JP2002208801A - 帯域可変型フィルタ回路及びそれを用いた高周波フロントエンド回路 - Google Patents

帯域可変型フィルタ回路及びそれを用いた高周波フロントエンド回路

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JP2002208801A
JP2002208801A JP2001003251A JP2001003251A JP2002208801A JP 2002208801 A JP2002208801 A JP 2002208801A JP 2001003251 A JP2001003251 A JP 2001003251A JP 2001003251 A JP2001003251 A JP 2001003251A JP 2002208801 A JP2002208801 A JP 2002208801A
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Kiyoshi Mizushima
清 水島
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Nikko KK
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Nikko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 受信時におけるイメージ信号の抑圧及
び送信時におけるスプリアスの抑制を実現する帯域可変
フィルタ及び小型で消費電力の小さい高周波フロントエ
ンド回路の提供。 【解決手段】 伝送線路上に、誘電体共振器(DR
O)を含む側路を1以上設けてなるフィルタ回路であっ
て、側路の少なくとも1つにおいてDROと並列に設け
られ複数の容量値を取り得るキャパシタ手段を有し、前
記容量を変更することによりフィルタの中心周波数を切
り替えることを特徴とする帯域可変型フィルタ回路、及
びこれを用いたフロントエンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯域可変型フィルタ回
路及びそれを用いた高周波フロントエンド回路に関す
る。より具体的には、本発明は、高周波領域で大きな帯
域シフトを実現することが可能な帯域可変型BPF回路
及びこれを用いた携帯端末用フロントエンドを含む。
【0002】
【従来技術】携帯電話機等の携帯端末における通信は、
数百MHz〜数GHzの帯域を利用して行なわれる。周
波数資源を有効に利用するため、時分割多重アクセス
(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)ま
たは符号分割多重アクセス(CDMA)の多重化方法が
採られ、それぞれさらに種々の方式を含む。いずれにお
いても、送信回路では音声信号等が中間周波数信号(I
F信号)を経て高周波信号(RF信号)に、受信回路で
はその反対に変換され、概ねアンテナからRF−IF変
換部に至る部分を、高周波フロントエンド回路または単
にフロントエンドと称している。
【0003】フロントエンドの一例として、現在、国内
で用いられている狭帯域CDMA方式のフロントエンド
構成の概略を図7(a)に模式的に示す。図示するよう
に、信号波は、アンテナスイッチの機能を果たすデュプ
レクサで受信波(Rx)と送信波(Tx)とに分波さ
れ、受信側では、高周波信号(RF信号)は、受信用フ
ィルタ(SAW1)を経て低雑音増幅器(LNA)で増
幅され、受信用段間フィルタ(SAW2)でイメージ信
号を抑圧した後、周波数混合器(MIX)で局発信号
(LOC信号)と混合されて中間周波数信号(IF信
号)として取り出される。一方、送信側では、変調後の
信号はパワーアンプ(PA)、方向性結合器(CUP)
及びアイソレータ(ISO)を経てアンテナ(ANT)
から送出される。送信用段間フィルタ(SAW3)はL
OCの高調波成分を除去し送信波の信号成分のみをPA
に送るためのフィルタである。
【0004】デュプレクサは、受信側(Rx)に帯域通
過フィルタ(BPF)を、送信側(Tx)に帯域阻止フ
ィルタ(BEF)を含む。デュプレクサはまた、パワー
アンプ(PA)で発生した高調波(スプリアス)の抑圧
する目的で低域通過フィルタ(LPF)を含んでいる。
【0005】日本で運用されている狭帯域CDMA方式(cdm
aone)、米国で運用されている狭帯域CDMA方式(US-PCS)
では、Tx帯およびRx帯は複数の周波数帯に分割されてい
る。このため端末機では、帯域可変型デュプレクサが適
用でき、帯域固定型のデュプレクサと比べて小型化が可
能となる。従来、この目的に使用する帯域可変型BPF
回路としては、図28に示すように、同軸型の誘電体共
振器(DRO)を含むBPF回路を伝送線路の側路に複
数段設け、伝送線路上のスイッチ(SWaとSWb)及び
側路上のスイッチ(SWc、SWd、SWe、SWf)を開
閉しBPF(図中のBPF-aとBPF-b)を切り替える
構成が知られている。図ではBPF-bが切り離されBP
F-aが選択されている。しかし、この構成による帯域可
変型BPF回路では、切り替えようとする帯域分だけB
PF回路を設けなければならず、装置の小型化が困難で
ある。
【0006】図29には、図28とは別の従来例の具体
的構成を示す。図29(a)に示すBPFは、同軸型の
誘電体共振器DROaとDRObを、結合キャパシタC0
で連結された伝送線路に接続する一方、DROaの内導
体をキャパシタC1とPINダイオードD1を介し、DR
Obの内導体をキャパシタC2とPINダイオードD2を
介して、それぞれGNDに接続する経路を設けたもので
ある(なお、DROの外導体もGNDに接続する。)。
D1及びD2はその端子に直流電圧を印加することでスイ
ッチとして機能する。各ダイオードをオンにすることに
より〔図29(b)〕DROと並列に容量を付加し、周
波数を低域にシフトさせる(これに類する構造を開示し
たものとして、例えば、特開平7-58597号、特開平8-172
333号、特開平11-46102号、特開平11-243304号等参
照)。しかし、この可変型BPF回路では、BPFの中
心周波数がDROの共振周波数から離れると特性劣化が
避けられない。
【0007】特開平2000-68703号公報には、上記の従来
例の問題点に対応する帯域可変型BPFとして、図30
に示す装置が提案されている。これは、同軸型の誘電体
共振器(DRO)外面のメタライズ部分(外導体)を開
口部近傍において小面積だけ他から分離し、主面積部M
と小面積部mをPINダイオード(PIN)で接続した
ものである。PINダイオードがオンのとき、すなわ
ち、Mとmとの分離がない場合はDRO内部の電磁界分
布は図31(a)のようになるが、PINダイオードが
オフのとき、すなわち、Mとmとが分離されている場合
は、図31(b)のようになり、BPFの中心周波数が
高周波数側にシフトする。しかし、この方法によるBP
Fは製造工程が複雑である。また、図31(b)から明
らかなように、シフト量を増やすべく小面積部mを広げ
るとDRO内部の電磁界分布の歪みが大きくなり、特性
の劣化が避けられない。
【0008】このように、いずれの従来例でも、帯域シ
フト量が大きくなると特性の劣化が著しくなる。このた
め、所望のシフト量を実現しつつ、帯域幅、帯域外減衰
量その他の高周波特性を満足の行く水準に維持した製品
を得ることはできず、現実に実現されているBPFで
は、中心周波数のシフト量は数十MHz程度である。
【0009】さらに、CDMA、TDMA、FDMAを
問わず、いずれの方式でも、従来のフロントエンドの構
成では、スプリアス抑圧のためにアンテナとパワーアン
プ(PA)との間にLPFを設ける必要があり、その挿
入損失を考慮すると送信時の電力消費の低減には限界が
あった。また、図7(a)でSAW1に加え段間フィル
タSAW2を用いているように、イメージ信号の抑圧の
ために複数のフィルタを用いる必要があった。このた
め、従来のフロントエンドの構成では、製品の小型化・
省電力化には限界があり、小型化・省電力化・低コスト
化を可能とする高周波フロントエンドが望まれている。
より大きな周波数シフト率と帯域幅、帯域外減衰量、そ
の他の高周波特性を正確に制御できるフィルタ回路技術
が不可欠である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上記問題点の解消を課題とするものであり、中心
周波数を大きくシフトさせても、帯域外減衰量その他の
高周波特性の劣化が少ない高周波用帯域可変型フィルタ
回路を提供することを目的とする。また、本発明は、上
記高周波用帯域可変型フィルタ回路を各種の携帯電話方
式に適用することにより、構成の簡略化による製品の小
型化及び特性の改善並びに製造コスト及び消費電力の低
減を実現したフロントエンド回路を提供する。
【0011】
【課題解決の手段】上述のように、図29に表わされる
帯域可変型BPFでは、DROと並列に設けられたスイ
ッチがオンの状態では、BPFの中心周波数がDROの
共振周波数から外れた状態でBPFとして機能する。し
かし、中心周波数を大きく(例えば、数百MHz程度以
上)シフトさせた場合、すなわち、DROの共振周波数
とBPFの中心周波数との乖離を増大させると、BPF
特性は著しく劣化する。このため、図29に表わされる
帯域可変型BPFでは、帯域のシフト量は数十MHzが
限界であり、並列キャパシタンスを複数の値の間で切り
替えて帯域切り替えを実現する帯域可変型BPFは現実
的なものとは考えられていなかった。
【0012】しかるに、本発明者らの検討によれば、B
PF特性はDRO端子のインダクタンスの影響を強く受
けており、特にDROの共振周波数とBPFの中心周波
数との乖離が大きい場合には、その影響は非常に大きい
ことが判明した。
【0013】すなわち、従来の端子構造を有するDRO
では、例えば、図30に実体的に示すように、内部導体
から端子をL字型に引き出しこれを伝送線路に接続して
いる。これは図28や図29等を参照して述べた従来技
術でも同様である。かかる端子構造は側路上にインダク
タンスをもたらす。
【0014】本発明者らは、DROの端子インダンクタ
ンスを側路から伝送路に移した構成とすることにより、
中心周波数のシフト量を大きくしても、挿入損失が小さ
く、さらに、帯域外減衰量等の高周波特性が劣化せず、
また、帯域シフト後のBPFの通過帯域および高調波特
性を正確に設計することが可能であり、この結果、DR
O型フィルタ回路の各段に容量の変更可能なキャパシタ
手段を用いてこれを制御すれば高性能な帯域可変型BP
Fが実現できることを見出した。
【0015】また、この帯域可変型BPFは、(a)GH
zオーダーまでの帯域シフトが可能であり、(b)急峻性
が高いため1段でイメージ信号の抑圧が可能であり、
(c)各段のキャパシタンスを調整することにより無高調
波特性が得られるため、LPFを設けなくても送信用パ
ワーアンプからのスプリアス(不要波)を抑圧できると
いう特長を有する。このため、この特長を有するBPF
を携帯端末に用いることにより、フロントエンド構成の
大幅な簡略化及び省電力化が可能となる。
【0016】本発明は、これらの知見に基づくものであ
り、以下の帯域可変型フィルタ回路及びこれを用いた携
帯端末用フロントエンドを提供する。
【0017】(1)伝送線路上に、誘電体共振器(DR
O)を含む側路を1以上設けてなるフィルタ回路であっ
て、側路の少なくとも1つにおいてDROと並列に設け
られ複数の容量値を取り得るキャパシタ手段を有し、前
記容量を変更することによりフィルタの中心周波数を切
り替えることを特徴とする帯域可変型フィルタ回路。 (2)DROの端子をDRO端部からの2分岐構造と
し、該分岐により生じた2端を伝送線路に挿入すること
によりDROを伝送線路に直接に接続した構造とした前
記1に記載の帯域可変型フィルタ回路。
【0018】(3)DROと並列に接続する前記キャパ
シタ手段が、フィルタの中心周波数を40MHz以上低
周波数側にシフトする容量を有するものである前記1ま
たは2に記載の帯域可変型フィルタ回路。 (4)各側路におけるDROおよび側路キャパシタの入
力アドミタンス特性が高調波特性を打ち消すように選ば
れてなる前記1乃至3のいずれかに記載の無高調波帯域
可変型フィルタ回路。
【0019】(5)アンテナへの入出力部近傍における
帯域制限手段が前記1乃至4のいずれかの帯域可変フィ
ルタを含むことを特徴とする高周波フロントエンド回
路。 (6)アンテナへの入出力部近傍における帯域制限手段
が、前記1乃至4のいずれかの帯域可変BPFにより構
成されたイメージ信号抑圧機能とスプリアス抑圧機能を
有するデュプレクサを含む前記5に記載の高周波フロン
トエンド回路。
【0020】(7)アンテナへの入出力部近傍における
帯域制限手段が、前記1乃至4のいずれかの帯域可変B
PFにより構成され、これにより、同一の信号多重化方
式における複数の送信周波数帯域間での切替え、または
複数の信号多重化方式におけるそれぞれの送信周波数帯
域間での切替えを行ない、かつ、いずれの帯域において
も送信時のスプリアスを実質的に抑圧する前記5に記載
の高周波フロントエンド回路。
【0021】(8)アンテナへの入出力部近傍における
帯域制限手段が、前記1乃至4のいずれかの帯域可変B
PFにより構成され、これにより、同一の信号多重化方
式における複数の受信周波数帯域間での切替え、または
複数の信号多重化方式におけるそれぞれの受信周波数帯
域間での切替えを行ない、かつ、いずれの帯域において
も受信時のイメージ信号を実質的に抑圧する前記5に記
載の高周波フロントエンド回路。
【0022】(9)複数の帯域を切り換えて使用するマ
ルチバンド携帯電話機または複数の信号多重化方式を含
む携帯電話機に用いる前記5乃至8のいずれかに記載の
高周波フロントエンド回路。
【0023】
【発明の実施の態様】(A)帯域可変型フィルタ回路 以下、本発明の帯域可変型フィルタ回路の構成を詳細に
説明する。なお、以下の説明では帯域可変型BPF回路
を例に挙げるが、BPFの回路構成を例えばBEFの回
路構成に替えることにより、帯域可変型BEF回路とす
ることも可能である。
【0024】図1〜図3に、本発明の帯域可変型BPF
回路の基本構造を示す。図示するように、このBPF回
路は、伝送線路上に、誘電体共振器(DRO)を含む側
路を2以上設けてなるフィルタ回路であって、前記側路
の少なくとも1段にDROと並列に複数の容量値を選択
変更可能なキャパシタ手段を有する。
【0025】図1(a)には、m段の側路全部に3つの
容量値を取り得る切換式のキャパシタ手段を設けた帯域
可変BPF回路の例を示した。すなわち、図1(a)の
例では、段間結合キャパシタCc〜Ccを介して伝
送路に設けられたm段の側路にDRO、DRO、・
・・、DROが接続され、これと並列にキャパシタ手
段C、C、・・・、Cが接続されている。各キャ
パシタ手段C(1≦k≦m)はそれぞれスイッチS
(1≦k≦m)と当該スイッチにより択一的に選択可能
な複数個(図では3個)のキャパシタのセットを含む。
各セットにおけるキャパシタの容量(キャパシタ手段C
におけるck1、ck2及びck3)は相異なる値、
例えばck1<ck2<ck3とする。並列キャパシタ
ンスをc k1→ck2、ck2→ck3またはck1
k3と切り替えることにより、BPFの中心周波数を
低周波数側にシフトすることができる。異なるキャパシ
タ手段における対応するキャパシタの容量(例えば、キ
ャパシタ手段CとCにおけるcj1とck1、c
j2とck2及びcj3とck3)は同一の値とするこ
とも可能であるが、目的に応じて、特定の(i,j,
k)の組について、c とcki(1≦j≦m,1≦
k≦m,1≦i≦3)を異なる値としてもよい。図1で
は、DROを含む各側路と並列にそれぞれ切替え用のキ
ャパシタ手段を設けた態様を示したが、これらのDRO
のうち一部にのみ対応する切替えキャパシタ手段を接続
してもよい。
【0026】図2(a)には、m段の側路全部に3つの
キャパシタンスを段階的に接続し得る追加式のキャパシ
タ手段を設けた帯域可変BPF回路の例を示した。すな
わち、図2(a)の例では、段間結合キャパシタCc
〜Ccを介して伝送路に設けられたm段の側路にDR
、DRO、・・・、DROが接続され、これと
並列にキャパシタ手段C、C、・・・、Cが接続
されている。キャパシタ手段C(1≦k≦m)は、複
数(図では3個)のスイッチを含むスイッチ手段S
(1≦k≦m)と各スイッチ手段により段階的に接続
可能な複数個(前記スイッチの数と同数)のキャパシタ
を含む。各キャパシタ手段Cにおけるキャパシタの容
量(ck1、ck2及びck3と表記する。)は同一の
値でも相異なる値でもよい。また、それぞれの各キャパ
シタ手段Cにおける対応するキャパシタの容量(例え
ば、キャパシタ手段CとCにおけるcj1
k1、c とck2及びcj3とck3)は同一の
組み合わせとすることも可能であるが、特定の(i,
j,k)の組について、cjiとcki(1≦j≦m,
1≦k≦m,1≦i≦3)を異なる値としてもよい。い
ずれにせよ、並列キャパシタンスの接続をck1単独か
らck1+ck2(またはck1+ck3)、さらにc
+ck2+ck3と追加することにより、BPFの
中心周波数を低周波数側にシフトすることができる。な
お、図2では、DROを含む各側路と並列にそれぞれ切
替え用のキャパシタ手段を設けた態様を示したが、これ
らのDROのうち一部にのみ対応する切替えキャパシタ
手段を接続してもよい。
【0027】スイッチは直流的に経路を短絡/開放し得
る任意の手段を含み、例えば、従来例で挙げたようなP
INダイオード等でもよい。また、図には示していない
が、スイッチの駆動に必要な配線及び制御手段は慣用の
手法を用いることができる。制御手段は例えば、携帯電
話の制御用ICに組み込んでもよい。
【0028】図3(a)には、m段の側路全部に連続可
変量を有するキャパシタンス(図には可変容量ダイオー
ドを示すが、同様な機能を有するものであれば他の素子
でもよい。)をキャパシタ手段として設けた帯域可変B
PF回路の例を示した。すなわち、図3(a)の例で
は、段間結合キャパシタCc〜Ccを介して伝送路
に設けられたm段の側路にDRO、DRO、・・
・、DROが接続され、これと並列に可変容量ダイオ
ードC、C、・・・、Cが接続されている。可変
容量ダイオードC(1≦k≦m)におけるキャパシタ
の可変範囲(ckL〜ckU)は、各Cにおいて同一
でも異なっていてもよい。可変容量ダイオードCの容
量を増加することによりBPFの中心周波数を低周波数
側に、Cの容量を減じることによりBPFの中心周波
数を高周波数側にシフトすることができる。
【0029】側路の段数は限定されないが、2以上が好
ましく、3段以上がより好ましい。段数を増やすことに
よりBPFの急峻性が向上する。図1と図2の態様では
各スイッチに接続するキャパシタの数は必要に応じて選
択することが可能である。各キャパシタはフィルタの用
途にもよるが、一般には0.5pF以上、好ましくは1
pF以上、より好ましくは約3pF以上とする。下限値
未満では、BPFの中心周波数のシフト量はわずかであ
り(GHz帯域で高々十数MHz程度)、低周波化の意
味が乏しい。また、後述する帯域外減衰量等の改善効果
が十分に得られない。上限値は特に限定されない。基本
的には40MHz以上、好ましくは100MHz以上、
より好ましくは200MHz以上、さらに好ましくは5
00MHz以上のシフト量を実現する容量値で本発明の
効果が十分に示される。個々の並列キャパシタはどのよ
うに形成してもよいが、より有効に本発明の効果を得る
ために、DROの外部に別個の素子として設ける。例え
ば、DRO搭載基板上にキャパシタとして搭載するか、
DRO搭載基板に積層キャパシタ用積層基板を適用して
キャパシタを内層化する。
【0030】図1〜3の回路を用いて数百MHz以上の
帯域シフトを行なう場合は、各図の(b)に示すよう
に、DROの端子部のインダクタンスを伝送路に移行す
る必要がある。DROの端子インダクタンスを側路から
伝送線路に移動するには、図4に模式的に示すように、
DROの端子をDRO端部からの2分岐(分割)構造と
し、該分岐端を伝送線路に挿入することによりDROを
伝送線路に直接に接続した構造とする。
【0031】端子部のインダクタンスの影響は非常に鋭
敏であり、0.1[nH]程度の微小量でも特性に影響
を与える。直径数十μmのワイヤボンド用の金線ですら
約1[nH/mm]のインダクタンスである。端子を側
路位置に回路設計すると、フィルタ特性、特に挿入損失
が著しく増大する。本発明では、DRO端子位置を側路
から伝送線路に移動することで、BPFの中心周波数と
DROの共振周波数の乖離が大きい場合でも特性劣化の
問題が解消される。このため、GHzオーダーに至る帯
域シフトを可能とする帯域可変型BPFが実現される。
【0032】また、DROの端子インダクタンスの影響
は評価が難しいため、従来型端子のDROを用いた従来
の帯域可変型BPFにおいては、複数の並列キャパシタ
を組み合わせた場合、中心周波数シフト後の特性を予測
することは極めて困難でありその最適化及び正確な制御
は事実上不可能であったが、本発明では、端子インダク
タンスLの影響を事実上解消した結果、回路設計及び帯
域シフト等の正確な調整が可能である。
【0033】このため、本発明の帯域可変型BPFは、
適当な制御手段と組み合わせて精巧な帯域切換制御を行
なうことが可能である。
【0034】具体的には、各段において異なる仕様のD
RO及び並列キャパシタを用いることにより、従来の同
一仕様のDROによる帯域可変型BPFでは実現できな
い特性を得ることができる。
【0035】例えば、高調波の高周波化またはBPF各
段のアドミタンスの調整によりスプリアスの抑圧が実現
される。
【0036】高調波の高周波化は、本発明で用いるBP
F回路に特有の現象であり、BPFの中心周波数F0に
対する高調波の周波数F0′の比は、並列キャパシタの
容量を増すことにより大きくなる。すなわち、大容量の
並列キャパシタを用いることにより高調波は高周波化さ
れる。電力増幅器で抑圧するべきスプリアスの周波数が
Fs2、Fs3、Fs4、・・・である場合、通常は、Fsx
(x=3)までを抑圧すれば十分であるので、Fsx<F
0′となるような条件を満たせばよい。
【0037】スプリアスの抑圧は、BPF各段のアドミ
タンスの調整により行なうこともできる。すなわち、フ
ィルタ各段において高調波が打ち消し合うようにDRO
及び並列キャパシタを用いることにより、Fsx以下の周
波数での高調波特性を打ち消せば実質的に無高調波のア
ンテナフィルタとなる。帯域外減衰量の調整やフィルタ
の急峻性の改善を同様に実現することができる。
【0038】DRO及び並列キャパシタの容量は、上記
の条件によって決定されるが、さらに、回路に対称性を
付与する条件を加えることが好ましい。具体的には、図
1等の回路において、結合キャパシタについて、Cc1
=Cc(m+1)、Cc2=Ccm、Cc3=Cc(m-1)等〔一
般式ではCck=Cc(m+2-k)〕とし、並列キャパシタの
セットについては、C1=Cm、C2=Cm-1、C3=Cm-2
等〔一般式ではCk=Cm+1-k〕とすることにより対称的
な回路構成となる(なお、kは奇数段の回路では1以上
(m+1)/2以下の整数、偶数段の回路では1以上m/2以下の
整数)。この条件を満たすBPFでは特性が大きく改善
されるという効果が得られる。また、各段に異なった仕
様のDROを用いれば、極の周波数は任意に設計でき
る。従って、帯域外減衰量の調整やフィルタの急峻性の
改善を実現することができる。
【0039】さらに、回路に極を付与する等の急峻性改
善その他の目的で付加回路を設けてもよい。このような
回路は、通常、フィルタ回路の末端において、Lもしく
はCまたはLとCとを直列または並列に含む回路を側路
に設けるか、伝送路にLとCとの並列回路を含む回路を
付加することにより実現される。対応する分布定数型付
加回路とすることもできる。また、フィルタ回路が後述
の平衡型回路構成を取る場合にはそれに合わせて付加回
路も平衡型とする。
【0040】典型的な付加回路の例を図27に記載し
た。図中、上下の水平線は図1等における伝送線路を表
わし、例えば、(A-1)は側路に開放及び短絡のDROを
設けた不平衡型かつ分布定数型の付加回路、(A-2)は側
路にキャパシタCとインダクタLを設けた不平衡型かつ集
中定数型の付加回路、(A-3)は側路に開放及び短絡の平
行平板型DROを設けた平衡型かつ分布定数型の付加回
路、(A-4)は側路にキャパシタCとインダクタLを設けた
平衡型かつ集中定数型の付加回路である。(B)、(C)及び
(E)も同様であり、(D)では伝送線路にDRO等を設けて
いる。また、(F)及び(G)は特性インピーダンスの調整に
有用である。本発明ではいずれも使用できる。従来、こ
れらの回路はフィルタ回路の一方の端部に設けられてい
るが、本発明では、実質的に同一構成の付加回路をフィ
ルタ回路の両端に設けることが好ましい。
【0041】さらにまた、結合キャパシタのキャパシタ
ンスをも変更することにより、帯域幅の調整及び異なる
信号多重化方式への適用も可能となる。そのための回路
の例を図5(a)〜(c)に示す。図5(a)は、切換
型の帯域可変型BPFにおいて結合キャパシタも同様の
切換型キャパシタ手段としたものである。図5(b)
は、切換型の帯域可変型BPFにおいて結合キャパシタ
を前記と同様の追加型のキャパシタ手段としたものであ
る。図5(c)は、連続可変量型の帯域可変型BPFに
おいて結合キャパシタを連続可変量型のキャパシタ手段
としたものである。結合キャパシタの容量を増減させる
ことにより、所望の帯域幅を得ることが可能である。な
お、これらの図では、DRO端子は従来型と同じ構造で
示してあるが、数十MHzを超える帯域シフト量とする
ためには、図1〜3(b)に示すと同様にDROの端子
部のインダクタンスを伝送路に移行する必要がある。そ
の方法は前記と同様である。
【0042】本発明においてDROは、角型でもよいし
円筒形状でもよい。後述の平行平板型誘電体共振器でも
よい。線路端は短絡でも開放でもよく、DRO当りの共
振線路数に制限はない。また、TEM波が伝搬する分布
定数線路を含む。例えば、マイクロストリップライン線
路でもよい。マイクロストリップライン線路を用いた場
合、誘電体線路端部の両側に電極パッドを設け、これを
伝送路の一部とすることによりDROの端子インダクタ
ンスを側路から伝送路に移すことができる。
【0043】本発明では平行な2枚の導体板により誘電
体を挟持した構造が、誘電体共振器として有用である。
両極版を(直流的に)絶縁した先端開放型、接続した先
端短絡型のいずれでもよい。このような構造は、従来、
誘電体共振器としては用いられていない。
【0044】平行平板による誘電体共振器(本明細書に
おいて「平行平板型誘電体共振器」という。)は、以下
の特長を有する。
【0045】第一に、平行平板型誘電体共振器は、大き
な特性インピーダンスが得易く、フィルタの急峻性を改
善できる。すなわち、Z0を大きくすることによりフィ
ルタ回路の急峻性は改善され得るが、同軸型DROでは
実用的な特性インピーダンスZ0は10Ω以下であり特
性改善に限界があった。同軸型DROにおいても、外径
を大きくするか内径を小さくすることによりZ0を10
Ω以上とすることは不可能ではないが、外径を大きくす
ると小型化の要請に反し、内径を小さくするのは製造技
術及びコストの上で問題がある。このため、現実にはD
ROのZ0によるフィルタの急峻性改善に限界があっ
た。これに対し、平行平板型誘電体共振器では10Ω以
上のZ0が容易に得られる。誘電率40程度の誘電体を
用いれば40Ω以上も可能である。
【0046】第二に、平行平板型誘電体共振器は、両面
に電極を付与した適当な長さの誘電体基板を切断するだ
けで製造できるので大量生産が容易である。また、特性
調整が不要である。さらに、基板に直接に搭載できるの
で端子も不要となる。
【0047】第三に、平行平板型誘電体共振器を用いる
ことにより、フィルタ回路を平衡型とすることが可能で
ある。すなわち、一般に、2つの高周波線路またはデバ
イスを接続する場合には、その接続点で、特性インピー
ダンスが同一であるだけでなく、電磁界の分布も同一で
なければならない。現在、低電圧で駆動し広いダイナミ
ックレンジと高いゲインとを実現する平衡型の電力増幅
器、低雑音増幅器(LNA)及び混合器が実用化されつ
つある。高周波回路(携帯電話機送・受信器など)の平
衡化で、電源スイッチ、負電圧発生用DC/DCコンバ
ータ等のMMICを不要とした回路構成が可能であり、
携帯電話機送・受信器の大幅な小型化と低価格化を実現
する。平衡型高周波回路は次世代の高周波回路技術とし
て有力で、ここに適用されるBPFも平衡化が必要とな
る。ところが、平衡型のSAWフィルタは設計が難しく
高価である。平衡―不平衡変換回路を適用して不平衡型
SAWフィルタの電磁界モードを平衡型に変換し、平衡
型高周波回路に適用することも可能であるが、携帯電話
機ではSAWフィルタは5〜7個も使用される。従っ
て、この方法では、平衡型高周波回路の小型化・低価格
化を阻害し実用性が乏しくなる。
【0048】この解決には、回路構成の全体を平衡化す
ることである。DROも平衡型(平行平板型共振器)とな
る。図6(a)〜(c)に模式的に示すように、平行平
板型誘電体共振器を含む単位を図1等のフィルタ回路の
各段に用いて平衡型BPF回路の構成すればよい。な
お、第6図(a)〜(c)では、説明の便宜のため、D
RO端子は従来型と同じ構造で示してあるが、数十MH
zを超える帯域シフト量とするためには、図1(b)、
図2(b)及び3(b)に示すと同様にDROの端子部
のインダクタンスを伝送路に移行する必要がある。その
方法は前記と同様である。
【0049】平衡型回路は不平衡型回路を対称面を持つ
ように変形して構成され得る。例えば、図6(a)は、
図1(a)の各段に対応する平衡型回路図である。平行
平板型誘電体共振器の寸法は特に限定されないが、フィ
ルタ全体の小型化を図る上では、厚さ(極板間距離)1
mm以下、幅1〜10mm、長さ1〜10mm程度、好
ましくは厚さ0.5mm以下、幅1〜5mm、長さ1〜
5mm程度が好ましい。平行平板型誘電体共振器は、長
さ方向において幅を連続的に変化させてもよい。これに
より、特性インピーダンスZ0が幅方向に連続的に変化
した特異なDROが得られる。インピーダンス連続変化
型の平行平板型誘電体共振器を用いることにより、高調
波の抑圧が可能である。
【0050】誘電体材料及び極板材料は、それぞれ、従
来の同軸型DROで使用されている材料が利用できる。
また、誘電体基板への電極付与は、厚膜印刷、薄膜形成
等の既存の導体層付与方法により行なうことができる。
【0051】なお、以上において、携帯端末と関連付け
て本発明の帯域可変型BPFを説明してきたが、本発明
の帯域可変型BPFは数百MGHz〜十数GHzの範囲
で有効であり、携帯端末のフロントエンドへの適用のみ
ならず、高周波回路あるいは中間周波数帯一般に帯域可
変型BPFとして有用である。
【0052】(B)高周波フロントエンド回路 前述の通り、本発明の帯域可変型フィルタ回路をもって
構成することにより、無高調波の帯域可変BPFを実現
することができる。このため、本発明では、高周波フロ
ントエンド、特に携帯端末用のフロントエンドとして従
来にない構成を提供する。
【0053】例えば、図7(a)は狭帯域CDMA方式
における従来技術のフロントエンドを模式的に示したも
のである。本明細書の従来技術欄で詳述した通り、この
ようなフロントエンドでは、PAで発生するスプリアス
を除去するために送信側からみてアンテナの前段にLP
Fが不可欠である。このため、挿入損失は全体で3dB
以上となり送信時の消費電力を低減する上で大きな制限
となっていた。しかるに、本発明により、無高調波特性
を有する帯域可変型BPFを用いることによりかかるL
PFは不要となる。また、本発明によれば、受信時にお
けるイメージ信号の抑圧が可能であり、図7(a)のS
AW1が不要となる。さらに、本発明によれば、イメー
ジ信号を−70dB以上抑圧することも可能であり、か
かる構成の場合には図7(a)のSAW2も不要とな
る。
【0054】このように、本発明によれば、帯域可変型
BPF(図中、V―BPFで示す。)によってスプリア
スを除去し、従って、従来構成におけるスプリアス除去
用LPFを不要とした高周波フロントエンドが提供され
る。かかるフロントエンド構成の一例を図7(b)に模
式的に示す。図7(b)においてSAW2を含む構成も
含まない構成も本発明に含まれる(以下、図8(b)〜
図10において同じ。)。
【0055】図7(b)は図7(a)との対比により従
来技術との相違を明らかにするべく示すものであり、本
発明によるフロントエンドは、ここに図示するブロック
で構成されたフロントエンドのみに限定されるものでは
ない。この例と同様に従来構成においてスプリアス除去
用LPFが必須であった高周波フロントエンドについて
は、スプリアス除去用LPFを取り除き、BEFを本発
明の帯域可変型BPFに換えた構成となし得るフロント
エンドであれば、当該変更後のいずれのフロントエンド
も本発明の範囲に含まれる。
【0056】このようなフロントエンド回路の例として
は、ADC、US−PCS、K−PCS等のCDMA方
式、GSM、EGSM、PCN、AMPS、DCS、P
DC800、PDC1500等のTDMA方式の携帯電
話のフロントエンドが挙げられる。また、W−CDMA
及びcdma2000等の広帯域CDMAでは、本発明
のフロントエンド回路は特に有効である。
【0057】また、本発明によれば、アンテナへの入出
力部近傍における帯域制限手段が、本発明の帯域可変B
PFにより構成されたイメージ信号抑圧機能とスプリア
ス抑圧機能を有するデュプレクサを含む高周波フロント
エンドが提供される。
【0058】図8(a)ではシングルモードTDMAに
おける従来技術を示し、同図(b)では本発明の適用例
を模式的に示した。従来のTDMAでは送受信をアンテ
ナスイッチにより切り換えているが、切替え時に生じる
ノイズを除去してアンテナからの放射を防ぐことが必要
である。また、受信用フィルタにはSAWフィルタの適
用が一般的であるが、許容電力が小さく、アンテナ・ス
イッチが受信側に切替わるとアンテナから流入する静電
気等のスパイク・ノイズに対して無防備である。しか
し、本発明では上述の帯域可変型BPFを用いてアンテ
ナ・フィルタを構成することで、スパイク・ノイズを遮
断し送受信機を保護することが可能である。TDMA方
式では同時に送受信する必要がないので、帯域可変型B
PFの適用は単一でよい。なお、多くの携帯電話システ
ムでは、送信波および受信波の各々は独立した周波数帯
であり、送信および受信の使用周波数帯域幅は比帯域で
8%以上の広帯域となる。現状技術によるフィルタでは
急峻性が著しく劣化して実用的な急峻性が得られない。
【0059】さらに、これらの方式の組み合わせである
マルチモード方式やこれらとPHSあるいはDECT等
とを組み合わせた携帯電話システム用のフロントエンド
としても有用である。
【0060】例えば、本発明によれば、アンテナへの入
出力部近傍における帯域制限手段が、本発明の帯域可変
BPFにより構成され、これにより、同一の信号多重化
方式における複数の送信周波数帯域間での切替えのみな
らず、複数の信号多重化方式におけるそれぞれの送信周
波数帯域間での切替えを行ない、かつ、いずれの帯域に
おいても送信時のスプリアスを実質的に抑圧する高周波
フロントエンドが提供される。
【0061】さらに、本発明によれば、アンテナへの入
出力部近傍における帯域制限手段が、本発明の帯域可変
BPFにより構成され、これにより、同一の信号多重化
方式における複数の受信周波数帯域間での切替えのみな
らず、または複数の信号多重化方式におけるそれぞれの
受信周波数帯域間での切替えを行ない、かつ、いずれの
帯域においても受信時のイメージ信号を実質的に抑圧す
る高周波フロントエンドが提供される。
【0062】図9には、GSMとDCS等のTDMA方
式を2つ組み合わせたデュアルモード携帯電話用のフロ
ントエンド構成を示す。上段に示すように各方式の通信
に適合する帯域可変BPFをそれぞれ設けても良いし、
送信側(Tx)、あるいは受信側(Rx)にそれぞれ帯域可
変BPFを設けて方式間切替えを行なってもよい(これ
は図示していない。)。さらに、本発明では、帯域可変
BPFで大きなシフト幅を実現できるため、下段に示す
単一BPF構成のフロントエンドでデュアルモードが実
現できる。この場合、2つの方式の送受信の使用帯域を
帯域可変BPFで切り換える。
【0063】また、図10には、トリプルモードCDM
A用のフロントエンド構成の一例を図示した。上段はG
SM/DCS/US−PCSの組み合わせであり、下段
はその一つをW−CDMAで置換した構成例である。C
DMA方式では送・受信が同時に行われるために、CD
MA方式を含むマルチモード携帯機の場合には帯域可変
BPFは2つ以上必要となる。従来例では、かかる場
合、最低でも、CDMA方式毎にDUPが必要とされ
た。しかし、本発明では、2個の可変型BPFですべて
を含み得るため、極めて簡単な構成となる。
【0064】また、後述の実施例に示すように本発明の
帯域可変BPFではイメージ信号を70dB以上抑圧す
ることができる。このため、受信側における段間フィル
タ(図7及び8のSAW2)が不要となる。受信機全体
の雑音指数(NF)は、初段LNAの雑音指数に大きく
依存する。携帯電話機用受信機では、初段のLNAにH
EMTが採用されつつある。この場合、NFは1.4d
Bを0.7dB以下に減ずることが可能となる。しか
し、受信用フィルタおよび受信用段間フィルタの大きな
挿入損失は、NFの改善効果を阻害する。特に、初段L
NAのNFの改善とともに、アンテナ〜受信用フィルタ
までの低損失化は、受信機全体のNF改善に効果的であ
る。なお、受信用段間フィルタの省略は利得の緩和によ
る信号歪の軽減に効果的である。
【0065】なお、図7〜10には、フロントエンド構
成としてMIXまでを示したが、MIXを必要としない
ダイレクトコンバージョン(および低IF方式)でも本
発明は適用可能である。本発明では受信用段間フィルタ
が省略できるため、受信感度の改善が期待できる。この
ため、ダイレクトコンバージョンでも好適に適用でき
る。
【0066】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明する。
【0067】実施例1 異なる仕様のDROを適用した2段構成のDRO−BP
FによるDCS Tx/DCS Rxの構成例を示す。図11
において、キャパシタ容量及びDRO寸法等を下表の値
とするものであり、送信時にはC11及びC21を選択し、
受信時にはC12及びC22を選択することにより、中心周
波数を切り替えるものである。なお、回路図は、図1
(a)に準じたかたちで示したが、実際にはDRO端子
のインダクタンスを伝送線路に移した回路〔図1
(b)〕を用いている(以下同じ)。
【0068】
【表1】
【0069】この帯域可変(切替)型DRO−BPFの
特性を図12〔(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、(c)定
在波比、(d)高調波特性〕に示す。太線がDCS Tx、細
線がDCS Rxに対応する。DCS(フロントエンド構
成は図8参照)は、受信波の周波数帯域が1805〜1880M
Hzであり、中間周波数246MHzのロア・ヘテロダイン
方式であり、イメージ信号は1313〜1388MHzに現れ
る。
【0070】しかるに、図12(a)〜(d)に示すとおり、
本発明の2段切替えDRO−BPFでは、上記各帯域で
の減衰量はそれぞれ約1dBであり、帯域内のディレイ
は3〜4ns未満、イメージ信号の減衰量は36.8d
B、3F0減衰量は52.2dBであり、デュプレクサと
して有用である。このデュプレクサを用いて図8(b)
のフロントエンドを構成することにより、従来のDCS
におけるフロントエンドで使用されているRxフィルタ
(SAW1フィルタ)およびTxフィルタ(LPF)をも
統合することが可能となり、従来品よりも小型で消費電
力の小さい回路構成を実現できる。
【0071】実施例2 同一仕様のDROを適用した2段構成のDRO−BPF
によるDCS Tx/DCS Rxの構成例を示す。図11に
おいて、キャパシタ容量及びDRO寸法等を下表の値と
するものであり、送信時にはC11及びC21を選択し、受
信時にはC12及びC22を選択することにより、中心周波
数を切り替えるものである。
【0072】
【表2】
【0073】この帯域可変(切替)型DRO−BPFの
特性の特性を図13〔(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、
(c)定在波比、(d)高調波特性〕に示す。太線がDCS T
x、細線がDCS Rxに対応する。
【0074】本発明の帯域可変型DRO−BPFでは、
上記各帯域での減衰量はそれぞれ約1dBであり、帯域
内のディレイは3〜4ns未満、イメージ信号の減衰量
は34.2dB、3F0減衰量は58.7dBであり、デ
ュプレクサとして有用である。このデュプレクサを用い
て図8(b)のフロントエンドを構成することにより、
実施例1と同様に、従来品よりも小型で消費電力の小さ
いフロントエンドの回路構成を実現できる。
【0075】実施例3 同一仕様のDROを適用した2段構成のDRO−BPF
によるGSM Tx/DCS Txの構成例を示す。図11に
おいて、キャパシタ容量及びDRO寸法等を下表の値と
するものであり、GSM TxとしてはC11及びC21を選
択し、DCSTxとしてはC12及びC22を選択することに
より、中心周波数を切り替えるものである。
【0076】
【表3】
【0077】この帯域可変(切替)型DRO−BPFの
特性特性を図14〔(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、
(c)定在波比、(d)高調波特性〕に示す。太線がGSM T
x、細線がDCS Txに対応する。GSMは、送信波の周
波数帯域が890〜915MHzであり、本発明の2段切替えD
RO−BPFでは、帯域シフトは1747.5MHz(DCS)
⇔902.5MHz(GSM)である。また、3F0減衰量は、
GSM−Txにおいて53.1dBであり、DCS−Txに
おいては53.6dBであり、いずれにおいてもスプリ
アス抑圧用のLPFを不要とすることが可能となり、従
来品よりも小型で消費電力の小さいフロントエンドの回
路構成を実現できる。
【0078】実施例4 同一仕様のDROを適用した3段構成のDRO−BPF
によるGSM Rx/DCS Rxの構成例を示す。図15に
おいて、DROは実施例3と同様であり、伝送路のキャ
パシタ容量は図中の値、側路のキャパシタ容量を下表の
値とするものであり、GSM RxとしてはC11及びC21
を選択し、DCSTxとしてはC12及びC22を選択するこ
とにより、中心周波数を切り替えるものである。
【0079】
【表4】
【0080】この帯域可変(切替)型DRO−BPFの
特性特性を図16〔(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、
(c)定在波比、(d)高調波特性〕に示す。太線がGSM
Rx、細線がDCS Rxに対応する。DCSの受信波の
周波数帯域は1805〜1880MHzであり、イメージ信号は
1313〜1388MHzに現れる。GSMの受信波の周波数帯
域は935〜960MHzであり、イメージ信号は1427〜1452M
Hzに現れる。本発明の2段切替えDRO−BPFで
は、帯域シフトは1842.5MHz(DCS)⇔947.5MHz
(GSM)である。イメージ信号減衰量は、DCS Rx
においては70.2dBであり、GSM Rxにおいて7
1.1dBであり、後段のイメージ信号抑圧用のSAW
を不要とすることが可能となり、従来品よりも小型で消
費電力の小さいフロントエンドの回路構成を実現でき
る。
【0081】実施例5 同一仕様のDROを適用した3段構成の帯域可変DRO
−BPF〔図17(a)〕とこの回路の入出力ポートに並
列キャパシタ型付加回路を付与した構成例〔図17
(b)〕を示す。いずれもCdmaone用Rxとして適する値と
した。図17において、各DROは寸法:2×φ0.7
×L6(mm)、Er:82、Z0:8.55[Ω]であり、
伝送路、側路及び付加回路のキャパシタ容量は図中の値
とするものであり、図中のLowまたはHighのキャパシタ
を選択することにより、中心周波数を切り替えるもので
ある。
【0082】図17(a)の帯域可変(切替)型DRO−
BPFの特性を図18〔(a)通過帯域特性、(b)遅延特
性、(c)定在波比、(d)高調波特性〕に示す。細線がLow
に、太線がHighに対応する。
【0083】また、付加回路を設けない図17(a)の回
路とこれに付加回路を設けた図17(b)の回路との特性
の対比を図19〜26に示す。図19はLow-通過帯域特
性について、図20はLow-遅延特性について、図21は
Low-定在波比について、図22はLow-高調波特性につい
て、付加回路を設けない回路(図中細線)と付加回路を
設けた回路(図中太線)を対比した。図23はHigh-通
過帯域特性について、図24はHigh-遅延特性につい
て、図25はHigh-定在波比について、図26はHigh-高
調波特性について、付加回路を設けない回路(図中細
線)と付加回路を設けた回路(図中太線)を対比した。
【0084】これらのグラフの対比から、入出力ポート
の両側に付加回路を接続した場合、通過帯域特性〔Log
Mag |S21|特性(0.78〜0.98GHz)〕を見ると、通過帯域
より高周波側でBPF特性の急峻性が改善されていること
がわかる。高調波特性〔Log Mag |S21|特性(0.5〜3.5G
Hz)〕を見ると、急峻性の改善効果は高周波になるほど
大きくなることがわかる。
【0085】
【発明の効果】本発明の帯域可変DRO−BPFによれ
ば、各帯域での減衰量は約1dBであり、それぞれの帯
域外減衰量の調整及び高調波特性の改善が容易である。
このため、スプリアスの抑圧を実現する送信用フィル
タ、イメージ信号の抑圧を実現する受信用フィルタ、受
信時におけるイメージ信号の抑圧及び送信時におけるス
プリアスの抑制を実現するデュプレクサを提供する。
【0086】また、これらの本発明の帯域可変DRO−
BPFは各種の携帯電話方式において広範囲に使用が可
能であり、これを構成要素とすることにより、異なる多
重化方式について単一部品で対応を可能とする送信用フ
ィルタまたは受信用フィルタを構成できる。
【0087】従って、帯域可変DRO−BPFを適用す
れば、省電力化の妨げになっていたLPFの挿入損失の
問題を解消し、イメージ信号抑圧用フィルタ回路の簡略
化が可能であり、さらにマルチモード携帯電話機等にお
ける異なるモードでの部品を共通化して小型で消費電力
の小さい新規なフロントエンド構成が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による帯域可変DRO−BPFの第一
の態様を、基本構成(a)と分割端子構成(b)につい
て対照して示した回路図。
【図2】 本発明による帯域可変DRO−BPFの第二
の態様を、基本構成(a)と分割端子構成(b)とにつ
いて対照して示した回路図。
【図3】 本発明による帯域可変DRO−BPFの第三
の態様を、基本構成(a)と分割端子構成(b)とにつ
いて対照して示した回路図。
【図4】 本発明による帯域可変DRO−BPFで用い
られるDROの端子構造を表した斜視図。
【図5】 本発明による帯域可変DRO−BPFの第四
の態様を、基本構成を切換型(a)、追加型(b)及び
可変容量ダイオード型(c)について対照して示した回
路図。
【図6】 本発明による帯域可変DRO−BPFの平衡
型構成における切替え単位を模式的に表した回路図。
【図7】 狭帯域CDMA方式のフロントエンド構成を
従来例(a)と本発明の構成例(b)とについて対照し
て示したブロック図。
【図8】 シングルモードTDMAのフロントエンド構
成を従来例(a)と本発明の構成例(b)とについて対
照して示したブロック図。
【図9】 本発明によるデュアルモードTDMAのフロ
ントエンドの構成例を模式的に表したブロック図。
【図10】 本発明によるトリプルモードTDMAのフ
ロントエンドの構成例を模式的に表したブロック図。
【図11】 実施例1〜3の帯域可変BPF回路の基本
構成を示す回路図。
【図12】 実施例1の帯域可変BPFによるDCS T
x/DCS Rx回路の(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、(c)
定在波比、(d)高調波特性を示すグラフ。
【図13】 実施例2の帯域可変BPFによるDCS T
x/DCS Rx回路の(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、(c)
定在波比、(d)高調波特性を示すグラフ。
【図14】 実施例3の帯域可変BPFによるGSM T
x/DCS Txの(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、(c)定在
波比、(d)高調波特性を示すグラフ。
【図15】 実施例4の帯域可変BPF回路を示す回路
図。
【図16】 実施例4の帯域可変BPFによるGSM R
x/DCS Rxの(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、(c)定在
波比、(d)高調波特性を示すグラフ。
【図17】 実施例5の帯域可変BPF回路を示す回路
図。
【図18】 実施例5の帯域可変BPFによるCdmaone
用Rxの(a)通過帯域特性、(b)遅延特性、(c)定在波比、
(d)高調波特性を示すグラフ。
【図19】 実施例5のCdmaone用RxのLow-通過帯域特
性を示すグラフ。
【図20】 実施例5のCdmaone用RxのLow-遅延特性に
ついて(a)付加回路を設けた回路と(b)付加回路を設けな
い回路の特性を対比して示したグラフ。
【図21】 実施例5のCdmaone用RxのLow-定在波比に
ついて(a)付加回路を設けた回路と(b)付加回路を設けな
い回路の特性を対比して示したグラフ。
【図22】 実施例5のCdmaone用RxのLow-高調波特性
について(a)付加回路を設けた回路と(b)付加回路を設け
ない回路の特性を対比して示したグラフ。
【図23】 実施例5のCdmaone用RxのLow-通過帯域特
性を示すグラフ。
【図24】 実施例5のCdmaone用RxのLow-遅延特性に
ついて(a)付加回路を設けた回路と(b)付加回路を設けな
い回路の特性を対比して示したグラフ。
【図25】 実施例5のCdmaone用RxのLow-定在波比に
ついて(a)付加回路を設けた回路と(b)付加回路を設けな
い回路の特性を対比して示したグラフ。
【図26】 実施例5のCdmaone用RxのLow-高調波特性
について(a)付加回路を設けた回路と(b)付加回路を設け
ない回路の特性を対比して示したグラフ。
【図27】 本発明において適用可能な付加回路を列記
した回路図。
【図28】 従来技術による帯域可変DRO−BPFを
示す回路図。
【図29】 従来技術による図28とは異なる帯域可変
DRO−BPFを実体的に示した模式図(a)及びその
回路図(b)。
【図30】 従来技術による図28とは異なる帯域可変
DRO−BPFを実体的に示した斜視図。
【図31】 図30の帯域可変DRO−BPFの動作原
理を模式的に示した説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J006 HA03 HA15 JA01 JA31 LA01 LA21 MA09 MA12 NA04 NB07 NE00 NE16 5K060 BB05 CC04 DD04 EE05 FF06 HH11 JJ21 KK06 LL15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送線路上に、誘電体共振器(DRO)
    を含む側路を1以上設けてなるフィルタ回路であって、
    側路の少なくとも1つにおいてDROと並列に設けられ
    複数の容量値を取り得るキャパシタ手段を有し、前記容
    量を変更することによりフィルタの中心周波数を切り替
    えることを特徴とする帯域可変型フィルタ回路。
  2. 【請求項2】 DROの端子をDRO端部からの2分岐
    構造とし、該分岐により生じた2端を伝送線路に挿入す
    ることによりDROを伝送線路に直接に接続した構造と
    した請求項1に記載の帯域可変型フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 DROと並列に接続する前記キャパシタ
    手段が、フィルタの中心周波数を40MHz以上低周波
    数側にシフトする容量を有するものである請求項1また
    は2に記載の帯域可変型フィルタ回路。
  4. 【請求項4】 各側路におけるDROおよび側路キャパ
    シタの入力アドミタンス特性が高調波特性を打ち消すよ
    うに選ばれてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の無
    高調波帯域可変型フィルタ回路。
  5. 【請求項5】 アンテナへの入出力部近傍における帯域
    制限手段が請求項1乃至4のいずれかの帯域可変フィル
    タを含むことを特徴とする高周波フロントエンド回路。
  6. 【請求項6】 アンテナへの入出力部近傍における帯域
    制限手段が、請求項1乃至4のいずれかの帯域可変BP
    Fにより構成されたイメージ信号抑圧機能とスプリアス
    抑圧機能を有するデュプレクサを含む請求項5に記載の
    高周波フロントエンド回路。
  7. 【請求項7】 アンテナへの入出力部近傍における帯域
    制限手段が、請求項1乃至4のいずれかの帯域可変BP
    Fにより構成され、これにより、同一の信号多重化方式
    における複数の送信周波数帯域間での切替え、または複
    数の信号多重化方式におけるそれぞれの送信周波数帯域
    間での切替えを行ない、かつ、いずれの帯域においても
    送信時のスプリアスを実質的に抑圧する請求項5に記載
    の高周波フロントエンド回路。
  8. 【請求項8】 アンテナへの入出力部近傍における帯域
    制限手段が、請求項1乃至4のいずれかの帯域可変BP
    Fにより構成され、これにより、同一の信号多重化方式
    における複数の受信周波数帯域間での切替え、または複
    数の信号多重化方式におけるそれぞれの受信周波数帯域
    間での切替えを行ない、かつ、いずれの帯域においても
    受信時のイメージ信号を実質的に抑圧する請求項5に記
    載の高周波フロントエンド回路。
  9. 【請求項9】 複数の帯域を切り換えて使用するマルチ
    バンド携帯電話機または複数の信号多重化方式を含む携
    帯電話機に用いる請求項5乃至8のいずれかに記載の高
    周波フロントエンド回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823219B1 (ko) 2006-02-28 2008-04-18 가부시키가이샤 엔.티.티.도코모 가변 필터
KR101613517B1 (ko) 2014-01-24 2016-04-19 서강대학교산학협력단 일정한 대역폭을 갖는 가변 대역 통과 필터

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