JP2002208108A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JP2002208108A
JP2002208108A JP2001002257A JP2001002257A JP2002208108A JP 2002208108 A JP2002208108 A JP 2002208108A JP 2001002257 A JP2001002257 A JP 2001002257A JP 2001002257 A JP2001002257 A JP 2001002257A JP 2002208108 A JP2002208108 A JP 2002208108A
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core half
gap
plate
winding
grooves
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JP2001002257A
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English (en)
Inventor
Shozo Ninomiya
祥三 二宮
Shunsaku Muraoka
俊作 村岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線溝の低融点ガラス内にバブルが発生せ
ず、高精度なチップ接着を歩留まりよく実現できる磁気
ヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 金属磁性膜9と非磁性基板10が交互に
積層された積層体ブロックを所定の角度で切断して一対
のコア半体プレートを作成する。少なくとも一方のコア
半体プレート1のギャップ形成面に補強溝15aを設
け、他方のコア半体プレート3のギャップ形成面に巻線
溝16aを設ける。補強溝及び巻線溝には、補強材とな
る低融点ガラスを充填する。次に、巻線溝が設けられて
いない方のコア半体プレートに金属磁性膜と直交する方
向に逃げ溝2を設ける。逃げ溝が巻線溝部のアペックス
に近接して巻線溝内に位置するよう両コア半体プレート
のギャップ面どうしを突き合わせて、ギャップドプレー
トを作成する。このギャップドプレートを用いて磁気ヘ
ッドを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して記録や再生を行う磁気ヘッドの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化に伴い、磁気
ヘッドとして、非磁性基板に狭持された飽和磁束密度の
高い金属磁性層からなる磁気コアが多く利用されてい
る。この磁気コアを製造する際には、高精度なトラック
位置合わせ調整が比較的容易で且つ生産性が高いことか
ら、ギャップ形成にいたる工程まで、プレート状のコア
半体プレートでのプロセスが用いられている。
【0003】以下に、従来の磁気ヘッドの製造方法につ
いて説明する。まず図6に示すように、金属磁性膜9と
非磁性基板10とを、接着材となる結晶化ガラス(図示
せず)を介して交互に積層して積層体ブロック11を作
成し、切断線12にて所定の角度に応じて切断して、図
7に示す一対のプレート状のコア半体プレート13、1
4を得る。次に、図8 (a)に示すように、少なくと
も一方のコア半体プレートのギャップ形成面に、金属磁
性膜9と平行な方向に伸びる補強溝15aの加工を行
い、コア半体プレート15を得る。また、図8(b)に
示すように、一方のコア半体プレートギャップ形成面
に、金属磁性膜9と直交する方向に伸びる巻線溝16a
の加工を行い、コア半体プレート16を得る。
【0004】更に、図9(a)、(b)に示すように、
低融点ガラス18のガラスモールド、余分なガラスの除
去、ギャップ面研磨を行い、コア半体プレート17、お
よびコア半体プレート19を得る。更に、これらのコア
半体プレート17、19に、所定のギャップ長となるよ
うギャップ材を介してギャップ形成を行い、図10に示
すギャップドプレート20を得る。次に、切断線21に
て短冊切断を行い、図11に示すギャップドバー22を
得る。更に、チップ切断を行い、図12に示すヘッドチ
ップ23を得る。次に、図13に示すように、ヘッドチ
ップ23をヘッドベース24に接着し、ヘッドベースに
接着されたヘッドを得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術では、以下に示すような課題を有する。
【0006】従来の磁気ヘッドの構造では、コア半体プ
レート17およびコア半体プレート19のギャップ形成
の際、非磁性基板と補強溝および、巻き線溝に配置され
た低融点ガラス18に、ギャップ面研磨等により偏摩耗
が生じる。そのため図14(a)に示すように、コア半
体プレート17およびコア半体プレート19を接合した
状態で隙間25が生じる。補強溝および、巻き線溝に配
置された低融点ガラス18が溶融し結合する時に、巻き
線溝の低融点ガラス18の端の方から溶融し結合するた
め、図14(b)に示すように、ギャップドプレート2
0となった時に補強溝に挟まれた金属磁性膜に相当する
巻線溝部の低融点ガラス18内に、バブル26を巻き込
んでいた。
【0007】ヘッドチップ23をヘッドベース24に接
着する際、巻線溝部を用いて自動認識を行うが、上記の
ように巻線溝部にバブル26が存在すると自動認識に掛
かり難く、高精度なチップ接着が困難となる。また、バ
ブル26が存在すると、チップ強度が低下すると言う課
題を有していた。
【0008】本発明は、上記課題を解決して、磁気ヘッ
ドの巻線溝部の低融点ガラス内にバブルが発生せず、高
精度なチップ接着を歩留まりよく容易に実現でき、また
チップ強度も強くなる磁気ヘッドの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気ヘッドの製造方法は、以下の工程を含
む。まず、金属磁性膜と非磁性基板が交互に積層された
積層体ブロックを所定の角度で切断して一対のコア半体
プレートを作成する。次に、少なくとも一方のコア半体
プレートのギャップ形成面に金属磁性膜と平行な方向に
補強溝を設け、他方のコア半体プレートのギャップ形成
面に金属磁性膜と直交する方向に巻線溝を設ける。補強
溝及び巻線溝には、補強材となる低融点ガラスを充填す
る。このガラスモールド後に、巻線溝が設けられていな
い方のコア半体プレートに金属磁性膜と直交する方向に
逃げ溝を設ける。その後、逃げ溝が巻線溝部のアペック
スに近接して巻線溝内に位置するよう両コア半体プレー
トのギャップ面どうしを突き合わせて、ギャップドプレ
ートを作成する。そのギャップドプレートを用いて磁気
ヘッドを作成する。
【0010】この方法によれば、ギャップ形成の際、巻
き線溝内では、コア半体プレートの巻線溝部の低融点ガ
ラスのみが溶融し、バブルを巻き込むことなくコア半体
プレートの逃げ溝と結合する。従って、巻線溝部の低融
点ガラス内にバブルが発生することが解消される。
【0011】上記の方法において好ましくは、金属磁性
膜は、金属層と絶縁層とを交互に積層して形成される。
【0012】また、上記の方法において好ましくは、非
磁性基板として、非磁性フェライト基板を用いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。ギャップ面研磨前ま
では、従来例の図9までと同様のプロセスを行う。図1
(a)には、金属磁性膜9と平行な方向に補強溝15a
を設けたコア半体プレート1を、図1(b)には、金属
磁性膜9と直交する方向に巻線溝16aを設けたコア半
体プレート3を示す。
【0014】次に、図1(a)に示すように、コア半体
プレート1に、逃げ溝2を形成する。逃げ溝2を形成す
る位置は、両コア半体プレートのギャップ面どうしを突
き合わせた時、図1(b)に示すコア半体プレート3の
巻線溝16a部のアペックスより下側で且つ、巻線溝1
6a内になる位置になるように調整する。その後、ギャ
ップ面研磨を行う。
【0015】更に、従来例と同様に所定のギャップ長と
なるようギャップ材を介してギャップ形成を行い、図2
に示すギャプドプレート4を得る。次に、切断線5にて
短冊切断を行い、図3に示すギャップドバー6を得る。
更に、チップ切断を行い、図4に示すような、アペック
ス7より下側で且つ、巻き線溝内となる位置に逃げ溝2
を設けたヘッドチップを得る。
【0016】上記のようなプロセスによれば、図5
(a)に示すように、補強溝側のコア半体プレート1に
逃げ溝2を設けることで、ギャップ形成の際、巻き線溝
内では、コア半体プレート3の巻線溝部の低融点ガラス
8のみが溶融し、バブルを巻き込むことなくコア半体プ
レート1の逃げ溝2と結合する。そのため、図3(b)
に示すようにギャップト゛プレート6の巻線溝部の低融点
ガラス8はバブルを巻き込みにくい。
【0017】
【実施例】本実施例では、金属磁性膜9としては、Fe
TaN磁性膜を用い、非磁性基板10としては、非磁性
単結晶フェライト基板を用いた。この実施例での結果を
下記(表1)に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示す通り、バブル不良率は、従来は
90%であったものが、本発明によれば3%まで低減で
きる。また、チップ強度(ギャップ面での破壊強度)
も、従来の150gから、本発明によれば200gと強
くなった。
【0020】また上記の説明では、金属磁性膜9として
FeTaN磁性膜を用いた例を示したが、Co系アモル
ファス合金やその他のFe系磁性合金などを用いても同
様な効果が得られるのは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ヘッ
ドの巻線溝の低融点ガラス内にバブルが発生しない。こ
のため、ヘッドチップの自動認識を精度よく行うことが
でき、高精度のチップ接着を歩留まりよく容易に実現で
きる。また、チップ強度も強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における磁気ヘッドの製
造方法の工程を示す斜視図
【図2】図1の工程に続く本発明の製造方法の工程を示
す斜視図
【図3】図2の工程に続く本発明の製造方法の工程を示
す斜視図
【図4】図3の工程に続く本発明の製造方法の工程を示
す斜視図
【図5】本発明の製造方法による効果を説明するための
平面図
【図6】従来例の磁気ヘッドの製造方法の工程を示す斜
視図
【図7】図6の工程に続く従来例の製造方法の工程を示
す斜視図
【図8】図7の工程に続く従来例の製造方法の工程を示
す斜視図
【図9】図8の工程に続く従来例の製造方法の工程を示
す斜視図
【図10】図9の工程に続く従来例の製造方法の工程を
示す斜視図
【図11】図10の工程に続く従来例の製造方法の工程
を示す斜視図
【図12】図11の工程に続く従来例の製造方法の工程
を示す斜視図
【図13】図12の工程に続く従来例の製造方法の工程
を示す斜視図
【図14】従来例の製造方法におけるバブル発生メカニ
ズムを説明するための平面図
【符号の説明】
1 コア半体プレート 2 低融点ガラス 3 コア半体プレート 4 ギャップドプレート 5 切断線 6 ギャップドバー 7 アペックス 8 低融点ガラス 9 金属磁性層 10 非磁性基板 11 積層体ブロック 12 切断線 13 コア半体プレート 14 コア半体プレート 15 コア半体プレート 15a 補強溝 16 コア半体プレート 16a 巻き線溝 17 コア半体プレート 18 低融点ガラス 19 コア半体プレート 20 ギャップドプレート 21 説断線 22 ギャップドバー 23 ヘッドチップ 24 ヘッドベース 25 隙間 26 バブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D093 AD05 BA15 BD01 HC03 JA01 JB10 5D111 AA13 BB24 BB37 FF05 FF17 FF41 GG03 HH03 JJ14 JJ32 KK11 KK20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属磁性膜と非磁性基板が交互に積層さ
    れた積層体ブロックを所定の角度で切断して一対のコア
    半体プレートを作製し、少なくとも一方の前記コア半体
    プレートのギャップ形成面に前記金属磁性膜と平行な方
    向に補強溝を設け、他方の前記コア半体プレートのギャ
    ップ形成面に前記金属磁性膜と直交する方向に巻線溝を
    設け、前記補強溝及び巻線溝に補強材となる低融点ガラ
    スを充填し、前記巻線溝が設けられていない方の前記コ
    ア半体プレートに前記金属磁性膜と直交する方向に逃げ
    溝を設け、前記逃げ溝が前記巻線溝部のアペックスに近
    接して前記巻線溝内に位置するよう前記両コア半体プレ
    ートのギャップ面どうしを突き合わせて、ギャップドプ
    レートを作成し、そのギャップドプレートを用いて磁気
    ヘッドを作成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 金属磁性膜は、金属層と絶縁層とを交互
    に積層して形成されることを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 非磁性基板として、非磁性フェライト基
    板を用いることを特徴とする請求項1または2記載の磁
    気ヘッドの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009513363A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 アールジーエス・ディベロップメント・ビー.ブイ. 金属パネルに所定のパターンを製造するための方法並びに装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009513363A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 アールジーエス・ディベロップメント・ビー.ブイ. 金属パネルに所定のパターンを製造するための方法並びに装置

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