JP2002209292A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JP2002209292A
JP2002209292A JP2001003731A JP2001003731A JP2002209292A JP 2002209292 A JP2002209292 A JP 2002209292A JP 2001003731 A JP2001003731 A JP 2001003731A JP 2001003731 A JP2001003731 A JP 2001003731A JP 2002209292 A JP2002209292 A JP 2002209292A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域化、高分解能化することのできる超音
波探触子を提供すること。 【解決手段】 圧電素子1の中心部3の音響インピーダ
ンスが小さく、端部4にいくにしたがって音響インピー
ダンスが大きくなるように構成して、端部4の周波数比
帯域より中心部3の周波数比帯域が大きくなるような超
音波探触子の構成にしているため、広帯域の周波数特性
と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能の
高い超音波探触子を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、水中用超音波セン
サや超音波診断装置などに用いる超音波探触子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】超音波探触子は、魚群探知器や生体を対
象とした超音波診断装置などに用いられている。これら
の超音波探触子は周波数の広帯域化、高分解能化のため
の構成が検討されている。従来の超音波探触子として
は、特開平7−107595号公報に記載されたものが
知られている。図8に、従来の超音波探触子の構成を示
す。図8において、複数個配列した圧電素子21は、超
音波を送受信するための素子であり、複数に配列する方
向と直行する方向の圧電素子21の厚みは、中心付近で
は薄く端部に行くにしたがって厚くなるように不均一、
または曲面形状にしている。圧電素子21の一方の面に
設けた背面負荷材22は、圧電素子21から送信した不
要な超音波を減衰させ、且つ圧電素子21を機械的に保
持する機能を有している。圧電素子21の厚みを不均一
にすることにより、超音波ビームの焦点深度を長くし、
且つ広帯域の周波数特性が得られて分解能を向上させる
という特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の超音波探触子の構成においては、生体のような減衰
媒体の被検体を対象にするには、以下のような問題があ
る。圧電素子21の中心付近は厚みが薄いため高い周波
数成分の超音波が送受信され、端部にいくにしたがって
厚くなるので低い周波数成分の超音波が送受信されるこ
とになる。また、中央部の圧電素子と、端部の圧電素子
とでは、厚みが異なるが、音響インピーダンスが同一で
あるため、図9に示すように、周波数比帯域は中央部か
ら端部まで理論的に略同一である。これを減衰(周波数
に比例)のある生体のような被検体に超音波を送信する
と高い周波数(圧電素子21の中心付近)は減衰が大きい
ため、深いところでの超音波信号がなくなる。一方、低
い周波数(圧電素子21の端部)は、高い周波数より減衰
が少ないため、深いところまで超音波を送信することが
できる。したがって、超音波探触子に近い、つまり浅い
ところでは圧電素子21全体からの超音波を送信及び受
信できるが、深くなるにしたがって高い周波数の減衰が
大きくなり圧電素子21の中心付近からの超音波が送信
できなくなり、端部付近の低い超音波成分のみになる。
このことは超音波のサイドローブを冗長する現象とな
り、分解能を低下させるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、広帯域の周波数特性をもち、超音波ビームを深い領
域まで絞ることができる分解能の高い超音波探触子を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波探触子
は、超音波を送受信する圧電素子を備えた超音波探触子
において、圧電素子は、その音響インピーダンスが中心
部より端部にいくにしたがって大きくなるような構成を
有している。
【0006】この構成により、端部の周波数比帯域より
中央付近の周波数比帯域が広くなるので、広帯域の周波
数特性と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分
解能の高い超音波像を得ることができる。
【0007】また、本発明の超音波探触子は、圧電素子
が圧電セラミックと有機高分子の複合圧電体で構成さ
れ、その圧電セラミックの体積比が中心部より端部にい
くにしたがって大きくなるような構成を有する。
【0008】この構成により、圧電素子の音響インピー
ダンスを変えることができるので、広帯域の周波数特性
と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能の
高い超音波像を得ることができる。
【0009】また、本発明の超音波探触子は、複合圧電
体が1−3型、2−2型または0−3型である構成を有
している。
【0010】この構成により、圧電素子の音響インピー
ダンスを変えることができるので、広帯域の周波数特性
と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能の
高い超音波像を得ることができる。
【0011】また、本発明の超音波探触子は、圧電素子
がその周波数が中心部より端部にいくにしたがって低く
なるような厚みを有する。
【0012】この構成により、より容易に端部の周波数
比帯域より中央付近の周波数比帯域が広くなるので、広
帯域の周波数特性と、超音波ビームを深い領域まで絞れ
るために分解能の高い超音波像を得ることができる。
【0013】また、本発明の超音波探触子は、圧電素子
がその厚みが中心より端部にいくにしたがって厚くなる
ような形状を有する。
【0014】この構成により、より容易に端部の周波数
比帯域より中央付近の周波数比帯域が広くなるので、広
帯域の周波数特性と、超音波ビームを深い領域まで絞れ
るために分解能の高い超音波像を得ることができる。
【0015】また、本発明の超音波探触子は、超音波を
送受信する圧電素子の音響インピーダンスが中心部より
端部にいくにしたがって大きくなる構成を有する超音波
探触子において、圧電素子は、超音波を被検体に放射す
る面と反対の面に一定の音響インピーダンスを有する。
【0016】この構成により、背面負荷材と圧電素子と
の音響インピーダンス比により、さらなる広帯域の周波
数特性と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分
解能の高い超音波像を得ることができる。
【0017】また、本発明の超音波探触子は、圧電素子
が超音波を被検体に放射する面に少なくとも1層以上の
音響整合層を有し、音響整合層の音響インピーダンス
が、その中心部より端部にいくにしたがって大きくなる
ように構成されている。
【0018】この構成により、中心部の周波数帯域内に
端部の周波数帯域が抱合されるので、広帯域の周波数特
性と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能
の高い超音波像を得ることができる。
【0019】また、本発明の超音波探触子は、音響整合
層が2層であって、被検体側に設けられた層の音響イン
ピーダンスは、中心付近では被検体の音響インピーダン
スに近い値を有し、端部にいくにしたがって被検体の音
響インピーダンスより大きな値を有する。
【0020】この構成により、中心部の周波数帯域内に
端部の周波数帯域が抱合されるので、広帯域の周波数特
性と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能
の高い超音波像を得ることができる。
【0021】また、本発明の超音波探触子は、超音波を
送受信する圧電素子の音響インピーダンスが中央部より
端部にいくにしたがって大きくなるように構成された超
音波探触子において、圧電素子は、超音波を被検体側に
放射する側に3層の音響整合層を有し、被検体側に最も
近い層は、その厚みが中心付近で約4分の1波長であ
り、端部にいくにしたがって薄くなり、最端部ではほぼ
0になるように構成される。
【0022】この構成により、中心部の周波数帯域内に
端部の周波数帯域が抱合されるので、広帯域の周波数特
性と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能
の高い超音波像を得ることができる。
【0023】また、本発明の超音波探触子は、超音波を
送受信する圧電素子の音響インピーダンスが中央部より
端部にいくにしたがって大きくなるように構成された超
音波探触子において、圧電素子は、超音波を被検体側に
放射する側に3層の音響整合層を有し、被検体側に最も
近い層は、厚みが中心付近で約4分の1波長であり、端
部にいくにしたがって薄くなり、最周辺ではほぼ0にな
るようにし、前記被検体側に最も近い層の音響インピー
ダンスがその中心付近で1.8MRaylであり、周辺
にいくにしたがって徐々に小さくなり、最端部では被検
体の音響インピーダンスと同じ値になるように構成され
たことを特徴とする超音波探触子。
【0024】この構成により、中心部の周波数帯域内に
端部の周波数帯域が抱合されるので、広帯域の周波数特
性と、超音波ビームを深い領域まで絞れるために分解能
の高い超音波像を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について、図面を用いて詳細に説明する。
【0026】本発明の第1の実施の形態の超音波探触子
を図1(a)に、またその音響インピーダンス特性を図
1(b)に示す。
【0027】図1(a)において、圧電素子1は超音波
を送受信する機能を有するものであって、圧電素子1の
両面に、金や銀をスパッタリング、あるいは銀を焼き付
け等をすることにより電極2を設けている。この電極2
に電圧を印加することにより圧電素子1が機械振動し、
厚みに対応した周波数の超音波を発生する。
【0028】本発明は、図1(b)に示すように、圧電
素子1の中心の音響インピーダンスが小さく、端部にい
くにしたがって音響インピーダンスが大きくなるような
構成にする。生体を被検体にした場合には、被検体の音
響インピーダンスは約1.54MRaylである。これ
に対して通常圧電素子1として使用されるのは圧電セラ
ミックスなどであり、この圧電セラミックスの音響イン
ピーダンスは25〜30MRaylであるため被検体と
の差は大きい。圧電素子1の音響インピーダンスを低く
することは、被検体である生体の音響インピーダンスに
近づけることになり、被検体との音響的な整合が取れる
ようになり、周波数の広帯域化を図ることができる。
【0029】圧電素子1の中心部3の音響インピーダン
スを小さくすると、つまり被検体との音響的な整合が取
れやすくなるため周波数帯域が広くなり、逆に端部4に
行くにしたがって圧電素子1の音響インピーダンスを大
きくすると、つまり被検体との音響的な整合が取れにく
くなり周波数帯域が狭くなっていくことになる。このよ
うな構成にすることにより圧電素子1の中心部3の周波
数帯域内に、端部4の周波数帯域が抱合されることにな
る。
【0030】本発明の第1の実施の形態の圧電素子1と
してはPZTなどに代表されるような圧電セラミックス
と有機高分子を複合したいわゆる複合圧電体を用いる。
圧電セラミックスと有機高分子の体積比率を変えること
により、圧電素子1の音響インピーダンスを変化させる
ことができる。圧電素子1の中心部3を小さい音響イン
ピーダンスにするには、有機高分子の体積比率を大きく
することにより実現でき、また、端部4に行くにしたが
って有機高分子の体積比率を小さくしていくことにより
音響インピーダンスを端部4に行くにしたがって大きく
することができる。
【0031】以上のように構成された超音波探触子につ
いて、図2を用いてその動作を説明する。まず図2(a)
は、図1の圧電素子1の中心部3から送信する周波数特
性5と端部4から送信する周波数特性6を表わしてい
る。圧電素子1の中心部3から送信する周波数特性5
は、端部4から送信する周波数特性6を抱合する特性を
有し、その中心周波数7は、端部4から送信する周波数
特性6の中心周波数8より高い値となるように設定す
る。
【0032】このような特性を有した超音波探触子から
送信される超音波ビームは、図2(b)に示すように、凹
面形状の圧電素子1の中心部3付近の狭い領域、つまり
中心周波数7の高い周波数特性を持つ部分から送信され
ない超音波ビームは、中心部3付近からの超音波ビーム
特性9のようになり、近い距離(浅い部位)に絞られ、こ
れが徐々に端部4の広い領域につまり端部4の中心周波
数8の低い周波数特性を持つ部分から送信されることに
より超音波ビームの開口は広がり、徐々に遠い距離(深
い部位)に超音波ビームが絞られるようになり、圧電素
子1全体からの超音波ビーム特性10のようになる。本
発明の実施の形態の特徴は、圧電素子1の中心部3の周
波数特性5が、端部4の周波数特性6を抱合する特性を
有していることであり、このことによって、減衰が大き
くなる遠い距離(深い部位)においても中心部3の周波数
成分は端部4の周波数成分を持っているために、ある深
さでの音場の音圧は、従来のように中心部で低下するこ
とがなく、分解能劣化の要因となるサイドローブを押さ
えることができるものである。
【0033】図2(b)の圧電素子1の形状は凹面形状に
した場合について説明したが、このほか圧電素子1の被
検体側の面の形状が凹面でもう一方の面が平面であるい
わゆるプラノコンケーブ形状、または圧電素子1が平面
で被検体側にシリコーンゴムやプラスチックのような音
響レンズを設けても同様の効果が得られる。
【0034】なお、本発明の第1の実施の形態では、圧
電素子1単体について説明したが、このほか、圧電素子
1の超音波送受信側(被検体側)には、1層以上の音響整
合層を設けた構成、または圧電素子1の超音波送受信側
(被検体側)と反対側の面には背面負荷材を設けた構成に
しても同様の効果が得られる。
【0035】なお、第1の実施の形態では、圧電素子1
は単体の場合について説明したが、この他圧電素子1を
複数個配列した所謂アレイ型にし、圧電素子1の配列方
向に対して直交する方向に用いた場合においても同様の
効果が得られる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態の超音波
探触子を図3に示す。
【0037】図3において、圧電素子1は、その中心部
3の音響インピーダンスが端部4に行くにしたがって徐
々に大きい値となるように構成されている。電極2は圧
電素子1の両面に金や銀をスパッタリング、あるいは銀
を焼き付け等することにより設けられている。
【0038】圧電素子1には、PZT系などの圧電セラ
ミック、単結晶などの圧電体11が1次元のつながり
(電極間の方向)を有し、有機高分子12は3次元のつな
がりを有する所謂1−3型複合圧電体、またはPZT系
などの圧電セラミック、単結晶などの圧電体11が2次
元のつながり(電極の面に直交する面に平行な方向)を有
し、有機高分子12も2次元のつながりを有する所謂2
−2型複合圧電体を用いる。これらの複合圧電体は従来
から知られているものである。
【0039】ここで、x−y型(ただし、x、y=0、
1、2、3)の複合圧電体の分類について説明する。
【0040】ペンシルバニア州立大学のNewnhamらがRe
s. Bull.,13 (1978), pp.525-536に発表している分類法
によれば、彼らはコネクティビティ(connectivity:接続
度あるいは連結性)という概念を導入して、複合材料を
分類した。すなわち、複合材料をサイコロ状の集合体と
してとらえ、X、Y、Zの3軸に分解し、各成分の要素
がどのように自己接続しているか(例えば、X、Y、Z
軸に全部自己接続していれば3、2軸方向にのみ自己接
続していれば2とする)により、0−0、1−0、……
3−2、3−3型と分類した。ただし、圧電性のあるも
のとそうでないものとの複合の場合、圧電性のあるもの
を先に書くものとする。
【0041】このような複合圧電対において、PZT系
などの圧電セラミック、単結晶などの圧電体11と有機
高分子12の体積比率を可変することにより音響インピ
ーダンスを変化させることができるものである。例え
ば、圧電体11としてPZT−5Hの圧電セラミック、
高分子12としてエポキシ樹脂を用いた場合、圧電体1
1の体積比率100%近いときの音響インピーダンスは
約29MRaylとなり、この体積比率が小さくなるに
従い、ほぼ比例的に音響インピーダンスも小さくなって
いき体積比率が約25%では音響インピーダンスは約1
0MRaylという値になる。体積比率を更に小さくす
るとエポキシ樹脂の音響インピーダンスの約3MRay
lに近づいていく。また複合圧電体は機械的品質係数Q
mも小さくなるために広帯域化が可能になる。
【0042】この複合圧電体の特性を利用して圧電素子
1の中心部3から端部4までを、圧電体11と有機高分
子12の幅をそれぞれ段階的に変え、または有機高分子
12中に含まれる圧電体11の割合を連続的に変えて、
音響インピーダンスを可変にする構成にする。中心部3
は圧電体11の体積比率を約14%にすることにより音
響インピーダンスを約7MRaylにし、次に圧電体1
1の体積比率を約25%にすることにより音響インピー
ダンスを10MRaylにし、次に圧電体11の体積比
率を約30%にすることにより音響インピーダンスを1
5MRaylにして数段階に圧電体11の体積比率を変
えて、端部4は、ほぼ圧電体の体積比率が90%にして
音響インピーダンスを25MRaylにする。このよう
に1−3型若しくは2−2型複合圧電体の体積比率を可
変にすることによって圧電体1の中心部3から端部4ま
での間を音響インピーダンスを変化させることができる
ので、広帯域の周波数特性と距離方向(深さ方向)での超
音波ビームを長い距離(深い距離)で細く絞ることができ
るために分解能を向上させることができる。
【0043】なお、本発明の第2の実施の形態では圧電
セラミックの圧電体11とエポキシ樹脂の有機高分子1
2を1−3型または2−2型複合圧電体の体積比率を可
変する構成について説明したが、このほかの圧電体1
1、有機高分子12の材料を用いた場合でも同様の効果
は得られる。
【0044】なお、本発明の第2の実施の形態では圧電
セラミックの圧電体11とエポキシ樹脂の有機高分子1
2を1−3型若しくは2−2型複合圧電体の体積比率を
可変する構成について説明したが、このほか、圧電体1
1として粉体を用いて有機高分子12に混入させる所謂
0−3型を用いた場合でも同様の効果は得られる。
【0045】なお、本発明の実施の形態では、圧電素子
1のみの形状について説明したが、このほか、圧電素子
1の超音波送受信側(被検体側)に、1層以上の音響整合
層を設けた構成、または圧電素子1の超音波送受信側
(被検体側)と反対側の面には背面負荷材を設けた構成に
しても同様の効果が得られる。
【0046】なお、本発明の第2の実施の形態では、圧
電素子1が単体の場合について説明したが、このほか、
圧電素子1を複数個配列した所謂アレイ型にし、圧電素
子1の配列方向に対して直行する方向に用いた場合にお
いても同様の効果が得られる。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態の超音波
探触子を図4に示す。
【0048】図4(a)において、圧電素子1は圧電体
11と有機高分子12を1−3型または2−2型に接続
した複合圧電体であり、圧電体11と有機高分子12の
いずれか一方または双方の幅を変えて、圧電体11の体
積比率を可変にすることによって、圧電素子1の中心部
3から端部4までの間を音響インピーダンスを小さい値
から大きい値に可変にしている。しかも圧電素子1の厚
みは、中心部3は薄くして高い周波数成分を持たせ、端
部4にいくにしたがって厚みを増加させていき、端部で
最も厚くして低い周波数成分を持たせるように構成す
る。このように、厚みを不均一にすることにより、より
容易に圧電素子1の中心部3は高い周波数特性を、端部
4は低い周波数特性を得ることができ広帯域化が可能と
なる。
【0049】また、図4(b)においては、圧電素子1は
圧電体11として粉体を用いて有機高分子12に混入さ
せた所謂0−3型の型複合圧電体であり、有機高分子1
2に含まれる圧電体11の分量を変えて、図4(a)と同
様に圧電体11の体積比率を変えて、圧電素子1の中心
部3から端部4までの間を音響インピーダンスを小さい
値から大きい値に可変にしている。しかも圧電素子1の
厚みは、中心部3は薄くして高い周波数成分を持たせ、
端部4にいくにしたがって厚みを増加させていき、端部
4で最も厚して低い周波数成分を持たせるようにした構
成にする。このように、厚みを不均一にすることによ
り、より容易に圧電素子1の中心部3は高い周波数特性
を、端部4は低い周波数特性を得ることができる。
【0050】このような構成にすることにより、広帯域
の周波数特性と距離方向(深さ方向)での超音波ビームを
長い距離(深い距離)で細く絞ることができるために分解
能を向上させることができる。
【0051】なお、本発明の第3の実施の形態では、圧
電素子1の形状は超音波を放射する側を曲面形状にし
て、もう一方の面は平面のプラノコンケーブ型について
説明したが、このほか、圧電素子1の両面とも曲面形状
にした構成でも、中心部3が薄く高い周波数特性が、端
部4は厚く低い周波数特性が得られるような形状であれ
ば同様の効果が得られる。
【0052】なお、本発明の第3の実施の形態では、圧
電素子1のみの形状について説明したが、このほか、圧
電素子1の超音波送受信側(被検体側)には、1層以上の
音響整合層を設けた構成、または圧電素子1の超音波送
受信側(被検体側)と反対側の面には背面負荷材を設けた
構成にしても同様の効果が得られる。
【0053】次に、本発明の第4の実施の形態の超音波
探触子を図5(a)に、またその音響インピーダンス特
性を図5(b)に示す。
【0054】図5(a)において、圧電素子1は超音波
を送受信する機能を有するものであって、圧電素子1の
両面に、金や銀をスパッタリング、あるいは銀を焼き付
け等をすることにより電極2を設けている。この電極2
に電圧を印加することにより圧電素子1が機械振動し、
厚みに対応した周波数の超音波を発生する。圧電素子1
の超音波送受信側(被検体側)と対抗するもう一方の面
には、圧電素子1を機械的に保持し、且つ不要な超音波
信号を減衰させる機能を有する背面負荷材13を接着若
しくは流し込みなどにより設ける。背面負荷材13とし
ては、フェライト、アルミナなどの酸化物の粉体やタン
グステンなどの金属の粉体をゴム材やエポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂などの材料に混入させたものを用いる。圧電
素子1として、図5(b)に示すように、中心部3の音
響インピーダンスが小さく端部4にいくにしたがって音
響インピーダンスが大きくなるような構成にする。
【0055】背面負荷材13は、一定の音響インピーダ
ンスの値を有したものを用いる。また、背面負荷材13
と圧電素子1との音響インピーダンスの比により周波数
特性を広帯域化することができる。たとえば、背面負荷
材13の音響インピーダンスを7MRaylとした場
合、圧電素子1の音響インピーダンスが背面負荷材13
と同じ7MRaylであれば、圧電素子1から見たと
き、背面負荷材の音響的な負荷が重くなるため、周波数
帯域を広くすることができる。一方、圧電素子の音響イ
ンピーダンスが25MRaylの場合には、背面負荷材
の音響インピーダンスよりかなり大きいため背面負荷材
13の音響的な負荷が軽くなるため、周波数帯域はそれ
ほど広くできないということになる。したがって、本発
明の第4の実施の形態では圧電素子1の中心部3の音響
インピーダンスは小さくし、端部4にいくにしたがって
大きくする構成にしているために、均一の音響インピー
ダンスを有する背面負荷材13を設けることによって、
圧電素子1の中心部3は広帯域の周波数特性になり、端
部4にいくにしたがって中心部3より帯域は狭くなって
いく特性となる。このような構成にすることにより中心
部3の周波数帯域内に、端部4の周波数帯域が抱合され
ることになり、広帯域の周波数特性と距離方向(深さ方
向)での超音波ビームを長い距離(深い距離)で細く絞る
ことができるために分解能を向上させることができる。
【0056】なお、本発明の第4の実施の形態では、圧
電素子1は均一の厚みの平板の形状について説明した
が、このほか、圧電素子1の形状は超音波を放射する側
を曲面形状にして、もう一方の面は平面のプラノコンケ
ーブ型、または圧電素子1の両面とも曲面形状にした不
均一の厚みの形状でも同様の効果が得られる。
【0057】なお、本発明の第4の実施の形態では、圧
電素子1と背面負荷材13の構成について説明したが、
このほか、圧電素子1の超音波送受信側(被検体側)に
は、1層以上の音響整合層を設けた構成にしても同様の
効果が得られる。さらに、本発明の第4の実施の形態で
は、圧電素子1は単体の場合について説明したが、この
ほか、圧電素子1を複数個配列した所謂アレイ型にし、
圧電素子1の配列方向に対して直行する方向に用いた場
合においても同様の効果が得られる。
【0058】次に、本発明の第5の実施の形態の超音波
探触子を図6(a)に、またその音響インピーダンス特
性を図6(b)に示す。
【0059】図6(a)において、圧電素子1は超音波
を送受信する機能を有するものであって、圧電素子1の
両面に、金や銀をスパッタリング、あるいは銀を焼き付
け等をすることにより電極2を設けている。この電極2
に電圧を印加することにより圧電素子1が機械振動し、
厚みに対応した周波数の超音波を発生する。
【0060】本発明は、図6(b)に示すように、圧電
素子1の中心の音響インピーダンスが小さく、端部にい
くにしたがって音響インピーダンスが大きくなるような
構成にする。生体を被検体にした場合には、被検体の音
響インピーダンスは約1.54MRaylであり、これ
に対して通常圧電素子1として使用されるのは圧電セラ
ミックスなどであり、この圧電セラミックスの音響イン
ピーダンスは25MRayl〜30MRaylであり被
検体との差は大きい。この圧電素子1の音響インピーダ
ンスを低くすることは、被検体である生体の音響インピ
ーダンスに近づけることになり、被検体との音響的な整
合が取れるようになり、周波数の広帯域化を図ることが
できる。
【0061】圧電素子1の中心部3の音響インピーダン
スを小さくすることは、つまり被検体との音響的な整合
が取れやすくなるため周波数帯域が広くなり、これは端
部4に行くにしたがって圧電素子1の音響インピーダン
スが大きくなるつまり被検体との音響的な整合が取れに
くくなり周波数帯域が狭くなっていくことになる。この
ような構成にすることにより、中心部3の周波数帯域内
に、端部4の周波数帯域が抱合されることになる。しか
し、圧電素子1の中心部3は音響インピーダンスが最も
低く被検体の音響インピーダンスに近いとはいえ精々7
MRaylであり、被検体の音響インピーダンス1.5
4MRaylとの差があり、ましてや圧電素子1の端部
4の音響インピーダンスは被検体との差がさらに大きく
なり、被検体との音響的な整合が必ずしも満足できるも
のでない。そこで、この音響的な整合をとることによ
り、さらに周波数特性の広帯域化および高感度化を図る
ことができる。音響的な整合をとるために、圧電素子1
の被検体側に相当する面の電極2面上に1層以上の音響
整合層14を設ける。音響整合層を設ける概念は周知の
ものであり、基本的には圧電素子1と被検体の音響イン
ピーダンスの間の値の材料を設け、厚みは中心周波数の
4分の1波長が基本となっている。
【0062】具体的な実施の形態について以下に説明す
る。
【0063】圧電素子1として、中心部3の音響インピ
ーダンスが7MRaylで中心周波数が7MHz、中心
部3から端部4にいくに従い音響インピーダンスが増加
し、端部4では27MRaylになるように設定する。
また端部4の中心周波数が2MHzと設定する。この
時、音響整合層14を1層設ける場合は、従来から知ら
れている、音響整合層14の望ましい音響インピーダン
スは次式から容易に算出できる。
【0064】ここで、Zmlは音響整合層14の音響イ
ンピーダンス、Zpは圧電素子1の音響インピーダン
ス、Zmは被検体の音響インピーダンスである。
【0065】上式から本発明の実施の形態の音響整合層
14の音響インピーダンスを算出する。圧電素子1の中
心部3の音響インピーダンス7MRayl、被検体の音
響インピーダンス1.54MRaylから、圧電素子1
の中心部3に相当する部分の音響整合層14の音響イン
ピーダンスは、 となる。また圧電素子1の端部4に相当する部分の音響
整合層14の音響インピーダンスは、 となる。したがって、音響整合層14は、圧電素子1の
中心部3に相当する部分の音響インピーダンスが3.2
8MRaylで圧電素子1の端部4にいくにしたがって
圧電素子1の音響インピーダンスが徐々に大きくなって
いくことから、音響整合層14の音響インピーダンスも
徐々に大きくなり端部4では、6.45MRaylの最
大の値となるように変化する構成にする。音響整合層1
4の具体的な材料としては、エポキシ樹脂を主体として
その中にタングステンなどの金属粉若しくは酸化タング
ステン、アルミナ、酸化鉄などの酸化物粉を混入させて
作成する。エポキシ樹脂単体での音響インピーダンスは
約3MRaylであり圧電素子1の中心部3に相当する
音響整合層14として使用できる。
【0066】このエポキシ樹脂に充填材として酸化タン
グステン粉を重量比で100%、200%、300%、
400%充填するとそれぞれの音響インピーダンスは
4.36MRayl、5.46MRayl、6.36M
Rayl、7.2MRaylとなる。このように充填材
の重量比を調整することにより音響インピーダンスを容
易に変化させることができる。したがって、圧電素子1
の中心部3にはエポキシ樹脂の材料を設け、そして徐々
に端部4にいくに従い、酸化タングステン粉の充填重量
比を大きくしたものを設けて端部4では酸化タングステ
ン粉の充填重量比を約300%にして音響インピーダン
スを6.36MRaylの材料を設ければよい。この音
響整合層14が圧電素子1の中心部3から端部4まで音
響インピーダンスを例えば3〜5段階というように段階
的に可変にしても、また連続的に可変にしてもよい。
【0067】音響インピーダンスを連続的に可変にした
材料の作成方法の一例としては、エポキシ樹脂に酸化タ
ングステン粉を充填して硬化させる前に、遠心分離器な
どを利用して、中心部には酸化タングステンの量を少な
く端部には多く分散するようにすれば作成は可能であ
る。またこの音響整合層14は厚みをほぼ4分の1波長
の厚みにすればよい。例えば、圧電素子1の中心部3の
中心周波数は7MHzであり、中心部3の音響整合層1
4のエポキシ樹脂の音速はほぼ2.58km/sであ
り、これから4分の1波長の厚みを算出すると、0.0
92mmとなる。また圧電素子1の端部4の中心周波数
は2MHzであり、端部4に相当するの音響整合層14
としては、エポキシ樹脂に酸化タングステンを充填重量
比300%充填したものを用いると、この音速は、ほぼ
2.04km/sであり、これから4分の1波長の厚み
を算出すると、0.255mmとなる。このようにそれ
ぞれの周波数に対応して音響整合層14の音速から厚み
を設定する。
【0068】このような構成にすることにより、中心部
3の周波数帯域内に端部4の周波数帯域が抱合されるこ
とになり、広帯域の周波数特性と距離方向(深さ方向)で
の超音波ビームを長い距離(深い距離)で細く絞ることが
できるために分解能を向上させることができる。
【0069】なお、本発明の第5の実施の形態では、圧
電素子1は均一の厚みの平板の形状について説明した
が、このほか、圧電素子1の形状は超音波を放射する側
を曲面形状にして、もう一方の面は平面のプラノコンケ
ーブ型または、圧電素子1の両面とも曲面形状にした不
均一の厚みの形状でも同様の効果が得られる。また、中
心が薄く、高い周波数特性が得られ、端部で厚く、低い
周波数特性が得られるような形状であれば、同様の効果
が得られる。
【0070】なお、本発明の第5の実施の形態では、圧
電素子1のみの形状について説明したが、このほか、圧
電素子1の超音波送受信側(被検体側)と反対側の面には
背面負荷材を設けた構成にしても同様の効果が得られ
る。
【0071】なお、本発明の実施の形態では、音響整合
層14材料としてエポキシ樹脂を主体とした場合につい
て説明したが、このほか、ウレタン樹脂、ポリイミド樹
脂などの高分子材料を用いた場合についても同様の効果
が得られる。
【0072】なお、本発明の第5の実施の形態では、音
響整合層14として1層の場合について説明したが、こ
のほか、同様の思想で2層以上の音響整合層を設けた場
合についても同様の効果が得られる。
【0073】なお、本発明の第5の実施の形態では、圧
電素子1および音響整合層14は単体の場合について説
明したが、この他圧電素子1を複数個配列した所謂アレ
イ型にし、圧電素子1の配列方向に対して直行する方向
に用いた場合においても同様の効果が得られる。
【0074】次に、本発明の第6の実施の形態の超音波
探触子を図7(a)に、またその音響インピーダンス特
性を図7(b)に示す。
【0075】図7において、圧電素子1は超音波を送受
信する機能を有するものであって、圧電素子1の両面
に、金や銀をスパッタリング、あるいは銀を焼き付け等
をすることにより電極2を設けている。この電極2に電
圧を印加することにより圧電素子1が機械振動し、厚み
に対応した周波数の超音波を発生する。
【0076】圧電素子1として、中心の音響インピーダ
ンスが小さく端部にいくにしたがって音響インピーダン
スが大きくなるような構成にする。生体を被検体にした
場合には、被検体の音響インピーダンスは約1.54M
Raylであり、これに対して通常圧電素子1として使
用されるのは圧電セラミックスなどであり、この圧電セ
ラミックスの音響インピーダンスは25MRayl〜3
0MRaylであり被検体との差は大きい。この圧電素
子1の音響インピーダンスを低くすることは、被検体で
ある生体の音響インピーダンスに近づけることになり、
被検体との音響的な整合が取れるようになり、周波数の
広帯域化を図ることができる。
【0077】圧電素子1の中心部3の音響インピーダン
スを小さくすることはつまり被検体との音響的な整合が
取れやすくなるため周波数帯域が広くなり、これは端部
4に行くにしたがって圧電素子1の音響インピーダンス
が大きくなるつまり被検体との音響的な整合が取れにく
くなり周波数帯域が狭くなっていくことになる。このよ
うな構成にすることにより中心部3の周波数帯域内に、
端部4の周波数帯域が抱合されることになる。しかし、
圧電素子1の中心部3は音響インピーダンスが最も低く
被検体の音響インピーダンスに近いとはいえ精々7MR
aylであり、被検体の音響インピーダンス1.54M
Raylとの差があり、ましてや圧電素子1の端部4の
音響インピーダンスは被検体との差がもっと大きくな
り、被検体との音響的な整合が必ずしも満足できるもの
でない。
【0078】この音響的な整合をとることにより、さら
に周波数特性の広帯域化および高感度化を図ることがで
きる。音響的な整合をとるために、圧電素子1の被検体
側に相当する面の電極2面上に第1の音響整合層14a
と、第1の音響整合層14a上に第2の音響整合層14
bを設ける。音響整合層14a、bを設ける概念は周知
のものであり、基本的には圧電素子1と被検体の音響イ
ンピーダンスの間の値の材料を設け、厚みは中心周波数
の4分の1波長が基本となっている。しかし、本発明の
実施の形態では、第2の音響整合層14bが第5の実施
の形態と違う構成を有している。つまり、圧電素子1の
中心部3に相当する第2の音響整合層14bの音響イン
ピーダンスは被検体の音響インピーダンスに近い約1.
54MRaylの値にしていることである。
【0079】具体的な実施の形態について以下に説明す
る。
【0080】圧電素子1として、中心部3の音響インピ
ーダンスが7MRaylで中心周波数が7MHz、中心
部3から端部4にいくにしたがい音響インピーダンスが
増加し端部4では27MRaylになるように設定す
る。また端部4の中心周波数が2MHzと設定する。こ
の時の音響整合層14を2層設ける場合は、従来から知
られている、音響整合層14の望ましい音響インピーダ
ンスは例えば、次式から容易に算出できる。 Zml1=Zp4/7・Zm3/7 Zml2=Zp1/7・Zm6/7
【0081】ここで、Zml1は第1の音響整合層14
aの音響インピーダンス、Zpは圧電素子1の音響イン
ピーダンス、Zmは被検体の音響インピーダンス,Zm
l2は第2の音響整合層14bの音響インピーダンスで
ある。
【0082】上式から本発明の第6の実施の形態の第1
および第2の音響整合層14a,bの音響インピーダン
スを算出する。圧電素子1の中心部3の音響インピーダ
ンス7MRayl、被検体の音響インピーダンス1.5
4MRaylから、圧電素子1の中心部3に相当する部
分の第1の音響整合層14aの音響インピーダンスは、
4/7×1.543/7=3.66MRaylまた、第2の
音響整合層14bの音響インピーダンスは71/7×1.
546/7=1.91MRaylとなる。また圧電素子1
の端部4に相当する部分の第1の音響整合層14aのの
音響インピーダンスは、274/7×1.543/7=7.9
1MRaylまた、第2の音響整合層14bの音響イン
ピーダンスは271/7×1.546/7=2.31MRay
lとなる。
【0083】したがって、第1の音響整合層14aの圧
電素子1の中心部3に相当する部分の音響インピーダン
スは3.66MRaylで、第2の音響整合層14bの
圧電素子1の中心部3に相当する部分の音響インピーダ
ンスは1.91MRaylであり、圧電素子1が端部4
にいくにしたがって圧電素子1の音響インピーダンスが
徐々に大きくなっていくことから第1、2の音響整合層
14a,bの音響インピーダンスも徐々に大きくなり、
第1の音響整合層14aは圧電素子1の端部4に相当す
る部分の音響インピーダンスは7.91MRaylで、
第2の音響整合層14bの圧電素子1の端部4に相当す
る部分の音響インピーダンスは2.31MRaylとな
るように変化する構成にする。
【0084】ここでは、第1、第2の音響整合層14
a,bの音響インピーダンスの算出式は一例であり、こ
のほかの算出式もいくつか開示されており、これらいく
つかの算出式の結果では、第1、第2の音響整合層14
a,bの音響インピーダンスの値は、プラスマイナス2
0%ほどのばらつきがあり、前記に示した音響インピー
ダンスの値はプラスマイナス20%変動した値であって
もほぼ目的とした特性が得られる。
【0085】ここで、圧電素子1の中心部3に相当する
第2の音響整合層14bの音響インピーダンスは、被検
体の音響インピーダンスの1.54MRaylより若干
大きい値であるがこの値は被検体の音響インピーダンス
と同じ値のもので構成しても、圧電素子1と被検体の音
響インピーダンスが近くなっているため、ほとんど周波
数特性に差異は出てこない。
【0086】第1の音響整合層14aの具体的な材料と
しては、エポキシ樹脂を主体としてその中にタングステ
ンなどの金属粉若しくは酸化タングステン、アルミナ、
酸化鉄などの酸化物粉を混入させて作成する。エポキシ
樹脂単体での音響インピーダンスは約3MRaylであ
り圧電素子1の中心部3に相当する第1の音響整合層1
4aとして使用できる。
【0087】このエポキシ樹脂に充填材として酸化タン
グステン粉を重量比で50%、100%、200%、3
00%、400%、500%充填するとそれぞれの音響
インピーダンスは3.65MRayl、4.36MRa
yl、5.46MRayl、6.36MRayl、7.
2MRayl、7.9MRaylとなる。このように充
填材の充填重量比を調整することにより音響インピーダ
ンスは容易に可変にできる。したがって、圧電素子1の
中心部3には前記算出式から算出した音響インピーダン
スの値3.66MRaylにはエポキシ樹脂の材料に充
填材として酸化タングステン粉を重量比で50%(音響
インピーダンス3.65MRayl)充填したものを設
け、そして徐々に端部4にいくにしたがい酸化タングス
テン粉の充填重量比を大きくしたものを設けて、端部4
では酸化タングステン粉の充填重量比を約500%にし
て音響インピーダンスを算出式から算出した値に近い
7.94MRaylの材料を設ければよい。
【0088】この第1の音響整合層14aが、圧電素子
1の中心部3から端部4まで音響インピーダンスを、例
えば3〜5段階というように段階的に可変にしても、ま
た連続的に可変にしてもよい。音響インピーダンスを連
続的に可変にした材料の作成としては、第5の実施の形
態で説明したような遠心分離器などを利用した方法で可
能である。また、この第1の音響整合層14aの厚みを
ほぼ4分の1波長の厚みにすればよい。例えば、圧電素
子1の中心部3の中心周波数は7MHzであり、中心部
3の第1の音響整合層14aの酸化タングステン粉の充
填重量比を約500%とした材料の音速は、ほぼ2.3
5km/sであり、これから4分の1波長の厚みを算出
すると、0.08mmとなる。また圧電素子1の端部4
の中心周波数は2MHzであり、端部4に相当するの第
1の音響整合層14aとしては、エポキシ樹脂に酸化タ
ングステンを充填重量比500%充填したものを用いる
と、この音速は、ほぼ2.1km/sであり、これから
4分の1波長の厚みを算出すると、0.263mmとな
る。このようにそれぞれの周波数に対応して第1の音響
整合層14aの音速から厚みを設定する。
【0089】次に、第2の音響整合層14bの具体的な
材料としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂を主体とし
てその中にガラス、高分子などの中空体の粉体を混入さ
せて作成する。またはウレタンゴム、合成ゴムなどを主
体としてその中にタングステンなどの金属粉若しくは酸
化タングステン、アルミナ、酸化鉄などの酸化物粉を混
入させて作成する。エポキシ樹脂、ウレタン樹脂単体で
の音響インピーダンスは3MRayl前後であり、これ
に音響インピーダンスを下げるために前記のような中空
体を混入させる。また、ウレタンゴム、合成ゴムなどの
単体での音響インピーダンスは1.54MRayl前後
であり、これは逆に音響インピーダンスを上げるために
前記のようなタングステンなどの金属粉若しくは酸化タ
ングステン、アルミナ、酸化鉄などの酸化物粉を混入さ
せる。
【0090】ここでは、ウレタン樹脂を主体としてその
中に高分子の中空体の粉体を混入させてものについて説
明する。ウレタン樹脂(国際ケミカル社製RU37)に充
填材として高分子の中空体を重量比で2.1%、3.5
%、4.5%、5%充填すると、それぞれの音響インピ
ーダンスは、2.3MRayl、1.9MRayl、
1.6MRayl、1.46MRaylとなる。このよ
うに充填材の充填重量比を調整することにより音響イン
ピーダンスは可変にできる。したがって、圧電素子1の
中心部3には、前記算出式から算出した音響インピーダ
ンスの値3.66MRaylのエポキシ樹脂の材料に充
填材として、高分子の中空体を充填重量比で4.5%
(音響インピーダンス1.6MRayl)充填したもの
を設け、そして徐々に端部4にいくに従い高分子の中空
体の重量比を小さくしたものを設けて、端部4では高分
子の中空体を充填重量比を約2.1%充填して音響イン
ピーダンスを算出式から算出した値に近い2.31MR
aylの材料を設ければよい。
【0091】この第2の音響整合層14bが圧電素子1
の中心部3から端部4まで音響インピーダンスを例えば
3〜5段階というように段階的に可変にしても、また連
続的に可変にしてもよい。音響インピーダンスを連続的
に可変にした材料の作成としては、第5の実施の形態で
説明したような遠心分離器などを利用した方法で可能で
ある。また、この第2の音響整合層14bも厚みをほぼ
4分の1波長の厚みにすればよい。例えば、圧電素子1
の中心部3の中心周波数は7MHzであり、中心部3の
第2の音響整合層14bの高分子の中空体を充填重量比
で4.5%充填した材料の音速はほぼ1.86km/s
であり、これから4分の1波長の厚みを算出すると、
0.066mmとなる。また圧電素子1の端部4の中心
周波数は2MHzであり、端部4に相当する第2の音響
整合層14bとしては、ウレタン樹脂に高分子の中空体
を充填重量比を約2.1%充填したものを用いると、こ
の音速は、ほぼ2.3km/sであり、これから4分の
1波長の厚みを算出すると、0.288mmとなる。こ
のようにそれぞれの周波数に対応して第2の音響整合層
14bの音速から厚みを設定する。
【0092】以上のような第1、第2の音響整合層14
a、bの構成にすることにより、圧電素子1の中心部3
の周波数帯域内に、端部4の周波数帯域が抱合されるこ
とになり、広帯域の周波数特性と距離方向(深さ方向)で
の超音波ビームを長い距離(深い距離)で細く絞ることが
できるために分解能を向上させることができる。
【0093】なお、本発明の実施の形態では、圧電素子
1は均一の厚みの平板の形状について説明したが、この
ほか、圧電素子1の形状は超音波を放射する側を曲面形
状にして、もう一方の面は平面のプラノコンケーブ型ま
たは、圧電素子1の両面とも曲面形状にした不均一の厚
みの形状でも同様の効果が得られる。
【0094】なお、本発明の第6の実施の形態では、圧
電素子1のみの形状について説明したが、このほか、圧
電素子1の超音波送受信側(被検体側)と反対側の面には
背面負荷材を設けた構成にしても同様の効果が得られ
る。
【0095】なお、本発明の第6の実施の形態では、音
響整合層14として2層の場合について説明したが、こ
のほか、同様の思想で3層以上の音響整合層を設けた場
合についても同様の効果が得られる。
【0096】なお、本発明の第6の実施の形態では、圧
電素子1および音響整合層14a、bは単体の場合につ
いて説明したが、この他圧電素子1を複数個配列した所
謂アレイ型にし、圧電素子1の配列方向に対して直行す
る方向に用いた場合においても同様の効果が得られる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
を送受信する圧電素子を備えた超音波探触子において、
圧電素子は、その音響インピーダンスが中心部より端部
にいくにしたがって大きくなるような構成を有すること
により、端部の周波数比帯域より中央付近の周波数比帯
域が広くなるので、広帯域の周波数特性と、超音波ビー
ムを深い領域まで絞れるために分解能の高い超音波像を
得ることができる超音波探触子を提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1の実施の形態における超
音波探触子の概略断面図 (b) 図1(a)に示した超音波探触子の音響インピ
ーダンスの特性図
【図2】本発明の第1の実施の形態における超音波探触
子の周波数特性および超音波ビームの特性図
【図3】本発明の第2の実施の形態における超音波探触
子の概略断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態における超音波探触
子の概略断面図
【図5】(a) 本発明の第4の実施の形態における超
音波探触子の概略断面図 (b) 図4(a)に示した超音波探触子の音響インピ
ーダンスの特性図
【図6】(a) 本発明の第5の実施の形態における超
音波探触子の概略断面図 (b) 図5(a)に示した超音波探触子の音響インピ
ーダンスの特性図
【図7】(a) 本発明の第6の実施の形態における超
音波探触子の概略断面図 (b) 図6(a)に示した超音波探触子の音響インピ
ーダンスの特性図
【図8】従来の超音波探触子の斜視図
【図9】従来の超音波探触子の周波数特性図
【符号の説明】
1 圧電素子 2 電極 3 中心部 4 端部 5 中心部3の周波数特性 6 端部4の周波数特性 7 中心部3の中心周波数 8 端部4の中心周波数 9 中心部3付近からの超音波ビーム特性 10 圧電素子1からの超音波ビーム特性 11 圧電体 12 有機高分子 13 背面負荷材 14 音響整合層 14a 第1の音響整合層 14b 第2の音響整合層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/08 H04R 17/00 332 H04R 17/00 330 G01S 7/52 A H01L 41/08 U 332 H Fターム(参考) 2G047 CA01 EA01 GB11 GB25 GB28 GB33 4C301 EE02 GB03 GB21 GB27 GB34 5D019 AA07 AA09 AA22 BB02 BB04 BB11 BB18 FF02 FF04 GG01 5J083 AA02 AB01 AB17 AC28 AC29 CA24 CA50 CB02 CB03 CB04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を送受信する圧電素子を備えた超
    音波探触子において、 前記圧電素子は、その音響インピーダンスが中心部より
    端部にいくにしたがって大きくなるように構成されてい
    ることを特徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】 前記圧電素子は、圧電セラミックと有機
    高分子の複合圧電体で構成され、前記圧電セラミックの
    体積比が中心部より端部にいくにしたがって大きくなる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    超音波探触子。
  3. 【請求項3】 前記複合圧電体は、1−3型、2−2型
    または0−3型であることを特徴とする請求項2記載の
    超音波探触子。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子は、その周波数が中心部よ
    り端部にいくにしたがって低くなるような厚みを有する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の超音波
    探触子。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子は、その厚みが中心より端
    部にいくにしたがって厚くなるような形状を有すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3記載の超音波探触
    子。
  6. 【請求項6】 超音波を送受信する圧電素子の音響イン
    ピーダンスが中心部より端部にいくにしたがって大きく
    なる構成を有する超音波探触子において、 前記圧電素子は、超音波を被検体に放射する面と反対の
    面に一定の音響インピーダンスを有する背面負荷材を有
    することを特徴とする超音波探触子。
  7. 【請求項7】 前記圧電素子は、超音波を被検体に放射
    する面に少なくとも1層以上の音響整合層を有し、前記
    音響整合層の音響インピーダンスが、その中心部より端
    部にいくにしたがって大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6記載の超音波
    探触子。
  8. 【請求項8】 前記音響整合層は2層であって、被検体
    側に設けられた層の音響インピーダンスは、中心付近で
    は被検体の音響インピーダンスに近い値を有し、端部に
    いくにしたがって被検体の音響インピーダンスより大き
    な値を有することを特徴とする請求項6または請求項7
    記載の超音波探触子。
  9. 【請求項9】 超音波を送受信する圧電素子の音響イン
    ピーダンスが中央部より端部にいくにしたがって大きく
    なるように構成された超音波探触子において、 前記圧電素子は、超音波を被検体側に放射する側に3層
    の音響整合層を有し、被検体側に最も近い層は、その厚
    みが中心付近で約4分の1波長であり、端部にいくにし
    たがって薄くなり、最端部ではほぼ0になるように構成
    されたことを特徴とする超音波探触子。
  10. 【請求項10】 超音波を送受信する圧電素子の音響イ
    ンピーダンスが中央部より端部にいくにしたがって大き
    くなるように構成された超音波探触子において、 前記圧電素子は、超音波を被検体側に放射する側に3層
    の音響整合層を有し、被検体側に最も近い層は、厚みが
    中心付近で約4分の1波長であり、端部にいくにしたが
    って薄くなり、最周辺ではほぼ0になるようにし、前記
    被検体側に最も近い層の音響インピーダンスがその中心
    付近で1.8MRaylであり、周辺にいくにしたがっ
    て徐々に小さくなり、最端部では被検体の音響インピー
    ダンスと同じ値になるように構成されたことを特徴とす
    る超音波探触子。
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