JP2002209930A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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Abstract
立した水解可能な吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 表面層2、防漏層3及び吸収層4を有す
る吸収性物品1において、表面層2、防漏層3及び吸収
層4は何れも水解可能な材料から構成されており、少な
くとも表面層2と防漏層3とが接合固定されてなる接合
部5が、吸収性物品1の周縁部に形成されており、接合
部5は、接合強度が相対的に大きな強接合部5aと、強
接合部5aよりも接合強度の小さな弱接合部5bとから
なる水解可能な吸収性物品1。
Description
度と廃棄時の水解性とが両立した水解可能な吸収性物品
に関する。
能な吸収性物品として、例えば特開平5−161672
号公報に記載のものが知られている。この公報に記載の
吸収性物品は、ポリビニルアルコールフィルムに複数の
小孔を設けてなり、且つ撥水処理が施された表面材と、
パルプ及びレーヨンをポリビニルアルコール繊維でバウ
ンドした水解紙に撥水処理を施してなる裏面材とで、パ
ルプ及び吸水ポリマーからなる吸収体を挟持して構成さ
れている。
するために前記表面材及び前記裏面材の機械的強度を十
分に高くすることができないことから、吸液によって毛
羽立ちが起こり、また強度が低下して破れが生じたりよ
れ易くなってしまう。前記表面材及び前記裏面材の機械
的強度を高めようとすると、水解性を低下させざるを得
ない。このように、機械的強度と水解性とは二律背反の
関係にある。その上、前記表面材及び前記裏面材には前
述の通り撥水処理が施されていることから、元々水解性
が良好とはいえない。ここで、機械的強度とは、使用時
に吸収性物品に加わる力、具体的には曲げ、剪断、表面
摩擦等に対する耐性のことである。
廃棄時の水解性とが両立した水解可能な吸収性物品を提
供することを目的とする。
面層、液不透過性の防漏層及び両層間に介在する液保持
性の吸収層を有する吸収性物品において、前記表面層、
前記防漏層及び前記吸収層は何れも水解可能な材料から
構成されており、少なくとも前記表面層と前記防漏層と
が接合固定されてなる接合部が、前記吸収性物品の周縁
部に形成されており、該接合部は、接合強度が相対的に
大きな強接合部と、該強接合部よりも接合強度の小さな
弱接合部とからなるか又は、前記吸収性物品の周縁部
に、少なくとも前記表面層と前記防漏層とが接合固定さ
れてなる接合部が不連続に形成されていると共に、該接
合部間では構成部材が互いに接合されておらず非接合部
となっている水解可能な吸収性物品を提供することによ
り前記目的を達成したものである。
形態に基づき図面を参照しながら説明する。以下本発明
を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら
説明する。図1には、本発明の吸収性物品の第1の実施
形態としてのパンティライナーの一部破断斜視図が示さ
れている。
ライナー1は、縦長の形状をしており、左右両側縁が長
手方向の中央部において内側に湾曲した形状となってい
る。パンティライナー1は、液透過性の表面層としての
トップシート2、液不透過性の防漏層としてのバックシ
ート3及び両シート間に介在する液保持性の吸収層とし
ての吸収体4とを有している。トップシート2、バック
シート3及び吸収体4は何れも水解可能な材料から構成
されており、パンティライナー1自体も水解可能となっ
ている。本発明において水解とは水中で離解して水中に
分散すること又は水中に溶解することの双方を包含す
る。
ックシート3は、吸収体4の周縁からそれぞれ外方に延
出しており、延出した部分同士が互いに接合固定されて
いる。
によって、パンティライナー1の周縁部には、その全体
に亘り閉じた形状の連続した接合部5が形成されてい
る。接合部5は、所定の接合手段によって形成される。
度が相対的に大きな強接合部5aと、接合強度が相対的
に小さな弱接合部5bとからなっている。弱接合部5b
は、パンティライナー1の前端部及び後端部における幅
方向の左右両側部付近にそれぞれ一対ずつ形成されてい
る。つまり、弱接合部5bは合計で4箇所形成されてい
る。そして、接合部5におけるそれ以外の部位が強接合
部5aとなっている。このように、接合部5が強接合部
5aと弱接合部5bとからなることによって、パンティ
ライナー1の水中への廃棄時に、弱接合部5bが位置す
るパンティライナー1の前端縁及び後端縁から、各部材
間の分離が開始され易くなり、パンティライナー1が素
早く水解する。しかも、パンティライナー1の接合部5
における強接合部5aは機械的強度が大きいので、パン
ティライナー1の着用中に、着用者の動作に起因してパ
ンティライナー1がよれても、パンティライナー1が分
解するおそれは無い。
5bとの面積比(前者:後者)は、使用時の機械的強度
と水解性とのバランスの観点から、6:1〜1:1、特
に4:1〜2:1であることが好ましい。
接合部5bとの乾燥時の接合強度の差(前者−後者)
は、パンティライナー1の乾燥時において、20〜30
0cN、特に50〜200cNであることが、使用時に
おけるパンティライナー1の分解を防ぐ点から好まし
い。
接合部5bとの湿潤時の接合強度の差(前者−後者)
は、パンティライナー1の100重量%吸水時におい
て、40〜200cN、特に60〜150cNであるこ
とが、使用時におけるパンティライナー1の分解を防ぐ
と共に廃棄時にパンティライナー1を分解及び水解し易
くする点から好ましい。ここで、パンティライナー1の
100重量%吸水時とは、パンティライナー1全体に霧
吹き等の手段によってその重量の100%の水を吸収さ
せて、1分間放置させた後の状態をいう(測定環境は2
0℃/85%RH)。
5bとの接合強度の比は前述の通りであり、弱接合部5
bの接合強度の値そのものは以下の通りであることが好
ましい。即ち、弱接合部5bの接合強度は、パンティラ
イナー1の乾燥時において、20〜300cN、特に5
0〜150cNであることが、使用時に弱接合部5bを
構成する各部材間が剥がれないようにする点から好まし
い。一方、パンティライナー1の100重量%吸水時に
おける弱接合部5bの接合強度は、0〜100cN、特
に5〜70cNであることが、パンティライナー1の廃
棄時に分解が容易に起こり、水解性が良好になる点から
好ましい。
ィライナー1の乾燥時において、100〜500cN、
特に120〜300cNであることが、使用時に各部材
間が剥がれないようにする点から好ましい。パンティラ
イナー1の100%重量吸水時における強接合部5aの
接合強度は50〜300cN、特に80〜200cNで
あることが、液吸収時の分解を防止すると共に廃棄時に
容易に分解を起こさせる点から好ましい。
部5bの接合強度は以下の方法で測定される。即ち、測
定する部位を幅30mm×長さ10mmで切り出し、ト
ップシート2を測定装置に計測可能に固定し、バックシ
ート3を180°方向(重力方向)に引き剥がしたとき
の応力を測定し、その最大値を求める。測定には、アイ
コーエンジニアリング製デジタルプッシュプルゲージMo
del 9502B を使用した。また、測定する部位は、パンテ
ィライナー1の長手方向両端部付近及び幅方向中央両端
付近の4ヶ所とする。パンティライナー3個について測
定された応力の最大値の平均値、即ち12点の平均値を
接合強度とする。
か又は伴わない圧着、融着、接着剤による接着等が用い
られる。接着剤を用いる場合には、水溶性のものを用い
ることが好ましい。特に、一対のロールからなり、一方
のロールの表面にパンティライナー1の輪郭に対応した
形状の凸状部が形成されており、該凸状部が、接合部5
における弱接合部5bに対応する位置に形成された低凸
状部と、強接合部5aに対応する位置に形成され且つ低
凸状部よりも相対的に高さの高い高凸状部とから構成さ
れている圧着手段を用い、互いに重ね合わされた状態の
トップシート2及びバックシート3を、所定温度に加熱
されているか又はされていない両ロールによって圧着さ
せて接合部5を形成することが、パンティライナー1の
製造を容易に行い、かつ一般的な装置を使用して接合部
5の強度コントロールを行える点から好ましい。
体4の構成材料についてそれぞれ説明すると、トップシ
ート2としては、通常用いられている水解紙と同様のも
のを用いることができ、例えばパルプ繊維又はパルプ繊
維とレーヨン繊維との混合物を原料として得られたシー
トに、ポリビニルアルコール(以下、PVAという)等
の水溶性バインダを施してなる水解紙が挙げられる。ま
た、PVA繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維、ポリエチ
レン(以下、PEという)繊維、ポリプロピレン(以
下、PPという)繊維、ポリエチレンテレフタレート
(以下、PETという)繊維等を原料とする紙若しくは
不織布又はこれらの複合体も用いることができる。トッ
プシート2は、その坪量が20〜50g/m2 、特に3
0〜40g/m2 であることが好ましい。
ム、PVA繊維、パルプ繊維、レーヨン繊維、PE繊
維、PP繊維、PET繊維等を原料とする紙若しくは不
織布、又はこれらの複合体等が用いられる。バックシー
ト3は、その坪量が30〜100g/m2 、特に40〜
60g/m2 であることが好ましい。バックシート3に
おける吸収体4に対向する面には撥水処理が施されてい
ることが、バックシート3を通じて吸収された液が着用
者の着衣に付着することが防止される点から好ましい。
撥水処理に用いられる薬剤としては、各種サイズ剤、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
維、レーヨン繊維、PE繊維、PP繊維、PET繊維等
を原料とする紙若しくは不織布又はウエブや、これらの
複合体を用いることができる。また、これらに高吸収性
ポリマーの粒子や各種消臭剤等を混合したものを用いる
こともできる。
93に規定されるほぐれやすさの値(秒)が、10〜8
0秒、特に20〜60秒であることが、弱接合部5bか
らの分解を容易にする点から好ましい。一方、トップシ
ート2及びバックシート3の前記ほぐれやすさの値はそ
れぞれ、吸収体4の前記ほぐれやすさの値よりも大きい
ことが、着用中のパンティライナー1の機械的強度と廃
棄時の水解性との両立の点から好ましい。トップシート
2又はバックシート3の前記ほぐれやすさの値と、吸収
体4の前記ほぐれやすさの値との差が、20〜70秒、
特に30〜50秒であると、機械的強度と廃棄時の水解
性とのバランスが一層好ましくなる。特に、トップシー
ト2及びバックシート3の前記ほぐれやすさの値が、3
0〜150秒、特に40〜60秒であることが、機械的
強度と廃棄時の水解性とをより一層バランスさせる点か
ら好ましい。尚、トップシート2の前記ほぐれやすさの
値と、バックシート3の前記ほぐれやすさの値との間に
は大小関係は特に必要とされない。尚、測定に際してJ
ISに規定される寸法の試料片が採取できない場合に
は、出来るだけその寸法に近づくように試料片を採取す
る。
ライナー1の水解性の程度は、前記ほぐれやすさの値
が、好ましくは40〜300秒、更に好ましくは40〜
150秒、一層好ましくは50〜90秒となる。測定に
際しては、パンティライナー1の中央領域から0.5±
0.02gの試料片を採取する。試料片を水中でほぐ
し、ほぐれた状態での回転子の回転数が540回転/分
に回復しないときは、試料片の重量を0.05gずつ減
らした試料片を調製して測定し、ほぐれた状態での回転
子の回転数が540回転/分を超えた試料片について前
記ほぐれやすさの値を測定する。本発明においては、測
定装置として、スターラーにハンナマグネチックスター
ラーHI 304Nを用い、撹拌子にナルジーン製のス
ターヘッド撹拌子(φ35mm×t12mm)を用い
た。
ついて図2、図3並びに図4(a)及び(b)を参照し
ながら説明する。これらの実施形態については、第1の
実施形態と異なる点についてのみ説明し、特に説明しな
い点については、第1の実施形態に関して詳述した説明
が適宜適用される。また、図2、図3並びに図4(a)
及び(b)において、図1と同じ部材に同じ符号を付し
てある。
ナー1は、弱接合部5bの形成位置が第1の実施形態と
異なり、それ以外の点については第1の実施形態と同様
になっている。詳細には、本実施形態のパンティライナ
ー1においては、弱接合部5bは、パンティライナー1
の前端部及び後端部における幅方向中央部にそれぞれ一
箇所ずつ形成されている。
施形態のパンティライナー1においては、トップシート
2及びバックシート3が、吸収体4の周縁から外方に延
出しており、延出した部分同士が互いに接合固定されて
いる。但し、パンティライナー1の前端部及び後端部に
おける幅方向中央部においては、吸収体4が、トップシ
ート2とバックシート3とによって挟持固定されてい
る。詳細には、吸収体4は、その前端部及び後端部に、
それぞれ外方に延出する延出部を有している。延出部
は、吸収体4における幅方向中央部に位置している。
尚、図3には、2つの延出部のうち、一方の延出部4a
のみが示されている。各延出部は、パンティライナー1
の前端縁及び後端縁までそれぞれ延在している。そし
て、各延出部は、パンティライナー1の前端部及び後端
部においてトップシート2とバックシート3とによって
挟持固定されている。
合、及びトップシート2とバックシート3と吸収体4と
の接合によって、パンティライナー1の周縁部には、そ
の全体に亘り閉じた形状の連続した接合部5が形成され
ている。
は、その前端部及び後端部における吸収体4の延出部4
aの位置においてのみ、トップシート2とバックシート
3と吸収体4との三者が接合固定されており、それ以外
の部位においては、トップシート2とバックシート3と
の二者が接合固定されている。そして、接合部5におけ
るトップシート2とバックシート3との二者が接合固定
されている部位は強接合部5aとなっている。一方、ト
ップシート2とバックシート3と吸収体4との三者が接
合固定されている部位は、弱接合部5bとなっている。
を含む、トップシート2とバックシート3と吸収体4と
の三者の接合固定によって形成することで、使用時には
機械的強度に優れ、廃棄時には弱接合部5bから容易に
剥離・分解が起こる水解可能な吸収性物品となる。
(図3参照)は、2〜5mm程度であることが、使用時
に剥離をおこさず、廃棄時(湿潤時)に水解しやすい点
から好ましい。同様の理由から、延出部4aの幅W(図
3参照)は、5〜40mm程度であることが好ましい。
更に同様の理由から、延出部4aの幅Wの総和は、パン
ティライナー1の周縁部の全長の10〜40%、特に2
0〜30%であることが好ましい。
えば前記実施形態においては、接合部5が強接合部5a
と弱接合部5bとからなっていたが、弱接合部5bに代
えて接合されていない部位、即ち非接合部を形成しても
よい。具体的には、パンティライナー1の周縁部に、少
なくともトップシート2とバックシート3とが接合固定
されてなる接合部を不連続に形成すると共に、該接合部
間を、パンティライナー1の構成部材が互いに接合され
ていない非接合部となしてもよい。この場合、非接合部
に関する機械的強度等の詳細及びその他の詳細に関して
は、前述した弱接合部5bに関する説明が適宜適用され
る。
イナー1の前端部及び後端部それぞれに弱接合部5bが
形成されていたが、パンティライナー1の着用中の機械
的強度と廃棄時の水解性とのバランスを考慮しながら、
弱接合部5bを、パンティライナー1の前端部及び後端
部の何れか一方にのみ形成してもよい。また、これに代
えて、又はこれに加えてパンティライナー1の幅方向の
左右何れかの側縁部に弱接合部5bを形成してもよい。
更に第3の実施形態においては、吸収体4の前端部及び
後端部に延出部4aを形成することに代えて、またはこ
れに加えて、吸収体4を、パンティライナー1の幅方向
の左右何れかの側縁まで延在させて、吸収体4の左右両
側縁部に延出部を形成し、該延出部において、該延出部
並びにトップシート2及びバックシートを接合固定させ
て、弱接合部を形成してもよい。
aと弱接合部5bとを、交互に且つ規則的に形成しても
よい。
に、水解可能な別部材の防漏シートを配して、バックシ
ート3から湿気や液が染みだしてもバックシート3の強
度が低下しないようにしてもよい。
衣に対向する面に、パンティライナー1を着用者の着衣
に固定するための粘着剤の層を形成してもよい。該粘着
剤としては水溶性の粘着剤や、水中で粘着性が消失する
タイプの粘着剤を用いることが好ましい。
イナーに限られず、生理用ナプキン、おりものシート、
失禁パッド、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品にも同
様に適用できる。
ある。
に示す材料からなるトップシート、バックシート及び吸
収体を用いて図1に示すパンティライナーを製造した
(実施例1及び2並びに比較例1)。また同じ部材を用
いて図3に示すパンティライナーを製造した(実施例
3)。更に、同じ部材を用いて、周縁部全域においてト
ップシート、バックシート及び吸収体が互いに接合固定
されたパンティライナーを製造した(比較例2)。これ
らの部材の水解性の程度(ほぐれやすさの値、JIS
P 4501)は表1に示す通りであった。
る強接合部及び弱接合部の接合強度(乾燥時及び100
重量%吸水時)を前述の方法で測定した。また、前述の
方法で水解性の程度(ほぐれやすさの値、JIS P
4501)を測定した。更に、以下の方法で吸液時の毛
羽立ち防止性及びパンティライナー周縁部の剥がれ防止
性を評価した。これらの結果を表2に示す。尚、パンテ
ィライナーの周縁部の長さに対する、該周縁部における
吸収体の延出の幅の総和の比も併せて表2に示した。
5重量%グリセリン水溶液〔グリセリン;関東化学
(株)Lot No. 17029-00、イオン交換水、食用青色1
号、発売元(株)アイセン〕をその中央部にスポイトに
て注入したパンティライナー(1秒1滴、7〜10秒で
注入終了、計0.3g注入)を、ショーツ(花王製、ロ
ーリエショーツLサイズ)に取り付け、女性腰部モデル
〔高研(株)製〕に装着させて、100歩/分で歩行評
価を1時間行う(人が歩行するようにモデルの足を前後
に約10°の角度で動かす)。評価終了後、液が吸収さ
れていない部分と比較して、液が吸収された部分の表面
の毛羽立ち具合を評価した。同程度の場合を○、毛羽が
多い場合を△、破れや穴が発生した場合を×とした。
重量%グリセリン水溶液〔関東化学(株)Lot No. 1702
9-00〕をその中央部にスポイトにて注入したパンティラ
イナー(1秒1滴、7〜10秒で注入終了、計0.3g
注入)を、ショーツ(花王製、ローリエショーツLサイ
ズ)に取り付け、女性腰部モデル〔高研(株)製〕に装
着させて、該女性腰部モデルを1分間に100歩の割合
で10分間動かした。その後のパンティライナーの周縁
部の状態を観察し、最狭部付近に剥がれがある場合×、
剥がれがない場合を○とした。(3枚評価し、1枚でも
剥がれがあった場合を×とした。)尚、本評価では、パ
ンティライナー中央に吸収された液が、評価中にパンテ
ィライナーの側部の周縁部に達し、該周縁部が5〜10
mmの長さで濡れた状態になる事が必要である。従っ
て、パンティライナーに吸収させる液の量はパンティラ
イナー種類に応じて適宜調整する。
施例のパンティライナー(本発明品)は、着用中の吸液
による毛羽立ち及び周縁部の剥がれが防止され、また廃
棄時の水解性が高いものであることが判る。
機械的強度と廃棄時の水解性又は水溶性とが両立したも
のとなり、吸液による毛羽立ち、破れ、よれ等が効果的
に防止される。
パンティライナーの一部破断斜視図である。
パンティライナーの一部破断斜視図である(図1相当
図)。
パンティライナーの一部破断斜視図である(図1相当
図)。
けるA−A線断面図及びB−B線断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 液透過性の表面層、液不透過性の防漏層
及び両層間に介在する液保持性の吸収層を有する吸収性
物品において、 前記表面層、前記防漏層及び前記吸収層は何れも水解可
能な材料から構成されており、 少なくとも前記表面層と前記防漏層とが接合固定されて
なる接合部が、前記吸収性物品の周縁部に形成されてお
り、該接合部は、接合強度が相対的に大きな強接合部
と、該強接合部よりも接合強度の小さな弱接合部とから
なるか又は、 前記吸収性物品の周縁部に、少なくとも前記表面層と前
記防漏層とが接合固定されてなる接合部が不連続に形成
されていると共に、該接合部間では前記吸収性物品の構
成部材が互いに接合されておらず非接合部となっている
水解可能な吸収性物品。 - 【請求項2】 前記吸収性物品の周縁部の略全体に亘り
前記接合部が形成されており、該接合部における前記強
接合部と前記弱接合部との面積比(前者:後者)が、
6:1〜1:1であると共に前記強接合部と前記弱接合
部との接合強度の差(前者−後者)が、前記吸収性物品
の乾燥時において20〜300cNである請求項1記載
の吸収性物品。 - 【請求項3】 前記強接合部と前記弱接合部との接合強
度の差(前者−後者)が、前記吸収性物品の100重量
%吸水時において40〜200cNである請求項1又は
2記載の吸収性物品。 - 【請求項4】 前記吸収層が、前記吸収性物品の周縁部
の一部まで延在しており、前記吸収体が延在している前
記吸収性物品の周縁部において前記表面層、前記防漏層
及び前記吸収層が接合固定されて前記弱接合部が形成さ
れている請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。 - 【請求項5】 前記弱接合部が、前記吸収性物品の長手
方向の前端縁及び/又は後端縁に存在している請求項1
記載の吸収性物品。 - 【請求項6】 前記弱接合部の接合強度が、前記吸収性
物品の乾燥時において20〜300cNであり、100
重量%吸水時において0〜100cNである請求項1〜
4の何れかに記載の吸収性物品。
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