JP2002207482A - 自動演奏装置、及び自動演奏方法 - Google Patents

自動演奏装置、及び自動演奏方法

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JP2002207482A
JP2002207482A JP2000384870A JP2000384870A JP2002207482A JP 2002207482 A JP2002207482 A JP 2002207482A JP 2000384870 A JP2000384870 A JP 2000384870A JP 2000384870 A JP2000384870 A JP 2000384870A JP 2002207482 A JP2002207482 A JP 2002207482A
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JP2000384870A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Tamoto
茂明 田本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から入力される音響信号から信憑性の高
い正確なテンポを検出することができる自動演奏装置、
及びその自動演奏方法を提供することである。 【解決手段】 帯域制限された音響信号が、包落線検出
器で包落線に変換される。包落線のピーク値、そのピー
ク値の発生時間間隔に基づいて基本テンポパラメータ、
付加テンポパラメータが決定される。基本テンポパラメ
ータ、付加テンポパラメータがRAM内のピーク値の発
生時間間隔と一致するかどうか検索され、一致する確率
が最大のテンポパラメータに基づきテンポが決定され
る。更に、決定されたテンポの倍のテンポ、及び決定さ
れたテンポの近傍値の信憑性が評価されてテンポが最終
的に検出されるので、精度が高く、信憑性の高いテンポ
の検出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から入力され
る音響信号に同期して自動演奏を実行する自動演奏装
置、及びその自動演奏方法に関し、詳細には、テンポデ
ータを有しない音響信号からテンポを検出することによ
り音響信号に同期して自動演奏を実行する自動演奏装
置、及びその自動演奏方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子楽器の普及に伴い、電子楽器
の演奏形態も多様化されており、例えば、人が演奏する
生の音楽等に同期させて電子楽器を自動演奏することが
行われている。
【0003】このような場合、演奏される楽音のテンポ
を正確に検出し、検出されたテンポに応じて電子楽器を
自動演奏させることができる。正確にテンポを検出でき
なければ、演奏とのリズムの調和がとれず、電子楽器に
よる自動演奏が音楽的に不自然になってしまうからであ
る。
【0004】テンポを検出する従来の手法として、特開
平7−64544号公報に開示されたテンポデータ生成
方法がある。音響信号が入力されると、音響信号のピー
ク値、及びその発生時間がメモリに記憶され、記憶され
たピーク値の平均値を越えるピーク値が抽出される。抽
出されたピーク値から2個のピーク値が選択され、その
発生時間間隔ごとにその他のピーク値が存在するか否か
が検索される。その他のピーク値が存在する場合、選択
された発生時間間隔に基づいてテンポデータが生成され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、人が音楽を
演奏する場合、演奏に自然な変化を与えて音楽の演出効
果を高める手法がとられることがある。例えば、シンバ
ルなどの打楽器をタイミングを微妙にずらしたり、演奏
を一定時間だけ故意に遅延させたりして、故意に真のテ
ンポからリズムをずらすことによって音楽の表現を豊か
にすることが可能である。
【0006】また、シンバルなどの打楽器だけではな
く、ベースギターなどの弦楽器でもリズムが同時に刻ま
れる場合もあり、演奏中の楽音には、リズムを刻むため
の複数の楽器の音響が複雑に混在するような場合があ
る。
【0007】しかしながら、従来の手法により、このよ
うなリズムを刻むための複数の楽器の音響が複雑に混在
する音響信号からテンポデータが検出される場合、異な
る楽器間のピーク値間の発生時間間隔に基づき検索が実
施されて、真のテンポと大幅に異なり、信頼性の低いテ
ンポを検出してしまう可能性がある。
【0008】また、完全に同期した自動演奏を実現する
には、正確なテンポを検出するだけではなく、演奏中の
楽音と自動演奏との演奏タイミングのずれを修正する必
要がある。
【0009】本発明の目的は、外部から入力される音響
信号から信頼性の高い正確なテンポを検出し、そのテン
ポに応じて確実に外部から入力される音響信号の演奏タ
イミングに同期することのできる自動演奏装置、及びそ
の自動演奏方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様によれば、外部から入力される
音響信号に同期させて自動演奏する自動演奏装置であっ
て、入力される音響信号の特定周波数帯のレベルを抽出
し、前記抽出されたレベルに含まれるピーク値のうち、
当該検出されたピーク値に基づくしきい値を越えるピー
ク値と、そのピーク値間の発生時間間隔とを順次記憶
し、前記記憶されたピーク値間の発生時間間隔から1ま
たは複数の時間間隔を選択し、前記選択された時間間隔
それぞれの正の整数倍に基づく時間間隔と前記記憶され
たピーク値間の発生時間間隔とが、前記記憶されたピー
ク値のうち最初に発生するピーク値を基準として一致す
る確率を、前記選択された時間間隔ごとに算出し、前記
一致する確率が最大である時間間隔に基づいて、前記入
力される音響信号に同期して自動演奏するためのテンポ
を決定するようになっている。
【0011】また、前記入力される音響信号は、外部か
ら入力される音響信号が包落線に変換された信号である
ようにしてもよい。
【0012】また、前記選択される1または複数の時間
間隔には、前記算出されたピーク値間の発生時間間隔か
ら選択される時間間隔と、該時間間隔の組み合わせから
成る和である時間間隔とが含まれるようにしてもよい。
【0013】また、前記一致する確率が最大である時間
間隔の1/2の値の正の整数倍に基づく時間間隔と前記
記憶されたピーク値の発生時間間隔とが前記記憶された
ピーク値のうち最初に発生するピーク値を基準として一
致する確率が、前記一致する確率が最大である時間間隔
の確率よりも大きい場合に、前記一致する確率が最大で
ある時間間隔の1/2の値の時間間隔に基づいて前記テ
ンポを決定してもよい。
【0014】さらに、前記一致する確率が最大である時
間間隔に基づくテンポの近傍値を表す発生時間間隔の正
の整数倍に基づく時間間隔と前記記憶されたピーク値の
発生時間間隔とが、前記記憶されたピーク値のうち最初
に発生するピーク値を基準として一致する確率を更に求
め、前記一致する確率が最大であるテンポの近傍値に基
づく時間間隔にしたがって前記テンポを決定するように
してもよい。
【0015】また、外部から入力される音響信号のテン
ポに相当するタイミングでクロック信号を外部音声出力
システムに出力して自動演奏を実行させる自動演奏装置
であって、外部から入力される音響信号のテンポに基づ
いて、自動演奏における小節の開始を示すタイミング信
号を出力し、前記入力される音響信号から検出されるピ
ーク値と、その発生時間とを記憶し、前記記憶されたピ
ーク値の発生時間と前記タイミング信号が出力される時
間とのずれを算出し、前記算出されたずれに応じてクロ
ック信号を出力する時間間隔を補正して自動演奏のタイ
ミングを調整するようにしてもよい。
【0016】また、本発明の第2の態様によれば、外部
から入力される音響信号に同期させて自動演奏するため
のテンポ検出方法であって、入力される音響信号の特定
周波数帯のレベルを抽出し、前記抽出されたレベルに含
まれるピーク値のうち、当該検出されたピーク値に基づ
くしきい値を越えるピーク値と、そのピーク値間の発生
時間間隔とを順次メモリに記憶し、前記記憶されたピー
ク値間の発生時間間隔から1または複数の時間間隔を選
択し、前記選択された時間間隔それぞれの正の整数倍に
基づく時間間隔と前記記憶されたピーク値間の発生時間
間隔とが、前記記憶されたピーク値のうち最初に発生す
るピーク値を基準として一致する確率を、前記選択され
た時間間隔ごとに算出し、前記一致する確率が最大であ
る時間間隔に基づいて、前記入力される音響信号に同期
して自動演奏するためのテンポを決定するテンポ検出方
法により上記課題を解決している。
【0017】前記入力される音響信号は、外部から入力
される音響信号が包落線に変換された信号であってもよ
い。
【0018】前記選択される1または複数の時間間隔に
は、前記算出されたピーク値間の発生時間間隔から選択
される時間間隔と、該時間間隔の組み合わせから成る和
である時間間隔とが含まれるようにしてもよい。
【0019】また、前記一致する確率が最大である時間
間隔の1/2の値の正の整数倍に基づく時間間隔と前記
記憶されたピーク値の発生時間間隔とが前記記憶された
ピーク値のうち最初に発生するピーク値を基準として一
致する確率が、前記一致する確率が最大である時間間隔
の確率よりも大きい場合に、前記一致する確率が最大で
ある時間間隔の1/2の値の時間間隔に基づいて前記テ
ンポを決定してもよい。
【0020】さらに、前記一致する確率が最大である時
間間隔に基づくテンポの近傍値を表す時間間隔の正の整
数倍に基づく時間間隔と前記記憶されたピーク値の発生
時間間隔とが、前記記憶されたピーク値のうち最初に発
生するピーク値を基準として一致する確率を更に求め、
前記一致する確率が最大であるテンポの近傍値に基づく
時間間隔にしたがって前記テンポを決定するようにして
もよい。
【0021】また、外部から入力される音響信号のテン
ポに相当するタイミングでクロック信号を外部音声出力
システムに出力して自動演奏を実行させる自動演奏方法
であって、外部から入力される音響信号のテンポに基づ
いて、自動演奏における小節の開始を示すタイミング信
号を出力し、前記入力される音響信号から検出されるピ
ーク値と、その発生時間とを記憶し、前記記憶されたピ
ーク値の発生時間と前記タイミング信号が出力される時
間とのずれを算出し、前記算出されたずれに応じてクロ
ック信号を出力する時間間隔を補正して自動演奏のタイ
ミングを調整するようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動演奏装置の一
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る自動演奏装置が適用された電子楽器の概略
構成を示すブロック図である。図1において、電子楽器
1は、例えば、中央処理演算装置(以下、CPU)1
0、主記憶装置であるROM11、RAM12、音響入
力装置13、周波数フィルタ14、包落線検出器15、
ピークホールド回路16、時間計測器17、音源回路1
8、操作子インターフェース20とを備えている。CP
U10、ROM11、RAM12、音響入力装置13、
周波数フィルタ14、包落線検出器15、ピークホール
ド回路16、時間計測器17、音源回路18、操作子イ
ンターフェース20は、バス30で相互に接続されてい
る。
【0024】CPU10は、ROM11に格納されてい
るプログラムにしたがって、RAM12をワークエリア
として使用しつつ、電子楽器1の各部を制御する。ま
た、CPU10には、設定されたテンポに対応した周期
のクロックパルスがタイマ(図示せず)から供給され
る。このクロックパルスにより後述する各種割り込みル
ーチンが実行される。
【0025】音響入力装置13は、CPU10からの制
御に従って、外部から電子楽器1に入力される楽音に基
づいて音響信号を発生させ、周波数フィルタ14に音響
信号を出力する。本実施の形態における音響入力装置1
3は、CD−ROM、DVD等の記録媒体22から音声
データを読み出して音響信号を発生させる。音響入力装
置13は、マイクロホンを介して人間が実際に生で演奏
する楽音を取り込んで音響信号を発生するようにしても
よい。周波数フィルタ14は、音響入力装置13から入
力される音響信号のうち特定周波数帯の信号(レベル)
のみを通過させて、包落線検出器15に出力する。
【0026】包落線検出器15は、周波数フィルタ14
から入力される音響信号を包落線に変換して、ピークホ
ールド回路16に出力する。ピークホールド回路16
は、包落線検出器15から入力された包落線のピーク
値、及びその発生時間を検出して、時間計測器17に出
力する。
【0027】時間計測器17は、ピークホールド回路1
6から入力されたピーク値からしきい値を算出し、その
しきい値を越えるピーク値の発生時間間隔を測定する。
測定された発生時間間隔はRAM12に出力される。R
AM12に記憶されるデータについてはさらに詳しく後
述する。
【0028】音源回路18は、音源データを波形データ
ROM(図示せず)を参照して、出力すべき音声波形に
応じたデジタル信号を読み出し、アナログ信号に変換し
てサウンドシステム19に出力する。このサウンドシス
テム19は、アンプ及びスピーカ(図示せず)により構
成されている。音源回路18から出力されるアナログ信
号がアンプで増幅されて、スピーカで旋律用の楽音が発
生する。
【0029】操作子インターフェース20は、本電子楽
器1に各種動作を指示する操作子21を構成する各スイ
ッチの操作に対応するスイッチ信号を発生し、バス30
を介してCPU10に供給する。操作子21は、例え
ば、自動演奏を開始、停止させるスイッチ等で構成され
る。
【0030】次に、本実施の形態にかかる電子楽器1の
動作について、図2以下を参照して説明する。なお、本
電子楽器1で行われる制御動作の中には、CPUの制御
下でCPU以外の回路が実際の制御を行っている場合も
存在するのであるが、説明の便宜上、以下では、CPU
が関係する制御は、CPUが直接的に制御しているとし
てその説明を行う。
【0031】図2は、電子楽器1によるテンポ検出処理
についてのフローチャートである。操作子21の自動演
奏を開始させるスイッチからのスイッチ信号がCPU1
0に入力されると、図2に示される処理手順にしたがっ
て、外部から入力される音響信号に対してテンポを検出
する処理が開始される。
【0032】まず、テンポの検出の回数を表す変数Q
(整数)が0に設定される(ステップS6)。外部から
入力される楽音に基づいて音響入力装置13が発生する
音響信号から、テンポを検出するためのデータを抽出す
るデータ抽出処理(ステップS1)が実行された後、後
述する第1のテンポ候補決定処理(ステップS2)、ス
イープ検索処理(ステップS3)、再試行処理(ステッ
プS4)が実行されて最終的にテンポが決定される。そ
の後、決定されたテンポに基づいて自動演奏が実行され
る(ステップS5)。本実施の形態におけるテンポ検出
処理では、ステップS2でテンポとしての候補が一旦決
定された後、決定されたテンポの信憑性を詳細に評価す
ることによってテンポ検出の精度を高めることができる
ようになる。
【0033】図3は、データ抽出処理S1の流れを示す
フローチャートである。まず、音響信号入力装置13か
ら出力された音響信号について、周波数フィルタ14で
フィルタ処理が実行されて(ステップS11)、特定周
波数帯の信号(レベル)が抽出される。本実施の形態に
おいてはフィルタとして、カットオフ周波数12kHz
のハイパスフィルタが用いられる。同じ周波数帯域に属
してリズムを刻む楽器の音の重複を回避して、テンポ検
出の精度を高めるためである。なお、フィルタの特性
は、テンポを検出する対象である楽音に応じて決められ
るので、適宜変更することは可能である。
【0034】図4は、一般的に楽音のリズムを刻むため
に用いられる代表的な楽器の音の高さとレベルとの関係
を示す図である。図4には、一例として、バスドラム、
スネアドラム、シンバル、ベースギターの特性がそれぞ
れ示されている。また、COは、周波数フィルタ14の
カットオフ値(12kHz)を示す。バスドラム、ベー
スギターは低域に、スネアドラム、シンバルは高域に属
している。仮に、低域に属するバスドラム、ベースギタ
ーでテンポの検出をする場合、互いに同じ周波数帯域に
属しており、両者の音響信号が混在しており正確なテン
ポの検出が困難となる。反面、高域に属するスネアドラ
ム、シンバルは音のエンベロープ変化が激しく、互いに
妨害することも少ないので、高域に属するこれらの楽器
の音響信号から正確なテンポの検出を実行できる。
【0035】次に、周波数フィルタ14でフィルタ処理
された音響信号は、包落線検出器15によって包落線に
変換される(ステップS12)。包落線に変換すること
により、音響信号入力装置13から出力される音響信号
からノイズ等細かい変動が取り除かれる。
【0036】図5は、音響入力装置13から出力された
音響信号、及びその包落線の一例を示す図である。図5
において、Rは音響信号入力装置13から出力された音
響信号、Hはその音響信号Rの包落線を示す。音響信号
Rにはノイズ等細かい変動が数多く含まれている。その
ため、後述するピーク値の発生時間間隔を検出する際に
多数のピーク値を検出してしまい、真のテンポを表す可
能性が明らかにないピーク値に関してテンポの検出に時
間を無駄に費やしてしまうことになる。また誤ったテン
ポを検出して正確なテンポの検出が困難になる場合があ
る。細かい変動を含まない包落線Hでテンポの検出を実
行することにより、テンポ検出時間の短縮、テンポの検
出精度を向上させることができる。
【0037】さらに、ピークホールド回路において包落
線に変換された信号のピーク値が検出され、時間計測器
において検出されたピーク値に応じてしきい値が算出さ
れる(ステップS13)。本実施の形態では、最大のピ
ーク値の70%の値がしきい値として設定されることに
なっているが、しきい値の設定は適宜変更可能である。
【0038】図6は、図5の包落線H、そのピーク値及
びピーク値の発生時間、並びにしきい値の関係を示す図
である。P0は包落線Hのピーク値、t0はピーク値P
0の発生時間を示す。以下同様の関係で、ピーク値P1
と発生時間t1、ピーク値P2と発生時間t2、ピーク
値P3と発生時間t3の組み合わせとなっている。ま
た、THは包落線Hのピーク値のしきい値を示す。図6
においては、ピーク値P0、P1、P2、P3全てがし
きい値THを越えているので、テンポ検出処理の対象と
なる。
【0039】続いて、ピーク値が検出された後、時間計
測器17においては、包落線を越えたピーク値の発生時
間、及びそれらピーク値間の発生時間間隔が算出され
て、その算出されたデータが所定の数だけRAM12に
格納される(ステップS14)。この際、算出された発
生時間間隔の個数、これら発生時間間隔の総和も計算さ
れてRAM12に格納される。本実施の形態において、
RAM12に格納される発生時間間隔の数は、一例とし
て10個となっているが、格納される数は適宜変更可能
である。
【0040】この発生時間間隔の算出の際、極端に発生
時間間隔が大きい、または小さいデータはノイズ等の不
良データとして除外すれば、テンポ検出の時間短縮、精
度のあるテンポの検出が可能となる。ここで、通常、テ
ンポは1分間(60秒)に含まれる四分音符の数で表さ
れる。一般的に、テンポが速い楽曲のテンポは約190
なので、本実施の形態においては一例として、0.1秒
よりも小さい発生時間間隔を除外するようになってい
る。
【0041】次に、格納された発生時間間隔が小さい順
にソートされる(ステップS15)。図7は、RAM1
2に発生時間間隔が格納された状態を示す図である。図
7(a)は、時間計測器17で算出された発生時間間隔
が格納された状態を示す。図7(b)は、図7(a)の
発生時間間隔が小さい順でソートされた状態を示す。D
0、D1、D2はそれぞれ、RAM12のデータ格納領
域を示す。図6のピーク値P0、P1間の発生時間間隔
t1−t0、ピーク値P1、P2間の発生時間間隔t2
−t1及びピーク値P2、P3間の発生時間間隔t3−
t2、その他ピーク値間の発生時間間隔が、データ格納
領域D0、D1、D2に格納されている。ステップS1
4の処理によって、図7(b)のように小さい順にピー
ク値の発生時間間隔が並べ替えられる。
【0042】続いて、ソートされた発生時間間隔の中か
ら、テンポを表す指標であって、四分音符に相当する時
間間隔(以下、基本テンポパラメータ)を決定する処理
に移行する。
【0043】ここでは、RAM12に格納された発生時
間間隔の総和の1/2より小さい範囲に属する発生時間
間隔が基本テンポパラメータとして採用されるようにな
っている。発生時間間隔の総和の1/2より大きい発生
時間間隔は、RAM12に格納された発生時間間隔に基
づく信号の中で一度しか発生しないので、テンポを求め
る指標としては信憑性が低いので予め除外するためであ
る。これによりテンポを検出するための無駄な検出時間
を省き、テンポ検出の時間短縮が可能となる。
【0044】ここでは、ステップS15でソートされた
順番(小さい値を有する順)で、発生時間間隔ごとに基
本テンポパラメータとして採用されるか否か順次判断さ
れるようになっている。テンポが速いリズムの楽曲の場
合、リズムを刻む楽器が小刻みに演奏されてピーク値の
発生時間間隔が小さくなる傾向がある。小さな時間間隔
で発生するピーク値を検索対象から漏らすことがなく、
信憑性の高いテンポの検出を実行することができるよう
になる。
【0045】まず、基本テンポパラメータの個数を表す
変数iが「0」に設定され(ステップS16)、RAM
12に格納された発生時間間隔の中で最小値が選択され
る。選択された発生時間間隔が、RAM12に格納され
た発生時間間隔の総和の1/2よりも大きいか否かが判
断される(ステップS17)。
【0046】その発生時間間隔がRAM12に格納され
た発生時間間隔総和の1/2よりも大きくなければ(ス
テップS17;NO)、発生時間間隔の中で最小値が基
本テンポパラメータKTとして採用され、変数iが
「1」インクリメントされる(ステップS18)。次
に、変数iが、RAM12に格納された発生時間間隔の
個数に達して基本テンポパラメータの選択が終了したか
否かが判断される(ステップS19)。基本テンポパラ
メータの選択が終了していないと判断された場合(ステ
ップS19;No)、RAM12内に格納された発生時
間間隔の中で次に大きな値を有する発生時間間隔が検索
対象とされた後(ステップS20)、ステップS17に
戻り、基本テンポパラメータを決定するための処理を繰
り返す。
【0047】検索の対象となった発生時間間隔がRAM
12に格納された発生時間間隔総和の1/2よりも大き
くなければ(ステップS17;Yes)、または変数i
が、RAM12に格納された発生時間間隔の個数に達し
て基本テンポパラメータの選択が終了したと判断された
場合(ステップS19;Yes)、基本テンポパラメー
タを決定する処理が終了する。
【0048】基本テンポパラメータが決定された後、テ
ンポを表す指標であって、決定された基本テンポパラメ
ータの組み合わせからなる和である時間間隔(以下、付
加テンポパラメータ)が算出される(ステップS2
1)。付加テンポパラメータは、決定された基本テンポ
パラメータの全ての組み合わせのパターンにしたがって
算出される。基本テンポパラメータとして決定された時
間間隔の組み合わせの和が、真のテンポを表す、ピーク
値の発生時間間隔となる可能性も十分あるので、付加テ
ンポパラメータについてもテンポの検出に利用される。
【0049】付加テンポパラメータの説明を図6を用い
て具体的に説明する。図6では、基本テンポパラメータ
として、ピーク値P1、P2の発生時間間隔t2−t1
(以下、基本テンポパラメータKT0)、ピーク値P
2、P3の発生時間間隔t3−t2(以下、基本テンポ
パラメータKT1)、ピーク値P0、P1の発生時間間
隔t1−t0(以下、基本テンポパラメータKT2)が
決定されている。ここで、基本テンポパラメータKT0
の値が最小であり、以下、基本テンポパラメータKT
1、基本テンポパラメータK2の順で値が大きくなる。
付加テンポパラメータは、3つの基本テンポパラメータ
の組み合わせパターンにしたがって次の式(1)で表さ
れる。 FT0=KT0+KT1 FT1=KT0+KT2 FT2=KT0+KT1+KT2 FT3=KT1+KT2 式(1)で示されたように、基本テンポパラメータの組
み合わせのパターン全てについて、その組み合わせを構
成する基本テンポパラメータの和がそれぞれ算出され
て、付加テンポパラメータが算出される。
【0050】付加テンポパラメータが決定された後(ス
テップS21)、テンポ検出処理(図2参照)の第1の
テンポ候補処理(ステップS2)に移行する。次に第1
のテンポ候補処理について説明する。
【0051】図8は、第1のテンポ候補決定処理S2の
流れを示すフローチャートである。本処理では、データ
抽出処理S1で決定された基本テンポパラメータと付加
テンポパラメータそれぞれの正の整数倍に基づく時間間
隔とRAM12で格納されたピーク値の発生時間間隔と
が、RAM12に記憶されたピーク値のうち最初に発生
したピーク値の発生時間を基準として一致する確率(以
下、存在確率)が算出される。真のテンポを表す時間間
隔でピーク値が発生する確率が最大になるため、存在確
率が大きいテンポパラメータのほど真のテンポを表す信
憑性が高いと判断される。
【0052】まず、データ抽出処理S1で決定された基
本テンポパラメータ、付加テンポパラメータそれぞれの
正の整数倍に基づく時間間隔と、RAM12で格納され
たピーク値の発生時間間隔とが一致する確率が算出され
る(ステップS31)。詳細には、基本テンポパラメータ
それぞれの正の整数倍は次式(2)で求められる。 KTin= n×(KTi) di=0.01×KTi ここで、KTinは、基本テンポパラメータKTiの正
の整数倍の値、nは自然数を示す。iは整数であって、
0以上(基本テンポパラメータの個数)以下となる。d
iは許容誤差である。ピーク値の発生時間間隔が基本テ
ンポパラメータの正の整数倍KTinに対して許容誤差
範囲内にあれば、両者は一致すると判断される。
【0053】また同様に、付加テンポパラメータそれぞ
れの正の整数倍は次式(3)で求められる。 FTjn= n×(FTj) dj=0.01×FTj ここで、FTjnは、付加テンポパラメータFTjの正
の整数倍の値、nは自然数を示す。jは整数であって、
0以上(付加テンポパラメータの個数)以下となる。d
jは許容誤差である。ピーク値の発生時間間隔が付加テ
ンポパラメータの正の整数倍FTjnに対して許容誤差
範囲内にあれば、両者は一致すると判断される。
【0054】これらの判断は、RAM12に格納された
ピーク値の範囲内、つまり、最初に発生時間が小さいピ
ーク値から、最も発生時間が大きいピーク値の間で実施
される。各テンポパラメータの存在確率は、一致すると
判断された数をこの範囲内に存在するテンポパラメータ
の数で除した値である。
【0055】本処理を図面を参照して具体的に説明す
る。図9は、基本テンポパラメータ、付加テンポパラメ
ータそれぞれの存在確率の算出結果を示す。図9におい
て、図6で示された包落線から検出され、RAM12に
記憶されたピーク値として、ピーク値P0〜ピーク値P
8、およびそれぞれの発生時間t0〜t8が示されてい
る。なお、データ抽出処理S1においては、ステップS
17で示された条件を満足するピーク値の発生時間間隔
全てが基本テンポパラメータとして選択されるが、ここ
では説明の便宜上、基本テンポパラメータはKT0、K
T1、KT2の3種類のみが選択されているとして説明
する。この場合、式(2)により、付加テンポパラメー
タとしてFT0、FT1、FT2、FT3が算出され
る。
【0056】また、図9において、基本テンポパラメー
タ、付加テンポパラメータそれぞれの正の整数倍に基づ
く時間間隔とピーク値の発生時間間隔とが、ピーク値P
0の発生時間を基準として一致する確率(存在確率)の
算出結果が示されている。S1(○印)は両者が一致す
ることを示す記号であり、S2(×印)は両者が一致し
ないことを示す記号である。
【0057】存在確率は、(記号S1の個数)/(記号
S1の個数+記号S2の個数)で求められる。例えば、
基本テンポパラメータKT0においては、記号S1の個
数が8個、記号S1、S2の合計個数16個なので、基
本テンポパラメータKT0の存在確率は、0.5とな
る。図9の例では、付加テンポパラメータFT1、FT
2の存在確率1.0が最大となっており、真のテンポに
基づくテンポパラメータとしての信憑性が最も高いとみ
なされる。同じ存在確率が発生した場合、小さい方のテ
ンポパラメータが採用される。テンポパラメータの値が
小さいほど楽音のテンポが大きくなり、ゆったりとした
テンポで自動演奏が実行されるので人は心地よさを感じ
るためである。
【0058】再び図8に戻って説明を進める。基本テン
ポパラメータ、付加テンポパラメータについての存在確
率の計算が終了すると、最大の存在確率を有するテンポ
パラメータに対し、1/2の値を有するテンポパラメー
タ(以下、倍テンポパラメータ)について、ステップS
31と同様に存在確率の計算が実施される(ステップ3
2)。
【0059】音響発生装置13に入力される楽曲におい
て、リズムを刻む楽器(例えば、シンバル)が真のテン
ポに対して変則的なリズムで演奏される場合があり、こ
の場合、通常の演奏のテンポの2倍で演奏されることが
ある。つまり、真のテンポが、最大の存在確率を有する
テンポパラメータに基づくテンポの2倍である可能性が
ある。倍テンポパラメータの存在確率を検証することに
よって、テンポ検出の精度をさらに高めることができる
ようになる。
【0060】次に、ステップS31において最大の存在
確率を有するテンポパラメータの存在確率(以下、存在
確率E)が、倍テンポパラメータの存在確率(以下、存
在確率M)の2倍より大きいか否かが判断される(ステ
ップS33)。存在確率Eが存在確率Mの2倍より大き
い場合(ステップS33;Yes)、ステップS31に
て最大の存在確率を有するテンポパラメータに基づいて
第1のテンポ候補(以下、T1)が算出される(ステッ
プS34)。ステップS31にて最大の存在確率を有す
るテンポパラメータが、真のテンポを表す可能性が大き
い指標として判断され、その値を四分音符に相当する時
間として第1のテンポ候補T1が次式(4)で算出され
る。 T1=60/(ステップS31にて最大の存在確率を有
するテンポパラメータ)
【0061】存在確率Eが存在確率Mの2倍より大きく
ない場合(ステップS33;No)、倍テンポパラメー
タが、真のテンポを表す可能性が大きい指標として判断
され、倍テンポパラメータに基づいて第1のテンポ候補
T1が算出される(ステップS35)。この場合、倍テ
ンポパラメータを四分音符に相当する時間として第1の
テンポ候補T1は次式(5)で算出される。 T1=60/(倍テンポパラメータ)
【0062】図9の例では、付加テンポパラメータFT
1が最大の存在確率1.0を有しており、付加テンポパ
ラメータFT1の倍テンポパラメータの存在確率(図示
せず)は0.75となる。倍テンポパラメータに基づく
テンポの可能性が高いと判断され、第1のテンポ候補と
して、倍テンポパラメータに基づいて第1のテンポ候補
T1が算出されることになる。
【0063】このように、テンポに表す指標であるテン
ポパラメータについて、音響信号から検出されるピーク
値の発生時間間隔の存在確率を検証することによって、
測定誤差が発生した場合等のイレギュラーな発生時間間
隔のデータが無視されるので、信憑性の高いテンポを求
めることが可能になる。
【0064】第1のテンポ候補の算出がされる(ステッ
プS34、S35)と、 次にスイープ検索処理に移行
する(ステップS3、図2)。スイープ検索処理S3で
は、第1のテンポ候補処理で求められた第1のテンポ候
補について、測定誤差などの影響を抑えるためにさらに
精密な検証が実行される。スイープ検索処理S3では、
第1のテンポ候補の近傍値それぞれについて、その値の
信憑性が評価される。第1のテンポ候補の近傍値それぞ
れに基づくテンポパラメータについて、第1のテンポ候
補処理と同様に、RAM12で格納されたピーク値の発
生時間間隔における存在確率が算出される。求められた
存在確率が最大であるテンポパラメータに基づくテンポ
が真のテンポとして最終的に採用される。
【0065】図10は、スイープ検索処理S3の流れを
示すフローチャートである。まず、第1のテンポ候補処
理で真のテンポを表す可能性が大きい指標と判断された
テンポパラメータに基づき、検索用パラメータが算出さ
れる(ステップS41)。詳細には、次式(6)で検索
パラメータが求められる。 ST(m)=60×TPmax/(60+m×TPma
x) ここで、mは整数(−5≦m≦5)、ST(m)は、m
の値に対する検索パラメータを示す。TPmaxは、第
1のテンポ候補に基づくテンポパラメータである。つま
り、本スイープ検索処理S3では、第1のテンポ候補T
1の近傍値(T1−5からT1+5)に関して、その存
在確率が算出されて真のテンポとしての信憑性がそれぞ
れ検証される。
【0066】次に、求められた検索パラメータそれぞれ
の正の整数倍に基づく時間間隔と、RAM12で格納さ
れたピーク値の発生時間間隔とが一致する確率が算出さ
れる(ステップS42)。詳細には、検索パラメータそれ
ぞれの正の整数倍は次式(7)で求められる。 ST(m)l= l×ST(m) dm=0.002×ST(m) ここで、ST(m)lは、検索パラメータST(m)の
正の整数倍の値、lは自然数を示す。dmは許容誤差で
ある。ピーク値の発生時間間隔が検索パラメータST
(m)の正の整数倍ST(m)lに対して許容誤差範囲
内にあれば、両者は一致すると判断される。本処理での
許容誤差は、ステップS31における許容誤差よりも厳
しく設定されており、両者が一致するか否かが厳密に判
断される。
【0067】これらの判断は、RAM12に格納された
ピーク値の範囲内、つまり、最も発生時間が小さいピー
ク値から、最も発生時間が大きいピーク値の間で実施さ
れる。各検索パラメータの存在確率は、一致すると判断
された数を、前述した範囲内に存在するテンポパラメー
タの数で除した値である。
【0068】本処理を図面を参照して具体的に説明す
る。図11は、図9で示されたピーク値の発生時間間隔
に対する検索パラメータそれぞれの存在確率の算出結果
を示す図である。図11の例では、検索パラメータST
(1)の存在確率(0.75)が最大となっており、真
のテンポに基づくテンポパラメータとしての信憑性が最
も大きいとみなされる。
【0069】最大の存在確率を有する検索パラメータS
T(m)(以下、最大検索パラメータST(m)max)
が決定されると、その値が四分音符に相当するとして第
2のテンポ候補T2が算出される(ステップS43)。第
2のテンポ候補T2は次式(8)で求められる。 T2=60/(ST(m)max)
【0070】図11の例では、検索パラメータST
(1)が最大の存在確率0.75を有しており、第2の
テンポ候補として、検索パラメータST(1)に基づい
て第2のテンポ候補T2が算出されることになる。
【0071】このように検索パラメータST(m)の存
在確率を検証することによって、第1のテンポ候補の近
傍値それぞれについて信憑性を検証することができる。
よって測定誤差などの影響も抑えられ、第1のテンポ候
補決定処理S2よりも、さらに信憑性の高いテンポを求
めることが可能になる。
【0072】スイープ検索処理S3が終了すると、続い
て再試行処理に移行する(ステップS4)。再試行処理
S4では、スイープ検索処理S3で求められた第2のテ
ンポ候補T2が真のテンポの候補(以下、テンポTr)
として最終的に採用できるか否かの評価が実行される。
【0073】図12は、再試行処理S4の流れを示すフ
ローチャートである。まず、第2のテンポ候補T2が、
60以上190以下であるか否か判断される(ステップ
S51)。一般的に、音楽で採用されるテンポは60以
上190以下の範囲であるからである。第2のテンポ候
補T2が、60以上190以下であれば(ステップS5
1;Yes)、最大検索パラメータST(m)maxを
四分音符としてみなしたことが正しいと判断され、第2
のテンポ候補T2が真のテンポTrとなる(ステップS
53)。
【0074】第2のテンポ候補T2が、60以上190
以下でない場合(ステップS51;No)、かつ第2の
テンポ候補T2が60未満であれば(ステップS52;
Yes)、最大検索パラメータST(m)maxが2分
音符とみなされて、第2のテンポ候補T2の2倍が真の
テンポTrとなる(ステップS54)。第2のテンポ候
補T2が190より大きければ(ステップS52;N
o)、最大検索パラメータST(m)が8分音符とみな
されて、第2のテンポ候補T2の1/2倍がテンポTr
となる(ステップS55)。
【0075】次に、ステップ53、54、55いずれか
で決定されたテンポTrが、真のテンポとして最終的に
採用できるか否かについて、最大検索パラメータST
(m)maxの存在確率にしたがって判断される。
【0076】続いて、最大検索パラメータST(m)m
axの存在確率が0.7以上であるか否かが判断される
(ステップS56)。最大検索パラメータST(m)m
axの存在確率が0.7以上であれば(ステップS5
6;Yes)、ステップ53、54、55いずれかで決
定されたテンポTrが真のテンポとして採用され、テン
ポ検出で用いられたRAM13上の各種データがリセッ
トされる(ステップS57)。そして、ステップS5に
移行して、採用された真のテンポに基づいて自動演奏が
実行される。
【0077】最大検索パラメータST(m)maxの存
在確率が0.7より小さければ(ステップS56;N
o)、テンポTrが真のテンポとしては信憑性に欠ける
と判断され、再度テンポの検出が繰り返されることとな
る。テンポの検出の回数を表す変数Qが0であるか否か
が判断される(ステップS58)。変数Qが0であれば
(ステップS58;Yes)、変数Qが1だけインクリ
メントされて(ステップS59)、信憑性のあるテンポ
を検出するために、再びステップS1に戻って、データ
抽出処理S1、第1のテンポ候補決定処理S2、スイー
プ検索処理S3が繰り返される。
【0078】再度、データ抽出処理S1、第1のテンポ
候補決定処理S2、スイープ検索処理S3が実行され
て、ステップS56で存在確率が0.7以上の最大検索
パラメータST(m)maxが得られたと判断された場
合、現時点でのテンポの検出で決定されたテンポTrが
真のテンポとして採用され、テンポ検出で用いられたR
AM13上の各種データがリセットされてステップS5
に移行する。
【0079】再度、データ抽出処理S1、第1のテンポ
候補決定処理S2、スイープ検索処理S3が実行され
て、ステップS56で存在確率が0.7以上の最大検索
パラメータST(m)maxが得られなかったと判断さ
れた場合(ステップS56;No)、ステップS58に
処理が移行される。
【0080】変数Qが0でない場合、つまりテンポの検
出が2回以上実施されていると判断された場合(ステッ
プS58;No)、以前のテンポの検出において決定さ
れたテンポTrの中に、現時点のテンポの検出で決定さ
れたテンポTrと許容誤差1%の範囲内であるテンポT
rが存在する否かが判断される(ステップS60)。
【0081】以前のテンポの検出において決定されたテ
ンポTrの中に、現時点のテンポの検出におけるテンポ
Trと許容誤差±1%の範囲内であるテンポTrが存在
する場合(ステップS58;Yes)、以前のテンポ検
出におけるテンポTrに対応する最大検索パラメータS
T(m)maxの存在確率、または現時点のテンポの検
出における最大検索パラメータST(m)maxの存在
確率のいずれかが0.4以上であるか否か判断される
(ステップS61)。両者のいずれかが0.4以上であ
れば(ステップS61;Yes)、以前のテンポの検出
においても近いテンポが存在するので信憑性のあるテン
ポが検出されたとみなされる。そして、ステップS57
で現時点のテンポの検出で決定されたテンポTrが真の
テンポとして採用され、テンポ検出で用いられたRAM
12上の各種データがリセットされる。
【0082】以前のテンポの検出において決定されたテ
ンポTrの中に、現時点のテンポの検出におけるテンポ
Trと許容誤差±1%の範囲内であるテンポTrが存在
しない場合(ステップS60;No)、または以前のテ
ンポ検出におけるテンポTrに対応する最大検索パラメ
ータST(m)maxの存在確率、または現時点のテン
ポの検出における最大検索パラメータST(m)max
の存在確率のいずれもが0.4未満であれば(ステップ
S61;No)、ステップS59に移行して変数Qが1
だけインクリメントされて、信憑性のあるテンポを検出
するために再びステップS1に戻って、信憑性の高いテ
ンポTrが検出されるまでテンポの検出が繰り返され
る。なお、変数Qが所定の値に達した場合は、テンポの
検出が終了されるようにしてもよい。
【0083】以上のように、外部から入力される音響信
号からテンポを検出する際、音響信号から検出されるピ
ーク値の発生時間間隔に関するテンポとしての信憑性
が、その発生時間間隔の存在確率に基づいて厳密に検証
されるので、イレギュラーなリズムが刻まれた場合のピ
ーク値によって誤ったテンポが検出されることがなくな
る。これにより、従来に比べて正確かつ信憑性の高いテ
ンポを検出することができるようになる。
【0084】(実施の形態2)以下、本発明の自動演奏
装置における実施形態2について図面を参照しながら詳
細に説明する。本実施の形態においても、実施の形態1
と同様に本発明に係る自動演奏装置が電子楽器に適用さ
れた場合について説明する。
【0085】本実施の形態における電子楽器において
は、実施の形態1において記載したテンポ検出方法によ
り音響信号から検出されたテンポに基づき、その音響信
号内の小節が開始されるタイミングと電子楽器1による
自動演奏の小節が開始されるタイミングとの時間の差
(以下、ずれ)が検出され、そのずれ分だけ自動演奏の
演奏タイミングが補正されるようになっている。
【0086】本実施の形態における電子楽器は、実施の
形態1の電子楽器1と同様に、例えば、CPU10、主
記憶装置であるROM11、RAM12、音響入力装置
13、周波数フィルタ14、包落線検出器15、ピーク
ホールド回路16、時間計測器17、音源回路18、操
作子インターフェース20とを備えている。CPU1
0、ROM11、RAM12、音響入力装置13、周波
数フィルタ14、包落線検出器15、ピークホールド回
路16、時間計測器17、音源回路18、操作子インタ
ーフェース20は、バス30で相互に接続されている。
ハードウェアの構成は実施の形態1と同様であるので、
ここではハードウェア各部の詳細な説明は省略する。
【0087】また、外部から入力される音響信号は、実
施の形態1と同様に、CPU10の制御に従って、外部
から電子楽器1に入力される楽音に基づいて音響信号が
音響入力装置13で出力される。CD−ROM、DVD
等の記録媒体22から音声データを読み出して音響信号
を出力させてもよいし、マイクロホンを介して人間が実
際に生で演奏する楽音を取り込んで音響信号を出力する
ようにしてもよい。
【0088】以下、実施の形態1の電子楽器1と異なる
点を主に説明する。
【0089】図13は、後述するずれ検出処理で利用さ
れるRAM12上のデータを説明するための図である。
【0090】図13は、RAM12に記憶されたずれの
履歴データを示す。RAM12には、後述するずれ検出
処理中に検出されるずれが連続して記憶される。本実施
の形態においては、現時点のずれ検出から過去6回分の
ずれのデータが記憶されるようになっているが、記憶す
るデータの個数は適宜変更可能である。
【0091】ずれの履歴データには、例えば、ずれ検出
処理中に検出された順番を表す順番領域101と、ずれ
の値を所定の個数分だけ記憶するずれデータ領域102
とが含まれている。図13の例では、順番領域101に
“1”、ずれデータ領域102にずれ“Gz0”がそれ
ぞれ格納されており、ずれ検出処理中に1番目に検出さ
れたずれが“Gz0”であることが示されている。以下
同様に、ずれ検出処理中に2番目に検出されたずれ“G
z1”、ずれ検出処理中に3番目に検出されたずれ“G
z2”、ずれ検出処理中に4番目に検出されたずれ“G
z3”、ずれ検出処理中に5番目に検出されたずれ“G
z4”、ずれ検出処理中に6番目に検出されたずれ“G
z5”、ずれ検出処理中に7番目に検出されたずれ“G
z6”が記憶されている。ずれ検出中のずれデータの検
出については後述する。
【0092】また、図14は、音響入力装置13から出
力される音響信号のピーク値の発生時間間隔の統計デー
タの一例を示す。RAM12には、音響信号から検出さ
れたピーク値の発生時間間隔の発生回数が、その発生時
間間隔の階級毎に記憶される。
【0093】統計データには、ピーク値の発生時間間隔
の階級幅を示す階級幅領域111と、ピーク値の発生時
間間隔の各階級幅ごとにおける発生回数を示す発生回数
領域112とが含まれている。図14の例では、階級幅
領域111に階級幅“Δtz1”が、発生回数領域11
2にピーク値の発生時間間隔の発生回数“1”がそれぞ
れ記憶されており、階級幅“Δtz1”に属する発生時
間間隔が“1”回発生したことが示されている。以下同
様に、階級幅“Δtz2”に属する発生時間間隔の発生
回数“1”、階級幅“Δtz3”に属する発生時間間隔
の発生回数“3”等のデータが記憶されている。
【0094】次に、本実施の形態のずれ検出処理につい
て、フローチャートを用いて説明する。図15、図16
は、本発明のずれ検出処理の処理の流れを表すフローチ
ャートを示す図である。
【0095】まず、ユーザによる操作子21の操作によ
って自動演奏を開始させる信号が入力されると、ずれ検
出の回数を表す変数A(Aは正の整数)がリセットされ
る(ステップS71)。続いて、音響信号入力装置13
から出力される音響信号から実施の形態1に記載された
テンポ検出処理によって検出されたテンポが、現時点の
テンポTnowとして設定される(ステップS72)。
ここでは、実施の形態1のテンポ検出処理と同様に、音
響信号入力装置13から出力される音響信号の内、特定
周波数帯に属するエンベロープのフィルタリング後、し
きい値を越えたピーク値の発生時間間隔に基づいてテン
ポが検出される。
【0096】次に、テンポが設定された後における最初
の小節の開始時間(タイミング)が算出される(ステッ
プS73)。その最初の小節のタイミングは、ステップ
S72で設定されたテンポTnowによって算出され
る。例えば、テンポTnowが120であれば四分音符
長は0.5秒であるから、テンポが設定された後の次の
最初の小節は2秒後に開始されることとなる。
【0097】ステップS72で検出されたエンベロープ
に含まれるピーク値、及びその発生時間が抽出され、R
AM12の所定のエリア(図示せず)に記憶される(ス
テップS74)。続いて、ステップS73で算出された
最初の小節のタイミング時から、テンポTnowにした
がって1小節分の時間経過ごとに小節の開始を指示する
信号(以下、タイミング信号)が出力される(ステップ
S75)。
【0098】ここで、以下の処理を具体的に図面を参照
しながら説明する。図17は、ステップS74で抽出さ
れたピーク値、及びステップS75で出力されたタイミ
ング信号の時系列な関係を示す図である。
【0099】Pz0、Pz1は抽出されたピーク値、t
z0はピーク値Pz0の発生時間、同様にtz1はピー
ク値Pz1の発生時間を示す。また、SG0は、ステッ
プS75で出力されるタイミング信号であり、ts0は
タイミング信号SG0の発生時間を示す。
【0100】また、図17において、D0は、ピークP
z0の発生時間tz0とタイミング信号SG0の発生時
間ts0との時間差(ts0−tz0)を示す。また、
D1は、タイミング信号SG0の発生時間ts0とピー
クPz1の発生時間tz1との時間差(tz1−ts
0)を示す。
【0101】B0は、タイミング信号SG0に対応する
裏拍を示し、tb0は裏拍B0の発生時間を示す。ま
た、F0は、タイミング信号SG0の発生時間ts0と
裏拍B0の発生時間tb0との時間差tb0−ts0
(以下、裏拍時間)を示す。ここで裏拍とは、真のテン
ポに対応させて刻まれるタイミングから所定の時間だけ
ずれたタイミングで刻まれたと仮定された仮想信号であ
る。実際の楽曲では、一般的にテンポを刻む四分音符に
対して、八分音符長だけずれたタイミングで裏拍が刻ま
れる場合がある。本実施の形態においては、裏拍時間F
0がステップS72で設定されたテンポTnowを用い
て次式(12)で表される。 F0=0.5×(60/Tnow)
【0102】再び図15のフローチャートに戻り、検出
されたエンベロープに含まれるピーク値に基づく小節の
開始のタイミングと、ステップS75のタイミング信号
との時間のずれが算出される(ステップS76)。具体
的には、図17において、外部から入力される音響信号
と自動演奏のタイミングとのずれの候補として、時間差
D0、D1が算出される。
【0103】次に、時間差D0と裏拍時間F0との和
(D0+F0)が、時間差D1と裏拍時間F0との差
(D1−F0)よりも小さいか否かが判定され(ステッ
プS77)、時間差D0、D1の内どちらの時間差に基
づいてずれを決定すべきかが判定される。ここで、一般
的に裏拍はテンポを刻む四分音符から八分音符分だけず
れたタイミングで刻まれるので、裏拍の発生時間を基準
としてずれを検討するために時間差D0、D1に裏拍時
間F0が含められている。これにより、検出されたピー
クPz0、Pz1が裏拍である可能性も考慮されるの
で、タイミング信号SG0の発生時間とピークPz0、
Pz1それぞれの発生時間とのみに基づいて、単にずれ
を算出する場合よりもずれの検出の信憑性を向上させる
ことができる。
【0104】時間差D0と裏拍時間F0との和(D0+
F0)が、時間差D1と裏拍時間F0との差よりも小さ
い場合(ステップS77;Yes)、時間差D0と裏拍
時間F0との和(D0+F0)だけ自動同期演奏のタイ
ミングが音響信号よりも遅れていると判断され、時間差
D0と裏拍時間F0との和(D0+F0)が音響信号と
自動同期演奏のタイミングのずれG1として設定される
(ステップS78)。また、時間差D0と裏拍時間F0
との和(D0+F0)が、時間差D1と裏拍時間F0と
の差(D1−F0)よりも小さくない場合(ステップS
77;No)、時間差D1と裏拍時間F0との差(D1
−F0)だけ自動同期演奏のタイミングが音響信号より
も進んでいると判断され、時間差D1と裏拍時間F0と
の差(D1−F0)が音響信号と自動同期演奏のタイミ
ングのずれG1として設定される(ステップS79)。
【0105】続いて、ステップS78、ステップS79
のいずれかの処理で設定されたずれG1の絶対値が、時
間差D0と時間差D1との和のモード値(最頻繁値)よ
りも大きいか否かが判定される(ステップS80)。こ
こで、時間差D0と時間差D1との和(D0+D1)
は、ステップS72でフィルタリングされた音響信号に
含まれるピーク値の発生時間間隔を示すので、RAM1
2に記憶されたピーク値の発生時間間隔の度数分布を表
す統計データ(図14参照)から時間差D0と時間差D
1との和のモード値が求められる。
【0106】ずれG1には、外部から入力される楽音の
演奏方法の急激な変化やノイズによるばらつきの影響等
が含まれているおそれがある。このような影響がずれG
1に含まれている場合、ずれG1の絶対値が音響信号中
のピーク値の発生時間間隔に対して異常に増大する傾向
がある。ここで、時間差D0と時間差D1との和(D0
+D1)のモード値及びずれG1を比較することによ
り、ノイズによるばらつき等の影響が含まれているずれ
G1は真のずれとはみなされず、ずれ検出処理の対象か
ら除外される。これにより、ばらつきを含んだイレギュ
ラーなずれG1が除かれるので、ずれの検出の精度を向
上させることができるようになる。
【0107】ずれG1の絶対値が、時間差D0と時間差
D1との和(D0+D1)のモード値よりも大きい場合
(ステップS80;Yes)、ずれG1がノイズ等によ
るばらつきを含んでいると判断され、、時間差D0と時
間差D1との和のモード値によるずれG1の剰余が、新
たなずれの候補であるずれG2として設定される(ステ
ップS81)。設定されたずれG2が、1番目に検出さ
れたずれのデータGz0としてRAM12上に記憶され
る(図13参照)。これにより、抽出されたピークの発
生時間間隔に対して以上に大きな値を有するデータが除
外されて、ずれの検出の精度を向上させることができる
ようになる。
【0108】ずれG1の絶対値が、時間差D0と時間差
D1との和のモード値よりも大きくない場合(ステップ
S80;No)、ずれG1がノイズ等によるばらつきを
含んでいないと判断され、ずれG1がそのままずれG2
として設定される(ステップS82)。設定されたずれ
G2が、1番目に検出されたずれのデータGz0として
RAM12上に記憶される(図13参照)。
【0109】次に、ずれ検出の回数を表す変数Aが6以
上か否かが判定される(ステップS83)。変数Aが6
以上でなければ(ステップS83;No)、変数Aが1
だけインクリメントされる(ステップS84)。その
後、変数Aが6に達するまでステップS72からステッ
プS83までの処理が繰り返され、ずれ検出7回分のず
れの履歴データがRAM12に連続的に順次記憶されて
いく。
【0110】続いて、変数Aが6以上になった場合(ス
テップS83;Yes)、最新のずれGz6(図13参
照)が過去の他のずれの履歴データに対して符号が反転
しているか否かが判定される(ステップS85)。音響信
号入力装置13から出力される音響信号にノイズが含ま
れると、検出されるずれの値に激しい変動が発生して過
去のずれの履歴データに対して符号が反転する場合があ
る。最新のずれGz6の符号が反転するような激しく変
動が生じている場合、ノイズの影響が含まれているおそ
れが十分あるので、Gz6は真のずれとはみなされず、
ずれの対象から除外される。これにより、ばらつきを含
んだイレギュラーなずれが除かれるので、ステップS8
0のときよりも更にずれの検出の精度が向上されるよう
になる。
【0111】最新のずれGz6が過去のずれの履歴デー
タに対して符号が反転している場合(ステップS85;
Yes)、ずれGz6はノイズの影響を受けているいる
おそれがあるので、RAM12に記憶されたずれの履歴
データGz0からGz5までの平均値GavがずれG2
として設定される(ステップS87)。ここで、ずれGz
6を平均値Gavに変更することにより、ノイズによる
影響を受けた特異なずれをずれ検出の対象から除外でき
るので、ずれ検出の精度を更に向上することができる。
【0112】また、最新のずれGz6が過去の他のずれ
の履歴データに対して符号が反転していない場合(ステ
ップS85;No)、ずれGz6があらかじめ設定され
た上限値Glimよりも大きいか否かが判定される(ス
テップS86)。符号が反転していなくてもずれGz6
が異常に増大するおそれもあり、そのような異常なずれ
Gz6をずれ検出の対象から除外することができるよう
になる。このステップS86上限値Glimによる判定
とステップS85の処理との組み合わせによって、ずれ
検出処理の精度をより向上させることが可能となる。な
お、上限値の設定は適宜変更可能である。
【0113】ずれGz6があらかじめ設定された上限値
Glimよりも大きい場合(ステップS86;Yes)、
ずれGz6はノイズの影響を受けているいるおそれがあ
るので、RAM12に記憶された他のずれの履歴データ
Gz0からGz5までの平均値GavがずれG2として
設定される(ステップS87)。ずれGz6があらかじめ
設定された上限値Glimよりも大きくない場合(ステ
ップS86;No)、最新のずれGz6がそのままずれ
G2として設定される(ステップS88)。
【0114】ずれG2が確定された後、時間差D0と時
間差D1との和のモード値の2倍よりも、ずれG2が大
きいか否かが判定される(ステップS89)。ここで、本
実施の形態においてはしきい条件が2倍と設定されてい
るが、しきい条件は適宜変更可能である。
【0115】ここで、外部の楽音の演奏方法が急激に変
化されるとずれG2も急激に変化して時間差D0と時間
差D1との和のモード値の2倍よりも大きくなる場合が
ある。このような場合において、操作者に違和感を抱か
せないように、自動演奏の演奏タイミングの補正が急激
に実行されずに、緩やかに自動演奏の演奏タイミングが
補正されるようにする必要がある。
【0116】そこで、ずれG2が時間差D0と時間差D
1との和のモード値の2倍より大きい場合はステップS
89;Yes)、外部の楽音の演奏方法が急激に変化さ
れたと判断されて、真のずれGrとして、ずれG2の1
/2が設定される(ステップS90)。
【0117】これにより、時間差D0と時間差D1との
和のモード値(ピークの発生時間間隔のモード値)に近
似した値がずれとして設定され、急激に自動演奏の演奏
タイミングが変更されずに緩やかに変更されるようにな
る。また、時間差D0と時間差D1との和のモード値の
2倍よりも、ずれG2が大きくない場合は(ステップS
89;No)、ずれG2がそのまま真のずれGrとして
設定される(ステップS91)。
【0118】真のずれGrが設定された後、決定された
真のずれGrだけ自動演奏の演奏タイミングの調整が実
行される(ステップS92)。詳細には、音源回路18か
ら出力されるクロック信号を出力する時間間隔が真のず
れに応じて調整される。
【0119】図17に示した例では、真のずれGrとし
て(D0+F0)が設定されている場合、自動演奏の演
奏タイミングをずれ(D0+F0)だけ進める調整が実
行される。
【0120】現時点のクロック信号が出力される時間間
隔が真のずれGrよりも大きい場合、クロック信号が出
力される時間間隔の内1つの時間間隔のみ真のずれGr
分だけ小さくすることによって、自動演奏の演奏タイミ
ングの調整が実行される。
【0121】また、現時点のクロック信号が出力される
時間間隔が真のずれGr以下の場合、クロック信号が出
力される時間間隔よりも小さくなるように真のずれGr
が均等に分割される。真のずれGrが分割された数に対
応する時間間隔それぞれが、均等割された真のずれGr
の値だけ小さくなるように変更される。これにより、全
体としてずれGrだけ自動演奏の演奏タイミングが調整
することができる。具体的には、真のずれGrがN個の
時間間隔に分割されえう場合、クロック信号を出力する
時間間隔N個それぞれが、時間Gr/Nだけ均等に小さ
く設定される。
【0122】外部から入力される楽音に自動演奏のテン
ポを合せるだけでなく、本実施の形態におけるずれ検出
処理によって自動演奏の演奏タイミングを外部から入力
される楽音に確実に同期させることができるようにな
る。これにより、従来に比べて、確実に外部の楽音に同
期した自動演奏が可能となる。
【0123】更に、ステップS92で自動演奏の演奏タ
イミングが調整された後、RAM12に記憶されている
ずれ履歴データを利用して自動演奏のテンポが補正され
る(ステップS93)。ステップS92においてクロッ
ク信号を出力する時間間隔が調整されてずれが補正され
るので、自動演奏のテンポTnowが現実の楽曲のテン
ポに同期するように再調整される。
【0124】ここで、現時点における自動演奏の1小節
の時間は、RAM12に記憶されたずれ履歴の平均Ga
v、現時点のテンポTnowを用いて、次式(13)で
示される。 (現時点における自動演奏の1小節の時間)=(60/
Tnow)×4+Gav
【0125】また、テンポの補正後の自動演奏の1小節
の時間と現時点における自動演奏の1小節の時間とが一
致するようにテンポTnowが補正される。補正後のテ
ンポをTnewとすると次式(14)の関係が成り立
つ。 (60/Tnow)×4+Gav=(60/Tnew)
×4
【0126】上記式(14)より、補正後のテンポTn
ewは次式(11)で表される。 Tnew=240/(240/Tnow+Gav)
【0127】次に、このテンポTnewに基づき音源回
路18からクロック信号が出力されて、ずれの補正後に
おいても外部の楽曲に確実に自動演奏を同期させること
ができるようになる。
【0128】自動演奏のテンポを補正する処理の後、R
AM12のずれ履歴データ、ピークの発生時間間隔のデ
ータ等ずれ検出処理で使用された各データがクリアされ
て(ステップS94)、ずれ検出処理が終了する。
【0129】以上説明したように、本実施の形態の電子
楽器1においては、外部から入力される楽音の音響信号
内の小節が開始されるタイミングと自動演奏の小節が開
始されるタイミングとの時間のずれ分だけ自動演奏の演
奏タイミングが補正されるようになる。また、本実施の
形態におけるずれ検出処理によって、自動演奏のテンポ
及び演奏タイミングが確実に外部で奏でられる楽音に同
期させることが可能となり、確実に外部の楽音に同期し
た自動演奏をユーザに提供することができるようにな
る。
【0130】なお、本発明の自動演奏装置として電子楽
器において本発明を実現した場合について述べたが、パ
ーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータ等で実現
してもよい。
【0131】さらに、本発明を実現するためのプログラ
ムがROMに格納された例について述べたが、本プログ
ラムをCD−ROM、FD、DVD等の記録媒体に格納
し、汎用コンピュータに対して着脱自在な形で提供され
る形態でもよい。これにより、本発明のプログラムが格
納されたソフトウェア商品として装置と独立して容易に
配布、販売することができるようになる。また、汎用コ
ンピュータや汎用ゲーム装置などのハードウェアを用い
てこのソフトウェアを使用することにより、これらのハ
ードウェアで本発明が容易に実施できるようになる。
【0132】加えて、本発明を実現するためのプログラ
ムやデータは、通信回線などを介して接続された他の機
器から受信してメモリに記録する形態であってもよい。
さらには、通信回線などを介して接続された他の機器側
のメモリに上記プログラムやデータを記録し、このプロ
グラムやデータを通信回線などを介して使用する形態で
あってもよい。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、外部から入力される音
響信号から検出されるピーク値の発生時間間隔ごとに、
その発生時間間隔に応じて他のピーク値が発生する確率
が検証されてテンポが決定されるので、極めて正確な信
憑性の高いテンポを検出できるようになる。
【0134】また、外部から入力される音響信号のピー
ク値の発生時間間隔と自動演奏における小節の開始を示
すタイミング信号とのずれが正確に検出されるので、外
部から入力される音響信号の演奏タイミングと自動演奏
のタイミングが確実に同期させることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電子楽器の概略
構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態における電子楽器によるテンポ検
出処理についてのフローチャート
【図3】同実施の形態におけるデータ抽出処理の流れを
示すフローチャート
【図4】代表的な楽器の音の高さとレベルとの関係を示
す図
【図5】音響入力装置から出力された音響信号、及びそ
の包落線の一例を示す図
【図6】包落線、そのピーク値及びピーク値の発生時
間、並びにしきい値の関係を示す図
【図7】発生時間間隔がRAMに格納された状態を示す
【図8】同実施の形態における第1のテンポ候補決定処
理の流れのフローチャート
【図9】基本テンポパラメータ、付加テンポパラメータ
それぞれの存在確率の算出結果を示す図
【図10】同実施の形態におけるスイープ検索処理の流
れのフローチャート
【図11】検索パラメータそれぞれの存在確率の算出結
果を示す図
【図12】同実施の形態における再試行処理の流れのフ
ローチャート
【図13】本発明の実施の形態2におけるずれ検出処理
で利用されるずれのデータを示す図
【図14】同実施の形態2におけるピーク値の発生時間
間隔の統計データの一例を示す図
【図15】同実施の形態2におけるずれ検出処理の処理
の流れを表すフローチャート
【図16】同実施の形態2におけるずれ検出処理の処理
の流れの続きを表すフローチャート
【図17】同実施の形態2におけるピーク値とタイミン
グ信号との時系列な関係を示す図
【符号の説明】
10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 音
響入力装置、14 周波数フィルタ、15 包落線検出
器、16 ピークホールド回路、17 時間計測器、1
8 音源回路、19 サウンドシステム、Pz0 ピー
ク、Pz1 ピーク、SG0 タイミング信号、B0
裏拍、D0 時間差、D1 時間差

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される音響信号に同期させ
    て自動演奏する自動演奏装置であって、 入力される音響信号の特定周波数帯のレベルを抽出し、 前記抽出されたレベルに含まれるピーク値のうち、当該
    検出されたピーク値に基づく所定のしきい値を越えるピ
    ーク値と、そのピーク値間の発生時間間隔とを順次記憶
    し、 前記記憶されたピーク値間の発生時間間隔から1または
    複数の時間間隔を選択し、 前記選択された時間間隔それぞれの正の整数倍に基づく
    時間間隔と前記記憶されたピーク値間の発生時間間隔と
    が、前記記憶されたピーク値のうち最初に発生するピー
    ク値を基準として一致する確率を、前記選択された時間
    間隔ごとに算出し、 前記一致する確率が最大である時間間隔に基づいて、前
    記入力される音響信号に同期して自動演奏するためのテ
    ンポを決定する、 ことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 前記入力される音響信号は、外部から入
    力される音響信号が包落線に変換された信号であること
    を特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記選択される1または複数の時間間隔
    には、前記算出されたピーク値間の発生時間間隔から選
    択される時間間隔と、該時間間隔の組み合わせから成る
    和である時間間隔とが含まれることを特徴とする請求項
    1または2に記載の自動演奏装置。
  4. 【請求項4】 前記一致する確率が最大である時間間隔
    の1/2の値の正の整数倍に基づく時間間隔と前記記憶
    されたピーク値の発生時間間隔とが前記記憶されたピー
    ク値のうち最初に発生するピーク値を基準として一致す
    る確率が、前記一致する確率が最大である時間間隔の確
    率よりも大きい場合に、前記一致する確率が最大である
    時間間隔の1/2の値に基づいて前記テンポを決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動演奏装置。
  5. 【請求項5】 前記一致する確率が最大である時間間隔
    に基づくテンポの近傍値を表す時間間隔の正の整数倍に
    基づく時間間隔と前記記憶されたピーク値の発生時間間
    隔とが前記記憶されたピーク値のうち最初に発生するピ
    ーク値を基準として一致する確率を更に求め、 前記一致する確率が最大であるテンポの近傍値に基づく
    時間間隔にしたがって前記テンポを決定することを特徴
    とする請求項3に記載の自動演奏装置。
  6. 【請求項6】 外部から入力される音響信号のテンポに
    相当するタイミングでクロック信号を外部音声出力シス
    テムに出力して自動演奏を実行させる自動演奏装置であ
    って、 外部から入力される音響信号のテンポに基づいて、自動
    演奏における小節の開始を示すタイミング信号を出力
    し、 前記入力される音響信号から検出されるピーク値と、そ
    の発生時間とを記憶し、 前記記憶されたピーク値の発
    生時間と前記タイミング信号が出力される時間とのずれ
    を算出し、 前記算出されたずれに応じてクロック信号を出力する時
    間間隔を補正して自動演奏のタイミングを調整する、こ
    とを特徴とする自動演奏装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記ピーク値の発生時間間隔の発
    生回数を順次記憶し、 前記記憶された発生回数が最大である発生時間間隔より
    も前記算出されたずれの絶対値が大きい場合には、当該
    発生回数が最大である発生時間間隔による前記算出され
    たずれの剰余に前記算出されたずれを更新し、 前記更新されたずれに応じて自動演奏のタイミングを調
    整することを特徴とする請求項6に記載の自動演奏装
    置。
  8. 【請求項8】 前記算出されたずれ又は前記更新された
    ずれを時系列に順次メモリに記憶し、 前記記憶されたずれの中で最新のずれの符号が、前記記
    憶された他のずれの符号に対して反転する場合に、当該
    最新のずれを前記記憶されたその他のずれの平均値に変
    更し、 前記変更されたずれに応じてクロック信号を出力する時
    間間隔を補正して自動演奏のタイミングを調整すること
    を特徴とする請求項7に記載の自動演奏装置。
  9. 【請求項9】 前記ずれが、前記記憶された発生回数が
    最大であるピーク値の発生時間間隔よりも大きい場合
    に、前記ずれよりも小さい値に応じて自動演奏のタイミ
    ングを調整することを特徴とする請求項6から8のいず
    れか1つに記載の自動演奏装置。
  10. 【請求項10】 外部から入力される音響信号に同期さ
    せて自動演奏するためのテンポ検出方法であって、 入力される音響信号の特定周波数帯のレベルを抽出し、 前記抽出されたレベルに含まれるピーク値のうち、当該
    検出されたピーク値に基づくしきい値を越えるピーク値
    と、そのピーク値間の発生時間間隔とを順次メモリに記
    憶し、 前記記憶されたピーク値間の発生時間間隔から1または
    複数の時間間隔を選択し、 前記選択された時間間隔それぞれの正の整数倍に基づく
    時間間隔と前記記憶されたピーク値間の発生時間間隔と
    が、前記記憶されたピーク値のうち最初に発生するピー
    ク値を基準として一致する確率を、前記選択された時間
    間隔ごとに算出し、 前記一致する確率が最大である時間間隔に基づいて、前
    記入力される音響信号に同期して自動演奏するためのテ
    ンポを決定する、ことを特徴とする自動演奏方法。
  11. 【請求項11】 前記入力される音響信号は、外部から
    入力される音響信号が包落線に変換された信号であるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の自動演奏方法。
  12. 【請求項12】 前記選択される1または複数の時間間
    隔には、前記算出されたピーク値間の発生時間間隔から
    選択される時間間隔と、該時間間隔の組み合わせから成
    る和である時間間隔とが含まれることを特徴とする請求
    項10または11に記載の自動演奏方法。
  13. 【請求項13】 前記一致する確率が最大である時間間
    隔の1/2の値の正の整数倍に基づく時間間隔と前記記
    憶されたピーク値の発生時間間隔とが前記記憶されたピ
    ーク値のうち最初に発生するピーク値を基準として一致
    する確率が、前記一致する確率が最大である時間間隔の
    確率よりも大きい場合に、前記一致する確率が最大であ
    る時間間隔の1/2の値に基づいて前記テンポを決定す
    ることを特徴とする請求項12に記載の自動演奏方法。
  14. 【請求項14】 前記一致する確率が最大である時間間
    隔に基づくテンポの近傍値を表す時間間隔の正の整数倍
    に基づく時間間隔と前記記憶されたピーク値の発生時間
    間隔とが、前記記憶されたピーク値のうち最初に発生す
    るピーク値の発生時間を基準として一致する確率を更に
    求め、 前記一致する確率が最大であるテンポの近傍値に基づく
    時間間隔にしたがって前記テンポを決定することを特徴
    とする請求項12に記載の自動演奏方法。
  15. 【請求項15】 外部から入力される音響信号のテンポ
    に相当するタイミングでクロック信号を外部音声出力シ
    ステムに出力して自動演奏を実行させる自動演奏方法で
    あって、 外部から入力される音響信号のテンポに基づいて、自動
    演奏における小節の開始を示すタイミング信号を出力
    し、 前記入力される音響信号から検出されるピーク値と、そ
    の発生時間とを記憶し、 前記記憶されたピーク値の発生時間と前記タイミング信
    号が出力される時間とのずれを算出し、 前記算出されたずれに応じてクロック信号を出力する時
    間間隔を補正して自動演奏のタイミングを調整する、こ
    とを特徴とする自動演奏方法。
  16. 【請求項16】 更に、前記ピーク値の発生時間間隔の
    発生回数を順次メモリに記憶し、 前記記憶された発生回数が最大である発生時間間隔より
    も前記算出されたずれの絶対値が大きい場合には、当該
    発生回数が最大である発生時間間隔による前記算出され
    たずれの剰余に前記算出されたずれを更新し、 前記更新されたずれに応じて自動演奏のタイミングを調
    整することを特徴とする請求項15に記載の自動演奏方
    法。
  17. 【請求項17】 前記算出されたずれ又は前記更新され
    たずれを時系列に順次メモリに記憶し、 前記記憶されたずれの中で最新のずれの符号が、前記記
    憶された他のずれの符号に対して反転する場合に、該最
    新のずれを前記記憶されたその他のずれの平均値に変更
    し、 前記変更されたずれに応じてクロック信号を出力する時
    間間隔を補正して自動演奏のタイミングを調整すること
    を特徴とする請求項16に記載の自動演奏装置。
  18. 【請求項18】 前記ずれが、前記記憶された発生回数
    が最大であるピーク値の発生時間間隔よりも大きい場合
    に、前記ずれよりも小さい値に応じて自動演奏のタイミ
    ングを調整することを特徴とする請求項15から17の
    いずれか1つに記載の自動演奏方法。
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