JP2002209289A - ネット取付構造 - Google Patents

ネット取付構造

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JP2002209289A
JP2002209289A JP2001004538A JP2001004538A JP2002209289A JP 2002209289 A JP2002209289 A JP 2002209289A JP 2001004538 A JP2001004538 A JP 2001004538A JP 2001004538 A JP2001004538 A JP 2001004538A JP 2002209289 A JP2002209289 A JP 2002209289A
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mounting hole
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speaker
projection
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JP2001004538A
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Kimio Sakai
輝美男 酒井
Akihisa Hoshino
暁久 星野
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波溶着をせずに、ネットを成形品に確実
に固定でき、かつネットと成形品とを容易に解体でき
る。 【解決手段】 金属製のスピーカネット5の周縁部にア
ンダーカット部9を有する平板状の突起部8を設け、合
成樹脂製の楽器ケース1にスリット状の取付孔11を設
け、この取付孔11の近傍にその取付孔11に挿入され
て突出した突起部8の先端8aが捩じられて乗り越える
傾斜段差部13を設けた。従って、楽器ケース1の取付
孔11に挿入されて下方に突出した突起部8の先端8a
を捩じると、突起部8の先端8aが傾斜段差部13の傾
斜部13aを乗り越えて段差部13bに係止されるの
で、スピーカネット5や楽器ケース1にストレスが加わ
ったり、スピーカの発音時の振動などが加わっても、突
起部8の先端8aの捩じれが緩むことがなく、スピーカ
ネット5を楽器ケース1に確実に固定でき、かつこれら
を容易に解体することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スピーカネット
などのネット取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子楽器や音響機器などのスピ
ーカを有する電子機器においては、金属製のスピーカネ
ットを合成樹脂製の成形品である機器ケースに高周波溶
着により取り付けた構造のものがある。この種のネット
取付構造では、高周波溶着によりスピーカネットと機器
ケースとを完全に固定することができるので、スピーカ
の発音時の振動によってスピーカネットと機器ケースと
がガタついて雑音を発生することがない。しかし、この
ようなネット取付構造では、金属製のスピーカネットと
合成樹脂製の機器ケースとが完全に固定されてしまうた
め、スピーカネットと機器ケースとを解体するときに、
スピーカネットと機器ケースとを分離することができ
ず、資源の再利用上、好ましくないという問題がある。
【0003】このような問題を解消するために、従来で
は、金属製のスピーカネットの周縁部の複数個所に平板
状の突起部を下方に突出させて設け、かつ合成樹脂製の
機器ケースに各突起部が挿入するスリット状の取付孔を
それぞれ設け、これら取付孔にスピーカネットの各突起
部を上面側から差し込んで、各突起部の先端を機器ケー
スの下面側に突出させ、この突出した各先端をそれぞれ
折り曲げて取付孔の縁部に係止させることにより、スピ
ーカネットを機器ケースに取り付けた構造のものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなネット取付
構造では、折り曲げられた突起部の先端を元の状態に折
り曲げて戻すことにより、スピーカネットを機器ケース
から容易に取り外すことができるので、資源の再利用
上、好ましいが、スピーカネットや機器ケースに衝撃な
どの外力による歪などのストレスが加わったり、あるい
はスピーカの発音時の振動などが加わったりすると、突
起部の先端の折り曲げが緩んでしまうことがあるため、
スピーカネットを常に機器ケースに確実に固定すること
ができず、スピーカネットが外れ易く、しかもスピーカ
の発音時のスピーカネットがガタついて雑音を発生する
などの問題がある。
【0005】この発明の課題は、高周波溶着をせずに、
ネットを成形品に確実に固定でき、かつネットと成形品
とを容易に解体できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、金属製のネットを合成樹脂製の成形品に取り付ける
ネット取付構造において、前記ネットの周縁部にはアン
ダーカット部を有する平板状の突起部が下方に突出して
設けられ、前記成形品には、その上面から下面に向けて
前記突起部が挿入してその先端が下方に突出するスリッ
ト状の取付孔が設けられていると共に、この取付孔の近
傍には、前記取付孔に挿入されて突出した前記突起部の
先端を捩じったときに、該先端が摺動して乗り越える傾
斜段差部が設けられていることを特徴とする。
【0007】この発明によれば、ネットの突起部を成形
品の取付孔に挿入し、その先端を下方に突出させると、
突起部に設けられたアンダーカット部により突起部の先
端を捩じることができ、この状態で突起部の先端を捩じ
ると、その先端が傾斜段差部に沿って摺動して乗り越え
ることにより、ネットを成形品に締め付けると共に、突
起部の先端が傾斜段差部の段差に係止される。このた
め、ネットや成形品にストレスが加わったり、あるいは
スピーカなどの発音体の振動などが加わっても、突起部
の先端の捩じれが緩むことがないので、従来例のような
高周波溶着をせずに、ネットを成形品に確実に固定する
ことができると共に、突起部の先端を元の状態に捩じっ
て戻すことによりネットと成形品とを容易に解体するこ
とができる。
【0008】この場合、請求項2に記載のごとく、前記
成形品には前記ネットの周縁部が挿入する挿入溝が設け
られ、前記取付孔は前記挿入溝内に設けられ、この挿入
溝内における前記取付孔の長手方向における両端付近に
はガイド支持部が設けられていることにより、ネットの
締め付け時にネットの周縁部をガイド支持部が支持する
ので、より一層、確実かつ強固にネットを成形品に固定
することができるほか、スピーカなどの発音体の振動に
よる雑音の発生をも防ぐことができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明のネット取付
構造は、アンダーカット部を有する平板状の突起部が周
縁部から下方に突出して設けられた金属製のネットと、
前記突起部に対応する個所に部品取付孔が設けられた合
成樹脂製の成形品と、この成形品の前記部品取付孔に装
着され、かつ中央部に前記突起部が挿入してその先端が
下方に突出するスリット状の取付孔が設けられた緩衝部
材とを備えたことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、成形品の部品取付孔に
緩衝部材を取り付け、この緩衝部材の取付孔にネットの
突起部を挿入し、その先端を下方に突出させると、突起
部に設けられたアンダーカット部により突起部の先端を
捩じることができ、この状態で突起部の先端を捩じる
と、その先端が緩衝部材に食い込んで係止される。この
ため、ネットや成形品にストレスが加わったり、あるい
はスピーカなどの発音体の振動などが加わっても、突起
部の先端の捩じれが緩むことがないので、従来例のよう
な高周波溶着をせずに、ネットを成形品に確実に固定す
ることができると共に、突起部の先端を元の状態に捩じ
って戻すことによりネットと成形品とを容易に解体する
ことができるほか、特にネットが成形品に直接接触せず
に緩衝部材に接触しているので、スピーカなどの発音体
の振動による雑音の発生をも防ぐことができる。
【0011】この場合、請求項4に記載のごとく、前記
緩衝部材は、ゴムなどの弾性材料からなり、前記成形品
の前記部品取付孔に挿入し、かつ中央部に前記取付孔が
設けられた本体部と、前記部品取付孔の上面側の縁部に
当接する鍔部と、前記部品取付孔の下面側の縁部に係合
する係合フック部とが一体に形成されていることによ
り、この緩衝部材を弾性変形させることにより簡単に成
形品の部品取付孔に取り付けることができると共に、緩
衝部材を弾性変形させて容易に成形品から取り外すこと
ができ、これにより緩衝部材をも分離することができる
ので、緩衝部材を用いても、資源の再利用上、好ましい
ものを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
9を参照して、この発明のネット取付構造を電子鍵盤楽
器に適用した第1実施形態について説明する。この電子
鍵盤楽器は、図1に示すように、合成樹脂からなる楽器
ケース1の手前側部分(同図では下部側)に鍵盤部2が
設けられ、後部側(同図では上部側)の両端部にスピー
カ部3が設け、これらスピーカ部3の間にスイッチ部4
が設けられた構造になっている。この場合、鍵盤部2に
は、白鍵と黒鍵とが並列に設けられている。スイッチ部
4には、音色選択キー、リズム選択キーなどの各種のキ
ーが設けられている。
【0013】スピーカ部3は、楽器ケース1にスピーカ
ネット5が取り付けられ、このスピーカネット5に対応
する楽器ケース1内にスピーカ(図示せず)が設けられ
た構造になっている。スピーカネット5は、金属からな
り、図2に示すように、ネット本体6が上方に向けて凸
となる湾曲面に形成され、その周縁にリング状の枠縁部
7が形成され、この枠縁部7の下端部における所定個所
に突起部8が下方に突出して設けられている。これら突
起部8は、枠縁部7に沿う薄い板状に形成され、その両
側部にアンダーカット部9が設けられている。
【0014】一方、楽器ケース1には、図3および図4
(a)に示すように、スピーカネット5の枠縁部7の下
端部が挿入する環状の挿入溝10が設けられている。こ
の挿入溝10内における所定個所には、図3〜図5に示
すように、スピーカネット5の突起部8が挿入するスリ
ット状の取付孔11が上下に貫通して設けられている。
また、この挿入溝10内における取付孔11の長手方向
の両端部付近には、図3および図4(b)に示すよう
に、上端部がほぼV字状に形成されたガイド支持リブ1
2が設けられている。
【0015】また、挿入溝10の下面には、図5および
図6に示すように、一対の傾斜段差部13が取付孔11
の両側に位置した状態で取付孔11に沿って設けられて
いる。これら一対の傾斜段差部13は、図5に示すよう
に、取付孔11の一端(同図では右端)から取付孔11
の中間部に向けて次第に高くなる傾斜部13aと、取付
孔11の中間部から取付孔11の他端(同図では左端)
に亘って一段低い段差部13bとからなり、これらが図
6に示すように取付孔11の中心部に対して点対称に形
成されている。すなわち、図6において、左側の傾斜段
差部13は、その下側が傾斜部13aで、上側が段差部
13bに形成されており、右側の傾斜段差部13は、そ
の上側が傾斜部13aで、下側が段差部13bに形成さ
れている。
【0016】次に、このようなスピーカネット5を楽器
ケース1に取り付ける場合について説明する。まず、図
7に示すように、スピーカネット5の突起部8を楽器ケ
ース1の挿入溝10の取付孔11に上方から挿入し、ス
ピーカネット5の枠縁部7の下端部を挿入溝10内に挿
入すると共に、挿入溝10内のガイド支持リブ12上に
当接させる。すると、突起部8の先端8aが挿入溝10
の下方に突出するので、突起部8に設けられたアンダー
カット部9によって、突起部8の先端8aを捩じること
ができる。
【0017】この状態で、挿入溝10の下方に突出した
突起部8の先端8aを図8において時計回りに捩じる
と、突起部8の先端8aが一対の傾斜段差部13の各傾
斜部13aに沿って摺動するので、スピーカネット5を
楽器ケース1に締め付けることができる。このときに
は、スピーカネット5の枠縁部7の下端部が挿入溝10
内に設けられたV字状のガイド支持リブ12に食い込ん
で支持されるので、スピーカネット5を楽器ケース1に
確実かつ強固に締め付けることができる。この後、更に
突起部8の先端8aを捩じると、図9に示すように、そ
の先端8aが各傾斜部13aを乗り越えて段差部13b
に配置されて係止される。これにより、突起部8の先端
8aの捩じれが緩むことがなく、スピーカネット5を常
に楽器ケース1に固定することができる。
【0018】このように、このネット取付構造では、楽
器ケース1の取付孔11に挿入されたスピーカネット5
の突起部8の先端8aを捩じることにより、突起部8の
先端8aが傾斜段差部13の傾斜部13aを乗り越えて
段差部13bに係止されるので、スピーカネット5や楽
器ケース1に外力によって歪などのストレスが加わった
り、あるいはスピーカの発音時の振動などが加わって
も、突起部8の先端8aの捩じれが緩むことがない。こ
のため、従来例のような高周波溶着をせずに、スピーカ
ネット5を楽器ケース1に確実かつ強固に固定すること
ができると共に、突起部8の先端8aを元の状態に捩じ
って戻すことにより、スピーカネット5と楽器ケース1
とを容易に解体することができ、これにより資源の再利
用上、好ましいものを得ることができる。また、スピー
カネット5を楽器ケース1に固定した状態では、スピー
カネット5の枠縁部7の下端部が挿入溝10内のV字状
のガイド支持リブ12に食い込んで支持されているの
で、スピーカの発音時の振動による雑音の発生をも防ぐ
ことができる。
【0019】[第2実施形態]次に、図10〜図15を
参照して、この発明のネット取付構造の第2実施形態に
ついて説明する。なお、図1〜図9に示された第1実施
形態と同一構成要素には同一符号を付して説明する。こ
のネット取付構造は、スピーカネット5を楽器ケース1
に緩衝部材20を介して取り付けた構造になっている。
この場合、スピーカネット5は、図11に示すように、
金属製のネット本体6の周縁部にリング状の枠縁部7が
形成され、この枠縁部7の下端部における所定個所に突
起部21がそれぞれ下方に突出して設けられている。こ
れら突起部21は、枠縁部7に沿う薄い板状に形成さ
れ、その片側(図11では右辺側)にアンダーカット部
22が設けられている。
【0020】また、楽器ケース1には、図12に示すよ
うに、スピーカネット5の枠縁部7の下端部が挿入する
環状の挿入溝23が設けられている。この挿入溝23
は、スピーカネット5の枠縁部7の厚みよりも十分に広
い幅で形成されており、その内部における所定個所に
は、挿入溝23に沿って長い長方形状の部品取付孔24
がスピーカネット5の各突起部21に対応して設けられ
ている。これら各部品取付孔24には、図13に示すよ
うに、ゴムなどの弾性材料からなる緩衝部材20がそれ
ぞれ取り付けられる。この緩衝部材20は、図13、図
14(a)および図14(b)に示すように、部品取付
孔24内に挿入する本体部25と、この本体部25の上
部外周に設けられた鍔部27と、本体部25の下部外周
に設けられた係合フック部28とが一体に形成されてい
る。この場合、本体部25の中央部には、スピーカネッ
ト5の突起部21が挿入してその先端21aが下方に突
出するスリット状の取付孔26が設けられている。
【0021】このような緩衝部材20は、図13および
図15に示すように、部品取付孔24に本体部25を上
方から圧入すると、下部外周の係合フック部28が弾性
変形して部品取付孔24内を挿通し、上部外周の鍔部2
7が挿入溝23内に挿入して部品取付孔24の縁部に位
置する挿入溝23の上面に当接すると、係止フック部2
8が部品取付孔24の下方に突出して弾性復帰すること
により、係止フック部28が部品取付孔24の縁部に位
置する挿入溝23の上面に係合し、これにより本体部2
5の取付孔26にスピーカネット5の突起部21が挿入
可能な状態で楽器ケース1の部品取付孔24に取り付け
られている。
【0022】次に、このようなスピーカネット5を楽器
ケース1に取り付ける場合について説明する。まず、図
13に示すように、楽器ケース1の部品取付孔24に緩
衝部材20を取り付ける。このときには、上述したよう
に部品取付孔24内にその上方から係合フック部28お
よび本体部25を圧入により弾性変形させて挿入し、係
合フック部28を部品取付孔24の下側に突出させる。
すると、係合フック部28が弾性復帰して部品取付孔2
4の下面に係合し、上側の鍔部27が挿入溝23内に挿
入してその上面に当接し、これにより本体部25の取付
孔26にスピーカネット5の突起部21が挿入可能な状
態で、緩衝部材20が楽器ケース1の部品取付孔24に
取り付けられる。
【0023】この状態で、スピーカネット5の突起部2
1を楽器ケース1に取り付けられた各緩衝部材20の取
付孔26に上方から挿入すると共に、スピーカネット5
の枠縁部7の下端部を挿入溝23内に挿入して緩衝部材
20の鍔部27上に当接させる。すると、図13に示す
ように、突起部21の先端21aが緩衝部材20の下方
に突出するので、突起部21に設けられたアンダーカッ
ト部22によって、図15に示すように、突起部21の
先端21aを捩じることができる。そして、緩衝部材2
0の下方に突出した突起部21の先端21aを捩じる
と、突起部21の先端21aが緩衝部材20の係止フッ
ク28の下面に食い込んで係止される。これにより、図
10に示すように、スピーカネット5が楽器ケース1に
固定される。このときには、緩衝部材20がスピーカネ
ット5の枠縁部7と突起部21の先端21aとによって
楽器ケース1の部品取付孔24の縁部に挟み付けられる
ので、強固に固定される。
【0024】このように、このネット取付構造では、楽
器ケース1の各部品取付孔24にそれぞれ緩衝部材20
を取り付け、これら緩衝部材20の取付孔26にスピー
カネット5の各突起部21を挿入してその先端21aを
突出させ、この状態で突起部21の先端21aを捩じる
ことにより、突起部21の先端21aが緩衝部材20に
食い込んで係止されるので、スピーカネット5や楽器ケ
ース1に外力によって歪などのストレスが加わったり、
あるいはスピーカの発音時の振動などが加わっても、突
起部21の先端21aの捩じれが緩むことがない。この
ため、従来例のような高周波溶着をせずに、スピーカネ
ット5を楽器ケース1に確実に固定することができると
共に、突起部21の先端21aを元の状態に捩じって戻
すことにより、スピーカネット5と楽器ケース1とを容
易に解体することができ、これにより資源の再利用上、
好ましいものを得ることができる。
【0025】この場合には、特にスピーカネット5が楽
器ケース1に直接接触せずに緩衝部材20に接触してい
るので、スピーカの発音時の振動による雑音の発生をも
確実に防ぐことができる。また、緩衝部材20は、ゴム
などの弾性材料からなり、本体部25の上部外周に設け
られた鍔部27と、本体部25の下部外周に設けられた
係合フック部28とによって、本体部25が楽器ケース
1の部品取付孔24に取り付けられているので、緩衝部
材20を弾性変形させて簡単に楽器ケース1の部品取付
孔24に取り付けることができると共に、緩衝部材20
を弾性変形させて容易に楽器ケース1から取り外すこと
ができ、これにより緩衝部材20をも分離することがで
きるので、緩衝部材20を用いても、資源の再利用上、
好ましいものを得ることができる。
【0026】なお、上記第2実施形態では、スピーカネ
ット5の突起部21の片側のみにアンダーカット部22
を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば
図16に示すように、突起部21の両側部にアンダーカ
ット部22を設けても良い。このような構造でも、第2
実施形態と同様の作用効果がある。また、上記第1、第
2実施形態およびその変形例では、電子鍵盤楽器に適用
した場合について述べたが、これに限らず、テープレコ
ーダやCDプレイヤーなどの音響機器にも適用すること
ができ、しかもこれらに限らず、成形品に装飾用または
保護用としてのネットを取り付けるネット取付構造にも
広く適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ネットの突起部を成形品の取付孔に挿入
し、その先端を下方に突出させると、突起部に設けられ
たアンダーカット部により突起部の先端を捩じることが
でき、この状態で突起部の先端を捩じると、その先端が
傾斜段差部に沿って摺動して乗り越えることにより、ネ
ットを成形品に締め付けると共に、突起部の先端が傾斜
段差部の段差に係止される。このため、ネットや成形品
にストレスが加わったり、あるいはスピーカなどの発音
体の振動などが加わっても、突起部の先端の捩じれが緩
むことがないので、従来例のような高周波溶着をせず
に、ネットを成形品に確実に固定することができると共
に、突起部の先端を元の状態に捩じって戻すことにより
ネットと成形品とを容易に解体することができる。
【0028】この場合、成形品にネットの周縁部が挿入
する挿入溝を設け、取付孔を挿入溝内に設け、この挿入
溝内における取付孔の長手方向における両端付近にガイ
ド支持部を設けることにより、ネットの締め付け時にネ
ットの周縁部をガイド支持部が支持するので、より一
層、確実かつ強固にネットを成形品に固定することがで
きるほか、特にスピーカなどの発音体の振動による雑音
の発生をも防ぐことができる。
【0029】また、請求項3に記載の発明によれば、成
形品の部品取付孔に緩衝部材を取り付け、この緩衝部材
の取付孔にネットの突起部を挿入し、その先端を下方に
突出させると、突起部に設けられたアンダーカット部に
より突起部の先端を捩じることができ、この状態で突起
部の先端を捩じると、その先端が緩衝部材に食い込んで
係止される。このため、ネットや成形品にストレスが加
わったり、あるいはスピーカなどの発音体の振動などが
加わっても、突起部の先端の捩じれが緩むことがないの
で、従来例のような高周波溶着をせずに、ネットを成形
品に確実に固定することができると共に、突起部の先端
を元の状態に捩じって戻すことによりネットと成形品と
を容易に解体することができるほか、特にネットが成形
品に直接接触せずに緩衝部材に接触しているので、スピ
ーカなどの発音体の振動による雑音の発生をも防ぐこと
ができる。
【0030】この場合、緩衝部材は、ゴムなどの弾性材
料からなり、成形品の部品取付孔に挿入し、かつ中央部
に取付孔が設けられた本体部と、部品取付孔の上面側の
縁部に当接する鍔部と、部品取付孔の下面側の縁部に係
合する係合フック部とが一体に形成されていることによ
り、この緩衝部材を弾性変形させることにより簡単に成
形品の部品取付孔に取り付けることができると共に、緩
衝部材を弾性変形させて容易に成形品から取り外すこと
ができ、これにより緩衝部材をも分離することができる
ので、緩衝部材を用いても、資源の再利用上、好ましい
ものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のネット取付構造を電子鍵盤楽器に適
用した第1実施形態の平面図。
【図2】図1のスピーカネットの側面図。
【図3】図1の楽器ケースのネット取付部分を示した要
部平面図。
【図4】図3の各部における断面を示し、(a)はその
A−A断面図、(b)はB−B断面図。
【図5】図3のC−C断面図。
【図6】図3の下面図。
【図7】図5の取付孔にスピーカネットの突起部を挿入
した状態を示した断面図。
【図8】図7の下面図。
【図9】図7の突起部の先端を捩じった状態を示した下
面図。
【図10】この発明のネット取付構造の第2実施形態を
示した要部の外観斜視図。
【図11】図10のスピーカネットの斜視図。
【図12】図10の楽器ケースのネット取付部分を示し
た要部平面図。
【図13】図12の楽器ケースに取り付けられた緩衝部
材の取付孔にスピーカネットの突起部を挿入した状態を
示した要部の拡大断面図。
【図14】図13の緩衝部材を示し、(a)はその斜視
図、(b)はその断面図。
【図15】図13の緩衝部材の下方に突出した突起部の
先端を捩じった状態をを示した要部の拡大断面図。
【図16】第2実施形態の突起部の変形例を示した図。
【符号の説明】
1 楽器ケース 5 スピーカネット 8、21 突起部 8a、21a 先端 9、22 アンダーカット部 10、23 挿入溝 11、26 取付孔 12 ガイド支持リブ 13 傾斜段差部 13a 傾斜部 13b 段差部 24 部品取付孔 25 本体部 27 鍔部 28 係合フック部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製のネットを合成樹脂製の成形品に取
    り付けるネット取付構造において、 前記ネットの周縁部にはアンダーカット部を有する平板
    状の突起部が下方に突出して設けられ、 前記成形品には、その上面から下面に向けて前記突起部
    が挿入してその先端が下方に突出するスリット状の取付
    孔が設けられていると共に、この取付孔の近傍には、前
    記取付孔に挿入されて突出した前記突起部の先端を捩じ
    ったときに、該先端が摺動して乗り越える傾斜段差部が
    設けられていることを特徴とするネット取付構造。
  2. 【請求項2】前記成形品には前記ネットの周縁部が挿入
    する挿入溝が設けられ、前記取付孔は前記挿入溝内に設
    けられ、この挿入溝内における前記取付孔の長手方向に
    おける両端付近にはガイド支持部が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載のネット取付構造。
  3. 【請求項3】アンダーカット部を有する平板状の突起部
    が周縁部から下方に突出して設けられた金属製のネット
    と、 前記突起部に対応する個所に部品取付孔が設けられた合
    成樹脂製の成形品と、 この成形品の前記部品取付孔に装着され、かつ中央部に
    前記突起部が挿入してその先端が下方に突出するスリッ
    ト状の取付孔が設けられた緩衝部材とを備えたことを特
    徴とするネット取付構造。
  4. 【請求項4】前記緩衝部材は、ゴムなどの弾性材料から
    なり、前記成形品の前記部品取付孔に挿入し、かつ中央
    部に前記取付孔が設けられた本体部と、前記部品取付孔
    の上面側の縁部に当接する鍔部と、前記部品取付孔の下
    面側の縁部に係合する係合フック部とが一体に形成され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のネット取付構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2462933A (en) * 2008-08-29 2010-03-03 Three Amigos LLC Twist-lock attachment of a loudspeaker grille
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