JP2002211354A - プリテンショナ装置 - Google Patents

プリテンショナ装置

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JP2002211354A
JP2002211354A JP2001009879A JP2001009879A JP2002211354A JP 2002211354 A JP2002211354 A JP 2002211354A JP 2001009879 A JP2001009879 A JP 2001009879A JP 2001009879 A JP2001009879 A JP 2001009879A JP 2002211354 A JP2002211354 A JP 2002211354A
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buckle
belt
seat
lap belt
pretensioner
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JP2001009879A
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Hiromasa Tanji
寛雅 丹治
Koji Tanaka
康二 田中
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Takata Corp
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Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両衝突の検知時にまたは衝突予知時に、ラ
ップベルトを緊張する方向に速やかに移動させて、乗員
の腰をシート側に速やかにかつ十分に拘束可能にする。 【解決手段】 シートベルト装置のスルータングTを連
結するバックル56と、一端がバックル17に固定され
た牽引部材の他端とシートベルト装置のラップベルト3
6端とをシート11に対しバックル17側とは反対側に
おいて連結する連結部材37、38を設け、シート11
の下部に設けた駆動装置45により、牽引部材19を巻
取部材44に巻き込んでバックル56および連結部材3
7、38を介してラップベルト36を緊張させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝突検知時にまた
は衝突予知によってシートベルト装置のラップベルトを
緊張させて、乗員のシートに対する拘束を行わせるプリ
テンショナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置は車両の衝突時に生じ
る加速度や衝撃力による乗員の急激な移動を拘束し、乗
員の車内での二次衝突を防止する安全手段として、車両
等において不可欠な装置となっている。
【0003】このシートベルト装置は、例えば図10に
示すように、繊維材料からなる織りベルトとしてのウェ
ビング51と、シート52の一側において車体に設置さ
れ、前記ウェビング51をばね力により巻回して内部に
引き込むとともに、車体が衝撃を受けたときにのみウェ
ビング51の引き出しをロックして乗員を拘束するリト
ラクタ53と、前記シート52の一側において車体に設
置され、前記ウェビング51であるラップベルトの他端
を支持するアンカー54と、前記ウェビング51の途中
に摺動自在に挿通されて肩ベルトとラップベルトを分け
るスルータング55と、前記シート52の他側において
車体に取り付けられ、前記スルータング55を着脱可能
に連結保持するバックル56とを備えている。
【0004】ところで、前記シートベルト装置では、衝
突時にウェビング51の引き出しがリトラクタ53によ
りロックされ、この状態で乗員の移動が拘束される。こ
のとき、乗員に作用する衝突時の慣性力は、車体の衝突
部位からクラッシャブルゾーン等の変形を経てボディ構
造体を伝播し、車内の乗員に作用する。
【0005】このため、この慣性力を受けて乗員は急激
に前方に移動し始め、その瞬間にウェビング51に対し
身体を預ける体勢となり、これによりウェビングが急激
に引き出され、その引き出しをリトラクタ53が瞬時に
検知して、ロック動作する。このとき、乗員に過度な慣
性力を作用させないためには、リトラクタ53をなるべ
く早くロックさせることが重要である。
【0006】このためには、ウェビング51に弛みが生
じない状態でシートベルトを装着することが望ましい。
ウェビング51の弛みが少なければ少ないほど、リトラ
クタ53が早いタイミングで動作するため、乗員拘束時
に乗員に作用する慣性力も小さく抑えることができ、乗
員の安全保護の向上につながる。
【0007】そして、この乗員の安全保護のために、乗
員の身体が慣性力を受けて前方に移動する前に、乗員を
座席に拘束するプリテンショナ装置が種々提案されてい
る。
【0008】図11は、このような従来のプリテンショ
ナ装置の一例を一部切断して示す正面図である。このプ
リテンショナ装置は、シートSの側面に固定されたブラ
ケット60にガイド孔61を有し、このガイド孔61の
一方の側壁には係止歯62を設けている。一方、バック
ル63のアンカープレート64にはボルト65が挿通さ
れて、このボルト65の一部が前記ガイド孔61内に昇
降可能に挿入されている。
【0009】また、このボルト65には、前記係止歯6
2に噛合するロック歯を持ったロックプレート(図示し
ない)が支持されている。このロックプレートは下方へ
移動する際には、ロック歯が係止歯62を乗り越え、一
方、上方への移動は噛合によって規則(ロック)され
る、いわゆるラチェット機能を持つ。さらに、ボルト6
5には支持板66が支持されており、これにワイヤー6
7の一端がピース68により係止されている。
【0010】ガイド孔61下部のブラケット60上には
プーリ69が回転自在に支持されている。このプーリ6
9にはワイヤー67の中間部が巻き掛けられ、このワイ
ヤー67の他端は、ガスジェネレータを構成するシリン
ダ部70内のピストン71に止着されている。このシリ
ンダ部70の上部には、加速センサ、火薬点火用の雷
管、ガス発生器などを持ったセンサ部72が配置されて
おり、これのガス通路73がシリンダ部70内に連通し
ている。
【0011】従って、このプリテンショナ装置では、バ
ックル63にスルータング74が係止された後に、車両
が急減速状態に至ると、センサ部72がこれを検出して
瞬時にガスを発生して、このガスをガス通路73を通じ
てシリンダ部70内に供給する。従って、ピストン71
は車両前方向に移動して、ワイヤー67を引っ張り、支
持板64を介してバックル63を下方に引き込む。これ
により、スルータング74に保持されたウェビングが緊
張される。このとき、前記ロックプレートも下降し、ロ
ック歯が係止歯62に噛合されて、その下降した位置が
保持される。従って、乗員の拘束が確実となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一方、これに対しさら
なる乗員の拘束性を向上するために、火薬式のプリテン
ショナ装置よりも長い時間乗員を拘束できるプリテンシ
ョナ装置の提供が要請された。
【0013】本発明は前記のような課題に着目してなさ
れたものであり、車両の緊急状態を検知したときにモー
タを駆動させることにより、バックルおよびラップベル
ト端を速やかに引き込んで、ウェビングのうちの特にラ
ップベルトを急速に緊張させて、衝突発生時には乗員の
腰をラップベルトによってシート側に十分に拘束させる
ことができるとともに、衝突事故終了までそのウェビン
グの張力を維持できるプリテンショナ装置を得ることを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に鑑み
てなされたものであり、その要旨とするところは、車両
衝突事故などに際して、シートベルト装置のウェビング
の緊張力を自動的に増強するプリテンショナ装置におい
て、シートベルト装置のスルータングを連結するバック
ルと、固定された牽引部材の他端とシートベルト装置の
ラップベルト端とをシートに対し前記バックル側とは反
対側において連結する連結部材とを設け、前記シートの
下部に、前記牽引部材を巻取部材に巻き込んで、前記バ
ックルおよび連結部材を介してラップベルトを緊張させ
る駆動装置を備えたことを特徴とするプリテンショナ装
置にある。
【0015】この態様によれば、連結部材を介して繋る
一本の牽引部材により、バックルおよびラップベルト端
の同時並行的なプリテンショニングを速やかに実現で
き、これにより乗員に作用する衝突慣性力によるシート
上の移動を少なく抑えることができる。さらに、火薬で
なくモータによりプリテンショニングを行うので、ウェ
ビングの張力を長時間維持することができる。
【0016】また、本発明の他の要旨は、シートベルト
装置のスルータングを連結するバックルと、車両衝突事
故などに際して、シートベルト装置のウェビングの緊張
力を自動的に増強するプリテンショナ装置において、シ
ートベルト装置のスルータングを連結するバックルと、
シートに対し前記バックルとは反対側において、一端が
シートベルト装置のラップベルト端に連続し、他端が前
記バックルに固定された牽引部材とを設け、前記シート
の下部に、前記牽引部材を巻取部材に巻き込んで、ラッ
プベルトを緊張させる駆動装置を備えたことを特徴とす
るプリテンショナ装置にある。
【0017】この態様によれば、連結部材を用いずに、
一本の牽引部材によりバックルおよびラップベルト端の
同時並行的なプリテンショニングを速やかに実現でき、
これにより乗員に作用する衝突慣性力によるシート上の
移動を少なく抑えることができる。また、このプレテン
ショニング構成の簡単化およびローコスト化を実現でき
る。
【0018】また、本発明の他の要旨は、前記牽引部材
がウェビングからなることを特徴とするプリテンショナ
装置にある。この態様によれば、ラップベルトや肩ベル
トと同等のウェビングを用いて、バックルおよびラップ
ベルト端の牽引を安全、確実に実施できる。
【0019】また、本発明の他の要旨は、前記牽引部材
がワイヤーからなることを特徴とするプリテンショナ装
置にある。この態様によれば、巻取部材であるリールを
含む装置の小形化と軽量化を図ることができる。
【0020】また、本発明の他の要旨は、前記駆動装置
がモータからなることを特徴とするプリテンショナ装置
にある。この態様によれば、このモータを一個を使用す
るのみで、バックルおよびラップベルト端を同時に等量
ずつ引き込むことができる。
【0021】また、本発明の他の要旨は、前記駆動装置
が、車両の緊急状態検知信号により駆動されることを特
徴とするプリテンショナ装置にある。この態様によれ
ば、衝突検知または衝突予知によって速やかに駆動装置
を作動させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
について説明する。図1および図2は本発明のプリテン
ショナ装置の要部を示す斜視図および正面図であり、こ
れが図3に示すように、前方に向ってシート11の左側
に配置されている。同図において、符号12は車体側に
設けられたブラケットで、このブラケット12に架設し
たピン13には、Cチャンネル形のレール14の下端部
が回動可能に支持されている。また、このレール14を
貫通するピン13には、レール14内において自由回転
するロール15が挿通されている。
【0023】さらに、レール14の一側には、図2に示
すようなガイド長孔16が所定長に亘り形成されてい
る。前記レール14の上部には、スルータングTを装着
するバックル17を支持するステー18が摺動自在に挿
入され、このステー18の下端には、牽引部材としての
ベルトやワイヤー、ここではベルト19の上端がボルト
20により固定されている。なお、このベルト18の固
定のためにボルト19を複数本用いたり、別の締結具を
用いることは任意である。上端がステー18に固定され
たベルト19は、さらに前記ロール15に沿うように略
水平方向にガイドされ、さらに図4に示すようにシート
11の下部へと案内される。
【0024】また、前記ボルト20は前記長孔16を貫
通し、その頭がレール14の一側に突出している。この
一側のレール14上端にはL字形のばね支持部材21が
取り付けられており、このばね支持部材21と前記ボル
ト20の頭との間に引っ張りばね22が張設されてい
る。従って、この引っ張りばね22は、バックル17お
よびベルト19を常時上方に引き上げる方向に付勢して
いる。このためバックル17は常時は最上位の位置に保
持されている。なお、図示しないが、レール14および
ステー18間には、バックル17の引き上げ量を規制す
るストッパが、必要に応じて設けられる。
【0025】図5および図6は本発明のプリテンショナ
装置のもう一方の要部を示す斜視図および縦断面図であ
り、これが図7に示すように、前方に向って前記シート
11の右側に配置されている。同図において、符号31
は車体側に設けられたブラケットで、このブラケット3
1に架設したピン32には、角筒形のレール33の下端
部が回動可能に支持されている。
【0026】また、このレール33内を貫通する前記ピ
ン32には、レール33内において自由回転するロール
34が挿通されている。前記レール33の両側にはガイ
ド長孔35が所定長に亘ってそれぞれ形成されている。
さらに、レール33の上部には、シートベルト装置のラ
ップベルト36端に取り付けられた連結部材としての一
方のアンカー37が昇降自在に挿入されている。なお、
ラップベルト36はアンカー37に設けられた透孔37
aに端部を通して重ね合せ、この重ね合せ部を縫糸によ
り縫合することにより、上記のように取り付けられてい
る。
【0027】前記アンカー37の下部には、牽引部材で
あるベルト19端に取り付けられた連結部材としての他
方のアンカー38が、ボルト39およびナット40によ
って連結されている。このため、これらアンカー37、
38にはボルト39を通すための略同径の取付孔がそれ
ぞれ設けられている。なお、前記ベルト19もアンカー
38に設けられた透孔38aに端部を通して重ね合せ、
この重ね合せ部を縫合することにより、上記のように取
り付けられている。また、上端がアンカー38に取り付
けられたベルト19は、さらにロール34に沿うように
略水平方向にガイドされて、図4に示すように、シート
11の下部へと案内される。
【0028】前記ボルト39は、前記長孔35を貫通し
てレール33の他方の外側に、図6に示すように突出し
ている。そして、この外側のレール33上端にはL字形
のばね支持部材41が取り付けられており、このばね支
持部材41と前記ボルト39との間に引っ張りばね42
が張設されている。従って、この引っ張りばね42はア
ンカー37、38を介してラップベルト36端を常時上
方へ引き上げる方向に付勢している。このため、各アン
カー37、38はレール33内において常時は最上位の
位置に保持される。なお、図示しないが、アンカー37
または38とレール33との間には、ラップベルト36
の引き上げ量を規制するストッパが、必要に応じ設けら
れる。
【0029】また、前記レール14およびレール33か
ら、ロール15、ロール34およびガイドロール43を
介してシート11の下部に、図4に示すように案内され
たベルト19は、そのシート11の下部で一体に連続し
ている。そして、この連続するベルト19の略中央部
が、シート11の下部に配置したり巻取部材としてのリ
ール44に巻き戻し可能に巻き付けられている。このリ
ール44は駆動装置としてのモータ45により正逆転自
在に駆動され、このモータ45は車両の衝突発生または
衝突予知に基づく電力を受けて、リール44にベルト1
9を巻き込むように回転する。
【0030】ここで、リール44は、図8に示すように
長溝46とこの長溝46より幅が広い開口切欠47と
を、径方向に連続して設けたものからなる。従って、ベ
ルト19の略中央部付近にピン48を挟み込み、このピ
ン48を挟み込んだベルト19部分をリール44の一端
面側から開口切欠47に挿し込んで収納し、このときベ
ルト19が重なる部分を長溝46に挿入することで、リ
ール44にベルト19を簡単、迅速に止着することがで
きる。従って、リール44の回転動作によって、ベルト
19がこれらの長溝46や開口切欠47から脱落するこ
とはない。
【0031】このような構成になるプレテンショナ装置
では、車両の衝突事故による急減速の検知時または衝突
予知情報の検知によって、前記モータ45が駆動され
る。このため、リール44はベルト19を巻き取る方向
に回転し、このベルト19の各一端をレール14、33
内で保持しているステー18およびアンカー38が下方
へ引き込まれる。このため、ステー18に一体のバック
ル17およびアンカー38にアンカー37を介して連結
されたラップベルト36端が下方に向って同時に引き込
まれる。
【0032】これにより、ラップベルト36は両端部が
下方、斜め下方または後方へ同時に引き込まれ、シート
11上の乗員の腰部をシート11に対し、速やかにかつ
しっかりと拘束する。これにより、急減速時のサブマリ
ン現象を確実に回避できる。なお、このとき、スルータ
ングTを通して連続する肩ベルトにもある程度の緊張力
が作用し、乗員の上体拘束効果も合わせて得られる。な
お、このときのラップベルト36の拘束力は、センサ出
力に基づいて適正値に設定される。
【0033】一方、衝突事故が終了または回避された場
合には、前記モータ45は逆転駆動または停止される。
このため、ラップベルト36の前記引き込みが解除され
るとともに、このときのラップベルト36の緩みが、前
記の各引っ張りばね22、42により吸収され、同時に
バックル17およびラップベルト36端が、それぞれ各
レール14、33内の所定レベルまで上昇して止まる。
これにより、次のプリテンショニング動作に備えること
ができる。すなわち、このプリテンショナ装置は、多重
衝突事故などにも繰り返しプリテンショニング動作を速
やかに実施することができる。従って、火薬の発火によ
るガス圧を利用するプリテンショナ装置に比べて、繰り
返しプリテンショニング機能を果させることができ、事
故終了後は、ラップベルトを緩めて速やかに乗員の拘束
解除と脱出を容易にすることができる。また、シートの
左右で同時に別のプリテンショニング機構が働くため、
プリテンショニング動作が極めて迅速に行われ、衝突時
の障害発生を極力小さく抑えることができる。
【0034】なお、前記実施の形態では、レール33内
において、ラップベルト36端とベルト19端とをアン
カー37、38を用いて接続した場合を示したが、これ
らのアンカー37、38を使わずに、ラップベルト36
とベルト19を一体化して、図9に示すようにラップベ
ルト36、肩ベルト49aを含むウェビングを一本化し
てもよい。これにより、プリテンショナ装置における部
品点数の削減によるローコスト化と、構成の簡素化を実
現できる。図9において49はガイドロール、54は従
来と同様のリトラクタである。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シート
ベルト装置のスルータングを連結するバックルと、一端
が前記バックルに固定された牽引部材の他端とシートベ
ルト装置のラップベルト端とをシートに対し前記バック
ル側とは反対側において連結する連結部材とを設け、前
記シートの下部に設けられた駆動装置によって、前記牽
引部材を巻取部材に巻き込んで前記バックルおよび連結
部材を介してラップベルトを緊張させるように構成した
ので、バックルおよびラップベルト端の同時並行的なプ
リテンショニングを速やかに実現でき、これにより乗員
に作用する衝突慣性力によるシート上の移動を少なく抑
えることができるという効果が得られる。
【0036】また、本発明によれば、シートに対し前記
バックルとは反対側において、一端がシートベルト装置
のラップベルト端に連続し、他端が前記バックルに固定
された牽引部材を設け、前記シートの下部に設けた駆動
装置により、前記牽引部材を巻取部材に巻き込んで、ラ
ップベルトを緊張させるようにしたので、一本の牽引部
材のみで、シートの左右両側でラップベルトのプリテン
ショニングをローコストに行うことができる。
【0037】また、本発明によれば牽引部材にウェビン
グやワイヤーを用いることで、プリテンショニング動作
を安全、確実に行わせることができ、特にワイヤーを使
った場合にはリールを含むプリテンション機構の小形化
およびローコストを実現できる。また、駆動装置にモー
タを用いることで、プリテンショニング動作を繰り返し
行わせることができ、衝突事故終了まで、ウェビングの
張力を維持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるプリテンショナ装
置の要部を示す斜視図である。
【図2】図1に示するプリテンショナ装置の正面図であ
る。
【図3】図1に示すプリテンショナ装置のシートに対す
る配置位置を概念的に示す右側面図である。
【図4】図1に示すプリテンショナ装置のシートに対す
る配置位置を概念的に示す他の背面図である。
【図5】本発明の実施の一形態によるプリテンショナ装
置の他の要部を示す斜視図である。
【図6】図5に示すプリテンショナ装置の縦断面図であ
る。
【図7】図5に示すプリテンショナ装置のシートに対す
る配置位置を概念的に示す左側面図である。
【図8】図4におけるリールに対するベルトの固定構造
を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の他の形態によるプリテンショナ
装置を概念的に示す正面図である。
【図10】従来のシートベルト装置を概念的に示す説明
図である。
【図11】従来のプリテンショナ装置を一部切断して示
す側面図である。
【符号の説明】
11 シート 17 バックル 19 ベルト(牽引部材) 36 ラップベルト 37、38 アンカー(連結部材) 44 リール(巻取部材) 45 モータ(駆動装置) T スルータング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両衝突事故などに際して、シートベル
    ト装置のウェビングの緊張力を自動的に増強するプリテ
    ンショナ装置において、シートベルト装置のスルータン
    グを連結するバックルと、一端が前記バックルに固定さ
    れた牽引部材の他端とシートベルト装置のラップベルト
    端とをシートに対し前記バックル側とは反対側において
    連結する連結部材と、前記シートの下部に設けられ、前
    記牽引部材を巻取部材に巻き込んで前記バックルおよび
    連結部材を介してラップベルトを緊張させる駆動装置と
    を備えたことを特徴とするプリテンショナ装置。
  2. 【請求項2】 車両衝突事故などに際して、シートベル
    ト装置のウェビングの緊張力を自動的に増強するプリテ
    ンショナ装置において、シートベルト装置のスルータン
    グを連結するバックルと、シートに対し前記バックルと
    は反対側において、一端がシートベルト装置のラップベ
    ルト端に連続し、他端が前記バックルに固定された牽引
    部材と、前記シートの下部に設けられ、前記牽引部材を
    巻取部材に巻き込んで、ラップベルトを緊張させる駆動
    装置とを備えたことを特徴とするプリテンショナ装置。
  3. 【請求項3】前記牽引部材がウェビングからなることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリテンシ
    ョナ装置。
  4. 【請求項4】 前記牽引部材がワイヤーからなることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリテンシ
    ョナ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置がモータからなることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のプリテンショ
    ナ装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動装置が、車両の緊急状態検知信
    号により駆動されることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のプリテンショナ装置。
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