JP2002208251A - テープ固定装置、テープ巻装装置およびこれらを備えたテープ組立装置 - Google Patents

テープ固定装置、テープ巻装装置およびこれらを備えたテープ組立装置

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JP2002208251A
JP2002208251A JP2001003247A JP2001003247A JP2002208251A JP 2002208251 A JP2002208251 A JP 2002208251A JP 2001003247 A JP2001003247 A JP 2001003247A JP 2001003247 A JP2001003247 A JP 2001003247A JP 2002208251 A JP2002208251 A JP 2002208251A
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tape
reel
pair
reels
winding
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Toru Tachibana
徹 立花
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成を小型化して設備コストを低減し、
生産変動にフレキシブルに対応できるテープ固定装置、
テープ巻装装置およびこれらを備えたテープ組立装置を
提供すること。 【解決手段】 一台の作業テーブル31上に、リーダー
テープLを供給するテープ供給部32、リーダーテープ
LをクランパCを用いて一対のリールR,Rへ固定する
テープ固定部33、固定したリーダーテープLを一方の
リールRへ巻装する第1のテープ巻装部34Aまたは第
2のテープ巻装部34Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットテープの
始端および終端に設けられた所定長のリーダーテープを
一対のリールへ固定、巻装する工程に用いて好適なテー
プ固定装置、テープ巻装装置およびこれらを備えたテー
プ組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオテープカセットやビ
デオテープカセットには、リーダーテープと称される透
明なテープが装填されており、カセットデッキ(記録再
生装置)内での磁気テープの巻始め及び巻終わりの検出
に利用されている。このような構成のテープカセット
は、一対のリールに対し予め所定長のリーダーテープを
固定、巻装してカセット内に組み込んだ後、磁気テープ
を上記リールに巻き付けるテープ巻取工程に供給されて
製造される。
【0003】図15に示すように、リーダーテープL
は、その各端部がテープ固定片としてのクランパC,C
と、クランパC,Cが係合する一対のリールR,Rの軸
部Ra,Raに形成された凹所Rb,Rbとの間で挟持
されることにより、一対のリールR,R間に所定長に亘
って固定される。これらリールR,Rに対するリーダー
テープLの固定は、従来、図16に概略的に示すテープ
組立装置を用いて全て自動で行われていた。
【0004】図16を参照して、従来のテープ組立装置
1は、中心軸2の周りに矢印A1方向へ間欠回転運動す
るインデックステーブル3を備え、このインデックステ
ーブル3の周囲にリーダーテープLを供給する供給部
6、リール搬入部10、クランパ組付部7、リール搬出
部11等を配置している。インデックステーブル3の上
面周縁部には、一対のリールR,Rを支持する一対の支
持ピン4,4群が所定角度間隔で立設されると共に、供
給部6からテンション制御ユニット17を介して供給さ
れるリーダーテープLを支持ピン4,4よりも径外方位
置でガイドする複数のガイドピン5,5,・・・が立設
されている。
【0005】リール搬入部10においては、搬送コンベ
ア12上を矢印A2方向に搬送されるプラテン13から
順次、図示しないピックアップを介して一組のリール
R,Rが支持ピン4,4へ移載される。クランパ組付部
7においては、ガイドピン5,5間に架け渡されたリー
ダーテープLが切断された後、一対のクランプヘッド
9,9が駆動し、切断されたテープ端部がクランパC,
CでリールR,Rに固定される。これにより相隣接する
リールR,Rの組間で所定長のリーダーテープLが固定
される。なお、クランパCは、パーツフィーダ8等の部
品整送手段によって所定の向きに一個ずつクランプヘッ
ド9へ自動的に繰り出されるようになっている。
【0006】リール搬出部11においては、先行する組
の一方のリールRを回転させてリーダーテープLを巻装
するテープ巻装部14が設けられ、このテープ巻装部1
4で所定のピッチに整列された一対のリールR,Rは、
図示しないピックアップを介して搬送コンベア15上の
プラテン16へ移載され、矢印A3方向へ搬送されて次
工程へ供給される。なお、検査ユニット18でクランパ
Cの組付不良が確認されたリールRの組は、不良排出部
19で自動的に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テープ組立装置1においては、リールRの供給、リーダ
ーテープLの固定、巻装、リールRの搬出までの全ての
工程を自動化させるために、インデックステーブル3の
周囲に種々のユニットを配備させる必要があり、これが
原因で装置が大型化、高コスト化しているという問題が
ある。
【0008】また、テープカセットの小型化、薄型化に
伴う構成部品の形状変更に対して既存の設備では十分に
対応することが不可能となってきており、そのために新
たに専用の装置を別途準備するとなると、上記の問題は
益々顕著となる。
【0009】また、近年における消費者の需要の多様化
等を受け、商品のライフサイクルが短くなってきてお
り、従来のコンベア方式に代表される大量生産方式で
は、商品市場の移り変わりに対処することが困難となっ
てきているため、需要のあった種類、量だけの商品を供
給する生産方式への切り替えが強く望まれている。した
がって、従来のテープ組立装置1では、カセットの種類
変更や数量の変動等、生産変動に対してフレキシブルに
対応することが非常に困難である。
【0010】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、装置
構成を小型化して設備コストを低減し、生産変動にフレ
キシブルに対応できるテープ固定装置、テープ巻装装置
およびこれらを備えたテープ組立装置を提供することを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
当たり、本発明のテープ固定装置は、一台の作業テーブ
ル上に設置され、所定長のテープの各端部を一対のリー
ルに対しテープ固定片を用いて固定するテープ固定装置
であって、テープを供給する供給部と、一対のリールを
支持するリール支持手段と、リール支持手段と対向して
配置され、前記作業テーブルに対して移動可能な可動本
体とからなり、上記可動本体が、供給部から直線的に繰
り出されたテープをテープ延在方向に相隣接して吸着保
持する一対の吸着ブロックと、一対の吸着ブロック間に
配置され、吸着保持されたテープを切断する切断部と、
一対の吸着ブロックをテープ延在方向に沿って互いに離
間する方向へ移動させる開閉手段と、テープ固定片をテ
ープ延在方向に対し略垂直方向へ押し込んでリールの軸
部に係合させる組付手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】供給部から直線的に繰り出されたテープ
は、一対の吸着ブロックにより吸着保持される。そし
て、切断手段によりテープが一対の吸着ブロック間の位
置で切断される。次いで、可動本体をリール支持手段に
向けて移動させると共に、開閉手段により一対の吸着ブ
ロックを互いに離間する方向へ移動させる。このとき、
可動本体上の組付手段とリール支持手段上のリールとが
テープを介して正対する。そこで、組付手段によりテー
プ固定片をリールの軸部に係合させ、テープをリールの
軸部に固定する。
【0013】本発明では、以上のような作用を行うテー
プ固定装置を一台の作業テーブル上に設置したので、装
置構成が簡素化されると共に設備の小型化が図られる。
また本発明では、テープの繰り出し、リール支持手段へ
のリールの設置、組付手段に対するチップ固定片の供給
は、主として作業者の手作業で行われるが、装置の立ち
上げに要する種々の時間的ロスが削減され、少量生産に
対する作業の効率化が図られる。
【0014】また、以上の課題を解決するに当たり、本
発明のテープ巻装装置は、一台の作業テーブル上に設置
され、一対のリール間に固定された所定長のテープをリ
ールに巻装するテープ巻装装置であって、一方側のリー
ルを支持し、当該リールを回転駆動可能な回転支持台
と、他方側のリールを支持し、作業テーブルに対して直
線的に移動可能な可動支持台とを備えたことを特徴とす
る。本構成により、簡素な構成かつ小スペースでテープ
の巻装作業を自動的に行うことができる。
【0015】また、本発明のテープ巻装装置は、一台の
作業テーブル上に設置され、一対のリール間に固定され
た所定長のテープをリールに巻装するテープ巻装装置で
あって、一対のリールを収容するカセットシェルが載置
される載台と、載台上のカセットシェル内に配置された
一対のリールの一方に対し、カセットシェルを介して挿
通されるリール回転軸と、リール回転軸を回転させるハ
ンドル部と、載台上のカセットシェル内に配置されたリ
ールロック機構を、リールの回転を許容する位置へ移動
させるロック解除手段とを備えたことを特徴とする。本
発明によれば、簡素な構成かつ小スペースでテープ巻装
作業を行うことができると共に、カセットシェルへのリ
ールの組付け作業を同時に行うことができる。
【0016】更に、以上の課題を解決するに当たり、本
発明のテープ組立装置は、一台の作業テーブル上に、所
定長のテープの各端部を一対のリールに対しテープ固定
片を用いて固定するテープ固定装置と、一対のリール間
に固定されたテープをリールに巻装するテープ巻装装置
とが設置されたテープ組立装置であって、テープ固定装
置が、テープを供給する供給部と、一対のリールを支持
するリール支持手段と、リール支持手段と対向して配置
され、作業テーブルに対して移動可能な可動本体とから
なり、可動本体が、供給部から直線的に繰り出されたテ
ープをテープ延在方向に相隣接して吸着保持する一対の
吸着ブロックと、一対の吸着ブロック間に配置され、吸
着保持されたテープを切断する切断部と、一対の吸着ブ
ロックをテープ延在方向に沿って互いに離間する方向へ
移動させる開閉手段と、テープ固定片をテープ延在方向
に対し略垂直方向へ押し込んでリールの軸部に係合させ
る組付手段とを具備するとともに、テープ巻装装置が、
一方側のリールを支持し、当該リールを回転駆動可能な
回転支持台と、他方側のリールを支持し、作業テーブル
に対して直線的に移動可能な可動支持台とを具備するこ
とを特徴とする。
【0017】更にまた以上の課題を解決するに当たり、
本発明のテープ組立装置は、一台の作業テーブル上に、
所定長のテープの各端部を一対のリールに対しテープ固
定片を用いて固定するテープ固定装置と、一対のリール
間に固定されたテープをリールに巻装するテープ巻装装
置とが設置されたテープ巻取装置であって、テープ固定
装置が、テープを供給する供給部と、一対のリールを支
持するリール支持手段と、リール支持手段と対向して配
置され、作業テーブルに対して移動可能な可動本体とか
らなり、可動本体が、供給部から直線的に繰り出された
テープをテープ延在方向に相隣接して吸着保持する一対
の吸着ブロックと、一対の吸着ブロック間に配置され、
吸着保持されたテープを切断する切断部と、一対の吸着
ブロックをテープ延在方向に沿って互いに離間する方向
へ移動させる開閉手段と、テープ固定片をテープ延在方
向に対し略垂直方向へ押し込んでリールの軸部に係合さ
せる組付手段とを具備するとともに、テープ巻装装置
が、一対のリールを収容するカセットシェルが載置され
る載台と、載台上のカセットシェル内に配置された一対
のリールの一方に対し、カセットシェルを介して挿通さ
れるリール回転軸と、リール回転軸を回転させるハンド
ル部と、載台上のカセットシェル内に配置されたリール
ロック機構を、リールの回転を許容する位置へ移動させ
るロック解除手段とを具備することを特徴とする。
【0018】これらの構成により、リールに対するテー
プの固定および巻装、更にはカセットシェル内へのリー
ルの組付け作業を、一台の作業テーブル上で行うことが
でき、設備スペース、設備コストを大幅に低減し、かつ
生産変動に対してフレキシブルに対応することが可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。以下の各実施の形態で
は、磁気テープ用リーダーテープを一対のリールに固
定、巻装するテープ組立装置に対して、本発明を適用し
た例について説明する。
【0020】図1及び図2は、本発明の第1の実施の形
態によるテープ組立装置の全体を示している。本実施の
形態のテープ組立装置30は、一台の作業テーブル31
上に設置されたテープ供給部32と、本発明に係るテー
プ固定装置が配置されるテープ固定部33と、本発明に
係るテープ巻装装置が配置されるテープ巻装部34とか
ら構成される。
【0021】テープ供給部32は、作業テーブル31の
左方側に位置し、所定幅(製品幅)に裁断された長尺の
リーダーテープLを巻装した供給リール35と、作業台
31の上面に対し供給リール35を回転可能に支持する
回転支持部36とを備えている。回転支持部36の回転
軸36aは、供給リール35を図2において矢印Q方向
へ回転駆動させる駆動モータ37の駆動軸に連結されて
いる。回転軸36aには、縁部に複数のスリットが形成
された円形のスリット板38が取り付けられると共に、
このスリット板38を挟むようにしてフォトセンサ39
が設けられている。
【0022】テープ固定部(テープ固定装置)33は、
作業テーブル31のほぼ中央部に位置している。テープ
固定部33は、図3から図5に示すように一対のリール
R,Rを支持する一対の支持台40,40と、作業テー
ブル31の上面に対し図2において上下方向へ所定距離
移動可能な可動本体41とからなる。
【0023】可動本体41は、作業テーブル31に対
し、その上面に設けられたガイドレール42a,42a
に沿って移動するリニア軸受42,42を介して取り付
けられている(図4,図5)。可動本体41は、図3に
示すように作業テーブル31の長孔43を貫通するブラ
ケット44を有し、その下端部には、作業テーブル31
の下面に支持されるエアシリンダ45の駆動ロッド45
aが結合されている。これにより可動本体41は、エア
シリンダ45の駆動により図3に示す非作動位置から支
持台40と近接する作動位置まで移動可能とされる。
【0024】可動本体41の上面の正面側(図2におい
て下方側)縁部には、供給リール35から直線的に繰り
出されるリーダーテープLを支持するガイドローラ46
a,46b,46c,46dが取り付けられ、このうち
ガイドローラ46bと46cとの間には、リーダーテー
プLを吸引吸着する一対の吸着ブロック47,47が設
けられている。これら一対の吸着ブロック47,47
は、テープ延在方向に相隣接して設けられており、その
吸着面には、図4もしくは図5に示す配管48A,48
Aを介して図示しない負圧回路に接続される複数の吸着
孔48,48,・・・が形成されている(図4)。
【0025】一対の吸着ブロック47,47の間には、
これら吸着ブロック47,47により保持されているリ
ーダーテープLを切断する切断部49が配置されてい
る。切断部49は、中央部にスリット50sが形成され
たブロック50と、スリット50sに対して下方からカ
ッター73を進退させるカッターユニット74とからな
る(図3)。ブロック50には、スリット50sが形成
される面と同一の面にリーダーテープLを吸引吸着する
ための吸着孔51が複数設けられ、これら吸着孔51も
配管51A,51Aを介して上記負圧回路に接続されて
いる(図4)。
【0026】図2を参照して、各吸着ブロック47,4
7の後端部には、作業テーブル31上に設けられた略三
角形状の案内部材52,52の斜辺部に当接する被案内
部53,53がそれぞれ設けられている。被案内部5
3,53は、本実施の形態ではローラー部材から構成さ
れる。
【0027】また、各吸着ブロック47,47には、こ
れら各吸着ブロック47,47を互いに離間する方向へ
付勢するバネ部材54,54の一端側を係止するポスト
55,55が設けられている(図4)。バネ部材54,
54の他端側は、可動本体41の両側方部に立設配置さ
れるポスト56,56に係止されている。
【0028】更に、各吸着ブロック47,47は、作業
台31に対し、テープ延在方向へ直線的に延びるガイド
レール57a,57aに沿って移動可能なリニア軸受5
7,57を介して取り付けられている(図4)。符号5
8,58は、吸着ブロック47,47の移動量を規制す
るストッパである。
【0029】上記の構成により、各吸着ブロック47,
47は、可動本体41の前進移動に伴って、案内部材5
2,52の案内作用とバネ部材54,54の付勢力を受
けて互いに離間する方向へ移動される(図10B)。こ
れら案内部材52,52、被案内部53,53、バネ部
材54,54、リニア軸受57,57等により、本発明
に係る開閉手段が構成される。
【0030】図4を参照して、各吸着ブロック47,4
7の後方部には、支持台40,40上のリールR,Rに
対してリール固定片であるクランパCを組み付ける組付
手段としての組付ユニット60,60が設けられてい
る。
【0031】組付ユニット60,60は、図5に示すよ
うに、可動本体41の前後方向に延在するガイドレール
61a,61aに沿って移動可能なリニア軸受61,6
1に一体固定される組付ヘッド62,62と、可動本体
41の後端部に取付ブラケット63,63を介して取り
付けられ組付ヘッド62,62を進退駆動させる駆動部
64,64とから構成される。駆動部64,64は本実
施の形態では復動型エアシリンダで構成される。
【0032】図5に示したように、組付ヘッド62は、
基部62A及び軸部62Bからなる。基部62Aは、リ
ニア軸受61及び、駆動部64の駆動ロッド64aに結
合される固定部材65の各々に対して複数のネジ部材を
介して固定されている。軸部62Bは、支持台40に向
かって水平に突出形成され、内部には負圧配管69に取
付具67を介して連通する内孔68が形成され、先端部
には内孔68に対応する開口が形成された例えばゴム等
の弾性体66が取り付けられている。
【0033】図2を参照して、組付ヘッド62,62の
軸部62B,62B先端に対向して、クランパCを単列
で複数個積層したマガジン70,70が設けられてい
る。マガジン70,70は、支持部材71,71を介し
て複数段積み上げることができるようになっている(図
4)。マガジン70,70内のクランパCは、所定の方
向(リールRへの組付方向)を向いており、最下端のク
ランパCから順次、組付ヘッド62,62の軸部62
B,62B先端に吸引保持されながら、支持台40,4
0上のリールR,R側へ供給されるようになっている
(図5)。
【0034】図5に示すように、組付ヘッド軸部62
B,62Bの先端に取り付けられる弾性体66,66
は、リールR,Rに対するクランパC,Cの組付時に、
リール軸部の凹所Rb,Rb(図15参照)とクランパ
C,Cとの間の所定以上の係合圧力を吸収する機能を果
たし、本発明に係る圧力緩衝手段を構成する。
【0035】一方、リールR,Rを支持する支持台4
0,40は、組付ヘッド62,62の軸部62B,62
Bに対向して作業テーブル31上に固定ブロック75,
75を介して設けられている(図3,図4及び図5)。
リールR,Rは、支持台40,40の上面に、リール軸
部Ra,Raの凹所Rb,Rbが組付ヘッド62,62
と対向する向きに位置決め載置される。
【0036】支持台40,40の上方には、支持台4
0,40上面側へリールR,Rを押圧保持する一対の押
圧ロッド81,81が配置されている(図3,図5)。
押圧ロッド81,81は、作業テーブル31に対して取
付フレーム82を介して支持される一対のエアシリンダ
83,83の駆動ロッド83a,83aに各々取り付け
られている。エアシリンダ83,83は本実施の形態で
は復動シリンダで構成されている。
【0037】図5を参照して、押圧ロッド81,81
は、エアシリンダ83,83の駆動ロッド83a,83
aと連結される筒状のシリンダ部84と、シリンダ部8
4の内孔に対し摺動自在に挿入され下端部で支持台4
0,40上のリールR,Rを押圧する押圧軸部85と、
シリンダ部84の内孔上端と押圧軸部85との間に設け
られる付勢バネ86と、シリンダ部84の相対向する側
周面に形成される切欠84a,84aを貫通し押圧軸部
85と一体的な規制ピン87とから構成される。
【0038】これら支持台40,40、押圧ロッド8
1,81、エアシリンダ83,83等により、本発明に
係るリール支持手段が構成される。
【0039】図2を参照して、可動本体41の前端部に
は、ガイドローラ46aと46bとの間、及び46cと
46dとの間に各々切欠41a,41aが設けられてい
る。また、作業テーブル31上には、可動本体41の前
進時にこれら切欠41a,41a内に進入しリーダーテ
ープLを掛止可能なガイドピン59,59が設けられて
いる。
【0040】更に、可動本体41と後述する第1のテー
プ巻装部34Aとの間における作業テーブル31上に
は、供給リール35から繰り出されたリーダーテープL
の端部を挟持するクランプ部77が配置されている。ク
ランプ部77は、復動シリンダ78の駆動ロッド先端に
取り付けられた可動片79と、可動片79と当接可能な
固定片80とから構成される。
【0041】更に又、可動本体41の図2において右方
端部には、上述の組付ユニット60でリーダーテープL
が固定されたリールRを支持するリール受け72が一体
固定されている。
【0042】次に、テープ巻装部(テープ巻装装置)3
4は、本実施の形態では第1のテープ巻装部34Aと第
2のテープ巻装部34Bとを有し、何れのテープ巻装部
34A,34Bを用いてもリーダーテープLの巻装が行
えるように構成されている。
【0043】図2及び図6を参照して、第1のテープ巻
装部34Aは、作業テーブル31の右方側に位置し、一
方側のリールRを支持し当該リールRを回転駆動可能な
回転支持台91と、他方側のリールRを支持し作業テー
ブル31に対して直線的に移動可能な可動支持台92と
を備えている。
【0044】回転支持台91は、その上面にリールRの
軸部内孔に係合する係合突起(図示略)を備え、作業テ
ーブル31に対し軸受94を介して支持される回転軸9
3の上端に結合されている(図6)。回転軸93の下端
は、駆動モータ96の駆動軸96aに対しカップリング
95を介して結合されている。したがって、駆動モータ
96の回転駆動により、回転支持台91上のリールRが
回転可能とされる。
【0045】可動支持台92は、リールRを係合支持す
る支持部97を有すると共に、作業テーブル31上に前
後方向に直線的に延在するガイドレール98aに沿って
移動可能なリニア軸受98に一体固定されている。可動
支持台92の一方の側端部からは、作業テーブル31に
対し前後方向に直線的に形成した挿通孔99を介して下
方へ垂下する連絡板100が設けられている。この連絡
板100の下端部100aには、作業テーブル31の下
面に固定された駆動シリンダ101(図1,図6)によ
り駆動される移動ブロック102に螺着固定されたボル
ト部材103の頭部が当接可能に対向している。
【0046】図6を参照して、可動支持台92は、回転
支持台91に対して第1の所定距離だけ離れた実線で示
す巻装開始位置と、回転支持台91に対して第1の所定
距離より短い第2の所定距離だけ離れた一点鎖線で示す
巻装終了位置との間を往復移動するように構成される。
巻装開始位置は、作業テーブル31上のブラケット10
4に螺着固定されるボルト部材105の頭部に当接して
可動支持台92の後退位置が規制される位置とされる。
巻装終了位置における可動支持板92の移動規制は、公
知の光電スイッチからなる検出器106がリールRの到
来を検出し、その出力信号を制御器107へ供給して駆
動モータ96の駆動を停止させることにより行われる。
【0047】また、巻装終了位置から巻装開始位置への
可動支持台92の移動は、駆動シリンダ101(図1及
び図6)を駆動させて、連絡板100の下端部100a
を移動ブロック102で押動させることにより行われ
る。これら駆動シリンダ101、移動ブロック102、
連絡板100等により、本発明に係る復帰手段が構成さ
れる。
【0048】図2及び図7を参照して、第2のテープ巻
装部34Bは、作業テーブル31の右方側前方部に位置
し、作業テーブル31に形成された開口112を覆い隠
すように載台111が設けられている。載台111は、
カセットシェルを構成する下シェルSを支持すると共
に、下シェルS内に収容された一対のリールR,Rを支
持するリール支持軸113及びリール回転軸114を挿
通させる貫通孔111a,111bを備えている(図
7)。
【0049】図7を参照して、リール回転軸114は、
軸受部材115を介してプーリ116に結合されてお
り、軸受部材118に支持されるハンドル部材117の
回転軸に結合されたプーリ119に対して、ベルト12
0を介して連結されている。これにより、ハンドル部材
117の回転作用がベルト120を介してリール回転軸
114に伝達される。
【0050】載台111の直下方には、下シェルS内に
配置されたリールロック機構を解除するための挿入軸1
21を支持する支持板122が設けられている。支持板
122は、レール部123a,123aに沿って支持板
122を上下移動させる駆動シリンダ123に取り付け
られている。これにより挿入軸121は、図8に示すよ
うに下シェルSの開口部Saを介して、リールロック機
構の一構成要素であるスライダ124のテーパ部124
a内面に対し進退可能とされる。スライダ124は、挿
入軸121との当接作用により、テーパ部124aの傾
斜面に倣って下シェルSに対して(図8において左方
へ)移動し、公知のようにリールR,Rの回転を許容す
る。
【0051】図9A及びBにリールロック機構の構成の
一例を示す。図9Aでは、下シェルS側の一対の支軸1
31,131に嵌入された一対のリールロック部材13
2,132の係合爪132a,132aの内縁a1,a
1に対し、二重コイルばね133の一対のアーム部13
3a,133aが各々弾接することにより、係合爪13
2a,132aをリールR,Rのフランジ外周の係合歯
Rc,Rcと係合させ、リールR,Rの回転を規制した
状態を示している。そこで、上記のように挿入軸121
を上方駆動することによりスライダ124を図中下方へ
移動させると、スライダ124によってリールロック部
材132,132の内側爪部132b,132bが押動
され、図9Bに示すように係合爪132a,132aと
係合歯Rc,Rcとの係合が解かれ、リールR,Rの回
転が許容される。
【0052】載台111の上方には、図7において実線
で示す待機位置から一点鎖線で示す作動位置へ駆動シリ
ンダ126の駆動によりレール部126a,126aに
沿って移動可能なストッパ125が設けられている。ス
トッパ125は、作動位置においてスライダ124の直
上位置に位置し、挿入軸121の上方駆動によるスライ
ダ124の突き上げを規制し、適正なリールロック解除
作用を確保する。
【0053】これら挿入軸121、ストッパ125、駆
動シリンダ123,126等により、本発明に係るロッ
ク解除手段が構成される。
【0054】次に、以上のように構成される本実施の形
態のテープ組立装置30の作用について説明する。
【0055】最初、テープ組立装置30は図2,図3及
び図5に示す状態にある。すなわち、可動本体41は非
作動位置にあり、一対の吸着ブロック47,47は互い
に近接した位置、換言すれば、組付ユニット60,60
における組付ヘッド62,62の軸部先端を吸着ブロッ
ク47,47で閉鎖する位置にある。
【0056】そこで、図10Aに示すように、供給リー
ル35を矢印P方向へ回動させてリーダーテープLを繰
り出し、その先端部をクランプ部77で挟持する。クラ
ンプ部77におけるリーダーテープLの挟持作用は、復
動シリンダ78を往動させ可動片79を固定片80に当
接させることにより行われる。これにより、リーダーテ
ープLはガイドローラ46a〜46dにガイドされると
共に、一対の吸着ブロック47,47の吸着面の直前に
位置する。
【0057】そして、一対の支持台40,40のうち左
方側にのみリールRをセットし、エアシリンダ83を駆
動させて押圧ロッド81でリールRを支持台40側へ押
圧する。押圧ロッド81による押圧力は、押圧軸部85
を付勢する付勢バネ86の付勢力で定められる。これに
より、リールRを支持台40上で適正に保持することが
でき、組付ユニット60によるクランパCの適正な組付
を確保することができる。
【0058】続いて、一対の吸着ブロック47,47で
リーダーテープLを吸着保持した後、図3に示すカッタ
ーユニット74の駆動によりカッター73を上昇させ、
切断部49においてリーダーテープLを切断(分断)す
る。
【0059】次いで、図10Bに示すように可動本体4
1を作業テーブル31に対して前進移動させ、可動本体
41を作動位置へ位置させる。可動本体41の前進移動
に伴って、一対の吸着ブロック47,47の被案内部5
3,53が案内部材52,52のガイド作用を受け、各
吸着ブロック47,47が互いに離間する方向へ移動
し、組付ヘッド62,62の軸部先端が開放される。
【0060】可動本体41の前進移動により、切欠41
a,41a内にピン59,59が進入し、ガイドローラ
46a,46b間のリーダーテープL及びガイドローラ
46c,46d間のリーダーテープLが各々ピン59,
59に掛止される。これにより、吸着ブロック47,4
7の移動によるリーダーテープL,Lの弛みが吸収され
る。
【0061】そして、駆動部64,64を駆動させて組
付ヘッド62,62を前進させ、マガジン70,70か
らクランパC,Cをリール軸部Ra,Raに形成された
凹所Rb,Rbへ向けて押し出し、切断部49で切断し
たリーダーテープLの端部を介在させてクランパC,C
を凹所Rb,Rbへ係合させ、組み付ける。
【0062】本実施の形態では、一対の吸着ブロック4
7,47を移動させる開閉手段として、略三角形状の案
内部材52,52とこれらの斜辺部にガイドされる被案
内部53,53、そして吸着ブロック47,47を付勢
するバネ部材54,54(図4参照)を含むカム機構を
採用しているので、簡素な構成で吸着ブロック47,4
7の開閉動作(移動)を行わせることができる。
【0063】また、図5を参照して、本実施の形態で
は、組付手段として上記の構成の組付ユニット60を構
成したので、組付ヘッド62の軸部62B先端でクラン
パCを吸着しながら安定してリール軸凹所Rbへ組み付
けることができる。このとき、組付ヘッドの軸部62B
先端に取り付けられた弾性体66によって、クランパC
とリール軸凹所Rbとの係合時における所定以上の係合
圧力を吸収するようにしているので、クランパC及びリ
ールRに対する損傷を防ぐことができると共に、組付不
良時における組付ユニット62及び支持台40等に対す
る影響を低減することができる。
【0064】クランパCの組付後、駆動部64の駆動が
解除され、可動本体41が非作動位置へ移動する。この
際、吸着ブロック47,47による吸着作用もまた解除
されると共に、供給リール35が駆動モータ37により
矢印Q方向へ比較的低いトルクで回転され、可動本体4
1の戻り時におけるリーダーテープLの弛みが吸収され
る(図2,図10)。
【0065】ここで、リールRに対してリーダーテープ
Lが所期の目的どおりに固定されない場合には、供給リ
ール35が矢印Q方向へ回転し続けることになる。この
場合、フォトセンサ39がスリット板38の回転に基づ
いて所定のパルス数をカウントした段階で例えば警報を
発令し、作業者にテープ固定不良を認識させる(図
1)。
【0066】さて、上記の作用で供給リール35からの
リーダーテープLの一端が固定されたリールRは、図1
1Aに示すように支持台40から可動本体41の側端部
のリール受け72へ移し替えられると共に、次なるリー
ルR、Rが各々支持台40,40にセットされる。そし
て、上記と同様な作用でもって、一対のリールR,Rに
対して同時にリーダーテープLが固定される(図11
B)。
【0067】これにより、一対の支持台40,40のう
ち、右方側に位置する支持台40上のリールRとリール
受け72上のリールRとが対となってリーダーテープL
の両端部を支持することになる。すなわち、リール受け
部72の位置により、一対のリールR,R間に支持され
るリーダーテープLの長さが決定され、本実施の形態で
は例えば約110mmとされる。
【0068】ここで、本実施の形態では、組付ヘッド6
2に対するクランパCの供給をマガジン70によって行
っているので、クランパ供給部として大きな設置スペー
スを必要とすることなく、組付ヘッド62へ一個ずつク
ランパCを所定の姿勢で供給することができる。
【0069】以上のようにして、一台の作業テーブル3
1上で一対のリールR,Rに対するリーダーテープLの
固定作業を行うようにしているので、装置構成が簡素
化、小型化できるとともに、リーダーテープLの繰り出
し作業や、支持台40上へのリールRの設置作業等は、
主として作業者の手作業で行われるが、装置の立ち上げ
に要する種々の時間的ロスが削減され、少量生産に対す
る作業の効率化を図ることができる。
【0070】一対のリールR,Rに対するリーダーテー
プLの固定作用が終了した後、一方のリールRへのリー
ダーテープLの巻装作用が行われる。このテープ巻装操
作は、第1のテープ巻装部34A、あるいは第2のテー
プ巻装部34Bで行われる(図12)。
【0071】第1のテープ巻装部34Aにおいてテープ
巻装操作を行う場合について説明する。図6を参照し
て、一方のリールRを回転支持台91上にセットすると
共に他方のリールRを巻装開始位置に位置する可動支持
台92の支持部97上にセットする。その後、駆動モー
タ96を駆動させて回転支持台91を回転させることに
よりリールRを回転させる。このときのリーダーテープ
Lの張力により可動支持台92が回転支持台91へ向け
てガイドレール98aに沿って直線的に移動する。そし
て、リールRが検出器106の配設位置(巻装終了位
置)まで到達すると、検出器106から制御器107へ
制御信号が出力され、これに基づいて駆動モータ96の
駆動が停止される。
【0072】以上のようにして、簡素な構成かつ小スペ
ースで、リールRに対するリーダーテープLの巻装作業
を自動的に行うことができる。この後、これら一対のリ
ールR,Rを次工程へ供給して図示しないカセットシェ
ル内へ収容配置される。また、リールRが取り外された
可動支持台92は、駆動シリンダ101の駆動により、
巻装開始位置へ復帰される。
【0073】本実施の形態では、可動支持台92を巻装
開始位置と巻装終了位置との2位置間を往復移動させる
ように構成しているので、テープ巻装開始時の可動支持
台92の位置合わせ作業や、テープ巻取長の検出作業が
不要となり、品質の一定化を図ることができる。特に、
テープ巻装終了位置を検出器106で検出するようにし
ているので、テープ巻装終了操作を自動化できると共
に、回転支持台91の適正な駆動制御を確保でき、品質
の更なる一定化と、過回転によるテープ切れを防止する
ことができる。
【0074】また、本実施の形態では、可動支持台92
を巻装開始位置へ復帰させる復帰手段(駆動シリンダ1
01、移動ブロック102等)を設けたので、可動支持
台92の移動作業が不要となり、作業性、生産性の向上
が図られる。なお、移動ブロック102は、テープ巻装
時、図6において左方位置にあり、テープ巻装時におい
て連絡板100と当接しないようにしている。
【0075】続いて、第2のテープ巻装部34Bにおい
てテープ巻装操作を行う場合について説明する。第2の
テープ巻装部34Bでは、図7及び図12を参照して、
載台111に載置された下シェルSを貫通するリール支
持軸113及びリール回転軸114に対して、テープ固
定部33でリーダーテープLを固定した一対のリール
R,Rをそれぞれ係合させる。
【0076】続いて、駆動シリンダ123,126を駆
動させて、挿入軸121を上昇させると共に、ストッパ
125を図7において一点鎖線で示す作動位置へ移動さ
せる。これにより、図9Bに示したようにスライダ12
4が図中下方へ移動し、リールロック機構が解除され
る。
【0077】その後、ハンドル部材117を図12にお
いて矢印B方向へ回転操作することにより、リール回転
軸114(図7)に係合させたリールRを回転させ、リ
ーダーテープLを巻装する。
【0078】以上により、第2のテープ巻装部34Bに
よれば、簡素な構成かつ小スペースでテープ巻装作業を
行うことができると共に、カセットシェルへのリールの
組付作業をも同時に行うことができる。
【0079】以上述べたように、本実施の形態のテープ
組立装置30によれば、リールRに対するリーダーテー
プLの固定および巻装、更にはカセットシェルS内への
リールR,Rの組付作業を、一台の作業テーブル31上
で行うことができ、設備スペース、設備コストを大幅に
低減し、かつ生産変動に対してフレキシブルに対応する
ことが可能となる。
【0080】図13及び図14は、本発明の第2の実施
の形態を示している。なお、図において上述の第1の実
施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略するものとする。
【0081】本実施の形態のテープ組立装置130は、
一対のリールR,Rを支持するリール支持手段の構成
が、上述の第1の実施の形態と異なる。
【0082】本実施の形態では、図14に示すように、
一対のリールR,Rが各々位置決めして載置される一対
の支持台140(図14では1つだけ図示。)には、図
示しない負圧源へ連絡する真空吸着孔141が形成さ
れ、その一端が支持台140の上面140aに開口して
いる。したがって、支持台140に載置されるリールR
は、その軸部Raの内孔底部が真空吸着孔141からの
吸引力を受けることにより支持台140上に保持される
ことになる。
【0083】したがって、本実施の形態によれば、真空
吸引力でリールR,Rを支持台140,140上に保持
するようにしているので、上述した第1の実施の形態の
ように作業台31上にリールR,Rを押圧するための押
圧ロッド81,81やエアシリンダ93,93およびこ
れらを支持する取付フレーム82が不要となり、図13
に示したように、作業台31上の作業スペースを大きく
とることが可能となる。これにより、作業性を向上させ
ることができると共に、リールR、Rのセット時の安全
性も向上させることができる。
【0084】なお、本実施の形態におけるテープ固定作
用およびテープ巻装作用は、上述した第1の実施の形態
と同様であるので、その説明は省略する。
【0085】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0086】例えば以上の各実施の形態では、一台の作
業テーブル31上に第1のテープ巻装部34A及び第2
のテープ巻装部34Bの双方を設置したが、これらのう
ち何れか1つのみ設置してもよく、この場合、テープ組
立装置の更なる小型化が図られると共に、作業テーブル
31の設置スペースの低減を図ることができる。
【0087】また、以上の第1の実施の形態では、テー
プ固定部33における一対の吸着ブロック47,47の
開閉移動を行わせる開閉手段としてカム機構を採用した
が、これに代えて、例えば一対のエアシリンダ等の駆動
シリンダを設置して各吸着ブロックを移動させるように
してもよい。
【0088】更に、以上の第1の実施の形態では、組付
ヘッドの軸部62B先端に弾性体66を取り付けて本発
明に係る圧力緩衝手段を構成したが、これに限らず、組
付ヘッドの軸部自体を弾性的に伸縮できる構成とし、こ
れを上記圧力緩衝手段とすることも可能である。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下の効果を奏することができる。
【0090】本発明の請求項1に記載のテープ固定装置
によれば、装置構成が簡素化されると共に設備の小型化
が図られると共に、装置の立ち上げに要する種々の時間
的ロスが削減され、少量生産に対する作業の効率化が図
られる。
【0091】請求項2の発明によれば、リールを適正な
組付姿勢を保持して、テープ固定作業を適正に行わしめ
ることができる。
【0092】請求項3の発明によれば、簡素な構成でリ
ールを支持することができると共に、作業スペースを大
きくして作業性、安全性を向上させることができる。
【0093】請求項4の発明によれば、簡素な構成で一
対の吸着ブロックを移動させることができるので、装置
の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0094】請求項5の発明によれば、テープ固定片を
安定してリールへ係合、組み付けることが可能となる。
また、請求項6の発明によれば、チップ固定片およびリ
ールに対する損傷を防ぐことができると共に、組付不良
時における組付手段やリール支持手段に与える影響を低
減することができる。
【0095】請求項7の発明によれば、チップ固定片の
供給部として大きな設置スペースを必要とすることな
く、組付ヘッドへ一個ずつチップ固定片を所定の姿勢で
供給することができる。
【0096】また、請求項8に記載のテープ巻装装置に
よれば、簡素な構成かつ小スペースでテープの巻装作業
を自動的に行うことができる。
【0097】請求項9の発明によれば、テープ巻装開始
時の可動支持台の位置合わせ作業や、テープ巻取長の検
出作業が不要となり、品質の一定化を図ることができ
る。
【0098】請求項10の発明によれば、テープ巻装終
了操作を自動化できると共に、回転支持台の適正な駆動
制御を確保でき、品質の更なる一定化と、過回転による
テープ切れを防止することができる。
【0099】請求項11の発明によれば、可動支持台の
巻装開始位置への移動作業が不要となり、作業性、生産
性の向上が図られる。
【0100】請求項12に記載のテープ巻装装置によれ
ば、簡素な構成かつ小スペースでテープ巻装作業を行う
ことができると共に、カセットシェルへのリールの組付
作業を同時に行うことができる。
【0101】そして、請求項13及び請求項14のテー
プ固定装置によれば、リールに対するテープの固定及び
巻装、更にはカセットシェルへ内へのリールの組付作業
を、一台の作業テーブル上で行うことができ、設備スペ
ース、設備コストを大幅に低減し、かつ生産変動に対し
てフレキシブルに対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるテープ組立装
置の全体を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるテープ組立装
置の全体を示す平面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向断面矢視図
である。
【図4】図2における[4]−[4]線方向矢視図であ
る。
【図5】図2における[5]−[5]線方向断面矢視図
である。
【図6】図2における[6]−[6]線方向断面矢視図
である。
【図7】図2における[7]−[7]線方向断面矢視図
である。
【図8】本発明の第1の実施の形態によるテープ組立装
置における、第2のテープ巻装部の一作用を説明する側
断面である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に適用されるテープ
カセットのリールロック機構の一構成例を示す要部平面
図であり、Aはリールロック作動状態を示し、Bはリー
ルロック解除状態を示している。
【図10】本発明の第1の実施の形態によるテープ組立
装置における、テープ固定部の作用を模式的に示す平面
図であり、Aは装置運転開始時のテープ及びリールの配
置状態を示し、Bは上記リールに対するテープの固定工
程を示している。
【図11】本発明の第1の実施の形態によるテープ組立
装置における、テープ固定部の作用を模式的に示す平面
図であり、Aは装置の通常のテープ及びリールの配置状
態を示し、Bは上記リールに対するテープの固定工程を
示している。
【図12】本発明の第1の実施の形態によるテープ組立
装置の作用を模式的に示す平面図であり、特に、テープ
固定部でリールに固定されたテープを第1又は第2のテ
ープ巻装部で巻き取る状態を示している。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるテープ組立
装置の全体を示す正面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態によるテープ組立
装置における、リールを支持する支持台の構成を示す側
面図である。
【図15】リールに対するテープの固定形態を説明する
斜視図である。
【図16】従来のテープ組立装置の概要を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
30,130…テープ組立装置、31…作業テーブル、
32…テープ供給部、33…テープ固定部(テープ固定
装置)、34…テープ巻装部(テープ巻装装置)、34
A…第1のテープ巻装部、34B…第2のテープ巻装
部、35…供給リール、40、141…支持台、41…
可動本体、45…エアシリンダ、47…吸着ブロック、
49…切断部、52…案内部材、53…被案内部、54
…バネ部材、60…組付ユニット(組付手段)、62…
組付ヘッド、64…駆動部、66…弾性体(圧力緩衝手
段)、81…押圧ロッド、91…回転支持台、92…可
動支持台、106…検出器、107…制御器、111…
載台、114…リール回転軸、117…ハンドル部材、
125…ストッパ、141…真空吸着孔、C…クランパ
(テープ固定片)、L…リーダーテープ、R…リール、
Ra…軸部、Rb…凹所、Rc…係合歯、S…下シェル
(カセットシェル)、Sa…開口部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一台の作業テーブル上に設置され、所定
    長のテープの各端部を一対のリールに対しテープ固定片
    を用いて固定するテープ固定装置であって、 前記テープを供給する供給部と、 前記一対のリールを支持するリール支持手段と、 前記リール支持手段と対向して配置され、前記作業テー
    ブルに対して移動可能な可動本体とからなり、 前記可動本体が、 前記供給部から直線的に繰り出されたテープをテープ延
    在方向に相隣接して吸着保持する一対の吸着ブロック
    と、 前記一対の吸着ブロック間に配置され、前記吸着保持さ
    れたテープを切断する切断部と、 前記一対の吸着ブロックをテープ延在方向に沿って互い
    に離間する方向へ移動させる開閉手段と、 前記テープ固定片を前記テープ延在方向に対し略垂直方
    向へ押し込んで前記リールの軸部に係合させる組付手段
    とを備えたことを特徴とするテープ固定装置。
  2. 【請求項2】 前記リール支持手段が、 前記一対のリールが各々位置決めして載置される一対の
    支持台と、 前記一対のリールを上方から前記支持台側へ押圧する一
    対の押圧ロッドと、 前記一対の押圧ロッドを上下移動させる駆動シリンダと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のテープ固定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記リール支持手段が、 前記一対のリールが各々位置決めして載置される一対の
    支持台と、 前記一対の支持台上面に各々形成され、負圧回路に接続
    される真空吸着孔とを含むことを特徴とする請求項1に
    記載のテープ固定装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉手段が、前記作業テーブルに固
    定される略三角形状の一対の案内部材と、 前記一対の吸着ブロックに各々設けられ、前記一対の案
    内部材の各斜辺部に当接する一対の被案内部と、 前記一対の吸着ブロックをテープ延在方向に沿って互い
    に離間する方向へ各々付勢する一対のバネ部材とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープ固定装置。
  5. 【請求項5】 前記組付手段が、 先端部で前記テープ固定片を吸着する一対の組付ヘッド
    と、 前記組付ヘッドを進退駆動させる駆動部とを含むことを
    特徴とする請求項1に記載のテープ固定装置。
  6. 【請求項6】 前記組付ヘッドには、前記テープ固定片
    を前記リールの軸部へ係合させる時に生ずる所定以上の
    係合圧力を吸収する圧力緩衝手段が設けられることを特
    徴とする請求項5に記載のテープ固定装置。
  7. 【請求項7】 前記組付ヘッドの先端部に対向して、前
    記テープ固定片を単列で複数個積層したマガジンが設け
    られることを特徴とする請求項5に記載のテープ固定装
    置。
  8. 【請求項8】 一台の作業テーブル上に設置され、一対
    のリール間に固定された所定長のテープを前記リールに
    巻装するテープ巻装装置であって、 一方側の前記リールを支持し、当該リールを回転駆動可
    能な回転支持台と、 他方側の前記リールを支持し、前記作業テーブルに対し
    て直線的に移動可能な可動支持台とを備えたことを特徴
    とするテープ巻装装置。
  9. 【請求項9】 前記可動支持台が、前記回転支持台に対
    して第1の所定距離だけ離れた巻装開始位置と、前記回
    転支持台に対して前記第1の所定距離より短い第2の所
    定距離だけ離れた巻装終了位置との間を往復移動するこ
    とを特徴とする請求項8に記載のテープ巻装装置。
  10. 【請求項10】 前記可動支持台の前記巻装終了位置へ
    の到達を検出する検出器と、 前記検出器の出力に基づいて、前記回転支持台における
    前記一方側のリールの回転駆動を停止させる制御器とを
    備えたことを特徴とする請求項9に記載のテープ巻装装
    置。
  11. 【請求項11】 前記可動支持台を、前記巻装終了位置
    から前記巻装開始位置へ移動させる復帰手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項9に記載のテープ巻装装置。
  12. 【請求項12】 一台の作業テーブル上に設置され、一
    対のリール間に固定された所定長のテープを前記リール
    に巻装するテープ巻装装置であって、 前記一対のリールを収容するカセットシェルが載置され
    る載台と、 前記載台上のカセットシェル内に配置された前記一対の
    リールの一方に対し、 前記カセットシェルを介して挿通されるリール回転軸
    と、前記リール回転軸を回転させるハンドル部と、 前記載台上のカセットシェル内に配置されたリールロッ
    ク機構を、前記リールの回転を許容する位置へ移動させ
    るロック解除手段とを備えたことを特徴とするテープ巻
    装装置。
  13. 【請求項13】 一台の作業テーブル上に、 所定長のテープの各端部を一対のリールに対しテープ固
    定片を用いて固定するテープ固定装置と、 前記一対のリール間に固定されたテープを前記リールに
    巻装するテープ巻装装置とが設置されたテープ組立装置
    であって、 前記テープ固定装置が、 前記テープを供給する供給部と、 前記一対のリールを支持するリール支持手段と、 前記リール支持手段と対向して配置され、前記作業テー
    ブルに対して移動可能な可動本体とからなり、 前記可動本体が、前記供給部から直線的に繰り出された
    テープをテープ延在方向に相隣接して吸着保持する一対
    の吸着ブロックと、前記一対の吸着ブロック間に配置さ
    れ、前記吸着保持されたテープを切断する切断部と、前
    記一対の吸着ブロックをテープ延在方向に沿って互いに
    離間する方向へ移動させる開閉手段と、前記テープ固定
    片を前記テープ延在方向に対し略垂直方向へ押し込んで
    前記リールの軸部に係合させる組付手段とを具備すると
    ともに、 前記テープ巻装装置が、 一方側の前記リールを支持し、当該リールを回転駆動可
    能な回転支持台と、 他方側の前記リールを支持し、前記作業テーブルに対し
    て直線的に移動可能な可動支持台とを具備することを特
    徴とするテープ組立装置。
  14. 【請求項14】 一台の作業テーブル上に、 所定長のテープの各端部を一対のリールに対しテープ固
    定片を用いて固定するテープ固定装置と、 前記一対のリール間に固定されたテープを前記リールに
    巻装するテープ巻装装置とが設置されたテープ巻取装置
    であって、 前記テープ固定装置が、 前記テープを供給する供給部と、 前記一対のリールを支持するリール支持手段と、 前記リール支持手段と対向して配置され、前記作業テー
    ブルに対して移動可能な可動本体とからなり、 前記可動本体が、前記供給部から直線的に繰り出された
    テープをテープ延在方向に相隣接して吸着保持する一対
    の吸着ブロックと、前記一対の吸着ブロック間に配置さ
    れ、前記吸着保持されたテープを切断する切断部と、前
    記一対の吸着ブロックをテープ延在方向に沿って互いに
    離間する方向へ移動させる開閉手段と、前記テープ固定
    片を前記テープ延在方向に対し略垂直方向へ押し込んで
    前記リールの軸部に係合させる組付手段とを具備すると
    ともに、 前記テープ巻装装置が、 前記一対のリールを収容するカセットシェルが載置され
    る載台と、 前記載台上のカセットシェル内に配置された前記一対の
    リールの一方に対し、前記カセットシェルを介して挿通
    されるリール回転軸と、 前記リール回転軸を回転させるハンドル部と、 前記載台上のカセットシェル内に配置されたリールロッ
    ク機構を、前記リールの回転を許容する位置へ移動させ
    るロック解除手段とを具備することを特徴とするテープ
    組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112123355A (zh) * 2019-06-25 2020-12-25 发那科株式会社 机器人手以及机器人

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