JP2002210891A - スチレン系樹脂発泡積層体とそれを用いた成形品 - Google Patents
スチレン系樹脂発泡積層体とそれを用いた成形品Info
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Abstract
脂発泡シートの材質等にかかわりなく常に、リップ下の
シワなどがない外観の良好な成形品を得ることのできる
スチレン系樹脂発泡積層体と、それを用いた成形品とを
提供する。 【解決手段】 スチレン系樹脂発泡積層体は、ビカット
軟化点が92℃以下であるスチレン系樹脂から形成され
たフィルム2を、スチレン系樹脂発泡シート1と積層し
た。成形品は、上記積層体を成形した。
Description
よって、食品包装用の容器などの成形品を製造するため
に好適に用いられるスチレン系樹脂発泡積層体と、それ
を用いて製造された成形品とに関するものである。
どによって種々の形状に成形することが容易である。ま
た得られた成形品は、軽量で取り扱いやすい、破損しに
くい、製造コストが安いといった利点を有している。そ
こで、成形品の外観や印刷性を向上したり、あるいは強
度を高めたりすることを目的として、上記スチレン系樹
脂発泡シートの少なくとも片面に、同系であるスチレン
系樹脂の、とくに非発泡のフィルムを積層したスチレン
系樹脂発泡積層体が、例えば食品包装用の容器などの、
成形品の原材料(原反)として広く普及している。
形品を製造するには、まず長尺帯状に形成された積層体
を一定の速度で送りながらヒータで加熱して軟化させる
(加熱工程)。次いでこの積層体を、成形品の形状に対
応したキャビティ(凹型)とプラグ(凸型)とを用いた
プレス成形などの成形法によって成形する(成形工
程)。そして成形後、不要部分を打ち抜くことによって
成形品が連続的に製造される(トリミング工程)。
生産性を考慮して、一度の成形で複数個の成形品を同時
に成形するために、例えば図3に示すような、いわゆる
多数個取りの型(キャビティおよびプラグ)を使用する
のが一般的である。
層体を用いて、上記の製造方法によって製造される成形
品の代表例としては、食品包装容器のうちカップ麺容
器、丼容器などの、図2(a)に示すようないわゆる深も
のの容器Bが挙げられる。かかる深ものの容器Bは、積
層体のうちフィルム2が容器Bの外側、発泡シート1が
容器Bの内側となるように成形して製造されるもので、
カップ状ないし丼状の本体B1と、その開口の周縁から
外方に延設された鍔部B2とを備えている。
の側面のうち図中一点鎖線の円で囲んだ鍔部B2の直下
の部分(以下「リップ下」とする)が、図2(b)に示す
ような多数の凹溝Gの発生によってシワになりやすい。
そしてこの凹溝Gの部分は印刷がのらないため、外観の
良好な容器Bが得られないという問題がある。このリッ
プ下のシワの問題は、上記のようにとくに深ものの容器
を成形する際に頻発することから、容器の形状の影響を
受けて発生することが考えられる。
件の違いや、成形に使用する成形装置の構成、配置など
の違いによって発生の頻度が異なること、(2) 同じ成
形装置を用いて、同じ成形条件で成形を行っても、装置
の運転状況などによって発生する頻度が異なること、
(3) 多数個取りの型では、型上の位置によって発生す
る頻度が異なること、などが判明している。また近時、
環境や生体への影響が取り沙汰された環境ホルモン対策
として、食品と直接に接触する発泡シートに、低オリゴ
マー反と呼ばれる、スチレンオリゴマーの含有量を抑え
たスチレン系樹脂発泡シートを使用するようになってか
ら、上記の問題がこれまでよりもさらに頻繁に発生する
ようになり、問題となっている。
形条件、発泡シートの材質等にかかわりなく常に、リッ
プ下のシワなどがない外観の良好な、食品包装用の容器
などの成形品を得ることのできる、新規なスチレン系樹
脂発泡積層体を提供することにある。また、この発明の
他の目的は、上記積層体を用いることで製造された、外
観の良好な成形品を提供することにある。
め、発明者らは、リップ下にシワが発生する原因につい
てさらに詳細に検討を行った。その結果、下記の状況に
おいてシワが発生しやすいことが判明した。 (a) フィルムが薄いほどシワが発生しやすい。 (b) 成形温度が低いほどシワが発生しやすい。 (c) 成形を開始した初期の、型の温度が低いときほど
シワが発生しやすく、成形を繰り返して型の温度が上昇
してくるにしたがってシワは発生しにくくなる。 (d) 容器の強度を維持すべく、容器の底部においてフ
ィルムの肉厚を維持するように成形条件を設定する。た
とえばキャビティとプラグとで積層体を挟んで成形する
際の、プラグ側の移動速度を速くしたり、あるいはプラ
グが積層体と接触して成形を開始するタイミングを早く
したりする。そうすると、成形によって引き伸ばされた
フィルムは、リップ下の領域が薄くなるため、前記(a)
の場合と同様にリップ下でシワが発生しやすくなる。
を維持するように成形条件を設定すれば、リップ下にシ
ワが発生するのを抑制できるが、容器の底部において、
フィルムが薄くなってその強度が低下する。そして、例
えば容器を印刷マンドレルに真空吸引した状態で、容器
の側面に曲面印刷を行う際などに容器の、とくに上記底
部が大きく変形したり潰れたりするといった問題を生じ
やすくなり、実用的でない。 (e) 図3のように多数個取りのキャビティとプラグと
で積層体を成形する場合、同時に成形された多数の容器
Bのうち、図中に黒矢印で示す積層体Sの流れ方向(M
D方向)の最前列(図では最下列)L1の容器Bと、最
後列(図では最上列)L2の容器Bに、最もシワが発生
しやすい。またその他の列でもシワが発生することがあ
る。 (f) 個々の容器Bを見ると、図2(b)に示すように、リ
ップ下のうち、図中白矢印で示す積層体Sの幅方向(T
D方向)側の領域に、主としてシワが発生する。
たところ、このうち(a)〜(d)の現象はいずれも、加熱工
程を経たフィルムが、成形工程において早期に冷えやす
い条件で発生していることが判明した。すなわちフィル
ムが薄いほど、また成形温度が低いほど、さらには型の
温度が低いほど、フィルムは早く冷えやすい〔(a)〜
(c)〕。また、容器の底部においてフィルムの肉厚を維
持するように成形条件を設定した場合には、前記のよう
に成形によって、フィルムの、リップ下の領域が薄くな
って、その他の領域よりも先に冷えやすくなる
〔(d)〕。
するものと考えられる。すなわち、多数個取りの型のう
ちMD方向の最前列と最後列とは、それぞれ片側に成形
されない領域があるので、成形時に、MD方向の引っ張
り力に差が生じる。このため、MD方向の最前列と最後
列の容器にシワが発生しやすくなる。なお(e)の現象の
うち、MD方向の最前列と最後列との間の列の容器にシ
ワが発生することがあるのは、この部分に、個々の容器
の成形によるTD方向への引き伸ばし力が集中するため
であると考えられる。
するものと考えられる。すなわち成形工程においては、
積層体が、それまでフリーであったTD方向に、キャビ
ティとプラグとによって挟まれて固定された状態で成形
が行われる。この際、前記(d)のように容器の底部でフ
ィルムの肉厚を維持する条件で成形を行うと、リップ下
の、上記TD方向側である図2(b)に示した領域で、フ
ィルムが最も大きく引き伸ばされることになる。しかし
前記のように早くに冷えて、少し硬くなった状態のフィ
ルムは、この引き伸ばし力に応じて十分に、かつ均一に
伸びることができない。そして、例えば薄いラップフィ
ルムなどを一方向に引き伸ばしたときと同じように、フ
ィルムが、引き伸ばし方向に沿って波うつ結果としてシ
ワが発生する。
するとこれまでよりシワが多発するのは、低オリゴマー
反が、通常の発泡シートよりも強度的に弱く、外力(こ
の場合は積層したフィルムがシワになろうとする力)に
よってへこみやすいためであると考えられる。つまり低
オリゴマー反の元になる、スチレンダイマーやスチレン
トリマーなどのスチレンオリゴマーの含有量を抑えたス
チレン系樹脂は、汎用のスチレン系樹脂に比べて脆い性
質を示すため、押し出し発泡して形成された発泡シート
(低オリゴマー反)は、通常のものよりも連続気泡率が
高くなる傾向を示す。
ートよりも強度的に弱く、外力によってへこみやすいも
のとなり、フィルムがシワになろうとする力に抗してこ
れを十分に防止できず、フィルムへのシワの発生にとも
なって簡単にへこんでしまう。したがって、これまでよ
り容器のシワが多発する結果となる。そこで発明者ら
は、これまでより冷えても硬くなりにくいフィルム、す
なわち、軟化する温度が従来のものよりも低く、また加
熱軟化時にこれまでよりも柔らかいフィルムを使用する
ことを考えた。そうすれば、たとえフィルムが冷えやす
い条件下で成形されても、フィルムは十分に、かつ均一
に引き伸ばされるため、シワになりにくいのではないか
と考えたのである。
果、ビカット軟化点が92℃以下であるスチレン系樹脂
から形成されたフィルムを使用すれば上記の目的を達成
できることを見出し、この発明を完成するに至った。す
なわちこの発明のスチレン系樹脂発泡積層体は、スチレ
ン系樹脂発泡シートと、ビカット軟化点が92℃以下で
あるスチレン系樹脂から形成されたフィルムとを積層し
たことを特徴とするものである。
樹脂発泡積層体を成形して製造されたことを特徴とする
ものである。
脂発泡積層体は、図1に示すようにスチレン系樹脂発泡
シート1と、ビカット軟化点が92℃以下であるスチレ
ン系樹脂から形成されたフィルム2とを積層したもので
ある。
従来同様に構成される。すなわち発泡シートを形成する
スチレン系樹脂としては、例えばスチレン、メチルスチ
レン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチ
ルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブ
ロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンの単独
重合体または共重合体などが挙げられる。また、これら
スチレン系単量体と、他のビニルモノマーとの共重合体
なども使用可能である。
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタ
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、無水マレイン酸、アクリルアミドなどが挙げられ
る。またスチレン系樹脂としては、発泡シートの耐衝撃
性などを向上するために、例えばポリブタジエン、スチ
レン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン三元共重合体などのジエン系のゴム状重合体
を添加したゴム変性スチレン系樹脂、いわゆるハイイン
パクトポリスチレンを使用してもよい。
すなわち上記スチレン系樹脂を、発泡剤などとともに押
出機に供給して溶融混練する。そして溶融混練された樹
脂を、発泡に最も適する温度に調節されたダイから直接
に、シート状に押し出して発泡させるか、または一旦、
円筒状に押し出して発泡させた後、任意のラインで切開
することにより、長尺帯状の発泡シートが製造される。
発泡剤としては、分解型発泡剤、気体または揮発性の発
泡剤があげられる。
酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウ
ム、亜硝酸アンモニウム、カルシウムアジド、ナトリウ
ムアジド、ホウ水素ナトリウム等の無機系分解性発泡
剤、アゾジカルボンアミド、アゾビススルホルムアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリルおよびジアゾアミノベ
ンゼン等のアゾ化合物、N,N’−ジニトロソペンタン
メチレンテロラミンおよびN,N’−ジメチル−N,
N’−ジニトロソテレフタルアミド等のニトロソ化合
物、ベンゼンスルホニルヒドラジド等が挙げられる。こ
れらの発泡剤は、単独でも組み合わせてもよい。分解温
度、発生ガス量および分解速度を調節するために公知の
発泡助剤を添加してもよい。
プロパン、n−ブタン、i−ブタン、メチルエーテル等
が挙げられる。なお、ここで気体とは常温(25℃)、
常圧(1気圧)で気体であることを意味する。一方、揮
発性の発泡剤としては、エーテル、石油エーテル、アセ
トン、ペンタン、イソペンタン、へキサン、イソヘキサ
ン、ヘプタン、イソヘプタン、ベンゼン、トルエン等が
挙げられる。また水も使用できる。これらを混合使用す
ることもできる。
ン、あるいは両者の混合物(混合ブタン)等のブタン類
が好ましい。また、混合ブタンにプロパンを加えた混合
発泡剤も好ましい。この混合発泡剤は、発泡シートの気
泡を細かくしたり、発泡シートの熟成期間を短くしたり
できるという利点がある。また気泡サイズを約40μm
以下とすることを望む場合は、窒素、炭酸ガス、水を単
独で使用するか、2種以上を併用することが好ましい。
窒素等は、空気から直接分離できるので安価であるとい
う利点がある。
添加剤を添加してもよい。他の添加剤としては、例えば
気泡調節剤が挙げられる。具体的には夕ルク、シリカ等
の無機粉未、多価カルボン酸等の酸性塩、多価カルボン
酸と炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムとの反応混
合物等が挙げられる。これら気泡調節剤を増量すると気
泡膜が熱に弱くなり、後述するようにフィルムを押出積
層する際などに気泡膜が破れて連続気泡率が高くなるこ
とがある。このような気泡膜の破れを防ぐには、発泡剤
として窒素、炭酸ガスを用いることが好ましい。
防止剤、着色剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤等を添加し
てもよい。かくして得られた発泡シートは、これに限定
されないが、厚みが0.5〜4.0mmで、密度が0.
210〜0.070g/cm3であるのが好ましい。発
泡シートの厚みが0.5mm未満であるか、もしくは密
度が0.210g/cm3を超える場合には、成形品の
断熱性や剛性等が不十分になるおそれがある。一方、密
度が0.070g/cm3未満であるか、または厚みが
4.0mmを超える場合には、たとえビカット軟化点が
92℃以下の柔らかいフィルムと組み合わせたとして
も、リップ下にシワが生じやすくなるおそれがある。ま
た積層体の成形性が低下するおそれもある。
と、発泡シートの厚みは1.0mm以上であるのがさら
に好ましい。また同じ理由で、密度は0.167g/c
m3以下であるのがさらに好ましい。一方、リップ下の
シワをさらに生じにくくすることや、積層体の成形性を
向上することを考慮すると、発泡シートの厚みは3.0
mm以下であるのがさらに好ましい。また同じ理由で、
密度は0.083g/cm3以上であるのがさらに好ま
しい。
は、厚生省が最終的にそのおそれを否定して問題は結着
したものの、食品と直接に接触する発泡シートとして、
スチレンオリゴマーの含有量を抑えた低オリゴマー反を
使用するのが好ましい。低オリゴマー反としては、これ
に限定されないが、スチレンオリゴマー、すなわちスチ
レンダイマー、スチレントリマーの合計の含有量が20
00ppm以下であるものが好ましく、1600ppm
以下、とくに1100ppm以下であるものが好適に使
用される。
原料であるスチレン系樹脂として、スチレンオリゴマー
の含有量の少ない樹脂を使用すればよい。低オリゴマー
性のスチレン系樹脂は、例えばスチレン系樹脂を、通常
の塊状重合でなく、懸濁重合によって合成することで得
られる。 〈フィルム〉フィルムは、前記のようにビカット軟化点
が92℃以下であるスチレン系樹脂によって形成され
る。
防止することを考慮すると、スチレン系樹脂のビカット
軟化点は89℃以下であるのが好ましい。またスチレン
系樹脂のビカット軟化点は、82℃以上であるのが好ま
しい。ビカット軟化点が82℃未満であるフィルムは、
それ自体の耐熱性がなくなるため、フィルム側がオーバ
ーヒートしやすくなる。またスチレン系樹脂のビカット
軟化点を下げるには、一般に、流動パラフィンを添加す
ることが行われる。そして、ビカット軟化点が82℃未
満であるようなスチレン系樹脂は、流動パラフィンの添
加量が多いために、引張強度や曲げ強度が低下するおそ
れがある。そして、前記のように容器の側面に曲面印刷
を行う際などに、容器が大きく変形したり潰れたりする
といった問題を生じやすくなる。
で例示したのと同系のスチレン系樹脂がいずれも使用可
能であり、その中から、ビカット軟化点が上記の範囲内
にあるものを選択して使用すればよい。但し、容器の剛
性などを考慮すると、フィルムを形成するスチレン系樹
脂としては、前述したハイインパクトポリスチレンの中
から、ビカット軟化点が前記の範囲内にあるものを使用
するのが好ましい。また、上記フィルムのもとになるス
チレン系樹脂のビカット軟化点VST1と、発泡シート
のもとになるスチレン系樹脂のビカット軟化点VST2
との差ΔVST=VST2−VST1が、9.0〜17.
0℃であるのが好ましい。
のもとになるスチレン系樹脂のビカット軟化点VST1
を低くしたことによる、リップ下のシワの発生を防止す
る効果が低下するおそれがある。一方、差ΔVSTが1
7.0℃を超える場合には、スチレン系樹脂発泡シート
とフィルムの、ビカット軟化点の差が開きすぎる。この
ため、例えばスチレン系樹脂発泡シートの適正な成形温
度で成形を行うと、フィルムがオーバーヒートしてケロ
イド状になるおそれがある。また、フィルムの適正な成
形温度で成形を行うと、スチレン系樹脂発泡シートが十
分に軟化しないために二次発泡倍率が低くなって、成形
品の強度が弱くなるおそれがある。
を用いたプレス成形などの成形装置においては、フィル
ム側(キャビティ側)とスチレン系樹脂発泡シート側
(プラグ側)とで別々に温度調整できる。しかしビカッ
ト軟化点に差がありすると調整が難しくなり、上記のよ
うな問題を生じやすくなる。なおビカット軟化点は、日
本工業規格JIS K7206-1991「熱可塑性プラス
チックのビカット軟化温度試験方法」に規定された方法
に則って測定された値でもってあらわすこととする。
その他の特性はとくに限定されないが、100℃におけ
る動的貯蔵弾性率E′は、3.0×108Pa以下であ
るのが好ましい。動的貯蔵弾性率E′が3.0×108
Paを超える場合にはビカット軟化点が高くなって、リ
ップ下にシワが入りやすくなるおそれがある。なお動的
粘弾性率E′は、日本工業規格JIS K7198
-1991「プラスチックの非共振強制振動法による動的粘
弾性の温度依存性に関する試験方法」に規定されたA法
(引張振動法)に則って測定された値でもってあらわす
こととする。
て、従来同様に製造される。すなわちスチレン系樹脂を
押出機に供給して溶融混練したのち、ダイからフィルム
状に押出成形することにより、長尺帯状のフィルムが製
造される。フィルムの厚みは、これに限定されないが、
10〜500μmであるのが好ましい。フィルムの厚み
が10μm未満では、当該フィルムを積層したことによ
る、成形品の外観や印刷性を向上したり、強度を高めた
りする効果が十分に得られないおそれがある。一方、フ
ィルムの厚みが500μmを超える場合には、当該フィ
ルムが、前記のようにビカット軟化点が92℃以下とい
う柔らかいものであるにもかかわらず、リップ下にシワ
が生じやすくなるおそれがある。また積層体の成形性が
低下するおそれもある。
強度を高めたりすることを考慮すると、フィルムの厚み
は50μm以上であるのがさらに好ましい。また、リッ
プ下のシワをさらに生じにくくすることや、積層体の成
形性を向上することを考慮すると、フィルムの厚みは2
00μm以下であるのがさらに好ましい。 〈スチレン系樹脂発泡積層体の製造方法〉上記発泡シー
トとフィルムとを積層して、スチレン系樹脂発泡積層体
を製造する方法としては、従来公知の種々の積層方法
が、いずれも採用可能である。但し両層間に接着剤層を
介する積層法は、層数が増える分、コスト高になるだけ
でなく、積層体の成形性などが低下するおそれもある。
したがって発泡シートとフィルムとを直接に、積層する
のが好ましい。
方法としては、例えば両者を、熱ロールとニップロール
との間を通して熱接着する方法や、あるいは前記のよう
にダイからフィルム状に押し出された直後の高温のフィ
ルムを、発泡シートの表面に直接に積層して熱接着する
方法などが挙げられる。このうち後者の方法が、生産性
にすぐれる上、発泡シートにあまり圧をかけずにフィル
ムを熱接着できるため、とくに前記のようにへこみやす
い低オリゴマー反を使用する場合に好適である。
体は、前述したフィルムの特性ゆえに、成形品の形状や
その成形条件、発泡シートの材質等にかかわりなく常
に、リップ下のシワなどがない外観の良好な成形品を製
造できるものとなる。 〔成形品〕上記スチレン系樹脂発泡積層体から成形品を
製造する成形方法としては、先に説明した、キャビティ
(凹型)とプラグ(凸型)とを用いたプレス成形法が好
適に採用される。またその他に、例えば真空成形法、圧
空成形法、真空/圧空成形法、熱板成形法などや、これ
らの応用としての各種成形法がいずれも採用できる。
かかわらず、前記のようにリップ下のシワなどがない外
観の良好な、印刷特性にすぐれたものである。またとく
に発泡シートとして低オリゴマー反を使用した積層体か
ら製造される成形品は、スチレンダイマーやスチレント
リマーなどのスチレンオリゴマーが溶出するおそれのな
いものである。したがって上記の成形品は、例えばカッ
プ麺容器や丼容器などの、深ものの食品包装用の容器な
どに最適である。
て説明する。なお実施例、比較例で発泡シートおよびフ
ィルムに使用したスチレン系樹脂のビカット軟化点は、
前記のようにJIS K7206-1991に規定された方
法に則って測定した。また、フィルムに使用したスチレ
ン系樹脂の動的粘弾性率E′は、前記のようにJIS
K7198-1991に規定されたA法(引張振動法)に則
って、下記の方法で測定した。 〈動的粘弾性率E′の測定〉試験装置としては、JIS
K7198に準拠した、レオメトリック・サイエンテ
ィフィック・エフ・イー社製の粘弾性アナライザーRS
A−IIを用い、上記のようにA法(引張振動法)で測定
を行った。
た。すなわち、まずスチレン系樹脂のペレットを、20
0℃で厚み約0.4mmの板状にプレス成形し、残留応
力を取り除くために70℃で約3時間、加熱処理した。
つぎにこの板を、幅3mm×長さ30mmの短冊状に切
削した。そしてその厚み、幅および長さの正確な数値を
測定して測定サンプルとした。測定条件は、測定温度範
囲:40〜130℃(昇温速度4℃/分)、振動の周波
数:1Hz、ひずみ量0.1%とした。
所のTD方向に沿って、一辺が1cm角のサンプルを1
0個、切り取り、それぞれの厚みをダイヤルゲージを用
いて実測した結果の平均値で表した。また坪量と密度
は、上記各サンプルの厚みと重量とから算出した結果の
平均値で表した。フィルムの厚みは、積層体の任意個所
のTD方向に沿って、一辺が1cm角のサンプルを10
個、切り取り、それを、カミソリを用いてカットした断
面の顕微鏡写真から測定した結果の平均値で表した。
ーおよびスチレントリマーの合計の含有量は、下記の材
質試験によって測定した。 〈材質試験〉発泡シートの試料0.2gをメチルエチル
ケトン10mlに溶解し、メタノール40ml中に滴下
して再沈殿させた。次に、上記再沈殿液をNo.5ろ紙
でろ過しながら、内部標準液(エイコサン0.2g/メ
チルエチルケトン100ml)1mlを入れた50ml
のメスフラスコに注入してメスアップして試料溶液を作
製した。
ガスクロマトグラフィーを行った。そして得られたクロ
マトグラムのうちスチレンダイマーのピーク3本、およ
びスチレントリマーのピーク5本のピーク面積と、内部
標準物質であるエイコサンの相対感度とを同一として定
量を行った。なお、スチレンダイマーおよびスチレント
リマーのピーク位置の確認は、関東化学社製の標準物質
(スチレンダイマー、スチレントリマー)を用いて行っ
た。
φ) オーブン温度:40℃×1分間−昇温速度50℃/分−
150℃×1分間−昇温速度5℃/分−250℃×3分
間−昇温速度50℃/分−320℃×8分間 注入口温度:240℃ 検出器(FID)温度:260℃ キャリアガス:ヘリウム キャリアガス圧力:80psi スプリットレス:1分間(後1/20スプリット) 実施例1 (発泡シート)発泡シートとしては、ビカット軟化点が
101℃であるスチレン系樹脂を押出発泡したのち、一
定の熟成期間をおいた、厚み1.90mm、密度0.1
26g/cm3、坪量240g/m2、スチレンダイマー
およびスチレントリマーの合計の含有量990ppm
の、長尺帯状の発泡シートを用いた。
ット軟化点が91℃で、かつ100℃における動的貯蔵
弾性率E′が2.15×108Paであるスチレン系樹
脂を押出機に供給し、押出機に接続したTダイからフィ
ルム状に押出成形した。そして、押出成形した直後の高
温のフィルムを、発泡シートの片面に直接に、かつ連続
的に積層し、熱接着して長尺帯状のスチレン系樹脂発泡
積層体を製造した。製造した積層体のうちフィルムの厚
みは133μmであった。また、前述した発泡シートと
フィルムのビカット軟化点の差ΔVSTは10℃であっ
た。
発泡積層体を用いて、図2(a)に示す断面形状を有し、
かつ開口部の内径が140mm、底部の内径が100m
m、深さが80mmである、成形品としての丼容器を製
造した。詳しくは、上記丼容器の外形に対応する凹部を
6×6=36個、備えたキャビティ(凹型)と、丼容器
の内形に対応する凸部を同数、備えたプラグ(凸型)と
を有するプレス成形装置に、スチレン系樹脂発泡積層体
を連続的に供給しながら丼容器の製造を行った。
成形サイクル5.0秒、上側(キャビティ側)のヒータ
の設定温度380℃、下側(プラグ側)のヒータの設定
温度280℃、キャビティの設定温度60℃、プラグの
設定温度100℃とした。また成形のタイミングは、キ
ャビティとプラグとがほぼ同時に積層体と接触して成形
を開始するように設定した。そして、プレス成形装置の
運転を開始した直後である1ショット目の36個の丼容
器と、成形を繰り返して型が十分に温まったと思われる
30ショット目の36個の丼容器について、それぞれ外
観を観察した。そうしたところ、いずれの丼容器もリッ
プ下のシワなどが見られない、外観の良好なものである
ことが確認された。
器を、それぞれ印刷マンドレルに真空吸引した状態で、
側面に曲面印刷を行ったところ、いずれの丼容器も大き
く変形したり潰れたりすることなく、良好な印刷を行う
ことができた。 実施例2 フィルムの原料として、ビカット軟化点が89℃で、か
つ100℃における動的貯蔵弾性率E′が1.16×1
08Paであるスチレン系樹脂を使用したこと以外は実
施例1と同様にしてスチレン系樹脂発泡積層体を製造し
た。フィルムの厚みは133μm、ΔVSTは12℃で
あった。
体を用いて、実施例1と同条件で成形品の製造試験を行
ったところ、1ショット目の36個の丼容器、および3
0ショット目の36個の丼容器のいずれも、リップ下の
シワなどが見られない、外観の良好なものであることが
確認された。また成形直後の上記72個の丼容器を、そ
れぞれ印刷マンドレルに真空吸引した状態で、側面に曲
面印刷を行ったところ、いずれの丼容器も大きく変形し
たり潰れたりすることなく、良好な印刷を行うことがで
きた。
つ100℃における動的貯蔵弾性率E′が3.52×1
08Paであるスチレン系樹脂を使用したこと以外は実
施例1と同様にしてスチレン系樹脂発泡積層体を製造し
た。フィルムの厚みは133μm、ΔVSTは8℃であ
った。そして、製造したスチレン系樹脂発泡積層体を用
いて、実施例1と同条件で成形品の製造試験を行ったと
ころ、1ショット目の36個の丼容器、および30ショ
ット目の36個の丼容器のいずれにおいても、MD方向
の最後列の容器の、TD方向のリップ下にシワが発生し
ているのが確認された。
動速度を遅くし、かつプラグが積層体と接触して成形を
開始するタイミングを遅くして、リップ下においてフィ
ルムの肉厚を維持するように成形条件を設定しなおし
て、同様に成形品の製造試験を行った。そうすると1シ
ョット目の36個の丼容器、および30ショット目の3
6個の丼容器のいずれにもリップ下のシワは発生しなく
なった。しかし、成形直後の上記72個の丼容器を、そ
れぞれ印刷マンドレルに真空吸引した状態で、側面に曲
面印刷を行ったところ、いずれの丼容器も、とくにその
底部が大きく変形したり潰れたりして、良好な印刷を行
うことができなかった。
ば、ビカット軟化点が特定の範囲にあるスチレン系樹脂
にて形成されたフィルムを、スチレン系樹脂発泡シート
と積層することにより、成形品の形状やその成形条件、
発泡シートの材質等にかかわりなく常に、リップ下のシ
ワなどがない外観の良好な成形品を得ることのできるス
チレン系樹脂発泡積層体を提供することができる。
用いることで製造されるため、外観の良好なものとな
る。
の形態の一例を拡大した断面図である。
成形品の一例としての、丼容器の断面形状を示す断面
図、同図(b)は、上記成形品において従来、発生してい
たリップ下のシワの状態を示す斜視図である。
成形する工程を説明する概略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】スチレン系樹脂発泡シートと、 ビカット軟化点が92℃以下であるスチレン系樹脂から
形成されたフィルムと、を積層したことを特徴とするス
チレン系樹脂発泡積層体。 - 【請求項2】フィルムのもとになるスチレン系樹脂のビ
カット軟化点が89℃以下である請求項1記載のスチレ
ン系樹脂発泡積層体。 - 【請求項3】フィルムのもとになるスチレン系樹脂のビ
カット軟化点VST1と、発泡シートのもとになるスチ
レン系樹脂のビカット軟化点VST2との差ΔVST=
VST2−VST1が9.0〜17.0℃である請求項1
記載のスチレン系樹脂発泡積層体。 - 【請求項4】発泡シートの厚みが0.5〜4.0mm、
密度が0.210〜0.070g/cm3である請求項
1記載のスチレン系樹脂発泡積層体。 - 【請求項5】発泡シートにおける、スチレンダイマーお
よびスチレントリマーの合計の含有量が2000ppm
以下である請求項1記載のスチレン系樹脂発泡積層体。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のスチレン
系樹脂発泡積層体を成形して製造されたことを特徴とす
る成形品。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100459A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Jsp Corp | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート |
JP2008120009A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Jsp Corp | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及びその成形品 |
JP2010228182A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート及び成形体 |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001012075A patent/JP4216481B2/ja not_active Expired - Fee Related
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