JP2004042074A - 接合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接合動作の実行中の加圧力を直接検出することのできる接合装置を提供する。
【解決手段】可動電極移動手段10を駆動する駆動手段がモータ11であり、可動電極17による加圧力を接合動作の実行中に検出するための加圧力検出手段19を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】可動電極移動手段10を駆動する駆動手段がモータ11であり、可動電極17による加圧力を接合動作の実行中に検出するための加圧力検出手段19を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加圧状態で部品の接合を行うのに好適な接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から加圧状態で被接合材である部品の接合を行うことのできる接合装置が知られている。このような接合装置としては、スポット溶接(点溶接)およびシーム溶接(縫合わせ溶接)などに用いられる抵抗溶接装置、リフローソルダリング装置などがある。
【0003】
一方の抵抗溶接装置は、例えば、小型の電子機器の部品、詳しくは小型の組み電池における板厚0.15mm程度のタブによる複数の電池の電極間の接合、小さいモータやコイル巻き線の接合など小型の電子部品に代表される小物部品の接合に用いられているものであり、接合する金属からなる部品を重ね合わせたりあるいは突き合わせたりさせ、その接合部に単数あるいは複数の可動電極を所定の加圧力をもって当接させて可動電極と固定電極との間、あるいは複数の可動電極の相互間に通電することにより、接合部に電流(溶接電流)を流し、そのとき得られる抵抗発熱を利用して接合部を溶融・加圧し接合するようにされている。
【0004】
他方のリフローソルダリング装置は、例えば、携帯電話などの小型の電子機器に使用されるICリードやLCDのフラットケーブルの基板への電気的な接続に用いられているものであり、電子部品の端子をプリント基板の対応するランドに合わせ、その上から加圧ヘッドとしての加熱チップ(可動電極)を所定の加圧力をもって当接させてランド上のハンダを溶融させることにより、端子とランドとがハンダ付けされ、両者が電気的かつ物理的に接合するようにされている。
【0005】
このような接合装置においては、電極(可動電極)を接合部に当接させる際の加圧力が重要になる。すなわち、加圧力が大きすぎると、接合部が位置ずれを生じたり、接合部が凹んだり、甚だしくは接合部に孔があくという不都合を生じる。したがって、所定の加圧力を接合部に正しく加えることのできる技術が必要とされている。
【0006】
例えば、電池のタブ付けに用いられる加圧力としては1.0〜1.5kgf(10〜15N)程度、加圧力の精度としては100gf単位で制御されるのが一般的である。また、抵抗溶接装置における溶接電流の通電時間としては、数ms〜数10ms単位で制御されるのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の接合装置は、大量生産を行う場合には、ワーク(被接合材)に応じた専用設計の専用機を用いることができるため何ら問題は生じないものの、多品種少量生産やライフサイクルの短い製品の接合を行う場合には、人手によるワークの操作が行われる汎用性のある一般的な設計仕様の小型で安価なものが用いられている。
【0008】
しかしながら、従来の接合装置においては、接合部に加える加圧力が予め設定されていることに起因して不都合が生じるという問題点があった。
【0009】
例えば、接合に供する部品(被接合材)であるワークの種類によって素材や接合部の厚さが変わる場合や、接合に供する部品(被接合材)に素材あるいは接合部の厚さが異なる複数個所の接合部がある場合など、接合部に付与する加圧力の変動要因が多くあり、ワークの種類あるいは接合個所がかわる毎に、接合部に加える加圧力の設定を調節しなければならず、段取り替えに手間がかかるという問題点があった。
【0010】
また、電極の消耗などによって接合部に付与する加圧力が少なくなったり、何らかの原因で接合部に付与する加圧力が大きくなったりしても判別がつかず、接合品質にばらつきが生じるとともに、甚だしい場合には接合不良が生じるという問題点があった。
【0011】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、接合動作の実行中の加圧力を直接検出することのできる接合装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の接合装置の特徴は、複数の電極のうちの少なくとも一つが可動電極であり、前記可動電極を被接合材に対して接離動作させる可動電極移動手段と、各部の動作を制御する制御部とを有し、弾性部材によって前記可動電極が前記被接合材の接合部を所望の加圧力で加圧するとともに、前記可動電極と他の電極との間に前記接合部を介して電流を供給し、接合を行う接合装置において、前記可動電極移動手段を駆動する駆動手段がモータであり、前記可動電極による加圧力を接合動作の実行中に検出する加圧力検出手段を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、接合動作を実行する毎に、接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができる。
【0013】
また、請求項2に係る本発明の接合装置の特徴は、可動電極と、前記可動電極を被接合材に対して接離動作させる可動電極移動手段と、各部の動作を制御する制御部とを有し、弾性部材によって前記可動電極が前記被接合材の接合部を所望の加圧力で加圧するとともに、前記可動電極を加熱して接合を行う接合装置において、前記可動電極移動手段を駆動する駆動手段がモータであり、前記可動電極による加圧力を接合動作の実行中に検出する加圧力検出手段を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、接合動作を実行する毎に、接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができる。
【0014】
また、請求項3に係る本発明の接合装置の特徴は、請求項1または請求項2において、前記制御部が、少なくとも前記加圧力検出手段から送出される加圧力の検出信号に基づいて前記被接合材の接合部に付与する加圧力を制御するように構成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、被接合材の接合部に付与する加圧力を正確に制御することができる。
【0015】
また、請求項4に係る本発明の接合装置の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記加圧力検出手段が、歪みゲージ式センサである点にある。そして、このような構成を採用したことにより、加圧力検出手段を構造が簡単で安価なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る接合装置の第1実施形態を示すものである。本実施形態の接合装置は、被接合材としての小物の部品たるワークの接合部に低加圧力を付与して接合を行うものであり、2つの電極のうちの一方を固定電極、他方を可動電極とした抵抗溶接装置を例示している。
【0018】
本実施形態の接合装置としての抵抗溶接装置1は、図1に示すように、作業台2(図1に一部のみ図示)と、この作業台2の上面に配設された電極支持台3とを有している。この抵抗溶接装置1は、図1における右側が、溶接動作を実行する際に作業者が対峙する正面側FSとされており、図1における左側は、正面側FSに対して反対側に位置する背面側BSとされている。
【0019】
前記電極支持台3は、作業台2の上面に立設されたヘッド支持部3aを有しており、このヘッド支持部3aの上端部は、上端縁から正面側FSに向かって延出形成されており、この部位によりモータ取付部3bが形成されている。
【0020】
前記作業台2の上面の正面側端部には、電極固定台4が着脱可能に固着されており、この電極固定台4の上面には固定電極ホルダ5の基部5aが着脱可能に固着されている。そして、固定電極ホルダ5の正面側端部には、棒状に形成された固定電極6がその先端を上方に向けて着脱可能に固着されている。
【0021】
前記ヘッド支持部3aの正面側FSに位置する図1における右側面には、スライドガイド7がその長手方向を上下方向に向けて固着されており、このスライドガイド7には、スライダ8がスライドガイド7に沿って移動可能に支持されている。
【0022】
前記モータ取付部3bの上面には、後述する可動電極移動手段10を駆動するための駆動手段としてのモータ、本実施形態においてはサーボモータ11が取着されている。このサーボモータ11は、進退可能な出力軸11aを有しており、この出力軸11aの先端は、モータ取付部3bを上下方向に貫通してモータ取付部3bの下方に突出されている。また、サーボモータ11は、制御部12に電気的に接続されており、制御部12から送出される制御指令によって所定のタイミングで出力軸11aを上下動可能に形成されている。
【0023】
なお、サーボモータ11としては、直流サーボモータ、交流サーボモータ、直結駆動形サーボモータ、ステッピングモータなどの電気式サーボモータが、後述する可動電極17をワークWの接合部に対してソフトに当接させることができ、しかも可動電極17の移動方向を動作の途中で変更することが容易にできるなどの理由により好ましい。本実施形態においては、交流サーボモータが用いられている。
【0024】
前記スライダ8の正面側側面には、逆コ字状に形成された溶接ヘッド13の左側壁13Lが固着されている。この溶接ヘッド13の上壁13Uの上面の背面側BSには、前記サーボモータ11の出力軸11aの先端が固着されている。したがって、溶接ヘッド13は、サーボモータ11を駆動することで、上下方向に往復移動可能に構成されている。
【0025】
前記溶接ヘッド13の下壁13Dには、前後一対の可動電極ホルダ支持軸14F,14Bがすべり軸受である軸受メタル15を介して上下方向に貫通するとともに往復移動自在に支持されている。これらの可動電極ホルダ支持軸14F,14Bは、前後に間隔をおいて配置されており、それぞれの溶接ヘッド13の下方に突出している下端部には、可動電極ホルダ16の基部16aが掛け渡すようにして固着されており、この可動電極ホルダ16の正面側端部には、棒状に形成された可動電極17がその先端を前記固定電極6の先端と対向するように下方に向けて着脱可能に固着されている。
【0026】
前記各可動電極ホルダ支持軸14F,14Bの上端は、溶接ヘッド13の内側、詳しくは溶接ヘッド13の上壁13Uと下壁13Dとの間まで突出されている。そして、各可動電極ホルダ支持軸14F,14Bのそれぞれの上端面は、連結プレート18によって相互に連結されている。また、正面側FSの可動電極ホルダ支持軸14Fの上方に位置する連結プレート18の上面には、加圧力検出手段としての歪みゲージ式センサ、本実施形態においては、構造が簡単で安価であるなどという理由により歪みゲージ式ロードセル19が用いられている。この歪みゲージ式ロードセル19は、制御部12に電気的に接続されており、接合部に加わる加圧力を検出して制御部12に送出することができるようになっている。なお、歪みゲージとしては、金属抵抗式歪みゲージ、半導体歪みゲージなどを用いることができる。また、加圧力検出手段としては、磁歪式あるいは圧電式ロードセルを用いてもよいし、圧電抵抗素子などの外部から加えられる圧力を電気信号として出力できるものを用いてもよい。
【0027】
前記歪みゲージ式ロードセル19の上面には、弾性部材としての圧縮コイルばねからなる加圧ばね20の下端部が保持されている。この加圧ばね20の上端部は、ばね保持部材21によって保持されている。そして、ばね保持部材21を調整つまみ22で上下動することで、加圧ばね20の長さが調整できるようになっている。さらに、2つの可動電極ホルダ支持軸14(符号14は前後一対の可動電極ホルダ支持軸14F,14Bを総称する)が溶接ヘッド13に対して上方に移動して上昇した際に、加圧ばね20の軸方向の長さが収縮するようにたわんでばね力からなる圧縮力が発生し、この圧縮力によって加圧力を得ることができるようになっている。そして、この時の加圧力が歪みゲージ式ロードセル19によって容易かつ確実に検出することができるようになっている。なお、歪みゲージ式ロードセル19を加圧ばね20の上端部とばね保持部材21との間に配置した場合には、加圧力がばねの収縮によって吸収されるので正確な加圧力を得ることができない。
【0028】
したがって、前記歪みゲージ式ロードセル19は、2つの可動電極ホルダ支持軸14F,14Bに接続されている可動電極17が接合に用いる部品であるワークWを介して固定電極6に当接した状態、すなわち、可動電極17がワークWの接合部に当接した時点からその加圧力をリアルタイムで直接検出し、その検出データを制御部12に順次送出できるようになっている。
【0029】
また、連結プレート18の上面の歪みゲージ式ロードセル19の配設位置より背面側BSには、オーバーラン用検出子23が配置されており、このオーバーラン用検出子23の移動経路上に位置するように、溶接ヘッド13の左壁13Lの正面側FSに配設された光センサ24の光路をオーバーラン用検出子23が遮断するときの検出信号に基づいて、可動電極ホルダ支持軸14が上昇時にオーバーランするのを防止できるようになっている。
【0030】
前記電極支持台3に配設されているスライドガイド7、スライダ8、溶接ヘッド13により、可動電極17を固定電極6に対して接離動作させる可動電極移動手段10が構成されている。
【0031】
本実施形態の制御部12は、CPU26と、適宜な容量のROM、RAMなどにより構成されたメモリ27と、抵抗溶接装置1の各部との接続に用いるI/Oインターフェース(図示せず)とを有している。そして、制御部12には、サーボモータ11、歪みゲージ式ロードセル19、光センサ24、2段式スイッチとしての2段式足踏みスイッチ31、制御電源32、溶接データの入力や各種の表示を行うための操作パネル33および図示しない溶接電源に対して制御指令を送出する溶接電源制御用ケーブル(図示せず)などが電気的に接続されている。
【0032】
前記2段式足踏みスイッチ31は、サーボモータ11の動作を指示する信号を送出するための操作手段として機能するものである。また、2段式足踏みスイッチ31としては、踏み込み速度に対応した2つの異なるON信号を送出可能な速度感応型とし、早く踏んだ場合にはサーボモータ11の駆動速度を速くし、ゆっくり踏んだ場合にはサーボモータ11の駆動速度を遅くするように構成してもよい。またさらに、必要に応じて3段以上の多段式スイッチとしてもよい。またあるいは、足踏みではなく、手動スイッチとすることも可能である。
【0033】
前記制御部12のメモリ27には、イニシャライズ動作に用いるプログラムや、2段式足踏みスイッチ31の踏み込み操作によって可動電極17の動作を制御するプログラムや、溶接動作に必要なデータなどが格納されている。また、メモリ27には、ワークWの種類あるいは接合個所毎の加圧力の適正範囲や溶接電流の通電のタイミングおよび時間などの接合データが予め記憶されるようになっており、接合動作を実行する前に操作パネル33によって接合データを選択することで、接合動作を実行する時に、制御部12は、歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいて可動電極17による加圧力、溶接電流の通電のタイミングおよび時間などを適正に制御することができるように構成されている。
【0034】
すなわち、制御部12は、少なくとも歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいてワークWの接合部に付与する加圧力を制御、具体的にはサーボモータの駆動を制御するように構成されている。この時、加圧力が適正な範囲内でない場合には、溶接を行わないように構成することが好ましい。
【0035】
なお、制御部12は、接合動作を実行した時の履歴をメモリ27に保存するように構成することが品質保証上好ましい。
【0036】
また、両電極6,17には、図示しない溶接電源が電気的に接続されており、制御部12から送出される制御指令に基づいて溶接電流の供給である通電が行われるようになっている。
【0037】
さらに、固定電極6および可動電極17の配置としては、設計コンセプトなどの必要に応じて可動電極17の移動方向を例えば水平方向などの任意の方向とするように構成できる。
【0038】
さらにまた、固定電極6あるいは可動電極17の数を2以上の複数としてもよい。
【0039】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0040】
本実施形態の抵抗溶接装置1による溶接動作は、図1に示すように、可動電極17を固定電極6の上方に離間した退避位置に保持した状態で、固定電極6の先端上に接合に供する部品であるワークWを重ね合わせた状態で載置し、2段式足踏みスイッチ31を踏み込んで1段目をON操作することで開始する。
【0041】
ついで、溶接動作を開始すると、制御部12は、サーボモータ11の駆動指令を送出し、サーボモータ11の出力軸11aが下方に向かうように伸張し、溶接ヘッド13は、図1に示す退避位置から下方に向かって移動する。この時、溶接ヘッド13に固着されているスライダ8がスライドガイド7に沿って下方に移動することで、溶接ヘッド13の移動軌跡が可動電極17の先端を固定電極6の先端に当接するように確実に制御される。そして、溶接ヘッド13の下方への移動により、可動電極17の先端が固定電極6の先端に向かって下方に移動する。また、サーボモータ11は、可動電極17が下方の接合位置へ向かう往路で接合位置の手前に設けられた一時停止位置で溶接ヘッド13の下降を一時停止する。
【0042】
このように一時停止位置で溶接ヘッド13、詳しくは可動電極17を保持することで、可動電極17と部品の接合部との位置関係およびワークWの状態を目視により視認することが容易にできる。この時、ワークWの位置がずれていれば位置ずれを直すことができるので、溶接不良を無くすことができる。
【0043】
ついで、2段式足踏みスイッチ31をより踏み込んで2段目をON操作すると、制御部12はサーボモータ11の駆動指令を送出し、サーボモータ11の出力軸11aが下方に向かうようにさらに伸張し、溶接ヘッド13は、さらに下方に向かって移動してワークWの接合部に当接し、可動電極17は先端がワーク面に当接した当接位置に到達する。この時、加圧ばね20は、調整つまみ22によって調整された長さのままで圧縮されておらず、たわみなし状態とされている。
【0044】
ついで、可動電極17が当接位置に到達した後も溶接ヘッド13の下方への移動が継続され、可動電極17の先端がワークWの接合部に当接した状態を保持した状態で、サーボモータ11が更に駆動することにより、可動電極17は不動状態であり、溶接ヘッド13のみが降下する。これにより、可動電極17が溶接ヘッド13により接近する。この時、溶接ヘッド13に対して可動電極ホルダ支持軸14が上方へ相対移動し、可動電極ホルダ支持軸14に固着されている連結プレート18が溶接ヘッド13の下壁13Dの上面から離間する方向に移動する。この連結プレート18の移動により、加圧ばね20が圧縮されて軸方向に収縮して加圧ばね20がたわむ。そして、加圧ばね20の圧縮力が加圧力として歪みゲージ式ロードセル19によってリアルタイムで検出されて制御部12に送出される。そして、歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号を受けた制御部12は、加圧力が予め設定されている値あるいは範囲内になった時点でサーボモータ11の駆動を停止して、溶接ヘッド13を接合点に保持する。
【0045】
したがって、接合に供する部品であるワークWの種類によって接合部の厚さが変わっても、歪みゲージ式ロードセル19からの加圧力の検出信号に基づいて可動電極17の位置である接合位置を自動的に変更できる。
【0046】
ついで、溶接ヘッド13が接合点に到達し、可動電極17がワークWの接合部に所定値あるいは範囲内の加圧力で当接した状態で、制御部12は、予め設定された通電タイミングで所定の時間だけ固定電極6と可動電極17との間に接合部を介して溶接電流を供給する制御指令を溶接電源に送出し、これによりワークWの溶接を行う。なお、溶接電流の通電が行われると、ワークWの接合部が溶融するので、ワーク面の溶け込みの分だけ可動電極17の位置が加圧ばね20の加圧力によって下降し加圧力が低下することになるが、制御部12は、加圧力を所定の範囲に保持するように、サーボモータ11を駆動して可動電極17の位置を微調整するとよい。
【0047】
そして、ワークWの接合部の接合が終了したら、2段式足踏みスイッチ31から足を外すことにより、各部はもとの状態に復帰し溶接動作の1サイクルを終了する。
【0048】
なお、可動電極17が一時停止位置を越えて復帰する前に、2段式足踏みスイッチ31の1段目のON操作を行うことにより、つぎのワークWの接合を行うことができる。これにより1つのワークWの接合に要するサイクルタイムを強制的に短くすることができる。
【0049】
このように、本実施形態の抵抗溶接装置1によれば、接合動作を実行する毎に、歪みゲージ式ロードセル19によって接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができる。
【0050】
また、本実施形態の抵抗溶接装置1によれば、ワークWの種類あるいは接合個所毎の加圧力の適正範囲や溶接電流の通電のタイミングおよび時間などの接合データが予めメモリ27に記憶されており、接合動作を実行する前に操作パネル33によって接合に供する接合データを選択することで、接合動作を実行する時に、歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいて可動電極17による加圧力、溶接電流の通電のタイミングおよび時間などを適正に制御することができる。
【0051】
すなわち、制御部12は、少なくとも歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいてワークWの接合部に付与する加圧力を制御することができる。
【0052】
したがって、本実施形態の抵抗溶接装置1によれば、段取り替えの手間を低減することができるとともに、接合品質を安定させることができ、しかも不良品を作らないようにできる。
【0053】
本実施形態の抵抗溶接装置1の制御部12によれば、接合動作を実行したときの履歴をメモリ27に保存することが可能である。
【0054】
図2および図3は、本発明に係る接合装置の第2実施形態を示すものである。本実施形態の接合装置は、低加圧力を容易かつ確実に微細に制御して被接合材としての小物の部品たるワークWの接合部に付与して接合を行うものであり、2つの電極を可動電極17とした抵抗溶接装置を例示している。
【0055】
本実施形態の接合装置としての抵抗溶接装置1Aの作業台2の上面の正面側端部には、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1の電極固定台4および固定電極ホルダ5のかわりにワーク支持台36が着脱自在に固着されており、このワーク支持台36の上面によって、ワークWが下方から支持されるようになっている。また、可動電極ホルダ16の正面側端部には、電極としての棒状に形成された2つの可動電極17(図3)がその先端を前記ワーク支持台36と対向するように下方に向けて着脱可能に固着されている。
【0056】
すなわち、本実施形態の可動電極ホルダ16の正面側端部には、図3に示すように、正面側FSから見て左右一対とされた2つの可動電極17が、所定の間隔をおいて相互に平行に整列配置されているとともに、これらの可動電極17による接合部の加圧力を検出する歪みゲージ式ロードセル19がそれぞれ配設されている。
【0057】
その他の構成については、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様とされているのでその詳しい説明は省略する。また、本実施形態の抵抗溶接装置1Aによる溶接動作についても、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様とされているのでその詳しい説明は省略する。
【0058】
このような構成の本実施形態の接合装置としての抵抗溶接装置1Aによれば、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様の効果を奏する。すなわち、接合動作を実行する毎に、2つの可動電極17による接合部の加圧力を2つの歪みゲージ式ロードセル19によってそれぞれリアルタイムで検出することができる。また、2つの可動電極17による加圧力がともに適正範囲内にある場合にのみ溶接電流の供給を行うことができる。
【0059】
図4および図5は、本発明に係る接合装置の第3実施形態を示すものである。本実施形態の接合装置は、可動電極としての電極加熱チップにより、ワークWの接合部をハンダ付けするリフローソルダリング装置を例示している。
【0060】
本実施形態の接合装置としてのハンダ付け装置1Bの作業台2の上面の正面側端部には、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1の電極固定台4および固定電極ホルダ5のかわりにワーク支持台36が着脱自在に固着されており、このワーク支持台36の上面によって、ワークWが下方から支持されるようになっている。また、可動電極ホルダ16の正面側端部には、可動電極としての電極チップ(加熱チップ)17Bがその先端をワーク支持台36と対向するように下方に向けて着脱可能に固着されている。この電極チップ17Bは、被接合材たるワークWの接合部(図示せず)に応じたものが用いられており、接合部の大きさや形状などに応じて各種のものから選択使用されるようになっている。また、電極チップ17Bとしては、図5に示すように、正面側FSから見てその上部がスリットあるいは絶縁部材によって左右に区分されており、それぞれの上部には、図示しない電源装置からの電力が供給される構成のものが一般的に用いられる。
【0061】
その他の構成については、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様とされているのでその詳しい説明は省略する。また、本実施形態の接合装置によるハンダ付け動作についても、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1とほぼ同様とされているのでその詳しい説明は省略する。
【0062】
このような構成の本実施形態の接合装置としてのハンダ付け装置1Bによれば、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様の効果を奏する。すなわち、接合動作を実行する毎に、電極チップ17Bによる接合部の加圧力を歪みゲージ式ロードセル19によってリアルタイムで検出することができる。
【0063】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。例えば、回転(ローラ)電極を用いたシーム溶接にも本発明を適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の接合装置によれば、接合動作を実行する毎に、接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合装置の第1実施形態の要部を示す正面図
【図2】本発明に係る接合装置の第2実施形態の要部を示す正面図
【図3】図2の要部の右側面図
【図4】本発明に係る接合装置の第3実施形態の要部を示す正面図
【図5】図4の接合装置の電極チップの一例を示す正面図
【符号の説明】
1、1A 抵抗溶接装置
1B ハンダ付け装置
5 固定電極ホルダ
6 固定電極
10 可動電極移動手段
11 サーボモータ
12 制御部
13 溶接ヘッド
14 可動電極ホルダ支持軸
16 可動電極ホルダ
17 可動電極
17B 電極チップ
18 連結プレート
19 歪みゲージ式ロードセル
20 加圧ばね
36 ワーク支持台
FS 正面側
BS 背面側
W ワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、加圧状態で部品の接合を行うのに好適な接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から加圧状態で被接合材である部品の接合を行うことのできる接合装置が知られている。このような接合装置としては、スポット溶接(点溶接)およびシーム溶接(縫合わせ溶接)などに用いられる抵抗溶接装置、リフローソルダリング装置などがある。
【0003】
一方の抵抗溶接装置は、例えば、小型の電子機器の部品、詳しくは小型の組み電池における板厚0.15mm程度のタブによる複数の電池の電極間の接合、小さいモータやコイル巻き線の接合など小型の電子部品に代表される小物部品の接合に用いられているものであり、接合する金属からなる部品を重ね合わせたりあるいは突き合わせたりさせ、その接合部に単数あるいは複数の可動電極を所定の加圧力をもって当接させて可動電極と固定電極との間、あるいは複数の可動電極の相互間に通電することにより、接合部に電流(溶接電流)を流し、そのとき得られる抵抗発熱を利用して接合部を溶融・加圧し接合するようにされている。
【0004】
他方のリフローソルダリング装置は、例えば、携帯電話などの小型の電子機器に使用されるICリードやLCDのフラットケーブルの基板への電気的な接続に用いられているものであり、電子部品の端子をプリント基板の対応するランドに合わせ、その上から加圧ヘッドとしての加熱チップ(可動電極)を所定の加圧力をもって当接させてランド上のハンダを溶融させることにより、端子とランドとがハンダ付けされ、両者が電気的かつ物理的に接合するようにされている。
【0005】
このような接合装置においては、電極(可動電極)を接合部に当接させる際の加圧力が重要になる。すなわち、加圧力が大きすぎると、接合部が位置ずれを生じたり、接合部が凹んだり、甚だしくは接合部に孔があくという不都合を生じる。したがって、所定の加圧力を接合部に正しく加えることのできる技術が必要とされている。
【0006】
例えば、電池のタブ付けに用いられる加圧力としては1.0〜1.5kgf(10〜15N)程度、加圧力の精度としては100gf単位で制御されるのが一般的である。また、抵抗溶接装置における溶接電流の通電時間としては、数ms〜数10ms単位で制御されるのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の接合装置は、大量生産を行う場合には、ワーク(被接合材)に応じた専用設計の専用機を用いることができるため何ら問題は生じないものの、多品種少量生産やライフサイクルの短い製品の接合を行う場合には、人手によるワークの操作が行われる汎用性のある一般的な設計仕様の小型で安価なものが用いられている。
【0008】
しかしながら、従来の接合装置においては、接合部に加える加圧力が予め設定されていることに起因して不都合が生じるという問題点があった。
【0009】
例えば、接合に供する部品(被接合材)であるワークの種類によって素材や接合部の厚さが変わる場合や、接合に供する部品(被接合材)に素材あるいは接合部の厚さが異なる複数個所の接合部がある場合など、接合部に付与する加圧力の変動要因が多くあり、ワークの種類あるいは接合個所がかわる毎に、接合部に加える加圧力の設定を調節しなければならず、段取り替えに手間がかかるという問題点があった。
【0010】
また、電極の消耗などによって接合部に付与する加圧力が少なくなったり、何らかの原因で接合部に付与する加圧力が大きくなったりしても判別がつかず、接合品質にばらつきが生じるとともに、甚だしい場合には接合不良が生じるという問題点があった。
【0011】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、接合動作の実行中の加圧力を直接検出することのできる接合装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の接合装置の特徴は、複数の電極のうちの少なくとも一つが可動電極であり、前記可動電極を被接合材に対して接離動作させる可動電極移動手段と、各部の動作を制御する制御部とを有し、弾性部材によって前記可動電極が前記被接合材の接合部を所望の加圧力で加圧するとともに、前記可動電極と他の電極との間に前記接合部を介して電流を供給し、接合を行う接合装置において、前記可動電極移動手段を駆動する駆動手段がモータであり、前記可動電極による加圧力を接合動作の実行中に検出する加圧力検出手段を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、接合動作を実行する毎に、接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができる。
【0013】
また、請求項2に係る本発明の接合装置の特徴は、可動電極と、前記可動電極を被接合材に対して接離動作させる可動電極移動手段と、各部の動作を制御する制御部とを有し、弾性部材によって前記可動電極が前記被接合材の接合部を所望の加圧力で加圧するとともに、前記可動電極を加熱して接合を行う接合装置において、前記可動電極移動手段を駆動する駆動手段がモータであり、前記可動電極による加圧力を接合動作の実行中に検出する加圧力検出手段を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、接合動作を実行する毎に、接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができる。
【0014】
また、請求項3に係る本発明の接合装置の特徴は、請求項1または請求項2において、前記制御部が、少なくとも前記加圧力検出手段から送出される加圧力の検出信号に基づいて前記被接合材の接合部に付与する加圧力を制御するように構成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、被接合材の接合部に付与する加圧力を正確に制御することができる。
【0015】
また、請求項4に係る本発明の接合装置の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記加圧力検出手段が、歪みゲージ式センサである点にある。そして、このような構成を採用したことにより、加圧力検出手段を構造が簡単で安価なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る接合装置の第1実施形態を示すものである。本実施形態の接合装置は、被接合材としての小物の部品たるワークの接合部に低加圧力を付与して接合を行うものであり、2つの電極のうちの一方を固定電極、他方を可動電極とした抵抗溶接装置を例示している。
【0018】
本実施形態の接合装置としての抵抗溶接装置1は、図1に示すように、作業台2(図1に一部のみ図示)と、この作業台2の上面に配設された電極支持台3とを有している。この抵抗溶接装置1は、図1における右側が、溶接動作を実行する際に作業者が対峙する正面側FSとされており、図1における左側は、正面側FSに対して反対側に位置する背面側BSとされている。
【0019】
前記電極支持台3は、作業台2の上面に立設されたヘッド支持部3aを有しており、このヘッド支持部3aの上端部は、上端縁から正面側FSに向かって延出形成されており、この部位によりモータ取付部3bが形成されている。
【0020】
前記作業台2の上面の正面側端部には、電極固定台4が着脱可能に固着されており、この電極固定台4の上面には固定電極ホルダ5の基部5aが着脱可能に固着されている。そして、固定電極ホルダ5の正面側端部には、棒状に形成された固定電極6がその先端を上方に向けて着脱可能に固着されている。
【0021】
前記ヘッド支持部3aの正面側FSに位置する図1における右側面には、スライドガイド7がその長手方向を上下方向に向けて固着されており、このスライドガイド7には、スライダ8がスライドガイド7に沿って移動可能に支持されている。
【0022】
前記モータ取付部3bの上面には、後述する可動電極移動手段10を駆動するための駆動手段としてのモータ、本実施形態においてはサーボモータ11が取着されている。このサーボモータ11は、進退可能な出力軸11aを有しており、この出力軸11aの先端は、モータ取付部3bを上下方向に貫通してモータ取付部3bの下方に突出されている。また、サーボモータ11は、制御部12に電気的に接続されており、制御部12から送出される制御指令によって所定のタイミングで出力軸11aを上下動可能に形成されている。
【0023】
なお、サーボモータ11としては、直流サーボモータ、交流サーボモータ、直結駆動形サーボモータ、ステッピングモータなどの電気式サーボモータが、後述する可動電極17をワークWの接合部に対してソフトに当接させることができ、しかも可動電極17の移動方向を動作の途中で変更することが容易にできるなどの理由により好ましい。本実施形態においては、交流サーボモータが用いられている。
【0024】
前記スライダ8の正面側側面には、逆コ字状に形成された溶接ヘッド13の左側壁13Lが固着されている。この溶接ヘッド13の上壁13Uの上面の背面側BSには、前記サーボモータ11の出力軸11aの先端が固着されている。したがって、溶接ヘッド13は、サーボモータ11を駆動することで、上下方向に往復移動可能に構成されている。
【0025】
前記溶接ヘッド13の下壁13Dには、前後一対の可動電極ホルダ支持軸14F,14Bがすべり軸受である軸受メタル15を介して上下方向に貫通するとともに往復移動自在に支持されている。これらの可動電極ホルダ支持軸14F,14Bは、前後に間隔をおいて配置されており、それぞれの溶接ヘッド13の下方に突出している下端部には、可動電極ホルダ16の基部16aが掛け渡すようにして固着されており、この可動電極ホルダ16の正面側端部には、棒状に形成された可動電極17がその先端を前記固定電極6の先端と対向するように下方に向けて着脱可能に固着されている。
【0026】
前記各可動電極ホルダ支持軸14F,14Bの上端は、溶接ヘッド13の内側、詳しくは溶接ヘッド13の上壁13Uと下壁13Dとの間まで突出されている。そして、各可動電極ホルダ支持軸14F,14Bのそれぞれの上端面は、連結プレート18によって相互に連結されている。また、正面側FSの可動電極ホルダ支持軸14Fの上方に位置する連結プレート18の上面には、加圧力検出手段としての歪みゲージ式センサ、本実施形態においては、構造が簡単で安価であるなどという理由により歪みゲージ式ロードセル19が用いられている。この歪みゲージ式ロードセル19は、制御部12に電気的に接続されており、接合部に加わる加圧力を検出して制御部12に送出することができるようになっている。なお、歪みゲージとしては、金属抵抗式歪みゲージ、半導体歪みゲージなどを用いることができる。また、加圧力検出手段としては、磁歪式あるいは圧電式ロードセルを用いてもよいし、圧電抵抗素子などの外部から加えられる圧力を電気信号として出力できるものを用いてもよい。
【0027】
前記歪みゲージ式ロードセル19の上面には、弾性部材としての圧縮コイルばねからなる加圧ばね20の下端部が保持されている。この加圧ばね20の上端部は、ばね保持部材21によって保持されている。そして、ばね保持部材21を調整つまみ22で上下動することで、加圧ばね20の長さが調整できるようになっている。さらに、2つの可動電極ホルダ支持軸14(符号14は前後一対の可動電極ホルダ支持軸14F,14Bを総称する)が溶接ヘッド13に対して上方に移動して上昇した際に、加圧ばね20の軸方向の長さが収縮するようにたわんでばね力からなる圧縮力が発生し、この圧縮力によって加圧力を得ることができるようになっている。そして、この時の加圧力が歪みゲージ式ロードセル19によって容易かつ確実に検出することができるようになっている。なお、歪みゲージ式ロードセル19を加圧ばね20の上端部とばね保持部材21との間に配置した場合には、加圧力がばねの収縮によって吸収されるので正確な加圧力を得ることができない。
【0028】
したがって、前記歪みゲージ式ロードセル19は、2つの可動電極ホルダ支持軸14F,14Bに接続されている可動電極17が接合に用いる部品であるワークWを介して固定電極6に当接した状態、すなわち、可動電極17がワークWの接合部に当接した時点からその加圧力をリアルタイムで直接検出し、その検出データを制御部12に順次送出できるようになっている。
【0029】
また、連結プレート18の上面の歪みゲージ式ロードセル19の配設位置より背面側BSには、オーバーラン用検出子23が配置されており、このオーバーラン用検出子23の移動経路上に位置するように、溶接ヘッド13の左壁13Lの正面側FSに配設された光センサ24の光路をオーバーラン用検出子23が遮断するときの検出信号に基づいて、可動電極ホルダ支持軸14が上昇時にオーバーランするのを防止できるようになっている。
【0030】
前記電極支持台3に配設されているスライドガイド7、スライダ8、溶接ヘッド13により、可動電極17を固定電極6に対して接離動作させる可動電極移動手段10が構成されている。
【0031】
本実施形態の制御部12は、CPU26と、適宜な容量のROM、RAMなどにより構成されたメモリ27と、抵抗溶接装置1の各部との接続に用いるI/Oインターフェース(図示せず)とを有している。そして、制御部12には、サーボモータ11、歪みゲージ式ロードセル19、光センサ24、2段式スイッチとしての2段式足踏みスイッチ31、制御電源32、溶接データの入力や各種の表示を行うための操作パネル33および図示しない溶接電源に対して制御指令を送出する溶接電源制御用ケーブル(図示せず)などが電気的に接続されている。
【0032】
前記2段式足踏みスイッチ31は、サーボモータ11の動作を指示する信号を送出するための操作手段として機能するものである。また、2段式足踏みスイッチ31としては、踏み込み速度に対応した2つの異なるON信号を送出可能な速度感応型とし、早く踏んだ場合にはサーボモータ11の駆動速度を速くし、ゆっくり踏んだ場合にはサーボモータ11の駆動速度を遅くするように構成してもよい。またさらに、必要に応じて3段以上の多段式スイッチとしてもよい。またあるいは、足踏みではなく、手動スイッチとすることも可能である。
【0033】
前記制御部12のメモリ27には、イニシャライズ動作に用いるプログラムや、2段式足踏みスイッチ31の踏み込み操作によって可動電極17の動作を制御するプログラムや、溶接動作に必要なデータなどが格納されている。また、メモリ27には、ワークWの種類あるいは接合個所毎の加圧力の適正範囲や溶接電流の通電のタイミングおよび時間などの接合データが予め記憶されるようになっており、接合動作を実行する前に操作パネル33によって接合データを選択することで、接合動作を実行する時に、制御部12は、歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいて可動電極17による加圧力、溶接電流の通電のタイミングおよび時間などを適正に制御することができるように構成されている。
【0034】
すなわち、制御部12は、少なくとも歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいてワークWの接合部に付与する加圧力を制御、具体的にはサーボモータの駆動を制御するように構成されている。この時、加圧力が適正な範囲内でない場合には、溶接を行わないように構成することが好ましい。
【0035】
なお、制御部12は、接合動作を実行した時の履歴をメモリ27に保存するように構成することが品質保証上好ましい。
【0036】
また、両電極6,17には、図示しない溶接電源が電気的に接続されており、制御部12から送出される制御指令に基づいて溶接電流の供給である通電が行われるようになっている。
【0037】
さらに、固定電極6および可動電極17の配置としては、設計コンセプトなどの必要に応じて可動電極17の移動方向を例えば水平方向などの任意の方向とするように構成できる。
【0038】
さらにまた、固定電極6あるいは可動電極17の数を2以上の複数としてもよい。
【0039】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0040】
本実施形態の抵抗溶接装置1による溶接動作は、図1に示すように、可動電極17を固定電極6の上方に離間した退避位置に保持した状態で、固定電極6の先端上に接合に供する部品であるワークWを重ね合わせた状態で載置し、2段式足踏みスイッチ31を踏み込んで1段目をON操作することで開始する。
【0041】
ついで、溶接動作を開始すると、制御部12は、サーボモータ11の駆動指令を送出し、サーボモータ11の出力軸11aが下方に向かうように伸張し、溶接ヘッド13は、図1に示す退避位置から下方に向かって移動する。この時、溶接ヘッド13に固着されているスライダ8がスライドガイド7に沿って下方に移動することで、溶接ヘッド13の移動軌跡が可動電極17の先端を固定電極6の先端に当接するように確実に制御される。そして、溶接ヘッド13の下方への移動により、可動電極17の先端が固定電極6の先端に向かって下方に移動する。また、サーボモータ11は、可動電極17が下方の接合位置へ向かう往路で接合位置の手前に設けられた一時停止位置で溶接ヘッド13の下降を一時停止する。
【0042】
このように一時停止位置で溶接ヘッド13、詳しくは可動電極17を保持することで、可動電極17と部品の接合部との位置関係およびワークWの状態を目視により視認することが容易にできる。この時、ワークWの位置がずれていれば位置ずれを直すことができるので、溶接不良を無くすことができる。
【0043】
ついで、2段式足踏みスイッチ31をより踏み込んで2段目をON操作すると、制御部12はサーボモータ11の駆動指令を送出し、サーボモータ11の出力軸11aが下方に向かうようにさらに伸張し、溶接ヘッド13は、さらに下方に向かって移動してワークWの接合部に当接し、可動電極17は先端がワーク面に当接した当接位置に到達する。この時、加圧ばね20は、調整つまみ22によって調整された長さのままで圧縮されておらず、たわみなし状態とされている。
【0044】
ついで、可動電極17が当接位置に到達した後も溶接ヘッド13の下方への移動が継続され、可動電極17の先端がワークWの接合部に当接した状態を保持した状態で、サーボモータ11が更に駆動することにより、可動電極17は不動状態であり、溶接ヘッド13のみが降下する。これにより、可動電極17が溶接ヘッド13により接近する。この時、溶接ヘッド13に対して可動電極ホルダ支持軸14が上方へ相対移動し、可動電極ホルダ支持軸14に固着されている連結プレート18が溶接ヘッド13の下壁13Dの上面から離間する方向に移動する。この連結プレート18の移動により、加圧ばね20が圧縮されて軸方向に収縮して加圧ばね20がたわむ。そして、加圧ばね20の圧縮力が加圧力として歪みゲージ式ロードセル19によってリアルタイムで検出されて制御部12に送出される。そして、歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号を受けた制御部12は、加圧力が予め設定されている値あるいは範囲内になった時点でサーボモータ11の駆動を停止して、溶接ヘッド13を接合点に保持する。
【0045】
したがって、接合に供する部品であるワークWの種類によって接合部の厚さが変わっても、歪みゲージ式ロードセル19からの加圧力の検出信号に基づいて可動電極17の位置である接合位置を自動的に変更できる。
【0046】
ついで、溶接ヘッド13が接合点に到達し、可動電極17がワークWの接合部に所定値あるいは範囲内の加圧力で当接した状態で、制御部12は、予め設定された通電タイミングで所定の時間だけ固定電極6と可動電極17との間に接合部を介して溶接電流を供給する制御指令を溶接電源に送出し、これによりワークWの溶接を行う。なお、溶接電流の通電が行われると、ワークWの接合部が溶融するので、ワーク面の溶け込みの分だけ可動電極17の位置が加圧ばね20の加圧力によって下降し加圧力が低下することになるが、制御部12は、加圧力を所定の範囲に保持するように、サーボモータ11を駆動して可動電極17の位置を微調整するとよい。
【0047】
そして、ワークWの接合部の接合が終了したら、2段式足踏みスイッチ31から足を外すことにより、各部はもとの状態に復帰し溶接動作の1サイクルを終了する。
【0048】
なお、可動電極17が一時停止位置を越えて復帰する前に、2段式足踏みスイッチ31の1段目のON操作を行うことにより、つぎのワークWの接合を行うことができる。これにより1つのワークWの接合に要するサイクルタイムを強制的に短くすることができる。
【0049】
このように、本実施形態の抵抗溶接装置1によれば、接合動作を実行する毎に、歪みゲージ式ロードセル19によって接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができる。
【0050】
また、本実施形態の抵抗溶接装置1によれば、ワークWの種類あるいは接合個所毎の加圧力の適正範囲や溶接電流の通電のタイミングおよび時間などの接合データが予めメモリ27に記憶されており、接合動作を実行する前に操作パネル33によって接合に供する接合データを選択することで、接合動作を実行する時に、歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいて可動電極17による加圧力、溶接電流の通電のタイミングおよび時間などを適正に制御することができる。
【0051】
すなわち、制御部12は、少なくとも歪みゲージ式ロードセル19から送出される加圧力の検出信号に基づいてワークWの接合部に付与する加圧力を制御することができる。
【0052】
したがって、本実施形態の抵抗溶接装置1によれば、段取り替えの手間を低減することができるとともに、接合品質を安定させることができ、しかも不良品を作らないようにできる。
【0053】
本実施形態の抵抗溶接装置1の制御部12によれば、接合動作を実行したときの履歴をメモリ27に保存することが可能である。
【0054】
図2および図3は、本発明に係る接合装置の第2実施形態を示すものである。本実施形態の接合装置は、低加圧力を容易かつ確実に微細に制御して被接合材としての小物の部品たるワークWの接合部に付与して接合を行うものであり、2つの電極を可動電極17とした抵抗溶接装置を例示している。
【0055】
本実施形態の接合装置としての抵抗溶接装置1Aの作業台2の上面の正面側端部には、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1の電極固定台4および固定電極ホルダ5のかわりにワーク支持台36が着脱自在に固着されており、このワーク支持台36の上面によって、ワークWが下方から支持されるようになっている。また、可動電極ホルダ16の正面側端部には、電極としての棒状に形成された2つの可動電極17(図3)がその先端を前記ワーク支持台36と対向するように下方に向けて着脱可能に固着されている。
【0056】
すなわち、本実施形態の可動電極ホルダ16の正面側端部には、図3に示すように、正面側FSから見て左右一対とされた2つの可動電極17が、所定の間隔をおいて相互に平行に整列配置されているとともに、これらの可動電極17による接合部の加圧力を検出する歪みゲージ式ロードセル19がそれぞれ配設されている。
【0057】
その他の構成については、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様とされているのでその詳しい説明は省略する。また、本実施形態の抵抗溶接装置1Aによる溶接動作についても、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様とされているのでその詳しい説明は省略する。
【0058】
このような構成の本実施形態の接合装置としての抵抗溶接装置1Aによれば、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様の効果を奏する。すなわち、接合動作を実行する毎に、2つの可動電極17による接合部の加圧力を2つの歪みゲージ式ロードセル19によってそれぞれリアルタイムで検出することができる。また、2つの可動電極17による加圧力がともに適正範囲内にある場合にのみ溶接電流の供給を行うことができる。
【0059】
図4および図5は、本発明に係る接合装置の第3実施形態を示すものである。本実施形態の接合装置は、可動電極としての電極加熱チップにより、ワークWの接合部をハンダ付けするリフローソルダリング装置を例示している。
【0060】
本実施形態の接合装置としてのハンダ付け装置1Bの作業台2の上面の正面側端部には、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1の電極固定台4および固定電極ホルダ5のかわりにワーク支持台36が着脱自在に固着されており、このワーク支持台36の上面によって、ワークWが下方から支持されるようになっている。また、可動電極ホルダ16の正面側端部には、可動電極としての電極チップ(加熱チップ)17Bがその先端をワーク支持台36と対向するように下方に向けて着脱可能に固着されている。この電極チップ17Bは、被接合材たるワークWの接合部(図示せず)に応じたものが用いられており、接合部の大きさや形状などに応じて各種のものから選択使用されるようになっている。また、電極チップ17Bとしては、図5に示すように、正面側FSから見てその上部がスリットあるいは絶縁部材によって左右に区分されており、それぞれの上部には、図示しない電源装置からの電力が供給される構成のものが一般的に用いられる。
【0061】
その他の構成については、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様とされているのでその詳しい説明は省略する。また、本実施形態の接合装置によるハンダ付け動作についても、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1とほぼ同様とされているのでその詳しい説明は省略する。
【0062】
このような構成の本実施形態の接合装置としてのハンダ付け装置1Bによれば、前述した第1実施形態の抵抗溶接装置1と同様の効果を奏する。すなわち、接合動作を実行する毎に、電極チップ17Bによる接合部の加圧力を歪みゲージ式ロードセル19によってリアルタイムで検出することができる。
【0063】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。例えば、回転(ローラ)電極を用いたシーム溶接にも本発明を適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の接合装置によれば、接合動作を実行する毎に、接合部の加圧力をリアルタイムで検出することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合装置の第1実施形態の要部を示す正面図
【図2】本発明に係る接合装置の第2実施形態の要部を示す正面図
【図3】図2の要部の右側面図
【図4】本発明に係る接合装置の第3実施形態の要部を示す正面図
【図5】図4の接合装置の電極チップの一例を示す正面図
【符号の説明】
1、1A 抵抗溶接装置
1B ハンダ付け装置
5 固定電極ホルダ
6 固定電極
10 可動電極移動手段
11 サーボモータ
12 制御部
13 溶接ヘッド
14 可動電極ホルダ支持軸
16 可動電極ホルダ
17 可動電極
17B 電極チップ
18 連結プレート
19 歪みゲージ式ロードセル
20 加圧ばね
36 ワーク支持台
FS 正面側
BS 背面側
W ワーク
Claims (4)
- 複数の電極のうちの少なくとも一つが可動電極であり、前記可動電極を被接合材に対して接離動作させる可動電極移動手段と、各部の動作を制御する制御部とを有し、弾性部材によって前記可動電極が前記被接合材の接合部を所望の加圧力で加圧するとともに、前記可動電極と他の電極との間に前記接合部を介して電流を供給し、接合を行う接合装置において、
前記可動電極移動手段を駆動する駆動手段がモータであり、
前記可動電極による加圧力を接合動作の実行中に検出する加圧力検出手段を設けたことを特徴とする接合装置。 - 可動電極と、前記可動電極を被接合材に対して接離動作させる可動電極移動手段と、各部の動作を制御する制御部とを有し、弾性部材によって前記可動電極が前記被接合材の接合部を所望の加圧力で加圧するとともに、前記可動電極を加熱して接合を行う接合装置において、
前記可動電極移動手段を駆動する駆動手段がモータであり、
前記可動電極による加圧力を接合動作の実行中に検出する加圧力検出手段を設けたことを特徴とする接合装置。 - 前記制御部が、少なくとも前記加圧力検出手段から送出される加圧力の検出信号に基づいて前記被接合材の接合部に付与する加圧力を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接合装置。
- 前記加圧力検出手段が、歪みゲージ式センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の接合装置。
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2002
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