂中間層7を設けてい
る。そして、前記注出部2の上端部側におけるバリアー
性樹脂中間層7の上端部7aは露出しており、一方、前
記シール部3の下端部における中間層7の下端部に折り
返し部8を設け、前記折り返し部8を内外樹脂層5、6
によって被覆している。また、図1及び図4に示すよう
に、バリアー樹脂中間層7は、シール部3の先端部3a
に向かうように実質上欠落なしに連続して設けられてお
り、これにより、容器用注出部材1をパウチ等の容器に
前記シール部3を介して取り付け、ガスバリアー性に優
れた注出部材付きパウチとすることができる。
【0026】[具体例2]図6は、本発明の容器用注出
部材の具体例2を示す図で、本具体例においては、容器
用注出部材1の注出部2の上端側におけるバリアー樹脂
中間層7の上端部7aを内外樹脂層5、6によって被覆
すると共に、シール部3の下端部におけるバリアー性樹
脂中間層7の下端部に折り返し部8を設け、前記折り返
し部8を内外樹脂層5、6によって被覆している。他の
構成は前述した具体例1と同じである。
【0027】[具体例3]図7は、本発明の容器用注出
部材の具体例3を示す図で、本具体例においては、注出
部2の上端部側におけるバリアー樹脂中間層7の上端部
7aに折り返し部8を設け、前記中間層7の折り返し部
8を内外樹脂層5、6によって被覆すると共に、シール
部3の下端部におけるバリアー性樹脂中間層7の下端部
7bを内外樹脂層5、6によって被覆している。他の構
成は前述した具体例1と同じである。
【0028】[具体例4]図8は、本発明の容器用注出
部材の具体例4を示す図で、本具体例においては、注出
部2の上端部側及びシール部3の下端部側におけるバリ
アー樹脂中間層7の上下端部7a、7bに折り返し部
8、8’を設けると共に、前記折り返し部8、8’を内
外樹脂層5、6によって被覆している。他の構成は前述
した具体例1と同様である。
【0029】前述した具体例1乃至4のように、バリア
ー樹脂中間層7の上端部7a、下端部7bに折り返し部
8、8’を設けることにより、この折り返し部8、8’
の外周の内層樹脂或いは外層樹脂によって前記バリアー
樹脂の露出が避けられると共に、前記バリアー樹脂中間
層7のカットエッジも折り返し状態で内外層樹脂間に有
効に封入される。
【0030】[具体例5]図9及び図10は、本発明の
容器用注出部材の具体例5を示す図で、本具体例におい
ては、容器用注出部材1を上部材1aと下部材1bの二
部材で構成し、前記上部材1aの下端部と下部材1bの
上端部とは熱融着、或いは接着材等によって固着部9で
一体化されている。そして、前記容器用注出部材1の上
部材1aを、内外樹脂層5、6及バリアー性樹脂中間層
7で構成し、注出部2及びシール部3のみに前記バリア
ー樹脂中間層7を設けている。また、注出部2の上端部
側におけるバリアー性樹脂中間層7の上端部7aは露出
しており、一方、シール部3の側端側におけるバリアー
性樹脂中間層7の下端部7bも露出している。さらに、
図9及び図10に示すように、バリアー樹脂中間層7
は、シール部3の先端部3aに向かうように実質上欠落
なしに連続して設けられている。
【0031】[具体例6]図11は、本発明の容器用注
出部材の具体例6を示す図で、本具体例においては、容
器用注出部材1の上部材1aと下部材1bの二部材を、
前記上部材1aに設けられたシール3の下端部に、パイ
プ状の下部材1bの上端部を熱融着、或いは接着材等に
よって固着部9で一体化している。また、前記上部材1
aのシール部3の下端部におけるバリアー性樹脂中間層
7の下端部を内外樹脂層5、6によって被覆している。
他の構成は前述した具体例5と同様である。
【0032】[具体例7]図12は、本発明の容器用注
出部材の具体例7を示す図で、本具体例においては、容
器用注出部材1の上部材1aと下部材1bの二部材を、
前記上部材1aに設けられたシール部3の空間部10内
で、パイプ状の下部材1bの上端部を熱融着、或いは接
着材等によって一体化している。他の構成は前述した具
体例6と同様である。
【0033】[具体例8]図13は、本発明の容器用注
出部材の具体例8を示す図で、本具体例においては、容
器用注出部材1の上部材1aと下部材1bの二部材を、
前記上部材1aに設けられたシール部3の空間部10内
に、パイプ状の下部材1bの上端部に設けた嵌合部11
を嵌合して一体化している。他の構成は前述した具体例
6と同様である。
【0034】[具体例9]図14は、本発明の容器用注
出部材の具体例9を示す図で、本具体例においては、容
器用注出部材1の上部材1aと下部材1bの二部材を、
下部材1bの上端部に当接部12を設け、前記当接部1
2上の螺子部13を、前記上部材1aに設けたシール部
3内で螺子嵌合して一体化している。他の構成は前述し
た具体例5と同様である。
【0035】[具体例10]図15は、本発明の容器用
注出部材の具体例10を示す図で、本具体例において
は、容器用注出部材1の上部材1aと下部材1bの二部
材を、パイプ状の下部材1bの上端部に螺子部13を設
け、前記螺子部13を前記上部材1aに設けたシール部
3内で螺子嵌合して一体化している。他の構成は前述し
た具体例6と同様である。
【0036】前記具体例5乃至10によれば、注出部及
びシール部のみにバリアー樹脂中間層を設けた容器用注
出部材とすることができる。また、バリアー樹脂中間層
7を、シール部3の先端部3aに向かうように実質上欠
落なしに連続して容易に設けることができる。尚、前記
具体例5乃至10においても、前記具体例1乃至4にお
いて述べたバリアー樹脂中間層7の上端部7a、下端部
7bに折り返し部8、8’を設けても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、バリアー樹脂中間層を
有する容器用注出部材において、内容物と前記ガスバリ
アー樹脂中間層との不要な接触が防止されると共に、前
記注出部材を安価に製造することができる。また、本発
明によれば、前記バリアー樹脂の露出が避けられると共
に、前記バリアー樹脂中間層のカットエッジも折り返し
状態で内外層樹脂間に有効に封入されると共に、前記バ
リアー性樹脂の吸湿によるバリアー性の低下、バリアー
性樹脂層の剥離、或いは注出部材と容器との密着性の低
下が防止される。 さらに、本発明によれば、パウチ等
の容器にヒートシール、接着等の手段によって接合して
一体化した注出部材付きパウチのガスバリアー性を容易
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器用注出部材の具体例1における参
考断面図
【図2】図1の底面図
【図3】図1のA−Aにおける断面図
【図4】図1のB−Bにおける断面図
【図5】図1のC−Cにおける断面図
【図6】本発明の容器用注出部材の具体例2の参考断面
【図7】本発明の容器用注出部材の具体例3の参考断面
【図8】本発明の容器用注出部材の具体例4の参考断面
【図9】本発明の容器用注出部材の具体例5の参考断面
【図10】図9のD−Dにおける断面図
【図11】本発明の容器用注出部材の具体例6の参考断
面図
【図12】本発明の容器用注出部材の具体例7の参考断
面図
【図13】本発明の容器用注出部材の具体例8の参考断
面図
【図14】本発明の容器用注出部材の具体例9の参考断
面図
【図15】本発明の容器用注出部材の具体例10の参考
断面図
【符号の説明】
1 容器用注出部材 2 注出部 3 シール部 4 導管部 5 内層 6 外層 7 バリアー性樹脂中間層 8、8’折り返し部 9 固着部 10 空間部 11 嵌合部 12 当接部 13 螺子部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注出部、シール部及び導管部を有する容器
    用注出部材において、前記注出部及びシール部のみにバ
    リアー樹脂中間層を設けたことを特徴とする容器用注出
    部材。
  2. 【請求項2】注出部の上端部側及び/又はシール部の下
    端部側のバリアー樹脂中間層に折り返し部を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の容器用注出部材。
  3. 【請求項3】シール部のバリアー樹脂中間層を、前記シ
    ール部の先端部に向かうように実質上欠落なしに連続し
    て設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器
    用注出部材。
JP2001011010A 2000-12-27 2001-01-19 容器用注出部材 Pending JP2002211594A (ja)

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