JP2002210563A - 加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置 - Google Patents

加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置

Info

Publication number
JP2002210563A
JP2002210563A JP2001008260A JP2001008260A JP2002210563A JP 2002210563 A JP2002210563 A JP 2002210563A JP 2001008260 A JP2001008260 A JP 2001008260A JP 2001008260 A JP2001008260 A JP 2001008260A JP 2002210563 A JP2002210563 A JP 2002210563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
pressing force
movable electrode
arm
joining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001008260A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Tanaka
範行 田仲
Nobuhiro Kawana
伸浩 川名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyachi Technos Corp filed Critical Miyachi Technos Corp
Priority to JP2001008260A priority Critical patent/JP2002210563A/ja
Publication of JP2002210563A publication Critical patent/JP2002210563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧力を容易かつ確実に微細に制御すること
のできる加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置を
提供する 【解決手段】 加圧力付与方法は、バネ力を対向するよ
うに配置された一対のばね55の間に移動体54を配設
し、この移動体54を介して加圧力を付与することを特
徴とする。そして、接合装置31は、バネ力を対向する
ように配置された一対のばね55の間に移動体54を配
設し、この移動体54に2つの電極34、37の一方を
接続し、移動体54を介して両電極34、37による加
圧力を部品の接合部に付与するように形成することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧状態で部品の
接合を行うのに好適な加圧力付与方法およびこれを用い
た接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から加圧状態で部品の接合を行うこ
とのできる接合装置が知られている。このような接合装
置の一種として、携帯電話などの小型の電子機器の部品
相互間の電気的な接続に用いられるリフロー式のハンダ
付け装置がある。このハンダ付け装置は、電子部品の端
子をプリント基板の対応するランドに合わせ、その上か
ら加圧ヘッドとしての加熱チップを所定の圧力をもって
当接させてランドに供給されたハンダを溶融させること
により、端子とランドとがハンダ付けされ、両者が電気
的かつ物理的に接合するようにされている。また、小型
の電子部品をハンダ付けする場合には、加熱チップを当
接させる際の加圧力と方向が重要になる。すなわち、加
圧力が大きすぎたり斜め方向を向いていると、ハンダ付
け部が溶融状態のハンダ上で位置ずれして、接続不良や
短絡を生じやすい。したがって、所定の加圧力を接合部
に正しく加えることのできる技術が必要とされている。
【0003】図5は所定の加圧力を接合部に正しく加え
ることのできる従来の接合装置としてのハンダ付け装置
の一例を示すものである。
【0004】図5に示すように、従来のハンダ付け装置
1の筐体2の内部には、一対の支持柱3R,3Lが垂直
に立設されており、これらの支持柱3R,3Lの図5左
方に示す左側面には、ガイドレール4R,4Lがそれぞ
れ固着されている。そして、一方のガイドレール4Rに
は、アーム支持体5のスライダ部5aが係合しており、
アーム支持体5は垂直方向にのみ摺動するように規制さ
れている。さらに、アーム支持体5の中心部には、ピボ
ット軸6が取着されており、このピボット軸6を支点と
してアーム7が垂直方向の面内で回転可能に支持されて
いる。また、アーム支持体5のピボット軸6の配設位置
の上方に位置する上端部には、ボールナット8が固着さ
れている。このボールナット8には、ボールねじ9が螺
合されており、ボールねじ9の上端部は、正・逆の両方
向に回転駆動可能な駆動モータ10の回転軸11に連結
されている。これにより、駆動モータ10が一方の方向
へ回転駆動したときはボールナット8およびアーム支持
体5が下方に垂直移動し、駆動モータ10が他方の方向
へ回転駆動したときはボールナット8およびアーム支持
体5が上方に垂直移動するようになっている。そして、
アーム支持体5と一体にアーム7も同方向に垂直移動す
るようになっている。
【0005】また、図5左方に示す他方のガイドレール
4Lには、加熱チップ支持体12のスライダ部12aが
係合しており、加熱チップ支持体12は垂直方向にのみ
摺動するように規制されている。そして、加熱チップ支
持体12の中心部には、水平方向に長い長穴状の開口1
3が形成されている。
【0006】前記アーム7の左腕部は、2枚の板を左端
の円柱体14で連結することにより形成されており、こ
の円柱体14が前記開口13内に水平方向に移動可能に
挿入されている。そして、アーム7が水平状態のときに
は、円柱体14は開口13内の最も左側の位置に位置
し、アーム7が傾くにつれて円柱体14は開口13内を
右側の位置に移動するように形成されている。また、垂
直方向においては、円柱体14の上端面および下端面が
開口13の内側上面および内側下面に接している。これ
により、アーム7が垂直移動したり傾いたりすると、円
柱体14と開口13との接触部を介して加熱チップ支持
体12に垂直方向の押圧力が加わり、加熱チップ支持体
12は垂直方向に摺動するようになっている。
【0007】前記加熱チップ支持体12には、水平支持
棒15が固着されており、この水平支持棒15の左端に
は、導体16と加圧ヘッドとしての加熱チップ17とが
固定されている。したがって、加熱チップ17は加熱チ
ップ支持体12と一体的に垂直方向に移動するように形
成されている。
【0008】前記アーム7の右端部には、カウンターウ
エイト18が取着されている。このカウンターウエイト
18は、アーム7左端側の加熱チップ支持体12、水平
支持棒15および導体16などの重量を打ち消して所定
の加圧力を得るためのものであり、アーム7の長手方向
に変位可能になっている。これと関連して、アーム7に
は加圧力設定用の目盛りが設けられており、カウンター
ウエイト18の位置で所定の加圧力を得ることができる
ようになっている。なお、アーム7の反時計方向への過
大な回転は、ストッパ19によって規制されている。
【0009】このような構成のハンダ付け装置1によれ
ば、カウンターウエイト18で調整されたアーム7の回
転モーメントが加熱チップ支持体12を垂直方向の押圧
力に変換して加熱チップ17を部品20の接合部である
ハンダ付け部21に対して所定の低い加圧力をもって垂
直方向から当接させることができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、装置の小型化が常に図られており、装置の小型に
ともない部品もより一層の小型化が図られている。そし
て、部品の小型化は、部品を接合する際の接合部のより
一層の小型化を促進している。このような接合部の小型
化は、例えば、携帯電話に用いる電子部品とプリント基
板との接合部を微細化し端子間隔を狭くしている。
【0011】しかしながら、前述した従来のカウンター
ウエイト18の位置で所定の加圧力を得る加圧力付与方
法では、接合部の小型化に対応することができないとい
う問題点があった。例えば、接合部の小型化に応じて加
圧力の最小値をより低くすべく制御可能な加圧力の範囲
を広くすると、カウンターウエイト18の移動位置に対
する加圧力の変化量が大きくなるので、カウンターウエ
イト18による加圧力の調整に労力と時間を要する。ま
た、カウンターウエイト18の移動位置に対する加圧力
の変化量を小さくすると、制御可能な加圧力の範囲を広
くするためにはカウンターウエイト18を取り付けるア
ーム7の長さを長くする必要があり、装置が大きくな
る。
【0012】また、従来のハンダ付け装置1では、接合
部の小型化に対応することができないという問題点があ
った。例えば、携帯電話に用いる電子部品とプリント基
板との接合部を微細化し端子間隔を狭くしているので、
ハンダによる短絡が生じ、接合の信頼性が低くなるとい
う問題点があった。このような問題点に対処するために
は、接合部をハンダ付けのかわりに生産効率に優れた溶
接によって接合すればよいが、単純に、従来のハンダ付
け装置1の加圧ヘッドである加熱チップ17を溶接に用
いる電極とする構成では、カウンターウエイト18を用
いる加圧力付与方法に起因して生じる前述した不都合を
解決することはできない。
【0013】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、加圧力を容易かつ確実に微細に制御することの
できる加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の加圧力付
与方法の特徴は、バネ力を対向するように配置された一
対のばねの間に移動体を配設し、この移動体を介して加
圧力を付与するようにした点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、一対のばねの相互の荷重
を制御することで加圧力を容易かつ確実に微細に制御す
ることができる。
【0015】また、請求項2に係る本発明の接合装置の
特徴は、一方の電極に対して他方の電極を直線的に接離
可能に配設し、前記両電極の間に部品の接合部を介在さ
せて接合部の接合を行う接合装置において、 バネ力を
対向するように配置された一対のばねの間に移動体を配
設し、この移動体に前記両電極の一方を接続し、前記移
動体を介して両電極による加圧力を部品の接合部に付与
するように形成した点にある。そして、このような構成
を採用したことにより、一対のばねの荷重を制御するこ
とで部品の接合部に付与する両電極による加圧力を容易
かつ確実に微細に制御することができる。
【0016】また、請求項3に係る本発明の接合装置の
特徴は、前記両電極は固定電極と可動電極とからなり、
回動支点を中心として回動して可動電極を駆動するアー
ム体の回動支点を前記移動体によって支持し、このアー
ム体を回動させることによって可動電極を固定電極に向
けて駆動するように形成したことを特徴とする。そし
て、このような構成を採用したことにより、可動電極部
分と移動体とをオフセット状態に配置して、可動電極に
アーム体を介して間接的に駆動力を付与して溶接を行う
ことができる。
【0017】また、請求項4に係る本発明の接合装置の
特徴は、請求項2において、前記両電極は固定電極と可
動電極とからなり、前記移動体と前記可動電極とを直接
連結して、移動体の移動量をそのまま可動電極に伝達さ
せることによって前記可動電極を固定電極に向けて駆動
するように形成したことを特徴とする。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、可動電極部分と移動体
とを直接連結して、可動電極に直接駆動力を付与して溶
接を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0019】図1および図2は本発明に係る加圧力付与
方法を用いた接合装置の第1実施形態を示すものであ
り、図1は内部構造の要部を示す一部切断側面図、図2
は平面図である。
【0020】図1および図2に示すように、本実施形態
の溶接を行う接合装置31は、ベースフレーム32を有
している。このベースフレーム32は、例えば、平面が
125mm×60mm程度の長方形状に形成されてい
る。そして、ベースフレーム32の上面の左端部には、
固定電極支持体33が固着されており、この固定電極支
持体33の左端部近傍には、段付き円柱状に形成された
共通電極として機能する固定電極34の下端部が着脱自
在に固着されている。また、接合装置31は、図1左側
に位置する固定電極34側が、溶接動作を実行する際に
作業者が対峙する正面側FSとされており、図1右側
は、正面側FSに対して反対側に位置する背面側BSと
されている。
【0021】前記ベースフレーム32の上面の背面側B
Sには、縦長の長方体状に形成された支持ベース35の
下端部が固着されており、この支持ベース35の図1前
後に示す側面には、2枚1組とされた平板状のサイドフ
レーム36の下端部がそれぞれ固着されている。なお、
図1においては正面側FSから見て左方に示す一方のサ
イドフレーム36のみを図示している。
【0022】前記固定電極34の上方には、加圧ヘッド
としての可動電極37、詳しくは可動電極ホルダ37a
の正面側FSに位置する端面に着脱可能に取着された電
極チップ37bの先端が対向するようにして配設されて
いる。この電極チップ37bは、部品を接合する際の接
合部(図示せず)に応じたものが用いられており、接合
部の大きさや形状などに応じて各種のものから選択使用
されるようになっている。また、可動電極ホルダ37a
の背面側BSの上部には冷却フィン38が形成されてい
る。さらに、可動電極ホルダ37aの背面側BSの下部
には、可撓配線基板39の一端が電気的に接続されてお
り、この可撓配線基板39の他端は、前記支持ベース3
5の上方に位置するようにしてサイドフレーム36に固
着された接続電極40に電気的に接続されている。この
接続電極40は図示しない絶縁材によってサイドフレー
ム36と絶縁されている。そして、接続電極40には、
図示しない電源回路からの電力が供給されるようになっ
ている。なお、本実施形態の可動電極37は、電極チッ
プ37bを加熱するために正面側FSから見て左右一対
に形成されている。
【0023】前記可動電極ホルダ37aの上部には、絶
縁板41の下部が固着されており、絶縁板41の上部に
はスライド体42の下部が固着されている。そして、ス
ライド体42の背面側BSには、スライド体42を摺動
可能に係合するガイドレール43が配設されている。こ
のガイドレール43は、その長手方向を垂直方向にして
両サイドフレーム36の間に固着されている。したがっ
て、スライド体42は、鉛直方向にのみ摺動するように
規制されている。また、ガイドレール43の背面側BS
に位置する後面には、ほぼ倒立L字状に形成されたパイ
プ体支持部材44が固着されており、このパイプ体支持
部材44には、スライド体42と平行に配設されたパイ
プ体45の下端部近傍が固着されている。したがって、
パイプ体45は、その長手方向を鉛直にして配設されて
いる。
【0024】前記スライド体42の正面側FSに位置す
る前面の上部の近傍には、ターンバックル46の下部が
配設されており、スライド体42とターンバックル46
の下端部とは、下取付部材47によって連結されてい
る。また、ターンバックル46の上部にはほぼ水平に延
在するアーム体48の正面側FSに位置する前端部が上
取付部材49を介して連結されている。そして、ターン
バックル46の長手方向の中央部に固着された回転つま
み50を回転させることで、スライド体42とアーム体
48との間隔を拡縮することができるようになってお
り、その結果、固定電極34に載置された部品の接合部
の大きさに応じて電極チップ37bの先端の高さ位置を
設定することができるようになっている。
【0025】前記アーム体48は、図2に示すように、
梯子の如く2枚の板を複数の連結ピン51で固定するこ
とにより形成されている。このアーム体48の長手方向
のほぼ中央部には、前記パイプ体45の長手方向のほぼ
中央部分を直径方向に貫通する支軸52が配設されてお
り、この支軸52を支点としてアーム体48が垂直方向
の面内で回動可能に支持されている。
【0026】前記パイプ体45の外周面には、パイプ体
45を貫通するガイド溝53が長手方向に沿って形成さ
れており、前記支軸52がガイド溝53に沿って垂直方
向に移動できるように形成されている。また、支軸52
は、パイプ体45の内部に摺動可能に配設された移動体
54に挿通されており、アーム体48は移動体54と一
体的に鉛直方向に移動するようになっている。さらに、
パイプ体45の内部には、一対のばね(圧縮コイルば
ね)55が移動体54を間においてバネ力を対向するよ
うに配設されている。これらのばね55のうちの図1上
方に示す一方は、移動体54を鉛直方向下方に向けて付
勢する上ばね55aとされており、図1下方に示す他方
は、移動体54を鉛直方向上方に向けて付勢する下ばね
55bとされている。そして、上ばね55aは、パイプ
体45の上端に固着された上キャップ56によってパイ
プ体45の内部に収納されており、下ばね55bは、パ
イプ体45の下端に固着された下キャップ57によって
パイプ体45の内部に収納されている。
【0027】前記上ばね55aの上端部は、パイプ体4
5の内部の上部に摺動可能に配設された上駒58の下端
面に当接されており、上駒58の位置を上駒58に螺合
された上駒位置調整ねじ59の回転によって制御するこ
とで、上ばね55aの長さ、すなわちたわみ量を変更し
て上ばね55aの荷重を可変制御することができるよう
になっている。なお、上駒位置調整ねじ59の回転は、
上キャップ56の外部に突出させた上駒位置調整ねじ5
9の上部に固着したハンドル60を回転させることで行
うようになっている。また、上駒58の回転方向への移
動は、上駒58の外周面に固着された上駒回転止め61
によって防止することができるようにされている。すな
わち、パイプ体45の外周面には、肉厚方向に貫通する
貫通孔62が長手方向に沿って形成されており、上駒回
転止め61を貫通孔62に挿通させることで上駒58の
回転方向への移動を防止できるようになっている。
【0028】前記下ばね55bの下端部は、パイプ体4
5の内部の下部に摺動可能に配設された下駒63の上端
面に当接されており、下駒63の位置を、下駒63の下
端面に先端部を当接させた下駒位置調整ねじ64によっ
て制御することで、下ばね55bの長さを変更して下ば
ね55bの荷重を可変制御することができるようになっ
ている。なお、下駒63の移動は、下キャップ57の外
部に突出させた下駒位置調整ねじ64の頭部を回転させ
ることで行うようになっている。また、下駒63の位置
の固定はロックナット65により行われている。
【0029】したがって、上ばね55aおよび下ばね5
5bの荷重を制御することで、アーム体48の正面側F
Sに位置する前端部に加わるターンバックル46、スラ
イド体42、絶縁板41、可動電極37などの重量を打
ち消して、所望の加圧力を得ることができるようになっ
ている。
【0030】前記アーム体48の背面側BSに位置する
後端部には、支軸52を中心としてアーム体48を回動
させるためのアクチュエータ、本実施形態においては往
復動シリンダ66の出力軸66aの先端部が連結されて
いる。これにより、往復動シリンダ66の出力軸66a
が上昇するときは、アーム体48が支軸52を中心とし
て図1反時計方向に回動し、出力軸66aが下降すると
きは、アーム体48が支軸52を中心として図1時計方
向に回動するようになっている。また、往復動シリンダ
66の下端部は、サイドフレーム36に軸67aを中心
に回動自在に配設されたシリンダ支持台67の上面に固
着されている。このシリンダ支持台67の正面側FSに
位置する前面側には、引張りコイルばね68の下端部が
係止されている。そして、引張りコイルばね68の上端
部は、往復動シリンダ66の出力軸66aのアーム体4
8との連結部の上部に基端部が固着されたばね掛け体7
4の先端部に係止されており、これにより、引張りコイ
ルばね68の付勢力をアームに伝達することなく、往復
動シリンダ66の出力軸66aおよびこの出力軸66a
とアーム体48との連結部分のそれぞれのガタを吸収し
て往復動シリンダ66の出力軸66aの上下動にアーム
体48が確実に追従できるようにようになっている。な
お、往復動シリンダ66としては、空気圧シリンダ、油
圧シリンダを例示することができるが、作動流体の取り
扱い性に優れた空気圧シリンダが一般的に用いられる。
【0031】前記サイドフレーム36には、通電タイミ
ングを図示しない制御手段に送出するためのマイクロス
イッチ69と、接合時においてアーム体48が支軸52
を中心として図1において半時計方向へ回動した時にこ
のマイクロスイッチ69の検出端子が当接して、可動電
極37への通電を開始させる通電タイミングを検出せし
める検出用ねじ70とが配設されている。なお、本実施
形態のマイクロスイッチ69は、その検出子(図示せ
ず)をアーム体48の下面に当接するようにして配設さ
れており、常にはアーム体48の検出信号を図示しない
制御手段に送出するようになっている。また、サイドフ
レーム36の上部には、上部カバー71が配設されてお
り、サイドフレーム36の正面側FSには、ターンバッ
クル46近傍を覆う前カバー72が配設されている。
【0032】なお、本実施形態の接合装置の正面側FS
から見た前カバー72を外した状態の正面図を図3に示
す。
【0033】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0034】前記可動電極37の加圧力の調整は、ま
ず、固定電極34に図示しない部品を載置した状態で、
ターンバックル46に固着された回転つまみ50を回転
し、可動電極の電極チップ37bの先端が部品の接合部
の近くの所定高さ位置、例えば接合部に接する位置に調
整する。
【0035】ついで、上駒位置調整ねじ59の上部に固
着したハンドル60および下駒位置調整ねじ64の少な
くとも一方を回転し、上ばね55aおよび下ばね55b
の荷重を調節して所望の加圧力に調整する。この時、移
動体54は下方に若干垂直移動し、これにより、電極チ
ップ37bの先端が所定の加圧力をもって接合部に当接
する。つまり、移動体54を介して加圧力を付与してい
る。このような加圧力の調整は、上駒位置調整ねじ59
および下駒位置調整ねじ64を回転させて上ばね55a
および下ばね55bの荷重を調節することにより実施さ
れるので、上ばね55aおよび下ばね55bの回転角度
に対する荷重の変化を少なくすることができ、その結
果、加圧力の調整に要する労力と時間とを確実に低減す
ることができる。
【0036】ついで、往復動シリンダ66を駆動してそ
の出力軸66aを縮小するように下降させる。すると、
アーム体48が支軸52を中心として図1時計方向へ回
動し、アーム体48の正面側FSに位置する前端部にタ
ーンバックル46を介して接続されたスライド体42
が、ガイドレール43に沿って上方に垂直移動し、スラ
イド体42に接続された可動電極37も上方に垂直移動
する。そして、可動電極37が所定の高さ位置に上昇し
たところで往復動シリンダ66の駆動を停止する。この
ような高さ位置の位置決め制御には、マイクロスイッチ
などの接触式の位置センサ、光センサなどの非接触式の
位置センサなどの各種の位置センサから選択使用でき
る。
【0037】ついで、溶接に供する部品を、その接合部
が可動電極37の電極チップの先端部の下方に位置する
ようにして固定電極34上に載置する。
【0038】ついで、往復動シリンダ66を駆動してそ
の出力軸66aを伸張するように上昇させる。すると、
アーム体48が支軸52を中心として図1反時計方向へ
回動し、アーム体48の正面側FSに位置する前端部に
ターンバックル46を介して接続されたスライド体42
が、ガイドレール43に沿って下方に垂直移動し、スラ
イド体42に接続された可動電極37も下方に垂直移動
し、これによって電極チップ37bは、所定の加圧力で
部品の接合部である溶接部に当接する。この時、電極チ
ップ37bの加圧力が低いので、電極チップ37bが部
品の溶接部に当接したときの反作用による反発力を受け
て移動体54、ひいてはアーム体48も上方に若干上昇
するが、この上昇動作は、移動体54の上下に配設され
た上ばね55aおよび下ばね55bによって瞬く間に吸
収されて、電極チップ37bは所定の加圧力をもって部
品の溶接部に当接する。更に、本実施形態においては、
電極チップ37bが部品の溶接部に当接したときの反作
用による反発力を受けて移動体54およびアーム体48
の上昇をマイクロスイッチ69が検出して、可動電極3
7への通電を開始させる。
【0039】このようにして電極チップ37bが所定の
加圧力で部品の接合部である溶接部に当接した状態で図
示しない電源回路から接続電極40、可撓配線基板39
を介して可動電極37に所定時間の通電を実施すると、
固定電極34と可動電極37との間に挟まれた溶接部が
溶接されて部品の接合が完了する。
【0040】その後、通電を停止するとともに、往復動
シリンダ66の出力軸66aを縮小するように下降さ
せ、これによって、アーム体48を支軸52を中心とし
て図1時計方向へ回動させて、可動電極37を上方に垂
直移動させて当接部から離間することにより1回の溶接
が完了する。
【0041】このように、本実施形態の接合装置31に
よれば、可動電極37が固定電極34に対して直線的に
接離するので、可動電極37を接合部に垂直に当接する
ことができ、位置ずれをおこすことなく正確な位置に所
定の加圧力を付与できる。
【0042】なお、本実施形態の接合装置31による加
圧力の調整範囲は、30グラムから1キログラムの範囲
とすることができた。これに対して従来のハンダ付け装
置1による加圧力の調整範囲は、50グラムから800
グラム程度である。
【0043】また、本実施形態の接合装置31の加圧力
付与方法によれば、バネ力を対向するように配置された
一対のばね55の間に移動体54を配設し、この移動体
54を介して加圧力を付与するようにしたので、一対の
ばね55の相互の荷重を制御することで加圧力を容易か
つ確実に微細に制御することができる。
【0044】図4は本発明に係る加圧力付与方法を用い
た接合装置の第2実施形態の要部を示すものである。ま
た、本実施形態の接合装置31Aは、前述した第1実施
形態の可動電極37の昇降動作を移動体54Aによって
直接行うようにしたものである。
【0045】更に説明すると、本実施形態においては、
図4に示すように、両サイドフレーム36の上半部の中
間位置に2本のガイド軸83を鉛直方向に平行にして固
定し、このガイド軸83にパイプ体駆動体82を軸受8
4をもって鉛直方向に移動自在に取り付け、両サイドフ
レーム36に固定した往復動シリンダ66の出力軸66
aをパイプ体駆動体82の背面側BSの上端部に連結し
て鉛直方向に往復移動させるようにしている。このパイ
プ体駆動体82の正面側FSの前端上部にパイプ体45
が鉛直向きに固着されており、内部には前記第1実施形
態と同様に上キャップ56と下キャップ57との間にバ
ネ力を対向するように配置された一対のばね55(55
a、55b)の間に移動体54Aを鉛直方向に移動自在
に配設している。本実施形態においては、移動体54A
によって可動電極37を直接昇降動作させるために、下
キャップ57の軸心部を貫通する加圧力付与軸81の上
端部を移動体54Aの下部に固着させ、下端部をスライ
ド体42Aに螺着させている。このスライド体42Aは
ガイドレール43をもってパイプ体駆動体82の前面に
鉛直方向に移動自在に装着されており、その前面の下部
には絶縁板41を介して可動電極37が固着されてい
る。
【0046】その他の構成は、前述した第1実施形態の
接合装置31とほぼ同様とされているので、同一符号を
符してその詳しい説明は省略する。
【0047】このような構成により、本実施形態の接合
装置31Aは、前述した第1実施形態の接合装置31と
同様の効果を奏することができる。
【0048】すなわち、往復動シリンダ66の出力軸6
6aを縮小させると、パイプ体45が鉛直下方に移動
し、移動体54Aに加圧力付与軸81をもって連結され
ているチップ37bは、所定の加圧力で部品の接合部で
ある溶接部に当接する。この時、電極チップ37bの加
圧力が低いので、電極チップ37bが部品の溶接部に当
接したときの反作用による反発力を受けて加圧力付与軸
81を介して移動体54Aが若干上昇するが、この上昇
動作は移動体54Aの上下に配設された上ばね55aお
よび下ばね55bによって瞬く間に吸収されて、電極チ
ップ37bは所定の加圧力をもって部品の溶接部に当接
する。その後は、前記第1実施形態と同様にして溶接動
作が行われる。
【0049】なお、本発明の加圧力付与方法は、溶接装
置に限らず、リフロー式のハンダ付け装置などの部品の
接合時に所定の加圧力を付与するための各種の接合装置
に用いることができる。
【0050】また、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、バネ力の代わりに空圧、油
圧あるいはゴムなどの弾性体を利用してもよく、必要に
応じて種々変更することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明の加圧力付与方法によれば、バネ力を対向するように
配置された一対のばねの相互の荷重を制御することによ
り加圧力を容易かつ確実に微細に制御することができる
等の極めて優れた効果を奏する。 また、請求項2に係
る本発明の接合装置によれば、バネ力を対向するように
配置された一対のばねの荷重を制御することにより部品
の接合部に付与する可動電極の加圧力を容易かつ確実に
微細に制御することができる等の極めて優れた効果を奏
する。
【0052】また、請求項3に係る本発明の接合装置に
よれば、可動電極部分と移動体とをオフセット状態に配
置して、可動電極にアーム体を介して間接的に駆動力を
付与して溶接を行うことができる。
【0053】また、請求項4に係る本発明の接合装置に
よれば、可動電極部分と移動体とを直接連結して、可動
電極に直接駆動力を付与して溶接を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る加圧力付与方法を用いた接合装
置の第1実施形態の内部構造の要部を示す一部切断側面
【図2】 図1の接合装置の平面図
【図3】 図1の接合装置を前面カバーを外して正面側
から見て示す正面図
【図4】 本発明に係る加圧力付与方法を用いた接合装
置の第2実施形態の内部構造の要部を示す図1と同様の
【図5】 従来のハンダ付け装置の要部を示す一部切断
側面図
【符号の説明】
31、31A 接合装置 34 固定電極 37 可動電極 37a 可動電極ホルダ 37b 電極チップ 41 絶縁板 42、42A スライド体 43 ガイドレール 44 パイプ体支持部材 45 パイプ体 46 ターンバックル 48 アーム体 54、54A 移動体 55 ばね 55a 上ばね 55b 下ばね 66 往復動シリンダ 66a 出力軸 81 加圧力付与軸 82 パイプ体駆動体 83 ガイド軸 FS 正面側 BS 背面側

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネ力を対向するように配置された一対
    のばねの間に移動体を配設し、この移動体を介して加圧
    力を付与するようにした加圧力付与方法。
  2. 【請求項2】 一方の電極に対して他方の電極を直線的
    に接離可能に配設し、前記両電極の間に部品の接合部を
    介在させて接合部の接合を行う接合装置において、 バネ力を対向するように配置された一対のばねの間に移
    動体を配設し、この移動体に前記両電極の一方を接続
    し、前記移動体を介して両電極による加圧力を部品の接
    合部に付与するように形成したことを特徴とする接合装
    置。
  3. 【請求項3】 前記両電極は固定電極と可動電極とから
    なり、回動支点を中心として回動して可動電極を駆動す
    るアーム体の回動支点を前記移動体によって支持し、こ
    のアーム体を回動させることによって可動電極を固定電
    極に向けて駆動するように形成したことを特徴とする請
    求項2に記載の接合装置。
  4. 【請求項4】 前記両電極は固定電極と可動電極とから
    なり、前記移動体と前記可動電極とを直接連結して、移
    動体の移動量をそのまま可動電極に伝達させることによ
    って前記可動電極を固定電極に向けて駆動するように形
    成したことを特徴とする請求項2に記載の接合装置。
JP2001008260A 2001-01-16 2001-01-16 加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置 Pending JP2002210563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001008260A JP2002210563A (ja) 2001-01-16 2001-01-16 加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001008260A JP2002210563A (ja) 2001-01-16 2001-01-16 加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002210563A true JP2002210563A (ja) 2002-07-30

Family

ID=18875903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001008260A Pending JP2002210563A (ja) 2001-01-16 2001-01-16 加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002210563A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102225498A (zh) * 2011-06-20 2011-10-26 珠海精易焊接设备有限公司 双缓冲电子点焊机机头

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102225498A (zh) * 2011-06-20 2011-10-26 珠海精易焊接设备有限公司 双缓冲电子点焊机机头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3331570B2 (ja) 熱圧着装置と熱圧着方法および液晶表示装置の生産方法
JP2003205371A (ja) 接合装置
KR20010039660A (ko) 초음파진동 접합장치
JP4696110B2 (ja) 電子部品の実装方法及び電子部品実装装置
US5150827A (en) Self-leveling reflow solder head with double pivot
JP2002210563A (ja) 加圧力付与方法およびこれを用いた接合装置
JPH0451054B2 (ja)
CN112236306B (zh) 夹持轨道单元
JP4189396B2 (ja) マイクロパラレルシーム接合装置
JPH05109840A (ja) インナリ−ドボンデイング装置
JP3409630B2 (ja) バンプ付電子部品の圧着装置および圧着方法
JP3275756B2 (ja) バンプ付電子部品の熱圧着装置
JP3893125B2 (ja) 加圧力可変溶接ヘッド
CN110621120A (zh) 一种背光模组fpc焊接对位装置
JP2004042074A (ja) 接合装置
JP2002164646A (ja) 半田付け、取り外し装置
CN221516478U (zh) 一种自动线定位夹紧机构
JP3400735B2 (ja) 傾き調整装置およびボンディング装置
CN116765544B (zh) 一种具备通用性的pcb电路板焊接用设备
JP2013121142A (ja) 撮像装置および撮像装置の製造方法
CN217071236U (zh) 一种电路板精密焊接设备
CN211915883U (zh) 一种精密焊接装置
JP4517533B2 (ja) 部品実装方法および部品実装装置
JPH0415415Y2 (ja)
JPH11233998A (ja) 基板位置決め装置