JP2002209457A - 伐採機 - Google Patents

伐採機

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JP2002209457A
JP2002209457A JP2001012721A JP2001012721A JP2002209457A JP 2002209457 A JP2002209457 A JP 2002209457A JP 2001012721 A JP2001012721 A JP 2001012721A JP 2001012721 A JP2001012721 A JP 2001012721A JP 2002209457 A JP2002209457 A JP 2002209457A
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chain saw
cutting
wedge
cut
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Nobuto Sugiyama
伸人 杉山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 伐採機を重量物空中搬送装置により空中から
吊下げて係留し、伐採地の地形が急斜面であっても、オ
ペレータは安全な場所でモニターを見ながら状況を把握
し、遠隔操作により伐採現場へ空中から伐採機を運び、
任意の樹木を立ち木のままで伐採し、立ち木のまま麓へ
運搬できる伐採機を提供する。 【解決手段】 樹木の幹を取り囲むように構成された管
状フレーム1を空中から吊下げて係留する。この管状フ
レーム1に樹木掴み装置2を取付け、この管状フレーム
1の下部に水平に取付けたチェンソー4と、チェンソー
切込み装置5と、切断位置を上下移動できるチェンソー
旋回装置6と、チェンソー切込み溝に楔を打ち込む楔打
込み装置7と、遠隔制御される制御装置8と、エンジン
による発電式動力源9で構成された伐採機をオペレータ
が地上に設けた遠隔制御装置で操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木材などの重量
物を吊下げても十分な浮力を有する重量物空中搬送装置
(出願番号2000−174688)を用いて上空からチ
ェンソーで構成された樹木の伐採機を吊下げ、立木のま
ま伐採と搬送を可能にした伐採機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹木の伐採は作業者がチェンソー
を用い、樹木の伐倒方向を決め受け口切りや追い口切り
を行い、ハンマーで楔を打ち込み伐採することが主流で
ある。遠隔操作装置を用いた伐採機の例では、傾斜や水
平旋回等の調整に自由度を与えた基板に一定方向左右に
移動自在としたスライド板を装着しすると共にスライド
板の左右両側には個々チェンソーの装着具を設け、遠隔
操作で決め受け口切りや追い口切りを行った後、本伐採
機を取除き、ハンマーで楔を打ち込み伐採することを特
徴とする伐採機が例えば特開昭55−139201に開
示されている。この伐採機は、作業者をチェンソーの振
動が起因する白ロウ病から守るが、足場の悪い山林の中
を鋭い刃具が付いた伐採機を運搬することは危険できつ
い作業である。
【0003】また、自動樹木伐採機の例では、伐採機用
車輌に取付けた樹木保持装置と、この樹木保持装置の下
の木を切断する切断装置と、枝取装置と樹木移動装置と
から成ることを特徴とする樹木伐採機が例えば特公昭4
6−32769に開示されているが、急峻な地形での伐
採作業を可能にしたものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】受け口切りと追い口切
りと楔の打ち込みにより樹木を伐倒する方法は、作業者
が伐倒する寸前迄樹木の傍に居る必要があり危険であ
る。また、自動伐採機は高能率と安全をもたらしたが、
国内の植林地は急峻な場所が多く、大型車輌に取付けた
伐採機を活用できる伐採地は数少ない。さらに、急峻な
地形で、伐倒後の樹木を麓まで搬送する作業は危険で重
労働である。今、伐採作業と伐採後の樹木を麓まで搬送
する作業の安全化と軽作業化と高能率化が強く望まれて
いる。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題点に鑑み
て成されたもので、オペレータが安全な場所に居ながら
遠隔操作により広範囲な森林へ空中から伐採機を運び、
任意の樹木を立ち木のままで伐採し、立ち木のまま麓へ
運搬できる伐採機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、樹木の幹を
取り囲むように構成した管状フレームと、この管状フレ
ームに取付けた樹木掴み装置と、この管状フレームの下
部に水平に取付けたチェンソーと、このチェンソーの左
右各方向からの切込動作とこのチェンソーの押込み及び
引抜動作ができるチェンソー切込み装置と、このチェン
ソー切込み装置を樹芯に対して90°旋回と90°の旋
回動作に倣って切断位置を上下に移動できるチェンソー
旋回装置と、チェンソーの切込み溝に楔を打込む楔打込
み装置と、これらの駆動装置と制御装置及び動力源を設
け、重量物空中搬送装置(出願番号2000−1746
88)により空中から吊り下げ、これらの制御を地上の
遠隔装置で制御する伐採機である。
【0007】ここで、樹木掴み装置は、樹木の掴み部を
管状フレームの上部と中部と下部に配置する。上部と中
部の掴み部に管状フレームの芯と樹木の芯を略一致させ
て掴みことができる同期動作型掴み装置を備え、下部の
掴み部に樹形に倣って掴むことができる樹形倣い型掴み
装置を備え、この樹形倣い型掴み装置の駆動部に樹径測
定器を備える。
【0008】そして、同期動作型掴み装置の樹木掴み用
爪は、この同期動作にリンク機構を用い油圧シリンダー
で駆動し、両開き端から等量の掴み動作を行う。この掴
み用爪の形状は、V形状で広範囲な樹径に対応する。ま
た、樹形倣い型掴み装置の樹木掴み用爪は、この個別動
作にリンク機構を用い油圧シリンダーで駆動し、両開き
端から個別量の掴み動作を行う。この掴み位置保持に油
圧ブレーキを用い、樹木掴み用爪の形状は平形状であ
る。そして、樹形倣い型掴み装置に取付けた樹径測定器
は、樹木掴み用爪駆動用の油圧シリンダーの移動量を測
定し、この測定値を遠隔制御される制御装置へ送り、制
御装置が演算し樹径を算出する。掴み順序は、先に同期
動作型掴み装置で管状フレームの芯と樹木の芯を略一致
させて掴み、次に樹形倣い型掴み装置で樹形に倣って掴
む。これらの掴みで木を曲げること無く掴むことができ
る。
【0009】チェンソー切込み装置は、チェンソーの切
込移動を案内するチェンソー切込みスライドと、このチ
ェンソー切込スライドに組付き且つこのチェンソー切込
スライドの移動方向と直交してチェンソーの押込みと引
抜移動を案内するチェンソー押引スライドを備える。ま
た、チェンソー切込みスライドの駆動にサーボモータを
用い、このサーボモータを制御する数値制御装置を制御
装置に備える。このサーボモータを制御する数値制御装
置は、樹径の測定値から樹木の切断手順毎の切込み量を
算出しサーボアンプへ指令値を送信し、サーボモータを
制御するものである。チェンソー押引スライドの駆動に
油圧モータを用いる。
【0010】チェンソー旋回装置は、管状フレームの外
周に取付けた螺旋状ガイドに倣うことで、チェンソー切
込装置を樹芯に対して水平方向に90°旋回と90°の
旋回動作に倣って切断位置を上下に移動できる機能を備
えて、切込み方向と切込高さを変更できる。そして、こ
のチェンソー旋回装置は、90°の旋回量で上下動する
量はチェンソーの切断幅と等量である。チェンソー旋回
装置の駆動に油圧回転シリンダーを用いる。
【0011】楔打込み装置は、チェンソーの切断溝幅と
同じ厚みの楔と、この楔を案内するスライドと、この楔
を打込む装置を備える。樹木の切断を、始めにチェンソ
ーで樹木の左方向と右方向から順次樹径に応じた深さに
溝を切り、次にこのチェンソーを先の溝に対して1溝分
上側に且つ直交方向へ旋回させ、このチェンソーで樹木
にこの楔幅を超える量の切込みを入れ、この切込みに楔
を打ち込む。そして、伐採機を吊上げている重量物空中
搬送装置の位置を、樹木と伐採機と吊上げ力の合成重心
が切断完了付近にこの楔上に載る位置へ移動させ、次に
この切込みと対向する面から樹木の切断を進め、切断完
了付近に発生する樹木による前記チェンソーの挟まれを
防ぐ。そして、この楔打込み装置を管状フレームに取付
け、楔打ち込み装置の駆動に油圧シリンダーを用いる。
【0012】さらに、チェンソーの駆動部に、チェンソ
ーの正常な寿命を阻害する過負荷切断を検出する装置を
備え、チェンソーの過負荷を検出すると伐採機の制御装
置を通して地上の遠隔制御装置へ過切込み信号を送信
し、自動伐採時は自動切込み制御速度比を低減させ、手
動遠隔操作時はオペレータへチェンソー過負荷を通知す
る機能を備え切込み速度の低減や停止又等の判断を促が
す。
【0013】また、樹木掴み装置を駆動する油圧シリン
ダーや油圧式ブレーキやチェンソーを回転駆動する油圧
モータやチェンソー押引スライドを駆動する油圧モータ
やチェンソー旋回装置を駆動する油圧回転シリンダーや
楔打ち込み装置を駆動する油圧シリンダーは、エンジン
による発電式動力源から得る電力で油圧ポンプから圧油
を得て駆動される。そして、チェンソー切込みスライド
の駆動に用いるサーボモータやサーボアンプや数値制御
装置や制御装置を作動する電源は、上記発電式動力源か
ら得る。また、これらの装置は地上の遠隔装置から操作
され、これらの装置の動作情報も地上の遠隔装置で確認
できる。
【0014】そして、管状フレームに複数個の樹木観察
用ビデオカメラを搭載し、地上のオペレータがモニター
を見て伐採機と樹木の水平方向の間隔や伐採位置等を確
認し、伐採機の位置修正や伐採位置の設定ができる。
【0015】さらに、管状フレームの支持脚に複数個の
接触式地表検出センサーを備え、地表を検出するとオペ
レータへ地表接近を知らせ且つ異常接近した場合も支持
脚がストッパーとなり地表との衝突を防ぐことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の伐載機の実施の形態に
ついて、図面を基にして説明する。図1はこの発明の一
実施形態の伐採機を示し、図示する様に、樹木の幹を取
り囲むように構成された管状フレーム1を設け、この管
状フレーム1を図示されない重量物空中搬送装置(出願
番号2000−174688)により空中から吊下げて
係留する。この管状フレーム1に樹木掴み装置2を取付
け、この樹木掴み装置2で樹木3を掴み、この管状フレ
ーム1の下部に水平に取付けたチェンソー4と、チェン
ソー4を樹木3の左右各方向から切込みができる動作と
チェンソー4の押込み及び引抜動作ができるチェンソー
切込み装置5と、チェンソー切込み装置5を樹芯に対し
て90°旋回と90°の旋回動作に倣って切断位置を上
下移動できるチェンソー旋回装置6と、チェンソー切込
み溝に楔を打ち込む楔打込み装置7と、遠隔制御される
制御装置8と、エンジンによる発電式動力源9で構成さ
れ、地上の遠隔装置57から操作される。
【0017】実施形態の樹木掴み装置2を、図1と図2
を基にして示す。樹木掴み装置2は、その掴み部を管状
フレーム1の上部と中部と下部に配置される。上部と中
部の掴み部に管状フレーム1の芯と樹木3の芯を略一致
させて掴みことができる同期動作型掴み装置10を備
え、下部の掴み部に樹形に倣って掴むことができる樹形
倣い型掴み装置11を備える。そして、上部と中部の同
期動作型掴み装置10の動作と、下部の樹形倣い型掴み
装置11の動作は個別に操作できる。
【0018】また、同期動作型掴み装置10は、左右に
対称配置した樹木掴み用爪12と、樹木掴み用爪12を
軸支する平行リンク13と、平行リンク13に掴み力を
与える油圧シリンダー14と、平行リンク13の軸端に
取付けた円盤状リンク15と、円盤状リンク15に取付
き平行リンク13を同期動作させるクロスバーリンク1
6で構成される。そして、樹形倣い型掴み装置11は、
左右に対称配置した樹木掴み用爪17と、樹木掴み用爪
17を軸支する平行リンク13と、平行リンク13に掴
み力を与える油圧シリンダー14と、平行リンク13の
軸端に取付けた円盤状ブレーキ盤18と、円盤状ブレー
キ盤18にブレーキ力を与え平行リンク13に位置固定
力を与える油圧式ブレーキ19で構成される。そして、
樹形倣い型掴み装置11に取付けた樹径測定器20は、
樹木掴み用爪17駆動用の油圧シリンダー14の移動量
を測定し、この測定値を遠隔制御される制御装置8へ送
り、制御装置8が演算し樹径を算出する。掴み順序は、
先に同期動作型掴み装置10で管状フレーム1の芯と樹
木3の芯を略一致させて掴み、次に樹形倣い型掴み装置
11で樹形に倣って掴む。
【0019】そして、樹形倣い型掴み装置11の油圧式
ブレーキ19を作動させるタイミングは、油圧シリンダ
ー14の油圧回路に図示しない油圧圧力センサーを設
け、油圧圧力センサーが設定した圧力に達したことを検
知した時である。これらの掴みにより樹木3の切断前と
切断後の水平方向の位置ずれを最少に抑える。さらに、
樹木掴み用爪12の形状は、V形状で広範囲な樹径に対
応し、樹木掴み用爪17の形状は、平形状で樹木3を2
点で掴み切断完了付近に発生する樹木3と伐採機と吊上
げ力の合成重心の移動を許容する。
【0020】実施形態のチェンソー切込み装置5を、図
3で示す。チェンソー切込み装置5は、チェンソーの切
込移動を案内するチェンソー切込みスライド21と、こ
のチェンソー切込スライド21に組付き且つこのチェン
ソー切込スライド21の移動方向と直交してチェンソー
4の押込みと引抜移動を案内するチェンソー押引スライ
ド22で構成される。
【0021】また、チェンソー切込みスライド21は、
軸方向に移動自在なスプラインハブ23と、スプライン
ハブ23を軸支するスプライン軸24と、軸方向に移動
量を与えるナット25と、このナット25を軸支するネ
ジ軸26と、これらの2軸で支えられた軸箱27で構成
される。また、チェンソー押引スライド22は、キー溝
28を形成したガイドバー29を、軸箱27の底面に取
付けたキー30と、プレート31で案内し、ラック歯3
2を形成したガイドバー29に、スプラインハブ23に
取付けた歯車33で移動量を与える。なお、チェンソー
切込みスライド21の移動制御は、ネジ軸26に取付け
たサーボモータ34を用い、このサーボモータ34を制
御する数値制御装置を制御装置8に備え、チェンソー押
引スライド22の移動は、スプライン軸24に取付けた
油圧モータ35で駆動される。
【0022】さらに、ナット25に荷重受け輪36を取
付け、ネジ軸の外周に摺動し、切込みスライド21等の
荷重をスプラインハブ23と共に支える。この為、ネジ
軸26に台形ネジや角ネジ等を用いる。また、防塵カバ
ーを充実すればボールネジやボールスプラインの使用も
可能である。
【0023】実施形態のチェンソー旋回装置6を、図4
で示す。チェンソー旋回装置6は、チェンソー切込装置
5を樹芯に対して水平方向に90°旋回と90°の旋回
動作に倣って切断位置を上下に移動できる旋回機能を備
えて、切込み方向と切込高さを変更できる。
【0024】ここで、チェンソー旋回装置6は、管状フ
レーム1に取付けた螺旋状のガイド37と、螺旋状のガ
イド37の外周に配置した旋回テーブル38と、旋回テ
ーブル38の垂直方向の荷重を支える複数のガイド軸受
け39と、旋回テーブル38を水平方向に支える複数の
ガイド軸受け40で構成される。ガイド軸受け39と4
0は、管状フレーム1に取付けた螺旋状のガイド37に
沿って転動し、旋回テーブル38の旋回と旋回量に比例
して上下移動を行う。
【0025】そして、旋回駆動方法は、管状フレーム1
に油圧回転シリンダー41を取付け、油圧回転シリンダ
ー41の軸にタイミングプーリ42を組込み、旋回テー
ブル38にタイミングベルト43を取付けて旋回駆動
し、旋回角度を90°とし、90°の旋回量で上下動す
る量はチェンソー4の切断幅と等量である。
【0026】実施形態の楔打ち込み装置7を、図5と図
6で示す。楔打ち込み装置7は、管状フレーム1に取付
けられ、チェンソー4の切断溝幅と同じ厚みの楔44
と、楔44を取付けたスライド45と、スライド45を
案内するガイド46と楔44を打込む油圧シリンダー4
7で構成される。樹木3の切断を、始めにチェンソー4
で樹木3の左方向と右方向から順次樹径に応じた深さに
溝48を切込み、次にチェンソー4を先の溝48に対し
て1溝分上側に且つ直交方向へ旋回させ、チェンソー4
で樹木3に楔幅49を超える量の切込み50を入れ、切
込み50に楔44を打ち込む。そして、伐採機を吊上げ
ている図示されない重量物空中搬送装置の位置を、樹木
3と伐採機と吊上げ力の合成重心51が切断完了付近に
楔44の上に載る位置へ移動させ、次に切込み50と対
向する面から樹木の切断を進め、切断完了付近に発生す
る樹木3によるチェンソー4の挟まれを防ぐ。また、楔
44の先端はR形状を持つ。ここで、伐採機を吊上げて
いる図示されない重量物空中搬送装置の吊上げ力は、樹
木3の樹径から算出される重量の約80%と伐採機を合
せた重量である。また吊上げ力が過大であると、樹木掴
み用爪17を引きずり、樹木掴み用爪17を開放し上昇
する時は各装置に衝撃を与えることになる。そして伐採
機を吊上げている図示されない重量物空中搬送装置の移
動距離52は、樹径0.45mで切断位置と吊り高さ迄
の距離が30mの場合は空中繋留位置で水平方向に約2
mである。
【0027】この実施形態のチェンソー4を、図7と図
8を基にして示す。このチェンソー4はチェンソー4の
回転駆動にチェンソー回転駆動用油圧モータ53を設
け、エンジンによる発電式動力源9から得る電力で油圧
ポンプ54から圧油を得て駆動される。
【0028】実施形態の遠隔制御される制御装置8とエ
ンジンによる発電式動力源9を、図8を基にして示す。
油圧ポンプ54や油圧バルブ等を含む油圧機器55と電
気通信機器や数値制御装置を含む電気制御盤56で構成
され、地上の遠隔制御装置57からの遠隔操作信号に従
い制御を行う。その他、発電機用燃料不足や発電電力不
足や油圧タンクの油量不足等の異常も伐採機の制御装置
8から地上の遠隔制御装置57を操作するオペレータへ
通知する機能を有する。
【0029】次に、チェンソー4は過負荷検出機能を備
える。過負荷検出機能はチェンソー回転駆動用油圧モー
タ53に、チェンソー4の正常な寿命を阻害する過負荷
切削を検出するため、チェンソー回転駆動用油圧モータ
53の回転数を電気パルス信号に置き換えて監視できる
センサー58を取付け、チェンソー回転駆動用油圧モー
タ53の回転数が予め設定した閾値より下回ると遠隔制
御される制御装置8を通して地上の遠隔制御装置57へ
通知する機能を備え、自動伐採時は自動切込み制御速度
比を低減させ、手動遠隔操作時はオペレータへチェンソ
ー4の過負荷を通知する機能を備え切込み速度の低減や
停止等の判断を促がす。
【0030】次に、この実施形態の伐採機は樹木観察用
ビデオカメラ59を備え、樹木観察用ビデオカメラ59
を、図9を基にして示す。管状フレーム1に複数個の樹
木観察用ビデオカメラ59を取付け、その情報をオペレ
ータが地上の遠隔制御装置のモニター60を見て伐採機
と樹木3の水平方向の間隔や伐採位置61を確認し、遠
隔操作で位置の修正や設定を行う。また、樹木観察用ビ
デオカメラ59は、切断中の切粉やチェンソーオイルの
汚れや枝等の接触を防ぐため図示されない保護カバーを
装着する。
【0031】次に、この実施形態の伐採機は地表確認装
置を備え、この地表確認装置を、図10で示す。フレー
ム支持脚62に複数個の接触式地表検出用センサー63
を備え、複数のセンサーの内1個でも地表を検出すると
制御装置8を通じオペレータへ地表接近を知らせる。フ
レーム支持脚62は、異常接近した場合もストッパーと
なり伐採機と地表への衝突を防ぐことができる。
【0032】
【発明の効果】この発明の伐採機は、重量物空中搬送装
置(出願番号2000−174688)により空中から吊
下げられ、大きな空間で移動自在に係留される。伐採地
の地形が急斜面であっても、オペレータは安全な場所で
モニターを見ながら状況を把握し、遠隔操作により伐採
現場へ空中から伐採機を運び、任意の樹木を立ち木のま
まで伐採し、立ち木のまま麓へ運搬できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の伐採機の上面図(a)
と正面図(b)及び使用状態を示す概略図(c)であ
る。
【図2】この実施形態の同期動作型掴み装置の上面図
(a)と正面図(b)と樹木の掴み用爪を示す斜視図
(c)及び樹形倣い型掴み装置の上面図(d)と正面図
(e)である。
【図3】この実施形態のチェンソー切込み装置の機構を
示す上面図(a)と側面図(b)と部分拡大断面図
(c)と(d)と(e)である。
【図4】この実施形態のチェンソー旋回装置を示す上面
図(a)と正面図(b)及び部分拡大断面図(c)と
(d)である。
【図5】この実施形態の楔打込み装置を示す上面図
(a)と断面図(b)である。
【図6】この実施形態の樹木の切断手順を示す断面図
(a)と正面図(b)と、断面図(c)と正面図(d)
と、断面図(e)と正面図(f)と、断面図(g)と正
面図(h)と、断面図(i)と正面図(j)と側面図
(k)及び吊状況を示す概略図(l)である。
【図7】この実施形態のチェンソーを示す概略図の上面
図(a)と側面図(b)である。
【図8】この実施形態の動力源と制御装置と地上の遠隔
制御装置を示す概略図である。
【図9】この実施形態のビデオカメラ取付けと地上の遠
隔制御装置のモニターを示す概略図である。
【図10】この実施形態のフレーム支持脚と接触式地表
検出センサーを示す概略図である。
【符号の説明】
1 管状フレーム 2 樹木掴み装置 3 樹木 4 チェンソー 5 チェンソー切込み装置 6 チェンソー旋回装置 7 楔打込み装置 8 遠隔制御される制御装置 9 発電動力源 10 同期動作型掴み装置 11 樹径倣い方掴み装置 57 地上の遠隔制御装置 59 ビデオカメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木の幹を取り囲むように構成したフレ
    ームと、前記フレームに取付けた樹木掴み装置と、前記
    フレームの下部に取付けたチェンソーと、前記チェンソ
    ーで樹木の左右各方向からの切込みと押込み及び引抜が
    できるチェンソー切込み装置と、前記チェンソー切込み
    装置を樹芯に対して90°旋回と90°の旋回動作に倣
    って切断位置を上下に移動できるチェンソー旋回装置
    と、チェンソーの切込み溝に楔を打込む楔打込み装置
    と、これらの駆動装置と制御装置及び動力源を設け、重
    量物空中搬送装置(出願番号2000−174688)に
    より空中から吊り下げ、地上の遠隔装置で制御して上記
    樹木の伐採と伐採した樹木の搬送を可能したことを特徴
    とする伐採機。
  2. 【請求項2】 上記樹木掴み装置は、樹木の掴み部を前
    記フレームの上部と中部に配置され前記フレームの芯と
    樹木の芯を略一致させて掴みことができる同期動作型掴
    み装置と、前記フレームの下部に配置され樹形に倣って
    掴むことができる樹形倣い型掴み装置と、前記樹形倣い
    型掴み装置の駆動部に樹径測定器を備え、これらの掴み
    で樹木の切断前と切断後の水平方向の位置ずれを最少に
    抑え、切断部付近の樹径を測定できることを特徴とする
    請求項1記載の伐採機。
  3. 【請求項3】 上記チェンソー切込み装置は、前記チェ
    ンソーの切込移動を案内するチェンソー切込スライド
    と、前記チェンソー切込スライドに取付き前記チェンソ
    ー切込スライドの移動方向と直交して前記チェンソーの
    押込みと引抜移動を案内するチェンソー押引スライドを
    設け、これらのスライド動作の組合わせて、樹木の左右
    各方向から前記チェンソーの切断動作ができることを特
    徴とする請求項1記載の伐採機。
  4. 【請求項4】 上記チェンソー旋回装置は、前記チェン
    ソー切込装置を樹芯に対して水平方向に90°旋回と9
    0°の旋回動作に倣って切断位置を上下に移動できる旋
    回装置を設け、前記チェンソーの切込み方向と切込高さ
    を変更できることを特徴とする請求項1記載の伐採機。
  5. 【請求項5】 上記楔打込み装置は、前記チェンソーの
    切断溝幅と同じ厚みの楔と、前記楔を案内するスライド
    と、前記楔を打込む装置を備え、樹木の切断を、始めに
    前記チェンソーで樹木の左方向と右方向から順次樹径に
    応じた深さに溝を切り、次に前記チェンソーを前記溝に
    対して1溝分上側に且つ直交方向へ旋回させ、前記チェ
    ンソーで樹木に前記楔幅を超える量の切込みを入れ、前
    記切込みに前記楔を打ち込み、前記重量物空中搬送装置
    の樹木の吊揚げ点を前記切込み方向へ適量移動し、また
    前記切込みと対向する面から樹木の切断を進め、切断完
    了付近に発生する樹木による前記チェンソーの挟まれを
    防ぐことを特徴とする請求項1記載の伐採機
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